JP2010251099A - 固体酸化物型燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】発電効率の向上した電解質材料を有する固体酸化物型燃料電池を提供する。
【解決手段】電解質3に対して燃料極2および空気極4間方向に力学的に応力がかけられており、この応力により電解質の結晶対称性が崩れ、電解質3中における酸素イオンの伝導率が上がる。このため、電解質3の電気抵抗が低減され、空気極4から燃料極2へ効率よく酸素イオンが供給されるようになって、より発電効率が向上した固体酸化物型燃料電池が提供される。また、電解質3のイオン伝導率を向上させるために、電解質3に単に応力をかけるだけで、電解質3のイオン伝導率が向上するため、安価に発電効率が向上した固体酸化物型燃料電池が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、電池燃料を供給する燃料極と空気を供給する空気極との間に、この空気極で生成されるイオンを燃料極へ伝える電解質が設けられて構成される固体酸化物型燃料電池に関するものである。
従来、この種の固体酸化物型燃料電池(SOFC(Solid Oxide Fuel Cell))は、完全に固体で構成され、高温(約800℃〜約1000℃)で動作して他の燃料電池に比べて発電効率が高いため、特許文献1に開示された固体酸化物型燃料電池のように、その性能を向上させる研究、開発が活発に行われている。
特開2008−159524公報
しかしながら、従来、固体酸化物型燃料電池の性能を上げるため、その電解質材料の新規開発が多数行われている一方、既存の材料より発電効率の向上した優れた材料が開発されておらず、発電効率の向上した電解質材料を有する固体酸化物型燃料電池の開発が望まれている。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、電池燃料を供給する燃料極と、空気を供給する空気極と、この空気極で生成されるイオンを燃料極へ伝える燃料極および空気極間に設けられた電解質とから構成される固体酸化物型燃料電池において、電解質に対して燃料極および空気極間方向に力学的に応力がかけられていることを特徴とする。
この構成により、電解質に対して燃料極および空気極間方向に力学的に応力がかけられると、電解質中におけるイオンの伝導率が上がる。これは、電解質に力学的にかけられる応力により、電解質の結晶対称性が崩れ、電解質中の近接するイオンサイト間にポテンシャルエネルギー差が生じて、電解質中におけるイオンの空気極から燃料極への移動が促進されるためと、考えられる。このため、電解質の電気抵抗が低減され、空気極から燃料極へ効率よくイオンが供給されるようになって、より発電効率が向上した固体酸化物型燃料電池が提供される。
また、電解質のイオン伝導率を向上させるために、電解質に単に応力をかけるだけで、電解質のイオン伝導率が向上するため、安価に発電効率が向上した固体酸化物型燃料電池が提供される。
また、固体酸化物型燃料電池の性能が低下した場合でも、固体酸化物型燃料電池の電解質に応力をかけることにより、電解質のイオン伝導率を向上させることができる。このため、長期間の固体酸化物型燃料電池の使用により、固体酸化物型燃料電池の性能が衰えた場合でも、固体酸化物型燃料電池の電解質にかける応力を調整することにより、固体酸化物型燃料電池の安定的な電力の出力制御が可能である。
また、本発明は、燃料極および空気極相互が離れる方向に電解質に対して所定範囲の大きさの引張応力がかけられていることを特徴とする。
この構成により、燃料極および空気極相互が離れる方向、つまりイオンの移動方向に電解質に対して所定範囲の大きさの引張応力がかけられると、電解質中におけるイオンの伝導率が上がる。これは、電解質中のイオンの移動方向における原子間隔が広がり、イオンが電解質を移動中に原子等の障害物に衝突しにくくなって動きやすくなるためと、考えられる。
本発明によれば、上記のように、電解質中におけるイオンの伝導率が上がるため、電解質の電気抵抗が低減され、空気極から燃料極へ効率よくイオンが供給されるようになって、より発電効率が向上した固体酸化物型燃料電池が提供される。
本発明の一実施の形態による平板型の固体酸化物型燃料電池のユニットセルおよびスタック構造の概略を示す図である。 図1に示す固体酸化物型燃料電池の動作の概略を示す図である。 (a)は、図1に示す固体酸化物型燃料電池を構成する電解質の結晶構造、(b)は、その電解質におけるイオン伝導機構の概略を示した図である。 図1に示す固体酸化物型燃料電池を構成する電解質に応力をかけた場合の電解質試験片の伝導率の変化を測定する試験機構成の概略図である。 (a)は、図4に示すインピーダンスメータで測定された試験片の交流インピーダンスのCole−Coleプロットであり、(b)は、試験片に与える引張応力の変化に対する試験片のイオン伝導率の変化を示したグラフである。 図1に示す固体酸化物型燃料電池を構成する電解質における酸素イオンの拡散に及ぼす応力の影響を分子動力学法によって解析したモデル図である。 (a)は、図1に示す固体酸化物型燃料電池を構成する電解質にかける負荷応力を変化させた場合の酸素イオンの平均二乗変位の解析結果のグラフ、(b)は、図1に示す固体酸化物型燃料電池を構成する電解質に応力をかけた場合の自己拡散係数の解析結果のグラフを示している。 変形例による固体酸化物型燃料電池の構成の概略を示す図である。
次に、本発明を実施するための形態について説明する。
図1(a)は、本発明の一実施の形態による平板型の固体酸化物型燃料電池のユニットセル1の構成の概略を示す断面図、同図(b)はその平面図である。
このユニットセル1は、電池燃料を水素(H)として供給する平板状の燃料極2と、空気を酸素(O)として供給する平板状の空気極4と、この空気極4で生成される酸素イオン(O2−)を燃料極2へ伝える、燃料極2および空気極4間に設けられた平板状の電解質3とから構成される。電解質3は、後述する結晶構造をした、8mol%のイットリア(Y)が添加された安定化ジルコニア(ZrO)から成る。燃料極2は、ニッケルや、ニッケルと安定化ジルコニアとの混合物であるサーメット等から成る。空気極4は、電子伝導性を持つLaMnOもしくはLaCoO、または、これらのLaの一部をSr、Ca等に置換したペロブスカイト型酸化物等から成る。
ユニットセル1では、図2に示すように空気極4に酸素(O)が供給され、酸素(O)は空気極4において電子(e)を受けとり、酸素イオン(O2−)にイオン化される。この酸素イオン(O2−)は、電解質3を経由して燃料極2に移動し、燃料極2に供給された電池燃料である水素(H)と反応して、反応生成物(HO)を生じ、電子(e)を放出する。負荷5は、この反応過程で発生した電力を消費する。
図3(a)は電解質3の結晶構造、同図(b)は電解質3におけるイオン伝導機構の概略を示した図である。
電解質3を構成する安定化ジルコニアは、イットリア(Y)を添加物としてジルコニア(ZrO)格子中に置換固溶した、YとZrOとの複合酸化物からなる。この安定化ジルコニアの結晶構造は、同図(a)示すように、陽イオン(Zr4+、Y3+)11と陰イオン(O2−)10とから成る立方晶の結晶構造をしている。
同図(b)に示すように、イットリアをジルコニア格子中に置換固溶することにより、Y3+イオン11bがZr4+イオン11aの一部を占めて、酸素イオン空孔12が生成される。この酸素イオン空孔12を介して酸素イオン(O2−)10が動くことにより、固体酸化物型燃料電池において電力の供給を担うイオン伝導が行われる。
同図1(a)、(b)に示すように、ユニットセル1の側面周囲にはシール材6が形成されている。シール材6は、燃料極2に供給される水素と空気極4に供給される酸素とを分離する役目を果たす。
安定化ジルコニアから成る電解質3の熱膨張係数は10×10−6[deg−1]程度であり、空気極4および燃料極2の熱膨張係数も、これらの間の剥離防止のために同程度にされる。また、シール材6は、燃料極2、電解質3および空気極4より熱膨張率の低いガラス等から成る。シール材6を燃料極2、電解質3および空気極4の側面に焼結した後、ユニットセル1を冷却した場合、シール材6は、燃料極2、電解質3および空気極4に比べて熱収縮しにくいため、シール材6と焼結している燃料極2、電解質3および空気極4の収縮は妨げられる。このため、燃料極2、電解質3および空気極4は、ユニットセル1の厚さ方向に引張残留応力が与えられた状態に保たれている。つまり、燃料極2および空気極4相互が離れる方向に、シール材6から電解質3に対して所定範囲の大きさの引張応力がかけられている。
同図(c)は、同図(a)、(b)に示すユニットセル1をインターコネクタ7によって直列接続した固体酸化物型燃料電池のスタック構造8の概略の斜視図を示している。インターコネクタ7には、燃料極2に水素(H)を供給するための溝9が形成されている。
同図(d)は、同図(a)、(b)に示すユニットセル1の変形例によるユニットセル1aの断面図である。このユニットセル1aでは、空気極4、燃料極2間の両端部に、電解質3より熱膨張率の高いガラス等のシール材6aが配置されている。固体酸化物型燃料電池が動作する高温時において、このシール材6aが熱膨張することで、電解質3に対してユニットセル1aの厚さ方向に引張応力が与えられる。
同図(e)は、同図(a)、(b)に示すユニットセル1の変形例によるユニットセル1bの断面図である。このユニットセル1bでは、電解質3の中央両端部に、電解質3より熱膨張率の高いガラス等のシール材6bが配置されている。固体酸化物型燃料電池が動作する高温時において、このシール材6bが熱膨張することで、電解質3に対してユニットセル1aの厚さ方向に引張応力が与えられる。また、同図(d)に示すユニットセル1aと異なり、電解質3および燃料極2間、並びに電解質3および空気極4間に圧縮力が加えられるため、これらの間の剥離が抑えられる。
図4は、電解質3に応力をかけた場合の電解質3の伝導率の変化を測定する試験機構成の概略図である。
電解質3と同じ材質からなる試験片3aは、温度が973〜1273[K]に設定される赤外線炉20の中に置かれ、両端が治具21で把持されている。治具21が材料試験機によって矢示方向に引っ張られることで、試験片3aには大きさが0.4〜5.5[MPa]の引張応力が力学的にかけられる。引張応力がかけられた試験片3aの伝導率は、インピーダンスメータ22により測定される。
図5(a)は、赤外線炉20が973[K]の温度で、引張応力が0.4、1.4、2.8、および5.5[MPa]のときに、インピーダンスメータ22で測定された試験片3aの交流インピーダンスのCole−Coleプロットである。同グラフの横軸は交流インピーダンス[Ωcm]の実部(Z')、縦軸は、交流インピーダンス[Ωcm]の虚部(−Z'')を示す。同図(a)に示すように応力負荷の増大に伴い、試験片3aの抵抗は減少している。
同図(b)は、試験片3aに与える引張応力の変化に対する試験片3aのイオン伝導率の変化を、973、1073、1273[K]の各温度下でインピーダンスメータ22によって測定したグラフである。同グラフの横軸は引張応力stress[MPa]、縦軸はイオン伝導率比(Normalised Conductivity)を示している。同図(b)に示すように応力負荷の増大に伴いイオン伝導率が上昇し、やがて臨界に達しており、イオン伝導率は約15%〜20%向上している。これは、力学的応力によって酸素イオン空孔の移動が促進されたものと考えられる。
図6は、電解質3を構成する安定ジルコニアにおける酸素イオンの拡散に及ぼす応力の影響を、分子動力学法によって解析したモデル図である。
原子数500(Zr、Y、O)から成るイットリア添加ジルコニア(8YSZ)をモデル作成条件とし、温度が973〜2000[K]で、同図の矢印に示す負荷方向<111>に0〜10[GPa]の負荷応力をかけることを解析条件としている。同図は、これらの条件下における100[ps]間の酸素イオンの動きを線で示している。なお、同図において図3と同一または相当する部分には同一符号を付してその説明は省略する。
図7(a)は、上記のモデル作成条件で、安定化ジルコニアにかける負荷応力stressを、0、4.0×10、4.0×10、4.0×10、4.0×10[pa]とした場合の、酸素イオンの1[mm]における平均二乗変位(Mean square displacement)の解析結果のグラフを示している。同グラフの横軸は時間Time[ps]、縦軸は平均二乗変位を示している。平均二乗変位は、所定時間に酸素イオンが変位する距離の二乗平均であり、同図(a)に示すように、応力負荷の増大に伴い、平均二乗変位は増大している。
同図(b)は、上記のモデル作成条件で、安定化ジルコニアに応力をかけた場合の自己拡散係数の解析結果のグラフを示している。同グラフの横軸は負荷応力stress[Pa]、縦軸は自己拡散係数(Self-diffusion coefficient)D[cms−1]を示している。同図(b)に示すように、微少の応力負荷をかけると自己拡散係数は20〜40%増大しているが、過度の応力負荷をかけるにつれて自己拡散係数は減少している。これは、酸素イオン間の距離が増加しすぎて酸素イオンが移動しにくくなっていることを示している。
このような本実施形態による固体酸化物型燃料電池では、電解質3に対して燃料極2および空気極4間方向に力学的に応力がかけられているため、電解質3中における酸素イオンの伝導率が上がる。これは、電解質3に力学的にかけられる応力により、電解質3の結晶対称性が崩れ、電解質3中の近接するイオンサイト間にポテンシャルエネルギー差が生じて、電解質3中におけるイオンの空気極4から燃料極2への移動が促進されるためと、考えられる。このため、電解質3の電気抵抗が低減され、空気極4から燃料極2へ効率よく酸素イオンが供給されるようになって、より発電効率が向上した固体酸化物型燃料電池が提供される。
また、電解質3のイオン伝導率を向上させるために、電解質3に単に応力をかけるだけで、電解質3のイオン伝導率が向上するため、安価に発電効率が向上した固体酸化物型燃料電池が提供される。
また、固体酸化物型燃料電池の性能が低下した場合でも、固体酸化物型燃料電池の電解質3に応力をかけることにより、電解質3のイオン伝導率を向上させることができる。このため、長期間の固体酸化物型燃料電池の使用により、固体酸化物型燃料電池の性能が衰えた場合でも、固体酸化物型燃料電池の電解質3にかける応力を調整することにより、固体酸化物型燃料電池の安定的な電力の出力制御が可能である。
また、本実施形態による固体酸化物型燃料電池では、燃料極2および空気極4相互が離れる方向、つまり酸素イオンの移動方向に電解質3に対して所定範囲の大きさの引張応力がかけられることにより、電解質3中におけるイオン伝導率が上がる。これは、電解質3中の酸素イオンの移動方向における原子間隔が広がり、酸素イオンが電解質3を移動中に原子等の障害物に衝突しにくくなって動きやすくなるためと、考えられる。
なお、上記実施形態では、燃料極2、電解質3および空気極4の熱膨張率は同程度である場合について説明したが、電解質3の熱膨張率を燃料極2および空気極4に比べて高くする構成であってもよい。この構成によれば、固体酸化物型燃料電池が約700〜1000[℃]で動作する場合において、電解質3は、燃料極2および空気極4に比べて大きく膨張する。このため、電解質3には、燃料極2および空気極4間方向に引張応力が加わり、上記実施形態と同様な作用効果が奏される。
また、上記実施形態では、燃料極2、電解質3および空気極4が同じ厚さで同じ大きさである場合について説明したが、電解質3や空気極4が他に比べて厚くて大きい電解質サポート構造や空気極サポート構造であってもよい。
また、上記実施形態では、燃料極2、電解質3および空気極4が平板状の形状をしている平板型の固体酸化物型燃料電池について説明したが、円筒型の固体酸化物型燃料電池であってもよい。
図8は、この変形例による円筒型の固体酸化物型燃料電池の構成の概略を示す図である。
同図(a)は、円筒型ユニットセル1cの概略を示す斜視図である。この円筒型ユニットセル1cは、パイプ状の構造をしており、円筒の最も内側は空気通路であり、その外側は空気極4c、電解質3c、および燃料極2cが同心円状に配置されている。この円筒型ユニットセル1cは、インターコネクタ7cを介して複数のものを電気的に直列に接続させることも可能である。
同図(b)および(c)は、円筒型ユニットセル1cの側面にシール材6cを焼結させた円筒型ユニットセル1cの正面図および側面図である。上述した図1(a)、(b)に示すユニットセル1と同様に、燃料極2c、電解質3cおよび空気極4cより熱膨張率の低いガラス等のシール材6cを燃料極2c、電解質3cおよび空気極4cの側面に焼結させている。
同図(d)および(e)は同図(a)に示す円筒型ユニットセル1cの電解質3cの側面にのみシール材6dを焼結させたものの正面図および側面図である。空気極4cおよび燃料極2c間の両端部には、図1(d)に示すユニットセル1aと同様に、シール材6dの端部が介在する構造になっている。シール材6dの熱膨張率は、燃料極2c、電解質3cおよび空気極4cよりも高くなっている。
上記のような各構成をした円筒型のユニットセルを用いた燃料電池においても、上述した平板型のユニットセルを用いた燃料電池と同様にシール材6cにより電解質3cの収縮が妨げられ、または、シール材6dにより電解質3cが引っ張られ、電解質3cには、円筒型ユニットセル1cの厚さ方向に引張残留応力が与えられて、通常よりも膨張した状態に保たれている。このため、円筒型のユニットセルを用いた燃料電池においても、上記実施形態と同様な作用効果が奏される。
1、1a、1b…ユニットセル
1c…円筒型ユニットセル
2、2c…燃料極
3、3c…電解質
3a…試験片
4、4c…空気極
5…負荷
6、6a、6b、6c、6d…シール材
7、7c…インターコネクタ
8…スタック構造
9…溝
10…酸素イオン
11…陽イオン
11a…Zr4+イオン
11b…Y3+イオン
12…酸素イオン空孔
20…赤外線炉
21…治具
22…インピーダンスメータ

Claims (2)

  1. 電池燃料を供給する燃料極と、空気を供給する空気極と、この空気極で生成されるイオンを前記燃料極へ伝える前記燃料極および前記空気極間に設けられた電解質とから構成される固体酸化物型燃料電池において、
    前記電解質に対して前記燃料極および前記空気極間方向に力学的に応力がかけられていることを特徴とする固体酸化物型燃料電池。
  2. 前記燃料極および前記空気極相互が離れる方向に前記電解質に対して所定範囲の大きさの引張応力がかけられていることを特徴とする請求項1に記載の固体酸化物型燃料電池。
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