JP2010246573A - 眼内手術装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】眼内手術装置において、サージ現象の発生を防止し、後嚢破損等の術中合併症を招くことのないようにする。
【解決手段】灌流液を貯留する貯留瓶21と、灌流液の流入口と排出口、眼内患部を破砕する超音波チップ11とを有するハンドピース1と、貯留瓶21とハンドピース1とを接続する供給管6と、破砕された眼内患部を灌流液と共にハンドピース1から排出する排出管7とを設ける。そして、灌流液を、貯留瓶21からの供給圧によって流動させる。ここで、より装置の簡略化および省エネルギー化を図る観点からは、前記供給圧として、貯留瓶21とハンドピース1との高低差による水頭圧を用いるのが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は眼内手術装置に関し、より詳細には白内障の手術に特に好適に用いられる眼内手術装置に関するものである。
白内障は、眼の中でカメラのレンズの役割を果たす水晶体が混濁する病気である。白内障が進むと、眼内の水晶体を眼内レンズ(人工水晶体)に交換する手術が必要となる。このような手術の一つとして、眼内患部の水晶体、特に水晶体の核または/および皮質を超音波振動により破砕し乳化して吸引する超音波乳化吸引手術(PEA:Phacoemulsification and aspiration)が現在広く採用されている。この手術では、超音波振動によって水晶体が破砕され、破砕片は細い管で眼内から吸引・除去される。
図7に、従来の眼内手術装置の概説図を示す。この図の装置では、灌流液を貯留した貯留瓶21が所定高さの所に吊り下げられ、貯留瓶21とハンドピース1とが供給管6で接続されている。これにより灌流液は、貯留瓶21からハンドピース1へ水頭圧によって供給され、ハンドピース1の先端に取り付けられた超音波チップ11の流入口13から眼内に流れ込む。
またハンドピース1には吸引管7が取り付けられている。この吸引管7は、吸引ポンプとしての蠕動ポンプ4を経由して廃液袋22に接続されている。これにより、眼内に流れ込んだ灌流液は、超音波チップ11の吸引口14から吸引されて廃液袋22に排出される。
このような構成の眼内手術装置において手術を行う場合は、超音波チップ11の流入口13から灌流液を眼内患部に流入させながら、超音波チップ11の先端部を不図示の振動手段によって超音波振動させて水晶体Pを細かく破砕し乳化する。そして蠕動ポンプ4を起動させて、破砕された水晶体Pの破片(例えば、水晶体の核片、皮質片等;以下においいて、水晶体片ということもある。)を、灌流液と共に超音波チップ11の吸引口14から吸引し廃液袋22に排出していた。このときの灌流液の流入量(供給圧)と吸引量(吸引圧)とのバランスにより眼内患部の圧力は安定に保たれる。
超音波チップ11の吸引口14に水晶体片が吸い寄せられたとき、水晶体片によって排出口14が一時的に閉塞されることがある。排出口14が閉塞されている間は灌流液の排出は行われない。この状態で蠕動ポンプ4によって吸引が更に続けられると、吸引管7内の負圧が高まる。そして水晶体片が吸引口14に一気に吸い込まれ、吸引管7の閉塞状態が解除された瞬間に、吸引管7の吸引流量が急激に多くなる。一方、灌流液の供給はこれに瞬時に対応することができないため、前房内は減圧状態となる。前房内の減圧状態は、流入が停止していた灌流液が一定の流量に達し、更に供給圧と吸引圧とが平衡状態に達するまで継続する(以下、これを「サージ現象」という)。前房内が減圧状態であると、眼球及び前房の内容積が減少するいわゆるマイクロコラップスが生じ、ハンドピースの吸引口に水晶体の後嚢Sが吸い込まれて破壊する後嚢破損や角膜内皮損傷といった術中合併症を招くおそれが高まる。
このような問題に対して従来は、手術者がその実経験や練習に基づいて超音波量や吸い込み量を適宜変更する等して対処していたが、経験の浅い手術者等にとっては、対処するのは容易ではなかった。
そこで、このようなサージ現象を少なくするため、例えば、特許文献1では、吸引ポンプに吸引の逆送装置を設けて、吸引を中断したいときは吸引ポンプを逆回転させて吸引を逆送させ、吸引経路の負圧を解除する技術が提案されている。また、特許文献2では、灌流液注入ラインの途中に、灌水を貯留するための灌水貯留部、レンジ、灌流圧センサー、及び圧コントローラーを設け、灌流圧が適切なレンジを超えたときにコントローラーを介して灌水供給通路へ灌水を強制的に注入するよう灌水貯留部を作動させ、前房内圧が基準値以下になるのを防止する技術が提案されている。
特開平7−442号公報 特開2002−153499号公報 特開2005−52389号公報
しかしながら、サージ現象は吸引管の閉塞状態解除後約0.2秒以内という極めて短時間に発生するところ、前記の各提案技術では、サージ現象が起こってから実際に制御が行われるまでに時間差が不可避的に生じ、サージ現象を確実に抑えることは実質的には困難であった。
本発明はこのような従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、サージ現象の発生を防止し、後嚢破損等の術中合併症を招くことのない眼内手術装置を提供することにある。
また本発明の目的は、装置の簡略化および省エネルギー化が図れる眼内手術装置を提供することにある。
本発明者等は前記目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、所定の供給圧で灌流液を眼内に供給することによって、破砕された眼内患部の破片を灌流液と共に流出させればよいという、眼内患部の破片を灌流液と共に眼内から吸引除去するという従来の技術思想とはまったく逆の着想を得、本発明をなすに至った。すなわち、本発明に係る眼内手術装置は、灌流液を貯留する貯留部と、灌流液の流入口と排出口、眼内患部を破砕する超音波チップとを有するハンドピースと、前記貯留部と前記ハンドピースとを接続する供給路と、破砕された眼内患部を灌流液と共に前記ハンドピースから排出する排出路とを備え、灌流液を、前記貯留部からの供給圧によって流動させることを特徴とする。
ここで、装置の簡略化および省エネルギー化を図る観点からは、前記供給圧として、前記貯留部と前記ハンドピースとの高低差による水頭圧を用いるのが好ましい。
眼内患部が固く灌流液の眼内への供給圧だけでは、眼内患部を円滑に除去できない場合に備えて、前記排出路に入切スイッチにより可動または停止できる吸引ポンプをさらに設けてもよい。この場合、手術の円滑性の観点から、前記吸引ポンプの入切スイッチは前記ハンドピースに設ける、あるいは前記吸引ポンプの入切スイッチをフットスイッチとするのが好ましい。
また排出路に吸引ポンプを設ける場合、前記排出路を途中で2つに分岐し、一方の排出路に前記吸引ポンプを設け、もう一方の排出路に弁を設け、この弁によって、前記吸引ポンプが駆動したときに灌流液が排出路を逆流するのを防止するようにしてもよい。
あるいは前記排出路を分岐させずに、前記吸引ポンプが駆動していないときは、前記貯留部からの供給圧で灌流液を流動させ、前記吸引ポンプが駆動しているときは、前記貯留部からの供給圧と前記吸引ポンプの吸引圧とによって灌流液を流動させるようにしてもよい。このとき、前記吸引ポンプとして、外周部にローラを設けたロータを、ケース内に回転可能に収容し、排出路の少なくとも一部を構成する、弾性を有する排出管をロータに巻回し、ケース内周壁とローラとで前記排出管にくびれ部を形成し、ロータを回転させることによって前記くびれ部を移動させて排出管内の灌流液を移送する蠕動ポンプを用い、前記ケース内周壁と前記ロータとを、前記排出管にくびれ部を形成する位置と前記排出管を開放する位置とに相対的に移動可能とし、前記蠕動ポンプが駆動していないとき、前記ケース内周壁と前記ロータは前記排出管を開放する位置に保持され、前記排出管内を灌流液が流動可能としてもよい。
サージ現象を一層確実に防止する観点から、前記供給路の途中に連結され、前記供給路に供給される灌流液が流入する開口部を残して閉鎖可能な室を形成する収容部を備え、患部内が過剰な減圧状態となったときに、灌流液を患部内に供給可能な眼内手術用減圧補償器具をさらに設けてもよい。
本発明に係る眼内手術装置では、灌流液を、貯留部からの供給圧によって流動させるので、従来の吸引ポンプの吸引圧による流動と異なって眼内が負圧となることがなく、サージ現象の発生を招くおそれがない。したがって、後嚢破損等の術中合併症の発生は従来に比べて格段に抑えられる。また、従来の吸引ポンプによる排出口からの吸引に比べて、ハンドピースの流入口から流入した灌流液は、眼内を正圧に保ちしかも大きく流動するので、超音波チップを水晶体片に接近させなくても、水晶体片が超音波チップに流動接近するようになる。これにより、例えば超音波チップを水晶体内の中央に位置させることによって、後嚢の近傍の水晶体片をも除去でき、後嚢を破損したり、角膜内皮を損傷したりするおそれが確実になくなる。
また灌流液を、前記貯留部と前記ハンドピースとの高低差による水頭圧によって流動させると、供給ポンプ等の動力が不要となり装置の簡略化および省エネルギー化が図れる。
そしてまた、前記排出路に吸引ポンプをさらに設けると、水晶体が固く灌流液の眼内への供給圧だけでは、水晶体片を円滑に除去できない場合にも対応できるようになる。ここで、前記吸引ポンプの入切スイッチを前記ハンドピースに設ける、あるいは入切スイッチをフットスイッチとすると、手術の円滑性が高まる。
前記供給路の途中に連結され、前記供給路に供給される灌流液が流入する開口部を残して閉鎖可能な室を形成する収容部を備え、患部内が過剰な減圧状態となったときに、灌流液を患部内に供給可能な眼内手術用減圧補償器具をさらに設けると、サージ現象を一層確実に防止できる。
以下、本発明に係る眼内手術装置について図に基づいて説明するが、本発明はこれらの実施形態に何ら限定されるものではない。
図1は本発明に係る眼内手術装置の一実施形態を示す斜視図である。図1の眼内手術装置は、所定高さの所に吊り下げられた灌流液を貯留した貯留瓶21と、ハンドピース1とが供給管6で接続されている。そして、供給管6の途中には、灌流液を満たした減圧補償チューブ5が接続されている。この減圧補償チューブ5については後述する。また、ハンドピース1には、灌流液を廃液袋22に排出するための排出管7が取り付けられている。この排出管7は途中で第1排出管71と第2排出管72とに分岐しており、第1排出管71には逆止弁3が取り付けられ、第2排出管72には吸引ポンプとしての蠕動ポンプ4が取り付けられている。逆止弁3は、ハンドピース1から廃液袋22への灌流液の流動を可能とする一方、その逆方向の流動を不可とする。第1排出管71と第2排出管72とは、逆止弁3及び蠕動ポンプ4の下流側で再び合流して1本の排出管となり廃液袋22と接続している。勿論、第1排出管71と第2排出管72とを合流させずにそれぞれ別々に廃液袋22に接続しても構わない。
ハンドピース1には、蠕動ポンプ4の入・切を行うためのスイッチ12が手術者の指で操作できる位置に設けられている。通常、蠕動ポンプ4は停止状態とされている。スイッチ12を押圧すると蠕動ポンプ4が駆動され、スイッチ12の押圧を解除すると蠕動ポンプ4は停止状態となる。勿論、スイッチ12の取り付けとしては、ハンドピース1に取り付ける以外にもスイッチ単独でフットスイッチなどとしても構わない。また逆止弁3は、蠕動ポンプ4が駆動したときに、廃液袋22に貯まった廃液が第1排出管71をハンドピース1方向へ逆流するのを防止するためのものであり、かかる作用を奏するものであれば逆止弁のほか開閉弁など従来公知のものを使用できる。ただし、逆止弁3に換えて開閉弁を用いる場合、蠕動ポンプが停止しているときは開閉弁を開状態とし、蠕動ポンプ4が駆動されたとき、開閉弁を閉状態とする必要がある。かかる開閉弁の開閉動作は、蠕動ポンプのスイッチ12の入切に連動させればよい。
ハンドピース1は、超音波振動を発生する振動子(不図示)と、この振動子によって発生した超音波振動を出力するホーン(不図示)とを内蔵した円筒状のハンドピース本体10と、ハンドピース本体10の先端に着脱可能に取り付けられる超音波チップ11とを備え、超音波チップ11はホーンと連結され超音波振動する。超音波チップ11の外周には、灌流液が流出する流入口13(図2に図示)が形成され、ハンドピース本体10には流入口13に繋がる流入路15がハンドピース本体10の軸線方向に延び、流入路15の後端部には供給管6が接続されている。また、超音波チップ11の先端には排出口14(図2に図示)が形成され、ハンドピース本体10の略中心には排出口14に繋がる流出路16が軸線方向に延び、流出路16の後端には排出管7が接続されている。
貯留瓶21に貯留された灌流液は、水頭圧によって貯留瓶21から供給管6を通ってハンドピース1へ供給され、ハンドピース1の先端に取り付けられた超音波チップ11の流入口13(図2に図示)から眼内に流れ込む。そして、超音波チップ11の排出口14(図2に図示)から通常は第1排出管71を通って廃液袋22に排出される。なお、灌流液に供給圧を付与する手段として、ハンドピース1と貯留瓶21との高低差による水頭圧を利用するほか、ポンプによって供給圧を付与しても構わない。ただし、省エネルギーや装置の簡略化等の観点からは水頭圧を用いて灌流液に供給圧を付与するのが望ましい。貯留瓶21とハンドピース1との高低差は、眼内患部を灌流液と共に廃液袋22に排出できる供給圧が得られる程度であればよく、通常20〜120cmの範囲が好ましい。
このような構成の眼内手術装置の使用方法を白内障手術の場合を例に説明する。貯留瓶21からハンドピース1へ所定の供給圧で供給された灌流液は、ハンドピース1の超音波チップ11に形成された流入口13(図2に図示)から水晶体内に流入する。このときの状態を図2に示す。同図(a)に示すように本発明の装置では灌流液は、ハンドピース1の超音波チップ11に形成された流入口13から勢いよく後嚢S内に流入し、後嚢Sの内周に沿って大きく流動して超音波チップ11の排出口14から流出する。このとき、水晶体Pの破片は灌流液によって超音波チップ11の先端の排出口14に導かれ、排出口14の口径より小さい破片はそのまま排出口14から排出される一方、排出口14の口径より大きい破片は、不図示の振動手段によって超音波振動する超音波チップ11の先端部で破砕され排出口14から流出して行く。したがって、超音波チップ11を大きく動かす必要がなく、通常は排出口14を水晶体内の略中央部に位置させておけば、水晶体片が排出口14に次々と流れ寄ってくる。なお、ハンドピース1の超音波チップ11の振動出力は従来と同程度の20〜50kHz程度でよい。
これに対し、同図(b)は、図7に示した吸引ポンプを用いた従来の装置の場合の、眼内の灌流液を流れを模式的に示した図であって、超音波チップ11の先端に形成された排出口14によって灌流液と共に水晶体Pの破片が吸引される。しかし、吸引できる範囲が狭いため、超音波チップ11をそれぞれの水晶体片まで移動させて吸引しなければなかった。このため、後嚢S近傍の水晶体片を吸引するには超音波チップ11の排出口14を後嚢S近くまで接近させる必要があり、後嚢Sを吸い込まないように細心の注意を払う必要があった。
また、従来の吸引型の装置では、灌流液の供給圧と吸引ポンプの吸引圧とのバランスが崩れて、吸引圧が大きくなると後嚢S内が負圧となることがあったのに対し、本発明の装置では灌流液に供給圧しか掛からないので、後嚢S内が負圧になることがない。したがって、たとえ超音波チップ11の排出口14を後嚢Sの近傍に移動させた場合であっても、後嚢Sを排出口14内に吸い込むことはない。
図1の装置では、吸引ポンプとしての蠕動ポンプ4を取り付けている。水晶体Pは一般に加齢と共に硬くなる傾向にあり、患者によっては水晶体Pが硬く、超音波チップ11の先端部の超音波振動だけでは破砕・除去できない場合が考えられる。そこで、このような場合に備えて、図1の装置では蠕動ポンプ4を取り付けている。超音波チップ1の排出口14に流動してきた水晶体Pの破片が硬く、灌流液の供給圧だけでは排出口内に流し込めない場合は、ハンドピース1に設けたスイッチSを押圧する。すると、蠕動ポンプ4が駆動して超音波チップ11の排出口14から灌流液の吸引が開始される。このとき、廃液袋22からの廃液の逆流は逆止弁3によって防止される。超音波チップ11の排出口14に流動してきた水晶体Pの破片は、超音波振動に加え蠕動ポンプ4による吸引力によって排出口14に吸い込まれる。硬い水晶体Pの破片が排出・除去されると、スイッチ12の押圧を解除する。すると、蠕動ポンプ4が停止して、水頭圧による供給圧のみによって灌流液が流動する通常状態に戻る。なお、超音波チップ11による超音波振動と灌流液の供給圧とで、眼内患部を破砕除去できる場合は、吸引ポンプは設けなくてもよい。本発明で使用する吸引ポンプとしては従来公知のものが使用でき、例えば、蠕動ポンプのほかベンチュリーポンプやダイヤフラムポンプ等が使用できる。
なお、吸引ポンプを設けた場合には、サージ現象が不可避的に発生するので、これを抑えるために、減圧補償チューブ(減圧補償器具)5をさらに取り付けることが推奨される。減圧補償チューブ5について説明する。この減圧補償チューブ5は、例えばシリコンや塩化ビニル等を素材とする可撓性のチューブから主要部が構成され、貯留瓶21とハンドピース1とを接続する供給管6の途中に接続されている。サージ現象を抑えるためには、供給管6の、ハンドピース1にできるだけ近い部分に接続するのがよい。そして、減圧補償チューブ5の先端部は、開閉手段である鉗子51で固持され閉塞されている。減圧補償チューブ5の先端部を閉塞する手段としては鉗子51のほか、手動式の逆止弁など従来公知の閉塞手段を用いることができる。
減圧補償チューブ5の先端部は、ハンドピース1の操作領域より上方で且つ貯留瓶21の配備高さより下方に位置するようにされている。この状態で貯留瓶21から灌流液を流下させると、供給管6経由で減圧補償チューブ5内に灌流液が流入して補給液貯留部が形成されると同時に、補給液貯留部上部に、灌流瓶21の水頭圧を受けることで圧縮状態の気体を貯留する気体貯留部が形成される。
このような減圧補償チューブ5を供給管6に接続することによって、例えば、吸引排出されるべき水晶体Pが、超音波チップ11の排出口14に一瞬目詰まりした後、急に排出側に大きく吸込まれ、後嚢Sの内部が通常処置時の圧よりも異常に圧力低下したとき、この圧力低下に連動して減圧補償チューブ5から灌流液が後嚢Sの内部に補給され、サージ現象が阻止され眼球及び前房の虚脱が防止される。
また、水晶体等の眼内患部が硬い場合に備えて、貯留瓶21の高さ位置を変更可能とする、あるいは供給ポンプの供給圧を変動可能とする等の手段を、吸引ポンプの設置と共に又は独立して講じてもよい。
そしてまた、吸引ポンプ4と逆止弁3とを備えた図1に例示する装置の場合、従来よりも小さい吸引力が生じる範囲において吸引ポンプ4を常時駆動させてもよい。これにより、水晶体Pの破片の吸引除去能力が高まる。
灌流液の供給圧として水頭圧を用いた場合の灌流液の流量は、貯留瓶21と、排出管7,71の後端との高低差により調整できる。下記表1に、貯留瓶21の床面からの高さ及び排出管7,71の後端の床面からの高さを変化させたときの、灌流液の流量(mL/min)の変化例を示す。この表から、貯留瓶21の高さを高くするほど、そして排出管7,71の後端の高さを低くするほど、灌流液の流量は多くなることがわかる。
本発明で使用する灌流液としては従来公知のものが使用でき、例えば、オキシグルタチオン溶液等を希釈液にて設定希釈して構成される「ビーエスエスプラス(商標名)」や「オペガード(登録商標)ネオキット」、「オペガード(登録商標)MA」等が挙げられる。
次に、本発明に係る眼内手術装置の他の実施形態を説明する。図3に概説図を示す。この図の眼内手術装置が、図1の装置と異なる点は、排出管が分岐せずハンドピース1と廃液袋22とを1本の弾性チューブ(排出管)73で接続している点にある。以下、この異なる点を中心に説明する。図1に示した装置では、排出管を途中で2本に分岐し、蠕動ポンプ4が停止しているときと駆動しているときとで、異なる排出管を用いて灌流液を排出していた。これに対し、図3の装置では、蠕動ポンプ4を、駆動していない状態でも弾性チューブ73内を通して灌流液を排出できるようにした。
この装置で使用する蠕動ポンプ4は、複数個のローラ42が外周部に等間隔で設けられたロータ41と、ロータ41を回転可能に収容するケースとを備える。ケースは、ロータ41を回転可能に支持する本体ケース43と、ロータ41の外周の略半分を所定の隙間を隔てて覆う上ケース44とを有し、上ケース44の一方端は、本体ケース43に対し軸45を中心として揺動可能に取り付けられている。また上ケース44の自由端側にはピン46が突設されている。一方、略逆「へ」字状のカム8が軸81(図4に図示)を中心に揺動自在に取り付けられ、その一方側に形成された長穴82(図4に図示)に上ケース44のピン46が係合し、カム8の他方側はソレノイド9のプランジャ92が接続している。プランジャ92は、プランジャ92の外嵌された押しバネ93によってソレノイド本体91から突出する方向に常に付勢されている。
図4(a)に示すように、通常状態では、押しバネ93によってソレノイド9のプランジャ92はソレノイド本体91から突出した位置に保持されるので、上ケース44はケース本体43に対して開放された位置にあり、上ケース44の内周壁とローラ42との間で弾性チューブ73が挟まれることはない。したがって、灌流液はハンドピース1から廃液袋22へと弾性チューブ73内を流動する。一方、超音波チップ11の排出口14に水晶体Pの破片が目詰まりした場合など、蠕動ポンプ4による吸引力を必要とするときは、ハンドピース1のスイッチ12が押圧される。すると、図4(b)に示すように、ソレノイド9が起動してプランジャ92がソレノイド本体91に引き込まれる。これによって軸81を中心としてカム8が反時計回りに回転し、上ケース44は、カム8の長穴82に係合しているピン46によって軸45を中心に時計回りに回転する。これにより、上ケース44の内周面とローラ42とで弾性チューブ73が挟み込まれて、弾性チューブ73にくびれができる。また同時に蠕動ポンプ4のロータ41が回転するので、弾性チューブ73のくびれが回転移動し、弾性チューブ73内の灌流液が廃液袋22に移送されるようになる。弾性チューブ73内の灌流液が廃液袋22に移送されることによって、超音波チップ11の排出口14に吸引力が生じ、水晶体Pの破片の吸い込みが促進されるようになる。
ここで、ハンドピース1のスイッチ12が押圧されると、ソレノイド9が作動すると同時にロータ41が回転し、蠕動ポンプ4が灌流液を移送するようにしてもよいが、蠕動ポンプ4の起動によって弾性チューブ73内の負圧が一気に大きくなってサージ現象が起こるおそれもある。そこで、蠕動ポンプ4のロータ41は常に回転させておき、ハンドピース1のスイッチ12が押圧されると、ソレノイド9が作動して上ケース44が回転して上ケース44の内周面とローラ42で弾性チューブ73を挟むようにする制御が推奨される。このような制御によれば、上ケース44が回転して閉まっていくにしたがい、蠕動ポンプ4による灌流液の移送量が徐々に増加し、弾性チューブ73内の負圧が徐々に大きくなるので、サージ現象の発生を効果的に抑えられるようになる。
以上説明した蠕動ポンプ4では、上ケース44を回転可能に設けて、弾性チューブ73にくびれを形成する位置と弾性チューブ73を開放する位置とに移動させていたが、上ケース44を固定し、ロータ41を図4の上下方向に移動可能として同様の効果を奏させても構わない。あるいは、上ケース44とロータ41の双方を移動可能として、弾性チューブ73にくびれを形成するようにしてもよい。
そしてまた、ローラ42をロータ41内に対して出入自在に取り付け、蠕動ポンプ4を駆動していないときは、ローラ42をロータ41内に収納した状態として、灌流液が弾性チューブ73内を通って排出されるようにする一方、蠕動ポンプ4が駆動しているときは、ローラ42をロータ41から突出させて、弾性チューブ73にくびれを形成するようにしてもよい。
以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説明するが本発明はこれらの例に何ら限定されるものではない。
(実施例1〜9)
減圧補償チューブを取り外した、図1に示す眼内手術装置を用いて下記の実験を行った。実験装置は、超音波白内障手術装置「シリーズ2000レガシー」(Alcon Surgical製)を使用し、ハンドピースは、「ピエゾエレクトリックスモールフェイコハンドピース」(AMO社製)を使用した。超音波チップは「19G」のものを使用し、超音波チップの振動出力を35kHzとした。また、灌流液は「BSS Plus(登録商標)」(アルコン社製)を使用した。そして、蠕動ポンプは駆動させずに、貯留瓶とハンドピースとの高低差を55〜135cmまで変化させて、豚眼の水晶体を除去する実験を行った。水晶体の除去に要した灌流液量と時間を測定した。結果を表2に合わせて示す。
(比較例1〜9)
図7に示す眼内手術装置を用いて、前記実施例1〜9と同様に、貯留瓶とハンドピースとの高低差を55〜135cmまで変化させて、豚眼の水晶体を除去する実験を行った。水晶体の除去に要した灌流液量と時間を測定した。結果を表2に合わせて示す。
表2から理解されるように、実施例の装置では、貯留瓶の高さが低い場合(55cm)を除き、手術に要する灌流液量は、比較例の装置に比べて少なく、また手術時間は比較例の装置と略同等程度であった。
(眼内圧力の測定)
(実施例10)
減圧補償チューブを取り付けた以外は実施例1と同様にして、豚眼の水晶体を除去する実験を行い、眼内の圧力変化を測定した。測定結果を図6(a)に示す。
(実施例11)
減圧補償チューブを取り付けると共に、蠕動ポンプを低い吸引力範囲で駆動させた以外は前記実施例1と同様にして、豚眼の水晶体を除去する実験を行い、眼内の圧力変化を測定した。測定結果を図6(b)に示す。
(実施例12)
蠕動ポンプを低い吸引力範囲で駆動させた以外は前記実施例6と同様にして、豚眼の水晶体を除去する実験を行い、眼内の圧力変化を測定した。測定結果を図7(b)に示す。
図6は、貯留瓶の高さを55cmとして眼内圧力の経時変化を示すものであって、縦軸に圧力、横軸に時間としたものである。同図(a)は、水頭圧のみで灌流液を流動させた場合(実施例10)、同図(b)は、水頭圧と、蠕動ポンプによる弱い吸引力で灌流液を流動させた場合(実施例11)、同図(c)は、蠕動ポンプによる強い吸引力で灌流液を流動させた場合(比較例1)の眼内圧力変化を示す。
図7は、貯留瓶の高さを100cmとして眼内圧力の経時変化を示すものであって、同図(a)は、水頭圧のみで灌流液を流動させた場合(実施例6)、同図(b)は、水頭圧と、蠕動ポンプによる弱い吸引力で灌流液を流動させた場合(実施例12)、同図(c)は、蠕動ポンプによる強い吸引力で灌流液を流動させた場合の眼内圧力変化を示す(比較例6)。
図6及び図7から理解されるように、眼内圧力の変動幅は、水頭圧のみで灌流液を流動させた場合が最も小さく(各図(a))、水頭圧と、蠕動ポンプによる弱い吸引力で灌流液を流動させた場合が次に小さく(各図(b))、蠕動ポンプによる強い吸引力で灌流液を流動させた場合が最も大きかった(各図(c))。眼内圧力の変動幅が小さい方が手術の安全性は高まるところ、本発明の装置は従来の装置よりも安全性が高いことが理解される。
本発明に係る眼内手術装置の一実施形態を示す概説図である。 超音波チップによって嚢内の水晶体片を除去する様子を示す説明図である。 本発明に係る眼内手術装置の他の実施形態を示す概説図である。 図3の蠕動ポンプの入・切時の状態を示す説明図である。 貯留瓶の高さが55cmのときの眼内圧力の経時変化を示す図である。 貯留瓶の高さが100cmのときの眼内圧力の経時変化を示す図である。 従来の眼内手術装置を示す概説図である。
符号の説明
1 ハンドピース
3 逆止弁
4 蠕動ポンプ(吸引ポンプ)
5 減圧補償チューブ(眼内手術用減圧補償器具)
6 供給管(供給路)
7 排出管(排出路)
12 スイッチ(入切スイッチ)
13 流入口
14 排出口
21 貯留瓶(貯留部)
41 ロータ
42 ローラ
72,73 弾性チューブ

Claims (9)

  1. 灌流液を貯留する貯留部と、
    灌流液の流入口と排出口、眼内患部を破砕する超音波チップとを有するハンドピースと、
    前記貯留部と前記ハンドピースとを接続する供給路と、
    破砕された眼内患部を灌流液と共に前記ハンドピースから排出する排出路とを備え、
    灌流液を、前記貯留部からの供給圧によって流動させることを特徴とする眼内手術装置。
  2. 前記供給圧として、前記貯留部と前記ハンドピースとの高低差による水頭圧を用いる請求項1記載の眼内手術装置。
  3. 前記排出路に吸引ポンプをさらに設けた請求項1又は2記載の眼内手術装置。
  4. 前記吸引ポンプの入切スイッチを前記ハンドピースに設けた請求項3記載の眼内手術装置。
  5. 前記吸引ポンプの入切スイッチをフットスイッチとした請求項3記載の眼内手術装置。
  6. 前記排出路を途中で2つに分岐させ、一方の排出路に前記吸引ポンプを設け、もう一方の排出路に弁を設け、
    前記弁によって、前記吸引ポンプが駆動したときに灌流液が排出路を逆流するのを防止する請求項3〜5のいずれかに記載の眼内手術装置。
  7. 前記吸引ポンプが駆動していないときは、前記貯留部からの供給圧で灌流液を流動させ、前記吸引ポンプが駆動しているときは、前記貯留部からの供給圧と前記吸引ポンプの吸引圧とによって灌流液を流動させる請求項3〜5のいずれかに記載の眼内手術装置。
  8. 前記吸引ポンプが、外周部にローラを設けたロータを、ケース内に回転可能に収容し、排出路の少なくとも一部を構成する、弾性を有する排出管をロータに巻回し、ケース内周壁とローラとで前記排出管にくびれ部を形成し、ロータを回転させることによって前記くびれ部を移動させて排出管内の灌流液を移送する蠕動ポンプであって、
    前記ケース内周壁と前記ロータとは、前記排出管にくびれ部を形成する位置と前記排出管を開放する位置とに相対的に移動可能であり、
    前記蠕動ポンプが駆動していないとき、前記ケース内周壁と前記ロータは前記排出管を開放する位置に保持され、前記排出管内を灌流液が流動可能である請求項7記載の眼内手術装置。
  9. 前記供給路の途中に連結され、前記供給路に供給される灌流液が流入する開口部を残して閉鎖可能な室を形成する収容部を備え、患部内が過剰な減圧状態となったときに、灌流液を患部内に供給可能な眼内手術用減圧補償器具をさらに備えた請求項1〜8のいずれかに記載の眼内手術装置。
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