JP2010245665A - 受信装置、隣接妨害除去装置、隣接妨害除去方法及びプログラム - Google Patents

受信装置、隣接妨害除去装置、隣接妨害除去方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】隣接妨害信号を検出する閾値を受信レベルに応じて可変させるとともに、側波帯域に存在する隣接妨害信号の大きさに応じて隣接妨害信号を除去する隣接妨害除去装置を提供する。
【解決手段】隣接妨害除去装置は、差分周波数信号をフィルタ処理して中間周波数を出力する中間周波数フィルタ手段34と、振幅制限増幅値を使用して中間周波数を所望の振幅に制限する振幅制限増幅手段35と、振幅制限増幅値に応じて閾値を可変させる閾値可変係数を生成し、下/上側側波帯の大きさ及び閾値可変係数を用いて可変させた閾値を使用して、フィルタ処理の帯域幅を制御する第一制御信号と中心周波数を制御する第二制御信号とを生成する制御信号生成手段61と、第一制御信号に基づいて帯域幅を調整する中間周波数フィルタ制御手段38と、第二制御信号に基づいて中心周波数をシフトさせる中間周波数フィルタシフト制御手段39と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、受信装置に関し、特に中間周波数フィルタ帯域の制御方式を備えた受信装置および受信方法に関する。
地上デジタル放送分野は、1chおきに配置される地上アナログ放送とは異なり、地上アナログ放送から2011年に完全移行される予定の地上デジタル放送では連続するチャンネルへの配置が許されるため、隣接チャンネル帯域におけるデジタル隣接妨害干渉が生じる。また、地上アナログ放送と地上デジタル放送の送信電力差が大きい場合,強いアナログ波の影響を受けデジタル放送波の特性が劣化するチャンネルが発生するという問題に伴い、隣接妨害判定及び特性向上の要求が高まってきた。
図11は、従来の受信装置の構成を示すブロック図である。図11において受信装置は、電波受信手段11と、同調手段12と、信号混合手段13と、中間周波数フィルタ手段14と、振幅制限増幅手段15と、検波手段16と、局部発振周波数発生手段17と、中間周波数フィルタ制御手段18と、隣接妨害信号検出手段19と、変調率検出手段21と、比較判定手段20とを備えている。
前述した電波受信手段11は、送信手段から送信された信号を受信し、同調手段12に出力する。同調手段12は、電波受信手段11の信号から希望する周波数に同調し、信号混合手段13に出力する。信号混合手段13は、同調手段12および後述の局部発振周波数発生手段17の信号を混合し、中間周波数フィルタ手段14に出力する。中間周波数フィルタ手段14は、信号混合手段13の出力から帯域幅が変更可能なフィルタを通して中間周波数を取り出し、振幅制限増幅手段15に出力する。また、中間周波数フィルタ手段14は、後述の中間周波数フィルタ制御手段18からの信号により、帯域幅を変更するようになっている。振幅制限増幅手段15は、中間周波数フィルタ手段14で取り出した中間周波数に振幅制限処理を行って周波数変調のみとし、検波手段16に出力する。検波手段16は、振幅制限増幅手段15で振幅制限処理を行った周波数変調を検波して音声信号を取り出し後段に出力する。
局部発振周波数発生手段17は、中間周波数を取り出すために固有の周波数を発生させ信号混合手段13に出力する。隣接妨害信号検出手段19は、中間周波数フィルタ手段14の出力から隣接妨害信号を検出し、後述の比較判定手段20に出力する。変調率検出手段21は、検波手段16の出力から変調率を検出して、後述の比較判定手段20に出力する。比較判定手段20は、隣接妨害信号検出手段19および変調率検出手段21の出力信号の大きさを夫々の閾値と比較し比較判定結果の信号を後述の中間周波数フィルタ制御手段18へ出力する。中間周波数フィルタ制御手段18は、比較判定手段20の比較判定結果に応じて中間周波数フィルタ手段14の帯域幅を制御するようになっている。
図12は、従来例の隣接妨害除去手段の動作を説明するフローチャートである。
図12において、ステップS121の通常受信中にステップS122で隣接妨害信号を検出したとき、ステップS123で隣接妨害信号の大きさVdを第1の閾値Vd1と比較する。ステップS123において、隣接妨害信号の大きさVdが予め決められた第1の閾値Vd1よりも大きいときはステップS124に進む。一方、ステップS123において、隣接妨害信号の大きさVdが予め決められた第1の閾値Vd1よりも小さいときはステップS128に進む。ステップS124では、隣接妨害信号の大きさVdを第2の閾値Vd2と比較する。ステップS124において、隣接妨害信号の大きさVdが予め決められた第2の閾値Vd2よりも大きいときはステップS125に進み、中間周波数フィルタ手段14の帯域幅を第1の最小値Bw1に設定し、ステップS122に戻る。一方、ステップS124において、隣接妨害信号の大きさVdが予め決められた第2の閾値Vd2よりも小さいときはステップS126に進む。
ステップS126において、変調信号の大きさVmが予め決められた第3の閾値Vm1よりも大きいときはステップS127に進み、中間周波数フィルタ手段14の帯域幅を第2の最小値Bw2に設定し、ステップS122に戻る。一方、ステップS126において、変調信号の大きさVmが予め決められた第3の閾値Vm1よりも小さいときはステップS125に進み、中間周波数フィルタ手段14の帯域幅を第1の最小値Bw1に設定し、ステップS122に戻る。
他方、ステップS128では、中間周波数フィルタ手段14の帯域幅および設定可能な帯域幅の最大値を比較する。ステップS128において、中間周波数フィルタ手段14の帯域幅が設定可能な帯域幅の最大値と同じときは、中間周波数フィルタ手段14の帯域幅は設定可能な帯域幅の最大値に維持され、ステップS122に戻る。一方、ステップS128において、中間周波数フィルタ手段14の帯域幅が設定可能な帯域幅の最大値と異なるときは、ステップS129に進む。ステップS129において、予め決められた一定時間隣接妨害信号の大きさVdおよび第1の閾値Vd1と比較し続ける。ステップS129において、一定時間隣接妨害信号の大きさVdが第1の閾値Vd1よりも継続して小さいときは、ステップS130に進み中間周波数フィルタ手段14の帯域幅を1段大きくしてステップS122に戻る。一方、ステップS129において、予め決められた一定時間隣接妨害信号の大きさVdが第1の閾値Vd1よりも継続して小さくないとき、すなわち新たに隣接妨害信号が検出されたときは、ステップS123に戻る。
このように、特許文献1の技術では、受信している電波の変調率および隣接妨害信号を常時監視し、変調率検出手段および隣接妨害信号検出手段の出力信号の大きさに応じて中間周波数フィルタ制御手段が中間周波数フィルタの帯域幅を変更することができるので、混信や歪等の少ない受信状態を得ることができる。
特許3839302号公報(P9、図1、図2)
しかしながら、特許文献1の技術では、予め決められた閾値を判定基準として中間周波数フィルタ帯域幅を変更する方式のため、帯域幅における側波帯片側にしか隣接妨害波が無い場合や受信レベルが変化した場合、必要以上に帯域を削ってしまい、受信特性を劣化させるという問題があった。
その理由としては、隣接妨害信号や変調率の大きさを検出して、予め決められた閾値を判定基準として用いていること、中間周波数フィルタ帯域幅の広狭の切り替えを行う方式を用いているため、受信周波数の占有周波数帯域幅上側または下側にしか隣接妨害が無い場合や受信信号の大きさが変動した場合、周波数領域での妨害波の検出、判定を正確に行うことができないことが考えられる。これらにより、強い隣接妨害がある場合には、必要以上に帯域を狭くし、受信特性の劣化要因となる。また、中程度の隣接妨害がある場合には帯域を狭くしきれず、弱い隣接妨害時には検出できない場合があり、いずれも特性の劣化要因を残したままとなるためである。
従って、隣接妨害信号を検出する閾値を受信レベルに応じて可変させるとともに、側波帯域に存在する隣接妨害信号の大きさに応じて隣接妨害信号を除去する必要があった。
本発明に係る受信装置の一態様は、受信信号から希望する信号を同調した同調周波数と局部発振周波数との差分周波数を出力する差分周波数信号生成手段と、前記差分周波数信号をフィルタ処理して中間周波数を出力する中間周波数フィルタ手段と、振幅制限増幅値を使用して、前記中間周波数を所望の振幅に制限する振幅制限増幅手段と、前記所望の振幅に制限された信号を検波する検波手段と、前記振幅制限増幅値に応じて閾値を可変させる閾値可変係数を生成し、受信信号の占有周波数帯域幅における下側側波帯の大きさと上側側波帯の大きさ、及び、前記閾値可変係数を用いて可変させた閾値を使用して、前記中間周波数フィルタ手段の帯域幅を制御する第一制御信号と、前記中間周波数フィルタ手段の中心周波数を制御する第二制御信号とを生成する制御信号生成手段と、前記第一制御信号に基づいて、前記中間周波数フィルタ手段の帯域幅を調整する中間周波数フィルタ制御手段と、前記第二制御信号に基づいて、前記中間周波数フィルタ手段の中心周波数をシフトさせる中間周波数フィルタシフト制御手段と、を備える。上側/下側側波帯隣接妨害信号の大きさを比較し、側波帯の隣接妨害信号を検出する。これにより、受信特性の劣化を抑えることが可能になる。
本発明に係る隣接妨害除去装置の一態様は、受信信号から希望する信号を同調した同調周波数と局部発振周波数との差分周波数を入力し、隣接妨害信号を除去した信号を出力する隣接妨害除去装置であって、前記差分周波数信号をフィルタ処理して中間周波数を出力する中間周波数フィルタ手段と、振幅制限増幅値を使用して、前記中間周波数を所望の振幅に制限する振幅制限増幅手段と、前記所望の振幅に制限された信号を検波する検波手段と、
前記振幅制限増幅値に応じて閾値を可変させる閾値可変係数を生成し、受信信号の占有周波数帯域幅における下側側波帯の大きさと上側側波帯の大きさ、及び、前記閾値可変係数を用いて可変させた閾値を使用して、前記フィルタ処理の帯域幅を制御する第一制御信号と、前記フィルタ処理の中心周波数を制御する第二制御信号とを生成する制御信号生成手段と、前記第一制御信号に基づいて、前記フィルタ処理の帯域幅を調整する中間周波数フィルタ制御手段と、前記第二制御信号に基づいて、前記フィルタ処理の中心周波数をシフトさせる中間周波数フィルタシフト制御手段と、を備える。
本発明に係る隣接妨害除去方法の一態様は、受信信号から希望する信号を同調した同調周波数と局部発振周波数との差分周波数を入力し、隣接妨害信号を除去した信号を出力する隣接妨害除去方法であって、前記差分周波数信号をフィルタ処理して中間周波数を出力し、振幅制限増幅値を使用して、前記中間周波数を所望の振幅に制限し、前記所望の振幅に制限された信号を検波し、前記振幅制限増幅値に応じて閾値を可変させる閾値可変係数を生成し、受信信号の占有周波数帯域幅における下側側波帯の大きさと上側側波帯の大きさ、及び、前記閾値可変係数を用いて可変させた閾値を使用して、前記フィルタ処理の帯域幅を制御する第一制御信号と、前記フィルタ処理の中心周波数を制御する第二制御信号とを生成し、前記第一制御信号に基づいて、前記フィルタ処理の帯域幅を調整し、前記第二制御信号に基づいて、前記フィルタ処理の中心周波数をシフトさせる。
本発明に係るプログラムの一態様は、受信信号から希望する信号を同調した同調周波数と局部発振周波数との差分周波数を入力し、隣接妨害信号を除去した信号を出力する隣接妨害除去を実現するプログラムであって、前記差分周波数信号をフィルタ処理して中間周波数を出力する中間周波数フィルタ処理と、振幅制限増幅値を使用して、前記中間周波数を所望の振幅に制限する振幅制限増幅処理と、前記所望の振幅に制限された信号を検波する検波処理と、前記振幅制限増幅値に応じて閾値を可変させる閾値可変係数を生成し、受信信号の占有周波数帯域幅における下側側波帯の大きさと上側側波帯の大きさ、及び、前記閾値可変係数を用いて可変させた閾値を使用して、前記中間周波数フィルタ処理の帯域幅を制御する第一制御信号と、前記中間周波数フィルタ処理の中心周波数を制御する第二制御信号とを生成する制御信号生成処理と、前記第一制御信号に基づいて、前記中間周波数フィルタ処理の帯域幅を調整中間周波数フィルタ制御処理と、前記第二制御信号に基づいて、前記中間周波数フィルタ処理の中心周波数をシフトさせる中間周波数フィルタシフト制御処理と、をコンピュータに実行させる。
本発明によれば、隣接妨害信号を検出する閾値を受信レベルに応じて可変させるとともに、側波帯域に存在する隣接妨害信号の大きさに応じて隣接妨害信号を除去することが可能となる。
本発明の第1の実施形態における受信装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態における信号復調解析手段を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態における隣接妨害除去手段の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態における中間周波数フィルタ制御処理の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における信号復調解析手段の構成例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態における受信装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態における隣接妨害除去手段の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態における第一の中間周波数フィルタ制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態における第二の中間周波数フィルタ制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態における第三の中間周波数フィルタ制御処理の動作を示すフローチャートである。 従来の受信装置の構成例を示すブロック図である。 従来の隣接妨害除去手段の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。各図面において同一の構成または機能を有する構成要素および相当部分には、同一の符号を付し、その説明は省略する。
本発明は、同調周波数と局部発振周波数との差分周波数出力を中間周波数出力し受信する受信装置において、受信周波数の占有周波数帯域幅スペクトラム情報生成手段と中間周波数フィルタシフト制御手段と閾値可変係数生成手段とを有する。閾値可変係数生成手段が出力する閾値可変係数により隣接妨害検出閾値の変更を行い隣接妨害の検出精度を上げる。また、スペクトラム情報生成手段が出力するスペクトラム情報による受信周波数の占有周波数帯域幅における上側/下側隣接妨害判定手段を用いて中間周波数フィルタ手段の帯域幅と中心周波数のシフト量を制御する。これにより、受信特性の劣化を抑える。
具体的には、振幅制限増幅処理で使用する振幅制限増幅値に応じて閾値を可変させる閾値可変係数を生成し、受信信号の占有周波数帯域幅における下側側波帯の大きさと上側側波帯の大きさ、及び、閾値可変係数を用いて可変させた閾値を使用して、中間周波数フィルタの帯域幅と中心周波数とを制御する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の受信装置の第1の実施形態の構成を示すブロック図である。図1の受信装置は、電波受信手段31、同調手段32、信号混合手段33、局部発振周波数発生手段37、及び、隣接妨害除去手段(隣接妨害除去装置)45を備える。隣接妨害除去手段45は、中間周波数フィルタ手段34、振幅制限増幅手段35、中間周波数フィルタ制御手段38、中間周波数フィルタシフト制御手段39、隣接妨害信号検出手段40、比較判定手段41、閾値可変係数生成手段42、及び、信号復調解析手段44を備える。また、信号復調解析手段44は、検波手段36とスペクトラム情報検出手段43とを備える。
図1では、受信信号から希望する信号を同調した同調周波数と局部発振周波数との差分周波数を隣接妨害除去手段45へ入力する。隣接妨害除去手段45では、各構成要素を用いて、隣接妨害信号を除去した信号を出力する隣接妨害除去を実現する。
隣接妨害除去手段45を構成する各構成要素のうち、制御信号生成手段61に含まれる構成要素によって、振幅制限増幅処理で使用する振幅制限増幅値に応じて閾値を可変させる閾値可変係数を生成し、受信信号の占有周波数帯域幅における下側側波帯の大きさと上側側波帯の大きさ、及び、閾値可変係数を用いて可変させた閾値を使用して、中間周波数フィルタの帯域幅と中心周波数とを制御する機能を実現する。
また、電波受信手段31、同調手段32、信号混合手段33、及び、局部発振周波数発生手段37を、差分周波数信号生成手段ということもある。差分周波数信号生成手段は、受信信号から希望する信号を同調した同調周波数と局部発振周波数との差分周波数を出力する機能を実現する。以下各構成要素を具体的に説明する。
電波受信手段31は、送信手段(図示せず)から送信された信号を受信し、同調手段32に出力する。
同調手段32は、電波受信手段31が出力した信号を希望する周波数に同調し、信号混合手段33に出力する。
信号混合手段33は、同調手段32および後述の局部発振周波数発生手段37の信号を混合し、同調手段32により得られた同調周波数と局部発振周波数との差分周波数出力を中間周波数フィルタ手段34に出力する。
中間周波数フィルタ手段34は、信号混合手段33の出力から、帯域幅と中心周波数が変更可能なフィルタを通して中間周波数を取り出し、振幅制限増幅手段35に出力する。
また、中間周波数フィルタ手段34は、後述の中間周波数フィルタ制御手段38からの信号に応じて、帯域幅を変更する。さらに、後述の中間周波数フィルタシフト制御手段39からの信号に応じて、中間周波数フィルタの中心周波数をシフトする。
振幅制限増幅手段35は、中間周波数フィルタ手段34で取り出した中間周波数に振幅制限増幅処理を行って、検波手段36に出力する。具体的には、希望している適切な振幅に対して、中間周波数の振幅が小さい時は大きくし、振幅が大きい時は小さくする。
検波手段36は、振幅制限増幅手段35で振幅制限増幅処理を行った周波数変調を検波して信号を取り出し後段に出力する。
局部発振周波数発生手段37は、中間周波数を取り出すために固有の周波数を発生させ信号混合手段33に出力する。
隣接妨害信号検出手段40は、中間周波数フィルタ手段34の出力から隣接妨害信号を検出し、後述の比較判定手段41に出力する。
閾値可変係数生成手段42は、振幅制限増幅手段35で決定される振幅制限増幅信号から閾値可変係数を生成して比較判定手段41に出力する。閾値可変係数生成手段42は、閾値可変係数を、中間周波数フィルタ手段34から入力された中間周波数に対して振幅制限増幅手段35にて振幅制限を行うための振幅制限増幅値を入力として決定する。具体的には、閾値可変係数生成手段42は、振幅増幅値が小さいとき(希望している振幅に対して小さい時)は、閾値可変係数として、閾値Vd1、Vd2、Vsd1、Vsu1、Vsd2、Vsu2を小さくする係数を設定する。振幅増幅値が大きいときはその逆になるように設定する。具体的には、中間周波数の信号が所望の振幅であるときの振幅増幅値を基準値とすると、振幅増幅値が基準値より小さいときは、閾値可変係数として、それぞれの閾値が小さくなるように設定し、振幅増幅値が基準値より大きいときは、閾値可変係数として、それぞれの閾値が大きくなるように設定する。
閾値可変係数生成手段42が閾値可変係数を設定することにより、次のような効果が得られる。例えば、受信信号の大きさが小さい場合で、希望波も隣接妨害波も小さい場合は、受信信号に対して振幅制限増幅処理を行う。閾値可変係数生成手段42は、振幅制限増幅手段35の振幅制限増幅値に基づいて閾値可変係数を生成する。閾値可変係数を使用して閾値を適応的に変更することができるため、比較判定手段41は、受信信号の大きさに応じた閾値を用いて隣接妨害波の検出が行うことできる。
スペクトラム情報検出手段43は、振幅制限増幅手段35で振幅制限増幅処理を行った中間周波数に対して、スペクトラム情報を生成して受信周波数の占有周波数帯域幅の下側側波帯の大きさ、上側側波帯の大きさを検出して、比較判定手段41に出力する。
比較判定手段41は、隣接妨害信号検出手段40の出力信号の大きさと、閾値可変係数生成手段42の出力信号によって決定される閾値との比較判定結果、及び、スペクトラム情報検出手段43の出力信号の大きさと、閾値との比較判定結果に基づいて生成される制御信号を後述の中間周波数フィルタ制御手段38と中間周波数フィルタシフト制御手段39に出力する。
具体的には、比較判定手段41は、中間周波数フィルタ手段34の帯域幅を調整する第一制御信号を中間周波数フィルタ制御手段38へ出力する。また、中間周波数フィルタ手段34の中心周波数をシフトする第二制御信号を中間周波数フィルタシフト制御手段39へ出力する。第一制御信号は、中間周波数フィルタの帯域幅を予め設定した値に変更する、あるいは、現在の帯域幅を一段階広げるという制御を指示する。また、第二制御信号は、中間周波数をセンターに戻す、一段階下側にシフトさせる、一段階上側にシフトさせるという制御を指示する。
例えば、中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数下側シフト量を1段下側シフトに設定するという場合、比較判定手段41は、フィルタの中間周波数下側シフト量を1段下側シフトさせる第二制御信号を生成して中間周波数フィルタシフト制御手段39へ通知する。中間周波数フィルタシフト制御手段39は、第二制御信号に基づいて、中間周波数フィルタ手段34の中心周波数をシフトさせる。
中間周波数フィルタ制御手段38は、比較判定手段41の比較判定結果(第一制御信号)に応じて中間周波数フィルタ手段34の帯域幅を制御する。
中間周波数フィルタシフト制御手段39は、比較判定手段41の比較判定結果(第二制御信号)に応じて中間周波数フィルタ手段34の中間周波数フィルタ帯域の中心周波数をシフト制御する構成である。
図2は、本発明の第1の実施形態における信号復調解析手段を示すブロック図である。図2のスペクトラム情報検出手段43は、アナログデジタル変換手段46と、フーリエ変換手段47とで構成される。
アナログデジタル変換手段46は、前述した振幅制限増幅手段35の中間周波数の出力をアナログデジタル変換してフーリエ変換手段47に出力する。
フーリエ変換手段47は、アナログデジタル変換手段46の信号をフーリエ変換して得られるスペクトラム情報の上側側波帯の隣接妨害信号の大きさ、スペクトラム情報の下側側波帯の隣接妨害信号の大きさを検出して後段に出力する構成になっている。
図3は、本発明の第1の実施形態における隣接妨害除去手段の動作を示すフローチャートであり、図3を用いて図1の動作を説明する。
図3において、通常受信中(ステップS20)に、ステップS21では、隣接妨害信号検出手段40が隣接妨害信号を検出し、スペクトラム情報検出手段43がスペクトラム情報を検出する。
ステップS22では、比較判定手段41が、閾値可変係数生成手段42から出力された閾値可変係数を用いて、予め決められた閾値Vd1を閾値可変係数により可変させた閾値Vd1αと、予め決められた閾値Vd2を閾値可変係数により可変させた閾値Vd2αを設定する。具体的には、閾値Vd1と閾値可変係数とを乗算して閾値Vd1αを算出し、閾値Vd2と閾値可変係数とを乗算して閾値Vd2αを算出する。ここでは、閾値Vd1αは閾値Vd2αより小さい閾値であることを前提とする。
尚、閾値可変係数は、閾値可変係数生成手段42が、振幅制限増幅手段35から入力された振幅制限増幅値に応じて決定する。また、振幅制限増幅値は、振幅制限増幅手段35が、中間周波数フィルタ手段34から入力された中間周波数に対して、振幅制限を行うための値である。
ステップS23では、比較判定手段41が、隣接妨害信号の大きさVdを閾値Vd1αと比較し、隣接妨害信号の大きさVdが閾値Vd1αよりも大きいときはステップS24に進み、隣接妨害信号の大きさVdが閾値Vd1αよりも小さいときはステップS46に進む。
ステップS24では、比較判定手段41が、隣接妨害信号の大きさVdを閾値Vd2αと比較し、隣接妨害信号の大きさVdが閾値Vd2αよりも大きいときはステップS202に進み、隣接妨害信号の大きさVdが閾値Vd2αよりも小さいときはステップS200に進む。
ステップS200では、比較判定手段41が、ステップS201の中間周波数フィルタ制御処理で使用する中間周波数フィルタ帯域幅のBwX1に第二の最小値Bw2を設定し、BwX2に第三の最小値Bw3を設定し、ステップS201に進む。
ステップS202では、比較判定手段41が、ステップS201の中間周波数フィルタ制御処理で使用する中間周波数フィルタ帯域幅のBwX1に第一の最小値Bw1を設定し、BwX2に第二の最小値Bw2を設定し、ステップS201に進む。
ステップS201では、中間周波数フィルタ制御手段38が、中間周波数フィルタ処理を行い、処理が終了後にステップS21に戻る。上述した最小値の値は、第一最小値Bw1<第二最小値Bw2<第三最小値Bw3の関係である。
ステップS46では、比較判定手段41が、中間周波数フィルタ手段34の帯域幅と設定可能な帯域幅の最大値とを比較する。
比較結果に基づいて、中間周波数フィルタ手段34の帯域幅が設定可能な帯域幅の最大値と同じときは、中間周波数フィルタ手段34の帯域幅を設定可能な帯域幅の最大値に維持され、ステップS52に進む。中間周波数フィルタ手段34の帯域幅が設定可能な帯域幅の最大値と異なるときは、ステップS47に進む。
ステップS47では、比較判定手段41が、一定時間隣接妨害信号の大きさVdおよび閾値Vd1αと、スペクトラム情報の上側側波帯の大きさVsuおよび閾値Vsu1と、スペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsdおよび閾値Vsd1と、を比較し続ける。
ステップS47において、比較判定手段41が、一定時間隣接妨害信号の大きさVdが閾値Vd1αよりも継続して小さくなく、かつ、スペクトラム情報の上側側波帯の大きさVsuが閾値Vsu1よりも継続して小さくなく、かつ、スペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsdが閾値Vsd1よりも継続して小さくないとき、すなわち新たに隣接妨害信号が検出されたときは、ステップS22に戻る。一方、比較判定手段41は、一定時間隣接妨害信号の大きさVdが閾値Vd1αよりも継続して小さく、スペクトラム情報の上側側波帯の大きさVsuが閾値Vsu1よりも継続して小さく、スペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsdが閾値Vsd1よりも継続して小さいときは、ステップS48に進む。
ステップS48では、中間周波数フィルタ制御手段38が、中間周波数フィルタ手段34の帯域幅を1段大きくしてステップS49に進む。
ステップS49では、比較判定手段41が、中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数上側シフト量および中間周波数下側シフト量が共に0値、すなわち、シフト無しであるかどうかを判定する。
中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数が上側シフトも下側シフトもされていないときは、中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数上側シフト量が0およびフィルタの中間周波数下側シフト量が0に維持され、ステップS21に戻る。
中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数上側シフト量およびフィルタの中間周波数下側シフト量のいずれか、または、双方が0値と異なるときは、ステップS50に進む。
ステップS50では、比較判定手段41が、一定時間隣接妨害信号の大きさVdおよび閾値Vd1αを比較、及びスペクトラム情報の上側側波帯の大きさVsuと閾値Vsu1を比較、及びスペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsdと閾値Vsd1を比較し続ける。
一定時間隣接妨害信号の大きさVdが閾値Vd1αよりも継続して小さくなく、かつ、スペクトラム情報の上側側波帯の大きさVsuが閾値Vsu1よりも継続して小さくなく、かつ、スペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsdが閾値Vsd1よりも継続して小さくないとき、すなわち新たに隣接妨害信号が検出されたときは、ステップS22に戻る。
一定時間隣接妨害信号の大きさVdが閾値Vd1αよりも継続して小さく、スペクトラム情報の上側側波帯の大きさVsuが閾値Vsu1よりも継続して小さく、スペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsdが閾値Vsd1よりも継続して小さいときは、ステップS51に進む。
ステップS51では、中間周波数フィルタシフト制御手段39が、中間周波数を1段センター側へシフトしてステップS21に戻る。
ステップS52では、比較判定手段41が、中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数上側シフト量および中間周波数下側シフト量が共に0値、すなわち、シフト無しであるかどうかを判定する。
中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数が上側シフトも下側シフトもされていないときは、中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数上側シフト量が0およびフィルタの中間周波数下側シフト量が0に維持され、ステップS21に戻る。
中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数上側シフト量およびフィルタの中間周波数下側シフト量のいずれか、または、双方が0値と異なるときは、ステップS53に進む。
ステップS53では、比較判定手段41が、予め決められた一定時間隣接妨害信号の大きさVdおよび閾値Vd1αを比較、及びスペクトラム情報の上側側波帯の大きさVsuを閾値Vsu1と比較、及びスペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsdを閾値Vsd1と比較し続ける。
予め決められた一定時間隣接妨害信号の大きさVdが閾値Vd1αよりも継続して小さくないか、あるいは、予め決められた一定時間スペクトラム情報の上側側波帯の大きさVsuが閾値Vsu1よりも継続して小さくないか、あるいは、予め決められた一定時間スペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsdが閾値Vsd1よりも継続して小さくないとき、すなわち新たにスペクトラム情報により隣接妨害が検出されたときは、ステップS22に戻る。
一定時間隣接妨害信号の大きさVdが閾値Vd1αよりも継続して小さく、スペクトラム情報の上側側波帯の大きさVsuが閾値Vsu1よりも継続して小さく、及びスペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsdが閾値Vsd1よりも継続して小さいときは、ステップS54に進む。
ステップS54では、中間周波数フィルタシフト制御手段39が、中間周波数を1段センター側へシフトしてステップS21に戻る。
図4は、本発明の第1の実施形態における中間周波数フィルタ制御処理の動作を示すフローチャートである。
ステップS25では、比較判定手段41が、スペクトラム情報の上側側波帯の大きさVsuを閾値Vsu1と比較する。
スペクトラム情報の上側側波帯の大きさVsuが閾値Vsu1よりも大きいときはステップS26に進み、スペクトラム情報の上側側波帯の大きさVsuが閾値Vsu1よりも小さいときはステップS30に進む。
ステップS26では、比較判定手段41が、スペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsdを閾値Vsd1と比較する。
スペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsdが閾値Vsd1よりも大きいときはステップS34に進み、スペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsdが閾値Vsd1よりも小さいときはステップS27に進む。
ステップS27では、比較判定手段41が、中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数の下側シフト量と設定可能な下側シフト量の最大値とを比較する。
中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数下側シフト量が最大であるときは、中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数下側シフト量は最大値に維持され、ステップS34に進む。
中間周波数フィルタ手段34の中間周波数下側シフト量が最大と異なるときは、ステップS28に進む。
ステップS28では、比較判定手段41が、一つ前のスペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsd−1を閾値Vsd1と比較する。
一つ前のスペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsd−1が閾値Vsd1よりも大きいときはステップS34に進み、一つ前のスペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsd−1が閾値Vsd1よりも小さいときは、ステップS29に進む。
ステップS29では、中間周波数フィルタシフト制御手段39が、中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数下側シフト量を1段下側シフトに設定し、中間周波数フィルタ制御処理を終了する。
ステップS30では、比較判定手段41が、スペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsdを閾値Vsd1と比較する。
スペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsdが閾値Vsd1よりも大きいときはステップS31に進み、スペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsdが閾値Vsd1よりも小さいときはステップS35に進む。
ステップS31では、比較判定手段41が、中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数の上側シフト量と設定可能な上側シフト量の最大値とを比較する。
中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数上側シフト量が最大であるときは、中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数上側シフト量は最大値に維持され、ステップS34に進み、中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数上側シフト量が最大と異なるときは、ステップS32に進む。
ステップS32では、比較判定手段41が、一つ前のスペクトラム情報の上側側波帯の大きさVsu−1を閾値Vsu1と比較する。
一つ前のスペクトラム情報の上側側波帯の大きさVsu−1が閾値Vsu1よりも大きいときはステップS34に進み、一つ前のスペクトラム情報の上側側波帯の大きさVsu−1が閾値Vsu1よりも小さいときは、ステップS33に進む。
ステップS33では、中間周波数フィルタシフト制御手段39が、中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数上側シフト量を1段上側シフトに設定し、中間周波数フィルタ制御処理を終了する。
ステップS34では、中間周波数フィルタ制御手段38が、中間周波数フィルタ手段34の帯域幅を最小値BwX1に設定し、中間周波数フィルタ制御処理を終了する。
ステップS35では、中間周波数フィルタ制御手段38が、中間周波数フィルタ手段34の帯域幅を最小値BwX2に設定し、中間周波数フィルタ制御処理を終了する。
本発明の実施形態1では、同調周波数と局部発振周波数との差分周波数出力を中間周波数出力し受信する受信装置において、受信周波数の占有周波数帯域幅のスペクトラム情報を生成して上側/下側側波帯隣接妨害信号を検出するスペクトラム情報検出手段と、閾値可変係数生成手段とを有する。隣接妨害検出信号の大きさを閾値と比較して検出して常時監視し、さらに上側/下側側波帯隣接妨害信号の大きさを常時監視する。隣接妨害信号の大きさを判定する閾値として、このとき、フィルタの中心周波数シフトと、フィルタの帯域幅を制御する基準となる閾値として、閾値可変係数生成手段によって変更可能な隣接妨害信号の判定閾値とを使用する。また、スペクトラム情報による上側/下側側波帯隣接妨害信号の大きさを判定する閾値を用いて判定し、下側と上側の側波帯隣接妨害信号の大きさを比較し、側波帯の隣接妨害信号を検出する。これにより、受信特性の劣化を抑えることができる。
具体的には、受信信号は伝送路状態により大きさが変動するため、閾値可変係数生成手段42は、受信信号に対して振幅制限増幅処理を行う、振幅制限増幅手段35が使用する振幅制限増幅値に応じて閾値可変係数を生成する。
例えば、受信信号の大きさが小さい場合で、希望波も隣接妨害波も小さい場合について説明する。受信信号の大きさが小さく、希望波も隣接妨害波も小さい場合、閾値可変係数生成手段42は、振幅制限増幅値に応じて、隣接妨害信号を判定する閾値を小さくする閾値可変係数を生成する。このように、振幅制限増幅値に応じた閾値可変係数を使用して閾値を適応的に変更することができるため、受信信号の大きさに応じた閾値での隣接妨害波の検出が行うことできる。
次に、受信信号の大きさが中程度の場合で、希望波の大きさに対し、片方の側波帯隣接妨害波が大きい場合、スペクトラム情報検出手段43が検出した上/下側側波帯の隣接妨害信号の大きさを使用して、上/下側側波帯のどちらに隣接妨害波があるかの判定を行なう。これにより、上/下側側帯に存在する隣接妨害信号を検出することが可能になる。
(第2の実施形態)
図5は、図2とは異なる信号復調解析手段の構成例を示すブロック図である。図5のスペクトラム情報検出手段43は、アナログデジタル変換手段46と、フーリエ変換手段47と、直交復調手段48とで構成される。
アナログデジタル変換手段46は、前述した振幅制限増幅手段35の中間周波数の出力をアナログデジタル変換して直交復調手段48に出力する。
直交復調手段48は、OFDM信号の直交復調を行いフーリエ変換手段47に出力する。
フーリエ変換手段47は直交復調された信号をフーリエ変換して得られるスペクトラム情報の上側側波帯の大きさ、スペクトラム情報の下側側波帯の大きさを検出して後段に出力する。
第2の実施形態では、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号の直交復調を行いフーリエ変換手段47により、スペクトラム情報の上側側波帯もしくは下側側波帯の大きさを検出して、上側側波帯もしくは下側側波帯隣接妨害波の判定を行うことができる。従って、OFDMを適用する受信装置に本発明を適用することが可能となる。
(第3の実施形態)
図6は、本発明の受信装置の第3の実施形態を示すブロック図である。図6のスペクトラム情報検出手段50は、中間周波数フィルタ手段34の出力からスペクトラム情報を生成し、受信周波数の占有周波数帯域幅の下側側波帯の隣接妨害信号の大きさ、上側側波帯の隣接妨害信号の大きさを検出して、後述の比較判定手段51に出力する。閾値可変係数生成手段42は、振幅制限増幅手段35で決定される振幅制限増幅信号から閾値可変係数を生成して比較判定手段51に出力する。比較判定手段51は、スペクトラム情報検出手段50の出力信号の大きさと閾値可変係数生成手段42の出力信号によって決定される閾値との比較判定結果から生成される制御信号を中間周波数フィルタ制御手段38と中間周波数フィルタシフト制御手段39に出力する構成である。
図6では、隣接妨害除去手段52を構成する各構成要素のうち、制御信号生成手段62に含まれる構成要素によって、振幅制限増幅処理で使用する振幅制限増幅値に応じて閾値を可変させる閾値可変係数を生成し、受信信号の占有周波数帯域幅における下側側波帯の隣接妨害信号の大きさと上側側波帯の隣接妨害信号の大きさ、及び、閾値可変係数を用いて可変させた閾値を使用して、中間周波数フィルタの帯域幅と中心周波数とを制御する機能を実現している。
比較判定手段51は、実施形態1と同様に、中間周波数フィルタ手段34の帯域幅を調整する第一制御信号を中間周波数フィルタ制御手段38へ出力する。また、中間周波数フィルタ手段34の中心周波数をシフトする第二制御信号を中間周波数フィルタシフト制御手段39へ出力する。
図6において図1と同じ符号に関しては、同じ構成であるため説明を省略する。
図7は、本発明の第3の実施形態における隣接妨害除去手段の動作を示すフローチャートであり、図7を用いて図6の動作を説明する。
図7においてステップS60は、通常受信中にステップS61でスペクトラム情報検出手段50は、スペクトラム情報を検出する。
ステップS62では、比較判定手段51が、閾値可変係数生成手段42から出力された閾値可変係数を用いて、あらかじめ決められた複数の閾値を変更する。具体的には、比較判定手段51は、予め決められた閾値Vsu1を閾値可変係数により可変させた閾値Vsu1α、予め決められた閾値Vsd1を閾値可変係数により可変させた閾値Vsd1α、予め決められた閾値Vsu2を閾値可変係数により可変させた閾値Vsu2α、及び、予め決められた閾値Vsd2を閾値可変係数により可変させた閾値Vsd2αを設定する。尚、閾値可変係数は、閾値可変係数生成手段42が、中間周波数フィルタ手段34から入力された中間周波数に対して、振幅制限増幅手段35から入力された振幅制限増幅値に応じて決定する。ここでは、閾値Vsu1αは閾値Vsu2αより小さい閾値であることを前提とする。また、閾値Vsd1αは閾値Vsd2αより小さい閾値であることを前提とする。
ステップS63では、比較判定手段51が、スペクトラム情報の上側側波帯の大きさVsuを閾値Vsu1αと比較し、スペクトラム情報の上側側波帯の大きさVsuが閾値Vsu1αよりも大きいときはステップS64に進み、スペクトラム情報の上側側波帯の大きさVsuが閾値Vsu1αよりも小さいときはステップS86に進む。
ステップS64では、比較判定手段51が、スペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsdを閾値Vsd1αと比較する。スペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsdが閾値Vsd1αよりも大きいときはステップS251に進み、スペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsdが閾値Vsd1αよりも小さいときはステップS250に進む。
ステップS250では、第1の中間周波数フィルタ処理を行い、処理が終了後にステップS61に戻る。
ステップS251では、第2の中間周波数フィルタ処理を行い、処理が終了後にステップS61に戻る。
ステップS86では、比較判定手段51が、スペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsdを閾値Vsd1αと比較する。スペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsdが閾値Vsd1αよりも大きいときはステップS253に進み、スペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsdが閾値Vsd1αよりも小さいときはステップS96に進む。
ステップS253では、第3の中間周波数フィルタ処理を行い、処理が終了後にステップS61に戻る。
ステップS96では、比較判定手段51が、中間周波数フィルタ手段34の帯域幅および設定可能な帯域幅の最大値と比較する。中間周波数フィルタ手段34の帯域幅が設定可能な帯域幅の最大値と同じときは、中間周波数フィルタ手段34の帯域幅は設定可能な帯域幅の最大値に維持され、ステップS99に進み、中間周波数フィルタ手段34の帯域幅が設定可能な帯域幅の最大値と異なるときは、ステップS97に進む。
ステップS97では、比較判定手段51が、予め決められた一定時間スペクトラム情報の上側側波帯の大きさVsuと閾値Vsu1α、及び、予め決められた一定時間スペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsdと閾値Vsd1αとを比較し次の処理を行う。予め決められた一定時間スペクトラム情報の上側側波帯の大きさVsuが閾値Vsu1αよりも継続して小さくなく、及び予め決められた一定時間スペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsdが閾値Vsd1αよりも継続して小さくないとき、すなわち新たにスペクトラム情報により隣接妨害が検出されたときは、ステップS62に戻る。予め決められた一定時間スペクトラム情報の上側側波帯の大きさVsuを閾値Vsu1αと比較、及びスペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsdを閾値Vsd1αと比較し続け、一定時間スペクトラム情報の上側側波帯の大きさVsuが閾値Vsu1αよりも継続して小さく、及びスペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsdが閾値Vsd1αよりも継続して小さいときは、ステップS98に進む。
ステップ98では、中間周波数フィルタ手段34の帯域幅を1段大きくしてステップS61に戻る。
ステップS99では、比較判定手段51が、中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数上側シフト量が0かつフィルタの中間周波数下側シフト量が0であることを比較する。中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数上側シフト量が0およびフィルタの中間周波数下側シフト量が0のときは、中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数上側シフト量が0およびフィルタの中間周波数下側シフト量が0に維持されステップS61に戻る。中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数上側シフト量が0と異なるとき、または、フィルタの中間周波数下側シフト量が0と異なるときは、ステップS100に進む。
ステップS100では、比較判定手段51が、予め決められた一定時間スペクトラム情報の上側側波帯の大きさVsuと閾値Vsu1α、及び、予め決められた一定時間スペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsdと閾値Vsd1αとを比較し、次の処理を行う。具体的には、予め決められた一定時間スペクトラム情報の上側側波帯の大きさVsuが閾値Vsu1αよりも継続して小さくなく、及び予め決められた一定時間スペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsdが閾値Vsd1αよりも継続して小さくないとき、すなわち新たにスペクトラム情報により隣接妨害が検出されたときは、ステップS62に戻る。予め決められた一定時間スペクトラム情報の上側側波帯の大きさVsuを閾値Vsu1αと比較、及びスペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsdを閾値Vsd1αと比較し続け、一定時間スペクトラム情報の上側側波帯の大きさVsuが閾値Vsu1αよりも継続して小さく、及びスペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsdが閾値Vsd1αよりも継続して小さいときは、ステップS101に進む。
ステップS101では、中間周波数を1段センター側へシフトしてステップS61に戻る。
図8は、本発明の第3の実施形態における第一の中間周波数フィルタ制御処理を示すフローチャートである。
ステップS66では、比較判定手段51が、中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数下側シフト量が最大であるか比較する。中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数下側シフト量が最大値と同じときは、中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数下側シフト量の最大値に維持され、ステップS65に進む。中間周波数フィルタ手段34の中間周波数下側シフト量が最大値と異なるときは、ステップS67進む。
ステップS67では、比較判定手段51が、一つ前のスペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsd−1を閾値Vsd1αと比較する。一つ前のスペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsd−1が閾値Vsd1αよりも大きいときはステップS65に進み、一つ前のスペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsd−1が閾値Vsd1αよりも小さいときは、ステップS68に進む。
ステップS68では、中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数下側シフト量を1段下側シフトに設定し、第1の中間周波数フィルタ制御処理を終了する。
ステップS65では、比較判定手段51が、スペクトラム情報の上側側波帯の大きさVsuを閾値Vsu2αと比較する。スペクトラム情報の上側側波帯の大きさVsuが閾値Vsu2αよりも大きいときはステップS73に進み、スペクトラム情報の上側側波帯の大きさVsuが閾値Vsu2αよりも小さいときはステップS69に進む。
ステップS69では、中間周波数フィルタ手段34の帯域幅を第2の最小値Bw2に設定し、第1の中間周波数フィルタ制御処理を終了する。
ステップS73は、中間周波数フィルタ手段34の帯域幅を第1の最小値Bw1に設定し、第1の中間周波数フィルタ制御処理を終了する。なお、ここでは、上述した最小値の値は、第一最小値Bw1<第二最小値Bw2の関係である。
図9は、本発明の第3の実施形態における第二の中間周波数フィルタ制御処理を示すフローチャートである。
ステップS74では、比較判定手段51が、スペクトラム情報の上側側波帯の大きさVsuを閾値Vsu2αと比較する。スペクトラム情報の上側側波帯の大きさVsuが閾値Vsu2αよりも大きいときはステップS75に進み、スペクトラム情報の上側側波帯の大きさVsuが閾値Vsu2αよりも小さいときはステップS80に進む。
ステップS75では、比較判定手段51が、スペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsdを閾値Vsd2αと比較する。スペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsdが閾値Vsd2αよりも大きいときはステップS79に進み、スペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsdが閾値Vsd2αよりも小さいときはステップS76に進む。
ステップS76では、比較判定手段51が、中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数下側シフト量が最大であるかを比較する。中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数下側シフト量が最大値と同じときは、中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数下側シフト量が最大値に維持され、ステップS79に進む。中間周波数フィルタ手段34の中間周波数下側シフト量が最大値と異なるときは、ステップS77に進む。
ステップS77では、比較判定手段51が、一つ前のスペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsd−1を閾値Vsd2αと比較する。一つ前のスペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsd−1が閾値Vsd2αよりも大きいときはステップS79に進み、一つ前のスペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsd−1が閾値Vsd2αよりも小さいときは、ステップS78に進む。
ステップS78では、中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数下側シフト量を1段下側シフトに設定し、第2の中間周波数フィルタ制御処理を終了する。
ステップS79では、中間周波数フィルタ手段34の帯域幅を第1の最小値Bw1に設定し、第2の中間周波数フィルタ制御処理を終了する。
ステップS80では、比較判定手段51が、スペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsdを閾値Vsd2αと比較する。スペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsdが閾値Vsd2αよりも大きいときはステップS81に進み、スペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsdが閾値Vsd2αよりも小さいときはステップS85に進む。
ステップS81では、比較判定手段51が、中間周波数フィルタ手段34フィルタの中間周波数上側シフト量が最大値であるかを比較する。中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数上側シフト量が最大値と同じときは、中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数上側シフト量の最大値に維持され、ステップS79に進み、中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数上側シフト量が最大値と異なるときは、ステップS82に進む。
ステップS82では、比較判定手段51が、一つ前のスペクトラム情報の上側側波帯の大きさVsu−1を閾値Vsu2αと比較する。一つ前のスペクトラム情報の上側側波帯の大きさVsu−1が閾値Vsu2αよりも大きいときはステップS79に進み、一つ前のスペクトラム情報の上側側波帯の大きさVsu−1が閾値Vsu2αよりも小さいときは、ステップS83に進む。
ステップS83では、中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数上側シフト量を1段上側シフトに設定し、第2の中間周波数フィルタ制御処理を終了する。
ステップS85では、中間周波数フィルタ手段34の帯域幅を第2の最小値Bw2に設定し、第2の中間周波数フィルタ制御処理を終了する。
図10は、本発明の第3の実施形態における第三の中間周波数フィルタ制御処理の動作を示すフローチャートである。
ステップS88では、比較判定手段51が、中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数上側シフト量と最大値とを比較する。中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数上側シフト量が最大値と同じときは、中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数上側シフト量の最大値に維持され、ステップS87に進み、中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数上側シフト量が最大値と異なるときは、ステップS89に進む。
ステップS89では、中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数上側シフト量が最大値一つ前のスペクトラム情報の上側側波帯の大きさVsu−1を閾値Vsu1αと比較する。一つ前のスペクトラム情報の上側側波帯の大きさVsu−1が閾値Vsu1αよりも大きいときはステップS87に進み、一つ前のスペクトラム情報の上側側波帯の大きさVsu−1が閾値Vsu1αよりも小さいときは、ステップS90に進む。
ステップS90では、中間周波数フィルタ手段34のフィルタの中間周波数上側シフト量を1段上側シフトに設定し、第3の中間周波数フィルタ制御処理を終了する。
ステップS87では、比較判定手段51が、スペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsdを閾値Vsd2αと比較する。スペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsdが閾値Vsd2αよりも大きいときはステップS95に進み、スペクトラム情報の下側側波帯の大きさVsdが閾値Vsd2αよりも小さいときはステップS91に進む。
ステップS91では、中間周波数フィルタ手段34の帯域幅を第2の最小値Bw2に設定し、第3の中間周波数フィルタ制御処理を終了する。
ステップS95では、中間周波数フィルタ手段34の帯域幅を第1の最小値Bw1に設定し、第3の中間周波数フィルタ制御処理を終了する。
第3の実施形態では、第1の実施形態に対し振幅制限増幅手段の前で隣接妨害波のスペクトラム情報を検出することができる。具体的には、まず、スペクトラム情報検出手段50は受信している電波の振幅制限前の隣接妨害信号を含むスペクトラム情報を常時監視する。これにより、下側/上側側波帯の隣接妨害信号の大きさを検出することができる。また、比較判定手段51は、閾値可変係数生成手段42が生成する閾値可変係数を用いて隣接妨害信号を検出する複数の閾値を可変させる。可変させた複数の閾値と、スペクトラム情報検出手段50が検出した下側/上側側波帯の隣接妨害信号の大きさとを比較する。比較結果に基づいて、中間周波数フィルタ制御手段38が中間周波数フィルタ手段34の帯域幅を変更し、中間周波数フィルタシフト制御手段39が中間周波数フィルタ手段34の帯域のセンター周波数をシフトすることにより、受信特性の劣化を抑えることができる。
(その他の実施形態)
上記各実施形態で説明した隣接妨害除去手段は、ソフトウェア、ハードウェア、あるいは、これらの組み合わせによって実現することが可能である。また、隣接妨害除去手段をプログラムを用いて実現する場合、隣接妨害除去手段を実現する装置(コンピュータ)は、CPU(Central Processing Unit)とメモリとを備える。プログラムは、コンピュータ内のメモリにロードされ、CPUの制御によってプログラムに含まれる命令群を実行する。隣接妨害除去手段をコンピュータに実現させるプログラムは、少なくとも次の処理を実現する命令群を含む。
(1)差分周波数信号をフィルタ処理して中間周波数を出力する中間周波数フィルタ処理。(2)振幅制限増幅値を使用して、中間周波数を所望の振幅に制限する振幅制限増幅処理。(3)所望の振幅に制限された信号を検波する検波処理。(4)振幅制限増幅値に応じて閾値を可変させる閾値可変係数を生成し、受信信号の占有周波数帯域幅における下側側波帯の隣接妨害信号の大きさと上側側波帯の隣接妨害信号の大きさ、及び、閾値可変係数を用いて可変させた閾値を使用して、中間周波数フィルタ処理の帯域幅を制御する第一制御信号と、中間周波数フィルタ処理の中心周波数を制御する第二制御信号とを生成する制御信号生成処理。(5)第一制御信号に基づいて、中間周波数フィルタ処理の帯域幅を調整中間周波数フィルタ制御処理。(6)第二制御信号に基づいて、中間周波数フィルタ処理の中心周波数をシフトさせる中間周波数フィルタシフト制御処理。
また、プログラムはコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録することが可能である。
上記各実施形態によれば次の効果を奏することができる。第1の効果として、受信信号の混信や歪等の受信特性劣化を抑えることができる。その理由としては、受信周波数の占有周波数帯域幅におけるスペクトラム情報から上側/下側側波帯の隣接妨害判定手段と、中間周波数フィルタの中心周波数をシフトする技術を使用することによって、必要以上に帯域を削らないからである。
第2の効果として、受信信号レベルに影響を受けず隣接妨害判定を行うことができる。その理由としては、隣接妨害判定閾値を閾値可変係数生成手段42からの閾値可変係数により受信信号レベルに応じて適応制御しているからである。
なお、本発明は上記に示す実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲において、上記実施形態の各要素を、当業者であれば容易に考えうる内容に変更、追加、変換することが可能である。
11、31 電波受信手段
12、32 同調手段
13、33 信号混合手段
14、34 中間周波数フィルタ手段
15、35 振幅制限増幅手段
16、36 検波手段
17、37 局部発振周波数発生手段
18、38 中間周波数フィルタ制御手段
19、40、52 隣接妨害信号検出手段
20、41、51 比較判定手段
21 変調率検出手段
39 中間周波数フィルタシフト制御手段
42 閾値可変係数生成手段
43、50 スペクトラム情報検出手段
44 信号復調解析手段
45 隣接妨害除去手段
46 アナログデジタル変換手段
47 フーリエ変換手段
48 直交復調手段
49 キャリア復調手段
60、62 制御信号生成手段

Claims (9)

  1. 受信信号から希望する信号を同調した同調周波数と局部発振周波数との差分周波数を出力する差分周波数信号生成手段と、
    前記差分周波数信号をフィルタ処理して中間周波数を出力する中間周波数フィルタ手段と、
    振幅制限増幅値を使用して、前記中間周波数を所望の振幅に制限する振幅制限増幅手段と、
    前記所望の振幅に制限された信号を検波する検波手段と、
    前記振幅制限増幅値に応じて閾値を可変させる閾値可変係数を生成し、受信信号の占有周波数帯域幅における下側側波帯の大きさと上側側波帯の大きさ、及び、前記閾値可変係数を用いて可変させた閾値を使用して、前記中間周波数フィルタ手段の帯域幅を制御する第一制御信号と、前記中間周波数フィルタ手段の中心周波数を制御する第二制御信号とを生成する制御信号生成手段と、
    前記第一制御信号に基づいて、前記中間周波数フィルタ手段の帯域幅を調整する中間周波数フィルタ制御手段と、
    前記第二制御信号に基づいて、前記中間周波数フィルタ手段の中心周波数をシフトさせる中間周波数フィルタシフト制御手段と、を備える受信装置。
  2. 制御信号生成手段は、前記振幅制限増幅値が任意の基準値より小さいときは、前記閾値を小さくする閾値可変係数を設定し、前記振幅制限増幅値が任意の基準値より大きいときは、前記閾値を大きくする閾値可変係数を設定することを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  3. 前記制御信号生成手段は、
    前記中間周波数信号を使用して、隣接妨害信号を検出する隣接妨害信号検出手段と、
    前記振幅制限増幅手段が出力する前記所望の振幅に制限された信号を使用して、スペクトラム情報を生成して前記下側側波帯の大きさと、前記上側側波帯の大きさとを検出するスペクトラム情報検出手段と、
    前記振幅制限増幅値に応じて前記閾値可変係数を生成する閾値可変係数生成手段と、
    前記隣接妨害信号、前記スペクトラム情報、及び、前記閾値可変係数を可変させた閾値を使用して、前記第一制御信号と前記第二制御信号とを生成する比較判定手段と、を備えることを特徴とする請求項1または2記載の受信装置。
  4. 前記制御信号生成手段は、
    前記中間周波数信号を使用して、スペクトラム情報を生成して前記下側側波帯の大きさと、前記上側側波帯の大きさとを検出するスペクトラム情報検出手段と、
    前記振幅制限増幅値に応じて前記閾値可変係数を生成する閾値可変係数生成手段と、
    前記下側側波帯の大きさ、前記上側側波帯の大きさ、及び、前記閾値可変係数を可変させた閾値を使用して、前記第一制御信号と前記第二制御信号とを生成する比較判定手段と、を備えることを特徴とする請求項1または2記載の受信装置。
  5. 前記比較判定手段は、前記閾値可変係数を用いて、前記隣接妨害信号の大きさを判定する閾値を可変させ、前記隣接妨害信号と前記可変させた閾値とを使用して隣接妨害信号の大きさを判定し、前記下側側波帯の大きさと、前記上側側波帯の大きさと比較し、判定した結果と比較した結果とに基づいて、前記第一制御信号と前記第二制御信号とを生成することを特徴とする請求項3記載の受信装置。
  6. 前記比較判定手段は、前記閾値可変係数を用いて、前記下側側波帯の大きさを判定する第一閾値と、前記上側側波帯の大きさを判定する第二閾値を可変させ、前記下側側波帯の大きさ及び前記可変させた第一閾値と、前記上側側波帯の大きさ及び前記可変させた第二閾値とを使用して隣接妨害信号の大きさを判定し、前記下側側波帯の大きさと、前記上側側波帯の大きさと比較し、判定した結果と比較した結果とに基づいて、前記第一制御信号と前記第二制御信号とを生成することを特徴とする請求項4記載の受信装置。
  7. 受信信号から希望する信号を同調した同調周波数と局部発振周波数との差分周波数を入力し、隣接妨害信号を除去した信号を出力する隣接妨害除去装置であって、
    前記差分周波数信号をフィルタ処理して中間周波数を出力する中間周波数フィルタ手段と、
    振幅制限増幅値を使用して、前記中間周波数を所望の振幅に制限する振幅制限増幅手段と、
    前記所望の振幅に制限された信号を検波する検波手段と、
    前記振幅制限増幅値に応じて閾値を可変させる閾値可変係数を生成し、受信信号の占有周波数帯域幅における下側側波帯の大きさと上側側波帯の大きさ、及び、前記閾値可変係数を用いて可変させた閾値を使用して、前記フィルタ処理の帯域幅を制御する第一制御信号と、前記フィルタ処理の中心周波数を制御する第二制御信号とを生成する制御信号生成手段と、
    前記第一制御信号に基づいて、前記フィルタ処理の帯域幅を調整する中間周波数フィルタ制御手段と、
    前記第二制御信号に基づいて、前記フィルタ処理の中心周波数をシフトさせる中間周波数フィルタシフト制御手段と、を備える隣接妨害除去装置。
  8. 受信信号から希望する信号を同調した同調周波数と局部発振周波数との差分周波数を入力し、隣接妨害信号を除去した信号を出力する隣接妨害除去方法であって、
    前記差分周波数信号をフィルタ処理して中間周波数を出力し、
    振幅制限増幅値を使用して、前記中間周波数を所望の振幅に制限し、
    前記所望の振幅に制限された信号を検波し、
    前記振幅制限増幅値に応じて閾値を可変させる閾値可変係数を生成し、受信信号の占有周波数帯域幅における下側側波帯の大きさと上側側波帯の大きさ、及び、前記閾値可変係数を用いて可変させた閾値を使用して、前記フィルタ処理の帯域幅を制御する第一制御信号と、前記フィルタ処理の中心周波数を制御する第二制御信号とを生成し、
    前記第一制御信号に基づいて、前記フィルタ処理の帯域幅を調整し、
    前記第二制御信号に基づいて、前記フィルタ処理の中心周波数をシフトさせる隣接妨害除去方法。
  9. 受信信号から希望する信号を同調した同調周波数と局部発振周波数との差分周波数を入力し、隣接妨害信号を除去した信号を出力する隣接妨害除去を実現するプログラムであって、
    前記差分周波数信号をフィルタ処理して中間周波数を出力する中間周波数フィルタ処理と、
    振幅制限増幅値を使用して、前記中間周波数を所望の振幅に制限する振幅制限増幅処理と、
    前記所望の振幅に制限された信号を検波する検波処理と、
    前記振幅制限増幅値に応じて閾値を可変させる閾値可変係数を生成し、受信信号の占有周波数帯域幅における下側側波帯の大きさと上側側波帯の大きさ、及び、前記閾値可変係数を用いて可変させた閾値を使用して、前記中間周波数フィルタ処理の帯域幅を制御する第一制御信号と、前記中間周波数フィルタ処理の中心周波数を制御する第二制御信号とを生成する制御信号生成処理と、
    前記第一制御信号に基づいて、前記中間周波数フィルタ処理の帯域幅を調整中間周波数フィルタ制御処理と、
    前記第二制御信号に基づいて、前記中間周波数フィルタ処理の中心周波数をシフトさせる中間周波数フィルタシフト制御処理と、をコンピュータに実行させるプログラム。
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