JP2010243946A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】光導波路をハウジングに挿入してコネクタを製造する際、光導波路のハウジングに対する位置決めが高精度に行われるコネクタを提供すること。
【解決手段】コネクタ1は、コア部61a〜61dと各コア部61a〜61dの外周をそれぞれ囲むように設けられたクラッド部とを有する光導波路2と、中空体で構成され、その中空部に光導波路2の先端部が挿入されるハウジング3と、光導波路2のハウジング3に対する位置決めを行なう位置決め手段とを備えている。このコネクタ1では、位置決め手段は、光導波路2に形成され、その厚さ方向に貫通し、長手方向に沿って延びるスリット21と、ハウジング3の底面313に突出形成され、スリット21に挿入されるリブ37とで構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、コネクタに関する。
近年、光周波搬送波を使用してデータを移送する光通信がますます重要になっている。このような光通信において、信号伝搬光を、一地点から他地点に導くための手段として、光導波路がある。
この光導波路は、例えば、一対のクラッド層の間に設けられたコア層を有して構成される。コア層は、線状のコア部とクラッド部とを有し、これらが交互に配列されている。なお、コア部はコア層内に概して複数存在するが、1本の場合もある。コア部は、光周波搬送波の光に対して実質的に透明な材料によって構成され、クラッド層およびクラッド部は、コア部より屈折率が低い材料によって構成されている。
光導波路は、1本の連続したものとなっているのが好ましいが、地点間の距離や機器構成仕様や設計上の制約によっては、その途中をコネクタを介して接続したもの、すなわち、全体として複数本の光導波路に分け、これらの端部同士をコネクタを介して接続したものが使用される。このコネクタとしては、光導波路と、ハウジングに光導波路の端部が挿入されるハウジングとを有するものが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
このような特許文献1、2に記載のコネクタでは、光導波路のハウジングに対する位置決め、すなわち、光導波路の中心軸とハウジングの中心軸とを合わせること(センタリング)は、ハウジングの内腔部の幅および高さと、光導波路の幅および厚さ(高さ)とをそれぞれ規定することにより行われている。そのため、各寸法精度が高いものが要求され、これらのうちの1つでも所定の寸法精度が得られなかった場合、ハウジングに光導波路を挿入することができない、または、挿入することができたとしても幅方向および/または厚さ方向にセンタリングされないという問題があった。
特開2008−96669号公報 特開2000−2820号公報
本発明の目的は、光導波路をハウジングに挿入してコネクタを製造する際、光導波路のハウジングに対する位置決めが高精度に行われるコネクタを提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(13)の本発明により達成される。
(1) 少なくとも1本のコア部と該コア部の外周を囲むように設けられたクラッド部とを有する光導波路と、中空体で構成され、その中空部に前記光導波路の一端部が挿入されるハウジングと、前記光導波路の前記ハウジングに対する位置決めを行なう位置決め手段とを備えるコネクタであって、
前記位置決め手段は、前記光導波路に形成され、その厚さ方向に貫通し、長手方向に沿って延びる貫通孔と、
前記ハウジングの前記中空部の内周面に突出形成され、前記貫通孔に挿入される突部とで構成されていることを特徴とするコネクタ。
(2) 少なくとも1本のコア部と該コア部の外周を囲むように設けられたクラッド部とを有する光導波路と、中空体で構成され、その中空部に前記光導波路の一端部が挿入されるハウジングとを備え、前記光導波路を前記ハウジングに挿入するときには、該ハウジングに装着され、前記光導波路の前記ハウジングに対する位置決めを行なう位置決め治具が用いられるコネクタであって、
前記光導波路には、その厚さ方向に貫通する少なくとも1つの貫通孔が形成されており、
前記位置決め治具は、前記ハウジングに装着された状態で前記中空部の内周面に突出し、前記貫通孔に挿入される突部を有することを特徴とするコネクタ。
(3) 前記位置決め治具は、前記ハウジングに着脱自在に装着されるものである上記(2)に記載のコネクタ。
(4) 前記ハウジングには、前記突部が貫通するハウジング側貫通孔が形成されている上記(2)または(3)に記載のコネクタ。
(5) 前記貫通孔は、スリットである上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のコネクタ。
(6) 前記貫通孔は、前記光導波路の一端面に開口している上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のコネクタ。
(7) 前記貫通孔は、前記光導波路の幅方向の中央部に位置している上記(1)ないし(6)のいずれかに記載のコネクタ。
(8) 前記貫通孔は、前記クラッド部に位置している上記(1)ないし(7)のいずれかに記載のコネクタ。
(9) 前記光導波路は、その幅が前記中空部の幅よりも小さいものである上記(1)ないし(8)のいずれかに記載のコネクタ。
(10) 前記突部は、前記光導波路の長手方向に沿って配置された小片で構成されている上記(1)ないし(9)のいずれかに記載のコネクタ。
(11) 前記突部は、前記光導波路の長手方向に沿って離間して配置された複数本のピン部材で構成されている上記(1)ないし(9)のいずれかに記載のコネクタ。
(12) 前記突部の前記光導波路の長手方向の全長は、前記貫通孔の全長と同じまたはそれよりも短い上記(1)ないし(11)のいずれかに記載のコネクタ。
(13) 前記突部は、光を吸収する機能を有する上記(1)ないし(12)のいずれかに記載のコネクタ。
本発明によれば、光導波路をハウジングに挿入してコネクタを製造する際、スリットに突部が挿入されることにより、光導波路のハウジングに対する位置決めがなされる、すなわち、光導波路の中心とハウジングの中心とが一致する(センタリングされる)。従って、光導波路とハウジングとの位置決めが高精度に行われる。
本発明のコネクタの第1実施形態を示す分解斜視図である。 図1に示すコネクタにおける光導波路をハウジングに挿入する工程を順に示す縦断面図(挿入前の状態を示す図)である。 図1に示すコネクタにおける光導波路をハウジングに挿入する工程を順に示す縦断面図(挿入後の状態を示す図)である。 本発明のコネクタの第2実施形態を示す縦断面図である。 本発明のコネクタの第3実施形態を示す縦断面図である。 本発明のコネクタの第4実施形態を示す分解斜視図である。 本発明のコネクタの第5実施形態を示す分解斜視図である。 本発明のコネクタの第6実施形態を示す分解斜視図である。 本発明のコネクタの第7実施形態を示す分解斜視図である。
以下、本発明のコネクタを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明のコネクタの第1実施形態を示す分解斜視図、図2および図3は、それぞれ、図1に示すコネクタにおける光導波路をハウジングに挿入する工程を順に示す縦断面図である。なお、以下では、説明の都合上、図1中(図6〜図9についても同様)の右上側を「基端(後端)」、左下側を「先端(前端)」と言い、図2中(図4、図5についても同様)の左側を「基端(後端)」、右側を「先端(前端)」と言う。
図1に示すコネクタ1は、光導波路2とハウジング(フェルール)3とを備え、光導波路2の前端部をハウジング3に挿入して組み立てられたものである。なお、コネクタ1では、光導波路2とハウジング3とは、例えば、接着剤(図示せず)を介して接着、固定されている。また、コネクタ1の基端側に、必要に応じ、光導波路を保護する部材(ブーツ部)が取り付けられていてもよく、その場合はコネクタ1の基端側に、対応する切削加工箇所を有する。以下、各部の構成について説明する。
図1に示すように、光導波路2は、図中下側からカバー層(第1のカバー層)4a、クラッド層(第1のクラッド層(クラッド部))5a、コア層6、クラッド層(第2のクラッド層(クラッド部))5b、カバー層(第2のカバー層)4bをこの順に積層してなるものである。
コア層6には、平面視で直線状をなすコア部(導波路チャンネル)61a、61b、61c、61dと、平面視で直線状をなす側面クラッド部(クラッド部)62a、62b、62c、62d、62eとが形成され、これらが配置されている。このように光導波路2は、複数のコア部を有するマルチチャンネルのものとなっている。また、側面クラッド部62a〜62eのうち、中央に位置する側面クラッド部62cは、後述するスリットが形成されるクラッド部となるため、その幅が他の側面クラッド部62a、62b、62d、62eよりも広くなっている。
各コア部61a〜61dの構成は、ほぼ同じであるため、以下、コア部61aについて代表的に説明する。また、側面クラッド部62a〜62eの構成は、ほぼ同じであるため、以下、側面クラッド部62aについて代表的に説明する。
また、コア部61aおよび側面クラッド部62aは、それぞれ、その横断面形状が正方形または矩形(長方形)のような四角形をなしている。コア部61a、側面クラッド部62aの幅(図1中の左右方向の長さ)および高さ(図1中の上下方向の長さ)は、特に限定されないが、それぞれ、1〜200μm程度であるのが好ましく、5〜100μm程度であるのがより好ましく、10〜60μm程度であるのがさらに好ましい。
光導波路2は、先端側からコア部61aに入射された光を、コア部61aとコア部61aの外周を囲むように設けられたクラッド部(各側面クラッド部62a、62b、クラッド層5a、5b)との界面で全反射させ、基端側に伝搬させることができる。
コア部61aと側面クラッド部62aとは、互いに光の屈折率が異なり、その屈折率の差は、特に限定されないが、0.5%以上であるのが好ましく、0.8%以上であるのがより好ましい。一方、上限値は、特に設定されなくてもよいが、好ましくは5.5%程度とされる。屈折率の差が前記下限値未満であると光を伝達する効果が低下する場合があり、前記上限値を超えても、光の伝送効率のそれ以上の増大は期待できない。
なお、前記屈折率差とは、コア部61aの屈折率をA、側面クラッド部62aの屈折率をBとしたとき、次式で表される。
屈折率差(%)=|A/B−1|×100
このコア部61aは、側面クラッド部62aに比べて屈折率が高い材料で構成され、また、クラッド層5a、5bに対しても屈折率が高い材料で構成されている。
コア部61a、側面クラッド部62aおよびクラッド層5a、5bの各構成材料は、それぞれ上記の屈折率差が生じる材料であれば特に限定されないが、本実施形態では、コア部61aと側面クラッド部62aとは同一の材料で構成されており、コア部61aと側面クラッド部62aとの屈折率差は、それぞれ材料の化学構造の差異により発現している。
コア層6の構成材料には、コア部61aを伝搬する光に対して実質的に透明な材料であればいかなる材料をも用いることができるが、具体的には、アクリル系樹脂、メタクリル系樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、エポキシ樹脂、ポリアミド、ポリイミド、ポリベンゾオキサゾール、ポリシラン、ポリシラザン、また、ベンゾシクロブテン系樹脂やノルボルネン系ポリマー等の環状オレフィン系樹脂のような各種樹脂材料の他、石英ガラス、ホウケイ酸ガラスのようなガラス材料等を用いることができる。
このうち、本実施形態のように化学構造の差異により屈折率差を発現させるためには、紫外線、電子線のような活性エネルギー線の照射により(あるいはさらに加熱することにより)屈折率が変化する材料であるのが好ましい。
このような材料としては、例えば、活性エネルギー線の照射や加熱により、少なくとも一部の結合が切断あるいは結合したり、少なくとも一部の官能基が脱離改変したり等して、化学構造が変化し得る材料が挙げられる。
具体的には、ポリシラン(例:ポリメチルフェニルシラン)、ポリシラザン(例:ペルヒドロポリシラザン)等のシラン系樹脂や、前述したような構造変化を伴う材料のベースとなる樹脂としては、分子の側鎖または末端に官能基を有する以下の(1)〜(6)のような樹脂が挙げられる。(1)ノルボルネン型モノマーを付加(共)重合して得られるノルボルネン型モノマーの付加(共)重合体、(2)ノルボルネン型モノマーとエチレンやα−オレフィン類との付加共重合体、(3)ノルボルネン型モノマーと非共役ジエン、および必要に応じて他のモノマーとの付加共重合体、(4)ノルボルネン型モノマーの開環(共)重合体、および必要に応じて該(共)重合体を水素添加した樹脂、(5)ノルボルネン型モノマーとエチレンやα−オレフィン類との開環共重合体、および必要に応じて該(共)重合体を水素添加した樹脂、(6)ノルボルネン型モノマーと非共役ジエン、または他のモノマーとの開環共重合体、および必要に応じて該(共)重合体を水素添加した樹脂等のノルボルネン系ポリマー、その他、光硬化反応性モノマーを重合することにより得られるアクリル系樹脂、エポキシ樹脂。
なお、これらの中でも特にノルボルネン系ポリマーが好ましい。これらのノルボルネン系ポリマーは、例えば、開環メタセシス重合(ROMP)、ROMPと水素化反応との組み合わせ、ラジカルまたはカチオンによる重合、カチオン性パラジウム重合開始剤を用いた重合、これ以外の重合開始剤(例えば、ニッケルや他の遷移金属の重合開始剤)を用いた重合等、公知のすべての重合方法で得ることができる。
コア層6の両面には、それぞれ、クラッド層5a、5bが配置されている。クラッド層5a、5bは、それぞれ、コア層6の下部および上部に位置するクラッド部を構成するものであり、コア層6に接している。このような構成により、各コア部61a〜61dは、それぞれ、その外周をクラッド部に囲まれた導光路として機能する。
クラッド層5a、5bの構成は、ほぼ同じであるため、以下、クラッド層5aについて代表的に説明する。
クラッド層5aの厚さは、コア層6の厚さの0.05〜1.5倍程度であるのが好ましく、0.1〜1.25倍程度であるのがより好ましい。これにより、光導波路2が不必要に大型化(厚膜化)するのを防止しつつ、クラッド層としての機能が好適に発揮される。なお、クラッド層5aの厚さと、クラッド層5bの厚さとの厚さは、図示の構成では同じであるが、これに限定されず、異なっていてもよい。
また、クラッド層5aの構成材料としては、例えば、前述したコア層6の構成材料と同様の材料を用いることができるが、特に、ノルボルネン系ポリマーが好ましい。
なお、本実施形態では、コア層6の構成材料と、クラッド層5aの構成材料との間で、両者の間の屈折率差を考慮して適宜異なる材料を選択して使用することが可能である。したがって、コア層6とクラッド層5aとの境界において光を確実に全反射させるため、十分な屈折率差が生じるように材料を選択すればよい。これにより、光導波路2の厚さ方向において十分な屈折率差が得られ、各コア部61a〜61dからクラッド層5a、5bに光が漏れ出るのを抑制することができる。その結果、各コア部61a〜61dを伝搬する光の減衰を抑制することができる。
また、光の減衰を抑制する観点からは、コア層6とクラッド層5aとの間の密着性が高いことが好ましい。したがって、クラッド層5aの構成材料は、コア層6の構成材料よりも屈折率が低く、かつコア層6の構成材料と密着性が高いという条件を満たすものであれば、いかなる材料であってもよい。
例えば、比較的低い屈折率を有するノルボルネン系ポリマーとしては、末端にエポキシ構造を含む置換基を有するノルボルネンの繰り返し単位を含むものが好ましい。かかるノルボルネン系ポリマーは、特に低い屈折率を有するとともに、密着性が良好である。
また、ノルボルネン系ポリマーは、アルキルノルボルネンの繰り返し単位を含むものが好ましい。アルキルノルボルネンの繰り返し単位を含むノルボルネン系ポリマーは、柔軟性が高いため、かかるノルボルネン系ポリマーを用いることにより、光導波路2に高いフレキシビリティ(可撓性)を付与することができる。
アルキルノルボルネンの繰り返し単位が有するアルキル基としては、例えば、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等が挙げられるが、ヘキシル基が特に好ましい。なお、これらのアルキル基は、直鎖状または分岐状のいずれであってもよい。
ヘキシルノルボルネンの繰り返し単位を含むことにより、ノルボルネン系ポリマー全体の屈折率が上昇するのを防止することができる。また、ヘキシルノルボルネンの繰り返し単位を有するノルボルネン系ポリマーは、前述したような波長領域(特に、850nm付近の波長領域)の光に対する透過率が優れることから好ましい。
なお、クラッド層5a、5b、側面クラッド部62a〜62eの構成材料は、それぞれ、同一(同種)のものでも異なるものでもよいが、これらは、屈折率が近似しているものであるのが好ましい。
このような光導波路2は、コア部61a〜61dの材料の光学特性等によっても若干異なり、特に限定されないが、例えば、600〜1550nm程度の波長領域の光を使用したデータ通信において好適に使用される。
クラッド層5aの下面には、当該面に接するカバー層4aが形成され、クラッド層5bの上面には、当該面に接するカバー層4bが形成されている。カバー層4a、4bの構成は、ほぼ同じであるため、以下、カバー層4aについて代表的に説明する。
カバー層4aは、種々の目的で形成することができる。例えば、難燃性、耐溶剤性、耐傷性、耐久性等のようなクラッド層5aを保護する目的や、低摩擦性を発揮して、光導波路2をハウジング3内に挿入する際の組立を容易にする目的(組立容易性)等が挙げられる。
このような目的に適した構成材料としては、特に限定されず、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PES(ポリエチレンナフタレート)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PEI(ポリエーテルイミド)、PI(ポリイミド)、PS(ポリスチレン)、LCP(液晶ポリマー)等が挙げられる。なお、カバー層4aおよび4bの構成材料は同じである方が作製上容易であるが、カバー層に要求される機能上の理由から、異なる構成材料を用いても構わない。
カバー層4aは、光導波路2の屈曲性等を考慮すると厚さが比較的小さいのが好ましいが、その厚さは、特に限定されない。カバー層4aの厚さは、図示の構成ではクラッド層5aの厚さよりも小さいが、これに限定されず、クラッド層5aの厚さと同じであってもよいし、クラッド層5aの厚さよりも大きくてもよい。また、カバー層4aの厚さとクラッド層5aの厚さの間には、指定されるべき関係性は特にない。また、カバー層4aの厚さとカバー層4bの厚さとは、図示の構成では同じであるが、これに限定されず、異なっていてもよい。
図1〜図3に示すように、ハウジング3は、光導波路2の先端部が挿入される部材である。このハウジング3は、本体部31と蓋部32とで構成されている。そして、ハウジング3は、本体部31と蓋部32とが組み立てられる、すなわち、本体部31に蓋部32が装着されることにより、全体として筒状をなすもの(中空体)である。
本体部31は、長尺な底板311と、底板311の両縁部からそれぞれ立設した一対の側壁312とで構成されている。これにより、本体部31は、その横断面形状が上方に向かって開口した「コ」字状をなすものとなっている。
蓋部32は、長尺な板状をなすものである。蓋部32の幅は、本体部31の側壁312同士間の距離とほぼ同等またはそれより若干小さく設定されている。この蓋部32が側壁312同士の上部の間に挟持される(装着される)ことにより、本体部31と蓋部32とで囲まれた、光導波路2が挿入される挿入空間(中空部)35が形成される。この挿入空間35の幅は、挿入される光導波路2の幅にもよるが、例えば、0.5mm以上が好ましく、2.5〜5.0mmがより好ましい。
また、ハウジング3の基端部には、その外径が拡径した拡径部(フランジ部)36が形成されている。
本体部31および蓋部32の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、無機充填物が充填された樹脂材料が挙げられ、この樹脂材料としては、例えば、熱硬化性エポキシ樹脂、PPS(ポリフェニレンサルファイド)が用いられる。また、無機充填物としては、例えば、粒状シリカやガラスフィラー、アルミナ、ホワイトカーボン、ベントナイト等が用いられる。あるいは使用上もしくは組立プロセス上の理由により、ハウジング3では、部分的もしくは全体的に透明性の高い部材を用いていても構わないが、その場合も無機充填物が充填された樹脂材料で透明性の高いものであれば、このような材料を好適に用いることができる。
コネクタ1が他のコネクタ1と接続される場合には、例えばピンによる嵌合方式が利用可能である。また、コネクタ1の接続には、このピンによる嵌合方式の他、コネクタ1を「オスコネクタ」とし、このコネクタ1に接続される側のコネクタを「メスコネクタ」とする接続方法も可能である。特に、ピンによる嵌合方式の場合は、MTコネクタなど既存のインターフェースとの親和性が高いので、より好ましい。
さて、図1〜図3に示すように、光導波路2には、その厚さ方向に貫通する貫通孔であるスリット21が形成されている。また、ハウジング3には、スリット21が挿入されるリブ(小片(突部))37が突出形成されている。スリット21とリブ37とは、光導波路2のハウジング3に対する位置決めを行なう位置決め手段として機能する部位である。
スリット21は、光導波路2の中心軸22方向(長手方向)に沿って延びている。さらに、このスリット21は、光導波路2の先端面(一端面)23に開口している。なお、スリット21の長さ(全長)L1は、特に限定されず、例えば、0.1〜10mmであるのが好ましく、0.5〜2.0mmであるのがより好ましい。また、スリット21の幅W1は、特に限定されず、例えば、50〜1000μmであるのが好ましく、60〜200μmであるのがより好ましい。このような数値範囲に設定することにより、スリット21の加工が容易となる。例えば、幅W1の数値範囲は、一般的なダイシングブレードの幅と同じであるため、当該ダイシングブレードを用いれば一回の加工でスリット21を形成することができる。また、ダイシングの他、レーザ加工によってもスリット21を容易に形成することができる。
また、光導波路2における位置合わせを必要とする部分は、スリット21であるため、そのスリット21を高精度に加工すれば、位置合わせを正確に行うことができる。従って、光導波路2において非常に高い加工精度が要求される領域が従来よりも少なくて済み、コネクタ1(光導波路2)の量産に適している。
一方、リブ37は、ハウジング3の挿入空間35の底面313(内周面)に突出形成されている。このリブ37は、スリット21と同様に、光導波路2の中心軸22方向に沿って延びて(配置されて)いる。なお、リブ37の長さ(全長)L2は、本実施形態では、スリット21の長さL1と同等である。また、リブ37の幅W2は、スリット21の幅W1と同等であるのが好ましいが、リブ37とスリット21の嵌合により使用上十分な位置合わせ精度が確保できるのであれば、幅W2と幅W1との関係に何ら制限は無い。例えば、リブ37をその幅が高さ方向に変化(漸減、漸増)したものとしてもよい。
また、リブ37の高さは、特に制限は無いが、一例として挿入空間35の高さ(光導波路2の厚さ)と同等かまたはそれよりも若干小さい場合を図1中に示す。リブ37の高さが挿入空間35の高さ(光導波路2の厚さ)より大きい場合には、蓋部32に、リブ37と嵌合可能な凹部が形成されているのが好ましい。
スリット21およびリブ37がそれぞれこのように形成されていることにより、光導波路2をハウジング3の本体部31に挿入する際、光導波路2をハウジング3の基端側から挿入することもできるし、ハウジング3の上側からも挿入することができる。これにより、コネクタ1を製造する工程に応じて、光導波路2のハウジング3に対する挿入方向を適宜選択することができる。また、ハウジング3が本体部31および蓋部32に分割された構造であるため、光導波路2を挿入し、次いで蓋部32を本体部31に挿入する際、適切な応力を蓋部32に印加することにより、挿入空間35内部での光導波路2の厚み方向の遊びを限りなく少なくすることが可能となる。
また、スリット21は、光導波路2の幅方向の中央部、すなわち、側面クラッド部62cに位置している。このような配置により、スリット21の影響をコア層6のコア部61a〜61dが受けるのが防止される。この影響としては、例えば、スリット21がコア部61a〜61dのいずれかにまで及んで(形成されて)いる場合、そのコア部の光を伝達する機能が損なわれること等が挙げられる。従って、コネクタ1では、全てのコア部61a〜61dを使用して、光を伝達することができる。
一方、リブ37も、ハウジング3(挿入空間35)の幅方向の中央部に位置している。
以上のような構成のスリット21およびリブ37により、図2、図3に示すように、光導波路2とハウジング3とを組み立ててコネクタ1を製造する際、光導波路2のハウジング3に対する位置決めがなされる、すなわち、光導波路2の中心軸22(幅方向の中心)とハウジング3の中心軸33(幅方向の中心)とが一致する(センタリングされる)。このように、コネクタ1では、光導波路2とハウジング3との位置決めが高精度に行われる。
ところで、従来のように光導波路2にスリット21がなく、ハウジング3にリブ37がない場合、光導波路2の幅がハウジング3の挿入空間35の幅に対し寸法精度(誤差)が±2〜5μm以内となるように加工していた。これに対し、本発明では、前記寸法精度に対する要求が事実上無くなり、例えば±100〜500μm程度の粗い精度の加工であっても機能上の問題は無い。これにより、光導波路2を切断する際、その切断が容易となり、よって、コネクタ1の生産性が向上する。具体例を挙げると、スリット21やリブ37がない従来コネクタの場合は、ハウジングの光導波路の挿入空間の幅が3.000mmであるならば、光導波路を少なくとも2.995±0.005mm程度の範囲内に幅を切断する必要があった。これに対し本発明の場合には、光導波路2とハウジング3との位置合わせはスリット21とリブ37との嵌合により達せられるため、光導波路2の寸法精度に対する要求は緩くなるか、あるいは事実上無くなる。例えばハウジング3の挿入空間35の幅が3.000mmであるときに、光導波路2の幅の寸法精度が2.900±0.100mm程度、あるいはそれ以上に細くても、光導波路2がハウジング3の挿入空間35内に挿入され、さらに、スリット21とリブ37との嵌合によるセンタリングがなされる。
また、前述したようにスリット21の長さL1とリブ37の長さL2とが同じとなっている場合には、スリット21にリブ37全体を挿入した際、その長手方向に関し光導波路2の先端面23とハウジング3の先端面34とが同じ位置となる、すなわち、光導波路2の先端面23とハウジング3の先端面34とが確実に揃う(図3参照)。これにより、コネクタ1と他のコネクタ1とを接続した際、これらの光導波路2の先端面23同士が確実に当接し、よって、コネクタ1間での光の伝達が確実に行なわれる。
また、リブ37は、光を吸収する機能を有していてもよい。この場合、例えばコア部61bやコア部61cから入射した光がリブ37に到達すると、その光はリブ37で吸収され、よって、当該リブ37での乱反射(クロストーク(ノイズ))を防止または抑制することができる。リブ37が光を吸収するものである場合、そのリブ37の色としては、例えば、黒色が挙げられる。リブ37が黒色である場合、本体部31や蓋部32も黒色とするのが好ましい。
また、リブ37は、ハウジング3の本体部31と一体的に形成されたものであってもよいし、本体部31とは別体で構成され、その別体を本体部31に連結、固定したものであってもよい。
リブ37が本体部31と一体的に形成されたものである場合、リブ37の形成方法としては、特に限定されず、例えば、ハウジング3を成形する際の金型成形による方法等が挙げられる。リブ37を金型成形により形成した場合、寸法精度高いリブ37を容易に形成することができ、ハウジング3の量産性に優れる。
リブ37が本体部31とは別体で構成されたものである場合、当該リブ37を側面クラッド部62cと同じ材料で構成してもよい。これにより、スリット21による側面クラッド部62cでの欠損がリブ37で補完され、よって、リブ37が側面クラッド部62cと同等の機能を発揮することができる。
また、スリット21の形成方法としては、特に限定されず、例えば、レーザ加工による方法、ダイシングによる方法等が挙げられる。
<第2実施形態>
図4は、本発明のコネクタの第2実施形態を示す縦断面図である。
以下、この図を参照して本発明のコネクタの第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、光導波路の幅が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図4に示すコネクタ1Aでは、光導波路2Aの幅は、ハウジング3の挿入空間35の幅よりも小さく設定されている。これにより、光導波路2Aをハウジング3の挿入空間35に挿入する際、光導波路2Aの各側面24とハウジング3の側壁312との間に間隙351が形成され、よって、その挿入操作(組立作業)を容易に行なうことができる。また、本実施形態の場合は、光導波路2Aの外形加工精度に対する特段の要求は無くなるため、この点がコネクタ1Aの量産性に大きく寄与する。
<第3実施形態>
図5は、本発明のコネクタの第3実施形態を示す縦断面図である。
以下、この図を参照して本発明のコネクタの第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、リブの長さが異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図5に示すコネクタ1Bでは、ハウジング3Bのリブ37Bの長さL2は、スリット21の長さL1よりも短くなっている。この場合、ハウジング3Bに光導波路2を挿入して組み立てた際、光導波路2の一部(図5中の二点鎖線で示す部分)がハウジング3Bの先端面34から突出する。この突出部25は、削り代(長さ調整代)となり、ハウジング3Bの先端面34と同じ位置まで切削する(研磨する)ことができる。これにより、切削前の状態での先端面23が、切削後、先端面23’まで後退し、よって、光導波路2の先端面23’とハウジング3Bの先端面34とがより確実に揃う(図5参照)。
<第4実施形態>
図6は、本発明のコネクタの第4実施形態を示す分解斜視図である。
以下、この図を参照して本発明のコネクタの第4実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、ハウジングに突出形成された突部の形状が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図6に示すコネクタ1Cでは、ハウジング3Cの底面313に2本のピン部材38a、38bが光導波路2の長手方向に沿って互いに離間して配置されている。ピン部材38aとピン部材38bとの中心間距離(離間距離)は、光導波路2とハウジング3Cとを組み立てた際に先端面23、34同士が揃うように、ピン部材38a、38bの外径や形状を考慮して、スリット21の長さL1よりも若干小さく設定されている。
ピン部材38a、38bは、それぞれ、円柱状をなすものであり、その外径はスリット21の幅W1と同等、高さは挿入空間35の高さ(光導波路2の厚さ)と同等かまたはそれよりも若干小さい。なお、図6には、ピン部材38a、38bがそれぞれ円柱状の場合を図示しているが、これに限定されず、例えば、ピン部材38a、38bがそれぞれ多角柱状、または、その角部が丸みを帯びた形状等、種々の形態を採り得る。
以上のような構成のピン部材38a、38bにより、光導波路2とハウジング3Cとを組み立ててコネクタ1Cを製造する際、ピン部材38a、38bが光導波路2のスリット21に挿入されて、光導波路2とハウジング3Cとがセンタリングされる。これにより、コネクタ1Cは、光導波路2がハウジング3Cに対し高精度に位置決めされたものとなる。
なお、ピン部材の設置数は、2本に限定されず、例えば、3本以上であってもよい。
<第5実施形態>
図7は、本発明のコネクタの第5実施形態を示す分解斜視図である。
以下、この図を参照して本発明のコネクタの第5実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、ハウジングが突部が省略されたものであり、そのハウジングに光導波路を挿入するときに位置合わせ治具を用いること以外は前記第1実施形態と同様である。
図7に示すコネクタ1Dでは、ハウジング3Dは、前記第1実施形態のハウジング3が有するようなリブ37が省略されたものとなっている。また、ハウジング3Dの底板311には、前記省略されたリブ37に対応する位置に、後述する位置決め治具7Dのピン部材72a、72bがそれぞれ貫通する(嵌合する)貫通孔(ハウジング側貫通孔)39a、39bが形成されている。
コネクタ1Dでは、ハウジング3Dに光導波路2を挿入するときには、位置決め治具7Dが用いられる。この位置決め治具7Dは、基板71と、基板71上に支持された2本のピン部材(突部)72a、72bとで構成されている。ピン部材72aとピン部材72bとは、光導波路2の長手方向に沿って、互いに離間して配置されている。そして、ピン部材72aがハウジング3Dの貫通孔39aに嵌合し、ピン部材72bがハウジング3Dの貫通孔39bに嵌合することにより、位置決め治具7Dがハウジング3Dに対し装着される。以下、この状態を「装着状態」と言う。
ピン部材72a、72bは、それぞれ、円柱状をなすものであり、その外径はスリット21の幅W1と同等となっている。また、装着状態では、ピン部材72a、72bは、それぞれ、その一部(上端部)がハウジング3Dの底面313から突出する。この突出量は、挿入空間35の高さ(光導波路2の厚さ)と同等かまたはそれよりも若干小さい。そして、各ピン部材72a、72bの突出した部分が、光導波路2のスリット21に挿入される。これにより、光導波路2とハウジング3Dとがセンタリングされる。これにより、コネクタ1Dは、光導波路2がハウジング3Dに対し高精度に位置決めされたものとなる。
また、この位置決めされた光導波路2とハウジング3Dとを接着剤により固定した後、位置決め治具7Dを下方に向かって引張ることにより、当該位置決め治具7Dがハウジング3Dから離脱する(取り外される)。この位置決め治具7Dは、新たにコネクタ1Dを製造する際に再利用することができる。なお、各ピン部材72a、72bに離型処理等の適切な前処理を予め施しておくことにより、位置決め治具7Dは、コネクタ1Dから簡便に離脱可能となる。
位置決め治具7Dの構成材料としては、特に限定されず、例えば、ステンレス鋼等のような各種金属材料を用いることができる。
また、各ピン部材72a、72bの上端面721は、それぞれ、丸みを帯びているのが好ましい。これにより、各ピン部材72a、72bをそれぞれハウジング3Dの貫通孔39a、39bに挿入する操作(装着操作)を容易に行なうことができる。
また、ピン部材の設置数は、2本に限定されず、例えば、3本以上であってもよい。
<第6実施形態>
図8は、本発明のコネクタの第6実施形態を示す分解斜視図である。
以下、この図を参照して本発明のコネクタの第6実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、位置決め治具の基板に突出形成された突部の形状が異なること以外は前記第5実施形態と同様である。
図8に示すコネクタ1Eでは、位置決め治具7Eの基板71に板片状をなすリブ(小片)73が突出している。このリブ73は、光導波路2の長手方向に沿って配置されている。また、リブ73の上端面731は、丸みを帯びているのが好ましい。これにより、リブ73を、後述するハウジング3Eの貫通孔39cに挿入する操作(装着操作)を容易に行なうことができる。
一方、ハウジング3Eには、装着状態で、位置決め治具7Eのリブ73が挿入し、嵌合する貫通孔39cが形成されている。この貫通孔39cは、ハウジング3Eの長手方向の途中に位置している。
以上のような構成のリブ73により、光導波路2とハウジング3Eとを組み立ててコネクタ1Eを製造する際、リブ73が光導波路2のスリット21に挿入されて、光導波路2とハウジング3Eとがセンタリングされる。これにより、コネクタ1Eは、光導波路2がハウジング3Eに対し高精度に位置決めされたものとなる。
<第7実施形態>
図9は、本発明のコネクタの第7実施形態を示す分解斜視図である。
以下、この図を参照して本発明のコネクタの第7実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、光導波路に形成された貫通孔の形状が異なること以外は前記第5実施形態と同様である。
図9に示すコネクタ1Fでは、光導波路2Fに2つの貫通孔21a、21bが形成されている。装着状態では、貫通孔21aに位置決め治具7Dのピン部材72aが挿入、嵌合し、貫通孔21bにピン部材72bが挿入、嵌合する。これにより、光導波路2Fとハウジング3Dとがセンタリングされ、よって、製造されたコネクタ1Fは、光導波路2Fがハウジング3Dに対し高精度に位置決めされたものとなる。
以上、本発明のコネクタを図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、コネクタを構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明のコネクタは、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、コア層は、複数本のコア部を有するものに限定されず、例えば、1本のコア部を有するものであってもよい。
また、前記第1実施形態〜前記第3実施形態では、ハウジングに突出形成されたリブは、前述したように光を吸収する機能を有するものであってもよいし、その反対に、光を拡散する機能を有するものであってもよい。
1、1A、1B、1C、1D、1E、1F コネクタ
2、2A、2F 光導波路
21 スリット
21a、21b 貫通孔
22 中心軸
23 先端面(一端面)
24 側面
25 突出部
3、3B、3C、3D、3E ハウジング(フェルール)
31 本体部
311 底板
312 側壁
313 底面(内面)
32 蓋部
33 中心軸
34 先端面
35 挿入空間(中空部)
351 間隙
36 拡径部(フランジ部)
37、37B リブ(小片(突部))
38a、38b ピン部材
39a、39b、39c 貫通孔(ハウジング側貫通孔)
4a カバー層(第1のカバー層)
4b カバー層(第2のカバー層)
5a クラッド層(第1のクラッド層(クラッド部))
5b クラッド層(第2のクラッド層(クラッド部))
6 コア層
61a、61b、61c、61d コア部
62a、62b、62c、62d、62e 側面クラッド部(クラッド部)
7D、7E 位置決め治具
71 基板
72a、72b ピン部材(突部)
721 上端面
73 リブ(小片)
731 上端面
L1、L2 長さ(全長)
W1、W2 幅

Claims (13)

  1. 少なくとも1本のコア部と該コア部の外周を囲むように設けられたクラッド部とを有する光導波路と、中空体で構成され、その中空部に前記光導波路の一端部が挿入されるハウジングと、前記光導波路の前記ハウジングに対する位置決めを行なう位置決め手段とを備えるコネクタであって、
    前記位置決め手段は、前記光導波路に形成され、その厚さ方向に貫通し、長手方向に沿って延びる貫通孔と、
    前記ハウジングの前記中空部の内周面に突出形成され、前記貫通孔に挿入される突部とで構成されていることを特徴とするコネクタ。
  2. 少なくとも1本のコア部と該コア部の外周を囲むように設けられたクラッド部とを有する光導波路と、中空体で構成され、その中空部に前記光導波路の一端部が挿入されるハウジングとを備え、前記光導波路を前記ハウジングに挿入するときには、該ハウジングに装着され、前記光導波路の前記ハウジングに対する位置決めを行なう位置決め治具が用いられるコネクタであって、
    前記光導波路には、その厚さ方向に貫通する少なくとも1つの貫通孔が形成されており、
    前記位置決め治具は、前記ハウジングに装着された状態で前記中空部の内周面に突出し、前記貫通孔に挿入される突部を有することを特徴とするコネクタ。
  3. 前記位置決め治具は、前記ハウジングに着脱自在に装着されるものである請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記ハウジングには、前記突部が貫通するハウジング側貫通孔が形成されている請求項2または3に記載のコネクタ。
  5. 前記貫通孔は、スリットである請求項1ないし4のいずれかに記載のコネクタ。
  6. 前記貫通孔は、前記光導波路の一端面に開口している請求項1ないし5のいずれかに記載のコネクタ。
  7. 前記貫通孔は、前記光導波路の幅方向の中央部に位置している請求項1ないし6のいずれかに記載のコネクタ。
  8. 前記貫通孔は、前記クラッド部に位置している請求項1ないし7のいずれかに記載のコネクタ。
  9. 前記光導波路は、その幅が前記中空部の幅よりも小さいものである請求項1ないし8のいずれかに記載のコネクタ。
  10. 前記突部は、前記光導波路の長手方向に沿って配置された小片で構成されている請求項1ないし9のいずれかに記載のコネクタ。
  11. 前記突部は、前記光導波路の長手方向に沿って離間して配置された複数本のピン部材で構成されている請求項1ないし9のいずれかに記載のコネクタ。
  12. 前記突部の前記光導波路の長手方向の全長は、前記貫通孔の全長と同じまたはそれよりも短い請求項1ないし11のいずれかに記載のコネクタ。
  13. 前記突部は、光を吸収する機能を有する請求項1ないし12のいずれかに記載のコネクタ。
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