JP2010243544A - 液滴吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】各キャリッジ間における液滴吐出ヘッドから吐出される液滴の吐出量の均一化を図ることができる液滴吐出装置を提供する。
【解決手段】複数の液滴吐出ヘッド72がキャリッジ73に搭載されてなるキャリッジユニット31が複数配列され、ワークとキャリッジユニット31とを相対的に移動させながら、各液滴吐出ヘッド72からワークに向けて機能液の液滴を吐出する液滴吐出装置1において、キャリッジユニット31の配列方向に沿って気流を発生させる気流発生機構140を備えていることを特徴とする。
【選択図】図8

Description

本発明は、液滴吐出装置に関するものである。
従来、インクジェット方式で微小な液滴を吐出可能な液滴吐出ヘッドを用いて、液晶表示装置や有機EL装置等のカラーフィルターに代表される各種の電気光学装置(フラットパネルディスプレイ:FPD)を製造する液滴吐出装置が知られている。
上述した液滴吐出装置としては、副走査に起因する吐出精度低下を回避するとともにタクトタイムを短縮すべく、いわゆるラインプリンターのように、キャリッジに対して複数の液滴吐出ヘッドを搭載しているものも知られている(例えば、特許文献1参照)。この構成によれば、キャリッジに搭載された複数の液滴吐出ヘッドの各ノズルにより、ワークの吐出走査方向に直交する方向における描画対象幅をカバーすることができるので、幅広の描画ラインを効率的に形成することができるとされている。なお、ワークの吐出走査方向に直交する方向における描画対象幅をカバーするために、吐出走査方向に直交する方向に沿って上述したキャリッジが複数配列されているものもある。
特開2004−209429号公報
ところで、上述した液滴吐出装置にあっては、液滴吐出ヘッドを駆動するための圧電素子(駆動素子)や電子回路等において動作中に自己発熱を起こす。そのため、複数のキャリッジの使用頻度や液滴吐出ヘッドの搭載場所等によって、各キャリッジ間で温度差が生じる。
すなわち、液滴吐出ヘッドで発生した熱の滞留等により、複数のキャリッジの温度勾配は、配列方向両側のキャリッジから中央部のキャリッジにかけて高くなる。その結果、液滴吐出ヘッド内の温度が、各キャリッジ間で異なる、いわゆる温度むらが生じるという問題がある。
この場合、液滴吐出ヘッド内に充填された機能液は、温度変動に伴い粘度が変動するため、各キャリッジ間に温度むらが生じることで、液滴吐出ヘッドのノズルから吐出される液滴の吐出量が変動する虞がある。
その結果、吐出量の変動に起因して膜厚むら(色むら)等の品質低下を招いてしまうという問題がある。
そこで、上述した問題に対処するために、液滴を吐出させない程度の微振動で圧電素子を駆動し、液滴吐出ヘッド内(機能液)を加熱することで、各キャリッジの液滴吐出ヘッド間での温度むらを抑制し、各液滴吐出ヘッドから吐出される液滴の吐出量を均一に保つようなことも考えられる。
しかしながら、上述した構成にあっては、圧電素子の駆動波形の制御が複雑になるとともに、装置コストも増加するという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、各キャリッジ間における液滴吐出ヘッドから吐出される液滴の吐出量の均一化を図ることができる液滴吐出装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の液滴吐出装置は、複数の液滴吐出ヘッドがキャリッジに搭載されてなるキャリッジユニットが複数配列され、ワークと前記キャリッジユニットとを相対的に移動させながら、前記各液滴吐出ヘッドから前記ワークに向けて機能液の液滴を吐出する液滴吐出装置において、前記キャリッジユニットの配列方向に沿って気流を発生させる気流発生機構を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、気流発生機構によりキャリッジユニットの配列方向に沿って気流を発生させることで、発生した気流は、各キャリッジユニットと熱交換を行いながら下流側へ流通する。この時、各キャリッジユニットは気流との平衡温度に近づくように温度制御されることになり、各キャリッジユニット間における温度差(温度むら)を縮小することができる。具体的には、気流の上流側では、気流とキャリッジユニットから発生した熱との熱交換により、キャリッジユニットを冷却することができる。さらに、下流側に配置されたキャリッジユニットは、上流側のキャリッジユニットとの熱交換で加熱された気流との間で熱交換が行われる。これにより、気流の流通方向において、各キャリッジユニット間における温度差が縮小されるため、各キャリッジユニット間の液滴吐出ヘッドの温度を均一化することができる。
そして、各キャリッジユニット上における各液滴吐出ヘッドの温度が均一化されるため、各液滴吐出ヘッドを駆動するための駆動素子や機能液の温度むらを抑制することができる。その結果、各キャリッジユニット上における液滴吐出ヘッドの機能液の粘度の均一化を図り、液滴の吐出量の均一化を図ることができる。
したがって、吐出量の変動に起因する膜厚むら(色むら)を抑制して、吐出精度を向上させることができるので、製品の品質向上を図ることができる。
さらに、従来のように駆動素子を微振動させて液滴吐出ヘッドの温度制御を行う場合に比べて、駆動素子の駆動波形等を調整する必要がないので、機能液の温度制御を容易に行うことができる。
上記課題を解決するために、本発明の液滴吐出装置は、前記気流発生機構は、前記キャリッジユニットの配列方向における中央部から前記キャリッジユニットの配列方向における両側に向けて気流を発生させることを特徴とする。
ところで、上述したように、液滴吐出ヘッドで発生した熱の滞留等により、複数配列されたキャリッジユニットの温度は、配列方向両側から中央部に向かうにつれが高くなる。
そこで、本発明によれば、キャリッジユニットの配列方向中央部から両側に向けて気流を発生させることで、気流の流通方向と各キャリッジユニット間における温度勾配とを一致させることができる。
この場合、気流によって中央部のキャリッジユニット周辺に滞留した熱を取り去って、中央部のキャリッジユニットを冷却することができる。これに伴い、キャリッジユニットの配列方向に沿って流れる気流は、中央部のキャリッジユニットで熱交換が行われた後、ある程度の熱気となって下流側へ送出される。
そして、加熱された気流が下流側のキャリッジユニット上を流通する際に、気流と下流側のキャリッジユニットとの間で熱交換が行われ、気流とキャリッジユニットとが平衡温度に近づいていく。これにより、各キャリッジユニット間における温度差を縮小して、各キャリッジユニット間における温度の均一化を図ることができる。
上記課題を解決するために、本発明の液滴吐出装置は、前記気流発生機構は、気流を発生させる送風機と、前記複数のキャリッジユニットを一括して覆うように配置され、前記キャリッジユニットの配列方向に沿って気流を案内する気流ガイドとを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、送風機で発生させた気流を効率良く流通させることができるので、各キャリッジユニット間における温度を速やかに均一化することができる。
上記課題を解決するために、本発明の液滴吐出装置は、前記気流ガイドは、前記キャリッジユニットの配列方向における両側に配置された前記キャリッジユニットの側方に至るまでを覆うように配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、各キャリッジユニットの下方を除く周囲が気流ガイドによって覆われることになる。そのため、各キャリッジユニット間全域に気流を行渡らせることができ、より効率的に各キャリッジユニット間における温度の均一化を図ることができる。
上記課題を解決するために、本発明の液滴吐出装置は、前記各キャリッジにおける中央に搭載された前記液滴吐出ヘッドに、前記液滴吐出ヘッドの温度を検出するための温度センサが設けられていることを特徴とする。
一般的に、同一キャリッジ上において、キャリッジの両側に搭載された液滴吐出ヘッドの温度よりも、中央部に搭載された液滴吐出ヘッドの温度の方が高くなる。
そこで、本発明によれば、キャリッジの中央部に搭載された液滴吐出ヘッドのみに温度センサを設けることで、部品コストを低減した上で、キャリッジユニット毎の最高温度を検出することができる。そして、温度センサによる検出結果に基づいて気流発生機構の出力を制御することで、効率的に各キャリッジユニット間における温度の均一化を図ることができる。
液滴吐出装置の外観斜視図である。 液滴吐出装置の平面図である。 液滴吐出装置の側面図である。 メンテナンス手段の外観斜視図である。 複数のキャリッジユニット及び気流発生機構の説明図である。 液滴吐出ヘッドの外観斜視図である。 液滴吐出ヘッドを説明するための図であり、(a)は部分斜視図、(b)は断面図である。 複数のキャリッジユニット及び気流発生機構を示す概略構成図(側面図)である。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
(液滴吐出装置)
図1は液滴吐出装置の外観斜視図である。また、図2は液滴吐出装置の平面図であり、図3は液滴吐出装置の側面図である。
図1〜3に示すように、液滴吐出装置1は、床上に設置した大型の共通架台21と、共通架台21上の全域に広く載置された描画装置22と、描画装置22に添設されたメンテナンス手段23とを備え、メンテナンス手段23により液滴吐出ヘッド72(図6,7参照)の機能維持・回復を行うとともに、描画装置22によりワークW上に機能液L(図7参照)を吐出する描画処理を行うようにしている。なお、この液滴吐出装置1には、図示しない制御装置が搭載されており、描画装置22及びメンテナンス手段23を統括的に制御している。また、液滴吐出装置1に導入されるワークW(図1参照)は、例えば石英ガラスやポリイミド樹脂等で構成された透明基板である。
(描画装置)
まず、液滴吐出装置1における描画装置22について説明する。
描画装置22は、複数(例えば、12個)の液滴吐出ヘッド72とこれを搭載したキャリッジ73とから成る複数(例えば、7個)のキャリッジユニット31と、共通架台21上に設置され、ワークWを載置するセットテーブル51(図3参照)を有し、ワークWをX軸方向に移動させるX軸テーブル32と、X軸テーブル32を跨ぐようにして配設され、各キャリッジユニット31を個々にY軸方向に移動させるY軸テーブル33と、これらキャリッジユニット31に搭載された液滴吐出ヘッド72に機能液Lをそれぞれ供給する7個の機能液供給ユニット101とを備えている。
そして、図2に示すように、X軸テーブル32によるワークWの移動軌跡と、Y軸テーブル33によるキャリッジユニット31の移動軌跡とが交わる領域が、描画処理を行う描画エリア41となっておいる。また、Y軸テーブル33によるキャリッジユニット31の移動軌跡上のX軸テーブル32から外側に外れた領域が、メンテナンスエリア42となっており、このメンテナンスエリア42に上述したメンテナンス手段23が設置されている。一方、X軸テーブル32の手前側の領域は、液滴吐出装置1に対するワークWの搬出入を行うワーク搬出入エリア43となっている。
図1〜3に示すように、X軸テーブル32は、導入されたワークWをセットするセットテーブル51と、セットテーブル51をX軸方向にスライド自在に支持するX軸エアースライダー(図3参照)52と、X軸方向に延在し、セットテーブル51を介してワークWをX軸方向に移動させる左右一対のX軸リニアモーター53,53と、X軸リニアモーター53に並設され、X軸エアースライダー52の移動を案内する一対のX軸ガイドレール54,54と、セットテーブル51の位置を把握するためのX軸リニアスケール(不図示)とを備えている。そして、一対のX軸リニアモーター53,53を駆動すると、一対のX軸ガイドレール54,54をガイドにしながら、X軸エアースライダー52をX軸方向に移動し、セットテーブル51にセットされたワークWがX軸方向に移動する。
図3に示すように、セットテーブル51は、ワークWを直接吸着セットする吸着テーブル56と、吸着テーブル56の下部に接続された回転部58、及び回転部58の下部に接続されX軸エアースライダー52上に配設された固定部59で構成され、吸着テーブル56を介してワークWのθ位置を微調整(θ補正)するワークθ軸テーブル57とを有している。
図1〜3に示すように、吸着テーブル56は、平面視略正方形に形成され、その一辺の長さは、最大サイズのワークWの長辺の長さに合わせて設定されており、ワークWを縦置き(ワークWの長辺をX軸方向と平行にする)及び横置き(ワークWの長辺をY軸方向と平行にする)のいずれか任意の向きでセット可能になっている。また、いずれのサイズのワークWも、センター合わせでセットされる。
ワークθ軸テーブル57の固定部59上には、吸着テーブル56の描画エリア41側(図3の右側)に隣接して、メンテナンス手段23の定期フラッシングボックス116が設置されている。定期フラッシングボックス116は、液滴吐出ヘッド72による液滴吐出動作(描画動作)が行われない待機状態のときに、セットテーブル51の移動により液滴吐出ヘッド72と対向する位置に配置される。
一方、Y軸テーブル33は、Y軸方向に延在する前後一対の支持スタンド66,66(図3参照)上に支持され、描画エリア41及びメンテナンスエリア42間を架け渡すとともに、描画エリア41とメンテナンスエリア42との間で各キャリッジユニット31を個々に移動(走査)させるものである。Y軸テーブル33は、各キャリッジユニット31をそれぞれ垂設する複数のブリッジプレート61と、各ブリッジプレート61がY軸方向に整列するよう、これを両持ちで支持する複数組のY軸スライドテーブル62と、Y軸方向に延在し、各組のY軸スライドテーブル62を介して各ブリッジプレート61をY軸方向に移動させる前後一対のY軸リニアモーター63,63と、Y軸方向に延在し、各ブリッジプレート61の移動を案内する前後各2本(計4本)のY軸ガイドレール64と、各キャリッジユニット31の移動位置を検出するY軸リニアスケール(不図示)とを備えている。
そして、一対のY軸リニアモーター63,63を駆動すると、各Y軸スライドテーブル62をそれぞれ独立して移動させ、各キャリッジユニット31を個別にY軸方向へ移動させることができる。これによれば、各キャリッジユニット31に対する個々の移動を、単純な構造で且つ精度良く行うことができる。
さらに、各組のY軸スライドテーブル62に支持されたブリッジプレート61上には、各液滴吐出ヘッド72を駆動するヘッド用電装ユニット97が設けられている。各ヘッド用電装ユニット97は、相互に干渉することがないよう(ノイズ防止)、千鳥状に配置されている。また、前後一対の支持スタンド66,66には、それぞれ前後側面にブラケット67が外向きに固定されており、各ブラケット67上にY軸収容ボックス68が支持されている。2個のY軸収容ボックス68には、各ヘッド用電装ユニット97の千鳥配置に対応して、各Y軸ケーブル担持体69(ケーブルベア:登録商標)が、4個と3個に二分されて収容されている。各Y軸ケーブル担持体69は、ヘッド用電装ユニット97に接続するフレキシブルフラットケーブル(不図示)を各キャリッジユニット31の移動に追従可能に構成されている。
また、図示しないが、各機能液供給ユニット101のタンクユニットは、各ヘッド用電装ユニット97に対峙するようにして、千鳥状に配置されている。
(メンテナンス手段)
図4は、メンテナンス手段の外観斜視図である。
図2,4に示すように、メンテナンス手段23は、吐出機能を維持した状態で液滴吐出ヘッド72を保管するとともに、吐出機能を維持・回復するものであり、アングル架台118上に支持されてメンテナンスエリア42に配設されている。
メンテナンス手段23は、液滴吐出ヘッド72を吸引して、液滴吐出ヘッド72から機能液L(図7(b)参照)を強制的に排出させる吸引ユニット111と、機能液Lが付着して汚れた液滴吐出ヘッド72の後述するノズル面93(図7参照)を払拭するワイピングユニット113と、吸引ユニット111の分割吸引ユニット112及びワイピングユニット113をそれぞれ個別に昇降可能に支持するユニット昇降機構115から構成されるユニット昇降手段114とを有している。さらに、メンテナンス手段23は、上述したワークθ軸テーブル57上に配設された定期フラッシングボックス116を有している。
吸引ユニット111は、各キャリッジユニット31に対応して、Y軸方向に配列された分割吸引ユニット112を有している。各分割吸引ユニット112は、キャリッジユニット31に対して下側から臨み、各液滴吐出ヘッド72における後述するノズルプレート92のノズル面93にそれぞれ気密に封止させるキャップ121と、キャップ121を昇降自在に支持するキャップ支持部材122と、封止させたキャップ121を介して液滴吐出ヘッド72に吸引力を作用させるエゼクタ(不図示)とを備えている。
キャップ121は、各キャリッジ73に搭載された液滴吐出ヘッド72の並びに対応させて、キャップ支持部材122に配設されている。そして、キャップ121をノズル面93に封止させた状態でエゼクタを駆動することにより、ノズル95から機能液Lを吸引することで、液滴吐出ヘッド72内で増粘した機能液Lを除去することができる。
ワイピングユニット113は、メンテナンスエリア42の描画エリア41側、すなわち描画エリア41と吸引ユニット111との間に配置されており、液滴吐出ヘッド72の吸引等により、機能液Lが付着して汚れたノズル面93を、洗浄液を含浸させたワイピングシート123を用いて拭き取るものである。そして、吸引ユニット111による吸引処理と、吸引処理によりノズル面93に付着した機能液Lを拭き取るワイピングとにより、ノズル詰まりの生じた液滴吐出ヘッド72の吐出機能を回復させることができる。
図3に示すように、上述した定期フラッシングボックス116は、ワークWに対する描画を一時的に停止するときに行うフラッシングを受けるためのものであり、上記のワークθ軸テーブル57上に設けられている。そして、ワークWの交換のためにセットテーブル51がワーク搬出入エリア43に臨むとき、定期フラッシングボックス116が描画エリア41に臨み、液滴吐出ヘッド72からのフラッシングを受けるようになっている。
(キャリッジユニット)
図5は、複数のキャリッジユニットの説明図である。
図1,5に示すように、描画装置22の各キャリッジユニット31は、Y軸テーブル33の各ブリッジプレート61によりそれぞれ垂設されてY軸方向に沿って並んでいる。各キャリッジユニット31は、各液滴吐出ヘッド72からなるヘッドユニット71と、ヘッドユニット71及び機能液供給ユニット101の後述するバルブユニット104を搭載するキャリッジ73とから構成されている。
図3,5に示すように、各キャリッジ73は、ヘッドユニット71及びバルブユニット104を位置決め固定する平面視略平行四辺形の支持プレート76と、支持プレート76を保持するキャリッジ本体77(図3参照)と、キャリッジ本体77を吊設するとともに、キャリッジ本体77の上部に連結され、キャリッジ本体77を介してヘッドユニット71のθ位置を微調整(θ軸補正)するヘッドθ軸テーブル78と、ヘッドθ軸テーブル78の上部に連結され、ヘッドθ軸テーブル78及びキャリッジ本体77を介してヘッドユニット71のZ位置を微調整(Z軸補正)するヘッドZ軸テーブル79とを有している。
支持プレート76は、ステンレス等から成る平面視略平行四辺形の厚板で構成されており、各液滴吐出ヘッド72を位置決めするとともに、ヘッド保持部材(不図示)により各液滴吐出ヘッド72を裏面側から固定するための各装着開口(不図示)が形成されている。そして、支持プレート76は、キャリッジ本体77に着脱自在に支持され、ヘッドユニット71は、バルブユニット104とともに支持プレート76を介してキャリッジ73に搭載される。
(液滴吐出ヘッド)
図6は液滴吐出ヘッドの外観斜視図である。
図6に示すように、液滴吐出ヘッド72は、いわゆる2連のものであり、2連の接続針82を有する機能液導入部81と、機能液導入部81に連なる2連のヘッド基板83と、機能液導入部81の下方(同図では上方)に連なり、内部に機能液Lで満たされるヘッド内流路128(図7参照)が形成されたヘッド本体84とを備えている。接続針82は、後述する圧力調整弁105(図5参照)を介して機能液タンク(不図示)に接続され、液滴吐出ヘッド72のヘッド内流路128に機能液Lを供給する。また、ヘッド本体84は、ピエゾ素子等で構成されたキャビティ91と、複数のノズル95がそれぞれ平行に配列されてなる2本のノズル列94,94を有するノズルプレート92とを有している。
図7は液滴吐出ヘッドの説明図であり、(a)は液滴吐出ヘッドの部分斜視図、(c)は液滴吐出ヘッドの1ノズル分の部分断面図である。なお、図7においては、図6に対して液滴吐出ヘッド72が上下逆に図示されている。
液滴吐出ヘッド72は、例えばピエゾ素子によって液室を圧縮してその圧力波で機能液Lの液滴L1を吐出させるものであって、上述したように複数列に配列された複数のノズル95を有している。
液滴吐出ヘッド72は、図7(a)に示すように、例えば、ステンレス製のノズルプレート92と振動板123とを備え、両者を仕切部材124を介して接合したものである。ノズルプレート92と流路形成部としての振動板123との間には、仕切部材124によって複数の空間125と液溜部126とが形成されている。各空間125及び液溜部126の内部には、機能液Lが充填されており、各空間125と液溜部126とは供給口127を介して連通している。すなわち、空間125及び供給口127は、液溜部126に満たされた機能液Lをノズル95に導くためのヘッド内流路128を形成している。
また、ヘッド内流路128は、一端側(吐出側)がノズルプレート92の各ノズル95に連通している一方、他端側(供給側)が液溜部126を介して振動板123に形成された機能液供給孔129に連通している。
また、振動板123の空間125に対向する面と反対側の面(振動板123の上面)上には、図7(b)に示すように、圧電素子(ピエゾ素子)120が接合されている。この圧電素子120は、圧電材料を一対の電極130で挟持したものであり、ノズル95毎に設けられている。圧電素子120は、一対の電極130に駆動信号を印加すると収縮するよう構成されたものである。
また、図6に示すように、上述したヘッド基板83には、2連のコネクタ96,96が設けられており、各コネクタ96は、フレキシブルフラットケーブルを介して上述したヘッド用電装ユニット97(図3参照)に接続されている。ヘッド用電装ユニット97には、上述した制御装置から描画データが出力されるようになっており、この描画データに基づいて圧電素子120の電極130に駆動信号が出力されるようになっている。なお、本実施形態では、各キャリッジユニット31のうち少なくとも1つのキャリッジユニット31を、X軸方向に沿ってワークWに対して相対的に移動させながら、描画エリア41においてその液滴吐出ヘッド72からワークW上に液滴L1を吐出して描画処理を行う構成となっている。
また、図5に示すように、各キャリッジ73に搭載された各機能液供給ユニット101は、機能液Lを貯留する機能液タンクから成るタンクユニットと、機能液タンク及び液滴吐出ヘッド72間の水頭圧を調整する圧力調整弁105から成るバルブユニット104と、機能液タンクと圧力調整弁105とをそれぞれ接続するタンク側給液チューブ(不図示)と、圧力調整弁105及び液滴吐出ヘッド72(の各2連の接続針82)をそれぞれ分岐継手(不図示)を介して接続するヘッド側給液チューブ(不図示)とを有している。
(気流発生機構)
図8は、複数のキャリッジユニット及び気流発生機構を示す概略構成図(側面図)である。
ここで、図1,8に示すように、描画装置22は、気流発生機構140を備えている。気流発生機構140は、各キャリッジユニット31(キャリッジユニット群131)を一括して覆うように配置されたフード(気流ガイド)141と、フード141内に設けられ、キャリッジユニット群131とフード141との間に気流を発生させる一対のファン(送風機)142とを備えている。
フード141は、描画エリア41において、描画エリア41の略全面、すなわち各キャリッジユニット31の上方を一括して覆う天板部143と、天板部143のX軸方向及びY軸方向の端部から下方に向けて延出する側壁部144とを備え、キャリッジユニット群131を取り囲むように形成されている。フード141の側壁部144のうち、X軸方向両端における側壁部144aは、その下端部がY軸テーブル33のブラケット67に当接する位置まで延出している(図3参照)。
一方、側壁部144のうち、Y軸方向両端における側壁部144bは、ブラケット67間を下方に向けて延出し、高さ方向(Z軸方向)において各キャリッジ73に搭載された液滴吐出ヘッド72よりも下方に至るまで延出している。これにより、キャリッジユニット群131の下方を除く周囲がフード141によって覆われた状態となっている。なお、天板部143と側壁部144との稜線部分は曲面形状をなしている。
また、天板部143の下面(内面)には、そのX軸方向及びY軸方向における中央部から下方に向けて連結部材145が延出しており、この連結部材145を介して一対のファン142が接続されている。これら各ファン142は、キャリッジユニット群131の中央部において、キャリッジユニット31の配列方向両側に向いた状態、すなわち各ファン142はそれぞれ逆方向(Y軸方向両側)に向けて配置されている。また、ファン142の上方に相当する天板部143には、フード141の外部からフード141の内部に空気を取り込むための空気取り込み口146が形成されている。そして、各ファン142は、空気取り込み口146からフード141の内側に取り込んだ空気により、フード141の内側において気流K(図8中矢印参照)を発生させ、この気流Kとともにキャリッジユニット群131とフード141との間に滞留する熱をY軸方向両端に向けて送出するように構成されている。
このような気流発生機構140には、図示しない駆動手段が設けられており、気流発生機構140は下端位置において上述したようにキャリッジユニット群131の周囲を覆う描画ポジションP1と、上端位置においてキャリッジユニット群131を開放する開放ポジションP2との間をZ軸方向に沿って上下動可能に支持されている。すなわち、開放ポジションP2において、気流発生機構140は、キャリッジユニット31のメンテナンスエリア42への移動時に干渉しない位置まで上昇するようになっている。
なお、本実施形態では、各キャリッジ73に搭載された各液滴吐出ヘッド72のうち、キャリッジ73の中央部に配置された液滴吐出ヘッド72には、各キャリッジ73上における液滴吐出ヘッド72の温度をそれぞれ検出するための温度センサ(不図示)が取り付けられている。そして、制御装置は、各温度センサで検出された液滴吐出ヘッド72の温度に基づいて、各キャリッジユニット31の温度を判断し、各ファン142の出力を調整できるようになっている。なお、一般的に、同一キャリッジ73上において、キャリッジ73の両側に搭載された液滴吐出ヘッド72の温度よりも、中央部に搭載された液滴吐出ヘッド72の温度の方が高くなる。
そこで、本実施形態のように、キャリッジ73の中央部に搭載された液滴吐出ヘッド72のみに温度センサを設けることで、部品コストを低減した上で、各キャリッジユニット31毎の最高温度を検出することができる。なお、温度センサの取り付け位置は適宜変更が可能であり、各キャリッジ73の各液滴吐出ヘッド72にそれぞれ温度センサを設けてもよく、またキャリッジ73に温度センサを設けてもよい。
(描画装置の動作方法)
次に、図1〜3を参照して、描画装置22によるワークWへの吐出動作、すなわち描画動作について簡単に説明する。
まず、機能液Lの液滴L1を吐出する前の準備として、吸着テーブル56にワークWをセットし、そのワークWの位置補正が、ワークθ軸テーブル57によるθ軸方向の位置補正と、ワークWのX軸方向及びY軸方向の位置データ補正とにより行われる。相前後して、気流発生機構140を上昇させ開放ポジションP2(図8参照)に位置させる。この状態で、描画エリア41に移動するキャリッジユニット31(稼動ユニット群)と、メンテナンスエリア42に移動するキャリッジユニット31(描画待機ユニット群)との仕分けが行われる。また、描画エリア41に移動したキャリッジユニット31の各ヘッドユニット71の位置補正が、ヘッドθ軸テーブル78によるθ軸方向の位置補正及びY軸テーブル33によるY軸方向の位置補正と、ヘッドユニット71のX軸方向の位置データ補正とにより行われる。
ワークWやヘッドユニット71の位置補正が行われた後、気流発生機構140を下降させ描画ポジションP1(図8参照)に位置させる。この状態で、描画装置22は、制御装置による制御を受けながら、ワークWをX軸テーブル32によりX軸方向に往復移動動させるとともに、これに同期して稼動ユニット群の液滴吐出ヘッド72を選択的に駆動させて、ワークWに対する液滴L1の吐出が行われる。
具体的には、図6,7に示すように、上述した制御装置(不図示)からヘッド用電装ユニット97を介して電極130に駆動波形が印加されると、圧電素子120の圧電材料が収縮する。すると、圧電素子120が接合されている振動板123は、圧電素子120と一体になって同時に外側へ撓曲し、これによって空間125の容積が増大する。したがって、空間125内に増大した容積分に相当する機能液Lが、液溜部126から供給口127を介して流入する。また、このような状態から電極130への通電を解除すると、圧電素子120と振動板123はともに元の形状に戻る。したがって、空間125も元の容積に戻ることから、空間125内部の機能液Lの圧力が上昇し、ノズル95からワークWに向けて機能液Lの液滴L1が吐出される。
このように、振動板123の撓曲によるキャビティ91のポンプ作用により、各ノズル95から機能液Lの液滴L1が吐出される。そして、ワークWのX軸方向への往復移動と液滴吐出ヘッド72の駆動とを複数回繰り返すことで、ワークWに対する描画が行われる。すなわち、描画エリア41に臨むワークWに対し、描画エリア41のキャリッジユニット31をX軸方向に相対的に移動させながら、キャリッジユニット31に搭載された液滴吐出ヘッド72からワークW上に機能液Lの液滴L1を吐出して描画処理が行われる。なお、キャビティ91に印加する駆動波形の大きさ(印加電圧値の大きさ)や周期を制御することで、液滴L1の吐出量や吐出タイミングがノズル95毎に独立して制御される。
ところで、上述した液滴吐出装置1(描画装置22)の描画時にあっては、ヘッド用電装ユニット97や圧電素子120等の動作に伴って自己発熱を起こす。そのため、複数のキャリッジ73間において温度差が生じ、各キャリッジ73の液滴吐出ヘッド72内に充填された機能液Lに温度差が生じる。
その結果、各液滴吐出ヘッド72による液滴L1の吐出量が変動し、この吐出量の変動に起因して膜厚むら(色むら)等の品質低下を招いてしまうという問題がある。
そこで、本実施形態では、図8に示すように、各キャリッジユニット31間での温度の均一化を図るために、まず制御装置は、各キャリッジ73の液滴吐出ヘッド72に取り付けられた温度センサにより、液滴吐出ヘッド72の温度を検出する。そして、制御装置は、各温度センサで検出された液滴吐出ヘッド72の温度に基づいて、各キャリッジユニット31の温度を判断する。なお、各液滴吐出ヘッド72の使用頻度等にも依るが、一般的に複数のキャリッジユニット31のうち、液滴吐出ヘッド72で発生した熱の滞留等により、複数のキャリッジユニット31の温度勾配は、配列方向両側のキャリッジユニット31から中央部のキャリッジユニット31に向かうにつれ高くなる。そのため、各キャリッジ73に搭載された各液滴吐出ヘッド72の温度は、両側のキャリッジ73に搭載された各液滴吐出ヘッド72から、中央部のキャリッジ73に搭載された各液滴吐出ヘッド72にかけて高温になる。すなわち、気流Kの流通方向における上流から下流に向かうにつれ、キャリッジユニット31毎の温度は低温になる。
そして、液滴吐出ヘッド72による描画が開始されると、制御装置は、気流発生機構140の各ファン142に動作信号を出力し、各ファン142を作動させる。各ファン142が作動すると、フード141外の空気が空気取り込み口146通してフード141内に供給される。そして、フード141内に供給された空気により、各ファン142からキャリッジユニット31の配列方向に沿って、それぞれ逆方向(Y軸方向両端)に向けて気流Kが発生する。各ファン142によって発生した気流Kは、まず中央部のキャリッジユニット31(液滴吐出ヘッド72)で発生した熱との間で熱交換を行う。これにより、気流Kは、中央部のキャリッジユニット31で発生した熱を取り去るようにして、各キャリッジユニット31の上方とフード141との間をY軸方向両端側に向かって送出される。一方、中央部のキャリッジユニット31(各液滴吐出ヘッド72)は、気流Kとの平衡温度に近づくようにして冷却されることになる。
ところで、Y軸方向中央部から両側に向かって流れる気流Kは、中央部のキャリッジユニット31で熱交換が行われることで加熱され、ある程度の熱気となって下流側へ送出される。
この場合、加熱された気流Kが下流側のキャリッジユニット31上を流通する際に、気流Kと下流側のキャリッジユニット31との間で熱交換が行われ、気流Kとキャリッジユニット31とが平衡温度に近づいていく。例えば、下流側のキャリッジユニット31は、気流Kの熱により加熱される。その後も、気流Kは、下流側のキャリッジユニット31と熱交換を行いながら、配列方向両側のキャリッジユニット31に向かって流通する。これにより、気流Kの流通方向において、各キャリッジユニット31間における温度差が縮小される。なお、本実施形態の各ファン142は、温度センサによる検出結果に基づいて出力を調整できるようになっている。すなわち、中央部のキャリッジユニット31が高温となり、各キャリッジユニット31間の温度差が大きい場合には各ファン142の出力を高出力に制御する一方、各キャリッジユニット31間の温度差が小さい場合には各ファン142の出力を低出力に制御することができる。
また、液滴吐出装置1の描画時において、ワークWに向けてノズル95から液滴L1を吐出した場合、液滴吐出ヘッド72の周辺にミスト状の液体(以下、ミストという)が浮遊する。そして、このミストが拡散してノズル面93に付着すると、ミスト中の溶媒や分散媒が蒸発してノズル95の開口縁にミストの固化物が形成される。この場合、固化物の付着によってノズル径が狭まりノズル95から吐出される液滴L1の量が減少したり、ノズル95の開口形状が歪むことで液滴L1の飛び散りや飛行曲がりが生じ、液滴L1が所望の位置に着弾しなかったりするという問題がある。
そこで、本実施形態では、両側のキャリッジユニット31まで送出された気流Kは、フード141における天板部143と側壁部144との境界部において下方に向けて指向される。下方に向けて指向された気流Kは、側壁部144を沿って流れた後、ダウンフローとなってフード141外へ送出される。この場合、フード141外へ送出された気流Kは、液滴吐出ヘッド72の周辺に拡散するミストとともに、下方に向けて流れる。そのため、液滴吐出ヘッド72の周囲で浮遊するミストの拡散を防止して、ミストがノズル面93に付着することを防ぐことができる。そのため、ノズル面93を良好な状態に維持することができる。
このように、本実施形態では、キャリッジユニット31の配列方向に沿って気流を発生させる気流発生機構140を備えている構成とした。
この構成によれば、各ファン142を作動させることで、キャリッジユニット31の配列方向(Y軸方向)に沿って気流Kを発生させることができる。そして、発生した気流Kは、各キャリッジユニット31と熱交換を行いながら下流側へ流通する。この時、各キャリッジユニット31は気流Kとの平衡温度に近づくように温度制御されるため、各キャリッジユニット31間における温度差(温度むら)を縮小することができる。よって、各キャリッジユニット31間における温度の均一化を図ることができる。
したがって、各キャリッジ73上における各液滴吐出ヘッド72の温度が所定温後で均一化されるため、各液滴吐出ヘッド72を駆動するための圧電素子120や機能液Lの温度むらを抑制することができる。その結果、各キャリッジ73上における液滴吐出ヘッド72の機能液Lの粘度の均一化を図り、液滴L1の吐出量の均一化を図ることができる。
その結果、吐出量の変動に起因する膜厚むら(色むら)を抑制して、吐出精度を向上させることができるので、製品の品質向上を図ることができる。
さらに、従来のように圧電素子120を微振動させて液滴吐出ヘッド72の温度制御を行う場合に比べて、圧電素子120の駆動波形等を調整する必要がないので、機能液Lの温度制御を容易に行うことができる。
この場合、各ファン142をフード141の中央部に配置することで、気流Kの流通方向と各キャリッジユニット31間における温度勾配とを一致させることができる。これにより、キャリッジユニット群131のうち、高温となり易い中央部のキャリッジユニット31(液滴吐出ヘッド72)を効率的に冷却することができるとともに、両側のキャリッジユニット31(液滴吐出ヘッド72)を均一に加熱することができる。よって、各キャリッジ73における液滴吐出ヘッド72における温度のさらなる均一化を図ることができる。
しかも、フード141によって各キャリッジユニット31の下方を除く周囲を一括して覆うことで、各キャリッジユニット31間全域に気流Kを流通させることができ、より効率的に各キャリッジユニット31間における温度の均一化を図ることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能である。
上述した実施形態では、描画時において、キャリッジユニット31に対してワークWを移動させる場合に本発明を適用したが、ワークWに対してキャリッジユニット31を移動させる場合や、ワークWとキャリッジユニット31とをともに移動させる場合にも本発明を適用することができる。キャリッジユニット31を移動させる場合には、キャリッジユニット31の移動領域全域を覆うようなフードを設けたり、キャリッジユニットとともにフードを移動させたりする構成が可能である。
また、ファン142の個数や取り付け位置は適宜設計変更が可能である。
また、上述した実施形態に加えて、液滴L1を吐出させない程度に圧電素子120を微振動させ、機能液Lを加熱しても構わない。
さらに、キャリッジ73の個数や、キャリッジ73に搭載される液滴吐出ヘッド72の個数は適宜設計変更が可能である。
上述した実施形態では、電気光学装置を製造するための工業用の液滴吐出装置1に本発明を適用した場合を例にして説明したが、画像印刷に用いられる民生品の液滴吐出装置に本発明を適用することも可能である。
1…液滴吐出装置 31…キャリッジユニット 72…液滴吐出ヘッド 73…キャリッジ 95…ノズル 140…気流発生機構 141…フード(気流ガイド) 142…送風機(ファン) L…機能液 L1…液滴

Claims (5)

  1. 複数の液滴吐出ヘッドがキャリッジに搭載されてなるキャリッジユニットが複数配列され、ワークと前記キャリッジユニットとを相対的に移動させながら、前記各液滴吐出ヘッドから前記ワークに向けて機能液の液滴を吐出する液滴吐出装置において、
    前記キャリッジユニットの配列方向に沿って気流を発生させる気流発生機構を備えていることを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 前記気流発生機構は、前記キャリッジユニットの配列方向における中央部から前記キャリッジユニットの配列方向における両側に向けて気流を発生させることを特徴とする請求項1記載の液滴吐出装置。
  3. 前記気流発生機構は、気流を発生させる送風機と、
    前記複数のキャリッジユニットを一括して覆うように配置され、前記キャリッジユニットの配列方向に沿って気流を案内する気流ガイドとを備えていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の液滴吐出装置。
  4. 前記気流ガイドは、前記キャリッジユニットの配列方向における両側に配置された前記キャリッジユニットの側方に至るまでを覆うように配置されていることを特徴とする請求項3記載の液滴吐出装置。
  5. 前記各キャリッジにおける中央に搭載された前記液滴吐出ヘッドに、前記液滴吐出ヘッドの温度を検出するための温度センサが設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の液滴吐出装置。
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