JP2010242761A - 往復動機関のピストンリング・パッケージに加わるガス圧の低減装置 - Google Patents

往復動機関のピストンリング・パッケージに加わるガス圧の低減装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010242761A
JP2010242761A JP2010086626A JP2010086626A JP2010242761A JP 2010242761 A JP2010242761 A JP 2010242761A JP 2010086626 A JP2010086626 A JP 2010086626A JP 2010086626 A JP2010086626 A JP 2010086626A JP 2010242761 A JP2010242761 A JP 2010242761A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
piston head
ring
reduction device
scraping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010086626A
Other languages
English (en)
Inventor
Konrad Raess
コンラッド レス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Wartsila NSD Schweiz AG
Original Assignee
Wartsila NSD Schweiz AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Wartsila NSD Schweiz AG filed Critical Wartsila NSD Schweiz AG
Publication of JP2010242761A publication Critical patent/JP2010242761A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/18Other cylinders
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F2001/006Cylinders; Cylinder heads  having a ring at the inside of a liner or cylinder for preventing the deposit of carbon oil particles, e.g. oil scrapers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】特にピストン上死点近くで燃焼室/ピストン下側間のシールを改善する装置を提供する。また、作動時にピストンリング・パッケージに作用するガス圧を低減し、作動状態や関与する構成要素の摩耗状態とは無関係に、ピストン上死点近くでピストンヘッド/アンチポリッシング・リング間の最適シールが常に自動的に達せられるようにする。
【解決手段】掻き落とし装置5とピストンヘッド23とが、停止温度時に、前設定可能な角度αで少なくとも部分的に互いに傾斜するように構成かつ相互配置され、これによって、上死点OT近くでピストンヘッド23が掻き落とし装置5と協働するさい、ピストンリング・パッケージ22に作用するガス圧Pの低減が自動的に調整されるようにした。
【選択図】図1b

Description

本発明は、往復動機関のピストンリング・パッケージと、ピストンと、取り外し可能な掻き落としリングと、シリンダとに加わるガス圧の低減装置、並びに独立請求項の上位概念部分に記載の往復動機関、特に2サイクル大型ディーゼル機関に関するものである。
往復動機関用、例えば2サイクル大型ディーゼル機関用、特にユニフロー掃気式2サイクル大型ディーゼル機関用の、従来技術により公知のピストンは、通例、各ピストンリング溝内に上下に配置された複数ピストンリングから成るパッケージを備えている。通常、公知のピストンリング・パッケージは、少なくとも2個のピストンリングから成るが、大抵は、往復動機関の出力の大きさ又は構造に応じて、又は機関の作動に対する要求及び特殊な作動条件に応じて、3個、4個、更には5個から成っている。複数のピストンリングは、その場合、全く異なる機能を有している。例えば、シリンダ滑り面での潤滑油の分配及び/又は掻き落とし、クランクケースに対する燃焼室のシール、ユニフロー掃気式2サイクル大型ディーゼル機関の場合には、受容室に対するシール等である。
通常、ユニフロー掃気式2サイクル大型ディーゼル機関の場合、受容室に向いたピストン下側に対し燃焼室をシールするための4個又は5個から成るピストンリング・パッケージが使用される。受容室からは、掃気段階の始めに掃気口を通って新気がシリンダ燃焼室内へ流入する。リング・ジョイントに応じて、下側の複数ピストンリングには、多少の差はあれ著しい負荷がかかる。その場合、下側ピストンリング間には、往々にして異なる不安定状態が生じ、それらの不安定状態が、例えば圧力変動を生じさせ、この圧力変動が、またピストンの不安定な動作を引き起こす。これは、類似の又は等しい機能を有するピストンリングが多過ぎるからである。
大型ディーゼル機関は、しばしば、船舶の駆動装置として、又は定置の駆動装置、例えば電気エネルギーを発生させるための大型発電機の駆動装置として使用される。その場合、機関は、かなり長時間にわたって連続稼働をするため、作動の安全性および有効性に対して高い要求が課せられている。したがって、操業者にとっては、保守間隔が長いこと、摩耗が小さいこと、燃料及び作動物質に関して経済的であることが、機関の稼働の中心的基準となる。とりわけ、シリンダ穴が大きい緩速ディーゼル機関のピストンの動作は、保守間隔の長さや有効性に、また潤滑油消費の点で直接に稼働費用に、ひいては経済性に係わる決定的な要因である。このため、機関のシリンダ潤滑の複合的問題が、次第に重要な意味を持つようになっている。そのさい、特に大型ディーゼル機関の場合、シリンダの潤滑は、往復動するピストン内の潤滑装置により行われるか、又はシリンダ壁内に設けられた潤滑油ノズルによって行われる。
内燃機関の作動時に再三問題になる点は、エンジン内の異なる箇所に付着する燃焼残渣である。とりわけ、重油で運転されることが多い2サイクル大型ディーゼル機関の場合には、燃焼残渣が大きな問題となる。なぜなら、使用燃料、つまり重油は、固体、液体、気体、あらゆる種類の燃焼残渣を発生させる多くの物質を含有し、それらの残渣が、特にピストン、ピストンリング溝に付着し、とりわけピストンヘッド又はシリンダにも、特に上死点の近くで付着するからである。
特にピストンヘッドの燃焼残渣を掻き落とすために、例えばバルチラ(Waertsilae)社の2サイクル機関の場合、シリンダライナーの上部にいわゆるアンチポリッシング・リングを備えることが知られている、このリングは、例えば長方形断面を有する薄壁スリーブとして構成され、通常、シリンダ自体の内径より小さい内径を有している。この縮径によって、ピストンヘッドのところで掻き落とし効果が発生する。アンチポリッシング・リングの内径は、その場合、ピストンヘッドの直径、しかもエンジン作動時のピストンヘッドの最大直径によって決められる。したがって、公知のアンチポリッシング・リングの場合、その内径を、ピストンヘッドとリングとの間隙ができるだけ小さくなるように、しかもピストンヘッドがリングと機械的に直接接触しないように設計することが求められる。
アンチポリッシング・リングの構成のさいには、極めて多くの点で妥協せざるを得ないことは明らかである。負荷が低く、ピストンヘッドが冷えている場合には、熱膨張効果が低いため、それだけで遊び、つまりピストンヘッド/リング間隔が、高負荷の場合より大となる。その場合、付加的に考えねばならないのは、一般に、シリンダ内の種々の構成要素、例えばシリンダ滑り面、ピストン、特にピストンリング、ピストンリング溝が、ピストンヘッドも含めて、周方向にも縦方向にも作動時間数に応じて様々に摩耗し、このため一定不変の直径を有さない点である。
したがって、従来技術による公知機関の場合、アンチポリッシング・リングとピストンヘッドとが、あらゆる作動条件下で、また関与する構成要素の全有効寿命にわたって、最適に協働するわけではないことが明らかである。
とりわけ、アンチポリッシング・リングとピストンヘッド双方を上死点近くで協働させて実際にシールしようとする場合、どのような場合でも、双方の間に最適シール効果が保証されるとは限らない。燃焼残渣の掻き落としのほかに、アンチポリッシング・リング/ピストンヘッド対の重要な役割は、圧縮行程時、つまりは燃料点火時にピストン上死点近くでシリンダ燃焼室内に発生する極めて高いガス圧をピストンの下側に対し、ひいては特にピストンヘッド下方のピストンリング・パッケージに対してシールすることである。
したがって、特に保証されねばならないのは、燃焼室内に上死点近くで発生する圧力エネルギーを出来るだけ完全に利用可能にし、利用されないままガス流形態でピストンを擦り抜けてシリンダの下部へ、かつまた受容室内へ流入する部分がないようにすることである。加えて、アンチポリッシング・リング/ピストンヘッド間のシールが不十分な場合には、ピストンを擦り抜けて下方へ流れるガス流によって、燃焼残渣の付着物から個々の粒子が制御不能に剥奪されて、例えばシリンダ下部のシリンダ滑り面に往々にして付着し、それによって、もとよりシリンダ潤滑油が汚染され、最悪の場合には、掻き疵等の損傷を生じる危険が常に存在する。
本発明の課題は、したがって、特にピストン上死点近くで燃焼室/ピストン下側間のシールの改善を補助する装置を提供することである。特に、本発明の課題は、作動時にピストンリング・パッケージに作用するガス圧を低減し、しかも、作動状態又は関与する構成要素の摩耗状態とは無関係に、ピストン上死点近くでピストンヘッド/アンチポリッシング・リング間の最適シールが常に自動的に達成されるようにすることである。
この課題を解決する本発明の主題は、独立請求項に記載の特徴を有している。
従属請求項は、本発明の特に好ましい実施例に関係するものである。
本発明は、したがって、往復動機関の作動時に、ピストンリング区域に配置されたピストンリング・パッケージに作用するガス圧の低減装置に関するものである。ピストンは、その場合、ピストンリング区域に隣接するピストンヘッドが含まれ、ピストンヘッドは、組み付け状態では往復動機関の燃焼室側に位置している。ピストンは、作動時、シリンダ長手軸線に沿って往復動するように配置されており、それにより、ピストンのピストンヘッドは、シリンダ内での運動の上死点近くで、シリンダ壁に設けた掻き落とし装置と協働して燃焼残渣の掻き落としを制御する。この場合、ガス圧低減装置は切り欠き形式に構成されており、低減装置への燃焼残渣の付着を制御可能である。本発明による掻き落とし装置とピストンヘッドとは、少なくとも停止温度時に、予め設定可能の角度で少なくとも部分的に互いに傾斜するように構成かつ相互配置され、それにより上死点近くでピストンヘッドが掻き落とし装置と協働するさい、ピストンリング・パッケージに作用するガス圧が自動的に調節可能に低減される。
「停止温度」の概念は、この場合、非作動状態で十分に長い間待機した後にエンジンが示す温度という意味である。したがって、停止温度とは、エンジンが十分に長時間停止して、事実上周囲温度と等しい場合には、事実上周囲温度と理解してよい。周囲温度と区別するには、エンジン又はエンジンの種々の部分の作動温度を知らねばならない。当業者には周知のように、作動温度とは、エンジン又はエンジンの個々の部分が作動状態で示す温度である。
本発明にとって重要な利点は、シリンダ、つまり掻き落とし装置又はガス圧低減装置とピストンヘッドとの間の断面(間隔)が変化する点である。
構成部材、すなわち掻き落とし装置、つまり低減装置とピストンヘッドとは、常温状態では、つまり停止温度時には、互いに平行にならないように構成するのが好ましい。その場合、掻き取り装置、つまり低減装置とピストンヘッドとの対向面は、例えば球形、波形、段階形式のいずれかに構成できる。
ピストンヘッドは、好ましくは、燃焼室方向に向かって先細の円錐形状を有し、掻き落としリングは、変形度に応じて、燃焼室に向かって閉じるか、又はその逆の形状を有している。別の実施例では、言うまでもなく、双方の対向面のうちの一方のみが、好ましくはピストンヘッドが変化する断面を有することができる。
その場合、本発明の特別な利点は、構成要素が作動時に加熱される結果、切り欠き形式、例えば溝形式に付形された面又は付形されていない面が最適形式で対向し、それにより所望のシールが、例えば残渣の付着した切り欠き又は付着していない切り欠きのラビリンスにより実現する点である。
そのさい、燃焼室に向かって閉じる断面、特に縮小する断面により、残渣の付着の無い、より良好なシールが生じる。これは最小断面が燃焼室に最も近くに位置するからである。
燃焼室に向かって開いている断面、特に拡大する断面は、これに対し、煤粒子のより急速な付着を生じさせるが、これは、予想される温度上昇と断面の増大のためである。
縮小する又は拡大する断面は、好ましくは、通常、垂線に対し、またシリンダ長手軸線に対し、約0.238°〜0.7°の角度を有している。
特に、本発明により、アンチポリッシング・リングの内径は、複数の周方向溝、又は多少の差はあれ細かいネジ山を備えている。この種の切り欠き又は別の幾何形状に構成された切り欠きの機能は、とりわけ、ラビリンス効果を生じさせ得る点にある。ラビリンス効果は、自体公知のシール効果を有し、したがって、ピストンヘッドに沿ってピストンリング・パッケージへ向かって流れ、更にピストン下の区域へ流れる燃焼ガスの体積流量を少なくとも著しく低減させる。これによって、またピストンリング・パッケージに作用する最大ガス圧が低減される。
加えて、切り欠きにより溝を付けた表面は、アンチポリッシング・リング又はピストンヘッドの区域のいずれかに、又は双方に設けることができ、燃焼残渣の付着を加速できる。燃焼残渣に覆われたピストンヘッド及び/又はアンチポリッシング・リングの表面により、リング内径、つまりはピストンリング外径が縮径され、アンチポリッシング・リングとピストンリングとの間隔、つまり間隙が縮小する。アンチポリッシング・リングとピストンヘッドとの間隔は、したがって、本発明により作動状態では自動的に最適値に調整される。
例えば、出力を高めて、その結果、ピストンヘッド外径が拡径し、つまりはアンチポリッシング・リング内径が縮径する場合、アンチポリッシング・リング及び/又はピストンリングのところの燃焼残渣の比較的軟質の堆積が、双方の相対運動によって掻き落とされ、それにより、アンチポリッシング・リング/ピストンヘッド間の、つまりこれら構成要素の一方又は双方の残渣堆積表面間の最適間隔が自動的に調整される。これによって、往復動機関の作動状態とは無関係に、かつまた関連エンジン構成要素の摩耗状態とは無関係に、アンチポリッシング・リング/ピストンヘッド間の最適間隔が自動的に常に維持され、その結果、また常に最適シール作用も調整され、したがって、ピストンリング・パッケージに対するガス圧の最大可能な低減が調整される。
加えて、アンチポリッシング・リング/ピストンヘッドの間隔が、そのように減少することによって、燃焼室からピストンリング・パッケージを経てピストンを擦り抜ける燃焼ガスの体積流量が著しく低減される。
既述のように、特に好適な実施例では、好ましくはアンチポリッシング・リングである掻き落とし装置には切り欠きが備えられている。その場合、本発明による切り欠きは、掻き落とし装置にではなく、ピストンヘッドに設けることができるが、双方に設けてもよい。
この切り欠きは、実際の要求に応じて種々に形式に構成できる。例えば、複数凹部を有する1つの区画から構成できるが、これらの凹部は、ピストンヘッド又は掻き落とし装置、つまりアンチポリッシング・リングのところに、組織だった手本に従って設けても、偶然的な、好ましくは一様な分配形式に従って設けてもよい。
実際上、特に重要な実施例の場合、切り欠きは、シリンダ縦軸線を中心として周回する溝の形式及び/又はシリンダ縦軸線を中心とする螺旋状の溝形式で構成されている。その場合、言うまでもなく、これらの双方の溝形式は、組み合わせて同一実施例に設けることができる。その場合、言うまでもなく、複数の周回溝を設けるのが好ましい。
特にシリンダに対する保守作業を簡単化し、ひいては補修費用を節約するためには、掻き落とし装置は、取り外し可能な、すなわち交換可能な掻き落としリングとしてシリンダ壁に取り付けられる。
その場合、取り外し可能な掻き落とし装置は、シリンダ縦軸線に対して一定不変の断面を有することができ、言い換えると、アンチポリッシング・リングの断面は長方形が特に好ましい。特別な場合には、しかし、例えばピストンヘッドの幾何形状に合わせて、一定でない、変化する断面を有することもできる。例えば、アンチポリッシング・リングは、ピストンヘッドの断面と対応する断面形、例えば事実上3角形その他の適当な断面形を有していてもよい。
同じように、費用上の理由から、つまりはエンジンに対する保守作業を簡単化するために、切り欠きを、取り外し可能なピストンヘッド・リングに設けることができる。言い換えると、ピストンヘッドに、アンチポリッシング・リングに対応して交換可能なピストンヘッド・リングを取り付け、このリングを、例えばピストンヘッドに溶接するか、大きな機械応力により緊締固定するか、又は別の適当な形式によりピストンヘッドに固定する。そのさいには、特定の場合、ピストン全体を交換する代わりに、ピストンヘッド・リングだけを交換すれば十分であり、それによって、特に補充部品が、ひいては更に費用が節減される。
特に、本発明の切り欠きは、最大深さが0.1mm〜5mm、好ましくは0.5mm〜3mmであり、しかも、例えば溝形切り欠きの場合には、切り欠きの数は、1/cm〜15/cm、特に4/cm〜10/cmであり、又は平面的に分配された切り欠きの場合の数は、1/cm〜15/cm、特に4/cm〜10/cmである。
本発明は、更にピストンと、取り外し可能な掻き落としリングと、本発明のガス圧低減装置を有する取り外し可能なピストンヘッド・リングとに係わり、並びにシリンダと、取り外し可能な掻き落としリング、つまり取り外し可能なピストンヘッド・リングを有するピストンとに係わるものである。
加えて、本発明は、往復動機関に係わり、特に、本明細書に詳説したガス圧低減装置及び/又はピストン及び/又はシリンダを有する2サイクル大型ディーゼル機関に関するものである。
取り外し可能な掻き落としリング、要するにアンチポリッシング・リング、つまり取り外し可能なピストンヘッド・リングを使用できることによる本発明の特別な利点は、とりわけ、従来のエンジン、とりわけ、一部極めて長期の寿命を有する大型ディーゼル機関でも、極めて簡単に本発明により追加装備でき、しかも、エンジンに対して高価な変更を加える必要がない点にある。
以下で、本発明を図面につき詳細に説明する。
本発明のアンチポリッシング・リングを備えたシリンダ構成を示す図。(実施例1) アンチポリッシング・リングに燃焼残渣が付着した状態での図1aのシリンダ構成の図。 ピストンヘッドに螺旋状溝が形成された本発明によるシリンダ構成の図。(実施例2) ピストンヘッドに燃焼残渣が付着した状態での図2aのシリンダ構成の図。 取り外し可能なアンチポリッシング・リングと取り外し可能なピストンヘッド・リングとを有する本発明によるシリンダ構成を示す図。(実施例3) 本発明の別の好適実施例の図。(実施例4) 本発明の別の好適実施例の図。(実施例5) 本発明の別の好適実施例の図。(実施例6)
図1a〜図3には、それぞれ、本発明によるガス圧低減装置を有するシリンダ構成が、略示部分断面図によって示されている。該低減装置は、以下で全体を符号1で示すことにする。
図1a〜図3に示したすべての実施例は、本発明の低減装置1,100は別にして、自体公知の往復動機関を示し、本明細書の場合の特定の例として2サイクル・クロスヘッド大型ディーゼル機関を示す。該機関は、ピストン2が配置されたシリンダ4を備え、ピストン2は、リング区域21に3個のピストンリングから成るピストンリング・パッケージ22を備えている。言うまでもなく、パッケージ22のリング数は3個より多くても少なくてもよい。図では、燃焼室3側のピストンヘッド23の下方に配置されたピストンリング・パッケージ22には、作動時、ガス圧Pが作用する。このガス圧Pは、ピストン2の圧縮行程時、つまり燃焼混合気の点火時に燃焼室3内に発生する。ピストン2は、作動時に公知形式でシリンダ4の縦軸線Lに沿って往復動できるように配置され、これによって、ピストンヘッド23は、運動時、シリンダ壁41に設けられた燃焼残渣の掻き落とし装置5と上死点OT近くで協働する。
本発明によれば、従来技術と異なり、切り欠き100の形式で低減装置1が構成され備えられることによって、低減装置に付着する燃焼残渣を制御することができ、ピストンヘッド23が上死点OT近くで掻き落とし装置5と協働することにより、ピストンリング・パッケージ22に作用するガス圧Pが自動的に調整される。この場合、掻き落とし装置5はアンチポリッシング・リング5である。
本発明のこの全般的な原理は、すべての実施例に妥当するものであり、図1a〜図3に示すように、異なる実施例に実現されている。
図1aでは、本発明による低減装置1が、縦軸線Lを中心として螺旋状に周回する溝100の形式で構成されている。図1aには、補修後のシリンダ4の最初の稼働前の状態が示されている。したがって、ピストンヘッド23と、螺旋状溝100を備えた掻き落とし装置5とのいずれにも燃焼残渣6は付着していない。
図1bは、図1aのシリンダ構成の一定作動時間後の状態を示している。この図から明瞭に分かるように、取り外し可能な掻き落としリング5には、明らかに燃焼残渣6が付着している。この場合、焼残燃渣6は、ピストン2の往復運動時、リング5がピストンヘッド23と協働することにより上死点OT近くでピストンヘッド23に対向するリング表面に形成され、それにより燃焼残渣6の表面が、多少の差はあれピストンヘッド23の対応表面と形状接続式に協働する。これにより、一方では、掻き落としリング5/ピストンヘッド間に最適シール効果が生じる。他方では、この最適シール効果は、例えば負荷変動及び/又は温度変動に基づくピストンヘッド23の外径及び/又は掻き落としリング5の内径の変化時にも維持される。掻き落としリング5とピストンヘッド23との間隔が、例えば時と共に拡大した場合には、より多くの燃焼残渣6が付着することで間隙は再び閉じられる。これに対し、ピストンヘッド23と掻き落としリング5との間隔が狭まった場合には、掻き落としリング5に付着した比較的軟質の残渣表面に沿ったピストンヘッド23の掻き落とし運動により、まさに狭まった分の燃焼残渣が削剥され、再び最適間隔に調整される。
その場合、明らかに確認できる点は、図1aに示したような、低減装置1,100に未だ燃焼残渣6が未だ付着していない場合でも、ピストンヘッド23と掻き落としリング5との間のシール作用は、従来技術に比して既に著しく改善される点である。これは、周回溝100がラビリンス・シールとして作用し、それだけで既にピストンリング・パッケージ22への圧力が著しく低減されるからである。
図2a及び図2bの実施例は、図1a及び図1bの実施例とは、本発明による低減装置1が、掻き落とし装置5にではなく、ピストンヘッド23に設けられている点で異なっている。この場合、切り欠き100は、螺旋状に周回する溝の形式でではなく、多少の差はあれ一様に分配された切り欠き100の形式に構成され、例えば小さい凹部の形式で、ピストンヘッド23の表面にわたって分配される。
このため、燃焼残渣6は主としてピストンヘッド23に付着する。これにより得られるシール効果は、完全に図1a及び図1bの実施例の場合に類似している。
図3は、本発明の極めて特殊な実施例を示している。この実施例の場合、掻き落としリング5とピストンヘッド23との双方に切り欠き100の形式の本発明による低減装置1,100が設けられている。この場合、ピストンヘッド23には、取り外し可能なピストンヘッド・リング7が配置されているため、例えば、ピストンヘッド3の低減装置1,100が摩耗した場合にも、ピストン2全体を交換する必要はなく、リング7を交換するだけでよい。図3の場合、シリンダ構造物は未だ作動していない。したがって、燃焼残渣も未だ付着していない。作動状態では、燃焼残渣が次第にピストンヘッド23と掻き落としリング5の双方に付着して、最終的に形状接続式のシールが形成される。
図3の実施例は、特に、燃焼残渣の付着が比較的少ない用途に適している。この場合、ピストンヘッド23と掻き落としリング5との双方に形成されるラビリンス・シールの作用が2重に特に効果的に発揮されることで、あまり燃焼残渣が付着しなくとも、従来技術に比較してピストンヘッド23と掻き落としリング5との間のシール効果は、著しく改善される。
図4a〜図4cには、本発明の特に好適な3実施例が示されている。
既述のように、本発明にとって、利点として重要な点は、シリンダ4、つまり掻き落とし装置5又は低減装置1と、ピストンヘッド23との間の断面(間隔)が変化する点である。
停止温度でのシリンダを示す図4a〜図4cから特によく分かるように、構成部材である掻き落とし装置5又は低減装置1とピストンヘッド23とは、特に冷間状態では互いに平行にならないように構成されている。その場合、掻き落とし装置5又は低減装置1とピストンヘッド23とは、例えば球形、波形、段状のいずれかの形状に構成できる。
ピストンヘッド23は、図4aの実施例によれば、燃焼室方向へ円錐形に先細にされた形状を有し、掻き落としリング5は、燃焼室に向かって閉じる形状を有しているが、図示されていない別の実施例では、変形傾向に応じて、逆の形状にすることもできる。
図4bに示した別の実施例では、言うまでもなく、2つの対向面の一方のみが変化する断面を有するようにすることができ、その場合には、ピストンヘッド23の断面を変化させるのが好ましい。
同じく既述のように、本発明の特別な利点は、構成部材が作動中に加熱されることで、切り欠き100、例えば溝100の形状に構成可能な付形部100を有する面又は有さない面が、最適形式で対向し、それによって、燃焼残渣6が付着した又は付着していない切り欠き100のラビリンス・シールにより所望のシール効果が調節される点である。
その場合、図4cに見られるように、断面(間隔)が燃焼室3へ向かって閉じられ、特に縮小している場合、燃焼残渣6なしでも良好なシールが得られる。なぜなら、最小断面が燃焼室に最も近いところに位置するからである。
これに対し、断面が、燃焼室3に向かって開き、特に拡大している場合は、燃焼残渣6が急速に付着し、この残渣の付着は、予想される温度上昇と断面の拡大に基づく。
図4a〜図4cに示した縮小する又は拡大する断面は、垂線に対し、つまりシリンダ4の縦軸線に対し約0.238°〜0.7°の角度を有するのが好ましい。
以上説明した本発明の実施例は、代表的な例と理解されるべきであり、特に既述の実施例の適宜の組み合わせすべてをも含むものである。
1 ガス圧低減装置
2 ピストン
3 燃焼室
4 シリンダ
5 掻き落としリング、掻き落とし装置、アンチポリッシング・リング
6 燃焼残渣
7 ピストンヘッド・リング
21 リング区域
22 リング・パッケージ
23 ピストンヘッド
41 シリンダ壁
100 切り欠き、溝、ガス圧低減装置(1,100)
P ガス圧

Claims (15)

  1. 往復動機関の作動時、ピストン(2)のリング区域(21)に配置されたピストンリング・パッケージ(22)に作用するガス圧(P)を低減する低減装置であって、ピストン(2)が、リング区域(21)に隣接するピストンヘッド(23)を含み、該ピストンヘッドが、組み付け状態では往復動機関の燃焼室側に位置し、作動状態ではピストン(2)がシリンダ(4)の縦軸線(L)に沿って往復動可能に配置されていることにより、ピストンヘッド(23)が、シリンダ(4)内での運動の上死点(OT)近くで、シリンダ壁(41)に設けられた掻き落とし装置(5)と協働して、燃焼残渣(6)を制御しつつ掻き落とし、更に、前記低減装置が切り欠き(100)形式に構成されており、それによって、低減装置への燃焼残渣(6)の付着が制御される形式のものにおいて、
    掻き落とし装置(5)とピストンヘッド(23)とが、停止温度時に、予め設定可能な角度(α)で少なくとも部分的に互いに傾斜するように構成かつ相互配置されており、これによって、ピストンリング・パッケージ(22)に作用するガス圧(P)が、上死点(OT)近くでピストンヘッド(23)が掻き落とし装置(5)と協働するさい、自動的に調整可能に低減されることを特徴とする、ガス圧の低減装置。
  2. 前記ピストンヘッド(23)が燃焼室(3)に向かって先細の形状を有する、請求項1記載の低減装置。
  3. 前記ピストンヘッド(23)が燃焼室(3)に向かって拡大する形状を有する、請求項1又は請求項2記載の低減装置。
  4. 前記掻き落とし装置(5)が燃焼室(3)へ向かって先細の形状を有する、請求項1から請求項3までのいずれか1項記載の低減装置。
  5. 前記掻き落とし装置(5)が燃焼室(3)に向かって拡大する形状を有する、請求項1から請求項4までのいずれか1項記載の低減装置。
  6. 前記切り欠き(100)が掻き落とし装置(5)に設けられている、請求項1から請求項5までのいずれか1項記載の低減装置。
  7. 前記切り欠き(100)がピストンヘッド(23)に設けられている、請求項1から請求項6までのいずれか1項記載の低減装置。
  8. 前記切り欠き(100)が、縦軸線を中心として周回する溝(100)の形式、特に縦軸線(L)を螺旋状に周回する溝(100)の形式に構成されている、請求項1から請求項7までのいずれか1項記載の低減装置。
  9. 前記周回する溝(100)が複数である、請求項1から請求項8までのいずれか1項記載の低減装置。
  10. 前記掻き落とし装置(5)が、取り外し可能な掻き落としリング(5)としてシリンダ壁(41)に備えられている、請求項1から請求項9までのいずれか1項記載の低減装置。
  11. 前記切り欠き(100)が、取り外し可能なピストンヘッド・リングに設けられている、請求項1から請求項10までのいずれか1項記載の低減装置。
  12. 請求項1から請求項11までのいずれか1項記載の低減装置(1,100)を有するピストン。
  13. 請求項1から請求項11までのいずれか1項記載の低減装置(1,100)を有する取り外し可能な掻き落としリング。
  14. 請求項13記載の取り外し可能な掻き落としリング(5)を有するシリンダ。
  15. 請求項1から請求項11までのいずれか1項記載の低減装置(1,100)、及び/又は請求項12記載のピストン、及び/又は請求項14記載のシリンダを有する往復動機関、特に2サイクル大型ディーゼル機関。
JP2010086626A 2009-04-06 2010-04-05 往復動機関のピストンリング・パッケージに加わるガス圧の低減装置 Pending JP2010242761A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP09157367 2009-04-06

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010242761A true JP2010242761A (ja) 2010-10-28

Family

ID=40749234

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010086626A Pending JP2010242761A (ja) 2009-04-06 2010-04-05 往復動機関のピストンリング・パッケージに加わるガス圧の低減装置

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP2243940A1 (ja)
JP (1) JP2010242761A (ja)
KR (1) KR20100111248A (ja)
CN (1) CN101858276A (ja)
BR (1) BRPI1000986A2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012154331A (ja) * 2011-01-24 2012-08-16 Waertsilae Schweiz Ag 往復動内燃機関用ピストン
JP2016520759A (ja) * 2013-06-05 2016-07-14 マン・ディーゼル・アンド・ターボ・エスイー 内燃機関のピストン
CN107956594A (zh) * 2017-10-31 2018-04-24 贵阳吉利发动机有限公司 一种发动机结构

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2602453A1 (de) * 2011-12-07 2013-06-12 Wärtsilä Schweiz AG Kolben und Zylinderanordnung für eine Hubkolbenbrennkraftmaschine, sowie Verfahren zur Entfernung einer Ablagerung von einem Kolben
CN105041470A (zh) * 2015-07-31 2015-11-11 广西玉柴机器股份有限公司 柴油机刮碳环装置
GB2546313A (en) * 2016-01-15 2017-07-19 Caterpillar Energy Solutions Gmbh Turbulators for an internal combustion engine
DE102016007727A1 (de) * 2016-06-23 2017-12-28 Man Truck & Bus Ag Brennkraftmaschine, insbesondere Hubkolben-Brennkraftmaschine
DE102019122878A1 (de) * 2019-08-27 2021-03-04 Man Energy Solutions Se Kolben und Zylinder einer Brennkraftmaschine und Brennkraftmaschine
WO2022044986A1 (ja) * 2020-08-25 2022-03-03 Tpr株式会社 シリンダライナ用遮熱リングおよび内燃機関

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3476099A (en) * 1968-02-26 1969-11-04 Int Harvester Co Head,gasket,and protector assembly and method
US4474147A (en) * 1981-12-10 1984-10-02 Mack Trucks, Inc. Combined fire ring and carbon scraping insert
DE3530875A1 (de) * 1985-08-29 1987-03-05 Mak Maschinenbau Krupp Brennkraftmaschine mit laufbuchsenzwischenstueck
DK174074B1 (da) * 1995-07-07 2002-05-21 Man B & W Diesel As Forbrændingsmotor med en koksskrabningsring i en cylinder
EP0995890A1 (de) * 1998-10-20 2000-04-26 Wärtsilä NSD Schweiz AG Zylinder für eine Brennkraftmaschine
WO2005045222A1 (ja) * 2003-10-16 2005-05-19 Kabushiki Kaisha Riken 内燃機関およびライナー装着リング

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012154331A (ja) * 2011-01-24 2012-08-16 Waertsilae Schweiz Ag 往復動内燃機関用ピストン
JP2016520759A (ja) * 2013-06-05 2016-07-14 マン・ディーゼル・アンド・ターボ・エスイー 内燃機関のピストン
CN107956594A (zh) * 2017-10-31 2018-04-24 贵阳吉利发动机有限公司 一种发动机结构

Also Published As

Publication number Publication date
BRPI1000986A2 (pt) 2012-01-24
KR20100111248A (ko) 2010-10-14
EP2243940A1 (de) 2010-10-27
CN101858276A (zh) 2010-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010242761A (ja) 往復動機関のピストンリング・パッケージに加わるガス圧の低減装置
US8413632B2 (en) Zero ridge cylinder bore
US5598763A (en) Flutter free piston ring assembly
RU2153089C2 (ru) Двигатель внутреннего сгорания, имеющий нагаросъемное кольцо в цилиндре (варианты)
JP6666533B2 (ja) 往復動エンジンのシリンダライナおよびピストンの堆積物を制御するためのシステム
CN101205849A (zh) 具集油环的活塞
CN105221286A (zh) 发动机汽缸冷却腔
JP2009097514A (ja) 潤滑剤を受け入れる手段を有するシリンダ
KR100447455B1 (ko) 2사이클 기관용 피스톤
CN102900559B (zh) 用于往复活塞式燃烧发动机的活塞、活塞环以及配油环
EP2952786B1 (en) Piston assembly for a reciprocating engine
KR20010089772A (ko) 왕복동-피스톤 엔진
RU2499899C1 (ru) Двухтактный поршневой дизель
JP2001508519A (ja) 内燃機関ピストン
US2513492A (en) Engine cylinder
CN203925647U (zh) 一种内燃机活塞连杆组和内燃机
CN109751113A (zh) 一种柴油机燃烧室以及改善柴油机燃烧室积碳的方法
CN203925646U (zh) 一种内燃机活塞连杆组和内燃机
Raval et al. A Review Paper on Redesigned Piston Rings to Improve Engine Performance
JP7082523B2 (ja) 遮熱膜部材
KR101047794B1 (ko) 블로바이 저감용 피스톤 및 탑링구조
JP2012154331A (ja) 往復動内燃機関用ピストン
RU9280U1 (ru) Уплотнение поршня
MAHLE GmbH Piston function, requirements, and types
CN1182829A (zh) 一槽双环活塞一槽双环活塞环