JP2010240846A - 液滴吐出ヘッドの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】隣合う2列のノズル列に対応する圧電振動子列同士の位置精度を確保可能な液滴吐出ヘッドの製造方法を提供する
【解決手段】圧電材料と導電材料を交互に積層してなり且つ変位方向の両端部が不活性領域で且つその他の部分が活性領域な圧電材料板40を、固定基板20の平行な二面の夫々に、活性領域が固定基板20から突出するようにして、何れか一方の端部の不活性領域で固定し、それら圧電材料板40の夫々に、固定基板20からの突出方向に長手な切り込み34を所定間隔毎に同時に形成して、各切り込み34間に圧電振動子14が形成された振動子ユニットを製造し、この振動子ユニットをヘッドケースに収容する。2つの圧電材料板40の夫々に形成される切り込み34を、互いに所定間隔の半分ずらすことで、圧電振動子14を2列千鳥配列とする。
【選択図】図10

Description

本発明は、微小な液滴を複数のノズルから吐出する液滴吐出ヘッドに関するものであり、特に積層型圧電素子からなる圧電振動子を用いる液滴吐出ヘッドに好適なものである。
液滴吐出型印刷装置は、一般に安価で且つ高品質なカラー印刷物が容易に得られることから、パーソナルコンピュータやデジタルカメラなどの普及に伴い、オフィスのみならず一般ユーザにも広く普及してきている。
このような液滴吐出型印刷装置のうち、液滴吐出ノズルの形成された液滴吐出ヘッドをキャリッジと呼ばれる移動体に載せて印刷媒体の搬送方向と交差する方向に移動させるものを一般に「マルチパス型印刷装置」と呼んでいる。これに対し、印刷媒体の搬送方向と交差する方向に長尺な液滴吐出ヘッドを配置して、所謂1パスでの印刷が可能なものを一般に「ラインヘッド型印刷装置」と呼んでいる。
この種の液滴吐出ヘッドでは、液体を噴射するための複数のノズルを列状に形成し、各ノズルには、吐出される液体を加圧するための圧力室を連通し、この圧力室に、圧電振動子を配設し、各圧電振動子の夫々に駆動信号を印加することで該当するノズルから液滴を吐出する。下記特許文献1では、固定基板の片面に圧電体を接着などの手段で取付けた後、ワイヤソーやダイサーなどで振動子に切り分けて一列分の振動子列を形成し、その振動子列を複数列ヘッドケースに位置決め固定することで、各圧力室に対応した振動子列を形成している。
特開2002−361868号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載される液滴吐出ヘッドでは、切り分けられる圧電振動子列内の各圧電振動子の位置精度を高めることができるものの、圧電振動子列同士の位置精度を確保するのが難しい。特に、隣合う2列のノズル列同士のピッチを互いに半ピッチだけずらし、それら2列のノズル列から吐出される液滴で、例えば印刷物の解像度を高めるような場合には、隣合う2列のノズル列に対応する圧電振動子列も互いに位置精度が要求されるが、前記特許文献1に記載される液滴吐出ヘッドでは、それら隣合う圧電振動子同士の位置精度を確保することが困難であり、結果的に解像度を確保することも難しくなる。
本発明は、これらの諸問題に着目して開発されたものであり、隣合う2列のノズル列に対応する圧電振動子列同士の位置精度を確保可能な液滴吐出ヘッドを提供することを目的とするものである。
上記諸問題を解決するため、本発明の液滴吐出ヘッドの製造方法は、圧電材料と導電材料を交互に積層してなり且つ変位方向の両端部が不活性領域で且つその他の部分が活性領域な圧電材料板を、固定基板の平行な二面の夫々に、活性領域が固定基板から突出するようにして、何れか一方の端部の不活性領域で固定し、それら圧電材料板の夫々に、固定基板からの突出方向に長手な切り込みを所定間隔毎に同時に形成して、各切り込み間に圧電振動子が形成された振動子ユニットを製造することを特徴とするものである。
この液滴吐出ヘッドの製造方法によれば、隣合う2列のノズル列に対応する圧電振動子列同士の位置精度を確保することができる。
また、前記圧電材料板の夫々に形成される切り込みを、互いに前記所定間隔の半分ずらしたことを特徴とするものである。
この液滴吐出ヘッドの製造方法によれば、隣合う2列の圧電振動子列に対応するノズル列を半ピッチずつずらし、液滴吐出解像度を確保することができる。
また、前記振動子ユニットをヘッドケースに収容する際、固定基板の平行な二面に形成された圧電振動子の列のうち、一方の列の列方向端部を2列の圧電振動子列の列方向の位置決め部として収容することを特徴とする
この液滴吐出ヘッドの製造方法によれば、隣合う2列の圧電振動子列に対応する圧電振動子列同士の位置精度を確保することができる。
本発明の液滴吐出ヘッドの一実施形態を示す概略構成図である。 図1の液滴吐出ヘッドの縦断面図である。 図2のA−A断面図である。 図2の液滴吐出ヘッドの底面図である。 図4のB−B断面図である。 圧電振動子ユニットの斜視図である。 ヘッドケースの一部断面斜視図である。 図6の圧電振動子ユニットの製造工程の説明図である。 図6の圧電振動子ユニットの製造工程の説明図である。 図6の圧電振動子ユニットの製造工程の説明図である。 図6の圧電振動子ユニットの製造工程の説明図である。 図6の圧電振動子ユニットの製造工程の説明図である。 図6の圧電振動子ユニットの製造工程の説明図である。 図6の圧電振動子ユニットをヘッドケースに組込む工程の説明図である。 図6の圧電振動子ユニットをヘッドケースに組込む工程の説明図である。 従来の圧電振動子ユニットの製造工程の説明図である。
次に、本発明の液滴吐出ヘッドの一実施形態について、図1〜図7を用いて説明する。
図1は、液体吐出型印刷装置に用いられる本実施形態の液滴吐出ヘッドの概略構成図である。液滴吐出ヘッド1は、圧電振動子14が収容されるヘッドケース16と、このヘッドケース16のユニット固着面に接着剤などで固着される流路ユニット26とを備えている。図2にも示すように、流路ユニット26は、インクなどの液滴吐出のためのノズル(ノズル開口)15が列状に形成されたノズルプレート10と、各ノズル15に連通する圧力室19の列及び各圧力室19に供給される液体を貯留する貯留室17を含む流路空間の形成された流路形成基板11と、流路形成基板11の一面に接合され且つ圧力室19を含む流路空間を封止する振動板(弾性板)12とが積層されて構成されている。
前記ノズルプレート10は、ノズル15が複数列設されてノズル列25が形成され、この例では2列のノズル列25が形成されて、夫々、独立して液滴を吐出するように構成されている。2列のノズル列25の夫々のノズル15は同じピッチで開設されているが、2列のノズル列25同士は、互いに半ピッチずれており、所謂千鳥配列になっている。このノズルプレート10は、例えばステンレス板から形成されている。
前記ノズル列25は、図2の紙面垂直方向に設けられている。そして、この例では、2列のノズル列25に対応するように圧力室19の列も2列設けられている。具体的には、圧力室19の列は2列1組で対向されて配設され、その両側に、各圧力室19の列に対応して、夫々、1つずつ共通の貯留室17が配設されている。これら圧力室19及び貯留室17を含む流路空間は、Si単結晶基板からなる流路形成基板11をエッチングして形成されている。
また、前記振動板12は、ポリフェニレンサルファイドフィルムからなり、ステンレス板性の島部13などがラミネートされて形成されている。
そして、流路形成基板11の一面にノズルプレート10が積層され、前記島部13を外側に配置するようにして、当該流路形成基板11の他面に振動板12が積層されて流路ユニット26が形成されている。
一方、ヘッドケース16は、熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂を射出成形してなり、上下に貫通する収容空間21には、前記圧力室19に対応して前記振動板12を変形させることにより当該圧力室19内の圧力を変動させる圧電振動子14が収容される。
圧電振動子14は、縦振動モードの圧電素子であり、複数の圧電振動子14のうち、例えば図2の下方端部(以下、後端部とも記す)が固定基板20に列状に固着されて振動子ユニット30を構成し、この振動子ユニット30がヘッドケース16内に収容されている。
この振動子ユニット30は、例えば図6に示すように、固定基板20の平行な二面に対し、夫々、固定基板20のノズルプレート10側の一端から圧電振動子14がノズルプレート10側に突出するように一定ピッチで列設されている。また、これら固定基板20の平行な二面に列設された圧電振動子14は、それらを流路ユニット26側から見たとき、前記2列のノズル列25の各ノズル15に対応するように、千鳥状に配設されている。つまり、2列の圧電振動子14列は、互いに半ピッチずれている。各圧電振動子14の間は、スリット状の切れ込み34が形成されており、その切れ込み34は、圧電振動子14の突出先端部から後端側に向けて、固定基板20の表面に達する位置まで形成されている。
固定基板20は、ステンレスなどの金属板やセラミックス材料から形成されている。両者は剛性が高く、熱膨張係数が比較的小さいので、圧電材料と接合しても、その界面に大きな剪断力が作用して変形したり、温度変化によってクラックが発生したりすることがなく、安定した構成となる。
図7に示すように、ヘッドケース16には、前記振動子ユニット30を収容する収容空間21が形成されている。この収容空間21は、ヘッドケース16の流路ユニット26の固着面と反対側に大きく1つの開口を有し、流路ユニット26の固着面には、圧電振動子14の列の先端を流路ユニット26の振動板12の島部13に当接させるための2つの開口部32が形成されている。そして、前記開口部32同士の間には、振動子ユニット30が収容空間21内に収容された状態で、固定基板20の流路ユニット26側の端面が当接する固定バー31が形成されている。
また、ヘッドケース16には、収容空間21の固定バー31よりも流路ユニット26の固着面と反対の開口側に、固定基板20をガイドするガイド溝36が形成されている。更に、前記ガイド溝36を挟んだ両側には、振動子ユニット30を収容空間21内に開口側から挿入する際に圧電振動子14をガイドするガイド斜面37が形成されている。そして、前記ガイド斜面37よりも流路ユニット26の固着面側の内壁面が圧電振動子14の列方向の位置を位置決めする位置決め面Sになっている。また、固定基板20のガイド溝36の側壁が圧電振動子14の列を直交する方向の位置を決める位置決め面Uとなっている。
図3〜図5に示すように、前記振動子ユニット30は、固定基板20の平行な二面に形成された圧電振動子14の列のうち、一方の圧電振動子14の列の列方向端部を、二列の圧電振動子14の列の列方向の位置決め部Tとしてヘッドケース16に収容されている。このとき、圧電振動子14の列の位置決め部Tとヘッドケース16の開口部の列方向端部の内壁面からなる位置決め面Sとが対面し、当接して位置決めされている。
また、振動子ユニット30が収容された状態で、固定基板20のガイド溝36側壁の位置決め面Uと、固定基板20の板面とが当接して圧電振動子14の列と直交する方向の位置決めが行われる。このように振動子ユニット30が収容された状態で、振動子ユニット30の固定基板20の列方向の両端部とガイド溝36の内面とが接着剤35で接着固定されている。
そして、ヘッドケース16のユニット固着面に、流路ユニット26の振動板12側が接着剤で接合された状態で、圧電振動子14の先端面が振動板12の島部13に固着されると共に、固定基板20がヘッドケース16に接着固定されることにより液滴吐出ヘッド1が構成されている。
このように構成された液滴吐出ヘッド1は、図示しない駆動回路で発生させた駆動信号をフレキシブル回路板22を介して圧電振動子14に入力することにより、圧電振動子14が長手方向に伸縮する。この圧電振動子14の伸縮により、振動板12の島部13を振動させて圧力室19内の圧力を変動させ、圧力室19内のインクなどの液体をノズル15から液滴として吐出させることができる。なお、図中の符号24は貯留室17に液体を供給する供給流路、符号27はヘッドカバーである。
液滴吐出ヘッド1は、図示しないキャリッジに取付けられ、このキャリッジを印刷媒体の幅方向に往復移動させながら印刷媒体上に液滴吐出ヘッド1から液滴を吐出し、その液滴の吐出された印刷媒体を長手方向に移動させながら更に液滴を吐出することで、印刷媒体上に画像や文字をドットマトリックスによって印刷する。
このような構成により、本実施形態の液滴吐出ヘッド1は、固定基板20の平行な二面から複数の圧電振動子14が棒状に突出するように一定ピッチで列設されると共に、各圧電振動子14の後端部が固定基板20に固着されて振動子ユニット30が形成され、この振動子ユニット30は、圧電振動子14の2列のうち、一方の圧電振動子14の列の列方向端部を位置決め部Tとしてヘッドケース16に収容されている。
このため、従来のように圧電振動子14の列毎に振動子ユニット30を位置決めするのではなく、ほぼ同一の位置精度の2列の圧電振動子14が形成された振動子ユニット30により、圧電振動子14の列を2列同時に位置決めすることができ、2列間の圧電振動子の位置精度を確保することができる。また、ヘッドケース16内の収容空間21が狭い場合でも、振動子ユニット30を余裕を持って取付けることができる。
また、固定基板20を金属板で構成することにより、液滴吐出ヘッド1自体の剛性を保ちながら固定基板20を薄型化することができ、ヘッド自体の小型化に有利であるだけでなく、樹脂製のヘッドケース16との接触部が少なくなることから、ヘッドケース16が環境温度などの影響で膨張しても、その膨張が圧電振動子14の配置精度に与える影響が少なくなり、環境温度などに起因する吐出特性の変化が少なくなる。
次に、本実施形態の液滴吐出ヘッドの製造方法について説明する。
まず、振動子ユニット30を製造する。図8に示すように、圧電材料板40を用意する。この圧電材料板40は、例えば定盤の上にペースト状に調整した圧電材料(例えばチタン酸・ジルコン酸鉛系複合ペロブスカイトセラミックス材料)を薄く塗布して第1の圧電材料層を形成し、この表面に蒸着や導電性塗料により第1の圧電材料層の一部が露出するようにして第1の導電層を形成し、更にその表面に圧電材料を薄く塗布して第2の圧電材料層を形成し、更に第1の導電層と異なる側に導電層を形成する工程を必要数回繰り返す。その後、その積層体を乾燥させて1000〜1200℃で焼成して板状の圧電材料板40が形成される。このようにして形成された圧電材料板40には、電圧の印加によって縦振動する活性部42と、振動に寄与しない非活性部43が存在している。
次いで、図9に示すように、固定基板20の平行な二面に、夫々固定基板20の一端から突出するように圧電材料板40を導電性接着剤などで固着する。このとき、圧電材料板40の非活性部43と固定基板20とが固着され、圧電材料板40の活性部42を固定基板20の一端から突出させている。この突出した活性部42が振動に寄与する部材の圧電振動子14として形成される。
次いで、図10、図11に示すように、固定基板20の平行な二面に固着した2つの圧電材料板40に対し、固定基板20の板厚方向を鉛直方向として、当該固定基板20の支持ガイド位置決め部材53の支持溝部55内に固定ストッパー54で固定する。つまり、2つの圧電材料板40は上下方向に並んでいる。この状態の固定基板20に対し、当該固定基板20の平行な二面に固着された2つの圧電材料板40の上下双方からワイヤソー41(図では、1本だけ代表的に図示しているが、圧電振動子14間の切り込み34の数だけワイヤソー41は必要)を当接し、このワイヤソー41をローター52で往復移動させて、2つの圧電材料板40に同時に切り込み34を形成し、前述した2列の圧電振動子14の列を同時に形成する。切り込み34は、上下双方が同時であっても同時でなくてもよい。また、切り込み34は、圧電材料板40の固定基板20からの突出方向に長手とする。つまり、切出された圧電振動子14の一方の端部が固定基板20に固定された非活性部43で、そこから活性部42が固定基板20から突出し、突出先端部は非活性部43となっている。このとき、上下双方のワイヤソー41を切り込み34の半ピッチだけずらしておけば、2列の圧電振動子14を千鳥配列とすることができる。ワイヤソー41に適切なテンションが与えられていることはもちろんである。
図12、図13は、3つの支持ガイド位置決め部材53に形成された4つの支持溝部55内に計6つの固定基板20を固定ストッパー54で固定し、それらの固定基板20の平行な二面に固着された2つの圧電材料板40を上下双方向からワイヤソー41で同時に切り込み34を形成し、6つの固定基板20に2列千鳥配列の圧電振動子14を同時に形成している状態を示している。このように、本実施形態の液滴吐出ヘッドでは、複数の振動子ユニット30の2列千鳥配列の圧電振動子14の列を同時に形成することも可能である。
このようにして形成された振動子ユニット30を、図12、図13に示すようにヘッドケース16の収容空間21内に収容する。まず、ヘッドケース16のユニット固着面に、流路ユニット26を接着剤などで接合して固着する。この状態のヘッドケース16に対し、ユニット固着面と反対側の開口部から振動子ユニット30を圧電振動子14の先端側から挿入する。圧電振動子14の先端面には予め接着剤を塗布しておき、振動子ユニット30を挿入した状態で、圧電振動子14の先端面と振動板12の島部13とを接着剤で接合する。
この振動子ユニット30をヘッドケース16に収容する際、固定基板20の両面に形成された圧電振動子14の列の一方の端部が、2列の圧電振動子14の列の列方向の位置決め部Tとして機能する。即ち、ヘッドケース16のユニット固着面と反対側の開口部から振動子ユニット30を挿入する際、圧電振動子14の列は、収容空間21に向かって挿入される。このとき、圧電振動子14の列は、両端部の圧電振動子14がガイド斜面37に当接してガイドされながら開口部32内に挿入される。また、固定基板20はガイド溝36にガイドされて挿入される。また、振動子ユニット30の固定基板20の流路ユニット側の面が、前記開口部32同士の間に形成された固定バー31に当接するまで挿入される。
このとき、固定基板20の平行な二面に列設された圧電振動子14の列のうち、一方の圧電振動子14の列の列方向端部が、ヘッドケース16の開口部の列方向端部の内壁面からなる位置決め面Sに当接して位置決めされる。また、固定基板20の一方のガイド溝36の側壁と固定基板20の板面とを当接させることにより、2列の圧電振動子14の列を、列直交方向に位置決めすることができる。
本実施形態の製造方法によれば、固定基板20の平行な二面に固着した2つの圧電材料板40に対し、それら圧電材料板40の夫々に対向する工具(ワイヤソー)で切り込み34を形成することで、各列の圧電振動子14を同時に且つ高位置精度で形成することができる。このとき、工具(ワイヤソー)の位置を各列の圧電振動子14のピッチの半分ずらすことで、2列千鳥配列の圧電振動子14を高位置精度で形成することが可能となる。
また、前記実施形態では、ノズル列、即ち圧電振動子14の列が2列だけであり、従ってヘッドケース16内に挿入される振動子ユニット30も1つだけであるが、例えばノズル列を4列以上配設するような場合には、圧電振動子14の列も4列以上となる。このような場合に、本実施形態のように振動子ユニット30の固定基板20の平行な二面に2列千鳥配列の圧電振動子14を列設するものにあっては、ノズル列直交方向の寸法を短くすることが可能となる。
図16は、従来の振動子ユニット30の製造方法であり、固定基板20の一方の面にのみ圧電材料板40が固着されている。このような場合、圧電材料板40に切り込み34を形成して製造される圧電振動子14の列の位置精度は確保できるものの、振動子ユニット30を並べて構成される2列の圧電振動子14の列間の位置精度は確保しにくい。
なお、前記実施形態では、本発明の液滴吐出ヘッドをインクなどの液体を吐出するものに具体化したが、この限りではなく、インク以外の他の液体(液体以外にも、機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルなどの流状体を含む)や液体以外の流体(流体として流して噴射できる固体など)を噴射したり吐出したりする液滴吐出ヘッドに具体化することもできる。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッサンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解の形態で含む液状体を吐出する液状体吐出ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を吐出する液滴吐出ヘッド、精密ピペットとして用いられて試料となる液体を吐出する液滴吐出ヘッドであってもよい。更に、時計やカメラなどの精密機械にピンポイントで潤滑油を吐出する液滴吐出ヘッド、光通信素子などに用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するための紫外線硬化樹脂などの透明樹脂液を基板上に吐出する液滴吐出ヘッド、基板などをエッチングするために酸又はアルカリなどのエッチング液を吐出する液滴吐出ヘッド、ジェルを吐出する流状体吐出ヘッド、トナーなどの粉体を例とする固体を吐出する流体吐出式ヘッドであってもよい。そして、これらのうち何れか一種の吐出ヘッドに本発明を適用することができる。
1は液滴吐出ヘッド、10はノズルプレート、11は流路形成基板、12は振動板、13は島部、14は圧電振動子、15はノズル、16はヘッドケース、17は貯留室、18は供給路、19は圧力室、20は固定基板、21は収容空間、22はフレキシブル回路板、24は供給流路、25はノズル列、26は流路ユニット、27はヘッドカバー、30は振動子ユニット、31は固定バー、32は開口部、34は切れ込み、35は接着剤、36はガイド溝、37はガイド斜面、40は圧電材料板、41はワイヤソー、42は活性部、43は非活性部、52はローター、53は支持ガイド位置決め部材、54は固定ストッパー、55は支持溝部

Claims (3)

  1. 圧電材料と導電材料を交互に積層してなり且つ変位方向の両端部が不活性領域で且つその他の部分が活性領域な圧電材料板を、固定基板の平行な二面の夫々に、活性領域が固定基板から突出するようにして、何れか一方の端部の不活性領域で固定し、それら圧電材料板の夫々に、固定基板からの突出方向に長手な切り込みを所定間隔毎に同時に形成して、各切り込み間に圧電振動子が形成された振動子ユニットを製造することを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造方法。
  2. 前記圧電材料板の夫々に形成される切り込みを、互いに前記所定間隔の半分ずらしたことを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。
  3. 前記振動子ユニットをヘッドケースに収容する際、固定基板の平行な二面に形成された圧電振動子の列のうち、一方の列の列方向端部を2列の圧電振動子列の列方向の位置決め部として収容することを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。
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