JP2010238730A - プラズマ処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プラズマに投入するRFパワーを広範囲に変えても(特に低パワー領域を選択したときでも)、あるいはプラズマのインピーダンスが大きく変動しても、整合器のマッチング動作を安定かつスムースに行い、プラズマプロセスの安定性・再現性を向上させる。
【解決手段】容量結合型プラズマエッチング装置において、チャンバ10内で半導体ウエハWを載置するサセプタ12には、高周波電源28がマッチングユニット30および給電棒32を介して電気的に接続されている。給電棒32の途中で、あるいはマッチングユニット30内の整合器の後段で、RFパワー分岐吸収部44にRFパワーの一部を分岐させ吸収させることより、整合器から見える見掛け上の負荷インピーダンスの変動を低減させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、高周波を利用して被処理基板にプラズマ処理を施すためのプラズマ処理技術に係り、特に処理容器内で生成されるプラズマに対して高周波電源からの高周波をインピーダンス整合状態で供給する高周波給電部の改善に関する。
半導体デバイスやFPD(Flat Panel Display)の製造プロセスには、プラズマを利用してエッチング、堆積、酸化、スパッタリング等の処理を行うプラズマ処理装置が多く使われている。概して、プラズマ処理装置は、真空チャンバ(処理容器)の中または外に高周波電極を設けて高周波給電部より該高周波電極に高周波を印加する。高周波給電部には、高周波を出力する電源だけでなく、高周波電源のインピーダンスと負荷側のインピーダンスとの間で整合(マッチング)をとるための整合器も備え付けられる。高周波電源は通常50Ωの純抵抗出力になるように設計されるため、整合器も含めた負荷側のインピーダンスが50Ωになるように、整合器内のインピーダンスが設定ないし調節される(たとえば特許文献1参照)。
一般に、この種の整合器は、1個または複数個の可変コンデンサまたは可変インダクタンスコイル等の可変リアクタンス素子を含み、ステップモータ等により可変範囲内の各ステップ位置またはポジションを選択することで整合器内のインピーダンスひいては負荷インピーダンスを可変調整できるように構成されている。そして、プラズマ処理中には、圧力変動などによってプラズマのインピーダンスが変わると、それら可変リアクタンス素子のインピーダンス・ポジションを可変調整して自動的に負荷インピーダンスを補正して整合ポイント(50Ω)に合わせるようになっている。このオートマッチングを行うため、負荷インピーダンスを測定する回路や、負荷インピーダンスの測定値を整合ポイント(50Ω)に一致させるようにステップモータを通じて各可変リアクタンス素子のインピーダンス・ポジションを可変制御するコントローラ等が用いられる。
特開平11−61456号公報
高周波励起型のプラズマ処理装置において、RFパワーは、プラズマプロセスの主要なパラメータの一つであり、プロセスの種類・内容あるいは他の条件に応じて広範囲に選択される。特に、プラズマエッチングは、被エッチング材の材質によってRFパワーの投入量が大きく異なり、数10W程度のRFパワーを設定するレシピから数kW程度のRFパワーを設定するレシピまで、一台のプラズマエッチング装置でこなすようになってきている。
しかしながら、プラズマ処理装置に使用される通常の高周波電源は、RF出力特性のダイナミックレンジに限度があり、数kWの定格出力で数10W程度の低パワーを精度良く出力するのは難しく、ばらつきを生じやすい。一方で、そのような数10W程度の低パワーで着火ないし生成されるプラズマは、概して安定性がよくなく、プラズマのインピーダンスが高く、しかも大きく変動しやすいという性質がある。このため、整合器がスムースに追従できなくなって、高周波電源にパワーを反射させることや、ハンチングを起こして長時間マッチング・ポイントが決まらないといったことが問題となっている。
本発明は、従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、高周波電源から処理容器内のプラズマへ高周波を供給するためのインピーダンス整合機能を有する高周波給電部において、プラズマに投入するRFパワーを広範囲に変えても(特に低パワー領域を選択したときでも)、あるいはプラズマのインピーダンスが大きく変動しても、整合器のマッチング動作を安定かつスムースに行い、プラズマプロセスの安定性・再現性を向上させるプラズマ処理装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のプラズマ処理装置は、所望のプラズマプロセスが行われる処理容器の中または外に設けられた高周波電極に高周波電源より整合器を介して所定周波数の高周波を印加し、前記整合器により前記高周波電源とその負荷との間でインピーダンスの整合をとるプラズマ処理装置であって、前記整合器より出力される前記高周波の電力の一部を前記高周波電極の前段で分岐させて吸収するRFパワー分岐吸収部を有する。
上記の構成においては、所望のプラズマプロセスを行うために、特にプラズマに投入すべきRFパワーが小さいときは、RFパワー分岐吸収部を働かせ、高周波電極の前段でRFパワーの一部を分岐させ吸収させる。これにより、整合器から見える見掛け上の負荷インピーダンスの変動幅が大幅に低減し、整合器はハンチングを起こさずにマッチング動作を安定かつスムースに行うことができる。また、RFパワーの反射が少ないので、高周波電源のRF出力動作も安定化する。
さらに、高周波電源は、プラズマへ投入する分とRFパワー分岐吸収部に吸収させる分とを足し合わせたRFパワーを出力する。このことにより、高周波電源の低パワー領域におけるRF出力特性のばらつきを補償することが可能であり、ひいてはプラズマ投入RFパワーの装置機差を低減し、プロセスの再現性を向上させることができる。
本発明の好適な一態様においては、RFパワー分岐吸収部が、整合器の出力端子と接地部材との間に電気的に直列に接続されるコンデンサおよび抵抗器を有する。ここで、コンデンサは、高周波給電ラインからRFパワーを引き込むのに寄与し、高周波電極とその周囲の接地部材との間に存在する浮遊容量よりも大きなキャパシタンス(好ましくは200pF〜1000pF)を有してよい。抵抗器はプラズマ投入RFパワーの安定化に寄与し、好ましくは0.1Ω〜10Ωの抵抗値を有してよい。
別の好適な一態様においては、RFパワー分岐吸収部が、整合器の出力端子と接地部材との間でコンデンサおよび抵抗器と電気的に直列に接続されるスイッチを有し、プラズマプロセスのレシピに応じてスイッチの開閉状態を制御する。プロセスの種類・内容あるいは他の条件に応じてプラズマ投入RFパワーが広範囲に選択される場合は、スイッチによりRFパワー分岐吸収部の使用/不使用を任意に切り換えてよい。
別の好適な一態様においては、一端が高周波電極の背面に結合され、他端が整合器の出力端子に電気的に接続される高周波給電棒と、この高周波給電棒の周りを取り囲む電気的に接地された筒状の外導体とが備えられ、RFパワー分岐吸収部が高周波給電棒と外導体との間に設けられる。
この場合、RFパワー分岐吸収部の好ましい一形態として、抵抗器が、高周波給電棒と一定のギャップ空間を隔てて外導体の内壁に結合され、もしくは外導体と一定のギャップ空間を隔てて高周波給電棒の外周面に結合されるリング形の抵抗体からなり、コンデンサが該ギャップ空間を埋めるリング形の誘電体を有する。リング形誘電体は、該ギャップ空間に挿抜可能に挿入されてよく、ギャップ空間を埋める第1の位置(オン位置)と、ギャップ空間から抜け出て退避する第2の位置(オフ位置)との間で移動可能に構成されてよい。
RFパワー分岐吸収部において、抵抗器を可変抵抗器で構成し、あるいはコンデンサを可変コンデンサで構成することも可能である。この場合、プラズマプロセスのレシピに応じて、あるいはRFパワーまたはプラズマインピーダンス等の測定値情報に基づいて、可変抵抗器の抵抗値あるいは可変コンデンサのキャパシタンスを可変してよい。
さらには、RFパワー分岐吸収部が、整合器の出力端子と接地部材との間で電気的に互いに並列に接続される複数の抵抗と、それら複数の抵抗とそれぞれ直列に接続される複数の選択用スイッチとを有し、プラズマプロセスのレシピに応じてそれら複数の選択用スイッチのそれぞれの開閉状態を制御する構成も好適に採ることができる。
あるいは、RFパワー分岐吸収部が、整合器の出力端子と接地部材との間で電気的に互いに並列に接続される複数のコンデンサと、それら複数のコンデンサとそれぞれ直列に接続される複数の選択用スイッチとを有し、プラズマプロセスのレシピに応じてそれら複数の選択用スイッチのそれぞれの開閉状態を制御するも好適に採ることができる。
また、好適な一態様においては、処理容器内に高周波電極と平行に向き合う対向電極が設けられ、高周波電極と対向電極との間で高周波放電により処理ガスのプラズマを生成するために、高周波電源からの高周波が整合器を介して高周波電極に印加される構成が採られる。
別の好適な一態様においては、高周波電極上に被処理基板が載置され、処理容器内で生成される処理ガスのプラズマから基板へのイオンの引き込みを制御するために、高周波電源からの高周波が整合器を介して高周波電極に印加される構成が採られる。
本発明のプラズマ処理装置によれば、上記のような構成および作用により、高周波電源から処理容器内のプラズマへ高周波を供給するためのインピーダンス整合機能を有する高周波給電部において、プラズマに投入するRFパワーを広範囲に変えても(特に低パワー領域を選択したときでも)、あるいはプラズマのインピーダンスが大きく変動しても、整合器のマッチング動作を安定かつスムースに行い、プラズマプロセスの安定性・再現性を向上させることができる。
本発明の一実施形態におけるプラズマ処理装置の構成を示す断面図である。 図1のプラズマ処理装置の高周波給電部に組み込まれるRFパワー分岐吸収部の一実施例を模式的に示す断面図である。 実施形態における高周波給電部の等価回路を示す回路図である。 プラズマ・シース容量を一定の範囲で変化させたときのチャンバ内負荷インピーダンスおよび合成負荷インピーダンスのリアクタンスの変化を示す図である。 プラズマ・シース容量を一定の範囲で変化させたときのチャンバ内負荷インピーダンスおよび合成負荷インピーダンスのレジスタンスの変化を示す図である。 高周波電源におけるRF出力特性のばらつきの一例を示す図である。 従来型の装置構成で2つの高周波電源を個別に用いた場合のそれぞれのプラズマ投入パワーを対比して示す図である。 実施形態の装置構成で2つの高周波電源を個別に用いた場合のそれぞれのプラズマ投入パワーを対比して示す図である。 RFパワー分岐吸収部のコンデンサ容量に対するパワー吸収率の特性を示す図である。 第2の実施例によるRFパワー分岐吸収部を含む高周波給電部の回路構成を示す回路図である。 第3の実施例によるRFパワー分岐吸収部を含む高周波給電部の回路構成を示す回路図である。 第4の実施例におけるRFパワー分岐吸収部の回路構成を示す回路図である。 第4の実施例の一変形例によるRFパワー分岐吸収部の回路構成を示す回路図である。 第5の実施例による下部2周波印加方式のプラズマ処理装置の全体構成を示す縦断面図である。 第5の実施例によるRFパワー分岐吸収部を備える高周波給電部の要部の構成を示すブロック図である。 第6の実施例において高周波給電部にRFパワー分岐吸収部と直列挿入型の短絡スイッチ付き抵抗器とを備える構成を模式的に示す断面図である。 第6の実施例における高周波給電部の等価回路を示す回路図である。
以下、添付図を参照して本発明の好適な実施の形態を説明する。
図1に、本発明の一実施形態におけるプラズマ処理装置の構成を示す。このプラズマ処理装置は、カソードカップルの容量結合型プラズマエッチング装置として構成されており、たとえばアルミニウムまたはステンレス鋼等の金属製の円筒型チャンバ(処理容器)10を有している。チャンバ10は保安接地されている。
チャンバ10内には、被処理基板としてたとえば半導体ウエハWを載置する円板状のサセプタ12が下部電極として水平に設置されている。このサセプタ12は、たとえばアルミニウムからなり、チャンバ10の底から垂直上方に延びるたとえばセラミック製の絶縁性筒状支持部14により非接地で支持されている。この筒状支持部14の外周に沿ってチャンバ10の底から垂直上方に延びる導電性の筒状支持部16とチャンバ10の内壁との間に環状の排気路18が形成され、この排気路18の底に排気口20が設けられている。この排気口20には排気管22を介して排気装置24が接続されている。排気装置24は、ターボ分子ポンプなどの真空ポンプを有しており、チャンバ10内の処理空間を所望の真空度まで減圧することができる。チャンバ10の側壁には、半導体ウエハWの搬入出口を開閉するゲートバルブ26が取り付けられている。
サセプタ12には、高周波電源28がマッチングユニット30および給電棒32を介して電気的に接続されている。給電棒32は、その周りを電気的に接地された円筒形の導体カバーまたは外導体33で囲まれている。高周波電源28は、チャンバ10内で高周波放電による処理ガスのプラズマを生成するのに適した所定周波数たとえば13.56MHzの高周波をプロセスに応じて所望のRFパワー(たとえば0W〜3kWの可変範囲)で出力する。マッチングユニット30には、高周波電源28の内部インピーダンスと負荷側のインピーダンスとの間で整合をとるための整合器34(図3、図5)が収容されている。
給電棒32の途中には、整合器34より出力される高周波のパワーの一部をサセプタ12の前段で分岐させて吸収するRFパワー分岐吸収部44が設けられている。このRFパワー分岐吸収部44の構成および作用は後述する。
サセプタ12は半導体ウエハWよりも一回り大きな直径または口径を有している。サセプタ12の主面つまり上面は、半径方向で、ウエハWと略同形状(円形)かつ略同サイズの中心領域つまりウエハ載置部と、このウエハ載置部の外側に延在する環状の周辺部とに区画されており、ウエハ載置部の上には処理対象の半導体ウエハWが載置され、環状周辺部の上に半導体ウエハWの口径よりも僅かに大きな内径を有するフォーカスリング36が取り付けられる。このフォーカスリング36は、半導体ウエハWの被エッチング材に応じて、たとえばSi,SiC,C,SiO2の中のいずれかの材質で構成されている。
サセプタ12上面のウエハ載置部には、ウエハ吸着用の静電チャック38が設けられている。この静電チャック38は、膜状または板状の誘電体38aの中にシート状またはメッシュ状のDC電極38bを封入しており、サセプタ12の上面に一体形成または一体固着されている。DC電極38bは、チャンバ10の外に配置される直流電源40に配線およびスイッチ42を介して電気的に接続されている。直流電源40からの高圧の直流電圧がDC電極38bに印加されることにより、クーロン力で半導体ウエハWを静電チャック38上に吸着保持できるようになっている。
サセプタ12の内部には、たとえば円周方向に延びる環状の冷媒室46が設けられている。この冷媒室46には、チラーユニット(図示せず)より配管48,50を介して所定温度の冷媒たとえば冷却水が循環供給される。そして、サセプタ12を通じて半導体ウエハWの温度を制御するために、伝熱ガス供給部(図示せず)からの伝熱用のガスたとえばHeガスが、ガス供給管52およびサセプタ12内部のガス通路54を介して静電チャック38と半導体ウエハWとの間に供給される。
チャンバ10の天井には、サセプタ12と平行に向かい合って平行平板の上部電極を兼ねるシャワーヘッド56がチャンバ10に直付け(アノード接地)で設けられている。このシャワーヘッド56は、サセプタ12と向かい合う電極板58と、この電極板58をその背後(上)から着脱可能に支持する電極支持体60とを有し、電極支持体60の内部にガス室62を設け、このガス室62からサセプタ12側に貫通する多数のガス吐出孔64を電極支持体60および電極板58に形成している。電極板58とサセプタ12とに挟まれた空間がプラズマ生成空間ないし処理空間となる。ガス室62の上部に設けられるガス導入口62aには、処理ガス供給部65からのガス供給管66が接続されている。電極板58はたとえばSi、SiCあるいはCからなり、電極支持体60はたとえばアルマイト処理されたアルミニウムからなる。
制御部68は、たとえばマイクロコンピュータからなり、このプラズマエッチング装置内の各部たとえば排気装置24、高周波電源28、マッチングユニット30、静電チャック38用のスイッチ42、チラーユニット(図示せず)、伝熱ガス供給部(図示せず)および処理ガス供給部65等の個々の動作及び装置全体の動作(シーケンス)を制御する。
このプラズマエッチング装置において、エッチングを行なうには、先ずゲートバルブ26を開状態にして加工対象の半導体ウエハWをチャンバ10内に搬入して、静電チャック38の上に載置する。そして、処理ガス供給部65よりエッチングガス(一般に混合ガス)を所定の流量および流量比でチャンバ10内に導入し、排気装置24によりチャンバ10内の圧力を設定値にする。さらに、高周波電源28をオンにして高周波(13.56MHz)を所定のRFパワーで出力させ、この高周波をマッチングユニット30内の整合器34,給電棒32を介してサセプタ12に印加する。また、伝熱ガス供給部より静電チャック38と半導体ウエハWとの間の接触界面に伝熱ガス(Heガス)を供給するとともに、スイッチ42をオンにして静電チャック38の静電吸着力により伝熱ガスを上記接触界面に閉じ込める。シャワーヘッド56より吐出されたエッチングガスは両電極12,56間で高周波放電してプラズマ化し、このプラズマPRで生成されるラジカルやイオンによって半導体ウエハW表面の被加工膜が所望のパターンにエッチングされる。
このプラズマエッチングにおいてプラズマPRに投入されるRFパワーは、プロセスの種類・内容に応じて異なり、特に被エッチング膜の材質によって大きく異なる。たとえば、SiO2のような硬い膜のエッチングでは通常数kWの高いRFパワーが投入されるのに対して、ポリシリコンや銅等の軟らかい膜のエッチングで投入されるRFパワーは格段に低くて数10W以下のときもある。この実施形態のプラズマ処理装置は、RFパワーが広範囲で異なる多種多様なプラズマプロセスに一台で対応できるようになっている。
次に、このプラズマエッチング装置における主要な特徴部分である高周波給電部の構成および作用を説明する。
図2に、このプラズマエッチング装置の高周波給電部において給電棒32に取り付けられるRFパワー分岐吸収部44の一実施例を示す。
このRFパワー分岐吸収部44は、給電棒32と一定のギャップ空間Gを隔てて外導体33の内壁に結合または接続されるリング形の抵抗体70と、該ギャップ空間Gに挿抜可能に挿入されるスイッチ兼用のリング形誘電体72とを有している。
リング形抵抗体70は、好ましくは、温度特性または温度係数に優れ、かつインダクタンス成分の小さい高周波用の固定抵抗体(たとえばセラミック焼結体含有の固定抵抗器)からなり、後述する理由からその抵抗値は0.1Ω〜10Ωの範囲内に選ばれている。スイッチ兼用のリング形誘電体72は、たとえばテフロン(登録商標)またはセラミックスからなり、給電棒32に摺動可能に嵌められ、ギャップ空間Gを埋める第1の位置(オン位置)と、ギャップ空間Gから抜け出て退避する第2の位置(オフ位置)との間で移動可能に構成されている。
リング形誘電体72が上記第1の位置に在ってギャップ空間Gを埋めているときは、給電棒32とリング形抵抗体70とがリング形誘電体72を介して容量結合される。この容量結合またはコンデンサC72のキャパシタンスは、リング形抵抗体70の面積、ギャップ空間Gの距離間隔およびリング形誘電体72の誘電率によって任意に選定可能であり、後述するチャンバ内負荷インピーダンスに含まれるRF電極浮遊容量CFLよりも大きな値が好ましい。リング形誘電体72が上記第2の位置に在ってギャップ空間Gの外に退避しているときは、給電棒32とリング形抵抗体70との間に容量結合のコンデンサC72は形成されず、両者(32,70)は電気的に分断される。リング形誘電体72のスイッチ操作は、手動で行ってもよく、あるいはアクチエータ(図示せず)を用いてもよい。
図3に、このプラズマエッチング装置における高周波給電部の等価回路、特にRFパワー分岐吸収部44およびチャンバ内負荷の等価回路を示す。
上記のように、このプラズマエッチング装置において、チャンバ10内でプラズマエッチングが行われるときは、平行に向かい合う両電極12,56の間でエッチングガスの高周波放電によるプラズマPRが生成される。このプラズマPRは、物理的には、電子とイオンが同数または中性状態で混在するバルクプラズマ部と、両電極12,56近傍の空間電荷層いわゆるシース部とからなり、電気的には、良好な導体とみなせるバルクプラズマ部の抵抗(以下、「プラズマ抵抗」と称する。)RPRと、コンデンサとみなせるシース部のキャパシタCPRとが直列に接続された回路として表される。
ここで、プラズマ抵抗RPRの値は通常0.1Ω〜10Ωであり、シース・キャパシタCPRの値は通常50pF〜500pFであり、処理ガスの種類、ガス圧、RFパワー等に依存して変動する。
チャンバ10内には、サセプタ12とその周囲の接地部材すなわち導電性筒状支持部16およびチャンバ10との間の浮遊容量つまりRF電極浮遊容量CFLも存在する。このRF電極浮遊容量CFLは、サセプタ12周りのハードウェア的な構造で決まり、通常100pF〜200pFのキャパシタンスを有する。さらに、給電棒32のインダクタンスL32も通常100nH以下の値で負荷回路に含まれる。
以下、プラズマ抵抗RPR、シース・キャパシタCPR、RF電極浮遊容量CFLおよび給電棒インダクタンスL32からなるインピーダンスをチャンバ内負荷インピーダンスZ10と称する。
図3に示すように、RFパワー分岐吸収部44は、マッチングユニット30(図1、図2)に収容される整合器34から見てプラズマPRと電気的に並列に接続可能となっている。RFパワー分岐吸収部44において、抵抗R70およびコンデンサC72は、それぞれリング形抵抗体70およびリング形誘電体72(図2)によって与えられ、直列RC回路のインピーダンスZ44を形成する。スイッチS72は、リング形誘電体72が上記第1の位置に在るときにオン状態になり、リング形誘電体72が上記第2の位置に在るときはオフ状態になる。
スイッチS72をオンにすると、チャンバ内負荷インピーダンスZ10とRFパワー分岐吸収部44のインピーダンスZ44とからなる合成負荷インピーダンスZ10/44が、整合器34から見える見掛け上の負荷インピーダンスになる。スイッチS72をオフにすると、RFパワー分岐吸収部44が高周波給電系統の負荷から離脱して、チャンバ内負荷インピーダンスZ10が整合器34から見える見掛け上かつ実質上の負荷インピーダンスになる。
なお、この高周波給電部において、給電棒32、サセプタ(下部電極)12、シャワーヘッド(上部電極)56等の抵抗成分は、通常数10mΩ以下であり、等価回路では無視できる。高周波電源28と整合器34とは50Ωの特性インピーダンスを有する電気ケーブル29で接続されている。
このプラズマエッチング装置において、RFパワー分岐吸収部44は、プラズマプロセスが行われる際に、プラズマPRの抵抗RPRあるいはシース・キャパシタCPRが大きく変動する場面で(特にプラズマ投入RFパワーの小さい場合に)有用であり、その第1の機能または役目は、高周波給電系統の負荷の中でプラズマPRと並列に接続されることによって、整合器34から見える見掛け上の負荷インピーダンスの変動を抑制してマッチング動作の安定化を図ることである。
図4に、シース・キャパシタCPRのキャパシタンス(プラズマ・シース容量)を50pF〜500pFの範囲で変化させたときのチャンバ内負荷インピーダンスZ10のリアクタンス(虚数成分)X10の変化および合成負荷インピーダンスZ10/44のリアクタンス(虚数成分)X10/44の変化をそれぞれ点線および実線で示す。ただし、チャンバ内負荷においてRF電極浮遊容量CFL=150pF、給電棒インダクタンス成分L32=90nH、RFパワー分岐吸収部44においてコンデンサC72=400pF、抵抗R70=1Ωとしている。また、プラズマ抵抗RPRを1Ω(一定)と仮定している。
図4に示すように、CPR=50pF〜500pFの変化に対して、チャンバ内負荷インピーダンスZ10のリアクタンスX10は約−51Ω〜約−11Ωの大きな幅で変化するのに対して、合成負荷インピーダンスZ10/44のリアクタンスX10/44は約−18Ω〜−7Ωの小さな幅で変化する。このように、RFパワー分岐吸収部44を高周波給電系統の負荷に加えることによって、整合器34から見える見掛け上の負荷リアクタンスの変動幅を約1/4に低減する効果が得られる。
図5に、プラズマ抵抗RPRの抵抗値(プラズマ・レジスタンス)を0.5Ω〜5Ωの範囲で変化させたときのチャンバ内負荷インピーダンスZ10のレジスタンス(実数成分)R10の変化および合成負荷インピーダンスZ10/44のレジスタンス(実数成分)R10/44の変化をそれぞれ点線および実線で示す。ただし、上記と同様に、チャンバ内負荷においてRF電極浮遊容量CFL=150pF、給電棒インダクタンスL32=90nH、RFパワー分岐吸収部44においてコンデンサC72=400pF、抵抗R70=1Ωとしている。また、シース・キャパシタCPRの容量を100pF(一定)と仮定している。
図5に示すように、RPR=0.5Ω〜5Ωの変化に対して、チャンバ内負荷インピーダンスZ10のレジスタンスR10は約0.07Ω〜約−0.8Ωの大きな幅で変化するのに対して、合成負荷インピーダンスZ10/44のレジスタンスR10/44は約−0.34Ω〜−0.48Ωの小さな幅で変化する。このように、RFパワー分岐吸収部44を高周波給電系統の負荷に加えることによって、整合器34から見える見掛け上の負荷レジスタンスの変動幅を約1/5に低減する効果が得られる。
一般に、プラズマ投入RFパワーの低いプロセスでは、プラズマのインピーダンスが高いうえ、大きく変動しやすく、特にプラズマ着火直後は不安定に大きく変動する。整合器34から見える負荷リアクタンスあるいは負荷レジスタンスの変動が大きくて、整合器34がそれに追従できなくなると、整合器34の入口でRFパワーが反射され、そのぶんプラズマPRにはRFパワーがスムースに入り難くなってプラズマプロセスが不安定になる。また、RFパワーの反射が一定の限度を超えると、高周波電源28側で保護機能が働いてRF出力を下げ、または止めることもあり、それによってプラズマプロセスが不所望に中断する。
しかるに、この実施形態では、RFパワー分岐吸収部44を高周給電系統の負荷に加え、負荷に供給されるRFパワーの一部または大部分をRFパワー分岐吸収部44に吸収させることによって、上記のように整合器34から見える見掛け上の負荷インピーダンスの変動幅を大幅に低減することが可能であり、これにより整合器34が追従しやすくなって、RFパワーの反射が少なくなり、プラズマPRにはRFパワーがスムースに供給され、プラズマプロセスが安定化する。また、RFパワーの反射が少ないので、高周波電源28のRF出力動作も安定化する。
このように、プラズマPRのインピーダンス(RPR,CPR)が大きく変動しても、その手前でRFパワーを吸収するRFパワー分岐吸収部44の存在により、プラズマPR側のインピーダンス変動が後方に隠れ、整合器34から見える見掛け上の負荷インピーダンスZ10/44は大して変動しない。これによって、整合器34はハンチングを起こさずにマッチング動作を安定かつスムースに行うことができる。
さらに、RFパワー分岐吸収部44を備え付けることにより、以下に示すように、プラズマ投入RFパワーが小さい場合でも高周波電源のRF出力特性のばらつきを補償してプラズマプロセスの再現性を向上させる効果も得られる。
図6に、図1のプラズマエッチング装置用の高周波電源28として使用可能な2台の高周波電源A,BのRF出力特性の一例を示す。図6の(a)に示すように、0V〜2000Wのマクロなレンジで見ると、高周波電源A,BのRF出力特性はいずれも原点(0,0)を通る傾き45度の理想特性であるように見える。しかし、図6の(b)に示すように、0V〜100Wの低パワー領域を拡大して見ると、高周波電源A,BのRF出力特性は理想特性から+側にそれぞれ約12W、約5Wもずれていることがわかる。
図1のプラズマエッチング装置において、RFパワー分岐吸収部44を省き、上記高周波電源A,Bをそれぞれ個別に高周波電源28に用いる装置構成を考える。かかる装置構成つまり従来型の装置構成において、たとえば50W近傍の低いRFパワー設定値でプラズマプロセスを行うとすると、両高周波電源A,BのRF出力特性に上記のようなばらつきがあるために、図7Aに示すように、実際にプラズマに投入されるRFパワーが、高周波電源Aを用いる従来型の装置構成では約52Wであるのに対して、高周波電源Bを用いる従来型の装置構成では約46Wであり、約13%の機差が生じる。プラズマ投入RFパワーの機差がこの程度の大きさになると、プロセスの再現性に影響が出る。なお、図7Aのシミュレーションでは、電源出力の設定値を40Wとしている。
これに対して、RFパワー分岐吸収部44を有する図1のプラズマエッチング装置で上記高周波電源A,Bをそれぞれ個別に高周波電源28に用いる構成(実施形態の装置構成)において、上記と同じレシピ(RFパワー設定値=50W)のプラズマプロセスを行うと、図7Bに示すように、高周波電源A,Bをそれぞれ用いる装置のいずれも実際にプラズマに投入されるRFパワーは50W近辺であり、機差を約0.6%まで低減することができる。なお、図7Bのシミュレーションは、電源出力の設定値を610Wとしている。
このように、実施形態の装置構成では、プラズマに50WのRFパワーを投入するために、高周波電源28(A,B)に610WのRFパワーを出力させ、その差分(560W)の大部分(約90%)をRFパワー分岐吸収部44に吸収させるようにしている。
図8に、RFパワー分岐吸収部44においてコンデンサC72のキャパシタンス(静電容量)とRFパワー吸収率との関係(特性)を示す。なお、抵抗R70=1Ωとしている。図示のように、C72=25pF〜1000pFの範囲で略対数関数の特性を示し、200pFで約75%、300pFで約85%、500pFで約92%、600pFで約96%であり、800pFで約100%に飽和する。上記のようにRFパワー分岐吸収部44にRFパワーをたくさん吸収させるほど、マッチング動作の安定化およびプラズマ投入RFパワーの機差低減の効果が大きくなるが、プラズマPRに対する正味のRFパワー投入効率が低下する。
すなわち、コンデンサC72のキャパシタンスが小さいとRFパワー分岐吸収部におけるRFパワー吸収率が小さく、コンデンサC72のキャパシタンスが大きいと今度はチャンバ10に対する投入効率が悪化する。
RFパワー吸収率を考えれば、コンデンサC72のキャパシタンスは、シースキャパシタCPR(50〜500pF)の2倍に相当する100〜1000pFのうち、RF電極浮遊容量CFL(最大約200pF)より大きい200〜1000pFが好ましい。さらに、チャンバ10に対するRFパワーの投入効率を考えて、コンデンサC72のキャパシタンスは、300pF〜500pFが最も好ましいといえる。
上記のように、RFパワー分岐吸収部44を備え付けることにより、RFパワーの小さいプラズマプロセスにおいて、プラズマPRに投入される正味のRFパワーよりも多くのRFパワーを使用ないし消費することにはなるが、整合器34のマッチング動作あるいは高周波電源28のRF出力を安定化させて、同一レシピのプラズマプロセスを実施する複数のプラズマエッチング装置間の機差(ばらつき)を低減することが可能であり、これによってプラズマプロセスの再現性・信頼性を大きく向上させることができる。
なお、RFパワー分岐吸収部44で消費される正味の電力つまり実効電力は、抵抗R70の抵抗値に依存する。RFパワー分岐吸収部44のインピーダンスZ44はコンデンサC72のリアクタンスが支配的であり、RFパワー分岐吸収部44を流れる分岐電流はコンデンサC72のキャパシタンスに依存する。したがって、抵抗R70の抵抗値が高いほどRFパワー分岐吸収部44の消費電力は多くなり、抵抗R70の抵抗値が低いほどRFパワー分岐吸収部44の消費電力は少なくなる。もっとも、抵抗R70の抵抗値が極度に低いと、合成負荷インピーダンスZ10/44のレジスタンスR10/44が小さくなりすぎて、高周波給電部の負荷へのRFパワー伝送効率が顕著にかつ不定に低下し、プラズマプロセスが不安定になる。したがって、抵抗R70の抵抗値が低すぎるのは良くなく、最適な値に選定されてよい。
この実施形態では、RFパワー分岐吸収部44の抵抗R70が固定抵抗であり、その抵抗値を任意に可変することができない。したがって、抵抗R70の抵抗値は、RFパワーの消費効率と伝送効率とを両立させる観点から、プラズマ負荷抵抗と同じ0.1Ω〜10Ωの範囲内で選定されるのが好ましい。
また、プロセスレシピで指定されるRFパワーが決して低くはないときは、たとえば100W以上であるときは、スイッチS72をオフ(開)状態にしてRFパワー分岐吸収部44をプラズマ負荷回路から電気的に取り外しておくのが好ましい。
上述した第1の実施例は、高周波給電部において給電棒32の途中にRFパワー分岐吸収部44を取り付けるものであった。しかしながら、第2の実施例として、図9に示すように、マッチングユニット30の中に整合器34と一緒に上記RFパワー分岐吸収部44と同様の機能を有するRFパワー分岐吸収部74を組み込むことも可能であり、この場合も等価回路は上記第1実施例のもの(図3)と同じになる。
図9の高周波給電部において、高周波電源28は、一定周波数の正弦波を発振出力する発振器76と、この発振器76より出力された高周波のパワーを制御部68の制御により可変の増幅率で増幅するパワーアンプ78とを備えている。
整合器34は、少なくとも1つの可変リアクタンス素子を含む整合回路80と、この整合回路80の各可変リアクタンス素子のインピーダンス・ポジションを個別に可変制御するためのコントローラ82と、整合回路80を含めた負荷インピーダンスを測定する機能を有するRFセンサ84とを有している。
図示の例では、整合回路80が2つの可変コンデンサC1,C2と1つのインダクタンスコイルL1とからなるT形回路として構成され、コントローラ82がステップモータ86,88を通じて可変コンデンサC1,C2のインピーダンス・ポジションを可変制御するようになっている。RFセンサ84は、その位置から見た負荷側のインピーダンスあるいは反射波のパワーを測定する。コントローラ82は、制御部68から各種の設定値やコマンドを受け取るとともに、RFセンサ84の出力信号を受け取り、負荷インピーダンス測定値が整合インピーダンス(50Ω)になるように、あるいは反射波パワーの測定値が最小になるように、ステップモータ86,88を通じて可変コンデンサC1,C2のインピーダンス・ポジションを可変制御する。
この実施例では、マッチングユニット30内に整合器34と一緒にRFパワー分岐吸収部74を収容している。このRFパワー分岐吸収部74は、整合器34の出力端子またはノードNとマッチングユニット30内の接地部材(図示せず)との間に直列に接続された固定抵抗器R74、固定コンデンサC74およびスイッチS74を有している。
固定抵抗器R74は、上記した第1実施例の固定抵抗器R70と同様に、好ましくは高周波特性の優れた固定抵抗器であり、その抵抗値は好ましくは0.1Ω〜10Ωの範囲内に選ばれてよい。固定コンデンサC74は、たとえばセラミックコンデンサからなり、そのキャパシタンスは好ましくは200pF〜1000pFの範囲内に選ばれてよく、最も好ましくは300pF〜500pFに選ばれてよい。スイッチS74は、制御部68の制御の下でオン/オフ可能な電子式または電動式のスイッチからなり、たとえばリレースイッチでよい。高周波電源28より出力される高周波は、スイッチS74がオフ状態のときはRFパワー分岐吸収部74を素通りしてプラズマPR側へ伝送され、スイッチS74がオン状態のときはノードNで二手に分かれ、一部がRFパワー分岐吸収部74に分岐して吸収され、残りがチャンバ10内のプラズマPR側へ送られるようになっている。
さらに、この実施例では、固定抵抗器R74の温度特性を良くするために、固定抵抗器R74の温度を一定に保つ温調器90を設ける。この温調器90は、たとえば固定抵抗器R74と熱的に結合された水冷式あるいは空冷式の冷却器からなり、スイッチS74をオン状態に保持する期間つまり固定抵抗器R74を通電させる期間中だけ作動するように制御部68により制御されてよい。
この実施例においても、マッチングユニット30内にRFパワー分岐吸収部74を備え付けているので、プロセスレシピで非常に低いRFパワーが設定された場合は、制御部68の制御の下でスイッチS74をオン状態にして、RFパワー分岐吸収部74を負荷の一部に加えてよい。これによって、上述した第1実施例と同様に、プラズマPRのインピーダンスが大きく変動しても整合器34がマッチング動作を安定に行えるとともに、同一レシピのプラズマプロセスを実施する同一機種の複数のプラズマエッチング装置間でプラズマ投入RFパワー量の機差(ばらつき)を低減し、プラズマプロセスの再現性・信頼性を改善することができる。
さらに、この実施例においては、温調器90によってRFパワー分岐吸収部74の固定抵抗器R74を一定温度に保つことができるので、自己発熱あるいは周囲温度の影響を極力少なくしてその温度特性を良くし、合成負荷インピーダンスのレジスタンスやプラズマ投入RFパワーの精度を向上させることができる。
図10に、第3の実施例による高周波給電部の構成を示す。この第3の実施例は、マッチングユニット30内にインピーダンス可変型のRFパワー分岐吸収部92を備え付けることと、RFパワー測定用のセンサ94あるいはプラズマインピーダンス測定用のRFセンサ96を設ける構成を特徴とする。その他の部分は、上述した第2の実施例と同じである。
インピーダンス可変型のRFパワー分岐吸収部92は、整合器34の出力端子とマッチングユニット30内の接地部材(図示せず)との間に直列に接続された可変抵抗器R92、可変コンデンサC92およびスイッチS92を有している。
可変抵抗器R92は、制御部68の制御の下でステップモータ98の駆動により好ましくは0.1Ω〜10Ωを含む範囲内で抵抗値を連続的に可変できるようになっている。可変コンデンサC92は、制御部68の制御の下でステップモータ100の駆動により好ましくは200pF〜1000pF(300pF〜500pF)を含む範囲内でキャパシタンスを連続的に可変できるようになっている。スイッチS92は、制御部68の制御の下でオン/オフするようになっている。
RFパワー測定用センサ94は、たとえば電圧センサおよび演算回路を有し、ノードNの電圧を測定して、その電圧測定値とRFパワー分岐吸収部92のインピーダンス(既定値)とからRFパワー分岐吸収部92に吸収されるRFパワーの測定値を演算し、その演算結果を制御部68に与える。RFパワー測定用センサ94は、いわゆるVIプローブと呼ばれる市販のパワーセンサを用いて、実際にプラズマPRへ投入されているRFパワーを直接モニタすることも可能である。
制御部68は、RFパワー測定用センサ94からの測定値情報に基づいて、RFパワー分岐吸収部92に吸収されるRFパワーをモニタすることができるとともに、高周波電源28に出力させているRFパワーからRFパワー分岐吸収部92に吸収されているRFパワーを差し引くことでプラズマPRへ投入されているRFパワーをモニタすることも可能であり、さらには高周波電源28のRF出力を可変し、あるいは可変抵抗器R92の抵抗値および/または可変コンデンサC92のキャパシタンスを可変してもよい。
RFセンサ96は、その位置から見たチャンバ内負荷のインピーダンスを測定する。制御部68は、RFセンサ96からのチャンバ内負荷インピーダンス情報を基に、たとえばRFパワー分岐吸収部92の接続(オン)/分離(オフ)を切り替えてよく、さらには高周波電源28のRF出力を可変し、あるいは可変抵抗器R92の抵抗値および/または可変コンデンサC92のキャパシタンスを可変してもよい。
第4の実施例として、上記インピーダンス可変型のRFパワー分岐吸収部92の代わりに、マッチングユニット30内で整合器34(図示せず)の出力端子またはノードNと接地部材(図示せず)との間に、図11に示すように、固定抵抗R(i)、固定コンデンサC(i)およびスイッチS(i)からなるRFパワー分岐吸収直列回路RCS(i)を並列にn個(i=1〜n)接続するRFパワー分岐吸収並列回路網102を設ける構成も可能である。
このRFパワー分岐吸収並列回路網102においては、n個のスイッチS(1),S(2),・・,S(n)のオン/オフ状態を選択することにより、この回路網102の合成インピーダンスを2n−1通りに選ぶことができる。
図12に、別の変形例を示す。このRFパワー分岐吸収並列回路網104は、1つの固定コンデンサC(0)に対して互いに並列なn個の固定抵抗R(i)〜R(n)を選択スイッチS(i)〜S(n)を介して選択的に接続可能としている。スイッチS(0)は、高周波伝送路の負荷の一部としてこのRFパワー分岐吸収並列回路網104の使用/不使用を選択するために用いられる。
さらに、別の変形例として、図12の固定コンデンサC(0)とn個の固定抵抗R(i)〜R(n)とを置き換える構成、つまり図示省略するが1個の固定抵抗R(0)とn個の固定コンデンサC(i)〜C(n)とからなるRFパワー分岐吸収並列回路網104の構成も可能である。
図13および図14に、下部RF2周波印加方式を採る容量結合型プラズマエッチング装置に本発明を適用した実施例を示す。図中、上述したプラズマエッチング装置(図1〜図12)のものと同様の構成および機能を有する部分には同一の参照符号を附している。
このプラズマエッチング装置は、プラズマ生成により適した比較的高い周波数たとえば60MHzの第1高周波HFを出力する第1の高周波電源106Hと、プラズマからサセプタ12上の半導体ウエハWへのイオンの引き込みに適した比較的低い周波数たとえば3.2MHzの第2高周波LFを出力する第2の高周波電源106Lとを備えており、両高周波電源106H,106Lよりそれぞれ出力される第1および第2高周波HF,LFをマッチングユニット30および給電棒32を介してサセプタ12に印加するようにしている。
このプラズマエッチング装置においても、図13に示すように、給電棒32の途中に第1の実施例と同様のRFパワー分岐吸収部44を取り付けることができる。あるいは、図14に示すように、マッチングユニット30内にたとえば第2実施例と同様のRFパワー分岐吸収部74H,74Lを組み込むことも可能である。
図14の構成例において、プラズマ生成用の第1高周波電源106Hの出力端子は、第1整合器34Hおよび第1RFパワー分岐吸収部74Hを介して給電棒32に接続される。イオン引き込み制御用の第2高周波電源106Lの出力端子は、第2整合器34Lおよび第2RFパワー分岐吸収部74Lを介して給電棒32に接続される。第1および第2整合器34H、34Lは、上記した整合器34(図9、図10)と同様の構成・機能を有するものでよい。
上述したように、本発明において、適度なインピーダンスを有するRFパワー分岐吸収部をチャンバ内負荷に対して並列に挿入接続する技術は、ポリシリコンや銅等の軟らかい膜のエッチングのようなプラズマ投入RFパワーの低いプラズマプロセスで大なる作用効果を発揮する。
ところが、同一のプラズマエッチング装置において、そのような低RFパワー領域を用いるプロセスレシピだけでなく、RFパワーの非常に高い(たとえば数kWの)プロセスレシピが選択されることもある。プラズマ投入RFパワーが高いときは、上記のようにRFパワー分岐吸収部を高周波伝送系の負荷回路から切り離してよいが、それでもまだ不十分な場合がある。
すなわち、プラズマ投入RFパワーが高いときは、プラズマ抵抗PRPが低いときである。しかし、プラズマ抵抗PRPが相当低い領域(通常1Ω以下)になると、プラズマ負荷に対するRFパワー伝送効率が整合器の機差(ばらつき)を伴って急激に低下し、プロセスの再現性が悪くなる。
そこで、この実施例では、高周波給電部に、上記第1〜第5実施例による並列挿入型のRFパワー分岐吸収部44(74,92,102,104)に加えて、直列挿入型の短絡スイッチ付き抵抗器35(図15、図16)を備える構成としている。
この短絡スイッチ付き抵抗器35は、高周波伝送路に沿って2つに分割された給電棒32(1),32(2)の間に挿入接続される固定抵抗器(または固定抵抗体)R35と、この固定抵抗器R35の半径方向外側で給電棒32(1),32(2)に摺動可能に取り付けられる短絡スイッチ用の筒状導体S35とを有している。
固定抵抗器R35は、好ましくは、温度特性または温度係数に優れ、かつインダクタンス成分の小さい高周波用の固定抵抗器(たとえばセラミック焼結体含有の固定抵抗器)からなり、その抵抗値は好ましくは0.1Ω〜10Ωの範囲内に選ばれている。筒状導体S35は、導電率の高い金属たとえば銅からなり、固定抵抗器R35を跨いで給電棒32(1),32(2)の双方に接続する第1の位置(図の実線で示す位置)と、給電棒32(1),32(2)のいずれか一方のみに接続する第2の位置(図の仮想線で示す位置)との間で移動可能に構成されている。
筒状導体S35が第1の位置に切り換えられているときは、給電棒32(1),32(2)の間が筒状導体S35を介して短絡状態となり、固定抵抗器R35に高周波は殆ど流れない。筒状導体S35が第2の位置に切り換えられているときは、筒状導体S35が実質的にフローティング状態となり、代わりに固定抵抗器R35が通電して高周波の全部を通すようになっている。筒状導体S35のスイッチ操作は、手動で行ってもよく、あるいはアクチエータを用いてもよい。筒状導体S35と給電棒32(1),32(2)との間に電気伝導度を高くし、摺動摩擦を少なくするための導電性部材(図示せず)を設けてもよい。
RFパワー分岐吸収部44においては、図15に示すように、給電棒32と外導体33との間でリング形抵抗体R70およびリング形誘電体C72の配置位置を半径方向で置き換える構成も可能である。図15の構成では、リング形抵抗体R70が外導体33と一定のギャップ空間Gを隔てて下部給電棒32(1)の外周面に結合され、リング形誘電体C72がスイッチS70を兼ねて該ギャップ空間Gに挿抜可能に挿入されるようになっている。
通常、RFパワー分岐吸収部44および短絡スイッチ付き抵抗器35の両者は、プロセスレシピに応じて選択的に使用されてよい。たとえば、プラズマ投入RFパワー(設定値)が100W以下のプロセスでは、RFパワー分岐吸収部44において遮断スイッチS72をオンに切り換えて固定抵抗器R70およびコンデンサC72をチャンバ内負荷に対して並列に挿入接続するとともに、短絡スイッチ付き抵抗器35において短絡スイッチS35をオンに切り換えて固定抵抗器R35を高周波伝送ラインから外してよい。この場合の作用は上述した実施形態と全く同じである。
また、プラズマ投入RFパワー(設定値)がたとえば数kW以上で、プラズマ抵抗RPRの値が1Ωよりも低くなるようなプロセスでは、短絡スイッチ付き抵抗器35において短絡スイッチS35をオフに切り換えて固定抵抗器R35をプラズマPRに対して直列に挿入接続するとともに、RFパワー分岐吸収部44において遮断スイッチS72をオフに切り換えて固定抵抗器R70およびコンデンサC72を高周波伝送ラインから外してよい。
このように高周波伝送ライン上に抵抗器35を直列に挿入接続することにより、整合器34から見た見かけ上の負荷レジスタンスを増大させる効果が得られ、それによって整合器34のマッチング動作およびRF伝送特性を安定化することが可能となる。この場合も、同一レシピのプラズマプロセスを実施する複数のプラズマエッチング装置間の機差(ばらつき)を大幅に低減することが可能であり、これによってプラズマプロセスの再現性・信頼性を大きく向上させることができる。
なお、高周波伝送ライン上で短絡スイッチ付き抵抗器35をRFパワー分岐吸収部44の前段に配置する構成も可能である。また、短絡スイッチ付き抵抗器35を、RFパワー分岐吸収部74(92,102,104)と一緒に、または単独でマッチングユニット30に組み入れる構成も可能であり、その場合は抵抗器R35,容量C35、短絡用スイッチS35に市販の抵抗素子、コンデンサ、開閉スイッチをそれぞれ用いることができる。抵抗器R35に可変抵抗器や並列抵抗回路網を用いる構成等も可能である。
他の実施形態
上記実施形態は、プラズマ処理装置の高周波給電系統においてサセプタ(高周波電極)12の前段で整合器と接地部材との間にスイッチ付きのRFパワー分岐吸収部74(92,102,104)を挿入接続する構成であった。しかし、別の実施形態として、遮断用スイッチS72(S74,S92,S(0),S(i))を省いて抵抗器R70(R74,R92,R(i))およびコンデンサC72(C74,C92,C(i))を高周波給電ラインに常時挿入接続している構成も可能である。特に、実施するプラズマプロセスの種類またはレシピが殆ど固定されていて、サセプタ投入RFパワーの設定値が常に数10W以下であることが分かっているときは、0.1Ω〜10Ωの抵抗値を有する抵抗器R70(R74,R92,R(i))および200pF〜1000pF(300pF〜500pF)のキャパシタンスを有するコンデンサC72(C74,C92,C(i))を遮断用スイッチを付けないで高周波給電ラインに常時挿入接続しておく構成を好適に採ることができる。
上記実施形態の容量結合型プラズマエッチング装置において、平行平板電極に高周波電源を接続する方式として、プラズマ生成用の高周波電源をシャワーヘッド(上部電極)に接続する方式にも本発明は適用可能である。
本発明は、容量結合型プラズマエッチング装置に限定されるものではなく、チャンバの上面または周囲にコイル型の高周波電極を配置して誘電磁界の下でプラズマを生成する誘導結合型プラズマ処理装置や、マイクロ波のパワーを用いてプラズマを生成するマイクロ波プラズマ処理装置等にも適用可能であり、さらにはプラズマCVD、プラズマ酸化、プラズマ窒化、スパッタリングなどの他のプラズマ処理装置にも適用可能である。また、本発明における被処理基板は半導体ウエハに限るものではなく、フラットパネルディスプレイ用の各種基板や、フォトマスク、CD基板、プリント基板等も可能である。
10 チャンバ(処理容器)
12 サセプタ(下部電極)
24 排気装置
28 高周波電源
30 マッチングユニット
32 給電棒
32(1) 第1給電棒
32(2) 第2給電棒
34,34H,34L 整合器
44,74,92,102,104 RFパワー分岐吸収部
56 シャワーヘッド(上部電極)
65 処理ガス供給部
68 制御部
70 リング形抵抗体
72 リング形誘電体
106H,106L 高周波電源
70,R74 固定抵抗器
92 可変抵抗器
(1)・・R(n) 固定抵抗
72,C74 固定コンデンサ
92 可変コンデンサ
(1)・・C(n) 固定コンデンサ
72,S74,S92,(0) 遮断用スイッチ
(1)・・S(n) 遮断/選択用スイッチ

Claims (15)

  1. 所望のプラズマプロセスが行われる処理容器の中または外に設けられた高周波電極に高周波電源より整合器を介して所定周波数の高周波を印加し、前記整合器により前記高周波電源とその負荷との間でインピーダンスの整合をとるプラズマ処理装置であって、
    前記整合器より出力される前記高周波のパワーの一部を前記高周波電極の前段で分岐させて吸収するRFパワー分岐吸収部を有するプラズマ処理装置。
  2. 前記RFパワー分岐吸収部が、前記整合器の出力端子と接地部材との間に電気的に直列に接続されるコンデンサおよび抵抗器を有する、
    請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記抵抗器の抵抗値が0.1Ω〜10Ωである、請求項2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記コンデンサのキャパシタンスが、前記高周波電極とその周囲の接地部材との間に存在する浮遊容量のキャパシタンスよりも大きい、
    請求項2または請求項3に記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記コンデンサのキャパシタンスが200pF〜1000pFである、請求項2〜4のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記RFパワー分岐吸収部が、前記整合器の出力端子と接地部材との間で前記コンデンサおよび前記抵抗器と電気的に直列に接続されるスイッチを有し、前記プラズマプロセスのレシピに応じて前記スイッチの開閉状態を制御する、
    請求項2〜5のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  7. 一端が前記高周波電極の背面に結合され、他端が前記整合器の出力端子に電気的に接続される高周波給電棒と、この高周波給電棒の周りを取り囲む電気的に接地された筒状の外導体とを有し、
    前記RFパワー分岐吸収部を前記高周波給電棒と前記外導体との間に設ける、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  8. 前記抵抗器が、前記高周波給電棒と一定のギャップ空間を隔てて前記外導体の内壁に結合され、もしくは前記外導体と一定のギャップ空間を隔てて前記高周波給電棒の外周面に結合されるリング形の抵抗体からなり、
    前記コンデンサが、前記ギャップ空間を埋めるリング形の誘電体を有する、
    請求項7に記載のプラズマ処理装置。
  9. 前記リング形誘電体が、前記ギャップ空間を埋める第1の位置と、前記ギャップ空間から抜け出て退避する第2の位置との間で移動可能である、
    請求項8に記載のプラズマ処理装置。
  10. 前記抵抗器が可変抵抗器である、請求項2〜7のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  11. RFパワー分岐吸収部が、前記整合器の出力端子と接地部材との間で電気的に互いに並列に接続される複数の抵抗と、前記複数の抵抗とそれぞれ直列に接続される複数の選択用スイッチとを有し、
    前記プラズマプロセスのレシピに応じて前記複数の選択用スイッチのそれぞれの開閉状態を制御する、
    請求項1〜7のいずれか一項にプラズマ処理装置。
  12. 前記コンデンサが可変コンデンサである、請求項2〜7、10、11のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  13. RFパワー分岐吸収部が、前記整合器の出力端子と接地部材との間で電気的に互いに並列に接続される複数のコンデンサと、前記複数のコンデンサとそれぞれ直列に接続される複数の選択用スイッチとを有し、
    前記プラズマプロセスのレシピに応じて前記複数の選択用スイッチのそれぞれの開閉状態を制御する、
    請求項1〜7、10、11のいずれか一項にプラズマ処理装置。
  14. 前記処理容器内に前記高周波電極と平行に向き合う対向電極が設けられ、
    前記高周波電極と前記対向電極との間で高周波放電により前記処理ガスのプラズマを生成するために、前記高周波電源からの前記高周波が前記整合器を介して前記高周波電極に印加される、
    請求項1〜13のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  15. 前記高周波電極上に被処理基板が載置され、
    前記処理容器内で生成される前記処理ガスのプラズマから前記基板へのイオンの引き込みを制御するために、前記高周波電源からの前記高周波が前記整合器を介して前記高周波電極に印加される、
    請求項1〜13のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
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