JP2010236853A - 除湿機 - Google Patents

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Abstract

【課題】カビの発生を十分に抑制することを可能にした除湿機を提供する。
【解決手段】冷風側吸込口15、温風側吸込口16及び正面吹出口10と、処理空気の吹出方向を変化させるルーバー13と、吸入した空気を吸湿又は加熱して相対湿度を下げる機能(20,22)と、温度検出手段31と、湿度検出手段32と、湿度が予め設定された湿度を下回るまで除湿運転を続け、その設定湿度以下の湿度を、予め設定された時間維持するようにして除湿運転を続けた後に自動的に停止する機能を備え、且つ、処理空気の吹出範囲を室温又は湿度に応じて運転中に変化させ、室温及び湿度に基づいて自動的に運転を開始し又は停止させる制御部30とを備えた除湿機。正面吹出口10は、処理空気の送風範囲の上下限の位置を変化させる機構を備え、前記送風範囲の上下限の位置を変化させる機構は、除湿機の意匠面に沿って導風板40が可動する機構から構成される。
【選択図】図13

Description

本発明は、除湿又は乾燥装置を備えた除湿機に関し、特に吹出口の動作制御、吹出口の形状及び除湿運転の制御に関する。
従来の除湿機には、室内空気の温度及び相対湿度に基づいて低湿度維持時間を判定して除湿運転を行い、室内の湿度を調節しているものがある(例えば、特許文献1参照)。また、雰囲気の相対湿度を40〜60%で調節すると、カビの成長を抑制する効果があることが示されている(例えば、特許文献2及び特許文献3参照)。
特開2001−248880号公報(要約、図6) 特開平7−275329号公報(第3頁) 特開2001−208401号公報(第3頁)
従来の除湿機においては、室内空気の温度及び相対湿度に基づいて低湿度維持時間を判定しているが、浴室などのカビが育ちやすい環境例えば浴室の床面など水滴が溜まりやすい場所では、長時間水滴が残り、空気中の相対湿度が下がっても、局所的には湿度の下がらない場所が残り、カビの発生を十分に抑制することが困難であるという問題点があった。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、カビの発生を十分に抑制することを可能にした除湿機を提供することを目的とする。
本発明に係る除湿機は、室内空気の吸込口及び処理空気の吹出口と、処理空気の吹出方向を変化させる機構と、吸入された空気を吸湿又は加熱して相対湿度を下げる機能と、室温を検出する温度検出手段と、湿度を検出する湿度検出手段と、湿度が予め設定された湿度を下回るまで除湿運転を続け、その設定湿度以下の湿度を、予め設定された時間維持するようにして除湿運転を続けた後に自動的に停止する機能を備え、且つ、処理空気の吹出範囲を室温又は湿度に応じて運転中に変化させ、室温及び湿度に基づいて自動的に運転を開始し又は停止させる制御手段とを備えた除湿機において、処理空気の吹出口は、処理空気の送風範囲の上下限の位置を変化させる機構を備え、前記送風範囲の上下限の位置を変化させる機構は、除湿機の意匠面に沿って導風板が可動する機構から構成されたものである。
本発明によれば、室温又は湿度に応じて送風範囲を切り替えることによって除湿された空気(処理空気)の吹き出し方向が変化し、時間経過とともに変化する、室内空気や天井や壁面、床面の乾燥状態に応じて、処理空気が乾燥すべき方向へ送風され、室内を短時間で乾燥することができる。このため、カビの発生を十分に抑制することを可能にした除湿機を提供することが可能になっている。
除湿機の外観図(正面)である。 除湿機の外観図(背面)である。 除湿機の基本構造を示す概略図である。 除湿機の冷風側(蒸発器側)風路の断面図である。 除湿機の温風側(凝縮器側)風路の断面図である。 除湿機の制御系を示すブロック図である。 吹出口の機構を示す概略図である。 吹出口の動作可能範囲の全範囲を往復する場合の動作範囲(送風範囲)と、その上下限の位置を示す模式図である。 吹出口の動作可能範囲の床面に近い方向で往復する場合の動作範囲(送風範囲)と、その上下限位置を示す模式図である。 運転制御の実施例におけるフローチャートである。 運転制御の実施例の概略図である。 相対湿度とカビの成長の相関を示す図である。 導風板の通常時運転時の形態の概略図である。 導風板の移動させた状態の概略図である。 導風板を床方向へ導風する位置へ移動させた状態の正面吹出口の断面図である。 導風板の送風範囲を示す模式図である。
図1は、本発明の一実施の形態に係る冷風機能付き除湿機(以下、除湿機という)の正面側から見た外観図、図2は、背面側から見た外観図であり、図3は、除湿機の正面及び側面の外装部材をそれぞれ取り外して内部構造を示した構造図である。
除湿機1は、図1に示されるように、その上部の正面側(手前側)には正面吹出口10が形成されており、その左側半分は冷風吹出口10a、右側半分は温風吹出口10bとなっている。正面吹出口10に対して背面側には操作部12a及び表示部12bがそれぞれ設けられている。また、正面吹出口10にはそれを自動的に開閉自在に覆うルーバー13が設けられており、ルーバー13を回動させて正面吹出口10の開口面積を調整することにより吹出範囲を変化させる(詳細は後述の図7等参照)。
また、除湿機1には、図2に示されるように、その背面側には、背面吹出口14、冷風側吸込口15及び温風側吸込口16がそれぞれ形成されている。
また、除湿機1は、図3に示されるように、蒸発器20、圧縮機21、凝縮器22及び膨張弁(図示せず)を内蔵しており、これらが冷媒配管(図示せず)により接続されて冷凍サイクル(図6参照)を構成している。蒸発器20は、冷風側吸込口15に対向して配置されており、冷風側吸込口15から取り込まれた室内空気を冷却及び除湿する。圧縮機21は除湿機1の底部側に配置されており、蒸発器20からの冷媒を圧縮して凝縮器22に送り出す。凝縮器22は、温風側吸込口16に対向して配置されており、温風側吸込口16から取り込まれた室内空気を加熱する。凝縮器22の下部には貯水タンク23が配置されており、この貯水タンク23には上記の蒸発器20により室内空気が除湿される際に生成される水分が貯蔵される。蒸発器20の手前側には、蒸発器側送風ファン(以下、送風ファンという)24(後述の図4参照)が内蔵されたケーシング25が配置されており、この送風ファン24が室内空気を冷風側吸込口15及び蒸発器20を介して取り込んだ後、ケーシング25を風路として冷風吹出口10aに送り出す(後述の図4参照)。また、凝縮器22の手前側には凝縮器側送風ファン(以下、送風ファンという)26が配置されており、室内空気を温風側吸込口16及び凝縮器22を介して取り込んだ後、温風吹出口10bに送り出す(後述の図5参照)。このようにして、冷風の風路と温風の風路とが並存するように構成されている。
図4は、除湿機1の冷風側風路の断面図である。ケーシング25には送風ファン24の他に、送風ファン24を駆動するための送風ファン駆動モータ(以下、駆動モータという)27が内蔵されている。この駆動モータ27が駆動されることにより送風ファン24が回転し、この送風ファンが室内空気を冷風側吸込口15及び蒸発器20を介して取り込み、そして、蒸発器20にて冷却されて除湿された空気をケーシング25を風路として冷風吹出口10aに送り出す。
図5は、除湿機の温風側風路の断面図である。送風ファン26には背面側には送風ファン駆動モータ(以下、駆動モータという)28が配置されており、駆動モータ28が駆動されることにより送風ファン26が回転し、室内空気を温風側吸込口16及び凝縮器22を介して取り込み、そして、凝縮器22にて加熱された空気を温風吹出口10bに送り出す。
なお、除湿機1内の上部には風路切り換え機構(図示せず)が内蔵されており、これを手動又は自動で適宜動作させて風路を切り換えることにより、背面吹出口14は、冷風吹出口10aより冷風のみを吹き出す場合は温風の排出口として機能し、温風吹出口10bから温風のみを吹き出す場合は、冷風の排出口として機能する。通常の除湿運転では、冷風、温風とも正面吹出口10から吹き出す。
図6は、除湿機1の制御系を示したブロック図である。
除湿機1は、マイコン等から構成される制御部30を備えており、この制御部30の入力側には、操作部12a、室温を検出する温度検出手段31及び室内の湿度を検出する湿度検出手段32がそれぞれ接続されており、操作部12aの操作信号、室温及び湿度に基づいて各種の演算処理をする。なお、温度検出手段31及び湿度検出手段32は除湿機1本体の適当な部位に取り付けられる。制御部30の出力側には、上記の圧縮機20等から構成される冷凍サイクル33、駆動モータ27、駆動モータ28、ルーバー駆動モータ34(図7参照)及び表示部12bがそれぞれ接続されている。
図7はルーバー13の単品の外観及びルーバー駆動モータ34の取付け位置を示した説明図である。ルーバー13はルーバー駆動モータ34によってその長さ方向を軸として回転し、図8及び図9に示されるような範囲で回動し、送風範囲を任意に変化させることができる。なお、図8の例は送風範囲を広角(110度)、図9の例は前方(60度)にした例である。
上記のように、ルーバー13を回動して送風範囲を変化させることで、除湿風の吹出し方向を任意の方向へ変化させることができる。駆動形態も任意に選択することが可能であり、一定方向へ固定して送風したり、一定角度範囲で周期的に往復させることができる。一般的には、1分に数回程度、制御にて設定された上限位置と下限位置を往復すると、室内の空気をよく攪拌して吸湿効果が高まり、また、衣類の乾燥を行う際には、送風範囲を広角(110度)にすることにより広い範囲に干した衣類に均一に除湿空気を当てることができるため、乾燥時間の短縮が可能となる。また、床面の乾燥を行う際には、送風範囲を前方(60度)にすることにより床面に除湿空気を当てることができるため、乾燥時間の短縮が可能となる。
次に、本実施の形態の除湿機1の主な用途となる、特に浴室などの水まわりを想定した、カビの成長を抑制する効果を目的としたカビ防止運転の動作を説明する。
図10はその制御動作を示したフローチャートである。これらの図を参照しながら、その動作説明をする。
除湿機1の差し込みプラグ1a(図2参照)がコンセントに差し込まれると、動作を開始し、温度検出手段31及び湿度検出手段32はそれぞれ室温及び湿度を検出し、制御部30はその検出された室温及び湿度の各情報を取り込む。制御部30は操作部12aの運転スイッチ(図示せず)が入力されたかどうかを判定し(S13)、運転スイッチが入力されたと判定した場合には、運転モードの選択を判定する(S14)。例えばカビ防止運転以外の運転モードが設定されている場合(S15)には、その運転モードの処理をする(S16)。運転モードがカビ防止運転モードに設定されている場合(S17)には、室温が、室温>20℃であるかどうかを判定し(S18)、室温>20℃である場合には最短運転時間を4時間に設定し、カビ防止運転を開始する(S19)。室温>20℃ではない場合(20℃以下の場合)には最短運転時間を6時間に設定し、カビ防止運転を開始する(S20)。なお、このカビ防止運転は、蒸発器20による冷風、凝縮器22による温風又はその双方の何れによっても良い。
制御部30は、湿度が、湿度<50%であるかどうかを判定し(S21)、湿度<50%ではない場合(湿度50%以上の場合)にはルーバー13のスイング角度を広角(110度、図8参照)に設定してルーバー駆動モータ34を駆動する(S22)。また、湿度<50%である場合(湿度50%未満の場合)にはルーバー13のスイング角度を前方(60度、図9参照)に設定してルーバー駆動モータ34を駆動する(S23)。
次に、制御部30は、湿度が50%未満到達後の経過時間>4時間、及び運転開始からの経過時間>最短運転時間の両方の条件が成立しているかどうかを判定し(S24)、その条件が成立していない場合には上記の処理(S21)に戻って、処理(S21)〜(S24)を繰り返し、条件が成立すると運転を停止する(S25)。
図11は、図10の制御処理によって湿度がどのように変化したかを示したタイミングチャートである。浴室などの高湿の空間でのカビの発生を防止するために上記のカビ防止運転をする場合には、入浴後等は、浴室及び脱衣所の相対湿度は80%を超える状態となっていることが多い。そのような状態で運転を開始すると、ルーバー13は広角(110度)でスイング(往復動作)し(図8)、室内の空気を攪拌して効率よく除湿するとともに、天井や壁に除湿風を当てることにより天井や壁に付着した水滴を除去する。そして、時間の経過とともに湿度が下がって、50%未満になると、ルーバー13は前方(60度)でスイングし(図9)、送風範囲が床面に近い範囲へ切り替えられて床面の乾燥を行う。湿度が50%未満の状態が4時間維持され、且つ最短運転時間(例えば4時間)を超えると、カビ防止運転を停止する。
図12は、カビの成長速度、即ち、一定期間、或る雰囲気に胞子を曝露した場合の菌糸の長さを比較した試験結果を示した図である。同図の結果に示されるように、相対湿度50%以下の状態を少なくとも4時間維持する運転を1日に1回行えば、高湿の場合には、例えば、浴室の床面に水滴が常に残っている状態に比べ、カビの成長速度を約1/5に抑えることができる。
なお、上記の説明においては、ルーバー13のスイング角度を広角(110度)から前方(60度)に切り換えるのに湿度を基準とする例について説明したが、湿度に代えて室温に基づいて切り換えるようにしても良い。例えば、室温が高い場合には湿度が低いものと仮定して上記の湿度の場合と同様に切り換える。
また、ルーバー13のスイング角度を広角(110度)から前方(60度)に切り換えるのに、設定された湿度に代えて、予め設定された運転時間になった時点で切り換えるようにしても良い。
また、ルーバー13のスイングの角度を2段階にした例について説明したが、送風範囲の変化を小刻みにし、天井、壁面及び床面のそれぞれを乾燥する制御の組合せにしても良い。
また、ルーバー13のスイングの角度を切り換える基準として、湿度50%未満(S21)の例について説明したが、これを湿度60%未満の任意の設定値としても同様な効果が得られる。
また、湿度50%未満の状態を4時間以上継続させる例(S24)について説明したが、湿度を湿度60%未満の任意の設定値とし、運転時間を3時間以上とするようにしても良い。
また、最短運転時間は、除湿機の除湿能力が1日あたり10L程度であれば、上記の4時間及び6時間が最適であるが(S19、S20)、この値に限定せず、除湿機の除湿能力や吹出風量により最適な値とすることが望ましい。
また、最短運転時間は、上記の例では2種類(4時間、6時間)の例を示したが、室温に対応した2以上の任意の個数の最短時間を設けて、室温に応じて適宜切り替えるようにしてもよい。
また、本実施の形態のような冷媒式の除湿機で、且つ、冷風である蒸発器通過風と温風である凝縮器通過風とを分けて吹き出す機能を備えた除湿機であれば、送風範囲の切替は、冷風吹出口10aと温風吹出口10bの切り替えを組み合わせた動作としてもよい。その場合には、運転の後半(図10の例では湿度50%未満での運転)は、温風を床面に吹き出し、より水滴の蒸発を促す動作とすることができる。
また、送風範囲を床面方向へ変化させる手段は、ルーバー13の動作角度の変化に限らず、除湿機1の本体に下吹出し専用の風路を備え、その風路の切替によるものでもよい。
また、除湿機の除湿方式は、フロン等を用いた蒸気圧縮式に限らず、ゼオライト素子等、吸湿素子を用いたデシカント方式や、ペルチェ素子を用いた方式でもよく、除湿方式に制限されるものではない。また、本発明は、電熱器(セラミックヒータ等)の加熱装置を備えた温風機器のように、相対湿度を下げる機能をもった機器においても同様に適用される。
また、除湿処理された空気(処理空気)の吹出範囲を変更する機構は、図7に示されたルーバー13の形態に限定されるものではなく、それに関連する形態についても適宜変形し得るものであり、その例を図13〜図15に基づいて説明する。
図13〜図16は、ルーバー13の上面に、ルーバー13と同一の曲面を持った導風板40をスライド自在に設けた例を示す説明図である。この導風板40は、定常的には、ルーバー13に重なった状態になっており、除湿機1の意匠面部品を構成している。この導風板40をスライドしてルーバー13よりも前方に引き出すと、ルーバー駆動モータ34の駆動量が例えば図9の場合と同じであっても、図16に示されるように、より床面方向へ除湿風が到達するようになる。
また、この導風板40は、図示のように手動による固定式とし、運転開始前に使用者が導風板40の位置を選択する方式でもよいが、この機構を自動的で行うことができる構造(図示せず)としても良い。そのようにすれば、送風範囲を変化させる際に、同時に導風板40を移動させることにより床面方向への送風範囲をより増やし、より短時間で乾燥を行うことが可能となる。また、この導風板40の形状は、意匠面に沿った形状に限定せず、より送風範囲を拡大することを優先した形状にしても良い。
以上のように本実施の形態の除湿機は構成されて動作するので、次のような効果が得られる。
本実施の形態に係る除湿機によれば、室内空気の吸込口(冷風側吸込口15、温風側吸込口16)及び処理空気の吹出口(正面吹出口10)と、処理空気の吹出方向を自動的に変化させる機構(ルーバー13)と、吸入した空気を吸湿又は加熱して相対湿度を下げる機能(蒸発器20、凝縮器22等)と、室温を検出する温度検出手段31と、湿度を検出する湿度検出手段32と、室温及び湿度に基づいて自動的に運転を開始し又は停止させる制御部30とを備え、処理空気の吹出範囲を、室温及び湿度に基づいて運転中に変化させるようにしている。このため、時間の経過とともに変化する室内空気や、天井や壁面、床面の乾燥状態に応じて乾燥すべき方向へ送風し、室内を短時間で乾燥させることができる。例えば床面など水滴が溜まり、カビが発生しやすい場所へ除湿された乾燥風を送って水滴の蒸発を促すことで、空気の湿度を上げるとともに水滴を除去することにより短時間で乾燥させることができるので、カビ抑制効果の高い除湿機が得られる。
また、本実施の形態に係る除湿機によれば、室温又は湿度に応じて送風範囲を切り替えるとともに、予め設けられた設定湿度に達した後に、一定時間、その値以下の湿度を維持してから除湿運転を自動的に停止するようにしており、このため、室内を乾燥させるとともに、カビの菌糸の成長速度を低下させるのに必要な低湿度空気を一定時間維持した後に停止するので、余分な除湿運転を行わずに済む。
また、処理空気の吹出範囲(正面吹出口10の開口面線)は、処理空気の吹出範囲を除湿運転中に変化させる機構(例えばルーバー13)が、送風可能な全範囲の往復の他に、全範囲よりも狭い、天井を向いた動作範囲や、床面を向いた動作範囲等を適宜切り替えて運転できる構造が採用されており、除湿運転の時間経過とともに変化する室内の状態に応じて適切な方向へ送風することにより、室内を短時間で乾燥することができる。
また、処理空気の送風範囲を、前記の機構(例えばルーバー13)が送風可能な全範囲(図8参照)と、前記の機構(ルーバー13)が床面に近い方向の範囲(図9参照)としており、前記の全範囲の送風時は、室内空気を大きく攪拌して室内の場所による温度及び湿度の偏りを防ぐことにより、処理空気の温度及び湿度を略均一化して乾燥処理の効率を上げるとともに広い角度方向へ送風し、天井や壁面方向の風速を上げて、天井や壁の近傍での熱交換や蒸発を促すことができる。床面の方向へ送風範囲を変化させた場合は、天井や壁面よりも水滴の溜まりやすい、床面へ集中的に送風することができ、乾燥を十分に行うことができる。
また、除湿運転開始時は、室内空気の湿度を下げるとともに、水滴が落ちやすい、天井や壁面方向へ送風をすることで、除湿と水滴除去を効率良く行い、設定湿度を下回った後又は予め設定された時間の経過後は、空気中の相対湿度が下がっているため、広く空気を攪拌する必要が無いため、天井や壁面よりも水滴の溜まりやすい、床面の方向へ送風範囲を変化させ、床面の乾燥を十分に行い、乾燥時間の短縮を図ることが可能になっている。
更に、送風範囲をより大きく変更する手段として、正面吹出口10とルーバー13とによって形成される吹出口の形状を手動又は自動で変化させる構造とし(図16等参照)、軸位置を固定した状態において、送風範囲の上端側、下端側のいずれか又は両方を拡大させる構造とし、乾燥したい方向や、室内の形状に合わせ、手動又は自動で任意に吹出口の形状を変化させることで、用途に応じた送風範囲を得ることができる。
前記の吹出口からの吹出し方向を変化させる手段として、意匠面に沿った板状部材(図13等参照)を可動できる構造とすることで、動作前には、意匠部品として違和感が無く、送風範囲を拡大するための形態とした動作時も、意匠面に沿ってその部品が移動するため、製品の意匠性を損なうことなく、吹出範囲を変化させることができる。
また、前記の吹出口の形状を変化させる手段は、床面方向への送風範囲を拡大することができる形状とすることで、従来の一般的な除湿機では送風が困難だった本体の手前側に近い床面へも送風することができ、乾燥したい床面の方向に合わせて除湿機1の設置位置を調整する手間が無く、狭い設置場所でも運転が可能となる。
また、前記の吹出口の形状を変化させる構造は、予め設定された温度、湿度又は運転経過時間に応じて自動的に変化させるため、使用者が手動で調整せずとも、室内の環境に応じて適切な運転を行うことができる。
また、送風範囲を切り替える際の設定値を相対湿度60%未満の値とし、室内空気や天井、壁面の乾燥の後、相対湿度60%未満の処理空気を床面方向に集中して送風することで、水滴が溜まりやすく、カビが発生しやすい床面でのカビの成長を抑制することができる。
更に、予め設定された、相対湿度60%未満の値を下回った後に、その維持時間を3時間より長い時間とし、設定時間を維持した後に自動停止するようにしており、このため、低湿度雰囲気を連続して維持せずとも、最低限の除湿運転時間とすることで、カビの成長を抑制する省エネで使い勝手の良い除湿機を得ることができる。
また、結露や水滴が発生しやすい場所の除湿運転時には最低運転時間を設けることで、使用者が運転時間を調節せずとも、環境によらず、乾燥効果を得ることができる。
また、その最低運転時間は、室温に応じた複数の値を設定し、室温に応じて値を切り替えることで、使用者が運転時間を調節せずとも、環境によらず、そのときの室温に適した一定の運転を行い、より安定した乾燥効果を得ることができる。
また、その最低運転時間は、室温が低い場合には、室温が高い場合に比べて長い時間とすることで、室温が低い場合でも十分な乾燥効果を得ることができる。
また、その最低運転時間は、室温20℃以上の場合には4時間、室温20℃未満の場合には6時間とすることで、一般的な家屋の居室や浴室であれば、大部分の水滴を乾かし、十分な乾燥効果を得ることができる。
1 除湿機、10 正面吹出口、10a 冷風吹出口、10b 温風吹出口、12a 操作部、12b 表示部、13 ルーバー、14 背面吹出口、15 冷風側吸込口、16 温風側吸込口、20 蒸発器、21 圧縮機、22 凝縮器、23 貯水タンク、24 送風ファン、25 ケーシング、26 送風ファン、27 駆動モータ、28 駆動モータ、30 制御部、31 温度検出手段、32 湿度検出手段、33 冷凍サイクル、34 ルーバー駆動モータ、40 導風板。

Claims (3)

  1. 室内空気の吸込口及び処理空気の吹出口と、
    処理空気の吹出方向を変化させる機構と、
    吸入された空気を吸湿又は加熱して相対湿度を下げる機能と、
    室温を検出する温度検出手段と、
    湿度を検出する湿度検出手段と、
    湿度が予め設定された湿度を下回るまで除湿運転を続け、その設定湿度以下の湿度を、予め設定された時間維持するようにして除湿運転を続けた後に自動的に停止する機能を備え、且つ、処理空気の吹出範囲を室温又は湿度に応じて運転中に変化させ、室温及び湿度に基づいて自動的に運転を開始し又は停止させる制御手段とを備えた除湿機において、
    処理空気の吹出口は、処理空気の送風範囲の上下限の位置を変化させる機構を備え、
    前記送風範囲の上下限の位置を変化させる機構は、除湿機の意匠面に沿って導風板が可動する機構から構成されたことを特徴とする除湿機。
  2. 前記送風範囲の上下限の位置を変化させる機構は、下限位置を、より床面方向へ導風する機構としたことを特徴とする請求項1に記載の除湿機。
  3. 前記送風範囲の上下限の位置を変化させる機構は、予め設定された室温、相対湿度又は運転時間に応じて自動的に変化させる駆動機構を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の除湿機。
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JP2000111131A (ja) * 1998-10-08 2000-04-18 Daikin Ind Ltd 送風装置の空気吹出口構造
JP2001248880A (ja) * 2000-03-06 2001-09-14 Mitsubishi Electric Corp 除湿機
JP2002340387A (ja) * 2001-05-16 2002-11-27 Sanyo Electric Co Ltd 除湿運転機能を有する空気調和機

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