JP2010236834A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】マルチ形空気調和機の室内機の負荷変動によって、過渡的に温度が上昇した電装品の周囲温度を下げるために室外機の温度制御及びその内部構造を備える空気調和機を提供することを目的とする。
【解決手段】圧縮して高温になった冷媒を吐出する圧縮機と、冷媒が導かれて外気と熱交換する室外熱交換器と、室外熱交換器からの冷媒が導かれる主回路と、主回路から分岐された冷媒を膨張させる室外過冷却用膨張弁を有する第1回路と、主回路に接続されて室外過冷却用膨張弁によって膨張された第1回路を流れる冷媒と熱交換をする過冷却熱交換器と、内部に電装品を有する制御盤と、を有する室外機と、を備え、室外機から供給される冷媒によって室内機により空気調和が行われる空気調和機において、室外過冷却用膨張弁は、電装品の温度上昇に応じて(S1)、開度が増加される(S10)ことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、空気調和機に関し、特に、室外機の内部に設けられた制御盤内の電装品の温度制御に関するものである。
空気調和機の横吹き形室外機は、一般に、電装品を有する制御盤と、圧縮された冷媒を吐出する吐出配管と、吐出配管が上部に接続されている圧縮機とを有している。その内部構造としては、上部には制御盤が配置され、下部には圧縮機が設置されており、制御盤と圧縮機との間に吐出配管が配置されている。制御盤内の電装品は、圧縮機が駆動されることによって発生する熱と圧縮機から吐出されて高温になった圧縮冷媒が導かれる吐出配管からの熱とによって、許容温度以上に温度が上昇することがある。
特許文献1には、制御盤に通風路を設けて室外ファンを運転することによって生じた空気の流れを制御盤に導き、制御盤の周囲温度を下げる発明が開示されている。
特許文献2には、電装品と基盤によって構成される電装品ユニットの基盤の間に設けた伝熱管に冷媒を通過させることによって、電装品を冷却する発明が開示されている。
特許文献3には、外気温度が上昇した際に室外送風機の送風を利用して配管を冷却し、制御盤の周辺温度を下げる発明が開示されている。
特開平7−248133号公報 特開2006−170469号公報 特開2007−285544号公報
しかしながら、複数の室内機が接続されるマルチ形の空気調和機の場合には、室内機の負荷変動によって圧縮機の周波数が増加し、冷媒の吐出温度が過渡的に上昇する。そのために、圧縮機の冷媒が吐出される吐出配管の上部に位置する制御盤の周辺温度も上昇してしまう。
特許文献1に開示されている発明は、外気温度を用いて制御盤の周辺温度を下げるため、過渡的に生じる制御盤の温度上昇に対応するには困難であるという問題があった。
特許文献2に開示されている発明は、電装品ユニットの作成にコストが掛かるという問題があった。
特許文献3に開示されている発明は、電装品を冷却するために常に低圧側配管が吸気口からの風を受けているため、温度が上昇してしまい常時冷媒能力の損失につながってしまうという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、マルチ形空気調和機の室内機の負荷変動によって、過渡的に温度が上昇する電装品の周囲温度を下げるために室外機の内部に設けられた制御盤内の電装品の温度制御を備える空気調和機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の空気調和機は、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる空気調和機は、圧縮して高温になった冷媒を吐出する圧縮機と、前記冷媒が導かれて、外気と熱交換する室外熱交換器と、該室外熱交換器からの前記冷媒が導かれる主回路と、前記主回路から分岐された前記冷媒を膨張させる室外過冷却用膨張弁を有する第1回路と、前記主回路に接続されて、前記室外過冷却用膨張弁によって膨張された前記第1回路を流れる前記冷媒と熱交換をする過冷却熱交換器と、内部に電装品を有する制御盤と、を有する室外機と、を備え、該室外機から供給される前記冷媒によって室内機により空気調和が行われる空気調和機において、前記室外過冷却用膨張弁は、前記電装品の温度上昇に応じて、開度が増加されることを特徴とする。
室外過冷却用膨張弁から導出された冷媒は、減圧されて温度が下げられる。室外過冷却用膨張弁は、開度を増加させることによって、通過される冷媒量を増加させる。過冷却熱交換器を通過した主回路の冷媒は、第1回路に流れた冷媒との間で熱交換される。本発明の室外過冷却用膨張弁は、電装品の温度上昇に応じて開度を増加させることにより過冷却熱交換器を通過した冷媒の過熱度を低下させる。圧縮機には、過熱度が低下することによって温度が下げられた冷媒が吸入口に導入され、吐出口からは温度の低い圧縮された冷媒が吐出される。従って、圧縮機から吐出される冷媒の温度が下がることによって放熱量が低下し、制御盤内の電装品への熱影響が低減され、室外過冷却用膨張弁の開度を増加させない場合に比べて電装品の周辺温度を低下させることができる。
さらに、本発明の空気調和機は、前記室外機の前記主回路から導かれた前記冷媒を膨張させる室内膨張弁を有する複数の室内機を備え、前記室内膨張弁は、前記電装品の温度上昇に応じて、開度が増加されることを特徴とする。
室内膨張弁から導出された冷媒は、減圧されて温度が下げられる。本発明の室内膨張弁は、電装品の温度上昇に応じて開度を増加させ、室内機から導出される冷媒の過熱度を低下させる。そのため、圧縮機の吸入口における過熱度が低下し、圧縮機の吐出口から吐出される冷媒の温度が低下する。従って、圧縮機から吐出される冷媒の温度を下がることにより放熱量が低下し、制御盤内の電装品の周辺温度を低下させることができる。
さらに、本発明の空気調和機は、前記過冷却熱交換器が、前記制御盤の下部に設置されることを特徴とする。
温度が下げられた過冷却熱交換器が制御盤の下部に設置されるので、制御盤内の電装品の周辺温度を低下させることができる。
また、本発明の空気調和機は、圧縮して高温になった冷媒を吐出する圧縮機と、前記冷媒が導かれて、外気と熱交換する室外熱交換器と、該室外熱交換器からの前記冷媒が導かれる主回路と、前記冷媒が前記主回路から分岐して導かれる開閉弁と、該開閉弁に接続されて、前記冷媒が通過した際に温度が下げられるキャピラリチューブと、内部に電装品を有する制御盤と、を有する室外機と、を備える空気調和機において、前記キャピラリチューブの下流側は、前記制御盤の近傍に配置されることを特徴とする。
キャピラリチューブを導出された冷媒は、温度が下げられる。温度が下げられた冷媒が導かれるキャピラリチューブの下流側を制御盤の近傍に配置することとしたので、制御盤内の電装品の周辺温度を低下させることができる。
ここで、「近傍」とは、キャピラリチューブの下流側の冷熱が制御盤に及ぶ範囲とする。
本発明によると、電装品の温度上昇に応じて室外過冷却用膨張弁の開度を増加させることにより、過冷却熱交換器を通過する冷媒量を増加させる。冷媒量が増加することにより、圧縮機の吸込口における冷媒の過熱度が下がり、冷媒の温度が下がる。圧縮機の吸込口の冷媒の温度が下がると、吐出口から吐出される冷媒の温度が低下される。従って、圧縮機から吐出される冷媒の温度が下がることによって放熱量が低下し、制御盤内の電装品への熱影響が低減され、室外過冷却用膨張弁の開度を増加させない場合に比べて電装品の周辺温度を低下させることができる。
また、電装品の温度上昇に応じて室内膨張弁の開度を増加させることにより、室内機から導出される冷媒の過熱度を低下させる。そのため、圧縮機の吸入口における過熱度が低下し、圧縮機の吐出口から吐出される冷媒の温度が低下する。従って、圧縮機から吐出される冷媒の温度を下がることにより放熱量が低下し、制御盤内の電装品の周辺温度を低下させることができる。
さらに、室外過冷却用膨張弁の開度を増加させた場合には、上記の効果に加えて、過冷却熱交換器の温度が下がることにより、過冷却熱交換器の上部に設けられた制御盤内の電装品の周辺温度を低下させることができる。
また、開閉弁から導出されて温度が下げられた冷媒が流れるキャピラリチューブの下流側を制御盤の近傍に配置した。従って、キャピラリチューブの下流側の冷熱によって、制御盤の周辺温度が下がることにより、制御盤内の電装品の周辺温度を低下させることができる。
本発明の一実施形態に係るマルチ形空気調和機の室外機の内部を示した正面図である。 本発明の一実施形態に係るマルチ形空気調和機の冷媒回路図である。 本発明の一実施形態に係るマルチ形空気調和機の温度制御を示すフローチャートである。
以下に、本発明に係る一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1には、本実施形態に係るマルチ形空気調和機の室外機の内部を示した正面図が示されている。
室外機2は、縦長の直方体形状の筐体を有している。筐体内は、送風機室2Aと機械室2Bとを有している。送風機室2A内には、室外熱交換器24、室外ファン35、室外ファンモータ(図示せず)が備えられている。機械室2B内には、制御盤80、圧縮機21、過冷却熱交換器28、吐出配管33A、キャピラリチューブ36A、四方切替弁(図示せず)、室外過冷却用膨張弁(図示せず)、液噴射弁(開閉弁)39、外気の温度情報を検知する外気温センサ(図示せず)とが備えられている。
室外熱交換器24は、送風機室2A側の筐体内の背面部に接するように配置されている。室外ファンモータは筐体内の背面部に螺子で固定され、その室外ファンモータの駆動軸を延長した端部に室外ファン35が固定されている。制御盤80内部には、電装品(図示せず)が設けられている。制御盤80は、機械室2Bの上部に配置されている。圧縮機21は、制御盤80の下部の筐体底面部に固定されている。過冷却熱交換器28は、制御盤80と圧縮機21との間に設置されている。圧縮機21の上部から制御盤80に向けて上方に伸びる圧縮機21の吐出配管33Aの一部は、螺旋状に巻回された過冷却熱交換器28の内部に収容されている。キャピラリチューブ36Aと液噴射弁39は、圧縮機21と制御盤80との間の空間に配置されている。
制御盤80は、制御装置(図示せず)を含む電装品と、電装品に備えられたサーミスタ(図示せず)とを有している。制御装置は、サーミスタの温度情報と、外気温センサと、サーミスタの温度情報と外気温センサによる温度情報とを各々規定温度と比較判定する判定部と、圧縮機21の吸入口における冷媒の飽和温度と過熱度とを演算する演算部と、室外過冷却用膨張弁と液噴射弁39と後述する室内膨張弁とに各弁の開度信号を送信する送信部を備えている。
図2には、本発明の本実施形態に係るマルチ形空気調和機の冷媒回路図が示されている。
マルチ形空気調和機1は、1台の室外機2と、室外機2から導出されるガス側配管4及び液側配管5と、このガス側配管4及び液側配管5間に分岐器6を介して並列に接続されている複数台の室内機7A,7B,・・・とから構成されている。
室外機2は、冷媒を圧縮するインバータ駆動の圧縮機21と、冷媒の循環方向を切り換える四方切換弁23と、冷媒と外気とを熱交換させる室外熱交換器24と、液冷媒に過冷却を与える過冷却熱交換器28と、過冷却熱交換器28に分流される冷媒量を制御する室外過冷却用膨張弁29と、キャピラリチューブ36Aに分流される冷媒量を制御する液噴射弁39と、冷媒を膨張させるキャピラリチューブ36Aとを備えている。
室外機2には、室外熱交換器24に対して外気を送風する室外ファン(図示せず)が設けられている。
また、室外機2側の上記各機器は、各配管33A,33B,33C,33D,33E,33F,33Gを介して接続され、室外側冷媒回路34を構成している。即ち、吐出配管33Aは、油分離機22を介して圧縮機21と四方切換弁23との間に接続されている。ガス配管33Bは、四方切替弁23と室外熱交換器24との間に接続されている。液配管33C(主回路)は、室外熱交換器24から接続されて、その途中で2つに分岐されて一方を過冷却用分岐配管33F(第1回路)と他方を液噴射用分岐配管33Gとに接続されている。ガス配管33Dは、ガス管4と四方切替弁23との間に接続されている。吸入配管33Eは、アキュムレータ30を介して四方切替弁23と圧縮機21との間に接続されている。過冷却用分岐配管33Fは、2つに分岐されている液配管33C(主回路)の一方と室外過冷却用膨張弁29とを接続し、さらに、過冷却熱交換器28を介して室外過冷却用膨張弁29から吸入配管33Eとの合流部までの間とを接続している。液噴射用分岐配管33Gは、2つに分岐されている液配管33C(主回路)の一方とキャピラリ36Aとの間に接続されている。さらに、液噴射用分岐配管33Gは、キャピラリ36Aの下流側に接続されて、2つに分岐されている。その一方は、アキュムレータ30に接続され、他方は、吸入配管33Eと合流している。
さらに、冷媒ガス中から冷凍機油を分離する油分離器22と圧縮機21の吸入配管33Eとの間には、油分離器22内で吐出冷媒ガスから分離された冷凍機油を所定量ずつ圧縮機21側に戻すため、キャピラリチューブ36Bを有する第1油戻し回路37と、電磁弁38及びキャピラリチューブ36Cを有する第2油戻し回路40との並列回路が接続されている。
ガス側配管4及び液側配管5は、室外機2に接続される冷媒配管であり、現場での据え付け施工時に、室外機2とそれに接続される室内機7A,7B,・・・との間の距離に応じてその長さが設定されるようになっている。ガス側配管4及び液側配管5の途中には、適宜数の分岐器6が設けられ、この分岐器6を介してそれぞれ適宜台数の室内機7A,7B,・・・が接続されている。これによって、密閉された1系統の冷凍サイクル3が構成されている。
室内機7A,7Bは、冷媒と室内空気とを熱交換させて室内の空調に供する室内熱交換器71と、室内膨張弁72と、室内熱交換器71を通して室内空気を循環させる室内ファン(図示せず)と、を備えており、室内側の分岐ガス配管4A及び分岐液配管5Aを介して分岐器6に接続されている。
上記したマルチタイプの空気調和機1において、冷房運転は、以下により行われる。
圧縮機21で圧縮された高温高圧の冷媒ガスは、吐出配管33Aに吐出され、油分離器22で冷媒中に含まれている冷凍機油が分離される。その後、冷媒ガスは、四方切換弁23によりガス配管33B側に循環され、室外熱交換器24で室外ファンにより送風される外気と熱交換されて凝縮液化される。
室外熱交換器24で凝縮液化された冷媒は、液配管33Cを介して一部が分流され、液噴射弁39に導入される。通常の冷媒運転時には、液噴射弁39は「閉」状態であり、導入された冷媒は、液噴射弁39から導出されない。
一部が分流された液配管33Cの冷媒は、過冷却熱交換器28を流通される過程で、過冷却用分岐配管33Fに一部が分流され、室外過冷却用膨張弁29で膨張された冷媒と熱交換されて過冷却度が付与される。この液冷媒は、室外機2から液側配管5へと導出され、更に液側配管5に導出された液冷媒は、分岐器6により各室内機7A,7Bの分岐液配管5A,5Bへと分流される。
過冷却熱交換器28で熱交換された過冷却用分岐配管33Fの冷媒は、吸入配管33Eからの冷媒と合流された後、アキュムレータ30に導かれる。
分岐液配管5A,5Bに分流された液冷媒は、各室内機7A,7Bに流入し、室内膨張弁72で膨張され、室内熱交換器71に流入される。室内熱交換器71では、室内ファンにより循環される室内空気と冷媒とが熱交換され、室内空気は冷却されて室内の冷房に供される。一方、冷媒はガス化され、分岐ガス配管4A,4Bを経て分岐器6に至り、他の室内機からの冷媒ガスとガス側配管4で合流される。
ガス側配管4で合流された冷媒ガスは、再び室外機2に戻り、ガス配管33D、四方切換弁23を経て吸入配管33Eに至り、過冷却用分岐配管33Fからの冷媒と合流された後、アキュームレータ30に導入される。アキュームレータ30では、冷媒ガス中に含まれている液分が分離され、ガス分のみが圧縮機21へと吸入される。この冷媒は、圧縮機21において再び圧縮され、以上のサイクルを繰り返すことによって冷房運転が行われる。
次に、上記のマルチ形空気調和機において、制御盤内の電装品が過渡的に温度上昇した場合における冷房運転について説明する。以下では、特に、前記の冷房運転とは異なる冷媒の流れについて説明する。従って、前記の冷房運転と同じ冷媒の流れについては、省略する。
室外熱交換器24で凝縮液化され液配管33Cに導入された冷媒は、その一部が分流されて液噴射弁39に導入される。冷媒の一部が導入された液噴射弁39は、電装品(図示せず)に備えられたサーミスタ(図示せず)の温度上昇に応じて、「開」に切替えられ、冷媒が通過する。液噴射弁39を通過した冷媒は、キャピラリチューブ36Aに導入され、膨張して温度が下げられる。温度が下げられた冷媒が導出されるキャピラリチューブ36Aの下流側は、液噴射用分岐配管33Gに接続されている。液噴射用分岐配管33Gに導出された冷媒は、分岐され、一方はアキュームレータ30に導入され、他方はアキュームレータ30から導出される冷媒ガスと合流され、圧縮機21へと吸入される。
また、冷媒の循環は、通常の冷媒運転と同様であるが、電装品に備えられたサーミスタの温度上昇に応じて、室外過冷却用膨張弁29と室内膨張弁72との開度が増加され、通過する冷媒量が増加される。
さらに、本実施形態における空気調和機の電装品の温度が過渡的に上昇した場合における温度制御を示すフローチャートについて、図3を用いて説明する。
空気調和機1が運転を開始する(S0)。運転開始(S0)後に、制御盤内のパワートランジスタ(電装品)に設置されたサーミスタの温度情報と第1規定値(例えば、90℃)との比較判定を行う(S1)。サーミスタの温度情報が第1規定値以上の場合には、ステップS2に進む。一方、第1規定値未満の場合には、ステップS20に進む。
ステップS2は、室外機2内に設けられた外気温センサ50Aの温度情報と第2規定値(例えば、35℃)との比較判定を行う(S2)。外気温センサ50Aの温度情報が第2規定値以上の場合には、ステップS3に進み、外気温センサ50Aの温度情報が第2規定値未満の場合には、ステップS20に進む。
ステップS3では、空気調和機1が運転を開始した(S0)際に運転されていた室内機7A,7B,・・・の運転容量と現運転中の室内機7A,7Bの運転容量との変化を検知し、変化が検知された場合には検知してからの時間が5分経過しているか否かについて判定する(S3)。変化を検知してからの時間が5分以内の場合には、ステップS4に進み、5分以上経っている場合には、ステップS20に進む。
ステップS4は、圧縮機21の吐出配管33Aに設置されている温度センサ50Cの温度情報と第3規定値(例えば、90℃)との比較判定をする。圧縮機21の吐出温度情報が第3規定値以上の場合には、液噴射弁39を「開」に切替え(S6)、吐出温度情報が第3規定値未満の場合には、液噴射弁39を「閉」に維持し(S5)、ステップS7に進む。
ステップS7は、制御盤内のパワートランジスタに設置されたサーミスタの温度情報と第4規定値(例えば、80℃)との比較判定をする(S7)。サーミスタの温度情報が第4規定値以上の場合には、ステップS8に進み、第4規定値未満の場合には、ステップS20に進む。
ステップS8では、圧縮機21の吐出配管33Aに設置されている温度センサ50Cの温度情報と、圧縮機の吐出配管33Aに設置されている圧力センサ51Bから求められる飽和温度との差(過熱度)を演算し、その差と第5規定値(例えば、20K)との比較判定を行う(S8)。その差が第5規定値以上の場合には、ステップS9に進み、その差が第5規定値未満の場合には、ステップS20に進む。
ステップS9は、圧縮機21の吸入口における冷媒の過熱度が10K以上であるかを判定する(S9)。過熱度が10K以上の場合には、ステップS10に進み、10K未満の場合には、ステップS20に進む。
ステップ10では、室外過冷却用膨張弁29の開度を現開度に10パルス加算し開度を増加させ(S10)、ステップ11に進む。
ステップ11では、室内膨張弁72の開度を現開度に1パルス加算し開度を増加させ(S11)、終了する(S20)。
以上の通り、本実施形態に係るマルチ形空気調和機によれば、以下の作用効果を奏する。
室外過冷却用膨張弁29は、電装品の温度上昇に応じて開度を増加させることにより過冷却熱交換器28を通過した冷媒の過熱度を低下させる。圧縮機21には、過熱度が低下することによって温度が下げられた冷媒が吸入口に導入され、吐出口からは温度の低い圧縮された冷媒が吐出される。従って、圧縮機21から吐出される冷媒の温度が下がることによって放熱量が低下し、制御盤内の電装品への熱影響が低減され、室外過冷却用膨張弁29の開度を増加させない場合に比べて電装品の周辺温度を低下させることができる。
さらに、空気調和機1の室内膨張弁72は、電装品の温度上昇に応じて開度を増加させ、室内機7A,7Bから導出される冷媒の過熱度を低下させる。そのため、圧縮機21の吸入口における過熱度が低下し、圧縮機21の吐出口から吐出される冷媒の温度が低下する。従って、圧縮機21から吐出された冷媒の温度が下がることにより放熱量が低下し、制御盤内の電装品の周辺温度を低下させることができる。
さらに、電装品の温度上昇に応じて、過冷却熱交換器28に導かれる温度の下げられた冷媒の量が増加する。本発明では、制御盤の下部に過冷却熱交換器28が設置されるので、制御盤内の電装品の周辺温度を低下させることができる。
また、電装品の温度上昇に応じて、温度が下げられた冷媒が導出されるキャピラリチューブ36Aの下流側を制御盤の近傍に配置することとしたので、制御盤の周辺温度が下がり電装品の温度を低下させることができる。
なお、本実施形態では、電装品に備えられたサーミスタの温度上昇に応じて、室外過冷却用膨張弁29と室内膨張弁72との開度を共に増加させる制御として説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、室外過冷却用膨張弁29又は室内膨張弁72のいずれかの開度を増加させる制御としても良い。
また、サーミスタの設置場所としてパワートランジスタを用いて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、電装品のいずれかに設置されていれば良い。
さらに、各規定値についても規定値1を90℃、第2規定値を35℃、第3規定値を90℃、第4規定値を80℃、第5規定値を20Kとして説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、第1規定値、第3規定値及び第4規定値については電装品の許容温度以内の値とし、第2規定値については任意の外気温度の値、第5規定値については実験等で得られた情報に基づく値を用いれば良い。
1 空気調和機
2 室外機
7A,7B 室内機
21 圧縮機
24 室外熱交換器
28 過冷却熱交換器
29 室外過冷却用膨張弁
33C 液配管(主回路)
33F 過冷却用分岐配管(第1回路)
36A キャピラリチューブ
39 液噴射弁(開閉弁)
72 室内膨張弁

Claims (4)

  1. 圧縮して高温になった冷媒を吐出する圧縮機と、
    前記冷媒が導かれて、外気と熱交換する室外熱交換器と、
    該室外熱交換器からの前記冷媒が導かれる主回路と、
    前記主回路から分岐された前記冷媒を膨張させる室外過冷却用膨張弁を有する第1回路と、
    前記主回路に接続されて、前記室外過冷却用膨張弁によって膨張された前記第1回路を流れる前記冷媒と熱交換をする過冷却熱交換器と、
    内部に電装品を有する制御盤と、
    を有する室外機と、を備え、該室外機から供給される前記冷媒によって室内機により空気調和が行われる空気調和機において、
    前記室外過冷却用膨張弁は、前記電装品の温度上昇に応じて、開度が増加されることを特徴とする空気調和機。
  2. 前記室外機の前記主回路から導かれた前記冷媒を膨張させる室内膨張弁を有する複数の室内機を備え、
    前記室内膨張弁は、前記電装品の温度上昇に応じて、開度が増加されることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記過冷却熱交換器は、前記制御盤の下部に設置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空気調和機。
  4. 圧縮して高温になった冷媒を吐出する圧縮機と、
    前記冷媒が導かれて、外気と熱交換する室外熱交換器と、
    該室外熱交換器からの前記冷媒が導かれる主回路と、
    前記冷媒が前記主回路から分岐して導かれる開閉弁と、
    該開閉弁に接続されて、前記冷媒が通過した際に温度が下げられるキャピラリチューブと、
    内部に電装品を有する制御盤と、
    を有する室外機と、
    を備える空気調和機において、
    前記キャピラリチューブの下流側は、前記制御盤の近傍に配置されることを特徴とする空気調和機。
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