JP2010236559A - 配管の車体への取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車体に設置した装置に配管を組み付ける際、クランプ部材に対する配管の位置ずれを効果的に規制でき、配管を常に同じ状態で取り付けられるようにする。
【解決手段】車体1に設置した油圧ユニット10に一端20aが組み付けられて車体1上に配設される配管20と、配管20の途中に装着されて該配管20を車体1に固定するクランプ部材30と、クランプ部材30に隣接するように配管20に固定したストッパー部材40とを備え、ナット21の締め付けによる一端20aの回転を伴って配管20を油圧ユニット10に組み付ける際、ストッパー部材40がクランプ部材30に接触することで、クランプ部材30に対する配管20の軸方向への移動が規制されるようにした。ナット21の締め付けで配管20の装着位置にズレが生じることを防止できるので、配管20を設計通りにレイアウトできる。
【選択図】図2

Description

本発明は、油圧配管などの各種の配管を車体のフレームなどに取り付けるための配管の車体への取付構造に関する。
従来、自動車のエンジンルーム内には、ブレーキ機構やステアリング機構などを制御する油圧ユニットなどの各種の装置が設置されている。そして、油圧ユニットから延びる油圧配管などを車体のフレームに取り付けるための配管の取付構造として、特許文献1、2に記載されたクランプ部材を用いた取付構造がある。特許文献1、2に記載のクランプ部材は、配管に装着されて車体のフレームなどに固定される小型の部品である。クランプ部材は、エンジンルーム内に取り回された配管の途中箇所に装着されており、配管の自重を支えている。また、配管の振動を抑制して他の部品との共振を防止する役割も果たしている。クランプ部材には、合成樹脂製や金属製のものがあるが、最近では、軽量化及び取付容易性を考慮して、合成樹脂製のものが多く採用されている。
特開2004−132394号公報 特開2006−336732号公報
ところで、油圧ユニットなどの装置に対する配管の組み付けは、配管の端部をナットで装置に締結することで行われる。その場合、あらかじめ配管をナットで仮固定しておき、クランプ部材で配管の途中箇所を車体に固定した後、ナットの増し締めによる配管の本固定を行う。その際、トルクレンチでナットを締めると、配管の端部がナットと同じ方向へ回転(共回り)する。これにより、配管の全体が端部を支点に回動する。このとき、クランプ部材に装着された配管のスラスト方向(回動による移動方向)が配管の軸方向と同じであると、クランプ部材に装着された配管が軸方向にずれてしまうという問題がある。そうすると、車体に対する配管のレイアウトを正規の状態で再現できず、隣接する配管同士のクリアランスが減少するなどの不都合が生じる。
この問題への対応策として、従来は、クランプ部材の前後の配管に曲げ加工を施すことで、曲げ加工を施した部分をクランプ部材に接触させ、配管のスラスト移動を規制していた。しかしながら、この方法では、配管のスラスト移動に伴い、曲げ加工を施した配管が部分的にクランプ部材の内部に入り込んでしまうため、クランプ部材による配管の保持力が低下するという問題があった。また、配管に曲げ加工を施す作業には、手間や時間を要するため、製品のコスト高につながるという問題もあった。
また、他の対応策として、配管の増し締めを行う際、配管にスラスト方向への移動が極力生じないように、配管の組み付け作業を行う作業者に対して、作業上の注意を促すことが行われている。しかしながら、配管の組み付けに伴うスラスト方向への移動量は、組み付け作業のやり方によって大きく異なる。そのため、作業者に注意を促したとしても、配管の固定状態のバラツキを抑えることは容易でなく、製品の品質に影響が出るおそれがある。それに加え、作業者に対して上記の注意を促すことは、追加の工程管理項目となるため、車両の組立工程の管理が煩雑になってしまう。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、車体に設置した装置に配管を組み付ける際、クランプ部材に対する配管の移動を効果的に規制でき、配管を常に同じ状態で取り付けられる取付構造を提供することにある。
上記課題を解決するため本発明にかかる配管の車体への取付構造は、車体(1)に設置した装置(10)に端部(20a)が組み付けられて該車体(1)上に配設される配管(20)と、配管(20)の途中に装着されて該配管(20)を車体(1)に固定するクランプ部材(30)と、クランプ部材(30)に隣接するように配管(20)に固定したストッパー部材(40)と、を備え、端部(20a)の回転動作を伴って配管(20)を装置(10)に組み付ける際、ストッパー部材(40)がクランプ部材(30)に接触することで、クランプ部材(30)に対する配管(20)の軸方向への移動が規制されるように構成したことを特徴とする。
本発明にかかる配管の車体への取付構造によれば、端部の回転を伴って装置に配管を組み付ける際、クランプ部材に装着した配管が軸方向へ移動しようとする場合でも、ストッパー部材がクランプ部材に接触することで、配管の移動が規制されるようになる。したがって、クランプ部材に装着した配管が移動してその装着位置がずれることを効果的に防止できるので、配管のレイアウトを常に正規の状態で再現可能となる。
また、配管の移動を規制するための曲げ加工を配管に施す必要が無くなるので、従来のような曲げ加工部分によるクランプ部材の保持力低下が起こらずに済む。また、配管の曲げ加工を少なくできることで、製品コストを低く抑えることが可能となる。また、ストッパー部材によって配管の固定位置を一定にできるので、作業者ごとに配管の固定位置にバラツキが生じることが無くなり、製品の品質向上につながる。また、装置への配管の組み付け作業の際、作業者に特別の注意を促す必要が無くなるので、工程管理の簡素化を図ることができる。
また、上記の取付構造では、ストッパー部材(40)は、配管(20)の軸方向におけるクランプ部材(30)の両側のうち、配管(20)の端部(20a)を装置(10)に対して締め付ける方向へ回転させた際に、ストッパー部材(40)がクランプ部材(30)に接近する側に取り付けるとよい。これによれば、配管の締め付け作業を行う際、ストッパー部材がクランプ部材に接触するので、クランプ部材に装着された配管が移動してその装着位置がずれることをより効果的に規制できるようになる。また、上記の取付構造では、ストッパー部材(40)は、スナップイン係合にて配管(20)の外周面(20b)に固定されるリング状の部材とするとよい。これによれば、工具などを使用せずに、簡単な手作業でストッパー部材を配管の外周面に固定できる。したがって、配管の取付作業の容易化を図ることができる。
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態の対応する構成要素の符号を本発明の一例として示したものである。
本発明にかかる配管の車体への取付構造によれば、車体に設置した装置に配管を組み付ける際、クランプ部材に対する配管の移動を効果的に規制できるので、配管を車体に対して常に同じ状態で固定することが可能となる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる配管の車体への取付構造を示す図で、自動車のエンジンルーム内の一部を示す概略図である。同図は、エンジンルーム5内で車体1の一部を構成するダッシュボードロアパネル2と、フロントサイドフレーム3と、ホイルハウス4とで囲まれた部分を示している。ホイルハウス4の上部には、油圧ユニット(装置)10が設置されている。油圧ユニット10には、複数の配管(油圧配管)20が組み付けられている。配管20は、金属製の細管からなり、一端20aが油圧ユニット10に繋がれており、その先が屈曲しながらホイルハウス4やフロントサイドフレーム3上に配設されており、他端がエンジンルーム5の内外に設置した他の装置(図示せず)に繋がれている。
配管20の一端20aは、油圧ユニット10に対してナット21の締め付けにより固定されている。また、油圧ユニット10から延びる配管20の途中には、配管20をフロントサイドフレーム3に固定するためのクランプ部材30と、配管20をダッシュボードロアパネル2に固定するためのクランプ部材50とが装着されている。クランプ部材30,50は、油圧ユニット10から出ている複数の配管20を纏めて車体1に固定するための部品である。なお、配管20の他の箇所には、複数の配管20同士を空中で束ねるためのクランプ部材(いわゆる空中クランプ)60も装着されている。
そして、配管20におけるクランプ部材30に隣接する位置には、ストッパー部材40が取り付けられている。ストッパー部材40は、後述するように、配管20の外周面20bに固定されたリング状の部材からなる。なお、図1では、一部の配管20にのみストッパー部材40を取り付けた状態を示しているが、ストッパー部材40は、必要に応じて他の配管20にも取り付けることが可能である。
図2(a)は、クランプ部材30及びストッパー部材40の詳細構成を示す部分拡大斜視図である。また、図2(b)は、配管20の油圧ユニット10に対する組み付け箇所(配管20の一端20a)を示す部分拡大斜視図である。図2では、クランプ部材30及び油圧ユニット10に取り付けた複数の配管20のうち、一本のみを図示している。クランプ部材30は、合成樹脂製の成型品からなり、略直線棒状に形成された本体部31を備えている。本体部31には、配管20を装着するための装着部32が形成されている。装着部32は、配管20の外周に沿う半円筒面状の凹部からなり、その軸方向が本体部31の長手方向に対して直交する方向(図の横方向)に延び、本体部31の両側面31c,31dに貫通している。以下、軸方向というときは、クランプ部材30の装着部32に装着した配管20の軸方向を示すものとする。
クランプ部材30の装着部32は、本体部31の長手方向(図では上下方向)に沿って複数個(図では5個)が並べて配置されている。各装着部32は、本体部31の前面31aに設けた配管20を挿入するための開口部33に連通しており、開口部33の内側には、弾性を有する係止片33aが形成されている。係止片33aは、装着部32に向かって突出しており、装着部32に装着した配管20の外周面20bに接触することで、配管20が抜けることを防止するものである。
また、図示は省略するが、本体部31の背面31bには、クランプ部材30をフロントサイドフレーム3に固定するための固定具が設けられている。この固定具は、例えば、フロントサイドフレーム3に設けた穴(図示せず)に挿入固定される小突起状の部分などで構成されている。
クランプ部材30の装着部32に装着した配管20は、装着部32の内面と係止片33aとによって固く挟持されるため、軸方向には容易に移動しない。しかしながら、配管20を軸方向へ移動させようとする強い力が掛かった場合、クランプ部材30に対して配管20が軸方向にずれるおそれがある。なお、配管20のクランプ部材30に装着された部分では、後述するように、配管20を油圧ユニット10に組み付ける際、ナット21の締め付けに伴って回転する配管20のスラスト方向(移動方向)が軸方向と同じ方向になる。
一方、配管20に固定されたストッパー部材40は、図2に示すように、クランプ部材30に隣接する位置に固定されている。本実施形態では、図1に示すように、ストッパー部材40は、配管20の軸方向におけるクランプ部材30の両側(前後)のうち、油圧ユニット10に近い側(手前側)のみに取り付けられている。
図3は、ストッパー部材40の詳細構造を示す図で、(a)は、配管20に取り付ける前のストッパー部材40を示す斜視図であり、(b)は、配管20に取り付けたストッパー部材40を配管20の軸方向から見た断面図である。ストッパー部材40は、リング状に形成された合成樹脂製の成型品からなり、円周方向の一箇所には、可撓性を有するヒンジ部41が設けられており、ヒンジ部41の両側には、一対の半円弧状の部分(ここでは、それぞれ上半体42、下半体43と称す。)が相対的に回動可能に連結されている。ストッパー部材40は、上半体42と下半体43を合わせた全体が配管20の外径よりも一回り大きな略円形のリング状に形成されている。そして、上半体42と下半体43がヒンジ部41を支点に回動することで、略円筒状の内面44を開閉可能になっている。
ストッパー部材40の内面44には、小突起からなる保持部45が形成されている。保持部45は、内面44の周方向に沿って所定間隔で複数個(図では約90度間隔で4個)が形成されている。保持部45は、いずれも同形状で、配管20の軸方向に沿ってストッパー部材40の一方の側面40aから他方の側面40bまで直線状に延伸している。また、ストッパー部材40の上半体42と下半体43を閉じた状態で、各保持部45の先端間の内周寸法が配管20の外周寸法よりも僅かに小さな寸法となるように設計されている。これにより、ストッパー部材40を配管20の外周面20bに取り付けた際、ストッパー部材40の可撓性によって、保持部45の先端が配管20の外周面20bに強く押し当てられる。したがって、ストッパー部材40が配管20に対して軸方向に容易に移動しないように固く嵌められた固着状態となる。
そして、上半体42の回動端42aと下半体43の回動端43aとの間には、上半体42と下半体43をスナップイン係合(工具などを使用せず上半体42と下半体43を閉じるだけで両者が係合することをいう。)させるためのスナップイン係合機構48が設けられている。スナップイン係合機構48は、上半体42の回動端42aに設けた弾性を有する係合爪46と、下半体43の回動端43aに設けた係合爪46を係合させる係合穴47とで構成されている。係合爪46は、上半体42の回動端42aから下半体43の回動端43aに向かって突出する小突起である。係合爪46の外側面には、係止用の爪部46aが突出形成されている。一方、係合穴47は、下半体43の回動端43aに形成した凹部からなる。係合穴47は、係合爪46を挿入可能な形状に形成されており、係合穴47の内側面における爪部46aに対向する位置には、爪部46aを係止するための段部47aが形成されている。
ストッパー部材40の上半体42と下半体43を回動させて閉じれば、スナップイン係合機構48の係合爪46が係合穴47に係合することで、上半体42と下半体43がスナップイン係合する。したがって、ストッパー部材40を閉じるだけで、上半体42と下半体43が閉じた状態で固定される。これにより、工具などを用いず簡単な手作業でストッパー部材40を配管20に固定することができる。
なお、ここでは、配管20にストッパー部材40を固定する構造として、ストッパー部材40に突起状の保持部45を設け、該保持部45の先端を配管20の外周面20bに強く押し当てる構成を示したが、配管20にストッパー部材40を固定する構造はこれには限定されず、他の構造であってもよい。また、ストッパー部材40に突起状の保持部を形成する場合でも、例えば、上記のような配管20の外周面20bに対して線状に接触する突起以外にも、点状に接触する突起でもよい。あるいは、ストッパー部材40の内面44の一部または全体を配管20の外周面20bに面状に接触させる構造であってもよい。
次に、配管20を車体1に取り付ける手順について説明する。まず、図2に示すナット21の締め付けにより、配管20の一端20aを油圧ユニット10に仮固定する。また、クランプ部材30を図示しない固定具でフロントサイドフレーム3に固定し、クランプ部材30の装着部32に配管20の途中箇所を装着する。クランプ部材30への配管20の装着は、開口部33から押し込んだ配管20を装着部32に挿入して行う。また、配管20にストッパー部材40を固定する。ストッパー部材40は、スナップイン係合機構48によって配管20の外周面20bに固定する。ストッパー部材40の固定位置は、クランプ部材30に隣接する位置であって、後述するように、ストッパー部材40による規制が働くことで、クランプ部材30に対して配管20を正規の状態(設計通りの状態)で固定可能な位置とする。
こうして、図2に示すように、油圧ユニット10に対して仮固定された配管20は、その途中箇所がクランプ部材30でフロントサイドフレーム3に固定された状態となる。また、配管20に固定したストッパー部材40がクランプ部材30の油圧ユニット10に近い側に隣接しており、ストッパー部材40の側面40bがクランプ部材30の側面31cに対向している。
この状態で、図示しないトルクレンチでナット21を締めることで、油圧ユニット10に対する配管20の増し締め(本固定)を行う。その際、配管20の一端20aとナット21との摩擦によって、図2に示すように、配管20の一端20aが増し締め方向へ回転(共回り)する。配管20の一端20aが回転すると、配管20の全体が一端20aを支点に回動する。ここで、当該回動によるクランプ部材30に装着された配管20のスラスト方向は、配管20の軸方向と同じ方向である。したがって、クランプ部材30に装着された配管20は、当該回動によってクランプ部材30に対して軸方向へ移動しようとする。
ところが、本実施形態の取付構造では、クランプ部材30に装着された配管20が軸方向へ移動しようとすると、配管20に固定したストッパー部材40がクランプ部材30に接触する。これにより、クランプ部材30に対する配管20の軸方向の移動が規制され、配管20の装着位置にズレが生じることを防止できる。したがって、増し締めを行った後の配管20が設計通りの位置に装着された状態となるので、車体1に対する配管20のレイアウトを正規の状態で再現できる。すなわち、本実施形態の取付構造によれば、配管20に固定したストッパー部材40によって、配管20の増し締めを行った後も、配管20の固定状態を設計レイアウト通りに再現可能となる。なお、クランプ部材30に対する配管20の移動量が設計上の許容範囲内である場合は、ストッパー部材40がクランプ部材30に対して接近するのみで、これらが接触しない場合もあり得る。
また、本実施形態の取付構造によれば、配管の移動を規制するための曲げ加工を配管に施す必要が無くなるので、従来のような曲げ加工部分によるクランプ部材の保持力低下が起こらずに済む。また、配管20に曲げ加工を施す箇所を減らせるので、配管20の加工工程を簡素化でき、製品コストを低減できる。また、ストッパー部材40によって配管20の固定位置が一定になるので、作業者ごとに配管20の固定位置にバラツキが生じることが無くなり、製品の品質向上につながる。また、配管20の組み付け作業の際、作業者に特別の注意を促す必要が無くなるので、工程管理の簡素化を図ることができる。
また、従来は、配管20の曲げ加工を施した箇所をクランプ部材30に接触させて、配管20のスラスト方向の移動を抑制するように構成しており、クランプ部材30のみに配管20の移動を規制する機能を持たせていたが、本実施系形態の取付構造では、ストッパー部材40とクランプ部材30との協働によって、配管20のスラスト方向への移動を規制するようにしたので、クランプ部材30の強度を従来よりも緩和することが可能となる。これにより、クランプ部材30の肉厚を薄くするなどして、構成の簡素化や軽量化を図ることができる。
また、配管20を本固定した後は、ナット21の増し締め作用で配管20の固定位置が規制される。したがって、ストッパー部材40は、ナット21の増し締めを行う際にだけ配管20を固定できれば良い。そのため、万一、配管20の本固定後にストッパー部材40が破損したり配管20から外れたりした場合でも、配管20の固定位置に影響が出るおそれはない。また、ストッパー部材40に高い耐久性を持たせる必要がないので、材料選定の幅が広がる。さらに、ストッパー部材40の材料として、環境に配慮した材料を選定することも可能となるので、製品のグリーン化も図れるようになる。
また、本実施形態の取付構造では、ストッパー部材40は、スナップイン係合機構48にて配管20に固定するようになっている。これにより、工具などを使用せず、手作業で簡単にストッパー部材40を配管20に固定できる。したがって、配管20の車体1への取付作業の容易化を図ることができる。
なお、本実施形態の取付構造では、ストッパー部材40は、配管20の軸方向におけるクランプ部材30の前後両側のうち、油圧ユニット10に近い側(手前側)のみに取り付けられている。つまり、ストッパー部材40は、油圧ユニット10への組み付け時の配管20のスラスト方向を把握して、同方向への配管20の移動を規制できるように、クランプ部材30の前後いずれか一方に取り付ければよい。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造・材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば、上記実施形態では、ストッパー部材40は、配管20を囲む略円形のリング状である場合を示したが、本発明にかかるストッパー部材の形状は、上記実施形態に示すものには限定されない。したがって、本発明のストッパー部材は、配管に固定されてクランプ部材に接触可能な部品であれば、リング状以外の形状であってもよい。
また、上記実施形態では、本発明の取付構造を適用する配管20として、エンジンルーム5内に設置した油圧ユニット10に組み付ける油圧配管を示したが、本発明の取付構造を適用する配管は、上記の油圧配管には限られず、燃料配管など他の種類の配管であっても良い。また、本発明の配管を組み付ける装置は、油圧ユニット10には限定されず、他の装置であっても良い。
また、上記実施形態に示すクランプ部材30の具体的構成は一例であり、クランプ部材30は、配管20に装着して車体1に固定でき、かつ、ストッパー部材40を接触させることができるものであれば、他の形状の部品や他の材質からなる部品であってもよい。
本発明の一実施形態にかかる配管の車体への取付構造を示す図で、自動車のエンジンルーム内の一部を示す概略図である。 (a)は、クランプ部材及びストッパー部材の詳細構成を示す部分拡大斜視図であり、(b)は、配管の油圧ユニットへの組み付け箇所を示す部分拡大斜視図である。 ストッパー部材の詳細構造を示す図で、(a)は、配管に取り付ける前のストッパー部材を示す斜視図であり、(b)は、配管に取り付けたストッパー部材を配管の軸方向から見た断面図である。
1 車体
2 ダッシュボードロアパネル
3 フロントサイドフレーム
4 ホイルハウス
5 エンジンルーム
10 油圧ユニット(装置)
20 配管
20a 一端(端部)
20b 外周面
21 ナット
30 クランプ部材
31 本体部
32 装着部
40 ストッパー部材
41 ヒンジ部
42 上半体
43 下半体
45 保持部
46 係合爪
47 係合穴
48 スナップイン係合機構

Claims (3)

  1. 車体に設置した装置に端部が組み付けられて該車体上に配設される配管と、
    前記配管の途中に装着されて該配管を前記車体に固定するクランプ部材と、
    前記クランプ部材に隣接するように前記配管に固定したストッパー部材と、
    を備え、
    前記端部の回転動作を伴って前記配管を前記装置に組み付ける際、前記ストッパー部材が前記クランプ部材に接触することで、前記クランプ部材に対する前記配管の軸方向への移動が規制されるように構成した
    ことを特徴とする配管の車体への取付構造。
  2. 前記ストッパー部材は、前記配管の軸方向における前記クランプ部材の両側のうち、前記配管の端部を前記装置に対して締め付ける方向へ回転させた際に、前記ストッパー部材が前記クランプ部材に接近する側に取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の配管の車体への取付構造。
  3. 前記ストッパー部材は、スナップイン係合にて前記配管の外周面に固定されるリング状の部材からなる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の配管の車体への取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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