JP2010233997A - 放射線画像補正方法および放射線画像撮影装置 - Google Patents

放射線画像補正方法および放射線画像撮影装置 Download PDF

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Abstract

【課題】撮影に使用する放射線用のフィルタによらず、適正なシェーディング補正を行なうことができる放射線画像補正方法、および、放射線画像撮影装置を提供する。
【解決手段】最も大きな濃度ムラを生じるフィルタの濃度ムラ画像を記憶しておき、通常のシェーディング補正用画像のみならず、このシェーディング補正用画像と濃度ムラ画像とを用いて第2のシェーディング補正用画像を作成しておき、撮影時に使用するフィルタに応じて、シェーディング補正用画像を選択することにより、前記課題を解決する。
【選択図】図5

Description

本発明は、放射線画像のシェーディング補正に関し、詳しくは、***のX線診断装置に好適な放射線画像補正方法、および、この補正方法を利用する放射線画像撮影装置に関する。
乳がんの検診を行なう際には、視触診のみでの検診より、***の放射線画像を撮影する***のX線診断装置(マンモグラフィ)を組み合わせた方が、早期がんの発見率が上昇する。そのため、乳がん検診では、視触診に加えて(あるいは変えて)、***のX線診断装置を用いた検診が行なわれる。
***のX線診断装置では、放射線画像検出器を内包する撮影台に***を載置した状態で、圧迫板によって***を押圧し、圧迫板側から***に放射線を照射して、***を透過した放射線を撮像媒体で受光することにより、撮像媒体に***の放射線画像を撮影する。
このような***のX線診断装置のみならず、各種のX線診断装置などの放射線画像の撮影装置では、放射線源から出射した放射線を被写体に入射して、この被写体を透過した放射線を、放射線検出器で検出することにより、放射線画像を撮影する。
放射線検出器とは、放射線(X線、α線、β線、γ線、電子線、紫外線等)を電気的な信号として取り出すことにより、放射線画像を撮影するものである。
放射線画像の撮影装置において、放射線源としては、フィラメント等から発生した電子(熱電子)をターゲットに衝突させ、これによって発生したX線等の放射線をフィルタを透過させて出射する構成を有する放射線源が知られている。
放射線を発生するターゲットとしては、例えば、タングステンやモリブデンが用いれられる。また、フィルタは、余分な放射線を除去して、放射線画像の撮影に適した適正な量とするために配置されるものであり、モリブデン、ロジウム、アルミニウム、銀等からなるフィルタが知られている。
また、放射線画像検出器の一種として、平板状の放射線検出器、いわゆるフラットパネルディテクタ(Flat Panel Detector 以下、FPDとする)が知られている。
このようなFPDとしては、例えば放射線の入射によってアモルファスセレンなどの光導電膜が発した電子−正孔対(e−hペア)を収集して電化信号として読み出す、いわば放射線を直接的に電気信号に変換する直接方式と、放射線の入射によって発光(蛍光)する蛍光体で形成された蛍光体層(シンチレータ層)を有し、この蛍光体層によって放射線を可視光に変換し、この可視光を光電変換素子で読み出す、いわば放射線を可視光として電気信号に変換する間接方式との、2つの方式がある。
ところで、放射線画像撮影装置において、放射線画像の画質低下の一因として、FPDの感度ムラなど、装置が固有に有する原因に起因する濃度ムラ、いわゆるシェーディングが有る。
当然、このようなシェーディングは、画質劣化の要因となる。また、放射線画像の画質劣化は、誤診の原因になる可能性も十分に有る。従って、放射線画像撮影装置では、シェーディングによる濃度ムラを補正する画像処理、いわゆるシェーディング補正が行なわれている。
シェーディング補正は、通常、シェーディングを補正する為の補正用画像(シェーディング画像)を作成しておき、この補正用画像で撮影した放射線画像を処理することによって行なわれる。
例えば、特許文献1には、放射線検出器の全面に所定線量の放射線を照射して、いわゆるベタ画像(ベタ露光放射線画像)を撮影して、このベタ画像を用いて補正用画像を作成して記憶しておき、放射線検出器で撮影した放射線画像を、この補正用画像で補正することにより、放射線画像のシェーディング補正を行なう方法が開示されている。
特開平9−166555号公報
放射線画像撮影装置では、***のX線診断装置など、装置によっては、被写体の種類や被写体の状態に応じた最適な放射線画像を得るために、放射線源のターゲットやフィルタを交換する場合がある。すなわち、このような装置では、常に、同じターゲットとフィルタとを用いて撮影を行なうわけではない。
ここで、フィルタは、種類によっては、そのフィルタに固有の構造的な濃度ムラ(フィルタストラクチャノイズ)を生じさせてしまい、これが、前記FPDの感度ムラ等に起因するシェーディングに重畳してしまう場合が有る。すなわち、フィルタは、一般的に、前述のような材料で形成された、厚さ25〜50μm程度の板状の部材であるが、フィルタは、厚さが薄いために、厚さが面内でバラついてしまう。この厚さのバラツキにより面方向に放射線透過量の変動が生じ、これが画像の濃度ムラとなる。
そのため、特許文献1に開示されるような、従来の放射線画像のシェーディング補正方法では、補正用画像を作成した際と同じターゲットおよびフィルタを用いて撮影した放射線画像であれば、適正なシェーディング補正を行なうことができるが、異なるターゲットおよびフィルタを用いた放射線画像では、必要なシェーディング補正を行なうことができず、特に、フィルタに起因する濃度ムラが、大きく、発生した画像となってしまう。
本発明の目的は、前記従来技術の問題点を解決することにあり、放射線画像撮影装置で撮影した放射線画像に対して、ターゲットとフィルタとの組み合わせによらず、適正なシェーディング補正(装置が固有に有する濃度ムラの補正)を行なうことができ、しかも、シェーディング補正用データの更新を行なう際にも、必要数の補正用データを得るため放射線画像の撮影枚数を、大幅に低減することができる放射線画像補正方法、および、この放射線画像補正方法を実施する放射線画像撮影装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明の放射線画像補正方法は、電子の衝突によってターゲットから発生した放射線を、フィルタを介して被写体に照射し、被写体を透過した放射線を放射線検出器によって撮影した放射線画像のシェーディングを補正する放射線画像補正方法であって、被写体に応じて、前記ターゲットとフィルタとの組み合わせが、予め、複数、設定されており、濃度ムラが最も大きい前記ターゲットとフィルタとの組み合わせによる撮影で得られた放射線画像から、濃度ムラが最も小さい前記ターゲットとフィルタとの組み合わせによる撮影で得られた放射線画像を取り除いた作成用画像を、予め作成して記憶しておき、前記放射線画像の撮影装置に設定された所定のタイミングで更新される、濃度ムラが最も小さい前記ターゲットとフィルタとの組み合わせによる撮影で得られた第1補正用画像を作成して記憶し、かつ、この第1補正用画像と前記作成用画像とを合成した第2補正用画像を作成して記憶し、放射線画像の撮影に使用した前記ターゲットとフィルタとの組み合わせに応じて、撮影した放射線画像から、前記第1補正用画像もしくは第2補正用画像を取り除くことにより、前記放射線画像のシェーディングを補正することを特徴とする放射線画像補正方法を提供する。
また、本発明の放射線画像撮影装置は、電子の衝突によって放射線を発生する、複数のターゲット、および、このターゲットが発生した放射線を透過させて、放射線量を調整する、複数のフィルタと、予め設定されたターゲットとフィルタとの組み合わせに応じて、ターゲットを切り替えるターゲット切替手段、および、フィルタを所定位置に配置するフィルタ交換手段と、前記フィルタを透過した放射線画像を撮影する放射線画像検出器と、濃度ムラが最も大きい前記ターゲットとフィルタとの組み合わせによる撮影で得られた放射線画像から、濃度ムラが最も小さい前記ターゲットとフィルタとの組み合わせによる撮影で得られた放射線画像を取り除いた、予め作成された作成用画像を記憶する作成用画像記憶手段と、濃度ムラが最も小さい前記ターゲットとフィルタとの組み合わせによる撮影で得られた第1補正用画像を作成して記憶し、かつ、この第1補正用画像と作成用画像記憶部が記憶している前記作成用画像とを合成した第2補正用画像を作成して記憶すると共に、設定された所定のタイミングで、この第1補正用画像および第2補正用画像を更新する補正用画像記憶手段と、撮影に使用した前記ターゲットとフィルタとの組み合わせに応じて、前記補正用画像記憶部が記憶する前記第1補正用画像もしくは第2補正用画像を選択し、前記放射線画像検出器が撮影した放射線画像から、選択した補正用画像を取り除くことにより、前記放射線画像のシェーディング補正を行なうシェーディング補正手段とを有することを特徴とする放射線画像撮影装置を提供する。
このような本発明において、前記作成用画像および前記第1補正用画像が、前記放射線画像の撮影条件毎に作成されるのが好ましく、この際において、前記撮影条件には、少なくとも、前記ターゲットとフィルタとの組み合わせ、前記放射線検出器の電圧印加時間、照射する放射線の線量、および、焦点サイズが含まれるのが好ましい。
また、前記フィルタを複数有し、このフィルタの内、最も大きな濃度ムラを生じるフィルタを用いた組み合わせで撮影した放射線画像は、前記第2補正用画像を用いてシェーディング補正を行い、それ以外の放射線画像は、前記第1補正用画像を用いてシェーディング補正を行なうのが好ましい。
また、前記ターゲットとして、モリブデンターゲットとタングステンターゲットとが準備され、前記フィルタとして、モリブデンフィルタとロジウムフィルタとが準備されるのが好ましく、この際において、前記ターゲットとフィルタとの組み合わせとして、モリブデンターゲットとモリブデンフィルタとの組み合わせ、モリブデンターゲットとロジウムフィルタとの組み合わせ、および、タングステンターゲットとロジウムフィルタとの組み合わせが設定されるのが好ましく、また、前記ロジウムフィルタを用いた組み合わせによって放射線画像を撮影した際には、前記第2補正用画像を用いて放射線画像のシェーディングを補正し、それ以外の組み合わせによって放射線画像を撮影した際には、第1補正用画像を用いて放射線画像のシェーディングを補正するのが好ましい。
さらに、***の放射線画像を撮影するのが好ましい。
上記構成を有する本発明によれば、放射線源におけるターゲットとフィルタとの組み合わせが、複数、設定される、FPD(Flat Panel Detector 放射線画像検出器)等を用いる放射線画像撮影装置において、最も大きな濃度ムラ(FPD等からの出力信号ムラ)を生じるフィルタによる濃度ムラを記憶しておき、通常のシェーディング補正用の画像に加え、この濃度ムラを用いてシェーディング補正用の画像を作成し、撮影に使用したフィルタに応じた補正用データを用いて、放射線画像のシェーディング補正を行なう。
従って、本発明によれば、放射線画像を撮影したターゲットとフィルタとの組み合わせによらず、安定して、適正な放射線画像のシェーディング補正を行なうことができる。
また、高精度な放射線画像の濃度ムラ補正を行なうためには、シェーディングの補正用画像は、ターゲットとフィルタとの組み合わせ、FPDの電圧印加時間、撮影放射線量、焦点サイズ(撮影領域)等の撮影条件に応じて、各撮影条件毎に作成するのが好ましい。また、シェーディング補正用の画像は、半年毎等の所定のタイミングで更新する必要がある。
そのため、高精度な濃度ムラ補正を行なうためには、補正用データの更新時には、撮影条件の数に応じた数だけ、補正用画像を作成するための放射線画像の撮影を行なう必要があるが、フィルタ濃度ムラを記憶する本発明によれば、ターゲットとフィルタとの組み合わせに対応する撮影数を、低減することができる。例えば、ターゲットとフィルタとの組み合わせが3種あり、この組み合わせの内、2つがフィルタ濃度ムラを記憶するフィルタに対応する場合には、残りの1種の組み合わせに対応する放射線画像のみを撮影すればよいので、撮影枚数を1/3にできる。従って、本発明によれば、シェーディングの補正用画像の更新の際に掛かる負担も、大幅に低減することができる。
本発明の放射線画像撮影装置を***の放射線診断装置に利用した一例を概念的に示す図である。 図1に示す放射線診断装置の放射線照射部を概念的に示す図である。 図1に示す放射線診断装置の撮影台を概念的に示す図である。 図1に示す放射線診断装置の画像処理部の一例を概念的に示すブロック図である。 (A)〜(D)は、本発明の放射線画像補正方法を説明するための概念図であり、(E)は、従来の放射線画像補正方法を説明するための概念図である。
以下、本発明の放射線画像補正方法および放射線画像撮影装置について、添付の図面に示す好適実施例を基に、詳細に説明する。
図1に、本発明の放射線画像補正方法を実施する、本発明の放射線画像撮影装置を、***のX線診断装置に利用した一例を概念的に示す。
なお、本発明は、***のX線診断装置に利用されるのに限定はされず、胸部X線診断装置、下肢のX線診断装置など、各種の放射線画像撮影装置に、全て、利用可能である。
図1に示す***のX線診断装置10(以下、診断装置10とする)は、乳ガンの検診等に利用される、***の放射線画像を撮影する装置である。
図1に示すように、診断装置10は、基本的に、撮影台12と、放射線照射部14と、圧迫手段16と、アーム18と、基台20と、X線照射用の高圧電源22と、画像処理部30(図4参照)とを有して構成される。
図示例の診断装置10は、後述する、本発明の画像ムラ補正(シェーディング補正)を行なう以外には、基本的に、通常の***のX線診断装置(マンモグラフィ(***の放射線画像撮影装置))と同様のものである。なお、図1等において、図中の符号Mは***を、同Hは被写体(その胸壁)を、それぞれ概念的に示している。
図示例の診断装置10において、アーム18は2箇所で直角に折り曲げられた略C字状のものであり、上端部には放射線照射部14が、下端部には撮影台12が、それぞれ固定され、放射線照射部14と撮影台12との間に圧迫手段16が固定されている。
このアーム18は、軸24によって基台20に支持されている。基台20の内部には、軸24の回転手段および昇降手段が内蔵されている。アーム18すなわち撮影台12および放射線照射部14は、昇降手段による軸24の昇降によって昇降され、また、回転手段による軸24の回転によって回転(図1紙面と垂直方向に回転)されて、角度を調整されてMLO撮影等に対応する。
また、放射線照射部14には操作手段26aが設けられ、アーム18には操作手段26bが設けられる。さらに、基台20には、操作手段28が設けられる。
図示例において、操作手段26aは放射線照射部14の側面に、操作手段26bはアーム18の側面に設けられており、共に、アーム18の回転および昇降を行なうためのスイッチや、光照射野の点灯スイッチ等が設けられている。また、操作手段28は、ケーブル28aで基台20に接続されたフットペダル型の操作手段で、後述する圧迫板48の昇降を行なうスイッチやアーム18の昇降を行なうスイッチ等が設けられている。
放射線照射部14は、***M(FPD56)に放射線を照射する部位である。
図2に、放射線照射部14を概念的に示す。
図2に示すように、放射線照射部14は、ターゲット32と、電子線源36と、フィルタ38と、フィルタ交換手段40とを有する。
なお、放射線照射部14には、これ以外にも、放射線の照射野を規制するコリメータ等、放射線画像撮影装置が有する各種の部材を有してもよいのは、もちろんである。
放射線照射部14は、電子線源36から出射した電子(熱電子)をターゲット32に衝突させることにより、ターゲット32からX線(放射線)を発生させ、このX線をフィルタ38を介して***M(撮影台12(FPD56))に入射させる、放射線撮影装置に利用される公知のものである。
電子線源36は、フィラメント等を用いて構成される、放射線撮影装置において放射線を発生するターゲット32に電子(e-)を入射する、公知のものである。
ターゲット32は、電子を衝突されると、衝突した電子とターゲット物質中との作用によって放射線を発生する、放射線画像撮影装置に利用される公知のターゲットである。
ターゲット32には、特に限定はなく、放射線画像撮影装置に利用されるものが、各種利用可能である。また、用いるターゲット32の数にも、特に、限定は無い。図示例においては、一例として、ターゲット32は、モリブデンターゲット(Moターゲット)と、タングステンターゲット(Wターゲット)との、2つのターゲットが設置されている。
フィルタ38は、ターゲット32が発生したX線を吸収することにより、***M(被写体)に入射する放射線を、***Mの状態等に応じた最適な放射線とする、放射線画像撮影装置に利用される公知のフィルタである。
フィルタ32にも、特に限定はなく、モリブデンフィルタ、ロジウムフィルタ(Rhフィルタ)、アルミニウムフィルタ(Alフィルタ)、銀フィルタ(Agフィルタ)等、放射線画像撮影装置に利用されるものが、各種利用可能である。また、用いるフィルタ38の数にも、特に限定は無い。図示例においては、一例として、モリブデンフィルタと、厚さが25μmのロジウムフィルタと、厚さが50μmのロジウムフィルタとの、3つのフィルタが設置されている。
前述のように、ターゲット32は、モリブデンターゲットと2種のロジウムターゲットとが設けられており、電子線源36からの電子ビーム照射を切り替えることで、X線を発生するターゲット32が切り替えられる。また、フィルタ交換手段40は、フィルタ38を交換、すなわち、モリブデンフィルタとロジウムフィルタとを交換するものである。
両手段は、いずれも***のX線診断装置等で利用されている、公知のターゲット切替手段およびフィルタ交換手段である。
通常の***のX線診断装置(複数のターゲットおよび/またはフィルタを有する放射線画像撮影装置)では、***Mの状態等に応じて、最適な放射線を***(被写体)に入射できるように、ターゲットとフィルタとの組み合わせが決められている。
図示例の診断装置10においては、ターゲット32とフィルタ38との組み合わせとして、モリブデンターゲットとモリブデンフィルタとの組み合わせ、モリブデンターゲットと厚さが25μmのロジウムフィルタのと組み合わせ、および、タングステンターゲットと厚さが50μmのロジウムフィルタとの組み合わせの、3組の組み合わせが設定されており、撮影する***Mの状態等に応じて、適宜、組み合わせが選択される。
電子線源36は、選択された組み合わせに応じたターゲットに電子ビームを照射し、また、フィルタ交換手段40は、選択された組み合わせに応じたフィルタ38を、所定の位置に設置する。
圧迫手段16は、撮影時に撮影台12に***Mを圧迫するものであり、***Mを撮影台12に圧迫する圧迫板48と、この圧迫板48の昇降手段50とを有する。圧迫板48は、昇降手段50に着脱自在に構成されており、一例として、通常サイズの***Mに対応する18×24cmサイズの物と、大きな***Mに対応する24×30cmサイズの物とが用意されている。
図示例の診断装置10において、圧迫板48および昇降手段50は、基本的に、公知の***放射線画像の撮影装置に設けられる、公知の圧迫板と、その昇降手段である。
撮影台12は、上面が***Mの載置面12aとなっている中空の筐体であり、図3に模式的に示すように、内部に、散乱除去グリッド54およびFPD56が配置される。
また、図示は省略するが、撮影台12内には、撮影条件を決定するために、放射線画像の撮影に先立って行なうプレ照射において、***Mを透過した放射線を測定するためのAEC(Automatic Exposure Control)センサ、散乱除去グリッド54の移動手段等、公知の乳ガン検査装置が有する各種の部材が、適宜、配置される。
散乱除去グリッド54は、散乱放射線がディテクタ56に入射するのを防止するために放射線画像撮影装置に配置される、公知のグリッドである。
FPD56は、放射線照射部14(線源)が照射して被写体Hの***Mを透過した放射線を検出する、公知の放射線画像検出器(放射線固体検出器)である。
本発明において、FPD56は、x−y方向(x方向、および、このx方向と直交するy方向)に、2次元的に放射線を検出する画素が配列された、各種の放射線画像撮影装置に利用される、公知のFPD(Flat Panel Detector(フラットパネル検出器))である。
従って、本発明において、FPD56は各種のものが全て利用可能である。すなわち、アモルファスセレン等の光導電膜を有し、放射線の入射によって光導電膜が発した電荷(電子−正孔対(e−hペア))を収集して電化信号として読み出す、いわゆる直接方式のFPDでも、「CsI:Tl」などの放射線の入射によって発光(蛍光)する蛍光体で形成されたシンチレータ層とフォトダイオードとを用い、放射線の入射によるシンチレータ層の発光をフォトダイオードで光電変換して、電気信号として読み出す、いわゆる間接方式のFPDでもよい。
FPD56が撮影した***Mの放射線画像(FPD56の出力信号)は、画像処理部30に出力される。
画像処理部30は、FPD56が出力した出力信号を処理して、モニタによる表示や、プリンタでのプリント出力、さらには、ネットワークや記録媒体を用いた出力に対応する画像(画像データ(画像信号))とするものである。図示例の撮影装置10において、画像処理部30は、図4のブロック図に概念的に示すように、データ処理手段60および画像処理手段62を有する。
このような画像処理部30は、一例として、1台もしくは複数台のコンピュータやワークステーションで構成されるものであり、図示した部位以外にも、必要に応じて、各種の操作や指示の入力等をするためのキーボードやマウス等を有している。
また、画像処理部30(画像処理部30を構成するコンピュータ等)は、診断装置10の全体の制御や管理を行なうものであり、診断装置10の動作を制御し、また、管理する制御手段80を有している。さらに、画像処理部30は、撮影メニューの選択手段や、前述のターゲット32とフィルタ38との組み合わせの選択手段等も構成する。
データ処理手段60は、FPD56の出力信号に、A/D変換等の所定の処理を施して、***Mの放射線画像(その画像データ(画像信号))に変換し、画像処理手段62に供給するものである。
画像処理手段62は、データ処理手段60から供給された放射線画像に、所定の画像処理を施して、モニタによる画像表示、プリンタによるプリント(ハードコピー)の出力、ネットワークや記憶媒体への出力等に対応する、出力用の放射線画像(その画像データ)として、モニタ、プリンタ、およびネットワーク等の指示された部位に出力するものである。
画像処理手段62が行なう画像処理には、特に限定は無い。従って、画像処理手段62は、オフセット補正、欠陥画素補正、残像補正、階調補正、濃度補正、放射線画像をモニタ表示やプリント出力等の出力用画像に変換するデータ変換など、各種の放射線画像撮影装置や画像処理装置で行なわれている画像処理が、全て利用可能である。また、これらの補正は、全て、公知の方法で行なえばよい。
ここで、画像処理手段62は、本発明の放射線画像補正方法によるシェーディング補正(装置が固有に有する画像濃度ムラの補正)を行なうものであり、フィルタ濃度ムラ記憶部64と、補正用画像記憶部68と、シェーディング補正手段70とを有する。
フィルタ濃度ムラ記憶部64(以下、濃度ムラ記憶部64とする)は、装置に設定されるターゲット32とフィルタ38の組み合わせの中から、最も大きな濃度ムラを生じさせるフィルタ38に対応して、このフィルタ38による濃度ムラの画像、すなわち、フィルタ38によるシェーディング(フィルタストラクチャノイズ)の画像(以下、濃度ムラ画像とする)を作成して、記憶する部位である。
図示例の診断装置10においては、放射線照射部14は、フィルタ38として、厚さの異なる2種のロジウムフィルタおよびモリブデンフィルタを用いるので、濃度ムラが最も大きい、厚さ25μmのロジウムフィルタによる濃度ムラ画像(濃度ムラデータ)を作成し、記憶する。また、図示例においては、好ましい態様として、2番目に濃度ムラが大きい、厚さ50μmのロジウムフィルタによる濃度ムラ画像も作成し、記憶する。
前述のように、フィルタ38は、ターゲット32が発生したX線から、余分なX線を除去して、***Mの撮影に最適な放射線とするものである。
ここで、フィルタ38は、ロジウムやモリブデン等のX線を吸収する材料で形成された板状のものであるが、厚さが厚さ(X線透過方向の長さ)が25〜50μm程度と、薄いため、全域を均一な厚みとするのが難しく、面内(厚さと直交する方向)で厚さにバラツキが生じてしまう。このような厚さのバラツキは、放射線画像の濃度ムラの一因となる。
なお、ターゲット32も、種類によっては、フィルタと同様の構造的な濃度ムラを発生するが、殆どの場合、画質的に無視してもよい程度の濃度ムラである。
ここで、フィルタ38による濃度ムラは、フィルタ38の種類によって異なる。例えば、モリブデンフィルタによる濃度ムラは、多くの場合、画質劣化への悪影響を無視できる程度の濃度ムラであるが、厚さ25μmのロジウムフィルタによる濃度ムラは、画質的に問題となる大きな濃度ムラを生じる。また、厚さ25μmのロジウムフィルタ程では無いが、厚さ50μmのロジウムフィルタによる濃度ムラも、画質劣化の原因となる。
本発明においては、濃度ムラ記憶部64において、濃度ムラの最も大きなフィルタ38による濃度ムラの画像(濃度ムラ画像)を作成し、これを記憶しておく。すなわち、図示例においては、濃度ムラ記憶部64は、厚さ25μmのロジウムフィルタによる濃度ムラ画像を作成し、記憶する。また、好ましい態様として、厚さ50μmのロジウムフィルタによる濃度ムラ画像も作成し、記憶する。
以下、図5(A)の概念図を参照して、厚さ25μmのロジウムフィルタ(濃度ムラの最も大きなフィルタ)の濃度ムラ画像の作成方法を説明する。
まず、最も濃度ムラの大きなフィルタ38を用いる組み合わせ、例えば、モリブデンターゲットと厚さ25μmのロジウムフィルタとの組み合わせを用いて、X線をFPD56の全面に一様に照射した画像(ベタ画像)Rsを撮影する。この画像Rsには、FPD56等に起因する感度ムラによる濃度ムラ(点描部)と、前記フィルタ38に起因する濃度ムラ(斜線部)とが載っている。
次いで、最も濃度ムラの小さなフィルタを用いる組み合わせ、すなわち、図示例であれば、モリブデンターゲットとモリブデンフィルタとの組み合わせを用いて、画像Rsと等量のX線をFPD56の全面に一様に照射した画像Msを撮影する。一般的に、最も濃度ムラが小さいフィルタによる濃度ムラは、無視できる程度であるので、この画像Rsには、診断装置10が有する感度ムラ等に起因する濃度ムラのみが載っている。
次いで、画像Rsから画像Msを除して、画像Rsから画像Msを取り除くことにより、ロジウムフィルタによる濃度ムラの画像である濃度ムラ画像Rを作成し、濃度ムラ記憶部64に記憶する。あるいは、FPD56の出力信号をlog変換した後の画像(画像データ)に、処理を行なう場合には、画像Rsから画像Msを減算して、濃度ムラ画像Rを作成する。
前述のように、画像Rsには、ロジウムフィルタによる濃度ムラと感度ムラによる濃度ムラが、他方、画像Msには、感度ムラによる濃度ムラのみが載っており、両画像は、同じ線量で撮影された画像であるので、濃度ムラ画像Rには、フィルタ38に起因する濃度ムラのみの画像となる。
さらに、好ましい態様として、この濃度ムラ画像Rを空間周波数フィルタで処理して、濃度ムラ画像Rの高周波を減衰させてランダムノイズを低減することにより、濃度ムラ画像Rを完成して、濃度ムラ記憶部64に記憶する。
空間周波数フィルタのカットオフ周波数には、特に限定はない。ここで、この空間周波数フィルタのカットオフ周波数は、低く過ぎると、濃度ムラ画像Rのランダムノイズの低減効果は得られる反面、フィルタ38に起因する濃度ムラ自身がボケてしまい、シェーディング補正でフィルタ38に起因する濃度ムラを補正しきれなくなってしまう。逆に、カットオフ周波数が高すぎると、フィルタ38に起因する濃度ムラの補正効果は十分に得られる反面、濃度ムラ画像Rのランダムノイズの低減効果が不十分になってしまう。
すなわち、濃度ムラ画像Rを処理する空間周波数フィルタの最適なカットオフ周波数は、フィルタ38に起因する濃度ムラの空間周波数に応じて異なるので、実験やシミュレーション等を行なって、最適なカットオフ周波数を、適宜、設定すればよい。
なお、厚さが50μmのロジウムフィルタの濃度ムラ画像は、タングステンターゲットと厚さ50μmのロジウムフィルタとを用いて、全く、同様に作成すればよい。
なお、以上の濃度ムラ画像の作成は、濃度ムラ記憶部64で行なってもよく、あるいは、診断装置10の別の部位で行なってもよく、別のコンピュータなどの診断装置10以外の装置で演算等を行なって作成し、濃度ムラ記憶部64に記憶してもよい。
また、濃度ムラ画像の作成/記憶は、例えば、診断装置10の出荷前に、行なうのが好ましい。
ここで、高精度なシェーディング補正を行なうためには、この濃度ムラ画像Rは、撮影条件毎に作成する必要がある。
すなわち、装置に設定されている撮影条件として、ターゲット32とフィルタ38との組み合わせ以外に、FPD56の電圧印加時間(放射線の入射により電離した電子を、FPD56内に留めておく時間(蓄積時間))、撮影X線量(放射線量)、および、焦点サイズが設定され、6種の電圧印加時間、2種のX線量、焦点サイズとして拡大撮影および通常撮影の2種の焦点サイズが設定されているとする。
この場合には、濃度ムラ画像Rは、「6×2×2=24」で、24個作成する必要がある。すなわち、この場合には、厚さ25μmのロジウムフィルタを用いた一様濃度画像の撮影、および、モリブデンフィルタを用いた一様濃度画像の撮影を、24回ずつ行なって、24個の濃度ムラ画像Rを作成する必要がある。従って、厚さ50μmのロジウムフィルタの濃度ムラ画像も記憶する図示例においては、合計で、48回の撮影を行なって、48個の濃度ムラ画像を作成する必要がある。
なお、この濃度ムラ画像Rは、空間周波数が低い画像であるので、好適にデータ圧縮を行なうことができる。
従って、濃度ムラ記憶部64は、濃度ムラ画像Rを圧縮して記憶するのが好ましい。
補正用画像記憶部68は、放射線画像のシェーディング補正を行なうための、補正用画像(シェーディング画像(補正用データ))を作成して、記憶する部位である。
ここで、フィルタ38に起因する濃度ムラは、殆ど変動することが無いが、FPD56の感度ムラなどの診断装置10の感度ムラに起因する濃度ムラは、経時と共に変動する。従って、補正用画像記憶部68は、診断装置10に設定された所定のタイミングで、補正用画像を再作成する必要が有る。すなわち、補正用画像記憶部68は、所定のタイミングで、補正用画像を更新して記憶する。
なお、補正用画像を更新するタイミングには、特に限定は無く、1日毎や3カ月毎や6カ月毎等の定期的でもよく、診断装置10の起動時でもよく、更新指示が有った場合でもよく、これらの併用であってもよい。
補正用画像記憶部68による補正用画像の作成は、一例として、以下のように行なう。
まず、最も濃度ムラの小さなフィルタ38を用いる組み合わせ、すなわち、図示例であれば、モリブデンターゲットとモリブデンフィルタとの組み合わせを用いて、X線をFPD56の全面に一様に照射した画像(元画像)を撮影する。次いで、この元画像を平均化した画像(平均化画像)を作成する。最後に、元画像から平均化画像を除して(log変換データであれば減算して)、第1補正用画像Maを作成し、記憶する。あるいは、平均化画像を除する代わりに、照射したX線量に応じた濃度分を、元画像から除する(減算する)ことにより、第1補正用画像Maを作成してもよい。
第1補正用画像Maを作成したら、次に、図5(B)に概念的に示すように、この第1補正用画像に、濃度ムラ記憶部64で記憶している濃度ムラ画像Rを乗算し(log変換データであれば加算し)、第2補正用画像Raを作成して、記憶する。
この第1補正用画像Maは、モリブデンターゲットとモリブデンフィルタとを用いた撮影に対応するシェーディングの補正用画像であり、他方、第2補正用画像Raは、ロジウムフィルタを用いた撮影、すなわち、モリブデンターゲットとロジウムフィルタを用いた撮影に対応するシェーディングの補正用画像である。
また、タングステンターゲットとロジウムフィルタを用いた撮影に対応するシェーディングの補正用画像も、濃度ムラ記憶部64で記憶している厚さ50μmのロジウムフィルタの濃度ムラ画像を用いて、第2補正用画像Raと全く同様にして作成て、記憶すればよい。
あるいは、厚さ50μmのロジウムフィルタの濃度ムラ画像を記憶していない場合には、タングステンターゲットとロジウムフィルタを用いてX線をFPD56の全面に一様に照射した画像を撮影し、以下は、前記第1補正用画像Maと同様にして、タングステンターゲットとロジウムフィルタを用いた撮影に対応するシェーディングの補正用画像を作成すればよい。
以下、タングステンターゲットとロジウムフィルタに対応するシェーディングの補正用画像を、便宜的に、第3補正用画像とも言う。
ここで、高精度なシェーディング補正を行なうためには、第1補正用画像Ma、第2補正用画像Ra、および第3補正用画像は、共に、撮影条件毎に作成するのが好ましい。
すなわち、図示例の診断装置10においては、ターゲット32とフィルタ38との組み合わせとして、モリブデンターゲットとモリブデンフィルタ、モリブデンターゲットと厚さ25μmのロジウムフィルタ、および、タングステンターゲットと厚さ50μmのロジウムフィルタの3種の組み合わせが設定されている。撮影条件として、このターゲット32とフィルタ38との組み合わせに加え、先と同様に、FPD56の電圧印加時間、撮影X線量、および、焦点サイズが設定され、6種の電圧印加時間、2種のX線量、焦点サイズとして拡大撮影および通常撮影の2種の焦点サイズが設定されているとすると、「3×6×2×2=72」で、第1補正用画像Ma、第2補正用画像Ra、および第3補正用画像の合計で、72個の補正用画像を作成する必要がある。
すなわち、この場合には、診断装置10は、6カ月毎などの定期的に、72個の補正用画像を更新する必要がある。
従って、従来の濃度ムラ補正方法では、放射線画像診断装置は、高精度なシェーディング補正を行なうためには、補正用画像を作成するために、定期的に、72枚の放射線画像を撮影する必要が有る。
これに対して、診断装置10によれば、工場出荷前などに予め作成して、濃度ムラ記憶部64に記憶している濃度ムラ画像Rおよび厚さ50μmのロジウムフィルタの濃度ムラ画像と、モリブデンターゲットとモリブデンフィルタとの組み合わせを用いて撮影した画像(最も濃度ムラが小さいフィルタ38の組み合わせによる画像)から作成した第1補正用画像とを用いて、モリブデンターゲットと厚さ25μmのロジウムフィルタとの組み合わせでの撮影に対応するシェーディング補正を行なう第2補正用画像Ra、および、タングステンターゲットと厚さ50μmのロジウムフィルタとの組み合わせでの撮影に対応するシェーディング補正を行なう第3補正用画像を作成するので、撮影枚数を1/3にすることができる。
すなわち、本例であれば、モリブデンターゲットとモリブデンフィルタとの組み合わせを用いた24枚の画像を撮影すれば、3つのターゲット32とフィルタ38との組み合わせを含む、72種の撮影条件に応じたシェーディングの補正用画像を作成することができる。
また、厚さ50μmのロジウムフィルタの濃度ムラ画像を記憶していない場合であっても、48枚の画像を撮影すれば、3つのターゲット32とフィルタ38との組み合わせを含む、72種の撮影条件に応じたシェーディングの補正用画像を作成することができる。従って、この場合には、シェーディング補正を行なう補正用画像の更新の際の放射線画像の撮影枚数を、2/3にすることができる。
従って、本発明によれば、従来に比して、シェーディング補正用の補正用画像の更新の手間を、大幅に低減することができる。
なお、本発明において、撮影条件は、ターゲット32とフィルタ38との組み合わせ、FPD56の電圧印加時間、撮影X線量、および焦点サイズに限定はされず、各種の撮影条件が設定可能であり、また、これらに対応して、補正用画像を作成/記憶してもよい。
一例として、前記各条件に加え、グリットの有無等も、撮影条件に加えてもよい。従って、この場合には、より多数の補正用画像を作成する必要が生じる。
なお、本発明においては、各種の診断に応じた適正な放射線画像を撮影するために、少なくとも、ターゲット32とフィルタ38との組み合わせ、FPD56の電圧印加時間、撮影X線量、および、焦点サイズは、撮影条件として設定されるのが好ましい。
シェーディング補正手段70は、補正用画像記憶部68が作成して記憶している第1補正用画像、第2補正用画像および第3補正用画像のいずれかを用いて、FPD56が撮影した放射線画像のシェーディング補正を行なう部位である。
なお、シェーディング補正手段70によるシェーディング補正は、放射線画像の撮影に使用したフィルタ38に応じた補正用画像の選択を行なう以外は、基本的に、通常のシェーディング補正と同様に行なえばよく、また、以下の方法に限定はされない。
具体的には、シェーディング補正手段70は、モリブデンターゲットとモリブデンフィルタとの組み合わせを用いて撮影した放射線画像P1には、図5(C)に概念的に示すように(黒の四角が被写体画像)、第1補正用画像Maを用いて、被写体を撮影した放射線画像Pから第1補正用画像Maを除する(あるいは減算する)ことにより、シェーディング補正を行う。
また、シェーディング補正手段70は、モリブデンターゲットと厚さ25μmのロジウムフィルタとの組み合わせを用いて撮影した放射線画像P2には、図5(D)に概念的に示すように、前記濃度ムラ画像Rを用いて作成した、第2補正用画像Raを用いて、被写体を撮影した放射線画像Pから第2補正用画像Raを除する(あるいは減算する)ことにより、放射線画像のシェーディング補正を行う。
さらに、シェーディング補正手段70は、タングステンターゲットと厚さ50μmのロジウムフィルタとの組み合わせを用いて撮影した放射線画像には、シェーディング補正手段70は、前記第3補正用画像を用いて、同様に、被写体を撮影した放射線画像Pから第3補正用画像を除する(あるいは減算する)ことにより、放射線画像のシェーディング補正を行う。
なお、厚さ50μmのロジウムフィルタの濃度ムラが、診断装置10に要求される画質性能上、問題に成らない場合は、タングステンターゲットとロジウムフィルタに対応するシェーディングの補正用画像は作成/記憶せずに、タングステンターゲットとロジウムフィルタで撮影した放射線画像のシェーディング補正を、第1補正用画像Maを用いて行なうようにしてもよい。
前述のように、特許文献1等に示される従来のシェーディング補正においては、放射線量を最適にするためのフィルタによらず、1種のフィルタに対応する補正用画像(例えば、第1補正用画像Ma)しか持たない。そのため、この補正用画像を作成したフィルタ以外のフィルタによる画像ムラが生じた場合、図5(E)に概念的に示すように、適正にシェーディングを補正することができず、シェーディング補正済みの画像に、フィルタに起因する濃度ムラが残ってしまう。
これに対し、本発明によれば、前述のように、最も濃度ムラが少ないフィルタ38を用いて作成したシェーディング補正用の第1補正用画像のみならず、最も大きな濃度ムラを生じるフィルタ38に対応する濃度ムラ画像を用いて作成したシェーディング補正用の第2補正用画像を有し、最も大きな濃度ムラを有するフィルタ38を用いて撮影した放射線画像P2は、第2補正用画像を用いてシェーディング補正を行い、それ以外の放射線画像P1は、第1補正用画像を用いてシェーディング補正を行なう。
そのため、本発明によれば、放射線画像の撮影に仕様したフィルタ38に応じた、適正なシェーディング補正を行なうことができ、濃度ムラの無い高画質な放射線画像を、安定して得ることができる。
以下、診断装置10の作用を説明する。
前述のように、診断装置10においては、画像処理部30のムラ記憶部64には、最も大きな濃度ムラを生じさせるフィルタ38、すなわち厚さ25μmのロジウムフィルタの濃度ムラ画像Rが記憶されている。さらに、好ましい態様として、ムラ記憶部64には厚さ50μmのロジウムフィルタの濃度ムラ画像が記憶されている。
また、補正用画像記憶部68には、最も濃度ムラの少ないモリブデンターゲットおよびモリブデンフィルタを用いて作成した第1補正用画像Ma、この第1補正用画像Maと、ムラ記憶部64が記憶している厚さ25μmのロジウムフィルタの濃度ムラ画像Rとを用いて前記図5(B)に示すようにして作成した第2補正用画像Ra、および、同じく第1補正用画像Maと、ムラ記憶部64が記憶している厚さ50μmのロジウムフィルタの濃度ムラ画像とを用いて作成した第3補正用画像が記憶されている。この第1補正用画像Ma、第2補正用画像Ra、および第3補正用画像は、所定間隔、例えば、6カ月に1回、更新される。
撮影メニューの選択等が行なわれ、撮影に使用するターゲット32およびフィルタ38が選択されると、フィルタ交換手段40が、選択されたフィルタ38を所定位置に配置する。
さらに、***Mの大きさに応じた圧迫板48が装着され、技師による指示が出されると、昇降手段50が圧迫板48を降下して、被験者の右***を圧迫する。圧迫板48による右***の圧迫が所定の状態となった時点で、放射線照射部14の線源から放射線が照射されて、プレ照射を行い、撮影条件が設定される。次いで、この撮影条件に応じて、電子線源36から選択されたターゲット32にX線が入射され、***Mの放射線画像の撮影が行なわれ、FPD56に***Mの放射線画像が撮影される。
FPD56からの出力信号は、画像処理部30のデータ処理手段60に供給され、ここで、AD変換等の所定の処理を行なわれて放射線画像とされる。
撮影された***Mの放射線画像は、画像処理手段62に送られ、画像処理手段62は、この放射線画像に、階調補正や濃度補正等の所定の画像処理を施して、モニタやプリンタによる画像出力に対応する放射線画像(画像データ)として、対応する部位に出力する。
ここで、この画像処理の際に、シェーディング補正手段70は、撮影に使用したターゲット32およびフィルタ38の組み合わせに応じて、第1補正用画像Ma、第2補正用画像Ra、および第3補正用画像のいずれかを補正用画像記憶部68から読み出して、これを用いて、前述のようにして、放射線画像のシェーディング補正を行なう。
前述のように、診断装置10においては、3種のターゲット32とフィルタ38の組み合わせた設定されている。シェーディング補正手段70は、モリブデンターゲットとモリブデンフィルタとの組み合わせが選択された場合には、第1補正用画像Maを補正用画像記憶部68から読み出して、これを用いてシェーディング補正を行う。また、モリブデンターゲットと厚さ25μmのロジウムフィルタとの組み合わせが選択された場合には、第2補正用画像Raを補正用画像記憶部68から読み出して、これを用いてシェーディング補正を行う。さらに、タングステンターゲットと厚さ50μmのロジウムフィルタとの組み合わせが選択された場合には、第3補正用画像を補正用画像記憶部68から読み出して、これを用いてシェーディング補正を行う。
以上、本発明の放射線画像補正方法および放射線画像撮影装置について詳細に説明したが、本発明は、上記実施例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行なってもよいのは、もちろんである。
例えば、以上の例では、最も濃度ムラを生じるフィルタおよび2番目に濃度ムラを生じるフィルタに対応して、フィルタの濃度ムラ画像を作成/記憶しているが、本発明は、これに限定はされない。
すなわち、最も濃度ムラを生じるフィルタのみに対応して、濃度ムラ画像を作成/記憶するものであってもよく、あるいは、2番目に濃度ムラを生じるフィルタや、3番目に濃度ムラを生じるフィルタ等、補正をした方が好ましい濃度ムラを生じてしまうフィルタに対応して、濃度ムラ画像を作成/記憶しておき、補正用画像の更新の際に、これらの濃度ムラ画像と、第1補正用画像とを用いて、シェーディング補正を行なう補正用画像を作成し、放射線画像を撮影した際に用いたフィルタに応じて、対応する補正用画像を用いて、シェーディング補正を行なうようにしてもよい。
本発明は、乳ガンの放射線画像を撮影する診断装置なと、複数の放射線用フィルタを用いる各種の放射線画像撮影装置におけるシェーディング補正に、好適に利用可能である。
10 診断装置
12 撮影台
14 放射線照射部
16 圧迫手段
18 アーム
20 基台
22 高圧電源
24 軸
26,28 操作手段
30 画像処理部
32 ターゲット
36 放射線源
38 フィルタ
40 フィルタ交換手段
48 圧迫板
50 昇降手段
54 散乱除去グリッド
56 FPD
60 データ処理手段
62 画像処理手段
64 (フィルタ)濃度ムラ記憶部
68 補正用画像記憶部
70 シェーディング補正部
80 制御手段

Claims (16)

  1. 電子の衝突によってターゲットから発生した放射線を、フィルタを介して被写体に照射し、被写体を透過した放射線を放射線検出器によって撮影した放射線画像のシェーディングを補正する放射線画像補正方法であって、
    被写体に応じて、前記ターゲットとフィルタとの組み合わせが、予め、複数、設定されており、
    濃度ムラが最も大きい前記ターゲットとフィルタとの組み合わせによる撮影で得られた放射線画像から、濃度ムラが最も小さい前記ターゲットとフィルタとの組み合わせによる撮影で得られた放射線画像を取り除いた作成用画像を、予め作成して記憶しておき、
    前記放射線画像の撮影装置に設定された所定のタイミングで更新される、濃度ムラが最も小さい前記ターゲットとフィルタとの組み合わせによる撮影で得られた第1補正用画像を作成して記憶し、かつ、この第1補正用画像と前記作成用画像とを合成した第2補正用画像を作成して記憶し、
    放射線画像の撮影に使用した前記ターゲットとフィルタとの組み合わせに応じて、撮影した放射線画像から、前記第1補正用画像もしくは第2補正用画像を取り除くことにより、前記放射線画像のシェーディングを補正することを特徴とする放射線画像補正方法。
  2. 前記作成用画像および前記第1補正用画像が、前記放射線画像の撮影条件毎に作成される請求項1に記載の放射線画像補正方法。
  3. 前記撮影条件には、少なくとも、前記ターゲットとフィルタとの組み合わせ、前記放射線検出器の電圧印加時間、照射する放射線の線量、および、焦点サイズが含まれる請求項2に記載の放射線画像補正方法。
  4. 前記フィルタを複数有し、このフィルタの内、最も大きな濃度ムラを生じるフィルタを用いた組み合わせで撮影した放射線画像は、前記第2補正用画像を用いてシェーディング補正を行い、それ以外の放射線画像は、前記第1補正用画像を用いてシェーディング補正を行なう請求項1〜3のいずれかに記載の放射線画像補正方法。
  5. 前記ターゲットとして、モリブデンターゲットとタングステンターゲットとが準備され、前記フィルタとして、モリブデンフィルタとロジウムフィルタとが準備される請求項1〜4のいずれかに記載の放射線画像補正方法。
  6. 前記ターゲットとフィルタとの組み合わせとして、モリブデンターゲットとモリブデンフィルタとの組み合わせ、モリブデンターゲットとロジウムフィルタとの組み合わせ、および、タングステンターゲットとロジウムフィルタとの組み合わせが設定される請求項5に記載の放射線画像補正方法。
  7. 前記ロジウムフィルタを用いた組み合わせによって放射線画像を撮影した際には、前記第2補正用画像を用いて放射線画像のシェーディングを補正し、それ以外の組み合わせによって放射線画像を撮影した際には、第1補正用画像を用いて放射線画像のシェーディングを補正する請求項5〜6のいずれかに記載の放射線画像補正方法。
  8. ***の放射線画像を撮影する請求項1〜7のいずれかに記載の放射線画像補正方法。
  9. 電子の衝突によって放射線を発生する、複数のターゲット、および、このターゲットが発生した放射線を透過させて、放射線量を調整する、複数のフィルタと、
    予め設定されたターゲットとフィルタとの組み合わせに応じて、ターゲットを切り替えるターゲット切替手段、および、フィルタを所定位置に配置するフィルタ交換手段と、
    前記フィルタを透過した放射線画像を撮影する放射線画像検出器と、
    濃度ムラが最も大きい前記ターゲットとフィルタとの組み合わせによる撮影で得られた放射線画像から、濃度ムラが最も小さい前記ターゲットとフィルタとの組み合わせによる撮影で得られた放射線画像を取り除いた、予め作成された作成用画像を記憶する作成用画像記憶手段と、
    濃度ムラが最も小さい前記ターゲットとフィルタとの組み合わせによる撮影で得られた第1補正用画像を作成して記憶し、かつ、この第1補正用画像と作成用画像記憶部が記憶している前記作成用画像とを合成した第2補正用画像を作成して記憶すると共に、設定された所定のタイミングで、この第1補正用画像および第2補正用画像を更新する補正用画像記憶手段と、
    撮影に使用した前記ターゲットとフィルタとの組み合わせに応じて、前記補正用画像記憶部が記憶する前記第1補正用画像もしくは第2補正用画像を選択し、前記放射線画像検出器が撮影した放射線画像から、選択した補正用画像を取り除くことにより、前記放射線画像のシェーディング補正を行なうシェーディング補正手段とを有することを特徴とする放射線画像撮影装置。
  10. 前記作成用画像および前記第1補正用画像が、前記放射線画像の撮影条件毎に作成される請求項9に記載の放射線画像撮影装置。
  11. 前記撮影条件には、少なくとも、前記ターゲットとフィルタとの組み合わせ、前記放射線検出器の電圧印加時間、照射する放射線の線量、および、焦点サイズが含まれる請求項10に記載の放射線画像撮影装置。
  12. 前記シェーディング補正手段は、最も大きな濃度ムラを生じるフィルタを用いた組み合わせで撮影した放射線画像は、前記第2補正用画像を用いてシェーディング補正を行い、それ以外の放射線画像は、前記第1補正用画像を用いてシェーディング補正を行なう請求項9〜11のいずれかに記載の放射線画像撮影装置。
  13. 前記ターゲットとして、モリブデンターゲットとタングステンターゲットとが準備され、前記フィルタとして、モリブデンフィルタとロジウムフィルタとが準備される請求項9〜12のいずれか記載の放射線画像撮影装置。
  14. 前記ターゲットとフィルタとの組み合わせとして、モリブデンターゲットとモリブデンフィルタとの組み合わせ、モリブデンターゲットとロジウムフィルタとの組み合わせ、および、タングステンターゲットとロジウムフィルタとの組み合わせが設定される請求項13に記載の放射線画像撮影装置。
  15. 前記シェーディング補正手段は、前記ロジウムフィルタを用いた組み合わせによって放射線画像を撮影した際には、前記第2補正用画像を用いて放射線画像のシェーディング補正を行い、それ以外の組み合わせによって放射線画像を撮影した際には、第1補正用画像を用いて放射線画像のシェーディング補正を行なう請求項13〜14のいずれかに記載の放射線画像撮影装置。
  16. ***の放射線画像を撮影する請求項9〜15のいずれかに記載の放射線画像撮影装置。
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