JP2010231062A - 描画装置および描画方法 - Google Patents

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章人 波多野
Kunihiko Segawa
邦彦 瀬川
Minoru Misuhata
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Abstract

【課題】パターンの描画を精度よく、かつ、効率よく行う。
【解決手段】パターン描画装置1は、描画ヘッド41を支持するヘッド支持部12と、アライメントカメラ51,52を支持するカメラ支持部13,14との間の主走査方向の距離の変動を取得する測定部71を備える。複数の基板9に対するパターンの描画の際には、描画ヘッド41およびアライメントカメラ51,52の間の主走査方向における距離としてパターン描画時に参照される参照距離が準備され、各基板9に対するパターン描画時に、測定部71により、ヘッド支持部12およびカメラ支持部13,14の間の主走査方向における距離の変動が、描画ヘッド41およびアライメントカメラ51,52の間の主走査方向における距離の変動として取得され、測定部71からの出力に従って参照距離が初期値から更新される。これにより、パターンの描画を精度よく、かつ、効率よく行うことが実現される。
【選択図】図2

Description

本発明は、基板上の感光材料にパターンを描画する技術に関する。
従来より、半導体基板、プリント配線基板、液晶表示装置やプラズマ表示装置のパネル用のガラス基板等(以下、単に「基板」という。)に形成された感光材料に、光の照射によりパターンを描画(形成)するパターン描画装置が用いられている。パターンの描画では、感光材料上にマスクの像を形成することによりパターンを描画するマスク方式や、感光材料上に照射される光の位置を基板に対して相対的に移動しつつ、光を変調することにより、マスクを用いることなくパターンを描画する直接描画方式が知られている。
特許文献1では、パターン描画装置において、ステージに形成された透光板上のキャリブレーションマークを光学ヘッドの下方に配置して、透光板の下方のキャリブレーションカメラにてキャリブレーションマークを撮影することにより、光学ヘッドから照射される光の位置とキャリブレーションマークとの位置ずれ量を検出するとともに、キャリブレーションマークをアライメントカメラの下方に配置して、アライメントカメラにてキャリブレーションマークを撮影することにより、キャリブレーションマークとアライメントカメラとの位置ずれ量を検出し、これらの位置ずれ量に基づいて光学ヘッドから照射される光に対するアライメントカメラの位置のずれ量を検出し、基板上の描画位置を補正する手法が開示されている。
特開2008−65034号公報
上記のように、特許文献1のパターン描画装置では、描画ヘッドから照射される光に対するアライメントカメラの位置のずれ量を検出するキャリブレーション処理を行うことにより、基板上の描画位置を精度よく補正することが可能であるが、1回のキャリブレーション処理の後、複数の基板に対してパターンの描画を順次行う際に、パターン描画装置では、温度等の環境の変化により構成要素の位置関係が微小に変化し、パターンの描画位置の精度が低下することがある。描画ヘッドとアライメントカメラとの相対位置の変化を補正するために、基板毎にキャリブレーション処理を行うことも考えられるが、パターンの描画に長時間を要してしまう。したがって、基板上の描画位置を効率よく補正することが可能な新規な手法が必要となる。
また、2つの撮像部にて基板上の2つのマークをそれぞれ撮像することにより実際の基板のサイズを取得して描画されるパターンのサイズを調整する場合や、2つの描画ヘッドの間の実際の距離を取得して当該2つの描画ヘッドの間を所望の距離に調整する場合に、パターンの描画を精度よく、かつ、効率よく行うには、各基板に対するパターンの描画時に2つの撮像部の間の正確な距離や、2つの描画ヘッドの間の正確な距離を効率よく取得する必要がある。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、パターンの描画を精度よく、かつ、効率よく行うことを目的としている。
請求項1に記載の発明は、基板上の感光材料にパターンを描画する描画装置であって、基板を保持する保持部と、前記基板の主面にパターン描画用の光を照射する少なくとも1つの描画ヘッドと、前記保持部を前記主面に平行な方向に前記少なくとも1つの描画ヘッドに対して相対的に移動する移動機構と、それぞれが前記主面上のマークを撮像する撮像部または描画ヘッドである2つの対象要素の間の前記主面に平行な所定の測定方向における距離の変動を非接触にて測定する測定部と、前記2つの対象要素の間の前記測定方向における距離としてパターン描画時に参照される参照距離を記憶する記憶部と、前記パターン描画時に、前記測定部からの出力に従って前記参照距離を初期値から更新する参照距離更新部とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の描画装置であって、前記測定部が、前記2つの対象要素をそれぞれ支持する2つの支持部材の間の前記測定方向における距離の変動を前記2つの対象要素の間の前記測定方向における距離の変動として取得する。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の描画装置であって、前記2つの対象要素をそれぞれ支持する2つの支持部材が取り付けられる基台をさらに備え、前記測定部が、前記2つの支持部材の取付位置の間の前記測定方向における距離の変動を前記2つの対象要素の間の前記測定方向における距離の変動として取得する。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の描画装置であって、前記移動機構が、前記保持部の前記測定方向への相対移動量を取得するレーザ測長器を備える。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の描画装置であって、前記保持部が、前記描画ヘッドからの光を受光する、または/および、前記撮像部にて撮像される校正補助部を備え、前記移動機構が前記校正補助部を前記2つの対象要素の近傍へと順に配置することにより、前記参照距離の前記初期値が取得される。
請求項6に記載の発明は、請求項4または5に記載の描画装置であって、前記2つの対象要素が前記撮像部および前記描画ヘッドであり、前記移動機構が前記基板の前記主面上の前記マークを前記撮像部の近傍へと配置することにより、前記撮像部と前記マークとの相対位置が取得され、前記相対位置および更新後の前記参照距離を用いて前記描画ヘッドと前記基板との位置合わせが行われる。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の描画装置であって、前記2つの対象要素が2つの描画ヘッドであり、更新後の前記参照距離を用いて一方の描画ヘッドからの光の照射位置と他方の描画ヘッドからの光の照射位置との間の前記測定方向の距離が調整される。
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の描画装置であって、前記2つの対象要素が2つの撮像部であり、前記移動機構が前記基板の前記主面上の2つのマークを前記2つの撮像部の近傍へとそれぞれ配置することにより、各撮像部と対応するマークとの相対位置が取得され、前記相対位置および更新後の前記参照距離を用いて前記基板に描画されるパターンのサイズが調整される。
請求項9に記載の発明は、請求項1ないし8のいずれかに記載の描画装置であって、前記測定部が、レーザ変位計を備える。
請求項10に記載の発明は、基板を保持する保持部と、前記基板の主面にパターン描画用の光を照射する少なくとも1つの描画ヘッドと、前記保持部を前記主面に平行な方向に前記少なくとも1つの描画ヘッドに対して相対的に移動する移動機構とを備える描画装置を用いて、前記基板上の感光材料にパターンを描画する描画方法であって、a)それぞれが前記主面上のマークを撮像する撮像部または描画ヘッドである2つの対象要素の間の前記主面に平行な所定の測定方向における距離としてパターン描画時に参照される参照距離を準備する工程と、b)前記パターン描画時に、前記2つの対象要素の間の前記測定方向における距離の変動を非接触にて測定する測定部からの出力に従って前記参照距離を初期値から更新する工程とを備える。
本発明によれば、測定部の出力に基づいて参照距離を更新することにより、パターンの描画を精度よく、かつ、効率よく行うことができる。
請求項2および3の発明では、2つの対象要素の間の測定方向における距離の変動を容易に取得することができ、請求項5の発明では、参照距離の初期値を精度よく取得することができる。
請求項6の発明では、描画ヘッドと基板との位置合わせを精度よく行うことができ、請求項7の発明では、一方の描画ヘッドからの光の照射位置と他方の描画ヘッドからの光の照射位置との間の測定方向の距離を精度よく調整することができ、請求項8の発明では、実際の基板のサイズに合わせて基板に描画されるパターンのサイズを調整することができる。
第1の実施の形態に係るパターン描画装置の側面図である。 パターン描画装置の平面図である。 ステージの断面図である。 パターン描画装置の機能構成を示すブロック図である。 基板上にパターンを描画する動作の流れを示す図である。 キャリブレーション処理の流れを示す図である。 キャリブレーションカメラによる撮像画像を示す図である。 アライメントカメラによる撮像画像を示す図である。 アライメントカメラによる撮像画像を示す図である。 パターン描画装置の他の例を示す図である。 パターン描画装置のさらに他の例を示す図である。 パターン描画装置のさらに他の例を示す図である。 第2の実施の形態に係るパターン描画装置の平面図である。 パターン描画装置の他の例を示す図である。 第3の実施の形態に係るパターン描画装置の平面図である。
図1は本発明の第1の実施の形態に係るパターン描画装置1の側面図であり、図2はパターン描画装置1の平面図である。パターン描画装置1は、例えば、液晶表示装置のパネル用のガラスの基板上の感光材料に光を照射してパターンを描画する装置である。
図1および図2に示すように、パターン描画装置1は、(+Z)側の主面91(以下、「上面91」という。)上に感光材料の層が形成された基板9を保持する基板保持部3、基台11上に設けられて基板保持部3をZ方向に垂直なX方向およびY方向に移動する保持部移動機構2、基板保持部3および保持部移動機構2を跨ぐように基台11に固定されるヘッド支持部12、並びに、ヘッド支持部12に取り付けられて基板9上の感光材料に変調された光を照射する光照射部4を備える。実際には、パターン描画装置1のこれらの構成は温度が一定の範囲内に調整されるチャンバ内に設けられている。
基板保持部3は、基板9が載置されるステージ31、ステージ31を回転可能に支持する支持プレート33、および、支持プレート33上において、基板9の上面91に垂直な回転軸321を中心としてステージ31を回転するステージ回転機構32を備える。矩形の平板状のステージ31において、(+Y)側の2つの角部のそれぞれの近傍には、貫通孔311が形成されている。
図3は、一方の貫通孔311近傍におけるステージ31の断面図であり、貫通孔311の中心軸を含む面におけるステージ31の断面を示している。図3に示すように、貫通孔311の内部にはキャリブレーションカメラ312が設けられ、貫通孔311の上部(すなわち、基板9の載置面側)には貫通孔311を閉塞する透光板313が取り付けられる。図2に示すように、透光板313には十字状のマーク314(以下、「キャリブレーションマーク314」という。)が形成されており、図3のキャリブレーションカメラ312により、透光板313上のキャリブレーションマーク314が撮像可能とされる。本実施の形態では、キャリブレーションマーク314がキャリブレーションカメラ312の撮像領域のほぼ中央に位置するように、キャリブレーションカメラ312の配置が調整されている。
保持部移動機構2は、基板保持部3を図1および図2中のX方向(以下、「副走査方向」という。)に移動する副走査機構23、副走査機構23を介して支持プレート33を支持するベースプレート24、並びに、基板保持部3をベースプレート24と共にX方向に垂直なY方向(以下、「主走査方向」という。)に連続的に移動する主走査機構25を備える。パターン描画装置1では、保持部移動機構2により、基板9の上面91に平行な主走査方向および副走査方向に基板保持部3が移動される。
図1および図2に示すように、副走査機構23は、支持プレート33の下側(すなわち、(−Z)側)において、ステージ31の主面に平行、かつ、主走査方向に垂直な副走査方向に伸びるリニアモータ231、並びに、リニアモータ231の(+Y)側および(−Y)側において副走査方向に伸びる一対のリニアガイド232を備える。主走査機構25は、ベースプレート24の下側において、ステージ31の主面に平行な主走査方向に伸びるリニアモータ251、リニアモータ251の(+X)側および(−X)側において主走査方向に伸びる一対のエアスライダ252を備える。
保持部移動機構2は、主走査方向のステージ31の位置を計測して、主走査機構25によるステージ31の主走査方向への移動量を取得する第1計測部26、および、副走査方向のステージ31の位置を計測して、副走査機構23によるステージ31の副走査方向への移動量を取得する第2計測部27をさらに備える。
レーザ測長器である第1計測部26は、レーザ光源、リニア干渉計およびレシーバを有する計測部本体261、並びに、ステージ31の(−Y)側の側面に取り付けられるミラー262を有し、基台11上に取り付けられる計測部本体261のレーザ光源から出射されたレーザ光はリニア干渉計を介してミラー262に入射し、ミラー262からの反射光が計測部本体261に入射する。計測部本体261では、反射光と、リニア干渉計にて参照光として利用される元のレーザ光の一部との干渉光がレシーバにより受光される。そして、レシーバからの出力(すなわち、反射光と参照光との干渉後の強度変化)に基づいて専用の演算回路にてステージ31の主走査方向における位置が精度よく求められる。
レーザ測長器である第2計測部27も、第1計測部26と同様に、計測部本体271およびミラー272を有し、ミラー272はステージ31の(+X)側の側面に取り付けられ、計測部本体271はベースプレート24上に設けられる。これにより、第2計測部27では、ベースプレート24に対するステージ31の副走査方向の位置が精度よく求められる。
図2に示すように、光照射部4は、副走査方向に沿って等ピッチにて配列されてヘッド支持部12に取り付けられる複数(本実施の形態では、8つ)の描画ヘッド41を備える。また、光照射部4は、図1に示すように、各描画ヘッド41に接続される光源光学系42、並びに、紫外光を出射するUV光源43および光源駆動部44を備える。UV光源43は固体レーザであり、光源駆動部44が駆動されることにより、UV光源43から例えば波長355nmの紫外光が出射され、光源光学系42を介して描画ヘッド41へと導かれる。
各描画ヘッド41は、UV光源43からの光を下方に向けて出射する出射部45、出射部45からの光を反射して空間光変調器46へと導く光学系451、光学系451を介して照射された出射部45からの光を変調しつつ反射する空間光変調器46、および、空間光変調器46からの変調された光を基板9の上面91に設けられた感光材料上へと導く光学系47を備える。
空間光変調器46は、例えば回折格子型の複数の光変調素子を一の方向に配列して有し、各光変調素子は、正反射光である0次光を出射する状態と、非0次回折光(主として1次回折光((+1)次回折光および(−1)次回折光))を出射する状態との間にて遷移可能とされる。光変調素子からの0次光は光学系47へと導かれ、1次回折光は光学系47とは異なる方向へと導かれる。なお、迷光となることを防止するために1次回折光は図示を省略する遮光部により遮光される。光変調素子からの0次光は、光学系47を介して基板9の上面91へと導かれ、これにより、基板9の上面91上においてX方向(すなわち、副走査方向)に並ぶ複数の照射領域のそれぞれに変調された光が照射される。以下の説明では、各描画ヘッド41に設けられる複数の光変調素子からの光が照射される複数の照射領域における中央の位置(すなわち、描画ヘッド41からの光が照射される領域の中央)を照射位置と呼ぶ。
図2に示すように、パターン描画装置1は、ステージ31上の基板9を撮像する撮像部である4個のアライメントカメラ(ただし、(+X)側の2つのアライメントカメラに符号51を付し、(−X)側の2つのアライメントカメラに符号52を付している。)、(+X)側の2つのアライメントカメラ51を支持する(+X)側のカメラ支持部13、並びに、(−X)側の2つのアライメントカメラ52を支持する(−X)側のカメラ支持部14をさらに備える。図2中に二点鎖線にて示すように、基板9が光照射部4の(+Y)側へと配置された状態において、4個のアライメントカメラ51,52は基板9の4個の角部の上方に配置される。基板9の上面91の各角部近傍には、所定のマーク911(以下、「アライメントマーク911」という。)が形成されており、後述の基板9の位置合わせの際には、4個のアライメントカメラ51,52により上面91上の4個のアライメントマーク911がそれぞれ撮像される。
図1に示すように、(−X)側のカメラ支持部14は、それぞれがZ方向に伸びる2つの脚部141を有し、2つの脚部141は図2に示す(−X)側のエアスライダ252の外側((−X)側)にてY方向に並んで基台11のXY平面に平行な面上に取り付けられる。また、(+X)側のカメラ支持部13は、カメラ支持部14と同様に、2つの脚部131を有し、2つの脚部131は(+X)側のエアスライダ252の外側((+X)側)にてY方向に並んで基台11に取り付けられる。各カメラ支持部13,14は図示省略のカメラ移動機構を有し、処理対象の基板の種類が変更される際には、カメラ移動機構により各アライメントカメラ51,52がX方向およびY方向に移動し、基板上の対応するアライメントマークの上方に配置される。なお、同種の基板が処理される際には、原則としてアライメントカメラ51,52の移動は行われない。
ヘッド支持部12は、それぞれがZ方向に伸びる2つの脚部121を有し、一方の脚部121は(+X)側のエアスライダ252の外側にて基台11に取り付けられ、他方の脚部121は(−X)側のエアスライダ252の外側にて基台11に取り付けられる。各脚部121において、カメラ支持部13,14の(−Y)側の脚部131,141に対向する面(すなわち、(+Y)側の面)には、測定部71のレーザ変位計711が設けられる。レーザ変位計711では、三角測量の原理を応用して、描画ヘッド41を支持する支持部材であるヘッド支持部12の脚部121と、アライメントカメラ51,52を支持する支持部材であるカメラ支持部13,14の脚部131,141との間のY方向の距離の変動が取得可能とされる。なお、レーザ変位計711からのレーザ光が照射される脚部131,141上の位置には、ミラー712が設けられ、測定部71にてヘッド支持部12とカメラ支持部13,14との間のY方向の距離の変動が精度よく取得することが可能となっている。
また、パターン描画装置1は、保持部移動機構2や光照射部4等の各構成を制御する制御部を備える。図4は、制御部により実現される機能を他の構成と共に示すブロック図である。制御部6は、各種演算処理を行うCPUや各種情報を記憶するメモリ等を有するコンピュータを有し、コンピュータが所定のプログラムに従った処理を行うことにより、図4中に示す参照距離算出部61および参照距離更新部62の機能が実現される。なお、図4中の記憶部63はメモリ等により実現される機能である。制御部6は、複数のアライメントカメラ51,52、複数のキャリブレーションカメラ312および複数の測定部71に接続されるが、図4では、1つのアライメントカメラ51、キャリブレーションカメラ312および測定部71のみを図示している。
次に、パターン描画装置1が基板9上にパターンを描画する動作の流れについて図5を参照して説明する。図2のパターン描画装置1は、同種の複数の基板9に対してパターンの描画を順次行うものとなっており、最初の処理対象の基板9がステージ31上に載置されると、描画ヘッド41からの光の基板9上における照射位置と、アライメントカメラ51,52による撮像位置との間における主走査方向および副走査方向のそれぞれの距離(後述の参照距離)を取得するためのキャリブレーション処理が行われる(ステップS11)。
図6は、キャリブレーション処理の流れを示す図である。制御部6は、各描画ヘッド41からの光の照射位置、ステージ31(上の透光板313)の位置、および、アライメントカメラ51,52の撮像位置のXおよびY方向の理想的な座標値(すなわち、制御部6が有する各構成要素の位置情報であり、実際の照射位置等が、厳密に当該座標値にて示される位置である訳ではない。以下、理想的な座標値を示す情報を「制御位置情報」という。)を有しており、制御部6が制御位置情報に基づいて保持部移動機構2を制御することにより、(+X)側の透光板313が最も(+X)側の描画ヘッド41(以下、X方向の端部に位置する描画ヘッド41を「注目描画ヘッド41」という。)の下方へと配置される。当該注目描画ヘッド41では、一列に配列される複数の光変調素子のうち中央近傍の光変調素子のみを0次光を出射するON状態とし、残りの光変調素子を0次光を出射しないOFF状態とすることにより、透光板313上に描画ヘッド41からの光が照射され、この状態において、図3のキャリブレーションカメラ312により透光板313が撮像される。
図7は、キャリブレーションカメラ312により撮像される画像を示す図である。図7に示すように、キャリブレーションカメラ312にて撮像される画像(以下、「撮像画像」という。後述のアライメントカメラ51,52にて撮像される画像において同様。)には、透光板313上のキャリブレーションマーク(図7の撮像画像においてキャリブレーションマーク314と同符号を付して示す。以下同様。)、および、描画ヘッド41からの光が照射される領域81が示されており、参照距離算出部61では、撮像画像において、X方向およびY方向に対応する方向(図7中にてx方向およびy方向として示している。後述の図8および図9において同様。)のそれぞれに関してキャリブレーションマーク314(の中央)と領域81との間の距離を求めることにより、ステージ31上の(+X)側のキャリブレーションマーク314の実際の位置と、(+X)側の注目描画ヘッド41からの光の実際の照射位置との間におけるX方向およびY方向の位置ずれ量(すなわち、X方向およびY方向の相対位置であり、以下、「第1位置ずれ量」という。)が取得される(ステップS111)。
続いて、制御位置情報に基づいて図2のステージ31が図7の撮像画像が取得された位置からX方向およびY方向に所定の距離だけ移動することにより、(+X)側の透光板313が(+X)側の2つのアライメントカメラ51のうちの(−Y)側のアライメントカメラ51の下方へと配置される。そして、アライメントカメラ51によりステージ31上の透光板313が撮像される。
図8は、アライメントカメラ51による撮像画像を示す図である。図8に示すように、アライメントカメラ51による撮像画像には、透光板313上のキャリブレーションマーク314が示されており、参照距離算出部61では、撮像画像において、X方向およびY方向に対応するx方向およびy方向のそれぞれに関して、キャリブレーションマーク314とアライメントカメラ51の撮像位置を示す撮像画像の中央(図8中にて符号P1を付す点にて示す。)との間の距離を求めることにより、ステージ31上の(+X)側のキャリブレーションマーク314の実際の位置と、(−Y)側のアライメントカメラ51の実際の撮像位置との間におけるX方向およびY方向の位置ずれ量(すなわち、X方向およびY方向の相対位置であり、以下、「第2位置ずれ量」という。)が取得される(ステップS112)。
このとき、X方向およびY方向のそれぞれに関して、図7の撮像画像が取得された際のステージ31の位置と図8の撮像画像が取得された際のステージ31の位置との間の距離、すなわち、キャリブレーションカメラ312による撮像時のステージ31上のキャリブレーションマーク314の位置と、(−Y)側のアライメントカメラ51による撮像時のステージ31上のキャリブレーションマーク314の位置との間の距離(以下、「マーク移動距離」という。)が、第1および第2計測部26,27におけるレーザ測長により精度よく取得されている。
参照距離算出部61では、キャリブレーションカメラ312による撮像時のキャリブレーションマーク314の位置と、(+X)側の注目描画ヘッド41からの光の照射位置との間における第1位置ずれ量、および、アライメントカメラ51による撮像時のキャリブレーションマーク314の位置と、アライメントカメラ51の撮像位置との間における第2位置ずれ量、並びに、マーク移動距離を用いて、(+X)側の注目描画ヘッド41からの光の照射位置と(−Y)側のアライメントカメラ51の撮像位置との間におけるX方向およびY方向の距離(以下、「参照距離」という。)が求められる(ステップS113)。参照距離は図4の記憶部63にて参照距離データ631として記憶されて準備される。なお、本実施の形態では、後述するように複数の参照距離が求められ、参照距離データ631は当該複数の参照距離を示すものとなっている。
続いて、(+X)側の透光板313が(+X)側の2つのアライメントカメラ51のうちの(+Y)側のアライメントカメラ51の下方へと配置され、アライメントカメラ51によりステージ31上の透光板313が撮像される。これにより、ステージ31上の(+X)側のキャリブレーションマーク314の実際の位置と、(+Y)側のアライメントカメラ51の実際の撮像位置との間におけるX方向およびY方向の第2位置ずれ量が取得される(ステップS114)。
そして、キャリブレーションカメラ312による撮像時のステージ31上のキャリブレーションマーク314の位置と、(+Y)側のアライメントカメラ51による撮像時のステージ31上のキャリブレーションマーク314の位置との間のマーク移動距離、並びに、キャリブレーションカメラ312による撮像時のキャリブレーションマーク314の位置と、(+X)側の注目描画ヘッド41からの光の照射位置との間における第1位置ずれ量、および、(+Y)側のアライメントカメラ51による撮像時のキャリブレーションマーク314の位置と、アライメントカメラ51の撮像位置との間における第2位置ずれ量を用いて、(+X)側の注目描画ヘッド41からの光の照射位置と(+Y)側のアライメントカメラ51の撮像位置との間におけるX方向およびY方向の参照距離が求められる(ステップS115)。
パターン描画装置1では、(−X)側のキャリブレーションカメラ312(および透光板313)、(−X)側の注目描画ヘッド41(すなわち、最も(−X)側の描画ヘッド41)、並びに、(−X)側の2つのアライメントカメラ52に対しても上記と同様の処理が行われる。すなわち、(−X)側のキャリブレーションカメラ312を(−X)側の注目描画ヘッド41の下方へと配置して第1位置ずれ量を取得し(ステップS111)、その後、(−X)側のキャリブレーションカメラ312(透光板313)を(−Y)側および(+Y)側のアライメントカメラ52の下方へと順に配置して第2位置ずれ量を取得することにより、(−X)側の注目描画ヘッド41からの光の照射位置と(−Y)側および(+Y)側のアライメントカメラ52の撮像位置との間におけるX方向およびY方向の参照距離が求められる(ステップS112〜S115)。なお、図6では、ステップS111〜S115を繰り返す処理の図示を省略している。図6のキャリブレーション処理では、第1位置ずれ量を求めるステップS111の処理が、第2位置ずれ量が取得された後に行われてもよい。
以上のようにして、描画ヘッド41からの光の照射位置と、アライメントカメラ51,52の撮像位置との間における参照距離が求められると(図5:ステップS11)、図2中に二点鎖線にて示すように、基板9が光照射部4の(+Y)側へと配置され、4個のアライメントカメラ51,52により上面91上の4個のアライメントマーク911がそれぞれ撮像される。
図9は、1つのアライメントカメラ51,52による撮像画像を示す図である。図9に示すように、アライメントカメラ51,52による撮像画像には、基板9上のアライメントマーク911が示されており、制御部6では、撮像画像において、X方向およびY方向に対応するx方向およびy方向のそれぞれに関して、アライメントマーク911とアライメントカメラ51,52の撮像位置を示す撮像画像の中央(図9中にて符号P1を付す点にて示す。)との間の距離を求めることにより、基板9上のアライメントマーク911の実際の位置と、アライメントカメラ51,52の実際の撮像位置との間におけるX方向およびY方向の位置ずれ量(すなわち、X方向およびY方向の相対位置であり、以下、「第3位置ずれ量」という。)が取得される(ステップS12)。
また、パターン描画装置1では、測定部71にてヘッド支持部12とカメラ支持部13,14との間のY方向の距離(以下、「測定値」といい、最初の基板9のパターン描画時における測定値を「初期測定値」という。)が測定される(ステップS13)。
制御部6では、(+X)側の注目描画ヘッド41からの光の照射位置と(+X)側の各アライメントカメラ51の撮像位置との間における参照距離、および、当該アライメントカメラ51の撮像位置と対応する基板9上のアライメントマーク911との間における第3位置ずれ量を用いて、(+X)側の注目描画ヘッド41からの光の照射位置と当該アライメントカメラ51に対応する基板9上のアライメントマーク911との間の相対位置が取得される。また、(−X)側の注目描画ヘッド41からの光の照射位置と(−X)側の各アライメントカメラ52の撮像位置との間における参照距離、および、当該アライメントカメラ52の撮像位置と対応する基板9上のアライメントマーク911との間における第3位置ずれ量を用いて、(−X)側の注目描画ヘッド41からの光の照射位置と当該アライメントカメラ52に対応する基板9上のアライメントマーク911との間の相対位置が取得される。これにより、光照射部4に対する基板9の正確な位置および姿勢(すなわち、Z方向に平行な軸を中心とする回転角)が取得される。
その後、ステージ回転機構32を制御することによりステージ31上の基板9の姿勢が調整される(すなわち、矩形の基板9の各辺が主走査方向に平行または垂直にされる)とともに、複数の描画ヘッド41に対して定められた描画開始位置に基板9が配置され、描画ヘッド41と基板9との位置合わせが行われる(すなわち、アライメントが行われる。)(ステップS15)。なお、図5中の最初のステップS14の処理はスキップされる。そして、保持部移動機構2により基板9を移動しつつ空間光変調器46を制御することにより、基板9上にパターンが描画される(ステップS16)。
最初の基板9に対するパターンの描画が完了すると、当該基板9がステージ31上から取り出されるとともに、次の基板9(以下、「2番目の基板9」という。)がステージ31上に載置される(ステップS17)。そして、2番目の基板9上の4個のアライメントマーク911を4個のアライメントカメラ51,52の下方に配置して、基板9のアライメントマーク911の位置と、アライメントカメラ51,52の撮像位置との間におけるX方向およびY方向の第3位置ずれ量が取得されるとともに(ステップS12)、測定部71にてヘッド支持部12とカメラ支持部13,14との間の測定値が取得される(ステップS13)。
2番目の基板9へのパターン描画時における測定値が取得されると、参照距離更新部62では、測定値に基づいて参照距離が、ステップS11のキャリブレーション処理にて取得される初期値から更新される(ステップS14)。具体的には、最初の基板9へのパターン描画時における初期測定値をYとし、n番目の基板9(ここでは、2番目の基板9)へのパターン描画時における測定値をYとして、ヘッド支持部12とカメラ支持部13,14との間の主走査方向における距離の変動量である(Y−Y)が、注目描画ヘッド41とアライメントカメラ51,52との間の主走査方向における距離の変動量として取得され、Y方向の参照距離が初期値に(Y−Y)を加算した値((Y−Y)に所定の係数を乗じて得られる値が参照距離の初期値に加算されてもよい。以下同様。)に更新される。なお、本処理例では、X方向の参照距離は変更されない。
制御部6では、最初の基板9の場合と同様に、参照距離(Y方向については更新後の参照距離)および第3位置ずれ量を用いて、複数の描画ヘッド41に対する2番目の基板9の正確な位置および姿勢が取得され、ステージ31上の基板9の姿勢が調整されるとともに、描画ヘッド41と基板9との位置合わせが行われる(ステップS15)。そして、保持部移動機構2により基板9を移動しつつ空間光変調器46を制御することにより、基板9上にパターンが描画される(ステップS16)。
2番目の基板9に対するパターンの描画が完了すると、当該基板9がステージ31上から取り出されるとともに、3番目の基板9がステージ31上に載置され、3番目の基板9に対して上記ステップS12〜S16の処理が繰り返される(ステップS17)。ステップS12〜S16の処理は、全ての処理対象の基板9に対して行われ、全ての基板9に対するパターン描画が完了すると(ステップS17)、パターン描画装置1における処理が完了する。
ところで、既述のように、パターン描画装置1の各構成要素は温度が調整されるチャンバ内に設けられているが(ただし、制御部6はチャンバ外に設けられてよい。)、このようなチャンバ内においても、温度は一定の範囲内にて変動し、パターン描画装置1では、各構成要素の位置関係が微小に変化する。したがって、複数の基板に対してパターンの描画を順次行う場合に、仮に、最初の基板の描画時においてのみキャリブレーション処理を行ったとしても(もちろん、基板上のアライメントマークをアライメントカメラにて撮像するアライメントに係る動作は基板毎に行われる。)、後続の基板の描画時に、描画ヘッドからの光が照射される領域の基板に対する相対位置が所望の位置からずれてしまい、基板上に既に形成されているパターンに対して、描画されるパターンの重ね合わせの位置精度が低下することがある。基板毎にキャリブレーション処理を行うことも考えられるが、パターンの描画に長時間を要してしまう。
これに対し、図2のパターン描画装置1では、各基板9へのパターン描画時に、基板9の上面91上のアライメントマーク911を撮像部であるアライメントカメラ51,52の近傍へと配置することにより、アライメントカメラ51,52の撮像位置とアライメントマーク911との相対位置が取得されるとともに、主走査方向を測定部71による測定方向として、描画ヘッド41およびアライメントカメラ51,52をそれぞれ支持するヘッド支持部12およびカメラ支持部13,14の間の測定方向における距離の変動が、描画ヘッド41およびアライメントカメラ51,52の間の測定方向における距離の変動として取得される。そして、各基板9に対するパターン描画時に、測定部71からの出力に従って参照距離が初期値から更新されることにより、当該相対位置および更新後の参照距離を用いて描画ヘッド41と基板9との位置合わせが精度よく行われ、その結果、基板9毎にキャリブレーション処理を行うことなく、複数の基板9に対するパターンの描画を精度よく(すなわち、高い位置精度にて)、かつ、効率よく行うことが実現される。
また、パターン描画装置1では、保持部移動機構2がレーザ測長器である第1および第2計測部26,27を有するとともに、描画ヘッド41からの光を受光するキャリブレーションカメラ312、および、アライメントカメラ51,52にて撮像される透光板313が校正補助部としてステージ31の貫通孔311に設けられる。そして、キャリブレーション処理において、校正補助部が描画ヘッド41およびアライメントカメラ51,52の近傍へと順に配置され、キャリブレーションカメラ312による撮像画像およびアライメントカメラ51,52による撮像画像が取得されることにより、参照距離の初期値を精度よく取得することが可能となる。
図2のパターン描画装置1では、描画ヘッド41とアライメントカメラ51,52との間の距離が副走査方向よりも長く、パターンの描画位置の精度に対する影響が大きい主走査方向のみが測定部71による測定方向とされるが、パターン描画にて求められる精度によっては、副走査方向も測定部71による測定方向とされてもよい。図10は、パターン描画装置1の他の例を示す図である。
図10に示すパターン描画装置1では、測定部71が、ヘッド支持部12およびカメラ支持部13,14の間の主走査方向における距離の変動を測定するレーザ変位計711に加えて、ヘッド支持部12およびカメラ支持部13,14の間の副走査方向における距離の変動を測定するレーザ変位計713を備える。具体的には、ヘッド支持部12の(+X)側の脚部121の外側の面(描画ヘッド41とは反対側の面)には、(+Y)方向に向かって突出する変位計支持部715が取り付けられ、変位計支持部715において、カメラ支持部13の(−Y)側の脚部131に対向する面((+Y)側の面)にレーザ変位計713が固定される。レーザ変位計713からのレーザ光が照射される脚部131上の位置には、ミラー714が設けられる。実際には、ヘッド支持部12の(−X)側の脚部121にも、(+X)側の脚部121と同様に、変位計支持部715を介してレーザ変位計713が取り付けられ、2つのレーザ変位計713により、ヘッド支持部12とカメラ支持部13,14との間の副走査方向における距離の変動が測定される。
図10のパターン描画装置1では、各基板9に対するパターン描画時に、主走査方向の参照距離と同様に、副走査方向の参照距離もレーザ変位計713からの出力に従って初期値から更新される。すなわち、最初の基板9へのパターン描画時における初期測定値をXとし、n番目の基板9へのパターン描画時における測定値をXとして、ヘッド支持部12とカメラ支持部13,14との間の副走査方向における距離の変動量である(X−X)が、注目描画ヘッド41とアライメントカメラ51,52との間の副走査方向における距離の変動量として取得され、X方向の参照距離が初期値に(X−X)を加算した値に更新される。これにより、描画ヘッド41と基板9との位置合わせがより精度よく行われ、その結果、パターンの描画を精度よく、かつ、効率よく行うことが実現される。
図11は、パターン描画装置1のさらに他の例を示す図である。なお、図11のパターン描画装置1では、図示の都合上、保持部移動機構2および基板保持部3の図示を省略している。図11に示すパターン描画装置1では、図1および図2中のヘッド支持部12およびカメラ支持部13,14に設けられる測定部71に代えて、基台11上に測定部71aが設けられる。他の構成は図1および図2のパターン描画装置1と同様であり、同符号を付している。
測定部71aは、基台11上の(−Y)側の端部に取り付けられる測定用光源716、ヘッド支持部12の(−X)側の脚部121の近傍にて基台11上に設けられるリニア干渉計717、および、(−X)側のカメラ支持部14の(−Y)側の脚部141と(+Y)側の脚部141との間の中央近傍に配置されるミラー718を備える。測定部71aは、例えばドップラー効果を利用した測長システムとなっており、測定用光源716、リニア干渉計717およびミラー718はY方向に平行な直線上に設けられる。測定用光源716のレーザ光源から出射されたレーザ光はリニア干渉計717を介してミラー718に入射し、ミラー718からの反射光がリニア干渉計717に入射する。実際には、測定用光源716から周波数f1と周波数f2の2本のレーザ光が同時に出射される。リニア干渉計717は、リニア干渉計717に入射した周波数f1のレーザ光と、ミラー718で反射してリニア干渉計717に入射した周波数(f2+Δf)のレーザ光とを干渉させ、その干渉光(第1干渉光)がリニア干渉計717に接続された図示しないレシーバに出射される。なお、Δfはドップラー効果による周波数の変動成分である。そして、レシーバにおいて第1干渉光の周波数(第1周波数)が測定される。リニア干渉計717に対するミラー718の相対位置が変化すると、ドップラー効果によりΔfの値が変動し、このときの干渉光を第2干渉光とすると、その第2周波数は上記第1周波数に対して変化する。このような第1干渉光と第2干渉光との位相差に基づいて、リニア干渉計717に対するミラー718の相対位置が求められる。
ここで、図11のパターン描画装置1では、カメラ支持部14がY方向に並ぶ2つの脚部141にて基台11に取り付けられるため、Y方向に関してカメラ支持部14の基台11上の取付位置は(−Y)側の脚部141と(+Y)側の脚部141との間のほぼ中央であると捉えられ、リニア干渉計717とミラー718との間の主走査方向における距離は、描画ヘッド41および(−X)側のアライメントカメラ52をそれぞれ支持するヘッド支持部12およびカメラ支持部14の取付位置の間の主走査方向における距離を示すものとなっている。実際には、ヘッド支持部12の取付位置と、(+X)側のアライメントカメラ51を支持するカメラ支持部13の取付位置との間の主走査方向における距離を測定する測定部71aも設けられる。
実際のパターン描画の際には、最初の基板9へのパターン描画時における初期測定値をYとし、n番目の基板9へのパターン描画時における測定値をYとして、ヘッド支持部12の取付位置とカメラ支持部13,14の取付位置との間の主走査方向における距離の変動量である(Y−Y)が、描画ヘッド41とアライメントカメラ51,52との間の主走査方向における距離の変動量として取得される。これにより、描画ヘッド41と基板9との位置合わせが精度よく行われ、その後、基板9上にパターンが描画される。
以上に説明したように、図11のパターン描画装置1では、主走査方向を測定部71aによる測定方向として、ヘッド支持部12およびカメラ支持部13,14の取付位置の間の主走査方向における距離の変動が、描画ヘッド41およびアライメントカメラ51,52の間の測定方向における距離の変動として取得され、各基板9に対するパターン描画時に、測定部71aからの出力に従って参照距離が初期値から更新される。これにより、周囲の温度等の影響により基台11の伸縮が生じている場合でも、基板9毎にキャリブレーション処理を行うことなく、複数の基板9に対するパターンの描画を精度よく、かつ、効率よく行うことが実現される。
図1および図10のパターン描画装置1では、ヘッド支持部12およびカメラ支持部13,14の間の測定方向における距離の変動を測定することにより、また、図11のパターン描画装置1では、ヘッド支持部12およびカメラ支持部13,14の取付位置の間の測定方向における距離の変動を測定することにより、描画ヘッド41およびアライメントカメラ51,52の間の測定方向における距離の変動が容易に取得されるが(後述の第2および第3の実施の形態において同様)、描画ヘッド41およびアライメントカメラ51,52の間の測定方向における距離の変動は、直接的に測定されてもよい。
図12は、パターン描画装置1のさらに他の例を示す図である。図12のパターン描画装置1では、(+X)側の注目描画ヘッド41の(+Y)側の面にレーザ変位計711が取り付けられ、(+X)側かつ(−Y)側のアライメントカメラ51の(−Y)側の面にミラー712が取り付けられる((−X)側の注目描画ヘッド41およびアライメントカメラ52において同様)。レーザ変位計711およびミラー712を有する測定部71bでは、主走査方向を測定方向として、描画ヘッド41およびアライメントカメラ51の間の測定方向における距離の変動が直接的に求められる。そして、測定部71bからの出力に従って参照距離が初期値から更新されることにより、パターンの描画を精度よく、かつ、効率よく行うことが可能となる。
図13は、本発明の第2の実施の形態に係るパターン描画装置1aの平面図であり、図13ではパターン描画装置1aの一部のみを図示している。図13に示すパターン描画装置1aでは、測定部72が(+X)側のアライメントカメラ51と(−X)側のアライメントカメラ52との間の副走査方向(すなわち、X方向)における距離の変動を実質的に測定する点で、図1の測定部71と相違する。他の構成はパターン描画装置1と同様であり、同符号を付している。
測定部72は、基台11上において(−X)側のカメラ支持部14の2つの脚部141の間に設けられる測定部本体721、および、(+X)側のカメラ支持部13の2つの脚部131の間に設けられるミラー723を備え、測定部本体721およびミラー723はX方向に平行な直線上に設けられる。測定部72における測定部本体721は、リニア干渉計722を内部に有しており、図11の測定部71aと同様にして、測定部本体721とミラー723との間の副走査方向における距離が精度よく求められる。
次に、パターン描画装置1aが基板9上にパターンを描画する動作の流れについて図5に準じて説明する。パターン描画装置1aでは、一のアライメントカメラの撮像位置と、他の各アライメントカメラの撮像位置との間における主走査方向(すなわち、Y方向)および副走査方向のそれぞれの距離が参照距離とされ、参照距離(の初期値)を取得するためのキャリブレーション処理が行われる(ステップS11)。
詳細には、パターン描画装置1aでは、ステージ31(図2参照)のX方向への移動可能範囲が広くなっており、ステージ31上に設けられる透光板313(例えば、X方向に関してステージ31のおよそ中央に設けられる。)を複数のアライメントカメラ51,52の近傍に順に配置することにより、各アライメントカメラ51,52にて撮像画像(図8参照)が取得され、撮像画像の中央と撮像画像中のキャリブレーションマークとの間のx方向およびy方向の距離から、ステージ31上のキャリブレーションマーク314の位置と、アライメントカメラ51,52の撮像位置との間におけるX方向およびY方向の実際の位置ずれ量が求められる。
既述のように、各アライメントカメラ51,52による撮像時のキャリブレーションマーク314の位置は、第1および第2計測部26,27(図2参照)におけるレーザ測長により精度よく取得されており、参照距離算出部61では、各アライメントカメラ51,52の撮像画像から求められる位置ずれ量、および、各アライメントカメラ51,52による撮像時のキャリブレーションマーク314の位置を用いて、一のアライメントカメラの撮像位置と、他の各アライメントカメラの撮像位置との間における主走査方向および副走査方向のそれぞれの距離が参照距離として求められる。以上のように、本実施の形態におけるキャリブレーション処理では、キャリブレーションカメラ312は使用されず、アライメントカメラ51,52により撮像される透光板313のみが校正補助部として用いられる。
参照距離が求められると、保持部移動機構2により基板9の上面91上の4個のアライメントマーク911が、4個のアライメントカメラ51,52の近傍へとそれぞれ配置され(図2中の二点鎖線にて示す基板9参照)、4個のアライメントカメラ51,52により上面91上の4個のアライメントマーク911がそれぞれ撮像される。これにより、各撮像画像の中央と撮像画像中のアライメントマークとの間の相対位置が求められ(図9参照)、各アライメントカメラ51,52の撮像位置と基板9上の対応するアライメントマーク911の位置との間におけるX方向およびY方向の実際の位置ずれ量(すなわち、第3位置ずれ量)が求められる(ステップS12)。
パターン描画装置1aでは、測定部72にて(+X)側のカメラ支持部13および(−X)側のカメラ支持部14の取付位置の間の副走査方向における距離を示す測定値が初期測定値として取得される(ステップS13)。また、一のアライメントカメラの撮像位置と、他の各アライメントカメラの撮像位置との間における参照距離、および、各アライメントカメラ51,52の撮像位置と基板9上の対応するアライメントマーク911の位置との間における第3位置ずれ量を用いて、基板9の正確な位置および姿勢、並びに、基板9上の4個の角部におけるアライメントマーク911間の距離が取得される。そして、制御位置情報に基づいてステージ回転機構32を制御することによりステージ31上の基板9の姿勢が調整される(すなわち、矩形の基板9の各辺が主走査方向に平行または垂直にされる)とともに、複数の描画ヘッド41に対して定められた描画開始位置に基板9が配置され、描画ヘッド41と基板9との位置合わせが行われる(ステップS15)。なお、図5中の最初のステップS14の処理はスキップされる。
そして、保持部移動機構2により基板9を移動しつつ空間光変調器46を制御することにより、基板9上にパターンが描画される(ステップS16)。このとき、本実施の形態におけるパターン描画装置1aでは、基板9上の4個の角部におけるアライメントマーク911間の距離を用いて、基板9のX方向およびY方向の伸縮量(すなわち、理想的な長さからの変化量)が取得され、当該伸縮量に合わせて実際に基板9上に描画されるパターンのサイズが調整される。本実施の形態では、基板9の伸縮率がX方向およびY方向の双方にて同じであるものとみなし、4個のアライメントマークの相対位置から求められる基板9のX方向の伸縮量を用いてY方向の伸縮量が求められる。
最初の基板9に対するパターンの描画が完了すると、当該基板9がステージ31上から取り出されるとともに、2番目の基板9がステージ31上に載置される(ステップS17)。そして、2番目の基板9のアライメントマーク911の位置と、アライメントカメラ51,52の撮像位置との間におけるX方向およびY方向の第3位置ずれ量が取得されるとともに(ステップS12)、測定部72にてカメラ支持部13,14の取付位置の間の測定値が取得される(ステップS13)。
2番目の基板9へのパターン描画時における測定値が取得されると、参照距離更新部62では、測定値に基づいて参照距離が、ステップS11のキャリブレーション処理にて取得される初期値から更新される(ステップS14)。具体的には、最初の基板9へのパターン描画時における初期測定値をXとし、n番目の基板9(ここでは、2番目の基板9)へのパターン描画時における測定値をXとして、(+X)側のカメラ支持部13の取付位置と(−X)側のカメラ支持部14の取付位置との間の副走査方向における距離の変動量である(X−X)が、(+X)側のアライメントカメラ51と(−X)側のアライメントカメラ52との間の副走査方向における距離の変動量として取得され、X方向の参照距離が初期値に(X−X)を加算した値に更新される。なお、本処理例では、Y方向の参照距離は変更されない。
制御部6では、最初の基板9の場合と同様に、参照距離(X方向については更新後の参照距離)および第3位置ずれ量を用いて、2番目の基板9の正確な位置および姿勢、並びに、基板9上のアライメントマーク911間の距離が取得され、ステージ31上の基板9の姿勢が調整されるとともに、描画ヘッド41と基板9との位置合わせが行われる(ステップS15)。そして、基板9を移動しつつ空間光変調器46を制御することにより、基板9のX方向およびY方向の伸縮量に合わせたサイズのパターンが基板9上に描画される(ステップS16)。
2番目の基板9に対するパターンの描画が完了すると、当該基板9がステージ31上から取り出されるとともに、3番目の基板9がステージ31上に載置され、3番目の基板9に対して上記ステップS12〜S16の処理が繰り返される(ステップS17)。ステップS12〜S16の処理は、全ての処理対象の基板9に対して行われ、全ての基板9に対するパターン描画が完了すると(ステップS17)、パターン描画装置1aにおける処理が完了する。
ここで、複数の基板に対してパターンの描画を順次行う場合に、仮に、最初の基板の描画時においてのみキャリブレーション処理を行って(+X)側のアライメントカメラ51および(−X)側のアライメントカメラ52の間の正確な距離を取得したとしても、後続の基板の描画時に、例えば、周囲の温度等の変動によりアライメントカメラ51,52間の距離が長くなった場合には、基板が収縮しているものと誤って判定されてしまい、基板上に既に形成されているパターンに対して、描画されるパターンが小さくなり、パターンの重ね合わせが適切に行われなくなる。
これに対し、図13のパターン描画装置1aでは、副走査方向を測定部72による測定方向として、(+X)側のカメラ支持部13および(−X)側のカメラ支持部14の取付位置の間の副走査方向における距離の変動が、(+X)側のアライメントカメラ51および(−X)側のアライメントカメラ52の間の測定方向における距離の変動として取得され、各基板9に対するパターン描画時に、測定部72からの出力に従って参照距離が初期値から更新される。これにより、各アライメントカメラ51,52による撮像画像から求められるアライメントカメラ51,52の撮像位置と対応するアライメントマーク911との相対位置、および、更新後の参照距離を用いて基板9のサイズを精度よく取得することができ、その結果、実際の基板9のサイズに合わせて(すなわち、既に基板9上に形成されているパターンとの重ね合わせが適切に行われるように)基板9に描画されるパターンのサイズを調整し、複数の基板9に対するパターンの描画を精度よく、かつ、基板9毎にキャリブレーション処理を行うことなく効率よく行うことが実現される。
図14は、パターン描画装置1aの他の例を示す図である。図14のパターン描画装置1aでは、(−Y)側のアライメントカメラ51と(+Y)側のアライメントカメラ51との間のY方向における距離を取得する測定部72aがさらに設けられる。
測定部72aは、(−Y)側のアライメントカメラ51の近傍にてカメラ支持部13上に設けられる測定部本体721、(−Y)側のアライメントカメラ51に設けられるリニア干渉計722、および、(+Y)側のアライメントカメラ51に設けられるミラー723を備え、測定部本体721、リニア干渉計722およびミラー723はY方向に平行な直線上に設けられる((−X)側のカメラ支持部14およびアライメントカメラ52において同様)。これにより、測定部72aでは、主走査方向を測定方向として、(−Y)側のアライメントカメラ51と(+Y)側のアライメントカメラ51との間の測定方向における距離の変動が直接的に求められる。そして、測定部72,72aからの出力に従って参照距離が初期値から更新されることにより、基板9のX方向およびY方向の伸縮量を高精度に求め、実際の基板9のサイズに合わせてパターンの描画を精度よく、かつ、効率よく行うことが可能となる。
図15は、本発明の第3の実施の形態に係るパターン描画装置1bの平面図であり、図15ではパターン描画装置1bの一部のみを図示している。図15に示すパターン描画装置1bでは、測定部73が(+X)側の注目描画ヘッド41と(−X)側の注目描画ヘッド41との間の副走査方向(すなわち、X方向)における距離の変動を測定する点で、図1の測定部71と相違する。他の構成はパターン描画装置1と同様であり、同符号を付している。
測定部73は、図11の測定部71aと同様に、ヘッド支持部12の一方の脚部121に設けられる測定部本体731、(+X)側の注目描画ヘッド41に設けられるリニア干渉計732、および、(−X)側の注目描画ヘッド41に設けられるミラー733を備え、測定部本体731、リニア干渉計732およびミラー733はX方向に平行な直線上に設けられる。これにより、測定部73では、副走査方向を測定方向として、(+X)側の注目描画ヘッド41と(−X)側の注目描画ヘッド41との間の測定方向における距離の変動が直接的に求められる。
次に、パターン描画装置1bが基板9上にパターンを描画する動作の流れについて図5に準じて説明する。パターン描画装置1bでは、(+X)側の注目描画ヘッド41からの光の照射位置と(−X)側の注目描画ヘッド41からの光の照射位置との間における副走査方向の距離が参照距離とされ、参照距離(の初期値)を取得するためのキャリブレーション処理が行われる(ステップS11)。
詳細には、パターン描画装置1bでは、パターン描画装置1aと同様に、ステージ31(図2参照)のX方向への移動可能範囲が広くなっており、ステージ31上に設けられるキャリブレーションカメラ312(例えば、X方向に関してステージ31のおよそ中央に設けられる。)を(+X)側の注目描画ヘッド41および(−X)側の注目描画ヘッド41の近傍に順に配置することにより、キャリブレーションカメラ312にてこれらの注目描画ヘッド41からの光の照射位置をそれぞれ示す2つの撮像画像(図7参照)が取得される。
参照距離算出部61では、各撮像画像において注目描画ヘッド41からの光が照射される領域と撮像画像中のキャリブレーションマークとの間のx方向およびy方向の距離が取得され、ステージ31上のキャリブレーションマーク314の位置と、注目描画ヘッド41からの光の照射位置との間におけるX方向およびY方向の実際の位置ずれ量が求められる。そして、各撮像画像から求められる位置ずれ量、および、一の撮像画像の取得時と他の撮像画像の取得時との間のキャリブレーションマーク314の移動量を用いて、(+X)側の注目描画ヘッド41からの光の照射位置と、(−X)側の注目描画ヘッド41からの光の照射位置との間における副走査方向の距離が参照距離として求められる。
本実施の形態におけるパターン描画装置1bでは、各描画ヘッド41が、光の照射位置を副走査方向に僅かに移動する機構(例えば、互いに対向して設けられる2つのウエッジプリズム間の距離を変更することにより、光路を副走査方向にずらす機構等)を有しており、(+X)側および(−X)側の注目描画ヘッド41の光の照射位置の間における副走査方向の距離である参照距離が予め定められた設定距離と相違している場合に、2つの注目描画ヘッド41の光の照射位置の間における副走査方向の距離が、設定距離と等しくなる(または、近似する)ように、注目描画ヘッド41の光の照射位置がX方向に移動される。また、注目描画ヘッド41の光の照射位置の移動に合わせて他の描画ヘッド41からの光の照射位置も調整される。
各描画ヘッド41の光の照射位置が調整されると、基板9が光照射部4の(+Y)側へと配置され(図2中の二点鎖線にて示す基板9参照)、4個のアライメントカメラ51,52により上面91上の4個のアライメントマーク911がそれぞれ撮像され、各撮像画像の中央と撮像画像中のアライメントマークとの間の距離から、各アライメントカメラ51,52の撮像位置と基板9上の対応するアライメントマーク911の位置との間におけるX方向およびY方向の実際の位置ずれ量(すなわち、第3位置ずれ量)が求められる(ステップS12)。また、測定部73にて(+X)側の注目描画ヘッド41と(−X)側の注目描画ヘッド41との間の副走査方向における距離を示す測定値が初期測定値として取得される(ステップS13)。
パターン描画装置1bでは、各アライメントカメラ51,52の撮像位置と基板9上の対応するアライメントマーク911の位置との間における第3位置ずれ量を用いて、基板9の位置および姿勢が取得される。そして、ステージ回転機構32を制御することによりステージ31上の基板9の姿勢が調整されるとともに、複数の描画ヘッド41に対して定められた描画開始位置に基板9が配置され、描画ヘッド41と基板9との位置合わせが行われる(ステップS15)。なお、図5中の最初のステップS14の処理はスキップされる。そして、保持部移動機構2により基板9を移動しつつ空間光変調器46を制御することにより、基板9上にパターンが描画される(ステップS16)。
最初の基板9に対するパターンの描画が完了すると、当該基板9がステージ31上から取り出されるとともに、2番目の基板9がステージ31上に載置される(ステップS17)。そして、2番目の基板9のアライメントマーク911の位置と、アライメントカメラ51,52の撮像位置との間におけるX方向およびY方向の第3位置ずれ量が取得されるとともに(ステップS12)、測定部73にて(+X)側および(−X)側の注目描画ヘッド41の間の測定値が取得される(ステップS13)。
2番目の基板9へのパターン描画時における測定値が取得されると、参照距離更新部62では、測定値に基づいて参照距離が、ステップS11のキャリブレーション処理にて取得される初期値から更新される(ステップS14)。具体的には、最初の基板9へのパターン描画時における初期測定値をXとし、n番目の基板9(ここでは、2番目の基板9)へのパターン描画時における測定値をXとして、(X−X)が(+X)側および(−X)側の注目描画ヘッド41の間の副走査方向における距離の変動として取得され、X方向の参照距離が初期値に(X−X)を加算した値に更新される。そして、更新後の参照距離が設定距離と相違している場合に、2つの注目描画ヘッド41の光の照射位置の間における副走査方向の現在の距離が、設定距離と等しくなるように、注目描画ヘッド41の光の照射位置がX方向に移動されるとともに、他の描画ヘッド41からの光の照射位置も調整される。
制御部6では、最初の基板9の場合と同様に、第3位置ずれ量を用いて、複数の描画ヘッド41に対する基板9の位置および姿勢が取得され、ステージ31上の基板9の姿勢が調整されるとともに、描画ヘッド41と基板9との位置合わせが行われる(ステップS15)。そして、基板9を移動しつつ空間光変調器46を制御することにより、基板9上にパターンが描画される(ステップS16)。
2番目の基板9に対するパターンの描画が完了すると、当該基板9がステージ31上から取り出されるとともに、3番目の基板9がステージ31上に載置され、3番目の基板9に対して上記ステップS12〜S16の処理が繰り返される(ステップS17)。ステップS12〜S16の処理は、全ての処理対象の基板9に対して行われ、全ての基板9に対するパターン描画が完了すると(ステップS17)、パターン描画装置1bにおける処理が完了する。
以上に説明したように、図15のパターン描画装置1bでは、副走査方向を測定部73による測定方向として、測定部73により、(+X)側および(−X)側の注目描画ヘッド41の間の測定方向における距離の変動が取得される。そして、各基板9に対するパターン描画時に、測定部73からの出力に従って参照距離が初期値から更新され、更新後の参照距離を用いて、一方の注目描画ヘッド41からの光の照射位置と、他方の注目描画ヘッド41からの光の照射位置との間の測定方向の距離が、設定距離に精度よく調整され、残りの描画ヘッド41からの光の照射位置も調整される。これにより、複数の基板9に対するパターンの描画を精度よく、かつ、基板9毎にキャリブレーション処理を行うことなく効率よく行うことが実現される。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
上記第1ないし第3の実施の形態において、パターン描画時に参照される参照距離が求められる構成要素を対象要素と呼ぶと、パターン描画装置1,1a,1bでは、それぞれがアライメントカメラ51,52または描画ヘッド41である2つの対象要素の間の測定方向における距離の変動が、測定部における光学的な測長により取得されるが、パターン描画装置にて求められるパターン描画の精度が比較的低い場合等には、2つの対象要素の間の測定方向における距離の変動を非接触にて測定する(すなわち、2つの対象要素の双方に接触する部材を設けることなく測定する)他の手法が用いられてもよい。
パターン描画装置では、主走査方向および副走査方向の双方または一方を測定方向として、注目描画ヘッド41とアライメントカメラ51,52との間の測定方向の距離の変動を測定する測定部、アライメントカメラ51,52間の測定方向の距離の変動を測定する測定部、および、注目描画ヘッド41間の測定方向の距離の変動を測定する測定部が設けられ、注目描画ヘッド41とアライメントカメラ51,52との間の測定方向の参照距離、アライメントカメラ51,52間の測定方向の参照距離、および、注目描画ヘッド41間の測定方向の参照距離の全てが、各基板9に対するパターン描画時に更新されてもよい。
また、測定部は、図12、図14および図15の測定部71b,72a,73のように、2つの対象要素の間の測定方向における距離の変動を直接的に測定するもの、図10の測定部71のように、2つの対象要素をそれぞれ支持する2つの支持部材の間の測定方向における距離の変動を測定するもの、および、図11および図13の測定部71a,72のように、2つの支持部材の基台11上における取付位置の間の測定方向における距離の変動を測定するもののいずれであってもよい。また、2つの対象要素の一方と、他方の対象要素を支持する支持部材との間の測定方向における距離の変動を測定する測定部を設けることも可能である。
上記第2の実施の形態では、基板9の主面上の4個のアライメントマーク911を4個のアライメントカメラ51,52の近傍へとそれぞれ配置して、4個のアライメントマーク911に対する第3位置ずれ量が取得されるが、パターンの描画を実際の基板9のサイズに合わせて精度よく行うという観点では、基板9の主面91上の2つのアライメントマーク911のみが用いられてもよい。この場合、2つのアライメントカメラの間の測定方向における参照距離が測定部からの出力に従って初期値から更新されるとともに、2つのアライメントマーク911を当該2つのアライメントカメラの近傍へとそれぞれ配置して、各アライメントカメラと対応するアライメントマーク911との相対位置が取得され、当該相対位置および更新後の参照距離を用いて当該2つのアライメントマーク911間の基板9上における距離が取得され、基板9に描画されるパターンのサイズが調整されることとなる。
また、上記第1の実施の形態において、基板9をステージ31に載置する際に基板9の姿勢が精度よく調整される場合等には、アライメントに係る動作において基板9上の1つのアライメントマーク911のみが対応するアライメントカメラによって撮像されて第3位置ずれ量が取得され、第3位置ずれ量および更新後の参照距離に基づいて、描画ヘッド41からの光の照射位置と基板9との位置合わせが行われてもよい。
パターン描画時に参照される参照距離の初期値は、上記キャリブレーション処理以外の手法により予め取得されて記憶部63にて記憶されてもよい。この場合、参照距離の初期値が取得される際の測定部による初期測定値も取得され、各基板9の描画時に取得される測定値と初期測定値とを用いて参照距離が初期値から更新される。
基板9の主面にパターン描画用の光を照射する描画ヘッド41は、空間光変調された光を出射するものに限らず、所定のマスクの像を基板9の主面に投影するマスク方式のものであってもよい。また、注目描画ヘッド41とアライメントカメラ51,52との間の参照距離を更新するパターン描画装置1、および、アライメントカメラ51,52間の参照距離を更新するパターン描画装置1aでは、1つの描画ヘッド41のみが用いられてもよい。すなわち、パターン描画装置1,1aでは、少なくとも1つの描画ヘッド41が設けられる。
上記第1ないし第3の実施の形態では、基板9を保持するステージ31が光照射部4に対して基板9の主面に平行な主走査方向および副走査方向に移動するが、ステージ31の光照射部4に対する移動は相対的なものであってよく、光照射部4がステージ31上の基板9の主面に平行な方向に移動してもよい。パターン描画装置では、第1および第2計測部26,27の構成も適宜変更されてよく、例えば、図2の第2計測部27の計測部本体271が基台11上に取り付けられるとともに、ステージ31の(+X)側の側面中央にコーナーキューブが取り付けられる。また、ステージ31のX方向における位置を測定するためのリニアスケールが支持プレート33上にX方向に沿って設けられる。そして、Y方向の所定の位置(すなわち、計測部本体271とコーナーキューブとが対向するY方向の位置)において、ステージ31をX方向に移動しつつ、計測部本体271およびコーナーキューブによりステージ31のX方向の位置が測定される。このとき、リニアスケールによる測定も行われ、この測定結果、並びに、計測部本体271およびコーナーキューブによる測定結果に基づいてリニアスケールの測定値が補正される。このような計測部では、任意のY方向の位置におけるステージ31のX方向の位置は、測定値が補正されたリニアスケールにて測定される。
基板9を保持する保持部は、基板9が載置されるステージ31以外に、例えば基板9の端部を把持して基板9を保持するものであってもよい。また、パターン描画装置にてパターンが描画される基板は、各種表示装置のパネル用のガラス基板以外に、半導体基板やプリント配線基板等であってもよい。
1,1a,1b パターン描画装置
2 保持部移動機構
3 基板保持部
9 基板
11 基台
12 ヘッド支持部
13,14 カメラ支持部
26,27 計測部
41 描画ヘッド
51,52 アライメントカメラ
62 参照距離更新部
63 記憶部
71,71a,71b,72,72a,73 測定部
91 上面
312 キャリブレーションカメラ
313 透光板
631 参照距離データ
711,713 レーザ変位計
911 アライメントマーク
S11,S14 ステップ

Claims (10)

  1. 基板上の感光材料にパターンを描画する描画装置であって、
    基板を保持する保持部と、
    前記基板の主面にパターン描画用の光を照射する少なくとも1つの描画ヘッドと、
    前記保持部を前記主面に平行な方向に前記少なくとも1つの描画ヘッドに対して相対的に移動する移動機構と、
    それぞれが前記主面上のマークを撮像する撮像部または描画ヘッドである2つの対象要素の間の前記主面に平行な所定の測定方向における距離の変動を非接触にて測定する測定部と、
    前記2つの対象要素の間の前記測定方向における距離としてパターン描画時に参照される参照距離を記憶する記憶部と、
    前記パターン描画時に、前記測定部からの出力に従って前記参照距離を初期値から更新する参照距離更新部と、
    を備えることを特徴とする描画装置。
  2. 請求項1に記載の描画装置であって、
    前記測定部が、前記2つの対象要素をそれぞれ支持する2つの支持部材の間の前記測定方向における距離の変動を前記2つの対象要素の間の前記測定方向における距離の変動として取得することを特徴とする描画装置。
  3. 請求項1に記載の描画装置であって、
    前記2つの対象要素をそれぞれ支持する2つの支持部材が取り付けられる基台をさらに備え、
    前記測定部が、前記2つの支持部材の取付位置の間の前記測定方向における距離の変動を前記2つの対象要素の間の前記測定方向における距離の変動として取得することを特徴とする描画装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の描画装置であって、
    前記移動機構が、前記保持部の前記測定方向への相対移動量を取得するレーザ測長器を備えることを特徴とする描画装置。
  5. 請求項4に記載の描画装置であって、
    前記保持部が、前記描画ヘッドからの光を受光する、または/および、前記撮像部にて撮像される校正補助部を備え、
    前記移動機構が前記校正補助部を前記2つの対象要素の近傍へと順に配置することにより、前記参照距離の前記初期値が取得されることを特徴とする描画装置。
  6. 請求項4または5に記載の描画装置であって、
    前記2つの対象要素が前記撮像部および前記描画ヘッドであり、
    前記移動機構が前記基板の前記主面上の前記マークを前記撮像部の近傍へと配置することにより、前記撮像部と前記マークとの相対位置が取得され、前記相対位置および更新後の前記参照距離を用いて前記描画ヘッドと前記基板との位置合わせが行われることを特徴とする描画装置。
  7. 請求項1ないし5のいずれかに記載の描画装置であって、
    前記2つの対象要素が2つの描画ヘッドであり、
    更新後の前記参照距離を用いて一方の描画ヘッドからの光の照射位置と他方の描画ヘッドからの光の照射位置との間の前記測定方向の距離が調整されることを特徴とする描画装置。
  8. 請求項1ないし5のいずれかに記載の描画装置であって、
    前記2つの対象要素が2つの撮像部であり、
    前記移動機構が前記基板の前記主面上の2つのマークを前記2つの撮像部の近傍へとそれぞれ配置することにより、各撮像部と対応するマークとの相対位置が取得され、前記相対位置および更新後の前記参照距離を用いて前記基板に描画されるパターンのサイズが調整されることを特徴とする描画装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の描画装置であって、
    前記測定部が、レーザ変位計を備えることを特徴とする描画装置。
  10. 基板を保持する保持部と、前記基板の主面にパターン描画用の光を照射する少なくとも1つの描画ヘッドと、前記保持部を前記主面に平行な方向に前記少なくとも1つの描画ヘッドに対して相対的に移動する移動機構とを備える描画装置を用いて、前記基板上の感光材料にパターンを描画する描画方法であって、
    a)それぞれが前記主面上のマークを撮像する撮像部または描画ヘッドである2つの対象要素の間の前記主面に平行な所定の測定方向における距離としてパターン描画時に参照される参照距離を準備する工程と、
    b)前記パターン描画時に、前記2つの対象要素の間の前記測定方向における距離の変動を非接触にて測定する測定部からの出力に従って前記参照距離を初期値から更新する工程と、
    を備えることを特徴とする描画方法。
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