JP2010226912A - 電気接続箱 - Google Patents

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覚 藤原
Katsuya Okamoto
克也 岡本
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仁 深沢
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Abstract

【課題】製造コストを低減して、端子間の接続の自由度を向上させる。
【解決手段】第1筐体部材21と、第1筐体部材21に嵌合するように設けられた第2筐体部材22と、第1筐体部材21及び第2筐体部材22の間に固定され、各々、第1筐体部材21から露出するように複数の端子11が設けられた絶縁基板10とを備えた電気接続箱30であって、複数の端子11の少なくとも2つは、導体が単線で構成された絶縁電線を介して接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気接続箱に関し、特に、種々の配線の接続や分岐を行うための電気接続箱に関するものである。
電気接続箱は、ジャンクションボックスやジョイントボックスなどと呼ばれ、所定の接続関係により接続された複数の端子を有し、種々の配線の接続や分岐を行うための電装部品である。この電気接続箱の構造としては、バスバー方式(例えば、特許文献1参照)、圧接接続方式(例えば、特許文献2〜4参照)、FFC(Flexible Flat Circuit)方式(例えば、特許文献5参照)などのものが提案されている。
特開2001−286035号公報 特開2005−86909号公報 特開2005−93216号公報 特開2008−86070号公報 再公表特許公報WO2005/096683号
ここで、バスバー方式及びFFC方式の電気接続箱の製造では、金属板及び金属箔をそれぞれ所定形状に打ち抜いて、端子間を接続するための回路パターンを形成するので、金属板及び金属箔のロスが多く、回路パターン毎に打ち抜き用の金型を準備する必要がある。そのため、バスバー方式及びFFC方式の電気接続箱では、主に、製造コストが高くなってしまうという問題がある。
また、圧接接続方式の電気接続箱は、各端子の一方の端部に端子間を接続するための内部電線を圧接するように形成された溝を有している。ここで、端子に内部電線を圧接する際には、内部配線の端部を端子の溝内に押し込むと、内部電線の表面の絶縁層が溝の内刃で破壊されて内部の導体が露出することになり、さらに、内部電線の端部を端子の溝内に深く押し込むと、溝の内刃が露出した導体に食い込むことになり、端子と内部電線との間の導通が確保される。しかしながら、内部電線の絶縁層の破壊が不十分な場合には、導通が確保されないことがあるので、接続の信頼性が問題になることもある。また、溝の内刃を導体に食い込ませるために、端子の端部を加工する必要がある。また、端子の端部の溝内に内部電線を圧接するので、圧接可能な内部配線の径が制限される。また、端子の溝の内刃に内部電線の導体を食い込ませて、端子の溝内に内部電線を圧接するので、1つの端子に複数の内部配線を圧接することができない。そのため、圧接接続方式の電気接続箱では、主に、端子間の接続性について、改善の余地がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、製造コストを低減して、端子間の接続の自由度を向上させることにある。
上記目的を達成するために、本発明は、絶縁基板に設けられた複数の端子の少なくとも2つが、導体が単線で構成された絶縁電線を介して接続されるようにしたものである。
具体的に本発明に係る電気接続箱は、第1筐体部材と、上記第1筐体部材に嵌合するように設けられた第2筐体部材と、上記第1筐体部材及び第2筐体部材の間に固定され、各々、上記第1筐体部材から露出するように複数の端子が設けられた絶縁基板とを備えた電気接続箱であって、上記複数の端子の少なくとも2つは、導体が単線で構成された絶縁電線を介して接続されていることを特徴とする。
上記の構成によれば、端子間を接続するための回路パターンが、従来のバスバー方式及びFFC方式の電気接続箱で用いる打ち抜きパターンでなく、導体が単線で構成された絶縁電線により構成されているので、回路パターンを構成する金属材料のロスが少なく、打ち抜き用の金型も不要になる。そのため、上記の構成によれば、従来のバスバー方式及びFFC方式の電気接続箱よりも製造コストが低減される。また、各端子と絶縁電線とが例えば溶接により接続されているので、各端子の一方の端部を圧着可能な形状に加工する必要がない。さらに、絶縁電線を構成する導体が複線の撚り線でなく単線であるので、絶縁電線自体の材料コストが低減される。そのため、上記の構成によれば、従来の圧接接続方式の電気接続箱よりも製造コストが低減される。また、各端子と単線の絶縁電線とが例えば溶接により接続されているので、各端子と絶縁電線との導通が確実になると共に、接続可能な絶縁電線の径が制限され難くなる。そのため、上記の構成によれば、従来の圧接接続方式の電気接続箱よりも端子間の接続の自由度が向上する。したがって、製造コストを低減して、端子間の接続の自由度を向上させることが可能になる。
上記複数の端子の少なくとも1つには、上記絶縁電線が複数本接続されていてもよい。
上記の構成によれば、複数の端子の少なくとも1つに複数本の絶縁電線が接続されているので、電力供給用の電力線に対して、配線の接続や分岐を行うことが可能になる。
上記複数の端子の少なくとも2つは、上記絶縁基板の上記第2筐体部材側で接続されていてもよい。
上記の構成によれば、複数の端子の少なくとも2つが絶縁基板の第2筐体部材側で接続されているので、各端子の露出しない側において、複数の端子の少なくとも2つが具体的に接続される。
上記各端子と上記絶縁電線との接続部分は、モールド樹脂で覆われていてもよい。
上記の構成によれば、各端子と絶縁電線との接続部分がモールド樹脂で覆われているので、各端子と絶縁電線との接続部分の腐食が抑制されると共に、各端子と絶縁電線との接続部分が補強される。
本発明によれば、絶縁基板に設けられた複数の端子の少なくとも2つが、導体が単線で構成された絶縁電線を介して接続されているので、製造コストを低減して、端子間の接続の自由度を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、以下の各実施形態に限定されるものではない。
《発明の実施形態1》
図1〜図4は、本発明に係る電気接続箱及び電気接続基板の実施形態1を示している。具体的に、図1は、本実施形態の電気接続箱30の分解斜視図である。また、図2は、電気接続箱30を構成する電気接続基板20aの断面図であり、図3は、電気接続基板20aの回路図である。さらに、図4は、電気接続基板20aの下面側の他の構成例を模式的に示した平面図である。
電気接続箱30は、図1に示すように、表裏反転させた略矩形の浅皿状に第1筐体部材として設けられた樹脂製の上側ケース21と、上側ケース21に(周縁同士が)嵌合するように略矩形の浅皿状に第2筐体部材として設けられた樹脂製の下側ケース22と、上側ケース21及び下側ケース22の間に固定された電気接続基板20aとを備えている。
電気接続基板20aは、図1及び図2に示すように、複数の端子保持孔Hが形成された樹脂製の絶縁基板10と、絶縁基板10の各端子保持孔Hにそれぞれ圧入された複数の端子11(11a〜11b)と、複数の端子11の少なくとも2つを絶縁基板10の下側ケース22側で互いに接続するための複数の絶縁電線12とを備えている。そして、電気接続基板20aでは、端子間を接続するための回路パターンが、図2及び図3に示すように、端子11a、11b、11c及び11dを互いに接続し、端子11e及び11fを互いに接続するように構成されている。
絶縁基板10は、例えば、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂などにより形成されている。
端子11は、例えば、銅製の棒状の金属材の表面にSnメッキ層を形成して構成されている。また、端子11の上部は、例えば、コネクタ、ヒューズ、リレーなどの種々の外部部品の雄型金具又は雌型金具(不図示)に嵌合すると共に、上側ケース21から露出するように構成されている。ここで、端子11に複数本の絶縁電線12を接続する場合には、各絶縁電線12との接続部分を確保する必要があるので、例えば、絶縁基板10からの突出させる端子11の長さを、最も多く絶縁電線12が接続される端子11に合わせるなどして、各端子11の突出長さを適宜調整してもよい。なお、本実施形態では、図1に示すように、端子11の上部の形状として、矩形状の横断面を有する単純な形状を例示したが、端子11の上部の形状は、上記雄型金具又は雌型金具の内部構造に合わせて打ち抜き加工して、複雑な形状であってもよい。
絶縁電線12は、図2に示すように、単線により構成された略円形状の横断面を有する導体12aと、導体12aを覆うように設けられた絶縁層12bとを備えている。
導体12aは、伸線した後に、焼き鈍された銅線が好ましい。そして、これによれば、導体12aの硬さが、焼き鈍さない場合よりも低くなるので、絶縁電線12の配線時の変形が容易になる。また、導体12aの断面積は、流れる電流の大きさにより適宜設定すればよく、端子11を介して接続される絶縁電線12の本数で調整してもよい。
絶縁層12bは、例えば、非ハロゲン系の樹脂材料などを公知の押出機やチュービング加工機により、導体12aの側面に被覆して、形成されている。また、絶縁電線12の端部では、導体12aが絶縁層12bから露出し、その露出部分が端子11に溶接により接続されている。
絶縁電線12と各端子11との溶接部分(接続部分)及び各端子11の下部は、図2に示すように、絶縁基板10及び下側ケース22の間に設けられたモールド樹脂13で覆われているので、外力(例えば、振動)による接続部分の破損を抑制することができると共に、金属部分と水分との接触を抑制して、接続部分及び各端子11の腐食を抑制することができる。なお、各端子11は、少なくとも上記雄型金具又は雌型金具に嵌合する部分がモールド樹脂13から露出するように構成されている。そして、このような態様を有する電気接続箱は、振動環境下や腐食(淡水、海水)環境下で使用される船外機用の電気接続箱に好適である。ここで、モールド樹脂13とは、700N/cm以下の低圧(下限値:10N/cm以上)で射出される成形用の樹脂である。そのため、樹脂を充填する際に、一般的な射出成形のような高圧(3500N/cm〜4500N/cm)を必要としないので、高圧による部品の破損などを抑制することができ、絶縁電線12と各端子11との溶接部分(接続部分)の破損を抑制することができる。そして、モールド樹脂13としては、具体的に、ポリエステル樹脂、例えば、テレフタル酸及び/又はナフタレンジカルボン酸が60モル%以上含有するジカルボン酸成分と、1,4−ブタンジオール及び/又はエチレングリコールが40モル%以上を含有するジオール成分とにより構成されたポリエステル樹脂が好適に用いられる。
本実施形態では、図2に示すように、一定の方向に沿って配列する複数の端子11からなる端子群における配列方向に沿って、絶縁電線12が延びている構成を例示したが、絶縁電線12は、各端子11の配列方向と交差する方向に延びていてもよい。すなわち、絶縁電線12は、図4に示すように、絶縁基板10の表面(例えば、下側ケース22側の表面)において、ネットワーク状に張り巡らされていてもよい。ここで、図4の構成例では、絶縁基板10上に、各々、複数の端子11が配設されたヒューズ部F、コネクタ部C及びリレー部Rが規定されていると共に、絶縁電線12に接触させて、絶縁電線12の配線を目視確認するための配線規制部Pが柱状に設けられている。なお、配線規制部Pは、上側ケース21又は下側ケース22に設けられていてもよい。
上側ケース21の上面には、図1に示すように、コネクタ、ヒューズ、リレーなどの種々の外部部品の一部をそれぞれ内部に挿入して収容するための複数の部品挿入部21aが凹状に設けられている。そして、各部品挿入部21aの底面には、各端子11の上部を露出させるための開口部が設けられている。また、上側ケース21の周縁には、図1に示すように、後述する下側ケース22の各ロック部22bに嵌合するように複数のロック部21bが設けられている。
下側ケース22の上面には、図1に示すように、複数の枠部22aが格子状に配設されている。また、下側ケース22の周縁には、図1に示すように、上側ケース21の各ロック部21bに嵌合するように側方に突出した複数のロック部22bが設けられている。
次に、本実施形態の電気接続箱30を製造する方法について一例を挙げて説明する。
<準備工程>
例えば、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂などを射出成形やプレス成形することにより、絶縁基板10、上側ケース21及び下側ケース22をそれぞれ準備する。ここで、絶縁基板10の各端子保持孔Hは、成形時に、又は成形後の切削加工や穴あけ加工により形成される。
また、銅板などの金属板を打ち抜き加工して、棒状の金属材を形成した後に、その金属材の表面にSnメッキ層を形成することにより、端子11を準備する。
また、伸線された、又は伸線された後に焼き鈍された略円形の横断面を有する導体12aの側面に対して、押出加工やチュービング加工などにより絶縁層12bを被覆することにより、絶縁電線12を準備する。
<本工程>
まず、上記準備工程で準備した絶縁基板10の各端子保持孔Hに端子11をそれぞれ圧入する。
続いて、上記絶縁基板10に圧入された各端子11の端部に、上記準備工程で準備した絶縁電線12の端部の絶縁層12bを剥がして、導体12aを露出させた後に、スポット溶接や半田による鑞付けなどにより、各端子11と絶縁電線12の露出させた導体12aとを接続する。なお、本実施形態では、端子保持孔Hが形成された絶縁基板10に各端子11を圧入する方法を例示したが、例えば、絶縁基板を射出成形するための金型に複数の端子を予めセットした後に、絶縁基板を射出成形することにより、各端子を絶縁基板に保持固定してもよい。
さらに、上記端子11及び絶縁電線12が接続された絶縁基板10の絶縁電線12が形成された側の表面に、例えば、例えば、テレフタル酸及び/又はナフタレンジカルボン酸が60モル%以上含有するジカルボン酸成分と、1,4−ブタンジオール及び/又はエチレングリコールが40モル%以上を含有するジオール成分とにより構成されたポリエステル樹脂を塗布した後に、その樹脂を乾燥して、モールド樹脂13を形成する。これにより、各端子11と絶縁電線12との接続部分、及び各端子11をモールド樹脂13で被覆して、各端子11と絶縁電線12との接続部分、及び各端子11の腐食を抑制すると共に、各端子11と絶縁電線12との接続部分を補強する。なお、モールド樹脂13の内部に発泡剤を配合し、その発泡剤を発泡させることにより、モールド樹脂13を軽量化させてもよい。
最後に、上記作製された電気接続基板20aを、上記準備工程で準備した上側ケース21及び下側ケース22の間に配置して、上側ケース21のロック部21bと下側ケース22のロック部22bとを嵌合させることにより、電気接続基板20aを上側ケース21及び下側ケース22の間に固定する。
以上のようにして、本実施形態の電気接続箱30を製造することができる。なお、本実施形態では、絶縁基板10の裏面にモールド樹脂13を構成する樹脂を塗布する方法を例示したが、端子11及び絶縁電線12が接続された絶縁基板10を上側ケース21及び下側ケース22の間に固定した後に、絶縁基板10と下側ケース22との間に樹脂を充填してもよい。
以上説明したように、本実施形態の電気接続基板20a及びそれを備えた電気接続箱30によれば、端子間を接続するための回路パターンが、従来のバスバー方式及びFFC方式の電気接続箱で用いる打ち抜きパターンでなく、導体12aが単線で構成された絶縁電線12により構成されているので、回路パターンを構成する金属材料のロスが少なく、打ち抜き用の金型も不要になる。そのため、本実施形態の電気接続箱30によれば、従来のバスバー方式及びFFC方式の電気接続箱よりも製造コストを低減することができる。また、各端子11と絶縁電線12とが溶接により接続されているので、各端子11の一方の端部を圧着可能な形状に加工する必要がない。さらに、絶縁電線12を構成する導体12aが複線の撚り線でなく単線であるので、絶縁電線自体の材料コストを低減することができる。そのため、本実施形態の電気接続箱30によれば、従来の圧接接続方式の電気接続箱よりも製造コストを低減することができる。また、各端子11と単線の絶縁電線12とが溶接により接続されているので、各端子11と絶縁電線12との導通が確実になると共に、接続可能な絶縁電線12の径が制限され難くなる。さらに、複数の端子11の少なくとも2つの端子が、絶縁電線12を介して接続されているので、1つの端子11に複数の絶縁電線12を容易に接続することができる。そのため、本実施形態の電気接続箱30によれば、従来の圧接接続方式の電気接続箱よりも端子間の接続の自由度を向上させることができるので、例えば、モデルチェンジに対しても柔軟に対応することができる。したがって、製造コストを低減して、端子間の接続の自由度を向上させることができる。
本実施形態の電気接続基板20a及びそれを備えた電気接続箱30によれば、絶縁基板10の端子保持孔Hが形成された部分がその周囲よりも厚くなっているので、各端子11との接触面積が大きくなり、各端子11を安定して絶縁基板10に固定することができる。
本実施形態の電気接続基板20a及びそれを備えた電気接続箱30によれば、複数の端子11の少なくとも1つに複数本の絶縁電線12が溶接されているので、電力供給用の絶縁電線に対して、配線の接続や分岐を行うことができる。
本実施形態の電気接続基板20a及びそれを備えた電気接続箱30によれば、各端子11と絶縁電線12との接続部分が下側ケース22と絶縁電線10との間に設けられたモールド樹脂13で覆われているので、各端子11と絶縁電線12との接続部分、及び各端子12の腐食を抑制すると共に、各端子11と絶縁電線12との接続部分を補強して、振動などの外力による接続部分の破線を抑制することができる。
《発明の実施形態2》
図5は、本実施形態の電気接続箱を構成する電気接続基板20bの断面図であり、図6は、電気接続基板20bの回路図である。なお、以下の各実施形態において、図1〜図4と同じ部分については同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
本実施形態の電気接続箱では、上記実施形態1の電気接続基板20aの代わりに電気接続基板20bが用いられ、その他の構成が上記実施形態1の電気接続箱30の構成と実質的に同じになっている。
具体的に電気接続基板20bでは、端子間を接続するための回路パターンが、図5及び図6に示すように、端子11a、11b及び11cを互いに接続し、端子11d、11e及び11fを互いに接続するように構成されている。ここで、電気接続基板20bは、例えば、溶接装置のプログラムを変更するなどして、接続位置を変更するだけで作製することができる。
本実施形態の電気接続基板20b及びそれを備えた電気接続箱によれば、上記実施形態1と同様に、絶縁基板10に圧入された複数の端子11が、導体12aが単線で構成された絶縁電線12を介して接続されているので、製造コストを低減して、端子間の接続の自由度を向上させることができる。
《発明の実施形態3》
図7は、本実施形態の電気接続箱を構成する電気接続基板20cの断面図である。
上記実施形態1及び2の電気接続基板20a及び20bでは、各端子11が下側ケース(22)側で接続されていたが、本実施形態の電気接続基板20cでは、各端子11が上側ケース(21)側及び下側ケース(22)側の双方で接続されている。
具体的に電気接続基板20cでは、図7に示すように、端子間を接続するための上側ケース(21)側の回路パターンが、端子11f、11g及び11hを互いに接続するように構成され、端子間を接続するための下側ケース(22)側の回路パターンが、端子11a及び11cを互いに接続し、端子11e及び11iを互いに接続し、端子11d及び11jを互いに接続し、端子11b及び11kを互いに接続するように構成されている。
本実施形態の電気接続基板20c及びそれを備えた電気接続箱によれば、上記実施形態1及び2と同様に、絶縁基板10に圧入された複数の端子11が、導体12aが単線で構成された絶縁電線12を介して接続されているので、製造コストを低減して、端子間の接続の自由度を向上させることができると共に、複数の端子11が、絶縁基板10の上側ケース(21)側及び下側ケース(22)側の双方において、溶接された単線の絶縁電線12を介してそれぞれ接続されているので、電気接続箱の内部の限られた空間内で比較的複雑な回路を構成することができる。
《発明の実施形態4》
図8、図9及び図10は、本実施形態の電気接続箱を構成する電気接続基板20d、20e及び20fの断面図である。
上記実施形態1、2及び3の電気接続基板20a、20b及び20cは、1枚の絶縁基板10を有していたが、本実施形態の電気接続基板20d、20e及び20fでは、2枚の絶縁基板10a及び10bを有し、電気接続箱の上下両方向に端子が突出(露出)して、相手部材(コネクタ、ヒューズ、リレー)と嵌合する構成になっている。
具体的に電気接続基板20dは、図8に示すように、複数の端子保持孔Haが形成された樹脂製の絶縁基板10aと、絶縁基板10aに対向して配置され、複数の端子保持孔Hbが形成された樹脂製の他の絶縁基板10bと、絶縁基板10aの各端子保持孔Haにそれぞれ圧入された複数の端子11(11aa〜11af)と、絶縁基板10bの各端子保持孔Hbにそれぞれ圧入された複数の他の端子11(11ba〜11bf)と、複数の端子11(11aa〜11af)の少なくとも2つを絶縁基板10aの下側ケース(22)側、及び複数の他の端子11(11ba〜11bf)の少なくとも2つを絶縁基板10bの上側ケース(21)側で、互いに接続するための複数の絶縁電線12とを備えている。そして、電気接続基板20dでは、絶縁基板10a及び10bの間で端子間を接続するための回路パターンが、図8に示すように、端子11aa及び11abを互いに接続し、端子11ae及び11afを互いに接続し、端子11ba及び11bbを互いに接続し、端子11be及び11bfを互いに接続し、端子11ab、11bc及び11bdを互いに接続し、端子11bb、11ac及び11adを互いに接続するように構成されている。ここで、電気接続基板20dでは、図8に示すように、絶縁基板10aに圧入された複数の端子11aa〜11afと、絶縁基板10bに圧入された複数の端子11ba〜11bfとが重ならないように各端子11が配置されている。
また、電気接続基板20eでは、図9に示すように、絶縁基板10a及び10bが電気接続基板20dよりも離間して、絶縁基板10aに圧入された複数の端子11aa〜11afと、絶縁基板10bに圧入された複数の端子11ba〜11bfとが重なるように各端子11が配置され、その他の構成が上記電気接続基板20dと類似している。そして、電気接続基板20eでは、絶縁基板10a及び10bの間で端子間を接続するための回路パターンが、図9に示すように、端子11aa及び11abを互いに接続し、端子11ab及び11acを互いに接続し、端子11ac及び11adを互いに接続し、端子11ae及び11afを互いに接続し、端子11ba及び11bbを互いに接続し、端子11bb及び11bcを互いに接続し、端子11bc及び11bdを互いに接続し、端子11be及び11bfを互いに接続するように構成されている。
また、電気接続基板20fでは、図10に示すように、絶縁基板10a及び10bが絶縁状態で積層され、端子間を接続するための回路パターンが、絶縁基板10aの上側ケース(21)側において、端子11aa及び11abを互いに接続し、端子11ab及び11acを互いに接続し、端子11ac及び11adを互いに接続し、端子11ae及び11afを互いに接続し、絶縁基板10bの下側ケース(22)側において、端子11ba及び11bbを互いに接続し、端子11bb及び11bcを互いに接続し、端子11bc及び11bdを互いに接続し、端子11be及び11bfを互いに接続するように構成されている。
なお、本実施形態の電気接続基板20d〜20fを備えた電気接続箱では、複数の端子11aa〜11afが上側ケース(21)から露出するように設けられていると共に、複数の他の端子11ba〜11bfが下側ケース(22)から露出するように設けられている。
本実施形態の電気接続基板20d〜20f及びそれを備えた電気接続箱によれば、上記実施形態1〜3と同様に、絶縁基板10a及び10bに圧入された複数の端子11が、導体12aが単線で構成された絶縁電線12を介して接続されているので、製造コストを低減して、端子間の接続の自由度を向上させることができる。
また、本実施形態の電気接続基板20d及びそれを備えた電気接続箱によれば、絶縁基板10aに圧入された各端子11aa〜11afと、絶縁基板10bに圧入された各端子1baa〜11bfとの距離が電気接続基板20eよりも短いので、上側ケース(21)から露出する端子11aa〜11afと、下側ケース(22)から露出する端子11ba〜11bf)とを容易に接続することができると共に、絶縁基板10a及び10bの間隔が電気接続基板20eよりも狭くなっているので、電気接続箱のサイズを小さくすることができる。
また、本実施形態の電気接続基板20e及びそれを備えた電気接続箱によれば、絶縁基板10a及び10bの間隔が電気接続基板20dよりも広くなっているので、絶縁基板10aに圧入された各端子11aa〜11af及びそれに溶接された絶縁電線12と、絶縁基板10bに圧入された各端子1baa〜11bf及びそれに溶接された絶縁電線12とが干渉しないように、端子間を接続するための回路パターンを構成させることができる。
また、本実施形態の電気接続基板20f及びそれを備えた電気接続箱によれば、絶縁基板10a及び10bの間に端子間を接続するための回路パターンが設けられていないので、絶縁基板10a及び10bの間隔を狭くすることができ、電気接続基板20eよりも省スペース化を実現することができる。
《発明の実施形態5》
図11は、本実施形態の電気接続箱を構成する電気接続基板20gの断面図である。
上記実施形態4の電気接続基板20d、20e及び20fでは、2枚の絶縁基板10a及び10bを用いて、上側ケース(21)から露出する端子11aa〜11af、及び下側ケース(22)から露出する端子11ba〜11bfの双方を配置させていたが、本実施形態の電気接続基板20gでは、1枚の絶縁基板10cを用いて、上側ケース(21)から露出する端子11aa〜11af、及び下側ケース(22)から露出する端子11ba〜11bfの双方を配置させている。
具体的に電気接続基板20gは、図11に示すように、複数の端子保持孔Ha及びHbが形成された樹脂製の絶縁基板10cと、絶縁基板10cの各端子保持孔Haにそれぞれ圧入された複数の端子11(11aa〜11af)と、絶縁基板10cの各端子保持孔Hbにそれぞれ圧入された複数の他の端子11(11ba〜11bf)と、複数の端子11aa〜11afの少なくとも2つを絶縁基板10cの下側ケース(22)側、及び複数の端子11ba〜11bfの少なくとも2つを絶縁基板10cの上側ケース(21)側で、互いに接続するための複数の絶縁電線12とを備えている。そして、電気接続基板20gでは、端子間を接続するための回路パターンが、図11に示すように、上側ケース(21)側において、端子11ba、11bb、11bc及び11bdを互いに接続し、端子11be及び11bfを互いに接続し、下側ケース(22)側において、端子11aa、11ab、11ac及び11adを互いに接続し、端子11ae及び11afを互いに接続するように構成されている。
本実施形態の電気接続基板20g及びそれを備えた電気接続箱によれば、上記実施形態1〜4と同様に、絶縁基板10cに圧入された複数の端子11が、導体12aが単線で構成された単線の絶縁電線12を介して接続されているので、製造コストを低減して、端子間の接続の自由度を向上させることができると共に、上側ケース(21)から露出する端子11aa〜11af、及び下側ケース(22)から露出する端子11ba〜11bfの双方を配置させる場合でも、1枚の絶縁基板10cで済むので、電気接続箱を軽量化することができる。
以上説明したように、本発明は、電気接続箱において、製造コストを低減して、端子間の接続の自由度を向上させることができるので、自動車などの車両の電気系統について有用である。
実施形態1に係る電気接続箱30の分解斜視図である。 電気接続箱30を構成する電気接続基板20aの断面図である。 電気接続基板20aの回路図である。 電気接続基板20aの下面側の他の構成例を模式的に示した平面図である。 実施形態2に係る電気接続箱を構成する電気接続基板20bの断面図である。 電気接続基板20bの回路図である。 実施形態3に係る電気接続箱を構成する電気接続基板20cの断面図である。 実施形態4に係る電気接続箱を構成する電気接続基板20dの断面図である。 実施形態4に係る電気接続箱を構成する電気接続基板20eの断面図である。 実施形態4に係る電気接続箱を構成する電気接続基板20fの断面図である。 実施形態5に係る電気接続箱を構成する電気接続基板20gの断面図である。
H,Ha,Hb 端子保持孔
10,10a〜10c 絶縁基板)
11 端子
12 絶縁電線
12a 導体
13 モールド樹脂
20a〜20g 電気接続基板
21 上側ケース(第1筐体部材)
22 下側ケース(第2筐体部材)
30 電気接続箱

Claims (4)

  1. 第1筐体部材と、
    上記第1筐体部材に嵌合するように設けられた第2筐体部材と、
    上記第1筐体部材及び第2筐体部材の間に固定され、各々、上記第1筐体部材から露出するように複数の端子が設けられた絶縁基板とを備えた電気接続箱であって、
    上記複数の端子の少なくとも2つは、導体が単線で構成された絶縁電線を介して接続されていることを特徴とする電気接続箱。
  2. 請求項1に記載された電気接続箱において、
    上記複数の端子の少なくとも1つには、上記絶縁電線が複数本接続されていることを特徴とする電気接続箱。
  3. 請求項1又は2に記載された電気接続箱において、
    上記複数の端子の少なくとも2つは、上記絶縁基板の上記第2筐体部材側で接続されていることを特徴とする電気接続箱。
  4. 請求項1乃至3の何れか1つに記載された電気接続箱において、
    上記各端子と上記絶縁電線との接続部分は、モールド樹脂で覆われていることを特徴とする電気接続箱。
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JP2019047601A (ja) * 2017-08-31 2019-03-22 矢崎総業株式会社 電気配線ユニット、電気接続箱及びワイヤハーネス

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