JP2010224851A - 携帯端末装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】救助者の位置をより早く探索できる携帯電話を提供する。
【解決手段】アンテナから受信される各種情報から災害情報を受信し処理を行う災害情報処理部と、位置情報取得用アンテナから取得した信号から携帯電話機の位置情報を取得する位置情報取得部と、災害情報位置と携帯電話機位置との対応(整合性)をとることができる位置情報データベースと、を有している。災害情報位置と携帯電話機位置と、位置情報データベースと、から携帯電話の現在位置の被災段階を判定し、所定の段階以上の災害に遭遇したと判定された際に所有者情報と共に救難信号外部に電波として発信する。さらに、救難信号発信制御部の制御によって音波として救難信号を発生する音波発生部と、音波発生部からの信号を外部に音波として発信するスピーカーと、救難信号発信制御部の救難信号の発信を停止するためのユーザからの入力を処理する救難信号停止処理部と、を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯端末装置に関し、特に、災害発生時に身動き・連絡が取れなくなった場合に、救難信号を発生し救助を容易にする救難信号発生装置付き携帯電話に関する。
携帯電話は、現在、一人が一台を常時携帯しているという程度にまで普及してきている。気象庁は、2007年10月1日から緊急地震速報の一般向けサービスの提供を開始し、また、2007年以降、携帯電話各社は、この緊急地震速報を用いて、一定以上の揺れが予測される地域内の各ユーザの携帯電話に通知するサービスを提供し、このサービスの機能を搭載した携帯電話の提供を開始している。
この緊急地震速報通知サービスにより、地震発生の数秒〜数十秒前に地震発生の通知を受けたユーザは、短い時間ではあるが、地震発生の前に、避難や安全確保などの備えを行なうことが出来るようになってきた。
また、地上波デジタル放送の携帯電話向けのワンセグ放送などと共に配信されるデータ放送からも地震の情報が取得できるようになってきている。
関連する先行技術としては以下のものが挙げられる。
特開2001−95045号公報 特開2002−152061号公報
現在の緊急地震速報通知サービスでは、震源地からのP波(初期微動)とS波(主要動)の速度差を用いている。この仕組み上、通知を受けられるのは、数秒〜数十秒程度となり、震源地に近いほど通知を受けてから地震の揺れの発生までの時間は短く、遠いほど通知を受けてから地震の揺れの発生までの時間は長くなる。
前述のように、震源地に近い地域では、緊急地震速報通知を受けるまでの時間が短く、また、震源地に近いため震度も大きくなる場合が多い。従って、地震が発生し避難や安全確保を行なう前に、建物の倒壊や家具の転倒、建物の入り口等の破壊による閉じ込め、あるいは自身の転倒による気絶などにより、身動きが取れなくなってしまう可能性がある。
図5は、従来の災害時の要救助者探索の様子を示した図である。図5に示すように、身動きが取れなくなった携帯電話502を所持する要救助者501の位置を、探索者503が呼びかけや手作業、もしくは、要救助者を発見するために訓練された災害救助犬504を利用するなどして行なわれるが、要救助者を発見するまで時間が掛かったりする場合が多い。また、要救助者が携帯電話502を所有していた場合、知人からの着信により、メロディなどの鳴動で発見しやすくなることも考えられるが、携帯電話502がマナーモードになっていたり、回線負荷により着信できなかったりする場合も考えられる。
もし、外部との通信手段としての携帯電話を操作できたとしても、災害の規模が大きい場合には、通信を行なうための通信基地局が稼動していなかったり、多数の人が安否を確認しようとして、回線の不可が高まったりすることで、自身の位置・状況を連絡することが出来ない場合もある。
上記特許文献1では、緊急時に遭遇した際にわずらわしい操作をなくし、例えば、図4に示すように、携帯電話401に搭載されたキー・ボタン402に割り当てられたボタンの一つを操作することで、緊急救助連絡を行う方法が提案されている。また、上記特許文献2では、予定された時間を経過すると自動的に緊急事態発生を通報し、所在を知らせる携帯電話が提案している。
しかしながら、大きな地震などの災害発生時には、前述のように、携帯電話の操作が出来ないような身動きがとれない状態に陥る場合があった。また、地震のような災害自体が何時間後に発生するかを予測する事が困難であったりするため、これまで提案された方法では対応できないという問題があった。
本発明は、身動きの取れなくなったよう救助者の位置をより早く探索できる携帯電話を提供することにある。
本発明の一観点によれば、予測される災害の被災段階と地域とを対応させた情報を含む災害情報を取得する災害情報処理部と、前記災害情報処理部により受信された前記地域と、現在の位置情報と、に基づいて、前記災害の被災段階を判定する被災段階判定部と、前記被災段階判定部により、予め定められた基準以上の被災段階であると判定されると、救難信号の発信を開始する救難信号発信部と、前記救難信号発信部からの救難信号を停止するための処理を行う救難信号停止処理部と、を有することを特徴とする携帯端末装置が提供される。
また、予測される災害の被災段階と地域とを対応させた情報を含む災害情報を取得する災害情報処理部と、位置情報を取得する位置情報取得部と、前記位置情報取得部により取得される位置と、前記災害情報処理部により受信された前記地域とに基づいて、前記災害の被災段階を判定する被災段階判定部と、前記被災段階判定部により、予め定められた基準以上の被災段階であると判定されると、救難信号の発信を開始する救難信号発信部と、前記救難信号発信部からの救難信号を停止するための処理を行う救難信号停止処理部と、を有することを特徴とする携帯端末装置が提供される。
本発明に係る携帯電話では、緊急地震速報サービスと連携し、ユーザのいる場所が大きな災害に見舞われたと判断し、ユーザ操作による停止が行なわれない限り自動的に救難信号を発生し、家屋倒壊、家具転倒、閉じ込めなどで身動きの取れなくなったよう救助者の位置をいち早く探索できる。救難信号発信部からの救難信号を停止するための処理を行う救難信号停止処理部は、換言すれば、ユーザ操作による停止が行なわれるまで救難信号の発信を継続する。
また、前記災害情報処理部により受信される前記災害情報は、気象庁が提供する緊急地震速報情報であることを特徴とする。
また、各地の地名と経度・緯度情報とをペアとして格納する位置情報データベースを有し、前記被災段階判定部は、前記位置情報データベースを参照して前記災害の被災段階を判定することが好ましい。これにより、迅速に検索することができる。位置情報データベースは外部に設けることもできる。
前記被災段階は、緊急地震速報通知のテキスト情報から、被災地名を抽出し、前記位置情報データベースに格納されている各地の地名と経度・緯度情報をペアとしたデータベースから震源地名に対応する地名の経度・緯度を取得し、取得した現在地の経度・緯度を元に被災地までの距離を演算することにより推定することができる。前記基準を設定する基準設定部を有することが好ましい。これにより、基準によりどの程度で警告するかをカスタマイズできる。
また、前記救難信号発信部は、救難信号として、個人を特定する情報を付加した信号を送出することが好ましい。これにより、どの個人が救難を求めているかを確認することができる。前記救難信号停止処理部は、外部からの通信手段による予め定められた操作を受けて救難信号を停止する処理を開始することが好ましい。
本発明の他の観点によれば、予測される災害の被災段階と地域とを対応させた情報を含む災害情報を取得するステップと、位置情報を取得する位置情報取得ステップと、前記位置情報取得ステップにより取得される位置と、前記災害情報受信ステップにより受信された前記地域とに基づいて、前記災害の被災段階を判定する被災段階判定ステップと、前記被災段階判定ステップにより、予め定められた基準以上の被災段階であると判定されると、救難信号の発信を開始する救難信号発信ステップと、前記救難信号発信ステップからの救難信号を停止するための処理を行う救難信号停止処理ステップと、を有することを特徴とする救難信号取得方法が提供される。
本発明は、コンピュータに上記に方法を実行させるためのプログラムであっても良く、該プログラムを記録するコンピュータ読みとり可能なプログラムであっても良い。該プログラムは、インターネットなどの伝送媒体により取得できるものであっても良い。
本発明によれば、大地震発生時、緊急地震速報サービスを利用する事によって、家屋倒壊、家具転倒、閉じ込めなどによって、携帯電話が操作不能、もしくは通話が不可能となり、外部から助けが必要なユーザに対して、救難信号を発信する事によって、要救助者の位置特定を容易にすることが可能になるといった効果が得られる。
また、救難信号に個人を特定する情報を乗せて発信する事により、要救助者が話ができない状況にあっても、本人確認を容易にすることが可能になるといった効果が得られる。
本発明の第1の実施の形態における救難信号発信装置付き携帯電話の一構成例を示す機能ブロック図である。 本実施の形態における救難信号発信装置付き携帯電話からの救難信号を元に救助を行なう様子を示した図である。 本実施の形態における救難信号発信装置付き携帯電話の災害発生時の処理の流れを示すフローチャート図である。 特許文献2に記載されている緊急救助連絡用ボタン付き携帯電話の外観図である。 従来の災害時の要救助者探索の様子を示した図である。 緊急地震速報通知サービスで提供される情報の一例を示した図である。 本実施の形態による救難信号発信装置付き携帯電話において、被災段階を判定する処理の流れを示すフローチャート図である。 本実施の形態による緊急地震速報通知サービスで提供される周辺地域の予測震度の情報の一例を示した図である。 本実施の形態による地域番号、地域名、予測震度、緯度、経度、各地域から現在地までの距離をテーブルとして示した図である。 本実施の形態による救難信号発信装置付き携帯電話における被災段階を判定する処理の流れを示すフローチャート図である。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態による救難信号発生装置付き携帯電話の一構成例を示す機能ブロック図である。
図1に示すように、本実施の形態による救難信号発生装置付き携帯電話携帯電話機用アンテナ101と、携帯電話機用アンテナ101から受信される各種情報から災害情報を受信し処理を行う災害情報処理部102と、携帯電話機の位置を取得するための位置情報取得用アンテナ103と、位置情報取得用アンテナから取得した信号から携帯電話機の位置情報を取得する位置情報取得部104と、災害情報処理部102から得られる災害情報位置と位置情報取得部104から得られる携帯電話機位置との対応(整合性)をとることができる位置情報データベース105と、を有している。
さらに、災害情報処理部102から得られる災害情報位置と位置情報取得部104から得られる携帯電話機位置と、位置情報データベース105と、から携帯電話の現在位置の被災段階を判定する被災段階判定部106と、被災段階判定部106で所定の段階以上の災害に遭遇したと判定された際に救難信号を発信する救難信号発信制御部107と、救難信号とともに発信する携帯電話機の所有者情報格納部108と、救難信号発信制御部107の制御によって所有者情報格納部108の所有者情報と共に電波として救難信号を発生する電波発生部109と、救難信号を電波として発信する電波発生部109からの信号を外部に電波として発信する電波発生用アンテナ110とを有している。さらに、救難信号発信制御部107の制御によって音波として救難信号を発生する音波発生部111と、救難信号を音波として発信する音波発生部111からの信号を外部に音波として発信するスピーカー112と、救難信号発信制御部107の救難信号の発信を停止するためのユーザからの入力を処理する救難信号停止処理部113と、を有している。救難信号発信部100・112からの救難信号を停止するための処理を行う救難信号停止処理部113は、換言すれば、ユーザ操作による停止が行なわれるまで救難信号の発信を継続する。バッテリ残量が少なくなった場合には、その他の機能を停止しても、この救難信号の発信を継続するように制御するのが好ましい。
図3は、本実施の形態による救難信号発生装置付き携帯電話における地震発生時の救難信号発信までの処理の流れを示すフローチャート図である。適宜、図1も参照しながら説明を行う。このフローチャート図に示されている処理に基づき、救難信号発信処理の地震発生時、緊急地震速報が気象庁から携帯電話会社の通信網を通じて各ユーザの携帯端末に配信される(開始)。
携帯電話機用アンテナ101で緊急地震速報信号を受信し、災害情報処理部102では、携帯電話機用アンテナ101で受信した信号が緊急地震速報か否かを判別し、地震速報内の情報を解析し、どの地域にどの程度の揺れ・震度が発生するかを解釈する処理を行う(ステップS301)。具体的に説明すると、現在提供されているサービスでは、震度4以上の揺れが発生すると予想される地域の基地局からの震源地の地名と大きな揺れが発生するため注意が必要という旨の同一メッセージとが携帯電話に通知されるため、震源地名と震度が一定以上であるということを抽出し、出力するための処理を行う。また、詳細な震源地や地震規模(マグネチュード)や各地域における予想震度などが提供される場合には、それらの震源地情報、地域毎の予想震度の抽出し出力する処理を行なう。
次に、位置情報取得用アンテナ103と位置情報取得部104とにより、携帯電話の現在位置情報を取得する(ステップS302)。より具体的には、GPS(Global Positioning System)を用いた位置測定処理を行い、現在の位置情報として、例えば、緯度と経度とを取得する。
GPSが利用できないケース、例えば、地下街、建物内部では、位置情報取得部104は、位置情報取得用アンテナ103を用いるのではなく、携帯電話機用アンテナ101により現在通信を行なっている通信基地局からの基地局情報を取得し、位置情報データベース105から基地局情報と経度・緯度とをペアにしたデータベースを元に、携帯電話の現在の位置情報として緯度・経度を取得する。
次に、ステップS301とステップS302により取得した震源地情報、予測震度、現在位置情報を元に、被災段階判定部106において、ユーザが遭遇すると推定される被災段階を判定する処理を行う。具体的には、以下の処理が行われる。
図6は、緊急地震速報通知サービスで提供される情報の一例を示した図である。現在の緊急地震速報から得られる地震に関する情報としては、図6に示す緊急地震速報通知画面601において、震度4以上の揺れが予測される地域の基地局から各携帯電話に緊急地震速報が送信されるため、図6に示す震源地名602がわかるとともに、予測震度は震度4以上であると判定できる。より詳細な被災度段階を判定するためには、以下の図7に示す処理フローに基づき処理を行う。
図7は、本実施の形態による救難信号発信装置付き携帯電話において、被災段階を判定する処理の流れを示すフローチャート図である。
まず、はじめに、緊急地震速報通知画面601上のテキスト情報から、震源地名602を抽出する(ステップS701)。次に、位置情報データベース105に格納されている各地の地名と経度・緯度情報をペアとしたデータベースから震源地名に対応する地名の経度・緯度を取得する(ステップS702)。次に、ステップS302で取得した現在地の経度・緯度を元に震源地までの距離を以下の式で計算する。
(式1)L=(Hk − Ck)×Lk) + ((Hi − Ci)×30))(1/2)
ここで、Hkは震源地の経度(秒)、Hiは震源地の緯度(秒)、Ckは現在地の経度(秒)、Ciは現在地の緯度(秒)である。
Lkは、経度に乗ずる定数であり、緯度によって変化するため、現在地の緯度Ciに基づいたテーブルTk[Ci]を用いて計算してもよいし、日本が対象であれば平均経度としてLk=35(m)と定数としても良い(ステップS703)。次にステップS703で求めた震源地から現在地までの距離Lに基づき、緊急地震速報が通知される最低震度をベースとし、推定震度を以下の式で計算する。(ステップS703)
(式2)Sp=Ts[4+F(L)]
ここで、Spは予測震度、Tsは震度を0以下なら「4」、1なら「5弱」2なら「5強」、3なら「6弱」、4以上なら「6強以上」に変換する変換式でありテーブル化しておいても良い。また、F(L)は、震源地までの距離Lに応じて、減衰する数値を出力する関数である。震度は震源地からの距離だけでなく震源の深さや地質などにも影響するが、目安として予測震度を計算するために、例えば以下のような式を用いる。
(式3)F(L)= 4 − Dc×L
ここでDcは、定数であり、距離が近ければF(L)は4に近い値を、遠くなれば0もしくはマイナス値を出力する。次に、被災段階を出力するが、ここでは上記式2で求めた震度をそのまま被災段階として出力する。
将来的に、詳細な震源地や地震規模(マグネチュード)情報が提供されるようになった場合には、ステップS703の推定震度計算は、震源地と現在地の距離と発生した地震規模から下記の式によって震度を予測する事も出来る。
(式4)Sp= Ts[4+F(M,L)]
ここで、Mは地震の規模を示し、F(M,L)は地震規模と震源までの距離に応じて減衰率を元に予測震度を算出する関数である。
図8は、本実施の形態による緊急地震速報通知サービスで提供される周辺地域の予測震度の情報の一例を示した図である。図8に示す緊急地震速報通知サービスで提供される周辺地域の予測震度の情報では、地域名を特定した地震の発生に関する報知と、各地域にとそれに対応する予測震度との関係が示される。このように、緊急地震速報通知情報画面801に、各地域別の予想震度情報802が提供されるようになった場合には、現在位置と最も近い地域を、地域名から位置情報データベース105により緯度・経度に変換し距離を計算することによって求めた後、その地域の予想震度を現在位置の予想震度、被災段階として判定することも可能になる。
図9は、本実施の形態による地域番号、地域名、予測震度、緯度、経度、各地域から現在地までの距離をテーブルとして示した図であり、上記の各式を利用して求めた情報を示す図である。
この処理について具体的には、図3、図10で示すフローチャート図に基づき計算を行う。まず、携帯電話において、図9に示すように左から順番に、地域番号、地域名・予測震度・緯度・経度・現在地からの距離を格納するテーブル901を作成し、緊急地震速報通知情報画面801のテキストや各地域別の予想震度情報802から地域名、予測震度を抽出しテーブルに格納する(ステップSA01)。
以下で、このテーブル情報から、現在地の予測震度を抽出する処理について説明する。上記ステップS302で取得した現在地の経度Ck,緯度Ciを設定する(ステップSA02)。次に、予測震度Spの初期値の―1と設定する(ステップSA03)。次に、最近傍地域までの距離Lmin(m)を整数値の最大値MAXINT(=2,147,483,647)に設定する(ステップSA04)。
次に、ループ処理のためのインデックスnを1に設定する(ステップSA05)。次にnがテーブル901に登録してある登録件数以上か否かを判定し、nが登録件数以上であれば処理を終了し、nが登録件数未満であれば、次のステップに進む。次に、位置情報データベース105内の地域名と経度・緯度とがペアになったデータベースから地域nの地域名から地域nの経度Kn、緯度Inを取得する(ステップSA06)。次に、式1と同様に下記式で、地域nから現在地までの距離Lnを計算する(ステップSA08)
(式5)Ln=(((Kn − Ck)×Lk) + ((In − Ci)×30)(1/2)
次にLminと式5で計算したLnとを比較し、LminよりLnが大きく、かつ、Lnが予め定めた距離Lcより小さいという条件を満たすか否かを判定する(ステップSA09)。Lcを、例えば20,000m(=20km)とすることにより、遠くの地域の予測震度が現在地の予測震度に影響を与えないようにする。ステップSA09の条件式を満たせば、現在地の予測震度Spに地域nの予測震度を設定し(ステップSA10)、ステップSA09の条件式を満たさなければステップSA10の処理を飛ばす。次に、ループ処理用のインデックスnに1を加え(ステップSA11)、処理をSA06に戻し、テーブル901に登録してあるすべての地域についてステップSA07からSA11までの処理を実行し、各地域別の予想震度情報902の中から、現在地にもっとも近い距離の地域の予測震度を現在地の予測震度Spとして算出する。
次に、被災段階が基準以上であるかどうか否かを判別し(ステップS304)、基準以上であれば処理をステップS305に移し、基準以下であれば何もしないで終了する。
具体的には、携帯電話機本体に工場出荷時に設定されている値やユーザ操作による設定によって、本ステップでの基準は基準設定部により設定され、基準としては例えば震度を基準とする。例えば、立っていることが困難になったり、固定していない家具が転倒したり、開かなくなるドアが多くなる震度6弱を基準としたり、立っていることが出来なかったり、耐震性の低い住宅で倒壊の可能性がある震度6強を基準とする。
次に、ステップS304で被災段階が基準以上である、言い換えるとユーザが基準以上の被災を被ったと判断した場合に、救難信号の発信を開始する(ステップS305)。
具体的には、被災段階判定部106は被災段階が基準以上であった場合、救難信号発信制御部107へ救難信号発信処理の開始を指示する。救難信号発信制御部107は、所有者を特定する情報(携帯電話番号、名前など)を格納する所有者特定情報格納部108から所有者特定情報を取得し、電波発生部109から救難信号として予め設定していた波形の電波に、所有者特定情報をAM(振幅変調)、FM(周波数変調)などを用いて冗長させ電波発生用アンテナ110から救難信号を電波として発信する。電波発生部109および電波発生用アンテナ110からの救難信号電波は継続して発信してもよいが、携帯電話機のバッテリの電力消費量を抑え、長時間救難信号を発信できるように、一定時間、電波を発信しその後一定時間は電波発信を停止するように間欠的に発信するようにしても良い。
また、救難信号発信制御部107は、音波発生部111から救難信号として予め設定していた波形の音波をスピーカー112から救難信号を音波として発信する。音波発生部111および音波発生用アンテナ112からの救難信号音波は継続して発信してもよいが、携帯電話機のバッテリの電力消費量を抑え、長時間救難信号を発信できるように、一定時間、音波を発信しその後一定時間は音波発信を停止するように間欠的に発信するようにしても良い。
次に、救難信号停止処理が行われたかどうかを救難信号停止処理部113によって判別し(ステップS306)、救難信号停止処理が行われた場合には、処理をステップS307に移し、そうでない場合には、継続して救難信号の発信を行なう。
この処理は、基準以上の被災を被ったが、ユーザは自由に行動・避難が出来る状態である場合、要救助者を探索する探索者の邪魔にならないように救難信号を停止するための処理をユーザが行うことができる。
具体的には、救難信号停止処理としては、以下のうちの少なくともいずれかの処理を行なうものとする。
・ 携帯電話の電源を切る。
・ 携帯電話上の予め定められた順でキー操作を行なう。
・ 携帯電話画面上に表示される救難信号停止処理ガイドに基づき操作を行なう。
・ 外部の電話から携帯電話に電話を掛け、外部からの電話で予め定められたプッシュキーの操作を行う。
次に、救難信号停止処理部113で救難信号停止処理がユーザによって行われた際に、救難信号発信制御部107に対し、救難信号発信を停止する信号を送り、救難信号を停止し、救難信号発信を停止する(ステップ307)
図2は、本発明による救難信号発生装置付き携帯電話を所持しており、身動きが取れなくなったユーザ(要救助者)の探索の様子を示す図である。
前述のように、ユーザ201が被災し、身動きが取れなくなった場合、ユーザ201の所有する救難信号発信装置付き携帯電話202から、電波および音波により、救難信号が間欠的に発生される。
要救助者であるユーザ201の探索者203は、救難信号受信装置204を持ってユーザ201の探索を行なう場合は、救難信号用電波の強度や救難信号用音波の強さや方向により、要救助者であるユーザの所持している救難信号発信装置付き携帯電話202の位置とその付近にいると推定されるユーザ201を探索する。
救難信号発信装置付き携帯電話202からの救難信号の電波には所有者情報をAMもしくはFMなどの変調方式により所有者情報が載せられているため、探索者203はその信号を復調することにより、ユーザ201が誰であるかを識別することも可能である。
また、探索者203が救難信号受信装置204を所有していない場合でも、救難信号発信装置付き携帯電話202から救難信号用音波が発生し、その強さや方向により、救難信号発信装置付き携帯電話202の位置、そして、その付近にいると推定されるユーザ201を探索することができる。
このように、救難信号発信装置付き携帯電話202を所持していることにより、ユーザ201のように、身動きの取れなくなった要救助者の探索を速やかに行なうことが可能になる。
尚、本実施の形態では、携帯電話機用アンテナ101、電波発生用アンテナ110は別のアンテナとして説明しているが、受発信可能なアンテナとして同一のアンテナと実装する事も可能である。
以上に説明したように、本実施の形態によれば、例えば、大地震発生時など、緊急地震速報サービスを利用することによって、家屋倒壊、家具転倒、閉じ込めなどによって、携帯電話が操作不能、もしくは通話が不可能となり、外部から助けが必要なユーザに対して、救難信号を発信する事によって、要救助者の位置特定を容易にすることが可能になるといった効果が得られる。また、救難信号に個人を特定する情報を例えば多重化処理などにより乗せて発信することにより、要救助者が話ができない状況にあっても、本人確認を容易にすることが可能になるといった効果が得られる。
本発明に関わる携帯電話で動作するプログラムは、本発明に関わる上記実施形態の機能を実現するように、CPU(Central Processing Unit)等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)であっても良い。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的にRAM(Random Access Memory)に蓄積され、その後、Flash ROM(Read Only Memory)などの各種ROMやHDD(Hard Disk Drive)に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行われる。
また、図1における各構成部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等された発明も含まれる。
本発明は、救難信号発生装置付き携帯電話に利用可能である。
101…携帯電話機用アンテナ、102…災害情報処理部、103…位置情報取得用アンテナ、104…位置情報取得部、105…位置情報データベース、106…被災段階判定部、107…救難信号発信制御部、108…所有者情報特定情報格納部、109…電波発生部、110…電波発生用アンテナ、111…音波発生部、112…スピーカー、113…救難信号停止処理部
201…ユーザ(要救助者)、202…救難信号発信装置付き携帯電話、203…探索者、204…救難信号受信装置
401…携帯電話、402…緊急救助連絡用ボタン
501…要救助者、502…要救助者の携帯電話、503…要救助者探索者、504…災害救助犬
601…緊急地震速報通知画面、602…震源地情報
801…緊急地震速報通知画面、802…地域別予測震度情報
901…各地域の緯度・経度・現在位置までの距離リスト、902…最近傍地域

Claims (10)

  1. 予測される災害の被災段階と地域とを対応させた情報を含む災害情報を取得する災害情報処理部と、
    前記災害情報処理部により受信された前記地域と、現在の位置情報と、に基づいて、前記災害の被災段階を判定する被災段階判定部と、
    前記被災段階判定部により、予め定められた基準以上の被災段階であると判定されると、救難信号の発信を開始する救難信号発信部と、
    前記救難信号発信部からの救難信号を停止するための処理を行う救難信号停止処理部と、を有することを特徴とする携帯端末装置。
  2. 予測される災害の被災段階と地域とを対応させた情報を含む災害情報を取得する災害情報処理部と、
    位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記位置情報取得部により取得される位置と、前記災害情報処理部により受信された前記地域とに基づいて、前記災害の被災段階を判定する被災段階判定部と、
    前記被災段階判定部により、予め定められた基準以上の被災段階であると判定されると、救難信号の発信を開始する救難信号発信部と、
    前記救難信号発信部からの救難信号を停止するための処理を行う救難信号停止処理部と、を有することを特徴とする携帯端末装置。
  3. 前記災害情報処理部により受信される前記災害情報は、気象庁が提供する緊急地震速報情報であることを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯端末装置。
  4. 各地の地名と経度・緯度情報とをペアとして格納する位置情報データベースを有し、
    前記被災段階判定部は、前記位置情報データベースを参照して前記災害の被災段階を判定することを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の携帯端末装置。
  5. 前記被災段階は、緊急地震速報通知のテキスト情報から、被災地名を抽出し、前記位置情報データベースに格納されている各地の地名と経度・緯度情報をペアとしたデータベースから震源地名に対応する地名の経度・緯度を取得し、取得した現在地の経度・緯度を元に被災地までの距離を演算することにより推定することを特徴とする請求項4に記載の携帯端末装置。
  6. 前記基準を設定する基準設定部を有することを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載の携帯端末装置。
  7. 前記救難信号発信部は、救難信号として、個人を特定する情報を付加した信号を送出することを特徴とする請求項1から6までのいずれか1項に記載の携帯端末装置。
  8. 前記救難信号停止処理部は、外部からの通信手段による予め定められた操作を受けて救難信号を停止する処理を開始することを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項に記載の携帯端末装置。
  9. 予測される災害の被災段階と地域とを対応させた情報を含む災害情報を取得するステップと、
    位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
    前記位置情報取得ステップにより取得される位置と、前記災害情報受信ステップにより受信された前記地域とに基づいて、前記災害の被災段階を判定する被災段階判定ステップと、
    前記被災段階判定ステップにより、予め定められた基準以上の被災段階であると判定されると、救難信号の発信を開始する救難信号発信ステップと、
    前記救難信号発信ステップからの救難信号を停止するための処理を行う救難信号停止処理ステップと、を有することを特徴とする救難信号取得方法。
  10. コンピュータに請求項9に記載の方法を実行させるためのプログラム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5496376B1 (ja) * 2013-01-24 2014-05-21 ソフトバンクモバイル株式会社 端末、その制御方法、及びその制御プログラム
KR101699435B1 (ko) * 2015-07-29 2017-01-25 선문대학교 산학협력단 무선네트워크부를 구비한 실내 재난 통신 시스템 및 실내 재난 통신 방법
CN106781333A (zh) * 2016-12-26 2017-05-31 安徽天立泰科技股份有限公司 一种多功能火情预警终端
CN109961614A (zh) * 2019-03-21 2019-07-02 合肥联宝信息技术有限公司 一种用于灾害的呼救方法和装置

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