JP2010219696A - 固体撮像装置およびそれを備えた電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】エポキシ系接着剤を用いずにレンズホルダが撮像部上に接合され、生産性の高い固体撮像装置を提供する。
【解決手段】カメラモジュール1は、レンズホルダ3の底部に形成された突起部30が、撮像ユニット4の封止部に形成された凹部40に収まっており、レンズホルダ3と撮像ユニット4とが溶着によって、互いに接合されている。
【選択図】図1
【解決手段】カメラモジュール1は、レンズホルダ3の底部に形成された突起部30が、撮像ユニット4の封止部に形成された凹部40に収まっており、レンズホルダ3と撮像ユニット4とが溶着によって、互いに接合されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、レンズホルダを封止樹脂上に溶着する溶着部を備えた固体撮像装置およびその固体撮像装置を備えた電子機器に関する。
従来の固体撮像装置(カメラモジュール)は、レンズホルダを接着するために、エポキシ系接着剤が用いられてきた。
例えば、図15は、特許文献1のカメラモジュール(固体撮像装置)の製造工程を示す断面図である。図15のように、カメラモジュール100は、セラミック基板(プリント基板)133上に、CMOSまたはCCDセンサーチップ(固体撮像素子チップ)138を搭載し、それを覆うように、樹脂製のレンズホルダ(モジュール筐体)135を接着して製造される。エポキシ系接着剤は、接着力が強力であり、金属,樹脂,コンクリート,およびガラスにも良好に接着できる上、耐水性が高いというメリットがある。このため、セラミック基板133とレンズホルダ135とを強力に接着するために、エポキシ系接着剤が使用されていた。
一方、図16は、特許文献2のカメラモジュールの断面図である。カメラモジュール200は、カメラモジュール200の撮像部201(撮像素子202やリッドガラス203)を熱可塑性樹脂204で封止して、1つのパッケージとし、その上に、カメラモジュール200の筺体(レンズホルダ)205を接着する構造となってきている。この場合でも、撮像部201と筺体205とは、エポキシ系接着剤を用いて接着される。
しかし、エポキシ系接着剤を用いた場合、固体撮像装置の生産性が低いという問題がある。
具体的には、まず、エポキシ系接着剤は、溶剤の揮発や湿度でなく化学変化で硬化する。このため、主剤と硬化剤とを混合して使うものであり、使用量だけを事前に混合する必要がある。すなわち、エポキシ系接着剤を使用する場合、使用量を推測した上で、主剤と硬化剤とを混合しなければならない。このとき、使用量が推測した量を下回ると、エポキシ系接着剤の無駄が生じ、使用量が推測した量を上回ると、エポキシ系接着剤を再度作成しなければならない。
なお、エポキシ系接着剤には、主剤と硬化剤との混合を必要としない、1液性エポキシ系接着剤も存在する。ただし、1液性エポキシ系接着剤を硬化させるには、硬化温度まで過熱する必要がある。
さらに、エポキシ系接着剤は、硬化に要する時間が非常に長い。具体的には、エポキシ系接着剤には、「5分硬化型」,「30分硬化型」,「60分硬化型」等の種類がある。しかし、「○分硬化」というのは、化学反応により硬化開始時間を示しているのであって
、硬化終了時間を示すのではない。実際には、実用強度になるまでに少なくとも30〜40分、完全に硬化するまでに12時間もの時間が必要になる。
、硬化終了時間を示すのではない。実際には、実用強度になるまでに少なくとも30〜40分、完全に硬化するまでに12時間もの時間が必要になる。
このため、実際の固体撮像装置の製造工程では、カメラモジュール筺体の組み立て後にレンズホルダを接着するために、1液性の熱硬化タイプのエポキシ系接着剤が使用される。そして、エポキシ性接着剤を硬化させるために、80℃〜90℃で、2時間半程度の加熱が必要になっている。さらに、エポキシ系接着剤を硬化させるためには、多数の固体撮像装置を一括して硬化温度で保温できる大掛かりな装置およびスペースも必要となるため、生産性が悪い。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、エポキシ系接着剤を用いずにレンズホルダが撮像部上に接合され、生産性の高い固体撮像装置およびそれを備えた電子機器を提供することにある。
本発明の固体撮像装置は、上記の課題を解決するために、被写体像を形成するレンズユニットと、
レンズユニットによって形成された被写体像を電気信号に変換する撮像部と、
上記撮像部上にレンズユニットを固定するためのレンズホルダとを備えた固体撮像装置において、
上記撮像部は、撮像部の表面を封止樹脂によりパッケージする封止部を備えており、
上記レンズホルダと封止部とを互いに溶着する溶着部を備えることを特徴としている。
レンズユニットによって形成された被写体像を電気信号に変換する撮像部と、
上記撮像部上にレンズユニットを固定するためのレンズホルダとを備えた固体撮像装置において、
上記撮像部は、撮像部の表面を封止樹脂によりパッケージする封止部を備えており、
上記レンズホルダと封止部とを互いに溶着する溶着部を備えることを特徴としている。
上記の発明によれば、撮像部を封止する封止部と、レンズホルダとが、溶着部によって、互いに溶着されている。これにより、レンズホルダを撮像部に強固に接合することができる。さらに、レンズホルダを撮像部に接合するために、従来用いられてきたエポキシ系接着剤を必要としない。従って、生産効率が顕著に高い固体撮像装置を提供することができる。このように、上記の発明によれば、エポキシ系接着剤を用いずにレンズホルダが撮像部上に接合され、生産性の高い固体撮像装置を提供することができる。
本発明の固体撮像装置では、上記溶着部は、上記レンズホルダと封止部との互いの接触面に形成されており、上記レンズホルダおよび封止部の一方に形成された突起部と、他方に形成された上記突起部に対応する凹部とからなることが好ましい。
上記の発明によれば、溶着部が、レンズホルダおよび封止部に形成された、突起部と凹部とから構成されている。つまり、溶着部を、レンズホルダおよび封止部に、直接形成することができる。従って、溶着部の構成を簡素化することができる。
本発明の固体撮像装置では、上記突起部は、先端ほど、光軸に対して垂直な断面が小さくなっていることが好ましい。
上記の発明によれば、突起部が、先端に向かうにしたがって、光軸に対して垂直方向の断面積が小さくなった形状である。また、突起部に対応する凹部も、突起部と同様の形状となっている。つまり、突起部は、凹部の内部に向かって細くなっている。これにより、突起部と凹部との接触面積を広くすることができる。従って、より確実にレンズホルダを撮像部に接合することができる。
本発明の固体撮像装置では、上記溶着部は、上記レンズホルダおよび封止部の外縁部に形成されていることが好ましい。
上記の発明によれば、溶着部が、レンズホルダおよび封止部の外縁部に形成されている。つまり、溶着部は、レンズホルダおよび撮像部の表面に近い位置に形成されていることになる。従って、溶着に必要となる加熱時間または振動時間を、短縮することができる。さらに、溶着時の加熱または振動等が原因となる不具合を防止することができる。
本発明の固体撮像装置では、上記突起部および凹部によって、撮像部に対しレンズユニットが位置合わせされるようになっていることが好ましい。
上記の発明によれば、突起部および凹部が、溶着のためにだけでなく、撮像部に対するレンズユニットの位置合わせのためにも利用される。従って、固体撮像装置の生産効率をさらに高めることができる。
本発明の固体撮像装置では、上記突起部は、熱可塑性樹脂からなることが好ましい。
上記の発明によれば、突起部が熱可塑性樹脂から構成されている。これにより、軽量、低腐食性、および非磁性材料から、突起部を構成することができる。また、レンズホルダに突起部が形成されている場合、熱可塑性樹脂からなる突起部と、封止部を構成する封止樹脂との溶着になる。つまり、樹脂同士が溶着されることになる。従って、溶着強度を向上させることができる。
本発明の固体撮像装置では、上記突起部は、レンズホルダに形成され、上記凹部は、封止部に形成されており、上記突起部は、封止部を構成する封止樹脂と同一樹脂からなることが好ましい。
上記の発明によれば、突起部が、凹部が形成される封止部の封止樹脂と同一材料(同一樹脂)から形成されている。これにより、同一樹脂同士が溶着されることになる。従って、溶着強度を向上させることができる。
本発明の電子機器は、前記いずれかの固体撮像装置を備えることを特徴としている。従って、エポキシ系接着剤を用いずにレンズホルダが撮像部上に接合され、生産性の高い固体撮像装置を備えた電子機器を提供することができる。
本発明の固体撮像装置は、以上のように、レンズホルダと封止部とを互いに溶着する溶着部を備える構成である。従って、エポキシ系接着剤を用いずにレンズホルダが撮像部上に接合され、生産性の高い固体撮像装置を提供することができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施形態について、図1〜14に基づいて説明する。
以下、本発明の実施の一形態について、図面に基づいて説明する。
本発明の固体撮像装置は、カメラ付き携帯電話,ディジタルスチルカメラ,セキュリティカメラなどの撮影可能な電子機器に好適である。本実施形態では、カメラ付き携帯電話機に適用されるカメラモジュール(固体撮像装置)について説明する。
図1は、本実施形態のカメラモジュール1の断面図である。図2は、カメラモジュール1の分解図である。図1および図2のように、カメラモジュール1は、レンズユニット2と、レンズホルダ3と、撮像ユニット(撮像部)4とを組み合わせて製造されたものであり、撮像ユニット4上に、レンズユニット2およびレンズホルダ3が搭載された構成となっている。以下の説明では、便宜上、レンズユニット2側を上方、撮像ユニット4側を下方とする。図2のように、レンズホルダ3の底部には、突起部30が形成されている。一方、撮像ユニット4の上面には、突起部30に対応する凹部40が形成される。カメラモジュール1は、突起部30が凹部40に収まり溶着された構成となっている。
<レンズユニット2>
まず、レンズユニット2について説明する。図3は、カメラモジュール1の上面図である。レンズユニット2は、被写体像を形成する撮影光学系である。つまり、レンズユニット2は、外部からの光を撮像ユニット4の受光部(撮像面)へ導くための光路画定器である。
まず、レンズユニット2について説明する。図3は、カメラモジュール1の上面図である。レンズユニット2は、被写体像を形成する撮影光学系である。つまり、レンズユニット2は、外部からの光を撮像ユニット4の受光部(撮像面)へ導くための光路画定器である。
レンズユニット2は、図3に示すように、撮像用のレンズ21およびレンズバレル22から構成される。レンズバレル22は、内部にレンズ21を保持(支持)するための枠体であり、レンズ21はレンズバレル22の中央上方に配置される。
また、レンズバレル22は、レンズユニット2を撮像ユニット4上の適切な位置に配置するための役割も果たす。レンズバレル22は、中空(筒状)の部材であり、その内部にレンズ21が保持される。このため、レンズ21から固体撮像素子(後述)の受光部までの光路は確保される。
レンズバレル22は、上部中央にレンズ21が配置される鏡筒部22aと、レンズユニット2を撮像ユニット4上の適切な位置に配置されるフランジ部(鍔部)22bとから構成される。なお、フランジ部22bは、レンズバレル22の底部に設けられた、鏡筒部22aよりも外径が大きくなった部分である。
<レンズホルダ3>
レンズホルダ3は、撮像ユニット4上に、レンズユニット2を固定する筺体である。図1および図2のように、レンズホルダ3の底部には、突起部30が形成されている。具体的には、突起部30は、レンズホルダ3を撮像ユニット4に溶着するためのものである。
レンズホルダ3は、撮像ユニット4上に、レンズユニット2を固定する筺体である。図1および図2のように、レンズホルダ3の底部には、突起部30が形成されている。具体的には、突起部30は、レンズホルダ3を撮像ユニット4に溶着するためのものである。
また、図3のように、カメラモジュール1では、レンズホルダ3は、レンズユニット2のフランジ部22bに当接している。突起部30の詳細は、後述する。
<撮像ユニット4>
次に、撮像ユニット4について説明する。図4は、図1のカメラモジュール1における撮像ユニット4の上面図である。図5は、図4の撮像ユニット4のA−A矢視断面図である。図6は、図4の撮像ユニット4のB−B矢視断面図である。
次に、撮像ユニット4について説明する。図4は、図1のカメラモジュール1における撮像ユニット4の上面図である。図5は、図4の撮像ユニット4のA−A矢視断面図である。図6は、図4の撮像ユニット4のB−B矢視断面図である。
撮像ユニット4は、レンズユニット2によって形成される被写体像を、電気信号に変換する。つまり、撮像ユニット4は、レンズユニット2から入射された入射光を光電変換するセンサデバイスである。
図4のように、撮像ユニット4の上面には、レンズホルダ3の突起部30に対応する凹部40が形成されている。つまり、凹部40は、突起部30に対応するように、撮像ユニット4の外縁(周縁)部に形成されている。カメラモジュール1では、各突起部30が各凹部40に収まった状態で溶着されることにより、レンズホルダ3が撮像ユニット4に強固に接合されている。凹部40の詳細は、後述する。
以下、撮像ユニット4の各構成について詳細に説明する。
撮像ユニット4は、図5および図6に示すように、配線基板41上に、DSP(digital signal processor)42,スペーサ43,固体撮像素子44,接着部45,および透光性蓋部46を備え、これらが配線基板41上に積層された構造である。また、配線基板41の表面(DSP42等が実装される面)には、端子41aが形成されている。端子41aは、DSP42および固体撮像素子44のそれぞれに、ワイヤ47を介して電気的に接続されている。そして、図5および図6のように、撮像ユニット4は、これら配線基板41上に形成された各部材が、モールド樹脂(封止樹脂)からなる封止部48によって封止された構成(樹脂封止)となっている。ただし、封止部48は、透光性蓋部46の表面が露出するように、これらの部材を封止する。
撮像ユニット4は、図5および図6に示すように、配線基板41上に、DSP(digital signal processor)42,スペーサ43,固体撮像素子44,接着部45,および透光性蓋部46を備え、これらが配線基板41上に積層された構造である。また、配線基板41の表面(DSP42等が実装される面)には、端子41aが形成されている。端子41aは、DSP42および固体撮像素子44のそれぞれに、ワイヤ47を介して電気的に接続されている。そして、図5および図6のように、撮像ユニット4は、これら配線基板41上に形成された各部材が、モールド樹脂(封止樹脂)からなる封止部48によって封止された構成(樹脂封止)となっている。ただし、封止部48は、透光性蓋部46の表面が露出するように、これらの部材を封止する。
以下、撮像ユニット4を構成する各部材について、詳細に説明する。
配線基板41は、図示しないパターニングされた配線を有する基板である。配線基板41は、例えば、プリント基板,またはセラミック基板などである。配線基板41の表面にはワイヤボンド用の端子41aが、裏面には、外部接続用の電極41bが、それぞれ形成されている。端子41aと電極41bとは、互いに電気的に接続される。
配線基板41は、図示しないパターニングされた配線を有する基板である。配線基板41は、例えば、プリント基板,またはセラミック基板などである。配線基板41の表面にはワイヤボンド用の端子41aが、裏面には、外部接続用の電極41bが、それぞれ形成されている。端子41aと電極41bとは、互いに電気的に接続される。
端子41aは、配線基板41の中央部に積層されるDSP42および固体撮像素子44と、各々ワイヤ47によって電気的に接続されており、互いに電気信号の送受が可能となっている。また、電極41bによって、カメラモジュール1と、これを搭載したディジタルカメラ又はカメラ付き携帯電話等の電子機器との間で、信号の入出力が可能となっている。
DSP42は、固体撮像素子44の動作を制御し、固体撮像素子44から出力される信号を処理する半導体チップである。なお、配線基板41上には、DSP42の他に、図示しないが、プログラムに従って各種演算処理を行うCPU,そのプログラムを格納するROM,各処理過程のデータ等を格納するRAMなどの電子部品も備えている。そして、これらの電子部品によって、カメラモジュール1全体が制御される。なお、DSP42の表面には、電気信号の入出力などを行うための複数のボンディングパッド(図示せず)が形成されている。
スペーサ43は、DSP42と固体撮像素子44との間に配置されるとともに、これら
の間の距離を調整するものである。すなわち、DSP42に接続されるワイヤ47と固体撮像素子44に接続されるワイヤ47との接触、および、DSP42に接続されるワイヤ47と固体撮像素子44との接触を避けるように、スペーサ43の高さが調整される。スペーサ43としては、例えば、シリコン片などを適用することができる。
の間の距離を調整するものである。すなわち、DSP42に接続されるワイヤ47と固体撮像素子44に接続されるワイヤ47との接触、および、DSP42に接続されるワイヤ47と固体撮像素子44との接触を避けるように、スペーサ43の高さが調整される。スペーサ43としては、例えば、シリコン片などを適用することができる。
固体撮像素子44は、レンズユニット2で形成された被写体像を、電気信号に変換するものである。つまり、レンズユニット2から入射された入射光を光電変換するセンサデバイスである。固体撮像素子44は、例えば、CCDまたはCMOSセンサーICである。固体撮像素子44の表面(上面)には、複数の画素がマトリクス状に配置された受光部(図示せず)が形成されている。この受光部は、レンズユニット2から入射される光を透過する領域(光透過領域)であり、画素エリアとも言い換えられる。撮像ユニット4における撮像面は、この受光部(画素エリア)である。
固体撮像素子44は、この受光部(画素エリア)に結像された被写体像を電気信号に変換して、アナログの画像信号として出力する。つまり、この受光部で、光電変換が行われる。固体撮像素子44の動作は、DSP42で制御され、固体撮像素子44で生成された画像信号は、DSP42で処理される。
固体撮像素子44の受光部の周囲には、接着部45が形成されており、その接着部45によって、固体撮像素子44上に、透光性蓋部46が接着される。これにより、固体撮像素子44の受光部は、透光性蓋部46によって覆われる。
接着部45は、固体撮像素子44の受光部の外周部を包囲するように形成されている。これにより、固体撮像素子44の受光部と対向して、透光性蓋部46が接着部45によって接着される。また、このとき、固体撮像素子44の受光部と透光性蓋部46との間には、空間(間隙)が形成されるように、接着される。このように空間Sを密閉すれば、受光部への湿気の進入、および、受光部への塵埃の進入および付着などを防止することができる。従って、受光部での不良の発生を防ぐことができる。
透光性蓋部46は、ガラスなどの透光性部材から構成されている。カメラモジュール1では、透光性蓋部46とレンズバレル22とを嵌合わさせるようになっており、透光性蓋部46のサイズは、固体撮像素子44のサイズよりも小さい。このため、透光性蓋部46のサイズを小さくすることによって、レンズユニット2のサイズも小さくすることができる。つまり、チップサイズ程に小型化されたカメラモジュール1を実現すすることができる。
なお、本実施形態では、透光性蓋部46の表面(封止部48から露出した面)に、赤外線遮断膜が形成されている。このため、透光性蓋部46は、赤外線を遮断する機能も備えている。
また、接着部45は、例えば、固体撮像素子44上にシート状の接着剤を貼着した後、フォトリソグラフィ技術で露光及び現像等の処理を施すパターンニングによって形成される。フォトリソグラフィ技術を用いれば、接着部45のパターンニングは高精度に行うことができ、また、シート状の接着剤を用いるため、接着部45の厚さを均一にすることができる。これにより、透光性蓋部46を固体撮像素子44の受光部に対して高精度に接着することができる。
封止部48は、配線基板41上に積層された各部材を、モールド樹脂(封止樹脂)によって封止し、それら各部材を固定するものである。すなわち、封止部48は、撮像ユニット4の表面をモールド樹脂によりパッケージする。
また、封止部48の外縁(周縁)部には、互いに独立した複数の凹部40が形成されている。つまり、凹部40は、封止部48のモールド樹脂(封止樹脂)が除去された除去部(切欠部)である。このため、図5のように、凹部40が形成されていない部分の断面では、封止部48の角部が除去されていない。一方、図6のように、凹部40が形成された部分の断面では、封止部48の角部が除去され凹部40が形成される。
なお、凹部40は、金型による成型でも切削でも作成できる。また、封止部48は、カメラモジュール1の光透過領域を避けるように、配線基板41上に積層された各部材を封止する。このため、本実施形態では、図5および図6に示すように、撮像ユニット4における透光性蓋部46の表面(上面)は、封止部48に封止されず、露出している。これにより、透光性蓋部46を経て、固体撮像素子44の受光部まで光は透過する。なお、封止部48の表面の高さは、透光性蓋部46の表面の高さよりも低くなっているため、透光性蓋部46の側面の一部も、封止部48から露出している。
また、本実施形態では、レンズホルダ3の突起部30と、封止部48の凹部40との嵌合によって、レンズホルダ3および撮像ユニット4の側面が、平坦(面一)となる。従って、不要な外部からの光が入り込むのを確実に防ぐことができる。
なお、本実施形態では、DSP42と固体撮像素子44とが、同じモジュール内に収容されており、封止部48が、配線基板41上の各部材を封止している。つまり、カメラモジュール1は、いわゆるCSP(Chip Scale Package)構造である。このため、カメラモジュール1を搭載したディジタルカメラ又はカメラ付き携帯電話等の電子機器を小型化することができる。しかも、カメラモジュール1では、封止部48は、DSP42および固体撮像素子44と、端子41aとを接続するワイヤ47も含めて封止する。このため、カメラモジュール1は、超小型化、超薄型化に適した構成となっている。
このようなカメラモジュール1の撮像時には、まず、レンズユニット2により、外部からの光が、撮像ユニット4の受光部(撮像面)に導かれ、その受光部に被写体像が結像される。そして、その被写体像が、撮像ユニット4によって電気信号に変換され、その電気信号に対し、各種処理(画像処理等)が施される。
ここで、カメラモジュール1の最大の特徴は、レンズホルダ3が撮像ユニット4(封止部48)上に、溶着されていることである。
上述のように、特許文献1および特許文献2に記載されているように、従来のカメラモジュールは、エポキシ系接着剤を用いてレンズホルダが撮像ユニットに接着されている。しかし、エポキシ系接着剤を用いると、カメラモジュールの生産性が極めて低くなる。
そこで、本実施形態のカメラモジュール1では、突起部30および凹部40からなる溶着部によって、レンズホルダ3と撮像ユニット4(封止部48)とが、互いに溶着されている。つまり、突起部30と凹部40との接合面で生じる分子結合によって、レンズホルダ3と撮像ユニット4とが互いに分子レベルで強固に接合されている。このため、レンズホルダ3と撮像ユニット4との接合(接着)に、エポキシ系接着剤は必要としない。従って、生産効率が顕著に高いカメラモジュール1を提供することができる。それゆえ、エポキシ系接着剤を用いずにレンズホルダ3が撮像ユニット4上に接合され、生産性の高いカメラモジュール1を提供することができる。また、エポキシ系接着剤が不要であるため環境に優しい上、気密・液密が必要なカメラモジュール1であっても比較的低コストで生産することができる。
さらに、カメラモジュール1では、レンズホルダ3に突起部30が、撮像ユニット4に凹部40が、それぞれ形成されている。つまり、レンズホルダ3および撮像ユニット4に、直接溶着部が形成されている。従って、溶着部の構成を簡素化することができる。なお、溶着部は、レンズホルダ3および撮像ユニット4に形成されることに限定されるものではなく、レンズホルダ3および撮像ユニット4を溶着できれば、レンズホルダ3および撮像ユニット4とは独立した構成であってもよい。
また、突起部30(凸部)と凹部40とから溶着部を構成すると、撮像ユニットに対する、レンズユニット2およびレンズホルダ3の位置合わせが容易になる。つまり、突起部30および凹部40が、溶着のためにだけでなく、撮像ユニット4に対するレンズユニット2およびレンズホルダ3の位置合わせのためにも利用される。従って、カメラモジュールの生産効率をさらに高めることができる。
また、カメラモジュール1では、突起部30が特徴的な形状を有している。具体的には、図8は、レンズホルダ3の突起部30と撮像ユニット4の凹部40とを拡大した断面図である。図8のように、突起部30は、先端に向かうにしたがって、光軸に対して垂直方向の断面積が小さくなった形状である。また、突起部30に対応する凹部40も、突起部30と同様の形状となっている。つまり、突起部30は、凹部40の内部に向かって細くなっている。これにより、突起部30と凹部40との接触面積を広くすることができる。従って、より確実にレンズホルダ3を撮像ユニット4に接合することができる。
さらに、図8のように、突起部30は、溶着しやすいように、レンズホルダ3の他の部分よりも、薄く形成されている。これによっても、突起部30と凹部40との接触面積を広くすることができるようになっている。なお、図8に示すように、突起部30の最大厚さXは、特に限定されるものではないが、例えば、1000μm以下、好ましくは500μm以下である。これにより、溶着時間を短縮しつつ、突起部30と凹部40との接触面積を広くし、溶着強度も確保することができる。
また、カメラモジュール1では、突起部30がレンズホルダ3の底面(下面)の外縁部に形成されており、凹部40が撮像ユニット4(封止部48)の上面の外縁部に形成されている。つまり、突起部30および凹部40が、撮像ユニット4の表面に近い位置に配置されることになる。すなわち、溶着部が、固体撮像素子44から極力離れた位置に配置される。従って、後述する溶着に必要となる加熱時間または振動時間を、短縮することができる。さらに、溶着時の加熱または振動等が原因となる不具合を防止することができる。
レンズホルダ3のうち、少なくとも突起部30は、溶着できる材料、例えば、外部からの熱、振動、レーザ光線による発熱で容易に溶融する材料(例えば、金属、樹脂等)から構成されていればよい。また、レンズホルダ3の全体が、そのような溶着できる材料から構成されていてもよい。カメラモジュール1では、封止部48を構成する封止樹脂との溶着を利用するため、レンズホルダ3も樹脂から構成することが好ましく、溶着に好適な熱可塑性樹脂から構成することがより好ましい。これにより、軽量、低腐食性、および非磁性材料から、突起部30を構成することができる。また、カメラモジュール1の場合、熱可塑性樹脂からなる突起部30と、封止部48を構成する封止樹脂との溶着になる。つまり、樹脂同士が溶着されることになる。従って、溶着強度を向上させることができる。さらに、突起部30は、封止部48を構成する封止樹脂と同一樹脂から構成されていることがより好ましい。すなわち、突起部30が、凹部40が形成される封止部48の封止樹脂と同一材料(同一樹脂)から形成されていることが好ましい。これにより、同一樹脂同士が溶着されることになる。従って、溶着強度を向上させることができる。
また、カメラモジュール1では、レンズユニット2と、突起部30が形成されたレンズ
ホルダ3とが、互いに独立した別構成(別体)となっている。これにより、突起部30を溶融させて溶着する際に、レンズユニット2が外部からの熱または振動等を受けにくくすることが可能となる。
ホルダ3とが、互いに独立した別構成(別体)となっている。これにより、突起部30を溶融させて溶着する際に、レンズユニット2が外部からの熱または振動等を受けにくくすることが可能となる。
ここで、図7〜図10に基づき、カメラモジュール1の製造例を説明する。図7は、カメラモジュール1の組み立て状態を示す側面図である。図8は、レンズホルダ3の突起部30と撮像ユニット4の凹部40とを拡大した断面図である。図9の(a)および(b)は、カメラモジュール1を熱溶着する方法を示す図である。図10は、カメラモジュール1をレーザ溶着する方法を示す図である。
図7および図8のように、カメラモジュール1の製造は、撮像ユニット4上に、レンズユニット2およびレンズホルダ3を搭載する。このとき、レンズホルダ3の突起部30を、撮像ユニット4の凹部40に挿入することにより、撮像ユニット4に対するレンズユニット2およびレンズホルダ3の位置合わせもできるようになっている。
次に、レンズホルダ3を撮像ユニット4に溶着する。溶着の基本原理は、接合する突起部30と凹部40との接触面(接合面)を、融点以上まで加熱し圧力を加えると、その接合面で分子結合が起きることを利用する。
溶着方法は、特に限定されるものではないが、例えば、以下の溶着方法を利用することができる。また、溶着時間は、溶着方法によって異なるため特に限定されるものではなく、任意に設定することができる。
(1)熱溶着
熱溶着は、被加熱物の外部にある熱源から、熱伝導(熱の移動)によって加熱する方である。熱溶着の場合の溶着時間は、例えば、0.1〜10秒程度である。熱溶着には、熱板式、インパルス式、コテ式、熱風式等の加熱方法がある。
熱溶着は、被加熱物の外部にある熱源から、熱伝導(熱の移動)によって加熱する方である。熱溶着の場合の溶着時間は、例えば、0.1〜10秒程度である。熱溶着には、熱板式、インパルス式、コテ式、熱風式等の加熱方法がある。
(1−1)熱板式溶着
熱板式溶着は、熱源内蔵の金型を使用し、常時発熱しており、専用設備となる金型(または熱板)を被加熱物に直接当てて加熱し、被加熱物に圧力を加える方法である。具体的には、被加熱物の上下または左右に設置した加熱板で被加熱物をはさみこみ、接着する箇所を加熱させることで溶着する方法である。
熱板式溶着は、熱源内蔵の金型を使用し、常時発熱しており、専用設備となる金型(または熱板)を被加熱物に直接当てて加熱し、被加熱物に圧力を加える方法である。具体的には、被加熱物の上下または左右に設置した加熱板で被加熱物をはさみこみ、接着する箇所を加熱させることで溶着する方法である。
(1−2)インパルス式溶着
インパルス式溶着は、被加熱物にヒーター線を加圧し、瞬間的に大電流を流して発熱させ、被加熱物を加熱させることで溶着する方法である。インパルス式溶着では、通電完了後も加圧状態のまま冷却させる必要がある。インパルス式溶着は、溶着工程時にのみ通電するため、待機時の電気消費はほとんどなく、また、機構や制御が簡単なため他の溶着機に比べローコストである。インパルス式溶着には、電子制御させる高品位タイプもあり、仕上がりの安定性から、より高い仕上がり精度が求められる場合に好適である。
インパルス式溶着は、被加熱物にヒーター線を加圧し、瞬間的に大電流を流して発熱させ、被加熱物を加熱させることで溶着する方法である。インパルス式溶着では、通電完了後も加圧状態のまま冷却させる必要がある。インパルス式溶着は、溶着工程時にのみ通電するため、待機時の電気消費はほとんどなく、また、機構や制御が簡単なため他の溶着機に比べローコストである。インパルス式溶着には、電子制御させる高品位タイプもあり、仕上がりの安定性から、より高い仕上がり精度が求められる場合に好適である。
なお、インパルス式溶着は、瞬間的に加熱するため、「瞬間的=インパルス(IMPULSE)」と称される。
(2)超音波溶着
超音波溶着は、周波数20kHz以上の超音波エネルギーを、ホーンと呼ばれる共鳴体から超音波振動を被加熱物に伝え、強力な摩擦熱を発生させ溶着する方法である。具体的には、超音波溶着は、樹脂に縦方向の超音波振動(〜100KHz程度)を与えると、摩擦熱により局所的瞬間的に昇温するという性質を利用する。
超音波溶着は、周波数20kHz以上の超音波エネルギーを、ホーンと呼ばれる共鳴体から超音波振動を被加熱物に伝え、強力な摩擦熱を発生させ溶着する方法である。具体的には、超音波溶着は、樹脂に縦方向の超音波振動(〜100KHz程度)を与えると、摩擦熱により局所的瞬間的に昇温するという性質を利用する。
超音波溶着には、直接溶着と伝達溶着との2つの方式がある。
直接溶着は、樹脂に振動と圧力を与えるホーンに接触している部分が昇温する(摩擦熱を発生)溶着法である。一方、伝達溶着は、ホーンに接触している部分は昇温せず、振動がその部材を伝達して部材と部材の接触面で昇温(摩擦熱が発生)する溶着法である。
超音波溶着の最大の利点は、溶着に要する時間(溶着時間)が非常に短い(溶着時間は0.4秒〜1秒以下)ことである。また、同材質同士の溶着であれば、母材強度に近い強度で溶着できるという利点もある。
熱溶着および超音波溶着は、例えば、図9の(a)および(b)のような構成によって行うことができる。具体的には、いずれの溶着の場合も、まず、図9の(a)のように、カメラモジュール1を金型(ホーン)90に収める。そして、熱溶着の場合、図9の(b)のように、金型90の外部から、カメラモジュール1に対し圧力をかけながら加熱する。好ましくはカメラモジュール1の溶着個所のある面(本実施形態では、カメラモジュール1の側面)から加熱することが好ましい。一方、超音波溶着の場合、図9の(b)のように、金型90の外部から、カメラモジュール1に対し圧力をかけながら、金型90に振動(例えば、20kHz以上)を与える。これにより、突起部30が凹部40内で振動して、溶着部分に摩擦熱が生じて溶着される。
(3)レーザ溶着
レーザ溶着は、被加熱物にレーザを照射し、接合面で発生する熱を利用する方法である。レーザ溶着は、超音波溶着のような振動を使用しないため、振動による部材や内蔵機器に与える影響が皆無になるというメリットがある。ただし、レーザ溶着は、レーザ光の焦点の範囲が狭い。このため、突起部30および凹部40のように、三次元形状の部材を溶着する場合、溶着後の精度(位置合わせ精度)または溶着圧が均一になるように配慮することが好ましい。これにより、複雑な三次元形状の部材であっても、確実に溶着することができる。
レーザ溶着は、被加熱物にレーザを照射し、接合面で発生する熱を利用する方法である。レーザ溶着は、超音波溶着のような振動を使用しないため、振動による部材や内蔵機器に与える影響が皆無になるというメリットがある。ただし、レーザ溶着は、レーザ光の焦点の範囲が狭い。このため、突起部30および凹部40のように、三次元形状の部材を溶着する場合、溶着後の精度(位置合わせ精度)または溶着圧が均一になるように配慮することが好ましい。これにより、複雑な三次元形状の部材であっても、確実に溶着することができる。
レーザ溶着は、例えば、図10のような構成によって行うことができる。具体的には、レーザ溶着の場合、通常、レーザ照射部91として、出力35W以上のレーザ光線、Nd・TAG(ネオジウム・ヤグ;164nm)、レーザダイオード(808nm,840nm,940nm)等を用いる。そして、このようなレーザ光線によって、溶着部を走査することによって、突起部30を溶融して溶着する。
なお、図1のカメラモジュール1、図11〜図13のような構成とすることもできる。図11は、別のカメラモジュール10の構成を示す側面図である。図12は、カメラモジュール10の分解図である。図13は、カメラモジュール10の撮像ユニット4の上面図である。
図1のカメラモジュール1では、突起部30がレンズホルダ3に形成され、その突起部30が収まる凹部40が撮像ユニット4(封止部48)に形成されていた。しかも、突起部30はレンズホルダ3の底面の外縁部に形成され、凹部40は撮像ユニット4表面の外縁部に形成されていた。このため、溶着部が、カメラモジュール1の側面に露出した構成となっていた。
一方、図11のように、カメラモジュール10では、溶着部がカメラモジュール10の側面から露出していない。具体的には、図12のように、カメラモジュール10では、撮像ユニット4の封止部48に突起部49が形成され、レンズホルダ3の底部に突起部49
に対応する凹部31が形成されている。より詳細には、図13のように、突起部49は、撮像ユニット4の表面の外縁部に、カメラモジュール10の側面から露出しないように形成されている。
に対応する凹部31が形成されている。より詳細には、図13のように、突起部49は、撮像ユニット4の表面の外縁部に、カメラモジュール10の側面から露出しないように形成されている。
従って、カメラモジュール10も、カメラモジュール1と同様に、突起部49と凹部31との接合面で生じる分子結合によって、レンズホルダ3と撮像ユニット4とが互いに分子レベルで強固に接合されている。このため、カメラモジュール1と同様の効果を奏する。
また、カメラモジュール10も、カメラモジュール1と同様にして製造することができる。例えば、図14の(a)および(b)は、カメラモジュール10を熱溶着する方法を示す図である。まず図14の(a)のように、カメラモジュール10を金型(ホーン)90に収める。そして、熱溶着の場合、図9の(b)のように、金型90の外部から、カメラモジュール1に対し圧力をかけながら加熱し溶着する。一方、超音波溶着の場合、金型90に振動を溶着する。なお、カメラモジュール10は、カメラモジュール10の側面から突起部49および凹部31が露出していないため、レーザ溶着を利用することはできない。
本発明の固体撮像装置は、以下のように表現することもできる。
〔1〕レンズホルダ(筺体)と、レンズユニットと、撮像部とを備えた固体撮像装置において、更に、レンズホルダには、外部からの熱、振動、レーザ光線による発熱により溶融された部分(溶着部)を有することを特徴とする固体撮像装置。溶着部は、レンズホルダと撮像部とを、強固に溶着することができる。さらに、溶着の場合、接着剤の使用は不要であるため、組み立て(製造)が容易である。
〔2〕上記〔1〕の固体撮像装置において、溶着部は、撮像部の外周部(外縁または外縁近辺)に設けられており、溶着部の形状は、先端にいくほど薄くなっていることが好ましい。
〔3〕上記〔1〕の固体撮像装置において、溶着部は、固体撮像装置の組み立て時に、位置合わせ機能を発揮するようになっていることが好ましい。
〔4〕上記レンズホルダおよび撮像部は、熱可塑性樹脂から形成されていることが好ましい。なお、溶着部は、溶着可能な材料から形成されていればよい。また、レンズホルダと撮像部とが、互いに異なる材料から形成されていてもよいし、同一の材料から形成されていてもよい。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、特に、カメラ付き携帯電話、ディジタルスチルカメラ、セキュリティカメラ,防犯カメラ,または、携帯電話用・車両搭載用・インタホン用のカメラ等、種々の電子機器に好適に利用できる。
1 カメラモジュール(固体撮像装置)
2 レンズユニット
3 レンズホルダ
4 撮像ユニット
10 カメラモジュール(固体撮像装置)
30 突起部
31 凹部
40 凹部
48 封止部
49 突起部
2 レンズユニット
3 レンズホルダ
4 撮像ユニット
10 カメラモジュール(固体撮像装置)
30 突起部
31 凹部
40 凹部
48 封止部
49 突起部
Claims (8)
- 被写体像を形成するレンズユニットと、
レンズユニットによって形成された被写体像を電気信号に変換する撮像部と、
上記撮像部上にレンズユニットを固定するためのレンズホルダとを備えた固体撮像装置において、
上記撮像部は、撮像部の表面を封止樹脂によりパッケージする封止部を備えており、
上記レンズホルダと封止部とを互いに溶着する溶着部を備えることを特徴とする固体撮像装置。 - 上記溶着部は、
上記レンズホルダと封止部との互いの接触面に形成されており、
上記レンズホルダおよび封止部の一方に形成された突起部と、他方に形成された上記突起部に対応する凹部とからなることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。 - 上記突起部は、先端ほど、光軸に対して垂直な断面が小さくなっていることを特徴とする請求項2に記載の固体撮像装置。
- 上記溶着部は、上記レンズホルダおよび封止部の外縁部に形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の固体撮像装置。
- 上記突起部および凹部によって、撮像部に対しレンズユニットが位置合わせされるようになっていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
- 上記突起部は、熱可塑性樹脂からなることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
- 上記突起部は、レンズホルダに形成され、
上記凹部は、封止部に形成されており、
上記突起部は、封止部を構成する封止樹脂と同一樹脂からなることを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の固体撮像装置。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載の固体撮像装置を備えた電子機器。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2009061996A JP2010219696A (ja) | 2009-03-13 | 2009-03-13 | 固体撮像装置およびそれを備えた電子機器 |
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-
2009
- 2009-03-13 JP JP2009061996A patent/JP2010219696A/ja active Pending
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