JP2010217965A - 定電圧回路 - Google Patents

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Hiroshi Sakazume
浩 坂爪
Takaaki Yoshino
貴昭 吉野
Satoru Yamane
覚 山根
Shoko Ariga
祥子 有賀
Hiroshi Tanigawa
寛 谷川
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Abstract

【課題】 突入電流のピークを通常動作時用に設定された制限電流よりも低くすることで起動時に周辺回路・装置に悪影響を与える恐れの少ない定電圧回路を提供する。
【解決手段】 パワートランジスタMptに流れる電流をカレントミラー回路13と電流検出回路14で検出し、それが予め設定された値以上になった場合、電流の大きさに応じた電流検出信号Scdを補正回路16に供給する。補正回路16において、パワートランジスタMptに供給される駆動信号Sdrvを電流検出信号Scdの大きさに応じて減少させる。起動時においては、レベル切換回路15が電流検出回路14に電流検出信号Scdのレベルを大きくさせ、補正回路16における駆動信号Sdrvの減少量を通常運転字よりも大きくさせる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、負荷装置に安定した電圧を供給するための定電圧回路に関し、起動時における突入電流の抑制と通常動作時における過電流の防止を一つの過電流保護回路で適切に実施するための技術に関するものである。
シリーズレギュレータ型の定電圧回路は、その内部に安定した電圧を得るためのフィードバック制御ループを有し、消費電力の小さい負荷装置に安定した電圧を供給するための電源として広く使用されている。定電圧回路に限らずフィードバック制御ループで安定した出力電圧を生成する回路装置では、出力短絡等によって出力電圧が低下したとき、フィードバック制御ループに出力電圧を上昇させようとする作用が生じ、過大な電流が流れてしまう恐れがある。そこで通常は、定電圧回路の内部にフィードバック制御ループと共に過電流保回路を構成して、過大な電流から回路装置を保護している。
図6は、その内部に過電流保護回路を有した従来の定電圧回路の回路図である。
図6の定電圧回路は、回路入力端子INと回路出力端子OUTの間に接続された電流制御用のパワートランジスタMptと、回路出力端子OUTと回路の基準電位点(グランド)の間に接続された電圧検出用の抵抗R1、R2と、その出力端子をパワートランジスタMptに接続し、その反転入力端子を抵抗R1とR2の共通接続点に接続したエラーアンプEA1と、その高電位側をエラーアンプEA1の非反転入力端子に接続し、低電位側をグランドに接続した基準電圧源Vr1と、エラーアンプEA1の出力端子に接続された過電流保護回路OCPから構成されている。なお、回路出力端子OUTとグランドの間に接続されたコンデンサC1は、定電圧回路に外付けされた平滑コンデンサである。
図6に示す構成の回路では、パワートランジスタMptのソースから、抵抗R1とR2の接続点、エラーアンプEA1の反転入力端子および出力端子を経て、パワートランジスタMptのゲートに戻る経路でフィードバック制御ループが形成されている。このフィードバック制御ループによる出力電圧を安定化するための動作と作用は、様々な文献で説明されているため、ここでの説明は省略する。
一方、図6中の過電流保護回路OCPは、エラーアンプEA1からパワートランジスタMptのゲートに供給される駆動信号Sdrvを検出し、その駆動信号Sdrvが所定の値を越えて大きくなろうとしたときに駆動信号Sdrvの増加を防止するよう構成されている。このような過電流保護回路OCPの具体的な構成例は、例えば特許文献1の図2に示されている。なお、過電流保護回路OCPにはパワートランジスタMptを流れる電流を検出して駆動信号Sdrvの上昇を防止するようなものもあり、そのような過電流保護回路の構成例は特許文献1の図1に示されている。
過電流保護回路OCPの動作作用について説明を補足すると、過電流保護回路OCPは、定電圧回路の出力電圧と出力電流に「垂下特性」や「フの字特性」の関係が現れるように、パワートランジスタMptに供給される駆動信号Sdrvの大きさを制限する。具体的には、駆動信号Sdrvの大きさが所定の値より大きくなったとき、その駆動信号の大きさに応じてエラーアンプEA1の出力を減じ、これによりパラートランジスタMptを通過する電流を制限し、出力電圧と出力電流に「垂下特性」や「フの字特性」の関係を出現させる。あるいは、パワートランジスタMptの通過電流が所定の値より大きくなったとき、その電流値に応じてエラーアンプEA1の出力を減じ、出力電圧と出力電流に「垂下特性」の関係を出現させる。これにより過電流保護回路OCPは、フィードバック制御ループの電圧安定化作用によって過大な電流が流れるのを防止している。
特開平03−186909号公報 特開2006−155099号公報
過電流保護回路を有する定電圧回路を実際に作成する場合、過電流保護回路が過電流状態と判断して動作を開始する出力電流の値(以下、制限電流値と言う)は、当然、動作中の負荷装置が通常要求する電流の最大値より高く設定しなければならない。負荷装置の中には動作時に多量の電流を必要とするものもあり、そのような負荷装置に出力電圧を供給する定電圧回路では、過電流保護回路の制限電流値を高く設定せざるを得ない。
ところで、定電圧回路に設けられる過電流保護回路は、通常運転時の過電流を防止する場面だけでなく、起動時の突入電流を抑制する場面でも使用可能である。過電流保護回路を突入電流の抑制に利用する技術は、例えば引用文献2などに開示されている。過電流保護回路を突入電流抑制にも利用する定電圧回路で、先の例のように制限電流を高く設定している場合、起動時においてごく短時間でゼロから制限電流値まで上昇する大きな突入電流が流れてしまう。このような突入電流が流れると、バッテリーの劣化を早めたり、前段回路に異常動作を発生させるなど、定電圧回路の周辺回路・装置に悪影響を与える恐れがあった。
そこで本発明は、通常動作時における過電流の防止と起動時における突入電流の抑制を過電流保護回路で行う定電圧回路において、突入電流のピークを通常動作時用に設定された制限電流よりも低くし、もって起動時に周辺回路・装置に悪影響を与える恐れの少ない定電圧回路を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、
エラーアンプにおいて回路の出力電圧と基準電圧に応じた駆動信号を生成し、駆動信号によって回路の入出力端子間に接続されたパワートランジスタの動作をフィードバック制御する定電圧回路において、 パワートランジスタを通過する電流に比例した電流を流すカレントミラー回路と、 カレントミラー回路を流れる電流を検出し、電流に応じた電流検出信号を出力する電流検出回路と、 電流検出回路に接続され、電流検出信号のレベルを変化させるレベル切換回路と、 検出信号の大きさ応じてパワートランジスタに供給される駆動信号を減じる補正回路と、 を具備し、 ここでレベル切換回路は、定電圧回路の起動時に電流検出信号のレベルを相対的に大きくし、通常運転時に電流検出信号のレベルを相対的に小さくするように動作する ことを特徴とする。
起動してから一定時間が経過するまでの間は電流検出信号のレベルが高くなるため、パワートランジスタに供給される駆動信号は通常動作時における過電流状態のときよりも大きく減じられる。これにより突入電流のピークは制限電流よりも低い値に抑えらえ、起動時に周辺回路・装置に悪影響を与える恐れの少ない定電圧回路を提供できる。
本発明による定電圧回路のブロック図。 本発明による定電圧回路の第1の実施例の回路図。 本発明による定電圧回路の第2の実施例の回路図。 本発明による定電圧回路の第3の実施例の回路図。 本発明による定電圧回路の第4の実施例の回路図。 従来の定電圧回路の回路図。
本発明による定電圧回路の実施形態を、図1のブロック図を使って説明する。
図1において、パワートランジスタMpt、電圧検出用の抵抗R1とR2、エラーアンプEA1および基準電圧源Vr1の接続構成は図6の従来例と同一である。本発明の好適な実施の形態においては、パワートランジスタMpt〜基準電圧源Vr1によって構成されたシリーズレギュレータに、本発明で中心的役割を果たす過電流保護回路OCP0と、イネーブル受信回路11および遅延回路12を設置する。
ここで過電流保護回路OCP0は、パワートランジスタMptを流れる電流に比例した電流を流すカレントミラー回路13と、 カレントミラー回路13を流れる電流を検出し、その電流の大きさに応じた電流検出信号Scdを生成する電流検出回路14と、 電流検出回路14に接続され、電流検出信号Scdの信号レベルを変化させるレベル切換回路15と、 電流検出信号Scdに応じてエラーアンプEA1からパワートランジスタMptに供給される駆動信号Sdrvを減じる補正回路16から構成される。
そして、定電圧回路の起動時と定常動作時において、それぞれ過電流保護回路OCP0に所望の動作を行わせるために、イネーブル受信回路11と遅延回路12を設けている。ここで、イネーブル受信回路11は、定電圧回路の起動の際に端子Enを介して外部からイネーブル信号の供給を受けるものである。一方、遅延回路12は、イネーブル受信回路11がイネーブル信号を受信した時点では第1の状態となり、イネーブル信号を受信してから一定時間経過後は第2の状態となるレベル指令信号Slevを前記レベル切換回路15に供給するものである。
以上の構成を持つ定電圧回路では、パワートランジスタMptに大量の電流が流れると、それに比例した電流がカレントミラー回路13に流れる。電流検出回路14はカレントミラー回路13を流れる電流を検出し、それが予め設定された値以上になると電流の大きさに応じた電流検出信号Scdを補正回路16に供給する。そして補正回路16は、エラーアンプEA1からパワートランジスタMptに供給される駆動信号Sdrvを電流検出信号Scdの大きさに応じて減少させる。これにより図1の定電圧回路の内部に設けられた過電流保護回路OCP0は、パワートランジスタMptを通過する電流量を減少させ、突入電流のピークを制限し、あるいは過電流の流通を防止する。
ここで、本発明の特徴として、遅延回路12および過電流保護回路OCP0の内部で次の動作が行われる。
イネーブル信号が供給された時点において、遅延回路12は、レベル切換回路15に供給するレベル指令信号Slevを第1の状態とする。レベル指令信号Slevが第1の状態であるとき、レベル切換回路15は、電流検出回路14から補正回路16に供給される電流検出信号Scdのレベルを大きくする。すると、補正回路16における駆動信号Sdrvの減少量が電流検出信号Scdのレベルに応じて大きくなり、パワートランジスタMptを通過する電流量はより一層減じられることになる。
そしてイネーブル信号が供給されてから所定の時間が経過すると、遅延回路12は、レベル指令信号Slevを第2の状態とする。レベル指令信号Slevが第2の状態になると、レベル切換回路15は、電流検出回路14から補正回路16に供給される電流検出信号Scdのレベルを小さくする。すると、補正回路16における駆動信号Sdrvの減少量が電流検出信号Scdのレベルに応じて小さくなり、パワートランジスタMptを通過する電流は相応の大きさに制限される。
上で説明した動作において、イネーブル信号が供給されてから所定時間が経過するまでの間は定電圧回路が起動している期間に当たり、イネーブル信号が供給されてから所定時間が経過した後は定電圧回路が通常運転している期間に当たる。つまり、過電流保護回路OCP0の内部では、レベル切換回路15によって、定電圧回路の起動時には電流検出信号Scdのレベルが相対的に大きくなるよう操作され、逆に通常運転時には電流検出信号Scdのレベルが相対的に小さくなるよう操作されることになる。これにより起動時の突入電流のピークは、レベル切換回路15の動作作用によって、通常運転時の制限電流値よりも低く抑えられる。
図2は本発明による定電圧回路の第1の実施例の回路図である。図2の定電圧回路は本発明の中心部分をなす過電流保護回路OCP1を以下のように構成している。
(過電流保護回路OCP1の部分を除けば、基本的に図1と図2の回路は同じ構成となっているので、詳しい説明は省略する。以下、他の回路図においても同様とする。)
先ず、パワートランジスタMptとカレントミラー回路を構成するトランジスタMmiを設け、トランジスタMptとMmiの各ゲート同士と各ソース同士をそれぞれ共通接続する。トランジスタMmiのドレインは、外部(図では遅延回路12)から供給される信号(レベル指令信号)の状態に応じて電気抵抗値を変化させる可変抵抗回路RLを介して入力端子INに接続する。
続いて、エラーアンプEA2を設け、その非反転入力端子を可変抵抗回路RLの一端、すなわちトランジスタMmi側端子に接続する。エラーアンプEA2の反転入力端子は、基準電圧源Vr2を介して可変抵抗RL回路の一端、すなわち入力端子IN側端子、に接続する。なお、基準電圧源Vr2の極性方向は、そこに生じる電圧によってエラーアンプEA2の反転入力端子に供給される信号が減じられるような向きとする。そして補正回路16を設け、その2つの入力端子をそれぞれエラーアンプEA1の出力端子とエラーアンプEA2の出力端に接続し、その出力端子をパワートランジスタMptとトランジスタMmiのゲートの共通接続点に接続する。
以上の構成を持つ過電流保護回路OCP1の内部では、パワートランジスタMptの電流に比例した電流がトランジスタMmiを流れ、トランジスタMmiを流れる電流に応じて可変抵抗回路RLの端子間に電圧降下が生じる。例えば、トランジスタMmiを流れる電流が大きくなり、可変抵抗回路RLに生じる電圧降下が基準電圧源Vr2で生じる基準電圧値を越えると、エラーアンプEA2の出力は正から負に転じる。すると補正回路16は、エラーアンプEA2の出力(図1の電流検出信号に相当)の大きさに応じてエラーアンプEA1の出力(図1の駆動信号Sdrvに相当)を減じる。
ここで可変抵抗回路RLは、遅延回路12から供給されるレベル指令信号Slevに応じて電気抵抗値を変化させる。具体的に、イネーブル受信回路11がイネーブル信号を受信した時点で、遅延回路12はレベル指令信号Slevを第1の状態とする。可変抵抗回路RLは第1の状態であるレベル指令信号Slevに応動して電気抵抗値を相対的に高くする。すると、可変抵抗回路RLに生じる電圧降下が大きくなり、等価的に電流の検出レベルが高くなる。そしてエラーアンプEA2の非反転入力端子に供給される電圧の降下量が大きくなり、その分大きくなったエラーアンプEA2の負の出力によってエラーアンプEA1の出力が一層減少することになる。
なお、イネーブル受信回路11がイネーブル信号を受信してから所定時間の経過後、遅延回路12はレベル指令信号Slevを第2の状態とする。可変抵抗回路RLは第2の状態であるレベル指令信号Slevに応動して電気抵抗値を相対的に低くする。すると、可変抵抗回路RLに生じる電圧降下が小さくなり、等価的に電流の検出レベルが低くなる。その結果、エラーアンプEA2の非反転入力端子に供給される電圧の降下量が小さくなり、エラーアンプEA1の出力の減少量は相応のものになる。
このような動作が過電流保護回路OCP1の内部で行われることにより、定電圧回路の起動時に生じる突入電流のピークを通常運転時の制限電流値より低くすることが可能になる。
図3は本発明による定電圧回路の第2の実施例の回路図である。図3の定電圧回路は本発明の中心部分をなす過電流保護回路OCP2を以下のように構成している。
先ず、パワートランジスタMptとカレントミラー回路を構成するトランジスタMmiを設け、トランジスタMptとMmiの各ゲート同士と各ソース同士をそれぞれ共通接続する。トランジスタMmiのドレインは、外部から供給されるレベル指令信号の状態に応じて電気抵抗値を変化させる可変抵抗回路RLを介して入力端子INに接続する。
可変抵抗回路RLとトランジスタMmiの接続点にドレイン、ゲート間が短絡されたトランジスタM1のソースを接続し、トランジスタM1のドレインを電流源CS1を介してグランド(=回路の基準電位点)に接続する。トランジスタM1のゲートにトランジスタM2のゲートを接続し、トランジスタM2のソースを抵抗R3を介して入力端子INに接続する。トランジスタM2のドレインを電流源CS2を介してグランドに接続する。
トランジスタM2のドレインにトランジスタM3のゲートを接続し、トランジスタM3のソースをグランドに接続する。エラーアンプEA1の出力端子とパワートランジスタMptのゲートの間に抵抗R4を接続し、パワートランジスタMptのゲートにトランジスタM3のドレインを接続する。なお、トランジスタM1とM2はPチャネル型とし、トランジスタM3はNチャネル型とする。
以上の構成を持つ過電流保護回路OCP1の内部では、電流源CS1によって可変抵抗回路RLに一定の電流が流れ得るようになっている。ここにパワートランジスタMptの電流に比例した電流がトランジスタMmiに流れると、可変抵抗回路RLを流れる電流が増加し、可変抵抗回路RLの端子間には電流源CS1とトランジスタMmiを流れる電流に応じた電圧降下が生じる。するとトランジスタM2のゲートには、入力端子INの電圧より可変抵抗回路RLとトランジスタM1において生じた電圧降下の分だけ低い電圧が供給される。
例えば、トランジスタMmiの電流を次第に大きくしていくと、可変抵抗回路RLにおける電圧降下も大きくなっていく。これに伴ってトランジスタM2のゲートに供給される電圧は低下し、トランジスタM2のソース、ドレイン間の電気抵抗は小さくなっていく。するとトランジスタM3のゲートに供給される電圧は上昇して行き、その電圧がトランジスタM3のしきい値を越えるとエラーアンプEA1の出力端子からトランジスタM3の主電流路に向って電流が流れるようになる。トランジスタM3の主電流路に流れる電流はトランジスタMmiの電流、ひいては可変抵抗回路RLの電圧降下の量に応じた大きさになるため、事実上、パワートランジスタMptに供給されるエラーアンプEA1の出力は可変抵抗回路RLの電圧降下の量に応じて減少することになる。
ここで可変抵抗回路RLは、図1、図2の時と同様に、遅延回路12から供給されるレベル指令信号Slevに応じて電気抵抗値を変化させる。具体的に、イネーブル受信回路11がイネーブル信号を受信した時点で、遅延回路12はレベル指令信号Slevを第1の状態とする。可変抵抗回路RLは第1の状態であるレベル指令信号Slevに応動して電気抵抗値を相対的に高くする。すると、可変抵抗回路RLに生じる電圧降下の量が大きくなり、トランジスタM3を流れる電流が大きくなる。これによりパワートランジスタMptに供給されるエラーアンプEA1の出力は一層減少し、パワートランジスタMptを流れる電流は小さな値に制限される。
なお、イネーブル受信回路11がイネーブル信号を受信してから所定時間の経過後、遅延回路12はレベル指令信号Slevを第2の状態とする。可変抵抗回路RLは第2の状態であるレベル指令信号Slevに応動して電気抵抗値を相対的に低くする。すると、可変抵抗回路RLに生じる電圧降下は小さくなり、トランジスタM3を流れる電流が小さくなる。これによりパワートランジスタMptに供給されるエラーアンプEA1の出力は相応に減少し、パワートランジスタMptを流れる電流は相応の値に制限される。
このような動作が過電流保護回路OCP2の内部で行われることにより、定電圧回路の起動時に生じる突入電流のピークを通常運転時の制限電流値より低くすることが可能になる。
図4は本発明による定電圧回路の第3の実施例の回路図である。図4の定電圧回路は過電流保護回路OCP3を以下のように構成している。
パワートランジスタMptとカレントミラー回路を構成するトランジスタMmiを設け、トランジスタMptとMmiの各ゲート同士と各ソース同士をそれぞれ共通接続する。トランジスタMmiのドレインは、外部から供給されるレベル指令信号の状態に応じて電気抵抗値を変化させる可変抵抗回路RLを介してグランドに接続する。
エラーアンプEA2を設け、その非反転入力端子を可変抵抗回路RLの一端(トランジスタMmi側端子)に接続する。エラーアンプEA2の反転入力端子は、エラーアンプEA1と共通の基準電圧源Vr1に接続する。そして補正回路16を設け、その2つの入力端子をそれぞれエラーアンプEA1の出力端子とエラーアンプEA2の出力端に接続し、その出力端子をパワートランジスタMptとトランジスタMmiのゲートの共通接続点に接続する。なお、この図4の実施例回路では、パワートランジスタMptおよびトランジスタMmiはPチャネル型とする。
以上の構成を持つ過電流保護回路OCP3は、図2中の過電流保護回路OCP1と等価なものである。すなわち、パワートランジスタMptおよびトランジスタMmiがPチャネル型であるため、それに対応可能なように過電流保護回路OCP3の各部の極性を反転させたものである。過電流保護回路OCP3の内部で行われる動作は、図2中の過電流保護回路OCP1と基本的に同じになるため、説明は省略する。
図5は本発明による定電圧回路の第4の実施例の回路図である。図5の定電圧回路は過電流保護回路OCP4を以下のように構成している。
パワートランジスタMptとカレントミラー回路を構成するトランジスタMmiを設け、トランジスタMptとMmiの各ゲート同士と各ソース同士をそれぞれ共通接続する。更にもう一つパワートランジスタMptとカレントミラー回路を構成するトランジスタM4を設け、トランジスタMptとM4の各ゲート同士と各ソース同士をそれぞれ共通接続する。
トランジスタMmiのドレインは抵抗R5を介してグランドに接続する。一方、トランジスタM4のドレインは、外部(図では遅延回路12)から供給される信号(レベル指令信号)の状態に応じてオンオフするスイッチSWを介してトランジスタMmiと抵抗R5の共通接続点に接続する。エラーアンプEA2を設け、その非反転入力端子を抵抗R5の一端(トランジスタMmi側端子)に接続し、その反転入力端子を基準電圧源Vr1に接続する。そして補正回路16を設け、その2つの入力端子をそれぞれエラーアンプEA1の出力端子とエラーアンプEA2の出力端に接続し、その出力端子をパワートランジスタMptのゲートに接続する。なお、パワートランジスタMpt、トランジスタMmiおよびM4はPチャネル型とする。
以上の構成を持つ過電流保護回路OCP4は、図4の過電流保護回路OCP3のように可変抵抗回路RLの電気抵抗値を変化させる代わりに、カレントミラー回路(Mmi、M4)の電流量を変化させるように構成したものである。例えば、イネーブル受信回路11がイネーブル信号を受信した時点で、遅延回路11はレベル指令信号Slevを第1の状態とする。スイッチSWは第1の状態であるレベル指令信号Slevに応動してオン状態となり、抵抗R5に供給する電流量を多くする。すると、抵抗R5の端子間電圧が上昇し、見かけ上、電流の検出レベルが高くなったのと同じ状態になる。そしてエラーアンプEA2の非反転入力端子に供給される電圧が大きくなり、エラーアンプEA2の正の出力によってエラーアンプEA1の出力が一層増加する。
ここで、パワートランジスタMptはPチャネル型であり、エラーアンプEA1の出力の増減はNチャネル型のトランジスと逆に作用する。このためエラーアンプEA1の出力の増加は、図5のパワートランジスタMptにとって、実質的に駆動信号の減少として作用する。その結果、パワートランジスタMptを流れる電流は小さな値に制限される。
なお、イネーブル受信回路11がイネーブル信号を受信してから所定時間の経過後、遅延回路12はレベル指令信号Slevを第2の状態とする。スイッチSWは第2の状態であるレベル指令信号Slevに応動してオフ状態となり、抵抗R5に供給する電流量を少なくする。すると、抵抗R5の端子間電圧が低下し、見かけ上、電流の検出レベルが低くなったのと同じ状態になる。そしてエラーアンプEA2の非反転入力端子に供給される電圧が小さくなり、エラーアンプEA2の出力によってエラーアンプEA1の出力の増加量が相応のものになる。
このような動作が過電流保護回路OCP4の内部で行われることにより、定電圧回路の起動時に生じる突入電流のピークを通常運転時の制限電流値より低くすることが可能になる。
以上に説明した本発明の実施例において、補正回路16は2つの信号を加算的に合成するようなものであり、最も単純には抵抗加算回路で構成される。なお、例えば、エラーアンプEA1の出力回路がプッシュ側制御のシングルエンド型でありエラーアンプEA2の出力回路がプル側制御のシングルエンド型である場合など、各エラーアンプの内部構成(特に出力回路部分)によっては補正回路16を省略することも有り得る。
また、以上に説明した本発明の実施例では、定電圧回路の起動時に外部からイネーブル信号が供給される場合を想定しているが、イネーブル信号の供給が無い場合などでは、例えば、入力端子INに対する外部からの電源供給を検知する回路を設置してイネーブル入信回路11の代用にしても良い。ただしこの場合には、遅延回路12を、電源供給を検知した時点でレベル指令信号Slevを第1の状態とし、電源供給を検知してから所定時間の経過後、レベル指令信号Slevを第2の状態とするような構成にする必要がある。
11:イネーブル受信回路
12:遅延回路
13:カレントミラー回路
14:電流検出回路
15:レベル切換回路
16:補正回路
IN:回路の入力端子
OUT:回路の出力端子
OCP0〜OCP4:過電流保護回路
CS1:第1の電流源
CS2:第2の電流源
EA1:エラーアンプ
EA2:エラーアンプ(第2のエラーアンプ)
Mpt:パワートランジスタ
Mmi:トランジスタ(カレントミラー)
M1:第1のトランジスタ
M2:第2のトランジスタ
M3:第3のトランジスタ
R3:第1の抵抗
R4:第2の抵抗
RL:可変抵抗回路
Scd:電流検出信号
Sdrv:駆動信号
Slev:レベル指令信号
Vr1:基準電圧源
Vr2:基準電圧源

Claims (5)

  1. エラーアンプにおいて回路の出力電圧と基準電圧に応じた駆動信号を生成し、該駆動信号によって回路の入出力端子間に接続されたパワートランジスタの動作をフィードバック制御する定電圧回路において、
    該パワートランジスタを通過する電流に比例した電流を流すカレントミラー回路と、
    該カレントミラー回路を流れる電流を検出し、該電流に応じた電流検出信号を出力する電流検出回路と、
    該電流検出回路に接続され、該電流検出信号のレベルを変化させるレベル切換回路と、
    該検出信号の大きさ応じて該パワートランジスタに供給される該駆動信号を減じる補正回路と、
    を具備し、
    ここで該レベル切換回路は、定電圧回路の起動時に該電流検出信号のレベルを相対的に大きくし、通常運転時に該電流検出信号のレベルを相対的に小さくするように動作する
    ことを特徴とする定電圧回路。
  2. 起動時に外部からイネーブル信号の供給を受けるイネーブル受信回路と、
    該イネーブル受信回路に接続され、前記レベル切換回路にレベル指令信号を供給する遅延回路と、
    を更に具備し、
    ここで該遅延回路は、該イネーブル受信回路が該イネーブル信号を受信した時点では該レベル指令信号を第1の状態とし、該イネーブル信号を受信してから一定時間経過後は該レベル指令信号を第2の状態とする
    ことを特徴とする、請求項1に記載した定電圧回路。
  3. 前記レベル切換回路が、前記カレントミラー回路に直列接続された可変抵抗回路を具備し、前記レベル指令信号が第1の状態の時に該可変抵抗回路を相対的に高抵抗の状態とし、前記レベル指令信号が第2の状態の時に該可変抵抗回路を相対的に低抵抗の状態とする
    ことを特徴とする、請求項2に記載した定電圧回路。
  4. 前記電流検出回路が、
    前記カレントミラー回路に直列接続された前記可変抵抗回路と、
    該可変抵抗回路の所定の端子の電圧を検出し、前記検出信号を生成する第2のエラーアンプと、
    を具備することを特徴とする、請求項3に記載した定電流回路。
  5. 前記電流検出回路が、
    前記カレントミラー回路に直列接続された前記可変抵抗回路と、
    該カレントミラー回路と該可変抵抗回路の接続点に接続された第1のトランジスタと第1の定電流源の直列回路と、
    該第1のトランジスタを電流基準側として該第1のトランジスタとカレントミラー回路を構成する第2のトランジスタと、
    該第2のトランジスタの主電流路の両側にそれぞれ直列接続された第1の抵抗素子および第2の定電流源と
    を具備し、
    前記補正回路が、
    前記エラーアンプと前記パワートランジスタの制御端子の間に接続された第2の抵抗素子と、
    主電流路を前記パワートランジスタの制御端子と回路の基準電位点との間に接続し、制御端子を第2のトランジスタと第2の定電流源の接続点に接続した第3のトランジスタと、
    を具備することを特徴とする、請求項3に記載した定電流回路。
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