JP2010216774A - 天井埋込型空気調和機 - Google Patents

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宜弘 野村
Yasushi Suzuki
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Abstract

【課題】すでにグリル昇降機能を備えた天井埋込型空気調和機のハード的なコストを増加させないで、天井高の自動測定を行う。
【解決手段】グリルを昇降させるモータの駆動電流を検出する駆動電流検出部を設け、制御手段は、モータの駆動電流を監視し、駆動電流の変化でグリルが移動する天井面と、床面との移動時間を計測し、計測した移動時間から天井と記床面との距離である天井高を推測し、天井高を設定値として記憶する。また、グリル上昇時に駆動電流がロック電流閾値以上の時、グリルが天井面に位置すると判断し、モータの回転負荷が軽くなり、グリルが移動している時の駆動電流よりも小さい定常電流閾値よりも、測定した駆動電流が小さくなった時、グリルが床面に位置すると判断する。
【選択図】図4

Description

本発明は、吸込グリルを昇降させてフィルタの清掃を容易にするグリル昇降機能を備えた天井埋込型空気調和機に係わり、より詳細には、このグリル昇降機能を利用して室内機が設置されている天井から床までの距離を自動測定する構成に関する。
従来、天井埋込型空気調和機において、天井面から床面までの距離を測定するものとしては特許文献1に示すものがあった。この空気調和機では室内機に超音波センサを設け、このセンサで天井面から床面までの距離を測定していた。この測定結果に従って吹出口からの風量を設定するようになっている。つまり、天井が高ければ風量を大きく、また、天井が低ければ風量を小さくする制御を行うようになっていた。
また、このように天井面から床面までの距離を設定する別の方法としては、設置作業者が、室内機の制御基板に備えられたスイッチを操作して、設置された室内機の床面までの距離を手動で設定するものもある。いずれにしても、主として店舗や事務所などに設置される天井埋込型空気調和機の室内機は、様々な天井高の部屋に設置されるため、天井面から床面までの距離を個々の室内機に設定する必要があった。
この天井高の設定は風量の制御のみに用いられるものでなく、室内機に備えられた室温センサを用いて室温を制御する場合の室温検知温度の補正にも使用される。室内機に内蔵された室温センサを用いる場合、人が存在する場所よりも高い位置に室内機、つまり、室温センサが配置されることになるため、例えば暖房時などの場合、天井付近の室温は、人が存在する場所よりも温度が高く検出される。このため、天井高に比例して検出温度から補正温度を減ずることで、人が存在する場所の温度を推測するようになっている。
ところで、天井高を測定することが目的ではないが、天井埋込型空気調和機の室内機において、吸込グリルに装着されたフィルタを脱着するため、吸込グリルをロープを用いて室内機と人のいる場所までの間で昇降させるグリル昇降機能を備えたものが開示されている。この室内機では、リモコンに吸込グリルの昇降位置をメートルで表示するようになっているため、手動でグリルの昇降位置を調整して床位置まで下ろせば、リモコンの昇降位置表示で天井高を知ることができる。
図6はグリル昇降機能を備えた室内機の断面説明図であり、図7はこの室内機に用いられるリモコンの正面図である。
図6、図7において、79aはワイヤードリモコン、そして79bはリモコン基板で、このワイヤードリモコン79aからの命令を受信部80が受ける。81は受信部80により昇降装置75を作動させる制御部である。82は吸込グリル73の昇降長さを自由に設定できる長さ設定キーで、設定値を上げるキーと下げるキーの2つで構成されている。83は長さ設定キー82による設定値を表示する設定値表示部である。
84は吸込グリル73の昇降動作を開始させるスタートキーで、「上昇」と「下降」の2つのキーで構成されている。そして、リモコン基板79bは、長さ設定キー82とスタートキー84からの信号を入力して設定値表示部83に信号を出力し、また受信部80との間で信号を入出力する。受信部80は、ワイヤードリモコン79aおよび制御部81との間で信号を入出力する。制御部81は、受信部80との間で信号を入出力して昇降装置75に信号を出力する。
前記構成によりフィルター74を洗浄または交換する必要が生じると、ワイヤードリモコン79aの設定値表示部83を見ながら、長さ設定キー82の2つのキーを操作して、吸込グリル73の下降長さを手元で設定する。下降長さの設定が終わりスタートキー84の「下降」を押すと、受信部80と制御部81を介して昇降装置75を作動させて吸込グリル73を設定した長さだけ下降させる。
停止後、下降長さを微調整する必要があれば、再び長さ設定キー82で、微調整を要する長さ、例えば「設定0.4m」と設定し、上昇させたい場合はスタートキー84の「上昇」を押し、下降させたい場合は「下降」を押す。この操作により吸込グリル73を設定した下降位置に到達させた後、吸込グリル73に着脱自在に装着したフィルター74の洗浄または交換作業を行う。その作業が終了すると、スタートキー84の「上昇」を5秒間押し続けると、吸込グリル73は、ユニット本体71の下部の元の位置へ自動的に戻るように構成されている(例えば、特許文献2参照。)。
従って「設定○○m」と実際の昇降動作を繰り返して、天井(室内機の設置高)から床までの距離を把握することができる。
しかしながら、このように手動で繰り返すことは手間であり、また、実際に天井高が把握できたとしても、この値を室内機に設定するためには、従来のように室内機内部の制御基板のスイッチで指定するために手間がかかるだけでなく、誤った設定を行う可能性もあった。また、前述した超音波センサを用いる場合は手間がかからないが、室内機の設置や交換などの場合にしか使用されないため、使用頻度が少ない機能のために超音波センサなどの機器を追加することはコスト的に問題があった。
特開平5−79685公報(第2頁、図1) 特開2000−18689号公報(第3−4頁、図1)
本発明は以上述べた問題点を解決し、すでにグリル昇降機能を備えた天井埋込型空気調和機のハード的なコストを増加させないで、天井高の自動測定を行うことを目的とする。
本発明は上述の課題を解決するため、天井に埋め込まれた本体と、同本体の前記天井面側に配置された化粧パネルと、同化粧パネルに装着されてフィルタを備えた吸込グリルと、同吸込グリルをモータの回転により昇降させる昇降装置と、同昇降装置の制御を行う制御手段とを備えた天井埋込型空気調和機において、
前記モータの駆動電流を検出する駆動電流検出部を設け、
前記制御手段は、前記モータの駆動電流を監視し、前記吸込グリルの移動地点における前記駆動電流値に基づいて、前記吸込グリルが移動する前記天井面と同天井面と対向する床面との間の移動時間を計測し、同計測した移動時間から前記天井面と前記床面との距離である天井高を推測し、同天井高を設定値として記憶することを特徴とする。
また、前記制御手段は、前記モータの回転が強制停止した時の電流を判定するロック電流閾値を設け、前記モータの駆動電流が前記ロック電流閾値以上になった場合、前記吸込グリルが前記天井面に位置すると判断することを特徴とする。
また、前記制御手段は、前記吸込グリルが移動している時の駆動電流以下となった時の電流を判定する通常電流閾値を設け、前記モータの駆動電流が前記通常電流閾値以下となった場合、前記吸込グリルが前記床面に位置すると判断することを特徴とする。
以上の手段を用いることにより、本発明による天井埋込型空気調和機によれば、
請求項1に係わる発明は、モータの駆動電流の変化で吸込グリルの位置を推測するため、通常、モータの過電流保護手段として用いられている駆動電流検出回路をそのまま流用し、ハードウェアのコストを増加させないで天井高の自動検出と自動設定とを行うことができる。このため、背景技術で説明した天井高の設定を簡単に、また、正確、迅速に行うことができる。
請求項2に係わる発明は、吸込グリルが天井面に位置することを駆動電流増加の検出で行っているため、リミットスイッチなど特別な検出部品が不要なため、安価に検出できる。
請求項3に係わる発明は、吸込グリルが床面に位置することをモータ負荷の低減による駆動電流の減少で検出するため、リミットスイッチなど特別な検出部品が不要である。本発明を用いない場合、吸込グリルに床着地検出のリミットスイッチなどを設け、このスイッチを制御手段に接続する配線が必要になり、昇降装置が非常に複雑、高価となるが、本発明では吸込グリルには何も手を加えないため構成が簡単で安価である。
本発明による天井埋込型空気調和機の実施例を示す要部ブロック図である。 本発明による天井埋込型空気調和機のリモコンを示す正面図である。 本発明による天井埋込型空気調和機のグリルが昇降する様子を示す説明図である。 本発明による天井埋込型空気調和機のグリル昇降装置が動作した時のモータ電流を示すグラフである。 本発明による天井埋込型空気調和機のグリル昇降装置の昇降制御を示すフローチャートである。 グリル昇降機能を備えた従来の天井埋込型空気調和機の断面説明図である。 グリル昇降機能を備えた従来の天井埋込型空気調和機に用いられるリモコンの正面図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明する。なお、吸込グリル昇降機能の基本的な動作は特許文献2と同様であるが、天井面から床面までの距離を自動測定して設定する機能を追加したことが本発明の特徴である。
図1は天井埋込型空気調和機の要部ブロックを示しており、この天井埋込型空気調和機は室内機20と室外機30とを備えている。また図2はこの室内機20を制御するリモコン10の正面図である。なお、本発明に直接関係がない送風ファンや風向板、熱交換器などの説明と図示とを省略している。
図1に示すように室内機20は、リモコン10から送信される赤外線信号を受信するリモコン受信部21と、室内の温度を検知する内部室温センサ27と、室外機30と通信を行う通信部22と、送風ファンモータ23と、上下風向板の角度調節を行うステッピングモータ24と、後述するグリルを昇降させるグリルの昇降装置40と、この昇降装置40内の昇降モータ41を駆動する昇降モータ駆動部25と、昇降モータ41の駆動電流を検出する駆動電流検出部28と、これらを制御する制御部26(制御手段)とを備えている。なお、昇降装置40には、昇降モータ41と、これの回転軸に接続された巻取プーリー42とが備えられている。
昇降モータ駆動部25は、制御部26からの駆動指示により、昇降モータ41を正逆回転させることができ、これにより、グリルを吊るしているロープを巻取プーリー42で巻き取り、繰り出して、グリルを昇降させることができる。また、駆動電流検出部28は、昇降モータ41が回転している時はその駆動電流を測定し、この駆動電流値を制御部26へ逐次出力している。
図2は室内機20で使用されるリモコンの正面図である。
リモコン10は、上部に表示部1を、また下部にはキー入力部2をそれぞれ備えている。キー入力部2には、空気調和機に動作の指示を行う「電源」、「運転」、「設定」、「グリル」、「停止」、温度上昇またはグリル上昇キー「+」、温度下降またはグリル下降キー「−」が配置されている。
「電源」キーはキーの押下毎に空気調和機の電源をオン/オフし、「運転」キーはキーの押下毎に暖房運転モード/冷房運転モード/除湿運転モードを切り換える。「設定」キーは設定モードへの切換えを行う。「設定」キーはキーの押下毎に設定モード/非設定モード(実際に空気調和機を制御するモード)を切り換える。温度上昇キー「+」や温度下降キーは、非設定モード時に設定温度を現在の値から所定の温度ステップ毎に上昇/下降させるキーである。
なお、この「+」「−」キーは2つの機能を備えており、前述した設定温度の指定の他に、「グリル」キーが押下されることでグリルの制御を行うモード(以下グリル制御モードと呼称する)に入るようになっている。このモードに入ると、「+」「−」キーはグリルの昇降方向、つまり、上下方向と昇降動作の開始とを指示するキーになる。また、「停止」キーはグリルの昇降動作中にその動作を一時的に停止させるキーである。
表示部1は、温度を表示する3桁の7セグメント表示や、設定モードであることを知らせる「設定」、グリル制御モードであることを知らせる「グリル昇降」の各表示がされるようになっている。なお、天井高を自動測定する場合はこの設定モードで「+」または「−」キーを押下することで実施される。
図3はグリル昇降機能の動作を説明する説明図であり、天井に配置された室内機20を横方向から見た図である。図3(A)はグリル20aが室内機20に装着されれたグリルの定位置状態を、図3(B)はグリル20aの下降状態を、図3(C)はグリル20aの着地瞬間状態を、図3(D)はグリル20aの床位置状態を、それぞれ示している。
図3において、室内機20の化粧パネル20cの左右内には、昇降装置40が配置されており、グリル20aの4つの角にそれぞれ固定されたロープ20bを昇降装置40内の巻取プーリー42で巻き取り、繰り出しを行うことでグリル20aを昇降させる構成になっている。
図1から図3を用いてグリル20aの昇降動作を説明する。なお、前述した設定モードと非設定モードとにおけるグリル昇降動作は同じであるが、設定モード時は、測定した天井高の値が設定値として記憶されることだけが異なる。非設定モードでは測定は行われるが、設定値として記憶されることはない。
まず、室内機20は図3(A)の状態にあるとする。そして、操作者がリモコン10の「グリル」キーを押下すると、表示部1に「グリル昇降」と表示され、グリル昇降モードとなる。そして、次に「温度/上下」キーの「−」キーを押下すると、リモコン10から赤外線でこの指示が送信され、室内機20のリモコン受信部21でこれを受信して制御部26へ出力する。制御部26は昇降モータ駆動部25へグリル20aの下降の駆動指示を出す。
昇降モータ駆動部25ではグリル20aを下降させる方向に昇降モータ41の回転させ、巻き取っているロープ20bの繰り出しを開始する。図3(B)に示すようにグリル20aは下降を開始する。そして図3(C)で示すようにグリル20aが床に着地し、図3(D)の状態で停止する。従って、図3(C)で示すようにグリル20aの移動距離:xに化粧パネル20cとグリル20aとの厚みを加えることで天井高を算出することができる。このため、グリル20aの移動距離:xの算出方法が本発明のポイントとなる。
なお、「温度/上下」キーの「+」キーが押下された場合は、グリル20aが下降でなく上昇すること以外は同じため、説明を省略する。具体的には図3(D)から図3(A)の順番で動作が行われる。
次にグリル20aの移動距離:xの算出方法について説明する。前述したように昇降モータ41が回転している間は、駆動電流検出部28で昇降モータ41の駆動電流を検出しており、この電流値は制御部26で監視している。
図4は昇降モータ41の駆動電流を説明するグラフであり、図4(1)はグリル20aを下降させた場合、図4(2)はグリル20aを上昇させた場合をそれぞれ示している。
制御部26は昇降モータ41の駆動電流を2つの閾値と比較することで昇降モータ41の回転の停止を制御する。
1つの閾値は昇降モータ41の回転が強制的に停止した場合に流れるロック電流を判定するものであり、ロープ20bの絡みやグリル20aが定位置状態になった後も上昇動作を行った場合を検知する。
もう1つの閾値は昇降モータ41の負荷が通常よりも軽くなった場合の電流を判定するものであり、グリル20aが床位置状態になった場合を検知する。昇降動作中は昇降モータ41がグリル20aの重量を負荷として回転しているが、図3(D)の場合はグリル20aが床にあるため、昇降モータ41の負荷は比較的軽量なロープ20bの重量だけとなり、グリル20aの重量を負荷としている場合に比べ、駆動電流が減少する。このため、グリル20aの重量を負荷としている場合の最小電流より小さく、グリル20aが床にある場合の駆動電流よりも大きな値となる定常電流を閾値として規定している。
従って、グリル20aを下降させた場合は下降開始から、駆動電流が定常電流(閾値)以下になった瞬間までの時間に、昇降モータ41の単位時間での回転によるロープ20bの繰り出し長さを乗じることでグリル20aの移動距離:xを算出することができる。
例えば、グリル20aの移動時間が10秒であり、昇降モータ41の1秒当たりのロープ20bの巻き取り/繰り出し長さが0.3メートルとした場合、グリル20aの移動距離:x=10秒×0.3メートル=3メートルとなる。
なお、制御部26は、駆動電流が定常電流(閾値)以下になった瞬間に昇降モータ41の回転を停止させる。
一方、グリル20aを上昇させた場合は上昇開始から、駆動電流がロック電流(閾値)以上になった瞬間までの時間に、昇降モータ41の単位時間での回転によるロープ20bの巻き取り長さを乗じることで、グリル20aを下降させた場合と同様にグリル20aの移動距離:xを算出することができる。なお、制御部26は、駆動電流がロック電流(閾値)以上になった瞬間に昇降モータ41の回転を停止させる。
以上のようにグリル20aの上昇、下降、いずれの場合でもグリル20aの移動距離:xを算出することができる。そして、グリル20aの移動距離:xに化粧パネル20cとグリル20aとの厚み、例えば5センチを加えることで天井高を算出する。なお、ロープ20bの絡みなどにより昇降モータ41が停止した場合は、正確なグリル20aの移動距離:xを算出することができない。従って、前述した設定モードでの昇降動作でのみ天井高の設定値を更新する。
以上説明したように、昇降モータ41の駆動電流の変化でグリル20aの位置を推測するため、通常、昇降モータ41の過電流保護手段として用いられている駆動電流検出部28をそのまま流用し、ハードウェアのコストを増加させないで天井高の自動検出と自動設定とを行うことができる。このため、背景技術で説明した天井高の設定を簡単に、また、正確、迅速に行うことができる。
また、グリル20aが天井面に位置することを駆動電流増加の検出で行っているため、リミットスイッチなど特別な検出部品が不要なため、安価に検出できる。
さらに、グリル20aが床面に位置することを昇降モータ41の負荷の低減による駆動電流の減少で検出するため、リミットスイッチなど特別な検出部品が不要である。本発明を用いない場合、グリル20aに床着地検出のリミットスイッチなどを設け、このスイッチを制御部26に接続する配線が必要になり、昇降装置40が非常に複雑、高価となるが、本発明ではグリル20aには何も手を加えないため構成が簡単で安価である。
また、グリル20aが下降時に机や椅子に接触してロープ20bがたるんだ場合でも、昇降モータ41が停止するため、安全性が向上する。さらに、グリル20aが下降または上昇時にロープ20bの絡みが発生したり、カーテンなどを巻き込んだ場合でも昇降モータ41が停止するため、安全性が向上する。
次に図5で示すフローチャートを用いて、制御部での処理の流れを説明する。図5(A)はグリルモードでの「+」キー押下時の上昇ルーチン、図5(B)はグリルモードでの「−」キー押下時の下降ルーチンをそれぞれ示している。また、これらのフローチャートにおいて、STはステップを表し、これに続く数字はステップ番号を、また、YはYesを、NはNoをそれぞれ表している。
最初に図5(B)の下降ルーチンについて説明する。制御部26はグリル20aを下降させるため、昇降モータ駆動部25に対して下降方向での回転を開始させる(ST21)。次に定位置フラグがオンか確認する(ST22)。定位置フラグがオンの場合はグリル20aが室内機20に装着された状態であることを示すものである。
定位置フラグがオンの場合(ST22−Y)、制御部26内に備えられているタイマをスタートしてグリル20aの移動時間の計測を開始する(ST23)。そして、定位置フラグをオフする(ST24)。次に、モータ駆動電流が図4で説明したロック電流(閾値)以上か確認する(ST25)。なお、定位置フラグがオフの場合(ST22−N)、ST23とST24とをパスしてST25を実行する。
モータ駆動電流がロック電流(閾値)未満の場合(ST25−N)、モータ駆動電流が図4で説明した定常電流(閾値)以下か確認する(ST26)。モータ駆動電流が定常電流(閾値)より大きい場合、(ST26−N)、ST25へジャンプしてグリル20aの下降を継続する。モータ駆動電流が定常電流(閾値)以下の場合(ST26−Y)、グリル20aが床に着地したので、床位置フラグをオンする(ST27)。
そして、昇降モータ41の回転を停止し(ST8)、高さ計測タイマをストップする(ST9)。そして、この計測時間に、昇降モータ41の単位時間での回転によるロープ20bの巻き上げ/繰り出し長さを乗じることでグリル20aの移動距離:xを算出し、さらに、化粧パネル20cとグリル20aとの厚みを加算して補正し天井高を算出する(ST10)。
次に設定モード中か確認する(ST11)。この設定モードは前述のようにリモコン10の設定キーが押下される毎に「設定モード」と「非設定モード」とが交互に切り換えられる。このモード中かどうかは表示部の「設定」表示で確認できる。これらのモード状態は設定キーが押下された時にリモコン受信部を介して制御部26へ送信され、制御部26で記憶されてる。
設定モード中でなければ(ST11−N)、そのままルーチンを抜ける。設定モード中であれば(ST11−Y)、算出した天井高を制御部26内の所定エリアに記憶し、ルーチンを抜ける。以降はこの設定された天井高の値を用いて空調制御が行われる。
一方、モータ駆動電流がロック電流(閾値)以上の場合(ST25−Y)、昇降モータ41が何らかの原因でロックした場合であるため、昇降モータ41の回転を停止し(ST28)、高さ計測タイマをストップする(ST29)。そして、ルーチンを抜ける。
次に図5(A)の上昇ルーチンについて説明する。制御部26はグリル20aを上昇させるため、昇降モータ駆動部25に対して上昇方向での回転を開始させる(ST1)。そして、モータ駆動電流がロック電流(閾値)以上か確認する(ST2)。
モータ駆動電流がロック電流(閾値)未満の場合(ST2−N)、モータ駆動電流が定常電流(閾値)以下か確認する(ST3)。モータ駆動電流が定常電流(閾値)以下の場合(ST3−Y)、ST2へジャンプする。これはまだグリル20aが吊り下げられない状態であり、ロープ20bのたるみを巻き取っている状態である。
モータ駆動電流が定常電流(閾値)より大きい場合、(ST3−N)、グリル20aが吊り下げられた状態であるため、次に床位置フラグがオンか確認する(ST4)。床位置フラグがオフの場合(ST4−N)、すでにグリル20aが床から離れているため、何もせずにST2へジャンプする。床位置フラグがオンの場合(ST4−Y)、グリル20aが吊り下げられた瞬間であるため、制御部26内に備えられているタイマをスタートしてグリル20aの移動時間の計測を開始する(ST5)。そして、床位置フラグをオフして(ST6)、ST2へジャンプする。
一方、モータ駆動電流がロック電流(閾値)以上の場合(ST2−Y)、昇降モータ41が、定位置に到達した場合であるため、定位置フラグをオンして(ST7)、ST8へジャンプする。
なお、本発明の目的は天井高の自動検出であるが、前述したグリルの昇降時の位置検出機能を用いて、グリルの昇降時の意図しない異常時に昇降動作を停止する安全機能だけを使用してもよい。また、本実施例ではグリルの上昇/下降の両方で天井高を測定しているが、これに限るものではなく、いずれか一方、または両方の平均値を求めて使用してもよい。
また、本発明では、グリル上昇時のグリルの定位置判定をロック電流で判定しているが、これに限るものではなく、化粧パネル20cにリミットスイッチなどを設け、グリルの定位置判定を化粧パネル20cがこのリミットスイッチを押下することで判定するようにしてもよい。これにより、グリル上昇時の異常停止判定と、グリルの定位置判定とを分けて判断できるため、操作性が向上する。
また、本発明では、グリルを床面まで降下させて天井高を算出しているが、これに限るものでなく、所定の高さ、例えば60センチメートルの高さの机の上にグリルを降下させことを前提としてもよい。つまり、前述したように、グリルの移動距離:xを算出し、これに補正値を加えて天井高を算出する場合、60センチメートルをさらに加えて補正するようにしてもよい。この場合、必ずグリルの直下に所定の高さの台や机が必要となるが、食堂や事務所など標準的な机やテーブルが設置されている場所でも自動設定が可能になる。
1 表示部
2 キー入力部
10 リモコン
20 室内機
20a グリル
20b ロープ
20c 化粧パネル
21 リモコン受信部
22 通信部
23 送風ファンモータ
24 ステッピングモータ
25 昇降モータ駆動部
26 制御部(制御手段)
27 内部室温センサ
28 駆動電流検出部
30 室外機
40 昇降装置
41 昇降モータ
42 巻取プーリー

Claims (3)

  1. 天井に埋め込まれた本体と、同本体の前記天井面側に配置された化粧パネルと、同化粧パネルに装着されてフィルタを備えた吸込グリルと、同吸込グリルをモータの回転により昇降させる昇降装置と、同昇降装置の制御を行う制御手段とを備えた天井埋込型空気調和機において、
    前記モータの駆動電流を検出する駆動電流検出部を設け、
    前記制御手段は、前記モータの駆動電流を監視し、前記吸込グリルの移動地点における前記駆動電流値に基づいて、前記吸込グリルが移動する前記天井面と同天井面と対向する床面との間の移動時間を計測し、同計測した移動時間から前記天井面と前記床面との距離である天井高を推測し、同天井高を設定値として記憶することを特徴とする天井埋込型空気調和機。
  2. 前記制御手段は、前記モータの回転が強制停止した時の電流を判定するロック電流閾値を設け、前記モータの駆動電流が前記ロック電流閾値以上になった場合、前記吸込グリルが前記天井面に位置すると判断することを特徴とする請求項1記載の天井埋込型空気調和機。
  3. 前記制御手段は、前記吸込グリルが移動している時の駆動電流以下となった時の電流を判定する通常電流閾値を設け、前記モータの駆動電流が前記通常電流閾値以下となった場合、前記吸込グリルが前記床面に位置すると判断することを特徴とする請求項1または請求項2記載の天井埋込型空気調和機。
JP2009066999A 2009-03-18 2009-03-18 天井埋込型空気調和機 Pending JP2010216774A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015004476A (ja) * 2013-06-21 2015-01-08 日立アプライアンス株式会社 空気調和機
JP2015081735A (ja) * 2013-10-23 2015-04-27 ダイキン工業株式会社 空気調和装置

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JP2015081735A (ja) * 2013-10-23 2015-04-27 ダイキン工業株式会社 空気調和装置

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