JP2010213510A - ドライ真空ポンプ用電源装置、及びその運転方法 - Google Patents

ドライ真空ポンプ用電源装置、及びその運転方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電源装置の容量を大きくすることなく、ポンプ内に異物が混入し噛み込み等が発生し、一時的に高トルク運転が必要となった場合でも、簡単な構成で一時的に大きな電動機軸出力を出力させ、噛み込みを解消できるドライ真空ポンプ用電源装置を提供すること。
【解決手段】整流器、平滑コンデンサを備えた直流回路、インバータ回路を備え、交流電源からの交流電力を整流器で直流電力に変換し、直流回路を介しインバータ回路に供給し、インバータ回路で所定周波数の交流電力に変換し、ドライ真空ポンプの駆動電動機に供給するように構成したドライ真空ポンプ用電源装置であって、補助電力回路と、駆動電動機が定格軸出力より大きい軸出力を必要とする場合、補助電力回路から所定のタイミングで直流回路に補助電力を供給し直流回路の電圧又は電流を増大させ、大きい軸出力が不必要となった場合、所定のタイミングで補助電力の供給を停止する切替手段とを設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、ドライ(空冷式)真空ホンプの駆動用電動機に駆動電力を供給するドライ真空ポンプ用電源装置に関し、特に電源装置の容量を大きくすることなく、ポンプ内に異物が混入し噛み込み等が発生し、一時的に高トルク運転が必要となった場合でも、簡単な構成で一時的に電動機の高軸出力を実現できるドライ真空ポンプ用電源装置、及びその運転方法に関するものである。
近年、大気圧から動作が可能で、クリーンな真空環境が容易に得られるドライ真空ポンプが、半導体製造設備等の幅広い分野で使用されている。このようなドライ真空ポンプを駆動する駆動電動機に駆動電力を供給する電源装置にはインバータを使用する場合が多い。これには幾つか理由があり、その1つは電動機の回転周波数をインバータにて、商用周波数よりも大きくすることで、電動機回転数を増速して真空ポンプの排気性能を向上させ、より小型の電動機を使った真空ポンプで所定の真空を得るためである。また、真空ポンプの運転が所望の真空度に到達し、負荷が非常に小さい軽負荷運転であった場合、高効率で電動機を運転できるように、出力端子電圧の制御を行ったり、回転数の制御を行ったりすることが容易なためである。
また、近年ドライ真空ポンプの駆動用電動機として、直流ブラシレスモータを使用したドライ真空ポンプユニットがある。図9は該ドライ真空ポンプの電源装置のシステム構成を示すブロック図である。本ドライ真空ポンプ用電源装置10は、整流器11、直流回路12、インバータ回路13を備えたインバータ電源装置である。交流電源14からの交流電力を整流器11で全波整流し、整流用コンデンサ(平滑コンデンサ)18を備えた直流回路で平滑して直流電力に変換し、インバータ回路13に供給する。インバータ回路13ではFET等のゲートデバイスを備え、PWM制御回路部23のPWM制御により、直流回路12からの直流電圧を擬似正弦波電圧の三相交流に変換し、直流ブラシレスモータ15に供給するように構成されている。
特開2003−333891号公報 特開平9−180895号公報
上記インバータ回路13を備えたドライ真空ポンプ用電源装置において、真空ポンプ内に異物が混入し、該異物がポンプロータ間或いはポンプロータとポンプケーシングの間に侵入し、噛み込みが発生した場合、一時的に高トルク運転が必要となる。しかしながら、このような電源装置では、整流器11が出力可能な電力範囲内でのトルクしか発生することができず、噛み込み発生後に再起動できないなどの運転制限が発生していた。
この噛み込み固着の対策のため、通常のドライ真空ポンプで使用するには過大な電動機軸出力を出力できる大容量電源装置をドライ真空ポンプユニットに搭載することで、噛み込みが発生しても復旧するシステム構成としていた。例えば、通常のドライ真空ポンプ運転範囲では、電動機軸出力2.2kWで必要な電源装置に対して、電動機軸出力5.5kWの電源装置を搭載していた。しかし通常のドライ真空ポンプの運転範囲に対して過剰な出力能力を持つ電源装置を搭載することは、ドライ真空ポンプユニット全体が大型となり、コスト的にも不都合であった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、電源装置の容量を大きくすることなく、ポンプ内に異物が混入し噛み込み等が発生し、一時的に高トルク運転が必要となった場合でも、簡単な構成で一時的に大きな電動機軸出力を出力させ、噛み込みを解消できるドライ真空ポンプ用電源装置、及びその運転方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、整流器、平滑コンデンサを備えた直流回路、インバータ回路を備え、交流電源からの交流電力を前記整流器で直流電力に変換し、直流回路を介してインバータ回路に供給し、該インバータ回路で所定周波数の交流電力に変換し、ドライ真空ポンプの駆動電動機に供給するように構成されたドライ真空ポンプ用電源装置であって、補助電力回路と、駆動電動機が定格軸出力より大きい軸出力を必要とする場合、補助電力回路から所定のタイミングで直流回路に補助電力を供給し、該直流回路の電圧又は電流を増大させ、大きい軸出力が不必要となった場合、所定のタイミングで補助電力の供給を停止する切替手段と、を設けたことを特徴とする。
また、本発明は上記ドライ真空ポンプ用電源装置において、補助電力回路は、補助電力用蓄電器であり、切替手段は、駆動電動機が定格軸出力より大きい軸出力を必要とする場合、充電した補助電力用蓄電器を所定のタイミングで直流回路に並列に接続し、大きい軸出力が不必要となった場合、補助電力用蓄電器を所定のタイミングで直流回路から切り離すことを特徴とする。
また、本発明は、上記ドライ真空ポンプ用電源装置において、補助電力回路は、補助電力用蓄電器であり、切替手段は、駆動電動機が定格軸出力より大きい軸出力を必要とする場合、充電した補助電力用蓄電器を平滑コンデンサに直列に接続し、該補助電力用蓄電器と平滑コンデンサの直列回路を直流回路に並列に接続し、大きい軸出力が不必要となった場合、所定のタイミングで直列回路を直流回路から切り離し、且つ平滑コンデンサを直流回路に並列に接続することを特徴とする。
また、本発明は、整流器、平滑コンデンサを備えた直流回路、インバータ回路を備え、交流電源からの交流電力を整流器で直流電力に変換し、直流回路を介してインバータ回路に供給し、該インバータ回路で所定周波数の交流電力に変換し、ドライ真空ポンプの駆動電動機に供給するように構成されたドライ真空ポンプ用電源装置であって、補助電力用蓄電器と、駆動電動機が定格軸出力より大きい軸出力を必要とする場合、所定のタイミングで直流回路に充電した補助電力用蓄電器と平滑コンデンサをそれぞれ並列接続するか又は、充電した補助電力用蓄電器と平滑コンデンサを直列に接続した直列回路を所定のタイミングで直流回路に並列接続し、大きい軸出力が不必要となった場合、所定のタイミングで補助電力用蓄電器を直流回路から切り離すか又は直列回路を直流回路から切り離し、且つ平滑コンデンサを直流回路に並列に接続する切替手段と、を設けたことを特徴とする。
また、本発明は、整流器、平滑コンデンサを備えた直流回路、インバータ回路を備え、交流電源からの交流電力を整流器で直流電力に変換し、直流回路を介してインバータ回路に供給し、該インバータ回路で所定周波数の交流電力に変換し、ドライ真空ポンプの駆動電動機に供給するように構成されたドライ真空ポンプ用電源装置の運転方法であって、駆動電動機が定格軸出力より大きい軸出力を必要とする場合、直流回路に補助電力を供給し直流回路の電流又は電圧を増大させ、大きい軸出力が不必要となった場合、直流回路への補助電力の供給を停止することを特徴とする。
本発明によれば、補助電力回路と、駆動電動機が定格軸出力より大きい軸出力を必要とする場合、補助電力回路から所定のタイミングで直流回路に補助電力を供給し、該直流回路の電圧又は電流を増大させ、大きい軸出力が不必要となった場合、所定のタイミングで補助電力の供給を停止する切替手段とを設けることにより、ドライ真空ポンプに噛み込み等が発生し、該噛み込み等を解消するためにドライ真空ポンプを駆動する駆動電動機に定格出力以上の軸出力を必要とする場合に、一時的に直流回路の電圧又は電流を増大させ、軸出力を増大させることができるから、電源装置の全体容量を大きくすることなく、噛み込み等の一時的負荷の増大時に駆動電動機の軸出力を増大させて該一時的負荷の増大を解消できる。
また、本発明によれば、補助電力用蓄電器と、切替手段を備え、駆動電動機が定格軸出力より大きい軸出力を必要とする場合、充電した補助電力用蓄電器を直流回路に所定のタイミングで並列に接続し、大きい軸出力が不必要となった場合、補助電力用蓄電器を所定のタイミングで直流回路から切り離すだけで、上記と同様、電源装置の全体容量を大きくすることなく、噛み込み等の一時的負荷の増大時に駆動電動機の軸出力を増大させて該一時的負荷の増大を解消できる。
また、本発明によれば、補助電力用蓄電器と、切替手段を備え、駆動電動機が定格軸出力より大きい軸出力を必要とする場合、充電した補助電力用蓄電器を平滑コンデンサに直列に接続し、該補助電力用蓄電器と平滑コンデンサの直列回路を直流回路に並列に接続し、大きい軸出力が不必要となった場合、所定のタイミングで直列回路を直流回路から切り離し、且つ平滑コンデンサを直流回路に並列に接続するだけで、上記と同様、電源装置の全体容量を大きくすることなく、噛み込み等の一時的負荷の増大時に駆動電動機の軸出力を増大させて該一時的負荷の増大を解消できる。
また、本発明によれば、補助電力用蓄電器と切替手段とを備え、駆動電動機が定格軸出力より大きい軸出力を必要とする場合、所定のタイミングで直流回路に充電した補助電力用蓄電器と平滑コンデンサをそれぞれ並列接続するか又は、充電した補助電力用蓄電器と平滑コンデンサを直列に接続した直列回路を所定のタイミングで直流回路に並列接続し、大きい軸出力が不必要となった場合、所定のタイミングで補助電力用蓄電器を直流回路から切り離すか又は直列回路を直流回路から切り離し、且つ平滑コンデンサを直流回路に並列に接続するだけで、電源装置の全体容量を大きくすることなく、噛み込み等の一時的負荷の増大時に駆動電動機の軸出力を増大させて該一時的負荷の増大を解消できる。
また、本発明によれば、駆動電動機が定格軸出力より大きい軸出力を必要とする場合、直流回路に補助電力を供給し直流回路の電流又は電圧を増大させ、大きい軸出力が不必要となった場合、直流回路への補助電力の供給を停止するだけで、電源装置の全体容量を大きくすることなく、噛み込み等の一時的負荷の増大時に駆動電動機の軸出力を増大させて該一時的負荷の増大を解消できる。
本発明に係るドライ真空ポンプ用電源装置のシステム構成を示すブロック図である。 本発明に係るドライ真空ポンプ用電源装置の他のシステム構成を示すブロック図である。 本発明に係るドライ真空ポンプ用電源装置の他のシステム構成を示すブロック図である。 図3のドライ真空ポンプ用電源装置の動作例を示す図である。 図3のドライ真空ポンプ用電源装置の動作例を示す図である。 図5の直流回路の各部の電圧波形を示す図である。 図3のドライ真空ポンプ用電源装置の動作例を示す図である。 図7の直流回路の各部の電圧波形を示す図である。 駆動電動機に直流ブラシレスモータを用いたドライ真空ポンプの電源装置のシステム構成を示すブロック図である。 図9における電源装置の直流回路の各部の電圧波形を示す図である。 ドライ真空ポンプユニットの一構成例を示す図である。 直流ブラシレスモータの構成例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。ドライ真空ポンプの駆動電動機に電力を供給するインバータ電源装置は、商用電源から入力される正弦波電圧を整流用ダイオード等の整流素子を用いて整流器で全波整流している。更に正弦波脈動を整流するため、電解コンデンサ等からなる平滑コンデンサにより整流して直流電圧を得ている。この平滑コンデンサの静電容量は、インバータ電源装置の定格出力電力に見合ったものを選択している。具体的には最大出力電圧を発生させる場合であっても、電圧リップルが−10%となるように設定している。これは、電圧リップルが大きくなると、電圧変動、即ち平滑コンデンサへの充放電量が大きくなり、平滑コンデンサ本体の温度上昇を招き、コンデンサの寿命が短命になること、及びコンデンサ容量及び寸法大きさのバランスから決定されている。
ドライ真空ポンプ用のインバータ電源装置に商用周波数を任意の周波数に交流変換して出力するが、一般的には商用周波数電力を整流器で直流に変換し、この直流電圧をFET等のゲートデバイスを備えたインバータ回路を使ってPWM変換方式によって擬似正弦波電圧出力を生成している。このためPWM変換方式で得られる出力電圧の最大値は、直流回路の最大電圧値と同等にしかならない。
また、インバータ電源装置に接続する負荷が、通常使用を想定した運転範囲では、上記電圧リップルの変動などは問題にならないが、ドライ真空ポンプを駆動するインバータ電源装置では、ドライ真空ポンプ内に堆積した生成物等の噛み込みが発生する。この噛み込みを解消するためには、通常の運転範囲と比べて非常に大きい電動機軸出力を必要とする。一般的なインバータ電源装置では、このような過剰な負荷条件で運転すると、直流回路の電圧リップルが非常に大きくなり、平滑コンデンサによる平滑が全く効果を無くしてしまう場合がある。即ち、インバータ電源装置の出力負荷が非常に大きくなってしまうため平滑コンデンサによる平滑が効かなくなり、入力電源からみたインピーダンスが低下してしまう。
このため最悪の場合、入力電源から供給される電流が急激に増加し、インバータ電源装置の電源入力側に設置されたブレーカが遮断する可能性がある。本実施形態では、インバータ電源装置を用いたドライ真空ポンプ用電源装置において、ドライ真空ポンプに噛み込みが発生した場合でも、下記に示す方法で一時的にインバータ回路から高出力電力を出力できるようにしている。
図1は本発明に係るドライ真空ポンプ用電源装置のシステム構成を示すブロック図である。ここでは、ドライ真空ポンプを駆動する電動機に直流ブラシレスモータが使用されている。図示するように、本ドライ真空ポンプ用電源装置10は、整流器11、直流回路12、インバータ回路13を備えている。交流電源14からの交流電力を整流器11で全波整流して直流に変換し、整流用コンデンサ(平滑コンデンサ)18を備えた直流回路12で平滑し、インバータ回路13に供給している。インバータ回路13では所定周波数の交流電力に変換し、ドライ真空ポンプ(図示せず)を駆動する直流ブラシレスモータ15に供給する。
直流回路12には整流用コンデンサ(平滑コンデンサ)18の他に、陽極ラインには突入電流保護素子20が直列に接続されている。また、直流回路12には開閉素子21、21を介して補助電力回路22(後に詳述)が接続されている。インバータ回路13はU相の開閉素子13a、13b、V相の開閉素子13c、13d、W相の開閉素子13e、13fを備えている。開閉素子13a〜13fはFET等のゲートデバイスで構成され、それぞれPWM制御回路部23によるPWM制御で所定のタイミングでON・OFF制御されるようになっている。
上記のようにインバータ回路13の開閉素子13a〜13fをPWM制御回路部23によるPWM制御の所定タイミングでON・OFF制御することにより、直流回路12からの直流電圧は所定周波数の擬似正弦波の三相(U相、V相、W相)の交流電力に変換される。そして直流ブラシレスモータ15の各相(U相、V相、W相)のステータコイル15a〜15fに供給される。これにより、直流ブラシレスモータ15は所定の回転速度で回転する。
また、突入電流保護素子20は、抵抗器20bと開閉素子20aが並列に接続された構成である。上記構成のドライ真空ポンプ用電源装置において、電源14を投入する際に、過大な突入電流が流れるので、突入電流保護素子20の開閉素子20aを開くことにより、整流器11からの電流は抵抗器20bを通して流れることになり、過大な突入電流を抑制する。
直流ブラシレスモータ15は、定格回転数に対して定格電圧を決定する直流電動機の一種である。そのためこの直流ブラシレスモータ15に電力を供給するドライ真空ポンプ用電源装置10を構成する整流器11等の機器には、直流ブラシレスモータ15が定格出力を出力できる範囲の容量を有するものを選定する。半導体製造設備等でプロセスチャンバー内を排気するのに使用するドライ真空ポンプでは、プロセスガスを排気すると、ポンプ内に生成物が堆積する。この堆積した生成物は、ドライ真空ポンプの回転ロータと回転ロータの間、或いは回転ロータとポンプケーシングの間に侵入し、回転ロータの円滑な回転を阻害する、所謂噛み込みを誘発する。
ポンプ内に上記噛み込み状態が発生すると、直流ブラシレスモータ15は、この噛み込みを解消するため、定格以上の軸出力を出力しようとする。上記のようにドライ真空ポンプ用電源装置10を構成する整流器11等は直流ブラシレスモータ15の定格出力に見合った出力容量のものを使用しているため、直流ブラシレスモータ15には定格出力以上の軸出力を出力する電力を供給できない。しかし、上記噛み込みを解消するためには、インバータ回路13から直流ブラシレスモータ15に大きな交流電力を供給する必要がある。
そこでここでは、直流回路12に開閉素子21、21を介して補助電力回路22を接続できるようにしている。真空ポンプに噛み込みが発生した場合、開閉素子21、21を閉じ、真空ポンプの噛み込みの解消に必要な分の直流電力を補助電力回路22から直流回路12に供給する。これによりドライ真空ポンプ用電源装置10の整流器11等のインバータ回路13より交流電源14側を構成する機器や部品の容量を大きくすることなく、直流ブラシレスモータ15に上記噛み込みを解消する高軸出力を出力するための一時的電力を供給できる。この補助電力回路22としては、ドライ真空ポンプに噛み込みが発生する等一時的負荷増大時に、この増大した負荷分の電力を直流回路12に供給できる容量を有していればよく、例えば各種蓄電器(コンデンサ)或いは蓄電池等が利用できる。
図2は図1の補助電力回路22を具体化したドライ真空ポンプ用電源装置の構成例を示す図である。図2において、図1と同一符号を付している部分は同一又は相当部分を示す。また、なお、他の図面においても同様とする。図示するように、本ドライ真空ポンプ用電源装置10は、整流器11とインバータ回路13の間に位置する直流回路12に開閉素子24を介して整流用コンデンサ(平滑コンデンサ)18を並列に接続すると共に、開閉素子25を介して補助電力用コンデンサ26を並列に接続している。開閉素子24及び開閉素子25は電流ブースト回路27で開閉(ON・OFF)されるようになっている。
電流ブースト回路27はドライ真空ポンプの通常運転時は、開閉素子24を閉(ON)、開閉素子25を開(OFF)としている。これにより直流回路12には、図9に示す電源装置と同様に、整流用コンデンサ(平滑コンデンサ)18のみが並列に接続されている。整流用コンデンサ(平滑コンデンサ)18には通常電解コンデンサが使用されている。この整流用コンデンサ(平滑コンデンサ)18の静電容量は、整流器11の容量に見合った値を選定する。具体的には最大出力電力を出力する場合であっても、直流回路12の電圧リップルVrが図10(a)に示すように、−10%となるように設定している。これは同図10(b)に示すように電圧リップルが大きくなると、直流回路12の電圧変動、即ち整流用コンデンサ18への充放電量が大きくなり、整流用コンデンサ18の温度上昇を招き、コンデンサの寿命が短命になることと、整流用コンデンサ18の容量及び寸法大きさのバランスから決定されている。
上記のように直流回路12のみが並列に接続された状態で、直流ブラシレスモータ15で駆動される真空ポンプに異物の噛み込みが発生した場合、この噛み込みを解消するためには、直流ブラシレスモータ15の軸出力を定格以上にしようとする。しかし上記のように整流用コンデンサ18の容量が電圧リップルが−10%程度になるように設定されているため、整流用コンデンサ18で充電されている電力では噛み込みの解消に必要な電力を賄いきれない。従って、図9に示す電源装置で噛み込みを解消するには、電源装置全体の容量を大きくする必要がある。しかしそれでは、ドライ真空ポンプユニットが大型となり、コスト的にも不都合であった。そこでここでは、真空ポンプに噛み込みが発生した場合、電流ブースト回路27により、開閉素子25を閉じて予め直流電力を充電(蓄電)している補助電力用コンデンサ26を直流回路12に並列に接続している。
これにより直流回路12の電力容量を補助電力用コンデンサ26に充電させて直流電力で一時的に増強して、直流ブラシレスモータ15の軸出力を増大させポンプの噛み込みを解消するようにしている。補助電力用コンデンサ26には直流回路12の定格容量電力に該補助電力用コンデンサ26に蓄電された直流電力を加えることにより、ドライ真空ポンプの駆動電動機である直流ブラシレスモータ15に噛み込みを解消できる軸出力を与えることができる容量のものを選定する。インバータ回路13ではこの一時的に増強された直流電力を所定周波数の交流に変換し、直流ブラシレスモータ15に供給する。これにより軸出力が増強され、噛み込みが解消できる。なお、噛み込みの発生及び解消等の一時的負荷の増大及び解消は、直流ブラシレスモータ15に供給される電流又は軸トルク等を監視することにより検出できる。
電流ブースト回路27は、噛み込み状態が解消し、出力負荷が低下した後、更に補助電力用コンデンサ26への充電が完了した時点で、開閉素子25を開いて補助電力用コンデンサ26を整流器から切り離す。これにより、補助電力用コンデンサ26自身の経年変化を防止することができる。また、補助電力用コンデンサ26に整流用コンデンサ(平滑コンデンサ)18と容量が等しいものを用い、電流ブースト回路27により、開閉素子24、25を定期的に開閉制御し、補助電力用コンデンサ26と整流用コンデンサ18を交互に直流回路12に接続することにより、インバータ電源装置であるドライ真空ポンプ用電源装置10の寿命を向上させることが可能となる。この補助電力用コンデンサ26としては、電解コンデンサや電気二重層キャパシタ等の各種蓄電器が利用できる。
上記のように真空ポンプに噛み込みが発生した場合、インバータ回路13が出力するPWM出力電圧波形が制御可能な範囲で最大デューティ(100%ON)出力時にも、直流回路12の電圧降下による直流ブラシレスモータ15の端子電圧の低下が発生しないように、補助電力用コンデンサ26によって直流回路12の電力容量を増強することで、直流ブラシレスモータ15が一時的に過大回転トルクを必要とする場合にも、それに対応できる充分な電力の出力が可能となる。
また、図2に示すドライ真空ポンプ用電源装置10では、交流電源14の投入時に発生する突入電流を抑制する抵抗器20bと開閉素子20aからなる突入電流保護素子20等が設けてあれば、補助電力用コンデンサ26を連続的に直流回路12に接続しておいてもよい。
図3は図1の補助電力回路22を具体化したドライ真空ポンプ用電源装置の他の構成例を示す図である。図示するように図3においては、ドライ真空ポンプ用電源装置10の直流回路12に逆流防止用ダイオード19と切替器29、切替器30、切替器31、切替器32を設けている。切替器29のa接点、c接点及び切替器31のa接点が直流回路12の陽極Pラインに接続されている。切替器29のb接点と切替器30のa接点が接続される。切替器29のd接点と切替器31のb接点が接続され、その接続線と切替器30のc接点と切替器32のa接点が接続された接続線の間に補助電力用コンデンサ26が接続されている。切替器30のb接点とd接点が接続され、その接続線と陰極Nラインの間に整流用コンデンサ(平滑コンデンサ)18が接続されている。また、切替器32のb接点が陰極Nラインに接続されている。また、切替器29、切替器30、切替器31及び切替器32はそれぞれ電圧/電流ブースト回路28で切替制御されるようになっている。
図4は図3の直流回路12の切替器29、切替器30、切替器31及び切替器32の動作例を示す図である。噛み込み等の一時的負荷の増大等がない通常のドライ真空ポンプの運転では、電圧/電流ブースト回路28は、図4(a)に示すように切替器29及び切替器30のa接点とb接点を閉じ、c接点とd接点を開き、切替器31のa接点とb接点を開き、切替器32のa接点とb接点を開いている。これにより、図4(b)に示すように直流回路12に整流用コンデンサ(平滑コンデンサ)18のみが並列に接続される。この場合の電源装置の動作は、図9に示すドライ真空ポンプ用電源装置10の動作と同じになるのでその説明は省略する。
図5は図3の直流回路12の切替器29、切替器30、切替器31及び切替器32の動作例を示す図である。ドライ真空ポンプに噛み込みが発生し、直流ブラシレスモータ15の軸出力が増大した場合、電圧/電流ブースト回路28は図5(a)に示すように切替器29及び切替器30のa接点とb接点を開き、c接点とd接点を閉じ、切替器31のa接点とb接点を開き、切替器32のa接点とb接点を開いている。これにより、図5(b)に示すように直流回路12に整流用コンデンサ(平滑コンデンサ)18と補助電力用コンデンサ26の直流回路が並列に接続される。つまり、整流用コンデンサ(平滑コンデンサ)18に充電されている直流回路12の電圧V12に補助電力用コンデンサ26に充電された電圧Eが加算された電圧(V12+E)が一時的に直流回路12に印加される。
これにより、図6に示すように一時的に直流回路12の陽極P端子16と陰極N端子17との間の電圧は本来の直流回路電圧V12に補助電力用コンデンサ26の充電電圧Eが加算された電圧(V12+E)が印加されることになる。インバータ回路13はこの直流電圧を所定周波数の交流に変換し、直流ブラシレスモータ15に供給するから、V12=Eとすれば、直流ブラシレスモータ15には一時的に直流回路12の通常の電圧V12の2倍の直流電圧を交流に変換した交流電圧が供給されることになる。これにより直流ブラシレスモータ15の軸出力が一時的に増大し、ドライ真空ポンプの噛み込みを解消できる。
上記のように真空ポンプに噛み込みが発生した場合、電圧/電流ブースト回路28により、切替器29、切替器30、切替器31及び切替器32を切り替え、直流回路に本来の直流回路電圧V12に補助電力用コンデンサ26の充電電圧Eが加算された電圧(V12+E)を印加することにより、インバータ回路13の出力電圧を一時的に上昇させる。これにより直流ブラシレスモータ15のインピーダンスと該直流ブラシレスモータ15の端子電圧で決定されるモータ電流を一時的に上昇させることができる。その結果、直流ブラシレスモータ15の出力可能な軸出力を一時的に上昇させることができる。なお、直流回路12の電圧がV12+Eと増大しても、逆流防止用ダイオード19により、直流回路12から整流器11側への逆流は阻止される。
図7は図3の直流回路12の切替器29、切替器30、切替器31及び切替器32の動作例を示す図である。ドライ真空ポンプに噛み込みが発生し、直流ブラシレスモータ15の軸出力が増大した場合、電圧/電流ブースト回路28は図7(a)に示すように切替器29及び切替器30のa接点とb接点を閉じ、c接点とd接点を開き、切替器31のa接点とb接点を閉じ、切替器32のa接点とb接点を閉じる。これにより、図7(b)に示すように直流回路12に整流用コンデンサ(平滑コンデンサ)18と補助電力用コンデンサ26とがそれぞれ並列に接続される。
このようにドライ真空ポンプに噛み込みが発生した場合、整流用コンデンサ18と補助電力用コンデンサ26を並列に接続することにより、図8に示す、インバータ回路13が出力するPWM出力電圧波形が制御可能な範囲で最大デューティ(100%ON)出力時にも、直流回路12の電圧V12が降下することがない。これにより直流ブラシレスモータ15の端子電圧の低下が発生しないように、補助電力用コンデンサ26によって直流回路12の電力容量を増強することができる。よって、直流ブラシレスモータ15が一時的に過大回転トルクを必要とする場合にも、充分な電力の出力が可能となる。
上記ようにドライ真空ポンプ用電源装置10では、通常装置の入力側に配置される過電流遮断機の定格遮断容量は、電源装置の定格容量に見合った値を決定している。上記のように直流回路12に補助電力用コンデンサ26及び整流用コンデンサ(平滑コンデンサ)18をそれぞれ並列に接続するか、或いは補助電力用コンデンサ26と整流用コンデンサ(平滑コンデンサ)18を直列に接続した直流回路を並列に接続することにより、入力側過電流遮断機の定格遮断容量を変更することなく、インバータ回路13の出力を増大させることができる。
図3に示す、電圧/電流ブースト回路28を備えた、ドライ真空ポンプ用電源装置10において、直流ブラシレスモータ15の連続運転中に発生する連続的な高負荷運転では、直流回路12の整流用コンデンサ(平滑コンデンサ)18に並列に補助電力用コンデンサ26を接続することにより、高容量のインバータ電源装置として機能させることができる。また、直流ブラシレスモータ15が停止から起動する時に大きな起動トルクが必要とする場合は、直流回路12に整流用コンデンサ(平滑コンデンサ)18と補助電力用コンデンサ26を直列に接続した直流回路を並列に接続し、インバータ回路13が出力する電圧のピーク値を高くすると、低速時の高トルク運転が可能になる。
図11はドライ真空ポンプユニットの一構成例を示す図である。本ドライ真空ポンプユニット1は、モータ部40とポンプ部41で構成され、モータ部40はマグネットカップリング型の直流ブラシレス樹脂モールドモータであり、ポンプ部41は一対のスクリューロータを同期反転させ、気体を移送する真空ポンプであり、容積移送式の2軸スクリューポンプである。
ポンプケーシング50の内部に、2本の回転軸51a、51bが平行に配置され、それぞれの回転軸51a、51bは軸受53により支持されている。回転軸51aには右ねじのスクリューロータ(ポンプロータ)52aが、また回転軸51bには左ねじのスクリューロータ(ポンプロータ)52bが夫々固定されている。スクリューロータ52a、52bとケーシング50の内面との間には流体流路56が形成され、この流体流路56の上流側端部に吸気口41aが設けられ、流体流路56の下流側端部に排気口41bが設けられている。スクリューロータ52a、52bは僅かなクリアランスを保って非接触で相互に反転し、吸気口41aから吸込まれた気体を排気口41bに移送するようになっている。なお、スクリューロータ52a、52bとして、ピッチ線上でのみ接触する軸断面形状を有する一対のスクリューロータを用いてもよい。
上記回転軸51a、51bはSUS材で構成し、スクリューロータ52a、52bはアルミ合金で構成し、回転軸51a、51bのそれぞれにスクリューロータ52a、52bを焼嵌めして一対のスクリューロータを構成している。スクリューロータ52a、52bの表面にはニッケルメッキ処理を施している。また、スクリューロータ52a、52bは樹脂材で回転軸51a、51bの外周に形成するようにしてもよい。これによりスクリューロータ52a、52bを安価に製作できる。
回転軸51a、51bの吸気側の軸端には、図12に示すように、それぞれ同一の構成を有する一対のマグネットロータ54、54が配置され、直流ブラシレスモータとして回転軸51a、51bを反転駆動すると共に、マグネットカップリングにより回転軸51a、51bの同期反転を確保している。図12に示すように、各マグネットロータ54は、磁性材のヨーク54bの外周にリング形状のマグネット54aを周設している。本実施形態例では、マグネットロータ54の外周上には着磁したマグネット54aが周設され、互いのマグネットロータ54、54の異磁極が引き合うように対向して、且つクリアランスCを保って配置されている。なお、マグネットロータ54の極数は4、6、8、・・・などの偶数であり、ここでは6としている。
スクリューロータ52a、52bは、マグネットロータ54、54のマグネットカップリング作用により、同期して反対方向に回転する。これにより、タイミングギヤが無くても安定した2軸同期反転が可能なスクリューポンプが構成される。また、タイミングギヤが無いことは、潤滑油が不要であると共に、2軸の安全な同期機構を含めた非接触回転が可能であり、スクリューポンプの高速運転が可能なことを意味している。
各マグネットロータ54の外周面の一部に近接して、鉄心57aと巻線57b(図1乃至3ではステータコイル15a〜15f)から成る三相(U,V,W)のモータステータ57が配置されている。三相のモータステータ57はマグネットロータ54どうしがマグネットカップリングする側とは回転軸に関して反対側に配置されている。これにより、マグネットロータ54どうしが互いに吸引するマグネットカップリング力をマグネットロータ54とモータステータ鉄心57aに作用する吸引力でキャンセルすることができる。また、三相のモータステータ磁極は、マグネットロータ54の磁極数6極に対応し、図12の矢印D、Eに示すようにマグネットロータ54の4極に磁界をかけるようにしている。三相の巻線57bに所要の矩形パルス状波形の直流電流を供給することで、任意の回転数で2本の回転軸51a、51bを同期反転駆動することができる。
上記のようにドライ真空ポンプユニット1において、ポンプ部41で半導体製造設備の反応チャンバ内の排気をおこなった場合、ポンプケーシング50の内に生成物が堆積し、この生成物がスクリューロータ52aとスクリューロータ52bとの間、或いはスクリューロータ52a又はスクリューロータ52bとケーシング50の間に侵入する所謂噛み込みが発生した場合、この噛み込みを解消するためには、モータ部40の回転軸に定格軸出力を超える過大の軸出力を必要とする。このような場合、ドライ真空ポンプユニット1の電源装置として図1乃至図3に示す構成のドライ真空ポンプ用電源装置10を採用することにより、噛み込みを解消できる。
なお、上記実施形態では、ドライ真空ポンプユニット1をスクリュー型真空ポンプに採用する例を説明したが、ルーツ型等の他形式の容積移送型2軸真空ポンプでもよい。また、ドライ真空ポンプを駆動する駆動電動機としては直流ブラシレスモータを例に説明したが、ドライ真空ポンプを駆動する駆動電動機として直流ブラシレスモータに限定されるものではなく、ドライ真空ポンプの噛み込みを解消するために要求される大きい軸出力に対応できる電動機であれば、本発明は適用できる。
以上、本発明の実施形態例を説明したが、本発明は上記実施形態例に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお、直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造であっても、本願発明の作用効果を奏する以上、本願発明の技術範囲である。
本発明は、補助電力回路と、駆動電動機が定格軸出力より大きい軸出力を必要とする場合、補助電力回路から所定のタイミングで直流回路に補助電力を供給し、該直流回路の電圧又は電流を増大させ、大きい軸出力が不必要となった場合、所定のタイミングで補助電力の供給を停止する切替手段とを設けることにより、ドライ真空ポンプに噛み込み等が発生し、該噛み込み等を解消するためにドライ真空ポンプを駆動する駆動電動機に定格出力以上の軸出力を必要とする場合に、一時的に直流回路の電圧又は電流を増大させ、軸出力を増大させることができるから、電源装置の全体容量を大きくすることなく、噛み込み等を解消できるドライ真空ポンプ用電源装置として利用することができる。
1 ドライ真空ポンプユニット
10 ドライ真空ポンプ用電源装置
11 整流器
12 直流回路
13 インバータ回路
14 交流電源
15 直流ブラシレスモータ
16 陽極P端子
17 陰極N端子
18 整流用コンデンサ(平滑コンデンサ)
19 逆流防止用ダイオード
20 突入電流保護素子
21 開閉素子
22 補助電力回路
23 PWM制御回路部
24 開閉素子
25 開閉素子
26 補助電力用コンデンサ
27 電流ブースト回路
28 電圧/電流ブースト回路
29 切替器
30 切替器
31 切替器
32 切替器

Claims (5)

  1. 整流器、平滑コンデンサを備えた直流回路、インバータ回路を備え、交流電源からの交流電力を前記整流器で直流電力に変換し、前記直流回路を介して前記インバータ回路に供給し、該インバータ回路で所定周波数の交流電力に変換し、ドライ真空ポンプの駆動電動機に供給するように構成されたドライ真空ポンプ用電源装置であって、
    補助電力回路と、
    前記駆動電動機が定格軸出力より大きい軸出力を必要とする場合、前記補助電力回路から所定のタイミングで前記直流回路に補助電力を供給し、該直流回路の電圧又は電流を増大させ、前記大きい軸出力が不必要となった場合、所定のタイミングで前記補助電力の供給を停止する切替手段と、を設けたことを特徴とするドライ真空ポンプ用電源装置。
  2. 請求項1記載のドライ真空ポンプ用電源装置において、
    前記補助電力回路は、補助電力用蓄電器であり、
    前記切替手段は、前記駆動電動機が定格軸出力より大きい軸出力を必要とする場合、充電した前記補助電力用蓄電器を所定のタイミングで前記直流回路に並列に接続し、前記大きい軸出力が不必要となった場合、前記補助電力用蓄電器を所定のタイミングで前記直流回路から切り離すことを特徴とするドライ真空ポンプ用電源装置。
  3. 請求項1記載のドライ真空ポンプ用電源装置において、
    前記補助電力回路は、補助電力用蓄電器であり、
    前記切替手段は、前記駆動電動機が定格軸出力より大きい軸出力を必要とする場合、充電した前記補助電力用蓄電器を前記平滑コンデンサに直列に接続し、該補助電力用蓄電器と平滑コンデンサの直列回路を前記直流回路に並列に接続し、前記大きい軸出力が不必要となった場合、所定のタイミングで前記直列回路を前記直流回路から切り離し、且つ前記平滑コンデンサを前記直流回路に並列に接続することを特徴とするドライ真空ポンプ用電源装置。
  4. 整流器、平滑コンデンサを備えた直流回路、インバータ回路を備え、交流電源からの交流電力を前記整流器で直流電力に変換し、前記直流回路を介して前記インバータ回路に供給し、該インバータ回路で所定周波数の交流電力に変換し、ドライ真空ポンプの駆動電動機に供給するように構成されたドライ真空ポンプ用電源装置であって、
    補助電力用蓄電器と、
    前記駆動電動機が定格軸出力より大きい軸出力を必要とする場合、所定のタイミングで前記直流回路に充電した前記補助電力用蓄電器と前記平滑コンデンサをそれぞれ並列接続するか又は、充電した前記補助電力用蓄電器と前記平滑コンデンサを直列に接続した直列回路を所定のタイミングで前記直流回路に並列接続し、前記大きい軸出力が不必要となった場合、所定のタイミングで前記補助電力用蓄電器を前記直流回路から切り離すか又は前記直列回路を前記直流回路から切り離し、且つ前記平滑コンデンサを前記直流回路に並列に接続する切替手段と、を設けたことを特徴とするドライ真空ポンプ用電源装置。
  5. 整流器、平滑コンデンサを備えた直流回路、インバータ回路を備え、交流電源からの交流電力を前記整流器で直流電力に変換し、前記直流回路を介して前記インバータ回路に供給し、該インバータ回路で所定周波数の交流電力に変換し、ドライ真空ポンプの駆動電動機に供給するように構成されたドライ真空ポンプ用電源装置の運転方法であって、
    前記駆動電動機が定格軸出力より大きい軸出力を必要とする場合、前記直流回路に補助電力を供給し前記直流回路の電流又は電圧を増大させ、前記大きい軸出力が不必要となった場合、前記直流回路への補助電力の供給を停止することを特徴とするドライ真空ポンプ用電源装置の運転方法。
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