JP2010213038A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】距離の異なる複数の被写体が存在する場合に、一回の撮影で得られた信号に基づいてピントの合った画像を合成することができる被写体をできるだけ多くすることができる撮像装置を提供すること。
【解決手段】複数のマイクロレンズを二次元状に配列したマイクロレンズアレイと、前記複数のマイクロレンズに対して設けられた複数の光電変換素子とを有し、前記マイクロレンズアレイを介して光学系からの光束を受光して得られる受光信号を出力する受光素子と、前記光学系の像面内の複数の位置に設定された複数の焦点検出位置のそれぞれに対して前記光学系による像面のずれ量を検出する検出手段と、前記複数の焦点検出位置のそれぞれに対して検出した複数の前記ずれ量と、前記受光信号に基づく画像を生成可能な前記像面の範囲とに基づいて前記光学系の焦点調節位置を決定し、該焦点調節位置において前記受光手段によって前記受光信号を得る制御手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
【選択図】 図7

Description

この発明は、撮像装置に関するものである。
一回の撮影で得られたデータか5撮影後に任意の距離にある被写体にピントの合った像面の画像を合成する画像合成方法が本願出願人によって出願されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−4471公報
上記の画像合成方法では、距離の異なる複数の被写体が撮影範囲に存在する場合に、一回の撮影で得られた信号に基づいてピントの合った画像を合成することができる被写体をできるだけ多くするための方策については提案されていなかった。
この発明が解決しようとする課題は、距離の異なる複数の被写体が存在する場合に、一回の撮影で得られた信号に基づいてピントの合った画像を合成することができる被写体をできるだけ多くすることができる撮像装置を提供することである。
この発明は、以下の解決手段によって上記課題を解決する。なお、発明の実施形態を示す図面に対応する符号を付して説明するが、この符号は発明の理解を容易にするためだけのものであって発明を限定する趣旨ではない。
[1]発明に係る撮像装置は、複数のマイクロレンズ(111a)を二次元状に配列したマイクロレンズアレイと、前記複数のマイクロレンズに対して設けられた複数の光電変換素子(112a)とを有し、前記マイクロレンズアレイを介して光学系からの光束を受光して得られる受光信号を出力する受光素子と、前記光学系の像面内の複数の位置に設定された複数の焦点検出位置のそれぞれに対して前記光学系による像面のずれ量を検出する検出手段(152)と、前記複数の焦点検出位置のそれぞれに対して検出した複数の前記ずれ量と、前記受光信号に基づく画像を生成可能な前記像面の範囲とに基づいて前記光学系の焦点調節位置を決定し、該焦点調節位置において前記受光手段によって前記受光信号を得る制御手段(153,160)とを備えたことを特徴とする。
[2]上記撮像装置に係る発明において、前記制御手段(153,160)は、前記画像を生成可能な像面の範囲が前記ずれ量を含むように、前記焦点調節位置を決定するように構成することができる。
[3]上記撮像装置に係る発明において、前記画像を生成可能な像面の範囲は、前記マイクロレンズ(111a)の有効径と前記光電変換素子(112a)の大きさとに基づいて決定するように構成することができる。
[4]上記撮像装置に係る発明において、前記制御手段(153,160)は、前記ずれ量の分布のうちの一部を除いて、前記焦点調節位置を決定するように構成することができる。
[5]上記撮像装置に係る発明において、前記制御手段(153,160)は、前記ずれ量のうち、信頼性の低いものを除いて、前記焦点調節位置を決定するように構成することができる。
[6]上記撮像装置に係る発明において、前記光学系による像のうち、特定の対象の像を認識する認識手段(160)をさらに備え、前記制御手段(153,160)は、前記複数の焦点検出位置のうち、前記認識手段によって認識された像に対応する前記焦点検出位置に対して検出された前記ずれ量に基づいて前記焦点調節位置を決定するように構成することができる。
[7]上記撮像装置に係る発明において、前記受光信号に基づいて前記光学系の特定の像面における画像を合成する合成手段(160)をさらに備えるように構成することができる。
[8]上記撮像装置に係る発明において、前記ずれ量と前記受光信号とを関連付けて記憶する記憶手段(170)をさらに有するように構成することができる。
[9]上記撮像装置に係る発明において、前記検出手段(152)は、前記受光信号に基づいて前記光学系による像面のずれ量を検出するように構成することができる。
この発明によれば、距離の異なる複数の被写体が存在する場合に、一回の撮影で得られた信号に基づいてピントの合った画像を合成することができる被写体をできるだけ多くすることができる。
図1は、本実施形態に係る一眼レフデジタルカメラ1を示すブロック図である。 図2は、図1に示すマイクロレンズアレイ111を備えた撮像素子110を示す平面図である。 図3は、図2に示すIII部分の拡大図である。 図4は、焦点検出エリアAFPを含むファインダ135から観察される撮影画面135Aを示す図である。 図5は、本実施形態に係るカメラ1の動作を示すフローチャートである。 マイクロレンズ111aを介して、光電変換素子アレイ112を構成する複数の光電変換素子112aのうち、特定の光電変換素子cに入射する光束を示す図である。 図7(A)、図7(B)は、本実施形態におけるフォーカスレンズ212のレンズ位置の決定方法を説明するための図である。 図8は、被写体の存在位置に対応する像面が、特定の面(Z=0)であるときの画像合成方法の一例を説明するための図である。 図9は、被写体の存在位置に対応する像面が、特定の面(Z=h)であるときの画像合成方法の一例を説明するための図である。 図10は、被写体の存在位置に対応する像面が、特定の面(Z=h)であるときの画像合成方法の一例を説明するための図である。 図11(A)、図11(B)は、他の実施形態におけるフォーカスレンズ212のレンズ位置の決定方法を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る一眼レフデジタルカメラ1を示すブロック図であり、上記発明の撮像装置に関する構成以外のカメラの一般的構成については、その図示と説明を一部省略する。
本実施形態の一眼レフデジタルカメラ1(以下、単にカメラ1という。)は、カメラボディ100とレンズ鏡筒200とを備え、これらカメラボディ100とレンズ鏡筒200とはマウント部を介して、着脱可能に結合されている。
レンズ鏡筒200には、レンズ211,212,213、および絞り220を含む撮影光学系が内蔵されている。
フォーカスレンズ212は、レンズ鏡筒200の光軸L1に沿って移動可能に設けられ、エンコーダ260によってその位置が検出されつつフォーカスレンズ駆動モータ230によってその位置が調節される。
このフォーカスレンズ212の光軸L1に沿う移動機構の具体的構成は特に限定されない。一例を挙げれば、レンズ鏡筒200に固定された固定筒に回転可能に回転筒を挿入し、この回転筒の内周面にヘリコイド溝(螺旋溝)を形成するとともに、フォーカスレンズ212を固定するレンズ枠の端部をヘリコイド溝に嵌合させる。そして、フォーカスレンズ駆動モータ230によって回転筒を回転させることで、レンズ枠に固定されたフォーカスレンズ212が光軸L1に沿って直進移動することになる。なお、レンズ鏡筒200にはフォーカスレンズ212以外のレンズ211,213が設けられているが、ここではフォーカスレンズ212を例に挙げて本実施形態を説明する。
上述したようにレンズ鏡筒200に対して回転筒を回転させることによりレンズ枠に固定されたフォーカスレンズ212は光軸L1方向に直進移動するが、その駆動源としてのフォーカスレンズ駆動モータ230がレンズ鏡筒200に設けられている。フォーカスレンズ駆動モータ230と回転筒とは、たとえば複数の歯車からなる変速機で連結され、フォーカスレンズ駆動モータ230の駆動軸を何れか一方向へ回転駆動すると所定のギヤ比で回転筒に伝達され、そして、回転筒が何れか一方向へ回転することで、レンズ枠に固定されたフォーカスレンズ212が光軸L1の何れかの方向へ直進移動することになる。なお、フォーカスレンズ駆動モータ230の駆動軸が逆方向に回転駆動すると、変速機を構成する複数の歯車も逆方向に回転し、フォーカスレンズ212は光軸L1の逆方向へ直進移動することになる。
フォーカスレンズ212の位置はエンコーダ260によって検出される。既述したとおり、フォーカスレンズ212の光軸L1方向の位置は回転筒の回転角に相関するので、たとえばレンズ鏡筒200に対する回転筒の相対的な回転角を検出すれば求めることができる。
本実施形態のエンコーダ260としては、回転筒の回転駆動に連結された回転円板の回転をフォトインタラプタなどの光センサで検出して、回転数に応じたパルス信号を出力するものや、固定筒と回転筒の何れか一方に設けられたフレキシブルプリント配線板の表面のエンコーダパターンに、何れか他方に設けられたブラシ接点を接触させ、回転筒の移動量(回転方向でも光軸方向の何れでもよい)に応じた接触位置の変化を検出回路で検出するものなどを用いることができる。
フォーカスレンズ212は、上述した回転筒の回転によってカメラボディ100側の端部(至近端ともいう)から被写体側の端部(無限端ともいう)までの間を光軸L1方向に移動することができる。ちなみに、エンコーダ260で検出されたフォーカスレンズ212の現在位置情報は、レンズ制御部250を介して後述するカメラ制御部160へ送出される。そして、この情報に基づいて演算されたフォーカスレンズ212の駆動量が、カメラ制御部160からレンズ制御部250を介して送出され、これに基づいて、フォーカスレンズ駆動モータ230は駆動する。
絞り220は、上記撮影光学系を通過して、カメラボディ100に備えられた撮像素子110に至る光束の光量を制限するとともにボケ量を調整するために、光軸L1を中心にした開口径が調節可能に構成されている。絞り220による開口径の調節は、たとえば自動露出モードにおいて演算された適切な開口径が、カメラ制御部160からレンズ制御部250を介して送出されることにより行われる。また、カメラボディ100に設けられた操作部140によるマニュアル操作により、設定された開口径がカメラ制御部160からレンズ制御部250に入力される。絞り220の開口径は図示しない絞り開口センサにより検出され、レンズ制御部250で現在の開口径が認識される。
一方、カメラボディ100は、被写体からの光束を撮像素子110、ファインダ135、および測光センサ137へ導くためのクイックリターンミラー120を備える。このクイックリターンミラー120は、回転軸121を中心にして被写体の観察位置と撮影位置との間を回転する。図1においては、クイックリターンミラー120が被写体の観察位置にある状態を実線で示し、被写体の撮影位置にある状態を二点鎖線で示す。クイックリターンミラー120は、被写体の観察位置にある状態では光軸L1の光路上に挿入される一方で、被写体の撮影位置にある状態では光軸L1の光路から退避するように回転するようになっている。
クイックリターンミラー120はハーフミラーで構成され、被写体の観察位置にある状態では、被写体からの光束(光軸L1)のうち、一部の光束(光軸L2,L3)を当該クイックリターンミラー120で反射してファインダ135および測光センサ137へ導き、残りの光束を透過させて撮像素子110へ導く。
したがって、クイックリターンミラー120が観察位置にある場合、被写体からの光束L1はファインダ135、測光センサ137および撮像素子110に導かれ、撮影者により被写体が観察されるとともに、露出演算やフォーカスレンズ212の焦点調節状態の検出が実行される。そして、撮影者が操作部140に備えられたシャッターレリーズボタン(不図示)を全押しするとクイックリターンミラー120が撮影位置に回動し、被写体からの光束(光軸L1)は全て撮像素子110へ導かれ、被写体の撮影が行われる。
クイックリターンミラー120で反射された被写体からの光束は、撮像素子110と光学的に等価な面に配置された焦点板131に結像し、ペンタプリズム133と接眼レンズ134とを介して撮影者の眼球に導かれる。このとき、透過型液晶表示器132は、焦点板131上の被写体像に焦点検出エリアマークなどを重畳して表示するとともに、被写体像外のエリアにシャッター速度、絞り値、撮影枚数などの撮影に関する情報を表示する。これにより、撮影者は、撮影準備状態において、ファインダ135を通して被写体およびその背景ならびに撮影関連情報などを観察することができる。
測光センサ137は、二次元カラーCCDイメージセンサなどで構成され、撮影の際の露出値を演算するため、撮影画面を複数の領域に分割して領域ごとの輝度に応じた測光信号を出力する。測光センサ137で検出された画像情報はカメラ制御部160へ出力され、自動露出制御に用いられる。
撮像素子110は、カメラボディ100の、被写体からの光束の光軸L1上に設けられている。また、撮像素子110の前面には、マイクロレンズアレイ111が設置されており、撮像素子110の光電変換素子は、マイクロレンズアレイ111を通過した光を受光するような構成となっている。なお、マイクロレンズアレイ111は、撮影光学系の予定焦点面となる位置またはその近傍に設置されている。ここで、図2は、図1に示すマイクロレンズアレイ111を備えた撮像素子110を示す平面図であって、マイクロレンズアレイ111側から見た図である。図2に示すように、マイクロレンズアレイ111は、複数のマイクロレンズ111aを二次元状に稠密に配列してなるものである。
図3は、図2に示すIII部分の拡大図である。図3に示すように、撮像素子110は、各マイクロレンズ111aに対して、複数の光電変換素子112aから構成される光電変換素子アレイ112を有している。そして、各マイクロレンズ111aを通過した光は、各マイクロレンズ111aに応じて配置された各光電変換素子アレイ112を構成する複数の光電変換素子112aにより受光される。なお、図3においては、各マイクロレンズ111aに対応する光電変換素子アレイ112の縦方向および横方向の光電変換素子112aの数(画素密度)は、それぞれ5個となっているが、これらの数は、特に限定されない。そして、光電変換素子アレイ112を構成する各光電変換素子112aにより受光した受光信号は、センサ制御部151に送信される。なお、撮像素子110からセンサ制御部151に送信される受光信号は、センサ制御部151からカメラ制御部160に送信され、画像データに変換されてメモリ170に保存される他、クイックリターンミラー120が観察位置にある場合には、デフォーカス演算部152によるデフォーカス演算に用いられる。
センサ制御部151は、撮像素子110の光電変換素子アレイ112を構成する各光電変換素子112aによる受光信号の受光の制御や、各光電変換素子112aにより受光する受光信号が適切なものとなるように、ゲインや蓄積時間を制御する。また、センサ制御部151は、撮像素子110から信号を受信し、受信した信号をカメラ制御部160およびデフォーカス演算部152に送信する。
デフォーカス演算部152は、センサ制御部151から信号を受信し、受信した信号から、図4に示す各焦点検出エリアAFPに対応する所定範囲に相当するマイクロレンズ111aに対応する各光電変換素子112aからの出力を焦点検出用の信号として読み出す。なお、図4は、複数の焦点検出エリアAFPを含むファインダ135から観察される撮影画面135Aを示す図であり、本実施形態では撮影画面135Aに図4に示すように63個の焦点検出エリアAFPが設定されているものとする。
ここで、上述したようにマイクロレンズアレイ111(各マイクロレンズ111a)は、撮影光学系の予定焦点面となる位置またはその近傍に配置されており、このマイクロレンズアレイ111(各マイクロレンズ111a)の後ろ側に配置されている光電変換素子アレイ112(各光電変換素子112a)には、各マイクロレンズ111aによって撮影光学系の瞳像が結像される。そして、光電変換素子アレイ112を構成する各光電変換素子112aは、瞳の各部分に対応することから、マイクロレンズ111aごとに光電変換素子112aを選択してその出力を合成すれば、光電変換素子112aに対応する絞りで撮影された画像が得られることになる。したがって、本実施形態においては、デフォーカス演算部152により、瞳の各部分に対応する光電変換素子112aの出力を合成し、得られた画像を用いて、各焦点検出エリアAFPについて、瞳分割位相差検出方式による像ズレ量の演算を行うことで、各焦点検出エリアAFPに応じた複数位置のデフォーカス量dfを求めることができる。そして、デフォーカス演算部152は、求めたデフォーカス量dfをカメラ制御部160に送信する。
駆動量演算部153は、デフォーカス演算部152から送られてきた各焦点検出エリアAFPに応じた複数位置のデフォーカス量dfに基づいて、フォーカスレンズ121の駆動量ΔWの演算を行う。なお、フォーカスレンズ121の駆動量ΔWの演算方法については、後述する。駆動量演算部153によって求められた駆動量ΔWは、カメラ制御部160に送信される。
操作部140は、シャッターレリーズボタンや撮影者がカメラ1の各種動作モードを設定するための入力スイッチを備えており、操作部140により、オートフォーカスモード/マニュアルフォーカスモードの切換が行えるようになっている。また、シャッターレリーズボタンのスイッチは、ボタンの半押しでONとなる第1スイッチSW1と、ボタンの全押しでONとなる第2スイッチSW2とを含む。この操作部140により設定されたシャッターレリーズボタンのスイッチSW1,SW2および各種モードはカメラ制御部160へ送信され、当該カメラ制御部160によりカメラ1全体の動作が制御される。
カメラボディ100にはカメラ制御部160が設けられている。カメラ制御部160はマイクロプロセッサとメモリなどの周辺部品から構成され、マウント部に設けられた電気信号接点部によりレンズ制御部250と電気的に接続され、このレンズ制御部250からレンズ情報を受信するとともに、レンズ制御部250へ絞り制御信号などの情報を送信する。
また、カメラ制御部160は、操作部140を介した撮影者の選択に基づいて、撮像素子110により得られた受光信号を、デフォーカス演算部152により演算された各焦点検出エリアAFPに応じた複数位置のデフォーカス量dfに基づいて、後述する方法に従い画像合成を行うことで、撮影画面内の複数の被写体にピントの合った合成画像を生成し、得られた合成画像をメモリ170に保存する。
あるいは、撮影者により撮影した撮影画像について画像合成を行わないという選択がされている場合には、カメラ制御部160は、画像合成を行わず、撮像素子110により得られた受光信号を、デフォーカス演算部152により演算された各焦点検出エリアAFPに応じた複数位置のデフォーカス量dfのデータとともに、メモリ170に保存する。
次に、本実施形態に係るカメラ1の動作例を説明する。図5は、本実施形態に係るカメラ1の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS1においては、カメラ制御部160が、撮影者によりシャッターレリーズボタンの半押し(第1スイッチSW1のオン)がされたかどうかを判断し、第1スイッチSW1がオンした場合はステップS2へ進み、第1スイッチSW1がオンしていない場合はステップS1で待機する。
ステップS2では、シャッターレリーズボタンが半押しされて第1スイッチSW1がオンすると、カメラ制御部160は、適正露出が得られるように、ISO感度、シャッタースピードおよび絞り値を設定する。ISO感度、シャッタースピードおよび絞り値は、たとえば、測光センサ137から出力された測光信号に基づいて、設定される。設定されたISO感度およびシャッタースピードはセンサ制御部151に、設定された絞り値はレンズ制御部250に、それぞれ送信され、後述するステップS9における撮像素子110による撮影の際の撮影条件として用いられる。なお、ユーザにより操作部140を介して、ISO感度、シャッタースピードおよび絞り値が予め設定されている場合には、予め設定された値を用いてもよい。
ステップS3では、センサ制御部151からの信号に基づき、撮像素子110により、撮影光学系からの光束の受光を行い、焦点検出用の撮影が行われる。なお、焦点検出用の撮影は、クイックリターンミラー120が撮影位置にある状態で行われる。そして、撮像素子110から、各光電変換素子112aに応じた信号が、センサ制御部151に送信される。
ステップS4では、デフォーカス演算部152が、センサ制御部151から、各光電変換素子112aに応じた信号を取得し、取得した信号から焦点検出用の信号を選択して読み出し、図4に示す各焦点検出エリアAFPについて、瞳分割位相差検出方式による像ズレ量の演算を行い、各焦点検出エリアAFPに応じた複数位置のデフォーカス量dfを算出する。算出した各焦点検出エリアAFPに応じた複数位置のデフォーカス量dfは、カメラ制御部160に送信される。
ステップS5では、レンズ駆動量演算部153により、各焦点検出エリアAFPに応じた複数位置のデフォーカス量dfの分布に基づいて、フォーカスレンズ212の駆動量ΔWの算出が行われる。以下、フォーカスレンズ212の駆動量ΔWの算出方法について、具体的に説明する。
まず、レンズ駆動量演算部153は、ステップS3の焦点検出用の撮影時のフォーカスレンズ212のレンズ位置に対する像面位置における、撮像素子110で得られる受光信号に基づいて合成可能な像面の範囲(画像合成範囲)を求める。
ここで、画像合成範囲について説明する。図6は、光電変換素子アレイ112を構成する複数の光電変換素子112aのうちの特定の光電変換素子cに対してマイクロレンズ111aを介して入射する光束を示す図である。なお、図6においては、光電変換素子アレイ112を構成する各光電変換素子112aをa,b,c,d,eで示した。本実施形態に係る撮像装置によって得られる像の分解能は、画素の単位であるマイクロレンズ1つ分に相当する。そのため、分解能を保ったまま像を合成できる像面の範囲は、図6に示すように、光電変換素子112aのマイクロレンズ111aによる逆投影像の大きさが、マイクロレンズの有効径Dとほぼ同じになるマイクロレンズ111aからの距離Lとすることができる。すなわち、マイクロレンズ111aの有効径D(配列ピッチP>D)と同じ大きさの範囲からの光がマイクロレンズ111aを通過して1つの光電変換素子cに入射すれば、画素の単位であるマイクロレンズの大きさに相当する分解能を得ることができる。よって、この距離Lを画像合成範囲とする。すなわち、画像合成範囲は、マイクロレンズ111aの有効径Dと、光電変換素子cの大きさとによって決定される。
そして、レンズ駆動量演算部153は、このようにして求められる画像合成範囲、およびデフォーカス演算部152により算出された各焦点検出エリアAFPに応じた複数位置のデフォーカス量dfの分布に基づいて、フォーカスレンズ212のレンズ位置を決定し、これに基づきフォーカスレンズ212の駆動量ΔWを決定する。
ここで、図7(A)、図7(B)は、本実施形態におけるフォーカスレンズ212のレンズ位置の決定方法を説明するための図であり、図7(A)は、ステップS3の焦点検出用の撮影時における図、図7(B)は、駆動量ΔWにてフォーカスレンズ212を駆動した後における図である。なお、図7(A)、図7(B)においては、各焦点検出エリアAFPにおける像面位置を、白抜きの丸印で示している。すなわち、図7(A)、図7(B)においては、各焦点検出エリアAFPにおける像面位置が、図7(A)、図7(B)に示すような状態で分布している場合を例示して示している。
そして、図7(A)に示すように、まず、レンズ駆動量演算部153は、ステップS3の焦点検出用の撮影時のフォーカスレンズ212のレンズ位置に対する像面位置において、上述した方法に従って画像合成範囲を求める。次いで、レンズ駆動量演算部153は、各焦点検出エリアAFPに応じた複数位置のデフォーカス量dfの分布から、各焦点検出エリアAFPに対応する複数の像面位置の分布を求める。ここで、フォーカスレンズ212のレンズ位置が移動すると、画像合成範囲もそれに伴い移動することとなる(たとえば、図7(A)および図7(B)参照)。そのため、レンズ駆動量演算部153は、各焦点検出エリアAFPに対応する複数の像面位置のうち、最も多くの焦点検出エリアAFPに対応する像面位置が、上記にて求めた画像合成範囲に入ることとなる、フォーカスレンズ212のレンズ位置を求める。図7(B)に、このようにして求められたレンズ位置に、フォーカスレンズ212を移動させた後における図を示す。図7(A)、図7(B)より明らかなように、フォーカスレンズ212を、図7(B)に示す位置に移動させることにより、図7(A)に示す位置よりも、画像合成範囲に入る焦点検出エリアAFPに対応する像面位置をより多いものとすることができる。そして、レンズ駆動量演算部153は、求めたフォーカスレンズ212のレンズ位置から、フォーカスレンズ212を該レンズ位置まで駆動させるための駆動量ΔWを決定し、決定した駆動量ΔWをカメラ制御部160に送信する。
なお、本実施形態においては、ステップS5においてフォーカスレンズ212のレンズ位置を決定する際に、各焦点検出エリアAFPに応じた複数位置のデフォーカス量dfのうち、被写体に基づくものでないと判断できるデフォーカス量dfを除いた状態で、フォーカスレンズ212のレンズ位置を決定することが好ましい。このような判断は、たとえば、複数位置のデフォーカス量dfの分布から外れるデフォーカス量dfを、被写体に基づくものでないと判断する方法や、各焦点検出エリアAFPに応じた複数位置のデフォーカス量dfについて、信頼性を評価し、信頼性を評価した結果、信頼性が低いと判定されたデフォーカス量dfを被写体に基づくものでないと判断する方法などが挙げられる。
ステップS6では、カメラ制御部160から、レンズ駆動量演算部153により決定された駆動量ΔWがレンズ制御部250に送信される。そして、レンズ制御部250は、駆動量ΔWにて、フォーカスレンズ駆動モータ230を駆動し、フォーカスレンズ212を駆動させる。
ステップS7では、レンズ制御部250により、エンコーダ260から取得したフォーカスレンズ212の位置の情報に基づいて、フォーカスレンズ212がフォーカスレンズ駆動モータ230により駆動されることにより目標位置(ステップS5で決定されたレンズ位置)まで移動したか否かの判断が行われる。フォーカスレンズ212が目標位置まで移動していないと判断された場合には、ステップS6に戻り、目標位置まで移動するまで、フォーカスレンズ212の駆動が継続される。一方、フォーカスレンズ212が目標位置まで移動したと判断された場合には、ステップS8に進む。
ステップS8では、カメラ制御部160により、撮影者によりシャッターレリーズボタンの全押し(第2スイッチSW2のオン)がされたかどうかの判断が行われ、第2スイッチSW2がオンした場合には、ステップS9に進む。一方、第2スイッチSW2がオンしていない場合には、ステップS1に戻り、シャッターレリーズボタンが半押しされ、第1スイッチSW1がオンされ続けている限り、さらに、ステップS2〜ステップS8を繰り返す。
ステップS9では、撮像素子110により、ステップS2で決定された条件にて、被写体像の撮影が行われ、撮像素子110から各光電変換素子112aに応じた信号が、センサ制御部151に送信される。また、カメラ制御部160は、センサ制御部151から、撮像素子110からの信号を受信し、デフォーカス演算部152により演算された各焦点検出エリアAFPのデフォーカス量dfのデータとともに、メモリ170に送信し、メモリ170に記憶させる。
次いで、ステップS10では、操作部140を介した撮影者の選択に基づいて、ステップS9において撮像素子110により得られた受光信号に基づいて、画像合成を行うか否かの判断をする。なお、画像合成を行うか否かは、撮影者が撮影前に予め設定するような構成としてもよいし、あるいは、撮影後に選択できるようにしてもよい。撮影者により、画像合成を行う設定がされている場合には、ステップS11に進み、それ以外の場合には、ステップS12に進む。
ステップS11では、カメラ制御部160により、ステップS9において撮像素子110により得られた受光信号をメモリ170から読み出し、読み出した受光信号を、デフォーカス演算部152により演算された各焦点検出エリアAFPに応じた複数位置のデフォーカス量dfのデータに基づいて画像合成を行うことで、撮影画面内の複数の被写体にピントの合った合成画像の生成が行われる。以下、本実施形態における画像合成方法について、図8〜図10を参照しながら説明する。図8〜図10は、本実施形態における画像合成方法の一例を説明するための示す図である。
まず、図8に示すように、マイクロレンズアレイ111からの像面の高さ(マイクロレンズアレイ111から距離)をZとした場合に、像面の高さZ=0である位置に画像合成の対象となる被写体が存在する場合について説明する。図8においては、撮像素子110の各光電変換素子アレイ112について、各光電変換素子アレイ112を構成する光電変換素子112aのうち、5つの光電変換素子112aに入射する各光線(マイクロレンズアレイ111を構成するマイクロレンズアレイ111aの中心を通る主光線のみ)を示した。また、図8中においては、各光電変換素子112aを識別するために、それぞれの光電変換素子112aを、a〜e、a〜e、a〜e、a〜e、a〜eで示すとともに、像面の高さZ=0における各座標X、X、X、X、Xのうち、Xからの射出光束(光線r、r、r、r、r)を実線で示し、それ以外のX、X、X、Xからの射出光束を点線で示した(以下、図9、図10においても同様。)。
図8に示すように、像面の高さZ=0における座標Xからの射出光束(光線r、r、r、r、r)は、各光電変換素子a、b、c、d、e、にそれぞれ入射する。そのため、像面の高さZ=0における座標Xにおける画素値L(Z=0、X)は、これら光電変換素子a、b、c、d、eにおける出力を合成することにより求めることができる(下記式(1)参照)。
L(Z=0、X)=Out(a)+Out(b)+Out(c)+Out(d)+Out(e) …(1)
また、同様に、座標Xに隣接する座標Xにおける画素値L(Z=0、X)は、下記式(2)に従って求めることができる。
L(Z=0、X)=Out(a)+Out(b)+Out(c)+Out(d)+Out(e) …(2)
したがって、座標Xにおける画素値L(Z=0、X)は、下記式(3)に従って、それぞれ求めることができる。
L(Z=0、X)=Out(a)+Out(b)+Out(c)+Out(d)+Out(e) …(3)
なお、上記式(3)は、ユーザによる指定絞り値が開放(開口サイズ最大)であったときに採用される式である。そのため、仮に、ユーザによる指定絞り値が最大(開口サイズ最小)であったときには、光線r、r、r、r、rからなる光束を、光線rのみからなる光束に制限すればよいので、上記式(3)に代えて下記式(4)を採用すればよい(後述する図9、図10に示す場合においても同様。)。
L(Z=0、X)=Out(c) …(4)
また、ユーザによる指定絞り値が中間値(開口サイズ中間)であったときには、光線r、r、r、r、rからなる光束を、光線r、r、rのみからなる光束に制限すればよいので、上記式(3)に代えて下記式(5)を採用すればよい(後述する図9、図10に示す場合においても同様。)。
L(Z=0、X)=Out(b)+Out(c)+Out(d) …(5)
なお、上記説明においては、或る1方向に並ぶ5つの光電変換素子a、b、c、d、eのみに着目し、それら5つの光電変換素子の出力値の和をとったが、実際は、2方向に並ぶ25個の光電変換素子の出力値の和をとる必要がある(後述する図9、図10に示す場合においても同様。)。
次いで、図9に示すように、像面の高さZ=hである位置に画像合成の対象となる被写体が存在する場合について説明する。図9に示すように、像面の高さZ=hにおける座標Xからの射出光束(光線r、r、r、r、r)は、図8の場合と異なり、各光電変換素子a、b、c、d、eにそれぞれ入射する。そのため、像面の高さZ=hにおける座標Xにおける画素値L(Z=h、X)は、これら光電変換素子a、b、c、d、eにおける出力を合成することにより求めることができる(下記式(6)参照)。
L(Z=h、X)=Out(a)+Out(b)+Out(c)+Out(d)+Out(e) …(6)
さらに、図10に示すように、像面の高さZ=hである位置に合成対象となる被写体が存在する場合について説明する。図10に示すように、像面の高さZ=hにおける座標Xからの射出光束(光線r、r、r、r、r)は、図8、図9の場合と異なり、複数の光電変換素子にまたがって入射することとなる。具体的には、図10に示すように、光線rは光電変換素子a、bに、光線rは光電変換素子b、cに、光線rは光電変換素子c、dに、光線rは光電変換素子d、eに、それぞれまたがって入射する。なお、光線rは、図10に示すように光電変換素子cにのみ入射する。そのため、光線rに着目すると、光線rの光量は、光電変換素子aの出力値Out(a)と、光電変換素子bの出力値Out(b)との重み付け和によって求めることができる(下記式(7)参照)。ここで、下記式(7)において、w11、w12は、重み係数であり、マイクロレンズアレイ111からの像面の高さZに応じて決まる係数である。
Out(a)×w11+Out(b)×w12 …(7)
そして、光線r、光線r、光線rの光量も、同様に重み付け和によって求めることができるため、像面の高さZ=hにおける座標Xにおける画素値L(Z=h、X)は、下記式(8)に従って求めることができる。なお、下記式(8)において、W21、W22、W41、W42、W51、W52は、重み係数であり、マイクロレンズアレイ111からの像面の高さZに応じて決まる係数である。
L(Z=h、X)=〔Out(a)×w11+Out(b)×w12〕+〔Out(b)×W21+Out(c)×w22〕+Out(c)+〔Out(c)×W41+Out(d)×W42〕+〔Out(d)×W51+Out(e)×W52〕 …(8)
以上のように、本実施形態においては、画像合成の対象となる被写体が存在する像面位置Zに応じて、被写体からの光束の入射する光電変換素子112a、および画像合成に必要な重み付け係数の値が決まってくることとなる。また、画像合成の対象となる被写体が存在する像面位置Zは、デフォーカス演算部152により演算された各焦点検出エリアAFPに応じた複数位置のデフォーカス量dfに応じて求めることができるため、本実施形態においては、複数位置のデフォーカス量dfのデータに基づいて、撮像素子110により得られた受光信号を合成することができ、これにより、撮影画面内の複数の被写体にピントの合った合成画像を得ることができる。そして、得られた合成画像は、メモリ170に記憶される。
なお、各像面位置Zに対応する、被写体からの光束の入射する光電変換素子112a、および画像合成に必要な重み付け係数の値は、たとえば、カメラ制御部160に備えられた不揮発メモリなどに予め記憶させておき、これを利用するような構成とすればよい。
一方、ステップS12では、ステップS10において、画像合成を行わないと判断されたため、画像合成を行うことなく、ステップS9において撮像素子110により得られた受光信号を、デフォーカス演算部152により演算された各焦点検出エリアAFPのデフォーカス量dfとともに、メモリ170に記憶させる。
本実施形態によれば、各焦点検出エリアAFPに応じた複数位置のデフォーカス量dfの分布、および、マイクロレンズの有効径Dと光電変換素子112aの大きさとに基づいて設定される画像合成範囲に基づき、該画像合成範囲に、各焦点検出エリアAFPに対応する複数の像面位置のうち、最も多くの焦点検出エリアAFPに対応する像面位置が入るようなフォーカスレンズ212のレンズ位置を決定し、決定したレンズ位置にフォーカスレンズ212を駆動し、これにより被写体像の撮影を行うものである。そのため、本実施形態によれば、距離の異なる複数の被写体が存在する場合に、一回の撮影で得られた信号に基づいてピントの合った画像を合成することができる被写体をできるだけ多くすることができる。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
たとえば、図4に示す各焦点検出エリアAFPに応じた複数位置のデフォーカス量dfを算出する際に、人の顔などの特定被写体の認識処理を行い、図11(A)に示すように、特定被写体による像面位置が求められている場合に、図11(B)に示すように、該特定被写体による像面位置に、フォーカスレンズ212の位置を移動させるような構成としてもよい。なお、図11(A)、図11(B)は、他の実施形態におけるフォーカスレンズ212のレンズ位置の決定方法を説明するための図である。
また、上述した実施形態では、撮像素子110に設けられた各光電変換素子112aに応じた信号を用いて、図4に示す各焦点検出エリアAFPに応じた複数位置のデフォーカス量dfの検出および演算を行うような構成を例示したが、撮像素子110とは別の焦点検出用センサを有する焦点検出装置を備える構成としてもよい。この場合にはおいては、たとえば、クイックリターンミラー120の後方に全反射ミラーを設け、これにより撮影光学系のうち一部を全反射ミラーで分岐し、焦点検出装置に導く構成とすることができる。
1…一眼レフデジタルカメラ
100…カメラボディ
110…撮像素子
112…光電変換素子アレイ
112a…光電変換素子
111…マイクロレンズアレイ
111a…マイクロレンズ
151…センサ制御部
152…デフォーカス演算部
153…レンズ駆動量演算部
160…カメラ制御部
200…レンズ鏡筒
212…フォーカスレンズ
230…フォーカスレンズ駆動モータ
250…レンズ制御部

Claims (9)

  1. 複数のマイクロレンズを二次元状に配列したマイクロレンズアレイと、前記複数のマイクロレンズに対して設けられた複数の光電変換素子とを有し、前記マイクロレンズアレイを介して光学系からの光束を受光して得られる受光信号を出力する受光素子と、
    前記光学系の像面内の複数の位置に設定された複数の焦点検出位置のそれぞれに対して前記光学系による像面のずれ量を検出する検出手段と、
    前記複数の焦点検出位置のそれぞれに対して検出した複数の前記ずれ量と、前記受光信号に基づく画像を生成可能な前記像面の範囲とに基づいて前記光学系の焦点調節位置を決定し、該焦点調節位置において前記受光手段によって前記受光信号を得る制御手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記制御手段は、前記画像を生成可能な像面の範囲が前記ずれ量を含むように、前記焦点調節位置を決定することを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1または2に記載の撮像装置において、
    前記画像を生成可能な像面の範囲は、前記マイクロレンズの有効径と前記光電変換素子の大きさとに基づいて決定することを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項3に記載の撮像装置において、
    前記制御手段は、前記ずれ量の分布のうちの一部を除いて、前記焦点調節位置を決定することを特徴とする撮像装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記制御手段は、前記ずれ量のうち、信頼性の低いものを除いて、前記焦点調節位置を決定することを特徴とする撮像装置。
  6. 請求項4または5に記載の撮像装置において、
    前記光学系による像のうち、特定の対象の像を認識する認識手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記複数の焦点検出位置のうち、前記認識手段によって認識された像に対応する前記焦点検出位置に対して検出された前記ずれ量に基づいて前記焦点調節位置を決定することを特徴とする撮像装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記受光信号に基づいて前記光学系の特定の像面における画像を合成する合成手段をさらに備えることを特徴とする撮像装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記ずれ量と前記受光信号とを関連付けて記憶する記憶手段をさらに有することを特徴とする撮像装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記検出手段は、前記受光信号に基づいて前記光学系による像面のずれ量を検出することを特徴とする撮像装置。
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