JP2010212308A - 配線構造、及びそれを備えた液晶表示装置、並びに配線製造方法 - Google Patents

配線構造、及びそれを備えた液晶表示装置、並びに配線製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】配線を高精細化しても断線が生じ難い、信頼性の高い配線回路を実現する。
【解決手段】配線構造1は、ゲート電極17・17b・17cが配された基板9上に配される半導体層10と、ゲート電極17・17b・17c及び半導体層10が配された基板9上に配された第2層間絶縁膜13と、第2層間絶縁膜13上に配される配線18とを備え、第2層間絶縁膜13に形成されたコンタクトホール15内で、半導体層10と、配線18とが電気的に接続され、第2層間絶縁膜13は感光性樹脂材料からなり、さらに、コンタクトホール15内には導電性微粒子16が充填されており、導電性微粒子16によって、半導体層10と、配線18とが電気的に接続されている。
【選択図】図1

Description

複数の配線が配置された基板を覆う絶縁膜にコンタクトホールが設けられた配線構造、及びそれを備えた液晶表示装置、並びに配線製造方法に関する。
液晶表示パネルを構成する電極配線基板において、絶縁層を介して形成された配線同士の導通は、該絶縁層に形成されたコンタクトホールを通じて行われる。
ところで、近年、液晶表示装置は、高機能化、および低消費電力化に対応するためさまざまな開発がされており、これに伴って、配線の高密度化や、配線構造の開発が進んでいる。このため、電極配線基板上に形成される配線が細く、しかも多くなるので、該電極配線基板の表面に凹凸が生じてしまう。この凹凸に起因して様々な問題が生じる。例えば、段差部分に配線が形成されると、断線しやすくなり、回路としての信頼性を著しく低下させるという問題が生じる。
そこで、上記のような電極配線基板の表面に生じる凹凸に起因する配線の断線を抑制するための技術として、幾つかの技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、コンタクトホールや、段差が形成された絶縁膜の上層に、スピンコートにより、ITOを形成する半導体装置の製造方法が記載されている。この特許文献1によれば、ITOは、コンタクト部や段差部に厚く積層されるので、コンタクト部や段差部の平坦化を行うことができる。これにより、コンタクト部や段差部に生じる凹凸に起因する配線の断線を低減できる。
また、特許文献2には、ステップカバレッジを向上させるために、層間絶縁膜に形成されたスルーホールに金属配線を形成し、さらに、スルーホールを導電性塗布材料で充填することが開示されている。これにより、スルーホールによって生じる段差を小さくして、このスルーホールに起因する層間絶縁膜表面の凹凸を少なくして、この凹凸に起因する配線の断線を低減できる。
特許文献3の液晶表示用配線基板の製造方法では、アクリル系樹脂などの絶縁性材料からなる層間絶縁層の表面を撥水加工する。そして、層間絶縁層に設けられたコンタクトホールの周囲に凹所を形成する。そして、ITO(酸化インジウム錫)などの塗布型の導電材料をコンタクトホール内に充填することにより、上記凹所と、コンタクトホール内の側面及び底部分に導電材料を成膜する技術が開示されている。
特許文献4には、有機絶縁膜からなる層間絶縁膜にコンタクトホールを形成し、コンタクトホールに導電性微粒子を充填してから、当該コンタクトホールに配線を形成する方法が開示されている。
特許文献5には、感光性SOGからなる保護製絶縁膜にスルーホールを形成し、当該スルーホールによって、画素電極と、配線端子の皮覆を形成する液晶表示装置が開示されている。
特開平1‐241150号公報(1989年9月26日公開) 特開昭61‐32443号公報(1986年2月15日公開) 特開2004‐53957号公報(2004年2月19日公開) 特開2005‐39261号公報(2004年2月19日公開) 特開2003‐98548号公報(2004年2月19日公開)
特許文献1の半導体装置について図5を用いて説明する。
図5は、従来の半導体装置の構成を表す断面図である。
図5に示すように、ITO107は、ITO107の下地の段差を平坦化するように形成されている。しかし、例えば、図5で示す領域Dのように下地の段差が深いところでは、ITO107の膜厚が厚くなる。このためITO107をパターニングする際、不要な領域のITO107を除去するために、ITO107をエッチングした場合、膜厚が厚い領域ではITO107が除去されず、残ってしまう場合がある。また、膜厚が厚い領域のITO107の膜が残らないように、エッチング時間を延ばすと、ITO107の上層に形成する配線108を形成するためのレジストを厚くする必要がある。当該レジストを厚くすると、フォトリソ工程で配線108を細く形成することができなくなる。配線108が太くなると、回路面積が増えてしまうという課題が生じる。つまり、特許文献1に開示された技術では、回路の高精細化を図ることができない。
また、特許文献2の技術では、スルーホールに起因する層間絶縁膜表面の凹凸を少なくして、この凹凸に起因する配線の断線を低減できるものの、特に、基板上に形成された配線により、層間絶縁膜上に生じる凹凸の平坦化について考慮されていない。このため、特許文献2の技術では、層間絶縁膜の配線により生じる凹凸に起因して、配線が断線する虞があるので、回路の信頼性が低下する。
特許文献3の技術では、コンタクトホールのカバレジについて考慮されていない。また、コンタクトホールがテーパー形状となった場合、コンタクトホール内に成膜されたITOが断線すると、導通が取れなくなる等の課題が生じる。
特許文献4の層間絶縁膜に用いられている材料では、層間絶縁膜の下層に配された配線により、層間絶縁膜の表面に凹凸ができる。層間絶縁膜の表面に凹凸が形成されると、層間絶縁膜上に配される配線間でショートなどの不良が発生する原因となる。
特許文献5には、カバレジについて考慮されておらず、スルーホールでのカバレジが悪くなるという課題が生じる。
以上のように、上記の何れの特許文献においても、層間絶縁膜の表面には多かれ少なかれ凹凸の段差が生じているので、配線の高精細化を図った場合には、配線が細くなり段差部分により断線しやすくなるという問題が生じる。
しかも、この層間絶縁膜の表面における凹凸に起因して、該層間絶縁膜の表面に形成される配線間でショートが発生し、回路の信頼性を低下させるという問題も生じる。
ここで、コンタクトホールを形成する層間絶縁膜の表面に凹凸形状が形成されることにより、層間絶縁膜の表面に配される配線間でショートが発生する課題について、図6〜図8を用いて説明する。
図6は、従来の配線構造の構成を表す平面図である。図7は、図6に示すB−B’線断面図を表す。図8は、図6、7に示す配線構造の製造途中の様子を表す断面図である。
配線構造100の基板109上には、島状の半導体層110が配されている。そして、ゲート絶縁膜(不図示)を介して、基板109上に複数のゲート電極117a・117b・117cが配されている。ゲート電極117a・117b間の距離(図6、7の矢印e)は、ゲート電極117b・117c間の距離(図6、7の矢印f)と比較して狭く形成されている。
そして、ゲート絶縁膜、半導体層110、ゲート電極117a・117b・117c上には層間絶縁膜113が形成されている。半導体層110上の層間絶縁膜113にはコンタクトホール115が形成されている。コンタクトホール115を覆って、配線118が形成されている。配線118と、半導体層110とはコンタクトホール115の底部分で接続している。
ここで、ゲート電極117a・117b間に対応する層間絶縁膜113の表面領域である領域E、及びゲート電極117b・117c間に対応する層間絶縁膜113の表面領域である領域Fには段差が形成されている。領域Eの段差は、ゲート電極117a・117bに起因する段差であり、領域Fの段差は、ゲート電極117b・117cに起因する段差である。
そして、ゲート電極117a・117b間の距離は、ゲート電極117b・117c間の距離と比較して狭いので、領域Eの段差は、領域Fの段差と比較して、深く形成される。このため、領域Eの段差には、配線118をパターニングする際にエッチング残りが生じやすい。
図8は、配線118をパターニングするため、コンタクトホール115を含め、層間絶縁膜113上に導電膜118aを積層し、さらに、導電膜118a上であって、配線118を形成すべき領域にマスクとなるレジスト119を形成している。
ここで、導電膜118aは、下層の層間絶縁膜113の凹凸に沿って、表面に凹凸ができる。このため、導電膜118aの層間絶縁膜113の領域E,F上に積層された領域にも段差ができる。そして、領域Eの段差は、領域Fの段差より深く形成されているので、
領域E上に積層された導電膜118aの膜厚(図8の矢印G)は、領域F上に積層された導電膜118aの膜厚(図8の矢印H)や、導電膜118aの他の領域と比較して、厚くなる。
このため、配線118を形成するために、導電膜118aの不要部分をエッチングにより除去した場合、図7、8に示すように、領域Eには、エッチング残りとして導電膜118bが残ってしまう。この導電膜118bは、図6に示す配線128間でショートすることになり、回路の信頼性を低下させる原因となる。
以上のことから、本発明の目的は、層間絶縁膜及びコンタクトホール部における配線形成面を平坦化することで、配線を高精細化しても断線が生じ難い、信頼性の高い配線回路を実現できる配線構造、及びそれを備えた液晶表示装置、並びに配線製造方法を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明の配線構造は、複数の配線が配された基板上に配される第1電極と、上記配線及び第1電極が配された基板上に配された絶縁層と、当該絶縁層上に配される第2電極とを備え、上記絶縁層に形成されたコンタクトホール内で、上記第1電極と、上記第2電極とが電気的に接続される配線構造であって、上記絶縁層は感光性樹脂材料からなり、さらに、上記コンタクトホール内には導電性微粒子が充填されており、上記導電性微粒子によって、上記第1電極と、上記第2電極とが電気的に接続されていることを特徴とする。
また、上記の課題を解決するために、本発明の配線製造方法は、複数の配線が配された基板上に第1電極を配する第1電極配線工程と、上記第1電極の上層に、感光性樹脂材料を分散させた溶液を塗布して、当該感光性樹脂材料からなる絶縁膜を積層したあと、当該絶縁膜に上記第1電極を露出させるためのコンタクトホールを形成するコンタクトホール形成工程と、上記コンタクトホール内に、導電性微粒子を充填する導電性微粒子形成工程と、上記コンタクトホールを覆い、且つ、当該コンタクトホールに充填された導電性微粒子と電気的に接続する第2電極を形成する第2電極形成工程とを備えることを特徴とする。
ここで、一般に、感光性樹脂材料は液状で使用する。
従って、上記構成によると、上記絶縁層は感光性樹脂材料からなることで、この感光性樹脂材料による絶縁層形成時に、基板上に形成されている複数の配線及び第1電極によって生じる凹凸が当該感光性樹脂材料によって埋められる。これにより、基板上の凹凸を完全に埋めることで、絶縁膜の平坦化が可能となる。
しかも、コンタクトホール内には導電性微粒子が充填されているので、当該コンタクトホール形成部分における配線形成面の平坦化も可能にする。
従って、コンタクトホール形成部分及び絶縁膜における配線形成面を平坦化することにより、配線形成面の凹凸に起因する断線を無くすことができるので、配線を細くしても断線し難くなる。これにより、配線を高精細化しても配線が断線し難い、信頼性の高い回路を提供することができる。
また、コンタクトホール形成部分及び絶縁膜における配線形成面を平坦化することにより、コンタクトホール形成部及び該絶縁膜上に形成される第2電極となる配線膜の膜厚を一定にすることができるので、配線膜をエッチングして第2電極をパターニングする際の、該配線膜の凹凸に起因するエッチング残りを生じさせない。
このように、エッチング残りが生じないことから、エッチング残りに起因する配線がショートすることを回避することができるので、配線の信頼性を向上させることができる。
また、エッチング残りが生じないことから、配線膜をエッチングする際のエッチング時間を短くできるので、レジスト材の膜厚を薄くすることができ、この結果、微細なパターン形成が容易になる。
そして、微細なパターン形成が容易になれば、配線の高精細化が図れるので、配線を細くすることが可能となり、この結果、回路面積を小さくできる。
以上のことから、上記構成の配線構造及び配線製造方法によれば、配線を高精細化しても断線が生じ難い、信頼性の高い配線回路を実現できる。
本発明の配線構造は、上記基板上に配された上記複数の配線間の距離が異なっており、上記複数の配線間上に積層された上記絶縁層の膜厚は等しいことが好ましい。
上記構成により、上記基板上に、距離がさまざまな複数の配線が配されても、上記複数の配線に起因する凹凸が、上記絶縁膜の表面に形成されない。このため、上記絶縁膜上に配線を形成したとしても、当該形成した配線の不良の発生を抑制することができる。このため、信頼性が高い配線構造を構成することができる。
本発明の配線構造は、上記コンタクトホールの底部分と、上記コンタクトホールの開口部分の面積とが、等しいことが好ましい。
上記構成により、上記コンタクトホールの側面をテーパー形状とする場合と比較して、コンタクトホールが形成される面積を小さくすることができる。このため、回路が大きくなることを抑制することができる。
本発明の液晶表示装置は、上記配線構造を備えたTFT素子基板と、上記TFT素子基板と対向配置される対向基板とを備える液晶表示パネルを備えることが好ましい。
上記構成により、上記TFT素子基板の回路面積を小さくすることができるので、液晶表示パネルの狭額縁化を行うことができる。このため、上述の信頼性が向上する効果に加えて、液晶表示装置の小型化を行うことができる。
本発明の配線構造は、複数の配線が配された基板上に配される第1電極と、上記配線及び第1電極が配された基板上に配された絶縁層と、当該絶縁層上に配される第2電極とを備え、上記絶縁層に形成されたコンタクトホール内で、上記第1電極と、上記第2電極とが電気的に接続される配線構造であって、上記絶縁層は感光性樹脂材料からなり、さらに、上記コンタクトホール内には導電性微粒子が充填されており、上記導電性微粒子によって、上記第1電極と、上記第2電極とが電気的に接続されている。
また、本発明の配線製造方法は、複数の配線が配された基板上に第1電極を配する第1電極配線工程と、上記第1電極の上層に、感光性樹脂材料を分散させた溶液を塗布して、当該感光性樹脂材料からなる絶縁膜を積層したあと、当該絶縁膜に上記第1電極を露出させるためのコンタクトホールを形成するコンタクトホール形成工程と、上記コンタクトホール内に、導電性微粒子を充填する導電性微粒子形成工程と、上記コンタクトホールを覆い、且つ、当該コンタクトホールに充填された導電性微粒子と電気的に接続する第2電極を形成する第2電極形成工程とを含む。
これにより、配線を高精細化しても断線が生じ難い、信頼性の高い配線回路を実現できるという効果を奏する。
図2に示すA−A’線断面図である。 本発明の一実施形態に係る配線構造の様子を表す平面図である。 (a)は複数のゲート電極のパターニング、及び第1層間絶縁膜を積層した様子を表す断面図であり、(b)は(a)に第2層間絶縁膜を積層し、第2層間絶縁膜にコンタクトホールを形成した様子を表す断面図である。(c)は、(b)にバリアメタル及び導電性微粒子を積層した様子を表す断面図であり、(d)は(c)の導電性微粒子のうち、不要部分を除去した様子を表す。(e)は(d)のバリアメタル、及び導電性微粒子に導電膜を積層し、さらに導電膜上にレジストをパターニングした様子を表す断面図であり、(f)は(e)の導電膜をエッチングして配線をパターニングした様子を表す断面図である。 本発明の一実施形態に係る配線構造の様子を表す断面図である。 従来の半導体装置の様子を表す断面図である。 従来の配線構造の様子を表す平面図である。 図6に示すB−B’線断面図である。 図6、7に示す配線構造の製造過程の様子を表す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図2は、本発明の実施の一形態に係る配線構造1(配線構造)の構成を表す平面図である。図1は、図2に示すA−A’線断面図を表す。
配線構造1は、コンタクトホールによって、配線や電極間の導通がとられる配線基板に用いることができるものであり、例えば、半導体装置や、液晶表示装置に用いられる配線基板に適用できる。
本実施の形態では、本発明の実施の一形態に係る配線構造1を、TFT基板などの半導体基板に適用する場合について説明する。
配線構造1の基板9上には、活性層となる島状の半導体層10(第1電極)が配されている。そして、基板9及び半導体層10上には、ゲート絶縁膜11が積層されている。さらに、ゲート絶縁膜11を介して基板9上には複数のゲート電極17a・17b・17c(配線)が配されている。ゲート電極17a・17b間の距離(図1、2の矢印p)は、ゲート電極17b・17c間の距離(図1、2の矢印q)と比較して狭く形成されている。
そして、ゲート電極17a・17b・17c及びゲート絶縁膜11上には、シリコンを含む絶縁膜(例えばSiO2、SiN、SiNO)の単層又は積層構造からなる第1層間絶縁膜12が積層されている。そして、第1層間絶縁膜12上には、感光性樹脂材料からなる第2層間絶縁膜13(絶縁層)が積層されている。第2層間絶縁膜13に用いる感光性樹脂材料としては、例えば、感光性透明アクリル系樹脂(アクリル系樹脂にナフトキノン系感光剤を混ぜたもの)などを挙げることができる。
また、半導体層10上のゲート絶縁膜11、第1層間絶縁膜12、及び第2層間絶縁膜13には開口部が形成されている。この開口部がコンタクトホール15である。
第2層間絶縁膜13の表面であって、コンタクトホール15の周辺部分、コンタクトホール15内部の側面、及び底部を覆って、バリアメタル14が形成されている。つまりバリアメタル14は、コンタクトホール15の底面で半導体層10と接触している。そして、バリアメタル14上であって、コンタクトホール15の内部に導電性微粒子16が形成されている。さらに、バリアメタル14及び導電性微粒子16上には、配線18(第2電極)が形成されている。
配線18は、コンタクトホール15の内部で、導電性微粒子16及びバリアメタル14を介して、半導体層10と電気的に接続されている。また、配線18と同じ工程で、複数の配線28が、第2層間絶縁膜13上に形成される。複数の配線28のそれぞれは、配線構造1を平面視したときに、ゲート電極17a・17b・17cのそれぞれと交差するように配されている。
第1層間絶縁膜12の表面には、第1層間絶縁膜12が覆っているゲート電極17a・17b・17c、ゲート絶縁膜11、及びゲート絶縁膜11下に形成されている半導体層10等の下地の凹凸形状に沿って、凹凸形状が形成される。
ここで、第1層間絶縁膜12の上層に形成される第2層間絶縁膜13は、感光性樹脂材料からなり、感光性樹脂材料は、一般的に液状で使用される。
このため、第2層間絶縁膜13は、フォトリソグラフィによってパターニングすることができる。このため、この感光性樹脂材料による第2層間絶縁膜13形成時に、基板9上に形成されているゲート電極17a・17b・17cによって生じる凹凸が、溶液に分散された感光性樹脂材料によって埋められる。これにより、基板9上の凹凸を完全に埋めることで、第2層間絶縁膜13の平坦化が可能となる。
つまり、ゲート電極17a・17b間のように、配線間の距離が狭い領域に形成された第2層間絶縁膜13の膜厚(図1の矢印P)と、ゲート電極17b・17c間のように、配線間の距離が比較的広い領域に形成された第2層間絶縁膜13の膜厚(図1の矢印Q)とがほぼ等しい。
加えて、コンタクトホール15内には液状導電材料16が充填されているので、コンタクトホール15形成部分に形成される配線18の平坦化も可能にする。
従って、第2層間絶縁膜13や、コンタクトホール16に形成される配線18を平坦化することにより、配線18や、配線28の断線を防止できるので、配線18・28を細くすることができる。このため、配線18・28を高精細化しても断線し難い、信頼性の高い回路を提供することができる。
また、第2層間絶縁膜13及び配線18を平坦化することにより、第2層間絶縁膜13及び配線18の膜厚を一定にすることができる。このため、配線18となる導電膜をパターニングする際、第2層間絶縁膜13の凹凸に起因するエッチング残りを生じさせない。
このように、第2層間絶縁膜13上に、配線18となる導電膜のエッチング残りが生じないことから、エッチング残りに起因して、配線28がショートすることを回避することができる。このため、配線18・28の信頼性を向上させることができる。
また、第2層間絶縁膜13上にエッチング残りが生じないことから、エッチングにより配線18をパターニングする際のエッチング時間を短くできる。このため、配線18をパターニングするためのレジスト材の膜厚を薄くすることができ、この結果、微細なパターン形成が容易になる。
そして、微細なパターン形成が容易になれば、配線18・28に形成する配線の高精細化が図れるので、配線18・28を細くすることが可能となり、この結果、回路面積を小さくできる。
このように、配線構造1によると、配線18.28を高精細化しても断線が生じ難い、信頼性の高い配線回路を実現できる。
また、第2層間絶縁膜13は、感光性樹脂材料からなり、膜厚の調整も容易であるので、ゲート電極17a・17b・17cと、配線18との間の寄生容量を、容易に小さくすることができる。ゲート電極17a・17b・17cと、配線18との間の寄生容量が大きい場合は、第2層間絶縁膜13の膜厚を厚くすることにより、ゲート電極17a・17b・17cと、配線18との間の寄生容量を小さくすることができる。このように、配線構造1によると、より信頼性の高い配線回路を形成することができる。
加えて、例えば、SiOまたはSiNの単層、またはSiOとSiNとの積層構造等、感光性樹脂材料以外の一般的な材質の層間絶縁膜のみからなる配線構造の層間絶縁膜に、コンタクトホールを形成する場合と比較して、配線構造1によると、第1層間絶縁膜12の上層に形成された第2層間絶縁膜13は感光性樹脂材料からなり、フォトリソ工程でコンタクトホール15を形成することができるので、工程を簡略化することができる。
つまり、層間絶縁膜として、感光性樹脂材料以外であって、SiOまたはSiNの単層、またはSiOとSiNとの積層構造等、一般的な材質の層間絶縁膜のみを備える配線構造と比較して、配線構造1は、第1層間絶縁膜12の上層に、感光性樹脂材料からなる第2層間絶縁膜13が形成されているので、第1層間絶縁膜12の膜厚を薄くすることができる。このように、第1層間絶縁膜12の膜厚が薄いので、コンタクトホール15を形成する際、コンタクトホール15内に成膜されている第1層間絶縁膜12を除去するためのエッチング時間を短縮することができる。
また、上述したような、層間絶縁膜として、感光性樹脂材料以外であって、SiOまたはSiNの単層、またはSiOとSiNとの積層構造等、一般的な材質の層間絶縁膜のみを備える配線構造の層間絶縁膜にコンタクトホールを形成する場合、層間絶縁膜を成膜し、成膜した層間絶縁膜の上層に、層間絶縁膜のマスクのためのレジストをパターニング(レジストの塗布、露光、現像)し、パターニングしたレジストをマスクとして、エッチングにより不要部分の層間絶縁膜を除去した後、さらに、層間絶縁膜のマスクとしたレジストを除去する工程が必要となる。
一方、配線構造1では、第1層間絶縁膜12の上層に、感光性樹脂材料からなる第2層間絶縁膜13を成膜し、フォトリソ工程でパターニングされた第2層間絶縁膜13をマスクとして、第1層間絶縁膜12の不要部分をエッチングすることにより、コンタクトホール15を形成する。そして、第1層間絶縁膜13をエッチングする際のマスクとして用いた第2層間絶縁膜13を除去せず、そのまま層間絶縁膜の一部として残す。
このように、配線構造1の構成によると、第1層間絶縁膜12の上層に、感光性樹脂材料からなる第2層間絶縁膜13を積層しているので、第2層間絶縁膜13は、第1層間絶縁膜12のエッチングのためのマスクとして用いることができる。そして、第1層間絶縁膜12のマスクとして用いた第2層間絶縁膜13をそのまま層間絶縁膜として残す。このため、第1層間絶縁膜12のマスクとなるレジストの除去が不要となる。すなわち、配線構造1によると、第1層間絶縁膜12のマスクとなるレジストを除去する工程が必要ない。
ここで、コンタクトホールに、導電性微粒子を設けないで、例えばスパッタ法などによりコンタクトホール内で導通をとるための配線を形成した場合、当該配線のカバレジを向上させるために、コンタクトホールを、底部から開口部に向けて内径が広がった形状、すなわちテーパー形状とする必要がある。
これにより、コンタクトホール内に形成する配線のカバレジを向上させることができる。しかし、コンタクトホールの内部の側面をテーパー形状とすることにより、コンタクトホールの開口部の面積が大きくなり、回路面積が増加することになる。このため、例えば液晶表示装置などで要求されているような、いわゆる狭額縁化など、回路面積を小さくする必要がある配線構造には不向きである。
一方、配線構造1によると、コンタクトホール15の内部には導電性微粒子16が充填されている。そして、配線18は、導電性微粒子16を介して半導体層10と電気的に接続されているので、コンタクトホール15の側面をテーパー形状としなくても、配線18のカバレジが悪くなるのを防止することができる。つまり、コンタクトホール15を、第2層間絶縁膜13の表面の開口部と、底部との面積がほぼ等しい形状とすることができる。このため、配線18のカバレジ向上のために、コンタクトホール15の開口部の面積を大きくする必要がない。このように、コンタクトホール15の内部に導電性微粒子16を設けることにより、配線18のカバレジの向上、及び回路面積が増加することの抑制の両立を行うことができる。
このように、配線構造1を、液晶表示装置を構成する液晶表示パネルに用いられるTFT素子回路の配線構造に適用することにより、TFT素子回路の回路面積を小さくすることができる。このように、配線構造1によると、上述した信頼性向上効果に加えて、液晶表示パネルの狭額縁化を行なことができるので、液晶表示装置の小型化が可能である。
配線構造1を好適に適用できる配線回路としては、例えば、モノリシック(液晶表示領域の外周部にゲートドライバ、ソースドライバなどの電子回路を形成したもの)ディスプレイの電子回路の形成領域、または表示領域等を挙げることができる。
なお、コンタクトホール15の内部の側面をテーパー形状としてもよい。コンタクトホール15を形成する配線構造1が適用される回路基板に応じて、適宜選択すればよい。
また、第2層間絶縁膜に感光性樹脂材料を用いない場合、すなわち、例えばSiO、SiN、またはこれらの積層構造等、感光性樹脂材料以外の材質であって、一般的な材質からなる層間絶縁膜のみを層間絶縁膜として用いた場合のコンタクトホール製造方法によると、表面の凹凸の平坦化や、配線間の寄生容量を小さくするために、膜厚を厚くすると、一般的に、コンタクトホールの面積が大きくなってしまう。
ここで、第2層間絶縁膜13は、感光性樹脂材材料からなり、フォトリソ工程でコンタクトホール15を形成することができるので、配線構造1を適用する配線回路の信頼性を向上させる効果と、回路面積が増加することの抑制の両立を行なことができる。
(製造方法)
次に、図3(a)〜(f)を用い、配線構造1の製造方法について説明する。
図3(a)〜(f)は、配線構造1の製造過程の様子を表す断面図であり、(a)はゲート電極17a・17b・17cのパターニング、及び第1層間絶縁膜12を積層した様子を表す断面図であり、(b)は(a)に第2層間絶縁膜13を積層し、第2層間絶縁膜13にコンタクトホール15を形成した様子を表す断面図である。
また、図3(c)は、(b)にバリアメタル14及び導電性微粒子16を積層した様子を表す断面図であり、(d)は(c)の導電性微粒子16のうち、不要部分を除去した様子を表す。(e)は(d)のバリアメタル14、及び導電性微粒子16に導電膜18aを積層し、さらに導電膜18a上にレジスト19をパターニングした様子を表す断面図であり、(f)は(e)の導電膜18aをエッチングして配線18をパターニングした様子を表す断面図である。
図3(a)に示すように、基板9上に、活性層である半導体層10を島状に形成する。この半導体層10は、10〜300nm(好ましくは30nm〜100nm)の膜厚で形成する。
次に、半導体層10、及び基板9上に、5nm〜300nm(好ましくは10nm〜150nm)の膜厚でゲート絶縁膜11を形成する。
そして、ゲート絶縁膜11の上に、膜厚50nm〜1000nm(好ましくは100nm〜800nm)の導電膜をスパッタ法により形成する。そして、フォトリソ工程により、ゲート絶縁膜11上の上記導電膜を所望の形状にパターニングすることにより、複数のゲート電極17a・17b・17cを形成する。
そして、ゲート電極17a・17b・17c、及びゲート絶縁膜11を含め、基板9の全面に、膜厚50nm〜2000nm(好ましくは100nm〜1500nm)で第1層間絶縁膜12を積層する。この第1層間絶縁膜12は、シリコンを含む絶縁膜(例えばSiO2、SiN、SiNO)の単層又は積層構造で形成する。ここで、ゲート電極17a・17b・17c上に積層された第1層間絶縁膜12は、ゲート電極17a・17b・17cのそれぞれの形状に沿って、凹凸形状が形成される。
次に、図3(b)に示すように、例えば、ゲート電極の膜厚の1.5〜4倍程度の膜厚となるように、第1層間絶縁膜12上に、膜厚80nm〜8000nmで、感光性樹脂からなる第2層間絶縁膜13を積層する。
第1層間絶縁膜12に積層された第2層間絶縁膜13は、配線間の距離が狭い領域であるゲート電極17a・17b間の膜厚(図3(b)の矢印P)と、配線間の距離が比較的広い領域であるゲート電極17b・17c間の膜厚(図3(b)の矢印Q)とが等しい。
すなわち、基板9上に配線間の距離(図3(b)の矢印p、q)が異なるゲート電極17a・17b、及びゲート電極17b・17cが配されていても、それぞれの配線間(ゲート電極17a・17b、及びゲート電極17b・17c)に積層される第2層間絶縁膜13に段差が形成されることはなく、膜厚を等しく形成することができる。
このように、第2層間絶縁膜13は、例えば、感光性透明アクリル系樹脂等の感光性樹脂材料を分散させた溶液を、第1層間絶縁膜12上に塗布することにより成膜するので、第1層間絶縁膜12のゲート電極17a・17b・17cに起因する段差を平坦化することができる。
また、第2層間絶縁膜13を膜厚80nm〜3000nm程度(ゲート電極の膜厚の1.5倍程度)のように、膜厚を薄く形成することにより、第2層間絶縁膜13を露光する時間が短くなるので、露光処理装置のスループット向上効果を得ることができる。
そして、フォトリソ工程により、第2層間絶縁膜13のパターニングを行なう。つまり、フォトリソ工程により、第2層間絶縁膜13のコンタクトホールを形成すべき領域に、開口部を形成することにより、第2層間絶縁膜13の下層に形成された第1層間絶縁膜12の表面を露出させる。
次に、エッチング工程により、表面が露出した第1層間絶縁膜12を除去する。つまり、パターニングされた第2層間絶縁膜13をマスクとして、第1層間絶縁膜12の不要部分をエッチングによって除去することにより、コンタクトホール15を形成する。
本実施の形態では、コンタクトホール15は、ソース・ドレイン領域となる半導体層10と、配線18とを電気的に接続するために形成される。
なお、コンタクトホール15は、第2層間絶縁膜13の下層に形成された配線と、第2層間絶縁膜13の上層に形成された配線とを電気的に接続するためのものである。このため、コンタクトホール15が形成される位置は、半導体層10上に限定されず、例えば、ゲート電極上等に形成してもよい。
このように、第2層間絶縁膜13は感光性樹脂材料からなるので、フォトリソ工程により、コンタクトホール15を形成することができる。このため、コンタクトホール15の大きさの調整や、変更が容易である。
ここで、コンタクトホール15の側面をテーパー形状とする場合は、コンタクトホール15の底部の面積と、第2層間絶縁膜13の表面の開口部の面積とが、所望の大きさとなるように、フォトリソ工程で調整する必要がある。なお、コンタクトホール15の側面をテーパー形状としない場合は、コンタクトホール15の底部の面積、及び第2層間絶縁膜13の表面の開口部の面積の調整が必要ないので、工程の簡略化を行うことができる。
次に、エッチングをすることにより、コンタクトホール15内に残っている第1層間絶縁膜12を除去する。これにより、コンタクトホール15の底面に、半導体層10が露出する。ここで、コンタクトホールのアスペクト比(コンタクトホールの深さ/コンタクトホールの直径)は0.5以上とする。
これにより、コンタクトホール15内部での配線の断線を防止する効果を、より顕著に得ることができる。つまり、コンタクトホールのアスペクト比を0.5以上とすることにより、さらに、確実にコンタクトホール15内部での配線の断線を防止することができる。なお、アスペクト比が0.5より小さい場合は、コンタクト内部での配線の断線が発生する可能性が低いので、コンタクトホール内の液状導電材料を省略してもよい。
そして、図3(c)に示すように、スパッタ法などにより、コンタクトホール15を含め、第2層間絶縁膜13上に膜厚50nm〜1000nm(好ましくは100nm〜300nm)でバリアメタル14を成膜する。バリアメタル14の材質としては、例えば、タンタルとその化合物(Ta、TaNなど)、チタンとその化合物(Ti、TiNなど)、タングステンとその化合物(W、WNなど)などを用いることができる。
これにより、第2層間絶縁膜13上及びコンタクトホール15の内部にバリアメタル14が成膜される。
次に、スピンコート法により、バリアメタル14上に、導電性微粒子16を含有する液状材料(溶液)を塗り広げる。この導電性微粒子16を含有する液状材料としては、例えば、アルバックマテリアル社製、低温度焼成型Agインク”L−Ag”シリーズ、微細配線用導電性インク等を用いることができる。
そして、焼成するなどして、液状材料を乾燥させる。これにより、コンタクトホール15の内部を含め、バリアメタル14上に導電性微粒子16が成膜される。ここで、本実施の形態の導電性微粒子16を用いることにより、第2層間絶縁膜13の材質として、耐熱温度が比較的低温である150℃程度のものを用いることができる。すなわち、第2層間絶縁膜13の材質として、例えば特許文献4に開示されている層間絶縁膜の材質のように、400℃以上の耐熱温度を有するものを使用する必要がない。
また、配線間の距離が異なるゲート絶縁膜17a・17b・17cを覆う第2層間絶縁膜13は、表面が平坦に形成されているので、ゲート電極17a・17bの配線間の上層に積層される導電性微粒子16の膜厚(図3(c)の矢印g)と、ゲート電極17b・17cの配線間の上層に積層される導電性微粒子16の膜厚(図3(c)の矢印h)とは等しい。
次に、図3(d)に示すように、ウェットエッチングを行うことにより、コンタクトホール15内に形成された導電性微粒子16以外の導電性微粒子16を除去する。つまり、バリアメタル14を介して、第2層間絶縁膜13の上層に形成されている導電性微粒子16を除去する。これにより、導電性微粒子16は、コンタクトホール15の内部であって、バリアメタル14上に形成される。
また、ゲート電極17a・17b間のように、配線間の距離が狭い領域に形成された第2層間絶縁膜13の膜厚(図3(d)の矢印P)と、ゲート電極17b・17c間のように、配線間の距離が比較的広い領域に形成された第2層間絶縁膜13の膜厚(図3(d)の矢印Q)とがほぼ等しいので、不要な導電性微粒子16を確実に除去することができ、第2層間絶縁膜13上のエッチング残りを防止することができる。このため、導電性微粒子16をエッチングするための時間を短縮することができる。
次に、図3(e)に示すように、コンタクトホール15を含め、バリアメタル14上に、膜厚100nm〜2000nm(好ましくは500nm〜1500nm)で、配線18となる導電膜18aを形成する。ここで、導電性微粒子16は、コンタクトホール15内に選択的に配置されている。このため、導電膜18aは、コンタクトホール15に起因する段差を良好に被膜することができる。
また、第2層間絶縁膜13の表面は平坦なので、不要な導電性微粒子16のエッチング残りはない。
また、配線間の距離が異なるゲート絶縁膜17a・17b・17cを覆う第2層間絶縁膜13は、表面が平坦に形成されているので、ゲート電極17a・17bの配線間の上層に積層される導電膜18aの膜厚(図3(e)の矢印i)と、ゲート電極17b・17cの配線間の上層に積層される導電膜18aの膜厚(図3(c)の矢印j)とは等しい。
そして、導電膜18aのパターニングを行うために、導電膜18a上であって、導電膜18aを残すべき領域に、例えば、ノボラック型レジスト、化学増幅型レジストなどからなるレジスト19を形成する。
ここで、導電膜18aは、ゲートゲート絶縁膜17a・17b・17cの凹凸に影響されず、膜厚が均一に成膜されているので、導電膜18aをエッチングしたときに、不要な部分の導電膜18aのエッチング残りは発生しない。このため、導電膜18aのエッチングに要する時間を短縮することができる。これにより、レジスト19の膜厚を薄くすることができ、配線18の微細化が容易である。
次に、図3(f)に示すように、レジスト19をマスクとして、導電膜18a及びバリアメタル14をエッチングし、導電膜18a及びバリアメタル14のパターニングを行う。これにより、レジスト19、及びレジスト19を形成しなかった領域の導電膜18a及びバリアメタル14が、第2層間絶縁膜13上から除去される。これにより、配線18がコンタクトホール15の近傍に形成される。ここで、ゲート絶縁膜17a・17b・17cを覆う第2層間絶縁膜13は表面が平坦に形成されているので、ゲート電極17a・17bの配線間の上層に積層されていた導電膜18aやバリアメタル14のエッチング残りは発生しない。
配線18は、導電性微粒子16が内部に充填されたコンタクトホール15上に形成されているので、コンタクトホール15に起因する段差を抑えることができる。すなわち、導電性微粒子16がコンタクトホール15内に形成されているので、配線18の表面の平坦性を向上させることができる。また、導電性微粒子16がコンタクトホール15内に充填されているので、コンタクトホール15内で、バリアメタル14と、配線18との間に隙間ができることを防止することができる。このため、配線18と、半導体層10と間で、よりよく、導電性を確保することができる。
また、本実施の形態では、ゲート電極17a・17b・17cに起因する段差の平坦化のために、第2層間絶縁膜13として、感光性樹脂材料を用いている。このため、第2層間絶縁膜13は、下層の段差を平坦化することができる。このため、図3(d)や図3(f)で示したように、第2層間絶縁膜13上に積層した膜を、エッチングなどにより除去する際、第2層間絶縁膜13の表面に生じる段差に起因して、膜が残ってしまうことを防止することができる。
〔第2の実施の形態〕
ゲート電極17・17b・17cに起因する段差が、第2層間絶縁膜13の表面に形成された場合、配線ショートを抑える段差の形状のアスペクト比を考慮することにより、第2層間絶縁膜13上のエッチング残りの発生を防止することもできる。
図4は、本実施の形態に係る配線構造20(配線構造)の概略構成を表す断面図である。
配線構造20は、配線構造1の第2層間絶縁膜13と同じ感光性樹脂材料からなり、表面に凹凸形状を有する点で相違するなお、図4では、ゲート絶縁膜11、第1層間絶縁膜12、バリアメタル14は省略している。
第2層間絶縁膜23の表面には、ゲート電極17a・17b・17cの凹凸に起因する段差が形成されている。第2層間絶縁膜23の表面であって、ゲート電極17a・17b間には段差lが形成されている。また、第2層間絶縁膜23の表面であって、ゲート電極17b・17c間には段差mが形成されている。
なお、ここでは、ゲート電極17a・17b・17cの膜厚400nm、第2層間絶縁膜23の膜厚1000nm、配線18・28の膜厚1000nmとする。
第2層間絶縁膜23の表面に形成された段差の深さ(図4の矢印T)をTとし、段差の幅(図4の矢印S)をSとし、アスペクト比=T/Sとした場合、アスペクト比を0.5以下とすることにより、配線28(図2参照)の配線ショートを防止することができる。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、コンタクトホールが形成されて、複数の配線を覆う層間絶縁膜の表面を平坦化し、コンタクトホールのカバレジを向上させることができるので、複数の電極、及びコンタクトホールが形成された配線構造に適用できる。
1 配線構造(配線構造)
9 基板
10 半導体層(第1電極)
11 ゲート絶縁膜
12 第1層間絶縁膜
13 第2層間絶縁膜(絶縁層)
14 バリアメタル
15 コンタクトホール
16 導電性微粒子
17・17b・17c ゲート電極(配線)
18 配線(第2電極)
18a 導電膜
19 レジスト
20 配線構造(配線構造)
23 第2層間絶縁膜(絶縁層)
28 配線

Claims (5)

  1. 複数の配線が配された基板上に配される第1電極と、上記配線及び第1電極が配された基板上に配された絶縁層と、当該絶縁層上に配される第2電極とを備え、上記絶縁層に形成されたコンタクトホール内で、上記第1電極と、上記第2電極とが電気的に接続される配線構造であって、
    上記絶縁層は感光性樹脂材料からなり、
    さらに、上記コンタクトホール内には導電性微粒子が充填されており、
    上記導電性微粒子によって、上記第1電極と、上記第2電極とが電気的に接続されていることを特徴とする配線構造。
  2. 上記基板上に配された上記複数の配線間の距離が異なっており、
    上記複数の配線間上に積層された上記絶縁層の膜厚は等しいことを特徴とする請求項1に記載の配線構造。
  3. 上記コンタクトホールの底部分と、上記コンタクトホールの開口部分の面積とが、等しいことを特徴とする請求項1に記載の配線構造。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の配線構造を備えたTFT素子基板と、上記TFT素子基板と対向配置される対向基板とを備える液晶表示パネルを備えたことを特徴とする液晶表示装置。
  5. 複数の配線が配された基板上に第1電極を配する第1電極配線工程と、
    上記第1電極の上層に、感光性樹脂材料を分散させた溶液を塗布して、当該感光性樹脂材料からなる絶縁膜を積層したあと、当該絶縁膜に上記第1電極を露出させるためのコンタクトホールを形成するコンタクトホール形成工程と、
    上記コンタクトホール内に、導電性微粒子を充填する導電性微粒子形成工程と、
    上記コンタクトホールを覆い、且つ、当該コンタクトホールに充填された導電性微粒子と電気的に接続する第2電極を形成する第2電極形成工程とを含むことを特徴とする配線製造方法。
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