JP2010212170A - 光源装置およびプロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却風を管球部に流動し易くし、管球部を効率的に冷却できる光源装置およびプロジェクターを提供すること。
【解決手段】光源装置60は、照明光軸Lに沿って配置された一対の電極84,85を内蔵する管球部81と、管球部81の両側に伸びる一対の封止部82,83とを有する発光管80と、発光管80の一方の封止部82側に設置されて発光管80から射出された光束を被照明領域側に向けて反射するリフレクター70と、管球部81の被照明領域側の外面を覆うように他方の封止部83側に設置され、発光管80からの光束を発光管80に向けて反射する副鏡100と、を備え、副鏡100は、開口端面140の全周に、隅切り部としてのテーパー部141を有している。
【選択図】図3

Description

本発明は、光源装置、および光源装置を備えるプロジェクターに関する。
従来、光源装置には、特許文献1に開示されるように、発光管から射出される光束の利用効率を高めることを目的として、発光管に副鏡が設置されているものがある。この副鏡は、接着部剤を用いて発光管に固定する構造となっている。そして、リフレクターに相対する側となる副鏡の開口端面は、通常、照明光軸に略垂直な平面となるように形成され、設置されている。なお、管球部が発光した場合、熱対流により管球部の上部が下部に比べて高温となる。この管球部の上部の温度を下げる(上部を冷却する)ために、一般的に、管球部より被照明領域側(副鏡より被照明領域側)の上方から冷却風を吹き付けている。言い換えると、冷却風は、管球部に対して被照明領域側の上方から斜めに吹き付ける。
特開2008−226570号公報
しかし、副鏡が発光管に固定される光源装置の場合、管球部より被照明領域側の上方から冷却風を吹き付けても、構造上、冷却風は、副鏡の外面に当り外面を流動する。しかし、副鏡外面と開口端面との稜線近くでは、冷却風は、副鏡外面に跳ね返されたように流動するため、副鏡から露出した形態の管球部には、冷却風が当り難くなってしまう。特に、副鏡の開口端面近傍となる管球部の領域には、冷却風が当り難くなる。そのため、管球部の前記領域となる、発熱量の多い管球部の上部などを効率的に冷却できないという課題がある。
また、管球部の上部を適正な温度とするように冷却風の風量や風速を上げて送風した場合、管球部の下部の温度が必要以上に低下して黒化が生じる場合がある。また、逆に、管球部の下部を適正な温度となるように送風した場合、管球部の上部の温度が必要以上に高くなり、白化が生じる場合がある。このような現象が生じた場合、現象が生じた管球部の領域が失透し、いずれも発光管の光量が低下する要因となる。なお、白化とは、管球部を構成する基材が高温による再結晶化の際に白濁する現象のことである。また、黒化とは、電極を構成する基材(例えばタングステン)が、低温によりハロゲンサイクルが正常に行われない場合、蒸発したタングステン原子が電極に戻れずに管球部の内壁に付着する現象のことである。
従って、冷却風を管球部に流動し易くし、管球部を効率的に冷却できる光源装置およびプロジェクターが要望されていた。
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
(適用例1)本適用例に係る光源装置は、(a)照明光軸に沿って配置された一対の電極を内蔵する管球部と、管球部の両側に伸びる一対の封止部とを有する発光管と、(b)発光管の一方の封止部側に設置されて発光管から射出された光束を被照明領域側に向けて反射するリフレクターと、(c)管球部の被照明領域側の外面を覆うように他方の封止部側に設置され、発光管からの光束を発光管に向けて反射する副鏡と、を備え、副鏡は、開口端面の一部若しくは全周に、隅切り部を有していることを特徴とする。
このような光源装置によれば、冷却風が、副鏡の開口端面の一部若しくは全周に有する隅切り部により、副鏡から露出した管球部に冷却風が当り易く(流動し易く)なるため、管球部の熱を効率的に冷却できる。特に、副鏡の開口端面近傍となる管球部の領域などに、冷却風が流動し易くなることにより、発熱量の多い管球部の上部の熱を効率的に冷却することができる。
なお、発光管や管球部に関して上下とは、これらの設置が予定される環境において、重力を基準とした方向を意味する。
(適用例2)上記適用例に係る光源装置において、隅切り部は、テーパー形状および曲面形状の少なくとも一方の形状を有していることが好ましい。
このような光源装置によれば、副鏡の開口端面に有する隅切り部は、テーパー形状や曲面形状という簡易な形状で構成でき、上述した効果を奏することができる。
(適用例3)本適用例に係るプロジェクターは、上述したいずれかの光源装置と、光源装置から射出された光束を画像信号に基づき変調して光学像を形成する光学変調装置と、を備えることを特徴とする。
このようなプロジェクターによれば、冷却風を管球部に流動し易くして管球部を効率的に冷却できる光源装置を備えるため、管球部の白化や黒化の発生を抑制でき、光源装置の長寿命化が図れるプロジェクターを実現できる。
第1実施形態に係るプロジェクターの光学系を示す図。 光源装置を示す側面側の断面図。 光源装置の発光管および副鏡を示す要部拡大図。 第2実施形態に係る光源装置の発光管および副鏡を示す要部拡大図。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るプロジェクターの光学系を示す図である。
図1を参照して、プロジェクター1の光学系の構成および動作を説明する。
なお、本実施形態を説明する図面(図1、および以降で説明する図2、図3)において、光源装置60から被照明領域側に向けて射出される光束の照明光軸Lの方向をX軸方向、X軸方向に直交して図1における紙面に平行な方向をY軸方向、X軸方向に直交して図1における紙面に垂直な方向をZ軸方向、としたXYZ直交座標系で示す。また、光束の進む方向を+X方向、+X方向からみて左方向を+Y方向、+X方向からみて上方向を+Z方向とする。
本実施形態に係るプロジェクター1は、光学系を有しており、光学系は、光源装置60から射出された光束を画像信号に基づき変調して光学像を形成し、投写光学系50を介してスクリーンSなどの投写対象面に投写画像を形成するものである。
プロジェクター1の光学系は、インテグレーター照明光学系10と、色分離導光光学系20と、光学変調装置と、色合成光学系と、投写光学系50と、を有して構成されている。インテグレーター照明光学系10は、光源装置60から射出された光束に対し、照明光軸Lに直交する面内での照度を均一化するための光学系である。色分離導光光学系20は、インテグレーター照明光学系10からの照明光束を赤色(R)、緑色(G)、および青色(B)の3つの色光に分離して被照明領域に導光する光学系である。
光学変調装置は、色分離導光光学系20で分離された3つの色光のそれぞれを、画像信号に基づき変調する光学系であり、赤色(R)、緑色(G)、および青色(B)の3つの色光に対応させて3つの液晶装置30R,30G,30Bを用いている。色合成光学系は、光学変調装置(3つの液晶装置30R,30G,30B)によって変調された光学像を合成する光学系であり、クロスダイクロイックプリズム40を用いている。投写光学系50は、色合成光学系(クロスダイクロイックプリズム40)によって合成された光学像をスクリーンSなどの投写対象面に投写する光学系である。
インテグレーター照明光学系10は、被照明領域側に照明光束を射出する光源装置60と、光源装置60からの集束光を略平行光として射出する凹レンズ11と、凹レンズ11から射出される照明光束を複数の部分光束に分割するための複数の第1小レンズ12aを有する第1レンズアレイ12と、を有する。
また、インテグレーター照明光学系10は、第1レンズアレイ12の複数の第1小レンズ12aに対応する複数の第2小レンズ13aを有する第2レンズアレイ13と、第2レンズアレイ13からの各部分光束を偏光方向の揃った略1種類の直線偏光に変換して射出する偏光変換素子14と、を有する。また、インテグレーター照明光学系10は、偏光変換素子14から射出される各部分光束を被照明領域で重畳させるための重畳レンズ15を有する。
光源装置60は、図1に示すように、リフレクター70と、リフレクター70の第1焦点近傍に発光中心を有する発光管80と、管球部81で射出した光束を反射する副鏡100とを有する。そして、光源装置60は、照明光軸Lを中心軸とする光束を射出する。
なお、光源装置60の構成および動作の詳細な説明は、プロジェクター1の光学系を説明した後に行う。
凹レンズ11は、リフレクター70の被照明領域に配置されている。そして、リフレクター70からの光を第1レンズアレイ12に向けて射出するように構成されている。
第1レンズアレイ12は、凹レンズ11からの光を、複数の部分光束に分割する光束分割光学素子としての機能を有し、複数の第1小レンズ12aが照明光軸Lと直交する面内に複数行、複数列のマトリクス状に配列された構成を有する。第1小レンズ12aの外形形状は、液晶装置30R,30G,30Bの画像形成領域の外形形状に対して相似形となる。
第2レンズアレイ13は、重畳レンズ15と共に、第1レンズアレイ12の各第1小レンズ12aの像を液晶装置30R,30G,30Bの画像形成領域近傍に結像させる機能を有する。第2レンズアレイ13は、第1レンズアレイ12と略同様の構成を有し、複数の第2小レンズ13aが照明光軸Lと直交する面内に複数行、複数列のマトリクス状に配列された構成を有する。
偏光変換素子14は、第1レンズアレイ12により分割された各部分光束の偏光方向を、偏光方向の揃った略1種類の直線偏光として射出する偏光素子である。偏光変換素子14は、偏光分離層と反射層と位相差板とを有する。そして、偏光分離層は、光源装置60から射出された光束に含まれる偏光成分のうち、一方の直線偏光成分を透過し、他方の直線偏光成分を照明光軸Lに垂直な方向に反射する。また、反射層は、偏光分離層で反射された他方の直線偏光成分を照明光軸Lに平行な方向に反射する。また、位相差板は、偏光分離層を透過した一方の直線偏光成分を他方の直線偏光成分に変換する。
重畳レンズ15は、第1レンズアレイ12、第2レンズアレイ13、および偏光変換素子14を通過した複数の部分光束を集光して液晶装置30R,30G,30Bの画像形成領域近傍に重畳させるための光学素子である。重畳レンズ15は、重畳レンズ15の光軸とインテグレーター照明光学系10の照明光軸Lとが略一致するように配置されている。なお、重畳レンズ15は、複数のレンズを組み合わせた複合レンズで構成されていてもよい。
色分離導光光学系20は、ダイクロイックミラー21,22と、反射ミラー23,24,25と、入射側レンズ26と、リレーレンズ27と、集光レンズ28R,28G,28Bとを有する。色分離導光光学系20は、重畳レンズ15から射出される照明光束を、赤色光、緑色光、青色光の3つの色光に分離して、それぞれの色光を照明対象となる3つの液晶装置30R,30G,30Bに導く機能を有する。
液晶装置30R,30G,30Bは、画像信号に基づき照明光束を変調するものであり、インテグレーター照明光学系10の照明対象となる。液晶装置30R,30G,30Bは、一対の透明なガラス基材に電気光学物質である液晶を密閉封入したものであり、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として、入力された画像信号に従い、後述する入射側偏光板から射出された1種類の直線偏光の偏光方向を変調する。
液晶装置30R,30G,30Bの光路前段には、入射角度を調節するための集光レンズ28R,28G,28Bが配置されている。なお、図示省略しているが、集光レンズ28R,28G,28Bと、各液晶装置30R,30G,30Bとの間には、それぞれ入射側偏光板が介在配置され、各液晶装置30R,30G,30Bと、クロスダイクロイックプリズム40との間には、それぞれ射出側偏光板が介在配置されている。これらの入射側偏光板、液晶装置30R,30G,30B、および射出側偏光板によって入射する各色光の光変調が行われる。
クロスダイクロイックプリズム40は、射出側偏光板から射出された色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成する光学装置である。このクロスダイクロイックプリズム40は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた略X字状の界面には、誘電体多層膜が形成されている。略X字状の一方の界面に形成された誘電体多層膜は、赤色光を反射するものであり、他方の界面に形成された誘電体多層膜は、青色光を反射するものである。これらの誘電体多層膜によって赤色光、青色光は曲折され、緑色光の進行方向と揃えられることにより、3つの色光が合成される。
クロスダイクロイックプリズム40から射出されたカラー画像は、投写光学系50によって拡大投写され、投写対象面としてのスクリーンSに投写画像を形成する。
図2は、光源装置を示す側面側の断面図である。図3は、光源装置の発光管および副鏡を示す要部拡大図である。なお、図2は、光源装置60を収容して構成される光源ユニット600として図示している。図3は、光源装置60(発光管80、副鏡100)を、側面側から見た断面図で示し、副鏡100部分は透視図で示している。
図2、図3を参照して、光源装置60の構成および動作を説明する。
本実施形態では、図2に示すように、光源装置60と、凹レンズ11と、この光源装置60と凹レンズ11とを収容する収容筐体90とにより、光源ユニット600を構成している。そして、プロジェクター1には、光源ユニット600をプロジェクター1内部の所定の位置に収容した場合、光源装置60で発生する熱を冷却するための冷却機構500が光源ユニット600に臨むように設置されている。
光源装置60は、図2に示すように、リフレクター70と、リフレクター70の第1焦点近傍に発光中心を有する発光管80と、管球部81から射出された光束を反射する副鏡100とを有する。そして、光源装置60は照明光軸Lを中心軸とする光束を射出する。
リフレクター70は、図2に示すように、楕円面状の凹面711を有するリフレクター本体71と、後述する発光管80の封止部(一方の封止部)82の端部を挿通して固着するための筒部72とを備えて一体に形成されている。また、リフレクター本体71の凹面711上には、高反射率の反射部としての反射層73が形成されている。
また、筒部72は、反射層73およびリフレクター本体71の中心部から反射層73の反対側の面に延設された筒状体である。その筒部72の内側には、後述する発光管80の封止部82の端部を挿通して固着するための開口部721が形成されている。なお、後述する発光管80は、封止部82の端部を開口部721に挿通し、開口部721と封止部82との隙間にセメントなどの無機系接着剤Cを充填することにより、リフレクター70の筒部72に固着されている。
リフレクター70(リフレクター本体71、筒部72)を構成する基材の材料としては、例えば結晶化ガラスやアルミナ(Al23)などを好適に用いることができる。反射層73は、例えば酸化チタン(TiO2)と酸化シリコン(SiO2)との誘電体多層膜で形成されている。
発光管80は、図2に示すように、照明光軸Lに沿って、球状の管球部81と、管球部81の両側に延びる一対の円柱状の封止部82,83とを有する。また、発光管80は、管球部81に内蔵され照明光軸Lに沿って近接対向して配置された一対の電極84,85と、一対の封止部82,83内にそれぞれ封止された一対の金属箔86,87と、一対の金属箔86,87にそれぞれ電気的に接続された一対のリード線88,89とを有する。
なお、発光管80の構成要素の条件などを例示的に示すと、管球部81および封止部82,83は、例えば石英ガラス製であり、管球部81内には、水銀、希ガス、および少量の金属ハロゲン化物が封入されている。電極84,85は、例えばタングステン電極であり、金属箔86,87は、例えばモリブデン箔である。リード線88,89は、例えばモリブデンまたはタングステンから構成されている。また、発光管80としては、高輝度発光する種々の発光管を採用でき、例えば高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプなどを採用できる。
副鏡100は、図2、図3に示すように、管球部81の略半分を覆い、リフレクター70の凹面711と対向して配置され、発光管80から被照明領域に向けて射出された光束を発光管80に向けて反射する部材である。副鏡100は、凹面111を有する副鏡本体110と、発光管80の封止部(他方の封止部)83を挿通して固定するための開口部121を有する筒部120とを備えて一体に形成されている。また、副鏡本体110の凹面111上には、高反射率の反射部としての反射層130が形成されている。なお、反射層130によって、発光管80からの光束を反射して発光管80に向けられた光は、発光管80を透過してリフレクター70に入射する。
また、副鏡100は、リフレクター70の凹面711に相対して副鏡本体110の端部に形成される開口端面140を有している。従来の開口端面は、通常、面全体が照明光軸Lに略垂直な平面となるように形成されていたが、本実施形態の開口端面140は、図3に示すように、隅切り部としてのテーパー部141を有して形成されている。
なお、テーパー部141は、従来の、副鏡本体外面と開口端面との稜線となる領域に形成されている。そして、テーパー部141は、断面形状が直線となるテーパー形状を有している。また、テーパー部141は、開口端面140の全周に渡って形成されている。
このように、開口端面140は、隅切り部(テーパー部141)で形成される面と、従来のように照明光軸Lに略垂直な平面とで構成されている。
なお、副鏡100(副鏡本体110、筒部120)を構成する材料としては、例えば石英ガラスを用いている。反射層130は、例えば酸化タンタル(Ta23)と酸化シリコン(SiO2)との誘電体多層膜で形成されている。
このように構成される副鏡100は、発光管80の封止部83を筒部120の開口部121に挿通し、筒部120の開口部121と封止部83との隙間にセメントなどの無機系接着剤Cを充填することで、発光管80の封止部83に固着されている。
収容筐体90は、高耐熱性樹脂などにより形成され、リフレクター70と凹レンズ11とを固定する。収容筐体90は、リフレクター70と凹レンズ11との間に形成される空間領域を周囲から遮蔽しており、発光管80からの不要な光束が迷光として外部に漏れ出すことを防止している。また、収容筐体90の側面となる+Z方向の上壁面には、吸気口91が形成され、−Z方向の下壁面には、排気口92が形成されている。吸気口91は、冷却用の空気(冷却風W)を外部から取り込むためのもので、排気口92は、冷却後の空気を外部に排出するためのものである。
冷却機構500は、吸気口91および排気口92などと協働し、発光管80の管球部81での発光により発生した熱の冷却を行う冷却装置である。冷却機構500は、冷却風Wを吐出する冷却ファン510と、その冷却風Wを収容筐体90の吸気口91に導くダクト520、冷却風Wが吸気口91から収容筐体90の空間領域(光源ユニット600の空間領域)に流入するときの流入方向を調節するルーバー530などが設置されている。また、排気口92に臨んで、プロジェクター1の内部には、排気用のダクト(図示省略)が設置されている。最終的に、排気口92から排気される温まった冷却風Wは、排気用のダクトを介してプロジェクター1の外部に排気される。
なお、図2に示すように、冷却風Wは、冷却機構500のルーバー530により、流動方向を規制されることにより、吸気口91を介して収容筐体90の空間領域に流入し、発光管80(管球部81)に向けて吹き付けられる。従って、管球部81は、被照明領域側の上方(+Z方向)から斜めに冷却風Wが吹き付けられる。
図3を参照して、冷却機構500が動作して冷却風W1(破線矢印で示す)が吸気口91から光源ユニット600の空間領域に流入した場合の、冷却風W1の流動に関して説明する。
冷却風W1は、図3に示すように、管球部81に対して被照明領域側の上方(+Z方向)から斜めに吹き付ける(流動する)。その冷却風W1は、副鏡100の開口端面140(テーパー部141)に沿って流動することにより、副鏡100の開口端面140近傍となる管球部81の領域に、冷却風W1が当り易く(流動し易く)なる。それにより、開口端面140近傍となる、発熱量の多い管球部81の上部に冷却風W1が当り易くなる。そして、冷却風W1は、管球部81の外面を下方に向かって流動する。
なお、詳細には、発光管80(管球部81)に向けて吹き付けられた冷却風W1は、管球部81の被照明領域側を覆う副鏡100(副鏡本体110)の外面にも吹き付けられることになる。しかし、そのような冷却風W1も、副鏡本体110の外面に沿って流動した後、開口端面140(テーパー部141)に沿って流動する。これにより、副鏡100の開口端面140近傍となる管球部81の領域に、冷却風W1が流動し、上述したように、管球部81の上部に冷却風W1が当り易く(流動し易く)なる。また、冷却風W1は、管球部81の上部から下部に沿って流動する。
この冷却風W1の流動により、管球部81の上部をはじめ、管球部81全体、また、光源装置60全体の熱が冷却風W1に伝達され、温まった冷却風W1は、排気口92から排気される。この冷却風W1の流動動作により、管球部81において、管球部81の上部(+Z方向)の温度を効率的に下げ、併せて、管球部81の側面部や、管球部81の下部(−Z方向)の温度も適切に下げる。
上述した実施形態によれば以下の効果が得られる。
(1)従来は、副鏡本体外面と開口端面との稜線近くでは、冷却風は、副鏡本体外面に跳ね返されたように流動するため、副鏡から露出した形態の管球部には、冷却風が当り難くなってしまっていた。しかし、本実施形態の光源装置60によれば、冷却風W1が、副鏡100の開口端面140の全周に有する隅切り部としてのテーパー部141により、副鏡100から露出した管球部81に冷却風W1が当り易く(流動し易く)なるため、管球部81の熱を効率的に冷却できる。特に、副鏡100の開口端面140近傍となる管球部81の領域などに、冷却風W1が流動し易くなることにより、発熱量の多い管球部81の上部の熱を効率的に冷却することができる。また、冷却風W1を管球部81に流動し易くして管球部81の熱を効率的に冷却できることにより、管球部81の上部から下部の温度を適正な温度に抑制することができる。
(2)本実施形態の光源装置60によれば、副鏡100の開口端面140に有する隅切り部は、テーパー形状を有するテーパー部141で形成されている。これにより、テーパー形状という簡易な形状で隅切り部が構成でき、副鏡100の製造コストを上げることなく、管球部81に冷却風W1を流動し易くし、効率的な冷却を行うことができる。
(3)本実施形態の光源装置60によれば、副鏡100の開口端面140に隅切り部(テーパー部141)を有することにより、管球部81の上部から下部の温度を適正な温度とするように冷却できるため、白化や黒化の発生を抑えることができる。従って、管球部81の失透による光量の低下の抑制や、白化や黒化の進行による管球部81の破損などを防止し、光源装置60の長寿命化を図ることができる。
(4)本実施形態の光源装置60によれば、上述した効果を奏するため、従来の冷却ファンに比べて、冷却ファンの回転数を低くすることもできるため、プロジェクター1の低騒音化を図ることができる。また、駆動における冷却ファンの低消費電力化も図ることができる。
(5)本実施形態のプロジェクター1によれば、上述した効果を奏する光源装置60を備えているため、光源装置60の長寿命化が図れることにより、投写画像の明るさの品質を長期間維持することができる。また、光源装置60の交換回数を減らせることにより、産業廃棄物の削減が可能となる。
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態に係る光源装置の発光管および副鏡を示す要部拡大図である。また、図4は、光源装置61(発光管80、副鏡150)を、側面側から見た断面図で示し、副鏡150部分は透視図で示している。なお、図4において、第1実施形態と同様の構成部には、同様の符号を付記し、その詳細な説明は省略する。図4に付記しているXYZ直交座標系は、第1実施形態で使用した図1〜図3におけるXYZ直交座標系と同様としている。また、本実施形態の光源装置61は、第1実施形態での光学系における光源装置60と置き換えて備えることで、第1実施形態と同様にプロジェクター1が構成される。
図4を参照して、本実施形態の光源装置61の構成および動作を説明する。
本実施形態の光源装置61は、第1実施形態と同様に構成されるリフレクター70(図4では省略)と発光管80とを備え、また、副鏡150を備えている。そして、光源装置61と、第1実施形態と同様の凹レンズ11と収容筐体90とにより、第1実施形態と同様に、光源ユニット(図示省略)を構成している。
本実施形態では、副鏡150を構成する開口端面140が有する隅切り部が、第1実施形態に係る副鏡100の開口端面140が有する隅切り部と異なっている。それ以外は、第1実施形態の副鏡100と同様となる。詳細には、本実施形態では、開口端面140の隅切り部として曲面部142を有していることが、第1実施形態では隅切り部としてテーパー部141を有していたことと異なる点である。
開口端面140の隅切り部としての曲面部142は、図4に示すように、断面形状が円弧となる曲面形状を有している。また、曲面部142は、開口端面140の全周に渡って形成されている。
なお、図4に示す冷却風W2は、第1実施形態の冷却風W1と同様に、吸気口91(図2参照)を介して収容筐体90(図2参照)の空間領域に流入し、発光管80(管球部81)に向けて吹き付けられる。従って、管球部81は、被照明領域側の上方(+Z方向)から斜めに冷却風W2が吹き付けられる。冷却風W2は、副鏡150の開口端面140(曲面部142)に沿って流動することにより、第1実施形態と同様に開口端面140近傍となる、発熱量の多い管球部81の上部に冷却風W2が当り易くなる。さらに、曲面部142が設けられていることにより、冷却風W2の一部は曲面部142に沿って副鏡150の内側にも回りこみ、副鏡150で覆われた管球部81の上部にも流動する。よって、この冷却風W2の流動動作により、管球部81において、副鏡150の内側の管球部81の上部(+Z方向)の温度も効率的に下げる。
第2実施形態に係る光源装置61は、副鏡150の開口端面140の隅切り部の構成が異なる点以外の点では、第1実施形態に係る光源装置60と同様の構成を有するため、第1実施形態に係る光源装置60が有する効果のうち該当する効果をそのまま有する他、以下の効果が得られる。
(1)本実施形態の光源装置61によれば、副鏡150の開口端面140に有する隅切り部は、曲面形状を有する曲面部142で形成されている。これにより、曲面形状という簡易な形状で隅切り部が構成でき、副鏡150の製造コストを上げることなく、管球部81に冷却風W2を流動し易くし、効率的な冷却を行うことができる。また、冷却風W2の一部は曲面部142に沿って副鏡150の内側にも回りこみ、副鏡150の内側の管球部81の上部にも冷却風W2が流動するため、より効率的に管球部81の熱を冷却できる。
なお、上述した第1、第2実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更や改良などを加えて実施することが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)前記第1、第2実施形態では、開口端面140の全周に渡って隅切り部(テーパー部141、曲面部142)を形成している。しかし、これに限られず、開口端面140の一部に、隅切り部(テーパー部141、曲面部142)を形成してもよい。
(変形例2)前記第1、第2実施形態の開口端面140は、従来のように、基本的な形状として面全体が照明光軸Lに略垂直な平面となるように形成されており、そこに、隅切り部(テーパー部141、曲面部142)を形成している。しかし、これに限られず、開口端面が、照明光軸Lに略垂直な平面とならない面を有している場合でも、その開口端面と副鏡本体外面との稜線の領域に、本実施形態と同様に隅切り部を形成することでも、同様の効果を奏することができる。
(変形例3)前記第1、第2実施形態の開口端面140は、詳細には、隅切り部(テーパー部141、曲面部142)で形成される面と、従来のように照明光軸Lに略垂直な平面とで構成されているが、開口端面が全て隅切り部で構成されていてもよい。
(変形例4)前記第1、第2実施形態の開口端面140が有する隅切り部(テーパー部141、曲面部142)は、1つの直線、および1つの曲率の円弧で形成されている。しかし、これに限られず、複数の直線、および複数の曲率の円弧で形成されていてもよい。また、これらの直線と円弧とを組み合わせた隅切り部として形成してもよい。
(変形例5)前記第1、第2実施形態のプロジェクター1は、射出された光束の照度を均一化する光学系として、第1レンズアレイ12および第2レンズアレイ13からなるレンズインテグレーター光学系を用いたが、これに限定されるものではなく、導光ロッドからなるロッドインテグレーター光学系も用いることができる。
(変形例6)前記第1、第2実施形態のプロジェクター1は、フロントタイプのプロジェクターとして適用しているが、投写対象面としてのスクリーンを一体で有するリアタイプのプロジェクターにも適用できる。
(変形例7)前記第1、第2実施形態のプロジェクター1の光学系において、光学変調装置としての液晶装置30R,30G,30Bは、透過型の液晶装置を用いているが、反射型の液晶装置など、反射型の光学変調装置を用いることも可能である。
(変形例8)前記第1、第2実施形態のプロジェクター1の光学系において、光学変調装置としての液晶装置30R,30G,30Bを用いている。しかし、これに限られず、一般に、入射光束を画像信号に基づいて変調するものであればよく、マイクロミラー型光学変調装置などを用いてもよい。なお、マイクロミラー型光学変調装置としては、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)を用いることができる。
(変形例9)前記第1、第2実施形態のプロジェクター1の光学系において、光学変調装置は、赤色光、緑色光、および青色光に対応して3つの液晶装置30R,30G,30Bを用いる、いわゆる3板方式を採用している。しかし、これに限られず、単板方式を採用してもよい。また、コントラストを向上させるための液晶装置を追加して採用してもよい。
1…プロジェクター、60,61…光源装置、70…リフレクター、80…発光管、81…管球部、82,83…封止部、90…収容筐体、100,150…副鏡、110…副鏡本体、120…筒部、130…反射層、140…開口端面、141…テーパー部、142…曲面部、500…冷却機構、600…光源ユニット、L…照明光軸、W,W1,W2…冷却風。

Claims (3)

  1. 照明光軸に沿って配置された一対の電極を内蔵する管球部と、当該管球部の両側に伸びる一対の封止部とを有する発光管と、
    前記発光管の一方の封止部側に設置されて前記発光管から射出された光束を被照明領域側に向けて反射するリフレクターと、
    前記管球部の前記被照明領域側の外面を覆うように他方の封止部側に設置され、前記発光管からの前記光束を前記発光管に向けて反射する副鏡と、を備え、
    前記副鏡は、開口端面の一部若しくは全周に、隅切り部を有していることを特徴とする光源装置。
  2. 請求項1に記載の光源装置において、
    前記隅切り部は、テーパー形状および曲面形状の少なくとも一方の形状を有していることを特徴とする光源装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光源装置と、
    前記光源装置から射出された光束を画像信号に基づき変調して光学像を形成する光学変調装置と、を備えることを特徴とするプロジェクター。
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