JP2010212035A - 電磁継電器 - Google Patents

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Abstract

【課題】動作信頼性が高い電磁継電器を提供する。
【解決手段】可動接点部21と固定接点部20からなるスイッチ2を複数個有する。また、通電により磁束Φが発生する1個の電磁コイル3を備える。少なくとも一部が磁性体からなるとともに、電磁コイル3への通電の有無により電磁コイル3の軸線方向へ進退動作する複数本のプランジャ4が、この電磁コイル3の内側に設けられている。複数本のプランジャ4に各々可動接点部21が取り付けられている。そして、プランジャ4の進退動作に伴って可動接点部21と接離する位置に、固定接点部20が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、動作信頼性を高めることができ、かつプランジャがスムーズに動作する電磁継電器に関する。
従来から、可動接点部と固定接点部とからなるスイッチを複数個備え、このスイッチのオンオフを切り替えることにより、回路に電流を流したり、電流を遮断したりする電磁継電器が知られている。
従来の電磁継電器は、1個の電磁コイルを有し、その電磁コイルの内側に1本のプランジャを備えている(下記特許文献3参照)。この電磁継電器は、電磁コイルへの通電の有無によって、プランジャが進退動作するよう構成されている。1本のプランジャに複数個の可動接点部が取り付けられており、プランジャの進退動作に伴って複数個の可動接点部が動き、固定接点部に接離する。
特開2003−288830号公報 特開2007−335082号公報 特開2001−176370号公報
しかしながら、プランジャが進退動作した際に摩擦熱が発生して、他の部品と固着する場合がある。従来の電磁継電器は1本のプランジャで全ての可動接点部を動かしているため、このプランジャが故障して他の部品と固着等すると、全てのスイッチが動作しなくなる問題がある。
また、スイッチを流れる電流により熱が発生して、溶着する可能性がある。上述したように、従来の電磁継電器は1本のプランジャで全ての可動接点部を動かしているため、複数個のスイッチのうち1個が溶着した場合、他のスイッチも動作しなくなる。このような場合、全てのスイッチが導通状態になる。
そのため、動作信頼性をより高めることができる電磁継電器が望まれている。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、動作信頼性が高い電磁継電器を提供しようとするものである。
本発明は、可動接点部と固定接点部からなるスイッチを複数個有し、該スイッチのオン状態とオフ状態とを切り替える電磁継電器であって、
通電により磁束が発生する1個の電磁コイルと、
該電磁コイルの内側に設けられ、少なくとも一部が磁性体からなるとともに、上記電磁コイルへの上記通電の有無により該電磁コイルの軸線方向へ進退動作する複数本のプランジャとを備え、
該複数本のプランジャに各々上記可動接点部が取り付けられ、
該プランジャの進退動作に伴って上記可動接点部と接離する位置に、上記固定接点部が設けられていることを特徴とする電磁継電器にある(請求項1)。
本発明の作用効果について説明する。
本発明の電磁継電器は、可動接点部と固定接点部からなるスイッチを複数個有し、各々の可動接点部に対してプランジャが個別に取り付けられている。そのため、例えば図6に示す回路に用いた場合、複数個のプランジャのうち1個が固着したり、1個のスイッチが溶着したりしても、他のプランジャが動作するため、電磁継電器全体としては正常動作を確保できるようになる。そのため、電磁継電器の動作信頼性を高めることができる。
また、本発明の電磁継電器は、電磁コイルを1個のみ有する。複数個の電磁コイルを設けることも可能であるが、電磁継電器の製造コストが上昇したり、サイズが大きくなったりする問題が生じやすい。しかし電磁コイルが1個であれば、このような問題を回避することが可能である。
本発明の電磁継電器は、大電流を流す回路に好適に用いることができる。大電流を流す場合は、抵抗熱でスイッチが溶着する可能性がある。しかし本発明のようにスイッチ毎にプランジャを設ければ、1個のスイッチが溶着した場合でも他のスイッチが正常に動作するので、電磁継電器全体としては正常に動作する。そのため、本発明の電磁継電器は、大電流を流す回路に用いた場合の効果が特に大きい。例えば、車両用のインバータに好適に用いることができる。
以上のごとく、本発明によれば、動作信頼性が高い電磁継電器を提供することができる。
実施例1における、スイッチが開いた状態での電磁継電器の断面図。 実施例1における、スイッチが閉じた状態での電磁継電器の断面図。 図1のB−B断面図。 図3のC−C拡大断面図。 図1のA−A断面図。 実施例1における、電磁継電器が使用される回路の例。 実施例1における、プランジャ挿通孔6を3個形成した板状部材の平面図。 比較例における、板状部材の平面図。 実施例2における、板状部材の平面図。
上述した本発明における好ましい実施の形態につき説明する。
本発明の電磁継電器は、電源と負荷とを繋ぐ回路に用いられ、2個の上記スイッチのうち一方のスイッチは、上記電源の第1電極と上記負荷とを繋ぐ配線上に設けられ、他方のスイッチは、上記電源の第2電極と上記負荷とを繋ぐ配線上に設けられていることが好ましい。
このようにすると、2個のスイッチのうち一方のスイッチが溶着等した場合でも、他方のスイッチが正常に動作するため、その正常なスイッチだけで、電源のオンオフを切り替えることができる。これにより、回路の信頼性を高めることができる。
本発明において、磁性体からなる板状部材を備え、該板状部材は上記プランジャの外形と相似形状であって所定のクリアランスをもって板厚方向に貫通形成したプランジャ挿通孔を有し、上記プランジャと上記板状部材とは、上記電磁コイルから発生した上記磁束が通過する磁気回路の一部をなしており、該磁束によって上記プランジャにラジアル方向へ作用する力を均等にするための切欠部が上記板状部材に形成されていることが好ましい(請求項2)。
このように磁性体からなる板状部材を設けることにより、電磁コイルの周りに発生する磁界を強くすることができ、プランジャを強い力で進退動作させることができる。電磁コイルによって発生した磁束はプランジャを通過し、板状部材に移って、プランジャ挿通孔の周りに広がる。
ここで、板状部材に複数個のプランジャ挿通孔が形成されており、上記切欠部が形成されていない場合は、磁束は磁性体の密度が高い方へ向かうため、他のプランジャ挿通孔が形成されていない方向へ磁束が流れやすくなる。したがって、磁束の流れがアンバランスになり、プランジャに加わるラジアル方向の力がアンバランスになりやすい。そのため、プランジャがスムーズに動かなくなるという問題が生じやすい。
しかし、板状部材に上記切欠部を形成することにより、プランジャ挿通孔の周りの磁束密度を均等にすることができる。これにより、プランジャにラジアル方向へ加わる力が均等になり、スムーズにプランジャが動くようになる。そのため、プランジャが固着する等の問題が生じにくくなり、電磁継電器の動作信頼性を高めることが可能となる。
また、上記プランジャ挿通孔を2個有し、上記2個のプランジャ挿通孔の中心を繋ぐ線上であって、該2個のプランジャ挿通孔の外側位置に上記切欠部が形成されていることが好ましい(請求項3)。
このようにすると、プランジャ挿通孔の周りの磁束密度を均等にしやすくなる。すなわち、磁束は、より磁性体の密度が高い方向に流れようとするため、仮に2個のプランジャ挿通孔を隣接して設け、切欠部を形成しなかったとすると、各々のプランジャ挿通孔の周りの磁束は、相手方のプランジャ挿通孔とは反対側(外側)に向かおうとする。そのため、この外側における磁束密度が高くなり、プランジャに加わる力がアンバランスになる。
しかし、この外側部分に切欠部を設けることにより、磁束密度を均等にすることが可能となる。これにより、プランジャに加わるラジアル方向の力を均等にでき、プランジャがスムーズに動くようになる。そのため、プランジャの固着等が生じにくくなる。
また、上記切欠部は上記プランジャ挿通孔と一体になっておらず、上記プランジャ挿通孔から所定距離はなれた位置に形成されていることが好ましい(請求項4)。
切欠部をプランジャ挿通孔と一体に形成することもできるが、この場合、プランジャ挿通孔と切欠部との境界が角張った形状になることがある。そのため、この部分にプランジャが接触すると滑らかに動作しにくくなる場合がある。
しかしながら、上述のようにプランジャ挿通孔と別の位置に切欠部を設けると、切欠部の形状の自由度が高まり、また、角張った部分が形成されることがないため、このような問題を回避することが可能となる。
(実施例1)
図1はスイッチ2が開いた状態における、電磁継電器1の断面図である。図2はスイッチ2が閉じた状態での断面図であり、図3は図1のB−B断面図である。また、図4は図3のC−C拡大断面図である。
図1に示すごとく、本例は可動接点部21と固定接点部20からなるスイッチ2を複数個有し、スイッチ2のオン状態とオフ状態とを切り替える電磁継電器1である。この電磁継電器1は、通電により磁束が発生する1個の電磁コイル3を備える。また、少なくとも一部が磁性体からなるとともに、電磁コイル3への通電の有無により電磁コイル3の軸線方向へ進退動作する複数本のプランジャ4が、電磁コイル3の内側に設けられている。
そして、複数本のプランジャ4に各々可動接点部21が取り付けられている。また、プランジャ4の進退動作に伴って可動接点部21と接離する位置に、固定接点部20が設けられている。
以下、詳説する。
図1に示すごとく、プランジャ4は、磁性体からなる磁性部分40と、絶縁体からなる絶縁部分41とを有する。また、プランジャ4にはスプリング10,11が取り付けられている。電磁コイル3に通電しない時は、スプリング10の付勢力によりプランジャ4は図の上方に付勢され、これにより固定接点部20と可動接点部21とが非接触になる。
電磁コイル3に通電すると、図2に示すごとく磁束Φが磁性部分40、板状部材5、ヨーク材14を流れる。これにより磁性部分40が磁化して図の下方に引き寄せられ、固定接点部20と可動接点部21とが接触してスイッチ2がオンする。
本例の電磁継電器1は、図3に示すごとく2個のスイッチ2A,2Bを備えている。このスイッチ2A,2Bは、電磁コイル3に通電した場合にのみオンする2a接点となっている。
一方、図4に示すごとく、固定接点部20は貴金属からなる接点22a,22bを備え、可動接点部21は接点23a,23bを備える。電磁コイル3への通電によりプランジャ4が図の下方に引き寄せられると、接点22aと23aが接触し、また、接点22bと23bが接触する。これにより、電流が固定接点部20aから可動接点部21を通って固定接点部20bへ流れる。
スイッチ2を遮断すると、接点22a−23a間および22b−23b間にアーク24が発生する。このアーク24を早く消すために、図3、図4に示すごとく、磁石12が設けられている。磁石12の磁界によりアーク24にローレンツ力Fが作用し、アーク24が引き伸ばされて早く消弧する。また、本例の電磁継電器1は、アーク24を消すための消弧室13を備えている。
図1のA−A断面図を図5に示す。同図を用いて、板状部材5の説明をする。この板状部材5は磁性体からなる。板状部材5はプランジャ4の外形と相似形状であって所定のクリアランスをもって板厚方向に貫通形成したプランジャ挿通孔6を有する。そしてプランジャ4と板状部材5とは、電磁コイル3から発生した磁束Φが通過する磁気回路の一部をなしている(図2参照)。また、図5に示すごとく、磁束Φによってプランジャ4にラジアル方向へ作用する力を均等にするための切欠部7が板状部材5に形成されている。
電磁コイル3から発生した磁束Φはプランジャ4を流れた後、プランジャ挿通孔6から板状部材5内に広がる。本例では板状部材5に上記切欠部7を形成したため、プランジャ挿通孔6から磁束Φが略均等に広がっている。そのため、プランジャ4に加わるラジアル方向の力が偏らず、均等になる。
また、図5に示すごとく、板状部材5は2個のプランジャ挿通孔6a,6bを有している。この2個のプランジャ挿通孔6a,6bの中心を繋ぐ線上であって、該2個のプランジャ挿通孔6a,6bの外側位置に切欠部7が形成されている。
図5に示すごとく、第1切欠部7aと第2切欠部7bとの、2個の切欠部7が形成されている。また、切欠部7はプランジャ挿通孔6と一体になっておらず、プランジャ挿通孔6a,6bから各々所定距離はなれた位置に形成されている。個々の切欠部7a,7bは、プランジャ挿通孔6a,6bの中心を繋ぐ線Aに関して対象となる形状に形成されている。また、個々の切欠部7a,7bは、円弧状の外周縁70および内周縁71を有する形状になっている。
次に、本例の電磁継電器1を用いた回路の例を図6に示す。図示するごとく、本例の電磁継電器1は、車両用のインバータ8に用いられる。このインバータ8は、車両に搭載された直流電源82の電圧を交流に変換している。そして、この交流電圧で三相交流モータ81を駆動して車両を走行させる。
直流電源82とインバータ8を接続する際には、電磁継電器1の電磁コイル3(図1参照)に通電し、スイッチ2A,2Bをオンにする。本例では、直流電源82の電力を用いてモータ81を駆動する場合と、車両を制動する際にモータ81を発電機として用い、直流電源82を充電する場合とがある。いずれの場合にも、電磁継電器1をオンにすることにより、直流電源82とインバータ8を接続する。
なお、上記実施例ではプランジャ挿通孔6を2個設けた例について説明したが、図7に示すごとく、プランジャ挿通孔6を3個設けてもよい。この場合、3個のプランジャ挿通孔6を一直線上に並べ、その両脇に切欠部7を2個設けるとよい。同様にして、プランジャ挿通孔6を4個以上形成することも可能である。
本例の電磁継電器1の作用効果につき説明する。
本発明の電磁継電器1は図1〜図4に示すごとく、可動接点部21と固定接点部20からなるスイッチ2を複数個有し、各々の可動接点部21に対してプランジャ4を個別に設けた。これにより、例えば図6に示す回路に使用した場合、複数個のプランジャ4のうち1個が固着したり、1個のスイッチ2が溶着したりしても、他のプランジャ4が動作するため、電磁継電器1全体としては正常な動作を確保できるようになる。そのため、電磁継電器1の動作信頼性を高めることができる。
例えば、プランジャ4の磁性部分40と板状部材5とが摩擦熱で固着したり、電流による熱で固定接点部20と可動接点部21とが溶着したりする可能性があるが、このような場合でも、プランジャ4を別々にしたので、固着等していないプランジャが正常に動作する。
また、本例の電磁継電器1は、電磁コイル3を1個のみ有する。複数個の電磁コイル3を設けることも可能であるが、電磁継電器1の製造コストが上昇したり、サイズが大きくなったりする問題が生じやすい。しかし電磁コイル3が1個であれば、このような問題を回避することが可能である。
本例の電磁継電器1は、大電流を流す回路に好適に用いることができる。大電流を流す場合は、抵抗熱でスイッチが溶着する可能性がある。しかし本発明のようにスイッチ2毎にプランジャ4を設ければ、1個のスイッチ2が溶着した場合でも他のスイッチ2が動作するので、電磁継電器1全体としては正常な動作を確保できる。
また、本例の電磁継電器1は、図6に示すごとく、電源82と負荷8,81とを繋ぐ回路に用いられ、2個のスイッチ2A,2Bのうち一方のスイッチ2Aは、電源82の第1電極(正極)と負荷8,81とを繋ぐ配線上に設けられ、他方のスイッチ2Bは、電源82の第2電極(負極)と負荷8,81とを繋ぐ配線上に設けられている。
このようにすると、2個のスイッチ2A,2Bのうち一方のスイッチが溶着等した場合でも、他方のスイッチが正常に動作するため、その正常なスイッチだけで、電源82のオンオフを切り替えることができる。これにより、回路の信頼性を高めることができる。
また、本例では図1、図5に示すごとく、磁性体からなり、プランジャ挿通孔6を有する板状部材5を備え、この板状部材5に切欠部7を設けた。
このように磁性体からなる板状部材5を設けることにより、電磁コイル3の周りに発生する磁界を強くすることができ、プランジャ4を強い力で進退動作させることができる。
図2、図5に示すごとく、電磁コイル3によって発生した磁束Φはプランジャ4の磁性部分40を通過し、板状部材5に移って、プランジャ挿通孔6の周りに広がる。
ここで、図8の比較例に示すごとく、板状部材95に複数個のプランジャ挿通孔96が形成されており、切欠部が形成されていない場合は、磁束Φは磁性体の密度が高い方へ向かうため、他のプランジャ挿通孔が形成されていない方向へ磁束が流れやすくなる。したがって、磁束Φの流れがアンバランスになり、プランジャ94に加わるラジアル方向の力がアンバランスになりやすい。そのため、プランジャ94がスムーズに動かなくなるという問題が生じやすい。
しかし、図5に示すごとく、板状部材5に切欠部7を形成することにより、プランジャ挿通孔7の周りの磁束密度を均等にすることができる。これにより、プランジャ4に加わるラジアル方向の力が均等になり、スムーズにプランジャ4が動くようになる。そのため、プランジャ4が固着する等の問題が生じにくくなり、電磁継電器1の動作信頼性を高めることが可能となる。
また、本例では図5に示すごとく、プランジャ挿通孔6を2個有し、該2個のプランジャ挿通孔6a,6bの中心を繋ぐ線上であって、該2個のプランジャ挿通孔6a,6bの外側位置に切欠部7a,7bが形成されている。
このようにすると、プランジャ挿通孔6の周りの磁束密度を均等にしやすくなる。すなわち、磁束Φは、より磁性体の密度が高い方向に流れようとするため、図8の比較例に示すごとく、2個のプランジャ挿通孔96を隣接して設け、切欠部を形成しなかったとすると、各々のプランジャ挿通孔96の周りの磁束Φは、相手方のプランジャ挿通孔96とは反対側(外側)に向かおうとする。そのため、この外側における磁束密度が高くなり、プランジャ94に加わる力がアンバランスになる。
しかし、図5に示すごとく、この外側部分に切欠部7を設けることにより、磁束密度を均等にすることが可能となる。これにより、プランジャ4に加わるラジアル方向の力を均等にでき、プランジャ4がスムーズに動くようになる。そのため、プランジャ4の固着等が生じにくくなる。
また、本例では図5に示すごとく、切欠部7はプランジャ挿通孔6と一体になっておらず、プランジャ挿通孔6から所定距離はなれた位置に形成されている。
切欠部7をプランジャ挿通孔6と一体に形成することもできるが、この場合、プランジャ挿通孔6と切欠部7との境界が角張った形状になることがある。そのため、この部分にプランジャ4が接触すると滑らかに進退動作しにくくなる場合がある。
しかしながら、上述のようにプランジャ挿通孔6と別の位置に切欠部7を設けると、切欠部7の形状の自由度が高まり、また、角張った部分が形成されることがないため、このような問題を回避することが可能となる。
また、電磁継電器1は、電磁コイル3に通電しない場合に2個のスイッチ2が開状態になる2a接点を構成していることが好ましい。2a接点にすると、スイッチ2をオンにする場合にのみ通電すればよいので、消費電力を少なくできる。また、スイッチ2が2個取り付けられている場合は電流Iを遮断しやすい。
(実施例2)
本例は、切欠部7の形状を変更した例である。図9に示すごとく、本例ではプランジャ挿通孔6と切欠部7を一体に形成した。このようにすると、プランジャ挿通孔6の直近に切欠部7が形成されているため、遠くに形成した場合と比較して、切欠部7の効果が強く現れる。そのため、切欠部7のサイズが小さい場合でも、磁束Φを均等にでき、ひいてはプランジャ4に加わるラジアル方向の力を均等にすることができる。
その他、実施例1と同様の構成および作用効果を奏する。
1 電磁継電器
2 スイッチ
20 固定接点部
21 可動接点部
3 電磁コイル
4 プランジャ
5 板状部材
6 プランジャ挿通孔
7 切欠部

Claims (4)

  1. 可動接点部と固定接点部からなるスイッチを複数個有し、該スイッチのオン状態とオフ状態とを切り替える電磁継電器であって、
    通電により磁束が発生する1個の電磁コイルと、
    該電磁コイルの内側に設けられ、少なくとも一部が磁性体からなるとともに、上記電磁コイルへの上記通電の有無により該電磁コイルの軸線方向へ進退動作する複数本のプランジャとを備え、
    該複数本のプランジャに各々上記可動接点部が取り付けられ、
    該プランジャの進退動作に伴って上記可動接点部と接離する位置に、上記固定接点部が設けられていることを特徴とする電磁継電器。
  2. 請求項1において、磁性体からなる板状部材を備え、該板状部材は上記プランジャの外形と相似形状であって所定のクリアランスをもって板厚方向に貫通形成したプランジャ挿通孔を有し、上記プランジャと上記板状部材とは、上記電磁コイルから発生した上記磁束が通過する磁気回路の一部をなしており、該磁束によって上記プランジャにラジアル方向へ作用する力を均等にするための切欠部が上記板状部材に形成されていることを特徴とする電磁継電器。
  3. 請求項2において、上記プランジャ挿通孔を2個有し、上記2個のプランジャ挿通孔の中心を繋ぐ線上であって、該2個のプランジャ挿通孔の外側位置に上記切欠部が形成されていることを特徴とする電磁継電器。
  4. 請求項3において、上記切欠部は上記プランジャ挿通孔と一体になっておらず、上記プランジャ挿通孔から所定距離はなれた位置に形成されていることを特徴とする電磁継電器。
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