JP2010210742A - プロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】ランプが標準的な交換時間の前に劣化するなど、照明状態に異変が生じた場合にも適正に対処可能なプロジェクターを提供すること。
【解決手段】プロジェクター10において、制御部98が、照明光を検出する光センサー81〜85の出力に基づいて、照明光の状態変化(具体的にはランプ本体22aの劣化)を報知すること、及び画像の投射状態を調整すること(具体的には色バランスの補正)を行うので、照明部20から出射された照明光の状態を直接反映した警報、動作の適正化等が可能になる。
【選択図】図1

Description

本発明は、照明装置によりライトバルブを照明することによって形成した画像をスクリーン上に投射するプロジェクターに関する。
プロジェクターとして、光源ランプと液晶パネルと投射レンズとを備え、光源ランプの累積使用時間を計測するとともに、光源ランプの交換予定時間に対する残時間を算出して表示するものが存在する(例えば特許文献1参照)。
特開2002−287243号公報
しかし、上記プロジェクターのように、交換予定時間に対する残時間を算出する手法では、ランプが標準的な交換予定時間の前に劣化しても交換の案内が出ないので、ユーザーは、照明が劣化した状態でプロジェクターの使用を継続する可能性がある。
そこで、本発明は、ランプが標準的な交換時間の前に劣化するなど、照明状態に異変が生じた場合にも適正に対処可能なプロジェクターを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るプロジェクターは、照明光を出射する照明装置と、照明装置から出射された照明光を画像情報に応じて変調して画像を形成するライトバルブと、ライトバルブで形成された画像を投射する投射光学系と、光路上の所定位置を通過する照明光を検出する光センサーと、光センサーの出力に基づいて、照明光の状態変化を報知すること、及び画像の投射状態を調整することの少なくとも一方を行う制御部とを備える。
上記プロジェクターでは、制御部が、照明光を検出する光センサーの出力に基づいて、照明光の状態変化を報知することと画像の投射状態を調整することとの少なくとも一方を行うので、照明装置から出射された照明光の状態を直接反映した報知や調整が可能になる。具体的には、本発明のプロジェクターにより、照明光の輝度低下や輝度変動等の異変発生を監視し、その結果を反映して異変を知らせる警報、このような異変を解消するための動作の修正等を含む適切な対処が可能になる。
本発明の具体的な態様又は側面によれば、上記プロジェクターにおいて、制御部が、照明装置から出射される照明光の輝度の低下を報知する。この場合、光源ランプの発光特性が例えば異常に低下していることを報知することができ、プロジェクターの動作状況をユーザー等に対して適正に把握させることができる。
本発明の別の態様によれば、制御部が、照明装置内に組み込まれたランプの劣化が所定の限界を超えたことを報知する。この場合、光源ランプが寿命に達したことを報知することができ、光源ランプの適切な交換時期の示唆が可能になる。
本発明のさらに別の態様によれば、制御部が、照明装置から出射される照明光の輝度の低下を、表示画像内の画像情報として報知する。この場合、ユーザーに対して視覚的な警告情報を明確に伝えることができる。
本発明のさらに別の態様によれば、制御部が、照明装置から出射される照明光の輝度の低下を、音声情報として報知する。この場合、ユーザーに対して聴覚的な警告情報を簡易に伝えることができる。
本発明のさらに別の態様によれば、制御部が、定常動作時における照明光の輝度、色バランス、及びチラツキのうち少なくとも1つを監視する。この場合、プロジェクターの様々な動作状態を監視して、フィードバック制御や、警報告知が可能になる。
本発明のさらに別の態様によれば、制御部が、照明光の状態変化に関する情報を保管する記憶部を有する。この場合、例えばプロジェクターのメンテナンスに際して、プロジェクターを操作して記憶部に保管された情報を読み出すだけで、直前までの動作状態を把握することができるので、修理等に関して迅速な対応が可能になり、修理その他のメンテナンス費を節減できる。
実施形態のプロジェクターの構造について説明するブロック図である。 図1のプロジェクターの動作について説明するフローチャートである。 ランプ交換を要求する表示例について説明する図である。 光センサーの配置の変形例を説明する図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る一実施形態のプロジェクターの構造や動作について説明する。
図1に示すように、本実施形態のプロジェクター10は、光学エンジンユニットとも呼ばれる本体光学装置11と、装置全体の動作を制御する回路装置17と、装置全体を覆う外装ケース19とを備える。なお、説明の便宜上、図示の回路装置17は、外装ケース19外に表示されているが、実際は、外装ケース19内において本体光学装置11等の近傍に配置されている。
本体光学装置11は、照明部20、色分離導光光学系40、光変調部50、クロスダイクロイックプリズム60、投射レンズ70、及びセンサー装置80を備えて構成される。これらのうち、照明部20、色分離導光光学系40、光変調部50、クロスダイクロイックプリズム60、及び投射レンズ70は、遮光性を有するライトガイド11a中に略全体が収納されている。なお、本体光学装置11において、照明部20と色分離導光光学系40とは、光変調部50を照明するための照明装置を構成する。
まず、照明部20は、光源ランプユニット21と、均一化光学系23とを備える。このうち、光源ランプユニット21は、光源として、ランプ部21aと、凹レンズ21bとを備える。ランプ部21aは、例えば高圧水銀ランプ等であるランプ本体22aと、光源光を回収して前方に出射させる凹面鏡22bとを備える。凹レンズ21bは、ランプ部21aからの光源光をシステム光軸SAすなわち照明光軸に略平行な光束にする役割を有するが、例えば凹面鏡22bが放物面鏡である場合には、省略することもできる。光源ランプユニット21の次段に配置される均一化光学系23は、第1及び第2レンズアレイ23a,23bと、偏光変換部材23fと、重畳レンズ23hとを備える。第1及び第2レンズアレイ23a,23bは、それぞれマトリクス状に配置された複数の要素レンズからなる。このうち、第1レンズアレイ23aを構成する要素レンズによって、光源ランプユニット21から出射された光束が複数の部分光束に分割される。また、第2レンズアレイ23bを構成する要素レンズによって、第1レンズアレイ23aからの各部分光束は適当な発散角で出射される。偏光変換部材23fは、PBSのプリズムアレイ等で構成され、レンズアレイ23bから出射された光源光を特定方向の直線偏光のみに変換して次段光学系に供給する。重畳レンズ23hは、偏光変換部材23fを経た照明光を全体として適宜収束させることにより、光変調部50に設けた各色用のライトバルブ50a,50b,50cに対する重畳照明を可能にする。つまり、照明部20から出射された照明光は、後述するように、色分離導光光学系40を介して各色用のライトバルブ50a,50b,50cの表示可能領域を均一に照明する。
色分離導光光学系40は、第1及び第2ダイクロイックミラー41a,41bと、反射ミラー42a,42b,42cと、3つのフィールドレンズ43a,43b,43cとを備え、照明部20から出射された照明光を赤(R)色、緑(G)色、及び青(B)色の3色に分離するとともに、各色光を次段のライトバルブ50a,50b,50cへ導く。より詳しく説明すると、まず、第1ダイクロイックミラー41aは、RGBの3色のうちR色の照明光LRを反射しG色及びB色の照明光LG,LBを透過させる。また、第2ダイクロイックミラー41bは、GBの2色のうちG色の照明光LGを反射しB色の照明光LBを透過させる。この色分離導光光学系40において、第1ダイクロイックミラー41aで反射された照明光LRは、ここで折れ曲がるように分岐されるR色用光路をシステム光軸SAに略沿って進むことにより、反射ミラー42aを経て入射角調節用のフィールドレンズ43aに入射する。また、第1ダイクロイックミラー41aを透過し、第2ダイクロイックミラー41bで反射された照明光LGは、ここで折れ曲がるように分岐されるG色用光路をシステム光軸SAに略沿って進むことにより、入射角調節用のフィールドレンズ43bに入射する。さらに、第2ダイクロイックミラー41bを通過した照明光LBは、ここで直進するように分岐されるB色用光路をシステム光軸SAに略沿って進むことにより、リレーレンズ44a,44b及び反射ミラー42b,42cを経て入射角調節用のフィールドレンズ43cに入射する。
光変調部50において、各ライトバルブ50a,50b,50cは、非発光型の光変調装置として、入射した照明光の空間的強度分布を個別に変調する。これらのライトバルブ50a,50b,50cは、色分離導光光学系40から出射された各色光に対応してそれぞれ照明される液晶パネル51a,51b,51cと、各液晶パネル51a,51b,51cの入射側にそれぞれ配置される入射側偏光フィルター52a,52b,52cと、各液晶パネル51a,51b,51cの出射側にそれぞれ配置される出射側偏光フィルター53a,53b,53cとを備える。各液晶パネル51a,51b,51cは、入射側偏光フィルター52a,52b,52cを経て入射した照明光LR,LG,LBに対してその偏光方向の空間的分布を変化させる。つまり、各液晶パネル51a,51b,51cにそれぞれ入射した各色の照明光LR,LG,LBは、各液晶パネル51a,51b,51cに電気的信号として入力された駆動信号或いは制御信号に応じて、画素単位で偏光状態が調整され、出射側偏光フィルター53a,53b,53cの通過に伴って画素単位で空間的な強度変調が施される。
クロスダイクロイックプリズム60は、カラー画像を合成するための光合成光学系であり、その内部には、R光を反射する誘電体多層膜である第1ダイクロイック膜61と、B光を反射する誘電体多層膜である第2ダイクロイック膜62とが、平面視X字状に配置されている。このクロスダイクロイックプリズム60は、R色用光路上にあってシステム光軸SAに略垂直に配置されたライトバルブ50aからの赤色光LRを第1ダイクロイック膜61で反射して進行方向右側に出射させる。また、クロスダイクロイックプリズム60は、G色用光路上にあってシステム光軸SAに略垂直に配置されたライトバルブ50bからの緑色光LGを、両ダイクロイック膜61,62を介して直進・出射させる。さらに、クロスダイクロイックプリズム60は、B色用光路上にあってシステム光軸SAに略垂直に配置されたライトバルブ50cからの青色光LBを第2ダイクロイック膜62で反射して進行方向左側に出射させる。
投射レンズ70は、投射光学系であり、クロスダイクロイックプリズム60を経て形成された合成光による画像光を所望の拡大率で拡大して、後述するスクリーン上にカラーの静止画又は動画を投射する。
センサー装置80は、複数の光センサー81、82,83,84,85で構成される。このうち、第1光センサー81は、ライトガイド11a内であって、光源ランプユニット21の凹面鏡22bの背後に配置されている。第1光センサー81は、凹面鏡22bを部分的に通過する漏れ光として、ランプ部21aから出射される照明光の輝度を検出する。なお、本実施形態では第1光センサー81によって例えば可視光全域の微小な漏れ光が検出されるが、凹面鏡22bを通過する光束には赤外光等も含まれており、赤外光等の検出によって照明光の輝度を間接的に検出することもできる。第2光センサー82は、ライトガイド11aに埋め込まれるように、均一化光学系23の偏光変換部材23fの側面に対向して配置されている。第2光センサー82は、偏光変換部材23fの側方に出射する漏れ光として、均一化光学系23から出射される照明光の輝度を検出する。なお、本実施形態では第2光センサー82によって例えば可視光全域の漏れ光が検出される。第3光センサー83は、ライトガイド11aに埋め込まれるように、色分離導光光学系40に設けた反射ミラー42aの背後に配置されている。第3光センサー83は、反射ミラー42aを通過する漏れ光として、光源ランプユニット21から出射される照明光のうち、特に赤色光LRの輝度を検出する。第4光センサー84は、ライトガイド11a内であって、例えばフィールドレンズ43bの近傍に配置されている。第4光センサー84は、フィールドレンズ43bの周縁を通過する漏れ光として、光源ランプユニット21から出射される照明光のうち、特に緑色光LGの輝度を検出する。第5光センサー85は、ライトガイド11aに埋め込まれるように、色分離導光光学系40に設けた反射ミラー42bの背後に配置されている。第5光センサー85は、反射ミラー42bを通過する漏れ光として、光源ランプユニット21から出射される照明光のうち、特に青色光LBの輝度を検出する。
回路装置17は、ビデオ信号等の外部画像信号が入力される画像処理部91と、画像処理部91の出力に基づいて各液晶パネル51a,51b,51cを駆動するパネル駆動部92と、センサー装置80を動作させて検出出力を受け取るセンサー駆動部94と、光源ランプユニット21に給電して動作状態を調整するランプ駆動部96と、音声情報を出力するスピーカー97と、これらの回路部分91,92,94,96等の動作を制御する制御部98と、ユーザーが操作するためのキー操作部99とを備える。
回路装置17において、画像処理部91は、入力された外部画像信号に対して適宜補正を行う補正部91aと、外部画像信号に対応する投射画像に代えて或いは重畳して文字情報等の画像情報を表示するOSDC部91bとを備える。前者の補正部91aは、制御部98からの指令に基づいて、外部画像信号に対して色補正や歪補正等の各種画像処理を行う。具体的には、照明部20から出射される照明光LR,LG,LBのうち特定色の輝度が低下した場合、特定色の輝度低下を補ってカラーバランスを保つように画像処理すなわち色補正が行われる。また、入力された外部画像信号が映画等に関するものである場合、例えば色合いを重視した表示モードとなるような画像処理が行われ、或いは入力された外部画像信号がパソコンからのデジタルデータ等に関するものである場合、例えば明るさ重視した表示モードとなるような画像処理が行われる。後者のOSDC部91bは、制御部98からの指令に基づいて、プロジェクター10の動作状態等に関する各種データを画像情報として画面上に表示するためのものである。つまり、OSDC部91bは、外部画像信号と直接関係のない文字、図形等を含む各種情報に相当数する光変調を、パネル駆動部92を介して各液晶パネル51a,51b,51cに行わせる。このような光変調によって得られる画像は、投射レンズ70を介してスクリーン上に拡大投影されるので、ユーザーに警告、ガイダンス等を含む各種画像情報を提示することができる。
パネル駆動部92は、画像処理部91から出力された画像処理後の画像信号に基づいて各ライトバルブ50a,50b,50cの透過状態を調節する駆動信号を発生する。これにより、入力された外部画像信号に対応して、ライトバルブ50a,50b,50cにおいて、透過率分布としての画像を形成することができる。
センサー駆動部94は、センサー装置80を構成する第1、第2、第3、第4、及び第5光センサー81,82,83,84,85をそれぞれ動作させて検出出力S1,S2,S3,S4,S5を受け取る。このうち、検出出力S1,S2は、照明部20から射出され各色用光路に分岐される前における照明光の輝度の間接的な検出値である。検出出力S1,S2の初期値に対する低下が所定の閾値を超えた場合、ランプ部21aが使用可能な限界に達したことになる。なお、検出出力S1,S2の短期的な変動は、照明光の輝度のチラツキすなわちランプ部21aの動作の不安定化を意味する。また、検出出力S3,S4,S5の不均衡な低下は、各色の照明光LR,LG,LBの輝度差すなわち照明光の色バランスの変動を意味する。
ランプ駆動部96は、光源ランプユニット21に供給する電圧、電流、駆動周波数等を調整することができる。ランプ駆動部96は、例えば点灯時と定常時とで動作パラメータを変更することができる。また、ランプ駆動部96は、例えば定常時において、駆動電圧、駆動周波数等を調整することで、光源ランプユニット21から射出させる照明光の輝度を増減させることができ、或いは光源ランプユニット21から射出させる照明光のチラツキを低減することができる。
スピーカー97は、制御部98から出力される音声信号に応じた音声情報を出力する。音声情報としては、単なる警告音のほか、音声ガイダンス等が含まれる。警告音や音声ガイダンスによって報知される情報内容には、例えばランプ部21aの輝度の状況やランプ部21aの交換を促すようなものが含まれる。
制御部98は、マイクロコンピューター等からなり、画像処理部91、センサー駆動部94、ランプ駆動部96等を制御するために適宜用意されたプログラムに基づいて動作する。なお、制御部98は、制御に必要な各種情報等を保管するための記憶部98aを備えている。
以下、図2のフローチャートを参照して、プロジェクター10の動作の制御例について説明する。
まず、制御部98は、ランプ駆動部96に起動動作を開始させる(ステップS11)。起動動作は、点灯開始から所定期間内におけるランプ部21aへの給電動作を意味し、ランプ部21aのランプ本体22aに供給すべき電力を徐々に増加させることで、ランプ本体22aの発光輝度を徐々に増加させる。この際、ランプ本体22aに印加されるパルス状の電圧値や電流値の増加率、駆動周波数等を調整することで、ランプ本体22aを劣化させないで迅速に高輝度発光状態に移行させることができる。
次に、制御部98は、ランプ駆動部96の動作を切り換えて定常動作を開始させる(ステップS12)。定常動作は、加熱等によって十分な発光状態に達したランプ部21aへの給電動作を意味し、ランプ部21aのランプ本体22aに供給すべき電力を適当な値に保つことで、ランプ本体22aを安定した高輝度発光状態に保つ。この際、ランプ本体22aに印加されるパルス状の電圧値及び電流値、駆動周波数等を適宜増減調整することで、ランプ本体22aを安定した高輝度発光状態に保持することができる。
次に、制御部98は、画像処理部91を動作させて画像表示処理を行わせる(ステップS13)。具体的には、外部画像信号の取り込みと、外部画像信号に対する補正処理と、文字情報等を表示する情報表示処理とを、適宜組み合わせて行わせる。このように画像処理部91での処理によって得られた画像信号は、パネル駆動部92に出力される。これにより、外部画像信号に対応する投射画像、或いは文字情報等を含む各種画像情報に相当する光変調を、パネル駆動部92を介して各液晶パネル51a,51b,51cに行わせることができる。このような光変調によって各液晶パネル51a,51b,51cに形成される画像は、投射レンズ70を介してスクリーン上に拡大投影される。
次に、制御部98は、センサー駆動部94を介してセンサー装置80のうち第1及び第2光センサー81,82の検出状況すなわち照明光の輝度レベルをチェックする(ステップS14)。そして、制御部98は、両光センサー81,82の検出出力S1,S2の初期値に対する低下が所定の閾値未満であるか否か、すなわち照明光の輝度減少が許容限度の範囲内に収まっているか否かを判断する(ステップS15)。なお、検出出力S1,S2の初期値や輝度低下の閾値は、制御部98の記憶部98aに当初から保管されており、検出出力S1,S2自体は、制御部98の記憶部98aに随時更新されつつ保管される。検出出力S1,S2等の情報は、メンテナンス情報として、メーカーで修理、管理等する際に利用される。すなわち、メンテナンスに際しては、持ち込まれたプロジェクター10を専用機で計測するといった手間を省いて、プロジェクター10を操作して制御部98の記憶部98aに保管された情報を読み出すだけで、故障直前の状態を把握することができ、迅速な対応が可能になり、修理用の費用を削減できる。さらに、検出出力S1,S2等のデータを随時蓄積することで、長期間に亘る製品の動作状況を把握することができる。このような動作状況の把握によって、今後開発するプロジェクターの設計、顧客対応方法等に情報を反映させることができる。
検出出力S1,S2の低下が所定の閾値を超えて大きくなっている場合、照明光の輝度の低下が許容限度を超えているものとして取り扱う。この場合、ランプ部21aが使用可能な限界を越えて寿命に達したものとして、制御部98は、ランプ交換を要求する警告画像を、画像処理部91及びパネル駆動部92を介して各液晶パネル51a,51b,51cに表示させる(ステップS16)。具体的には、例えば図3に示すように、ランプ交換を要求する警告として、スクリーンSC上に投影された投射画像PI内に字幕状の画像情報WIを含ませることができる。さらに、制御部98は、ランプ交換を要求するガイダンス等の警告音声をスピーカー97から出力させる(ステップS17)。
一方、検出出力S1,S2の低下が所定の閾値以下である場合、ランプ部21aの劣化が進行していないものとして、制御部98は、センサー駆動部94を介してセンサー装置80のうち第3〜5光センサー83〜85の検出状況をチェックする(ステップS18)。そして、制御部98は、これら光センサー83〜85の検出出力S3〜S5相互のバラツキが所定の閾値未満であるか否か、すなわち照明光の色バランスの変化量が許容限度の範囲内に収まっているか否かを判断する(ステップS21)。なお、照明光の色バランスの変化量は、制御部98の記憶部98aに随時更新されつつ保管される。照明光の色バランスの変化量は、メンテナンス情報として、メーカーで修理、管理等する際に利用される。
検出出力S3〜S5の相互のバラツキが所定の閾値を超えて大きくなっている場合、ランプ部21a等の特性が変化し照明光の色バランスが崩れてしまったものとして取り扱う。この場合、色バランスを回復するような投射状態の調整すなわち色補正を行う(ステップS22)。つまり、制御部98は、画像処理部91に対して、検出出力S3〜S5相互のバラツキに基づいて照明光の色バランスの崩れを補償するような色補正としての画像処理を行わせる。パネル駆動部92は、上記のような色補正後の駆動信号によって各液晶パネル51a,51b,51cを動作させる。これにより、スクリーン上に色バランスの適正な画像を投射することができる。
一方、検出出力S3〜S5相互のバラツキが所定の閾値以下である場合、照明光の色バランスが崩れていないものとして、制御部98は、センサー駆動部94を介して第1及び第2光センサー81,82の検出状況のうち照明光の短期的な輝度増減をチェックする(ステップS23)。そして、制御部98は、両光センサー81,82の検出出力S1,S2の短期的な輝度増減であるチラツキ度が許容限度の範囲内に収まっているか否かを判断する(ステップS24)。なお、検出出力S1,S2のチラツキ度は、制御部98の記憶部98aに随時更新されつつ保管される。このチラツキ度は、メンテナンス情報として、メーカーで修理、管理等する際に利用される。
検出出力S1,S2のチラツキ度が所定の閾値を超えて大きくなっている場合、ランプ部21aの発光状態が変化し照明光の限度を超えたチラツキが発生しているものとして取り扱う。この場合、チラツキを解消するような投射状態の調整を行う(ステップS25)。つまり、制御部98は、例えばランプ駆動部96の動作を標準的なものからチラツキ抑制に効果のあるものに切り換えて、チラツキを抑制したランプ部21aの点灯駆動を行わせる。具体的には、ランプ本体22aに印加されるパルス状の電圧値及び電流値、駆動周波数等を調整することで、輝度を多少犠牲にしても、チラツキが少ない安定状態でランプ本体22aを点灯させる。
なお、検出出力S1,S2のチラツキ度が所定の閾値以下である場合、電源がオフになっていなければ(ステップS26)、ステップS14に戻って一連のチェック、警報等を継続する(ステップS14〜S25)。
上記の説明から明らかなように、本実施形態のプロジェクター10では、制御部98が、照明光を検出する光センサー81〜85の出力に基づいて、照明光の状態変化(具体的にはランプ本体22aの劣化)を報知すること、及び画像の投射状態を調整すること(具体的には色バランスの補正等)を行うので、照明部20から出射された照明光の状態を直接反映した警報、動作の適正化等が可能になる。
なお、この発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
すなわち、上記実施形態では、光センサー81〜85が光変調部50よりも光路上流側に配置されているが、光センサー81〜85を光変調部50の周辺や光変調部50の光路下流側に配置することもできる。例えば、図4に示すように、クロスダイクロイックプリズム60の光出射側の光路外に光センサー88を設けることもできる。この場合、クロスダイクロイックプリズム60に固定したミラー89によって、光路脇にそれたライトバルブ50a,50b,50cからの光束SLを光センサー88に入射させる。ここで、光センサー88は、白表示等の画像光の強度として、照明光の強度を間接的に検出するものとすることもできるが、白表示等の画像光の色バランスとして、各色の照明光の強度を間接的に検出するものとすることもできる。
また、上記実施形態では、定常動作時に、照明光の輝度低下、色バランスの劣化、チラツキ等を検出しているが、起動動作時に、照明光の輝度低下、色バランスの劣化、チラツキ等を監視し、これらの監視情報をメンテナンスのために制御部98の記憶部98aに保管することもできる。
また、上記実施形態では、本体光学装置11が、光源ランプユニット21、均一化光学系23、色分離導光光学系40、光変調部50、クロスダイクロイックプリズム60、及び投射レンズ70を備えるものであるとして具体的に説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、上記実施形態では、光変調部50において、透過型の液晶パネル51a,51b,51cを用いているが、本発明は、反射型の液晶パネルを組み込んだプロジェクターにも適用することができる。ここで、「反射型」とは、ライトバルブが光を反射するタイプであることを意味している。さらに、上記実施形態では、光変調部50を3個のライトバルブ50a,50b,50cで構成しているが、本発明は、1個以上の任意のライトバルブを組み込んだプロジェクターにも適用することができる。
また、上記実施形態の本体光学装置11では、色分離導光光学系40やライトバルブ50a,50b,50c等を用いて各色の光変調を行っているが、これらに代えて、例えば照明部20によって照明されるカラーホイールと、マイクロミラーの画素によって構成されカラーホイールの透過光が照射されるデバイス(ライトバルブ)とを組み合わせたものとを用いることによって、カラーの光変調及び合成を行うこともできる。
また、プロジェクターとしては、投射面を観察する方向から画像投射を行う前面投射型のプロジェクターと、投射面を観察する方向とは反対側から画像投射を行う背面投射型のプロジェクターとがあるが、図1に示すプロジェクターの構成は、いずれにも適用可能である。
10…プロジェクター、 11…本体光学装置、 17…回路装置、 19…外装ケース、 20…照明部、 21…光源ランプユニット、 21a…ランプ部、 21b…凹レンズ、 23…均一化光学系、 23a,23b…レンズアレイ、 23f…偏光変換部材、 23h…重畳レンズ、 40…色分離導光光学系、 41a,41b…ダイクロイックミラー、 50…光変調部、 50a,50b,50c…ライトバルブ、 51a,51b,51c…液晶パネル、 53a,53b,53c…出射側偏光フィルター、 60…クロスダイクロイックプリズム、 70…投射レンズ、 80…センサー装置、 81,82,83,84,85…光センサー、 91…画像処理部、 92…パネル駆動部、 94…センサー駆動部、 96…ランプ駆動部、 97…スピーカー、 98…制御部、 98a…記憶部、 LR,LG,LB…照明光、 SA…システム光軸

Claims (7)

  1. 照明光を出射する照明装置と、
    前記照明装置から出射された照明光を画像情報に応じて変調して画像を形成するライトバルブと、
    前記ライトバルブで形成された画像を投射する投射光学系と、
    光路上の所定位置を通過する照明光を検出する光センサーと、
    前記光センサーの出力に基づいて、照明光の状態変化を報知すること、及び画像の投射状態を調整することの少なくとも一方を行う制御部と
    を備えるプロジェクター。
  2. 前記制御部は、前記照明装置から出射される照明光の輝度の低下を報知する、請求項1に記載のプロジェクター。
  3. 前記制御部は、前記照明装置内に組み込まれたランプの劣化が所定の限界を超えたことを報知する、請求項2に記載のプロジェクター。
  4. 前記制御部は、前記照明装置から出射される照明光の輝度の低下を、表示画像内の画像情報として報知する、請求項2及び請求項3のいずれか一項に記載のプロジェクター。
  5. 前記制御部は、前記照明装置から出射される照明光の輝度の低下を、音声情報として報知する、請求項2及び請求項3のいずれか一項に記載のプロジェクター。
  6. 前記制御部は、定常動作時における照明光の輝度、色バランス、及びチラツキのうち少なくとも1つを監視する、請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のプロジェクター。
  7. 前記制御部は、照明光の状態変化に関する情報を保管する記憶部を有する、請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載のプロジェクター。
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JP2016114738A (ja) * 2014-12-15 2016-06-23 セイコーエプソン株式会社 プロジェクター
JP2016161738A (ja) * 2015-03-02 2016-09-05 セイコーエプソン株式会社 光源装置、プロジェクター、及び色バランス調整方法
JP2016173451A (ja) * 2015-03-17 2016-09-29 セイコーエプソン株式会社 プロジェクター、およびプロジェクターの制御方法
US9900569B2 (en) 2014-07-04 2018-02-20 Hitachi Maxell, Ltd. Projection-type image display device

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