JP2010208712A - 乗客コンベアの押さえレール設置治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】踏段レールの転動面を基準とする所定位置に押さえレールを容易に配置することのできる乗客コンベアの押さえレール設置治具を得る。
【解決手段】規制面23cを追従ローラ案内レール22Aの転動面22cから所定距離だけ離間させて転動面22cに相対するように設置され、規制面23cにより追従ローラの浮き上がりを規制する押さえレール23Aを有する乗客コンベアの押さえレール設置治具40において、追従ローラ案内レール22Aに着脱可能に取りつけられる取付手段41と、規制面23cが当接されて押さえレール23Aの位置決めをする位置決め面48cを有し、取付手段41が踏段レール22Aに取りつけられた際に、位置決め面48cが転動面22cに対して転動面22cに直交する方向に所定距離だけ離間して配置されるように取付手段41に保持された被レール当接体46と、を備えている。
【選択図】図10

Description

この発明は、乗客コンベアの踏段ローラの踏段レールからの浮き上がりを規制するための押さえレールを設置するときに用いられる乗客コンベアの押さえレール設置治具に関する。
従来の乗客コンベアは、循環走行する踏段チェーンと、前輪軸の両端部に回転自在に配設された一対の前ローラ、後輪軸の両端部に回転自在に配設された一対の後ローラをそれぞれ備え、踏段チェーンに前輪軸が連結されて踏段チェーンに同期して循環走行する複数の踏段と、一対の前ローラを案内支持する一対の前輪用レールと、一対の後ローラを案内支持する一対の後輪用レールと、を備えている(例えば、特許文献1参照)。
そして、一対の前ローラのそれぞれは、一対の前輪用レールのそれぞれの転動面上を、前輪用レールの延在する方向に沿って転動し、一対の後ローラのそれぞれは、一対の後輪用レールのそれぞれの転動面上を、後輪用レールの延在する方向に沿って転動するようになっている。
特開2008−94579号公報
特許文献1には具体的には記載されていないが、従来の乗客コンベアにおいて、踏段がトラス内を走行しているときに、踏段の後ローラが、後輪用レールの転動面から浮き上がるのを規制するため、押さえレールが、所定の隙間が後ローラの外周面との間に形成されるように転動面と平行に配置されている。
以下、押さえレールの設置作業について説明する。
押さえレールの設置はトラス内での作業となり、押さえレールは、予め設置された後輪用レールの転動面を基準にして設置される。作業者は、まず、押さえレールをトラスに固定したレール支持部材に後輪用レールの転動面との距離を調整可能に仮止めする。次いで、押さえレールの長手方向の一端側及び他端側と後輪用レールの転動面との距離が所定距離となるように、押さえレールの位置を、定規などを用いて目視により確認しながら調整する。さらに、押さえレールをレール支持部材に強固にボルトなどで固定することで、押さえレールの設置が完了する。
ここで、押さえレールと後輪用レールの転動面との距離は、mm単位で調整する必要がある。しかしながら、押さえレールを設置するためのトラス内の作業スペースは狭いので、作業者は窮屈な姿勢で、定規の寸法確認を行って押さえレールの位置を精度よく調整しなければならず、押さえレールを設置する際の作業効率が低下するという問題があった。
この発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、踏段レールの転動面を基準とする所定位置に押さえレールを容易に配置することのできる乗客コンベアの押さえレール設置治具を得ることを目的とする。
この発明は、転動面を上方に向けて一方の乗降口から他方の乗降口に至るように延設された踏段レールと、踏段ローラを転動面上を転動させて踏段レールに案内されて走行する踏段と、規制面を転動面から所定距離だけ離間させて転動面に相対するように設置され、規制面により踏段ローラの浮き上がりを規制する押さえレールと、を有する乗客コンベアの押さえレール設置治具であって、踏段レールに着脱可能に取りつけられる取付手段と、押さえレールの規制面が当接されて押さえレールの位置決めをする位置決め面を有し、取付手段が踏段レールに取りつけられた際に、位置決め面が転動面に対して転動面に直交する方向に所定距離だけ離間して配置されるように取付手段に保持された被レール当接体と、を備えている。
本発明に係る乗客コンベアの押さえレール設置治具によれば、押さえレールを設置する際、取付手段を踏段レールに取りつけるだけで、被レール当接体の位置決め面が転動面に対して転動面に直交する方向に所定距離だけ離間して配置されるので、規制面を位置決め面に向けて押さえレールを当接させるだけで、押さえレールを所望の設置位置に配置することができる。従って、押さえレールの設置が容易となり、押さえレールを設置する際の作業効率を向上させることができる。
この発明の一実施の形態に係るエスカレータの模式図である。 図1のII−II矢視要部断面図である。 図2のA部拡大図である。 図2のB部拡大図である。 図2において、C部をD方向から見た側面図である。 図5のVI−VI矢視断面図である。 この発明の一実施の形態に係る乗客コンベアの押さえレール設置治具の側面図である。 図7において、E方向から押さえレール設置治具を見た正面図である。 図7において、F方向から押さえレール設置治具を見た背面図である。 この発明の一実施の形態に係る押さえレール設置治具を用いて押さえレールを設置する方法を説明する図である。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
図1はこの発明の一実施の形態に係るエスカレータの模式図、図2は図1のII−II矢視要部断面図、図3は図2のA部拡大図、図4は図2のB部拡大図、図5は図2において、C部をD方向から見た側面図であり、踏段の図示を省略している。図6は図5のVI−VI矢視断面図、図7はこの発明の一実施の形態に係る乗客コンベアの押さえレール設置治具の側面図、図8は図7において、E方向から押さえレール設置治具を見た正面図、図9は図7において、F方向から押さえレール設置治具を見た背面図、図10はこの発明の一実施の形態に係る押さえレール設置治具を用いて押さえレールを設置する方法を説明する図である。
図1〜図6において、乗客コンベアとしてのエスカレータ1は、上下階床のそれぞれに設けられた乗降口2間に架設されたトラス3と、トラス3の下階側に設けられた下部機械室4Aと、トラス3の上階側に設置された上部機械室4Bと、上部機械室4Bに配設された電動機5と、上部機械室4Bに配設された駆動スプロケット6と、電動機5と駆動スプロケット6との間を連結し、電動機5の駆動に連動させて駆動スプロケット6を回転せしめる駆動鎖7と、駆動スプロケット6と同軸に連結され、駆動スプロケット6の回転に連動して回転する上部スプロケット8と、下部機械室4Aに配設された下部スプロケット9と、を備えている。
また、エスカレータ1は、上部スプロケット8及び下部スプロケット9に無端状に巻き掛けられ、上部スプロケット8の回転により循環走行する踏段鎖10と、踏段鎖10に無端状に連結された踏段11と、を備えている。
さらに、エスカレータ1は、乗降口2の一方から他方に至るように延設され、後述する踏段11の駆動ローラ14を案内する駆動ローラ案内レール21A〜21Dと、一方の乗降口2から他方の乗降口2に至るように延設され、後述する踏段ローラとしての追従ローラ15を案内する踏段レールとしての追従ローラ案内レール22A〜22Dと、追従ローラ15の浮き上がりを規制する複数の押さえレール23A,23Bと、押さえレール23A,23Bを支持固定する押さえレール支持部材30A,30Bと、を備える。
次いで、踏段11の詳細について説明する。
踏段11は、図2に示されるように、踏み板12aを有する踏段本体12と、踏段本体12の横幅方向に軸方向を一致させて踏段本体12に貫装され、踏段鎖10が踏段本体12からの延出部に連結された踏段軸13と、踏段軸13の両端に回転自在に設けられた一対の駆動ローラ14と、踏み板12aの裏面側に突出する踏段本体12の部位に、踏段軸13と平行な軸まわりに回転自在に、かつ踏段本体12の横幅方向に離間して設けられた一対の追従ローラ15と、を備える。そして、踏段鎖10が、上部スプロケット8の回転に連動して循環走行すると、踏段鎖10に連結された各踏段11も循環走行する。なお、踏段11の循環走行の経路は、乗客を搬送するための往路側経路と、往路側経路に連続し、往路側経路の下方に位置する帰路側経路とから構成されている。
次いで、トラス3の詳細について説明する。
トラス3は、図2に示されるように、その上端部角部の縁枠を構成する上部縁枠部3a,3b、下端部角部の縁枠を構成する下部縁枠部3c,3d、及び上部縁枠部3a,3b及び下部縁枠部3c,3dの間を渡すように上部縁枠部3a,3bと下部縁枠部3c,3dに固定された上下連結部材3e,3fを有している。
上部縁枠部3a,3bは、踏段11の横幅方向に関して相対して踏段11の両側に配置され、かつ、踏段11の走行方向に沿って一方の乗降口2から他方の乗降口2に至るように設けられている。また、下部縁枠部3c,3dは、踏段11の横幅方向に関して相対して踏段11の両側に配置され、かつ、踏段11の走行方向に沿って乗降口2の一方から他方に至るように設けられている。また、複数の上下連結部材3eが、踏段11の走行方向に互いに間隔をあけ、踏段11の横幅方向の一側の上部縁枠部3aと下部縁枠部3cとの間を渡すように、上部縁枠部3a及び下部縁枠部3cに固定されている。さらに、複数の上下連結部材3fが、踏段11の走行方向に互いに間隔をあけ、踏段11の横幅方向の他側の上部縁枠部3bと下部縁枠部3dとの間を渡すように、上部縁枠部3b及び下部縁枠部3dに固定されている。
次いで、駆動ローラ案内レール21A〜21D、追従ローラ案内レール22A〜22D、及び押さえレール23A,23Bの構成について説明する。
駆動ローラ案内レール21A〜21Dのそれぞれは、断面L字状に形成され、L字の一辺が駆動ローラ案内部21aを構成している。
また、追従ローラ案内レール22A〜22Dのそれぞれは、追従ローラ案内部22aと垂直部22bとからなる断面L字に形成され、図3及び図4に示されるように、追従ローラ案内部22aの垂直部22b側の面が、追従ローラ15の転動面22cとなっている。
また、押さえレール23Aは、図3、図5、及び図6に示されるように、浮き上がり規制部23aと、支持部材連結部23bとかなる断面L字の長尺体に形成され、浮き上がり規制部23aの支持部材連結部23bと反対側の面が追従ローラ15の浮き上がりを規制する規制面23cを構成している。そして、長穴23dが、支持部材連結部23bの長手方向の一端近傍から他端近傍に至るように形成されている。
また、押さえレール23Bは、図4に示されるように、浮き上がり規制部23eと、支持部材連結部23fとかなる断面L字の長尺体に形成され、浮き上がり規制部23eの支持部材連結部23f側の面が追従ローラ15の浮き上がりを規制する規制面23gを構成している。そして、長穴23hが、その長軸方向を押さえレール23Bの長手方向に一致させて、支持部材連結部23fの略全域に形成されている。
押さえレール支持部材30Aは、図3に示されるように、被レール取付部30aと固定部30bからなるL字状に形成されている。そして、長穴30cが、その長軸方向を被レール取付部30aの固定部30bからの延出方向に一致させて被レール取付部30aの固定部30bからの延出方向の略全域に形成されている。
押さえレール支持部材30Bは、図4に示されるように、被レール取付部30dと固定部30eからなる断面L字状の長尺体に形成されている。そして、長穴30fが、その長軸方向を押さえレール支持部材30Bの長手方向に一致させて、被レール取付部30dの略全域に形成されている。
次いで、上記のように構成された駆動ローラ案内レール、追従ローラ案内レール、及び押さえレール23A,23Bの設置状態について説明する。
駆動ローラ案内レール21A,21Bのそれぞれは、踏段11の帰路側経路に沿って延在し、上下連結部材3e,3fのそれぞれに支持された固定金具25Aに、一対の駆動ローラ14のそれぞれを案内するように固定されている。このとき、駆動ローラ案内レール21A,21Bは、駆動ローラ案内部21aの先端が相対するように踏段11の横幅方向に離間して互いに平行に配置されている。
また、駆動ローラ案内レール21C,21Dのそれぞれは、踏段11の往路側経路に沿って延在し、上下連結部材3e,3fのそれぞれに支持された固定金具25Bに、一対の駆動ローラ14のそれぞれを案内するように固定されている。このとき、駆動ローラ案内レール21C,21Dは、駆動ローラ案内部21aの先端が相対するように踏段11の横幅方向に離間して互いに平行に配置されている。
そして、駆動ローラ14が駆動ローラ案内部21a上を転動して、駆動ローラ案内レール21A〜21Dに沿った方向に案内される。
また、追従ローラ案内レール22A,22Bのそれぞれは、踏段11の帰路側経路に沿って延在し、一対の追従ローラ15のそれぞれを案内するように、上下連結部材3e,3fのそれぞれに支持された固定金具25Cに固定されている。このとき、追従ローラ案内レール22A,22Bは、転動面22cを上方に向けて追従ローラ案内部22aの先端が相対するように踏段11の横幅方向に離間して互いに平行に配置されている。
また、追従ローラ案内レール22C,22Dのそれぞれは、踏段11の往路側経路に沿って延在し、一対の追従ローラ15のそれぞれを案内するように、上下連結部材3e,3fのそれぞれに支持された固定金具25Dに固定されている。このとき、追従ローラ案内レール22C,22Dは、転動面22cが上方を向き、追従ローラ案内部22aの先端が相対するように踏段11の横幅方向に離間して互いに平行に配置されている。
そして、追従ローラ15は、追従ローラ22A〜22Dの転動面22c上を転動しながら、追従ローラ案内レール22A〜22Dに沿った方向に案内される。そして、踏段11は、駆動ローラ案内レール21A〜21D及び追従ローラ案内レール22A〜22Dに沿った方向に案内されて走行する。
また、複数の押さえレール23Aが、追従ローラ案内レール22A,22Bのそれぞれの上方で所定の距離をあけ、追従ローラ案内レール22A,22Bと平行になるように一方の乗降口2から他方の乗降口2に至るように一列に配置されている。
以下では、追従ローラ案内レール22Aに対応する押さえレール23Aの設置状態について説明する。なお、一方の乗降口2を下階側の乗降口2とする。
図3において、下階側の乗降口2側に配置される押さえレール支持部材30Aは、固定部30bが上下連結部材3eに固定され、被レール取付部30aが、追従ローラ案内レール22Aのやや上方、かつ、追従ローラ案内レール22Aより上下連結部材3e側に位置している。このとき、被レール取付部30aの主面は、踏段11の走行方向に平行、かつ、踏段11の横幅方向に直交する方向に向けられている。
このようにして、複数の押さえレール支持部材30Aが、踏段11の走行方向に沿って、一方の乗降口から他方の乗降口に至るように一列に配列されている。
また、追従ローラ案内レール22Aの下階側の乗降口2側の部位に対応して配置される押さえレール23Aは、浮き上がり規制部23aの規制面23cを追従ローラ案内レール22Aの転動面22cに向け、支持部材連結部23bが上下連結部材3e側に位置するように、追従ローラ案内レール22Aに平行に配置されている。このとき、支持部材連結部23bは、被レール取付部30aに押しあてられ、支持部材連結部23bの長穴23dと、被レール取付部30aの長穴30cとが相対している。
そして、スプリングワッシャ32及び座金33に挿通されたレール固定ボルト34が、支持部材連結部23bの長穴23d及び被レール取付部30aの長穴30cに、支持部材連結部23b側から挿通されている。そして、レール固定ボルト34、及びレール固定ボルト34に螺合したナット35により、押さえレール23Aの支持部材連結部23bと押さえレール支持部材30Aの被レール取付部30aとが締め付け固定されている。
このようにして、複数の押さえレール23Aが、追従ローラ案内レール22Aの延設方向の全域に亘って、追従ローラ案内レール22Aと相対するように設置されている。
また、同様に、複数の押さえレール23Aが、追従ローラ案内レール22Bの延設方向の全域に亘って、追従ローラ案内レール22Bと相対するように設置されている。
また、複数の押さえレール23Bが、追従ローラ案内レール22C,22Dのそれぞれの上方で所定の距離をあけ、追従ローラ案内レール22C,22Dと平行になるように一方の乗降口2から他方の乗降口2に至るように一列に配置されている。
次いで、追従ローラ案内レール22Cに対応する押さえレール23Bの設置状態について説明する。
図4において、下階側の乗降口2側に配置される押さえレール支持部材30Bは、その固定部30eが固定金具25Dに固定されている。また、レール支持部材30Bの被レール取付部30dが、追従ローラ案内レール22Cのやや上方、かつ、追従ローラ案内レール22Aより、上下連結部材3e側に位置している。このとき、被レール取付部30dの主面は、踏段11の走行方向に平行、かつ、踏段11の横幅方向に直交する方向に向けられている。このようにして、複数の押さえレール支持部材30Bが、踏段11の走行方向に沿って、一方の乗降口から他方の乗降口に至るように一列に配列されている。
また、追従ローラ案内レール22Cの下階側の乗降口2側の部位に対応して配置される押さえレール23Bは、浮き上がり規制部23eの規制面23gを追従ローラ案内レール22Cの転動面22cに向け、支持部材連結部23fが上下連結部材3e側に位置するように、追従ローラ案内レール22Cに平行に配置されている。このとき、支持部材連結部23bは、被レール取付部30dに押しあてられ、支持部材連結部23fの長穴23hと、被レール取付部30dの長穴30fとが相対している。
そして、被レール取付部30aと支持部材連結部23bの固定と同様に、レール固定ボルト34及びナット35を用いて被レール取付部30dと支持部材連結部23fとが締め付け固定されている。
このようにして、複数の押さえレール23Bが、追従ローラ案内レール22Cの延設方向の全域に亘って、追従ローラ案内レール22Cと相対するように設置されている。
また、同様に、複数の押さえレール23Bが、追従ローラ案内レール22Dの延設方向の全域に亘って、追従ローラ案内レール22Dと相対するように設置されている。
次いで、乗客コンベアの押さえレール設置治具40について説明する。
図7〜図9において、押さえレール設置治具40は、被レール当接体46と、取付手段41と、を備えている。
取付手段41は、連結軸としての回動軸ボルト43と、それぞれの一端に形成された押付け面42d,42eを相対させて回動軸ボルト43の軸まわりに回動可能に回動軸ボルト43に連結された一対の可動アーム42A,42Bと、可動アーム42A,42Bの一端を接近させる方向に可動アーム42A,42Bを回動させるように付勢する付勢部材としてのねじりコイルばね44と、を備える。
可動アーム42A,42Bは、概略同形状に作製されている。そして、可動アーム42A,42Bのそれぞれは、一端側に形成された押圧作用部42aと、他端側に形成された操作部42bと、押圧作用部42aと操作部42bとを連結する中間部42cと、を備える。そして、位置基準面としての押付け面42dが可動アーム42Aの押圧作用部42aの一面に設けられ、押付け面42eが可動アーム42Bの押圧作用部42aの一面に設けられている。
また、連結突部42f,42gのそれぞれが、可動アーム42A,42Bの中間部42cから突出するように設けられ、可動アーム42A,42Bの押付け面42dを相対させて近接されたときに、連結突部42f,42gが互いに重なるようになっている。
そして、回動軸ボルト43が、重ねられた連結突部42f,42gに挿通され、一対の可動アーム42A,42Bは、回動軸ボルト43の軸まわりに回動可能になっている。なお、一対の操作部42bを接近または離反させる方向に一対の可動アームを回動軸まわりに回動させると、一対の押圧作用部42aは、一対の操作部42bと異なる方向に接近または離反するようになっている。
また、回動軸ボルト43がねじりコイルばね44に挿通されて、ねじりコイルばね44と回動軸ボルト43とが連結されている。ねじりコイルばね44の両端部のそれぞれが、一対の操作部42bの相対する面のそれぞれに当接している。このとき、ねじりコイルばね44の弾性力は、回動軸ボルト43への巻回を解く方向に働いており、ねじりコイルばね44は、操作部42bを互いに離反させる方向に可動アーム42A,42Bを回動させる方向に可動アーム42A,42Bのそれぞれを付勢している。これにより、一対の押圧作用部42aの押付け面42dが加圧状態に当接し、押付け面42dの間に物を挟み込む力が発生する。
そして、一対の操作部42bが接近するように、ねじりコイルばね44の付勢力に抗して力を加えると、押圧作用部42aの間が離反し、押付け面42dの間の挟み込み力が消失する。このように、押さえレール設置治具40は、押圧作用部42aで挟み込み可能な物体に対して着脱可能に構成されている。
以下、一対の可動アーム42A,42Bの相対する面のそれぞれを可動アーム42A,42Bの内面とし、可動アーム42A,42Bの内面と反対側の面を可動アーム42A,42Bの外面とする。
また、被レール当接体46は、取付手段41の可動アーム42Aに取りつけられた保持部材47と、保持部材47に螺合されて保持部材47に保持された被レール当接部材としての被レール当接ボルト48と、被レール当接ボルト48に離間して螺合された第1ダブルナット49a及び第2ダブルナット49bと、を備える。
保持部材47は、突出片47aと、ボルト挿通片47bとからなるL字状に形成されている。そして、突出片47aの先端側が一方の可動アーム42Aの外面に固定され、ボルト挿通片47bは一方の可動アーム42Aの押付け面42dと平行に突出片47aから延出している。さらに、雌ねじ部47cがその孔方向を押付け面42dに直交する方向に一致させてボルト挿通片47bに形成されている。
また、被レール当接ボルト48は、雄ねじ部48a及び頭部48bを有している。そして、雄ねじ部48aが押付け面42dと反対側から雌ねじ部47cに螺合されて被レール当接ボルト48が保持部材47に保持されている。言い換えれば、被レール当接ボルト48の頭部48bが雌ねじ部47cの押付け面42dと反対側に位置するように、雌ねじ部47cに雄ねじ部48aが螺合されて、被レール当接ボルト48が保持部材47に保持されている。以下、雄ねじ部48aと反対側の頭部48bの端面を位置決め面48cとする。
そして、第1ダブルナット49aが、雌ねじ部47cの押付け面42dと反対側に位置するように雄ねじ部48aに螺着されている。第2ダブルナット49bが、雌ねじ部47cの押付け面42d側に位置するように雄ねじ部48aに螺着されている。
第1ダブルナット49a及び第2ダブルナット49bのそれぞれは、一対のナットを有し、逆回転で雄ねじ部48aに螺合させた一対のナットを互いに締め合わせることで、雄ねじ部48aの軸まわりに雄ねじ部48aに対して相対的に回転することを防止するものである。これにより、第1ダブルナット49a及び第2ダブルナット49bは、雄ねじ部48aの所定の螺合位置で動くことなく安定する。
このとき、被レール当接ボルト48を回転させ、第1ダブルナット49aが保持部材47のボルト挿通片47bに当接すると、被レール当接ボルト48は、雌ねじ部47cの押付け面42d側への移動を規制される。このとき、可動アーム42Aの押付け面42dに垂直な方向に関し、言い換えれば、雄ねじ部48aの軸方向に関し、押付け面42dと位置決め面48cとの間の距離が所定の第1調整距離に規定されるように第1ダブルナット49aの雄ねじ部48aへの螺合位置が設定されている。
また、被レール当接ボルト48を逆方向に回転させ、第2ダブルナット49bが保持部材47のボルト挿通片47bに当接すると、被レール当接ボルト48は、雌ねじ部47cの押付け面42dと反対側への移動を規制される。このとき、雄ねじ部48aの軸方向に関し、押付け面42dと位置決め面48cとの間の距離が所定の第2調整距離に規定されるように第2ダブルナット49bの雄ねじ部48aへの螺合位置が設定されている。
次いで、押さえレール設置治具40を用い、追従ローラ案内レール22A〜22Dの転動面22cから所定の距離の位置で追従ローラ案内レール22A〜22Dに平行に押さえレール23A,23Bを設置する方法について説明する。
押さえレール23A,23Bの設置作業は、予め、レール支持部材30A,30B、及び追従ローラ案内レール22A〜22Dが設置され、踏段11が装着されていない状態で行われる。
まず、帰路側の追従ローラ案内レール22A,22Bのそれぞれと平行に押さえレール23Aを設置する場合について説明する。なお、追従ローラ案内レール22A,22Cに対応する押さえレール23Aを設置するときの転動面22cと規制面23c,23gとの間の設定距離をD1とし、追従ローラ案内レール22B,22Dに対応する押さえレール23Aを設置するときの転動面22cと規制面23cとの間の設定距離D2としたとき、D1とD2が異なる値に設定されることがある。
以下では、追従ローラ案内レール22A,22Cに対応する押さえレール23A,23Bを設置する場合、転動面22cと規制面23c,23gとの間に第1距離だけ間隔をあけ、追従ローラ案内レール22B,22Dに対応する押さえレール23A,23Bを設置する場合、転動面22cと規制面23cとの間に第2距離だけ間隔をあけるものとする。なお、第1距離及び第2距離は、追従ローラ15の直径よりわずかに長い大きさとなっている。
まず、追従ローラ案内レール22Aに対応する押さえレール23Aを設置する場合について説明する。例えば、押さえレール23Aは、下階の乗降口2の端部側に位置する追従ローラ案内レール22Aの部位から順次上階側の追従ローラ案内レール22Aの部位に対応させて設置する。
作業者は、押さえレール設置治具40を2つ用意し、押さえレール設置治具40のそれぞれについて、第1ダブルナット49a及び第2ダブルナット49bの被レール当接ボルト48の雄ねじ部48aへの螺合位置を、上述の第1調整距離及び第2調整距離が、第1距離及び第2距離と同じ値となるように調整する。
そして、第1ダブルナット49aが保持部材47のボルト挿通片47bに当接するまで、被レール当接ボルト48を回転させる。これにより、一方の可動アーム42Aの押付け面42dから位置決め面48cまでの距離が第1距離に設定される。
次いで、作業者は、下階の乗降口2の端部側に位置する追従ローラ案内レール22Aの部位に対応する押さえレール23Aが設置されたときに、当該押さえレール23Aと相対する追従ローラ案内レール22Aの部位を確認する。そして、2つの押さえレール設置治具40を、確認した追従ローラ案内部22aの部位の範囲内で、追従ローラ案内部22aが延在する方向に互いに離間させて以下に説明するように取りつける。
つまり、図10に示されるように、被レール当接ボルト48の頭部48bが、追従ローラ案内部22aの上方に位置するように、押さえレール設置治具40の一対の可動アーム42A,42Bの押付け面42d,42eの間に追従ローラ案内部22aを挟みこんで、押さえレール設置治具40を追従ローラ案内部22aに取りつける。このとき、追従ローラ案内部22aを一対の可動アーム42A,42Bで挟み込んだときに、被レール当接ボルト48の雄ねじ部48aの軸方向が追従ローラ案内部22aに垂直な方向に一致するようになっている。これにより、位置決め面48cが頭部48bの上面に位置する。
なお、押さえレール設置治具40は、押さえレール23Aが設置されたときに押さえレール23Aと相対する追従ローラ案内レール22Aの部位の両端近傍にそれぞれ取りつけられるのが望ましい。
次いで、押さえレール23Aを用意し、浮き上がり規制部23aの規制面23cが、転動面22cに相対するように押さえレール23Aの向きを調整する。さらに、浮き上がり規制部23aの規制面23cを被レール当接ボルト48の頭部48bに向けるとともに、押さえレール23Aを追従ローラ案内レール22Aにおおよそ平行にする。
そして、規制面23cを一対の被レール当接ボルト48の頭部48bの位置決め面48cに当接させ、支持部材連結部23bを押さえレール支持部材30Aの被レール取付部30aに押しあてる。これにより、規制面23cが転動面22cの上方に第1距離の位置で転動面22cと相対するように、押さえレール23Aが追従ローラ案内レール22Aに平行に配置される。このとき、押さえレール23Aの支持部材連結部23bの長穴23dと押さえレール支持部材30Aの被レール取付部30aの長穴30cとが相対するようになっている。
次いで、スプリングワッシャ32及び座金33付きのレール固定ボルト34を押さえレール23A側から、支持部材連結部23b及び被レール取付部30aの長穴23d,30cに挿通させる。さらに、ナット35をレール固定ボルト34に螺合し、支持部材連結部23bを被レール取付部30aに締め着け固定する。なお、支持部材連結部23bの押さえレール23Aの長手方向の両端近傍の部位を、レール固定ボルト34及びナット35を用いて被レール取付部30aに締め着け固定している。
次いで、一対の押圧作用部42aによる追従ローラ案内レール22Aの挟み力を開放し、押さえレール設置治具40を抜き取る。
以下、同様に、複数の押さえレール23Aを、対応する追従ローラ案内レール22Aの部位の上方に第1距離をあけて順次設置することで、追従ローラ案内レール22Aに対応する押さえレール23Aの設置が完了する。
次いで、追従ローラ案内レール22Bに対応する押さえレール23Aの設置について説明する。
第2ダブルナット49bが保持部材47のボルト挿通片47bに当接するまで、被レール当接ボルト48を回転させる。これにより、可動アーム42Aの押付け面42dから位置決め面48cまでの距離が第2距離に設定される。
以下、追従ローラ案内レール22Aに対応する押さえレール23Aの設置手順と同様に追従ローラ案内レール22Bに対応する押さえレール23Aを設置する。
また、往路側の追従ローラ案内レール22C,22Dに対応させて押さえレール23Bを設置する方法は、支持部材連結部23fが浮き上がり規制部23eの下方に延出する向きに押さえレール23Bを向け、支持部材連結部23fを押さえレール支持部材30Bの被レール取付部30dに押しあてて、レール固定ボルト34及びナット35で支持部材連結部23fを被レール取付部30dに締め付け固定する点を除いて、上記押さえレール23Aの設置方法と同様である。
この発明の乗客コンベアの押さえレール設置治具40によれば、位置基準面としての押付け面42dが転動面22cに接するように追従ローラ案内レール22A〜22Dに着脱可能に取りつけられる取付手段41を備える。また、乗客コンベアの押さえレール設置治具40は、取付手段41に取りつけられ、孔方向を押し付け面42dと直交する方向とする雌ねじ部47cを有する保持部材47と、雄ねじ部48aを押付け面48cと反対側から雌ねじ部47cに螺合させて保持部材47に保持され、頭部48bの上面を位置決め面48cとする被レール当接ボルト48と、を有し、位置決め面48cと押付け面42dとの間の距離を調整可能に構成された被レール当接体46を備えている。
これにより、予め、押付け面42dと位置決め面48cとの間の距離を転動面22cと押さえレール23A,23Bの規制面23c,23gの間の設定距離に対応させて、取付手段41による被レール当接ボルト48の保持位置を設定しておけば、追従ローラ案内レール22A〜22Dに取付手段41を取りつけただけで、被レール当接ボルト48の位置決め面48cが、転動面22cの上方に設置距離だけ離れた位置に配置される。
従って、押さえレール23A,23Bを、追従ローラ案内レール22A〜22Dに取りつけられた被レール当接体46の位置決め面48cに当接させるだけで、押さえレール23A,23Bが所望の位置に配置され、転動面22cと規制面23c,23gとの距離を定規により確認を行う必要がなくなる。これにより、狭いトラス3内の作業スペースでも、押さえレール23A,23Bを所定の位置に容易に設置することができるので、押さえレール23A,23Bの設置作業の作業効率が向上する。上部スプロケット8及び下部スプロケット9の近傍では、特に、押さえレール23A,23Bを設置するための作業スペースが狭くなるが、このような場合に作業効率向上の効果が一層顕著に得られる。また、定規を用いて転動面22cと規制面23c,23gとの距離を確認する必要がなくなったので、両手で押さえレール23A,23Bの設置を行うことができ、押されレール23A,23Bの設置作業の作業効率がさらに向上する。
また、第1ダブルナット49aが、保持部材47の雌ねじ部47cの押付け面42dと反対側に位置するように被レール当接ボルト48の雄ねじ部48aに螺着されている。そして、第1ダブルナット49aは、保持部材47に当接したときに、雄ねじ部48aの軸方向の押付け面42dへの移動を規制するとともに、被レール当接ボルト48の位置決め面48cと押付け面42dとの距離を第1調整距離に規定している。また、第2ダブルナット49bが、保持部材47の雌ねじ部47cの押付け面42d側に位置するように被レール当接ボルト48の雄ねじ部48aに螺着されている。そして、第2ダブルナット49bは、保持部材47に当接したときに、雄ねじ部48aの軸方向の押付け面42dと反対側への移動を規制するとともに、被レール当接ボルト48の位置決め面48cと押付け面42dとの距離を第2調整距離に規定している。
第1ダブルナット49a及び第2ダブルナット49bを設けたことで、例えば、追従ローラ案内レール22Aに平行に押さえレール23Aを設置する場合と、追従ローラ案内レール22Bに平行に押さえレール23Bを設置する場合とで、転動面22cと押さえレール23A,23Bの規制面23cとの間の設定距離が異なる場合には、以下のような効果が得られる。
つまり、第1調整距離及び第2調整距離が第1距離及び第2距離となるように、第1ダブルナット49a及び第2ダブルナット49bの被レール当接ボルト48への螺合位置を調整しておけば、被レール当接ボルト48を、転動面22cと規制面23cとの間の異なる設定距離に対応する保持部材47への螺合位置に面倒な調整を要することなく配置させることができる。これにより、転動面22cと規制面23cとの間の異なる設定距離に対応させて押さえレール23A,23Bを設けるときの作業効率が一層向上する。
なお、この発明では、被レール当接体46は、保持部材47、及び位置決め面48cと押付け面42dとの間の距離を調整可能に保持部材47に取りつけられた被レール当接ボルト48であるものとして説明したが、被レール当接体46はこのものに限定されない。被レール当接体は、取付手段41が追従ローラ案内レール22A〜22Dに取りつけられたときに、その上端面が押さえレール23A,23Bの規制面23c,23gの配置位置に対応して配置されるものであればよい。例えば、被レール当接ボルト48及び保持部材47を省略して被レール当接部材として位置決め面を有する固定部材を取付手段41に固定し、取付手段41の押付け面42dと固定部材の位置決め面との間の距離が、転動面22cと押さえレール23A,23Bの規制面23c,23gとの間の設定距離に一致するように構成した押さえレール設置治具を転動面22cと規制面23c,23gとの間の設定距離ごとに専用に用意しても、押さえレール23A,23Bを設置する際の作業効率向上の効果が得られる。
但し、押さえレール設置治具40のように、押付け面42dと位置決め面48cとの間の距離を調整可能にすることで、以下の効果が得られる。つまり、一つの押さえレール設置治具40で、複数の追従ローラ案内レール22A〜22Dの転動面22cと押さえレール23A,23Bの規制面との間の設定距離に対応させて、押さえレール23A,23Bを設置できるので、押さえレール設置治具を複数種用意する必要がなくなる。上記設定距離が変わる毎に複数種の押さえレール設置治具を用意して押さえレールを設置するのに比べて、押さえレールの設置にかかるコストを削減できる。
また、2つの押さえレール設置治具40を用いて押さえレール23A,23Bのそれぞれを所望の位置に設置するものとして説明したが、1つの押さえレール設置治具40で押さえレール23A,23Bの一端側及び他端側と転動面22cとの距離が所定の距離になるように順次調整して、押さえレール23A,23Bを所望の位置に設置しても、押さえレール23A,23Bを設置する際の作業効率の向上効果は得られる。
また、位置基準面は、可動アーム23Aの押付け面42dとして説明したが、位置基準面は押付け面42dにあるものに限定されない。位置基準面は、取付手段41が追従ローラ案内レール22A〜22Dに取りつけられた際に転動面22cに平行に配置されるように、取付手段の一部により構成されるものでもよい。この場合、追従ローラ案内レール22A〜22Dの形状は既知であるので、取付手段41が追従ローラ案内レール22A〜22Dに取りつけられた際の転動面22cと位置基準面との間の距離も既知である。転動面22cと位置基準面との間の距離を考慮に入れて、取付手段41が追従ローラ案内レール22A〜22Dに取りつけられた際に、位置決め面48cと転動面22cとの間の距離が第1距離または第2距離となるように、予め、位置基準面と位置決め面48cとの間の距離を設定しておけばよい。
また、第1ダブルナット49a及び第2ダブルナット49bを設けるものとして説明したが、例えば、複数のエスカレータにおいて、追従ローラ案内レールの転動面と押さえレールの規制面との間の設定距離を3種設定して、押さえレールを設置する場合には、第1ダブルナット49a及び第2ダブルナット49bを省略した押さえレール設置治具を用いれば、1種の押さえレール設置治具で3種以上の上記設定距離対応させて押さえレールを設置することも可能である。つまり、転動面と規制面の間の設定距離が異なる押さえレールを設置するごとに、当該設定距離に対応するように被レール当接ボルト48の保持部材47への螺合位置を調整した後、押さえレールを設置すればよい。
また、押さえレールは、追従ローラ案内レールに対して設けるものとして説明したが、踏段ローラとしての駆動ローラが転動面上を転動する踏段レールとしての駆動ローラ案内レールに対して設ける必要がある場合にも、押さえレール設置治具40を用いて容易に押さえレールを設置することができる。
また、本発明は、エスカレータ1に適用するものとして説明しているが、例えば、乗客コンベアとしての動く歩道に適用しても、同様の効果を得ることができる。
11 踏段、15 追従ローラ(踏段ローラ)、22c 転動面、23c,23f 規制面、23A,23B 押さえレール、40 押さえレール設置治具、41 取付手段、42d 押付け面(位置基準面)、46 被レール当接体、47 保持部材、47c 雌ねじ部、48 被レール当接ボルト、48c 位置決め面、49a 第1ダブルナット、49b 第2ダブルナット。

Claims (4)

  1. 転動面を上方に向けて一方の乗降口から他方の乗降口に至るように延設された踏段レールと、踏段ローラを上記転動面上を転動させて上記踏段レールに案内されて走行する踏段と、規制面を上記転動面から所定距離だけ離間させて上記転動面に相対するように設置され、上記規制面により上記踏段ローラの浮き上がりを規制する押さえレールと、を有する乗客コンベアの押さえレール設置治具であって、
    上記踏段レールに着脱可能に取りつけられる取付手段と、
    上記押さえレールの規制面が当接されて上記押さえレールの位置決めをする位置決め面を有し、上記取付手段が上記踏段レールに取りつけられた際に、上記位置決め面が上記転動面に対して上記転動面に直交する方向に上記所定距離だけ離間して配置されるように上記取付手段に保持された被レール当接体と、
    を備えていることを特徴とする乗客コンベアの押さえレール設置治具。
  2. 上記取付手段は上記踏段レールへの取りつけ時に、上記転動面に接するように配置される位置基準面を有し、
    上記被レール当接体は、上記位置決め面と上記位置基準面との間の距離を調整可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載の乗客コンベアの押さえレール設置治具。
  3. 上記被レール当接体は、上記取付手段に取りつけられ、孔方向を上記位置基準面と直交する方向とする雌ねじ部を有する保持部材と、雄ねじ部を上記位置基準面と反対側から上記雌ねじ部に螺合させて上記保持部材に保持され、頭部上面を上記位置決め面とする被レール当接ボルトと、
    を備えていることを特徴とする請求項2記載の乗客コンベアの押さえレール設置治具。
  4. 上記被レール当接体は、上記雌ねじ部の上記位置基準面と反対側に位置するように上記雄ねじ部に螺着され、上記保持部材に当接して上記雄ねじ部の軸方向の上記位置基準面側への移動を規制し、上記位置決め面と上記位置基準面との距離を第1調整距離に規定する第1ダブルナットと、上記雌ねじ部の上記位置基準面側に位置するように上記雄ねじ部に螺着され、上記保持部材に当接して上記雄ねじ部の軸方向の上記位置基準面と反対側への移動を規制し、上記位置決め面と上記位置基準面との距離を第2調整距離に規定する第2ダブルナットと、
    を備えていることを特徴とする請求項3記載の乗客コンベアの押さえレール設置治具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106044510A (zh) * 2016-08-12 2016-10-26 康力电梯股份有限公司 一种自动扶梯导轨接头
JP7518028B2 (ja) 2021-03-25 2024-07-17 株式会社日立製作所 乗客コンベア

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