JP2010208224A - 液体噴射ヘッド、液体噴射記録装置および液体噴射ヘッドの液体充填方法 - Google Patents

液体噴射ヘッド、液体噴射記録装置および液体噴射ヘッドの液体充填方法 Download PDF

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Abstract

【課題】余剰インクの回収能力を向上することができる液体噴射ヘッド、液体噴射記録装置および液体噴射ヘッドの液体充填方法を提供する。
【解決手段】複数の噴射孔31aからなる噴射孔列31cを有する噴射体23と、噴射孔に連通する複数の圧力発生室26と、圧力発生室に液体を供給する液体供給系と、圧力発生室に隣接配置されたアクチュエータ21と、噴射体の表面32fから離間配置され、噴射孔列と対向するスリット24cが形成された天板部24aを有する噴射体ガード24と、を備え、噴射孔列を鉛直方向に配置し、アクチュエータを駆動して圧力発生室を加圧し、圧力発生室内の液体を噴射孔から水平方向に噴射する液体噴射ヘッドにおいて、噴射孔列の側方に、噴射孔から溢れ出た液体を噴射孔から遠ざかるにつれて重力方向下方に案内する誘導部40が設けられている。
【選択図】図6

Description

本発明は、液体噴射口より液体を噴射して被記録媒体に画像や文字を記録する液体噴射ヘッド、液体噴射記録装置および液体噴射ヘッドの液体充填方法に関するものである。
一般に、液体噴射記録装置、例えば各種印刷を行うインクジェットプリンタは、被記録媒体を搬送する搬送装置と、インクなどの液体を噴射する液体噴射ヘッド(以下、インクジェットヘッドという。)と、を備えている。インクジェットヘッドは、複数のノズル孔からなるノズル列を有するノズル体と、該ノズル孔に連通する複数の圧力発生室と、該圧力発生室にインクを供給するインク供給系と、圧力発生室に隣接配置された圧電アクチュエータと、を備えており、圧電アクチュエータを駆動して圧力発生室を加圧し、圧力発生室内のインクをノズル孔から噴射することにより被記録媒体に文字や画像を記録できるようになっている。
このようなインクジェットプリンタの一種として、上記インクジェットヘッドを被記録媒体である記録紙の搬送方向と直交する方向に移動するキャリッジに搭載し、記録紙に印刷を施すものが知られている。この種のインクジェットプリンタでは、インクジェットヘッドの可動範囲内にメンテナンスのためのサービスステーションを設け、このサービスステーションまでインクジェットヘッドを移動させて、ノズル孔をクリーニングしたり、インクジェットヘッドにキャップを被せて負圧吸引し、ノズル孔にインクを初期充填したりしている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、上記インクジェットプリンタと異なる種のものとして、箱体などの比較的大きな被記録媒体に対して大きな画像形成を行う大型のインクジェットプリンタが知られている。この種のインクジェットプリンタでは、インクジェットヘッドを固定しインクをノズル孔から噴射する形式であるため、インクジェットヘッドを移動させることができず、また、インクジェットヘッドと被記録媒体との間やインクジェットヘッドの下方にサービスステーションを設けるスペースが少ない。さらに、箱体が移動しながら、該箱体の側面に印刷を施すために、ノズル列が鉛直方向に形成され、インクが水平方向に吐出される、所謂横向きヘッドの構成を採用することが多い。
横向きヘッドの構成を採用したインクジェットヘッドでは、インクを圧力発生室に初期充填する際に、インク供給系側からインクを加圧して充填するのが一般的である。このようにインクを加圧充填すると、ノズル孔から垂れ流しとなる余剰インクによってインクジェットヘッドおよびインクジェットプリンタ近傍が汚損したり、インク充填後のインクの吐出が不安定になることがある。このような不具合を防止するために、余剰インクを迅速に除去する手段を講じている。なお、余剰インクの除去は、インクの初期充填の場面だけでなく、通常使用時にノズル体上を垂れるインクを回収する場面でも同様に行われる。
下記特許文献2には、インクジェットヘッドの下部に、板状多孔質吸収体からなりノズル形成面より外方に突出したインク案内部材およびこのインク案内部材に接続されたブロック型インク吸収体を設け、余剰インクをインク案内部材で受け止めるとともにインク吸収体まで導き、この導いた余剰インクをインク吸収体に吸収させるインクジェットヘッドが開示されている。
特開平6−218938号公報 特開平5−116338号公報
しかしながら、上述した特許文献2のインクジェットヘッドは、インク案内部材まで落下してきた余剰インクを吸収することができるが、余剰インクをインク吸収体に吸収させるだけであるため、回収可能な余剰インク量に限界がある。そのため、回収しきれなかった余剰インクがノズル列下部に残ってしまい、インクジェットヘッドからインクが漏れ出る虞がある。
また、横向きヘッドの構成を採用しているインクジェットヘッドにおいて、特許文献1のように吸引装置により余剰インクを吸引可能にしたときに、ノズル体の下方に吸引口を設けると、余剰インクは重力と吸引の力によりノズル列の直下部に大量に集まり、吸引可能量を超える余剰インクが集中してインクジェットヘッドからインクが漏れ出る虞がある。
そこで本発明は、上述の事情を鑑みてなされたものであり、余剰インクの回収能力を向上することができる液体噴射ヘッド、液体噴射記録装置および液体噴射ヘッドの液体充填方法を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために以下の手段を提供する。
本発明に係る液体噴射ヘッドは、複数の噴射孔からなる噴射孔列を有する噴射体と、前記噴射孔に連通する複数の圧力発生室と、該圧力発生室に液体を供給する液体供給系と、前記圧力発生室に隣接配置されたアクチュエータと、前記噴射体の表面から離間配置され、前記噴射孔列と対向するスリットが形成された天板部を有する噴射体ガードと、を備え、前記噴射孔列を鉛直方向に配置し、前記アクチュエータを駆動して前記圧力発生室を加圧し、該圧力発生室内の前記液体を前記噴射孔から水平方向に噴射する液体噴射ヘッドにおいて、前記噴射孔列の側方に、前記噴射孔から溢れ出た液体を前記噴射孔から遠ざかるにつれて重力方向下方に案内する誘導部が設けられていることを特徴としている。
本発明に係る液体噴射ヘッドにおいては、液体充填時などにおいて噴射孔から溢れ出た液体(以下、余剰液体という。)が、噴射孔上を通過しながら鉛直下方へ流れるのではなく、噴射孔列の側方に設けられた誘導部へ導かれる。誘導部へ導かれた余剰液体は、誘導部上を通過しながら重力方向下方へ導かれるため、余剰液体は噴射孔に対して影響を及ぼすことがなくなる。また、誘導部を介して余剰液体は噴射孔列から遠ざかる方向へ拡散されるため、余剰液体が一箇所へ集中して液体噴射ヘッドから液体が漏れ出るのを抑制することができる。したがって、余剰液体の回収能力を向上することができる。
本発明に係る液体噴射ヘッドは、前記誘導部が、前記噴射体の表面から立設されたリブで構成されていることを特徴としている。
本発明に係る液体噴射ヘッドにおいては、噴射体の表面にリブを形成するだけで誘導部を構成することができるため、簡易な構成で余剰液体の回収能力を向上することができる。
本発明に係る液体噴射ヘッドは、前記誘導部が、前記噴射体ガードの天板部の内面から前記噴射体の表面側へ立設されたリブで構成されていることを特徴としている。
本発明に係る液体噴射ヘッドにおいては、噴射体ガードの天板部の内面にリブを形成するだけで誘導部を構成することができるため、簡易な構成で余剰液体の回収能力を向上することができる。
本発明に係る液体噴射ヘッドは、前記誘導部が、前記噴射体の表面および前記噴射体ガードの内面の両方に当接するように形成されていることを特徴としている。
本発明に係る液体噴射ヘッドにおいては、噴射体の表面と噴射体ガードの内面との間を連接するようにリブを形成することにより、余剰液体をより確実に誘導部を介して噴射孔列から遠ざかる方向へ導くことができる。したがって、余剰液体の回収能力を向上することができる。
本発明に係る液体噴射ヘッドは、前記誘導部が、前記噴射体の表面に形成された溝で構成されていることを特徴としている。
本発明に係る液体噴射ヘッドにおいては、噴射体の表面に溝を形成するだけで誘導部を構成することができるため、簡易な構成で余剰液体の回収能力を向上することができる。
本発明に係る液体噴射ヘッドは、前記誘導部が、前記噴射体ガードの天板部における前記噴射体の表面と対向した内面に形成された溝で構成されていることを特徴としている。
本発明に係る液体噴射ヘッドにおいては、噴射体ガードの天板部の内面に溝を形成するだけで誘導部を構成することができるため、簡易な構成で余剰液体の回収能力を向上することができる。
本発明に係る液体噴射ヘッドは、前記噴射体と前記噴射体ガードとの間に、該噴射体ガードの天板部の周縁部に対応した位置に空間部が形成され、前記誘導部の下端部が前記空間部に到達する大きさで形成されていることを特徴としている。
本発明に係る液体噴射ヘッドにおいては、誘導部へ導かれた余剰液体を確実に空間部へ導くことができる。つまり、誘導部を介して余剰液体をより確実に噴射孔列から遠ざかる方向へ拡散させることができるため、余剰液体が一箇所へ集中して液体噴射ヘッドから液体が漏れ出るのを抑制することができる。したがって、余剰液体の回収能力を向上することができる。
本発明に係る液体噴射ヘッドは、前記誘導部の両端部における少なくとも一方が先細り形状で形成されていることを特徴としている。
本発明に係る液体噴射ヘッドにおいては、誘導部における噴射孔側の端部を先細り形状にすることで、余剰液体をスムーズに誘導部へ案内することができる。また、誘導部における下端側の端部を先細り形状にすることで、余剰液体をスムーズに誘導部から離反させることができる。したがって、余剰液体を滞留させることなく、余剰液体の流れをスムーズにすることができる。
本発明に係る液体噴射ヘッドは、前記誘導部の表面に撥水膜が形成されていることを特徴としている。
本発明に係る液体噴射ヘッドにおいては、余剰液体をスムーズに誘導部へ案内することができる。
本発明に係る液体噴射ヘッドは、前記誘導部が前記噴射孔列を挟んで対称に位置するように形成されていることを特徴としている。
または、本発明に係る液体噴射ヘッドは、前記誘導部が前記噴射孔列を挟んで千鳥配列となるように形成されていることを特徴としている。
本発明に係る液体噴射ヘッドにおいては、広範囲にわたる余剰インクも両側に形成されたリブおよび溝が捕獲することが可能であるため、余剰インクの回収能力を向上することができる。
本発明に係る液体噴射記録装置は、上述のいずれかに記載の液体噴射ヘッドを備え、前記液体供給系に前記液体を供給する液体供給部を備えていることを特徴としている。
本発明に係る液体噴射記録装置においては、余剰液体の回収能力が向上した液体噴射ヘッドを備えているため、液体噴射ヘッドから液体が漏れ出ることのない、液体噴射記録装置を提供することができる。したがって、余剰液体による汚染が防止され、液体充填後の液体噴射も安定するため、被記録媒体に対する記録を高品質かつ高効率なものとすることができる。また、サービスステーションを設けることなく余剰液体を回収することができるため、簡素な構成で初期充填を実現し、装置構成全体をコンパクトにすることができる。
本発明に係る液体噴射記録装置は、前記液体供給部は、前記液体供給系に複数の液体を切り換え供給し得るように構成されていることを特徴としている。
本発明に係る液体噴射記録装置においては、液体供給系に二種類の液体が供給されるため、例えば、液体供給系にインクと洗浄液とを供給できるように構成することで、液体噴射ヘッドの清掃に対する労力を低減させるとともに、効率よく清掃をすることができる。これにより、余剰液体の回収能力を回復させることができる。
本発明に係る液体噴射ヘッドの液体充填方法は、複数の噴射孔からなる噴射孔列を有するとともに、下部に液体を排出する排出孔が形成された噴射体と、前記噴射孔に連通する複数の圧力発生室と、該圧力発生室に前記液体を供給する液体供給系と、前記圧力発生室に隣接配置されたアクチュエータと、前記噴射体の表面から離間配置され、前記噴射孔列と対向するスリットが形成された天板部を有する噴射体ガードと、を備え、前記噴射孔列の側方に、前記噴射孔から溢れ出た液体を前記噴射孔から遠ざかるにつれて重力方向下方に案内する誘導部が設けられ、前記噴射孔列を鉛直方向に配置し、前記アクチュエータを駆動して前記圧力発生室を加圧し、該圧力発生室内の前記液体を前記噴射孔から水平方向に噴射する液体噴射ヘッドの液体充填方法であって、前記排出孔に接続された外部の吸引器により吸引しながら、前記液体供給系を用いて前記液体を前記圧力発生室まで加圧充填することで、前記噴射孔から溢れ出た液体が、前記誘導部を介して前記排出孔へ導かれて外部へ排出されることを特徴としている。
本発明に係る液体噴射ヘッドの液体充填方法においては、液体充填時に、余剰液体が噴射孔上を通過しながら鉛直下方へ流れるのではなく、噴射孔列の側方に設けられた誘導部へ導かれ、誘導部へ導かれた余剰液体は誘導部上を通過しながら重力方向下方へ導かれるため、余剰液体が噴射孔に対して影響を及ぼすことがなくなる。また、誘導部を介して余剰液体は噴射孔列から遠ざかる方向へ拡散されるため、余剰液体が一箇所へ集中して液体噴射ヘッドから液体が漏れ出るのを抑制することができる。したがって、余剰液体の回収能力を向上することができる。
本発明に係る液体噴射ヘッドによれば、液体充填時などにおいて余剰液体が、噴射孔上を通過しながら鉛直下方へ流れるのではなく、噴射孔列の側方に設けられた誘導部へ導かれる。誘導部へ導かれた余剰液体は、誘導部上を通過しながら重力方向下方へ導かれるため、余剰液体は噴射孔に対して影響を及ぼすことがなくなる。また、誘導部を介して余剰液体は噴射孔列から遠ざかる方向へ拡散されるため、余剰液体が一箇所へ集中して液体噴射ヘッドから液体が漏れ出るのを抑制することができる。したがって、余剰液体の回収能力を向上することができる。
本発明の実施形態におけるインクジェットプリンタを示す斜視図である。 本発明の実施形態における右側面から見たインクジェットプリンタの概略構成図であって、構成の一部を断面表示した図である。 本発明の実施形態におけるインクジェットヘッドの正面図である。 本発明の実施形態における右側面から見たインクジェットヘッドの概略構成図であって、構成の一部を断面表示した図である。 図4のA−A線に沿う断面図である。 本発明の実施形態におけるヘッドチップの分解斜視図(一部破断図)である。 本発明の実施形態におけるセラミック圧電プレートおよびインク室プレートの詳細を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態における吸引ポンプと加圧ポンプとの動作タイミングおよび空間S(負圧室R)との関係を示した図である。 本発明の実施形態におけるヘッドチップの初期充填時の動作を示した要部拡大断面図(1)である。 図9のB−B線に沿う断面図である。 本発明の実施形態におけるヘッドチップの初期充填時の動作を示した要部拡大断面図(2)である。 本発明の実施形態におけるノズルキャップの変形例を示す要部拡大斜視図である。 本発明の実施形態におけるノズルガードの変形例を示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるノズルガードの別の変形例を示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるリブの変形例を示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるノズルガードに形成する溝の形状の一例を示す断面図である。 本発明の実施形態におけるノズルガードのさらに別の変形例を示す正面図である。
次に、本発明に係る実施形態について、図1〜図17を用いて説明する。
(インクジェットプリンタ)
図1は、本発明の実施の形態に係るインクジェットプリンタ(液体噴射記録装置)1を示す斜視図であり、図2は、インクジェットプリンタ1の概略構成図である。このインクジェットプリンタ1は、所定のパーソナルコンピュータに接続されており、このパーソナルコンピュータから送られた印刷データに基づいて、インク(液体)Iを噴射して箱体Dに印刷を施すものである。インクジェットプリンタ1は、箱体Dを一方向に搬送するベルトコンベア2と、複数のインクジェットヘッド10を備えるインク吐出部3と、図2に示すように、インクジェットヘッド10にインクIまたはクリーニング用洗浄液Wを供給するインク供給部5と、インクジェットヘッド10に接続された吸引ポンプ16と、を備えている。
インク吐出部3は、箱体DにインクIを吐出するものであり、図1に示すように、直方体形状の筐体6を例えば4つ有し、これら筐体6内にインクジェットヘッド10がそれぞれ内装されている。各筐体6は、ベルトコンベア2の幅方向両側にそれぞれインク吐出面6aをベルトコンベア2側に向けた状態で二つずつ配設されている。ベルトコンベア2の幅方向両側にそれぞれ配置された二つの筐体6は上下方向に並設され、それぞれ支持部材7によって支持されている。なお、筐体6のインク吐出面6aには、開口部6bが形成されている。
(インクジェットヘッド)
図3は、インクジェットヘッド10の正面図であり、図4は、右側面から見たインクジェットヘッド10の概略構成図であり、図5は、図4のA−A線に沿う断面図である。
インクジェットヘッド10は、図4に示すように、ケース11と、ケース11内に収容されインクIを流通させる液体供給系12と、インクIを吐出するヘッドチップ20と、インクIの吐出を制御する駆動回路基板14と(図5参照)、余剰インクY(後に詳述する)を吸引する吸引流路15とを備えている。
ケース11は、正面11aに露出孔11bが形成された薄箱形状のものであり、厚さ方向を水平方向に向けて、また、露出孔11bを開口部6bに向けて筐体6内に固定されている。このケース11は、図4及び図5に示すように、背面11cにおいて内部空間に連通する貫通孔が2箇所形成されており、具体的には、高さ方向略中間よりやや上方の位置にインク注入孔11dが、下部にインク吸引孔11eが形成されている。このケース11は、その内部空間においてケース11に立設して固定されたベースプレート11fを備えるとともに、インクジェットヘッド10の各構成物品を収容している。
液体供給系12は、インク注入孔11dを介してインク供給部5と連通したものであり、ダンパー17と、インク流路基板18とから概略構成されている。
ダンパー17は、図5に示すように、インクIの圧力変動を調整するためのものであり、インクIを貯留する貯留室17aを備えている。このダンパー17は、ベースプレート11fに固定されており、インク注入孔11dと管部材17dとを介して接続されるインク取込孔17bと、インク流路基板18と管部材17eを介して接続されるインク流出孔17cと、が形成されている。
インク流路基板18は、図4に示すように、縦長に形成された部材であって、図5に示すように、その内部にダンパー17と連通してインクIが流通する流通路18aが形成された部材であり、ヘッドチップ20に取り付けられている。
駆動回路基板14は、図5に示すように、図示しない制御回路と、フレキシブル基板14aと、を備えている。この駆動回路基板14は、フレキシブル基板14aの一端が後述の板状電極28(図7参照)に、他端が駆動回路基板14上の図示しない制御回路に接合されることで、印刷パターンに応じてセラミック圧電プレート21に電圧を印加する。この駆動回路基板14は、ベースプレート11fに固定されている。
(ヘッドチップ)
ヘッドチップ20は、図6に示すように、セラミック圧電プレート(アクチュエータ)21と、インク室プレート22と、ノズルプレート31およびノズルキャップ32で構成されるノズル体(噴射体)23と、ノズルガード(噴射体ガード)24と、を備えている。なお、図6においては、説明の都合上、一部破断させた状態で図示している。
セラミック圧電プレート21は、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)からなる略矩形板状の部材であり、図6及び図7に示すように、二つの板面21a、21bのうち一方の板面21aに複数の長溝(圧力発生室)26が並設されて、各長溝26が側壁27で隔離されている。
長溝26は、図6に示すように、セラミック圧電プレート21の短手方向に延設されており、セラミック圧電プレート21の長手方向の全長にわたって複数並設されている。各長溝26は、図7に示すように、セラミック圧電プレート21の厚さ方向に沿った断面が矩形状に形成されている。また、各長溝26の底面は、セラミック圧電プレート21の前側面21cから短手方向の略中央部まで延びる前方平坦面26aと、この前方平坦面26aの後部から後側面側に向かって溝深さが漸次浅くなる傾斜面26bと、この傾斜面26bの後部から後側面側に向かって延びる後方平坦面26cとからなっている。なお、各長溝26は、例えば、円盤状のダイスカッターにより形成されている。
側壁27は、セラミック圧電プレート21の長手方向に亘って複数並設されて、長溝26をそれぞれ区分けしている。これら各側壁27の両壁面における長溝26開口側(板面21a側)には、セラミック圧電プレート21の短手方向に亘って駆動電圧印加用の板状電極28が延設されている。この板状電極28は、公知の斜め方向からの蒸着により形成されている。この板状電極28には、上述したフレキシブル基板14aが接合されている。
このようなセラミック圧電プレート21は、図5に示すように、板面21bのうち後側面側がベースプレート11fの縁部に固定されており、長溝26の延在方向を露出孔11bに向けている。
図6及び図7に戻って、インク室プレート22は、セラミック圧電プレート21と同様に略矩形板状の部材であり、セラミック圧電プレート21の寸法と比較して、長手方向の寸法が略同一に、短手方向の寸法が短く形成されている。このインク室プレート22は、厚さ方向に貫通し、かつ、インク室プレート22の長手方向に亘って開放孔22cが形成されている。
なお、このインク室プレート22は、セラミックプレート、金属プレートなどで形成することができるが、セラミック圧電プレート21との接合後の変形を考えて、熱膨張率の近似したセラミックプレートを用いている。
このようなインク室プレート22は、図6に示すように、前側面22aがセラミック圧電プレート21の前側面21cと同一平面となる突合わせ面25aを構成するように、板面21a側からセラミック圧電プレート21に接合されている。この接合状態においては、開放孔22cがセラミック圧電プレート21の複数の長溝26を全体にわたって露出させて、全ての長溝26を外方に開放し、各長溝26がそれぞれ連通した状態になっている。
インク室プレート22には、図5に示すように、開放孔22cを覆うようにしてインク流路基板18が装着され、インク流路基板18の流通路18aと各長溝26とが連通している。
ノズル体23は、図5に示すように、ノズルプレート31がノズルキャップ32に貼着されることにより構成されている。
ノズルプレート31は、図6に示すように、ポリイミドからなる薄板状、かつ、細長状の部材であり、厚さ方向に貫通する複数のノズル孔(噴射孔)31aが列設してノズル列(噴射孔列)31cを構成している。より具体的には、長溝26と同数のノズル孔31aが、ノズルプレート31の短手方向中間の位置において同一線上に、かつ、長溝26と同一の間隔で形成されている。
ノズルプレート31の二つの板面のうち、インクIを吐出するノズル吐出口(ノズル噴出口)31bが開口する板面には、インクIの付着等を防止するための撥水性を有する撥水膜が塗布されており、他方の板面は上記突合わせ面25a及びノズルキャップ32との接合面とされている。なお、ノズル孔31aは、例えばエキシマレーザ装置を用いて形成されている。
ノズルキャップ32は、枠板状の部材が有する二つの枠面のうち一方の枠面の外周縁を削り取ったような形状の部材であって、薄板状となった外枠部32aと、外枠部32aよりも厚くなった中枠部32hと、中枠部32hよりもさらに厚くなった内枠部32bと、内枠部32bの短手方向中間部において厚さ方向に貫通するとともに長手方向に延在する長孔32cと、を備え、中枠部32hの下端側において厚さ方向に貫通する排出孔32d(図4参照)が形成された部材である。換言すれば、外枠部32aが有する外枠面32eから中枠部32hと内枠部32bとが厚さ方向に段状に突出しており、厚さ方向の断面輪郭が長孔32cに向かって外枠部32a、中枠部32h、内枠部32bの順に高くなる階段状となっている。また、排出孔32dは、長孔32cの下方、つまり、中枠部32hの短手方向中間部に形成されている。
外枠面32eと同方向に延在する内枠面32fには、長孔32cを塞ぐようにノズルプレート31が貼付されており、外枠面32e及び外枠面32eの直交方向に延在する中側面32iには、ノズルガード24が当接している。なお、中枠部32hにおいて、外枠面32eと同方向に延在する面を中枠面32nとする。
ここで、内枠面32fには、該内枠面32fに対して垂直方向に延設されたリブ40が複数形成されている。リブ40は、例えばノズルキャップ32を製造する際に、同時に押出成形などにより一体的に形成されている。具体的には、リブ40は長孔32cを挟んで両側に例えば7個ずつ鉛直方向に略等間隔で形成されている。なお、リブ40は長孔32cを挟んで、すなわち噴射孔列となるノズル列31cを挟んで、対称な位置にそれぞれ形成されている。また、リブ40は、正面視において長孔32cが形成された側から外枠面32eが形成された側に向かって下り勾配になるように形成された略板状の形状を有している。また、リブ40の一端は長孔32cの周縁部であって、ノズルプレート31の側方に連接するように位置しており、他端は内枠面32fと中枠面32nとの境界部に位置している。さらに、リブ40は、ノズルガード24の天板部24aに当接する高さを有している。
ノズルキャップ32の板面には、インクIの付着等を防止するための撥水性を有する撥水膜が塗布されており、リブ40には撥水性を有する撥水膜が塗布されている。なお、撥水膜としては、チタンコーティングにより形成したり、金メッキを施したりしてもよいし、アルカリ性の薬品を塗布してもよい。
このようなノズル体23は、ノズルキャップ32の排出孔32dが下側に位置するように(図3参照)、ケース11の内部空間に収容され、ケース11及びベースプレート11fに固定されている(図5参照)。
この状態においては、長孔32cにセラミック圧電プレート21及びインク室プレート22の一部が挿入されて、ノズルプレート31に突合わせ面25aが突き合わされている。
このような構成により、ダンパー17内の貯留室17aから所定量のインクIがインク流路基板18に供給されると、この供給されたインクIが開放孔22cを介して、長溝26内に送り込まれるようになっている。なお、長溝26の後方平坦面26c側(図7参照)に生じたインク室プレート22と長溝26との間隙は、封止材によって封止されている。
ノズルガード24は、ステンレス鋼からなる正面視矩形状の有底筒型形状の部材であり、プレス成形で形成されたものある。このノズルガード24は、矩形板状に形成された天板部24aと、この天板部24aの周縁部から板面方向と略直交する方向に延出した密閉部24bとを備えている。
天板部24aは、中枠面32nの外形と略同一の外形を有する板状に形成されており、天板部24aの短手方向中間部において長手方向に延在したスリット24cを備えている。このスリット24cは、ノズル列31cの長さと略同等か多少長く形成されており、両端部(上端部24i、下端部24j)が円弧状に形成されたものである。
スリット24cの幅寸法は、ノズル孔31aのノズル径40μmに対して幅寸法が略1.5mmに設定されている。このスリット24cの幅寸法は、吸引ポンプ16で負圧とすることができる幅寸法を上限とし、インクIの初期充填の際にインクIがスリット24cから溢れ出て垂れない幅寸法を下限とした範囲で設定するのが望ましい。
このノズルガード24は、内方に面する内表面24eにチタンコーティングによる撥水膜が形成されており、外表面24fおよびスリット24cの内面にフッ素樹脂コーティングやテフロン(登録商標)メッキによる撥水膜が形成されている。
このようなノズルガード24は、天板部24aが内枠部32bと排出孔32dとを覆うように(図3参照)、また、密閉部24bにおける内表面24eと中枠部32hの中側面32iとが当接するように、環状端部24dが外枠面32eと接着剤で接着されて、ノズルキャップ32に被着している(図5参照)。ノズルガード24をノズルキャップ32に被着すると、ノズルガード24とノズルキャップ32との間に空間Sが形成される。この状態においては、スリット24cがノズル列31cと対向するとともに、排出孔32dと対向しないように、空間Sを介してノズル列31cを覆っている。換言すれば、スリット24cの開口方向において、スリット24cからノズル列31cを臨むように、かつ、排出孔32dを臨まないようにスリット24cが形成されている(図3参照)。
このノズルガード24は、天板部24aとノズルプレート31との距離を、吸引ポンプ16で負圧とすることができる距離を上限とし、インクIの初期充填の際にインクIがスリット24cから溢れ出ない距離を下限とした範囲で設定するのが望ましい。
また、ノズルガード24をノズルキャップ32に被着すると、ノズルガード24とノズルキャップ32との間に空間Sが形成されるが、空間Sの内、ノズルガード24の内表面24e、ノズルキャップ32の中枠面32nおよびリブ40の下端部の間に形成された略環状の空間を空間部S1とする(図10参照)。
吸引流路15は、図4に示すように、吸引口15aとなるチューブ管の一端が排出孔32dに嵌挿されて固定されており、他端がインク吸引孔11eに接続されて構成されている。上述したように、吸引口15aは、スリット24cと対向しない位置に開口している。
吸引ポンプ16は、インク吸引孔11eにチューブを介して接続されている。この吸引ポンプ16は、作動時に、空間S内の空気及びインクIを吸引して、空間Sを負圧室Rとする。なお、この吸引ポンプ16は、廃液タンクE(図2参照)に吸引したインクIを貯留する。
図2に戻って、インク供給部5は、インクIが貯留されたインクタンク51と、洗浄液Wが貯留された洗浄液タンク52と、二つの流路を切替可能な切替バルブ(V2)53と、インクI又は洗浄液Wをインクジェットヘッド10に加圧供給する加圧ポンプ(P1)54と、流路を開閉可能な開閉バルブ(V1)55と、を備えている。
インクタンク51は、供給管57a、切替バルブ53及び供給管57cを介して、洗浄液タンク52は、供給管57b、切替バルブ53及び供給管57cを介してそれぞれ加圧ポンプ54に連通している。すなわち、切替バルブ53は、流入管として供給管57a,57bが、流出管として供給管57cが接続されている。
加圧ポンプ54は、供給管57cが接続されるとともに、供給管57dを介してインクジェットヘッド10に連通しており、供給管57cから流入したインクI又は洗浄液Wをインクジェットヘッド10に供給する。この加圧ポンプ54は、非作動時には流体が流れないように構成されたものであり、開閉弁的な機能を有するものである。
開閉バルブ55は、供給管57cに連通し流入管となる供給管57eと、供給管57dに連通し流出管となる供給管57fとが接続されている。すなわち、この開閉バルブ55を開とすると供給管57e,57fが加圧ポンプ54のバイパス管として機能するようになっている。
次に、上記構成からなるインクジェットプリンタ1の動作について説明する。以下の説明においては、インクIをインクジェットヘッド10に初期充填した後に、箱体Dに印刷を施す場合について説明し、さらに、インクジェットヘッド10をクリーニングする場合について説明する。
(インク初期充填)
まず、図4及び図8に示すように、インクジェットヘッド10の吸引ポンプ16を作動させ、この吸引ポンプ16が吸引流路15を介して吸引口15aから空間Sの空気を吸引する(図8における時間T0)。この際、外部の空気がスリット24cから空間Sに流入するが、この空気が空間Sを経由して吸引口15aから吸引されることで、空間Sを減圧する。そして、所定時間T1経過後に、空間Sが大気圧よりも十分に負圧となった負圧室Rとなる。
空間Sが負圧室Rとなった後、加圧ポンプ54の運転を開始し、インク供給部5からインクIをインクジェットヘッド10に加圧充填する(図8における時間T2)。この際、インク供給部5は、以下のように設定されている。すなわち、図2に示すように、切替バルブ53により供給管57aと供給管57cとを連通させた状態とし、開閉バルブ55を閉塞させて供給管57eと供給管57fとを遮断する。この状態において加圧ポンプ54を作動させる。加圧ポンプ54は、インクタンク51から供給管57a,57c,57dを介してインクジェットヘッド10のインク注入孔11dにインクIを注入する。
インク注入孔11dに注入されたインクIは、図4及び図5に示すように、ダンパー17のインク取込孔17bを介して貯留室17aに流入した後に、インク流出孔17cを介してインク流路基板18の流通路18aに流出する。そして、流通路18aに流入したインクIが開放孔22cを介して各長溝26内に流入する。
各長溝26に流入したインクIは、ノズル孔31a側に流れてノズル孔31aに達する。そして、さらにノズル孔31aに流入するインクIは、図9に示すように、余剰インクYとなってノズル孔31aから流出する。このとき、図10に示すように、ノズル孔31aから流出した余剰インクYは、ノズル列31cの側方に形成されたリブ40側へと流れる。リブ40に案内された余剰インクYはリブ40の表面に沿って斜め下方に流れ、リブ40の下端部から空間部S1へと導かれる。
空間部S1へ導かれた余剰インクYは、空間部S1内を重力方向下方に移動して該空間部S1の下部へ貯留され、吸引口15aから吸引流路15に吸引されて、廃液タンクEへと排出されていく。
このように、ノズル列31cの側方にリブ40を設けることにより、余剰インクYはノズル列31c上を通過しながら鉛直下方へ流れるのではなく、リブ40へ導かれる。リブ40へ導かれた余剰インクYは、リブ40上を移動しながら重力方向下方へ導かれるため、余剰インクYはノズル列31cに対して影響を及ぼすことがなくなる。また、リブ40を介して余剰インクYはノズル列31cから遠ざかる方向へ移動するため、余剰インクYがノズル列31cの下部近傍に一箇所へ集中してインクジェットヘッド10のスリット24cから余剰インクYが漏れ出るのを抑制することができる。したがって、余剰インクYの回収能力を向上することができる。
図8に示すように、所定時間T3経過後に加圧ポンプ54を停止して、インクIの加圧充填を終了する。加圧ポンプ54の停止に伴いノズル孔31aから余剰インクYが流出しなくなり、負圧室Rに残存している余剰インクYが、吸引口15aから廃液タンクEに排出される。
そして、所定時間T4経過後に吸引ポンプ16を停止させる。インクIの充填完了後には、図11に示すように、長溝26にインクIが充填された状態となる。なお、空間Sは、復圧されて再び大気圧と同圧となる(図8参照)。
(印刷時)
続いて、箱体Dに印刷を施す場合の動作について説明する。最初にインク供給部5の設定について説明する。すなわち、図2に示すように、切替バルブ53により供給管57aと供給管57cとを連通させた状態とし、開閉バルブ55を開放させて供給管57eと供給管57fとを連通させる。この状態において加圧ポンプ54を非作動として、加圧ポンプ54を介して供給管57cと供給管57dとを連通させないようになっている。この状態においては、インクIが供給管57a,57c,57e,57f,57dを介して、インクジェットヘッド10のインク注入孔11dに注入されるようになっている。
インク供給部5を上記のように設定した状態でベルトコンベア2を駆動して(図1参照)、箱体Dを一方向に搬送するとともに、搬送される箱体Dが筐体6の前を通過する際、つまり、ノズルプレート31(ノズル孔31a)の前を通過する際、インク吐出部3が箱体Dに向けてインク滴を吐出する。
具体的には、外部のパーソナルコンピュータから入力された印刷データに基づいて、駆動回路基板14がこの印刷データに対応した所定の電圧を板状電極28に印加する。これにより、この板状電極28に対応した長溝26の容積が拡縮し、長溝26内に充填されたインクIがノズル吐出口31bから箱体Dに向かって吐出される。インクIを吐出すると長溝26が負圧になるため、上述した供給管57a,57c,57e,57f,57dを介して、インクIが長溝26に充填される。
このようにして、インクジェットヘッド10のセラミック圧電プレート21を画像データに応じて駆動させ、ノズル孔31aからインク滴を吐出して箱体Dに着弾させる。このように、箱体Dを移動させつつインクジェットヘッド10からインク滴を連続して吐出させることで箱体Dの所望の位置に画像(文字)が印刷される。
(クリーニング時)
続いて、インクジェットヘッド10のクリーニング時の動作について説明する。最初にインク供給部5の設定について説明する。すなわち、図2に示すように、切替バルブ53により供給管57bと供給管57cとを連通させて、開閉バルブ55を閉塞させて供給管57eと供給管57fとを閉塞させる。この状態において加圧ポンプ54を作動させる。加圧ポンプ54は、洗浄液タンク52から供給管57b,57c,57dを介してインクジェットヘッド10のインク注入孔11dに洗浄液Wを注入する。
上記初期充填時と同様に、長溝26などを介して洗浄液Wをノズル孔31aから流出させる。具体的には、ノズル孔31aから流出する洗浄液Wは、ノズルガード24の内表面24e上やノズルキャップ32上を伝って下方に流れる。洗浄液Wはリブ40から空間部S1を伝って洗浄しながら下方に流れ、吸引口15aから吸引される。
なお、インクジェットプリンタ1を長期間使用しないと、長溝26に充填されたインクIが乾燥硬化することになる。この場合、クリーニング時と同様にインクジェットヘッド10内を洗浄液Wで満たせば、インクジェットプリンタ1を長期間にわたり保存することができる。
本実施形態によれば、ノズル列31cを鉛直方向に配置し、インクIを水平方向に噴射するインクジェットヘッド10において、ノズル列31cの側方にノズル孔31aから溢れ出た余剰インクYの流れを案内するリブ40を設けたため、液体充填時において余剰インクYが、ノズル孔31a上を通過しながら鉛直下方へ流れるのを抑制することができる。リブ40へ導かれた余剰インクYは、リブ40上を移動しながら重力方向下方へ導かれるため、余剰インクYはノズル孔31aに対して影響を及ぼすことがなくなる。また、余剰インクYはリブ40を介してノズル列31cから遠ざかる方向へ移動するため、余剰インクYがノズル列31cの直下部近傍に集中し、インクジェットヘッド10のスリット24cから余剰インクYが漏れ出るのを抑制することができる。したがって、余剰インクYの回収能力を向上することができる。
また、リブ40をノズルキャップ32の内枠面32f上に、ノズルキャップ32と一体的に形成した。つまり、ノズルキャップ32の表面にリブ40を形成するだけで、余剰インクYの誘導部が構成されるため、簡易な構成で余剰インクYの回収能力を向上することができる。
また、リブ40が、ノズルキャップ32の内枠面32fおよびノズルガード24の内表面24eの両方に当接するように形成したため、余剰インクYをより確実にノズル列31cから遠ざかる方向へ導くことができる。したがって、余剰インクYの回収能力を向上することができる。
また、リブ40の下端部が、ノズルキャップ32の中枠面32nとノズルガード24の内表面24eとの間に形成された空間部S1に到達するまで延設したため、リブ40へ導かれた余剰インクYを確実に空間部S1へ導くことができる。つまり、リブ40を介して余剰インクYをより確実にノズル列31cから遠ざかる方向へ移動させることができるため、余剰インクYがノズル列31cの下部に集中してインクジェットヘッド10のスリット24cから漏れ出るのを抑制することができる。したがって、余剰インクYの回収能力を向上することができる。
また、リブ40の表面に撥水膜を形成したため、余剰インクYをスムーズにリブ40へ案内することができる。
また、本実施形態に係るインクジェットプリンタ1は、上述のインクジェットヘッド10を備えるとともに、インクIと洗浄液Wとを切り換えて液体供給系12に供給し得るように構成されたインク供給部5を備えたため、インクジェットヘッド10の清掃に対する労力を低減させるとともに、効率よくインクジェットヘッド10を清掃することができる。また、余剰インクYの回収能力が向上したインクジェットヘッド10を備えているため、インクジェットヘッド10から余剰インクYが漏れ出ることのないインクジェットプリンタ1を提供することができる。したがって、余剰インクYによる汚染が防止され、インク充填後のインク噴射も安定するため、被記録媒体に対する記録を高品質かつ高効率なものとすることができる。また、サービスステーションを設けることなく余剰インクYを回収することができるため、簡素な構成で初期充填を実現し、装置構成全体をコンパクトにすることができる。
(変形例)
次に、インクジェットヘッド10の変形例を図12〜図14を用いて説明する。
図12は、ノズルキャップ32の変形例である。図12に示すように、ノズルキャップ132は、外枠部132aと、中枠部132hと、内枠部132bと、長孔132cと、を備え、中枠部132hの下端側において厚さ方向に貫通する排出孔132dが形成された部材である。ここで、内枠面132fには溝140が複数形成されている。溝140は、例えばノズルキャップ132を製造する際に、同時に一体形成されている。具体的には、溝140は上述の実施形態におけるリブ40と略同一の位置に、正面視で略同一形状に形成されている。また、溝140の表面には撥水性を有する撥水膜が塗布されている。
なお、溝140の密閉部24b側の先端は、図12に示すように中枠面132nに開口するように形成されていることが好ましい。このような構成を採用することによって、溝140に誘導されたインクを積極的に空間部S1に誘導することができる。
図13は、ノズルガード24の変形例である。図13に示すように、ノズルガード124は、天板部124aと、密閉部124bと、を備えている。天板部124aには、短手方向中間部において長手方向に延在したスリット124cが形成されている。また、密閉部124bにおける内表面124eと中枠部32hの中側面32iとが当接するように、環状端部124dが外枠面32eと接着剤で接着されて、ノズルキャップ32に被着している。
ここで、ノズルガード124の内表面124eには、該内表面124eに対して垂直方向に延設されたリブ150が複数形成されている。リブ150は、例えばノズルガード124を製造する際に、同時に押出成形などにより一体的に形成されている。具体的には、リブ150はスリット124cを挟んで両側に7個ずつ鉛直方向に略等間隔で形成されている。なお、リブ150はスリット124cを挟んで対称な位置にそれぞれ形成されている。また、リブ150は、正面視においてスリット124cが形成された側から側方に向かって下り勾配になるように形成された略板状の形状を有している。また、ノズルガード124をノズルキャップ32に取り付けた際に、リブ150の一端は長孔32cの周縁部に位置しており、他端は内枠面32fと中枠面32nとの境界部に位置する大きさで形成されている。さらに、リブ150は、ノズルキャップ32の内枠面32fに当接する高さを有している。ノズルガード124の内表面124eおよびリブ150には撥水性を有する撥水膜が塗布されている。
なお、図13において示す形態でのノズルプレート31は、ノズルキャップ32の内枠面(噴射体の表面)32fの全体に接着されており、そのノズルプレート31にリブ150が当接していることが好ましい。このようにすることによって、ノズルプレート31からリブ150を伝わってインクを積極的に空間部S1に誘導することができる。また、ノズルプレートが図6に示すようなノズルキャップ32の内枠面32fの全体に接着されていない形状においても、リブ150をノズルキャップ32の内枠面32fに当接することによって、同様の効果を奏する。
図14は、ノズルガード24の別の変形例である。図14に示すように、ノズルガード224は、天板部224aと、密閉部224bと、を備えている。天板部224aには、短手方向中間部において長手方向に延在したスリット224cが形成されている。また、密閉部224bにおける内表面224eと中枠部32hの中側面32iとが当接するように、環状端部224dが外枠面32eと接着剤で接着されて、ノズルキャップ32に被着している。
ここで、ノズルガード224の内表面224eには溝250が複数形成されている。溝250は、例えばノズルガード224を製造する際に、同時に一体形成されている。具体的には、溝250は上述の実施形態におけるリブ150と略同一の位置に形成されている。また、溝250の表面には撥水性を有する撥水膜が塗布されている。
上記変形例を採用しても、上述した実施形態と略同一の作用効果が得られる。なお、ノズルキャップ32およびノズルガード24の一方の部材にリブを形成し、他方の部材における該リブに対向しない位置に溝を形成する構成を採用してもよい。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上述した実施の形態においては、インクジェットヘッド10を固定してインクジェットプリンタ1を構成したが、インクジェットヘッド10を可動してインクジェットプリンタ1を構成することも可能である。すなわち、インクジェットヘッド10を採用すれば、負圧吸引するためのキャップが不要となったインクジェットプリンタを実現することができる。
また、上述した実施の形態においては、初期充填時及びクリーニング時に吸引ポンプを作動させたが、印刷時においてもノズル孔31aからインクIが垂れる場合があり、このような余剰インクYを回収してもよい。
また、上記実施形態では、リブの形状を正面視で略矩形の板状のものを用いて説明したが、図15に示すように、リブ340の両端を先細り形状にしてもよい。このようにすることで、リブ340の上端側において余剰インクYをスムーズにリブへ案内することができる。また、リブ340における下端側の端部を先細り形状にすることで、余剰インクYをスムーズにリブ340から離反させることができる。したがって、余剰インクYをリブ340に滞留させることなく、余剰インクYの流れをスムーズにすることができる。なお、溝の形状を同様に先細り形状にしてもよい。また、両端の内、いずれか一方のみを先細り形状にしてもよい。
また、ノズルガード224に形成する溝250の形状は図16に示すように、断面円弧状の溝として、スリット224cに近い溝の先端から徐々に溝の深さが深くなり、密閉部224bに近づくにつれて溝の深さが浅くなるようにしても構わない。なお、溝250の深さは円弧状に限らず、溝250の長手方向において、スリット224c側のみ円弧状、または密閉部224b側のみ円弧状としても構わない。なお、溝の形状については、ノズルキャップ132にも採用することができる。
また、上記実施形態では、リブがノズルキャップの表面およびノズルガードの内表面の両方に当接するように形成したが、必ずしも両方に当接している必要はない。また、リブをノズルキャップまたはノズルガードから一体的に立設するように形成したが、リブを別部材としてノズルキャップの表面とノズルガードの内表面との間に配設してもよい。
また、上記実施形態では、リブおよび溝が片側に7箇所配置されている例を示したが、この個数に限られるのものではない。すなわち、8箇所以上でも6箇所以下でも構わないし、両側のリブおよび溝の箇所数に違いがあっても構わない。
また、上記実施形態では、リブおよび溝が長孔32c(132c)やスリット124c(224c)を挟んで対称な位置にそれぞれ配置されている構成としたが、この形態に限られるものではない。すなわち、図17に示すように、リブ(および溝)350がそれぞれスリット324cを挟んで対称となる位置から長孔(スリット)324cの長手方向にずれている形状としてもよい。この場合、一方のリブ(および溝)を形成する真ん中の位置に他方のリブ(および溝)を形成する、所謂千鳥配列にしてもよいし、所定距離だけずれていても構わない。このような構成を採用することによって、広範囲にわたる余剰インクも両側に形成されたリブおよび溝が捕獲することが可能であるため、余剰インクの回収能力を向上することができる。なお、この形態は上述したどの実施形態においても採用可能である。
また、本実施形態では、インクIを吐出するアクチュエータとして、電極が設けられたセラミック圧電プレート21を備えるようにしたが、この形態に限られるものではない。例えば、電気熱変換素子を用いて、インクIが充填されている室内に気泡を生じさせ、その圧力によって、インクIを吐出する機構をしても構わない。
また、本実施形態では、開放孔22cが各長溝26の併設方向に亘って形成され、インクIは開放孔22cから各長溝26へ充填されるようにしたが、この形態に限られるものではない。例えば、開放孔22cを全ての長溝26と連通させず、インク室プレート22にスリット形状の溝を設け、そのスリットが長溝26の併設ピッチの半分となるように形成されていてもよい。すなわち、スリットが長溝26の一つ置きに対応し、インクIがスリットに対応する長溝26のみに充填される形式にしても構わない。この形態を採用することで、導電性のインクIを用いたとしても、電極がインクIを介して短絡することがなく、多種多様なインクIを採用し、印刷を実施することができる。
また、上記実施形態では、液体噴射記録装置の一例として、インクジェットプリンタ1を例に挙げて説明したが、プリンタに限られるものではない。例えば、ファックスやオンデマンド印刷機などであっても構わない。
1…インクジェットプリンタ(液体噴射記録装置) 5…液体供給部 10…インクジェットヘッド(液体噴射ヘッド) 12…液体供給系 21…セラミック圧電プレート(アクチュエータ) 23…ノズル体(噴射体) 24…ノズルガード(噴射体ガード) 24a…天板部 24c…スリット 24e…内表面(天板部の内面) 26…長溝(圧力発生室) 31a…ノズル孔(噴射孔) 31c…ノズル列(噴射孔列) 32f…内枠面(噴射体の表面) 40,150,340…リブ(誘導部) 140,250…溝(誘導部) I…インク(液体) W…洗浄液(液体) S1…空間部

Claims (14)

  1. 複数の噴射孔からなる噴射孔列を有する噴射体と、
    前記噴射孔に連通する複数の圧力発生室と、
    該圧力発生室に液体を供給する液体供給系と、
    前記圧力発生室に隣接配置されたアクチュエータと、
    前記噴射体の表面から離間配置され、前記噴射孔列と対向するスリットが形成された天板部を有する噴射体ガードと、を備え、
    前記噴射孔列を鉛直方向に配置し、前記アクチュエータを駆動して前記圧力発生室を加圧し、該圧力発生室内の前記液体を前記噴射孔から水平方向に噴射する液体噴射ヘッドにおいて、
    前記噴射孔列の側方に、前記噴射孔から溢れ出た液体を前記噴射孔から遠ざかるにつれて重力方向下方に案内する誘導部が設けられていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 前記誘導部が、前記噴射体の表面から立設されたリブで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
  3. 前記誘導部が、前記噴射体ガードの天板部の内面から前記噴射体の表面側へ立設されたリブで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
  4. 前記誘導部が、前記噴射体の表面および前記噴射体ガードの内面の両方に当接するように形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の液体噴射ヘッド。
  5. 前記誘導部が、前記噴射体の表面に形成された溝で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
  6. 前記誘導部が、前記噴射体ガードの天板部における前記噴射体の表面と対向した内面に形成された溝で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
  7. 前記噴射体と前記噴射体ガードとの間に、該噴射体ガードの天板部の周縁部に対応した位置に空間部が形成され、
    前記誘導部の下端部が前記空間部に到達する大きさで形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の液体噴射ヘッド。
  8. 前記誘導部の両端部における少なくとも一方が先細り形状で形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の液体噴射ヘッド。
  9. 前記誘導部の表面に撥水膜が形成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の液体噴射ヘッド。
  10. 前記誘導部が前記噴射孔列を挟んで対称に位置するように形成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の液体噴射ヘッド。
  11. 前記誘導部が前記噴射孔列を挟んで千鳥配列となるように形成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の液体噴射ヘッド。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載の液体噴射ヘッドを備え、
    前記液体供給系に前記液体を供給する液体供給部を備えていることを特徴とする液体噴射記録装置。
  13. 前記液体供給部は、前記液体供給系に複数の液体を切り換え供給し得るように構成されていることを特徴とする請求項12に記載の液体噴射記録装置。
  14. 複数の噴射孔からなる噴射孔列を有するとともに、下部に液体を排出する排出孔が形成された噴射体と、
    前記噴射孔に連通する複数の圧力発生室と、
    該圧力発生室に前記液体を供給する液体供給系と、
    前記圧力発生室に隣接配置されたアクチュエータと、
    前記噴射体の表面から離間配置され、前記噴射孔列と対向するスリットが形成された天板部を有する噴射体ガードと、を備え、
    前記噴射孔列の側方に、前記噴射孔から溢れ出た液体を前記噴射孔から遠ざかるにつれて重力方向下方に案内する誘導部が設けられ、
    前記噴射孔列を鉛直方向に配置し、前記アクチュエータを駆動して前記圧力発生室を加圧し、該圧力発生室内の前記液体を前記噴射孔から水平方向に噴射する液体噴射ヘッドの液体充填方法であって、
    前記排出孔に接続された外部の吸引器により吸引しながら、前記液体供給系を用いて前記液体を前記圧力発生室まで加圧充填することで、
    前記噴射孔から溢れ出た液体が、前記誘導部を介して前記排出孔へ導かれて外部へ排出されることを特徴とする液体噴射ヘッドの液体充填方法。
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