JP2010207884A - 金型補修方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】金型の補修の作業効率を向上させ、金型の補修にかかる時間を短縮することができる金型補修方法の提供。
【解決手段】金型補修方法のクラック切除工程では、刃物17を用いてクラック21aが生じているキャビティ画成部21Aの部分と共にクラック21aを切除して切除部分21bを形成する。次に、CTスキャン16により切除部分21bの形状を非接触でスキャンし、その結果をCTスキャン16において3次元化したデータとし、CADCAMシステム14へ出力する。次に、CTスキャン16からの3次元化したデータとCADデータとから、レーザー溶接装置10を自動制御するためのレーザー溶接CAMデータを作成するレーザー溶接CAMデータ作成工程を行う。次に、レーザー溶接装置10により切除部分21bに対してレーザー溶接による肉盛り溶接を施す。
【選択図】図2

Description

本発明は金型補修方法に関し、特に金型の補修が自動化された金型補修方法に関する。
ダイカスト金型等の金型は、繰り返し使用して鋳造品を鋳造すると、金型は加熱と冷却とを繰り返して受けるため、方案部やキャビティを画成しているキャビティ画成部にヒートチェック(熱亀裂)と呼ばれるひび割れのようなクラックが生じることがある。このクラックに溶湯が差込んでバリが生じると、金型から鋳造品を取り出すのが困難になったり、金型の型寿命を低下させたりする。
そこで、例えば特開平8−174215号公報(特許公報1)に記載されているように、作業者が手作業でクラックが生じているキャビティ画成部の部分を切除し(クラック開先加工工程)、手作業でプラズマ溶接により切除した部分に肉盛り溶接をして(クラックの溶接工程)、キャビティを画成するキャビティ画成部の表面に突出している肉盛りの部分を刃物で削り取ることにより仕上げをして(仕上げ加工工程)、クラックが生じていたキャビティ画成部の部分を補修することが行われている。
特開平8−174215号公報
しかし、上記公報記載の金型補修方法では、前述のように手作業で肉盛り溶接等を行っていたため、作業効率が悪く、金型の補修に係る時間の短縮を図ることが困難であった。そこで、本発明は、金型の補修の作業効率を向上させ、金型の補修にかかる時間を短縮することができる金型補修方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、キャビティが画成された金型の該キャビティを画成しているキャビティ画成部21Aに生じたクラック21aを、該クラック21aが生じている該キャビティ画成部21Aの部分と共に切除するクラック切除工程S1、S107、S205と、レーザー溶接により該切除部分21bに対して肉盛り溶接を施して該切除部分21bを埋める肉盛り工程S5、S108、S206とを有し、該肉盛り工程S5、S108、S206の前に、該金型を製造する工程において該キャビティ画成部21Aに該キャビティを画成するために用いたCADデータに基づいて、該レーザー溶接を行うためのレーザー溶接装置を自動制御するためのレーザー溶接CAMデータを作成するレーザー溶接CAMデータ作成工程S3、S106、S204を行い、該肉盛り工程S5、S108、S206では、該レーザー溶接CAMデータを用いてレーザー溶接装置を自動制御してレーザー溶接する金型補修方法を提供している。
ここで、該クラック切除工程の前に、該金型を製造する工程において該キャビティ画成部21Aに該キャビティを画成するために用いたCADデータに基づいて、該クラック切除工程S107、S205における該切除を行うための開先加工機を自動制御するための開先加工CAMデータを作成する開先加工CAMデータ作成工程S106、S204を行い、該クラック切除工程S107、S205では、該開先加工CAMデータを用いて該開先加工機を自動制御して該切除を行うことが好ましい。
請求項1記載の金型補修方法によれば、レーザー溶接により切除部分に対して肉盛り溶接を施して切除部分を埋める肉盛り工程を有するため、レーザー溶接を自動化することで、作業効率を改善することができ、短時間で高品質な補修を行うことができる。また、MIG溶接やTIG溶接と比較して、レーザー溶接はキャビティ画成部への入熱が少ない。このため、キャビティ画成部における残留応力を低く抑えることができる。残留応力を低く抑えることができるので、補修後のクラックが生じる時期を遅らせ、補修周期を長くすることができる。
また、肉盛り工程の前に、金型を製造する工程においてキャビティ画成部にキャビティを画成するために用いたCADデータに基づいて、レーザー溶接を行うためのレーザー溶接装置を自動制御するためのレーザー溶接CAMデータを作成するレーザー溶接CAMデータ作成工程を行い、肉盛り工程では、レーザー溶接CAMデータを用いてレーザー溶接装置を自動制御してレーザー溶接するため、金型を製造する工程においてキャビティ画成部にキャビティを画成するために用いたCADデータを、レーザー溶接の際のレーザー溶接装置の自動制御に有効利用することができる。このため、レーザー溶接CAMデータにかかる労力を軽減することができる。
請求項2記載の金型補修方法によれば、クラック切除工程の前に、金型を製造する工程においてキャビティ画成部にキャビティを画成するために用いたCADデータに基づいて、クラック切除工程における切除を行うための開先加工機を自動制御するための開先加工CAMデータを作成する開先加工CAMデータ作成工程を行い、クラック切除工程では、開先加工CAMデータを用いて開先加工機を自動制御して切除を行うため、金型を製造する工程においてキャビティ画成部にキャビティを画成するために用いたCADデータを、クラック切除工程における切除の際の開先加工機の自動制御に有効利用することができる。このため、開先加工CAMデータ作成にかかる労力を軽減することができる。
本発明の第1の実施の形態による金型補修方法を実施するための金型補修装置を示す概略図。 本発明の第1実施の形態による金型補修方法を示す概略図。 本発明の第1実施の形態による金型補修方法の肉盛り工程における溶接位置を示す概略図。 本発明の第1実施の形態による金型補修方法を示すフローチャート。 本発明の第2実施の形態による金型補修方法を示すフローチャート。 本発明の第3実施の形態による金型補修方法を示すフローチャート。
本発明の第1の実施の形態による金型補修方法について図1乃至図4に基づき説明する。先ず、金型補修方法を実施するための金型補修装置1について説明する。図1に示されるように、金型補修装置1はレーザー溶接装置10を有しており、レーザー溶接装置10は、図1に示されるように、レーザー溶接ユニット11と、レーザーユニットガン12と、ロボットコントローラ13とCADCAMシステム14と備えている。
レーザー溶接ユニット11は図示せぬYAGレーザー装置を有しており、レーザー溶接ユニット11にはファイバーケーブル15の一端が接続され、ファイバーケーブル15を介して図示せぬYAGレーザー装置からのレーザー光を伝達し、ファイバーケーブル15の他端からレーザー光を照射可能である。また、レーザー溶接ユニット11には、後述する金型の固定ダイス21を構成する金属と同一の材料であるダイス鋼11Aを直径0.3mm程度のワイヤ状で収納可能であり、レーザー溶接ユニット11は、ワイヤ状のダイス鋼11Aを図1に示されるようにレーザー溶接ユニット11から繰り出して後述の切除部分21bへ供給可能である。また、レーザー溶接ユニット11にはロボットコントローラ13が接続されており、ロボットコントローラ13によりレーザー溶接ユニット11からのレーザー照射の制御を自動的に行うことができるように構成されている。
レーザーユニットガン12はロボットコントローラ13に接続されており、また、ファイバーケーブル15の他端を支持している。ロボットコントローラ13によりレーザーユニットガン12を自動制御することにより、ファイバーケーブル15の他端を後述の切除部分21bの溶接しようとする位置に自動的に対向させることができるように構成されている。
CADCAMシステム14はロボットコントローラ13及びCTスキャン16(図2(c))に接続されている。CTスキャン16により後述の切除部分21bの形状を非接触でスキャンし、その結果を3次元化したデータとしてCTスキャン16からCADCAMシステム14へと送ることができるように構成されている。また、CADCAMシステム14には、金型を製造する工程においてキャビティ画成部21Aにキャビティを画成するために用いたCADデータを入力可能である。更に、CADCAMシステム14では、この3次元化したデータとCADデータとから、レーザー溶接装置10を自動制御するためのレーザー溶接CAMデータを作成可能である。
次に、金型補修方法により補修される金型について説明する。金型はより具体的にはダイカスト金型であり、ダイカスト金型は、図示せぬ固定型と、図示せぬ可動型とを備えている。図示せぬ固定型と図示せぬ可動型とによりダイカスト金型内に図示せぬキャビティを画成する。
図示せぬ固定型は、図示せぬ固定ホルダと固定ダイス21とを備えており、図示せぬ可動型に対向し後述の図示せぬ可動型分割面に当接可能な図示せぬ固定型分割面を有している。図示せぬ固定型分割面の位置における図示せぬ固定型の部分には凹部からなる図示せぬ固定型凹部が形成されている。図示せぬ固定ホルダは固定ダイス21を保持している。
また、図示せぬ固定型には図示せぬスリーブと図示せぬスリーブ内を摺動可能な図示せぬプランジャチップとが設けられており、図示せぬスリーブ内には溶融したアルミニウム合金等の溶湯を給湯可能である。
図示せぬ可動型は、図示せぬ可動ホルダと図示せぬ可動ダイスとを備えており、図示せぬ可動型に対向し図示せぬ固定型分割面に当接可能な図示せぬ可動型分割面を有している。図示せぬ可動型分割面の位置における図示せぬ可動型の部分には凹部からなる図示せぬ可動型凹部が形成されており、図示せぬ可固定型分割面と図示せぬ可動型分割面とが互いに当接し合い型締めされた状態のときに、図示せぬ可動型凹部は図示せぬ固定型凹部と協働して図示せぬキャビティを画成する。図示せぬ可動ホルダは図示せぬ可動ダイスを保持している。
また、図示せぬ可動型には図示せぬ分流子が設けられている。図示せぬ分流子は前述の図示せぬスリーブの一端に対向して配置されており、また、この位置は図示せぬ湯道の一端をなす。図示せぬ湯道の他端は図示せぬゲートを介して図示せぬキャビティに連通している。図示せぬキャビティを画成する固定ダイス21、図示せぬ可動ダイスの部分はキャビティ画成部21Aに相当する。
固定ダイス21のキャビティ画成部21Aの部分には、図2(a)に示されるように、金型を繰り返し使用して複数の鋳造品を鋳造した結果、金型が加熱と冷却とを繰り返して受けることにより生じたヒートチェック(熱亀裂)と呼ばれるひび割れのようなクラック21aが生じている。クラック21aは、図示せぬキャビティを画成しているキャビティ画成部21Aのキャビティ画成面21Bから略垂直に所定の深さに至るまで延出すると共に、キャビティ画成面21Bに沿って延出しており、幅の細い溝がキャビティ画成面21Bに沿って延出して形成されたような形状をなしている。
次に、金型補修方法について説明する。金型補修方法では、先ずクラック切除工程を行う。クラック切除工程では、図2(a)に示されるようにクラック21aが形成されている固定ダイス21のキャビティ画成部21Aに対して、刃物17(図2(b))を用いてクラック21aが生じているキャビティ画成部21Aの部分と共にクラック21aを切除して、図2(b)に示されるように切除部分21bを形成する(図4S1)。切除部分21bは、図2(c)、図3等に示されるように、長手方向に垂直の面で切った断面が略台形形状をなしており、キャビティ画成面21Bから深くなるほど、即ち、図2、図3において下方へ向かうほど、長手方向に垂直な方向の幅が小さくなっている。
切除部分21bの寸法は、例えば、キャビティ画成面21Bの位置において長手方向に垂直な幅が5mm程度、深さが5mm程度であり、最も深い部分である底21c(図3)の部分において長手方向に垂直な幅が2.5mm程度である。底21cの部分と略深さ方向に延出する側面21dの部分とは、図3に示されるように、あたかも面取りが施されたように緩やかな曲面Rで接続されている。このような切除部分21b内にクラック21a全体が含まれる位置関係となるように切除部分21bの寸法は決定される。以上がクラック切除工程である。
次に、図2(c)に示されるように、CTスキャン16により切除部分21bの形状を非接触でスキャンし、その結果をCTスキャン16において3次元化したデータとし、CADCAMシステム14へ出力する(図4S2)。次に、金型を製造する工程においてキャビティ画成部21Aにキャビティを画成するために用いたCADデータをCADCAMシステム14へ入力し、CTスキャン16からの3次元化したデータとCADデータとから、レーザー溶接装置10を自動制御するためのレーザー溶接CAMデータを作成するレーザー溶接CAMデータ作成工程を行う(図4S3)。次に、金型補修装置1にクラック21aが生じたキャビティ画成部21Aを有する固定ダイス21をセットする(図4S4)。
次に肉盛り工程を行う。肉盛り工程では、先ずレーザー溶接装置10により切除部分21bに対してレーザー溶接を施す(図4S5)。より具体的には、図2(d)に示されるように、切除部分21bの一部であって溶接しようとする部分に対してワイヤ状のダイス鋼11Aの先端を当接させ、当該当接位置にファイバーケーブル15の他端を対向させる。そして、ファイバーケーブル15の他端からレーザー照射することにより切除部分21bの一部であって当該溶接しようとする部分に肉盛り溶接を施す。
レーザー照射は、図3において矢印Pで示される溶接パスに沿ってドット状に行う。即ち、先ず図3に示される切除部分21bの最も深い部分である底21cの部分において、切除部分21bの長手方向へUの字を描くようにして多数のドット状になぞるようにしてレーザー照射して肉盛り溶接してゆく。次に、当該肉盛り溶接した部分よりも浅い部分において切除部分21bの側面21dに沿って1周するようにして多数のドット状になぞるようにしてレーザー照射して肉盛り溶接してゆく。以上のように切除部分21bの深さ方向に2層に渡り肉盛り溶接することで、切除部分21bを埋める。以上が肉盛り工程である。
次に、図2(e)に示されるように、埋められた切除部分21b及びその近傍におけるキャビティ画成面21Bの、肉盛りにより突出した部分を刃物18により削り取りキャビティ画成面21Bを仕上げ加工し、図2(f)に示されるように、キャビティ画成面21Bをあたかもクラック21aが生ずる前の元のとおりの状態として補修を完了する(図4S6)。
レーザー溶接により切除部分21bに対して肉盛り溶接を施して切除部分21bを埋める肉盛り工程を有するため、レーザー溶接を上述のように自動化することで、作業効率を改善することができ、短時間で高品質な補修を行うことができる。
また、肉盛り工程の前に、金型を製造する工程においてキャビティ画成部21Aにキャビティを画成するために用いたCADデータに基づいて、レーザー溶接を行うためのレーザー溶接装置10を自動制御するためのレーザー溶接CAMデータを作成するレーザー溶接CAMデータ作成工程を行い、肉盛り工程では、レーザー溶接CAMデータを用いてレーザー溶接装置10を自動制御してレーザー溶接するため、金型を製造する工程においてキャビティ画成部21Aにキャビティを画成するために用いたCADデータを、レーザー溶接の際のレーザー溶接装置10の自動制御に有効利用することができる。このため、レーザー溶接CAMデータにかかる労力を軽減することができる。
また、MIG溶接やTIG溶接と比較してレーザー溶接はキャビティ画成部21Aへの入熱が少ない。このため、キャビティ画成部21Aにおける残留応力を低く抑えることができる。
次に、第2の実施の形態による金型補修方法について説明する。第2の実施の形態では、クラック切除工程を自動的に行う点、及び金型補修装置はレーザー溶接装置10に加えて図示せぬ開先加工機を有している点で第1の実施の形態とは異なる。他の部分については、第1の実施の形態と同様であり第1の実施の形態と異なる点についてのみ説明する。
金型補修装置は図示せぬ開先加工機を有しており、図示せぬ開先加工機はCADCAMシステム14(図1)に接続されている。また、CADCAMシステム14には、金型を製造する工程において金型のキャビティ画成部21A(図2(a))にキャビティを画成するために用いたCADデータが入力され、当該CADデータに基づきキャビティ画成面21BをCADCAMシステム14に設けられたモニタ14A上に表示することができる。更に、モニタ14A上に表示されたキャビティ画成面21B上において、金型の固定ダイス21のキャビティ画成部21Aに生じているクラック21aであって補修すべきものについて作業者が位置軌跡出力ペンでなぞることができ、当該なぞったクラック21aを補修すべきものとしてデータとして記憶することができるように構成されている。
また、CADCAMシステム14は、当該記憶した修正すべきクラック21aのデータとCADデータとに基づいて、開先加工機を自動制御して切除部分21bを形成するクラック21a切除のための開先加工CAMデータを自動作成可能である。また、当該開先加工CAMデータにより制御される開先加工機の図示せぬ刃物の動きとCADデータとに基づいて、レーザー溶接装置10を自動制御してレーザー溶接するためのレーザー溶接CAMデータを自動作成可能である。
金型補修方法では、先ず、クラック21aが形成された金型の固定ダイス21を金型補修装置にセットする(図5S101)。次に、金型を製造する工程において金型のキャビティ画成部21Aにキャビティを画成するために用いたCADデータをCADCAMシステム14へ入力する(図5S102)。次に、当該CADデータに基づきキャビティ画成面21BをCADCAMシステム14に設けられたモニタ14A上に表示する。
作業者は、モニタ14A上に表示されたキャビティ画成面21B上において、金型の固定ダイス21のキャビティ画成部21Aに生じているクラック21aであって補修すべきものについて位置軌跡出力ペンでなぞる。すると、CADCAMシステム14は、当該なぞったクラック21aを補修すべきものとしてデータとして記憶する(図5S103)。このようになぞったクラック21aのデータは、作業者が手で入力したものであり、なぞって描いた線が不必要に波を打っている場合がある。このような波を打っている状態の線に対してフィルタ及び補正を施し、クラック21aの形状により近い線へと補正し記憶する(図5S104)。
次に、補正済みのクラック21aのデータとCADデータとから、CADCAMシステム14が有するCAEによりクラック21aの深さの方向を認識(図5S105)する。深さの方向の認識は、CADデータからキャビティ画成面21Bの延出方向を認識し、当該キャビティ画成面21Bの延出方向に略垂直な方向たるキャビティ画成面21Bの略法線方向に深さ方向が指向していることを認識することにより行う。
次に、補正済みのクラック21aのデータとCADデータとに基づいて、図示せぬ開先加工機を自動制御して切除部分21bを形成するクラック21a切除のための開先加工CAMデータを自動作成する開先加工CAMデータ作成工程を行う(図5S106)。次に、開先加工CAMデータを用いて図示せぬ開先加工機を自動制御することにより、開先加工機に設けられた図示せぬ刃物により切除部分21bを形成するクラック切除工程を行い(図5S107)、切除部分21bを形成した開先加工機の図示せぬ刃物の動きから、レーザー溶接装置10を自動制御してレーザー溶接するためのレーザー溶接CAMデータを自動作成するレーザー溶接CAMデータ作成工程を行う。次に、レーザー溶接CAMデータを用いてレーザー溶接装置10を自動制御することによりレーザー溶接して肉盛り溶接を行う肉盛り工程を行う(図5S108)。
次に、埋められた切除部分21b及びその近傍におけるキャビティ画成面21Bの、肉盛りにより突出した部分を刃物18により削り取り、キャビティ画成面21Bをあたかもクラック21aが生ずる前の元のとおりの状態として補修を完了する(図5S109)。
クラック切除工程の前に、金型を製造する工程においてキャビティ画成部21Aにキャビティを画成するために用いたCADデータに基づいて、クラック切除工程における切除を行うための開先加工機を自動制御するための開先加工CAMデータを作成する開先加工CAMデータ作成工程を行い、クラック切除工程では、開先加工CAMデータを用いて開先加工機を自動制御して切除を行うため、金型を製造する工程においてキャビティ画成部21Aにキャビティを画成するために用いたCADデータを、クラック切除工程における切除の際の開先加工機の自動制御に有効利用することができる。このため、開先加工CAMデータ作成にかかる労力を軽減することができる。
次に、第3の実施の形態による金型補修方法について説明する。第3の実施の形態は、位置軌跡出力ペンで切除すべきクラック21aをなぞっていたことに代えて修正すべきクラック21aを画像処理により自動的に決定する点、及び金型補修装置は画像処理装置を有している点で第2の実施の形態とは異なる。他の部分については、第2の実施の形態と同様であり第2の実施の形態と異なる点についてのみ説明する。
金型補修装置は図示せぬ画像処理装置を有しており、図示せぬ画像処理装置はCADCAMシステム14(図1)に接続されている。図示せぬ画像処理装置は、キャビティ画成面21Bを画像として取り込み、当該画像中のクラック21aのうちの補修すべきクラック21aを自動的に選択しデータとして記憶可能である。また、CADCAMシステム14は、当該記憶した補修すべきクラック21aのデータと、金型を製造する工程において金型のキャビティ画成部21A(図2(a))にキャビティを画成するために用いたCADデータとに基づいて、開先加工機を自動制御して切除部分21bを形成するクラック21a切除のための開先加工CAMデータを自動作成可能である。また、開先加工CAMデータとCADデータとに基づいて、レーザー溶接装置10を自動制御してレーザー溶接するためのレーザー溶接CAMデータを自動作成可能である。
金型補修方法では、先ず、クラック21aが生じた金型の固定ダイス21を金型補修装置にセットする(図6S201)。次に、金型を製造する工程においてキャビティ画成部21Aにキャビティを画成するために用いたCADデータをCADCAMシステム14へ入力する。次に、画像処理装置によりキャビティ画成面21Bを画像として取り込み、当該画像中のクラック21aのうちの補修すべきクラック21aを自動的に選択しデータとして記憶する(図6S202)。
次に、当該補修すべきクラック21aとして選択されたもののデータとCADデータとから、CADCAMシステム14が有するCAEによりクラック21aの深さの方向を認識する(図6S203)。次に、当該補修すべきクラック21aとして選択されたもののデータとCADデータとに基づいて、図示せぬ開先加工機を自動制御して切除部分21bを形成するクラック21a切除のための開先加工CAMデータを自動作成する開先加工CAMデータ作成工程を行う。また、開先加工CAMデータとCADデータとに基づいて、レーザー溶接装置10を自動制御してレーザー溶接するためのレーザー溶接CAMデータを自動作成するレーザー溶接CAMデータ作成工程を行う(図6S204)。
次に、開先加工CAMデータを用いて開先加工機を自動制御することにより切除部分21bを形成するクラック切除工程を行い(図6S205)、レーザー溶接CAMデータを用いてレーザー溶接装置10を自動制御することによりレーザー溶接して肉盛り溶接を行う肉盛り工程を行う(図6S206)。
次に、埋められた切除部分21b及びその近傍におけるキャビティ画成面21Bの、肉盛りにより突出した部分を刃物18により削り取りキャビティ画成面21Bを仕上げ加工し、キャビティ画成面21Bをあたかもクラック21aが生ずる前の元のとおりの状態として補修を完了する(図6S206)。
本発明の金型補修方法は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、切除部分の寸法は本実施の形態の値に限定されない。クラックの長さや深さに応じて適宜少なくとも1つのクラックが1つの切除部分に含まれるように寸法を決定すればよい。
また、肉盛り工程では、切除部分21bの一部であって溶接しようとする部分に対してワイヤ状のダイス鋼11Aの先端を当接させ、当該当接位置にファイバーケーブル15の他端を対向させ、ファイバーケーブル15の他端からレーザー照射することにより切除部分21bの一部であって当該溶接しようとする部分に肉盛り溶接を施したが、切除部分21bの一部であって溶接しようとする部分に対して当接させる溶接の材料はワイヤ状のダイス鋼に限定されない。例えば、粉末状のダイス鋼を、切除部分21bの一部であって溶接しようとする部分に対して供給して、当該供給した部分にレーザー照射して蒸着させてもよい。このようにすることで、更にキャビティ画成部21Aへの入熱量を抑えることができる。また、供給する材料はダイス鋼に限定されず、キャビティ画成部21Aを構成する金属とは異種の金属であってもよい。
また、クラック21aは固定ダイス21のキャビティ画成部21Aの部分に生じていたが、これに限定されず、例えば、可動ダイスのキャビティ画成部の部分に形成されていてもよい。
また、レーザー照射は、矢印Pで示される溶接パスに沿ってドット状に行なわれたが、この照射方法に限定されない。
本発明の金型補修方法はダイカストの分野において特に有用である。
21a クラック
21A キャビティ画成部
21b 切除部分

Claims (2)

  1. キャビティが画成された金型の該キャビティを画成しているキャビティ画成部に生じたクラックを、該クラックが生じている該キャビティ画成部の部分と共に切除するクラック切除工程と、
    レーザー溶接により該切除部分に対して肉盛り溶接を施して該切除部分を埋める肉盛り工程とを有し、
    該肉盛り工程の前に、該金型を製造する工程において該キャビティ画成部に該キャビティを画成するために用いたCADデータに基づいて、該レーザー溶接を行うためのレーザー溶接装置を自動制御するためのレーザー溶接CAMデータを作成するレーザー溶接CAMデータ作成工程を行い、
    該肉盛り工程では、該レーザー溶接CAMデータを用いてレーザー溶接装置を自動制御してレーザー溶接することを特徴とする金型補修方法。
  2. 該クラック切除工程の前に、該金型を製造する工程において該キャビティ画成部に該キャビティを画成するために用いたCADデータに基づいて、該クラック切除工程における該切除を行うための開先加工機を自動制御するための開先加工CAMデータを作成する開先加工CAMデータ作成工程を行い、
    該クラック切除工程では、該開先加工CAMデータを用いて該開先加工機を自動制御して該切除を行うことを特徴とする請求項1記載の金型補修方法。
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