JP2010207700A - メタン発酵処理装置およびメタン発酵処理方法 - Google Patents

メタン発酵処理装置およびメタン発酵処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】メタン発酵槽内をメタン発酵に適したpHに維持しつつ、膜透過液導出配管内におけるMAPの析出を抑制することが可能な低コストのメタン発酵処理装置を提供する。
【解決手段】メタン発酵槽12内の消化汚泥よりも高温で且つ液状に可溶化された有機性物質をメタン発酵槽12に供給し、メタン発酵槽12内の消化汚泥を膜分離手段13によって濃縮しながらメタン発酵処理を行なうメタン発酵処理装置11であって、膜分離手段13の分離膜19を透過した膜透過液を外部へ取り出す膜透過液導出配管30と、膜透過液導出配管30内を流れる膜透過液と可溶化槽15内の有機性物質との間で熱交換を行なって膜透過液を加温する熱交換手段とが備えられ、熱交換手段として、膜透過液導出配管30の一部に形成されたコイル状の管部30aが可溶化槽15内に設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、蒸留酒やアルコール製造工程からの蒸留廃液、食品工場廃棄物等のリン、マグネシウム、窒素分を多く含んだ高温の有機性物質をメタン発酵処理するメタン発酵処理装置およびメタン発酵処理方法に関する。
従来、この種のメタン発酵処理装置としては、図5に示すように、メタン発酵槽51内の消化汚泥を膜分離槽53との間で循環しながら浸漬型の膜分離手段52で濃縮してメタン発酵処理を行なうものがある。膜分離手段52は膜分離槽53内に設置され、膜分離槽53はメタン発酵槽51に連通している。メタン発酵槽51の前段には可溶化槽54が設置されている。また、メタン発酵槽51の後段には、膜分離手段52の分離膜を透過した膜透過液を生物処理する生物処理槽55が設置されている。
膜分離槽53と生物処理槽55との間には、膜透過液を膜分離手段52から生物処理槽55へ移送する膜透過液導出配管56が設けられている。
これによると、可溶化槽54において液状に可溶化された有機性物質は、メタン発酵槽51に投入され、通常約35〜60℃の温度でメタン発酵処理される。メタン発酵槽51内の消化汚泥は膜分離手段52で固液分離されることで濃縮される。この際、膜分離手段52の分離膜を透過した膜透過液は、吸引ポンプ57によって吸引され、膜透過液導出配管56内を流れて生物処理槽55に送られ、生物処理槽55において生物処理された後、処理液として河川等に放流される。
また、有機性物質としては例えば焼酎やウイスキー等の蒸留酒を造る際に発生する蒸留廃液等があるが、このような蒸留廃液は、通常約70〜80℃の温度を有し、リン、マグネシウム等の無機分と窒素の含有率が高く、メタン発酵処理工程中でリン酸マグネシウムアンモニウム(以下、MAPと略記する)が生成し易くなる。特に、膜透過液導出配管56においては膜透過液が外気により冷却されるため、膜透過液導出配管56の内周面にMAPの無機結晶が生成し易い環境となり、この無機結晶が次第に成長して膜透過液導出配管56が閉塞するといった問題がある。
このような問題の対策として、MAPの無機結晶の生成を抑制するために、塩鉄等の薬剤を多量にメタン発酵槽51内に添加している。
また、下記特許文献1には、メタン発酵槽内の消化汚泥の一部を引き抜き、濃縮機で濃縮し、濃縮機の濃縮分離液を処理水として下水道等へ放流することが記載されており、さらには、濃縮分離液の移送配管中にMAPの結晶が析出する場合、濃縮分離液に水道水、工業用水、下水二次処理水等を導入して濃度を下げ、MAPの析出を抑制する点が記載されている。
特開2005−199258
しかしながら上記図5に示した従来形式では、薬剤の添加に要するコストが高いといった問題や、或いは、薬剤の添加によってメタン発酵槽51内のpHが変動し、メタン発酵槽51内をメタン発酵に最適なpHに維持することが困難になるといった問題がある。
また、上記特許文献1に示したものでは、濃縮分離液に水道水、工業用水、下水二次処理水等を導入することにより、濃縮分離液を薄めて濃縮分離液に含まれるアンモニアやリン等の濃度を下げているため、濃縮分離液の量が大幅に変動してしまうという問題がある。
本発明は、メタン発酵槽内をメタン発酵に適したpHに維持しつつ、膜透過液導出配管内におけるMAPの析出を抑制することが可能な低コストのメタン発酵処理装置およびメタン発酵処理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本第1発明は、消化汚泥中において有機性物質のメタン発酵処理を行なうメタン発酵槽と、流動性を有し且つメタン発酵槽内の消化汚泥よりも高温である有機性物質をメタン発酵槽に供給する原料供給手段と、膜分離手段を有し、
メタン発酵槽内の消化汚泥中の固形分を膜分離手段によって濃縮しながらメタン発酵処理を行なうメタン発酵処理装置であって、
膜分離手段の分離膜を透過した膜透過液を外部へ取り出す膜透過液導出配管と、膜透過液導出配管内を流れる膜透過液と原料供給手段によってメタン発酵槽に供給される有機性物質との間で熱交換を行なって膜透過液を加温する熱交換手段が備えられているものである。
これによると、高温で且つ液状に可溶化された有機性物質は、原料供給手段によってメタン発酵槽に供給され、メタン発酵槽内でメタン発酵処理される。また、メタン発酵槽内の消化汚泥は膜分離手段により濃縮される。この際、膜分離手段の分離膜を透過した膜透過液は膜透過液導出配管内を流れて外部へ取り出される。
このとき、熱交換手段が膜透過液導出配管内を流れる膜透過液とメタン発酵槽に供給される高温の有機性物質との間で熱交換を行なって膜透過液を加温することにより、膜透過液導出配管内の膜透過液の温度低下に伴うMAPの溶解度積の減少が抑制されるため、MAPの無機結晶が析出し難い環境となり、膜透過液導出配管の内周面にMAPが析出するのを抑制することができる。
これにより、塩鉄等の薬剤の添加量(使用量)を大幅に削減することができるため、コストを低減することが可能であり、さらに、容易にメタン発酵槽内をメタン発酵に最適なpHに維持することができる。
また、メタン発酵槽に供給される高温の有機性物質の温度を利用して膜透過液を加温するため、有機性物質の温度を有効に利用でき、さらにコストを低減することができる。
本第2発明は、原料供給手段は有機性物質を液状又はスラリー状に可溶化させる可溶化槽を有し、
熱交換手段は膜透過液導出配管が可溶化槽内を通過する構成を有するものである。
これによると、膜透過液が膜透過液導出配管内を流れて外部へ取り出される際、膜透過液導出配管内の膜透過液と可溶化槽内に貯留された高温の有機性物質との間で熱交換が行なわれて膜透過液が加温される。これにより、膜透過液導出配管内の膜透過液の温度低下が抑制される。
本第3発明は、原料供給手段は流動性を有する有機性物質を貯留する貯留槽を有し、
熱交換手段は膜透過液導出配管が貯留槽内を通過する構成を有するものである。
これによると、膜透過液が膜透過液導出配管内を流れて外部へ取り出される際、膜透過液導出配管内の膜透過液と貯留槽内に貯留された高温の有機性物質との間で熱交換が行なわれて膜透過液が加温される。
本第4発明は、原料供給手段は流動性を有する有機性物質をメタン発酵槽に供給する原料供給配管を有し、
熱交換手段は膜透過液導出配管と原料供給配管とが当接する構成を有するものである。
これによると、膜透過液が膜透過液導出配管内を流れて外部へ取り出される際、膜透過液導出配管内の膜透過液と原料供給配管内の高温の有機性物質との間で熱交換が行なわれて膜透過液が加温される。これにより、膜透過液導出配管内の膜透過液の温度低下が抑制される。
本第5発明は、熱交換手段は、熱媒を介して、膜透過液と原料供給手段によってメタン発酵槽に供給される有機性物質との間で熱交換を行なうものである。
これによると、膜透過液が膜透過液導出配管内を流れて外部へ取り出される際、膜透過液導出配管内の膜透過液とメタン発酵槽に供給される高温の有機性物質との間で、熱媒を介して、熱交換が行なわれ、膜透過液が加温される。これにより、膜透過液導出配管内の膜透過液の温度低下が抑制される。
本第6発明は、メタン発酵槽に、メタン発酵槽内の消化汚泥よりも高温で且つ液状に可溶化された有機性物質を供給し、メタン発酵槽内の消化汚泥を膜分離手段によって濃縮しながらメタン発酵処理を行なうメタン発酵処理方法であって、
膜分離手段の分離膜を透過して膜透過液導出配管内を流れる膜透過液とメタン発酵槽に供給される有機性物質との間で熱交換を行なって膜透過液を加温するものである。
以上のように本発明によれば、メタン発酵槽内をメタン発酵に適したpHに維持しつつ、低コストで、膜透過液導出配管内におけるMAPの析出を抑制することが可能である。
本発明の第1の実施の形態におけるメタン発酵処理装置の図である。 本発明の第2の実施の形態におけるメタン発酵処理装置の図である。 本発明の第3の実施の形態におけるメタン発酵処理装置の図である。 本発明の第4の実施の形態におけるメタン発酵処理装置の図である。 従来のメタン発酵処理装置の図である。
以下、本発明における第1の実施の形態を、図1を参照しながら説明する。
11は、メタン発酵槽12内の消化汚泥を浸漬型の膜分離手段13で固液分離して濃縮しながらメタン発酵処理を行なうメタン発酵処理装置である。メタン発酵処理装置11は、メタン発酵槽12内の消化汚泥よりも高温で且つ流動性を有する有機性物質をメタン発酵槽12に供給する原料供給手段14を有している。
原料供給手段14は、メタン発酵槽12の前段に設置され且つ上記高温の有機性物質を液状又はスラリー状に可溶化させる可溶化槽15と、メタン発酵槽12と可溶化槽15とに連通する原料供給配管16と、原料供給配管16に設けられた供給ポンプ17とを有している。
また、メタン発酵槽12の後段には、膜分離手段13の分離膜19を透過した膜透過液を生物処理する生物処理槽20が設置されている。生物処理槽20は脱窒素槽21と硝化槽22とを有している。硝化槽22には曝気手段23が設けられている。
膜分離手段13は、メタン発酵槽12に連通する膜分離槽25内に設けられており、所定間隔をあけて平行に配列された複数枚の平板状の膜カートリッジを鉛直方向に配置し、各膜カートリッジの相互間に流路を形成したものである。各膜カートリッジは、濾板の両面に分離膜19(濾過膜)を配置している。
また、膜分離槽25内には、メタン発酵槽12内のバイオガスを膜分離手段13の下方から散気する散気手段26が設けられている。尚、メタン発酵槽12内のバイオガスを散気手段26へ供給するガス供給流路27には、ブロワ装置28が設けられている。
膜分離手段13と生物処理槽20との間には、膜分離手段13の分離膜19を透過した膜透過液を膜分離手段13から外部の脱窒素槽21へ取り出す膜透過液導出配管30が設けられている。膜透過液導出配管30の一端は膜カートリッジに形成された透過液流路に連通し、他端は脱窒素槽21に連通している。
膜透過液導出配管30は、可溶化槽15内の底部に設けられたコイル状の第1の管部30aと、膜カートリッジの透過液流路と第1の管部30aの一端とに連通する第2の管部30bと、第1の管部30aの他端と脱窒素槽21とに連通する第3の管部30cとを有している。尚、第1の管部30aは、膜透過液導出配管30内を流れる膜透過液と原料供給手段14によってメタン発酵槽12に供給される高温の有機性物質との間で熱交換を行なって膜透過液を加温する熱交換手段の一例であり、膜透過液導出配管30の一部を可溶化槽15内に通した構成に該当する。
また、膜透過液導出配管30の第2の管部30bには吸引ポンプ32が介装され、膜分離手段13は、吸引ポンプ32によって、メタン発酵槽12内の消化汚泥を吸引濾過するものである。
以下、上記構成における作用を説明する。
有機性物質は、可溶化槽15に投入され、可溶化槽15内で液状(又はスラリー状)に可溶化された後、可溶化槽15から原料供給配管16を流れてメタン発酵槽12内へ供給され、メタン発酵槽12内でメタン発酵処理される。また、メタン発酵槽12内の消化汚泥は膜分離手段13で固液分離されて固形分が濃縮される。この際、膜分離手段13の分離膜19を透過した膜透過液は、吸引ポンプ32によって吸引され、膜透過液導出配管30内を流れて脱窒素槽21と硝化槽22で生物処理された後、処理液として河川等に放流される。
尚、有機性物質としては例えば焼酎やウイスキー等の蒸留酒を造る際に発生する蒸留廃液等があり、このような蒸留廃液は、通常約70〜80℃の温度を有した状態で可溶化槽15に投入される。また、メタン発酵槽12内の消化汚泥の温度は約35〜60℃の範囲内で保持され、メタン発酵槽12に供給される有機性物質の温度はメタン発酵槽12内の消化汚泥の温度よりも高温である。尚、メタン発酵槽12と可溶化槽15とは、保温材で保温或いはヒーター等で加温されている。
上記のような高温の有機性物質をメタン発酵処理する際、上記膜透過液は、膜透過液導出配管30の第2の管部30bから第1の管部30aを経て第3の管部30cへ流れるのであるが、このとき、可溶化槽15内の有機性物質の温度が第1の管部30a内を流れる膜透過液の温度よりも高温であるため、第1の管部30a内を流れる膜透過液と可溶化槽15内の高温の有機性物質との間で熱交換が行なわれて、第1の管部30a内の膜透過液が加温される。
これにより、膜透過液導出配管30内の膜透過液の温度低下が抑制されて、それに伴いMAPの溶解度積の減少が抑制されるため(尚、MAPの溶解度積は温度が低いほど小さくなる)、MAPの無機結晶が析出し難い環境となり、膜透過液導出配管30の内周面にMAPが析出するのを抑制することができる。
これにより、塩鉄等の薬剤の添加量(使用量)を大幅に削減することができるため、コストを低減することが可能であり、さらに、容易にメタン発酵槽12内をメタン発酵に最適なpHに維持することができる。
また、メタン発酵槽12に供給される高温の有機性物質の温度を利用して膜透過液を加温するため、有機性物質の本来の温度を有効に利用でき、さらにコストを低減することができる。
上記第1の実施の形態では、図1に示すように、原料供給手段14は、可溶化槽15を有しているが、原料の有機性物質が流動性を有している場合には、可溶化槽15に替えて、有機性物質を貯留する貯留槽33を有するものであってもよい。この場合も同様に、膜透過液導出配管30の第1の管部30aが貯留槽33内の底部に設けられており、膜透過液と貯留槽33内の有機性物質との間で熱交換を行なってもよい。或いは、貯留槽33を可溶化槽15の前段又は後段に配置してもよい。
次に、本発明における第2の実施の形態を、図2を参照しながら説明する。
膜透過液導出配管30は、原料供給配管16内に挿入された管状の第1の管部30aと、膜カートリッジの透過液流路と第1の管部30aの一端とに連通する第2の管部30bと、第1の管部30aの他端と脱窒素槽21とに連通する第3の管部30cとを有している。熱交換手段34は、上記内管側の第1の管部30aと外管側の原料供給配管16とによって、膜透過液導出配管30の一部を原料供給配管16内に通した二重管構造を有して構成される。この熱交換手段34によって、膜透過液導出配管30内を流れる膜透過液と原料供給手段14によってメタン発酵槽12に供給される高温の有機性物質との間で熱交換が行なわれて膜透過液が加温される。
以下、上記構成における作用を説明する。
膜透過液は、膜透過液導出配管30の第2の管部30bから第1の管部30aを経て第3の管部30cへ流れるのであるが、このとき、原料供給配管16内を流れる流動性を有する有機性物質の温度が第1の管部30a内を流れる膜透過液の温度よりも高温であるため、第1の管部30a内を流れる膜透過液と原料供給配管16内の高温の有機性物質との間で熱交換が行なわれて、第1の管部30a内の膜透過液が加温される。
これにより、膜透過液導出配管30内の膜透過液の温度低下が抑制されて、MAPの溶解度積の減少が抑制されるため、MAPの無機結晶が析出し難い環境となり、膜透過液導出配管30の内周面にMAPが析出するのを抑制することができる。
上記第2の実施の形態では、メタン発酵槽12と可溶化槽15との間が原料供給配管16を介して連通しているが、可溶化槽15を設けず、可溶化行程が不要である液状(又はスラリー状)の有機性物質を原料供給配管16からメタン発酵槽12へ供給するメタン発酵処理装置に適用してもよい。
上記第2の実施の形態では、膜透過液導出配管30の一部30aを原料供給配管16の内部に挿入したが、原料供給配管16の一部を膜透過液導出配管30の内部に挿入してもよい。
次に、本発明における第3の実施の形態を、図3を参照しながら説明する。
熱交換手段35は、膜透過液導出配管30の一部30aの外周面と原料供給配管16の一部16aの外周面とを当接させた状態で、原料供給配管16の一部16aを膜透過液導出配管30の一部30aの外周面に巻き付けた構成を有している。
これによると、膜透過液導出配管30内を流れる膜透過液と原料供給配管16内の高温の有機性物質との間で熱交換が行なわれて、膜透過液導出配管30内の膜透過液が加温される。
尚、上記第3の実施の形態では、原料供給配管16の一部16aを膜透過液導出配管30の一部30aの外周面に巻き付けたが、膜透過液導出配管30の一部30aを原料供給配管16の一部16aの外周面に巻き付けてもよい。
次に、本発明における第4の実施の形態を、図4を参照しながら説明する。
原料供給手段14は、可溶化槽15と、原料供給配管16と、供給ポンプ17と、可溶化槽15内に貯留された液状の有機性物質を底部から取り出して上部へ戻す外部循環配管37と、外部循環配管37に設けられた循環ポンプ38とを有している。
メタン発酵処理装置11には熱交換器41(熱交換手段の一例)が設けられており、熱交換器41は、水(熱媒の一例)を介して、外部循環配管37内の有機性物質と膜透過液導出配管30内の膜透過液との間で熱交換を行なうものである。
すなわち、上記熱交換器41は、内部に、水41aと、水41aが循環する循環流路41bと、水41aを循環させるポンプ41cとを有しており、水41aが外部循環配管37の一部の外周と膜透過液導出配管30の一部の外周との間で接触しながら循環流路41bを循環することにより、熱交換を行なうものである。
以下、上記構成における作用を説明する。
循環ポンプ38を駆動することにより、可溶化槽15内で液状(又はスラリー状)に可溶化された有機性物質が外部循環配管37内を流れ、可溶化槽15内が攪拌される。このとき、外部循環配管37内を流れる液状の有機性物質の温度が膜透過液導出配管30内を流れる膜透過液の温度よりも高温であるため、膜透過液導出配管30内の膜透過液と外部循環配管37内の高温の有機性物質との間で、熱交換器41の水41a(熱媒)を介して、熱交換が行なわれ、膜透過液導出配管30内の膜透過液が加温される。これにより、膜透過液導出配管30内の膜透過液の温度低下が抑制されて、MAPの溶解度積の減少が抑制される。
上記第4の実施の形態では、熱交換器41の熱媒の一例として水を用いたが、水に限定されるものではなく、例えば油やエチレングリコール等の液体を用いてもよい。
上記各実施の形態では、有機性物質と膜透過液との間で熱交換を行なって、温度が低下した高温の有機性物質を直接メタン発酵槽12内に供給しているが、供給された高温の有機性物質がメタン発酵槽12内の温度保持に悪影響を及ぼす場合には、熱交換手段の前段又は後段で放熱等により高温の有機性物質を適温まで冷却した後、メタン発酵槽12に供給してもよい。
11 メタン発酵処理装置
12 メタン発酵槽
13 膜分離手段
14 原料供給手段
15 可溶化槽
16 原料供給配管
19 分離膜
30 膜透過液導出配管
30a 第1の管部(熱交換手段)
33 貯留槽
34,35 熱交換手段
41 熱交換器(熱交換手段)
41a 水(熱媒)

Claims (6)

  1. 消化汚泥中において有機性物質のメタン発酵処理を行なうメタン発酵槽と、流動性を有し且つメタン発酵槽内の消化汚泥よりも高温である有機性物質をメタン発酵槽に供給する原料供給手段と、膜分離手段を有し、
    メタン発酵槽内の消化汚泥中の固形分を膜分離手段によって濃縮しながらメタン発酵処理を行なうメタン発酵処理装置であって、
    膜分離手段の分離膜を透過した膜透過液を外部へ取り出す膜透過液導出配管と、膜透過液導出配管内を流れる膜透過液と原料供給手段によってメタン発酵槽に供給される有機性物質との間で熱交換を行なって膜透過液を加温する熱交換手段が備えられていることを特徴とするメタン発酵処理装置。
  2. 原料供給手段は有機性物質を液状又はスラリー状に可溶化させる可溶化槽を有し、
    熱交換手段は膜透過液導出配管が可溶化槽内を通過する構成を有することを特徴とする請求項1記載のメタン発酵処理装置。
  3. 原料供給手段は流動性を有する有機性物質を貯留する貯留槽を有し、
    熱交換手段は膜透過液導出配管が貯留槽内を通過する構成を有することを特徴とする請求項1記載のメタン発酵処理装置。
  4. 原料供給手段は流動性を有する有機性物質をメタン発酵槽に供給する原料供給配管を有し、
    熱交換手段は膜透過液導出配管と原料供給配管とが当接する構成を有することを特徴とする請求項1記載のメタン発酵処理装置。
  5. 熱交換手段は、熱媒を介して、膜透過液と原料供給手段によってメタン発酵槽に供給される有機性物質との間で熱交換を行なうことを特徴とする請求項1記載のメタン発酵処理装置。
  6. メタン発酵槽に、メタン発酵槽内の消化汚泥よりも高温で且つ液状に可溶化された有機性物質を供給し、メタン発酵槽内の消化汚泥を膜分離手段によって濃縮しながらメタン発酵処理を行なうメタン発酵処理方法であって、
    膜分離手段の分離膜を透過して膜透過液導出配管内を流れる膜透過液とメタン発酵槽に供給される有機性物質との間で熱交換を行なって膜透過液を加温することを特徴とするメタン発酵処理方法。
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