JP2010203519A - ビール用チューブ - Google Patents

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Yasuto Takase
康人 高瀬
Ryoichi Seki
亮一 関
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Abstract

【課題】チューブ内面に菌が付着しにくいビール用チューブを提供する。
【解決手段】少なくとも1層を有し、最内層がオレフィン系ポリマーとシリコーン系樹脂とを含有するビール用チューブである。前記最内層中の前記シリコーン系樹脂の含有量は、前記オレフィン系ポリマー100質量部に対して3質量部〜10質量部であることが好ましい。ビール用チューブが少なくとも2層を有するときには、最内層と最内層に隣接する層とが、共押出し成型により形成されていることが好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、ビール用チューブに関する。
ビールを供給する装置は、主として、ビールを貯蔵するビール樽と、ビールを飲料容器に注ぐためのサーバーと、該ビール樽及び該サーバーとを結合するビール用チューブとから構成される。ビール用チューブは、チューブ材の臭いがビールに移らないように、チューブ内層用材料としてポリエチレン等の臭いの少ないオレフィン系樹脂が使用されている。
また、ビール用チューブの内層は、ビール用チューブにビールを流して使用期間が経過していくことで、徐々に汚れが発生してくる。汚れは、一般に、ビール用チューブ内層の、ビールに接触する面、すなわちビール用チューブ内面に野生酵母菌が付着し、繁殖していくことによる。ビール用チューブ内面の汚れは、食品衛生上好ましくなく、定期的なビール用チューブの洗浄が欠かせない。
しかし、ビール用チューブの洗浄には膨大なコストがかかることから、コスト削減のため汚れにくい材料をビール用チューブ内層に使用し、洗浄回数を減らすことが望まれている。
このような要求に対して、ビール用チューブ内面の汚れを防止する目的で、内層をフッ素樹脂で構成し、外層をポリウレタン樹脂で構成したビール用チューブが提供されている。
また、ビール用チューブは、前記ビール樽と、前記サーバーとの結合を容易にするため柔軟性が求められている。
チューブに柔軟性を持たせるため、酸化シリコーン等の金属酸化物で作成された金属酸化物層を有するチューブ容器等の製品が開示されている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
特開平9−109316号公報 WO2006/057361号公報
しかしながら、特許文献1に記載されるチューブ容器の金属酸化物層は、チューブの最内層として使用されたものではなく、チューブ内面の汚れを防止することは期待できない。さらに、フッ素樹脂やポリウレタン樹脂は高価であり、また、チューブ内層にフッ素樹脂を用いると、外層との接着性の観点から外層に用い得る材料が限られるため、コスト削減の要求に反する。
上記事情に鑑み、本発明は、チューブ内面に酵母菌が付着しにくいビール用チューブを提供することを目的とする。
前記課題を達成するための具体的手段は以下の通りである。
<1> 少なくとも1層を有し、最内層がオレフィン系ポリマーとシリコーン系樹脂とを含有するビール用チューブである。
<2> 前記最内層中の前記シリコーン系樹脂の含有量は、前記オレフィン系ポリマー100質量部に対して3質量部〜10質量部である前記<1>に記載のビール用チューブである。
<3> 少なくとも2層を有し、前記最内層と前記最内層に隣接する層とが、共押出し成型により形成されている前記<1>または前記<2>に記載のビール用チューブである。
本発明によれば、チューブ内面に酵母菌が付着しにくいビール用チューブを提供することができる。
本発明のビール用チューブは、少なくとも1層を有し、最内層がオレフィン系ポリマーとシリコーン系樹脂とを含有する。以下、ビール用チューブを、単に「チューブ」とも称する。
〔ビール用チューブの層構成〕
本発明のビール用チューブの層構成は、1層以上で構成されていればよく、本発明の効果を損なわない限度において、さらに層を積層した多層構造としてもよい。例えば、外層と内層とを有する2層構造や、外層と中間層と内層とを有する3層構造が挙げられる。
本発明において、「最内層」とは、ビール用チューブのうち、ビールと接する層をいう。例えば、本発明のビール用チューブが1つの層で構成される1層構造である場合には、該層が「最内層」に相当し、本発明のビール用チューブが多層構造である場合には、前記2層構造における内層、前記3層構造における内層が、各々「最内層」に相当する。また、ビール用チューブの最内層の表面のうち、ビールと接する面を「内面」と称する。
〔最内層の成分〕
本発明ビール用チューブの最内層は、オレフィン系ポリマーとシリコーン系樹脂とを含有する。ビール用チューブの最内層にオレフィン系ポリマーとシリコーン系樹脂との混合物を用いることによって、ビール用チューブの内面の撥水性が増し、菌を付着しにくくする。
前記オレフィン系ポリマーとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−メチルメタアクリレート共重合体等が挙げられ、中でもポリエチレンが好ましい。
前記オレフィン系ポリマーの分子量は、5万〜10万であることが好ましい。
前記シリコーン系樹脂としては、メチルシリコーン、フェニルシリコーン、フェニルメチルシリコーン等が挙げられ、具体的には、富士ケミカル社製、グリンベル等を好適に用いることができる。
前記シリコーン系樹脂の分子量は、30万〜100万であることが好ましい。
本発明のビール用チューブの最内層は、前記オレフィン系ポリマーと前記シリコーン系樹脂とを、前記オレフィン系ポリマー100質量部に対して前記シリコーン系樹脂3質量部〜10質量部の割合で含有することが好ましい。前記最内層中のシリコーン系樹脂の含有量が、前記オレフィン系ポリマー100質量部に対して3質量部未満となると本発明の効果を発揮しにくく、10質量部を超えると前記最内層の透明性が得られにくくなる。
ビール用チューブの最内層中のシリコーン系樹脂の含有量は、前記オレフィン系ポリマー100質量部に対して、3質量部〜7質量部とすることがより好ましい。
オレフィン系ポリマーとシリコーン系樹脂との混合物は、オレフィン系ポリマーとシリコーン系樹脂とを公知の方法で混合することにより得ることができる。例えば、オレフィン系ポリマーとシリコーン系樹脂とを加熱により溶融混合したり、酢酸エチル等の有機溶剤に溶解して混合してもよい。
〔最内層以外の層〕
本発明のビール用チューブが2層以上の多層構造である場合、前記最内層以外の他の層の材質は特に制限されず、本発明の効果を損なわない限度において、種々の材料を用いることができる。例えば、前記オレフィン系ポリマー(ポリオレフィン)、前記シリコーン系樹脂、ポリスチレン、ポリウレタン、塩化ビニル樹脂、補強糸、金属スプリング、ポリアミド、ポリエステル等を用いることができる。
本発明のビール用チューブが2層以上の多層構造である場合、前記最内層に隣接する層、例えば、前記2層構造における外層や、前記3層構造における中間層は、透明性、柔軟性、共押し出しで最内層との接着性がある材料で形成すること好ましい。
最内層との接着性がある材料としては、例えば、前記EVAや酸変性ポリオレフィンが挙げられ、中でも分子量1.5万〜3.0万のEVAが好ましい。
前記最内層以外の他の層が、本発明のビール用チューブの最外層である場合には、ビール用チューブの破損を防止するため、耐傷性や耐摩耗性のある材料を用いることが好ましい。また、ビール用チューブを折り曲げてもチューブ内のビールの流動性が損なわれないようにするため、耐屈曲性のある材料を用いることが好ましい。このような耐傷性、耐摩耗性、および耐屈曲性のある材料としては、例えば、塩化ビニル樹脂が挙げられる。
また、最内層と最外層との間に補強糸を編み上げた層を設けたり、ビール用チューブに金属スプリングを巻きつけて、ビール用チューブの補強性を向上させることも好ましい態様である。ビール用チューブの補強のための補強糸を編み上げた層の挿入や金属スプリングの巻きつけは、チューブ全体に設けてもよいし、チューブの一部、例えば、摩耗や屈曲の著しい箇所にのみ設けてもよい。
ビール用チューブの最内層の厚さは、透明性の観点から、0.1mm〜0.3mmであることが好ましい。
本発明のビール用チューブを構成する全層の厚さ(最内層の厚さを含む)は、チューブの柔軟性と成型性とを両立する観点から、2.0mm〜3.0mmであることが好ましい。
また、本発明のビール用チューブの内径は、チューブの柔軟性と成型性とを両立する観点から、4.0mm〜10.0mmであることが好ましい。
本発明のビール用チューブは、該層の材料を押し出し成型等することにより作製することができる。本発明のビール用チューブを多層構造とする場合には、最内層と、最内層に隣接する層とを共押し出し成型により形成することが好ましい。例えば、前記最内層の材料がポリエチレン−シリコーン樹脂混合物であり最外層の材料がEVAである2層構造のビール用チューブを製造するときは、ポリエチレン−シリコーン樹脂混合物とEVAとを共押し出し成型する。
本発明のビール用チューブは、例えば、ビール用チューブの一端をビール樽に接続し、他端をサーバー接続して用いることができる。前記ビール用チューブは、複数のビール用チューブを、継ぎ手を介して直列に又は並列に結合して用いてもよい。
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明はその主旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。なお、特に断りのない限り、「部」は質量基準である。
〔試験ホースの製造〕
(試験ホース1)
実施例用の試験ホース1は、内層(厚み0.1mm)が、ポリエチレン−シリコーン樹脂混合物と、外層が、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)〔三井・デュポン・ポリケミカル社製、エバフレックスP−1403〕からなる共押出し成型品(厚み2.5mm)である。
なお、内層に用いたポリエチレン−シリコーン樹脂混合物は、ポリエチレン〔日本ポリエチレン社製、カーネル KF380〕100質量部と、シリコーン樹脂〔富士ケミカル社製、グリンベル CB−30PE〕5質量部とを溶融混合することにより得た。
(試験ホース2)
比較例用の試験ホース2は、内層(厚み0.1mm)が、ポリエチレン〔日本ポリエチレン社製、カーネル KF380〕と、外層がEVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)〔三井・デュポン・ポリケミカル社製、エバフレックスP−1403C〕からなる共押出し成型品(厚み2.5mm)である。
(実施例1)
30℃の恒温室中で、10L樽中に指定菌数の指定酵母を入れた。上記のようにして製造した試験ホース1を3本用意し、それぞれを、継ぎ手で分岐させて並列につないで、10L樽とサーバーとを結合した。サーバーから毎日一定量のビールを注出し、前記酵母菌を含んだビールが試験ホース1内を流れるようにした。
なお、用いた酵母、及びその菌数、並びにビールの注出量は、下記のとおりである。
・ビール中の酵母菌数:19×10〔個〕
・酵母:Saccharomyces bayanus(サッカロマイセス バヤナス)
・ビール注出量:0.5リットル/1日
1週間毎に試験ホース1の端部を1cm切り取り、試験ホース1の内面の菌数測定を行なった。菌数測定には、日本製薬株式会社製、標準寒天培地を用いた。
結果を表1に示す。
(比較例1)
実施例1において、試験ホース1を試験ホース2に代えた他は同様にして、試験ホース2内にビールを流し、試験ホース2内面の菌数測定を行なった。
結果を表1に示す。
Figure 2010203519
前記表1中、1W、2W等は菌数測定を行なった時期を表し、例えば、「1W」は『試験ホース内にビールを最初に流してから1週間後』であることを示す。
前記表1からわかるように、比較例の試験ホース2を用いてビールを流した場合には、時間経過と共に検出される酵母菌の菌数が増加しているが、実施例の試験ホースを用いてビールを流した場合には、比較例に比べ酵母菌の検出量が少なかった。
以上のことから、本発明によれば、長期間にわたり汚れの原因となる菌の付着を抑えることができることがわかった。

Claims (3)

  1. 少なくとも1層を有し、最内層がオレフィン系ポリマーとシリコーン系樹脂とを含有するビール用チューブ。
  2. 前記最内層中の前記シリコーン系樹脂の含有量は、前記オレフィン系ポリマー100質量部に対して3質量部〜10質量部である請求項1に記載のビール用チューブ。
  3. 少なくとも2層を有し、前記最内層と前記最内層に隣接する層とが、共押出し成型により形成されている請求項1または請求項2に記載のビール用チューブ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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