JP2010194992A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録剤の残量が不足したときに、記録剤の使用量を抑制することにより印刷品質が劣化しても印刷データに基づく印刷を完了させるか、印刷データに基づく印刷は完了しないが記録剤の残量を使い切ることにより印刷品質は劣化しない印刷を行うかをユーザーが選択できるようにすることで、ユーザーに満足感を与えることのできる印刷装置を提供する。
【解決手段】検出されたインクの残量では印刷中の印刷データの印刷完了が不可能であると判定されたときに(ステップS2)、予測使用量での印刷か、インクの残量を使い切る印刷かの選択をユーザーは要求されて(ステップS3,S4)、ユーザーにより選択された印刷がプリント機構により実行される(ステップS5)。したがって、ユーザーが自ら選択したインクの使用量での印刷が行われるためユーザーは満足感を得ることができる。
【選択図】図3
【解決手段】検出されたインクの残量では印刷中の印刷データの印刷完了が不可能であると判定されたときに(ステップS2)、予測使用量での印刷か、インクの残量を使い切る印刷かの選択をユーザーは要求されて(ステップS3,S4)、ユーザーにより選択された印刷がプリント機構により実行される(ステップS5)。したがって、ユーザーが自ら選択したインクの使用量での印刷が行われるためユーザーは満足感を得ることができる。
【選択図】図3
Description
この発明は、印刷手段により、記録剤を用いて印刷データに基づき記録媒体に印刷する印刷装置に関するものである。
従来、印刷データに基づく印刷の途中でインクやトナーなどの記録剤が不足した場合に、印刷用の用紙などの記録媒体に形成されるドットを適切に間引くことにより記録剤の消費量を抑制して、印刷を最後まで行うことができるように構成された印刷装置が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載の印刷装置では、記録媒体に対して印刷データに基づく印刷を行う際に、記録媒体に形成されるドット数を印刷データに基づいて算出することで記録剤の使用量を導出する一方、記録剤の残量をセンサーなどにより検出する。そして、導出した記録剤の使用量と検出した記録剤の残量とを比較して、検出した記録剤の残量が不足すれば、記録媒体に形成されるドット数を減らすことにより記録剤の消費を抑制するように構成されている。
ところで、上記した従来の印刷装置では、記録剤の残量が不足すれば、自動的に記録剤の消費が抑制された印刷が行われる。したがって、記録剤の残量が不足すればユーザーの意図と関係なく記録剤の消費が抑制された印刷が行われるため、印刷データに基づく印刷を完了することができるものの、印刷品質がユーザーの要求を満たさないほどに劣化するおそれがあり、改善が求められていた。
この発明は、記録剤の残量が不足したときに、記録剤の使用量を抑制することにより印刷品質が劣化しても印刷データに基づく印刷を完了させるか、印刷データに基づく印刷は完了しないが記録剤の残量を使い切ることにより印刷品質は劣化しない印刷を行うかをユーザーが選択できるようにすることで、ユーザーに満足感を与えることのできる印刷装置を提供することを目的とする。
この発明にかかる印刷装置は、上記目的を達成するため、印刷手段により、記録剤を用いて印刷データに基づき記録媒体に印刷する印刷装置において、前記記録剤の残量を検出する残量検出手段と、印刷済みの前記印刷データの予め定められた所定サイズあたりの前記記録剤の使用量を導出する導出手段と、前記残量と前記導出手段による前記使用量とに基づいて、印刷中の前記印刷データの印刷が完了可能かどうかを判定する判定手段と、前記判定手段により印刷が完了不可能と判定されたときに、前記残量の範囲内であって、残りの未印刷の前記印刷データの印刷を可能とする、前記所定サイズあたりの前記記録剤の予測使用量を算出する算出手段と、前記判定手段により印刷が完了不可能と判定されたときに、前記予測使用量での印刷か、前記残量を使い切る印刷かの選択をユーザーに要求する要求手段と、前記要求手段の要求に応じてユーザーにより選択された印刷を前記印刷手段に実行させる制御手段とを備えることを特徴としている。
このように構成された発明では、残量検出手段により検出された記録剤の残量では印刷中の印刷データの印刷完了が不可能であると、導出手段により導出された記録剤の使用量に基づいて判定手段に判定されたときに、記録剤の残量の範囲内であって、残りの未印刷の印刷データの印刷を可能とする、所定サイズあたりの記録剤の予測使用量が算出手段により算出される。そして、予測使用量での印刷か、記録剤の残量を使い切る印刷かの選択をユーザーは要求手段により要求されて、ユーザーにより選択された印刷が印刷手段により実行される。すなわち、記録剤の残量が不足したときに、記録剤の使用量を予測使用量として抑制することにより印刷品質が劣化しても印刷データに基づく印刷を完了させるか、印刷データに基づく印刷は完了しないが記録剤の残量を使い切ることにより印刷品質は劣化しない印刷を行うかをユーザーが選択することができ、これによりユーザーが自ら選択した記録剤の使用量での印刷が行われるためユーザーは満足感を得ることができる。
また、前記導出手段は、前記所定サイズあたりの前記印刷データに基づく前回分の印刷に要した前記記録剤の前記使用量をカウントするカウント部を有し、前回分の印刷における前記カウント部のカウント値を前記使用量として導出するようにしてもよい。
このように構成すれば、所定サイズあたりの印刷データに基づく前回の印刷に要した記録剤の使用量をカウント部によりカウントすることで、カウントされたカウント値により容易に所定サイズの印刷データあたりの記録剤の使用量を導出できる。
また、前記要求手段は、前記残量を使い切る印刷を行うときの、全印刷に対する印刷不能となる割合をユーザーに対して報知する報知部を有する構成としてもよい。
このように構成すると、記録剤の残量を使い切る印刷を行うときの、全印刷に対する印刷不能となる割合が報知部によりユーザーに対して報知されるので、ユーザーは報知された印刷不能となる割合を参考にして、予測使用量での印刷か、残量を使い切る印刷かの選択を行うことができるため実用的である。
また、前記要求手段は、前記予測使用量での印刷を行うときの予測印刷画像と、前記残量を使い切る印刷を行うときの予想印刷画像とを表示する表示部を有する構成としてもよい。
このような構成とすれば、予測使用量での印刷を行うときの予測印刷画像と、残量を使い切る印刷を行うときの予想印刷画像とが表示部に表示されるため、ユーザーは表示部に表示された画像を参考にして、予測使用量での印刷か、残量を使い切る印刷かの選択を行うことができるため、ユーザーはますます一層の満足感を得ることができる。
また、前記判定手段により印刷が完了不可能と判定されたときに、印刷終了後に前記記録剤の購入を促す告知をユーザーに対して行う告知手段をさらに備える構成としてもよい。
このように構成すれば、判定手段により印刷が完了不可能と判定されたときに、印刷終了後に記録剤の購入を促す告知が告知手段によりユーザーに対して行われるため、特に予測使用量での印刷が行われて、記録剤の残量が不足するのにも関わらず印刷データの印刷が完了したときに、ユーザーが記録剤の購入を忘れるのを防止できる。
図1は本発明の印刷装置の一実施形態であるインクジェットプリンター1を示す斜視図である。また、図2はインクジェットプリンター1の内部構成の概略を示す図である。図1に示すインクジェットプリンター1では、プリンター本体2の内部にプリント機構50が内蔵されている。プリント機構50は、トレイ4から搬送される用紙Pの送り方向(副走査方向)とほぼ直交する幅方向(主走査方向)に往復移動するキャリッジ53を備えており、キャリッジ53の下部には印刷ヘッド55が設けられている。そして、インクジェットプリンター1の全体の制御を司るコントローラー20(図2参照)からの動作指令に応じてローディング(LD)ローラー(図示省略)および紙送りローラー(図示省略)により用紙トレイ4から印刷位置に搬送された用紙Pに、キャリッジ53と一体的に往復移動する印刷ヘッド55からインク(本発明の「記録剤」に相当)を吐出して画像を形成することにより用紙Pへの印刷データに基づく印刷を実行する。こうして印刷された用紙Pが搬送ローラー56によりプリンター本体2の前側下部に開口する排出口2aから排紙される。次に、インクジェットプリンター1について詳細に説明する。
図2に示すように、本実施形態のインクジェットプリンター1は、USBインターフェースやパラレルインターフェースなどにより構成されたインターフェース24を介してホストコンピューターPCと通信可能に接続されるように構成されている。そして、ホストコンピューターPCでは、プログラムおよびCPUにより構成されたプリンタードライバーにより、画像データや文書データを印刷データに変換する処理が実行され、これらの印刷データおよび印刷指令がホストコンピューターPCからインクジェットプリンター1に送信される。また、図1に示すように、プリンター本体2の上面には、文字や図形、記号などを表示する例えばLCDにより構成された表示部9が設けられており、ユーザーに対する各種メッセージを表示可能に構成されている。
また、プリンター本体2の上面の表示部9の側方には、ボタン群10が設けられており、電源のオンオフを行うための電源ボタン、メインメニュー画面を呼び出すためのメニューボタン、操作を途中でキャンセルしたり用紙Pへの印刷を途中で中断したりするためのキャンセルボタン、表示部9に表示された複数の選択肢の中から所望の選択肢を選択したりカーソルを移動したりするときに操作される上下左右の各矢印ボタン、この上下左右の各矢印ボタンの中央に配置され各矢印ボタンによって選択されている選択肢に決定したことを指示するためのOKボタン、表示部9での画面表示を切り替えるための表示切替ボタンなどで構成されている。
次に、図2を参照して、インクジェットプリンター1のコントローラー20の構成について説明する。インターフェース24に接続されたコントローラー20のシステムバス21には、CPU25、ROM26、RAM27、印刷コントローラー28、不揮発性メモリー29、LCDコントローラー30、インク残量検出部31などが接続されている。
CPU25は、プリント機構50の動作制御を実行するための演算処理などを行う。また、CPU25は、ROM26に記憶されたプログラムを実行することで印刷コントローラー28に対し印刷制御において必要な指令や、用紙Pの送り込み処理および排出処理の指令などを出力するように構成されている。また、CPU25は、ボタン群10を構成する各操作ボタンがユーザーにより押されたかどうかを一定周期、例えば200msec間隔でチェックするポーリングを行っており、これによりユーザーがいずれかの操作ボタンを操作したことが検知されると、操作されたボタンに応じた受付処理を実行する。例えば、装置の電源が投入された状態で電源ボタンがユーザーにより押下されると、装置各部への電源供給を停止する。その他のCPU25の機能については後で詳細に説明する。
ROM26は、CPU25の制御に必要なプログラム(ファームウェア)などを記憶する。RAM27には一時的に外部から入力された印刷データなどのデータが記憶され、不揮発性メモリー29にはCPU25の制御に必要な各種データやテーブルなどが格納される。
LCDコントローラー30には、インターフェース24を介して与えられる印刷データに対し、表示部9に表示するために必要な処理を行うための画像処理モジュール30aが設けられている。また、画像処理モジュール30aは、表示部9に表示させるためのメニュー画面などのプリンター固有の画像に対応する画像データや、アイコン、ユーザーに対するメッセージなど、表示部9に表示される画像データを生成する機能を有している。そして、画像処理モジュール30aにより生成された画像データがLCDコントローラー30により表示部9に表示される。
また、インク残量検出部31は、インクカートリッジ54のインク残量を各色ごとに検出して管理する。インク残量検出部31は、初期値(初期充填量)を取得する初期値取得機能(図示省略)と、インク消費量を算出するインク消費量算出機能(図示省略)と、初期値およびインク消費量からインク残量を算出するインク残量算出機能(図示省略)とを備えている。これらの各機能は、ハードウェア回路またはソフトウェアで、あるいはハードウェア回路とソフトウェアとの共同により実現される。
インク残量の管理方法としては、種々の方法を採用することが可能であるが、本実施形態においては、例えばインク滴の吐出回数および吐出量に基づいてインク消費量算出機能がインク消費量を算出する。そして、インク残量算出機能は、前回のインク残量(新品カートリッジの場合は初期充填量)からインク消費量を差し引くことによりインク残量を算出し、そのインク残量をカートリッジメモリーに更新記憶する。なお、インク残量算出方法はこれに限らず、例えば光センサーや静電容量型センサー等のセンサーを用いてインク残量を直接的に計測する構成を採用してもよい。また、インク残量算出機能は、印刷ヘッド55のクリーニングにおいて消費されるインクもインク消費量として算出するように構成されている。
なお、CPU25および印刷コントローラー28の詳細な構成および動作、不揮発性メモリー29に格納されたインク情報29aについては後で詳細に説明する。
次に、プリンター本体2の背面側に配設された自動給紙装置3について説明する。自動給紙装置(Auto Sheet Feeder)3には、複数の用紙Pを貯蔵する用紙トレイ4と、載置板5およびエッジガイド6を有する用紙ガイド7が取付けられている。エッジガイド6は、固定エッジガイドと、自動給紙装置3による用紙Pの送り方向とほぼ直交する用紙Pの幅方向にスライド可能な可動エッジガイドとを有し、用紙Pの幅に合わせてガイド幅、すなわち、可動エッジガイドのエッジガイド位置を調整可能に構成され、自動給紙装置3により用紙トレイ4から搬送される用紙Pをガイドするように構成されている。そして、用紙ガイド7が有するエッジガイド6の可動エッジガイドの位置調整を行ってガイド幅を調整することで、用紙トレイ4はL判サイズ〜A3サイズまでの複数サイズの用紙Pを貯蔵可能に構成されている。
また、自動給紙装置3は用紙トレイ4に貯蔵された印刷用の用紙Pを用紙ガイド7に沿って1枚ずつプリンター本体2内の印刷ヘッド55の位置、すなわち印刷位置に送り込む搬送機構(図示省略)を備えている。搬送機構は、プリンター本体2の背面部にある載置板5の下端付近に載置板5に対向して配置されたローディングローラー(図示省略)と、ローディングローラーの下流側であって印刷キャリッジ53の上流側に配置された紙送りローラー(図示省略)と、キャリッジ53の下流側に配置された搬送ローラー56とを有している。また、ローディングローラーの用紙送り方向の下流側には、ガイドが配置されている。そして、用紙トレイ4および載置板5上の用紙Pのうち一番上の1枚にローディングローラーがその円弧面で当接しながら回転することで、その用紙Pが紙送りローラーまで送り込まれる。
また、搬送機構は、印刷コントローラー28からの制御指令により制御され、印刷コントローラー28から出力される用紙送りの制御ステップ毎に予め設定された所定の送り量ずつ用紙Pを搬送するように構成されている。すなわち、ローディングローラー、紙送りローラーおよび搬送ローラー56は、印刷コントローラー28からの制御ステップに基づいてローラー駆動回路(図示省略)により駆動される図示省略された紙送りモーターにより回転されるように構成されている。また、ローディングローラーと紙送りモーターとは、動力伝達の切断・接続の切換えをするクラッチを介して連結されている。したがって、用紙トレイ4から用紙Pを紙送りローラーまで送り込むときはクラッチが接続状態に切換えられ、これによりローディングローラーが駆動される。
次に、図2を参照して、用紙トレイ4から送り込まれた用紙Pに対して印刷を実行するプリント機構50について説明する。このプリント機構50には、図2に示すように、キャリッジ53が左右方向にループ状に架け渡されたタイミングベルト51により駆動されガイド52に沿って左右(主走査方向)に往復動する。このキャリッジ53には、紙端検出センサー57が設けられ、用紙Pの左右端や上下端を検出する。つまり、紙端検出センサー57は、用紙トレイ4から送り込まれた用紙Pに対して印刷前にキャリッジ53が左右方向に走査したときにその用紙Pの左右端を検出して用紙幅の認識を可能にしたり、搬送機構により上流から下流へと搬送される用紙Pの先端と後端が通過するのを検出して用紙Pの長さの認識を可能にしたりする。
また、このキャリッジ53には、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック等の各色のインクを個別に収容したインクカートリッジ54が搭載されている。これらのインクカートリッジ54はそれぞれ印刷ヘッド55に接続されている。そして、印刷ヘッド55はインクカートリッジ54からのインクに圧力をかけてノズル(図示省略)から用紙Pに向かってインクを吐出する。この実施形態では、印刷ヘッド55は圧電素子に電圧をかけることにより該圧電素子を変形させてインクを加圧する方式を採用しているが、発熱抵抗体(例えばヒーターなど)に電圧をかけインクを加熱して発生した気泡によりインクを加圧する方式を採用してもよい。こうして印刷された用紙Pは搬送ローラー56によって排出口2aへ送り出される。
次に、コントローラー20を構成するCPU25および印刷コントローラー28について主に図2を参照しつつ、詳細に説明する。CPU25は印刷コントローラー28を介して自動給紙装置3およびプリント機構50を制御する制御手段として機能し、印刷コントローラー28は、CPU25からの制御指令に応じて自動給紙装置3およびプリント機構50を制御する。すなわち、印刷コントローラー28には、ヘッド駆動回路(図示省略)、ベルト駆動回路(図示省略)、ローラー駆動回路(図示省略)が接続されている。そして、印刷コントローラー28はヘッド駆動回路を介して印刷ヘッド55を制御することにより用紙Pに対してインクを吐出する。また、印刷コントローラー28は、ベルト駆動回路を介してキャリッジモーター(図示省略)を制御することによりキャリッジ53の往復移動を実行する。また、印刷コントローラー28は、ローラー駆動回路を介して紙送りモーター(図示省略)を制御することにより搬送ローラー56、紙送りローラーおよびローディングローラーをそれぞれ任意のタイミングで回転させる。本実施形態では、用紙Pへの印刷を指示する印刷指令には、少なくとも用紙Pの紙種、紙サイズに関する情報が含まれており、印刷コントローラー28は印刷指令に応じて、用紙Pを搬送するように搬送機構を制御するように構成されている。
また、印刷コントローラー28はホストコンピューターPCから入力された印刷データのコマンドを解釈するとともにデータ展開を行い、このデータなどに基づいてヘッド駆動回路を介して印刷ヘッド55を制御するように構成されている。このように、印刷コントローラー28は、プリント機構50を駆動して印刷制御を行うとともに、CPU25を介した印刷指令に基づいて用紙Pの送り込み処理および排出処理などを行う。
図2に示すように、CPU25はROM26に格納されたプログラムを実行することにより、以下で説明する各手段としての機能を実現するように構成されている。
残量検出手段25aは、インク残量検出部31によりカートリッジメモリーに記録更新されたインクの残量を検出する。
導出手段25bは、印刷済みの印刷データの予め定められた所定サイズあたりの、すなわたし、本実施形態では1枚の用紙Pあたりのインクの使用量を導出する。具体的には、導出手段25bはカウント部25b1を有している。そして、カウント部25b1は、所定サイズ、すなわち1枚の用紙Pあたりの印刷データに基づく前回分の印刷に要したインクの使用量をカウントし、導出手段25bは、前回分の印刷におけるカウント部25b1のカウント値を1枚の用紙Pあたりのインクの使用量として導出する。導出手段25bにより導出された1枚の用紙Pあたりのインクの使用量はインク情報29aとしてCPU25により不揮発性メモリー29に格納される。
判定手段25cは、残量検出手段25aにより検出されたインク残量と、導出手段25bにより導出された1枚の用紙Pあたりのインクの使用量とに基づいて、印刷中の印刷データの印刷が完了可能かどうかを判定する。すなわち、導出手段25bにより導出された1枚の用紙Pあたりのインク使用量から、残りの未印刷の印刷データのすべてを印刷するのに必要なインクの消費量を算出し、
(インク残量)≧(インク消費量)
であれば、残りの印刷データに基づく印刷が完了可能であると判定し、
(インク残量)≦(インク消費量)
であれば、残りの印刷データに基づく印刷が完了不可能であると判定する。
(インク残量)≧(インク消費量)
であれば、残りの印刷データに基づく印刷が完了可能であると判定し、
(インク残量)≦(インク消費量)
であれば、残りの印刷データに基づく印刷が完了不可能であると判定する。
算出手段25dは、判定手段25cにより印刷が完了不可能であると判定されたときに、インク残量の範囲内であって、残りの未印刷の印刷データの印刷を可能とする、1枚の用紙Pあたりのインクの予測使用量を算出する。すなわち、
(インク残量)≧(インク消費量)×α
となるように、
α≦(インク残量)/(インク消費量)
を満足するαを算出することにより、1枚の用紙Pあたりのインクの予測使用量を算出する。
(インク残量)≧(インク消費量)×α
となるように、
α≦(インク残量)/(インク消費量)
を満足するαを算出することにより、1枚の用紙Pあたりのインクの予測使用量を算出する。
要求手段25eは、判定手段25cにより印刷が完了不可能と判定されたときに、LCDコントローラー30を介して表示部9に、算出手段25dにより算出された予測使用量での印刷か、インクの残量を使い切る印刷かの選択をユーザーに要求するアイコン表示を行う(図4参照)。このとき、要求手段25eは、インク残量を使い切る印刷を行うときの、未印刷の印刷データのすべてを印刷する全印刷に対する印刷不能となる割合をLCDコントローラー30を介して表示部9に表示することによりユーザーに報知する(図4参照)。また、要求手段25eは、算出手段25dにより算出されたインクの予測使用量での印刷を行うときの予測印刷画像pIMGと、インクの残量を使い切る印刷を行うときの予想印刷画像IMGとをLCDコントローラー30を介して表示部9に表示する(図4参照)。
告知手段25fは、判定手段25cにより印刷が完了不可能と判定されたときに、LCDコントローラー30を介して表示部9に印刷終了後にインクの購入を促す表示を行うことにより、ユーザーにインクの購入を促す告知を行う。
また、ユーザーは、要求手段25eにより表示部9に表示されたユーザーに対して選択を要求するアイコン表示に対して、ボタン群10を操作することにより任意のアイコンを選択することで、算出手段25dにより算出された予測使用量での印刷か、インクの残量を使い切る印刷かを選択することができる。そして、CPU25は、要求手段25eの要求に応じてユーザーにより選択された印刷を印刷コントローラー28を介してプリント機構50に実行させる。
以上のように、要求手段25e、表示部9により、本発明の「報知部」が構成されている。また、告知手段25f、表示部9により本発明の「告知手段」が構成されている。次に、図3および図4を参照して、用紙Pに対して印刷が行われるときに実行される印刷処理について説明する。
図3は印刷処理を示すフローチャートである。図4は表示部9に表示される表示画面の一例を示す図である。図3に示す印刷処理は用紙Pに対する印刷が行われるときに実行される処理であり、不揮発性メモリー29に格納されたインク情報29aに基づいた判定が行われる。図3に示すように、ホストコンピューターPCから印刷指令が与えられると、導出手段25bにより不揮発性メモリー29に格納されたインク情報29a、すなわち、前回分の印刷における1枚の用紙Pあたりのインクの使用量が取得されて、未印刷の印刷データの印刷に要するインクの消費量が導出される(ステップS1)。なお、1ページ目の印刷が行われるときは、導出手段25bは、1枚の用紙Pにインクにより形成されるドット数を印刷データに基づいて算出し、これにより1枚の用紙Pあたりのインクの使用量が導出される。
次に、残量検出手段25aにより検出されたインクの残量と、導出手段25bにより検出されたインクの使用量とに基づいて、印刷中であって未印刷の印刷データの印刷が完了可能であるかどうかが判定手段25cにより判定される(ステップS2)。ステップS2においてYESと判定されれば、1ページ分の印刷が行われる(ステップS9)。このとき、カウント部25b1により、1ページ分の印刷に要したインクの使用量がカウントされる。そして、1ページ分の印刷が終了すれば、不揮発性メモリー29に格納されたインク情報29aが、ステップS9においてカウントされたインクの使用量に更新される(ステップS10)。
続いて、ステップS11において、残ページ、すなわち、未印刷の印刷ページがあるかどうかがCPU25により判定されて、NOと判定されれば処理を終了し、YESと判定されればステップS1からの処理を繰返し実行する。
また、ステップS2においてNOと判定されれば、算出手段25dにより、インク残量の範囲内であって、残りの未印刷の印刷データの印刷を可能とする、1枚の用紙Pあたりのインクの予測使用量が算出される(図4の「間引きB」参照)。なお、本実施形態では、未印刷の印刷データの印刷は完了できないが、本来の印刷品質よりも少し劣化した印刷品質となるインクの使用量も導出されるように構成されている(図4の「間引きA」参照)。そして、要求手段25eにより、現在のインクの使用量では印刷データの印刷が完了不可能であることが、表示部9に図4に示すような表示が行われることによりユーザーに報知される。図4に示すように、表示部9には、インク残量を使い切る印刷を行うときの、全印刷に対する印刷不能となる割合と、算出手段25dにより算出されたインクの使用量での印刷を行うときの予測印刷画像pIMGと、インク残量を使い切る印刷を行うときの予想印刷画像IMGとが表示される。
次に、表示部9に表示された、
「間引かず印刷」、
「間引きA印刷」、
「間引きB印刷」、
「印刷中止」、
「インク交換」、
のアイコン群のいずれかが、ユーザーがボタン群10を操作することにより選択される(ステップS4)。
「間引かず印刷」、
「間引きA印刷」、
「間引きB印刷」、
「印刷中止」、
「インク交換」、
のアイコン群のいずれかが、ユーザーがボタン群10を操作することにより選択される(ステップS4)。
ステップS4においてYESと判定されれば、すなわち、ユーザーにより「間引きA印刷」または「間引きB印刷」が選択されれば、ステップS5において、選択に応じたインクの使用量が設定されてステップS9からの処理が実行される。一方、ステップS4においてNOと判定されれば「インク交換」が選択されたかどうかが判定される(ステップS6)。ステップS6においてYESと判定されれば、インク交換が終了するまで待機し(ステップS7でNO)、インク交換が完了すれば通常のインク使用量でステップS9からの処理を実行する(ステップS7でYES、ステップS8でNO)。
また、ステップS5においてNOと判定されれば「印刷中止」が選択されたかどうかが判定される(ステップS8)。ステップS8でYESと判定されれば処理を終了する。一方、NOと判定されれば通常のインク使用量でステップS9からの処理を実行する。
なお、ステップS2において、判定手段25cにより全ページの印刷が不可能であると判定されれば、印刷処理の終了後、インクの購入を促す告知が告知手段25fにより表示部9に表示される。
以上のように、導出手段25bにより導出されたインクの使用量に基づいて、残量検出手段25aにより検出されたインクの残量では印刷中の印刷データの印刷完了が不可能であると判定手段25cに判定されたときに、インクの残量の範囲内であって、残りの未印刷の印刷データの印刷を可能とする、1枚の用紙Pあたりのインクの予測使用量が算出手段25dにより算出される。そして、予測使用量での印刷か、インクの残量を使い切る印刷かの選択をユーザーは要求手段25eにより要求されて、ユーザーにより選択された印刷がプリント機構50により実行される。すなわち、インクの残量が不足したときに、インクの使用量を予測使用量として抑制することにより印刷品質が劣化しても印刷データに基づく印刷を完了させるか、印刷データに基づく印刷は完了しないがインクの残量を使い切ることにより印刷品質は劣化しない印刷を行うかをユーザーが選択することができ、これによりユーザーが自ら選択したインクの使用量での印刷が行われるためユーザーは満足感を得ることができる。
また、1枚の用紙Pあたりの印刷データに基づく前回の印刷に要したインクの使用量をカウント部25b1によりカウントすることで、カウントされたカウント値により容易に1枚の用紙Pあたりの印刷データを印刷するときのインクの使用量を導出できる。
また、インクの残量を使い切る印刷を行うときの、全印刷に対する印刷不能となる割合が表示部9によりユーザーに対して報知されるので、ユーザーは報知された印刷不能となる割合を参考にして、予測使用量での印刷か、残量を使い切る印刷かの選択を行うことができるため実用的である。
また、予測使用量での印刷を行うときの予測印刷画像pIMGと、インクの残量を使い切る印刷を行うときの予想印刷画像IMGとが表示部9に表示されるため、ユーザーは表示部9に表示された画像を参考にして、予測使用量での印刷か、インクの残量を使い切る印刷かの選択を行うことができるため、ユーザーはより一層の満足感を得ることができる。
また、判定手段25cにより印刷が完了不可能と判定されたときに、印刷終了後にユーザーに対してインクの購入を促す告知が表示部9に表示されるため、特に予測使用量での印刷が行われて、インクの残量が不足するにも関わらず印刷データの印刷が完了したときに、ユーザーがインクの購入を忘れるのを防止できる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記した実施形態では本発明の記録剤としてインクを採用したが、トナーやインクリボンを本発明の記録剤として採用してもよい。また、本発明の記録媒体としては、上記した用紙Pに限られず、CDなど、種々の記録媒体を採用することができる。また、ホストコンピューターPCおよびインクジェットプリンター1により本発明の印刷装置を構成し、プリンタードライバーによりホストコンピューターPCのモニターが本発明の「報知部」、「表示部」、「告知手段」として機能するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、インクカートリッジ方式のインクジェットプリンター1を例として説明したが、その他のインクジェット式プリンター等にも本発明を適用してもよい。また、記録剤を用いて印刷データに基づき記録媒体に印刷するレーザープリンターなどの印刷装置に本発明を広く適用できる。
1…インクジェットプリンター(印刷装置)、9…表示部(告知手段)、25…CPU(制御手段)、25a…残量検出手段、25b…導出手段、25b1…カウント部、25c…判定手段、25d…算出手段、25e…要求手段、25f…告知手段、50…プリント機構(印刷手段)、P…用紙(記録媒体)、IMG…予想印刷画像、pIMG…予測印刷画像
Claims (5)
- 印刷手段により、記録剤を用いて印刷データに基づき記録媒体に印刷する印刷装置において、
前記記録剤の残量を検出する残量検出手段と、
印刷済みの前記印刷データの予め定められた所定サイズあたりの前記記録剤の使用量を導出する導出手段と、
前記残量と前記導出手段による前記使用量とに基づいて、印刷中の前記印刷データの印刷が完了可能かどうかを判定する判定手段と、
前記判定手段により印刷が完了不可能と判定されたときに、前記残量の範囲内であって、残りの未印刷の前記印刷データの印刷を可能とする、前記所定サイズあたりの前記記録剤の予測使用量を算出する算出手段と、
前記判定手段により印刷が完了不可能と判定されたときに、前記予測使用量での印刷か、前記残量を使い切る印刷かの選択をユーザーに要求する要求手段と、
前記要求手段の要求に応じてユーザーにより選択された印刷を前記印刷手段に実行させる制御手段と
を備えることを特徴とする印刷装置。 - 前記導出手段は、
前記所定サイズあたりの前記印刷データに基づく前回分の印刷に要した前記記録剤の前記使用量をカウントするカウント部を有し、
前回分の印刷における前記カウント部のカウント値を前記使用量として導出する請求項1に記載の印刷装置。 - 前記要求手段は、
前記残量を使い切る印刷を行うときの、全印刷に対する印刷不能となる割合をユーザーに対して報知する報知部を有する請求項1または2記載の印刷装置。 - 前記要求手段は、
前記予測使用量での印刷を行うときの予測印刷画像と、前記残量を使い切る印刷を行うときの予想印刷画像とを表示する表示部を有する請求項1ないし3のいずれかに記載の印刷装置。 - 前記判定手段により印刷が完了不可能と判定されたときに、印刷終了後に前記記録剤の購入を促す告知をユーザーに対して行う告知手段をさらに備える請求項1ないし4のいずれかに記載の印刷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009045384A JP2010194992A (ja) | 2009-02-27 | 2009-02-27 | 印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009045384A JP2010194992A (ja) | 2009-02-27 | 2009-02-27 | 印刷装置 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP2010194992A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016022727A (ja) * | 2014-07-24 | 2016-02-08 | 株式会社リコー | 孔版印刷装置及び孔版印刷方法 |
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2009
- 2009-02-27 JP JP2009045384A patent/JP2010194992A/ja not_active Withdrawn
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