JP2010194603A - 摩擦撹拌接合装置及びこれに使用する摩擦攪拌接合用ボールねじ軸 - Google Patents
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Abstract
【課題】ボールねじ軸の外径及び負荷容量を大きくすることなく小型化及び軽量化することができる摩擦撹拌用ボールねじ及びこれを備えた摩擦撹拌接合装置を提供する。
【解決手段】接合ツール23を支持するスプライン付きボールねじ軸20と、該スプライン付きボールねじ軸20の軸方向移動及び回転を制御する駆動機構9,10とを備え、前記スプライン付きボールねじ軸20をボールねじ軸方向に移動させ、前記接合ツール23とワークとを接触させた状態で、前記スプライン付きボールねじ軸20の回転及び押圧によって接合ツール23とワークとの接合部で発生する摩擦熱で溶融し、撹拌して前記ワークを接合する摩擦撹拌接合装置4において、前記スプライン付きボールねじ軸20の一端に前記接合ツール23が一体形成されている。
【選択図】図2
【解決手段】接合ツール23を支持するスプライン付きボールねじ軸20と、該スプライン付きボールねじ軸20の軸方向移動及び回転を制御する駆動機構9,10とを備え、前記スプライン付きボールねじ軸20をボールねじ軸方向に移動させ、前記接合ツール23とワークとを接触させた状態で、前記スプライン付きボールねじ軸20の回転及び押圧によって接合ツール23とワークとの接合部で発生する摩擦熱で溶融し、撹拌して前記ワークを接合する摩擦撹拌接合装置4において、前記スプライン付きボールねじ軸20の一端に前記接合ツール23が一体形成されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、接合ツールを支持するスプライン付きボールねじ軸と、該スプライン付きボールねじ軸の軸方向移動及び回転を制御する駆動機構とを備え、前記スプライン付きボールねじをボールねじ軸方向に移動させ、前記接合ツールとワークとを接触させた状態で、前記スプライン付きボールねじ軸の回転及び押圧によって接合ツールとワークとの接合部で発生する摩擦熱で溶融し、撹拌して前記ワークを接合する摩擦撹拌接合装置及びこれに使用する摩擦攪拌接合用ボールねじ軸に関する。
従来のスプライン付きボールねじとしては、例えば特許文献1〜4に記載されているものが知られている。
これら特許文献1〜4には、ボールねじ軸と、このボールねじ軸の外周面に形成されたボールねじ溝と対向するボールねじ溝を内周面に有するボールねじナットと、ボールねじ軸の外周面に形成されたボールスプライン溝と対向するボールスプライン溝を内周面に有するボールスプラインナットとを備えており、ボールねじ軸及びボールねじナットのボールねじ溝間とボールねじ軸及びボールスプラインナットのボールスプライン溝とに多数のボールが一列に配設された摩擦撹拌接合用ボールねじの基本構造が記載されている。
これら特許文献1〜4には、ボールねじ軸と、このボールねじ軸の外周面に形成されたボールねじ溝と対向するボールねじ溝を内周面に有するボールねじナットと、ボールねじ軸の外周面に形成されたボールスプライン溝と対向するボールスプライン溝を内周面に有するボールスプラインナットとを備えており、ボールねじ軸及びボールねじナットのボールねじ溝間とボールねじ軸及びボールスプラインナットのボールスプライン溝とに多数のボールが一列に配設された摩擦撹拌接合用ボールねじの基本構造が記載されている。
これらの特許文献1〜4に記載された従来例のスプライン付きボールねじのボールねじナット及びボールスプラインナットは、外周に軸受を設けることで、ナット回転で用いることができる。そこで、特許文献5に記載されているものが知られている。
この特許文献5の従来例には、入力側回転軸に増速比Zを有する回転伝達機構を介して増速結合される出力軸を連結し、前記入力側回転軸の回転角αを360度未満に規制しつつ前記出力軸の回転角βをα×Zとして360度以上の回転角度を許容する回転伝達制御機構が記載されている。
この特許文献5の従来例には、入力側回転軸に増速比Zを有する回転伝達機構を介して増速結合される出力軸を連結し、前記入力側回転軸の回転角αを360度未満に規制しつつ前記出力軸の回転角βをα×Zとして360度以上の回転角度を許容する回転伝達制御機構が記載されている。
このようなスプライン付きボールねじは、例えばボールねじナットが回転するとボールねじ軸が軸方向に移動し、ボールスプラインナットが回転するとボールねじ軸が回転するので、従来スカラー型ロボットのZ−θ軸アクチュエータとして用いられている。
ここで、スプライン付きボールねじは、図11に示すように、スプライン付きボールねじ軸100の外周面に回転駆動可能なボールねじナット101及びボールスプラインナット102を備えている。そして、ボールねじナット101は、回転伝達手段103を介して図示しないモータによって回転駆動されている。また、ボールスプラインナット102は、回転伝達手段104を介して図示しないモータによって回転駆動されている。
ここで、スプライン付きボールねじは、図11に示すように、スプライン付きボールねじ軸100の外周面に回転駆動可能なボールねじナット101及びボールスプラインナット102を備えている。そして、ボールねじナット101は、回転伝達手段103を介して図示しないモータによって回転駆動されている。また、ボールスプラインナット102は、回転伝達手段104を介して図示しないモータによって回転駆動されている。
ここで、スプライン付きボールねじ軸100の軸方向移動は、ボールねじナット101の回転数をN1とし、ボールスプラインナット102の回転数をN2とし、スプライン付きボールねじ軸100の長さをLとすると、
|N1−N2|×L
で表すことができ、スプライン付きボールねじ軸100の回転数はN2となる。
また、従来の摩擦撹拌接合装置としては、特許文献6及び特許文献7に記載されているものが知られている。
|N1−N2|×L
で表すことができ、スプライン付きボールねじ軸100の回転数はN2となる。
また、従来の摩擦撹拌接合装置としては、特許文献6及び特許文献7に記載されているものが知られている。
特許文献6に記載された従来例には、高速回転する回転子を軸線の方向に移動させ、回転子の回転子本体に連なる先端部を被接合物に押圧し、回転により前記先端部と前記被接合物の接触との摩擦熱で前記接触部を軟化させ、撹拌して被接合物を接合する摩擦撹拌接合装置が記載されている。
特許文献7に記載された従来例には、高速回転する回転子を回転軸線方向に移動させ、先端部を被接合物に押圧し、回転により前記先端部と前記被接合物との接触部の摩擦熱で軟化させ、撹拌して被接合物を接合する摩擦撹拌接合装置が記載されている。
特許文献7に記載された従来例には、高速回転する回転子を回転軸線方向に移動させ、先端部を被接合物に押圧し、回転により前記先端部と前記被接合物との接触部の摩擦熱で軟化させ、撹拌して被接合物を接合する摩擦撹拌接合装置が記載されている。
しかしながら、上記特許文献5に記載された従来例にあっては、ボールねじ軸を高速で回転し、ボールねじ軸の軸方向移動を1mm/sec等の低速で制御するといった用途の場合は、ボールねじナットとボールスプラインナットとを別々の駆動源で制御すると、一方の駆動源が異常停止した際に、N1=0又はN2=0となり、ボールねじ軸がN1×L又はN2×Lで軸方向移動してしまう。さらに、N1及びN2の一方が制御を失い、回転が不確定になると、軸方向移動が生じないようにもう一方の回転数を|N1−N2|=0と制御することができなくなる。そうすると、ボールねじ軸は急激に移動し機械の構造によって定まるストローク端に衝突するなど、安全上の問題が生じてしまうという未解決の課題がある。
また、特許文献6及び7に記載された従来例にあっては、軸方向移動の伝達手段であるボールねじ軸と接合ツールを回転させる回転軸とが同軸上に構成することで、回転軸を保持する移動体にモーメントがかからないようにしている。しかし、これら従来例は、ボールねじ溝とボールスプライン溝とが夫々異なる軸に形成されている。すなわち、例えば中空形状のボールねじ軸の外周面にボールねじ溝を形成し、ボールねじ軸内に回転軸を挿通されている。そして、その回転軸は、スプライン溝によって回転が伝達されている。この場合の回転軸は、危険速度の観点からある程度の外径が必要となり、ボールねじ軸の内径がさらに大きくなり、ボールねじ軸の外径を大きくせざる得ないことから、結果的に外径の大きいボールねじ軸を採用することになり、装置が大型化してしまうという未解決の課題がある。
さらに、特許文献6及び7に記載された従来例にあっては、接合ツールを容易に交換できるように工具脱着機構によって保持しているが、この工具脱着機構によって重量が増加するという未解決の課題がある。
さらにまた、特許文献6及び7に記載された従来例には、ボールねじ軸に接合ツールを装着する際に、ボールねじ軸に接合ツールを同軸上に装着することができないと偏心を引き起こし、ボールねじナット、ボールスプラインナット及びこれらを回転自在に保持する軸受に接合時の加圧によるモーメント負荷が伴う負荷がかかる。このため、ボールねじ軸の一端の質量が大きいほどその影響が大きくなり、音響の低減や装置の寿命等のためにボールねじナット、ボールスプラインナット及びこれらを回転自在に保持する軸受の剛性を上げなくてはならないという未解決の課題がある。
さらにまた、特許文献6及び7に記載された従来例には、ボールねじ軸に接合ツールを装着する際に、ボールねじ軸に接合ツールを同軸上に装着することができないと偏心を引き起こし、ボールねじナット、ボールスプラインナット及びこれらを回転自在に保持する軸受に接合時の加圧によるモーメント負荷が伴う負荷がかかる。このため、ボールねじ軸の一端の質量が大きいほどその影響が大きくなり、音響の低減や装置の寿命等のためにボールねじナット、ボールスプラインナット及びこれらを回転自在に保持する軸受の剛性を上げなくてはならないという未解決の課題がある。
さらにまた、特許文献6及び7に記載された従来例は、ボールねじ軸と別体である接合ツールが消耗品であることから、接合ツールを交換して用いるものであり、接合駆動部は何本もの接合ツールの寿命に合わせて寿命計算するため、ボールねじ軸が負荷容量の大きいものでなければならないという未解決の課題がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、ボールねじ軸の外径及び負荷容量を大きくすることなく小型化及び軽量化することができる摩擦撹拌接合装置及びこれに使用するスプライン付きボールねじ軸を提供することを目的としている。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、ボールねじ軸の外径及び負荷容量を大きくすることなく小型化及び軽量化することができる摩擦撹拌接合装置及びこれに使用するスプライン付きボールねじ軸を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に係る摩擦撹拌接合装置は、接合ツールを支持するスプライン付きボールねじ軸と、該スプライン付きボールねじ軸の軸方向移動及び回転を制御する駆動機構とを備え、前記スプライン付きボールねじ軸をボールねじ軸方向に移動させ、前記接合ツールとワークとを接触させた状態で、前記スプライン付きボールねじ軸の回転及び押圧によって接合ツールとワークとの接合部で発生する摩擦熱で溶融し、撹拌して前記ワークを接合する摩擦撹拌接合装置において、前記スプライン付きボールねじ軸の一端に前記接合ツールが一体形成されていることを特徴としている。
また、請求項2に係る摩擦撹拌接合装置は、接合ツールを支持するスプライン付きボールねじ軸と、該スプライン付きボールねじ軸の軸方向移動及び回転を制御する駆動機構とを備え、前記スプライン付きボールねじ軸をボールねじ軸方向に移動させ、前記接合ツールとワークとを接触させた状態で、前記スプライン付きボールねじ軸の回転及び押圧によって接合ツールとワークとの接合部で発生する摩擦熱で溶融し、撹拌して前記ワークを接合する摩擦撹拌接合装置において、前記スプライン付きボールねじ軸は、ボールねじ溝とボールスプライン溝とを有し、前記駆動機構は、前記ボールねじ溝に対向して転動体転動通路を形成するボールねじ溝を有するボールねじナットと、前記ボールスプライン溝に対向して転動体転動通路を形成するボールスプライン溝を有するボールスプラインナットと、前記転動体転動通路に充填される多数の転動体と、前記ボールねじナット及びボールスプラインナットに回転伝達手段を介して回転駆動力を与える少なくとも1つの回転駆動源とを備え、前記ボールねじナット及び前記ボールスプラインナットが軸方向に近接配置され、異常発生時に前記ボールネジナット及び前記ボールスプラインナット間を連結するブレーキ機構を備えていることを特徴としている。
さらに、請求項3に係る摩擦撹拌接合装置は、請求項2に係る発明において、前記ブレーキ機構は電磁ブレーキで構成されていることを特徴としている。
さらにまた、請求項4に係る摩擦撹拌接合装置は、請求項3に係る発明において、前記電磁ブレーキは、無通電時に弾性体の力によって作動する無励磁作動型ブレーキで構成されていることを特徴としている。
さらにまた、請求項4に係る摩擦撹拌接合装置は、請求項3に係る発明において、前記電磁ブレーキは、無通電時に弾性体の力によって作動する無励磁作動型ブレーキで構成されていることを特徴としている。
なおさらに、請求項5に係る摩擦撹拌接合装置は、接合ツールを支持するスプライン付きボールねじ軸と、該スプライン付きボールねじ軸の軸方向移動及び回転を制御する駆動機構とを備え、前記スプライン付きボールねじ軸をボールねじ軸方向に移動させ、前記接合ツールとワークとを接触させた状態で、前記スプライン付きボールねじ軸の回転及び押圧によって接合ツールとワークとの接合部で発生する摩擦熱で溶融し、撹拌して前記ワークを接合する摩擦撹拌接合装置において、前記スプライン付きボールねじ軸は、ボールねじ溝とボールスプライン溝とを有し、前記駆動機構は、前記ボールねじ溝に対向して転動体転動通路を形成するボールねじ溝を有するボールねじナットと、前記ボールスプライン溝に対向して転動体転動通路を形成するボールスプライン溝を有するボールスプラインナットと、前記転動体転動通路に充填される多数の転動体と、前記ボールねじナット及び前記ボールスプラインナットの何れか一方を回転伝達手段を介して回転駆動させる第1の回転駆動源と、前記ボールねじナット及び前記ボールスプラインナットの他方を回転伝達手段及びデファレンシャギヤユニットを介して回転駆動させる第2の回転駆動源とで構成されていることを特徴としている。
また、請求項6に係る摩擦撹拌接合装置は、請求項5に係る発明において、第2の回転駆動源は、前記ブレーキ付きモータで構成されていることを特徴としている。
さらに、請求項7に係る摩擦撹拌接合用ボールねじ軸は、請求項2乃至6の何れか1項
に記載の摩擦撹拌接合装置において、前記ボールねじ溝と前記ボールスプライン溝とを有する前記スプライン付きボールねじ軸と前記接合ツールとが一体に形成されていることを特徴としている。
さらに、請求項7に係る摩擦撹拌接合用ボールねじ軸は、請求項2乃至6の何れか1項
に記載の摩擦撹拌接合装置において、前記ボールねじ溝と前記ボールスプライン溝とを有する前記スプライン付きボールねじ軸と前記接合ツールとが一体に形成されていることを特徴としている。
本発明によれば、ボールねじ軸の一端に接合ツールを一体形成することによって、ボールねじ軸の外径及び負荷容量を大きくすることなく小型化及び軽量化することができるという効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明による摩擦撹拌接合装置をロボットアームの先端部の接合ガンに適用した状態を示す概略構成図であって、図中、1はロボットアーム2の先端部に装着された接合ガンであって、ロボットアーム2とは反対側に摩擦撹拌接合装置4を備えた本体3と、この本体3の下面のロボットアーム2側の端部に連設されたL字状のアーム部5とによって構成されている。ここで、アーム部5の後述する接合ツール23の小径部23bと対向する先端部には、図示しない上下方向に重なった2枚のワークのうち下方のワークの下面への裏当て材としての裏当て部材5a及び荷重検出器が形成されている。
図1は、本発明による摩擦撹拌接合装置をロボットアームの先端部の接合ガンに適用した状態を示す概略構成図であって、図中、1はロボットアーム2の先端部に装着された接合ガンであって、ロボットアーム2とは反対側に摩擦撹拌接合装置4を備えた本体3と、この本体3の下面のロボットアーム2側の端部に連設されたL字状のアーム部5とによって構成されている。ここで、アーム部5の後述する接合ツール23の小径部23bと対向する先端部には、図示しない上下方向に重なった2枚のワークのうち下方のワークの下面への裏当て材としての裏当て部材5a及び荷重検出器が形成されている。
摩擦撹拌接合装置4は、図2に示すように、本体3の固定部材3aに回転自在且つ軸方向に移動自在に支持された摩擦撹拌接合用ボールねじ6を有する。
この摩擦撹拌接合用ボールねじ6は、図2〜4に示すように、スプライン付きボールねじ軸20と、そのスプライン付きボールねじ軸20の外周面に回転移動可能に形成されたボールねじナット21と、ボールねじ軸20の外周面のボールねじナット21の下方に近接対向されて回転可能に形成されたボールスプラインナット22と、スプライン付きボールねじ軸20の下端面に中心軸に沿って下方に突出するように摩擦圧接によって一体形成された接合ツール23を備えている。
この摩擦撹拌接合用ボールねじ6は、図2〜4に示すように、スプライン付きボールねじ軸20と、そのスプライン付きボールねじ軸20の外周面に回転移動可能に形成されたボールねじナット21と、ボールねじ軸20の外周面のボールねじナット21の下方に近接対向されて回転可能に形成されたボールスプラインナット22と、スプライン付きボールねじ軸20の下端面に中心軸に沿って下方に突出するように摩擦圧接によって一体形成された接合ツール23を備えている。
スプライン付きボールねじ軸20は、焼入れ性及び研削性に優れた例えばクロムモリブデン鋼を用いることができる。そして、スプライン付きボールねじ軸20の外周面には、ボールねじ溝20a及び複数のボールスプライン溝20bが形成されている。
ボールねじナット21は、図3に示すように、ボールねじ軸20の外周面に所定間隔保って対向する円筒部21aと、その円筒部21aの内周面の上下両端部に形成されたエンドキャップ21b及び21cと、円筒部21aのエンドキャップ21b及び21c間の内周面に形成されたボールねじ溝20aに対向して転動体転動路25を構成するボールねじ溝21dとを備え、転動体転動路25内に転動自在に多数の転動体としてのボール21eが充填されている。そして、円筒部21aとエンドキャップ21b及び21cとには、転動体転動路25の両端部に連設することで転動体転動路25内を転動したボール21eを初期位置に戻すボール循環路21fが形成されている。
ボールねじナット21は、図3に示すように、ボールねじ軸20の外周面に所定間隔保って対向する円筒部21aと、その円筒部21aの内周面の上下両端部に形成されたエンドキャップ21b及び21cと、円筒部21aのエンドキャップ21b及び21c間の内周面に形成されたボールねじ溝20aに対向して転動体転動路25を構成するボールねじ溝21dとを備え、転動体転動路25内に転動自在に多数の転動体としてのボール21eが充填されている。そして、円筒部21aとエンドキャップ21b及び21cとには、転動体転動路25の両端部に連設することで転動体転動路25内を転動したボール21eを初期位置に戻すボール循環路21fが形成されている。
ボールスプラインナット22は、図3に示すように、ボールねじ軸20の外周面に所定間隔保って対向する円筒部22aと、その円筒部22aの内周面の上下両端部に形成されたエンドキャップ22b及び22cと、円筒部22aのエンドキャップ22b及び22c間の内周面に複数のボールスプライン溝20bに対向して転動体転動路26を形成する複数のボールスプライン溝22dとを備え、転動体転動路26内に転動自在に多数の転動体としてのボール22eが充填されている。そして、エンドキャップ22b及び22cには、隣接する転動体転動路26の上下端部間を連結させることで転動体転動路26内を転動したボール22eを初期位置に戻すボール循環路22fが形成されている。
接合ツール23は、図4に拡大して示すように、ボールねじ軸20の下端面に連設されボールねじ軸20の外径より小さい外径の円柱状の大径部23aと、この大径部23aの下端面に連設され大径部23aの外径より小さい外径の小径部23bとを備えている。ここで、小径部23bの外周面には、螺旋溝が形成されている。そして、小径部23bは、図示しない上下方向に重なった2枚のワークのうち上方のワークの上方から回転駆動させながら下降させることで図示しない上下方向に重なった2枚のワークのうち上方のワークの上面に回転駆動されながら押圧し、アーム部5の裏当て部材5a及び荷重検出器との間で図示しない上下方向に重なった2枚のワークを挟んで対向するようにされている。ここで、接合ツール23は、耐磨耗性に優れた例えば工具鋼を適用することができる。
そして、ボールねじナット21及びボールスプラインナット22は、図2に示すように、円筒部21a及び22aの外周面の上下両端部寄り位置に内輪が固定された転がり軸受30と、その転がり軸受30の外輪を内周面に固定し外周面が固定部材3aによって固定されたナットホルダ31及び32とによって回転自在に保持されている。ここで、スプライン付きボールねじ軸20は、ボールねじナット21が回転駆動することによって軸方向に移動することが可能となり、ボールスプラインナット22が回転駆動することによって回転駆動することが可能とされている。
ナットホルダ31及び32は、図2に示すように、内周面に転がり軸受30を固定する円筒部31a及び32aと、この円筒部31aの上端部及び円筒部32aの下端部に連設されたフランジ部31b及び32bとを備えている。そして、ナットホルダ31及び32は、円筒部31a及び32aのフランジ部31b及び32bとは反対側の面が互いに対向するように固定部材3aに固定されている。
そして、円筒部21aの上端部及び円筒部22aの下端部には、図2に示すように、従動プーリ35及び36が固定されている。ここで、従動プーリ35及び36は、例えばタイミングプーリを適用することができる。
そして、円筒部21aの上端部及び円筒部22aの下端部には、図2に示すように、従動プーリ35及び36が固定されている。ここで、従動プーリ35及び36は、例えばタイミングプーリを適用することができる。
そして、ボールねじナット21は、回転伝達手段としての回転伝達機構7を介して固定部材3aに回転軸9aを下側として固定された電動モータ9に連結されて回転駆動される。回転伝達機構7は、電動モータ9の回転軸9aに装着された駆動プーリ11と、ボールねじナット21に装着された従動プーリ35と、駆動プーリ11及び従動プーリ35間に張設されたタイミングベルト39とで構成されている。
また、ボールスプラインナット22は、回転伝達手段としての回転伝達機構8を介して固定部材3aに回転軸10aを下側として固定された電動モータ10に連結されて回転駆動される。回転伝達機構8は、電動モータ10の回転軸10aに装着された駆動プーリ12と、ボールスプラインナット22に装着された従動プーリ36と、駆動プーリ12及び従動プーリ36間に張設されたタイミングベルト40とで構成されている。
また、ボールスプラインナット22は、回転伝達手段としての回転伝達機構8を介して固定部材3aに回転軸10aを下側として固定された電動モータ10に連結されて回転駆動される。回転伝達機構8は、電動モータ10の回転軸10aに装着された駆動プーリ12と、ボールスプラインナット22に装着された従動プーリ36と、駆動プーリ12及び従動プーリ36間に張設されたタイミングベルト40とで構成されている。
次に上記実施形態の動作について説明する。
図示しない上下方向に重なった2枚のワークを接合するには、先ず、図示しない上下方向に重なった2枚のワークのうち下方のワークの下面にアーム部5の裏当て部材5a及び荷重検出器を当接させた状態で、電動モータ10を例えば正転駆動することによって回転伝達手段8を介してボールスプラインナット22を正転駆動させ、ボールねじ軸20を正転駆動させる。
これと同時に、電動モータ9を電動モータ10より高回転速度で正転駆動することによって、回転伝達機構7を介してボールねじナット21を正転駆動させ、ボールねじ軸20を下降させる。
図示しない上下方向に重なった2枚のワークを接合するには、先ず、図示しない上下方向に重なった2枚のワークのうち下方のワークの下面にアーム部5の裏当て部材5a及び荷重検出器を当接させた状態で、電動モータ10を例えば正転駆動することによって回転伝達手段8を介してボールスプラインナット22を正転駆動させ、ボールねじ軸20を正転駆動させる。
これと同時に、電動モータ9を電動モータ10より高回転速度で正転駆動することによって、回転伝達機構7を介してボールねじナット21を正転駆動させ、ボールねじ軸20を下降させる。
そして、ボールねじ軸20の先端部に一体形成された接合ツール23の小径部23bの先端面を図示しない上下方向に重なった2枚のワークの裏当て部材5aとは反対側の上面に押圧させる。
この状態を持続することによって、小径部23bを正転駆動するによって発生する摩擦熱で図示しない上下方向に重なった2枚のワークのうち上方のワークの接触部が溶融され、徐々に図示しない下方のワーク内に挿入され、裏当て部材5a近傍まで挿入され、この状態で、ボールねじ軸20を移動方向に反転させて上昇させることにより、図示しないワークの溶融部が固化されて両者が接合される。
この状態を持続することによって、小径部23bを正転駆動するによって発生する摩擦熱で図示しない上下方向に重なった2枚のワークのうち上方のワークの接触部が溶融され、徐々に図示しない下方のワーク内に挿入され、裏当て部材5a近傍まで挿入され、この状態で、ボールねじ軸20を移動方向に反転させて上昇させることにより、図示しないワークの溶融部が固化されて両者が接合される。
さらに、接合ツール23がボールねじ軸20の中心軸と同軸上に一体形成されているので、偏心を引き起こすことなくボールねじナット21、ボールスプラインナット22及び転がり軸受30に接合時の加圧によるモーメント負荷に伴う負担がかかることがない。このため、ボールねじナット、ボールスプラインナット及びこれらを回転自在に保持する軸受の剛性を上げる必要がなくなり、摩擦撹拌接合用ボールねじ4の軽量化をすることができる。
さらに、ボールねじ軸20にボールねじ溝20aとボールスプライン溝とが形成されているので、ボールねじ軸20の外径を大きくする必要がなくなり、摩擦撹拌接合用ボールねじ4を小型化及び軽量化することができる。
さらにまた、用途の違うボールねじ軸20及び接合ツール23にそれぞれの用途に適した材料を用いているので、ボールねじ軸20の寿命を何本もの接合ツール23の寿命に合わせる必要がなく、ボールねじ軸20の小型化及び軽量化をすることができる。
さらに、ボールねじ軸20にボールねじ溝20aとボールスプライン溝とが形成されているので、ボールねじ軸20の外径を大きくする必要がなくなり、摩擦撹拌接合用ボールねじ4を小型化及び軽量化することができる。
さらにまた、用途の違うボールねじ軸20及び接合ツール23にそれぞれの用途に適した材料を用いているので、ボールねじ軸20の寿命を何本もの接合ツール23の寿命に合わせる必要がなく、ボールねじ軸20の小型化及び軽量化をすることができる。
次に、第2の実施形態を図5について説明する。
ここで、図5は、第2の実施形態を一部を破断して示す側面図である。
この第2の実施形態では、モータや制御装置等の異常発生時にボールねじナット21及びボールスプラインナット22の回転数を一致させることでボールねじ軸20の下降を防止するようにしたものである。
ここで、図5は、第2の実施形態を一部を破断して示す側面図である。
この第2の実施形態では、モータや制御装置等の異常発生時にボールねじナット21及びボールスプラインナット22の回転数を一致させることでボールねじ軸20の下降を防止するようにしたものである。
すなわち、第2の実施形態では、ナットホルダ31及び31に固定されたハウジング40内に、ボールねじナット21の下端部に例えばスプライン結合されてボールねじナット21と一体となって回転駆動し異常発生時に下方に移動可能な第1のブレーキロータ41と、ボールスプラインナット22の上端部に固定されこのボールスプラインナット22と一体となって回転駆動する第2のブレーキロータ42と、ハウジング40の上面板に固定されて第1のブレーキロータ41の上面に摺接する圧縮コイルばね43と、ハウジング40の上面板に固定され、通電時に第1のブレーキロータ41の上面に固定された永久磁石を前記圧縮コイルばね43に抗して吸引する電磁ソレノイド44とを有する電磁ブレーキとしての無励磁作動型ブレーキ45を備えていることを除いては上記第1の実施形態と同様の構成を有し、図2との対応部分には同一符号を付し、その詳細説明はこれを省略する。
ここで、第1のブレーキロータ41は、図5に示すように、有底円筒部の内周面にすり鉢状の凹部が形成されている。また、第2のブレーキロータ42は、図5に示すように、外周面が第1のブレーキロータ41の凹部と係合可能な裁頭円錐形外周面を有する。
ここで、第1のブレーキロータ41は、図5に示すように、有底円筒部の内周面にすり鉢状の凹部が形成されている。また、第2のブレーキロータ42は、図5に示すように、外周面が第1のブレーキロータ41の凹部と係合可能な裁頭円錐形外周面を有する。
次に第2の実施形態の動作について説明する。
今、正常状態では、無励磁作動型ブレーキ45の電磁ソレノイド44を図示しない制御装置によって通電状態として、第1のブレーキロータ41を圧縮コイルばね43に抗して第2ブレーキロータ42とは離間する方向の上方に吸引しており、第1のブレーキロータ41及び第2のブレーキロータ42間に制動力が作用しない状態としておく。この正常状態で、図示しない上下方向に重なった2枚のワークを接合するには、先ず、図示しないワークの下面にアーム部5の裏当て部材5aを当接させた状態で、電動モータ10を正転駆動することによって回転伝達機構8を介してボールスプラインナット22を正転駆動させ、ボールねじ軸20を正転駆動させる。
今、正常状態では、無励磁作動型ブレーキ45の電磁ソレノイド44を図示しない制御装置によって通電状態として、第1のブレーキロータ41を圧縮コイルばね43に抗して第2ブレーキロータ42とは離間する方向の上方に吸引しており、第1のブレーキロータ41及び第2のブレーキロータ42間に制動力が作用しない状態としておく。この正常状態で、図示しない上下方向に重なった2枚のワークを接合するには、先ず、図示しないワークの下面にアーム部5の裏当て部材5aを当接させた状態で、電動モータ10を正転駆動することによって回転伝達機構8を介してボールスプラインナット22を正転駆動させ、ボールねじ軸20を正転駆動させる。
この状態で、電動モータ9を電動モータ10より高回転で正転駆動することによって、回転伝達機構7を介してボールねじナット21を正転駆動させ、ボールねじ軸20を下降させることにより、前述した第1の実施形態と同様に上下方向に重なった2枚のワークを摩擦接合することができる。
この摩擦接合状態で、ボールねじナット21を回転伝達機構87を介して回転駆動させる電動モータ9及びその駆動回路の少なくとも一方に異常が発生し、電動モータ9の回転数が電動モータ10の回転数より低回転となる異常が検出された場合には、図示しない制御装置によって、第1のブレーキロータ41を固定していた電磁ソレノイド44への通電を停止し、第1のブレーキロータ41を圧縮コイルばね43の弾性力によって下降させる。
この摩擦接合状態で、ボールねじナット21を回転伝達機構87を介して回転駆動させる電動モータ9及びその駆動回路の少なくとも一方に異常が発生し、電動モータ9の回転数が電動モータ10の回転数より低回転となる異常が検出された場合には、図示しない制御装置によって、第1のブレーキロータ41を固定していた電磁ソレノイド44への通電を停止し、第1のブレーキロータ41を圧縮コイルばね43の弾性力によって下降させる。
このように、第1のブレーキロータ41が下降することによって、第1のブレーキロータ41の内周面が第2のブレーキロータ42の外周面に圧接されて、第1のブレーキロータ41と第2のブレーキロータ42とが一体となって回転駆動することで、ボールねじナット21及びボールスプラインナット22の回転数を一致させることができる。
そして、異常発生にボールねじナット21の回転速度とボールスプラインナット22との回転速度の差が大きくなることを防止し、ボールねじ軸20の下降を防止することができる。
そして、異常発生にボールねじナット21の回転速度とボールスプラインナット22との回転速度の差が大きくなることを防止し、ボールねじ軸20の下降を防止することができる。
この第2の実施形態でも、接合ツール23がボールねじ軸20の中心軸と同軸上に一体形成されているので、偏心を引き起こすことなくボールねじナット21、ボールスプラインナット22及び転がり軸受30に接合時の加圧によるモーメント負荷に伴う負担がかかることがない。このため、ボールねじナット、ボールスプラインナット及びこれらを回転自在に保持する軸受の剛性を上げる必要がなくなり、摩擦撹拌接合用ボールねじ4の軽量化をすることができる。
さらにまた、ボールねじ軸20にボールねじ溝20aとボールスプライン溝とが形成されているので、ボールねじ軸20の外径を大きくする必要がなくなり、摩擦撹拌接合用ボールねじ4を小型化及び軽量化することができる。
なおさらに、用途の違うボールねじ軸20及び接合ツール23にそれぞれの用途に適した材料を用いているので、ボールねじ軸20の寿命を何本もの接合ツール23の寿命に合わせる必要がなく、ボールねじ軸20の小型化及び軽量化をすることができる。
なお、第1及び第2の実施形態においては、ボールねじ軸20の外周面に、ボールねじナット21の下方に所定間隔を保ってボールスプラインナット22を配設した場合について説明したが、これに限定されるものではなくボールねじナット21とボールスプラインナット22との上下関係を逆として、ボールねじ軸20の外周面に、ボールスプラインナット22の下方に所定間隔を保ってボールねじナット21を配設することもできる。
なおさらに、用途の違うボールねじ軸20及び接合ツール23にそれぞれの用途に適した材料を用いているので、ボールねじ軸20の寿命を何本もの接合ツール23の寿命に合わせる必要がなく、ボールねじ軸20の小型化及び軽量化をすることができる。
なお、第1及び第2の実施形態においては、ボールねじ軸20の外周面に、ボールねじナット21の下方に所定間隔を保ってボールスプラインナット22を配設した場合について説明したが、これに限定されるものではなくボールねじナット21とボールスプラインナット22との上下関係を逆として、ボールねじ軸20の外周面に、ボールスプラインナット22の下方に所定間隔を保ってボールねじナット21を配設することもできる。
また、第2の実施形態においては、電磁ブレーキとして無励磁作動型ブレーキ45を用いた場合について説明したが、これに限定されるものではなく無励磁作動型ブレーキ45に代えて励磁作動型ブレーキを用いることもできる。励磁作動型ブレーキは、通電時に作動するタイプの電磁ブレーキである。異常が発生した場合に励磁作動型ブレーキを作動させることにより、ボールねじナット21の回転数とボールスプラインナット22の回転数とを互いに一致させる。これにより、ボールねじ軸20の下降を防止することができる。
次に、第3の実施形態を図6について説明する。
ここで、図6は、第3の実施形態を一部を破断して示す側面図である。
この第3の実施形態では、ボールねじナット21及びボールスプラインナット22を回転駆動させる回転駆動力に差動機構を介在させるようにしたものである
すなわち、第3の実施形態では、図6に示すように、摩擦撹拌接合用ボールねじ4のボールねじ軸20と所定間隔を保って平行に回転駆動軸53を固定部材3aに回転自在に配設し、この回転駆動軸53の上端にデファレンシャルギヤユニット54を介して電動モータ55の出力軸55aを連結するとともに、回転駆動軸53に一体に形成した従動プーリ57bと固定部材3aに固定した電動モータ56の出力軸56aに装着した駆動プーリ57aとの間にタイミングベルト57cを張設されている。
ここで、図6は、第3の実施形態を一部を破断して示す側面図である。
この第3の実施形態では、ボールねじナット21及びボールスプラインナット22を回転駆動させる回転駆動力に差動機構を介在させるようにしたものである
すなわち、第3の実施形態では、図6に示すように、摩擦撹拌接合用ボールねじ4のボールねじ軸20と所定間隔を保って平行に回転駆動軸53を固定部材3aに回転自在に配設し、この回転駆動軸53の上端にデファレンシャルギヤユニット54を介して電動モータ55の出力軸55aを連結するとともに、回転駆動軸53に一体に形成した従動プーリ57bと固定部材3aに固定した電動モータ56の出力軸56aに装着した駆動プーリ57aとの間にタイミングベルト57cを張設されている。
そして、回転駆動軸53の下端に配設された駆動プーリ58aとボールスプラインナット22に一体に形成された従動プーリ58bとの間にタイミングベルト58bが張設されている。
電動モータ55は、回転数が電動モータ56の回転数より所定回転数低く選定され、停電や電動モータ55等の異常発生時にボールねじ軸20が下降しないように例えばブレーキ付きモータが適用されている。
電動モータ55は、回転数が電動モータ56の回転数より所定回転数低く選定され、停電や電動モータ55等の異常発生時にボールねじ軸20が下降しないように例えばブレーキ付きモータが適用されている。
デファレンシャルギヤユニット54は、電動モータ55の出力軸55aと一体となって回転駆動するデファレンシャルギヤ54aと、このデファレンシャルギヤ54aに所定間隔を保って対向し回転駆動軸53と一体となって回転駆動するデファレンシャルギヤ54bと、これらデファレンシャルギヤ54a及び54bの外周面に噛合し回転支持部材59と一体に形成された一対のデファレンシャルロータギヤ54c及び54dとを備えている。
そして、デファレンシャルロータギヤ54c及び54dに一体に形成された回転支持部材59を介して配置された駆動プーリ61aとボールねじナット21に一体に形成された従動プーリ61bとの間にタイミングベルト61cが張設されている。そして、駆動プーリ61aは、軸方向に貫通する回転駆動軸53の外径より大きい内径の貫通孔61dが形成されている。そして、回転駆動軸53は、貫通孔61dを貫通することによって電動モータ55の出力軸55aと同軸上に配置されている。そして、回転駆動軸53及び駆動プーリ61aは、外周面が転がり軸受60によって固定され、その転がり軸受60の外周面が固定部材3aに固定されることによって回転自在に保持されている。
ここで、各プーリ比と各ギヤ比とは、デファレンシャルギヤ54bの回転数Nsが0すなわち停止した場合に、ボールねじナット21の回転数N1とボールスプラインナット22の回転数N2とが等しくなるように設定されている。そして、駆動プーリ57a及び58aと従動プーリ57b及び58bとは、プーリ比が1:1に選定されている。そして、デファレンシャルギヤ54a及び54bとデファレンシャルロータギヤ54c及び54dとは、ギヤ比が1:1:に選定されている。そして、駆動プーリ61aと従動プーリ61bとは、デファレンシャルギヤ54bの回転数Nmとし、デファレンシャルロータギヤ54c及び54dの公転回転数Ndrとすると、Ns=0のときに、
Ndr=Nm/2
となるから、プーリ比が2:1に選定されている。
Ndr=Nm/2
となるから、プーリ比が2:1に選定されている。
次に、第3の実施形態の動作を説明する。
図示しない上下方向に重なった2枚のワークを接合するには、先ず、図示しない上下方向に重なった2枚のワークのうち下方のワークの下面にアーム部5の裏当て部材5a及び荷重検出器を当接させた状態で、電動モータ56を正転駆動させると共に、電動モータ55を逆転駆動させる。
このとき、電動モータ56の回転駆動力によって回転伝達機構57を介して回転駆動軸53を正転駆動させる。
この状態で、回転駆動軸53の回転駆動力を回転伝達機構58を介してボールスプラインナット22に伝達し、ボールスプラインナット22を正転駆動させる。
図示しない上下方向に重なった2枚のワークを接合するには、先ず、図示しない上下方向に重なった2枚のワークのうち下方のワークの下面にアーム部5の裏当て部材5a及び荷重検出器を当接させた状態で、電動モータ56を正転駆動させると共に、電動モータ55を逆転駆動させる。
このとき、電動モータ56の回転駆動力によって回転伝達機構57を介して回転駆動軸53を正転駆動させる。
この状態で、回転駆動軸53の回転駆動力を回転伝達機構58を介してボールスプラインナット22に伝達し、ボールスプラインナット22を正転駆動させる。
そして、電動モータ55の出力軸55aに連結されたデファレンシャルギヤ54aが逆転駆動し、デファレンシャルギヤ54aの回転数とデファレンシャルギヤ54bとの回転数の差が生じ、デファレンシャルロータギヤ54c及び54dが回転駆動し、駆動プーリ61aを正転駆動させる。
このとき、駆動プーリ61aが従動プーリ61bとのプーリ比が2倍となるように選定されているので、ボールねじナット21の回転数がボールスプラインナット22の回転数より高くなり、ボールねじ軸20を回転させながら下降させることができる。
ここで、電動モータ55及びその駆動回路の少なくとも一方に異常が発生した場合には、内蔵するブレーキを作動させて停止させる。
このとき、駆動プーリ61aが従動プーリ61bとのプーリ比が2倍となるように選定されているので、ボールねじナット21の回転数がボールスプラインナット22の回転数より高くなり、ボールねじ軸20を回転させながら下降させることができる。
ここで、電動モータ55及びその駆動回路の少なくとも一方に異常が発生した場合には、内蔵するブレーキを作動させて停止させる。
この場合には、電動モータ56の回転駆動力によって回転伝達機構58を介して回転駆動軸53の正転駆動を継続させる。
したがって、電動モータ55の出力軸55aの停止に伴って、デファレンシャルギヤ54aが停止し、回転駆動軸53と一体となって正転駆動するデファレンシャルギヤ54bには電動モータ56から回転駆動力が伝達され一対のデファレンシャルロータギヤ54c及び54dを回転駆動させる。このため、一対のデファレンシャルロータギヤ54c及び54dが回転駆動されることで駆動プーリ61aが正転駆動されてタイミングベルト61cを介して従動プーリ61bが正転駆動され、ボールねじナット21を正転駆動させる。
したがって、電動モータ55の出力軸55aの停止に伴って、デファレンシャルギヤ54aが停止し、回転駆動軸53と一体となって正転駆動するデファレンシャルギヤ54bには電動モータ56から回転駆動力が伝達され一対のデファレンシャルロータギヤ54c及び54dを回転駆動させる。このため、一対のデファレンシャルロータギヤ54c及び54dが回転駆動されることで駆動プーリ61aが正転駆動されてタイミングベルト61cを介して従動プーリ61bが正転駆動され、ボールねじナット21を正転駆動させる。
このとき、デファレンシャルロータギヤ54c及び54dの回転数がデファレンシャルギヤ54bの回転数の1/2倍となるが、駆動プーリ61aを従動プーリ61bとのプーリ比が2倍となるように選定されているので、ボールねじナット21の回転数とボールスプラインナット22の回転数とを等しくすることができる。
そして、ボールねじナット21の回転数とボールスプラインナット22の回転数とが等しくすることで、ボールねじ軸20の下降を防止することができる。
そして、ボールねじナット21の回転数とボールスプラインナット22の回転数とが等しくすることで、ボールねじ軸20の下降を防止することができる。
さらに、接合ツール23がボールねじ軸20の中心軸と同軸上に一体形成されているので、偏心を引き起こすことなくボールねじナット21、ボールスプラインナット22及び転がり軸受30にボールねじ軸20の接合時の加圧によるモーメント負荷に伴う負担がかかることがない。このため、ボールねじナット、ボールスプラインナット及びこれらを回転自在に保持する軸受の剛性を上げる必要がなくなり、摩擦撹拌接合用ボールねじ4の軽量化をすることができる。
さらにまた、ボールねじ軸20にボールねじ溝20aとボールスプライン溝とが形成されているので、ボールねじ軸20の外径を大きくする必要がなくなり、摩擦撹拌接合用ボールねじ4を小型化及び軽量化することができる。
なおさらに、用途の違うボールねじ軸20及び接合ツール23にそれぞれの用途に適した材料を用いているので、ボールねじ軸20の寿命を何本もの接合ツール23の寿命に合わせる必要がなく、ボールねじ軸20の小型化及び軽量化をすることができる。
なおさらに、用途の違うボールねじ軸20及び接合ツール23にそれぞれの用途に適した材料を用いているので、ボールねじ軸20の寿命を何本もの接合ツール23の寿命に合わせる必要がなく、ボールねじ軸20の小型化及び軽量化をすることができる。
次に、第4の実施形態を図7について説明する。
ここで、図7は、第4の実施形態を一部を破断して示す側面図である。
この第4の実施形態では、摩擦撹拌接合用ボールねじ6のボールねじ軸20の外周面にボールねじナット21とボールスプラインナット22とを上下逆に形成し、ボールねじナット21及びボールスプラインナット22を回転駆動させる回転駆動力に差動機構を介在させるようにしたものである。
ここで、図7は、第4の実施形態を一部を破断して示す側面図である。
この第4の実施形態では、摩擦撹拌接合用ボールねじ6のボールねじ軸20の外周面にボールねじナット21とボールスプラインナット22とを上下逆に形成し、ボールねじナット21及びボールスプラインナット22を回転駆動させる回転駆動力に差動機構を介在させるようにしたものである。
すなわち、第4の実施形態では、図7に示すように、摩擦撹拌接合用ボールねじ6のボールねじ軸20と所定間隔を保って平行に配置された回転駆動軸53を固定部材3aに回転自在に配設し、回転駆動軸53の上端にデファレンシャルギヤユニット54を介して回転駆動軸70を配設し、その回転駆動軸70の上端に歯車71及び72を介して電動モータ75の出力軸75aを連結するとともに、出力軸75aに一体に形成した駆動プーリ76aとボールスプラインナット22に一体に形成された従動プーリ76bとの間にタイミングベルト76cを張設されている。
そして、回転駆動軸53の下端に配設された駆動プーリ77aとボールねじナット21に一体に形成された従動プーリ77bとの間にタイミングベルト77cが張設されている。
デファレンシャルギヤユニット54は、回転駆動軸70と一体となって回転駆動するデファレンシャルギヤ54aと、このデファレンシャルギヤに所定間隔を保って対向し回転駆動軸53と一体となって回転駆動するデファレンシャルギヤ54bと、これらデファレンシャルギヤ54a及び54bの外周面に噛合し回転支持部材59と一体に形成された一対のデファレンシャルロータギヤ54c及び54dとを備えている。
デファレンシャルギヤユニット54は、回転駆動軸70と一体となって回転駆動するデファレンシャルギヤ54aと、このデファレンシャルギヤに所定間隔を保って対向し回転駆動軸53と一体となって回転駆動するデファレンシャルギヤ54bと、これらデファレンシャルギヤ54a及び54bの外周面に噛合し回転支持部材59と一体に形成された一対のデファレンシャルロータギヤ54c及び54dとを備えている。
そして、デファレンシャルロータギヤ54c及び54dに一体に形成された回転支持部材59を介して配置された従動プーリ78bと固定部材3aに固定した電動モータ80の出力軸80aに装着した駆動プーリ78aと間にタイミングベルト78cが張設されている。そして、従動プーリ78bは、軸方向に貫通する回転駆動軸53の外径より大きい内径の貫通孔78dが形成されている。そして、回転駆動軸53は、貫通孔78dを貫通することによって回転駆動軸70と同軸上に配置されている。
電動モータ75及び80は、正転駆動し、電動モータ80の回転数が電動モータ75の回転数より所定回転数低く選定されている。ここで、電動モータ80は、停電時や電動モータ80等の異常発生時にボールねじ軸20が下降しないように例えばブレーキ付きモータが適用されている。
電動モータ75及び80は、正転駆動し、電動モータ80の回転数が電動モータ75の回転数より所定回転数低く選定されている。ここで、電動モータ80は、停電時や電動モータ80等の異常発生時にボールねじ軸20が下降しないように例えばブレーキ付きモータが適用されている。
ここで、歯車比、各プーリ比及び各ギヤ比は、デファレンシャルロータギヤ54c及び54dの公転回転数Ndr´が0すなわち停止した場合に、ボールねじナット21の回転数N1とボールスプラインナット22の回転数N2とが等しくなるように選定されている。そして、歯車71及び72は、歯車比が1:1に選定されている。そして、駆動プーリ76a、77a及び78aと従動プーリ76b、77b及び78bとは、プーリ比が1:1に選定されている。同様に、デファレンシャルギヤ54a及び54bとデファレンシャルロータギヤ54c及び54dとは、ギヤ比が1:1に選定されている。
次に、第4の実施形態の動作を説明する。
図示しない上下方向に重なった2枚のワークを接合するには、先ず、図示しない上下方向に重なった2枚のワークのうち下方のワークの下面にアーム部5の裏当て部材5a及び荷重検出器を当接させた状態で、電動モータ75及び80を正転駆動させる。
このとき、電動モータ75の回転駆動力によって回転伝達機構76を介してボールスプラインナット22を正転駆動させると共に、歯車72を正転駆動させる。さらに、電動モータ80の回転伝達力が回転伝達機構78に伝達される。このとき、ボールスプラインナット22が正転駆動されることで、ボールねじ軸20を回転駆動させる。
図示しない上下方向に重なった2枚のワークを接合するには、先ず、図示しない上下方向に重なった2枚のワークのうち下方のワークの下面にアーム部5の裏当て部材5a及び荷重検出器を当接させた状態で、電動モータ75及び80を正転駆動させる。
このとき、電動モータ75の回転駆動力によって回転伝達機構76を介してボールスプラインナット22を正転駆動させると共に、歯車72を正転駆動させる。さらに、電動モータ80の回転伝達力が回転伝達機構78に伝達される。このとき、ボールスプラインナット22が正転駆動されることで、ボールねじ軸20を回転駆動させる。
そして、歯車72の回転駆動力を歯車71に伝達することによって、歯車71を逆転駆動させる。
そして、回転駆動軸70に連結されたデファレンシャルギヤ54aを逆転駆動し、従動プーリ78bと一体となって回転駆動する一対のデファレンシャルロータギヤ54c及び54dが回転駆動し、デファレンシャルギヤ54bを正転駆動させる。
そして、デファレンシャルギヤ54bと一体となって正転駆動する回転駆動軸53の回転駆動力が回転伝達機構77を介してボールねじナット21に伝達されることでボールねじナット21が正転駆動され、ボールねじ軸20を下降に移動させることができる。
そして、回転駆動軸70に連結されたデファレンシャルギヤ54aを逆転駆動し、従動プーリ78bと一体となって回転駆動する一対のデファレンシャルロータギヤ54c及び54dが回転駆動し、デファレンシャルギヤ54bを正転駆動させる。
そして、デファレンシャルギヤ54bと一体となって正転駆動する回転駆動軸53の回転駆動力が回転伝達機構77を介してボールねじナット21に伝達されることでボールねじナット21が正転駆動され、ボールねじ軸20を下降に移動させることができる。
ここで、電動モータ80及びその駆動回路の少なくとも一方に異常が発生した場合には、内蔵するブレーキを作動させて停止させる。
この場合には、電動モータ75の回転駆動力によって回転伝達機構76を介してボールスプラインナット22の正転駆動を継続させると共に、歯車72の正転駆動を継続させる。このとき、ボールスプラインナット22が正転駆動されることで、ボールねじ軸20を回転駆動させる。
この場合には、電動モータ75の回転駆動力によって回転伝達機構76を介してボールスプラインナット22の正転駆動を継続させると共に、歯車72の正転駆動を継続させる。このとき、ボールスプラインナット22が正転駆動されることで、ボールねじ軸20を回転駆動させる。
そして、歯車72の回転駆動力を歯車71に伝達することによって、歯車71を逆転駆動させる。
したがって、電動モータ80の出力軸80aの停止に伴ってデファレンシャルロータギヤ54c及び54dが停止し、電動モータ75から回転駆動軸70と一体となって逆転駆動するデファレンシャルギヤ54aに回転駆動力が伝達されデファレンシャルギヤ54bを正転駆動させる。
したがって、電動モータ80の出力軸80aの停止に伴ってデファレンシャルロータギヤ54c及び54dが停止し、電動モータ75から回転駆動軸70と一体となって逆転駆動するデファレンシャルギヤ54aに回転駆動力が伝達されデファレンシャルギヤ54bを正転駆動させる。
そして、回転駆動軸53が正転駆動し、回転伝達機構77を介してボールねじナット21が正転駆動される。
ここで、歯車比、各プーリ比及び各ギヤ比が等しく選定されているので、ボールねじナット21の回転数とボールスプラインナット22の回転数とを等しくすることができる。
そして、ボールねじナット21の回転数とボールスプラインナット22の回転数とを等しくすることで、ボールねじ軸20の下降を防止することができる。
ここで、歯車比、各プーリ比及び各ギヤ比が等しく選定されているので、ボールねじナット21の回転数とボールスプラインナット22の回転数とを等しくすることができる。
そして、ボールねじナット21の回転数とボールスプラインナット22の回転数とを等しくすることで、ボールねじ軸20の下降を防止することができる。
さらに、接合ツール23がボールねじ軸20の中心軸と同軸上に一体形成されているので、偏心を引き起こすことなくボールねじナット21、ボールスプラインナット22及び転がり軸受30にボールねじ軸20の接合時の加圧によるモーメント負荷に伴う負担がかかることがない。このため、ボールねじナット、ボールスプラインナット及びこれらを回転自在に保持する軸受の剛性を上げる必要がなくなり、摩擦撹拌接合用ボールねじ4の軽量化をすることができる。
さらにまた、ボールねじ軸20にボールねじ溝20aとボールスプライン溝とが形成されているので、ボールねじ軸20の外径を大きくする必要がなくなり、摩擦撹拌接合用ボールねじ4を小型化及び軽量化することができる。
なおさらに、用途の違うボールねじ軸20及び接合ツール23にそれぞれの用途に適した材料を用いているので、ボールねじ軸20の寿命を何本もの接合ツール23の寿命に合わせる必要がなく、ボールねじ軸20の小型化及び軽量化をすることができる。
なおさらに、用途の違うボールねじ軸20及び接合ツール23にそれぞれの用途に適した材料を用いているので、ボールねじ軸20の寿命を何本もの接合ツール23の寿命に合わせる必要がなく、ボールねじ軸20の小型化及び軽量化をすることができる。
なお、第4の実施形態においては、デファレンシャルギヤユニット54によってボールねじナット21に伝達する回転駆動力の回転方向が反転してしまうので、出力軸75aとデファレンシャルギヤユニット54との間に歯車71及び72を用いて回転方向を反転させた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、歯車71及び72を出力軸75aとデファレンシャルギヤユニット54との間に用いるのではなくデファレンシャルギヤ54bと駆動プーリ77aとの間に用いることもできる。この場合には、回転駆動軸53を分割して2つの回転駆動軸を形成し、デファレンシャルギヤ54bに一方の回転駆動軸の上端部を固定し、その回転駆動軸の下端部に歯車72を固定する。さらに、この場合には、歯車72と噛合する歯車71をもう一方の回転駆動軸の上端部に固定し、その回転駆動軸の下端部にプーリ77aを固定する。このようにすれば、ボールねじナット21に伝達する回転駆動力の回転方向を正転とすることができる。
さらに、第2〜第4の実施形態においては、ボールねじ軸20の下端面に接合ツール23が一体形成されている場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図8〜図10に示すように、ボールねじ軸20の下端部に形成された接合ツール着脱機構90によって接合ツール23を保持することもできる。ここで、接合ツール着脱機構90は、本体部90aと、この本体部90aの下面にボールねじ軸20と同軸上に沿って内方に延長する嵌合部90bと、嵌合部90bに着脱自在に固定された基部90cと、この基部90cに連設された接合ツール23を把持する把持部90dとを備えている。そして、接合ツール23は、把持部90dによって把持された状態で、基部90cを嵌合部90bに嵌合させることでボールねじ軸20と同軸上に固定することができる。
4…摩擦撹拌接合装置、6…摩擦撹拌接合用ボールねじ、7,8…回転伝達機構、9,10…モータ、9a,10a…出力軸、11,12…駆動プーリ、20…ボールねじ軸、20a…ボールねじ溝、20b…ボールスプライン溝、21…ボールねじナット、22…ボールスプラインナット、23…接合ツール、23a…大径部、23b…小径部、31,32…ナットホルダ、35,36…従動プーリ、39,40…タイミングベルト、40…ハウジング、41…第1のブレーキロータ、42…第2のブレーキロータ、43…圧縮コイルばね、44…電磁ソレノイド、45…無励磁作動型ブレーキ、50,51…電動モータ、50a,51a…出力軸、53…回転駆動軸、54…デファレンシャルギヤユニット、54a,54b…デファレンシャルギヤ、54c,54d…デファレンシャルロータギヤ、57,58,61,76,77,78…回転伝達機構、57a,58a,61a,76a,77a,78a…駆動プーリ、57b,58b,59b,76b,77b,78b…従動プーリ、57c,58c,61c,76c,77c,78c…タイミングベルト、71,72…歯車、75,80…電動モータ、75a,80a…出力軸、76,77,78…回転伝達機構、76…回転駆動軸、90…接合ツール着脱機構
Claims (7)
- 接合ツールを支持するスプライン付きボールねじ軸と、該スプライン付きボールねじ軸の軸方向移動及び回転を制御する駆動機構とを備え、前記スプライン付きボールねじ軸をボールねじ軸方向に移動させ、前記接合ツールとワークとを接触させた状態で、前記スプライン付きボールねじ軸の回転及び押圧によって接合ツールとワークとの接合部で発生する摩擦熱で溶融し、撹拌して前記ワークを接合する摩擦撹拌接合装置において、
前記スプライン付きボールねじ軸の一端に前記接合ツールが一体形成されていることを特徴とする摩擦撹拌接合装置。 - 接合ツールを支持するスプライン付きボールねじ軸と、該スプライン付きボールねじ軸の軸方向移動及び回転を制御する駆動機構とを備え、前記スプライン付きボールねじ軸をボールねじ軸方向に移動させ、前記接合ツールとワークとを接触させた状態で、前記スプライン付きボールねじ軸の回転及び押圧によって接合ツールとワークとの接合部で発生する摩擦熱で溶融し、撹拌して前記ワークを接合する摩擦撹拌接合装置において、
前記スプライン付きボールねじ軸は、ボールねじ溝とボールスプライン溝とを有し、前記駆動機構は、前記ボールねじ溝に対向して転動体転動通路を形成するボールねじ溝を有するボールねじナットと、前記ボールスプライン溝に対向して転動体転動通路を形成するボールスプライン溝を有するボールスプラインナットと、前記転動体転動通路に充填される多数の転動体と、前記ボールねじナット及びボールスプラインナットに回転伝達手段を介して回転駆動力を与える少なくとも1つの回転駆動源とを備え、
前記ボールねじナット及び前記ボールスプラインナットが軸方向に近接配置され、異常発生時に前記ボールネジナット及び前記ボールスプラインナット間を連結するブレーキ機構を備えていることを特徴とする摩擦撹拌接合装置。 - 前記ブレーキ機構は電磁ブレーキで構成されている請求項2に記載の摩擦攪拌接合装置。
- 前記電磁ブレーキは、無通電時に弾性体の力によって作動する無励磁作動型ブレーキで構成されていることを特徴とする請求項3に記載の摩擦撹拌接合装置。
- 接合ツールを支持するスプライン付きボールねじ軸と、該スプライン付きボールねじ軸の軸方向移動及び回転を制御する駆動機構とを備え、前記スプライン付きボールねじ軸をボールねじ軸方向に移動させ、前記接合ツールとワークとを接触させた状態で、前記スプライン付きボールねじ軸の回転及び押圧によって接合ツールとワークとの接合部で発生する摩擦熱で溶融し、撹拌して前記ワークを接合する摩擦撹拌接合装置において、
前記スプライン付きボールねじ軸は、ボールねじ溝とボールスプライン溝とを有し、前記駆動機構は、前記ボールねじ溝に対向して転動体転動通路を形成するボールねじ溝を有するボールねじナットと、前記ボールスプライン溝に対向して転動体転動通路を形成するボールスプライン溝を有するボールスプラインナットと、前記転動体転動通路に充填される多数の転動体と、前記ボールねじナット及び前記ボールスプラインナットの何れか一方を回転伝達手段を介して回転駆動させる第1の回転駆動源と、前記ボールねじナット及び前記ボールスプラインナットの他方を回転伝達手段及びデファレンシャギヤユニットを介して回転駆動させる第2の回転駆動源とで構成されていることを特徴とする摩擦撹拌接合装置。 - 前記第2の回転駆動源は、ブレーキ付きモータで構成されていることを特徴とする請求項5に記載の摩擦撹拌接合装置。
- 前記ボールねじ溝と前記ボールスプライン溝とを有する前記スプライン付きボールねじ軸と前記接合ツールとが一体に形成されていることを特徴とする請求項2乃至6の何れか1項に記載の摩擦撹拌接合用ボールねじ軸。
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JP2009045841A JP2010194603A (ja) | 2009-02-27 | 2009-02-27 | 摩擦撹拌接合装置及びこれに使用する摩擦攪拌接合用ボールねじ軸 |
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JP (1) | JP2010194603A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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AT14153U1 (de) * | 2013-04-10 | 2015-05-15 | Stirtec Gmbh | Punktschweißzange |
CN105269142A (zh) * | 2014-07-23 | 2016-01-27 | 上海航天设备制造总厂 | 一种双电主轴式搅拌摩擦焊的主轴机头装置 |
EP2883692B1 (de) * | 2012-12-11 | 2022-08-17 | voestalpine Automotive Components Dettingen GmbH & Co. KG | Vorrichtung und Verfahren zum Verbinden von Blechteilen zu einem Blechpaket |
-
2009
- 2009-02-27 JP JP2009045841A patent/JP2010194603A/ja active Pending
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