JP2010185185A - 仮設手摺およびその施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】H形鋼からなる梁への装着を容易にするとともに、地上や足場の安定した下層階において、架設前の梁に対して予め取り付け可能な安全性の高い仮設手摺及びその施工方向を提供する。
【解決手段】この発明の仮設手摺1は、上下一対のフランジ21、23を有するH形鋼からなる梁2に対して着脱可能に立設される手摺支柱3・・と、手摺支柱3・・間に差し渡される手摺パイプ8、8とを備え、手摺支柱3は、支柱本体4と、この支柱本体4を梁2の上フランジ21に取り付けるための取付体5からなり、取付体5は、支柱本体4の下端部に一体に設けられて、梁2の上フランジ21に載置される載置プレート51と、この載置プレート51から下方に向かって突出して、梁2の上下フランジ21、23に形成された上下の梁穴22、24に跨って挿脱可能に差し込まれる差し込みシャフト54と、載置プレート51を梁2に固定するための固定具7とを備えている。
【選択図】図1

Description

この発明は、主として多層階建物の建築現場において、建物外周部周辺、階段施工部や吹き抜け施工部等の開口部周辺、その他の墜転落危険部位周辺に設置する仮設手摺に関する。
一般に、鉄骨造の多層階建物の建築現場においては、建物外周部周辺、階段施工部や吹き抜け施工部等の開口部周辺の梁に立設した複数の支柱間に親綱を張り、作業員に繋いだ安全帯を親綱に連結することで、作業員の墜転落を防止するといった安全対策が採られている。
しかしながら、親綱の張設は、架設後の梁上で行われるのが一般的であり、親綱の張設作業自体が墜転落の危険を伴うものとなっていた。また、親綱は、弛み易くて、それ自体を持って作業をしたり、体重を支えることが困難であった。
そこで、親綱の代わりとして、より安全性に優れた仮設手摺を用いることが望まれている。このような仮設手摺としては、例えば特許文献1に開示されているように、梁に立設した手摺支柱間に、手摺パイプを差し渡す構造のものが一般的に知られている。
特開平9−49337号公報
しかしながら、従来の仮設手摺においては、以下のような欠点があった。例えば特許文献1に記載の仮設手摺においては、梁の上フランジに装着部を固定し、この装着部に設けられた挿設筒に手摺支柱の下端部を差し込み固定することで、手摺支柱を梁に取り付けているので、手摺支柱の取り付け手順が煩雑で、施工性の低下を招いていた。
また、手摺支柱の下端部を梁にボルト等で直接固定する構造の場合には、手摺支柱を手で支えながら、その下端部を梁の上フランジに位置決めした状態で、ボルト等の締め付けを行う必要があり、手摺支柱の取り付けに際して面倒な作業や複数人での作業を余儀なくされ、施工性の低下を招いていた。
さらに、手摺支柱の下端部を単に梁の梁穴に差し込むだけの構造の場合、手摺支柱を簡単に取り付けて施工性の向上を図ることができるものの、架設前の梁に仮設手摺を予め設置して、この梁をクレーン等で所定箇所に吊り上げて架設するといった施工に際して、手摺支柱が梁穴から抜け落ちる危険性があることから、架設後の梁上で設置せざるを得ず、安全面での配慮が十分になされていなかった。
そこで、この発明は、上記の不具合を解消して、簡単でしかも安全性に優れた施工を可能とした仮設手摺及びその施工方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、この発明の仮設手摺1は、上下一対のフランジ21、23を有するH形鋼からなる梁2に対して着脱可能に立設される手摺支柱3・・と、手摺支柱3・・間に差し渡される手摺パイプ8、8とを備え、前記手摺支柱3は、支柱本体4と、この支柱本体4を前記梁2の上フランジ21に取り付けるための取付体5からなり、前記取付体5は、前記支柱本体4の下端部に一体に設けられて、前記梁2の上フランジ21に載置される載置プレート51と、この載置プレート51から下方に向かって突出して、前記梁2の上下フランジ21、23に形成された上下の梁穴22、24に跨って挿脱可能に差し込まれる差し込みシャフト54と、前記載置プレート51を梁2の上フランジ21に固定するための固定具7とを備えたことを特徴としている。
また、前記固定具7は、互いに重ね合わされた前記梁2の上フランジ21の梁穴22及び前記載置プレート51の長穴55に抜き差し可能とされた軸部材71と、この軸部材71に回転自在に支持されたストッパー部材72と、前記軸部材71に外嵌されたバネ部材73とを備え、前記ストッパー部材72は、前記軸部材71の抜き差しを許容する許容状態と、前記梁2の上フランジ21下面に干渉して前記軸部材71の前記梁穴22及び長穴55からの抜けを規制する規制状態とに切り替え可能とされ、前記軸部材71が前記梁穴22及び長穴55に差し込まれて、前記ストッパー部材72が規制状態とされたときに、前記バネ部材73によって前記軸部材71が上方に付勢されて、前記ストッパー部材72が前記梁2の上フランジ21下面に押し付けられるようになっている。
さらに、前記手摺パイプ8は、複数のパイプ材81・・を着脱可能に接続してなり、前記支柱本体4にクランプ部材6を介して着脱可能に取り付けられている。
さらにまた、前記支柱本体4は、前記梁2の上フランジ21に取り付けられる主材41と、前記手摺パイプ8、8が取り付けられる副材43とからなり、前記主材41に前記副材43が着脱可能に取り付けられている。
そして、前記支柱本体4の上端部に、親綱10を係止する係止部材9が着脱可能に取り付けられている。
この発明の施工方法は、上記の仮設手摺1を架設前の前記梁2に予め設置して、この梁2をクレーン11で吊り上げて所定箇所に架設することで、仮設手摺1を施工するようにしている。
この発明の仮設手摺においては、差し込みシャフトを梁の上下フランジに形成された上下の梁穴に跨って差し込みながら、載置プレートを梁の上フランジに載置するだけで、手で支えることなく手摺支柱を梁の上フランジに位置決めすることができ、この位置決め状態から固定具を使用して載置プレートを梁の上フランジに固定することで、手摺支柱を簡単且つ強固に梁に取り付けることができる。これにより、施工性の向上を図ることができ、しかも地上や足場の安定した下層階において、架設前の梁に予め仮設手摺を設置して、この梁をクレーン等で所定箇所に吊り下げて架設するといった施工が可能となり、架設後の梁上での危険な設置を行わなくて済むことから、安全性を高めることができる。
また、軸部材、ストッパー部材及びバネ部材を備えた固定具を用いることによって、レンチ等の工具を用いることなく、手摺支柱の載置プレートを梁の上フランジに手作業で簡単に固定することができ、施工性をより一層向上することができる。しかも、載置プレートには長穴が形成されていて、この長穴と梁の上フランジの梁穴とを互いに重ね合わせて、固定具の軸部材を差し込むようにしていることから、梁穴間の間隔が僅かに異なる梁への載置プレートの固定が可能となり、また、寸法誤差等を吸収しながら載置プレートを固定することができ、施工性をさらに高めることができる。
さらに、複数のパイプ材を着脱可能に接続してなる手摺パイプを、クランプ部材を介して手摺支柱の支柱本体に着脱可能に取り付けることにより、手摺支柱の配置間隔に関係なく、手摺パイプを手摺支柱間に差し渡すことができ、現場の状況に応じた自由度の高い施工を実現することができる。
さらにまた、手摺支柱の支柱本体は、梁の上フランジに取り付けられる主材と、手摺パイプが取り付けられる副材とに分割された構造となっているので、現場の状況に応じて、主材に対する副材の取り付け方を適宜変更したり、既設の柱等に副材を単独で取り付けて使用することができ、使用性の向上を図ることができる。
また、手摺支柱の支柱本体の上端部に、親綱を係止する係止部材を取り付けることによって、現場の状況に応じて手摺パイプの代わりに親綱を張設することもでき、使用性の向上を図ることができる。
この発明の一実施形態に係る仮設手摺の斜視図である。 手摺支柱の分解斜視図である。 主材と副材とを一体化した手摺支柱の斜視図である。 クランプ部材の正面図である。 別の構造のクランプ部材の正面図である。 手摺支柱の取付体付近の斜視図である。 手摺支柱の取付状態を示す斜視図である。 固定具による固定作業を示す正面図である。 別の構造の固定具による固定作業を示す正面図である。 係止部材の取り付けた手摺支柱を示す斜視図である。 仮設手摺を取り付けた梁の吊り上げ状態を示す正面図である。 手摺パイプのパイプ材同士の接続を示す斜視図である。 開口部周辺に取り付けた仮設手摺を示す斜視図である。
この発明の実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。この発明の一実施形態に係る仮設手摺1は、図13に示すように、鉄骨造の多層階建物の建築現場において、階段施工部や吹き抜け施工部等の開口部周辺に配された梁2に設置されて、作業中の作業員の墜転落を防止するものである。なお、この仮設手摺1は、開口部周辺の梁2だけに限らず、建物外周部周辺やその他の墜転落危険部位の周辺に配された梁2に設置しても良い。
梁2は、図1に示すように、上下一対のフランジ21、23の長手方向に沿った中央部同士をウエブ25によって連結したH形鋼からなり、上下フランジ21、23の長手方向に沿った両端部には、長手方向に間隔をあけて複数の梁穴22、24・・が夫々形成されている。なお、上フランジ21の梁穴22・・の真下に、下フランジ23の梁穴24・・が配置されている。
仮設手摺1は、図1に示すように、梁2に対して着脱可能に立設される複数の金属製の手摺支柱3・・と、これら手摺支柱3・・間に差し渡される上下一対の手摺パイプ8、8とから構成されている。
手摺支柱3は、支柱本体4と、この支柱本体4を梁2の上フランジ21に取り付けるための取付体5とから構成されている。
支柱本体4は、図2に示すように、梁2の上フランジ21に取り付けられる角パイプ状の主材41と、この主材41の上端部に着脱可能に被せられて、手摺パイプ8、8が取り付けられる角パイプ状の副材43とからなる。
主材41及び副材43の上端部には、ボルト孔42、44が夫々形成されており、主材41に副材43を被せることによって互いに重なり合ったボルト孔42、44には、ボルトが螺じ込まれ、これによって主材41に副材43が固定されている。また、副材43の対向する両側面には、複数の取付孔45・・が形成されており、これら取付孔45・・を利用して、主材41に沿わせるように副材43を取り付けたり、副材43を単独で、既設の柱等に取り付けることができるようになっている。なお、手摺支柱3の支柱本体4は、このように主材41と副材43とに分割した構造とするだけでなく、図3に示すように、一体構造としても良い。
さらに、副材43の上端部及び下端部付近には、手摺パイプ8、8を取り付けるためのクランプ部材6、6が着脱可能に設けられている。
クランプ部材6は、図4に示すように、一対の略C字状の狭持片61、61の一端部同士を、ヒンジ62を介して開閉可能に連結するとともに、狭持片61、61の他端部に形成されたフランジ同士を、蝶螺子63を介して連結することによって構成され、この蝶螺子63を回転操作することによって、狭持片61、61によって囲まれたパイプ挿通部の内径を調節できるようになっている。なお、蝶螺子63には、脱落防止用のナット64が螺合されている。そして、このクランプ部材6における一方の狭持片61の略中央部が、副材43から突出した横軸材65に回転可能に取り付けられている。これにより、支柱本体4に対して直交する手摺パイプ8だけでなく、斜め方向に配される手摺パイプ8も保持することができ、階段昇降部等への仮設手摺1の設置も可能となっている。
クランプ部材6としては、上記のような構造のものだけでなく、例えば図5に示すような構造のものであっても良い。この図5に示す構造のクランプ部材6は、側方開放のパイプ嵌込溝90を有するパイプ受け材91と、このパイプ受け材91の上面部に溶接されたナット92に上下方向に移動自在に支持された押付材93とを備えている。押付材93は、根元部分にのみ螺子部94が形成されたアイボルト95と、このアイボルト95の先端部分に取り付けられた押圧片96と、アイボルト95に外嵌されて、ナット92と押圧片96との間に介在されたバネ97とからなる。そして、図5(a)に示すように、アイボルト95をバネ97の付勢力に抗して手で引き上げて、押圧片96をパイプ受け材91のパイプ嵌込溝90から回避させた状態で、パイプ嵌込溝90に手摺パイプ8を嵌め込んだ後、アイボルト95から手を離すことで、図5(b)に示すように、バネ97の付勢力によってアイボルト95が下降して押圧片96が手摺パイプ8を押圧するようになっている。なお、この状態で、アイボルト95を回転させて、その螺子部94をナット92に螺合させることで、アイボルト95がパイプ受け材91に固定されて、手摺パイプ8を安定して保持して、安定性を高めることができるようになっている。
この手摺支柱3においては、図10に示すように、主材41及び副材43のボルト孔42、44を利用して、その上端部に親綱10を係止する係止部材9を着脱可能に取り付けることができ、親綱10の張設も可能となっている。
取付体5は、図6に示すように、梁2の上フランジ21に載置される載置プレート51と、この載置プレート51に取り付けられて、梁2の上下フランジ21、23に形成された上下の梁穴22、24に跨って挿脱可能に差し込まれる差し込みシャフト54と、載置プレート51を梁2の上フランジ21に固定するための固定具7とを備えている。
載置プレート51は、略長方形状の水平部52と、この水平部52の長手方向の一端から略直角に立ち上がった略三角形状の垂直部53とからなり、断面略L字状に形成されている。この載置プレート51は、水平部52及び垂直部53を支柱本体4の主材41の下端部に溶接することによって、手摺支柱3の主材41の下端部に一体に設けられている。この載置プレート51は、図7に示すように、差し込みシャフト54を梁2の上下の梁穴22、24に差し込んだ状態において、水平部52を梁2の上フランジ21上面に重ね合わせるようにして、梁2の上フランジ21に載置されるようになっている。そして、この載置状態において、水平部52が、上フランジ21から側方へ張り出すことがないように、上フランジ21の上面におけるウエブ25を挟んだ幅方向の略半分の範囲に納まるようになっている。また、載置プレート51の水平部52には、主材41を挟んだ両側のうちの一端側に、長手方向に長い略楕円形の長穴55が形成されており、載置プレート51を、梁2の上フランジ21に載置したときに、上フランジ21の梁穴22に対して長穴55が重なるようになっている。
差し込みシャフト54は、その上端部が水平部52における主材41を挟んだ両側のうちの他端側の下面に溶接されて、載置プレート51から下方へ向かって突出されている。なお、差し込みシャフト54の長さは、梁2の上下の梁穴22、24に差し込んだ時に、下フランジ23よりも下方へ僅かに突出するように、上下の梁穴22、24間の間隔よりも長くなっている。
固定具7は、図8に示すように、互いに重ね合された梁2の上フランジ21の梁穴22及び載置プレート51の長穴55に抜き差し可能とされた軸部材71と、この軸部材71に取り付けられたストッパー部材72と、軸部材71に外嵌されたバネ部材73とからなる。
軸部材71は、その上端部に略円環状のハンドル76が一体に取り付けられている。また、軸部材71は、上下一対のバネ受けプレート74、75を備え、上側のバネ受けプレート74が軸部に外嵌固定され、下側のバネ受けプレート75が、軸部に上下動可能に外嵌されている。
ストッパー部材72は、略中央部にスライド用長穴77を有する帯板状に形成され、軸部材71の下端部に形成された縦溝に嵌め込まれた状態で、横軸周りに回転自在且つスライド自在に支持されている。そして、このストッパー部材72は、軸部材71の延長上に配されて、軸部材71の梁穴22及び長穴55に対する抜き差しを許容する許容状態と、軸部材71に対して、直交するように配されて、軸部材71の梁穴22及び長穴55からの抜けを規制する規制状態とに切り替え可能とされている。
バネ部材73は、コイルバネからなり、軸部材71の上下のバネ受けプレート74、75間に介在されている。そして、このバネ部材73は、軸部材71を梁穴22及び長穴55に差し込んで、下側のバネ受けプレート75を梁2の上フランジ21上面に押し付けて、ストッパー部材72を規制状態としたときに、短縮状態となって軸部材71を上方へ付勢し、これによってストッパー部材72を梁2の上フランジ21下面に押し付けるようになっている。
従って、この固定具7を使用することで、レンチ等の工具を用いることなく、載置プレート51を梁2の上フランジ21に手作業で簡単に固定することができる。なお、載置プレート51を梁2の上フランジ21に固定する固定具7としては、このような構造のものだけに限定されるものではなく、例えば図9に示すような構造のものであっても良い。この図9に示す構造の固定具7は、軸部材71が図8に示す構造のものよりも長くなっていて、ストッパー部材72をスライドさせることなく状態の切り替えを行うことができ、簡易な脱着を可能としている。また、このような図8及び図9に示す固定具7に代えて、例えばボルト及びナットを用いるようにしても良い。
手摺パイプ8は、複数のパイプ材81・・をジョイント金具82・・を介して着脱可能に接続してなる。ジョイント金具82は、パイプ材81よりも僅かに小径な筒材からなり、接続されたパイプ材81、81の抜けを防止するためのかえし爪83、83が設けられている。なお、ジョイント金具82としては、このような構造のものだけに限定されるものではなく、パイプ材81、81を把持するクランプ部材を備えたものであっても良い。また、外付けジョイント金具を使用して、パイプ材81、81同士を突き合わせた後に接続しても良い。
次に、上記構成の仮設手摺1の施工方法について説明する。まず、地上や足場の安定した下層階において、架設前の梁2に手摺支柱3を立設する。この場合、取付体5の差し込みシャフト54を、梁2の上方から上下の梁穴22、24に跨るように差し込みながら、載置プレート51を梁2の上フランジ21に載置する。なお、差し込みシャフト54は、固定することなく、単に梁穴22、24に差し込んだだけとする。
この状態において、載置プレート51の水平部52が、梁2の上フランジ21上面に重ね合わされ、上下の梁穴22、24を貫通した差し込みシャフト54が上下2箇所で支持されることから、手摺支柱3は、ぐらつきのない安定した状態で梁2の上フランジ21に位置決めされる。
そして、この手摺支柱3の位置決め状態において、互いに重なり合った梁2の上フランジ21の梁穴22及び載置プレート51の長穴55に、固定具7の軸部材71を上方から差し込んで、ストッパー部材72を規制状態とすることで、手摺支柱3を梁2の上フランジ21に固定する。なお、この固定作業では、レンチ等の工具は必要なく、すべて手作業で行うことができる。
次に、数本のパイプ材81・・を適宜接続した所定長さの手摺パイプ8、8を、手摺支柱3の支柱本体4に設けたクランプ部材6、6を利用して取り付けて、手摺支柱3、3間に手摺パイプ8、8を上下2段に差し渡す。なお、この手摺パイプ8、8の取り付け作業においても、レンチ等の工具を必要とせず、すべて手作業で行うことができる。
このようにして架設前の梁2へ仮設手摺1を予め設置した後、図11に示すように、梁2をクレーン11によって吊り上げ、所定箇所に架設する。この際、梁2が横転するようなことがあっても、手摺支柱3が固定具7によって梁2に強固に固定されているため、仮設手摺1が落下するといった危険性は無い。なお、仮設手摺1は、必ずしも架設前の梁2に配置した後、梁2を吊り上げることで、施工するだけに限らず、架設後の梁2に対して施工しても良い。この場合、固定具7を用いず、差し込みシャフト54を梁穴22、24に差し込んで固定しても良い。
そして、このようにして梁2の架設に伴って、仮設手摺1を順次配設し、図12に示すように、隣接する仮設手摺1、1の手摺パイプ8、8のパイプ材81、81同士をジョイント金具82によって連結することで、仮設手摺1の施工が完了する。なお、施工後は、固定具7を取り外しても、安全性を十分に確保することができる。
以上にこの発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することが可能である。
1・・仮設手摺、2・・梁、3・・手摺支柱、4・・支柱本体、5・・取付体、6・・クランプ部材、7・・固定具、8・・手摺パイプ、9・・係止部材、10・・親綱、11・・クレーン、21・・上フランジ、22・・上フランジの梁穴、23・・下フランジ、24・・下フランジの梁穴、41・・主材、43・・副材、51・・載置プレート、54・・差し込みシャフト、55・・長穴、71・・軸部材、72・・ストッパー部材、73・・バネ部材、81・・パイプ材

Claims (6)

  1. 上下一対のフランジ(21)(23)を有するH形鋼からなる梁(2)に対して着脱可能に立設される手摺支柱(3)・・と、手摺支柱(3)・・間に差し渡される手摺パイプ(8)(8)とを備えた仮設手摺(1)であって、前記手摺支柱(3)は、支柱本体(4)と、この支柱本体(4)を前記梁(2)の上フランジ(21)に取り付けるための取付体(5)からなり、前記取付体(5)は、前記支柱本体(4)の下端部に一体に設けられて、前記梁(2)の上フランジ(21)に載置される載置プレート(51)と、この載置プレート(51)から下方に向かって突出して、前記梁(2)の上下フランジ(21)(23)に形成された上下の梁穴(22)(24)に跨って挿脱可能に差し込まれる差し込みシャフト(54)と、前記載置プレート(51)を梁(2)の上フランジ(21)に固定するための固定具(7)とを備えたことを特徴とする仮設手摺。
  2. 前記固定具(7)は、互いに重ね合わされた前記梁(2)の上フランジ(21)の梁穴(22)及び前記載置プレート(51)の長穴(55)に抜き差し可能とされた軸部材(71)と、この軸部材(71)に回転自在に支持されたストッパー部材(72)と、前記軸部材(71)に外嵌されたバネ部材(73)とを備え、前記ストッパー部材(72)は、前記軸部材(71)の抜き差しを許容する許容状態と、前記梁(2)の上フランジ(21)下面に干渉して前記軸部材(71)の前記梁穴(22)及び長穴(55)からの抜けを規制する規制状態とに切り替え可能とされ、前記軸部材(71)が前記梁穴(22)及び長穴(55)に差し込まれて、前記ストッパー部材(72)が規制状態とされたときに、前記バネ部材(73)によって前記軸部材(71)が上方に付勢されて、前記ストッパー部材(72)が前記梁(2)の上フランジ(21)下面に押し付けられる請求項1記載の仮設手摺。
  3. 前記手摺パイプ(8)は、複数のパイプ材(81)・・を着脱可能に接続してなり、前記支柱本体(4)にクランプ部材(6)を介して着脱可能に取り付けられた請求項1又は2記載の仮設手摺。
  4. 前記支柱本体(4)は、前記梁(2)の上フランジ(21)に取り付けられる主材(41)と、前記手摺パイプ(8)(8)が取り付けられる副材(43)とからなり、前記主材(41)に前記副材(43)が着脱可能に取り付けられた請求項1乃至3のいずれかに記載の仮設手摺。
  5. 前記支柱本体(4)の上端部に、親綱(10)を係止する係止部材(9)が着脱可能に取り付けられた請求項1乃至4のいずれかに記載の仮設手摺。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の仮設手摺(1)を、架設前の前記梁(2)に予め設置して、この梁(2)をクレーン(11)で吊り上げて所定箇所に架設することで、前記仮設手摺(1)を施工するようにした仮設手摺の施工方法。
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