JP2010181688A - 共焦点顕微鏡装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡易な構造により、同じカメラで、細胞の蛍光画像と明視野画像の両方を取得できる共焦点顕微鏡装置を実現することを目的にする。
【解決手段】 蛍光画像と明視野画像を取得する共焦点顕微鏡装置において、試料2からの光は対物レンズ6と結像レンズ26a、26bからなる第1の無限遠光学系の中に設置された第1の分離手段80aにより蛍光光と明視野光に分離され、リレーレンズ29a、29b、29cからなる第2の無限遠光学系の中に設置された合波手段80bにより、ピンホールアレイディスク16を通過した蛍光光が結像レンズ26bからの明視野光と合波され、バンドパスフィルタ30aによりいずれかが選択されてカメラ31aに入射することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転式のピンホールアレイディスクを用いた共焦点顕微鏡装置に関し、特に細胞の共焦点画像および明視野画像の両方を取得することのできる共焦点顕微鏡装置に関する。
従来から、注目する細胞内のターゲットに蛍光タンパクなどを融合し、共焦点顕微鏡装置により細胞断面の蛍光画像を取得することにより、ターゲットの動きや、量の増減を解析することが行われている。
しかし、蛍光画像のみだと、ターゲットの動きは明白となるが、これが細胞のどこにあるかは不明である。そこで、細胞全体の形態を観察するのに、明視野画像(一般的に位相差画像が多い)を取得する必要がある。すなわち、蛍光画像と明視野画像の両方を得ることによって、ターゲットが細胞のどの部分に位置するかを確認することができる。
図4は後述の特許文献1に記載された従来の共焦点顕微鏡装置を示す構成説明図である。
ウェルプレート1にあるアレイ状のウェル(穴)の1つにある試料2に対して、ハロゲンランプ(図示省略)から出る明視野照明光3を用いて照射する。照射された試料2は顕微鏡5の対物レンズ6によって明視野像を結ぶ。この像をレンズホルダ9に配置された変倍レンズ10でカメラ11に結像させる。変倍レンズ10の倍率は縮小系をとるので、カメラ11は試料の広い範囲を撮像した明視野像となる。
ここで、後述の共焦点画像の光路と分けるため、光路に配置された連結部材7内のダイクロイックミラー8を用いて、明視野像の光路を反射させる。ダイクロイックミラー8の波長特性としては、長波長の光を反射し、短波長の光を透過する特性が望ましい。例えば波長680nm以上の光を反射するダイクロイックミラーを用いれば、試料2からの蛍光信号は失われることなくダイクロイックミラー8を透過し、共焦点スキャナ13及び分光光学ユニット20で構成される共焦点の光学系に到達する。
一方、共焦点画像を得る光路では、共焦点スキャナ13は連結部材7を介して顕微鏡5に接続されており、照明用平行励起光束12(一点鎖線)はマイクロレンズアレイディスク(MLディスクという)14により個別の光束に集光され、分光特性を持つ平板ミラーからなる第1のダイクロイックミラー(DMという)15を透過後、ニポウディスク16の個々のピンホールを通過し、連結部材7のダイクロイックミラー8を透過する。さらに、顕微鏡5の対物レンズ6により、ウェルプレート1に載置された試料2の各試料に集光され蛍光試薬を励起する。MLディスク14とニポウディスク16は支軸17を中心として回転する。
また、図4において、20は共焦点スキャナ13の共焦点画像取り出しポートに接続された分光光学ユニットである。この分光光学ユニット20は、戻り光分離手段として平板ミラーからなるダイクロイックミラー22、迷光除去手段として分光特性を持つバンドパスフィルタ23a,23bを備えている。
試料2の各試料は例えば蛍光試薬CY3及びCY5を付加されており、各々の蛍光試薬が発した蛍光信号18は再び対物レンズ6を通り、ニポウディスク16の個々のピンホール上に集光される。個々のピンホールを通過した蛍光信号18はダイクロイックミラー15で反射され、リレーレンズ19,レンズ21a、バンドパスフィルタ23a,23bを介して、それぞれ選択された波長の共焦点光学像がカメラ24a,24bに結像される。
上述の構成では、ニポウディスク4のピンホールが並んでいる平面と、試料2上の被観察平面と、カメラ24a,24bの受光面とは互いに光学的に共役な関係に配置してあるので、カメラ24a,24bには試料2の光学的断面像、すなわち共焦点画像が結像される。したがって、試料2の共焦点画像をカメラ24a,24bの受光面上に同時に形成することができるため、多数の被検査試料をマトリックス上に並べた試料2を顕微鏡と共焦点スキャナに対して相対的に移動させることにより、試料全数の任意の波長選択分離をした共焦点画像を高速に取り込むことができる。
上記カメラ11による明視野像をもとに、試料(細胞)が適切な数量で存在する場所を特定して、共焦点光学系のカメラ24a,24bでこれらの試料を撮像できるようにウェルプレート1の位置を微調整することができる。
なお、従来技術では、2色の蛍光画像を同時に取得するために、カメラ24aと24bの2台を使用するが、1色だけを取得する場合、カメラ24bのみの構成となる。
このような共焦点顕微鏡装置の先行技術としては下記のような特許文献が知られている。
特開2008−0459872号公報 実開平5−96816号公報 特開2008−249965号公報
しかし、特許文献1では、図4で従来技術として示したように、細胞の蛍光画像と明視野画像を取得するのに別々のカメラを使用するため、顕微鏡装置としては大型になり、コストアップとなるという問題がある。
また、特許文献2では、第2の分岐光学系が着脱式のため、高速性の実現ができない。
また、第2の分岐光学系の光学素子は顕微鏡の無限遠光学系の中ではなく、有限系の中に設置されているため、ゴースト像が生じる欠点を持つ。
また、特許文献3では、明視野光路が切替方式のため高速性の実現ができないことと、駆動系が必要であるため機構が複雑でコストアップになるという問題がある。
本発明は上記従来技術の課題を解決するためになされたもので、光学系の構成、および光学系に使用するダイクロイックミラーなどの光学素子を工夫して、簡易な構造により、同一のカメラで、細胞の蛍光画像と明視野画像の両方を取得できる共焦点顕微鏡装置を実現することを目的としている。
このような課題を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、
回転するピンホールアレイディスクを通過した励起光により走査され明視野照明が照射される試料から対物レンズを介して得られる光に基づいて蛍光画像と明視野画像を取得する共焦点顕微鏡装置において、
試料からの光を入射する第1の無限遠光学系と、
該第1の無限遠光学系の中に設置され、試料からの光を蛍光光と明視野光とに分離する第1の分離手段と、
該第1の分離手段から前記第1の無限遠光学系を介して出射される、明視野光と、前記ピンホールアレイディスクを介した蛍光光とが入射される第2の無限遠光学系と、
該第2の無限遠光学系の中に設置され、蛍光光と明視野光とを合波する合波手段と、
該合波手段から出射される蛍光光と明視野光のいずれかを出射する波長選択手段と、
該波長選択手段から出力される画像を前記第2の無限遠光学系を介して取得する第1のカメラと
を備えたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、
請求項1記載の共焦点顕微鏡装置において、
前記第1の無限遠光学系は、
試料からの光を平行光とし前記第1の分離手段に出射する対物レンズと、
前記第1の分離手段から出射される蛍光光を収束し前記ピンホールアレイディスクに導く第1の結像レンズと、
前記第1の分離手段から出射される明視野光を収束し前記第2の無限遠光学系に導く第2の結像レンズと
を備えたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、
請求項1または2記載の共焦点顕微鏡装置において、
前記第2の無限遠光学系は、
前記ピンホールアレイディスクから出射される蛍光光を平行光とし前記合波手段に導く第1のリレーレンズと、
前記第2の結像レンズから出射される明視野光を平行光とし前記合波手段に導く第2のリレーレンズと、
前記第1の波長選択手段から出射された光を収束し前記第1のカメラに入射する第3のリレーレンズと
を備えたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、
請求項3記載の共焦点顕微鏡装置において、
前記励起光を透過し、前記ピンホールアレイディスクのピンホールを通過した蛍光信号を反射して前記第1のリレーレンズに導く第2の分離手段と、
前記第1の分離手段から出射される明視野光を反射し前記第2のリレーレンズに入射する反射ミラーと
を備えたことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、
請求項3または4記載の共焦点顕微鏡装置において、
前記合波手段から出射される蛍光信号の一部を波長分離する第3の分離手段と、
該第3の分離手段から出射される蛍光信号を透過する第2の波長選択手段と、
該第2の波長選択手段から出射された光を収束する第4のリレーレンズと、
該第4のリレーレンズから出射された光を入射する第2のカメラと
を備えたことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、
請求項1乃至5のいずれかに記載の共焦点顕微鏡装置において、
前記分離手段および前記合波手段としてダイクロイックミラーを用いたことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、
請求項1乃至5のいずれかに記載の共焦点顕微鏡装置において、
前記第1の分離手段および前記合波手段として同一の分光特性を持つダイクロイックミラーを用いたことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、
請求項7記載の共焦点顕微鏡装置において、
前記ダイクロイックミラーの分光特性は長波長を反射し短波長を透過することを特徴とする。
請求項9記載の発明は、
請求項7記載の共焦点顕微鏡装置において、
前記ダイクロイックミラーの分光特性は短波長を反射し長波長を透過することを特徴とする。
請求項10記載の発明は、
請求項1乃至9のいずれかに記載の共焦点顕微鏡装置において、
前記波長選択手段としてバンドパスフィルタを用いたことを特徴とする。
本発明によれば以下のような効果がある。
すなわち、明視野画像と蛍光画像を波長の帯域で分け、2つの波長の光路と光学素子を工夫することにより、1台のカメラで、明視野画像と蛍光画像の両方を取得することができる。
その結果、共焦点顕微鏡装置の構成を簡略化し、安価なコストで高機能の装置を実現することができる。
本発明の実施の形態に係る共焦点顕微鏡装置の一実施例を示す構成説明図である。 本発明の実施の形態に係る、共焦点顕微鏡装置の第2の実施例を示す構成説明図である。 本発明の実施の形態に係る、共焦点顕微鏡装置の変形例を示す構成説明図である。 従来の共焦点顕微鏡装置を示す構成説明図である。
以下本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る共焦点顕微鏡装置の一実施例の核心となる、光学系の構成を示す構成説明図である。図4と同一要素には同一記号を付して重複する説明は省略する。
図1において、ダイクロイックミラー80aは、第1の分離手段を構成し、試料2から対物レンズ6を介して入射される平行光に含まれる長波長の明視野光を反射し、短波長の蛍光を透過することにより、明視野光路と蛍光光路とに波長分離する。例えば、波長400nm〜700nmを蛍光画像の領域とし、700nm〜750nmを明視野画像の領域とする場合は、ダイクロイックミラー80aは、波長700nm以上の光を反射し、波長700nm以下の光を透過する分光特性を持つ。
第1の結像レンズ26aは、ダイクロイックミラー80aを透過した蛍光光18からなる平行光束を収束して共焦点スキャナ13のピンホールアレイディスク(ニポウディスク)16に導く。
ダイクロイックミラー15は、第2の分離手段を構成し、レーザ光源(図示せず)からの励起光束12を透過するとともに、ピンホールアレイディスク16のピンホールを通過した蛍光信号18を反射して第1のリレーレンズ29aに導く。
第1のリレーレンズ29aは、ピンホールアレイディスク16から出射されダイクロイックミラー15で反射された蛍光光を平行光束にする。
第2の結像レンズ26bは、ダイクロイックミラー80aで反射された明視野光を収束する。
反射ミラー27は、第2の結像レンズ26bから出射された明視野光を反射して第2のリレーレンズ29bに導く。
第2のリレーレンズ29bは、反射ミラー27で反射された明視野光を平行光にする。
ダイクロイックミラー80bは、合波手段を構成し、第2のリレーレンズ29bから出射された明視野光と第1のリレーレンズ29aから出射された蛍光光とを合波する。ここで、80bにダイクロイックミラー80aと全く同一の分光特性を持たせることにより、部品の共通化を図ることができる。
バンドパスフィルタ30aは、第1の波長選択手段を構成し、ダイクロイックミラー80bから出射される蛍光信号または明視野信号光のいずれか一方を透過し、他方を遮断する。ここで、バンドパスフィルタ30aは回転するフィルタホイール(図示なし)に装着され、明視野画像を取得する場合、700nm〜750nmの帯域のみを透過する特性を持ち、蛍光画像を取得する場合、それぞれの蛍光スペクトルに合った波長帯域を透過する特性を持つ。
第3のリレーレンズ29cは、バンドパスフィルタ30aから出射された平行光を収束する。
第1のカメラ31aは、第3のリレーレンズ29cで収束された光を入射する。
なお、上記でダイクロイックミラー80aと80bは全く同一の分光特性を持ち、長波長を反射し短波長を透過するが、部品の種類を最小限にするのが目的なので、必ずしも全く同じ特性を持たなくてもよい。
また、第1のダイクロイックミラー80aは対物レンズ6と結像レンズ26a、26bから構成される第1の無限遠光学系の中に設置される。
また、第2のダイクロイックミラー80b、及びバンドパスフィルタ30aはリレーレンズ対29aと29c及び29bと29cから構成される第2の無限遠光学系の中に設置される。
ここで、無限遠光学系とはテレセントリック光学系とも呼ばれ、入射瞳または射出瞳が光学系の焦点面にある光学系のことをいう。すなわち、対物レンズ6と結像レンズ26aの間、および対物レンズ6と結像レンズ26bの間はテレセントリック光学系を構成する。リレーレンズ29aと29cの間、リレーレンズ29bと29cの間も同様にテレセントリック光学系を構成する。
また、光学系にあるレンズ、ミラー、フィルタなど個々の光学素子の設置、固定、交換の方法は一般的な方法によって行われるものとし、ここでは説明を省略する。
図1の装置における明視野画像と蛍光画像の取得のための動作についてそれぞれ以下に説明する。
まず、明視野画像の取得について説明する。
ウェルプレート1に配置された細胞などの試料2に対して、明視野光源(図示なし)から発する明視野照明3を照射すると、明視野信号光4が得られる。この信号光は対物レンズ6によって集光され、ダイクロイックミラー80aによって反射されて明視野光路に導かれる。
ダイクロイックミラー80aによって反射された明視野信号光4は第2の結像レンズ26bによって収束され、反射ミラー27で反射された後、結像面28bに像を結ぶ。ここで、反射ミラー27を用いて明視野信号4の進行方向を変えるのは、明視野信号4を蛍光信号の光路に混合するためである。
結像面28bにある明視野画像は、リレーレンズ29bで平行光となり、ダイクロイックミラー80bで反射され、バンドパスフィルタ30aを透過してリレーレンズ29cにより収束し、第1のカメラ31aに入射する。明視野画像を取得する場合、バンドパスフィルタ30aは700nm〜750nmの帯域のみを透過する特性が選択されている。ここで、光学素子80bと30aはテレセントリックなリレーレンズ29bと29cの間に設置されているので、光学素子の表面で発生する光の多重反射によってゴースト像が生じることがない。これは、テレセントリックなリレーレンズの間で光の多重反射によって生じる平行光はリレーレンズを介して1点に収束するからである。
次に、蛍光画像の取得について説明する。
図1のように、ウェルプレート1に設置された細胞などの試料2に対して、複数の波長を混合したレーザ光源(図示なし)から出る励起光束12を用いて照射する。レーザ光源(図示なし)から出た励起光束12は、マイクロレンズアレイディスク14で集光され、ダイクロイックミラー15を透過し、ニポウディスク16のピンホールを通過し、結像レンズ26aによって平行光となり、ダイクロイックミラー80aを透過し、対物レンズ6で収束され、試料2に照射される。
照射された試料2から発生した蛍光信号18は、対物レンズ6によって集光され、平行光となってダイクロイックミラー80aを透過し、結像レンズ26aによって収束されて結像面28aに蛍光像を結ぶ。マイクロレンズ付きピンホールアレイディスク16はピンホール面が前記結像面28aに一致するように配置されているので、蛍光像は共焦点像となる。共焦点像は、ダイクロイックミラー15によって反射され、テレセントリックなリレーレンズ系29aと29cによってカメラ31aに結像される。このとき、ダイクロイックミラー80bは前述の通り蛍光の波長を透過し、バンドパスフィルタ30aはフィルタホイールにより特性を切り替えられて、励起光束の波長に対応した蛍光の波長帯域のみを透過する。
上記で画像を取得する際、蛍光画像を取得する場合には励起光束のみを投入し、明視野画像を取得する場合には明視野照明のみを投入する。時分割的に明視野画像と蛍光画像の2種類の画像を取得した後、画像処理装置などを用いて両者の重ね合わせを行う。
上記のような共焦点顕微鏡装置によれば、明視野画像と蛍光画像を波長の帯域で分け、2つの波長の光路と光学素子を工夫することにより、1台のカメラで明視野画像と蛍光画像の両方を取得することができる。その結果、共焦点顕微鏡装置の構成を簡略化し、安価なコストで高機能の装置を実現することができる。
また、無限遠光学系を用いているので、レンズの間に挿入する光学素子の拡張性を高くすることができるという利点がある。
なお、多色の蛍光を取得する場合、励起波長を順次切替え、それに対応してバンドパスフィルタ30aを切替えて、複数種類の蛍光画像を時分割で取得してもよい。この場合、通常は試料ごとに複数の画像を取得する。
図2は本発明の実施の形態に係る、共焦点顕微鏡装置の第2の実施例で、図1のテレセントリックなリレーレンズの間にダイクロイックミラーを設置し、2色の蛍光画像を同時に取得することができるようにしたものを示す構成説明図である。図1と同一要素には同一記号を付して重複する説明は省略する。
第2図において、ダイクロイックミラー32は、ダイクロイックミラー80bから出射される蛍光信号の一部を反射して波長分離する第3の分離手段を構成する。バンドパスフィルタ30bは、ダイクロイックミラー32で反射された蛍光信号を透過する第2の波長選択手段を構成する。リレーレンズ29dはバンドパスフィルタ30bから出射された蛍光光を収束する第4のリレーレンズを構成する。カメラ31bは、リレーレンズの29dから出射された光を入射する第2のカメラを構成する。
第2図の装置の動作を以下に説明する。
ダイクロイックミラー80bから出射された蛍光信号は、ダイクロイックミラー32の分光特性により、長波長の蛍光が透過され、短波長の蛍光が反射される。
一例として、ダイクロイックミラー32がmRFPの蛍光を透過し、GFPの蛍光を反射する場合は、励起光束として473nmと561nmの2波長のレーザが同時に励起され、バンドパスフィルタ30a、30bがそれぞれmRFP、GFPの蛍光を透過する。その結果、mRFPの蛍光画像がカメラ31aから取得され、GFPの蛍光画像がカメラ31bから取得されるので、2色の蛍光画像を同時に取得することができる。
図2の共焦点顕微鏡装置によれば、試料の動きが速い場合にも2色の蛍光画像間の同時性が保証される。
なお、図2の装置でバンドパスフィルタ30a、30bとして、それぞれ複数の波帯のフィルタをフィルタホイールに装着したものとすれば、さらに多数の蛍光画像を得ることができる。
図3は本発明の実施の形態に係る、共焦点顕微鏡装置の変形例で、明視野光路と蛍光光路を分けるダイクロイックミラーの分光特性を第1図と逆にしたものを示す構成説明図である。図1と同一要素には同一記号を付して重複する説明は省略する。
図3の装置では、ダイクロイックミラー180a、180bの分光特性として、短波長の光を反射し、長波長の光を透過するように構成している。分光特性の一例として、400nm〜700nmの光を反射し、700nm〜750nmの光を透過するものが挙げられる。
図3の装置の動作について、図1の動作と異なる部分を中心に以下に説明する。他の動作は図1の場合と同じである。
結像レンズ26aを出た励起光束12はダイクロイックミラー180aで反射され、対物レンズ6に入射する。対物レンズ6から出射された蛍光信号18はダイクロイックミラー180aで反射され、結像レンズ26aに入射する。結像レンズ26aで収束された蛍光光はダイクロイックミラー15で反射された後リレーレンズ29aに入射し、リレーレンズ29aから出射された蛍光信号18はダイクロイックミラー180bで反射され、バンドパスフィルタ30aに入射する。
また、対物レンズ6から出射された明視野信号光4は、ダイクロイックミラー180aを透過し、結像レンズ26bにより結合面128bに像を結んだ後、反射ミラー27で反射されリレーレンズ29bに導かれる。リレーレンズ29bから出射された明視野信号光4は、ダイクロイックミラー180bを透過してバンドパスフィルタ30aに入射する。
図3の共焦点顕微鏡装置は、図1の場合と同様な効果を発生する。
なお、図1の場合と同様に複数種類の蛍光画像を時分割で取得してもよい。
また、第2図と同様に要素を追加して2色の蛍光画像を同時に取得してもよい。
また、本発明は、上記実施例や変形例に限定されることなく、その本質から逸脱しない範囲で更に多くの変更、変形を含むものである。
2 試料
3 明視野照明
4 明視野信号光
6 対物レンズ
12 励起光
15 第2の分離手段
16 ピンホールアレイディスク
18 蛍光信号
26a 第1の結像レンズ
26b 第2の結像レンズ
27 反射ミラー
29a 第1のリレーレンズ
29b 第2のリレーレンズ
29c 第3のリレーレンズ
29d 第4のリレーレンズ
30a 第1の波長選択手段
30b 第2の波長選択手段
31a 第1のカメラ
31b 第2のカメラ
32 第3の分離手段
80a 第1の分離手段
80b 合波手段

Claims (10)

  1. 回転するピンホールアレイディスクを通過した励起光により走査され明視野照明が照射される試料から対物レンズを介して得られる光に基づいて蛍光画像と明視野画像を取得する共焦点顕微鏡装置において、
    試料からの光を入射する第1の無限遠光学系と、
    該第1の無限遠光学系の中に設置され、試料からの光を蛍光光と明視野光とに分離する第1の分離手段と、
    該第1の分離手段から前記第1の無限遠光学系を介して出射される、明視野光と、前記ピンホールアレイディスクを介した蛍光光とが入射される第2の無限遠光学系と、
    該第2の無限遠光学系の中に設置され、蛍光光と明視野光とを合波する合波手段と、
    該合波手段から出射される蛍光光と明視野光のいずれかを出射する波長選択手段と、
    該波長選択手段から出力される画像を前記第2の無限遠光学系を介して取得する第1のカメラと
    を備えたことを特徴とする共焦点顕微鏡装置。
  2. 前記第1の無限遠光学系は、
    試料からの光を平行光とし前記第1の分離手段に出射する対物レンズと、
    前記第1の分離手段から出射される蛍光光を収束し前記ピンホールアレイディスクに導く第1の結像レンズと、
    前記第1の分離手段から出射される明視野光を収束し前記第2の無限遠光学系に導く第2の結像レンズと
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の共焦点顕微鏡装置。
  3. 前記第2の無限遠光学系は、
    前記ピンホールアレイディスクから出射される蛍光光を平行光とし前記合波手段に導く第1のリレーレンズと、
    前記第2の結像レンズから出射される明視野光を平行光とし前記合波手段に導く第2のリレーレンズと、
    前記第1の波長選択手段から出射された光を収束し前記第1のカメラに入射する第3のリレーレンズと
    を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の共焦点顕微鏡装置。
  4. 前記励起光を透過し、前記ピンホールアレイディスクのピンホールを通過した蛍光信号を反射して前記第1のリレーレンズに導く第2の分離手段と、
    前記第1の分離手段から出射される明視野光を反射し前記第2のリレーレンズに入射する反射ミラーと
    を備えたことを特徴とする請求項3記載の共焦点顕微鏡装置。
  5. 前記合波手段から出射される蛍光信号の一部を波長分離する第3の分離手段と、
    該第3の分離手段から出射される蛍光信号を透過する第2の波長選択手段と、
    該第2の波長選択手段から出射された光を収束する第4のリレーレンズと、
    該第4のリレーレンズから出射された光を入射する第2のカメラと
    を備えたことを特徴とする請求項3または4記載の共焦点顕微鏡装置。
  6. 前記分離手段および前記合波手段としてダイクロイックミラーを用いたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の共焦点顕微鏡装置。
  7. 前記第1の分離手段および前記合波手段として同一の分光特性を持つダイクロイックミラーを用いたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の共焦点顕微鏡装置。
  8. 前記ダイクロイックミラーの分光特性は長波長を反射し短波長を透過することを特徴とする請求項7記載の共焦点顕微鏡装置。
  9. 前記ダイクロイックミラーの分光特性は短波長を反射し長波長を透過することを特徴とする請求項7記載の共焦点顕微鏡装置。
  10. 前記波長選択手段としてバンドパスフィルタを用いたことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の共焦点顕微鏡装置。
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