JP2010181117A - 加熱調理器 - Google Patents

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Ryoji Shimada
良治 島田
Ryuta Kondo
龍太 近藤
Masamitsu Kondo
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Abstract

【課題】被加熱物の載置状態に関わらず、内部温度を均一に上昇させ、上下両面に良好な焼き色を着ける事が可能で、かつ筐体の高温化を防止しうる加熱調理器を提供する。
【解決手段】給電口32を開閉扉12の近傍側の位置に設け、上部赤外線ヒータ20(上部熱源19)、および下部赤外線ヒータ23(下部熱源22)を開閉扉から遠方側の位置に設けたことにより、マイクロ波、上部熱源19、下部熱源22による複合同時加熱の場合においても、マイクロ波と上部赤外線ヒータ20、および下部熱源22との干渉によるスパークを抑え、また上部赤外線ヒータ20、下部赤外線ヒータ23の部分的温度上昇を回避して、種々の被加熱物に最適で高速な加熱調理状態を実現できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、食品などの被加熱物を加熱調理する加熱調理器に関するものである。
このような加熱調理器の分野では、加熱源として電波、赤外線、熱風など用いて、簡便に食品などの被加熱物を加熱調理できるオーブン電子レンジといった機器が一般的に普及している(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の加熱調理器においては、図5に示すように、加熱室1の背部にファンケーシング2を設け、ファンケーシング2内に空気循環用の遠心ファン3を配置し、加熱室1の天井部後方および底部後方に、上吐出口4、下吐出口5から吐出される風を受けるように上ヒータ6、下ヒータ7を設けると共に、これらの上ヒータ6、下ヒータ7からの熱を、加熱室1の略中央に設置した天板上の被加熱物8側へ向けて反射させる上反射板9、下反射板10をそれぞれ上ヒータ6、下ヒータ7の近傍に設け、上ヒータ6、下ヒータ7を熱風発生用とグリル調理用に兼用させるというものであった。
特開平5−172344号公報
しかしながら、図5に示す従来の加熱調理器の構成では、上ヒータ6と下ヒータ7からの熱すなわち赤外線は、それぞれ上反射板9、下反射板10によって反射散乱され、食品などの被加熱物8に加えられることになるが、上ヒータ6と下ヒータ7からの赤外線は、被加熱物8からの距離によってその熱エネルギーが変化することがステファン・ボルツマンの法則によって周知であり、具体的には該熱エネルギーは上ヒータ6、下ヒータ7と被加熱物8との距離の二乗に反比例する。したがって、上反射板9、下反射板10の効果により被加熱物8に加えられる熱エネルギーは、被加熱物8の背面側と扉側とで当然強弱が発生し、この差が、被加熱物8の前後の焼き色の差、および内部温度の上昇のばらつきとなる傾向があった。
また、遠心ファン3から加熱室1内に吐出される風は、加熱室1内からの循環である程度昇温された熱風である。したがって、上吐出口4と下吐出口5から加熱室1内に吐出された風は、おのずと上昇気流の傾向を持ちながら吐出する。そのため、被加熱物8の下面側を循環する熱風は、被加熱物8の上面を循環する熱風に比べて低温化し、被加熱物8の上下面の焼き色に差が発生する傾向があった。
このように、構成上、必然的に被加熱物8周辺に温度差が発生し、均一な加熱状態を実現することが困難で、被加熱物8を載置棚の後方に載置すること、または、上、下ヒータ6、7の発熱を多くし、かつ大能力ファンなどにより、加熱室1内の温度分布を強制的に均一化させるといった、温度分布の均一性を確保するための処置が、別途不可欠となり、その結果、加熱調理器の筐体が高温化するという課題もあった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、被加熱物の載置状態に関わらず、また、被加熱物の全体にわたって均一な焼き色を着け、同時に被加熱物の内部温度を均一に上昇させて良好な仕上がり状態を実現し、さらに加熱調理器の筐体の高温化を防止し、省エネ性に富んだ加熱調理器を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の加熱調理器は、開閉扉を有し被加熱物を収容する加熱室と、マグネトロンで発生し導波管を伝搬したマイクロ波を前記加熱室内に照射する前記加熱室の壁面に設けた給電口と、前記加熱室の天面および底面にそれぞれ設けた上部熱源および下部熱源と、前記加熱室内部に設けられ前記被加熱物を載置する載置部と、前記載置部を回転させる回転手段と、前記加熱室内に熱風を供給する熱風供給手段とを備え、前記給電口を前記開閉扉の近傍側の位置に設け、かつ前記上部熱源、前記下部熱源、および前記熱風供給手段を前記開閉扉から遠方側の位置に設けたものである。
この加熱調理器においては、マイクロ波を照射させる給電口を開閉扉の近傍側の位置に設け、上部熱源、および下部熱源を開閉扉から遠方側の加熱室内奥側の位置に設けることにより、たとえマイクロ波、上部熱源、下部熱源による複合同時加熱の場合においても、マイクロ波が上部熱源、および下部熱源と干渉してスパークを発生し、そのため上部熱源、下部熱源が部分温度上昇したりするのを回避させることができる。
そして、載置部の回転によって、被加熱物が開閉扉側の給電口の下方に位置している時はマイクロ波加熱が支配的となり、被加熱物が加熱室の奥側に位置している時は上部熱源と下部熱源による輻射加熱が支配的となり、これらが交互に繰り返される。
さらに、熱風供給手段で加熱室内に熱風を供給することにより、上部熱源と下部熱源による輻射加熱で加熱しきれなかった被加熱物の部位をくまなく加熱することができる。
このようにして、種々の被加熱物に最適な加熱調理状態を実現することができる。
また、給電口、上部熱源、下部熱源の配置から、少なくとも開閉扉が高温化するのを回避でき、加熱調理器の筐体の異常過熱を防止し、使用者による快適な操作を可能にできる。
以上説明したように、被加熱物が載置部のどの部位に載置されても、被加熱物の内部温度を均一に上昇させ、上下両面に良好な焼き色を着ける事が可能で、かつ筐体の高温化を防止し得る省エネ性に富んだ加熱調理器を提供することができる。
本発明の加熱調理器によれば、給電口、上部熱源、下部熱源の適正な配置から、マイクロ波が上部熱源、および下部熱源と干渉して、スパークや部分異常過熱などの事態を起こすのを防止し、被加熱物が載置部のどの部位に載置されても、被加熱物の内部温度を均一に上昇させ、上下両面に良好な焼き色を着ける事が可能で、かつ筐体の異常過熱を防止して、使用者による快適な操作を可能にできる省エネ性に富んだ加熱調理器を提供することができる。
第1の発明は、開閉扉を有し被加熱物を収容する加熱室と、マグネトロンで発生し導波管を伝搬したマイクロ波を前記加熱室内に照射する前記加熱室の壁面に設けた給電口と、前記加熱室の天面および底面にそれぞれ設けた上部熱源および下部熱源と、前記加熱室内部に設けられ前記被加熱物を載置する載置部と、前記載置部を回転させる回転手段と、前記加熱室内に熱風を供給する熱風供給手段とを備え、前記給電口を前記開閉扉の近傍側の位置に設け、かつ前記上部熱源、前記下部熱源、および前記熱風供給手段を前記開閉扉から遠方側の位置に設けたものである。
これにより、マイクロ波を照射させる給電口を開閉扉の近傍側の位置に設け、上部熱源、および下部熱源を開閉扉から遠方側の位置に設けたことにより、マイクロ波、上部熱源、下部熱源による複合同時加熱の場合においても、マイクロ波が上部熱源、および下部熱
源と干渉してスパークを発生し、そのため上部熱源、下部熱源が部分温度上昇したりするのを回避させることができる。
そして、載置部の回転によって、被加熱物が開閉扉側の給電口の下方に位置している時はマイクロ波加熱が支配的となり、被加熱物が加熱室の奥側に位置している時は上部熱源と下部熱源による輻射加熱が支配的となり、これらが交互に繰り返される。
さらに、熱風供給手段で加熱室内に熱風を供給することにより、上部熱源と下部熱源による輻射加熱で加熱しきれなかった被加熱物の部位をくまなく加熱することができる。
また、給電口、上部熱源、下部熱源の配置から、少なくとも開閉扉が高温化するのを回避でき、加熱調理器の筐体の異常過熱を防止し、使用者による快適な操作を可能にできる。
このように、被加熱物が載置部のどの部位に載置されても、被加熱物の内部温度を均一に上昇させ、上下両面に良好な焼き色を着ける事が可能で、かつ筐体の高温化を防止しうる省エネ性に富んだ加熱調理器を提供することができる。
第2の発明は、開閉扉を有し被加熱物を収容する加熱室と、マグネトロンで発生し導波管を伝搬したマイクロ波を前記加熱室内に照射する前記加熱室の壁面に設けた給電口と、前記加熱室の天面および底面にそれぞれ設けた上部熱源および下部熱源と、前記加熱室外部に設けた下部熱源と、前記加熱室の内部に設けられ前記被加熱物を載置する載置部と、前記載置部を回転させる回転手段と、前記下部熱源によって加熱した熱風を前記加熱室内に供給する熱風供給手段とを備え、前記給電口を前記開閉扉の近傍側の位置に設け、かつ前記上部熱源、前記下部熱源、および前記熱風供給手段を前記開閉扉から遠方側の位置に設けたものである。
これにより、下部熱源を加熱室の外に設けると共に、下部熱源を熱風供給手段の熱源とした構成から、第1の発明と同様に、被加熱物が載置部のどの部位に載置されても、被加熱物の内部温度を均一に上昇させ、上下両面に良好な焼き色を着ける事が可能で、かつ筐体の高温化を防止しうる省エネ性に富んだ加熱調理器を提供することができる。
さらに、被加熱物の直下に下部熱源がないため、調理中に発生する被加熱物の破片や油滴が下部熱源に接触することがなく、発煙などの事態を防止することができる。
第3の発明は、特に第1または2の発明において、上部熱源および下部熱源が、載置部に向かって赤外線を照射する赤外線ヒータで構成したものである。
これにより、被加熱物の上下両面は、見た目に焼き色の均一さが重要な仕上がりの要素となるため、上部熱源、下部熱源により焼き色が良好に着きやすい赤外線ヒータによる加熱が行える。
第4の発明は、特に第3の発明において、赤外線ヒータは、石英管またはセラミック管内に電熱線を埋設した赤熱型ヒータを用いたものである。
これにより、金属製のシーズヒータなどで構成するよりも素速い赤熱の立ち上りを確保でき、被加熱物の表面温度の上昇を速めて、調理時間の短縮を図ることができる。
第5の発明は、特に第1または2の発明において、熱風供給手段は、循環孔を上部熱源の近傍に設け熱風噴出孔を加熱室後壁面設け、前記上部熱源の近傍の空気を吸引して熱風
を吐出するものである。
これにより、上部熱源に接触して熱交換された高温の空気を熱風として被加熱物に接触させることができるため、基本的には別途熱源を付加する必要がなく構成を簡素化させることができる。
第6の発明は、特に第1または2の発明において、熱風供給手段は、開閉扉に対向する加熱室の後壁面から、載置部の上方側と下方側から斜め下向きに、熱風を供給したものである。
これにより、熱風の上昇気流の傾向を予め相殺することができるため、被加熱物の広い範囲にわたって熱風を接触させることができる。
さらに、ピザ加熱などのように、被加熱物に上面に比べて下面側の焼き色を少なくする必要がある調理メニューの場合、下部熱源をOFFにして載置部の下方側から斜め下向きに熱風を供給するだけで、被加熱物の下面に軽い焼き色を付けることが可能である。
したがって、多様な調理メニューに対応しながら省エネ性を確保することができる。
第7の発明は、特に第1から6のいずれか一つの発明において、載置部の回転手段は、少なくとも被加熱物の調理開始期と調理完了期近傍とで、回転速度を変化させたものである。
これにより、被加熱物の種類、量、マイクロ波との複合加熱の有無などによって、それぞれ最適な回転状態を確保することが可能となり、被加熱物の均一な温度上昇の実現、および均一な焼き色を着けることができる。
第8の発明、特に第7の発明において、載置部の回転手段の回転速度は、被加熱物の調理開始期よりも調理完了期近傍で速くしたものである。
これにより、被加熱物全体の温度が低い調理開始期には載置部の回転速度を小さくして、上部熱源、下部熱源と被加熱物との接触時間を長くし被加熱物の温度上昇を速め、ある程度大まかな焼き色を形成することができる。
しかるのち、被加熱物の安定的な載置状態を確保し得る範囲内で回転速度を速めることによって、被加熱物全体の焼き色を均一にすることができる。なお、このような回転速度の調節は、被加熱物の種類、量、マイクロ波との複合加熱などによって、段階的に容易に変化させることが可能であり、したがって、種々の加熱形態に応じた均一加熱状態を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における加熱調理器の側面断面図、図2は同実施の形態における加熱調理器による焼成加熱の場合の加熱状態の概念図、図3は同実施の形態における加熱調理器によるマイクロ波と焼成の複合同時加熱の場合の加熱状態の概念図である。
以上の図面を用いて、本発明の実施の形態1における加熱調理器の構成、および動作、作用について説明する。
図1において、筐体10内には、前方が開口した加熱室11が構成され、加熱室11の前方の開口側には、開閉扉12が下辺を支点として、外郭10の前面を含む形で下開き可能に装着されている。
加熱室11の中央の下部側には、スノコ網形状の載置部13が設けられている。載置部13は、加熱室11の底部を貫通する回転軸14を介して、加熱室11の底部と外郭10との間に設置されたモータ16(回転手段15)と直結された構成である。
加熱室11内の天井面でかつ後壁面17側近傍に設けられた凹部18内には、石英管またはセラミック管内にコイル状の電熱線を埋設した、赤熱型の上部赤外線ヒータ20(上部熱源19)が、そして加熱室11内の底面でかつ後壁面17側近傍に設けられた凹部21内には、同様に石英管またはセラミック管内にコイル状の電熱線を埋設した赤熱型の下部赤外線ヒータ23(下部熱源22)が、共に加熱室11の後壁面17と略平行に設置されている。
上部赤外線ヒータ20は、その表面温度を約500〜800℃の範囲で変化させ、W(ワット)数の可変範囲として500〜1000Wの間で設定されている。一方、下部赤外線ヒータ23は、載置部13との距離が接近しているため、その表面温度は上部赤外線ヒータ19の場合よりも低温に設定され、400〜700℃の範囲で変化させ、W(ワット)数の可変範囲として400〜700Wの間で設定されている。
また、後壁面17には熱風路24が形成され、熱風路24は、後壁面17で載置部13の上方側に設けた複数の斜め下方向きの上部熱風噴出孔25と、載置部13の下方側に設けた複数の斜め下方向きの下部熱風噴出孔26と、凹部18の後方側に設けられた複数の循環孔27とを連通させることによって構成されている。そして、熱風路24内で、上部熱風噴出孔25と下部熱風噴出孔26との近傍には、クロスフローファンで構成された循環ファン28が設置されている。このように、熱風路24、上部熱風噴出孔25、下部熱風噴出孔26、循環孔27、循環ファン28によって、熱風供給手段29が構成されている。
一方、加熱室11外の上方で開閉扉12側には、高周波発生装置としてのマグネトロン30に直結された導波管31が、加熱室11内天井面に設けた給電口32を介して加熱室11内と連通し、マグネトロン30で発生したマイクロ波が、導波管31内を伝搬して、加熱室11内に照射される。
以上のように構成された加熱調理器における作用について説明する。
図2で、加熱室11内のスノコ網状の載置部13上に食品などの被加熱物Aが載置され、開閉扉12が閉められると、所定の操作によって被加熱物Aの加熱調理が開始される。
例えば、被加熱物Aがトーストなどの場合、通常、マイクロ波加熱を使用することがなく、焼成加熱だけで調理を遂行することになり、上部赤外線ヒータ20(上部熱源19)、および下部赤外線ヒータ23(下部熱源22)、および熱風供給手段29による加熱調理となる。この場合、上部赤外線ヒータ20、下部赤外線ヒータ23に通電されると、上部赤外線ヒータ20、下部赤外線ヒータ23の表面温度は、各々約700℃、約600℃程度に比較的速く到達し、被加熱物Aの上下面のうち、載置部13の中央から後壁面17側にかけて、強く赤外線33、赤外線34で加熱される。
同時に、循環ファン28が動作することによって、循環孔27を介して、加熱室11内
の空気が熱風路24内に吸引され、上部熱風噴出孔25、下部熱風噴出孔26から、被加熱物Aに向けて熱風が噴出される。この時、循環孔27から吸引される空気は、上部赤外線ヒータ20の表面に接触して熱交換しながら熱風路24内に進むので、上部赤外線ヒータ20の昇温と加熱室11内の庫内温度の上昇に伴い、徐々に高温化された熱風35として、上部熱風噴出孔25、下部熱風噴出孔26から、被加熱物Aに向けて熱風が噴出され、載置部13の下方に噴出される。
このようにして熱風35の温度は、最終的に280〜300℃前後に到達する。また、上部熱風噴出孔25、下部熱風噴出孔26は、予め斜め下向きに噴出するように構成されているため、熱風35のうち上昇気流化して被加熱物Aに接触せずに通過する熱風量を極力少なくしている。
したがって、被加熱物Aの上下面は、中央から後壁面17側にかけて、赤外線33、赤外線34、および熱風35によって効率よく素早く加熱されるため、開閉扉12が高温化することがなく、筐体10全体の温度上昇も抑制でき、使用者が通常手を触れる部分を安全な温度に維持することができる。
一方、載置部13は、被加熱物Aの加熱開始と同時に一定の回転速度で回転させている。
例えば、調理開始期から所定の時間は1分間に6〜9回転などの比較的ゆっくりした速度で回転させることによって、赤外線33、赤外線34、および熱風35による被加熱物Aの加熱時間を長く確保してその温度上昇を速め、全体に大まかな焼き色を形成させる。しかるのち、被加熱物Aの安定的な載置状態を確保し得る範囲内、例えば1分間に12〜18回転の比較的速い回転速度に上昇させることによって、被加熱物A全体の焼き色を均一にさせることができる。このようにして、素早く焼き色を付けることができるため、加熱による被加熱物Aの重量減少を最小に抑え、食感の良い仕上がりを実現することができる。
一方、図3のように、被加熱物Bが冷凍ピザなどのように、マイクロ波による解凍温め加熱と焼成加熱を同時に行う複合同時加熱を必要とする場合、加熱室11の開閉扉12側では、マイクロ波36による解凍温め加熱、そして加熱室11の後壁面17側では、赤外線33、赤外線34、および熱風35による焼成加熱、といった具合に載置部13の前後で異なった調理状態を形成する。そうすることによって、載置部13のモータ16(回転手段15)によって、被加熱物Bの全体が、交互に解凍温め加熱と焼成加熱を受ける。また、載置部13は、同様に調理開始期と調理完了期で回転速度を変化させて、被加熱物Bの仕上がり状態を調整し、最終的に均一な昇温状態、焼き色を形成させることができる。
この時、給電口32を開閉扉12の近傍側に設け、上部熱源19、下部熱源22、および熱風供給手段29を開閉扉12から遠方側である加熱室11の後壁面17側に設けたことにより、前記のような複合同時加熱の場合においても、マイクロ波36が上部赤外線ヒータ20(上部熱源19)、および下部赤外線ヒータ23(下部熱源22)と干渉してスパークを発生したり、部分温度上昇したりするのを回避して、種々の被加熱物Bに最適で、迅速な加熱調理状態を実現することができる。
以上のように、種々の被加熱物の調理形態に対応でき、迅速に被加熱物の上下を同時に調理でき、省エネ性に富み、かつ均一な加熱調理が可能で、安全な加熱調理器を提供することができる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2における、加熱調理器の側面断面図および焼成加熱の場合の加熱状態の概念図である。
以上の図面を用いて、本発明の実施の形態1における加熱調理器の構成、および動作、作用について説明する。
図4において、実施の形態1と異なる点は、下部赤外線ヒータ41(下部熱源40)を加熱室43の外側に設けると共に、熱風路24において、循環ファン28と上部熱風噴出孔25と下部熱風噴出孔26との間に、熱風供給手段42の熱源として下部赤外線ヒータ41を設けて、それに伴い加熱室43の底面を略平面化したところである。
なお、第1の実施の形態と同一構成には同一符号を付し、詳細な説明を省略する。
図4において、載置部13にトーストなどの被加熱物Aが載置されると、被加熱物Aの上下面は、赤外線33と上部熱風噴出孔25および下部熱風噴出孔26からの熱風44とよって加熱調理される。この時、下部赤外線ヒータ41(下部熱源40)は循環ファン28の下流側に設けられているため、熱風44の温度は初期から280〜300℃の高温で立ち上がり、被加熱物Aの上下面に素早く焼き色を形成することができる。したがって、実施の形態1と同様に被加熱物Aの重量減少を最小に抑え、食感の良い仕上がりを実現することができる。
さらに、被加熱物の直下に下部熱源40がなく、加熱室43の底面を略平面化したことにより、調理中に発生する被加熱物の破片や油滴が下部熱源40に接触することがなく、発煙などの事態を防止できるだけでなく、これらの破片や油滴を容易に除去することができる。
以上のように、短時間で被加熱物の上下を同時加熱できるため、同様に、省エネ性に富み、均一かつ高速な加熱調理が可能で、安全かつ手入れ性の良好な加熱調理器を提供することができる。
以上のように、本発明の加熱調理器は、マイクロ波とヒータなどの熱源との干渉を抑制して、均一な複合同時加熱が可能であるため、電子レンジなどの調理器に限らず、多様な加熱用途に応用が可能である。
本発明の実施の形態1における加熱調理器の側面断面図 同実施の形態における加熱調理器による焼成加熱の場合の加熱状態の概念図 同実施の形態における加熱調理器によるマイクロ波と焼成の複合同時加熱の場合の加熱状態の概念図 本発明の実施の形態2における加熱調理器の側面断面図および焼成加熱の場合の加熱状態の概念図 従来の加熱調理器の側面断面図
11、43 加熱室
12 開閉扉
13 載置部
15 回転手段
16 モータ
17 後壁面
19 上部熱源
20 上部赤外線ヒータ
22、40 下部熱源
23、41 下部赤外線ヒータ
29、42 熱風供給手段
32 給電口
33、34 赤外線
35、44 熱風
36 マイクロ波

Claims (8)

  1. 開閉扉を有し被加熱物を収容する加熱室と、マグネトロンで発生し導波管を伝搬したマイクロ波を前記加熱室内に照射する前記加熱室の壁面に設けた給電口と、前記加熱室の天面および底面にそれぞれ設けた上部熱源および下部熱源と、前記加熱室内部に設けられ前記被加熱物を載置する載置部と、前記載置部を回転させる回転手段と、前記加熱室内に熱風を供給する熱風供給手段とを備え、
    前記給電口を前記開閉扉の近傍側の位置に設け、かつ前記上部熱源、前記下部熱源、および前記熱風供給手段を前記開閉扉から遠方側の位置に設けた加熱調理器。
  2. 開閉扉を有し被加熱物を収容する加熱室と、マグネトロンで発生し導波管を伝搬したマイクロ波を前記加熱室内に照射する前記加熱室の壁面に設けた給電口と、前記加熱室の天面および底面にそれぞれ設けた上部熱源および下部熱源と、前記加熱室外部に設けた下部熱源と、前記加熱室の内部に設けられ前記被加熱物を載置する載置部と、前記載置部を回転させる回転手段と、前記下部熱源によって加熱した熱風を前記加熱室内に供給する熱風供給手段とを備え、
    前記給電口を前記開閉扉の近傍側の位置に設け、かつ前記上部熱源、前記下部熱源、および前記熱風供給手段を前記開閉扉から遠方側の位置に設けた加熱調理器。
  3. 上部熱源および下部熱源が、載置部に向かって赤外線を照射する赤外線ヒータである請求項1または2に記載の加熱調理器。
  4. 赤外線ヒータは、石英管またはセラミック管内に電熱線を埋設する赤熱型ヒータである請求項3に記載の加熱調理器。
  5. 熱風供給手段は、循環孔を上部熱源の近傍に設け熱風噴出孔を加熱室後壁面設け、前記上部熱源の近傍の空気を吸引して熱風を吐出する請求項1または2に記載の加熱調理器。
  6. 熱風供給手段は、開閉扉に対向する加熱室の後壁面から、載置部の上方側と下方側から斜め下向きに熱風を供給する請求項1または2に記載の加熱調理器。
  7. 載置部の回転手段は、少なくとも被加熱物の調理開始期の回転速度と調理完了期の回転速度とを変化させる請求項1から6のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  8. 載置部の回転手段の回転速度は、被加熱物の調理開始期よりも調理完了期近傍の方を速くする請求項7に記載の加熱調理器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105737220A (zh) * 2016-04-21 2016-07-06 济南佳泰电器有限公司 一种微波热风炉炉体
CN106562685A (zh) * 2016-10-19 2017-04-19 广东美的厨房电器制造有限公司 烹饪电器的烹饪方法

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