JP2010180517A - 多層構造織編物および繊維製品 - Google Patents

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【課題】2層以上の多層構造を有する多層構造織編物であって、速乾性に優れた多層構造織編物および繊維製品を提供する。
【解決手段】2層以上の多層構造を有する多層構造織編物において、S方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とZ方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とで構成される30T/m以下のトルクを有する複合糸をどちら一方の最外層に配する。
【選択図】図1

Description

本発明は、スポーツ用衣料、インナー用衣料、おしめや介護シーツの医療・衛生用品、寝装寝具などの用途に好適に使用される、速乾性に優れた多層構造織編物および繊維製品に関する。
一般に、ポリエステル繊維やポリアミド繊維等の疎水性繊維は、綿やレーヨン等の親水性繊維に比べて乾燥速度が速いという特徴を有している。このため、従来、発汗時の速乾性や洗濯後の乾燥性を高めるために、疎水性繊維100%からなる織編物が、多くの衣料用品に用いられている。
かかる疎水性繊維は、親水性繊維に比べ、速乾性に優れるものの、多量発汗を伴うハードスポーツ、雨や雪の中でのアウトドアスポーツやウインタースポーツ、水中でのマリンスポーツなど、衣料用品が大量の水分を吸収する用途においては、冷え感、べとつき感といった不快感を十分に解消するには至っておらず、さらに優れた速乾性を望まれていた。また、夏場など洗濯回数の増加する季節においても、乾燥速度のより速い素材が求められている。
このため、例えば特許文献1では、多層構造編地において、表面層を構成する繊維として裏面層を構成する繊維より単糸繊度の小さい繊維を配置することにより、汗を生地裏面層から表面層に移動拡散させ、速乾性を上げる方法が提案されている。しかしながら、速乾性の点でまだ充分とはいえなかった。
なお、S方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とZ方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とを複合させることにより低トルクの複合糸を得ることは知られている(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。
特開平9−316757号公報 特開2003−166136号公報 国際公開第2008/001920号パンフレット
本発明は上記の背景に鑑みなされたものであり、その目的は、2層以上の多層構造を有する多層構造織編物であって、速乾性に優れた多層構造織編物および繊維製品を提供することにある。
本発明者らは上記の課題を達成するため鋭意検討した結果、S方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とZ方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とで構成される低トルクの複合糸を多層構造織編物のどちら一方の最外層に用い、該最外層が肌側に位置するように衣料などの繊維製品を得ると、極めて優れた速乾性が得られることを見出し、さらに鋭意検討を重ねることにより本発明を完成するに至った。
かくして、本発明によれば「2層以上の多層構造を有する多層構造織編物であって、S方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とZ方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とで構成される30T/m以下のトルクを有する複合糸が、多層構造織編物の最外層に配されてなることを特徴とする多層構造織編物。」が提供される。
その際、前記複合糸にインターレース加工が施されていることが好ましい。また、前記複合糸を構成する繊維がポリエステル繊維であることが好ましい。また、前記複合糸を構成する繊維の単糸繊度が4dtex以下であることが好ましい。また、前記複合糸の捲縮率が2%以上であることが好ましい。
本発明の多層構造織編物において、前記複合糸が配された最外層とは反対側の最外層に、単糸繊度4.0dtex以下のマルチフィラメントが配されていることが好ましい。その際、該マルチフィラメントが、単糸繊度1.2dtex以下の仮撚捲縮加工糸であることが好ましい。
本発明の多層構造織編物において、他の繊維として、単繊維径が1000nm以下の極細繊維が含まれることが好ましい。また、他の繊維として、ポリブチレンテレフタレートをハードセグメントとし、ポリオキシエチレングリコールをソフトセグメントとするポリエーテルエステルエラストマーからなるポリエーテルエステル繊維、または該ポリエーテルエステル繊維を含む複合糸が含まれることが好ましい。また、他の繊維として、ポリエステル成分とポリアミド成分とがサイドバイサイド型に接合された複合繊維が含まれることが好ましい。また、多層構造織編物が、最外層、中間層、および最外層の3層構造を有することが好ましい。また、多層構造織編物が編物であることが好ましい。また、多層構造織編物の目付が200g/m以下であることが好ましい。また、多層構造織編物に吸汗加工が施されていることが好ましい。また、多層構造織編物の裏面における水分残り率が20%以下であることが好ましい。
ただし、水分残り率は下記により測定するものとする。温度20℃、湿度65%RHに調整した室内において、10cm角に裁断した試料に蒸留水を編地裏面へ0.1cc滴下3分後、編地をろ紙で挟み、10g/cmの荷重を掛け、30秒後のろ紙の増加重量から水分残り率を算出する。
水分残り率[%] = ((水滴下後のろ紙重量[gr])−(水滴下前のろ紙重量[gr]))÷ 0.1 × 100
また、本発明によれば、前記の多層構造織編物を、裏面層が肌側に位置するよう用いてなる、スポーツ用衣料、インナー用衣料、おしめや介護シーツの医療・衛生用品、および寝装寝具からなる群より選択されるいずれかの繊維製品が提供される。
本発明によれば、2層以上の多層構造を有する多層構造織編物であって、速乾性に優れた多層構造織編物および繊維製品が得られる。
本発明の1態様を模式的に示す図である。 本発明の1態様を模式的に示す図である。 本発明の1態様を模式的に示す図である。 本発明の1態様を模式的に示す図である。 本発明において、採用することのできる単糸繊維断面形状の一例を示す説明図である。 実施例1で用いた編組織図である。 比較例1で用いた編組織図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
まず、本発明の多層構造織編物は、2層以上の多層構造を有するものであり、織編物の層数は特に限定されないが、ソフトな風合いを維持する上で、2層(最外層と最外層)または3層(最外層と中間層と最外層)が好ましい。なお、本発明において、多層構造織編物を使用する際、最も肌側に位置する最外層を裏面層と称し、他方、最も外気側に位置する最外層を表面層と称する。
また、前記の最外層のうちどちらか一方の最外層(好ましくは裏面層)には、S方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とZ方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とで構成される30T/m以下のトルクを有する複合糸が配されている。該複合糸は2つの最外層の両方に含まれていてもよいが、一方の最外層にのみ含まれることが好ましい。
仮撚捲縮加工糸には第1ヒーター域で仮撚をセットした、いわゆるone heater仮撚捲縮加工糸と、該糸をさらに第2ヒーター域に導入して弛緩熱処理することによりトルクを減らした、いわゆるsecond heater仮撚捲縮加工糸とがある。また、施撚の方向により、S方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とZ方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とがある。本発明において、これらの仮撚捲縮加工糸を用いることができる。
前記の複合糸は例えば以下の方法により製造することができる。すなわち、糸条を第1ローラ、セット温度が90〜220℃(より好ましくは100〜190℃)の熱処理ヒータを経由して撚り掛け装置によって施撚することによりone heater仮撚捲縮加工糸を得てもよいし、必要に応じてさらに第2ヒーター域に導入して弛緩熱処理することによりsecond heater仮撚捲縮加工糸を得てもよい。仮撚加工時の延伸倍率は、0.8〜1.5の範囲が好ましく、仮撚数は、仮撚数(T/m)=(32500/(Dtex)1/2)×αの式においてα=0.5〜1.5が好ましく、通常は0.8〜1.2位とするのがよい。ただし、Dtexとは糸条の総繊度である。用いる撚り掛け装置としては、デイスク式あるいはベルト式の摩擦式撚り掛け装置が糸掛けしやすく、糸切れも少なくて適当であるが、ピン方式の撚り掛け装置であってもよい。また、施撚の方向により、仮撚捲縮加工糸が有するトルクをS方向かZ方向か選択することができる。次いで、2種以上の仮撚捲縮加工糸を合糸することにより前記複合糸が得られる。
かかる複合糸には、インターレース加工により交絡が付与されていることが好ましい。交絡(インターレース)の個数は、ソフトな風合いやストレッチ性を損なわないために30〜90個/mの範囲内であることが好ましい。該個数が90個/mよりも大きいとソフトな風合いやストレッチ性が損なわれるおそれがある。逆に、該個数が30個/mよりも小さいと複合糸の集束性が不十分となり、製編織性が損なわれるおそれがある。なお、交絡処理(インターレース加工)は通常のインターレースノズルを用いて処理したものでよい。
かくして得られた複合糸のトルクとしては、30T/m以下(好ましくは10T/m以下、特に好ましくはノントルク(0T/m))であることが肝要である。かかる低トルクの複合糸を最外層(好ましくは裏面層)に用いることにより、嵩高となり、使用の際に発汗した汗を速やかに吸収した後、速やかに他層に移行させることができ極めて優れた速乾性が得られる。トルクは小さいほど好ましくノントルク(0T/m)が最も好ましい。このようにノントルクとするには、S方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とZ方向の仮撚捲縮加工糸とを合糸する際、トルクの方向が異なること以外は同じトルクを有する2種の仮撚捲縮加工糸を使用するとよい。
また、前記複合糸において、捲縮率が2%以上(より好ましくは10〜20%)であることが好ましい。該捲縮率が2%未満では十分なソフトな風合いやストレッチ性が得られないおそれがある。
前記複合糸において、単糸繊度が4dtex以下(好ましくは0.00002〜2.0dtex、特に好ましくは0.1〜2.0dtex)であることが好ましい。該単糸繊度は小さいほどよく、ナノファイバーと称せられる単糸繊維径が1000nm以下のものでもよい。該単糸繊度が4dtexよりも大きいとソフトな風合いが得られないおそれがある。また、複合糸の総繊度としては33〜220dtexの範囲内であることが好ましい。さらに、複合糸のフィラメント数としては50〜300本(より好ましくは100〜300本)の範囲内であることが好ましい。
また、前記複合糸の単糸断面形状としては、通常の丸断面でもよいが、丸断面以外の異型断面形状であってもよい。かかる異型断面形状としては、三角、四角、十字、扁平、くびれ付扁平、H型、W型などが例示される。これらの異型断面形状を採用することにより、編地に吸水性を付与することができる。特に、図5に示すようなくびれ付扁平異型断面形状を採用することにより、吸水性だけでなく、特に優れたソフト性をも編地に付与することができる。その際、扁平な断面形状の、長手中心線方向の長さBの、この長手中心線方向に直角をなして交差する方向における最大幅C1に対する比B/C1により表される断面扁平度が2〜6(より好ましくは3.1〜5.0)の範囲内であることが、編地のソフト性の点で好ましい。また、その幅の最大値C1の、最小値C2に対する比C1/C2が、1.05〜4.00(より好ましくは1.1〜1.5)の範囲内であることが、吸水性の点で好ましい。
前記複合糸を構成する繊維としては特に制限されず、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、アセテート繊維、さらには、綿、ウール、絹などの天然繊維やこれらを複合したものが使用可能である。特にポリエステル繊維が好ましい。かかるポリエステルとしては、テレフタル酸を主たる酸成分とし、炭素数2〜6のアルキレングリコール、すなわちエチレングリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングリコールからなる群より選ばれた少なくとも1種を主たるグリコール成分とするポリエステルが好ましい。なかでも、エチレングリコールを主たるグリコール成分とするポリエステル(ポリエチレンテレフタレート)またはトリメチレングリコールを主たるグリコール成分とするポリエステル(ポリトリメチレンテレフタレート)が特に好ましい。
かかるポリエステルには、必要に応じて少量(通常30モル%以下)の共重合成分を有していてもよい。その際、使用されるテレフタル酸以外の二官能性カルボン酸としては、例えばイソフタル酸、ナフタリンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、β−ヒドロキシエトキシ安息香酸、P−オキシ安息香酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸のごとき芳香族、脂肪族、脂環族の二官能性カルボン酸をあげることができる。また、上記グリコール以外のジオール化合物としては、例えばシクロヘキサン−1,4−ジメタノール、ネオペンチルグリコール、ビスフェノールA、ビスフェノールSのごとき脂肪族、脂環族、芳香族のジオール化合物およびポリオキシアルキレングリコール等をあげることができる。
前記ポリエステルは任意の方法によって合成したものでよい。例えばポリエチレンテレフタレートの場合について説明すると、テレフタル酸とエチレングリコールとを直接エステル化反応させるか、テレフタル酸ジメチルのごときテレフタル酸の低級アルキルエステルとエチレングリコールとをエステル交換反応させるかまたはテレフタル酸とエチレンオキサイドとを反応させるかしてテレフタル酸のグリコールエステルおよび/またはその低重合体を生成させる第1段階の反応と、第1段階の反応生成物を減圧下加熱して所望の重合度になるまで重縮合反応させる第2段階の反応によって製造されたものでよい。また、前記ポリエステルは、マテリアルリサイクルまたはケミカルリサイクルされたポリエステル、または、特開2004−270097号公報や特開2004−211268号公報に記載されているような、特定のリン化合物およびチタン化合物を含む触媒を用いて得られたポリエステルであってもよい。さらには、ポリ乳酸やステレオコンプレックスポリ乳酸などの生分解性を有するポリエステルでもよい。
前記ポリエステルに紫外線吸収剤がポリエステル重量対比0.1重量%以上(好ましくは0.1〜5.0重量%)含まれていると、多層構造織編物に紫外線遮蔽性が付加され好ましい。かかる紫外線吸収剤としては、ベンゾオキサジン系有機紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系有機紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系有機紫外線吸収剤、サリチル酸系有機紫外線吸収剤などが例示される。なかでも、紡糸の段階で分解しないという点からベンゾオキサジン系有機紫外線吸収剤が特に好ましい。
かかるベンゾオキサジン系有機紫外線吸収剤としては、特開昭62−11744号公報に開示されたものが好適に例示される。すなわち、2−メチル−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン、2−ブチル−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン、2−フェニル−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン、2,2’−エチレンビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、2,2’−テトラメチレンビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、2,2’−p−フェニレンビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、1,3,5−トリ(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン−2−イル)ベンゼン、1,3,5−トリ(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン−2−イル)ナフタレンなどである。
また、前記ポリエステルに艶消し剤(二酸化チタン)がポリエステル重量対比0.2重量%以上(好ましくは0.3〜2.0重量%)含まれていると、多層構造織編物に防透性が付加され好ましい。
さらに前記ポリエステルには、必要に応じて、微細孔形成剤(有機スルホン酸金属塩)、着色防止剤、熱安定剤、難燃剤(三酸化二アンチモン)、蛍光増白剤、着色顔料、帯電防止剤(スルホン酸金属塩)、吸湿剤(ポリオキシアルキレングリコール)、抗菌剤、その他の無機粒子の1種以上が含まれていてもよい。
本発明の多層構造織編物において、前記複合糸が配された最外層以外の層に配される繊維については特に限定されないが、優れた速乾性を得る上で、他の層に、前記のようなポリエステル繊維からなる、単糸繊度4.0dtex以下(より好ましくは0.00002〜2.0dtex、特に好ましくは0.1〜2.0dtex)のマルチフィラメントが配されていることが好ましい。該マルチフィラメントとして、単糸繊度1.2dtex以下(より好ましくは0.00002〜1.2dtex)の仮撚捲縮加工糸を用いることも速乾性をさらに高める上で好ましいことである。
また、本発明の多層構造織編物に吸水性を付加するために、他の繊維として、特開2007−291567号公報に記載の、単繊維径が1000nm以下の極細繊維、特開2005−36374号公報に記載の、ポリブチレンテレフタレートをハードセグメントとし、ポリオキシエチレングリコールをソフトセグメントとするポリエーテルエステルエラストマーからなるポリエーテルエステル繊維、または該ポリエーテルエステル繊維を含む複合糸、特開2006−118062号公報に記載の、ポリエステル成分とポリアミド成分とがサイドバイサイド型に接合された複合繊維などを含ませることも好ましいことである。
例えば、図1に模式的に示すように、表面層にマルチフィラメント(または仮撚捲縮加工糸)、裏面層に前記複合糸および仮撚捲縮加工糸を配した態様、図2に模式的に示すように、表面層にマルチフィラメント(または仮撚捲縮加工糸)、中間層に仮撚捲縮加工糸、裏面層に前記複合糸を配した態様、図3に模式的に示すように、表面層にマルチフィラメント(または仮撚捲縮加工糸)、裏面層に前記複合糸および前記他の繊維(単繊維径が1000nm以下の極細繊維または前記ポリエーテルエステル繊維または前記複合繊維)を配した態様、図4に模式的に示すように、表面層にマルチフィラメント(または仮撚捲縮加工糸)、中間層に前記他の繊維(単繊維径が1000nm以下の極細繊維または前記ポリエーテルエステル繊維または前記複合繊維)、裏面層に前記複合糸を配した態様などが好ましい。
本発明の多層構造織編物において、織編組織としては、2層以上の多層構造を有する織編物であれば特に限定されないが、編物であれば、ポンチローマ、ミラノリブ、タックリブ、裏鹿の子、シングルピケ、ダブルピケ等の丸編地や、ハーフ、バックハーフ、クインズコード、シャークスキン等のシングル経編地や、ダブルラッセル、ダブルトリコット等の2重経編地があげられる。織物では、経二重織物、緯二重織物等の多層構造をとりうる多層織物があげられる。なかでも、速乾性の点で編物が好ましい。
前記織編物の織編密度としては特に限定されないが、吸水性や風合い等の点で、織物であれば、経密度50〜200本/2.54cm、緯密度50〜200本/2.54cmの範囲が適当であり、編物であれば30〜100コース/2.54cm、20〜80ウエール/2.54cmの範囲が適当である。また、軽量性を損わせないため、最終的に得られる目付が200g/m以下(より好ましくは20〜200g/m)であることが好ましい。
本発明の多層構造織編物は、前記の複合糸を用いて通常の編機または織機を使用して容易に製編織することができる。また、本発明の多層構造織編物には、本発明の目的が損なわれない範囲内であれば、常法の染色仕上げ加工、吸水加工、撥水加工、起毛加工、紫外線遮蔽あるいは抗菌剤、消臭剤、防虫剤、蓄光剤、再帰反射剤、マイナスイオン発生剤等の機能を付与する各種加工を付加適用してもよい。ここで、吸汗加工(吸水加工)としては、編地にポリエチレングリコールジアクリレートやその誘導体、またはポリエチレンテレフタレート−ポリエチレングリコール共重合体などの親水化剤を染色時に同浴加工するか、ファイナルセット工程で編地に付与することが好ましい。また、かかる親水化剤の付着量は、編地の重量に対して0.25〜0.50重量%の範囲であることが好ましい。
かくして得られた多層構造織編物において、どちらか一方の最外層に前記の複合糸が配されており、該複合糸は嵩高(バルキー性がある)であるので、発汗した汗を速やかに吸収し他の層に速やかに移行させるので、極めて優れた速乾性が得られる。また、汗の後戻りが少なく快適性に優れる。
ここで、前記複合糸が配された最外層表面における水分残り率が20%以下であることが好ましい。ただし、水分残り率は下記により測定するものとする。温度20℃、湿度65%RHに調整した室内において、10cm角に裁断した試料に蒸留水を編地裏面へ0.1cc滴下3分後、編地をろ紙で挟み、10g/cmの荷重を掛け、30秒後のろ紙の増加重量から水分残り率を算出する。
水分残り率[%] = ((水滴下後のろ紙重量[gr])−(水滴下前のろ紙重量[gr]))÷ 0.1 × 100
また、下記で定義するべとつき性で100gr(98cN)以下であることが好ましい。ただし、べとつき性は下記により測定するものとする。直径8cmの金属ローラーに長さ15cm、幅6cmの織編物を載せ、一端をストレス・ストレイン・ゲージに取り付け、織編物のもう一端に重さ9.8cN(10gf)のクリップを取り付ける。次に金属ローラーを7cm/secの表面速度で回転させながら注射器で金属ローラーと編地の間に5cmの水を注入し、この時織編物にかかる張力をストレス・ストレイン・ゲージにて測定し、その最大値でベトツキ性を評価する。
また、下記で定義する乾燥速度で30分以下であることが好ましい。ただし、乾燥速度下記により測定するものとする。温度20℃、湿度65%RHに調整した室内において、10cm角に裁断した試料に蒸留水を1cc滴下後、生地重量を経時的に計測し滴下した水分が完全に乾くまでの時間により乾燥速度(乾燥時間)を評価する。
次に、本発明の繊維製品は、前記の多層構造織編物を、前記複合糸が配された最外層が肌側に位置するよう用いてなる、スポーツ用衣料、インナー用衣料、おしめや介護シーツの医療・衛生用品、および寝装寝具からなる群より選択されるいずれかの繊維製品である。
かかる繊維製品は前記の多層構造織編物を、前記複合糸が配された最外層が肌側に位置するよう用いているので、発汗した汗を速やかに吸収し他の層に速やかに移行させるので、極めて優れた速乾性が得られる。また、汗の後戻りが少なく快適性に優れる。
(1)トルク
試料(捲縮糸)約70cmを横に張り、中央部に0.18mN×表示テックス(2mg/de)の初荷重を吊るした後、両端を引揃える。
糸は残留トルクにより回転しはじめるが初荷重が静止するまでそのままの状態で持ち、撚糸を得る。こうして得た撚糸を17.64mN×表示テックス(0.2g/de)の荷重下で25cm長の撚数を検撚器で測定する。得られた撚数(T/25cm)を4倍にしてトルク(T/m)とする。
(2)インターレース度
交絡糸を8.82mN×表示テックス(0.1g/de)の荷重下で1mの長さをとり、除重後、室温で24時放縮後の結節点の数を読み取り、ケ/mで表示する。
(3)捲縮率
供試糸条を、周長が1.125mの検尺機のまわりに巻きつけて、乾繊度が3333dtexのかせを調製した。前記かせを、スケール板の吊り釘に懸垂して、その下部分に6gの初荷重を付加し、さらに600gの荷重を付加したときのかせの長さL0を測定する。その後、直ちに、前記かせから荷重を除き、スケール板の吊り釘から外し、このかせを沸騰水中に30分間浸漬して、捲縮を発現させる。沸騰水処理後のかせを沸騰水から取り出し、かせに含まれる水分をろ紙により吸収除去し、室温において24時間風乾する。この風乾されたかせを、スケール板の吊り釘に懸垂し、その下部分に、600gの荷重をかけ、1分後にかせの長さL1aを測定し、その後かせから荷重を外し、1分後にかせの長さL2aを測定する。供試フィラメント糸条の捲縮率(CP)を、下記式により算出する。
CP(%)=((L1a−L2a)/L0)×100
(4)水分残り率
温度20℃、湿度65%RHに調整した室内において、10cm角に裁断した試料に蒸留水を編地裏面へ0.1cc滴下3分後、試料をろ紙で挟み、10g/cmの荷重を掛け、30秒後のろ紙の増加重量から水分残り率を算出する。
水分残り率[%] = ((水滴下後のろ紙重量[gr])−(水滴下前のろ紙重量[gr]))÷ 0.1 × 100
(5)べとつき性
直径8cmの金属ローラーに長さ15cm、幅6cmの編地を載せ、一端をストレス・ストレイン・ゲージに取り付け、編地のもう一端に重さ9.8cN(10gf)のクリップを取り付ける。次に金属ローラーを7cm/secの表面速度で回転させながら注射器で金属ローラーと編地の間に5cmの水を注入し、この時編地にかかる張力をストレス・ストレイン・ゲージにて測定し、その最大値でベトツキ性を評価する。100g(98cN)以下を良好とする。
(6)乾燥速度
温度20℃、湿度65%RHに調整した室内において、10cm角に裁断した試料に蒸留水を1cc滴下後、生地重量を経時的に計測し滴下した水分が完全に乾くまでの時間により乾燥速度を評価する。30分以下であれば良好とする。
(7)溶融粘度
乾燥処理後のポリマーを紡糸時のルーダー溶融温度に設定したオリフィスにセットして5分間溶融保持したのち、数水準の荷重をかけて押し出し、そのときのせん断速度と溶融粘度をプロットする。そのプロットをなだらかにつないで、せん断速度−溶融粘度曲線を作成し、せん断速度が1000秒−1の時の溶融粘度を見る。
(8)溶解速度
海・島成分の各々0.3φ−0.6L×24Hの口金にて1000〜2000m/分の紡糸速度で糸を巻き取り、さらに残留伸度が30〜60%の範囲になるように延伸して、84dtex/24filのマルチフィラメントを作製する。これを各溶剤にて溶解しようとする温度で浴比100にて溶解時間と溶解量から、減量速度を算出する。
(9)単繊維径
編地を電子顕微鏡で写真撮影した後、n数5で単繊維径を測定しその平均値を求める。
[実施例1]
通常のポリエチレンテレフタレート(艶消し剤の含有率0.3重量%)を用いて通常の紡糸装置から280℃で溶融紡糸し、2800m/分の速度で引取り、延伸することなく巻取り、半延伸されたポリエステル糸条90dtex/48fil(単糸繊維の断面形状:丸断面)を得た。
次いで、該ポリエステル糸条を用いて、延伸倍率1.6倍、仮撚数2500T/m(S方向)、ヒーター温度180℃、糸速350m/分の条件で同時延伸仮撚捲縮加工を行った。
また、前記ポリエステル糸条を用いて、延伸倍率1.6倍、仮撚数2500T/m(Z方向)、ヒーター温度180℃、糸速350m/分の条件で同時延伸仮撚捲縮加工を行った。
次いで、これらS方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とZ方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とを合糸して空気交絡処理を行い、複合糸(110dtex/96fil、捲縮率7%、トルク0T/m)を得た。空気交絡処理は、インターレースノズルを用い、オーバーフィード率1.0%、圧空圧0.3MPa(3kgf/cm)で60個/mの交絡を付与した。
次いで、28ゲージの丸編シングル機を使用して、上記複合糸(A)と通常のポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント仮撚捲縮加工糸84dtex/72fil(B)およびポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント糸84dtex/72fil(C)を用いて、図6に示す編組織に従って、コード編地を編成した。(生機の密度は、42コース/2.54cm、30ウェール/2.54cm、目付58g/m)次いで、上記編地に通常の染色仕上げ加工(130℃かつ30分間の高圧染色、最終セットとして170℃の乾熱セット)を施した。得られた編地は、一方の最外層がA、B、Cで構成され、他の最外層がAとBで構成された2層構造の編地であった。この編地は水分残り率が裏15%/表45%で、べとつきが75g(74cN)で、乾燥速度が19分で、一方の最外層面で吸った汗を反対面に瞬時に移動させ、裏面から肌への濡れ戻りが少なく、乾燥速度も19分と速い編地であった。
次いで、該編地を、前記複合糸が配された最外層が肌側に位置するよう用いてスポーツ用衣料およびインナー衣料を得て着用したところ、衣料から肌への後戻りが少なく速乾性に優れ快適であった。
[実施例2]
実施例1において、半延伸されたポリエステル糸条の総繊度/単糸数を56dtex/12filに変更し、加工糸上がりで66dtex/24filのノントルク糸を得た。
次いで、28ゲージの丸編ダブル機を使用して、上記複合糸(A)と通常のポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント仮撚捲縮加工糸33dtex/12fil(B)およびポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント糸84dtex/72fil(C)を用いて、図7に示す編組織に従って、裏鹿の子編地を編成した(生機の密度は、46コース/2.54cm、37ウェール/2.54cm、目付80g/m)。次いで、上記編地に通常の染色仕上げ加工(130℃かつ30分間の高圧染色、最終セットとして170℃の乾熱セット)を施した。得られた編地は、一方の最外層がCで構成され、他の最外層がAとBで構成された2層構造の編地であった。この編地は水分残り率が裏4%/表38%で、べとつきが52g(51cN)で、乾燥速度が21分で、一方の最外層面(裏面)で吸った汗を反対面(表面)に瞬時に移動させ、裏面から肌への濡れ戻りが少なく、乾燥速度も速い編地であった。
[実施例3]
実施例2において、B糸のかわりに下記のナノファイバーを用いて、これ以外は実施例2と同様にして編地を編成した(生機の密度は、42コース/2.54cm、36ウェール/2.54cm、目付74g/m)。
(ナノファイバー)
島成分としてポリエチレンテレフタレート(280℃における溶融粘度が1200ポイズ、艶消し剤の含有量:0重量%)、海成分として5−ナトリウムスルホイソフタル酸6モル%と数平均分子量4000のポリエチレングリコール6重量%を共重合したポリエチレンテレフタレート(280℃における溶融粘度が1750ポイズ)を用い(溶解速度比(海/島)=230)、海:島=30:70、島数=836の海島型複合未延伸繊維を、紡糸温度280℃、紡糸速度1500m/分で溶融紡糸して一旦巻き取った。
得られた未延伸糸を、延伸温度80℃、延伸倍率2.5倍でローラー延伸し、次いで150℃で熱セットして巻き取った。得られた海島型複合延伸糸(ナノファイバー用繊維)は56dtex/10filであり、透過型電子顕微鏡TEMによる繊維横断面を観察したところ、島の形状は丸形状でかつ島の径は710nmであった。
次いで、該編地を、海島型複合延伸糸の海成分を除去するために編地を3.5%NaOH水溶液で、70℃にて30%アルカリ減量した後、実施例2と同様に染色仕上げ加工を行った。
得られた編地は、裏面がCで構成され、表面がAとB(単繊維径が710nmのナノファイバー)で構成された2層構造の編地であった。この編地は水分残り率が裏5%/表22%で、べとつきが54g(53cN)で、乾燥速度が22分で、一方の最外層面(裏面)で吸った汗を反対面(表面)に瞬時に移動させ、裏面から肌への濡れ戻りが少なく、乾燥速度も速い編地であった。
[比較例1]
実施例2において、A糸およびC糸のかわりにポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント仮撚捲縮加工糸84dtex/72filを用いて編地を得た(生機の密度は、48コース/2.54cm、37ウェール/2.54cm、目付76g/m)。
次いで、上記編地に通常の染色仕上げ加工(130℃かつ30分間の高圧染色、最終セットとして170℃の乾熱セット)を施した。得られた編地は、一方の最外層面(裏面層)がCで構成され、他の最外層(表面層)がAとBで構成された2層構造の編地であった。この編地は後戻りが裏25%/表20%で、べとつきが128g(125cN)で、乾燥速度が38分で、一方の最外層面(裏面)で吸った汗が裏面にも残り、裏面から肌への濡れ戻りが多く、乾燥速度も遅い編地であった。
本発明によれば、2層以上の多層構造を有する多層構造織編物であって、速乾性に優れた多層構造織編物および繊維製品が提供され、その工業的価値は極めて大である。
1 マルチフィラメント(または仮撚捲縮加工糸)
2 仮撚捲縮加工糸
3 複合糸
4 マルチフィラメント(または仮撚捲縮加工糸)
5 仮撚捲縮加工糸
6 複合糸
7 マルチフィラメント(または仮撚捲縮加工糸)
8 単繊維径が1000nm以下の極細繊維またはポリエーテルエステル繊維または複合繊維
9 複合糸
10 マルチフィラメント(または仮撚捲縮加工糸)
11 単繊維径が1000nm以下の極細繊維またはポリエーテルエステル繊維または複合繊維
12 複合糸

Claims (16)

  1. 2層以上の多層構造を有する多層構造織編物であって、S方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とZ方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とで構成される30T/m以下のトルクを有する複合糸が、多層構造織編物の最外層に配されてなることを特徴とする多層構造織編物。
  2. 前記複合糸にインターレース加工が施されている、請求項1に記載の多層構造織編物。
  3. 前記複合糸を構成する繊維がポリエステル繊維である、請求項1または2に記載の多層構造織編物。
  4. 前記複合糸を構成する繊維の単糸繊度が4dtex以下である、請求項1〜3のいずれかに記載の多層構造織編物。
  5. 前記複合糸の捲縮率が2%以上である、請求項1〜4のいずれかに記載の多層構造織編物。
  6. 前記複合糸が配された最外層とは反対側の最外層に、単糸繊度4.0dtex以下のマルチフィラメントが配されてなる、請求項1〜5のいずれかに記載の多層構造織編物。
  7. 前記マルチフィラメントが、単糸繊度1.2dtex以下の仮撚捲縮加工糸である、請求項6に記載の多層構造織編物。
  8. 他の繊維として、単繊維径が1000nm以下の極細繊維が含まれる、請求項1〜7のいずれかに記載の多層構造織編物。
  9. 他の繊維として、ポリブチレンテレフタレートをハードセグメントとし、ポリオキシエチレングリコールをソフトセグメントとするポリエーテルエステルエラストマーからなるポリエーテルエステル繊維、または該ポリエーテルエステル繊維を含む複合糸が含まれる、請求項1〜8のいずれかに記載の多層構造織編物。
  10. 他の繊維として、ポリエステル成分とポリアミド成分とがサイドバイサイド型に接合された複合繊維が含まれる、請求項1〜9のいずれかに記載の多層構造織編物。
  11. 多層構造織編物が、最外層、中間層、および最外層の3層構造を有する、請求項1〜10のいずれかに記載の多層構造織編物。
  12. 多層構造織編物が編物である、請求項1〜11のいずれかに記載の多層構造織編物。
  13. 目付が200g/m以下である、請求項1〜12のいずれかに記載の多層構造織編物。
  14. 多層構造織編物に吸汗加工が施されている、請求項1〜13のいずれかに記載の多層構造織編物。
  15. 前記複合糸が配された最外層表面における水分残り率が20%以下である、請求項1〜13のいずれかに記載の多層構造織編物。
    ただし、水分残り率は下記により測定するものとする。温度20℃、湿度65%RHに調整した室内において、10cm角に裁断した試料に蒸留水を編地裏面へ0.1cc滴下3分後、編地をろ紙で挟み、10g/cmの荷重を掛け、30秒後のろ紙の増加重量から後戻り率を算出する。
    水分残り率[%] = ((水滴下後のろ紙重量[gr])−(水滴下前のろ紙重量[gr]))÷ 0.1 × 100
  16. 請求項1〜15のいずれかに記載の多層構造織編物を、前記複合糸が配された最外層が肌側に位置するよう用いてなる、スポーツ用衣料、インナー用衣料、おしめや介護シーツの医療・衛生用品、および寝装寝具からなる群より選択されるいずれかの繊維製品。
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