JP2010179677A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン慣性分の影響を考慮し、エンジントルクを適切に低下させることで、バッテリの過充電を抑制することが可能な内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】内燃機関の制御装置は、ハイブリッド車両に搭載され、エンジンと、第1及び第2のモータジェネレータと、バッテリと、制御手段とを備える。過充電予測手段は、バッテリの充電電力制限時に、第1のモータジェネレータの回転数と、エンジンの回転数上昇レートまたは第1のモータジェネレータの回転数上昇レートと、に基づき前記バッテリの過充電を予測する。エンジントルク低下手段は、過充電予測手段によりバッテリの過充電が予測された場合には、エンジントルクを低下させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、ハイブリッド車両において、バッテリの過充電を防止する内燃機関の制御装置に関する。
従来から、ハイブリッド車両において、バッテリの過充電を防止する内燃機関の制御装置が知られている。例えば、特許文献1には、蓄電量が第1の閾値を超えてこれよりも大きい第2の閾値以下の場合、モータトルクダウン量を、予め設定されているモータ回転数とモータトルクダウン量との関係を示すモータ特性マップに基づいて設定することにより、蓄電装置の過充電を有効に防止しつつ、エンジントルクダウン量を小さく設定する技術が記載されている。また、特許文献1では、点火遅角制御を行うことで、エンジントルクを低下させる技術も記載されている。その他、本発明に関連する技術が、特許文献2及び特許文献3にそれぞれ記載されている。
特開2002−204506号公報 特開2006−104992号公報 特開2006−050748号公報
ところで、バッテリの充電量が制限されている場合、通常状態であっても、エンジン回転の慣性に起因して過充電が発生する可能性がある。従って、この場合、エンジン慣性分の影響を考慮してバッテリの過充電を抑制する必要がある。特許文献1乃至特許文献3には、上記の問題について、何ら考慮されていない。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、エンジン慣性分の影響を考慮し、エンジントルクを適切に低下させることで、バッテリの過充電を抑制することが可能な内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
本発明の1つの観点では、ハイブリッド車両に搭載される内燃機関の制御装置であって、エンジンと、第1及び第2のモータジェネレータと、前記第1のモータジェネレータが発電した電力を充電するバッテリと、前記バッテリの充電電力制限時に、前記第1のモータジェネレータの回転数と、前記エンジンの回転数上昇レートまたは第1のモータジェネレータの回転数レートと、に基づき前記バッテリの過充電を予測する過充電予測手段と、前記過充電が予測された場合、前記エンジンのトルクを低下させるエンジントルク低下手段と、を備えることを特徴とする。
上記の内燃機関の制御装置は、ハイブリッド車両に搭載され、エンジンと、第1及び第2のモータジェネレータと、バッテリと、制御手段とを備える。過充電予測手段は、例えばECU(Electronic Control Unit)であり、バッテリの充電電力制限時に、第1のモータジェネレータの回転数と、エンジンの回転数上昇レート(即ち、エンジン回転数変化量)または第1のモータジェネレータの回転数レート(即ち、第1のモータジェネレータの回転数変化量)と、に基づき前記バッテリの過充電を予測する。エンジントルク低下手段は、例えばECUであり、過充電予測手段によりバッテリの過充電が予測された場合には、エンジントルクを低下させる。このようにすることで、内燃機関の制御装置は、バッテリの充電量を適切に予測することができ、過充電を抑制することができる。
上記の内燃機関の制御装置の一態様では、排気通路上に設置された触媒をさらに備え、前記エンジンは、可変バルブタイミング機構を有し、前記エンジントルク低下手段は、前記触媒の温度が所定温度以下であって、エンジン油温が所定油温以上の場合、前記エンジンの点火時期の遅角制御と、前記可変バルブタイミング機構におけるバルブタイミングの遅角制御と、を併用する。所定温度は、点火遅角に起因して触媒温度が高温になり触媒の劣化が進まないような触媒温度の範囲に設定される。また、所定油温は、可変バルブタイミング機構の応答性が確保可能なエンジン油温の範囲に設定される。このようにすることで、内燃機関の制御装置は、可変バルブタイミング機構の応答性を確保しつつ、燃費悪化、及び触媒劣化を抑制しつつ、エンジントルクを低下させ、過充電を抑制することができる。
上記の内燃機関の制御装置の他の一態様では、前記エンジントルク低下手段は、点火時期の遅角量の初期値と、バルブタイミングの遅角量の初期値とを、前記エンジンの慣性トルク分の遅角量にそれぞれ設定する。このようにすることで、内燃機関の制御装置は、過充電を防止しつつ、過度のエンジントルク低下を抑制することができる。即ち、内燃機関の制御装置は、余分な放電を防止することができる。
本実施形態に係るハイブリッド車両の概略構成図を示す。 エンジンの概略構成図を示す。 所定値Th4を求める際に使用するマップの一例を示す。 通常時及びモード4でのエンジン回転数上昇レートガード値の設定値をそれぞれ示す図である。 本実施形態における処理の概要を示すタイムチャートである。 比較例における処理の概要を示すタイムチャートである。 モード1乃至モード3の詳細なタイムチャートである。 モード4の詳細なタイムチャートである。 本実施形態における処理手順を示すフローチャートである。 モード選択処理の手順を示すフローチャートである。 モード1の処理手順を示すフローチャートである。 モード2の処理手順を示すフローチャートである。 モード3の処理手順を示すフローチャートである。 モード4の処理手順を示すフローチャートである。 制御実行判定制御1の処理手順を示すフローチャートである。 制御実行判定制御2の処理手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
[装置構成]
図1は、本発明の各実施形態に係る内燃機関の制御装置が適用されたハイブリッド車両の概略構成図を示す。なお、図中の破線矢印は、信号の入出力を示している。
ハイブリッド車両100は、主に、エンジン(内燃機関)1と、車軸2と、駆動輪3と、第1のモータジェネレータMG1と、第2のモータジェネレータMG2と、動力分割機構4と、インバータ5と、バッテリ6と、ECU50と、を備える。
車軸2は、エンジン1及び第2のモータジェネレータMG2の動力を車輪3に伝達する動力伝達系の一部である。車輪3は、ハイブリッド車両100の車輪であり、説明の簡略化のため、図1では特に左右前輪のみが表示されている。エンジン1は、ガソリンエンジンなどによって構成され、ハイブリッド車両100の主たる推進力を出力する動力源として機能する。エンジン1は、ECU50によって種々の制御が行われる。
第1のモータジェネレータMG1は、主としてバッテリ6を充電するための発電機、或いは第2のモータジェネレータMG2に電力を供給するための発電機として機能するように構成されており、エンジン1の出力により発電を行う。第1のモータジェネレータMG1は、例えば制動時(減速時)などにおいて回生ブレーキとして機能して、回生運動を行うことで電力を発生する。また、第2のモータジェネレータMG2は、主としてエンジン1の出力をアシスト(補助)する電動機として機能するように構成されている。
動力分割機構4は、サンギヤやリングギヤなどを有して構成されるプラネタリギヤ(遊星歯車機構)に相当し、エンジン1の出力を第1のモータジェネレータMG1及び車軸2へ分配することが可能に構成されている。
インバータ5は、バッテリ6と、第1のモータジェネレータMG1及び第2のモータジェネレータMG2との間の電力の入出力を制御する直流交流変換機である。
バッテリ6は、第1のモータジェネレータMG1及び/又は第2のモータジェネレータMG2を駆動するための電源として機能することが可能に構成されると共に、第1のモータジェネレータMG1及び/又は第2のモータジェネレータMG2が発電した電力を充電可能に構成された蓄電池である。
ECU50は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などを備え、ハイブリッド車両100内の各構成要素に対して種々の制御を行う。特に、本実施形態では、ECU50は、バッテリ6の過充電を予測すると共に、当該過充電を抑制するため、エンジン1の出力トルクを低下させる。このように、本発明における過充電予測手段及びエンジントルク低下手段として機能する。
以下では、エンジン1の概略構成について説明した後、ECU50が実行する処理について具体的に説明する。
[エンジンの概略構成]
図2は、図1に示したエンジン1の概略構成図を示す。図中の実線矢印はガスの流れの一例を示している。
エンジン1は、主に、吸気通路11と、スロットルバルブ12と、燃料噴射弁14aと、吸気弁14bと、点火プラグ14cと、排気弁14dと、可変バルブタイミング機構14eと、気筒15aと、ピストン15cと、コンロッド15dと、排気通路16と、触媒20と、を有する。なお、図2においては、説明の便宜上、1つの気筒15aのみを示しているが、実際にはエンジン1は複数の気筒15aを有する。
吸気通路11には外部から導入された吸気(空気)が通過し、スロットルバルブ12は吸気通路11を通過する吸気の流量を調整する。スロットルバルブ12は、ECU50から供給される制御信号によって開度が制御される。吸気通路11を通過した吸気は、燃焼室15bに供給される。また、燃焼室15bには、燃料噴射弁(インジェクタ)14aによって噴射された燃料が供給される。
更に、燃焼室15bには、吸気弁14bと排気弁14dとが設けられている。吸気弁14bは、開閉することによって、吸気通路11と燃焼室15bとの連通/遮断を制御する。吸気弁14bは、可変バルブタイミング機構14eによってバルブタイミング(開弁時期や閉弁時期)などが制御される。例えば、吸気弁14bは、バルブタイミングの進角と遅角との切り替えが行われる。
可変バルブタイミング機構14eは、油圧式であり、ECU50から供給される制御信号によって制御される。一方、排気弁14dは、開閉することによって、排気通路16と燃焼室15bとの連通/遮断を制御する。以下では、可変バルブタイミング機構のことを「VVT」とも表記する。
燃焼室15b内では、上記のように供給された吸気と燃料との混合気が、点火プラグ14cによって点火されることで燃焼される。この場合、燃焼によってピストン15cが往復運動し、当該往復運動がコンロッド15dを介してクランク軸(不図示)に伝達され、クランク軸が回転する。燃焼室15bでの燃焼により発生した排気ガスは、排気通路16より排出される。
また、排気通路16上には、触媒20が設置されている。触媒20は、エンジン1の排気ガスの浄化を行う。触媒20は、例えば、酸化触媒、DPF(Diesel Particulate Filter)やNOx吸蔵還元触媒である。ECU50は、触媒20の温度の推定値(以後、単に「触媒温度推定値Tb」と呼ぶ。)を各種センサに基づき算出する。
[制御方法]
次に、本実施形態におけるECU50の制御について具体的に説明する。ECU50は、バッテリ6の過充電が予測される場合には、エンジン1の出力トルク(以後、「エンジントルク」と呼ぶ。)を制限する(低下させる)。この際、ECU50は、車両100の状態に応じて、点火時期を遅角させる手段、バルブタイミングを遅角させる手段、及びエンジン1の回転数上昇レートの制限値(以後、「エンジン回転数上昇レートガード値ReLim」と呼ぶ。)の変更を行う手段、を1または複数選択して実行する。このようにすることで、ECU50は、確実にバッテリ6の過充電を防ぐ。以下では、車両100の状態に応じてエンジントルクを低下させる手段の選択(以後、「モード選択」と呼ぶ。)を行う処理、エンジントルクを低下させるタイミングを決定する処理、そしてエンジントルク低下処理について説明した後、本実施形態での全体処理のタイムチャート、及び処理フローについて順に説明する。
(モード選択)
まず、モード選択について具体的に説明する。ECU50は、触媒温度推定値Tbとエンジン1の油温(以後、単に「エンジン油温To」と呼ぶ。)に基づきモード選択を実行する。
具体的には、ECU50は、触媒温度推定値Tbが所定の閾値(以後、「所定値Th2」と呼ぶ。)以下で、かつ、エンジン油温Toが所定の閾値(以後、「所定値Th3」と呼ぶ。)未満の場合、点火時期を遅角させる(点火遅角させる)手段のみ用いてエンジントルクを低下させる。ここで、所定値Th2は、点火遅角に起因して触媒温度が高温になり触媒20の劣化が進まないような触媒20の温度の上限値に実験等により設定される。また、所定値Th3は、可変バルブタイミング機構14eの応答性が確保可能なエンジン油温Toの下限値に実験等により設定される。即ち、点火時期の遅角により触媒20の劣化が生じるおそれがなく、かつ、エンジン油温Toが可変バルブタイミング機構14eの応答性が確保できない温度にあると判断した場合、ECU50は、点火時期を遅角させる手段のみ用いてエンジントルクを低下させる。以後、この実行パターンを、「モード1」と呼ぶ。
一方、ECU50は、触媒温度推定値Tbが所定値Th2以下、かつ、エンジン油温Toが所定値Th3以上の場合、点火時期を遅角させる手段とバルブタイミングを遅角(VVT遅角)させる手段とを併用して、エンジントルクを低下させる。即ち、この場合、ECU50は、点火時期の遅角により触媒20の劣化が生じるおそれがなく、かつ、エンジン油温Toが可変バルブタイミング機構14eの応答性を確保できる温度にあることから、点火時期の遅角とVVT遅角とを併用して、エンジントルクを低下させる。以後、この実行パターンを、「モード2」と呼ぶ。
また、ECU50は、触媒温度推定値Tbが所定値Th2より大きく、かつ、エンジン油温Toが所定値Th3以上の場合、VVT遅角のみによってエンジントルクを低下させる。即ち、この場合、ECU50は、点火時期の遅角により、触媒床温が高温になり触媒20が劣化するおそれがあると判断すると共に、エンジン油温Toは可変バルブタイミング機構14eの応答性を確保できる温度にあると判断する。従って、ECU50は、VVT遅角のみを用いる。以後、この場合を、「モード3」と呼ぶ。
一方、ECU50は、触媒温度推定値Tbが所定値Th2より大きく、かつ、エンジン油温Toが所定値Th3未満の場合、エンジン回転数上昇レートガード値ReLimを変更する。即ち、ECU50は、検出した触媒温度推定値Tbとエンジン油温Toとから点火時期の遅角やVVT遅角は実行できないと判断し、エンジン回転数上昇レートガード値ReLimを小さい値へ変更することで、エンジントルクを低下させる。以後、この場合を、「モード4」と呼ぶ。
(エンジントルク低下処理のタイミング)
次に、エンジントルク低下処理のタイミングについて説明する。ECU50は、バッテリ6の充電電力制限(以後、「充電電力制限Win」と呼ぶ。)を設けている場合に、要求エンジン回転数よりも実エンジン回転数が大きいとき、かつ、慣性分の充電電力の予測値が充電電力制限Winの範囲を超えるときに、エンジントルクを低下させる。これにより、ECU50は、バッテリ6の過充電を未然に防ぐことができる。以後、上述したエンジントルクを低下させるタイミングを判断する制御を、「制御実行判定制御1」と呼ぶ。制御実行判定制御1は、上述したモード1乃至モード3の場合に実行される。
以下では、制御実行判定制御1についてより具体的に説明する。ECU50は、まず、充電電力制限Winを設けている場合、要求エンジン回転数と実エンジン回転数とを比較する。そして、要求エンジン回転数よりも実エンジン回転数が大きい場合、回生による充電電力に起因してバッテリ6が過充電になるおそれがあると判断する。
また、ECU50は、エンジン回転数上昇レートと第1のモータジェネレータMG1の回転数(以後、「MG1回転数」と呼ぶ。)とに基づき、慣性分の充電電力の予測値(以後、「所定値Th4」と呼ぶ。)を決定する。一般に、MG1回転数におけるフィードバック制御で設定されるゲイン値と、MG1回転数の変化量またはエンジン回転数の変化量(即ち、エンジン回転数上昇レート)と、MG1回転数とから慣性分の電力が予測可能である。従って、例えば、上述のゲイン値ごとに、MG1回転数の変化量またはエンジン回転数上昇レートと、MG1回転数と、に対応する所定値Th4を実験等により求めてマップを作成しておく。そして、ECU50は、このマップをメモリ等に保持しておく。これにより、ECU50は、各種センサから取得したエンジン回転数上昇レートとMG1回転数とから所定値Th4を適切に求めることができる。
図3は、エンジン回転数上昇レートとMG1回転数とに対応する所定値Th4のマップの一例である。図3では、MG1回転数は1000から10000まで対応し、エンジン回転数上昇レートは5から15まで対応している。なお、図3では、所定値Th4は絶対値で記載されている。このように、実験等に基づき図3に示すようなマップを作成しておくことで、ECU50は、所定値Th4を適切に決定することができる。
そして、ECU50は、要求エンジン回転数よりも実エンジン回転数が大きくなり、かつ、所定値Th4が充電電力制限Winの範囲を超えた場合、エンジントルク低下処理を実行すべきか否かを判断するためのフラグ(以後、「制御実行フラグ」と呼ぶ。)をONにする。そして、ECU50は、後述するエンジントルク低下処理が終了した場合、制御実行フラグをOFFにする。制御実行フラグの説明については、フローチャートの説明で詳しく述べる。以上のようにすることで、ECU50は、エンジントルク低下処理のタイミングを適切に設定することができる。
(エンジントルク低下処理)
次に、モード1乃至モード4でECU50が実行するエンジントルク低下処理について説明する。
1.モード1における処理
モード1でECU50が実行するエンジントルク低下処理について説明する。ECU50は、点火遅角制御の目標設定値(以後、「設定点火遅角量Lb」と呼ぶ。)に所定の点火遅角量(以後、「初期点火遅角量Lb0」と呼ぶ。)を設定する。初期点火遅角量Lb0は、例えば、エンジン1の回転の慣性分、即ち慣性トルクに相当する点火遅角量に実験又は理論的に設定される。このようにすることで、ECU50は、過充電を防止しつつ、過度のエンジントルクの低下を抑制し、余分な放電を防止することができる。なお、エンジン1の慣性トルクを「Ie_trq」、エンジン1の慣性モーメントを「Ie」、エンジン回転数変化量を「ΔNe」とすると、慣性トルクIe_trqは以下の式(1)を用いて算出される。
Ie_trq=Ie×ΔNe 式(1)
そして、ECU50は、設定点火遅角量Lbを初期点火遅角量Lb0に設定後所定時間幅(以後、「所定時間幅Tw1」と呼ぶ。)が経過するまでは、設定点火遅角量Lbを初期点火遅角量Lb0に固定する。所定時間幅Tw1は、例えば、実験等により適切に設定される。これにより、エンジントルクが低下する。そして、所定時間幅Tw1が経過した場合には、設定点火遅角量Lbをスイープアップさせる。即ち、ECU50は、徐々に点火時期を通常の目標設定値に戻す。このようにすることで、ECU50は、エンジントルクを低下させ、過充電を抑制することができる。
2.モード2における処理
次に、モード2でECU50が実行するエンジントルク低下処理について説明する。ECU50は、設定点火遅角量Lbに初期点火遅角量Lb0を設定すると共に、VVT遅角量の目標設定値(以後、「設定VVT遅角量Lv」と呼ぶ。)に所定のVVT遅角量(以後、「初期VVT遅角量Lv0」と呼ぶ。)を設定する。初期VVT遅角量Lv0は、例えば、エンジン1の慣性トルクに相当するVVT遅角量に実験又は理論的に設定される。慣性トルクは、上述の式(1)により算出される。このようにすることで、ECU50は、過充電を防止しつつ、過度のエンジントルクの低下を抑制し、余分な放電を防止することができる。
そして、ECU50は、設定VVT遅角量Lvに初期VVT遅角量Lv0を設定後、所定時間幅Tw1が経過するまで、この設定を固定する。また、ECU50は、設定点火遅角量Lbを初期点火遅角量Lb0に設定後、所定時間幅(以後、「所定時間幅Tw2」と呼ぶ。)が経過するまでは、この設定を固定する。所定時間幅Tw2は、所定時間幅Tw1より小さい時間幅に設定され、具体的には、実験等により適切な値に設定される。以上の制御により、エンジントルクが低下する。そして、所定時間幅Tw2が経過した場合には、ECU50は、設定点火遅角量Lbをスイープアップさせる。即ち、ECU50は、徐々に点火時期を通常の目標設定値に戻す。また、所定時間幅Tw1が経過した場合には、ECU50は、設定VVT遅角量Lvをスイープアップさせる。即ち、ECU50は、徐々にバルブタイミングを通常の目標設定値に戻す。
以上により、ECU50は、エンジントルクを一時的に低下させ、過充電を抑制することができる。また、ECU50は、触媒温度推定値Tbが所定値Th2以下、かつ、エンジン油温Toが所定値Th3以上の場合に点火遅角とVVT遅角との両方の手段を用いることで、VVTの応答性を確保しつつ、燃費悪化、及び触媒20の劣化を抑制することができる。
3.モード3における処理
次に、モード3でECU50が実行するエンジントルク低下処理について説明する。ECU50は、設定VVT遅角量Lvに初期VVT遅角量Lv0を設定する。そして、ECU50は、設定VVT遅角量Lvに初期VVT遅角量Lv0を設定後、所定時間幅(以後、「所定時間幅Tw3」と呼ぶ。)が経過するまでは、この設定を固定する。所定時間幅Tw3は、モード1で使用する所定時間幅Tw1及びモード2で使用する所定時間幅Tw2より大きい時間幅に設定され、具体的には、実験等により適切な値に設定される。これにより、エンジントルクが低下する。そして、所定時間幅Tw3が経過した場合には、設定VVT遅角量Lvをスイープアップさせる。即ち、ECU50は、徐々にバルブタイミングを通常の目標設定値に戻す。以上により、ECU50は、エンジントルクを一時的に低下させ、過充電を抑制することができる。
4.モード4における処理
次に、モード4でECU50が実行するエンジントルク低下処理について説明する。ECU50は、上述したように、モード4では、エンジン回転数上昇レートガード値ReLimを小さく設定することで、エンジントルクを低下させる。この具体例について図4を用いて説明する。図4は、エンジン回転数ごとのエンジン回転数上昇レートガード値ReLimを示す図である。図4では、モード1乃至モード3の場合でのエンジン回転数上昇レートガード値ReLim(以後、「設定値1」と呼ぶ。)と、モード4でのエンジン回転数上昇レートガード値ReLim(以後、「設定値2」と呼ぶ。)とについて示している。図4に示すように、同一のエンジン回転数で比較すると、設定値2は、設定値1に比べて小さい。このようにすることで、ECU50は、点火遅角による手段やVVT遅角による手段は実行できない場合であっても、エンジントルクを低下させることができる。
(タイムチャート)
次に、図5乃至図8に示すタイムチャートを用いてECU50が実行する処理について説明する。図5は、本実施形態の処理の概要を示すタイムチャートである。
図5は、上から順に、アクセル開度、エンジン回転数、エンジン回転数上昇レート、点火時期、VVT進角量(VVT位置)、第1のモータジェネレータMG1のトルク(以後、「MG1トルク」と呼ぶ。)、駆動トルク、バッテリ6の放充電電力(以後、「バッテリ電力」と呼ぶ。)を示している。なお、図5において、グラフB2は、エンジン回転数の指令値に相当し、グラフB3は、実エンジン回転数に相当し、グラフB4は、要求エンジン回転数に相当する。そして、グラフB6は、実際の点火時期に相当し、グラフB7は、点火時期の目標値に相当(即ち、設定点火遅角量Lbに相当)する。同様に、グラフB8は、実際のVVT進角量に相当し、グラフB9は、VVT進角量の目標値に相当(即ち、設定VVT遅角量Lvに相当)する。そして、グラフB11は、駆動トルクの要求値に相当し、グラフB12は駆動トルクの実値に相当する。グラフB13は、バッテリ電力の実値に相当(特に、正値が放電電力、負値が充電電力に相当)し、グラフB14は、放電電力制限(以後、「放電電力制限Wout」と呼ぶ。)に相当し、グラフB15は充電電力制限Winに相当する。
まず、タイムチャートの開始後、ユーザ操作等に基づきアクセル開度は徐々に大きくなる。そして、ECU50は、所定時刻t11でエンジン1の負荷運転を開始する。これにより、エンジン回転数の要求値は高くなる。
そして、時刻t11後の所定時刻t12では、要求エンジン回転数よりも実エンジン回転数が大きくなり、バッテリ電力も充電電力になる。このとき、制御実行グラフはONになる。従って、時刻t12以後、ECU50は、車両100の状態に応じて、モード1乃至モード4の処理のいずれか1つを実行する。各モードでの詳細なエンジン回転数、エンジン回転数上昇レート、点火時期、VVT進角量、及びMG1トルクのタイムチャートについては、後述する図7及び図8の説明で述べる。
そして、時刻t12後の所定時刻t13では、モード1乃至モード4のいずれか実行した処理が終了する。従って、このとき、制御実行フラグはOFFになる。以上のように、時刻t12から時刻t13までにエンジントルクを低下させたことにより、ECU50は、要求エンジントルクと実エンジントルクとの偏差をなくし、過充電の発生を防いでいる。
次に、図6を用いて本発明を適用しなかった場合(以後、「比較例」と呼ぶ。)について説明する。図6は、比較例でのタイムチャートの一例である。
図6は、上から順に、アクセル開度、エンジン回転数、エンジン回転数上昇レート、点火時期、VVT進角量、MG1トルク、駆動トルク、バッテリ電力を示している。なお、図6において、グラフC2は、エンジン回転数の指令値に相当し、グラフC3は、実エンジン回転数に相当し、グラフC4は、要求エンジン回転数に相当する。そして、グラフC6は、実際の点火時期に相当し、グラフC7は、目標点火時期に相当する。同様に、グラフC8は、実際のVVT進角量に相当し、グラフC9は、VVT進角量の目標値に相当する。そして、グラフC11は、駆動トルクの要求値に相当し、グラフC12は駆動トルクの実値に相当する。グラフC13は、バッテリ電力の実値に相当し、グラフC14は、放電電力制限Woutに相当し、グラフC15は充電電力制限Winに相当する。
まず、タイムチャートの開始後、ユーザ操作等に基づきアクセル開度は徐々に大きくなる。そして、ECU50は、所定時刻t21でエンジン1の負荷運転を開始する。これにより、エンジン回転数の要求値は高くなる。
次に、時刻t21後の所定時刻t22では、アクセル開度の変化に伴い、エンジン回転数上昇レート及び要求エンジン回転数が低下すると共に、これを補償するためのフィードバック制御によりMG1トルクが低下する(グラフC4、グラフC5、グラフC10参照)。
そして、時刻t22以後の所定時刻t23では、要求エンジン回転数よりも実エンジン回転数が大きくなる(グラフC3、グラフC4参照)。また、時刻t23では、MG1トルクの負値が最大となる。これに伴い、時刻t23付近でバッテリ6に過充電が発生する(グラフC13参照)。
そして、時刻t23以後の所定時刻t24では、再び要求エンジン回転数と実エンジン回転数とがほぼ同じになる。これにより、MG1トルクがフィードバック補償分だけ戻る。このとき、フィードバック制御に起因したMG1トルクの変動は、図5に示す場合より大きくなっている。これに対し、本実施形態では、ECU50は、車両100の状態に応じてモード1乃至モード4のいずれかの方法に従いエンジントルクを低下させることで、過充電を防ぐことができる。
次に、図7及び図8を用いてモード1からモード4についての詳細な処理を説明する。図7は、モード1からモード3についての詳細なタイムチャートの一例である。
図7は、上から順に、各モードで共通のエンジン回転数とMG1トルク、モード1の場合の制御実行フラグと点火時期、モード2の場合の制御実行フラグと点火時期とVVT進角量、モード3の場合の制御実行フラグとVVT進角量を示している。なお、図7において、グラフD1は、エンジン回転数の指令値に相当し、グラフD2は、実エンジン回転数に相当し、グラフD3は、要求エンジン回転数に相当する。そして、グラフD4は、モード1乃至モード3のいずれかが実行された場合であって、かつ、フィードフォワード制御及びフィードバック制御がされた場合のMG1トルクに相当し、グラフD5は、フィードフォワード制御のみ実施された場合のMG1トルクに相当し、グラフD6は、比較例でフィードフォワード制御及びフィードバック制御がされた場合のMG1トルクに相当する。そして、グラフD8は、モード1での実際の点火時期に相当し、グラフD9は、モード1での点火時期の目標値に相当する。グラフD11は、モード2での実際の点火時期に相当し、グラフD12は、モード2での点火時期の目標値に相当する。グラフD13は、モード2での実際のVVT進角量を示し、グラフD14は、VVT進角量の目標値に相当する。そして、グラフD16は、モード3での実際のVVT進角量に相当し、グラフD17は、モード3でのVVT進角量の目標値に相当する。
まず、タイムチャートの開始後、ECU50は、時刻t11でエンジン1の負荷運転を開始する。これにより、エンジン回転数の要求値は高くなる。そして、時刻t12では、要求エンジン回転数よりも実エンジン回転数が大きくなり、バッテリ電力も充電電力になる。このとき、モード1乃至モード3での制御実行グラフはONになる。
そして、制御実行グラフがONになったことにより、モード1の場合、ECU50は、時刻t12から所定時間幅Tw1の間、点火時期の目標値を初期点火遅角量Lb0だけ遅角側へ移動させる(グラフD9参照)。これにより、点火時期の実値も初期点火遅角量Lb0だけ遅角側へ移動する(グラフD8参照)。
同様に、モード2の場合、制御実行フラグがONになったことにより、ECU50は、時刻t12から所定時間幅Tw2の間、点火時期の目標値を初期点火遅角量Lb0だけ遅角側へ移動させる(グラフD12参照)。同時に、ECU50は、所定時間幅Tw1の間、VVT進角量の目標値を初期VVT遅角量Lv0だけ遅角側へ移動させる(グラフD14参照)。
また、モード3の場合では、制御実行フラグがONになる前の所定時刻t11αから所定時間幅Tw3の間、ECU50は、VVT進角量の目標値を初期VVT遅角量Lv0だけ遅角側へ移動させる(グラフD17参照)。従って、ここでは、一例として、ECU50は、制御実行フラグがONになるのに先立って、VVT進角量の目標値を変更している。
以上のモード1乃至モード3のいずれかの処理を実行することにより、時刻t12以降では、慣性分のエンジントルク低下に起因して、MG1トルクの変動が比較例に比べ小さい(グラフD4、グラフD6参照)。言い換えると、エンジントルクが下がり、要求エンジン回転数と実エンジン回転数との偏差が殆ど生じなくなる。そして、フィードバック制御に起因したMG1トルクの変動がなくなり、バッテリ6の過充電が抑制される。一方、比較例の場合、要求エンジン回転数よりも実エンジン回転数が大きくなること等に起因して、時刻t12以後、MG1トルクが変動する(グラフD6参照)。これにより、バッテリ6の過充電が発生する。
次に、モード1では、ECU50は、所定時間幅Tw1にわたり点火時期の目標値を初期点火遅角量Lb0だけ遅角側へ固定した後、点火時期の目標値を元の点火時期の目標値へスイープアップさせる。同様に、モード2では、ECU50は、時刻t12から所定時間幅Tw2経過後、点火時期の目標値を元の点火時期の目標値へスイープアップさせると共に、時刻t12から所定時間幅Tw1経過後、VVT遅角量の目標値を元のVVT遅角量の目標値へスイープアップさせる。モード3では、ECU50は、時刻t11αから所定時間幅Tw3経過後、VVT遅角量の目標値を元のVVT遅角量の目標値へスイープアップさせる。
その後、時刻t13では、モード1乃至モード3のいずれの場合も、ECU50は、点火時期及びVVT進角量のスイープアップが完了し、制御実行フラグをOFFに設定する。
以上のように、モード1乃至モード3では、ECU50は、適切にエンジントルクを減少させて過充電を防ぐことができる。なお、モード1及びモード2と同様に、モード3では、ECU50は、時刻t12から所定時間幅Tw3にわたってVVT進角量の目標値を初期VVT遅角量Lv0だけ遅角側へ移動させてもよい。
次に、図8を用いてモード4の処理について説明する。図8は、モード4の詳細なタイムチャートの一例である。
図8は、上から順に、エンジン回転数、MG1トルク、エンジン回転数上昇レートを示している。なお、図8において、グラフE1は、要求エンジン回転数に相当し、グラフE2は、比較例での実エンジン回転数に相当し、グラフE3は、比較例でのエンジン回転数の指令値に相当し、グラフE4は、モード4での実エンジン回転数に相当し、グラフE5は、モード4でのエンジン回転数の指令値に相当する。また、グラフE6は、モード4が実行され、かつ、フィードフォワード制御及びフィードバック制御がされた場合のMG1トルクに相当し、グラフE7は、フィードフォワード制御のみ実施された場合のMG1トルクに相当する。グラフE8は、モード4でのエンジン回転数上昇レートに相当し、グラフE9は、比較例でのエンジン回転数上昇レートに相当する。
まず、タイムチャートの開始後、ECU50は、時刻t11でエンジン1の負荷運転を開始する。このとき、ECU50は、例えば図4に示すようなマップに従い、エンジン回転数上昇レートガード値ReLimを通常よりも小さく設定する。従って、モード4の場合、比較例と比べ、時刻t11以後時刻t12の直前まで、エンジン回転数上昇レートが低い値で推移する。
そして、時刻t12では、アクセル開度が小さくなったこと等に伴い、要求エンジン回転数が減少する。そして、比較例では、要求エンジン回転数よりも実エンジン回転数の方が大きくなっている(グラフE1、グラフE2参照)。一方、モード4では、エンジン回転数上昇レートガード値の変更等に起因して、要求エンジン回転数に実エンジン回転数が達していない。
そして、時刻t12αにおいて、モード4では、要求エンジン回転数に実エンジン回転数が達する(グラフE4参照)。これに伴い、ECU50は、エンジン回転数上昇レートを下げる(グラフE8参照)。しかし、この場合であっても、モード4の場合、エンジン回転数上昇レートが小さく設定されていたことにより、慣性トルクが小さくなる。従って、MG1トルクのフィードバック制御による補償分も低減されている(グラフE6参照)。
以上のように、ECU50は、モード4によっても、エンジントルクを適切に下げ、過充電を防ぐことができる。
(処理フロー)
次に、本実施形態における処理の手順について説明する。ここでは、まず、本実施形態でECU50が行う処理手順の概要について説明した後、モード選択処理、モード1乃至モード4の各処理、そして、モード1乃至モード3で実行する制御実行判定制御1の処理について順に説明する。
1.概要
図9は、本実施形態における処理の概要を示すフローチャートである。ECU50は、フローチャートの処理を例えば所定の周期に従い繰り返し実行する。
まず、ECU50は、エンジン回転数上昇レートガード値ReLimを設定値1に設定する(ステップS101)。即ち、ECU50は、図4に示すように、エンジン回転数上昇レートガード値ReLimを通常の値に設定する。
次に、ECU50は、モード選択制御を開始する(ステップS102)。この処理については、後述する図10の説明で述べる。
そして、ECU50は、モード1か否か判定する(ステップS103)。即ち、ECU50は、モード選択制御によりモード1を選択したか否か判定する。そして、モード1を選択した場合(ステップS103;Yes)、ECU50は、モード1の制御を開始する(ステップS106)。モード1の制御については、後述する図11の説明で述べる。
一方、モード1でない場合(ステップS103;No)、ECU50は、次にモード2であるか否か判定する(ステップS104)。そして、モード2の場合(ステップS104;Yes)、ECU50は、モード2の制御を開始する(ステップS107)。モード2の制御については、後述する図12の説明で述べる。
そして、モード2でない場合(ステップS104;No)、ECU50は、モード3か否か判定する(ステップS105)。そして、モード3の場合(ステップS105;Yes)、ECU50は、モード3の制御を開始する(ステップS108)。モード3の制御については、後述する図13の説明で述べる。
次に、モード3でない場合(ステップS105;No)、ECU50は、モード4の制御を開始する(ステップS109)。モード4の制御については、後述する図14の説明で述べる。
このように、ECU50は、モード1乃至モード4のいずれかを選択し実行することで、バッテリ6の過充電を確実に防ぐ。
2.モード選択
次に、ステップS102のモード選択制御でECU50が実行する処理を説明する。図10は、モード選択処理の処理手順を示すフローチャートの一例である。
まず、ECU50は、触媒温度推定値Tbが所定値Th2以下か否か判定する(ステップS201)。所定値Th2は、例えば、点火遅角に起因して触媒温度が高温になり触媒20の劣化が進まないような温度の上限値に設定される。
そして、触媒温度推定値Tbが所定値Th2以下の場合(ステップS201;Yes)、ECU50は、次に、エンジン油温Toが所定値Th3以上か否か判定する(ステップS202)。所定値Th3は、例えば、可変バルブタイミング機構14eの応答性が確保可能な温度の下限値に設定される。
そして、エンジン油温Toが所定値Th3以上の場合(ステップS202;Yes)、ECU50は、モード2に設定する(ステップS205)。即ち、この場合、ECU50は、点火時期の遅角とVVT遅角とを両方実行できると判断する。一方、エンジン油温Toが所定値Th3未満の場合(ステップS202;No)、ECU50は、モード1に設定する(ステップS204)。即ち、この場合、ECU50は、エンジン油温Toが可変バルブタイミング機構14eの応答性の確保可能な温度に達していないと判断し、点火時期の遅角のみ実行する。
一方、触媒温度推定値Tbが所定値Th2より大きい場合(ステップS201;No)、ECU50は、エンジン油温Toが所定値Th3以上であるか否か判定する(ステップS203)。そして、エンジン油温Toが所定値Th3以上の場合(ステップS203;Yes)、ECU50は、モード3に設定する(ステップS206)。即ち、この場合、ECU50は、VVT遅角のみ実行できると判断する。一方、エンジン油温Toが所定値Th3未満の場合(ステップS203;No)、ECU50は、モード4に設定する(ステップS207)。即ち、この場合、ECU50は、点火時期の遅角とVVT遅角の両方とも実行できないと判断する。
このように、ECU50は、触媒温度推定値Tb及びエンジン油温Toに基づき、エンジントルクを低下させる手段を車両100の状態に応じて適切に設定することができる。
3.モード1の処理
次に、ステップS106のモード1制御でECU50が実行する処理について説明する。図11は、モード1の処理手順を示すフローチャートの一例である。
まず、ECU50は、制御実行判定制御1を実行する(ステップS301)。この処理の詳細については、後述する図15の説明で述べる。
次に、ECU50は、制御実行フラグがONであるか否かについて判定する(ステップS302)。なお、制御実行フラグは、制御実行判定制御1でONとOFFが切り替えられる。
そして、制御実行フラグがONである場合(ステップS302;Yes)、ECU50は、今回で制御実行フラグがONになったか否かについて判断する(ステップS303)。即ち、ECU50は、前回のフローチャートの実行時では、制御実行フラグがOFFであり、今回のフローチャートの実行時に制御実行フラグがONに切り替わったか否かについて判定する。一方、制御実行フラグがONでない場合(ステップS302;No)、ECU50は、フローチャートの処理を終了する。
次に、ステップS303の処理で、今回で制御実行フラグがONになったと判断した場合(ステップS303;Yes)、ECU50は、初期点火遅角量Lb0と、所定時間幅Tw1とをそれぞれ設定する(ステップS304)。一方、前回の処理から制御実行フラグがONであったと判断した場合(ステップS303)、ECU50は、ステップS304の処理は実行せず、ステップS305へ処理を進める。
そして、ECU50は、制御実行後、所定時間幅Tw1が経過したか否かについて判定する(ステップS305)。即ち、この場合、ECU50は、ステップS304の処理後、所定時間幅Tw1が経過したか否か判断する。そして、制御実行後、所定時間幅Tw1が経過したと判断した場合(ステップS305;Yes)、ECU50は、ステップS308へ処理を進める。
一方、制御後、所定時間幅Tw1が経過していない場合(ステップS305;No)、ECU50は、初期点火遅角量Lb0を設定点火遅角量Lbに設定する(ステップS306)。そして、ECU50は、設定点火遅角量Lbに基づき点火遅角制御を実施する(ステップS307)。これにより、ECU50は、エンジントルクを低下させることができる。
そして、ECU50は、所定時間幅Tw1の経過後、設定点火遅角量Lbをスイープアップさせる(ステップS308)。即ち、ECU50は、設定点火遅角量Lbを徐々に進角側へ推移させる。
そして、ECU50は、設定点火遅角量Lbがゼロになったか否か判定する(ステップS309)。これにより、ECU50は、点火時期がステップS306を実行する前の状態に戻ったか否か判断する。
そして、設定点火遅角量Lbがゼロになった場合(ステップS309;Yes)、ECU50は、制御実行フラグをOFFに設定する(ステップS310)。一方、設定点火遅角量Lbがゼロではない場合(ステップS309;No)、ECU50は、設定点火遅角量Lbに基づき点火遅角制御を実施する(ステップS307)。
このように、ECU50は、触媒温度推定値Tbが所定値Th2以下で、エンジン油温Toが所定値Th3未満の場合には、点火時期を制御することにより、エンジントルクを低下させ、バッテリ6の過充電を抑制することができる。
4.モード2の処理
次に、ステップS107のモード2制御でECU50が実行する処理について説明する。図12は、モード2の処理手順を示すフローチャートの一例である。なお、ステップS401乃至ステップS403の処理は、図11のステップS301乃至ステップS303と同一であるため、以後では、ステップS404の処理から説明する。
ECU50は、今回で制御実行フラグがONになったと判断した場合(ステップS403;Yes)、初期点火遅角量Lb0と、初期VVT遅角量Lv0と、所定時間幅Tw1、Tw2とをそれぞれ設定する(ステップS404)。このとき、所定時間幅Tw1は、所定時間幅Tw2よりも大きい値に設定される。
そして、ECU50は、制御実行後、所定時間幅Tw2が経過したか否か判定する(ステップS405)。即ち、ECU50は、ステップS404の処理後、所定時間幅Tw2が経過したか否か判断する。そして、制御実行後、所定時間幅Tw2が経過した場合(ステップS405;Yes)、ステップS408へ処理を進める。
一方、制御実行後、所定時間幅Tw2が経過していない場合(ステップS405;No)、ECU50は、初期点火遅角量Lb0を設定点火遅角量Lbに設定する(ステップS406)。そして、ECU50は、設定点火遅角量Lbに基づき点火遅角制御を実施する(ステップS407)。これにより、ECU50は、エンジントルクを低下させることができる。
次に、ECU50は、設定点火遅角量Lbをスイープアップさせる(ステップS408)。そして、ECU50は、設定点火遅角量Lbがゼロになったか否か判定する(ステップS409)。そして、設定点火遅角量Lbがゼロになった場合(ステップS409;Yes)、ECU50は、ステップS410へ処理を進める。一方、設定点火遅角量Lbがゼロになっていないと判断した場合(ステップS409;No)、ECU50は、引き続きステップS407で設定点火遅角量Lbに基づき点火遅角制御を実施する。
次に、ECU50は、制御実行後、所定時間幅Tw1が経過したか否か判定する(ステップS410)。そして、制御実行後、所定時間幅Tw1が経過した場合(ステップS410;Yes)、ECU50は、ステップS413へ処理を進める。
一方、制御実行後、所定時間幅Tw1が経過していない場合(ステップS410;No)、ECU50は、初期VVT遅角量Lv0を設定VVT遅角量Lvに設定する(ステップS411)。そして、ECU50は、設定VVT遅角量Lvに基づきVVT遅角制御を実施する(ステップS412)。これにより、ECU50は、エンジントルクを低下させることができる。
次に、ECU50は、制御実行後、所定時間幅Tw1が経過した場合、設定VVT遅角量Lvをスイープアップさせる(ステップS413)。そして、設定VVT遅角量Lvがゼロになった場合(ステップS414;Yes)、ECU50は、制御実行フラグをOFFに設定する(ステップS415)。一方、設定VVT遅角量Lvがゼロではない場合(ステップS414;No)、即ち、設定VVT遅角量Lvをスイープアップ中の場合、ECU50は、継続して設定VVT遅角量Lvに基づきVVT遅角制御を実施する(ステップS412)。
このように、ECU50は、触媒温度推定値Tbが所定値Th2以下で、かつ、エンジン油温Toが所定値Th3以上の場合には、点火時期及びバルブタイミングを制御することにより、エンジントルクを低下させ、バッテリ6の過充電を抑制することができる。
5.モード3の処理
次に、ステップS108のモード3制御でECU50が実行する処理について説明する。図13は、モード3の処理手順を示すフローチャートの一例である。なお、ステップS501乃至ステップS503の処理は、図11のステップS301乃至ステップS303と同一であるため、以後では、ステップS504の処理から説明する。
ECU50は、今回で制御実行フラグがONになったと判断した場合(ステップS503;Yes)、初期VVT遅角量Lv0と、所定時間幅Tw3とをそれぞれ設定する(ステップS504)。このとき、所定時間幅Tw3は、所定時間幅Tw1及び所定時間幅Tw2よりも大きい値に設定される。
次に、ECU50は、制御実行後、所定時間幅Tw3が経過したか否か判定する(ステップS505)。そして、所定時間幅Tw3が経過した場合(ステップS505;Yes)、ECU50は、ステップS508へ処理を進める。
一方、所定時間幅Tw3が経過していない場合(ステップS505;No)、ECU50は、初期VVT遅角量Lv0を設定VVT遅角量Lvに設定する(ステップS506)。そして、ECU50は、設定VVT遅角量Lvに基づきVVT遅角制御を実施する(ステップS507)。これにより、ECU50は、エンジントルクを低下させることができる。
次に、ECU50は、制御実行後、所定時間幅Tw3が経過した場合には、設定VVT遅角量Lvをスイープアップさせる(ステップS508)。
そして、設定VVT遅角量Lvがゼロになった場合(ステップS509;Yes)、制御実行フラグをOFFに設定する(ステップS310)。一方、設定VVT遅角量Lvがゼロではないと判断した場合(ステップS509;No)、即ち、設定VVT遅角量Lvをスイープアップ中の場合、ECU50は、引き続き、設定VVT遅角量Lvに基づきVVT遅角制御を実施する(ステップS507)。
このように、ECU50は、触媒温度推定値Tbが所定値Th2より大きく、かつ、エンジン油温Toが所定値Th3以上の場合には、バルブタイミングを制御することにより、エンジントルクを低下させ、バッテリ6の過充電を抑制することができる。
6.モード4の処理
次に、ステップS109のモード4制御でECU50が実行する処理について説明する。図14は、モード4の処理手順を示すフローチャートの一例である。
ECU50は、エンジン回転数上昇レートガード値ReLimを設定値2に設定する(ステップS601)。即ち、ECU50は、図4に示すように、エンジン回転数上昇レートガード値ReLimを通常時の値である設定値1よりも小さい値に設定する。これによっても、ECU50は、フィードバック制御に起因したMG1トルクの変動を抑制することができる。
このように、ECU50は、触媒温度推定値Tbが所定値Th2より大きく、かつ、エンジン油温Toが所定値Th3未満の場合には、エンジン回転数上昇レートを制限することで、バッテリ6の過充電を抑制することができる。
7.制御実行判定制御1の処理
次に、制御実行判定制御1の処理について説明する。図15は、制御実行判定制御1でECU50が実行する処理手順のフローチャートの一例である。ECU50は、このフローチャートの処理を、ステップS301、ステップS401、及びステップS501でそれぞれ実行する。
まず、ECU50は、実エンジン回転数が要求エンジン回転数よりも大きく、かつ、充電許容電力Winが所定値Th4よりも大きいか否かについて判定する(ステップS701)。所定値Th4は、例えば、図3に示すようなエンジン回転数上昇レートとMG1回転数とのマップに基づき算出される。これにより、ECU50は、バッテリ6の過充電の発生を予測する。
そして、実エンジン回転数が要求エンジン回転数よりも大きく、かつ、充電電力制限Winが所定値Th4よりも大きい場合(ステップS701;Yes)、ECU50は、次に、制御実行フラグの前回値はOFFであったか否かについて判定する(ステップS702)。そして、ECU50は、制御実行フラグの前回値がOFFの場合(ステップS702;Yes)、制御開始フラグをONにセットする(ステップS703)。これにより、モード1乃至モード3のいずれかで、エンジントルク低下処理が実行される。
一方、実エンジン回転数が要求エンジン回転数以下、若しくは、充電電力制限Winが所定値Th4以下の場合(ステップS701;No)、ECU50は、過充電のおそれはないと判断し、制御フラグを変更しない。同様に、制御実行フラグ前回値が既にONの場合(ステップS702;No)、ECU50は、モード1乃至モード3のいずれかでエンジントルク低下処理が実行中であると判断し、制御開始フラグを変更しない。
以上のようにすることで、ECU50は、過充電の発生を適切に予測し、過充電の発生のおそれがない場合には、不要なエンジントルク低下処理を抑制することができる。
[変形例]
上述の説明では、ECU50は、モード1乃至モード3では、実エンジン回転数が要求エンジン回転数よりも大きく、かつ、充電電力制限Winが所定値Th4よりも大きい場合、エンジントルク低下処理を実行した。即ち、ECU50は、制御実行判定制御1を実行することで、エンジントルク低下処理のタイミングを制御した。しかし、本発明が適用可能な方法はこれに限定されない。これに代えて、ECU50は、要求エンジン回転数の変化(以後、「Δ要求Ne」と呼ぶ。)が所定値(以後、「所定値Th5」と呼ぶ。)より小さく、かつ、充電電力制限Winが所定値Th4より大きく、かつ、要求エンジン回転数から実エンジン回転数を減じた値が所定値(以後、「所定値Th6」と呼ぶ。)よりも小さい場合に、エンジントルク低下処理を実行してもよい。所定値Th5及び所定値Th6は、それぞれ、実験等により適切な値に設定される。これによっても、ECU50は、適切なタイミングでエンジントルク低下処理を実行することができる。以後、この制御を、「制御実行判定制御2」と呼ぶ。
制御実行判定制御2にいて、フローチャートを用いてさらに説明する。図16は、制御実行判定制御2でECU50が実行する処理手順のフローチャートの一例である。ECU50は、このフローチャートの処理を、ステップS401、ステップS501、及びステップS601でそれぞれ実行する。
まず、ECU50は、Δ要求Neが所定値Th5より小さく、充電電力制限Winが所定値Th4よりも大きく、要求エンジン回転数から実エンジン回転数を減じた値が所定値Th6よりも小さいか否か判定する(ステップS801)。そして、Δ要求Neが所定値Th5より小さく、充電電力制限Winが所定値Th4よりも大きく、要求エンジン回転数から実エンジン回転数を減じた値が所定値Th6よりも小さい場合(ステップS801;Yes)、ECU50は、制御実行フラグ前回値がOFFであるか否か判定する(ステップS802)。
そして、ECU50は、制御実行フラグの前回値がOFFの場合(ステップS802;Yes)、制御開始フラグをONにセットする(ステップS803)。これにより、モード1乃至モード3のいずれかで、エンジントルク低下処理が実行される。
一方、Δ要求Neが所定値Th5以上、または、充電電力制限Winが所定値Th4以下、または、要求エンジン回転数から実エンジン回転数を減じた値が所定値Th6以上の場合(ステップS801;No)、ECU50は、過充電のおそれはないと判断し、制御フラグを変更しない。同様に、制御実行フラグ前回値が既にONの場合(ステップS802;No)、ECU50は、モード1乃至モード3のいずれかでエンジントルク低下処理が実行中であると判断し、制御開始フラグを変更しない。
以上によっても、ECU50は、過充電の発生を適切に予測し、過充電の発生のおそれがない場合には、不要なエンジントルク低下処理を抑制することができる。
1 エンジン(内燃機関)
3 駆動輪
4 動力分割機構
5 インバータ
6 バッテリ
12 スロットルバルブ
14b 吸気弁
14d 排気弁
14e 可変バルブタイミング機構
50 ECU
MG1 第1のモータジェネレータ
MG2 第2のモータジェネレータ
100 ハイブリッド車両

Claims (3)

  1. ハイブリッド車両に搭載される内燃機関の制御装置であって、
    エンジンと、
    第1及び第2のモータジェネレータと、
    前記第1のモータジェネレータが発電した電力を充電するバッテリと、
    前記バッテリの充電電力制限時に、前記第1のモータジェネレータの回転数と、前記エンジンの回転数上昇レートまたは第1のモータジェネレータの回転数レートと、に基づき前記バッテリの過充電を予測する過充電予測手段と、
    前記過充電が予測された場合、前記エンジンのトルクを低下させるエンジントルク低下手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  2. 排気通路上に設置された触媒をさらに備え、
    前記エンジンは、可変バルブタイミング機構を有し、
    前記エンジントルク低下手段は、前記触媒の温度が所定温度以下であって、エンジン油温が所定油温以上の場合、前記エンジンの点火時期の遅角制御と、前記可変バルブタイミング機構におけるバルブタイミングの遅角制御と、を併用する請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記エンジントルク低下手段は、点火時期の遅角量の初期値と、バルブタイミングの遅角量の初期値とを、前記エンジンの慣性トルク分の遅角量にそれぞれ設定する請求項1または2に記載の内燃機関の制御装置。
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