JP2010176880A - 端子金具付き電線 - Google Patents
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Abstract
【課題】太い径の電線であっても、抵抗溶接を均一に行うことが可能で、電気的特性に優れた端子金具付き電線を提供する。
【解決手段】複数の素線からなる芯線を絶縁被覆してなる電線と、電線の端部から露出された芯線に圧着される端子金具と、を備えてなり、芯線に圧着された端子金具をその外側から一対の電極で挟んで通電を行うことにより抵抗溶接された端子金具付き電線であって、芯線のうち端子金具に圧着される領域の少なくとも一部に、コ字形状の補助電極が、電線が延びる方向に沿って挿入されている。
【選択図】図1
【解決手段】複数の素線からなる芯線を絶縁被覆してなる電線と、電線の端部から露出された芯線に圧着される端子金具と、を備えてなり、芯線に圧着された端子金具をその外側から一対の電極で挟んで通電を行うことにより抵抗溶接された端子金具付き電線であって、芯線のうち端子金具に圧着される領域の少なくとも一部に、コ字形状の補助電極が、電線が延びる方向に沿って挿入されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、端子金具付き電線に関する。
従来より、電線から露出する芯線に端子金具を圧着してなる端子金具付き電線が知られている。
ところで、例えば電気自動車に使用される動力用の電線では、芯線を構成する素線の本数が多くなり、芯線の径方向の中心付近に位置する素線と端子金具との電気的導通が不十分になり易い。このため、電気抵抗の増大が生じ易くなるという問題がある。
ところで、例えば電気自動車に使用される動力用の電線では、芯線を構成する素線の本数が多くなり、芯線の径方向の中心付近に位置する素線と端子金具との電気的導通が不十分になり易い。このため、電気抵抗の増大が生じ易くなるという問題がある。
このような問題を解決するために、電線に端子金具を圧着後、抵抗溶接を行うことにより、端子金具と電線、および電線の素線同士の電気的導通を確実に行う方法が提案されている。
しかし、従来の抵抗溶接方法は、端子金具の外側から一対の電極を押し付けて通電を行う方法であったため、例えばアルミ電線に対してSnめっきCu端子金具が圧着されている場合には、より導電率の高い端子金具に電流が逃げやすいという事情がある。このため、端子金具のみに大電流が流れて加熱され、芯線のうち端子金具に接している外周部のみが溶解して端子金具と一体化される一方、芯線の径方向の中心付近に位置する素線は充分に加熱されずにそのままとなり、電線全体の一体化がされ難いという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、素線の本数が多い太い径の電線であっても、抵抗溶接を均一に行うことが可能で、電気的特性に優れた端子金具付き電線を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するための本発明は、複数の素線からなる芯線を絶縁被覆してなる電線と、前記電線の端部から露出された前記芯線に圧着される端子金具と、を備えてなり、前記芯線に圧着された端子金具をその外側から一対の電極で挟んで通電を行うことにより抵抗溶接された端子金具付き電線であって、前記芯線のうち前記端子金具に圧着される領域の少なくとも一部に補助電極が挿入されているところに特徴を有する。
また、前記補助電極はコ字形状とし、その両端部が前記芯線の端部側から前記電線が延びる方向に沿って挿入されるようにしてもよい。
本発明によれば、芯線のうち端子金具に圧着される領域の少なくとも一部に補助電極が挿入されているため、抵抗溶接の通電を行う際、端子金具の外側に配された一対の電極と共に補助電極にも通電を行うことにより、芯線の外部側からだけでなく、内部側からも効率的に加熱を行うことができる。よって、芯線の外周部だけでなく、径方向の中心付近の芯線同士も確実に溶接されることとなり、端子金具および電線全体を一体化することができるという効果を奏する。
また、オープンバレル型の端子金具を用いて芯線を二山形状にかしめる場合には、上記補助電極をコ字形状としてその両端部を芯線のふたつの山状のかしめ部分にそれぞれ挿入することにより、より効率的に芯線全体を加熱することが可能である。
本発明の一実施形態を図1ないし図6を参照しつつ説明する。
本実施形態の端子金具付き電線10は、例えば電気自動車において走行用の動力源を構成するバッテリ、インバータ、モータなどの装置(図示せず)の間に配索されるものである。
本実施形態の端子金具付き電線10は、例えば電気自動車において走行用の動力源を構成するバッテリ、インバータ、モータなどの装置(図示せず)の間に配索されるものである。
図1は本実施形態の端子金具付き電線10の分解斜視図であって、同図に示すように、電線11は複数の金属素線からなる芯線12と、芯線12の外周を覆う合成樹脂製の絶縁被覆13とを備える。芯線12は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金等、必要に応じて任意の金属を用いることができる。本実施形態においては、アルミニウム又はアルミニウム合金が用いられている。
一方、端子金具20は一般的に使用されているものであり、金属板材を所定形状にプレス加工することにより形成されている。金属板材は銅又は銅合金等、必要に応じて任意の金属を用いることができる。本実施形態では銅又は銅合金が用いられる。また、金属板材にはスズ、ニッケル等任意の金属によるメッキが施されていてもよい。本実施形態ではスズメッキが施されている。
図1に示すように、この端子金具20は、電線11の端部側で露出された芯線12が載置される底板部21と、この底板部21の左右両側から延出され立ち上げられた概ね矩形状をなす一対のワイヤーバレル22,22と、電線11の軸方向に沿って底板21と並んで設けられ、外周面にネジ山が形成された取付ボルト(図示せず)を挿通するための取付孔23が開口された略環状形で扁平な板状接続部24とを備える。また、底板21及びワイヤーバレル22、22には、電線11の延びる方向と直交する方向に延びる複数の凹部25が、電線11の延びる方向に間隔を空けて並んで形成されている。
また図2に示すように、電線11の芯線12には、補助電極30が挿入されている。この補助電極30は、銅製の棒材をコ字形状に折り曲げてなり、その両端部は露出された芯線12の端部から電線11の長さ方向に沿うように挿入されている。そして、折り曲げられた二つの角部の間の中間連結部31が芯線12から僅かに突出されている(図2および図4参照)。
芯線12のうち、ワイヤーバレル22、22、及び底板21によってかしめられた領域は、抵抗溶接によって一体化されており、また、ワイヤーバレル22、22、及び底板21と溶接されている。
次に、本実施形態の端子金具付き電線10の製造方法について説明する。まず、電線11から露出された芯線12の端部側から、補助電極30の両端部を電線11の長さ方向に沿って挿入する。補助電極30は、図2に示すように、中間連結部31が芯線12から僅かに突出する程度まで挿入することとする。
次に、補助電極30が挿入された芯線12を、端子金具20の底板21上に載置する。この時、補助電極30の中間連結部31が端子金具20の底板21に対して平行になるように、芯線12を載置する。そして、端子金具20を圧着装置(図示せず)のアンビル上に位置決めし、端子金具20の上方に配されたクリンパを下降させて、ワイヤーバレル22,22を芯線12に巻き付けるように湾曲させる。すると芯線12は、図4および図5に示すように端子金具20により押し潰され、その長さ方向の断面は二山形状とされる(図5参照)。これにより、補助電極30は二山形状の芯線12のそれぞれの山の中心付近を通るように位置することとなる。
このように芯線12に端子金具20を圧着したら、次に、図6に示すように、芯線12のかしめ部分(ワイヤーバレル22,22)を一対の電極35,36で挟み込む。次いで、電極35、36と、補助電極30を、電源40に接続する。その後、電極35、36、及び補助電極30に、60Hz、9kAで1秒間通電を行う。通電条件については、芯線12の材質、径寸法等により、また、ワイヤーバレル22の材質、厚さ寸法等により、必要に応じて任意に設定できる。
すると、一対の電極35,36と、補助電極30との間に挟まれた芯線12に、上記の電流が流れる。これにより、一対の電極35,36と、補助電極30との間に挟まれた芯線12が発熱し、溶融する。その後、芯線12が固化することにより、芯線12が一体化すると共に、芯線12の外周側と、端子金具20とが溶接される。
このように、本実施形態によれば、径が太い電線11であっても、芯線12のうちその径方向の中心付近に補助電極30が挿入され、芯線12の内部側からも加熱される構成であるので、芯線12の内側、外側ともに溶融し、径方向の中心付近の芯線12同士も確実に溶接される。これにより電線11と端子金具20と確実に電気的に導通させることが可能となる。従って、電気的特性に優れた端子金具付き電線10を得ることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、補助電極は棒状部材をコ字形状に折り曲げた形態としたが、これに限らず、板状部材や、まっすぐな形態のもの等でもよく、要は芯線の径方向の中心付近に挿入できる形態であればどのような形態のものでもよい。
(2)端子金具や芯線の材質・形態等について、上記実施形態に限定されるものではない。
10…端子金具付き電線
11…電線
12…芯線
13…絶縁被覆
20…端子金具
21…底板部
22…ワイヤーバレル
24…板状接続部
30…補助電極
35,36…一対の電極
11…電線
12…芯線
13…絶縁被覆
20…端子金具
21…底板部
22…ワイヤーバレル
24…板状接続部
30…補助電極
35,36…一対の電極
Claims (2)
- 複数の素線からなる芯線を絶縁被覆してなる電線と、前記電線の端部から露出された前記芯線に圧着される端子金具と、を備えてなり、前記芯線に圧着された端子金具をその外側から一対の電極で挟んで通電を行うことにより抵抗溶接された端子金具付き電線であって、
前記芯線のうち前記端子金具に圧着される領域の少なくとも一部に補助電極が挿入されていることを特徴とする端子金具付き電線。 - 前記補助電極はコ字形状をなしており、その両端部が前記芯線の端部側から前記電線が延びる方向に沿って挿入されていることを特徴とする請求項1に記載の端子金具付き電線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009015435A JP2010176880A (ja) | 2009-01-27 | 2009-01-27 | 端子金具付き電線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009015435A JP2010176880A (ja) | 2009-01-27 | 2009-01-27 | 端子金具付き電線 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=42707633
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2009015435A Pending JP2010176880A (ja) | 2009-01-27 | 2009-01-27 | 端子金具付き電線 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2010176880A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011060523A (ja) * | 2009-09-08 | 2011-03-24 | Honda Motor Co Ltd | 端子及びその製造方法、電動機 |
JP6352557B1 (ja) * | 2017-03-24 | 2018-07-04 | 株式会社芝浦電子 | センサ素子、及び、センサ素子の製造方法 |
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2009
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