JP2010169804A - 電気光学装置および電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】電気光学装置の信頼性や歩留りを向上させる。
【解決手段】本発明に係る電気光学装置は、画素領域と、前記画素領域の外周に位置する周辺領域とを有する基板と、前記画素領域に配置された電気光学素子と、前記周辺領域に配置され、前記電気光学素子を駆動する第1および第2の駆動回路と、前記周辺領域に配置された外部端子と、前記外部端子と前記第1又は第2の駆動回路を接続する第1配線、又は前記第1の駆動回路と前記第2の駆動回路とを接続する第2配線であって、前記周辺領域に配置される引出配線(L1)とを有し、前記配線部が互いに電気的に接続され、異なる層に形成され、平面視において互いに重なる第1層配線部(L1a)および第2層配線部(L1b)を有する。かかる構成によれば、周辺領域に物理的衝撃が加わり基板の欠けや割れが生じても、いずれかの配線部により回路駆動が担保される。
【選択図】図1
【解決手段】本発明に係る電気光学装置は、画素領域と、前記画素領域の外周に位置する周辺領域とを有する基板と、前記画素領域に配置された電気光学素子と、前記周辺領域に配置され、前記電気光学素子を駆動する第1および第2の駆動回路と、前記周辺領域に配置された外部端子と、前記外部端子と前記第1又は第2の駆動回路を接続する第1配線、又は前記第1の駆動回路と前記第2の駆動回路とを接続する第2配線であって、前記周辺領域に配置される引出配線(L1)とを有し、前記配線部が互いに電気的に接続され、異なる層に形成され、平面視において互いに重なる第1層配線部(L1a)および第2層配線部(L1b)を有する。かかる構成によれば、周辺領域に物理的衝撃が加わり基板の欠けや割れが生じても、いずれかの配線部により回路駆動が担保される。
【選択図】図1
Description
本発明は、電気光学装置、特に、基板の周辺領域に引き出し配線を有する電気光学装置に関する。
液晶ディスプレイ(LCD;Liquid Crystal Display)などに代表される電気光学装置は、アクティブマトリクス基板と対向基板との間に、液晶などの電気光学物質を配置した構成を有する。
上記アクティブマトリクス基板の中心部には画素領域が配置され、その周囲には、画素を駆動するための駆動回路や配線などが配置される。
例えば、下記特許文献1には、基板20の外周に接続配線34cを有する電気光学装置が開示されている。
本発明者は、液晶ディスプレイ(LCD;Liquid Crystal Display)などに代表される電気光学装置に係る研究・開発を行っており、装置特性の向上を検討している。
上記のように基板の外周部に配線が配置される装置においては、装置の製造工程や実装工程に際し、ハンドリングミスなどにより基板に物理的衝撃が加わる場合がある。このような衝撃は、基板(装置)の端部に加わることが多く、これにより基板の欠けや割れが生じる。この際、基板の周囲に配置された配線が断裂し、表示不良の原因となる。このような装置端部に生じる欠けや割れの不良は、チッピング不良と呼ばれ、製造歩留りの低下を招き、また、実際の装置の使用に際しても信頼性の低下を招く。
そこで、本発明に係る具体的態様は、電気光学装置の信頼性や歩留りを向上させることができる装置構成を提供することを目的とする。
本発明に係る電気光学装置の態様のひとつは、画素領域と、前記画素領域の外周に位置する周辺領域とを有する基板と、前記画素領域に配置された電気光学素子と、前記周辺領域に配置され、前記電気光学素子を駆動する第1および第2の駆動回路と、前記周辺領域に配置された外部端子と、前記外部端子と前記第1又は第2の駆動回路を接続する第1配線、又は前記第1の駆動回路と前記第2の駆動回路とを接続する第2配線であって、前記周辺領域に配置される引出配線とを有し、前記引出配線が互いに電気的に接続され、異なる層に形成され、平面視において互いに重なる第1層配線部および第2層配線部を有する。
かかる構成によれば、周辺領域に物理的衝撃が加わり基板の欠けや割れが生じても、第1層配線部および第2層配線部のうちいずれかの配線部により回路駆動が担保され、装置の信頼性を向上させることができる。また、装置の製造歩留りを向上させることができる。
例えば、前記基板は硬質基板である。このように、衝撃により破損し易い硬質基板を用いた場合であっても装置の信頼性を向上させることができる。また、例えば、前記第1層配線部および第2層配線部は、絶縁層を介して配置される。このように、配線部間には絶縁層が配置される。
例えば、前記画素領域には複数のトランジスタを有し、前記第1層配線部は、前記トランジスタのゲート電極と同層において同材料で形成されている。かかる構成によれば、装置の製造工程が簡略化され、また、使用する材料の有効利用が図れる。
例えば、前記画素領域には複数のトランジスタを有し、前記第2層配線部は、前記トランジスタのチャネル領域を構成する半導体層と同層において同材料で形成されている。かかる構成によれば、装置の製造工程が簡略化され、また、使用する材料の有効利用が図れる。
本発明に係る電子機器は、上記電気光学装置を有する。かかる構成によれば、電子機器の特性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。なお、同一の機能を有するものには同一もしくは関連の符号を付し、その繰り返しの説明を省略する。
(液晶装置の構成)
図1は、本実施の形態の液晶装置(電気光学装置)の構成を示す平面図および断面図である。図2は、本実施の形態のアクティブマトリクス基板の構成を示す回路図である。なお、図1(A)の灰色の領域は、外部接続端子Pと引出配線L1、L2との接続の様子を簡略化して示すものである。
図1は、本実施の形態の液晶装置(電気光学装置)の構成を示す平面図および断面図である。図2は、本実施の形態のアクティブマトリクス基板の構成を示す回路図である。なお、図1(A)の灰色の領域は、外部接続端子Pと引出配線L1、L2との接続の様子を簡略化して示すものである。
図1(B)に示すように、アクティブマトリクス基板(アレイ基板、以下、単に「基板」という)S1と対向基板S2とは、対向して配置され、これらの間とシール材50によって液晶(図示せず)が注入封止されている。基板S1およびS2の材質および大きさに制限はないが、例えば、ガラス基板のような硬質基板よりなり、図1(A)に示すように、一例として、基板S1は、対向基板S2より一回り大きく構成される。
基板S1は、図1および図2に示すように、画素領域A1とその周囲の周辺領域A2とを有している。図2に示すように、画素領域A1には、複数の画素がアレイ状に配置され、各画素は、薄膜トランジスタTと画素電極PEとを有する。薄膜トランジスタTのゲート電極は、走査線SLに接続され、ソース、ドレイン電極の一方は画素電極PEに、他方は、データ線DLに接続されている。ここでは、画素領域A1のx方向の両側に走査線駆動回路(回路ブロック)DC2が配置され、交互に走査線SLを駆動する。また、データ線DLは、データ線駆動回路(回路ブロック)DC1に接続され、これにより駆動される。
このような、走査線駆動回路DC2およびデータ線駆動回路DC1は、周辺回路とも呼ばれ、画素領域A1の外周に位置する周辺領域A2に配置される。また、走査線駆動回路DC2およびデータ線駆動回路DC1は、外部接続端子(外部端子)Pと接続され、当該端子に入力される駆動信号を受信し、また、所定の信号を外部接続端子Pを介して外部に出力する。
ここで、外部接続端子Pと走査線駆動回路DC2およびデータ線駆動回路DC1を接続する配線、および駆動回路間(ここでは、走査線駆動回路DC2間)を接続する配線は、周辺領域A2に引き回されるため、引出配線(引き出し配線)L1、L2と呼ぶ。
この引出配線L1、L2のうちL1においては、図1(B)および(C)に示すように、多層構造を有し、基板S1上に絶縁膜を介して積層された複数層の配線部(L1a、L1b、L1c)よりなる。もちろん、L2においても多層構造を採用してもよい。なお、図1中、E2は、対向電極を示す。また、CPは、接続パッドを示し、当該部位において、対向基板S2上に対向電極E2と所定の外部接続端子(例えば、接地電位供給端子)Pが図示しない配線を介して接続される。
(液晶装置の製造工程)
以下、本実施の形態の液晶装置(電気光学装置)の製造工程を示す断面図である図3および図4を参照しながら、本実施の形態の液晶装置(電気光学装置)の製造工程を説明しつつ、その構成をより明確にする。図中、右側は、画素領域A1における薄膜トランジスタTの形成部を、左側は、周辺領域A2における引出配線L1の形成部を示す。
以下、本実施の形態の液晶装置(電気光学装置)の製造工程を示す断面図である図3および図4を参照しながら、本実施の形態の液晶装置(電気光学装置)の製造工程を説明しつつ、その構成をより明確にする。図中、右側は、画素領域A1における薄膜トランジスタTの形成部を、左側は、周辺領域A2における引出配線L1の形成部を示す。
図3(A)に示すように、基板S1として、例えば、ガラス基板を準備する。この基板S1の全面上に、半導体層13として、例えば、アモルファスシリコン膜を形成する。このアモルファスシリコン膜は、例えば、CVD(化学気相成長、Chemical Vapor Deposition)法により形成することができる。
次いで、半導体層13をパターニングすることにより、画素領域A1において、薄膜トランジスタTの形成部にのみ、複数の島状の半導体層13をアレイ状に残存させる。この際、引出配線L1の形成部にも、当該配線パターンに対応した第1層配線部L1aも残存させる。即ち、半導体層13上に、フォトレジスト膜(図示せず)を形成し、露光・現像(フォトリソグラフィ)することにより所望の形状のフォトレジスト膜を形成する。次いで、フォトレジスト膜をマスクに、半導体層13をエッチングし、残存するフォトレジスト膜を除去する。このフォトレジスト膜の形成から除去までの一連の工程をパターニングという。
次いで、図3(B)に示すように、半導体層13および第1層配線部L1a上を含む基板S1の全面上に、第1絶縁膜15として例えば、酸化シリコン膜をCVD法により堆積する。なお、酸化シリコン膜に変えて、窒化シリコン膜などの他の無機系の絶縁膜を用いてもよい。また、ポリイミドなどの有機系の絶縁膜を用いることも可能である。なお、この第1絶縁膜15は、薄膜トランジスタTの形成部においてゲート絶縁膜となる。
次いで、図3(C)に示すように、第1層配線部L1a上の第1絶縁膜15を選択的に除去することによりコンタクトホールC1を形成する。
次いで、図3(D)に示すように、コンタクトホールC1上を含む第1絶縁膜15上に、導電性膜として例えばアルミニウム(Al)などの金属膜をスパッタリング法により堆積する。この後、パターニングすることにより、画素領域A1の薄膜トランジスタTの形成部にゲート電極Gを形成し、さらに、引出配線L1の形成部に、第2層配線部L1bを形成する。この際、第1層配線部L1aと第2層配線部L1bは、コンタクトホールC1内に充填された金属膜(接続部)により接続される。また、第1層配線部L1aと第2層配線部L1bのパターン形状は同一である。
次いで、図4(A)に示すように、ゲート電極Gおよび第2層配線部L1b含む基板S1の全面上に、第2絶縁膜17として例えば、酸化シリコン膜をCVD法により堆積する。なお、酸化シリコン膜に変えて、窒化シリコン膜などの他の無機系の絶縁膜を用いてもよい。また、ポリイミドなどの有機系の絶縁膜を用いることも可能である。
次いで、図4(B)に示すように、第2層配線部L1および半導体層13上の第2絶縁膜17を選択的に除去することによりコンタクトホールC2を形成する。半導体層13上においては、ゲート電極Gの両側、即ち、ソース、ドレイン領域上にコンタクトホールC2を形成する。なお、ソース、ドレイン領域間は、チャネル領域となる。
次いで、図4(C)に示すように、コンタクトホールC2上を含む第2絶縁膜17上に、導電性膜として例えばアルミニウム(Al)などの金属膜をスパッタリング法により堆積する。この後、パターニングすることにより、画素領域A1の薄膜トランジスタTの形成部にソース、ドレイン引き出し配線19a、19bを形成し、さらに、引出配線L1の形成部に、第3層配線部L1cを形成する。この際、第2層配線部L1bと第3層配線部L1cは、コンタクトホールC2内に充填された金属膜(接続部)により接続される。また、第2層配線部L1bと第3層配線部L1cのパターン形状は同一である。
この後、ソース、ドレイン引き出し配線19aと接続される画素電極PEを形成し、薄膜トランジスタTおよび画素電極PEが形成されたアクティブマトリクス基板S1が略完成する。
なお、ゲート電極Gおよびソース、ドレイン引き出し配線19bをライン状に形成し、走査線SLおよびデータ線DLとしてもよい。また、これらに接続される配線層を別途設けてもよい。また、周辺領域A2には、上記第1〜第3層配線部L1a〜L1cの他、引出配線L2や外部接続端子Pなどが適宜形成される。例えば、第3層配線部と同じ層にて、これらを形成してもよい。
この後、対向電極E2が形成された対向基板S2と基板S1とをシール材(封止膜)50を介して接着するとともに、図示しない注入口から液晶を充填した後、注入口を樹脂等で塞ぐ。
さらに、対向基板S2の外周に露出した基板S1の周辺領域A2上に、走査線駆動回路DC2およびデータ線駆動回路DC1を構成するICチップを実装する。この際、ICチップの複数の外部端子、例えば、複数のバンプ電極と引出配線L1、L2の各端部が接続するよう位置合わせし、ボンディングされる(図1参照)。
以上により、液晶装置が略完成する。
なお、上記工程においては、走査線駆動回路DC2およびデータ線駆動回路DC1を別チップとしたが、周辺領域にこれらの回路を論理回路として作り込んでも良い。例えば、上記薄膜トランジスタTと同様の工程で、論理回路を構成する薄膜トランジスタを形成してもよい。また、薄膜トランジスタ以外の素子、例えば、容量や抵抗なども適宜形成することができ、これらを適宜接続し、走査線駆動回路DC2やデータ線駆動回路DC1を形成してもよい。
このように、本実施の形態においては、周辺領域A2に配置される引出配線L1を第1〜第3層配線部L1a〜L1cよりなる多層構造としたので、周辺領域に物理的衝撃が加わり基板の欠けや割れが生じても、いずれかの配線層で電気的通信が担保できる。
図5は、最上層配線のみで引出配線L1を構成した比較例を示す断面図であり、図6は、引出配線L1を多層化した本実施の形態の場合の効果を示す断面図である。
即ち、図5に示すように、最上層配線のみ、即ち、単層で、引き出し配線L1を構成した場合、物理的衝撃が加わり断線した場合、電気的通信が確保できず、不良となり、又は故障する。これに対して、図6に示すように、引出配線L1を多層化した場合、物理的衝撃により上層部の配線(ここでは、L1c、L1b)が断線しても、下層の配線L1aにより電気的通信が確保できる。その結果、装置の製造歩留りを向上させ、また、信頼性を向上させることができる。
多層化した場合の層数に制限はないが、層数が多いほど信頼性は向上する。また、下層の層に形成された配線部は断線し難い傾向にある。よって、図4に示したように、基板S1の最上層の絶縁膜表面から500nm以上の位置に、引出配線L1を構成する下層の配線部が位置することが好ましい。
また、本実施の形態においては、図1(A)に示すように、略矩形の基板S1の外部接続端子Pが形成された一辺以外の辺に沿って引き回された引出配線L1の全体を多層化したが、当該配線の一部のみを多層化してもよい。多層化する箇所としては、断線の発生確率が高い箇所をあらかじめ検証しておき、当該箇所において引出配線L1を多層化することが効果的である。また、ハンドリングなどにおいて衝撃が加わり易い基板S1の四隅を多層化することも効果的である。
また、引出配線L1を構成する各配線部は、上記実施の形態において詳細に説明したように、画素を構成する薄膜トランジスタTや配線と同じ工程(同層において同材料)で形成することが好ましい。かかる方法によれば、装置の製造工程の簡略化を図ることができ、各層の材料、例えば、金属層などの無駄を低減し、材料の有効利用を図ることができる。
また、上記図3および図4においては、薄膜トランジスタTとしてトップゲート型のトランジスタを例示したが、以下に説明するように、ボトムゲート型のトランジスタを用いてもよい。
図7および図8は、本実施の形態の液晶装置(電気光学装置)の他の製造工程を示す断面図である。なお、図3および図4を参照しながら説明した製造工程と同様の工程についてはその詳細な説明を省略する。
この場合、図7(A)に示すように、基板S1として、例えば、ガラス基板等を準備し、この基板S1の全面上に、導電性膜として例えばアルミニウム(Al)などの金属膜をスパッタリング法により堆積する。この後、パターニングすることにより、画素領域A1の薄膜トランジスタTの形成部にゲート電極Gを形成し、さらに、引出配線L1の形成部に、第1層配線部L1aを形成する。
次いで、図7(B)に示すように、ゲート電極Gおよび第1層配線部L1a上を含む基板S1の全面上に、第1絶縁膜15として例えば、酸化シリコン膜をCVD法により堆積する。なお、酸化シリコン膜に変えて、窒化シリコン膜などの他の無機系の絶縁膜を用いてもよい。なお、この第1絶縁膜15は、薄膜トランジスタTの形成部においてゲート絶縁膜となる。
次いで、図7(C)に示すように、第1層配線部L1a上の第1絶縁膜15を選択的に除去することによりコンタクトホールC1を形成する。
次いで、図7(D)に示すように、コンタクトホールC1上を含む第1絶縁膜15上に、半導体層13として、例えば、アモルファスシリコン膜を形成する。このアモルファスシリコン膜は、例えば、CVD法により形成することができる。この後、パターニングすることにより、画素領域A1において、薄膜トランジスタTの形成部にのみ、複数の半導体層13をアレイ状に残存させ、また、引出配線L1の形成部に、第2層配線部L1bを形成する。この際、第1層配線部L1aと第2層配線部L1bは、コンタクトホールC1内に充填された半導体層(接続部)により接続される。また、第1層配線部L1aと第2層配線部L1bのパターン形状は同一である。
次いで、図8(A)に示すように、半導体層13および第2層配線部L1b含む基板S1の全面上に、第2絶縁膜17として例えば、酸化シリコン膜をCVD法により堆積する。なお、酸化シリコン膜に変えて、窒化シリコン膜などの他の無機系の絶縁膜を用いてもよい。また、ポリイミドなどの有機系の絶縁膜を用いることも可能である。
次いで、図8(B)に示すように、第2層配線部L1bおよび半導体層13上の第2絶縁膜17を選択的に除去することによりコンタクトホールC2を形成する。半導体層13上においては、ゲート電極Gの両側、即ち、ソース、ドレイン領域上にコンタクトホールC2を形成する。なお、ソース、ドレイン領域間は、チャネル領域となる。
次いで、図8(C)に示すように、コンタクトホールC2上を含む第2絶縁膜17上に、導電性膜として例えばアルミニウム(Al)などの金属膜をスパッタリング法により堆積する。この後、パターニングすることにより、画素領域A1の薄膜トランジスタTの形成部にソース、ドレイン引き出し配線19a、19bを形成し、さらに、引出配線L1の形成部に、第3層配線部L1cを形成する。この際、第2層配線部L1bと第3層配線部L1cは、コンタクトホールC2内に充填された金属膜(接続部)により接続される。また、第2層配線部L1bと第3層配線部L1cのパターン形状は同一である。
この後、ソース、ドレイン引き出し配線19aと接続される画素電極PEを形成し、薄膜トランジスタTおよび画素電極PEが形成されたアクティブマトリクス基板S1が略完成する。
このように、ボトムゲート型のトランジスタの各構成部と、引出配線L1を構成する各配線部とを同じ工程(同材料)で形成してもよい。また、図4(C)や図8(C)における層間絶縁層(15、17)の層中に他の配線層を形成しても良く、また、配線部L1c上に更なる配線層を形成してもよい。これらの配線層に、例えば、上記走査線SLやデータ線DLなどの配線や、保持容量を構成する上部電極や下部電極などを形成することができる。よって、トランジスタの構成部のみならず、上記配線や電極などと引出配線L1を構成する配線部とを同じ工程で形成してもよい。
また、上記実施の形態においては、引出配線の例として外部接続端子Pと走査線駆動回路DC2およびデータ線駆動回路DC1を接続する配線、および駆動回路間(ここでは、走査線駆動回路DC2間)を接続する配線(L1、L2)を例に説明したが、その他の回路と外部接続端子との間や他のブロック間の引出配線を多層化してもよい。また、上記実施の形態においては、アクティブマトリクス基板を例に説明したが、当該基板に限定されず、パッシブマトリクス基板など周辺領域に引出配線が形成される各種基板に適用することができる。また、上記実施の形態においては、液晶装置を例に説明したが、この他、有機EL装置、電気泳動装置などの各種電気光学装置に適用可能である。このような、電気光学装置は、画素領域を大きく確保するため、周辺領域に配線が引き回されることが多く、本発明を適用して好適である。
<電子機器>
上記電気光学装置は、各種電子機器に組み込むことができる。このような電気光学装置が使用される電子機器について説明する。図9に、電気光学装置を用いた電子機器の例を示す。
<電子機器>
上記電気光学装置は、各種電子機器に組み込むことができる。このような電気光学装置が使用される電子機器について説明する。図9に、電気光学装置を用いた電子機器の例を示す。
図9(A)は携帯電話への適用例であり、図9(B)は、ビデオカメラへの適用例である。また、図9(C)は、テレビジョン(TV)への適用例である。
図9(A)に示すように、携帯電話530には、アンテナ部531、音声出力部532、音声入力部533、操作部534および電気光学装置(表示部)500を備えている。
図9(B)に示すように、ビデオカメラ540には、受像部541、操作部542、音声入力部543および電気光学装置(表示部)500を備えている。
図9(C)に示すように、テレビジョン550は、電気光学装置(表示部)500を備えている。なお、パーソナルコンピュータ等も電気光学装置を備えている。
なお、電気光学装置を有する電子機器としては、上記の他、表示機能付きファックス装置、デジタルカメラのファインダ、携帯型TV、電子手帳、電光掲示板、宣伝広告用ディスプレイなどがある。上記電子機器の電気光学装置部に本発明の電気光学装置を組み込むことができる。
なお、上記実施の形態を通じて説明された実施例や応用例は、用途に応じて適宜に組み合わせて、又は変更若しくは改良を加えて用いることができ、本発明は上述した実施の形態の記載に限定されるものではない。
13…半導体層、15…第1絶縁膜、17…第2絶縁膜、19a、19b…ソース、ドレイン引き出し配線、50…シール材、500…電気光学装置、530…携帯電話、531…アンテナ部、532…音声出力部、533…音声入力部、534…操作部、540…ビデオカメラ、541…受像部、542…操作部、543…音声入力部、550…テレビジョン、A1…画素領域、A2…周辺領域、CP…接続パッド、C1、C2…コンタクトホール、E2…対向電極、DL…データ線、DC1…データ線駆動回路、DC2…走査線駆動回路、G…ゲート電極、L1a…第1層配線部、L1b…第2層配線部、L1c…第3層配線部、L1、L2…引出配線、PE…画素電極、P…外部接続端子、S1…基板(アクティブマトリクス基板)、S2…対向基板、SL…走査線、T…薄膜トランジスタ
Claims (6)
- 画素領域と、前記画素領域の外周に位置する周辺領域とを有する基板と、
前記画素領域に配置された電気光学素子と、
前記周辺領域に配置され、前記電気光学素子を駆動する第1および第2の駆動回路と、
前記周辺領域に配置された外部端子と、
前記外部端子と前記第1又は第2の駆動回路を接続する第1配線、又は前記第1の駆動回路と前記第2の駆動回路とを接続する第2配線であって、前記周辺領域に配置される引出配線とを有し、
前記引出配線が互いに電気的に接続され、異なる層に形成され、平面視において互いに重なる第1層配線部および第2層配線部を有することを特徴とする電気光学装置。 - 前記基板は硬質基板である、請求項1記載の電気光学装置。
- 前記第1層配線部および第2層配線部は、絶縁層を介して配置される、請求項1又は2記載の電気光学装置。
- 前記画素領域には複数のトランジスタを有し、
前記第1層配線部は、前記トランジスタのゲート電極と同層において同材料で形成されている請求項1乃至3のいずれか一項記載の電気光学装置。 - 前記画素領域には複数のトランジスタを有し、
前記第2層配線部は、前記トランジスタのチャネル領域を構成する半導体層と同層において同材料で形成されている請求項1乃至4のいずれか一項記載の電気光学装置。 - 請求項1乃至5記載のいずれか一項記載の電気光学装置を有することを特徴とする電子機器。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2009
- 2009-01-21 JP JP2009010834A patent/JP2010169804A/ja active Pending
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WO2013077262A1 (ja) * | 2011-11-25 | 2013-05-30 | シャープ株式会社 | 液晶表示装置 |
JPWO2013077262A1 (ja) * | 2011-11-25 | 2015-04-27 | シャープ株式会社 | 液晶表示装置 |
US9703150B2 (en) | 2011-11-25 | 2017-07-11 | Sharp Kabushiki Kaisha | Liquid crystal display device |
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