JP2010169732A - 表示装置およびその駆動制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光素子を駆動する駆動用トランジスタのゲート寄生容量によるプログラム誤差を抑制する。
【解決手段】発光素子11a、発光素子11aのアノード端子にソース端子が接続され、発光素子に駆動電流を流すN型の駆動用トランジスタ11b、駆動用トランジスタ11bのゲート端子とソース端子との間に接続された容量素子11cを有する画素回路11が多数配列されたアクティブマトリクス基板を備えた表示装置において、発光素子11aが発光状態のときの順方向電圧を計測し、駆動用トランジスタ11bにプログラム電圧を設定する際、駆動用トランジスタ11bのソース端子に計測した順方向電圧を印加する。
【選択図】図2

Description

本発明は、アクティブマトリクス方式で駆動される発光素子を備えた表示装置およびその表示装置の駆動制御方法に関するものである。
従来、有機EL発光素子などの発光素子を用いた表示装置が提案されており、テレビや携帯電話のディスプレイなど種々の分野での利用が提案されている。
一般に、有機EL発光素子は電流駆動型発光素子であるため、液晶ディスプレイとは異なり、その駆動回路として画素回路を選択する選択用トランジスタと表示画像に応じた電荷を保持する容量素子と有機EL発光素子を駆動する駆動用トランジスタが最低限必要である(たとえば、特許文献1参照)。
そして、特許文献1に記載の表示装置においては、有機EL発光素子を駆動する駆動用トランジスタとしてP型TFT(thin film transistor)を用いているため有機EL発光素子のVf(発光時順方向電圧降下)に影響されずに駆動用トランジスタのゲート−ソース間電圧Vgsをプログラムすることが可能である。
しかしながら、駆動用トランジスタとしてアモルファスシリコンTFTまたは無機酸化膜TFTを用いる場合にはTFTがN型となるため、環境温度や経時で変動する有機EL発光素子のVfを予測し、その予測したVfを考慮して駆動用トランジスタのゲート−ソース間電圧Vgsをプログラムする必要があるが、その予測したVfと実際のVfとの間で大きな誤差が生じる場合があり、表示画像に影響を及ぼす問題がある。
そこで、たとえば、特許文献2においては、駆動用トランジスタのソース端子にスイッチ素子を設け、駆動用トランジスタのゲート−ソース間電圧をプログラムする際に駆動用トランジスタのソース電位を固定した状態でゲート電圧を設定する方法が提案されている。
一方、従来、アクティブマトリクス方式の有機EL表示装置の画素回路には、低温ポリシリコンまたはアモルファスシリコンからなる薄膜トランジスタが用いられていた。
しかしながら、低温ポリシリコンの薄膜トランジスタは高移動度と閾値電圧安定性を得ることができるが、移動度の均一性に問題がある。また、アモルファスシリコンの薄膜トランジスタは移動度均一性を得ることができるが、移動度の低さと閾値電圧の経時変動の問題がある。
上記のような移動度の不均一性および閾値電圧の不安定性は表示画像のムラとなって現れる。そこで、たとえば特許文献3に記載の有機EL表示装置においては、有機EL発光素子の寄生容量を駆動用トランジスタで自己充電し、駆動用トランジスタの閾値電圧Vthの変動を補正する方法が提案されている。特許文献3に記載の方法においては、駆動用トランジスタのゲート端子に固定電圧を印加し、駆動用トランジスタの駆動電流Idで有機EL発光素子の寄生容量を充電することで駆動用トランジスタのソース電位をVg(ゲート電圧)−Vth(閾値電圧)に固定した後、ゲート端子への印加電圧を駆動電圧Vodだけステップアップすることで閾値電圧を補正した電圧プログラムが行われる。
特開平8−234683号公報 特開2003−173154号公報 特開2003−271095号公報
ここで、特許文献2および特許文献3に記載の方法においては、駆動用トランジスタのVgsをプログラムした後、ゲート端子に接続されたスイッチ素子がOFFされ、有機EL発光素子が発光状態へ遷移するが、このとき駆動用トランジスタのソース電位は有機EL発光素子のVfに応じて上昇する。そして、駆動用トランジスタのゲート端子は開放端であり、ゲート電位もソース電位の上昇に同期して上昇することでVgsが一定に保持されることが理想である。
しかしながら、実際は、駆動用トランジスタのドレイン端子に供給される電源電圧は固定であるため、駆動用トランジスタにおいてはドレイン−ソース間電圧Vdgが低下することになる。
そして、駆動用トランジスタのゲート端子にはゲート−ドレイン間の寄生容量Cgdとゲート−ソース間の寄生容量Cgsが存在し、これらが保持容量Csよりも十分に小さく無視できる程度の場合は問題ないが、実際には、これらの寄生容量の影響でVgsの低下が発生する。
具体的には、ゲート−ドレイン間寄生容量Cgdとゲート−ソース間寄生容量Cgsとの比によりVgsの低下分は決定し、下式(1)によって算出される(図19参照)。
ΔVgs=(Cgd×ΔVdg)/(Cs+Cgs) ・・・(1)
そして、このVgsの低下がプログラム誤差となり、表示画像に影響を及ぼす問題がある。
ΔVgsは容量素子CsとCg(=Cgd+Cgs)との比で決まるため、Cgが大きくなればCsも大きくする必要があるが、Csは開口率により制限され十分に大きな値を設定することは困難である。
また、特許文献2および特許文献3に記載の画素回路において、発光遷移時のVgs低下分を加味したVgsをプログラムすることでCg起因のプログラム誤差を抑制することも理論上は可能である。たとえば、特許文献2に記載の方法では下式(2)、特許文献3に記載の方法では下式(3)で表わされるプログラム電圧Vprgを設定することが考えられる。
Vprg=Vgs+ΔVgs
=Vgs+[Cgd×(Vf予測値−VA)/Cs+Cgs] ・・・(2)
Vprg=VB+Vod+ΔVgs
=VB+Vod+[Cgd×(Vf予測値−(VB−Vth設計値))/(Cs+
Cgs)] ・・・(3)
しかしながら、実際は、有機EL発光素子の経時劣化などによりVfは変動し、また、CgdおよびCgsを個々に計測することは困難であり設計値が使用されるため、有効な補正性能を得ることができない。
また、特許文献3に記載の方法では、Csは有機EL発光素子の寄生容量との比で制限されるため、より深刻な問題となる。特に、フレキシブルパネルを構成する場合には、フィルム基材の熱伸縮によりTFTを微細化することが困難であり、TFTの寄生容量が大きくなるため重要な問題となる。
本発明は、上記の事情に鑑み、ゲート寄生容量によるプログラム誤差を効果的に解決可能な表示装置およびその表示装置の駆動制御方法を提供することを目的とする。
本発明の表示装置の駆動制御方法は、発光素子、発光素子のアノード端子にソース端子が接続され、発光素子に駆動電流を流すN型の駆動用トランジスタ、駆動用トランジスタのゲート端子とソース端子との間に接続された容量素子を有する画素回路が多数配列されたアクティブマトリクス基板を備えた表示装置の駆動制御方法であって、発光素子が発光状態のときの発光素子の順方向電圧を計測し、駆動用トランジスタにプログラム電圧を設定する際、駆動用トランジスタのソース端子に計測した順方向電圧を印加することを特徴とする。
また、上記本発明の表示装置の駆動制御方法においては、駆動用トランジスタのソース端子に所定の固定電圧を印加するとともに、発光素子の所望の輝度に応じた駆動電圧と固定電圧とに基づいて駆動用トランジスタに仮プログラム電圧を設定した後、仮プログラム電圧の設定によって発光素子が発光状態のときの発光素子の順方向電圧を計測し、その後、駆動用トランジスタのソース端子に計測した順方向電圧を印加した状態で、所望の輝度に応じた駆動電圧と順方向電圧とに基づいて駆動用トランジスタにプログラム電圧を設定することができる。
また、仮プログラム電圧の設定、順方向電圧の計測およびプログラム電圧の設定を、画素回路の行の同一選択期間内において行うようにすることができる。
また、所定の画素回路の行について仮プログラム電圧の設定を行った後、所定の画素回路の行の選択を一旦解除し、所定の画素回路の行とは異なる画素回路の行について仮プログラム電圧の設定を行い、その後、再び所定の画素回路の行を選択して順方向電圧の計測およびプログラム電圧の設定を行うようにすることができる。
また、駆動用トランジスタのゲート−ソース間に所定の電圧を印加し、電圧印加により駆動用トランジスタに流れた駆動電流によって発光素子の寄生容量を充電することによって駆動用トランジスタの閾値電圧を検出し、閾値電圧を検出したときの駆動用トランジスタのソース端子のソース電圧を取得し、その取得したソース電圧を駆動用トランジスタのソース端子に印加するとともに、発光素子の所望の輝度に応じた駆動電圧に基づいて駆動用トランジスタに仮プログラム電圧を設定した後、仮プログラム電圧の設定によって発光素子が発光状態のときの発光素子の順方向電圧を計測し、その後、駆動用トランジスタのソース端子に計測した順方向電圧を印加した状態で、所望の輝度に応じた駆動電圧と順方向電圧とに基づいて駆動用トランジスタにプログラム電圧を設定することができる。
また、閾値電圧の検出、仮プログラム電圧の設定、順方向電圧の計測およびプログラム電圧の設定を、画素回路の行の同一選択期間内において行うようにすることができる。
また、所定の画素回路の行について仮プログラム電圧の設定を行った後、所定の画素回路の行の選択を一旦解除し、所定の画素回路の行とは異なる画素回路の行について閾値電圧の検出、仮プログラム電圧の設定を行い、その後、再び所定の画素回路の行を選択して順方向電圧の計測およびプログラム電圧の設定を行うようにすることができる。
本発明の表示装置は、発光素子、発光素子のアノード端子にソース端子が接続され、発光素子に駆動電流を流すN型の駆動用トランジスタ、駆動用トランジスタのゲート端子とソース端子との間に接続された容量素子を有する画素回路が多数配列されたアクティブマトリクス基板と、発光素子が発光状態のときの発光素子の順方向電圧を計測する計測部と、駆動用トランジスタにプログラム電圧を設定する際、駆動用トランジスタのソース端子に計測した順方向電圧を印加するソース電圧印加部とを備えたことを特徴とする。
また、上記本発明の表示装置においては、駆動用トランジスタのソース端子に所定の固定電圧を印加するとともに、発光素子の所望の輝度に応じた駆動電圧と固定電圧とに基づいて駆動用トランジスタに仮プログラム電圧を設定する仮プログラム設定部を設け、計測部を、仮プログラム電圧の設定によって発光素子が発光状態のときの発光素子の順方向電圧を計測するものとし、ソース電圧印加部により駆動用トランジスタのソース端子に計測した順方向電圧が印加された状態において、所望の輝度に応じた駆動電圧と順方向電圧とに基づいて駆動用トランジスタにプログラム電圧を設定する本プログラム設定部を備えたものとすることができる。
また、仮プログラム設定部、計測部および本プログラム設定部を、仮プログラム電圧の設定、順方向電圧の計測およびプログラム電圧の設定を、画素回路の行の同一選択期間内に行うものとすることができる。
また、仮プログラム設定部を、所定の画素回路の行について仮プログラム電圧の設定を行った後、所定の画素回路の行の選択を一旦解除し、所定の画素回路の行とは異なる画素回路の行について仮プログラム電圧の設定を行うものとし、計測部および本プログラム設定部を、異なる画素回路の行の仮プログラム電圧の設定を行った後、再び所定の画素回路の行を選択して順方向電圧の計測およびプログラム電圧の設定を行うものとすることができる。
また、駆動用トランジスタのゲート−ソース間に所定の電圧を印加し、電圧印加により駆動用トランジスタに流れた駆動電流によって発光素子の寄生容量を充電することによって駆動用トランジスタの閾値電圧を検出する閾値電圧検出部と、閾値電圧検出部によって閾値電圧を検出したときの駆動用トランジスタのソース端子のソース電圧を取得するソース電圧取得部と、ソース電圧取得部によって取得されたソース電圧を駆動用トランジスタのソース端子に印加するとともに、発光素子の所望の輝度に応じた駆動電圧に基づいて駆動用トランジスタに仮プログラム電圧を設定する仮プログラム設定部とを設け、計測部を、仮プログラム電圧の設定によって発光素子が発光状態のときの発光素子の順方向電圧を計測するものとし、ソース電圧印加部により駆動用トランジスタのソース端子に計測した順方向電圧が印加された状態において、所望の輝度に応じた駆動電圧と順方向電圧とに基づいて駆動用トランジスタにプログラム電圧を設定する本プログラム設定部を備えたものとすることができる。
また、閾値電圧検出部、仮プログラム設定部、計測部および本プログラム設定部を、閾値電圧の検出、仮プログラム電圧の設定、順方向電圧の計測およびプログラム電圧の設定を、画素回路の行の同一選択期間内に行うものとすることができる。
また、閾値電圧検出部および仮プログラム設定部を、所定の画素回路の行について閾値電圧の検出および仮プログラム電圧の設定を行った後、所定の画素回路の行の選択を一旦解除し、所定の画素回路の行とは異なる画素回路の行について閾値電圧の検出および仮プログラム電圧の設定を行うものとし、計測部および本プログラム設定部を、異なる画素回路の行の閾値電圧の検出および仮プログラム電圧の設定を行った後、再び所定の画素回路の行を選択して順方向電圧の計測およびプログラム電圧の設定を行うものとすることができる。
また、画素回路を、ソース電圧印加部から出力された順方向電圧を駆動用トランジスタのソース端子に供給するソースデータ線と駆動用トランジスタのソース端子との間に設けられたソース選択用スイッチ素子を有するものとすることができる。
また、アクティブマトリクス基板を、フィルム基板から構成することができる。
本発明の表示装置の駆動制御方法および表示装置によれば、発光素子が発光状態のときの発光素子の順方向電圧を計測し、駆動用トランジスタにプログラム電圧を設定する際、駆動用トランジスタのソース端子に計測した順方向電圧を印加するようにしたので、経時変動などにより発光素子のVfが不均一に変動したとしても、駆動用トランジスタのゲート寄生容量によるプログラム誤差を効果的に抑制可能であり、表示画質性能を維持することができる。
また、本発明の表示装置の駆動制御方法および表示装置において、所定の画素回路の行について仮プログラム電圧の設定を行った後、所定の画素回路の行の選択を一旦解除し、所定の画素回路の行とは異なる画素回路の行について仮プログラム電圧の設定を行い、その後、再び所定の画素回路の行を選択して順方向電圧の計測およびプログラム電圧の設定を行うようにした場合には、たとえば、表示装置が多画素の表示装置であって、画素回路行の選択期間が短い場合であっても、仮プログラム電圧の設定、順方向電圧の計測およびプログラム電圧の設定の全ての工程を適切に行うことができる。
また、本発明の表示装置の駆動制御方法および表示装置において、駆動用トランジスタのゲート−ソース間に所定の電圧を印加し、電圧印加により駆動用トランジスタに流れた駆動電流によって発光素子の寄生容量を充電することによって駆動用トランジスタの閾値電圧を検出し、閾値電圧を検出したときの駆動用トランジスタのソース端子のソース電圧を取得し、その取得したソース電圧を駆動用トランジスタのソース端子に印加するとともに、発光素子の所望の輝度に応じた駆動電圧に基づいて駆動用トランジスタに仮プログラム電圧を設定した後、仮プログラム電圧の設定によって発光素子が発光状態のときの発光素子の順方向電圧を計測し、その後、駆動用トランジスタのソース端子に計測した順方向電圧を印加した状態で、所望の輝度に応じた駆動電圧と順方向電圧とに基づいて駆動用トランジスタにプログラム電圧を設定するようにした場合には、駆動用トランジスタの閾値電圧の偏差および変動が存在する状況においても、駆動用トランジスタのゲート寄生容量によるプログラム誤差を効果的に抑制可能であり、表示画質性能を維持することができる。
また、本発明の表示装置の駆動制御方法および表示装置において、所定の画素回路の行について仮プログラム電圧の設定を行った後、所定の画素回路の行の選択を一旦解除し、所定の画素回路の行とは異なる画素回路の行について閾値電圧の検出、仮プログラム電圧の設定を行い、その後、再び所定の画素回路の行を選択して順方向電圧の計測およびプログラム電圧の設定を行うようにした場合には、上述したように、たとえば、表示装置が多画素の表示装置であって、画素回路行の選択期間が短い場合であっても、閾値電圧の検出、仮プログラム電圧の設定、順方向電圧の計測およびプログラム電圧の設定の全ての工程を適切に行うことができる。
また、アクティブマトリクス基板を、フィルム基板から構成するようにした場合には、駆動用トランジスタの寄生容量がより大きくなるので、それに起因するプログラム誤差の抑制効果をより顕著に得ることができる。
本発明の表示装置の第1および第2の実施形態を適用した有機EL表示装置の概略構成図 本発明の表示装置の第1および第2の実施形態を適用した有機EL表示装置の画素回路の構成を示す図 本発明の表示装置の第1の実施形態を適用した有機EL表示装置のゲート駆動回路の構成を示す図 本発明の表示装置の第1の実施形態を適用した有機EL表示装置のソース駆動回路の構成を示す図 本発明の表示装置の第1の実施形態を適用した有機EL表示装置の作用を説明するためのタイミングチャート 本発明の第1の実施形態の有機EL表示装置の仮プログラム動作の作用を説明するための図 本発明の第1の実施形態の有機EL表示装置の発光状態遷移動作の作用を説明するための図 本発明の第1の実施形態の有機EL表示装置の本プログラム動作の作用を説明するための図 本発明の第1の実施形態の有機EL表示装置の発光動作を説明するための図 本発明の表示装置の第2の実施形態を適用した有機EL表示装置のゲート駆動回路の構成を示す図 本発明の表示装置の第2の実施形態を適用した有機EL表示装置のソース駆動回路の構成を示す図 本発明の表示装置の第2の実施形態を適用した有機EL表示装置の作用を説明するためのタイミングチャート 本発明の第2の実施形態の有機EL表示装置のリセット動作の作用を説明するための図 本発明の第2の実施形態の有機EL表示装置の閾値電圧検出動作の作用を説明するための図 本発明の第2の実施形態の有機EL表示装置の仮プログラム動作の作用を説明するための図 本発明の第2の実施形態の有機EL表示装置の発光状態遷移動作の作用を説明するための図 本発明の第2の実施形態の有機EL表示装置の本プログラム動作の作用を説明するための図 本発明の第2の実施形態の有機EL表示装置の発光動作を説明するための図 駆動用トランジスタの寄生容量に起因するVgsの低下を説明するための図
以下、図面を参照して本発明の表示装置の第1の実施形態を適用した有機EL表示装置について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態を適用した有機EL表示装置の概略構成図である。
本発明の第1の実施形態の有機EL表示装置は、図1に示すように、有機EL発光素子を有する画素回路11が2次元状に多数配列されたアクティブマトリクス基板10と、各画素回路11の駆動用トランジスタのソース端子に固定電圧を供給するとともに、有機EL発光素子の発光時順方向電圧降下(以下、「発光時電圧」という)を取得するソース駆動回路12と、各画素回路11にゲート用スキャン信号およびソース用スキャン信号を出力する走査駆動回路13と、画像データに応じた表示データに基づいて各画素回路11の駆動用トランジスタにプログラム電圧を出力するゲート駆動回路14と、画像データに応じた表示データと同期信号に基づくタイミング信号をゲート駆動回路14に出力するとともに、ソース駆動回路12および走査駆動回路13に同期信号に基づくタイミング信号を出力する制御部19とを備えている。
そして、アクティブマトリクス基板10は、ゲート駆動回路14から出力されたプログラム電圧を各画素回路列に供給する多数のデータ線15と、走査駆動回路13から出力されたゲート用スキャン信号を各画素回路行に供給する多数のゲート走査線16と、走査駆動回路13から出力されたソース用スキャン信号を各画素回路行に供給する多数のソース走査線17と、ソース駆動回路12から出力された固定電圧を各画素回路列に供給する多数のソースデータ線18とを備えている。
そして、データ線15およびソースデータ線18とゲート走査線16およびソース走査線17とは直交して格子状に設けられている。そして、これらの交差点近傍に画素回路11が設けられている。
各画素回路11は、図2に示すように、有機EL発光素子11aと、有機EL発光素子11aのアノード端子にソース端子Sが接続され、有機EL発光素子11aに駆動電流を流す駆動用トランジスタ11bと、駆動用トランジスタ11bのゲート端子Gとソース端子Sとの間に接続された容量素子11cと、容量素子11cの一端および駆動用トランジスタ11bのゲート端子Gとデータ線15との間に接続されたゲート選択用トランジスタ11dと、容量素子11cの他端および駆動用トランジスタ11bのソース端子Sとソースデータ線18との間に接続されたソース選択用トランジスタ11eとを備えている。
有機EL発光素子11aは、駆動用トランジスタ11bにより流された駆動電流により発光する発光部50と、発光部50の寄生容量51とを有している。そして、有機EL発光素子11aのカソード端子は共通電位(図2では接地電位)に接続されている。
駆動用トランジスタ11b、ゲート選択用トランジスタ11dおよびソース選択用トランジスタ11eは、N型の薄膜トランジスタから構成されている。そして、駆動用トランジスタ11bの薄膜トランジスタの種類としては、アモルファスシリコンの薄膜トランジスタや無機酸化膜の薄膜トランジスタを用いることができる。無機酸化膜薄膜トランジスタとしては、たとえば、IGZO(InGaZnO)を材料とする無機酸化膜からなる薄膜トランジスタを利用することができるが、IGZOに限らず、その他IZO(InZnO)なども用いることができる。
走査駆動回路13は、制御部19から出力されたタイミング信号に基づいて、画素回路11のゲート選択用トランジスタ11dをON/OFFするためのゲート用スキャン信号ScanGを各ゲート走査線16に順次出力するとともに、ソース選択用トランジスタ11eをON/OFFするためのソース用スキャン信号ScanSを各ソース走査線17に順次出力するものである。
ゲート駆動回路14は、詳細には図3に示すように、各データ線15にそれぞれ設けられている。そして、各ゲート駆動回路14は、入力された1行の表示データから各画素回路11に対応する表示データを取得するシフトレジスタ14aと、デジタルデータVAを出力するデジタルデータ出力回路14bと、デジタルデータ出力回路14bから出力されたデジタルデータVAとソース駆動回路12から出力された後述するVfdataとを選択的に切り替えて加算器14dに出力するスイッチ素子14cと、シフトレジスタ14aから出力された表示データとスイッチ素子14cから出力されたデジタルデータVAまたはVfdataとを加算する加算器14dと、加算器14dから出力されたデジタルデータをアナログ信号に変換するD/Aコンバータ14eと、D/Aコンバータ14eから出力されたアナログ信号をプログラム電圧として出力するアンプ14fとを備えている。
ソース駆動回路12は、詳細には図4に示すように、各ソースデータ線18にそれぞれ設けられている。そして、各ソース駆動回路12は、固定電圧VAを出力する固定電圧源12aと、固定電圧源12aから出力された固定電圧VAと後述する仮プログラムにより計測された発光時電圧Vf2とを選択的に切り替えてアンプ12cに出力するスイッチ素子12bと、スイッチ素子12bから出力された固定電圧VAまたは発光時電圧Vf2を出力するアンプ12cと、アンプ12cとソースデータ線18との接続をON/OFFするスイッチ素子12dと、ソースデータ線18を介して入力された発光時電圧Vf2を出力するハイインピーダンスアンプ12eと、ハイインピーダンスアンプ12eから出力された発光時電圧Vf2をサンプリングするサンプルホールド回路12fと、サンプルホールド回路12fによりサンプリングされた発光時電圧Vf2をデジタルデータに変換し、Vfdataとしてゲート駆動回路14に出力するA/Dコンバータ12gとを備えている。
なお、ゲート駆動回路14のデジタルデータ出力回路14bから出力されるデジタルデータVAとソース駆動回路12の固定電圧源12aから出力される固定電圧VAとは同じ電圧値を表すものに設定されている。
次に、第1の実施形態の有機EL表示装置の動作について、図5に示すタイミングチャートおよび図6から図9を参照しながら説明する。なお、図5には、走査駆動回路13から出力されるゲート用スキャン信号ScanGおよびソース用スキャン信号ScanS、ゲート駆動回路14から出力されるゲート用データ信号Gdataおよびソース駆動回路12から出力されるソース用データ信号Sdataの出力タイミングと、サンプルホールド回路12f(S/H)のサンプリングタイミングと、駆動用トランジスタ11bのゲート電圧Vg、ソース電圧Vsおよびゲート−ソース間電圧Vgsの電圧波形とが示されている。
本実施形態の有機EL表示装置においては、アクティブマトリクス基板10の各ゲート走査線16に接続された画素回路行が順次選択され、1行単位でその選択期間内に所定の動作が行なわれる。ここでは、その選択された所定の画素回路行において選択期間内に行なわれる動作について説明する。
まず、各画素回路11の有機EL発光素子11aの発光時電圧Vf2を計測するため、仮プログラム動作が行われる(図5における時刻t1〜t2、図6参照)。具体的には、走査駆動回路13により所定の画素回路行が選択され、その画素回路行が接続されたゲート走査線16にゲート選択用トランジスタ11dをONするためのゲート用スキャン信号が出力されるとともに、ソース走査線17にソース選択用トランジスタ11eをONするためのソース用スキャン信号が出力される(図5における時刻t1)。
そして、図6に示すように、走査駆動回路13から出力されたゲート用スキャン信号に応じてゲート選択用トランジスタ11dがONするとともに、ソース用スキャン信号に応じてソース選択用トランジスタ11eがONし、駆動用トランジスタ11bのゲート端子Gとデータ線15とが接続されるとともに、駆動用トランジスタ11bのソース端子Sとソースデータ線18とが接続される。
一方、ソース駆動回路12において、スイッチ素子12bが固定電圧源12a側に切り替えられるとともにスイッチ素子12dがONされ、固定電圧源12aからソースデータ線18に固定電圧VAが出力される。
ここで、固定電圧VAの値は、たとえば、0Vに設定されるが、有機EL発光素子11aの発光閾値電圧に近い値に設定することが望ましい。これにより有機EL発光素子11aの発光遷移時間を短縮することができる。
また、ゲート駆動回路14が、データ線15に対して仮プログラム電圧Vprg1を出力する。
ここで、Vprg1は、各画素回路11の輝度に対応した駆動用トランジスタ11bのゲート−ソース間電圧Vgs1とすると下式に基づいて算出された値である。
Vprg1=Vgs1+VA
具体的には、Vgs1は、表示画像を表す画像データに基づいて制御部19から表示データとして出力され、ゲート駆動回路14に入力される。そして、ゲート駆動回路14においては、スイッチ素子14cがデジタルデータ出力回路14b側に接続されており、デジタルデータ出力回路14bから出力されたデジタルデータVAが加算器14dに入力されるとともに、Vgs1がシフトレジスタ14aを介して加算器14dに入力される。そして、加算器14dにおいてVgs1とデジタルデータVAが加算され、その加算値はD/Aコンバータ14eにおいてアナログ信号に変換され、Vprg1としてアンプ14fを介してデータ線15に出力される。そして、データ線15に出力されたVprg1は、画素回路11の駆動用トランジスタ11bのゲート端子Gに入力される。
以上の仮プログラム動作によって各画素回路11の容量素子11cにVgs1が設定される。
次に、上記仮プログラム動作の後、その仮プログラムに基づく発光状態遷移動作が行われる(図5における時刻t2〜時刻t3、図7参照)。
具体的には、走査駆動回路13からゲート走査線16にゲート選択用トランジスタ11dをOFFするためのゲート用スキャン信号が出力され、図7に示すように、ゲート用スキャン信号に応じて各画素回路11のゲート選択用トランジスタ11dがOFFされる。
一方、ソース駆動回路12において、スイッチ素子12dがOFFされ、固定電圧源12aとソースデータ線18とが切り離され、ソースデータ線18にハイインピーダンスアンプ12eが接続されることになり、この結果、ソースデータ線18がハイインピーダンス化する。
これにより、図7に示すように、駆動用トランジスタ11bには、上述した仮プログラム動作において容量素子11cに設定されたVgs1に応じた駆動電流Id1が流れ、この駆動電流Id1は有機EL発光素子11aの発光部50に流れて発光動作へと移行する。そして、図5に示すように、この発光動作にともなって駆動用トランジスタ11bのソース端子Sの電位が上昇し、有機EL発光素子11aが安定発光状態となった時点では、駆動用トランジスタ11bのゲート−ソース間電圧は、寄生容量Cgs,Cdgの影響によりVgs2となり、それに応じて駆動用トランジスタ11bに流れる駆動電流もId2となり、駆動用トランジスタ11bのソース端子Sの電位もVf2となる。なお、Vgs2、Id2およびVf2は、下式を満たすような値となる。なお、Cg=Cgs+Cdgであり、Id1は駆動用トランジスタ11bに上述したVgs1を設定したときに流れる駆動電流であり、Vf1は駆動電流Id1を流したときの有機EL発光素子11aの発光時電圧である。
Vgs2=Vgs1−ΔVgs
=Vgs1−Cg×(Vf2−VA)/(2Cs+Cg)<Vgs1
Id2<Id1
Vf2<Vf1
そして、次に、ソース駆動回路12によって画素回路11の発光時電圧Vf2が計測される(図5における時刻t3〜t4、図7参照)。
具体的には、駆動用トランジスタ11bのソース端子Sの電位Vf2が、ソース選択用トランジスタ11eおよびソースデータ線18を介してソース駆動回路12に入力される。そして、ソース駆動回路12において、この電位Vf2がサンプルホールド回路12fによってサンプリングされて発光時電圧Vf2として取得される。そして、この発光時電圧Vf2はサンプルホールド回路12fからA/Dコンバータ12gに出力され、A/Dコンバータ12gは入力された発光時電圧Vf2をデジタルデータに変換し、Vfdataとしてゲート駆動回路14に出力する。
そして、次に、画素回路11の有機EL発光素子11aを所望の輝度で発光させるための本プログラム動作が行われる(図5における時刻t4〜時刻t5、図8参照)。
具体的には、走査駆動回路13からゲート走査線16にゲート選択用トランジスタ11dをONするためのゲート用スキャン信号が再び出力され、図8に示すように、そのゲート用スキャン信号に応じてゲート選択用トランジスタ11dがONし、駆動用トランジスタ11bのゲート端子Gとデータ線15とが接続される。
一方、ソース駆動回路12において、スイッチ素子12bがサンプルホールド回路12fの出力側に切り替えられるとともにスイッチ素子12dがONされ、サンプルホールド回路12fからソースデータ線18に発光時電圧Vf2が出力される。
また、ゲート駆動回路14が、データ線15に対して本プログラム電圧Vprg2を出力する。
ここで、Vprg2は、各画素回路11の輝度に対応した駆動用トランジスタ11bのゲート−ソース間電圧をVgs1とすると下式に基づいて算出された値である。
Vprg2=Vgs1+Vfdata
具体的には、Vgs1は、表示画像を表す画像データに基づいて制御部19から表示データとして出力され、ゲート駆動回路14に入力される。そして、ゲート駆動回路14においては、スイッチ素子14cがVfdata入力側に接続されており、ソース駆動回路12から出力されたVfdataが加算器14dに入力されるとともに、Vgs1がシフトレジスタ14aを介して加算器14dに入力される。そして、加算器14dにおいてVgs1とVfdataが加算され、その加算値はD/Aコンバータ14eでアナログ信号に変換された後、Vprg2としてアンプ14fを介してデータ線15に出力される。そして、データ線15に出力されたVprg2は、画素回路11の駆動用トランジスタ11bのゲート端子Gに入力される。
以上の本プログラム動作によって各画素回路11の容量素子11cにVgs1が設定される。また、本プログラム期間中、ソース駆動回路12によりソースデータ線18にはVf2が設定されているため、有機EL発光素子11aは駆動電流Id2で発光を継続している。
そして、次に、本プログラム動作に基づく発光動作が行われる(図5における時刻t5以降、図9参照)。
具体的には、走査駆動回路13からゲート走査線16にゲート選択用トランジスタ11dをOFFするためのゲート用スキャン信号が出力されるとともに、ソース選択用トランジスタ11eをOFFするためのソース用スキャン信号が出力され、図9に示すように、ゲート用スキャン信号に応じてゲート選択用トランジスタ11dがOFFされるとともに、ソース用スキャン信号に応じてソース選択用トランジスタ11eがOFFされる。これにより、駆動用トランジスタ11bのゲート端子Gとデータ線15との接続が遮断されるとともに、駆動用トランジスタ11bのソース端子Sとソースデータ線18との接続が遮断される。
これにより、図9に示すように、駆動用トランジスタ11bには、上述した本プログラム動作において容量素子11cに設定されたVgs1に応じた駆動電流Id1が流れ、この駆動電流Id1によって有機EL発光素子11aの発光部50が発光する。
ここで、このとき駆動用トランジスタ11bに流れる駆動電流はId2からId1に増加し、これによって駆動用トランジスタ11bのソース端子Sの電位が上昇してVf3となるが、その上昇分による駆動用トランジスタ11bのゲート−ソース間電圧の変化量ΔVgsは、下式で表わすような大きさとなる。
ΔVgs=Cg×(Vf3−Vf2)/(2Cs+Cg)
したがって、仮プログラム動作を行ったときの変化量と比較すると有機EL発光素子11aの発光時電圧Vfの変化は微差であり、プログラム誤差は大幅に軽減することができる。
なお、上記第1の実施形態の有機EL表示装置の作用の説明では、仮プログラム動作、発光状態遷移動作、発光時電圧Vf測定動作、本プログラム動作および発光動作までを連続実行するようにしたが、たとえば、有機EL表示装置が多画素のものである場合は、行選択期間が短くなり、行選択期間内に上述した一連の動作を完了できないことが懸念される。
したがって、上記のような場合には、所定の選択行の発光状態遷移動作(図5における時刻t2〜時刻t3、図7参照)の途中で、走査駆動回路13からその選択行のソース走査線17にソース用スキャン信号を出力させてソース選択用トランジスタ11eをOFFさせることによって行選択を一旦解除させ、その他の行、たとえば、上記所定の選択行の次の行や次々行を選択行として仮プログラム動作を先行して行った後に、一旦解除した行を再び選択行として引き続き発光時電圧Vf測定動作、本プログラム動作および発光動作までを行うようにしてもよい。
また、上記第1の実施形態の有機EL表示装置においては、ゲート駆動回路14を、加算器14dでデジタル加算演算後にD/A変換する構成としたが、アナログ演算回路で構成するようにしてもよい。
また、ソース駆動回路12を、サンプルホールド回路12fの出力をA/D変換してゲート駆動回路14に出力する構成とし、また、サンプルホールド回路12fの出力を直接ソースデータ線18に出力する構成としたが、これに限らず、たとえば、Vf2をアナログ電圧としてゲート駆動回路14に出力するようにしてもよいし、また、アパチャー時間の短いA/Dコンバータを用いることによってサンプルホールド回路を省略し、デジタルデータでVf2を保持するようにしてもよい。
また、ゲート駆動回路14とソース駆動回路12とを別構成としたが、これらを統合した列データ駆動回路を構成するようにしてもよい。
次に、本発明の表示装置の第2の実施形態を適用した有機EL表示装置について説明する。
第2の実施形態の有機EL表示装置は、第1の実施形態の有機EL表示装置からさらに駆動用トランジスタ11bの閾値電圧Vthを検出し、その検出した閾値電圧Vthに基づいて駆動用トランジスタ11bを駆動させることによって駆動用トランジスタ11bの閾値電圧Vthのばらつきによる表示画像への影響を抑制することができるものである。
第2の実施形態の有機EL表示装置の全体の概略構成と画素回路の構成については、図1および図2に示した第1の実施形態の有機EL表示装置と同様であり、第1の実施形態の有機EL表示装置とはソース駆動回路とゲート駆動回路の構成が異なるので、ソース駆動回路とゲート駆動回路の構成についてのみ説明する。
図10に第2の実施形態の有機EL表示装置のゲート駆動回路24の詳細な構成を示す。
ゲート駆動回路24は、図10に示すように、入力された1行の表示データから各画素回路11に対応する表示データを取得するシフトレジスタ24aと、デジタルデータVBを出力するデジタルデータ出力回路24bと、デジタルデータ出力回路24bから出力されたデジタルデータVBと、ソース駆動回路12から出力された後述するVfdataとVthdataとの加算値とを選択的に切り替えて加算器24dに出力するスイッチ素子24cと、シフトレジスタ24aから出力された表示データとスイッチ素子24cから出力されたデジタルデータVBまたは上記加算値とを加算する加算器24dと、加算器24dから出力されたデジタルデータまたはデジタルデータ出力回路24bから出力されたデジタルデータVBとを選択的に切り替えて出力するスイッチ素子24eと、スイッチ素子から出力されたデジタルデータをアナログ信号に変換するD/Aコンバータ24fと、D/Aコンバータ24fから出力されたアナログ信号をプログラム電圧として出力するアンプ24gと、VfdataとVthdetaとを加算する加算器24hとを備えている。
ソース駆動回路22は、図11に示すように、固定電圧VAを出力する固定電圧源22aと、固定電圧源22aから出力された固定電圧VAと後述する仮プログラムにより計測された発光時電圧Vf2とを選択的に切り替えてアンプ22cに出力するスイッチ素子22bと、スイッチ素子22bから出力された固定電圧VAまたは発光時電圧Vf2を出力するアンプ22cと、アンプ22cとソースデータ線18との接続をON/OFFするスイッチ素子22dと、ソースデータ線18を介して入力された発光時電圧Vf2を出力するハイインピーダンスアンプ22eと、ハイインピーダンスアンプ22eから出力された発光時電圧Vf2をサンプリングするサンプルホールド回路22fと、サンプルホールド回路22fによりサンプリングされた発光時電圧Vf2をデジタルデータに変換し、Vfdataとしてゲート駆動回路14に出力するA/Dコンバータ22gと、後述するデジタルデータVBを出力するデジタルデータ出力回路22hと、デジタルデータ出力回路22hから出力されたデジタルデータVBから駆動用トランジスタ11bの後述するソース電位Vs0を減算してVthdataとしてゲート駆動回路24に出力する減算器22iとを備えている。
なお、ゲート駆動回路24のデジタルデータ出力回路24bから出力されるデジタルデータVBとソース駆動回路22のデジタルデータ出力回路22hから出力されるデジタルデータVBとは同じ電圧値を表すものに設定されている。
次に、第2の実施形態の有機EL表示装置の動作について、図12に示すタイミングチャートおよび図13から図18を参照しながら説明する。なお、図12には、走査駆動回路13から出力されるゲート用スキャン信号ScanGおよびソース用スキャン信号ScanS、ゲート駆動回路14から出力されるゲート用データ信号Gdataおよびソース駆動回路12から出力されるソース用データ信号Sdataの出力タイミングと、サンプルホールド回路12f(S/H)のサンプリングタイミングと、駆動用トランジスタ11bのゲート電圧Vg、ソース電圧Vsおよびゲート−ソース間電圧Vgsの電圧波形とが示されている。
本実施形態の有機EL表示装置においても、第1の実施形態の有機EL表示装置と同様に、アクティブマトリクス基板10の各ゲート走査線16に接続された画素回路行が順次選択され、1行単位でその選択期間内に所定の動作が行なわれる。ここでは、その選択された所定の画素回路行において選択期間内に行なわれる動作について説明する。
まず、駆動用トランジスタ11bのソース端子Sの電位Vsのリセット動作が行なわれる(図12の時刻t1〜時刻t2)。
具体的には、走査駆動回路13により所定の画素回路行が選択され、その画素回路行が接続されたゲート走査線16にゲート選択用トランジスタ11dをONするためのゲート用スキャン信号が出力されるとともに、ソース走査線17にソース選択用トランジスタ11eをONするためのソース用スキャン信号が出力される(図12における時刻t1)。
そして、図13に示すように、走査駆動回路13から出力されたゲート用スキャン信号に応じてゲート選択用トランジスタ11dがONするとともに、ソース用スキャン信号に応じてソース選択用トランジスタ11eがONし、駆動用トランジスタ11bのゲート端子Gとデータ線15とが接続されるとともに、駆動用トランジスタ11bのソース端子Sとソースデータ線18とが接続される。
一方、ソース駆動回路22において、スイッチ素子22bが固定電圧源22a側に切り替えられるとともにスイッチ素子22dがONされ、固定電圧源22aからソースデータ線18に固定電圧VAが出力される。
また、ゲート駆動回路24が、データ線15に対してデジタルデータVBを出力する。
具体的には、ゲート駆動回路24において、スイッチ素子24eはデジタルデータVBを選択し、D/Aコンバータ24fにおいてアナログ信号に変換され、固定電圧VBとしてアンプ24gを介してデータ線15に出力される。そして、データ線15に出力された固定電圧VBは、画素回路11の駆動用トランジスタ11bのゲート端子Gに入力される。
これにより、駆動用トランジスタ11bのゲート端子Gの電圧Vg=VB、ソース端子Sの電圧Vs=VAとなり、ゲート−ソース間電圧Vgs=VB−VAに設定される。
ここで、固定電圧VBの値は、VB>VA+Vthmaxを満たすように設定される。なお、Vthmaxは駆動用トランジスタ11bの最大閾値電圧を意味する。
したがって、駆動用トランジスタ11bには何らかの駆動電流Idが流れることになり、この駆動電流Idはソースデータ線18に流れ出す。
また、固定電圧源22aから出力される固定電圧VAは、有機EL発光素子11aの発光閾値電圧をVf0、駆動用トランジスタ11bの閾値電圧偏差+変動の最大値をΔVthとすると、VA<Vf0−ΔVthが条件となり、たとえば、VA=0Vに設定されるが、ΔVthが小さい場合には、より高い電圧を設定した方が有機EL発光素子11aの発光遷移時間を短縮でき、逆にΔVthが大きい場合には、より低い電圧(負電圧を含む)を設定する必要がある。
そして、次に閾値電圧検出動作が行なわれる(図12の時刻t2〜時刻t3、図14参照)。具体的には、まず、上述したリセット動作の状態からソース駆動回路22のスイッチ素子22dがOFFされ、固定電圧源22aとソースデータ線18とが切り離され、ソースデータ線18にハイインピーダンスアンプ22eが接続されることになり、この結果、ソースデータ線18がハイインピーダンス化する。
これにより、図14に示すように、駆動用トランジスタ11bに流れる駆動電流Idが有機EL発光素子11aの寄生容量51に流れ、寄生容量51が充電され、駆動用トランジスタ11bのソース端子Sのソース電圧Vsが上昇する。
駆動用トランジスタ11bのゲート端子Gに供給されるVBは固定電圧であるため、ソース電圧Vsの上昇によりVgsは低下し、Vgs=Vthになった時点で駆動電流Id=0となり、ソース電圧Vsの上昇は停止する。このとき、駆動用トランジスタ11bのゲート電圧Vg=VB、ソース電圧Vs=VB−Vthであり、Vsは有機EL発光素子11aの発光閾値電圧以下とする必要があるため、
VB<Vf0+Vthmin
が条件となる。なお、Vf0は有機EL発光素子11aの発光閾値電圧、Vthminは駆動用トランジスタ11bの最小閾値電圧である。
そして、次に、仮プログラム動作が行われる(図12における時刻t3〜時刻t4、図15参照)。上記閾値電圧検出動作によって駆動用トランジスタ11bのソース電圧が十分に安定した時点でソース駆動回路12は、サンプルホールド回路22fをホールド状態に切り替え、サンプルホールド回路22fはこの時点におけるソース電圧Vs0を保持する。そして、サンプルホールド回路22fにより保持されたVs0はA/Dコンバータ22gによってデジタルデータに変換され、減算器22iに出力される。一方、デジタルデータ出力回路22hからデジタルデータVBが出力され、そのデジタルデータVBも減算器22iに入力される。
そして、減算器22iにおいてデジタルデータVBからソース電圧Vs0が減算され、閾値電圧データVthdataが算出される。そして、この閾値電圧データVthdataはゲート駆動回路24に出力される。
そして、さらに、スイッチ素子22bがサンプルホールド回路22fの出力側に切り替えられるとともに、スイッチ素子22dがONされ、サンプルホールド回路22fに保持されたソース電圧Vs0がソースデータ線18に出力される。
一方、ゲート駆動回路24が、データ線15に対して仮プログラム電圧Vprg1を出力する。
ここで、Vprg1は、各画素回路11の輝度に対応した駆動用トランジスタ11bの駆動電圧をVodとすると下式に基づいて算出された値である。
Vprg1=VB+Vod
具体的には、Vodは、表示画像を表す画像データに基づいて制御部19から表示データとして出力され、ゲート駆動回路24に入力される。そして、ゲート駆動回路24においては、スイッチ素子24cがデジタルデータ出力回路24b側に接続されており、デジタルデータ出力回路24bから出力されたデジタルデータVBが加算器24dに入力されるとともに、Vodがシフトレジス24aを介して加算器24dに入力される。そして、加算器24dにおいてVodとデジタルデータVBが加算され、その加算値がVprg1としてアンプ24gを介してデータ線15に出力される。そして、データ線15に出力されたVprg1は、画素回路11の駆動用トランジスタ11bのゲート端子Gに入力される。
このとき、駆動用トランジスタ11bのソース端子Sにはソース駆動回路22から出力されたソース電圧Vs0が供給され、Vs0=VB−Vthであるので、駆動用トランジスタ11bのゲート−ソース間電圧Vgs1は、
Vgs1=Vprg1−Vs0=VB+Vod−(VB−Vth)=Vth+Vod
となる。
以上の仮プログラム動作によって各画素回路11の容量素子11cにVgs1が設定される。
次に、上記仮プログラム動作の後、その仮プログラムに基づく発光状態遷移動作が行われる(図12における時刻t4〜時刻t5、図16参照)。
具体的には、走査駆動回路13からゲート走査線16にゲート選択用トランジスタ11dをOFFするためのゲート用スキャン信号が出力され、図16に示すように、ゲート用スキャン信号に応じて各画素回路11のゲート選択用トランジスタ11dがOFFされる。
一方、ソース駆動回路22において、スイッチ素子22dがOFFされ、固定電圧源22aとソースデータ線18とが切り離され、ソースデータ線18にハイインピーダンスアンプ22eが接続されることになり、この結果、ソースデータ線18がハイインピーダンス化する。
これにより、図16に示すように、駆動用トランジスタ11bには、上述した仮プログラム動作において容量素子11cに設定されたVgs1に応じた駆動電流Id1が流れ、この駆動電流Id1は有機EL発光素子11aの発光部50に流れて発光動作へと移行する。なお、このとき下式のTFT電流式に従った駆動電流Id1が流れる。
Id1=(1/2)×μ×Cox×(W/L)×(Vgs1−Vth)
=(1/2)×μ×Cox×(W/L)×Vod
ただし、μは電子移動度、Coxは単位面積あたりのゲート酸化膜容量、Wはゲート幅、Lはゲート長である。
そして、図12に示すように、この発光動作にともなって駆動用トランジスタ11bのソース端子Sの電位が上昇し、有機EL発光素子11aが安定発光状態となった時点では、駆動用トランジスタ11bのゲート−ソース間電圧は、寄生容量Cgs,Cdgの影響によりVgs2となり、それに応じて駆動用トランジスタ11bに流れる駆動電流もId2となり、駆動用トランジスタ11bのソース端子Sの電位もVf2となる。なお、Vgs2、Id2およびVf2は、下式を満たすような値となる。なお、Cg=Cgs+Cdgであり、Id1は駆動用トランジスタ11bに上述したVgs1を設定したときに流れる駆動電流であり、Vf1は駆動電流Id1を流したときの有機EL発光素子11aの発光時電圧である。
Vgs2=Vgs1−ΔVgs
=Vgs1−Cg×(Vf2−Vs0)/(2Cs+Cg)<Vgs1
Id2<Id1
Vf2<Vf1
そして、次に、ソース駆動回路22によって画素回路11の発光時電圧Vf2が計測される(図12における時刻t5〜t6)。
具体的には、駆動用トランジスタ11bのソース端子Sの電位Vf2が、ソース選択用トランジスタ11eおよびソースデータ線18を介してソース駆動回路22に入力される。そして、ソース駆動回路22において、この電位Vf2がサンプルホールド回路22fによってサンプリングされて発光時電圧Vf2として取得される。そして、この発光時電圧Vf2はサンプルホールド回路22fからA/Dコンバータ22gに出力され、A/Dコンバータ22gは入力された発光時電圧Vf2をデジタルデータに変換し、Vfdataとしてゲート駆動回路24に出力する。
そして、次に、画素回路11の有機EL発光素子11aを所望の輝度で発光させるための本プログラム動作が行われる(図12における時刻t5〜時刻t6、図17参照)。
具体的には、走査駆動回路13からゲート走査線16にゲート選択用トランジスタ11dをONするためのゲート用スキャン信号が再び出力され、図17に示すように、そのゲート用スキャン信号に応じてゲート選択用トランジスタ11dがONし、駆動用トランジスタ11bのゲート端子Gとデータ線15とが接続される。
一方、ソース駆動回路22において、スイッチ素子22bがサンプルホールド回路22fの出力側に切り替えられるとともにスイッチ素子22dがONされ、サンプルホールド回路22fからソースデータ線18に発光時電圧Vf2が出力される。
また、ゲート駆動回路24が、データ線15に対して本プログラム電圧Vprg2を出力する。
ここで、Vprg2は、各画素回路11の輝度に対応した駆動用トランジスタ11bの駆動電圧をVodとすると下式に基づいて算出された値である。
Vprg2=Vfdata+Vthdata+Vod
具体的には、Vodは、表示画像を表す画像データに基づいて制御部19から表示データとして出力され、ゲート駆動回路24に入力される。また、ソース駆動回路22から出力されたVfdataとVthdataがゲート駆動回路24の加算器24hに入力され。加算器24hにおいて加算される。そして、スイッチ素子24cは加算器24hの出力側に接続されており、加算器24hにおいて加算された加算値Vfdata+Vthdataが加算器24dに入力されるとともに、Vodがシフトレジスタ24aを介して加算器24dに入力される。そして、加算器24dにおいてVodとVfdata+Vthdataが加算され、その加算値はD/Aコンバータ24fによりアナログ信号に変換された後、Vprg2としてアンプ24gを介してデータ線15に出力される。そして、データ線15に出力されたVprg2は、画素回路11の駆動用トランジスタ11bのゲート端子Gに入力される。
以上の本プログラム動作によって、上記仮プログラム動作のときと同様に、各画素回路11の容量素子11cにVgs1が設定され、駆動用トランジスタ11bにはVgs1に応じた駆動電流Id1が流れる。なお、このとき下式のTFT電流式に従った駆動電流Id1が流れる。
Id1=(1/2)×μ×Cox×(W/L)×(Vgs1−Vth)
=(1/2)×μ×Cox×(W/L)×Vod
ただし、μは電子移動度、Coxは単位面積あたりのゲート酸化膜容量、Wはゲート幅、Lはゲート長である。
また、本プログラム期間中、ソース駆動回路12によりソースデータ線18にはVf2が設定されているため、有機EL発光素子11aは駆動電流Id2で発光を継続している。
そして、次に、本プログラム動作に基づく発光動作が行われる(図12における時刻t6以降、図18参照)。
具体的には、走査駆動回路13からゲート走査線16にゲート選択用トランジスタ11dをOFFするためのゲート用スキャン信号が出力されるとともに、ソース選択用トランジスタ11eをOFFするためのソース用スキャン信号が出力され、図18に示すように、ゲート用スキャン信号に応じてゲート選択用トランジスタ11dがOFFされるとともに、ソース用スキャン信号に応じてソース選択用トランジスタ11eがOFFされる。これにより、駆動用トランジスタ11bのゲート端子Gとデータ線15との接続が遮断されるとともに、駆動用トランジスタ11bのソース端子Sとソースデータ線18との接続が遮断される。
これにより、図18に示すように、駆動用トランジスタ11bには、上述した本プログラム動作において容量素子11cに設定されたVgs1に応じた駆動電流Id1が流れ、この駆動電流Id1によって有機EL発光素子11aの発光部50が発光する。
ここで、このとき駆動用トランジスタ11bに流れる駆動電流はId2からId1に増加し、これによって駆動用トランジスタ11bのソース端子Sの電位が上昇してVf3となるが、その上昇分による駆動用トランジスタ11bのゲート−ソース間電圧の変化量ΔVgsは、下式で表わすような大きさとなる。
ΔVgs=Cg×(Vf3−Vf2)/(2Cs+Cg)
したがって、仮プログラム動作を行ったときの変化量と比較すると有機EL発光素子11aの発光時電圧Vfの変化は微差であり、プログラム誤差は大幅に軽減することができる。
なお、上記第1の実施形態の有機EL表示装置の作用の説明では、リセット動作、閾値電圧検出動作、仮プログラム動作、発光状態遷移動作、発光時電圧Vf測定動作、本プログラム動作および発光動作までを連続実行するようにしたが、たとえば、有機EL表示装置が多画素のものである場合は、行選択期間が短くなり、行選択期間内に上述した一連の動作を完了できないことが懸念される。
したがって、上記のような場合には、所定の選択行の発光状態遷移動作(図12における時刻t4〜時刻t5、図17)の途中で、走査駆動回路13からその選択行のソース走査線17にソース用スキャン信号を出力させてソース選択用トランジスタ11eをOFFさせることによって行選択を一旦解除させ、その他の行、たとえば、上記所定の選択行の次の行や次々行を選択行として仮プログラム動作を先行して行った後に、一旦解除した行を再び選択行として引き続き発光時電圧Vf測定動作、本プログラム動作および発光動作までを行うようにしてもよい。
また、上記第2の実施形態の有機EL表示装置においては、ゲート駆動回路24を、加算器24dおよび加算器24hでデジタル加算演算後にD/A変換する構成としたが、アナログ演算回路で構成するようにしてもよい。
また、ソース駆動回路22を、サンプルホールド回路22fの出力をA/D変換してゲート駆動回路24に出力する構成とし、また、サンプルホールド回路22fの出力を直接ソースデータ線18に出力する構成としたが、これに限らず、たとえば、Vf2をアナログ電圧としてゲート駆動回路24に出力するようにしてもよいし、また、アパチャー時間の短いA/Dコンバータを用いることによってサンプルホールド回路を省略し、デジタルデータでVf2を保持するようにしてもよい。
また、ゲート駆動回路24とソース駆動回路22とを別構成としたが、これらを統合した列データ駆動回路を構成するようにしてもよい。
また、上記本発明の実施形態は、本発明の表示装置を有機EL表示装置に適用したものであるが、発光素子としては、有機EL発光素子に限らず、たとえば、無機EL素子などを用いるようにしてもよい。
また、本発明の表示装置は、様々な用途がある。たとえば、携帯情報端末(電子手帳、モバイルコンピュータ、携帯電話など)、ビデオカメラ、デジタルカメラ、パーソナルコンピュータ、テレビなどが挙げられる。
10 アクティブマトリクス基板
11 画素回路
11a 有機EL発光素子
11b 駆動用トランジスタ
11c 容量素子
11d ゲート選択用トランジスタ
11e ソース選択用トランジスタ
12 ソース駆動回路
12 ソース駆動回路
12e ハイインピーダンスアンプ
12f サンプルホールド回路
13 走査駆動回路
14 ゲート駆動回路
14b デジタルデータ出力回路
15 データ線
16 ゲート走査線
17 ソース走査線
18 ソースデータ線
19 制御部
22 ソース駆動回路
22e ハイインピーダンスアンプ
22f サンプルホールド回路
22h デジタルデータ出力回路
24 ゲート駆動回路
24b デジタルデータ出力回路
50 発光部
51 寄生容量

Claims (16)

  1. 発光素子、該発光素子のアノード端子にソース端子が接続され、前記発光素子に駆動電流を流すN型の駆動用トランジスタ、該駆動用トランジスタのゲート端子とソース端子との間に接続された容量素子を有する画素回路が多数配列されたアクティブマトリクス基板を備えた表示装置の駆動制御方法であって、
    前記発光素子が発光状態のときの該発光素子の順方向電圧を計測し、
    前記駆動用トランジスタにプログラム電圧を設定する際、該駆動用トランジスタのソース端子に前記計測した順方向電圧を印加することを特徴とする表示装置の駆動制御方法。
  2. 前記駆動用トランジスタのソース端子に所定の固定電圧を印加するとともに、前記発光素子の所望の輝度に応じた駆動電圧と前記固定電圧とに基づいて前記駆動用トランジスタに仮プログラム電圧を設定した後、
    該仮プログラム電圧の設定によって前記発光素子が発光状態のときの該発光素子の順方向電圧を計測し、
    その後、前記駆動用トランジスタのソース端子に前記計測した順方向電圧を印加した状態で、前記所望の輝度に応じた駆動電圧と前記順方向電圧とに基づいて前記駆動用トランジスタにプログラム電圧を設定することを特徴とする請求項1記載の表示装置の駆動制御方法。
  3. 前記仮プログラム電圧の設定、前記順方向電圧の計測および前記プログラム電圧の設定が、前記画素回路の行の同一選択期間内において行われることを特徴とする請求項2記載の表示装置の駆動制御方法。
  4. 所定の前記画素回路の行について前記仮プログラム電圧の設定を行った後、前記所定の画素回路の行の選択を一旦解除し、
    前記所定の画素回路の行とは異なる画素回路の行について前記仮プログラム電圧の設定を行い、
    その後、再び前記所定の画素回路の行を選択して前記順方向電圧の計測および前記プログラム電圧の設定を行うことを特徴とする請求項2記載の表示装置の駆動制御方法。
  5. 前記駆動用トランジスタのゲート−ソース間に所定の電圧を印加し、該電圧印加により前記駆動用トランジスタに流れた駆動電流によって前記発光素子の寄生容量を充電することによって前記駆動用トランジスタの閾値電圧を検出し、
    該閾値電圧を検出したときの前記駆動用トランジスタのソース端子のソース電圧を取得し、該取得したソース電圧を前記駆動用トランジスタのソース端子に印加するとともに、前記発光素子の所望の輝度に応じた駆動電圧に基づいて前記駆動用トランジスタに仮プログラム電圧を設定した後、
    該仮プログラム電圧の設定によって前記発光素子が発光状態のときの該発光素子の順方向電圧を計測し、
    その後、前記駆動用トランジスタのソース端子に前記計測した順方向電圧を印加した状態で、前記所望の輝度に応じた駆動電圧と前記順方向電圧とに基づいて前記駆動用トランジスタにプログラム電圧を設定することを特徴とする請求項1記載の表示装置の駆動制御方法。
  6. 前記閾値電圧の検出、前記仮プログラム電圧の設定、順方向電圧の計測およびプログラム電圧の設定が、前記画素回路の行の同一選択期間内において行われることを特徴とする請求項5記載の表示装置の駆動制御方法。
  7. 所定の前記画素回路の行について前記仮プログラム電圧の設定を行った後、前記所定の画素回路の行の選択を一旦解除し、
    前記所定の画素回路の行とは異なる画素回路の行について前記閾値電圧の検出、前記仮プログラム電圧の設定を行い、
    その後、再び前記所定の画素回路の行を選択して前記順方向電圧の計測および前記プログラム電圧の設定を行うことを特徴とする請求項6記載の表示装置の駆動制御方法。
  8. 発光素子、該発光素子のアノード端子にソース端子が接続され、前記発光素子に駆動電流を流すN型の駆動用トランジスタ、該駆動用トランジスタのゲート端子とソース端子との間に接続された容量素子を有する画素回路が多数配列されたアクティブマトリクス基板と、
    前記発光素子が発光状態のときの該発光素子の順方向電圧を計測する計測部と、
    前記駆動用トランジスタにプログラム電圧を設定する際、該駆動用トランジスタのソース端子に前記計測した順方向電圧を印加するソース電圧印加部とを備えたことを特徴とする表示装置。
  9. 前記駆動用トランジスタのソース端子に所定の固定電圧を印加するとともに、前記発光素子の所望の輝度に応じた駆動電圧と前記固定電圧とに基づいて前記駆動用トランジスタに仮プログラム電圧を設定する仮プログラム設定部を備え、
    前記計測部が、前記仮プログラム電圧の設定によって前記発光素子が発光状態のときの該発光素子の順方向電圧を計測するものであり、
    前記ソース電圧印加部により前記駆動用トランジスタのソース端子に前記計測した順方向電圧が印加された状態において、前記所望の輝度に応じた駆動電圧と前記順方向電圧とに基づいて前記駆動用トランジスタにプログラム電圧を設定する本プログラム設定部を備えたものであることを特徴とする請求項8記載の表示装置。
  10. 前記仮プログラム設定部、前記計測部および前記本プログラム設定部が、前記仮プログラム電圧の設定、前記順方向電圧の計測および前記プログラム電圧の設定を、前記画素回路の行の同一選択期間内に行うものであることを特徴とする請求項9記載の表示装置。
  11. 前記仮プログラム設定部が、所定の前記画素回路の行について前記仮プログラム電圧の設定を行った後、前記所定の画素回路の行の選択を一旦解除し、前記所定の画素回路の行とは異なる画素回路の行について前記仮プログラム電圧の設定を行うものであり、
    前記計測部および前記本プログラム設定部が、前記異なる画素回路の行の前記仮プログラム電圧の設定を行った後、再び前記所定の画素回路の行を選択して前記順方向電圧の計測および前記プログラム電圧の設定を行うものであることを特徴とする請求項9記載の表示装置。
  12. 前記駆動用トランジスタのゲート−ソース間に所定の電圧を印加し、該電圧印加により前記駆動用トランジスタに流れた駆動電流によって前記発光素子の寄生容量を充電することによって前記駆動用トランジスタの閾値電圧を検出する閾値電圧検出部と、
    該閾値電圧検出部によって閾値電圧を検出したときの前記駆動用トランジスタのソース端子のソース電圧を取得するソース電圧取得部と、
    該ソース電圧取得部によって取得されたソース電圧を前記駆動用トランジスタのソース端子に印加するとともに、前記発光素子の所望の輝度に応じた駆動電圧に基づいて前記駆動用トランジスタに仮プログラム電圧を設定する仮プログラム設定部とを備え、
    前記計測部が、前記仮プログラム電圧の設定によって前記発光素子が発光状態のときの該発光素子の順方向電圧を計測するものであり、
    前記ソース電圧印加部により前記駆動用トランジスタのソース端子に前記計測した順方向電圧が印加された状態において、前記所望の輝度に応じた駆動電圧と前記順方向電圧とに基づいて前記駆動用トランジスタにプログラム電圧を設定する本プログラム設定部を備えたことを特徴とする請求項8記載の表示装置。
  13. 前記閾値電圧検出部、前記仮プログラム設定部、前記計測部および前記本プログラム設定部が、前記閾値電圧の検出、前記仮プログラム電圧の設定、前記順方向電圧の計測および前記プログラム電圧の設定を、前記画素回路の行の同一選択期間内に行うものであることを特徴とする請求項12記載の表示装置。
  14. 前記閾値電圧検出部および前記仮プログラム設定部が、所定の前記画素回路の行について前記閾値電圧の検出および前記仮プログラム電圧の設定を行った後、前記所定の画素回路の行の選択を一旦解除し、前記所定の画素回路の行とは異なる画素回路の行について前記閾値電圧の検出および前記仮プログラム電圧の設定を行うものであり、
    前記計測部および前記本プログラム設定部が、前記異なる画素回路の行の前記閾値電圧の検出および前記仮プログラム電圧の設定を行った後、再び前記所定の画素回路の行を選択して前記順方向電圧の計測および前記プログラム電圧の設定を行うものであることを特徴とする請求項12記載の表示装置。
  15. 前記画素回路が、前記ソース電圧印加部から出力された前記順方向電圧を前記駆動用トランジスタのソース端子に供給するソースデータ線と前記駆動用トランジスタのソース端子との間に設けられたソース選択用スイッチ素子を有するものであることを特徴とする請求項8から14いずれか1項記載の表示装置。
  16. 前記アクティブマトリクス基板が、フィルム基板から構成されるものであることを特徴とする請求項8から15いずれか1項記載の表示装置。
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