JP2010165488A - 車両用ランプ - Google Patents

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Taiji Kawamichi
泰司 川路
Hitoshi Kurihara
均 栗原
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Abstract

【課題】ドアミラーに組込まれるサイドターンランプのように、導光体を用いた車両用ランプを、意匠性の高いものに構成する。
【解決手段】円柱状の導光部6aの一端部に扁平状のインナーレンズ部6cが形成された長尺状の導光部材6を用いたターンランプ2において、前記導光部6aは、該導光部6aの長尺方向一端部の入光部6bから入光する第一発光ダイオード9の照射により長尺状の光を放射するものとし、前記導光部6aの内部に、光を乱反射するための中空部6dを、長尺方向に所定間隙を存して複数設ける構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車両に設けられる車両用ランプの技術分野に関するものである。
一般に、車両用ランプのなかには、車両(車体)のドアに左右方向外方に向けて突出状に設けられるドアミラーにターンランプ(方向指示器、サイドターンランプ)として組込まれて、車両の前後に単独で設けられるターンランプとともに点灯させることにより、車両の左右方向外方から前方に向けて光を放射して、周囲の人に対して一層強くアピールするようにしたものが知られている。
このようなターンランプとしては、例えば、ドアミラーの突出方向や前方に向けて照射する複数の光源を設けて、点在的な複数の光により高い意匠性をもたらしながら、ターンランプとしての機能性を発揮できるようにしたものが知られている(特許文献1)。
これに対し、ターンランプに、ドアミラーの突出側端部から前方に向けて光を照射するための長尺状の導光体を配設するとともに、この導光体の車両進行方向後側の面にしぼ加工を施す等の乱反射発生手段を設けて、ドアミラーの突出方向を照射する光源とともに、導光体の一端部から入光して、長尺状の光を前方に向けて放射する一つの光源とを設けて、少ない光源で意匠性とターンランプとしての機能性との両者を発揮できるようにしたものが知られている(特許文献2)。
特開2004−276768号公報 特開2008−94215号公報
しかしながら、前記特許文献1のものは、意匠性には優れるものの、光源の数を多く用いる分、構造が複雑になるうえ、コスト高にもなるため、低コストで、しかも、機能性、意匠性に優れた車両用ランプとすることが要求される。また、特許文献2のものは、乱反射発生手段により導光体から多くの光が前方に向けて放射されて、少ない光源で機能性、意匠性が確保されてコストダウンが図れるものの、視覚的に光が平板状で、奥行き感に乏しく、しかも、長尺状の一様の光となって放射されるので変化性に乏しく、意匠性に改善の余地があり、これらに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、長尺状の導光体を用いた車両用ランプにおいて、前記導光体は、該導光体の長尺方向一端部に設けた光源の照射により長尺状の光を放射するものとし、前記導光体には、光を乱反射するための中空部が設けられていることを特徴とする車両用ランプである。
請求項2の発明において、中空部は、長尺方向に所定間隙を存して複数設けられている請求項1に記載の車両用ランプである。
請求項3の発明において、中空部は、導光体の長尺方向の中心部に位置して形成されている請求項1または2に記載の車両用ランプである。
請求項4の発明において、導光体は、透光性樹脂材を用いて形成されている請求項1乃至3の何れか1項に記載の車両用ランプである。
請求項5の発明において、導光体は、一次射出によりそれぞれ成形される一対の半割り体同士を対向させ、二次射出により一体化することで構成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の車両用ランプである。
請求項6の発明において、一対の半割り体は、両者とも透光性樹脂材を用いて形成されている請求項5に記載の車両用ランプである。
請求項7の発明において、一対の半割り体は、少なくとも一方が着色された透光性樹脂材を用いて形成されている請求項5、6に記載の車両用ランプである。
請求項8の発明において、一対の半割り体は、互いに異なる色に着色された透光性樹脂材を用いて形成されている請求項7に記載の車両用ランプである。
請求項9の発明において、一対の半割り体は、同色に着色された透光性樹脂材を用いて形成されている請求項7に記載の車両用ランプである。
請求項10の発明において、導光体は、前後に分割された一対の半割り体同士を一体化して形成されるものとし、前側半部は透光性樹脂材を用いて形成され、後側半部は、非透光性樹脂材を用いて形成されている請求項5に記載の車両用ランプである。
請求項11の発明において、車両用ランプは、ドアミラーに組込まれたサイドターンランプであることを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の車両用ランプである。
請求項1の発明とすることにより、導光体からの光が単調にならず、変化のある高い意匠性の光を放射することができる。
請求項2の発明とすることにより、少ない光源を用いるものでありながら、あたかも複数の光源を用いているかのような意匠にできる。
請求項3の発明とすることにより、導光体からの光が奥行き感のある放射状態となり、意匠性をさらに高められる。
請求項4の発明とすることにより、クリアな光を放射することができて、意匠性が向上する。
請求項5、6、7、8、9、10の発明とすることにより、点灯時に変化のある光が放射され、しかも、消灯時には優れた意匠の導光体を容易に成形することができる。
請求項11の発明とすることにより、機能性に優れるばかりでなく、意匠性にも優れたサイドターンランプとすることができる。
図1(A)、(B)はそれぞれドアミラーの全体斜視図、ターンランプの正面図である。 図2(A)、(B)はそれぞれ図1(A)のX−X断面図、ターンランプの縦断面図である。 図3(A)、(B)、(C)はそれぞれ導光部材の平面図、正面図、図3(B)のX−X断面図である。 図4(A)、(B)はそれぞれ導光体の縦断面図、導光体の成形過程を説明する断面図である。 図5(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれインナーアッシーの平面図、正面図、背面図、斜視図である。 ベースハウジングとインナーアッシーとの組込み状態を説明する分解斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図面において、1は車両のドアに設けられるドアミラーであって、該ドアミラー1を構成するボディー1aは、車両の後方側に位置して開口部が形成され、該開口部に図示しないミラーが位置調整自在に嵌め込まれている。前記ボディー1aのミラーの背面側に位置する前方部位は、前方に膨出する形状に形成されており、該膨出部における下方部位に、本発明が実施されたターンランプ(サイドターンランプ)2が一体的に組込まれており、該ターンランプ2の点灯によりドアミラー1の前方からドアミラー1の突出方向に向けて光を放射するように構成されている。
尚、ドアミラー1は左右対称状のものが車両の左右ドアにそれぞれ設けられるが、ここでは、図1に示す車両左側のドアに設けられるドアミラー1についての説明をし、右側のドアに設けられるドアミラー1の説明については省略する。
前記ドアミラー1に組込まれるターンランプ2は、一つの組立て部品として前記ボディー1aの前方膨出部の下方部位に位置して組込まれている。
前記ターンランプ2は、ボディー1aの内側(ミラー側であって、後方)に収容されるベースハウジング3とインナーユニット4、さらには、インナーユニット4の前方部位を覆蓋し、ボディー1a外周面とともに外部に露出するアウターレンズ5とを備えて構成されている。
前記ベースハウジング3は、非透光性樹脂材により一体型成形されており、図3に示すように、ドアミラーボディー1aの下方部位に内装されるべく左右方向長尺状の湾曲形状に形成されており、車体の左右方向外方となる左端部位が、後方に向けてR状に折曲する形状に形成されている。そして、ベースハウジング3は、底片3aを備え、前方から左方に向けて開口する凹部3bを備えて形成されており、該凹部3bの前方からインナーユニット4が組込まれることにより凹部3bが塞がれるように構成されている。
尚、3cは、外部電源との接続部、3dはドアミラー1のボディー1aと一体化するための取付け片である。
一方、前記インナーユニット4は、図2、5に示すように、ベースハウジング3と同様に左右方向長尺状で、左端部位が後方に向けてR状に折曲する湾曲形状に形成されるが、本実施の形態では、インナーユニット4は、長尺中実状で、かつ、断面円形状(円柱形状)の導光部6a(本発明の導光体に相当する)を備えた導光部材6と、該導光部材6が一体的に組込まれるインナー部材(インナーハウジング)7とにより構成されている。
前記インナー部材7は光遮断機能を付与するべく非透光性樹脂材により一体型成形されており、上下一対のフランジ片部7a、7bと、これらフランジ片部7a、7bとのあいだを連結する一体化片部7cとにより構成されている。前記一体化片部7cは、上下のフランジ片部7a、7bよりも後方に偏寄する凹溝形状に形成されているとともに、左端側部位が切欠かれて上下のフランジ片部7a、7bとのあいだに空間部7dが形成されている。尚、7eは上下のフランジ片部7a、7bの右端から延出し、一体化片部7cの右端側に位置するように形成された支持片部であって、該支持片部7eは、インナー部材7の後方に組込まれる光源ユニット8に配設される第一発光ダイオード9を位置決め状に固定支持するように構成されている。
尚、インナー部材7を透光性樹脂材で形成してもよく、この場合では、インナー部材7に例えば、しぼ加工を全体に施す、反射膜を全体に塗布する等の光遮断機能を付与することが好ましく、このように光遮断機能を設けることにより、インナー部材7後方の光源ユニット8をアウターレンズ5側(前方)から目視できないようにすることができ、意匠性の向上を図ることができるとともに、光源ユニット8に設けられる第一、第二、第三発光ダイオード9、10、11の漏光を防止することが可能となる。
また、前記導光部材6は、図3、4に示すように、透明部材(透光性樹脂材であって、例えばアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等)を用い、後述する成形手順に基づいて湾曲形状に形成されており、前記円柱形状の導光部6aは前方に対向する部位に位置して形成され、導光部6aの右端部には半球体形状の入光部6bが形成されている。さらに、導光部6aの左端側部位には、後方に向けてR状に折曲して左方に対向するインナーレンズ部6cが形成されており、該インナーレンズ部6cは扁平状に形成されている。そして、導光部材6は、インナー部材7に対して前方から組込まれ、導光部6aが一体化片部7cの凹溝形状に嵌め込まれる状態で保持されるように構成されており、インナーレンズ部6cは、空間部7dを介して後方に露出してベースハウジング3と直接対向するように構成されている。
また、前記光源ユニット8は、ベースハウジング3とインナーユニット4とのあいだに組込まれるように構成されており、本実施の形態では、ターンランプ2の光源となる第一、第二、第三発光ダイオード9、10、11を、複数のバスバー12に適宜接続して一体化されたものに構成されている。そして、各発光ダイオード9、10、11は何れも汎用のものが用いられており、インナー部材7の支持片部7eに支持される第一発光ダイオード9は、導光部材6の長尺方向一方の端部(右端部)の入光部6bの一端側(右端側)に位置するように設けられており、入光部6bに向けて光を放射するように配設されている。また、第二、第三発光ダイオード10、11は、空間部7dを介してベースハウジング3側に露出する導光部材6のインナーレンズ部6cの後方に位置して設けられており、インナーレンズ部6cに対して左斜め前側方向と左側方向とに向けて光を放射するように配設されている。
そして、前記光源ユニット8のバスバー12は湾曲形状に設けられており、後側面となる湾曲内側面には基板13が設けられ、該基板13に、第一〜第三発光ダイオード9、10、11が適宜配線されるとともに必要な電子部品が装着されている。そして、前記光源ユニット8は、インナーユニット4(インナー部材7)に保持されるように構成されており、光源ユニット8をインナーユニット4に組込んだ状態のインナーアッシーとして、ベースハウジング3とアウターレンズ部5とのあいだに組込まれるように構成されている。このとき、光源ユニット8には基板13に一体化する状態で中間部材14が設けられており、該中間部材14の前端縁部が、ベースハウジング3とアウターレンズ5との突当て部に挟持状に一体化されるように構成されている。これによって、インナーユニット4と光源ユニット8とはガタつきなくベースハウジング3とアウターレンズ部5とに保持されるように構成されている。尚、14aは、基板13と外部電源とを接続するための端子であって、中間部材14を上下方向に貫通して、ベースハウジング3の接続部3cに内装されるように構成されている。
一方、前記導光部材6の円柱状に形成される導光部6a内には、球状の中空部6dが左右方向に複数並列して形成されている。これら球状の中空部6dは、それぞれの中心点が導光部6aの中心線(円柱状の中心線)上に位置するように形成されることにより、導光部6a内部の中央部において、左右方向所定間隙を存して一列状に配列された状態で形成されている。これによって、導光部6aの樹脂材からなる中空部6d以外の部位である中実部と、中空部6dにおいて光の屈折率が異なり、導光部6a右端部の入光部6bから第一発光ダイオード9の光が入射した場合では、中空部6dにおいて乱反射が発生し、球状の中空部6dが中実部よりも際立って明るい光を放射するように構成されている。このように、各中空部6dにおいてそれぞれ乱反射が生じることにより、導光部6aは、点在的な明るい光が放射されることになって、あたかも複数の光源が左右方向に並列して設けられているかのよう放射状態とすることができ、導光部6aを単に長尺状の光ではなく、変化のある光の放射状態として意匠性を高めることができるように構成されている。
また、導光部材6のインナーレンズ部6cには乱反射手段が形成されており、インナーレンズ部6cの後面6eから第二、第三発光ダイオード10、11が入光した場合に、光を乱反射する状態で前方に放射して、ターンランプ2としての法定要件を満足する照度を確実に放射できるようにしている。尚、本実施の形態の乱反射手段は、後面6eに複数の凹凸面を形成することにより乱反射を発生するように構成されている。
これによって、導光部材6は、導光部6aについては、中空部6dにおいて発生する乱反射により放射状態に変化が生じて意匠性を高めることができ、さらに、中空部6dが導光部6aの中心部に設けられて、該中芯部において乱反射することから、導光部6aからの光に奥行き感がもたらされて意匠性を高めることができ、インナーレンズ部6cについては、乱反射する光を前方から左方に向けて放射することができ、ターンランプ2としての機能を確実に発揮できるように構成されている。
因みに、導光部材6の入光部6bは半球体形状となっており、これによって、第一発光ダイオード9からの光が散乱した状態となって導光部6aからインナーレンズ部6cに向けて誘導され、光の減衰を低減するように構成されている。
ここで、本実施の形態の導光部材6は射出成形体であって、該導光部材6を成形する射出成形装置として、第一、第二金型を備え、一方の金型は、他方の金型の型面に対して離接移動と平行移動とが可能となるような装置を用い、次の手順で成形されている。
第一工程の一次射出により、導光部材6の前半部および後半部となる前、後側半部(本発明の半割り体に相当する)15、16がそれぞれ成形される。前側半部15は、導光部前側半部相当部位15aと、該導光部前側半部相当部位15aの左側端部にインナーレンズ相当部位15bとが形成されたものに成形され、後側半部16は、導光部後側反部相当部位として成形される。これら導光部前、後側相当部位15a、16の互いに対向する突当て面には、外周縁部に位置して接合用凹部15c、16aが形成され、中央部に位置して複数の半球状の中空部相当凹部15d、16bが形成されている。
続く第二工程において第一、第二金型が型離れし、前、後側半部15、16をそれぞれ保持した状態で第一、第二金型が互いに離間移動する。第三工程では、一方の金型が平行移動して導光部前、後側相当部位15a、16同士が互いに対向する位置関係となるように移動する。そして、第四工程では、第一、第二金型が互いに突当たるように移動して、導光部前、後側相当部位15a、16とを接合用凹部15c、16aと中空部相当凹部15d、16bとをそれぞれ位置合わせする状態で互いに突き当て、これら突当て部の接合用凹部15c、16aに樹脂材17を二次射出して前、後側半部15、16同士を接合し、その後、第一、第二金型を型離れして成形体としての導光部材6を取出す。
このようにすることで、導光部6aの内部に複数の球状の中空部6dが形成され、左端部にインナーレンズ6cが形成された導光部材6を、容易に、しかも、中空部6dを位置精度よく成形することができるように構成されている。そして、本実施の形態の導光部材6は、射出成形工程における一次、二次射出で用いる樹脂材を何れも無着色(無色)の透光性樹脂材とすることにより全体が無色で、かつ、透光性を有するものに形成されている。この場合に、入光部6bからの第一発光ダイオード9の光により導光部6aが光を放射する場合に、中空部6dにおける乱反射された光がインナー部材7の一体化片部7cに映ることになり、奥行き感を一層際立たせることができる。また、導光部材6を前、後側半部15、16ともに透光性樹脂材を用いて成形した場合に、導光部6aの湾曲内側部位となる後面に、漏光を防止するための光遮断手段としてのしぼ加工を施してもよく、このようにした場合では、導光部6aからの漏光が防止されて左端側で光が減衰するのが一層防止されて、導光部6a中実部における放射状態や中空部6dにおける乱反射状態を長尺方向において一様にすることができる。
尚、ターンランプ2は、インナーユニット4の前方を覆蓋するようにアウターレンズ5を配し、ベースハウジング3の外周縁とアウターレンズ5の外周縁とを突き当て状に一体化することにより構成されるが、前記アウターレンズ5は、透光性樹脂材で一体形成されており、インナーユニット4のインナー部材7に形成される支持片7eに支持される第一発光ダイオード9が配設された部位に対向する光源対向部位5aは、段差部5bを介して第一発光ダイオード9に近接するように形成されている。さらに、光源対向部位5aには光遮断手段が設けられていて、第一発光ダイオード9から放射される光が光源対向部位5aを介して外部に放射する(漏光する)のを防止して、効率よく導光部材6を照射することができるように構成されている。
因みに、本実施の形態の光源対向部位5aは、しぼ加工することにより光遮断手段が構成されているが、光遮断手段としては、非透光性のシールを貼着すること、反射膜等、非透光性の成膜を形成すること等、他の光遮断手段を用いることも可能である。
このようにすることにより、第一発光ダイオード9から放射される光が導光部6aの左端側において減衰するのをさらに防止することができて、導光部6aの左右方向全域において均一に光が放射され、視認性を高めることができ、しかも、中空部6dにおいて乱反射することにより複数の光が点在的に存在するかのような意匠性の優れた光が放射されるように構成されている。さらに、光源対向部位5aは、ドアミラー1のボディー1aにより覆蓋するように組込まれるように構成されており、これによって、光源対向部位5aから外部に漏光することのさらなる防止が図られている。
叙述の如く構成された本形態において、ドアミラー1に組込まれたターンランプ2は、導光部材6の導光部6aに対して第一発光ダイオード9からの光が入光し、インナーレンズ部6cに対して第二、第三発光ダイオード10、11からの光が入光して、導光部6aからは意匠性を向上させる長尺状の光が前方に向けて放射され、インナーレンズ6cからは法定要件を満足するための光が左右方向外方に向けて放射される。そして、この場合に、長尺状に光が放射する導光部6aには中空部6dが設けられていて、これら中空部6dが樹脂製の中実部に対して屈折率が異なることにより乱反射して中実部よりも明るい光となり、導光部6aからの光に変化が生じて単調にならず、高い意匠性を具備することができる。これによって、一本の導光部材6(導光部6a)に対し少ない光源(第一、第二、第三発光ダイオード9、10、11)を用いて点灯するものでありながら、機能性に優れ、しかも、意匠性に優れたターンランプ2とすることができる。
このように、本発明が実施されたものでは、導光部6aに中空部6dを設けて、中空部6dが乱反射することにより導光部6aに変化性をもたせるようにしたものであるが、本実施の形態では、導光部6aに長尺方向に複数の中空部6dが並列して設けられる構成としたので、導光部6aからの光に点在的に明るい部位が形成されて、少ない光源(第一、第二、第三発光ダイオード9、10、11)を用いるものでありながら、あたかも複数の光源を用いているかのような意匠にすることができる。
また、このものでは、中空部6dが導光部6aの中心部に位置して設けられているため、中空部6dにおける乱反射が導光部6aの内部で行われ、奥行き感のある放射状態となり、意匠性をさらに高めることができる。
そして、導光部材6は、射出成形の一次射出により前、後側半部15、16を形成し、第一、第二金型の一方を平行移動して二次射出することによりこれら前、後側半部15、16を接合して形成するようにしたので、容易に形成することができるうえ、中空部6dを精度よく形成することができる。
尚、本発明は前記実施の形態に限定されないことは勿論であって、中空体の形状は球状に限らず、横長形状のもの、縦長形状のもの等、適宜形状のものとすることができ、その数や、配列状態も限定されるものではない。
また、導光体を構成する透光性樹脂材としては、着色された透光性樹脂材を用いることも可能である。
さらに、導光体を、射出成形された一対の半割り体同士を一体化して形成する場合では、半割り体同士を両者とも同色に着色された透光性樹脂材を用いて形成するもの、互いに異なる色に着色した透光性樹脂材を用いて形成するもの、一方は着色され、他方は着色されない透光性樹脂材を用いて形成するもの等、自由な組合せで形成することが可能であり、これによって、多種、多様なカラーバリエーションのターンランプとすることが可能となる。
さらに、導光体を前後一対の半割り体として射出成形し、これらを一体化して形成するものにあっては、半割り体としての前側半部を無着色、あるいは、着色した透光性樹脂材で形成する一方、後側半部を非透光性樹脂材であって、任意の色を有した樹脂材で形成することも可能である。この場合では、後側半部が光遮断手段として機能して、光源点灯時に前側半部に入射される光が漏光するのを防止することができる。また、消灯時には、後側半部の色が前側半部を介して臨まれることになって、ターンランプにアクセントを付与することができるという利点がある。
本発明は、車両に設けられるドアミラーに組込まれるサイドターンランプ等として利用することができる。
1 ドアミラー
2 ターンランプ
3 ベースハウジング
4 インナーユニット
6 導光部材
6a 導光部
6b 入光部
6c インナーレンズ部
6d 中空部
7 インナー部材
8 光源ユニット
9 第一発光ダイオード
15 前側半部
15a 導光部前側半部相当部位
15d 中空部相当凹部
16 後側半部
16b 中空部相当凹部

Claims (11)

  1. 長尺状の導光体を用いた車両用ランプにおいて、前記導光体は、該導光体の長尺方向一端部に設けた光源の照射により長尺状の光を放射するものとし、前記導光体には、光を乱反射するための中空部が設けられていることを特徴とする車両用ランプ。
  2. 中空部は、長尺方向に所定間隙を存して複数設けられている請求項1に記載の車両用ランプ。
  3. 中空部は、導光体の長尺方向の中心部に位置して形成されている請求項1または2に記載の車両用ランプ。
  4. 導光体は、透光性樹脂材を用いて形成されている請求項1乃至3の何れか1項に記載の車両用ランプ。
  5. 導光体は、一次射出によりそれぞれ成形される一対の半割り体同士を対向させ、二次射出により一体化することで構成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の車両用ランプ。
  6. 一対の半割り体は、両者とも透光性樹脂材を用いて形成されている請求項5に記載の車両用ランプ。
  7. 一対の半割り体は、少なくとも一方が着色された透光性樹脂材を用いて形成されている請求項5、6に記載の車両用ランプ。
  8. 一対の半割り体は、互いに異なる色に着色された透光性樹脂材を用いて形成されている請求項7に記載の車両用ランプ。
  9. 一対の半割り体は、同色に着色された透光性樹脂材を用いて形成されている請求項7に記載の車両用ランプ。
  10. 導光体は、前後に分割された一対の半割り体同士を一体化して形成されるものとし、前側半部は透光性樹脂材を用いて形成され、後側半部は、非透光性樹脂材を用いて形成されている請求項5に記載の車両用ランプ。
  11. 車両用ランプは、ドアミラーに組込まれたサイドターンランプであることを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の車両用ランプ。
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