JP2010163856A - 均しコテ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 アスファルト等の舗装材の均しを簡素な構成の装置で熟練者でなくても簡単に行え、平坦かつ緻密度の高い高品質の仕上がり面を低コストで得ることのできる均しコテ装置を提供する。
【解決手段】 移動しつつ舗装材の表面を均す均しコテ装置30であって、前記舗装材の表面に接触する接触面を備えたコテ本体310と、このコテ本体310を揺動自在に支持する揺動支持手段320とを有する。少なくとも前記舗装材との接触部分を常時加熱する加熱手段を設けてもよい。
【選択図】 図2

Description

本発明は、アスファルトやコンクリート等の舗装材の表面を移動しつつ均す均しコテ装置に関する。
例えば、道路に形成した溝内にガス管や水道管、下水管、電話線等の管体を埋設した後は、前記溝内に砂,土砂,砕石を投入して前記管体を埋め戻し、アスファルト等の舗装材を敷設して路面の復旧を行っている。
図10は、上記したような路面復旧作業の手順を説明する概略図で、前記溝と直交する方向に道路を断面した正面図である。まず、図10(a)に示すように、地表面(道路)1を掘削・整正して溝1aを形成し、この溝1aの底部に管体2を配置する。この後、図10(b)に示すように、砕石3を溝1a内に投入して管体2を埋設する。図10(c)に示すように、砕石3を転圧した後、図10(d)に示すように、砕石3の表面を掘削・整正して所定深さの溝3aを形成する。
そして、図10(e)に示すように、この溝3aに舗装材であるアスファルト4を投入し、地表面から予め確保した高さでアスファルト4を断面台形状に均す。最後に、ローラ等を使って、図10(f)に示すようにアスファルト4の表面が地表面1と同じ高さになるまで転圧する。
ところで、特許文献1には、履帯間よりも狭幅の排土板を利用して、溝掘削・整正を可能にしたパワーショベル等の作業機械が提案されている。
この文献に記載の技術は、溝掘削・整正の作業負担と作業時間を大幅に削減することができるものであり、注目に値する提案である。
しかし、特許文献1に記載の作業機械においても、アスファルト等の舗装材の表面の均しは手作業で行っているのが現状で、かつ、舗装材の表面を高度に仕上げるのは熟練者でも容易ではなく、時間や労力がかかってコスト的な問題がある。
また、特許文献2に記載の舗装用ユニットフィニッシャは、小型で狭隘な箇所へも入り込んできめ細かい舗装作業を行うことができるようにしたもので、この作業機械によれば、アスファルトの均し作業を自動化することができる。
しかし、この文献に記載されたような専用の作業機械は大掛かりかつ高価で、小規模の道路復旧作業に使用すると却ってコスト高になるという問題がある。
特開平9−177119号公報 特開2002−47612号公報
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、アスファルトやコンクリート等の舗装材の表面を、熟練者でなくても簡単に平坦かつ緻密に均すことができ、仕上がりも高品質でコスト的に優れた均しコテ装置の提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、 移動しつつ舗装材の表面を均す均しコテ装置であって、前記舗装材の表面に接触する接触面を備えたコテ本体と、このコテ本体を揺動自在に支持する揺動支持手段とを有し、前記接触面は、前記コテ本体の移動に追随した前記コテ本体の揺動により、前記接触面と前記舗装材の表面との接触角を小さくするように構成されている。
この構成によれば、揺動支持手段に支持されたコテ本体の接触面によって、アスファルトやコンクリート等の舗装材の表面が、前記コテ本体の移動とともに平坦かつ緻密に均される。特に、本発明では、コテ本体が移動とともに揺動して、コテ本体の接触面と舗装材の表面との接触角を小さくするので、均し作業によってコテ本体の前方に発生しようとする舗装材の***を効果的に抑制し、加圧効果を高めることができる。
なお、前記揺動支持手段は、パワーショベル等の走行体に取り付けられ、前記走行体の移動とともにコテ本体が移動するように構成してもよいし、ハンドル状又はアーム状に形成された揺動支持手段を作業者が把持し、作業者がコテ本体を人力で移動させるように構成してもよい。
請求項2に記載の発明は、移動しつつ舗装材の表面を均す均しコテ装置であって、前記舗装材の表面に接触する接触面を備えたコテ本体と、このコテ本体を揺動自在に支持する揺動支持手段とを有し、前記コテ本体を、幅方向に分割された複数の分割体から構成し、各前記分割体を傾斜角度調整可能に連結する連結手段を備える構成としてある。
このようにすることで、舗装材の表面を傾斜の異なる複数の面に均すことが可能になり、かつ、このような面も一度の作業で均すことが可能になる。
この場合、前記連結手段は、請求項3に記載するように、ばねやゴム等の弾性部材を用い、複数の前記分割体を弾性的に連結するようにするとよい。
本発明の均しコテ装置においては、接触面と前記舗装材との接触部分を加熱する加熱手段を設けてもよい。このようにすることで、コテ本体の揺動とともに加熱された接触面で無理なく舗装材の表面を平坦かつ緻密に均すことができる。前記加熱手段としては、バーナーや電熱器、着火した炭等を用いることができるが、走行体の排ガスのような加熱ガスの他、LPG等の燃料ガスも含まれる。
加熱ガスや燃料ガスを用いる場合は、請求項4に記載するように、移動しつつ舗装材の表面を均す均しコテ装置であって、前記舗装材の表面に接触する接触面を備えたコテ本体と、このコテ本体を揺動自在に支持する揺動支持手段と前記接触面と前記舗装材との接触部分を加熱する加熱手段とを有し、前記加熱手段が、ガスの供給管と、この供給管を前記コテ本体に揺動自在に取り付ける揺動手段と、前記供給管に設けられ、前記接触部分に向けて火焔又は加熱ガスを噴射するノズルとを備えた構成とするとよい。
前記供給管に供給されるガスが加熱ガスである場合は、前記ノズルから接触部分に加熱ガスが噴射され、前記供給管に供給されるガスが燃料ガスである場合は、前記ノズルから接触部分に火焔が放射される。
請求項5に記載するように、均しコテ装置を取り付ける走行体の排ガスを利用すれば、走行体の排ガスを有効利用して、加熱コストを削減することができる。
本発明においては、請求項6に記載するように、前記コテ本体に対する前記揺動支持手段の取り付け位置を調整自在として、前記舗装材の表面に対する前記コテ本体の押圧ポイントを位置調整可能とするとよい。
このようにすることで、最適な押圧ポイントで、コテ本体を舗装材に押し付けることができ、高品質な均し面を得ることができる。
なお、本発明においては、コテ本体の高さ位置を、前記舗装材の表面の高さ位置に合わせて調整する高さ調整手段を設けるとよい。このような高さ調整手段を設けることで、例えば均しコテ装置を使用しない場合は、舗装材の表面からコテ本体を離間させることができる。また、均しコテ装置を使用する場合に、舗装材に対するコテ本体の加圧力を一定にすることができるほか、前記加圧力を増減調整することが可能になる。
本発明によれば、熟練者でなくても、簡単かつ短時間で舗装材の表面を平坦かつ緻密に均すことができる。また、コテ本体を複数の分割体から構成し、各分割体を連結部材で連結することで、複数の傾斜面を有する複雑な舗装面も一回の均し作業により短時間で簡単かつ高品質に行うことができる。さらに、本発明の均しコテ装置は簡素な構成であるので、装置価格も安く、パワーショベル等の走行体への取り付けも容易で、均し作業のコストも大幅に低減できる。
本発明の好適な実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の均しコテ装置の利用例を示す図である。
図1に示すように、均しコテ装置30は、例えば、走行体であるパワーショベル20に取り付けることができる。
図1に示すパワーショベル20は、道路工事や管工事等で幅広く使用される一般的なもので、アーム24によって移動自在なバケット23と、アーム22によって上下方向に回動自在な排土板21を備えている。図1に示す例では、排土板21に路面復旧装置10が取り付けられている。この路面復旧装置10は、管体等を埋設した砕石の表面を掘削・整正して所定深さの溝3aを形成し、この溝3a内に所定高さで舗装材を均すためのものである。
図示の路面復旧装置10は、本願出願人による特許第4204012号によって開示されたもので、排土板21に取り付けられる基板10aと、この基板10aに高さ位置調整自在に取り付けられた掻土板11と、基板10aに取り付けられ掻土板11の両側に配置された一対の側板12,12と、この側板12,12の対向面にボルト等で着脱自在に取り付けられたアスファルトの側面均し用の成形部材14(他方の側板12のものは図には現れない)と、側板12,12の下端に取り付けられ、地表面1に接するソリ状のスキッド13,13とを有する。
本発明の均しコテ装置30は、このような路面復旧装置10とともに用いることで、路面復旧に必要な一連の工程を、一つの装置で、かつ、僅かな人員で短時間に終了させることができる。なお、本発明の均しコテ装置30とともに用いることのできる他の路面復旧装置としては、例えば、上記の特許文献1に記載したものを挙げることができる。
次に、図2を参照しながら、本発明の均しコテ装置30の実施形態について説明する。
図2は、本発明の均しコテ装置の第一の実施形態にかかり、(a)はその全体構成を説明する斜視図、(b)は均しコテ装置の作用を説明する図である。
均しコテ装置30は、アスファルトの表面を加熱しつつ滑らかに仕上げるコテ本体310と、このコテ本体310を、高さ位置調整自在に走行体(例えば図1のパワーショベル20)のフレーム又はアーム22に取り付ける取付部320とから概略構成される。
コテ本体310は、アスファルトと接触してアスファルトを均す接触面として形成されている。アスファルトと前記接触面との接触部分の加熱は、バーナーや電熱器、着火した炭等を用いることができる。
この実施形態の均しコテ装置30は、コテ本体310が左右二つの分割体311、312に分割されていて、かつ、分割体311,312は、連結角度が調整可能な連結金具313により連結されている。
図2(b)は、連結金具313の一例を説明するための部分拡大図である。
L字状の連結金具313は、分割体311,312のそれぞれの対応する位置に背中合わせに配置され、溶接等により固定されている。分割体311,312の間には、分割体311,312の角度を調整するための角度調整楔314が挿入される。角度調整楔314は、金属等の剛性体であってもよいが、ゴムのような弾性体であってもよい。
分割体311,312の連結角度は、アスファルト4の均し面の傾斜角度に一致させる。図8は、本発明の均しコテ装置30で均し作業を行うことのできるアスファルト4の種々の形態を示すもので、図8(a)〜(c)に示すような傾斜面を有するアスファルト4の水平面4a及び傾斜面4bの角度に合わせて、分割体311,312の連結角度を調整する。この調整は、角度調整楔314を挿入した後、連結金具313,313及び角度調整楔314を挿通させたボルト315の一端にナット316を螺入して締め付けて行う。分割体311,312は、角度調整楔314のテーパ角に応じた角度、つまり、アスファルト4の均し面の傾斜角に一致した角度に設定される。
もちろん、分割体311,312の連結角度が調整可能であれば、連結金具の構成は上記に説明するものには限定されない。
図3は、連結金具の他の構成を説明する図である。
この連結金具は、角度調整楔314の代わりに、ボルト315の頭部と連結金具313との間及びナット316と連結金具313との間にばね317を介装させている。そのため、分割体311,312は、ばね317,317の付勢力により、弾性的にその角度を変化させることができる。
走行体のフレームやアームに均しコテ装置30を取り付ける取付部320は、コテ本体310に取り付けられたベース321と、このベース321に先端が回転自在に支持され、かつ、軸線方向に進退移動しないように取り付けられた螺旋軸322と、この螺旋軸322と螺合するナット323と、このナット323を走行体のフレーム又はアームに取り付けるブラケット324と、ベース321に取り付けられ、ナット323の相対的な昇降動作を案内する円筒状のガイド325とを有している。
取付部320は、一方の分割体(例えば分割体311)にのみ設けるものとしてもよいが、分割体311,312の両方に設けるものとしてもよい。
螺旋軸322の上端は、ほぼ水平方向に屈曲されて螺旋軸322を手動で回転させるためのハンドル322aが形成されている。
ガイド325の側面には、ナット323に一体に取り付けられたブラケット324が挿通する溝325aが上端から下端まで形成されている。
ガイド325とベース321とは、ベース321に対してガイド325が揺動できるように取り付ける。例えば、図2に示すように、ベース321に立設したピン321aを、ガイド325の下端に形成されたフランジ325bの貫通孔に挿通させ、フランジ325bから突出するピン321aに抜け止めピン321bを係合させてもよい。
また、図4に示すように、フランジ325bとベース321との間にボール327を介在させ、このボール327によってフランジ325bがベース321の表面から若干浮き上がるようにするとともに、フランジ325bとベース321とをボルト321cで連結し、ボルト321cの頭部とフランジ325bとの間にばね321dを介在させて、フランジ325bをボール327に押し付けるように構成してもよい。このようにすることで、ボール327の球面に沿ってフランジ325bとベース321とが相対的に揺動する。
アスファルト4と接触するコテ本体310(分割体311,312)の接触面の形状は、分割体311,312の移動に追随した分割体311,312の揺動により、接触面とアスファルト4の表面との接触角が小さくなるようにする。
例えば、分割体311,312が矢印I方向に移動すると、分割体311,312は、揺動中心Qを支点に図中反時計回り方向に回転して、図5(a)に示す初期姿勢から図5(b)に示す揺動姿勢に移行する。このとき、分割体311,312の接触面311c,312cとアスファルト4との接触点は、符号P1で示す位置から符号P2で示す位置まで移動する。
接触面311c,312cの形状は、揺動後の接触点P2における接線角度α2が、初期姿勢の接触点P1における接触角度α1よりも小さくなるように選択する。この条件を満たすのであれば、接触面311c,312cの形状は楕円曲面状であってもよいし、曲率半径が徐々に変化する他の曲面であってもよい。また、曲面と平面を組み合わせた形状であってもよい。
走行体のフレーム又はアームにブラケット324を介して均しコテ装置30を取り付けた状態で、ハンドル322aを回転させると、螺旋軸322とナット323との作用によってコテ本体310が昇降する。
コテ本体310をアスファルト4の均し面に押し付ける押圧ポイントは、コテ本体310に対する取付部320の取付位置及び走行体のフレーム又はアームに対する取付部320の取付位置によって決定される。コテ本体310は、最適な押圧ポイントでアスファルト4の均し面に押し付けられるのが好ましい。
そのため、この実施形態の均しコテ装置30では、取付部320はコテ本体310に対して幅方向に位置調整自在に取り付けられている。例えば、図示の例のように、取付部320のベース321がボルト326で分割体311の上縁部分に取り付けられるようにするとともに、前記上縁部分に形成した長孔311aに沿って、ボルト326の締付位置を調整できるようにする。
また、走行体のフレーム又はアームには、長孔311aと平行な長孔328aを有する走行体側ブラケット328が設けられ、この走行体側ブラケット328に、長孔328aを挿通させたボルト等でブラケット324が取り付けられるようになっている。
このようにすることで、例えば、図8(a)から図8(b)のように、アスファルト4の均し面の幅が変化しても、この変化に応じて、水平面4aの押圧ポイントP1及び傾斜面4bの押圧ポイントP2を最適位置に移動させることができる。
また、アスファルト4の均し面が水平面4aと傾斜面4bとを有する場合において、水平面4aと傾斜面4bとの境界の位置(傾斜角変化位置T)が、例えば図8(a)の位置から図8(c)の位置に変化した場合は、この変化に応じて分割体311,312の境界部分の位置を変化させるとともに、押圧ポイントPの位置も変化させる必要がある。そこで、この実施形態では、走行体等に対するブラケット324の固定位置を幅方向に調整できるようにしてある。これにより、均しコテ装置30の幅方向の位置調整と水平面4aの押圧ポイントP1及び傾斜面4bの押圧ポイントP2の位置調整が可能になる。
図6は、本発明の均しコテ装置の第二の実施形態にかかり、その構成を示す斜視図である。
この実施形態において、先の実施形態と同一部位、同一部材には同一の符号を付して、詳細な説明は先の実施形態のものを援用する。
この実施形態では、走行体の排ガスを利用する加熱手段330が設けられている。この実施形態の均しコテ装置は、走行体の排ガスを利用することで、加熱用のエネルギーコストを削減しつつ、待機中の均しコテ装置に常時排ガスを吹き付けることで均しコテ装置のコテ本体を一定温度に維持し、アスファルトの均し作業を開始する際に均しコテ装置を予熱することなくただちに開始することができるという利点がある。
加熱手段330は、走行体の排ガス管等に連結され、均しコテ装置まで排ガスを送る連結管331と、分割体311の揺動軸方向に配置されたガス管333と及び分割体312の揺動軸方向に配置されたガス管334と、連結管331とガス管333とガス管334とを連結する可撓性を有するジョイント332とを有している。
ガス管333及びガス管334には、均しコテ装置とアスファルトとの接触面に向けて排ガスを噴射するノズル333a,334aが均等間隔で複数設けられている。また、ガス管333及びガス管334は、詳細は図示しないが、ベース321,321にそれぞれ吊り下げられていて、分割体311,312が揺動しても、ガス管333及びガス管334のノズル333a,334aを常に鉛直下方に指し向け、最適位置を加熱するようになっている。
なお、ノズル333a,334aから噴射される排ガスの温度は、例えば、連結管331,ガス管333,334の長さを長短変更したり、連結管331,ガス管333,334の周囲に放熱用のフィンや断熱材を設けたり、走行体のエンジン回転数を増減したりすることで調整することができる。
さらに、ガス管333及びガス管334の一端は分割体311及び分割体312の側面から突出するが、分割体311及び分割体312の側面には円弧状の貫通孔311b,312bが形成されていて、分割体311及び分割体312に対するガス管333及びガス管334の揺動を妨げないようになっている。
図示するように、ガス管333及びガス管334の一端には、抜け止め用のストッパ333b,334bを設けるとよい。また、図示はしないが、ガス管333及びガス管334の一端には、前記一端が貫通孔311b,312b内でスムースに移動できるように、軸受を設けてもよい。
この構成により、図7(a)(b)に示すように、分割体311及び分割体312が揺動しても、ノズル333a,334aからは、常に分割体311及び分割体312とアスファルトとの接触部分に向けて排ガスが吹き付けられる。
図9は、上記構成の均しコテ装置30の作用を説明する図である。
図9(a)は、溝3aの掘削・整正時を示している。溝3aの掘削・整正時には、均しコテ装置30は排土板21の後方で待機している。このとき、均しコテ装置30のコテ本体310は、地表面1よりも若干高く、かつ、アスファルト4を均す際の掻土板11の下端縁の高さ位置よりも低い位置に予め位置決めしてある。
図9(b)は、アスファルト4の均し時を示している。アスファルト4は、掻土板11によって均される。コテ本体310の高さ位置は、アスファルト4を加熱・加圧して表面を平滑に仕上げる高さ位置に予め設定されている。ハンドル322aを操作してコテ本体310の高さ位置を高低調整することで、コテ本体310によるアスファルト4の加圧具合を増減することができる。
この実施形態のように、掻土板11を備えた路面復旧装置とともに本発明の均しコテ装置30を用いることで、路面復旧装置によるアスファルト4の均しと本発明の均しコテ装置30によるアスファルト4の表面の平滑化・緻密化とを同時に行うことができる。そのため、アスファルト4の表面を平滑かつ緻密に仕上げる専用の工程が不要となり、低コストで品質の高い復旧路面を得ることができる。
また、アスファルト4にコテ本体310を押し付けながら前進させると、コテ本体310の前方にアスファルトの***が発生しようとするが、本発明の均しコテ装置30のように、コテ本体310の接触面(311c,312c:図5参照)を前記したように形成し、かつ、揺動自在とすることで、このような***の発生を効果的に抑制し、加圧効果を高めることができる。
さらに、必要がある場合には、走行体とともにコテ本体310を後退させることで、コテ本体310をアスファルト4の表面上で往復移動させるようにしてもよい。
なお、アスファルト4の均し中に、何らかの理由で均し作業を一時的に停止させる必要がある場合は、均しコテ装置30によるアスファルト4の過剰な加熱を防止するために、コテ本体310を加熱する熱源を遮断するか、ハンドル322aを操作して、コテ本体310を上昇させ、アスファルト4から離間させるとよい。ただし、第二の実施形態の均しコテ装置30のように走行体の排ガスを用いて加熱源とする場合は、排ガスの温度をアスファルト4が変質する温度よりも低くすることができるので、上記のような操作は必要ない。
本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の説明に限られるものではない。
例えば、アスファルト4の表面を滑らかにする均しコテ装置30は、上記の態様のものに限らず、他の種々の態様のものであってもよい。例えば、傾斜角度の付いてない平坦な舗装材の表面を仕上げるだけなら、均しコテ装置30は特に左右分割形としなくてもよいし、連結角度を調整できるようにする必要もない。また、常に一定高さに舗装材の表面を仕上げるのであれば、高さ調整機構も特に設けなくてもよい。
さらに、上記の説明で均しコテ装置30のコテ本体310は二分割形であるとして説明したが、三分割形又はそれ以上であってもよい。
また、上記の実施形態で説明した均しコテ装置30のように、コテ本体310を2以上に分割した場合は、分割体(上記の実施形態では分割体311,312)のそれぞれに取付部320を揺動自在に設けてもよい。このようにすることで、分割体(311,312)のそれぞれにおいて、押圧ポイントP1,P2・・・を最適位置に位置決めすることができるという利点がある。
また、舗装材がアスファルトである場合は加熱手段によって少なくとも接触部分を加熱する必要があるが、コンクリートのような舗装材の表面を均す場合は、加熱手段は特に設ける必要がない。
さらに、第二の実施形態では加熱ガスとして排ガスを例に挙げて説明したが、他の加熱ガスであってもよく、また、排ガスの代わりにLPガス等の燃料ガスを供給することも可能である。この場合はノズル333aから火焔を前記接触部分に向けて放射させる。
また、上記の説明では、走行体(パワーショベル20)の前方に一つの均しコテ装置30を取り付けているが、例えば走行体の後方にコテ装置30を取り付けてもよく、さらに、前方及び/又は後方に複数の均しコテ装置30を取り付けて、この複数の均しコテ装置30で舗装材の表面を均すようにしてもよい。
本発明の均しコテ装置は、上記構成の路面復旧装置に限らず、他の路面復旧装置にも適用が可能である。また、本発明の均しコテ装置は、走行体に取り付けられて前記走行体の移動とともにコテ本体を移動させる場合に限らず、ハンドル状又はアーム状に形成された揺動支持手段を作業者が把持し、作業者がコテ本体を人力で移動させる場合にも適用が可能である。
この実施形態の均しコテ装置を走行体であるパワーショベルのアームに取り付けた一例を示す側面図である。 本発明の均しコテ装置の一実施形態にかかり、(a)はその全体構成を説明する斜視図、(b)は連結部の詳細を説明する拡大断面図である。 連結金具の他の構成を説明する図である。 フランジとベースとの間にボールを介在させてフランジをベースに対して揺動自在とした構成の一例を示す要部の断面図である。 コテ本体の接触面の形状を説明する側面図である。 本発明の均しコテ装置の第二の実施形態にかかり、その構成を示す斜視図である。 分割体が揺動したときもノズルから常に分割体とアスファルトとの接触部分に向けて排ガスが吹き付けられる様子を説明する図である。 本発明の均しコテ装置で均し作業を行うことのできるアスファルトの種々の形態を示す図である。 均しコテ装置の作用を説明する図で、(a)は掘削・整正時の状態を、(b)はアスファルトの均し時の状態を示している。 ガス管や水道管、下水管、電話線等の工事を行った後の道路復旧の作業手順を説明する図である。
1 地表面(路面)
2 管体
3 砕石
3a 溝
4 アスファルト(舗装材)
10 路面復旧装置
10a 基板
11 掻土板
12 側板
13 スキッド
14 成形部材
21 排土板
22 アーム
30 均しコテ装置
310 コテ本体
311a,312a 長孔
311b、312b 貫通孔
311c,312c 接触面
320 取付部
321 ベース
330 加熱手段

Claims (6)

  1. 移動しつつ舗装材の表面を均す均しコテ装置であって、
    前記舗装材の表面に接触する接触面を備えたコテ本体と、
    このコテ本体を揺動自在に支持する揺動支持手段とを有し、
    前記接触面は、前記コテ本体の移動に追随した前記コテ本体の揺動により、前記接触面と前記舗装材の表面との接触角を小さくするように形成されていること、
    を特徴とする均しコテ装置。
  2. 移動しつつ舗装材の表面を均す均しコテ装置であって、
    前記舗装材の表面に接触する接触面を備えたコテ本体と、
    このコテ本体を揺動自在に支持する揺動支持手段とを有し、
    前記コテ本体を、幅方向に分割された複数の分割体から構成し、各前記分割体を傾斜角度調整可能に連結する連結手段を備えること、
    を特徴とする均しコテ装置。
  3. 前記連結手段が、前記複数の前記分割体を弾性的に連結する弾性部材を備えていることを特徴とする請求項2に記載の均しコテ装置。
  4. 移動しつつ舗装材の表面を均す均しコテ装置であって、
    前記舗装材の表面に接触する接触面を備えたコテ本体と、
    このコテ本体を揺動自在に支持する揺動支持手段と
    前記接触面と前記舗装材との接触部分を加熱する加熱手段とを有し、
    前記加熱手段が、ガスの供給管と、この供給管を前記コテ本体に揺動自在に取り付ける揺動手段と、前記供給管に設けられ、前記接触部分に向けて火焔又は加熱ガスを噴射するノズルとを備えたこと、
    を特徴とする均しコテ装置。
  5. 前記加熱手段の加熱ガスが、走行体の排ガスであることを特徴とする請求項4に記載の均しコテ装置。
  6. 前記コテ本体に対する前記揺動支持手段の取り付け位置を調整自在として、前記舗装材の表面に対する前記コテ本体の押圧ポイントを位置調整可能としたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の均しコテ装置。


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