JP2010161866A - 生産設備、制御装置、制御方法、制御プログラム - Google Patents

生産設備、制御装置、制御方法、制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】消費電力のピークを無くして生産設備全体として消費電力の平準化を図る。
【解決手段】回生電力を発生させることのできる動力装置であって、同一の電力源104に接続される第一動力装置110、及び、第二動力装置120と、第一動力装置110と、第二動力装置120とのそれぞれの消費電力を監視する監視部133と、第一動力装置110が回生電力を発生させる場合に、その回生電力を消費可能にし、電力を多く消費する傾向になるように第二動力装置120を制御する、または、第一動力装置110が電力を多く消費する傾向となる場合に、回生電力を発生させるように第二動力装置120を制御する回生制御部134と、を備える。
【選択図】図1

Description

本願発明は、回生電力を発生させることのできる動力装置を複数備える生産設備に関する。
従来、一つの電力供給源に接続された複数の設備に関し、各設備が消費する電力を平準化させて、電力の消費ピークを抑える技術が提案されている。
例えば特許文献1には、時間差制御によって順位制御を行うように設定されたリレー・タイマー盤を用い、空調設備、冷凍設備、原動機設備及び照明設備等を順次始動させることにより一つの電力供給源に接続された設備全体の消費電力を平準化させている。
また、特許文献2には、電鉄設備において回生電力を用いることにより全体として動力負荷電力を低減させ、動力負荷電力よりも回生電力が上回る場合は、当該回生電力を蓄電する発明が記載されている。
特開2001−197661号公報 特開2005−247192号公報
ところが、ビル設備など定期的なスケジュール下、稼働を開始できる設備は、始動のタイミングをずらして消費電力を平準化することができるが、消費電力が頻繁に変動し消費電力の予想が立てにくい設備などが存在する場合は、全体として消費電力を平準化することは困難である。
また、電鉄設備のように発生した回生電力が大規模な場合は、当該電力を蓄積しておき、必要な場合に電力を放出しても、蓄積時や放出時に発生する電力ロスを考慮しても省エネルギーに寄与することができるが、発生する回生電力が小規模な場合は、電力ロスが無視できない状態となる。また、電力を蓄積する設備を別途設ける必要があるため、設備コストが増加するという問題もある。
本願発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、発生する回生電力が比較的小規模で、消費電力が頻繁に変動する場合においても適用できる生産設備の提供を目的としている。
上記目的を達成するために、本願発明にかかる生産設備は、回生電力を発生させることのできる動力装置であって、同一の電力源に接続される第一動力装置、及び、第二動力装置と、前記第一動力装置と、前記第二動力装置とのそれぞれの消費電力を監視する監視部と、前記第一動力装置が回生電力を発生させる場合に、電力を多く消費する傾向になるように前記第二動力装置を制御する、または、前記第一動力装置が電力を多く消費する傾向となる場合に、回生電力を発生させるように前記第二動力装置を制御する回生制御部と、を備えることを特徴としている。
これによれば、複数ある動力装置を監視し、監視した状態に応じて相互に動力装置を制御するため、一の動力装置で発生した回生電流が小規模なものであったとしても、他の動力装置で有効に利用することができ、生産設備全体として消費電力を平準化することが可能となる。また、動力装置を監視しているため、動力装置の稼働状態が変化した場合でも、当該変化に柔軟に対応することが可能となる。
さらに、前記電力源と前記第一動力装置との間に配置される第一電力計と、前記電力源と前記第二動力装置との間に配置される第二電力計とを備え、前記監視部は、前記第一電力計と前記第二電力計から信号を取得することで消費電力を監視しても良い。
また、前記回生制御部は、前記第二動力装置を制御した際の前記第一動力装置の消費電力と前記第二動力装置の消費電力とを合算した値が最小となるように、次回の制御時に前記第二動力装置の制御タイミングをずらすことが好ましい。
これにより、動力装置が消費する電力をリアルタイムで取得することができる。加えて、動力装置の制御タイミングに関してフィードバック制御を行うことで、消費電力の平準化を有効に実行することが可能となる。
さらに、前記第二動力装置の始動信号を取得する始動信号取得部と、前記第二動力装置の始動信号を取得してから前記第一動力装置が回生電力を発生させる状態になるまで前記第二動力装置の始動を遅延させる遅延部とを備えてもよい。
これにより、生産設備の動力装置を始動させる場合においても、他方の動力装置の状態を監視し、条件に合致したタイミングで始動させることができるため、動力装置の稼働タイミングを始動当初から合致させることが可能となる。
上記目的を達成するために、本願発明にかかる制御装置は、回生電力を発生させることのできる動力装置であって、同一の電力源に接続される第一動力装置、及び、第二動力装置を制御する制御装置であって、前記第一動力装置と、前記第二動力装置とのそれぞれの消費電力を監視する監視部と、前記第一動力装置が回生電力を発生させる場合に、電力を多く消費する傾向になるように前記第二動力装置を制御する、または、前記第一動力装置が電力を多く消費する傾向となる場合に、回生電力を発生させるように前記第二動力装置を制御する回生制御部と、を備えることを特徴とする。
これによれば、複数ある動力装置を監視し、監視した状態に応じて相互に動力装置を制御するため、一の動力装置で発生した回生電流が小規模なものであったとしても他の動力装置で有効に利用することができる。制御装置は、制御装置に接続される生産設備の消費電力をバランスさせて平準化することが可能となる。また、制御装置は、動力装置を監視しているため、動力装置の稼働状態が変化した場合でも、当該変化に柔軟に対応することが可能となる。
さらに、前記第二動力装置の始動信号を取得する始動信号取得部と、前記第二動力装置の始動信号を取得してから前記第一動力装置が回生電力を発生させる状態になるまで前記第二動力装置の始動を遅延させる遅延部とを備えてもかまわない。
これにより、生産設備の動力装置を始動させる場合においても、他方の動力装置の状態を監視し、条件に合致したタイミングで始動させることができるため、動力装置の稼働タイミングを始動当初から合致させることが可能となる。
上記目的を達成するために、本願発明にかかる制御方法は、回生電力を発生させることのできる動力装置であって、同一の電力源に接続される第一動力装置、及び、第二動力装置を制御する制御方法であって、前記第一動力装置と、前記第二動力装置とのそれぞれの消費電力を監視する監視工程と、前記第一動力装置が回生電力を発生させる場合に、電力を多く消費する傾向になるように前記第二動力装置を制御する、または、前記第一動力装置が電力を多く消費する傾向となる場合に、回生電力を発生させるように前記第二動力装置を制御する回生制御工程と、を含むことを特徴とする。
これによれば、複数ある動力装置を監視し、監視した状態に応じて相互に動力装置を制御するため、一の動力装置で発生した回生電流が小規模なものであったとしても他の動力装置で有効に利用することができる。また当該制御方法によれば、制御装置に接続される生産設備の消費電力をバランスさせて平準化することが可能となる。また当該制御方法は、動力装置を監視しているため、動力装置の稼働状態が変化した場合でも、当該変化に柔軟に対応することが可能となる。
さらに、前記第二動力装置の始動信号を取得する始動信号取得工程と、前記第二動力装置の始動信号を取得してから前記第一動力装置が回生電力を発生させる状態になるまで前記第二動力装置の始動を遅延させる遅延工程とを含むものでも良い。
これにより、生産設備の動力装置を始動させる場合においても、他方の動力装置の状態を監視し、条件に合致したタイミングで始動させることができるため、動力装置の稼働タイミングを始動当初から合致させることが可能となる。
上記目的を達成するために、本願発明にかかる制御プログラムは、回生電力を発生させることのできる動力装置であって、同一の電力源に接続される第一動力装置、及び、第二動力装置を制御する制御プログラムであって、前記第一動力装置と、前記第二動力装置とのそれぞれの消費電力を監視する監視ステップと、前記第一動力装置が回生電力を発生させる場合に、電力を多く消費する傾向になるように前記第二動力装置を制御する、または、前記第一動力装置が電力を多く消費する傾向となる場合に、回生電力を発生させるように前記第二動力装置を制御する回生制御ステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
これによれば、複数ある動力装置を監視し、監視した状態に応じて相互に動力装置を制御するため、一の動力装置で発生した回生電流が小規模なものであったとしても他の動力装置で有効に利用することができ、生産設備全体として消費電力を平準化することが可能となる。また、動力装置を監視しているため、動力装置の稼働状態が変化した場合でも、当該変化に柔軟に対応することが可能となる。
さらに、前記第二動力装置の始動信号を取得する始動信号取得ステップと、前記第二動力装置の始動信号を取得してから前記第一動力装置が回生電力を発生させる状態になるまで前記第二動力装置の始動を遅延させる遅延ステップとを含むものとしてもよい。
これにより、生産設備の動力装置を始動させる場合においても、他方の動力装置の状態を監視し、条件に合致したタイミングで始動させることができるため、動力装置の稼働タイミングを始動当初から合致させることが可能となる。
本願発明によれば、動力装置を複数備えた生産設備において、発生した回生電流を小規模であっても有効に活用し、生産設備全体における電力の消費を平準化することが可能となる。
次に、本願発明にかかる生産設備の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、生産設備を模式的に示す平面図である。
同図に示す生産設備100は、ディスプレイ用ガラス基板にドライバICなどを装着し、ディスプレイ基板を生産する設備であって、ディスプレイ基板をそれぞれ製造することのできる第一生産ライン101と、第二生産ライン102と、制御装置103と、電力源104とを備えている。
なお、本実施の形態においては、仕掛品であるガラス基板や製品であるディスプレイ基板や、部品を実装されるその他の基板も含め、全て基板200と記す。また、同図において作業者300を記しておく。
図2は、生産ラインを模式的に示す斜視図である。
同図に示す第一生産ライン101は、上述の通り、基板200を生産するラインであって、第一動力装置110と、ACF貼り付け装置111と、部品仮付装置112と、長辺側本圧着装置113と、短辺側本圧着装置114と、搬入部115と、搬出部116とを備えている。
なお、第二生産ライン102も同様に、基板200を生産するラインであって、第二動力装置120と、ACF貼り付け装置121と、部品仮付装置122と、長辺側本圧着装置123と、短辺側本圧着装置124と、搬入部125と、搬出部126とを備えているが、これらは全て第一生産ライン101と同じ構成であるため、説明を省略する。
第一動力装置110は、回生電力を発生させることのできる装置であって、電力源104から電力が供給される装置である。なお、第二動力装置120も回生電力を発生させることのできる装置であって、第一動力装置110と同じ電力源104から電力が供給される装置である。本実施の形態の場合、第一動力装置110は、基板200を直線的に搬送することのできる搬送装置であり、搬入部115と、ACF貼り付け装置111と、部品仮付装置112と、長辺側本圧着装置113と、短辺側本圧着装置114と、搬出部116との間で基板200を順送りに移載することのできる装置である。第一動力装置110は、基板200をすくい上げて保持することのできるアーム118と、アーム118を直線的に基板搬送方向であるX軸方向に往復動させることのできるモータ117とを備えている。
ACF貼り付け装置111は、搬入部115から移載した基板200の縁部にACF (Anisotropic Conductive Film:異方導電性フィルム)を貼り付ける装置である。ACFはドライバICを基板200に固定する固着剤としての役割と、ドライバICに設けられる電極と、基板に設けられる電極とを導通させる役割とを併有している。
部品仮付装置112は、基板200に貼り付けられたACF上に、ドライバICをとりつける装置である。ドライバICは、基板200の長辺、及び、基板200の短辺にそれぞれ複数個並べて取り付けられる。なお、部品仮付装置112では、基板200に対し位置が決まる程度にドライバICをアライメントし、貼り付けるに留まり、基板200とドライバICとの導通の確保や、基板200とドライバICとの完全な固着は未達成である。
長辺側本圧着装置113は、基板200、ACF、ドライバICの順に重ねられた部分を加熱しながら圧力をかけ、ドライバICの電極と基板200に備えられる電極との導通を確保し、ドライバICを基板200上に固定する装置であり、基板200の長辺側の作業を担当する装置である。
短辺側本圧着装置114は、上記と同様であり基板200の短辺側の作業を担当する装置である。なお、短辺側本圧着装置114での作業が終了すると、製品としての基板200が生産され搬出部116に搬出される。
電力源104は、第一生産ライン101や第二生産ライン102に電力を供給する源となる装置である。具体的には変圧用のトランスやその他の機器類を備えている。
図3は、生産設備の機能部を機構部と共に示すブロック図である。
同図に示すように、生産設備100は、機能部として制御装置103を備えている。また、生産設備100は、さらに、第一始動スイッチ151と、第二始動スイッチ152と、第一電力計141と、第二電力計142とを備えている。
第一始動スイッチ151は、第一動力装置110を始動させるための始動信号を発信するスイッチであり、第二始動スイッチ152は、第二動力装置を始動させるための始動信号を発信するスイッチである。本実施の形態の場合、第一始動スイッチ151は、第一生産ライン101を始動させるための開始信号を発信し、第二始動スイッチ152は、第二生産ライン102を始動させるための開始信号を発信する。そしてこれらの開始信号には、前記始動信号が含まれている。
第一電力計141は、電力源104と第一動力装置110とを結ぶ電力ケーブルに配置され、第一動力装置110の消費電力を測定することができる装置である。第二電力計142は、電力源104と第二動力装置120とを結ぶ電力ケーブルに配置され、第二動力装置120の消費電力を測定することができる装置である。第一電力計141と、第二電力計142とは、それぞれ電圧センサである計器用変圧器(VT;Voltage Transformer)と電流センサである計器用変流器(CT;Current Transformer)とを備え、前記計器用変圧器により取得した電圧値と前記計器用変流器により取得した電流値とを乗算して値を算出し、当該値を、消費電力を示す情報として発信することができるものである。
制御装置103は、第一動力装置110と、第二動力装置120との稼働状態を監視し、第一動力装置110の稼働状態に従って第二動力装置120を制御し、第二動力装置120の稼働状態に従って第一動力装置110を制御する装置である。本実施の形態の場合、制御装置103は、同図に示すように、監視部133と、回生制御部134と、遅延部132と、始動信号取得部131とを備えており、第一動力装置110と、第二動力装置120との消費電力を稼働状態として監視し、第一動力装置110と、第二動力装置120とが備えるモータ117の加速と減速とを制御している。
監視部133は、第一動力装置110と、第二動力装置120とのそれぞれの消費電力を稼働状態として監視する処理部である。本実施の形態の場合、監視部133は、第一電力計141と第二電力計142とから消費電力に関する情報を定期的に取得し、一定期間前記情報を保持し、保持した情報から電力消費の傾向を算出できるものとなっている。
回生制御部134は、(1)第一動力装置110が回生電力を発生させる場合に、その回生電力を消費可能にし、電力を多く消費する傾向になるように第二動力装置120を制御することができる装置である。また、回生制御部134は、モードを変更することにより、(2)第一動力装置110が電力を多く消費する傾向となる場合に、回生電力を発生させるように第二動力装置120を制御することも可能である。
さらに回生制御部134は、第二動力装置120の制御と同時に第一動力装置110の制御も行うことが可能である。具体的に回生制御部134は、(3)第二動力装置120が回生電力を発生させる場合に、その回生電力を消費可能にし、電力を多く消費する傾向になるように第一動力装置110を制御することができる装置である。また、回生制御部134は、モードを変更することにより、(4)第二動力装置120が電力を多く消費する傾向となる場合に、回生電力を発生させるように第一動力装置110を制御することも可能である。
また、回生制御部134は、第二動力装置120を制御した際の第一動力装置110の消費電力と第二動力装置120の消費電力とを第一電力計141と前記第二電力計142から取得する。そして、取得した消費電力の値が合算により最小となるように、第一動力装置110の回生電力発生タイミングに対する第二動力装置120の制御タイミングを算出する。そして、次回の制御時に前記算出されたタイミングで第二動力装置120を制御することができるものとなっている。
以上の監視と制御とを繰り返すことにより、第一動力装置110と第二動力装置120との間で回生電力が発生するタイミングと電力を多く消費する傾向になるようになるタイミングとを同調させることができ、生産設備100全体としての消費電力を平準化することが可能となる。つまり、生産設備100は、同じ電力源104を使用する複数の動力装置の少なくともいずれか一つより発生される回生電力を消費可能に構成し、制御されるため、電力源104から平準化された状態で電力の供給を受けることとなる。
また、第二動力装置120の制御タイミングに対しフィードバックをかけることで、第一動力装置110と第二動力装置120との間でタイミングをより正確に同調させることができ、よりいっそう消費電力の平準化を図ることが可能となる。
始動信号取得部131は、少なくとも第二動力装置120の始動信号を取得する処理部である。本実施の形態の場合、始動信号取得部131は、第一始動スイッチ151が発信する第一動力装置110への始動信号と、第二始動スイッチ152が発信する第二動力装置120への始動信号との両方を取得できるものとなっている。
遅延部132は、第二動力装置120への始動信号を取得してから第一動力装置110が回生電力を発生させる状態になるまで第二動力装置120の始動を遅延させる処理部である。本実施の形態の場合、遅延部132は、第一動力装置110への始動信号を取得してから第二動力装置120が回生電力を発生させる状態になるまで第一動力装置110の始動を遅延させることも可能である。
次に、本願発明にかかる生産設備100の実施態様を説明する。
図4は、生産設備の始動態様を示すグラフである。
まず、作業者300は、生産設備100を立ち上げるため、第一始動スイッチ151と、第二始動スイッチ152とを押す(同図<a>)。これにより、第一生産ライン101を始動させるための開始信号が発信され、第二生産ライン102を始動させるための開始信号が発信される(始動信号発信工程)。なお、第一始動スイッチ151と、第二始動スイッチ152とを押すタイミングはどちらが早くてもかまわない。
次に、始動信号取得部131は、前記開始信号に含まれる始動信号を取得する(始動信号取得工程)。
次に、遅延部132は、回生制御部134を介して、第一動力装置110に対し始動情報を送信する。これにより、第一動力装置110のモータ117は、加速を開始し、所定の速度に到達する(同図<b>)。一方、遅延部132は、監視部133から第一動力装置110の消費電力に関する情報を取得し、第一動力装置110に回生電流が発生していないことを把握し、つまり、第一電力計141から取得する消費電力に低下傾向が見られないことを把握し、第二動力装置120に対し始動情報を送信することを遅延する(遅延工程)。この状態は、監視部133が第一動力装置110に回生電流が発生したと判断するまで維持される。
次に、遅延部132は、監視部133から第一動力装置110に回生電力が発生し始めたことを取得し(同図<c>)、回生制御部134を介して第二動力装置120に対し始動情報を送信する(始動工程)。これにより、第二動力装置120のモータ117は、加速を開始し、所定の速度に到達する(同図<d>)。
なお、上記は第一動力装置110、及び、第二動力装置120の始動状態を説明したが、第二生産ライン102全体としても第一生産ライン101の第一動力装置110の回生電力の発生タイミングに対し、第一生産ライン101に発生する回生電力を消費可能にし、電力を多く消費する傾向になるように、第二動力装置120の加速のタイミングを合わせるために、第一生産ライン101よりも第二生産ライン102の始動が遅延する。
以上により、生産ラインを始動する際に必要な電力の消費を抑え、省エネルギーを図ることが可能となる。
次に、監視部133は、第一動力装置110と、第二動力装置120とのそれぞれの消費電力を監視する(監視工程)。
回生制御部134は、監視部133から電力消費の傾向を示す情報を取得し、電力消費が減少傾向であれば、回生電力が発生していると判断し、電力消費が増加傾向であれば、電力を多く消費する傾向であり、より電力を消費すると判断する。そして、前記判断に応じて、電力を多く消費する傾向となるように、または、回生電力が発生するように第一動力装置110と、第二動力装置120とを制御する(回生制御工程)。
具体的には図5に示すように、第一電力計141から取得した情報(同図<a>)に基づき監視部133が電力消費の減少傾向を示していると判断した場合、回生制御部134は、電力を消費するように第二動力装置120を制御する。当該制御は、第二動力装置120のモータ117が加速するように行えばよい。これによって、第二動力装置120のアーム118が保持する基板200は、静止状態から所定の速度に達する(同図<b>)。
次に、第二電力計142から取得した情報(同図<c>)に基づき監視部133が電力消費の減少傾向を示すと判断した場合、回生制御部134は、電力を多く消費する傾向となるように第一動力装置110を制御する(同図<d>)。
また、回生制御部134は、第二動力装置120を制御した際の消費電力を第二電力計142から取得し、第二電力計142から取得した消費電力と同時期に第一電力計141から取得した消費電力とを、動作のタイミングをずらしたものと仮定し、ずらしながら複数回合算する。そして、合算した値が最小であった場合の動作をずらしたタイミングを特定し、次に第二動力装置120を制御する場合、特定されたタイミングで制御する。第一動力装置110を制御する場合も、同様にしてフィードバックを行う。
以上の制御を繰り返し行うことで、消費電力の合算が小さくなるように、断続的に基板200を搬送する搬送設備である第一動力装置110と第二動力装置120とのモータ117の電力を多く消費する傾向であり、より電力を消費する加速と、電力消費が減少傾向で回生電力が発生する減速とのタイミングを合わせることができる。従って、モータ117を加速させる時に必要な突発的な電力の消費を、発生した回生電力でカバーすることができるので、生産設備100全体として消費電力の平準化を図ることが可能となる。
また、制御タイミングに関し、フィードバック制御を行うことで、より効率的に消費電力の平準化を図ることが可能となる。
なお、上記実施の形態では、一方の動力装置における回生電力の発生を検出し、当該検出をトリガーとして他方の動力装置を制御したが、本願発明はこればかりでなく、電力を多く消費する傾向を検出し、当該検出を他方の動力装置の制御用トリガーとしてもかまわない。
また、電力計を用い、動力装置が消費する現実の電力の値を取得し、回生電力の発生や電力を多く消費する傾向を検出したが、モータ117を加速させる制御信号や、モータ117を減速させる制御信号、モータ117を加速させる制御ソフトウエア上のステップ、モータ117を減速させる制御ソフトウエア上のステップを他方の動力装置を制御するトリガーとしてもかまわない。
図6は、生産設備の別例を示す図であり(a)は斜視図、(b)は生産設備が備える動力装置を模式的に示す正面図である。
同図に示すように、本願発明が適用される生産設備100は、複数の生産ラインを備えるばかりではなく、1台の装置であっても本願発明を適用することが可能である。
具体的には、同図に示される生産設備100は、実装部品である半導体チップなどの第一部品201や電子部品などの第二部品202を基板200に実装する装置であり、第一部品201を搬送する第一動力装置110と、第二部品202を搬送する第二動力装置120とを備えている。そして、本願発明を第一動力装置110と、第二動力装置120とに適用することが可能である。
この場合も、消費電力を平準化することが可能となる。
本願発明は製品を生産する生産設備に適用できる。特に、加速や減速が頻繁に発生する生産設備に適用することができる。
生産設備を模式的に示す平面図である。 生産ラインを模式的に示す斜視図である。 生産設備の機能部を機構部と共に示すブロック図である。 生産設備の始動態様を示すグラフである。 生産設備の消費電力の状態とモータの加速減速の状態とを対比的に示すグラフである。 生産設備の別例を示す図であり(a)は斜視図、(b)は生産設備が備える動力装置を模式的に示す正面図である。
100 生産設備
101 第一生産ライン
102 第二生産ライン
103 制御装置
104 電力源
110 第一動力装置
111 ACF貼り付け装置
112 部品仮付装置
113 長辺側本圧着装置
114 短辺側本圧着装置
115 搬入部
116 搬出部
117 モータ
118 アーム
120 第二動力装置
121 ACF貼り付け装置
122 部品仮付装置
123 長辺側本圧着装置
124 短辺側本圧着装置
125 搬入部
126 搬出部
131 始動信号取得部
132 遅延部
133 監視部
134 回生制御部
141 第一電力計
142 第二電力計
151 第一始動スイッチ
152 第二始動スイッチ
200 基板
201 第一部品
202 第二部品
300 作業者

Claims (11)

  1. 回生電力を発生させることのできる動力装置であって、同一の電力源に接続される第一動力装置、及び、第二動力装置と、
    前記第一動力装置と、前記第二動力装置とのそれぞれの消費電力を監視する監視部と、
    前記第一動力装置が回生電力を発生させる場合に、電力を多く消費する傾向になるように前記第二動力装置を制御する、または、前記第一動力装置が電力を多く消費する傾向となる場合に、回生電力を発生させるように前記第二動力装置を制御する回生制御部と、
    を備える生産設備。
  2. さらに、
    前記電力源と前記第一動力装置との間に配置される第一電力計と、
    前記電力源と前記第二動力装置との間に配置される第二電力計とを備え、
    前記監視部は、前記第一電力計と前記第二電力計から信号を取得することで消費電力を監視する
    請求項1に記載の生産設備。
  3. 前記回生制御部は、前記第二動力装置を制御した際の前記第一動力装置の消費電力と前記第二動力装置の消費電力とを合算した値が最小となるように、次回の制御時に前記第二動力装置の制御タイミングをずらす請求項2に記載の生産設備。
  4. 前記第一動力装置、及び、前記第二動力装置は共にモータを備え、
    前記監視部は、前記モータを加速させる信号を取得した場合には、電力を多く消費する傾向となるとの旨の信号を送信し、前記モータを減速させる信号を取得した場合には、回生電力を発生させるとの旨の信号を、前記第一動力装置と前記第二動力装置との動作タイミングを制御する回生制御部に送信する
    請求項1に記載の生産設備。
  5. さらに、
    前記第二動力装置の始動信号を取得する始動信号取得部と、
    前記第二動力装置の始動信号を取得してから前記第一動力装置が回生電力を発生させる状態になるまで前記第二動力装置の始動を遅延させる遅延部と
    を備える請求項1に記載の生産設備。
  6. 回生電力を発生させることのできる動力装置であって、同一の電力源に接続される第一動力装置、及び、第二動力装置を制御する制御装置であって、
    前記第一動力装置と、前記第二動力装置とのそれぞれの消費電力を監視する監視部と、
    前記第一動力装置が回生電力を発生させる場合に、電力を多く消費する傾向になるように前記第二動力装置を制御する、または、前記第一動力装置が電力を多く消費する傾向となる場合に、回生電力を発生させるように前記第二動力装置を制御する回生制御部と
    を備える制御装置。
  7. さらに、
    前記第二動力装置の始動信号を取得する始動信号取得部と、
    前記第二動力装置の始動信号を取得してから前記第一動力装置が回生電力を発生させる状態になるまで前記第二動力装置の始動を遅延させる遅延部と
    を備える請求項6に記載の制御装置。
  8. 回生電力を発生させることのできる動力装置であって、同一の電力源に接続される第一動力装置、及び、第二動力装置を制御する制御方法であって、
    前記第一動力装置と、前記第二動力装置とのそれぞれの消費電力を監視する監視工程と、
    前記第一動力装置が回生電力を発生させる場合に、電力を多く消費する傾向になるように前記第二動力装置を制御する、または、前記第一動力装置が電力を多く消費する傾向となる場合に、回生電力を発生させるように前記第二動力装置を制御する回生制御工程と
    を含む制御方法。
  9. さらに、
    前記第二動力装置の始動信号を取得する始動信号取得工程と、
    前記第二動力装置の始動信号を取得してから前記第一動力装置が回生電力を発生させる状態になるまで前記第二動力装置の始動を遅延させる遅延工程と
    を含む請求項8に記載の制御方法。
  10. 回生電力を発生させることのできる動力装置であって、同一の電力源に接続される第一動力装置、及び、第二動力装置を制御する制御プログラムであって、
    前記第一動力装置と、前記第二動力装置とのそれぞれの消費電力を監視する監視ステップと、
    前記第一動力装置が回生電力を発生させる場合に、電力を多く消費する傾向になるように前記第二動力装置を制御する、または、前記第一動力装置が電力を多く消費する傾向となる場合に、回生電力を発生させるように前記第二動力装置を制御する回生制御ステップと
    をコンピュータに実行させる制御プログラム。
  11. さらに、
    前記第二動力装置の始動信号を取得する始動信号取得ステップと、
    前記第二動力装置の始動信号を取得してから前記第一動力装置が回生電力を発生させる状態になるまで前記第二動力装置の始動を遅延させる遅延ステップと
    を含む請求項10に記載の制御プログラム。
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JPH04322196A (ja) * 1991-04-22 1992-11-12 Fuji Electric Co Ltd 複数モータの駆動方法
JP2001037080A (ja) * 1999-07-22 2001-02-09 Keiogijuku 機械群から構成されるシステムにおけるエネルギーのリサイクル方法

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