JP2010160351A - 光波長合分波回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来技術による同期AWGにおいて透過帯域幅を拡大しようとすると、透過中心光周波数付近で損失が増大することは避けられなかった。透過帯域の平坦性を確保したままで拡大できる帯域幅には制限があり、透過率特性の0.5dB帯域幅は、光周波数チャネル間隔の45%程度が限界であった。上述の帯域幅の制限は、信号光がより多くの地点を通過するような複雑で大規模な通信システムには適用できないという課題があった。
【解決手段】本発明の光波長合分波回路は、同期AWGであって、一方のスラブ導波路側に接続された干渉回路内に設置された光減衰器を備える。この光減衰器の透過率は光周波数によって変化し、同期AWGの透過中心光周波数付近で極小値をとる。透過中心光周波数からある程度離れた光周波数では、透過率が比較的大きくなるように動作する。光減衰器にける透過率の変化周期は、同期AWGの光周波数チャネル間隔と同一か、または半分とするのが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、光波長合分波回路に関する。より詳細には、アレイ導波路回折格子を基本構成とした、広い透過帯域幅を有する光波長合分波回路に関する。
シリコン基板上に形成した石英系ガラス導波路によって構成されたプレーナ光波回路(Planer Light wave Circuit:以下PLC)の研究開発が、盛んに行われている。PLC技術を利用したアレイ導波路回折格子(Arrayed waveguide Grating:以下AWG)は、光通信用システムの中で重要な役割を果たしている。AWGは、複数の光周波数が多重化された信号光(波長多重信号)を所定の光周波数チャネル間隔に配置された各信号光に分波し、または各信号光を1つの波長多重信号に合波する機能を持つ光波長合分波回路である。
光通信システムの進展に伴い、リング網やメッシュ網などを利用して多地点を接続し、フレキシブルに通信路を切り替えるネットワークシステムも構築され始めている。このような高度なネットワークでは、光信号を電気信号に変換することなく、光信号のままで多地点を通過させ処理することが求められている。ここで使用される光波長合分波回路には、透過帯域が幅広く平坦であり、かつ低損失な透過特性を持つことが求められる。特許文献1は、優れた透過特性を有する光波長合分波回路として、干渉回路とAWGとを組み合わせた同期AWG型の光波長合分波回路を提案していた。この同期型の光波長合分波回路では、光信号が複数の光波長合分波回路を多数回通過しても光信号の劣化が小さく、または光信号の波長揺らぎに対して損失変動が小さいという特徴を持っていた。
図18は、従来技術の同期AWG型の光波長合分波回路の構成の一例を示した平面図である。この光波長合分波回路3100は、第1のスラブ導波路3101、アレイ導波路3102、第2のスラブ導波路3103、第2の入出力導波路3104および第1の入出力導波路3105から構成される。第1の入出力導波路3105と第1のスラブ導波路3101との間には、光スプリッタ3106、第1のアーム導波路3107、第2のアーム導波路3108および光モード合成カプラ3109が順次接続されている。第1の入出力導波路3105と第1のスラブ導波路3101との間にある各要素は、干渉回路を構成する。
上述の構成を持つ同期AWG型の光波長合分波回路は、以下のように動作する。複数の波長を有する光波は、第1の入出力導波路3105に入射すると、光スプリッタ3106によって第1のアーム導波路3107および第2のアーム導波路3108に分岐される。2つのアーム導波路3107、3108において、光波は基底モード光として伝播する。2つのアーム導波路の光路長差のために、分岐された各光波間には、波長に応じて位相差が生じる。分岐された各光波は、光モード合成カプラ3109において再び合流する。
このとき、第1のアーム導波路3107から光モード合成カプラ3109へ入力した基底モード光は、1次モード光に変換される。一方、第2のアーム導波路3108から合成カプラ3109へ入力した基底モード光は、基底モード光のまま合流する。したがって、光モード合成カプラ3109から出力する光波は、基底モード光および1次モード光が合成されたものとなる。合成された光フィールドの特性は、基底モード光および1次モード光の位相差、すなわち光波の波長に応じて変化する。
図19は、上述の光波長合分波回路における光モード合成カプラ近傍の構成の一例を示した図である。光モード合成カプラ3109は、導波路の幅が非対称な方向性結合器によって構成される。導波路3109aおよび導波路3109bは、それぞれ第1のアーム導波路3107および第2のアーム導波路3108に接続される。導波路3109aにおける基底モード光の実効屈折率と、導波路3109bにおける1次モード光の実効屈折率とがほぼ一致するように各導波路幅を設定することによって、基底モード光および1次モード光の光モード合成カプラとして動作する。
導波路3109bには、マルチモード導波路3201、3203がさらに順次接続される。2つのマルチモード導波路3201、3203の間には、テーパ導波路3202が接続される。これらの導波路3201、3202、3203は、必須の要素ではなく、第1のスラブ導波路3101に接続する導波路の幅を調整する場合に設置される。また、マルチモード導波路3201、3203およびテーパ導波路3202は、少なくとも基底モード光および1次モード光が伝播可能でなければならない。第1のスラブ導波路3101に接続するマルチモード導波路3203の終端(p軸)において、光フィールドは位相差(波長)によって周期的に変化し、合成された光フィールドのピーク位置も周期的にp軸上を変動する。
上述のように、第1の入出力導波路3105と第1のスラブ導波路3101との間に構成された干渉回路は、波長に応じて光フィールドのピーク位置を周期的に変動させる光波を第1のスラブ導波路に入力させる。
一方、第1のスラブ導波路3101に入力した光波は、アレイ導波路3102内の隣接する導波路間の光路長差により、波長に応じた位相差が与えられる。その位相差(すなわち入力光波の波長)に応じて、第2のスラブ導波路3103の終端で集光する光波の位置が変化する。すなわち、第2のスラブ導波路3103の終端での集光位置に対応した第2の入出力導波路3104の各導波路に、所望の波長の光波が分波される。
上述の光波長合分波回路おいて、マルチモード導波路3203の終端における光フィールドのピーク位置が変わると、第1のスラブ導波路3101への光波の入力位置が変化することになる。第1のスラブ導波路3101への入力位置が変化することによって、アレイ導波路3102内の各導波路に達するまでの光路長が変化する。すなわち、アレイ導波路3102内の隣接する導波路間の光路長差が変化しなくても、光波長合分波回路3100全体での光路長差が変化する結果になる。最終的に、第2のスラブ導波路3103の終端において集光する光の位置が変化することになる。
上述の干渉回路およびAWGの一連の動作は、第1のアーム導波路3107および第2のアーム導波路3108の光路長差によって、第2のスラブ導波路3103の終端で集光する光波の位置が調整できることを意味する。例えば、ある波長領域において、マルチモード導波路3203終端での光フィールドのピーク位置変化と、アレイ導波路3102内の隣接する導波路間の光路長差に起因する、第2のスラブ導波路3103の終端で集光する光の位置変化とが同期するように、AWGおよび第1のスラブ導波路側の干渉回路の各パラメータを設定することもできる。これにより、この波長領域で第2のスラブ導波路3103の終端に集光する光の位置を停留させることで、光波長合分波回路の平坦な透過スペクトル特性を得ることができる。
上述の同期した動作の実現のためには、AWGにおいて第2の入出力導波路3104に分波される光周波数チャネル間隔と、第1のスラブ導波路3101に接続された干渉回路における光周波数周期とを一致させる必要がある。上述の同期した動作をする光合分波回路は、同期AWGとも呼ばれている。
特許4100489号明細書
J.Leuthold, et, al., "Multimode Interference Couplers for the Conversion and Combining of Zero- and First-Order Modes", JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY, Vol.16, pp.1228-1238, 1998.
しかしながら、上述の同期AWGにおいても、拡大できる透過帯域幅には限界があった。透過帯域幅を拡大するためには、光モード合成カプラ3109において合成される1次モード光の強度比を高めることによって、合成光フィールドのp軸上におけるピーク位置の変位幅を大きくすれば良い。ここで、1次モード光の強度比とは、1次モード光のパワーと、基底モード光のパワーおよび1次モード光のパワーの和との比のことを言う。合成光フィールドのピーク位置は、光周波数に応じてp軸上をp=0を中心として両側に正弦関数的に周期的に変位する。同期AWGの動作原理から、光合分波回路の透過中心波長は、合成光フィールドのピーク位置がp軸上の0の位置にあるときの光周波数に対応する。
1次モード光の強度比を高めてゆくと、合成光フィールドの形状は基底モードのフィールドの形状から逸脱し次第に変形したものとなる。特に、合成光フィールドのピーク位置が、p軸上における最大変位の中央付近(すなわちp=0)にあるときのフィールド形状の変形が顕著となる。
同期AWGの透過率は、第1のスラブ導波路3101に入力する光フィールドと、第2の入出力導波路が第2のスラブ導波路3103に接続する端面における固有光フィールドとの重なり積分により決定される。後者の固有光フィールドは、基底モード光のフィールドである。したがって、第1のスラブ導波路3101に入力する光フィールドの形状が基底モード光のフィールドの形状から逸脱し変形していくと、フィールドの不整合により損失が生じる。1次モード光の強度比を高めるにしたがって、合成光フィールドのp軸上における最大変位の中央付近(p=0)、すなわち透過中心波長付近において、損失が増大する傾向が現れる。
図20は、同期AWGの透過スペクトル波形を1次モード光の強度比をパラメータとして示した図である。1次モード光の強度比が10%、20%、30%の場合を示した。横軸は規格化された光周波数であって、光周波数チャネル間隔を1としている。
図21は、図20において先端付近のスペクトル波形を拡大した図である。横軸を2倍に、縦軸を概ね10倍に拡大して示した。図20および図21から分かるように、1次モード光の強度比を高めるにしたがって、透過帯域幅は拡大する傾向にある。しかしながら、透過中心光周波数付近では逆に損失が増加して、むしろ透過帯域の平坦性は失われてしまう。
このように、従来技術による同期AWGにおいては、透過帯域幅を拡大しようとすると、透過中心光周波数付近で損失が増大することは避けられなかった。透過帯域の平坦性を確保したままで拡大できる帯域幅には制限があり、透過率特性の0.5dB帯域幅は、光周波数チャネル間隔の45%程度が限界であった。ネットワークシステムが大規模および複雑になると、信号光がより多くの地点を通過するようになり、1つの信号光は、さらに多数の光波長合分波回路を通過することになる。多数の光波長合分波回路が多段接続された状況では、透過帯域の帯域幅の制限効果は、累積的に生じる。上述の帯域幅の制限は、信号光がより多くの地点を通過するような複雑で大規模な通信システムには適用できないという課題があった。
本発明は、このような問題を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、透過帯域の平坦性を確保しながら従来技術よりさらに帯域幅を拡大した、同期AWG型の光波長合分波回路を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、アレイ導波路と、前記アレイ導波路の両端に接続された第1のスラブ導波路および第2のスラブ導波路とを含むアレイ導波路回折格子と、干渉回路を介して前記第1のスラブ導波路に光学的に接続された第1の入出力導波路と、前記第2のスラブ導波路に接続された第2の入出力導波路とを備えた光波長合分波回路において、前記干渉回路は、第1のアーム導波路と、前記第1のアーム導波路に並置され、長さの異なる第2のアーム導波路と、前記第1のアーム導波路および前記第2のアーム導波路の各一端と前記第1のスラブ導波路の端部との間に接続された光モード合成カプラであって、前記光モード合成カプラは、前記第1のアーム導波路から入力される基底モード光を1次モード光に結合させ、前記第1のスラブ導波路との接続面において、ピーク位置が周期的に変化する光フィールド分布を形成することと、前記第1アーム導波路および前記第2のアーム導波路の各他端に接続された光スプリッタとを含み、前記干渉回路の光周波数周期が、前記アレイ導波路回折格子の光周波数チャネル間隔に一致しており、前記第1のアーム導波路の途中に配置され、透過率が前記干渉回路の光周波数周期と同一または半分の周波数周期で変化し、前記アレイ導波路回折格子における各チャネルの透過中心光周波数の近傍で前記透過率が極小値をとる光減衰器をさらに含むことを特徴とする光波長合分波回路である。上述の光波長合分波回路は、同期型のAWGとも言う。
請求項2に記載の発明は、請求項1の光波長合分波回路であって前記光減衰器は、所定の光路長差を有する第3のアーム導波路および第4のアーム導波路と、前記2つのアーム導波路の両端に接続する前段光カプラおよび後段光カプラとから構成されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2の光波長合分波回路であって、前記光モード合成カプラは、幅の異なる2本の導波路から構成された方向性結合器であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3の光波長合分波回路であって、前記方向性結合器の前記2本の導波路の内で、幅が狭い導波路は、前記第1のアーム導波路側からその幅を徐々に減少させ、特定の幅まで狭まった位置で終端することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項3の光波長合分波回路であって、前記方向性結合器の前記2本の導波路に内で、幅が狭い導波路は、光を減衰させる遮光材料が挿入された溝によって、所定の位置で終端されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1または2の光波長合分波回路であって、前記光モード合成カプラは、光の進行方向に縦列に連結された2つのマルチモード干渉回路から構成されることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によって、従来技術の同期AWGにおいて透過帯域の帯域幅が制限されていた問題を解決することができる。透過帯域の平坦性および広い帯域幅の2つの要請を両立することができる。1つの信号光が多くの地点を通過するような通信システムにおいても、十分に適用できる光波長合分波回路が実現される。
(a)は、本発明の光波長合分波回路の構成図であり、(b)は光モード合成カプラと第1のスラブ導波路との境界近傍の拡大図である。 光モード合成カプラおよび第1のスラブ導波路が接続する端面で生じる光フィールド分布を示し、(a)は基底モードを、(b)は1次モードを示す図である。 本発明の光波長合分波回路における光減衰器透過率変化を示す図である。 光減衰器により透過率変化が与えられたときの、合成光フィールド分布の光周波数変化を示した図である。 本発明の第1の実施例に係る光波長合分波回路の構成図である。 第1の実施例の光波長合分波回路における、光スプリッタから第1のスラブ導波路に至る部分を拡大した平面図である。 第1の実施例の光波長合分波回路における光減衰器の透過率変化を示した図である。 第1の実施例に係る光波長合分波回路の透過スペクトル波形を示した図である。 図9の透過スペクトル波形の先端付近の拡大して示した図である。 別構成による光モード合成カプラ近傍を拡大して示した構成図である。 さらに別構成の光モード合成カプラ近傍を拡大して示した構成図である。 他の構成の光モード合成カプラ近傍を拡大して示した構成図である。 本発明の第2の実施例に係る光波長合分波回路の構成図である。 第2の実施例の光波長合分波回路における、光スプリッタから第1のスラブ導波路に至る部分を拡大した平面図である。 第2の実施例の光波長合分波回路における光減衰器の透過率変化を示す図である。 第2の実施例に係る光波長合分波回路の透過スペクトル波形を示した図である。 図16の透過スペクトル波形の先端付近の拡大して示した図である。 従来技術の同期AWG型の光波長合分波回路の一例の構成図である。 従来技術の光波長合分波回路における光モード合成カプラ近傍の構成図である。 従来技術の同期AWGの1次モード光の強度比をパラメータとして透過スペクトル波形示したグラフである。 図20に示した透過特性の先端付近のスペクトル波形の拡大図である。
既に述べたように、同期AWG型の光波長合分波回路においては、基底モード光と1次モード光との合成光フィールドの形状は、1次モード光の強度比が高まるにしたがって、基底モード光のフィールドの形状から逸脱し変形する。本発明の発明者は、合成光フィールドのピーク位置が変位中央付近(p=0)にあるときに、特にその変形の程度が著しいことに着目した。すなわち、1次モード光の強度比を光周波数に応じて変調することにより、合成光フィールドのピーク位置が変位中央付近にあるときに強度比が極小になるようにすることができる。これによって、合成光フィールドの形状の変形を抑え、透過中心光周波数付近において損失が増えるのを抑えることができる。本発明においては、1次モード光として合成される光波が伝播する第1のアーム導波路の途中に光減衰器を配置する。この光減衰器に、透過率が光周波数によって周期的に変化する機構を与えることによって、1次モード光の強度比を変調することができる。以下、詳細に本発明の光波長合分波回路の構成および動作を説明する。
本発明の光波長合分波回路は、同期AWGであって、一方のスラブ導波路側に接続された干渉回路内に設置された光減衰器を備えることを特徴とする。この光減衰器の透過率は光周波数によって変化し、同期AWGの透過中心光周波数付近で極小値をとる。透過中心光周波数からある程度離れた光周波数では、透過率が比較的大きくなるように動作する。光減衰器の透過率変化の周期は、同期AWGの光周波数チャネル間隔を自然数(1、2、...)で除した光周波数とすることができる。透過中心光周波数付近ではなるべく透過率が小さいという要請から、好ましくは自然数は1または2とするのが良い。すなわち、光減衰器における透過率の変化周期は、同期AWGの光周波数チャネル間隔と同一か、または半分とするのが好ましい。
図1の(a)は、本発明の光波長合分波回路の構成図である。光波長合分波回路100は、第1のスラブ導波路101、アレイ導波路102、第2のスラブ導波路103、第2の入出力導波路104および第1の入出力導波路105を備える。第1の入出力導波路105と第1のスラブ導波路101との間には、光スプリッタ106、第1のアーム導波路107、第2のアーム導波路108、光モード合成カプラ109が順次接続され、干渉回路を構成する。第1のアーム導波路107の途中には本発明に特徴的な光減衰器110が配置され、光減衰器110の透過率は光周波数に対して周期的に変化する。
図1の(b)は、(a)における光モード合成カプラと第1のスラブ導波路との境界近傍であるB部を拡大して示した図である。光モード合成カプラ109によって、第1のスラブ導波路と接続する端面には、基底モード光および1次モード光フィールドの合成光フィールドが生じる。合成光フィールドのピーク位置は、接続端面に接するp軸上を、p=0を中心として正負両側に変位するのは既に述べたとおりである。
図2は、光モード合成カプラおよび第1のスラブ導波路が接続する端面で生じている各モードの光フィールド分布の例を示した図である。光モード合成カプラ109および第1のスラブ導波路101が接続する端面で生じている(a)基底モード光フィールド分布、(b)1次モード光フィールド分布の例を示した。横軸は、図1におけるp座標軸に対応し、光モード合成カプラ109の中心位置をp=0としている。
図3は、本発明の波長合分波回路における光減衰器の透過率変化の例を示した図である。横軸は、あるチャネルの光周波数をゼロとし、光周波数チャネル間隔を1とした規格化された光周波数を示した。縦軸は、透過率を真数(%)で示した。透過率変化として、0〜100%の範囲で変化するコサインカーブを例示的に示した。実線は、透過率変化の周期が光周波数チャネル間隔と同一の場合を示し、破線は、透過率変化の周期が光周波数チャネル間隔の半分である場合を示している。比較として、一点破線で、光減衰器を備えていない従来技術の同期AWGの場合を示しており、透過率は100%で一定である。
図4は、光減衰器により透過率変化が与えられたときの、2つのモード光の合成光フィールド分布の光周波数変化を示した図である。図3に示した各透過率変化が与えられた場合について、図2に示した2つのモード光の合成光フィールド分布の光周波数による変化を示している。ここで、光スプリッタ106における第1のアーム導波路107への分岐比は10%とした。図4の(a)は、光減衰器無しで透過率が100%一定である従来技術の同期AWGの場合を、(b)は光減衰器の透過率変化の周期が光周波数チャネル間隔と同一の場合を、(c)は光減衰器の透過率変化の周期が光周波数チャネル間隔の半分の場合をそれぞれ示した。それぞれについて、実線で合成光フィールドのピーク位置が中央にある場合(p=0)を、2種類の破線で合成光フィールドのピーク位置が中央から最も離れた最大変位位置にある場合の分布をそれぞれ示している。
図4の(a)からわかるように、従来技術による同期AWGの合成光フィールドにおいては、合成光フィールドのピーク位置が中央付近(p=0)にある場合に、フィールドプロファイルのピーク部が圧縮されており、基底モード光フィールド形状からの変形がみられる。これは、光モード合成カプラによって合成された1次モード光の影響によるものである。この合成光フィールド形状の変形に起因して、同期AWGの透過中心光周波数の近傍で損失が増大する傾向にある。したがって、従来技術の同期AWGを含む光波長合分波回路において平坦な透過特性を得るには、光モード合成カプラによって合成する1次モード光の強度比を、ある程度低く抑える必要がある。
一方、本発明による光減衰器を備えた光モード合成カプラによる合成光フィールドにおいては、図4の(b)、(c)おいて、合成光フィールドのピーク位置が中央付近(p=0)にある場合であっても、基底モード光フィールドの形状から逸脱した変形は生じない。これは、光減衰器110における透過率変化によって、1次モード光として結合すべき光波の強度が、p軸上の合成光フィールドが中央付近(p=0)にあるとき、ほぼゼロとなっているためである。この光減衰器110の光透過率の変調作用により、同期AWGの透過中心光周波数の近傍においても損失増加が抑制される。全体として、合成する1次モード光の強度比を高めながらも透過帯域の平坦性を得ることが可能であり、広い透過帯域幅と平坦性を両立することができる。以下、本発明のより具体的な実施例について、詳細に説明する。
本発明の第1の実施例に係る光波長合分波回路は、同期AWGにおける光減衰器の透過率を、光周波数チャネル間隔と同一の周期で変化させた場合に対応する。
図5は、本実施例の同期AWG型の光波長合分波回路の構成を示す平面図である。光波長合分波回路1100は、第1のスラブ導波路1101、アレイ導波路1102、第2のスラブ導波路1103、第2の入出力導波路1104および第1の入出力導波路1105を備えている。第1の入出力導波路1105と第1のスラブ導波路1101との間には、光スプリッタとして機能する方向性結合器1106、第1のアーム導波路1107、第2のアーム導波路1108および光モード合成カプラ1109が順次接続されている。第1のアーム導波路の途中には、光減衰器1110が配置されている。光減衰器1110の透過率は、光周波数に応じて周期的に変化する。
各構成要素について詳細を説明すれば、光波長合分波回路1100は、導波路の比屈折率差Δが1.5%、コア厚は4.5μmである。アレイ導波路1102、第2の入出力導波路1104、第1の入出力導波路1105、第1のアーム導波路1107、第2のアーム導波路1108のコア幅は、いずれも4.5μmである。また、第1のスラブ導波路1101、第2のスラブ導波路1103の長さは、いずれも7600μmである。
第2の入出力導波路1104は、第2のスラブ導波路1103に接続する部分において、15μm間隔で波長チャネル数の導波路が配置されている。その第2のスラブ導波路側の終端には、開口幅12μmの直線テーパ導波路が設けられている。また光波長合分波回路1100は、波長チャネル数が40、光周波数チャネル間隔が100GHz、中央のチャネル(21番目のチャネル)の透過光周波数が194.1THzに設計された。アレイ導波路1102の導波路本数は200本であり、隣接するアレイ導波路間の長さの差は33.9μmである。第2のアーム導波路1108に対する第1のアーム導波路1107の長さの差は、2020μmである。また、方向性結合器1106の第1のアーム導波路1107への分岐比は、10%に設定された。
図6は、本実施例の光波長合分波回路において、光スプリッタ1106から第1のスラブ導波路1101に至る部分を拡大して示した平面図である。以下、各構成要素のさらに具体的な構成について説明する。
光減衰器1110は、第3のアーム導波路1201、前段光カプラとして機能する方向性結合器1202および後段光カプラとして機能する方向性結合器1203から構成される。光モード合成カプラ1109は、導波路幅の非対称な方向性結合器によって構成される。導波路1109aおよび導波路1109bは、それぞれ第1アーム導波路1107および第2のアーム導波路1108に接続される。導波路1109aの導波路幅は2.5μm、導波路1109bの導波路幅は8μmであり、長さはいずれも500μmとしている。導波路1109aにおける基底モード光の実効屈折率と、導波路1109bにおける1次モード光の実効屈折率とはほぼ一致している。したがって、導波路1109aに入力した光はおおよそ100%導波路1109bの1次モードに結合し、光モード合成カプラとして動作する。導波路1109bは、さらにマルチモード導波路1204、1206に接続される。2つのマルチモード導波路1204、1206間には、テーパ導波路1205が配置される。第1のスラブ導波路1101に接続する導波路1206の幅は、16.5μmとした。
光減衰器1110においては、第1のアーム導波路1107の一部分と第3のアーム導波路1201との長さの差によりマッハツェンダ干渉回路を形成している。その長さの差は2020μmである。また、前段の方向性結合器1202の結合率は25%、後段の方向性結合器1203の結合率は25%とした。
図7は、本実施例の光波長合分波回路における光減衰器の透過率変化を示す図である。横軸は、規格化した光周波数であって、あるチャネルの透過中心光周波数をゼロとし、光周波数チャネル間隔を1としている。本実施例では、光減衰器1110の透過率は、25%から100%の範囲で、光周波数チャネル間隔と同一の周期で変化している。すなわち、光減衰器1110は、その透過率が光周波数によって変化し、同期AWGの透過中心光周波数付近では極小値25%をとる。そして、透過中心光周波数からある程度離れた光周波数では、透過率が比較的大きくなるように動作していることに注意されたい。
図8は、本実施例の光波長合分波回路における、中央のチャネル(21番目のチャネル)の透過スペクトル波形を示した図である。横軸は、光周波数(THz)を示し、縦軸は透過率をdBで表示した。
図9は、図8の透過スペクトル波形の先端部分を拡大して示した図である。横軸を2倍に、縦軸を10倍にそれぞれ拡大している。図8および図9からわかるように、本実施例の光波長合分波回路は、透過帯域の平坦さを維持しながら、従来技術に比べて帯域幅の拡大を実現している。本実施例において0.5dB透過帯域幅は62GHzであり、光周波数チャネル間隔(100GHz)の62%を実現している。従来技術では、0.5dB帯域幅は、最大でも光周波数チャネル間隔の45%程度が限界であったのと比べて、17%も拡大している。
本実施例では、図6に示したように、光モード合成カプラ1109として、導波路幅が非対称な方向性結合器を適用したが、光モード合成カプラ1109の実現方法はこの構成に限定されず、様々な方法を利用できる。
図10は、別構成による光モード合成カプラ近傍を拡大して示した構成図である。図10の構成は、図6の構成と同様に非対称な方向性結合器を含む。しかし、一方の導波路1109aが、さらに接続される出力導波路を経て溝1301によって終端されている点で、図6の構成と相違する。溝1301には光を吸収するような遮光材料が挿入されており、遮光材料と出力導波路の界面は導波路に垂直ではなく、垂直面から8度傾いている。この構成により、図6の構成と比較して、導波路1109aから導波路1109bに結合せずに僅かに残る光を遮断することができる。第1のスラブ導波路1101などに迷光が侵入することを抑制し、また再び出力導波路方向へ反射する光を抑制することもできるため、よりクロストークおよび反射特性に優れた光波長合分波回路を実現できる特徴を持つ。
図11は、さらに別の構成による光モード合成カプラ近傍を拡大して示した構成図である。本構成も、図6の構成と同様に非対称な方向性結合器を含む。しかし、導波路1109aはその幅が徐々に狭くなり、幅が0となって終端する構造になっている点で、図6の構成と相違する。導波路1109a、1109bの長さは、それぞれ1500μmとした。この構成により、図6の構成に比較して、導波路1109aから導波路1109bへの光波の結合率をさらに100%に近づけることができるため、より損失特性に優れた光波長合分波回路が実現可能である。
図12は、他の構成による光モード合成カプラ近傍を拡大して示した構成図である。本構成においては、光モード合成カプラ1109は2つのマルチモード干渉回路(MMI)から構成される。この構成については詳しくは、非特許文献1に記載されている。 本光モード合成カプラ1109は、第1のMMI1401、第2のMMI1402、中間導波路1403、1404、1405から構成される。第1のMMI1401は幅20μm、長さ754μmであり、第2のMMI1402は幅20μm、長さ377μmである。さらに、中間導波路1403は幅4.5μm、長さ50μmであり、中間導波路1404は幅4.5μm、長さ51.5μmであり、中間導波路1405は幅4.5μm、長さ53μmである。
一般に、MMIは方向性結合器と比較して、導波路幅の変化に対する分岐特性の変化が小さい。本構成により、図6の構成に比較して、導波路の幅に作製誤差が生じた場合でも、アーム導波路1407から入力した基底モード光がマルチモード導波路1205の一次モードに結合する結合率が影響されない。このため、作製トレランスがより緩和され生産性に優れた光波長合分波回路を実現可能することができる。
本発明の第2の実施例に係る光波長合分波回路は、同期AWGにおける光減衰器の透過率を、光周波数チャネル間隔の半分の周期で変化させた場合に対応する。
図13は、本実施例における、同期AWG型の光波長合分波回路の構成を示す平面図である。本実施例の光波長合分波回路2100は、第1のスラブ導波路2101、アレイ導波路2102、第2のスラブ導波路2103、第2の入出力導波路2104および第1の入出力導波路2105を備える。第1の入出力導波路2105と第1のスラブ導波路2101との間には、光スプリッタとして機能する方向性結合器2106、第1のアーム導波路2107、第2のアーム導波路2108、光モード合成カプラ2109が順次接続される。第1のアーム導波路2107の途中には、光減衰器2110が配置される。光減衰器2110の透過率は、光周波数に応じて、周期的に変化する。
各構成要素について詳細を説明すれば、光波長合分波回路2100は、導波路の比屈折率差Δが1.5%、コア厚4.5μmである。、アレイ導波路2102、第2の入出力導波路2104、第1の入出力導波路2105、第1のアーム導波路2107、第2のアーム導波路2108のコア幅は、それぞれ4.5μmである。第1のスラブ導波路2101、第2のスラブ導波路2103の長さは、それぞれ7600μmである。第2の入出力導波路2104は、第2のスラブ導波路2103に接続する部分において15μm間隔で波長チャネル数の導波路が配置されている。第2のスラブ導波路2103側の終端には、開口幅13μmの直線テーパ導波路が設けられている。
光波長合分波回路2100は、波長チャネル数40、光周波数チャネル間隔100GHz、中央のチャネル(21番目のチャネル)の透過光周波数194.1THzと設計された。アレイ導波路2102の導波路本数は200本であり、隣接するアレイ導波路の長さの差は33.9μmである。第2のアーム導波路2108に対する第1のアーム導波路2107の長さの差は、2020μmである。方向性結合器2106の第1のアーム導波路1107への分岐比は、10%に設定された。
図14は、本実施例の光波長合分波回路において、光スプリッタ2106から第1のスラブ導波路2101に至る部分を拡大して示した平面図である。以下、各構成要素のさらに具体的な構成について説明する。
光減衰器2110は、第3のアーム導波路2201、前段光カプラとして機能する方向性結合器2202および後段光カプラとして機能する方向性結合器2203から構成される。光モード合成カプラ2109は、導波路幅の非対称な方向性結合器で構成される。導波路2109aおよび導波路2109bは、それぞれ第1のアーム導波路2107および第2のアーム導波路2108に接続される。光モード合成カプラ2109において、導波路2109aは、幅が2.5μmから徐々に狭まって終端しており、導波路2109bは幅一定の8μmである。
方向性結合器2202、2203の長さは、それぞれ1500μmとした。導波路2109aに入力した光は、ほぼ100%導波路2109bの1次モードに結合し、光モード合成カプラとして動作する。導波路2109bは、マルチモード導波路2205、2207にさらに接続される。マルチモード導波路2205、2207の間には、テーパ導波路2206が配置される。第1のスラブ導波路2101に接続する導波路2207の幅は、13μmに設計された。
光減衰器2110においては、第1のアーム導波路2107の一部分と第3のアーム導波路2201との長さの差に基づいて、マッハツェンダ干渉回路を形成している。その長さの差は4040μmである。また、方向性結合器2202の結合率は25%、方向性結合器2203の結合率は25%にそれぞれ設計された。
図15は、本実施例の光波長合分波回路における光減衰器2110の透過率変化を示す図である。横軸は規格化した光周波数であって、あるチャネルの透過中心光周波数をゼロとし、光周波数チャネル間隔を1としている。本実施例において光減衰器2110の透過率は、25%から100%の範囲で、光周波数チャネル間隔の半分の周期で変化している。すなわち、光減衰器2110は、その透過率が光周波数によって変化し、同期AWGの透過中心光周波数付近では極小値25%をとる。そして、透過中心光周波数からある程度離れた光周波数では、透過率が比較的大きくなるように動作していることに注意されたい。
図16は、本実施例の光波長合分波回路2100における、中央のチャネル(21番目のチャネル)の透過スペクトル波形を示した図である。横軸は、光周波数(THz)を示し、縦軸は透過率(dB)でを示した。
図17は、図16の透過スペクトル波形の先端部分を拡大して示した図である。横軸を2倍に、縦軸を10倍にそれぞれ拡大している。図16および図17からわかるように、本実施例の光波長合分波回路2100は、透過帯域の平坦性を維持しながら、従来技術と比べて帯域幅の拡大を実現している。本実施例では、0.5dB透過帯域幅は54GHzであり、光周波数チャネル間隔(100GHz)の54%を実現している。従来技術では、0.5dB帯域幅は、光周波数チャネル間隔の45%程度が限界であったのと比べて、9%拡大している。
以上詳細に説明してきたように、本発明による光波長合分波回路では、透過帯域の平坦性を維持しながらも、従来技術の同期AWGと比較して帯域幅を大幅に拡大することができる。
上述の各実施形態では、導波路の比屈折率差、コア幅、コア厚を特定の値に限定したが、本発明はこれらの値に限定されない。各実施形態では、同期AWGの設計パラメーターを特定の値に限定したが、同様にこれらのパラメーターに限定されない。さらに、上述の各実施形態では、光減衰器の透過率の変化範囲を特定の値に限定したが、本発明は、これらの値に限定されない。
上述の実施形態では、前段カプラおよび後段カプラの実現手段を方向性結合器として説明したが、本発明は、この実現手段に限定されず、所定の結合率を達成できる限りどのようなカプラも適用できる。例えば、MMIなども適用可能である。
上述の実施形態では、光スプリッタの実現手段を方向性結合器として説明したが、本発明は、この実現手段に限定されず、所定の分岐比を達成できる限りどのようなスプリッタも適用できる。例えば、Y分岐やMMIなども適用可能である。
また、上述の実施形態では、光モード合成カプラと第1のスラブ導波路との間に、マルチモード導波路およびテーパ導波路を設置したが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、光モード合成カプラを第1のスラブ導波路に接続するなどとしても有効である。
以上詳細に説明したように、本発明の光波長合分波回路は、従来技術の同期AWGにおいて、干渉回路内に光減衰器を設け、その透過率を光周波数に応じて変調することによって、1次モード光の強度比を変調する。透過中心波長における損失を抑えて、従来技術の透過帯域の帯域幅の制限を解決する。透過帯域の平坦性および広い帯域幅を両立することができる。1つの信号光が多くの地点を通過するような通信システムにおいても、十分に適用することができる光波長合分波回路が実現される。
本発明は、光通信システムに利用できる。例えば、アレイ導波路回折格子を基本構成とした光波長合分波回路に利用できる。
100、1100、2100、3100 光波長合分波回路
101、1101、2101、3101 第1のスラブ導波路
102、1102、2102、3102 アレイ導波路
103、1103、2103、3103 第2のスラブ導波路
104、1104、2104、3104 第2の入出力導波路
105、1105、2105、3105 第1の入出力導波路
106、1106、2106、3106 光スプリッタ
107、1107、2107、3107 第1のアーム導波路
108、1108、2108、3108 第2のアーム導波路
109、1109、2109、3109 光モード合成カプラ
110、1110、2110 光減衰器
1108a、1109b、2109a、2109b、3109a、3109b 導波路
1201、2201 第3のアーム導波路
1202、1202、2202、2202 方向性結合器
1204、1206、2205、2207、3201、3203 マルチモード導波路
1205、2206、3202 テーパ導波路
1301 溝
1401、1402 MMI
1403、1404、1405 中間導波路

Claims (6)

  1. アレイ導波路と、前記アレイ導波路の両端に接続された第1のスラブ導波路および第2のスラブ導波路とを含むアレイ導波路回折格子と、干渉回路を介して前記第1のスラブ導波路に光学的に接続された第1の入出力導波路と、前記第2のスラブ導波路に接続された第2の入出力導波路とを備えた光波長合分波回路において、
    前記干渉回路は、
    第1のアーム導波路と、
    前記第1のアーム導波路に並置され、長さの異なる第2のアーム導波路と、
    前記第1のアーム導波路および前記第2のアーム導波路の各一端と前記第1のスラブ導波路の端部との間に接続された光モード合成カプラであって、前記光モード合成カプラは、前記第1のアーム導波路から入力される基底モード光を1次モード光に結合させ、前記第1のスラブ導波路との接続面において、ピーク位置が周期的に変化する光フィールド分布を形成することと、
    前記第1アーム導波路および前記第2のアーム導波路の各他端に接続された光スプリッタとを含み、
    前記干渉回路の光周波数周期が、前記アレイ導波路回折格子の光周波数チャネル間隔に一致しており、
    前記第1のアーム導波路の途中に配置され、透過率が前記干渉回路の光周波数周期と同一または半分の周波数周期で変化し、前記アレイ導波路回折格子における各チャネルの透過中心光周波数の近傍で前記透過率が極小値をとる光減衰器をさらに含むことを特徴とする光波長合分波回路。
  2. 前記光減衰器は、所定の光路長差を有する第3のアーム導波路および第4のアーム導波路と、前記2つのアーム導波路の両端に接続する前段光カプラおよび後段光カプラとから構成されることを特徴とする請求項1に記載の光波長合分波回路。
  3. 前記光モード合成カプラは、幅の異なる2本の導波路から構成された方向性結合器であることを特徴とする請求項1または2に記載の光波長合分波回路。
  4. 前記方向性結合器の前記2本の導波路の内で、幅が狭い導波路は、前記第1のアーム導波路側からその幅を徐々に減少させ、特定の幅まで狭まった位置で終端することを特徴とする請求項3に記載の光波長合分波回路。
  5. 前記方向性結合器の前記2本の導波路に内で、幅が狭い導波路は、光を減衰させる遮光材料が挿入された溝によって、所定の位置で終端されることを特徴とする請求項3に記載の光波長合分波回路。
  6. 前記光モード合成カプラは、光の進行方向に縦列に連結された2つのマルチモード干渉回路から構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の光波長合分波回路。
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