JP2010159072A - パウチ容器及びパウチホルダー - Google Patents

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JP2010159072A JP2009002781A JP2009002781A JP2010159072A JP 2010159072 A JP2010159072 A JP 2010159072A JP 2009002781 A JP2009002781 A JP 2009002781A JP 2009002781 A JP2009002781 A JP 2009002781A JP 2010159072 A JP2010159072 A JP 2010159072A
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孝之 相川
Kenji Yoshihiro
憲司 吉弘
Kazumi Ozawa
和美 小沢
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Abstract

【課題】可撓性のあるパウチをそのまま内容液の注出容器として使用することができ、パウチとしてスパウトを設ける必要がなく、したがって環境対応性、廃棄物削減性に優れたパウチを使用することができ、注出時のパウチの取扱いが容易で、パウチの流路の閉塞がなく、内容液の注出流れが円滑であり、かつ、パウチのノズル部のサイドシール部の付け根からのリークを防ぐことができるパウチ容器及びパウチホルダーを提供する。
【解決手段】内容液を収容可能な胴部31を可撓性のフィルム材で構成したパウチ容器1であって、前記フィルム材をサイドシールしたサイドシール部5、6を有し、前記胴部31から突出した内容液注出用の注出ノズル部12を有し、パウチホルダ2ーに係止される係止手段が前記注出ノズル部12の両側のサイドシール部17、18に形成されている。
【選択図】図2

Description

この発明は液体内容物を充填するパウチ容器及びそれを保持するパウチホルダーに関するものである。
従来、洗剤などの液体内容物は金属缶、ガラスびん、プラスチックのボトル等の容器に詰められて製造され、販売され、かつ使用されて来たが、近年そのような容器の再利用を図るために液体内容物(以下「内容液」と称する)の詰め替え利用が行なわれて来ている。
この詰め替え用の内容液を充填する容器としては、環境対応、廃棄物削減に優れたパウチ容器の利用が広まっている。
パウチ容器は可撓性のあるフィルム材を重ねて、サイドシールし、重ねたフィルム材の間に内容液充填用の空間を形成したもので、内容液を注出する時の注出口としてはスパウトを設けたものと、フィルム材を切って注出口を形成するものとがある。
しかしながら詰め替え用大口径スパウト付きパウチは、持ち手位置が定まらない上、胴部の剛性が低く、しっかりと持てないために、注出操作が不安定になっている。またパウチに付けられた大口径スパウトは、プラスチックの使用量が多い上、パウチ破棄毎に捨てる廃棄物となっている。
さらに詰め替え用の手間を軽減するためにパウチ容器をホルダーで保持して直接使用することも提案されている。
このようなパウチ容器をホルダーに保持させるものとしては次のようなものがある。
特開2002−012236号 特開2002−274564号 特開2000−142730号 特開2001−063737号 特開平07−315395号 特開2007−276811号
特許文献1及び2はスパウト付きのパウチを硬質のスタンドや外容器で保持するものであって、スパウトが資源の問題や廃棄物の点で課題があることは前述の通りである。
特許文献3はパウチを隅部で切って注出する形式の技術であって、パウチを硬質の周囲壁の中に立てて収容し、周囲壁を傾けて内容液を注出するもので、パウチの固定手段としては周囲壁に縦のスリットを形成して、そのスリットにパウチのサイド部を挟み込んで固定するのであるが、スリットにパウチのサイド部を挟み込む操作をするのが容易ではないし、またパウチの固定が充分ではないので、注出時にパウチを傾むけたときに、パウチの固定がはずれて、内容液がこぼれる恐れがある。
特許文献4はパウチ上部を開口させて注出する形式の技術であって、パウチを硬質のフレームに取付けて立たせて保持し、フレームを傾むけて内容液を注出するようになっているが、パウチをフレームに固定するのにねじを使用するなど、パウチを固定する操作が必ずしも容易ではない。
特許文献5及び6はパウチのノズル部にアダプターを挿入して、ノズル部の開口状態を保ったものであるが、パウチのサイドシール部の付け根からのリークを防ぐのが困難である。
このようなことから、可撓性のあるパウチをそのまま内容液の注出容器として使用することができ、パウチとしてスパウトを設ける必要がなく、したがって環境対応性、廃棄物削減性に優れたパウチを使用することができ、注出時のパウチの取扱いが容易で、パウチの流路の閉塞がなく、内容液の注出流れが円滑であり、かつ、パウチのノズル部のサイドシール部の付け根からのリークを防ぐことができるパウチ容器及びパウチホルダーを提供することを目的とするものである。
この目的に対応してこの発明のパウチ容器は、内容液を収容可能な胴部を可撓性のフィルム材で構成したパウチ容器であって、前記フィルム材をサイドシールしたサイドシール部を有し、前記胴部から突出した内容液注出用の注出ノズル部を有し、パウチホルダーに係止される係止手段が前記注出ノズル部の両側のサイドシール部に形成されていることを特徴としている。
またこの発明のパウチホルダーは、パウチ容器の注出ノズル部を囲んで収容可能なノズル保持部と、前記パウチ容器の注出ノズル部と連通して前記パウチ容器の注出ノズル部からの注出流れを案内するアダプターを有し、前記ノズル保持部に前記パウチ容器の注出ノズル部を解除可能に係止する係止部とを有することを特徴としている。
請求項1に記載されたパウチ容器では、可撓性フィルムをヒートシールして注出ノズル部を形成するので、スパウトを必要としないパウチ容器が得られ、省資源の社会的要請に適い、環境対応、廃棄物削除に優れたパウチ容器を得ることができ、パウチホルダーに注出ノズル部をセットする際の位置決めが良好で、注出ノズル部の流路が潰れにくく、アダプターを挿入する際の荷重にも耐えることができ、良好な注出性を得ることができる。
請求項2に記載されたパウチ容器では、注出ノズル部のサイドシール部に係合穴が形成されているので、これにピンを通すなどすることによって注出ノズル部のパウチホルダーへの位置決めを確実にすることができるとともに、横長に形成することによってサイドシール部の横方向への摺動が許容され、サイドシール部を横に押してサイドシール部の内側基端部をアダプターに押しつけて、液もれを防ぐことが容易である。
請求項3に記載されたパウチ容器では注出ノズル部のノズル孔が上方に行くほど末広がり状に広がっているので、パウチホルダー内にセットした時にアダプターの挿入を確実にし、挿入圧力を高めて液もれを防ぐことができる。
請求項4に記載されたパウチ容器では注出ノズル部が上方を向いているので、パウチ容器の折れ曲がりなどによる流路の閉塞が起こりにくい。
請求項5に記載されたパウチ容器で注出ノズル部の上端部が切離し可能な開封用タブで閉じられているので、未使用の状態においてパウチ容器の密封性を確保することができるとともに、パウチ容器をパウチホルダーにセットした後の、注出の準備操作が容易である。
請求項6に記載されたパウチホルダーではノズル保持部でパウチ容器の注出ノズル部を位置決め、支持し、アダプターで内容液の注出流れを案内するので、パウチ容器を安定した取扱いと注出をすることができるパウチホルダーを得ることができる。
請求項7で記載されたパウチホルダーでは、ノズル保持部を分割可能な構造としたのでパウチ容器の注出ノズル部の出し入れで保持が容易であり、挟持された状態でサイドシール部が横方向に摺動できるので、アダプター挿入時の荷重に耐えるとともにアダプターと 注出ノズル部の密着性を高めることができる。
請求項8で記載されたパウチホルダーでは、装着部外筒によりノズル保持部の保持片を案内にしつつ装着部内筒をパウチ容器の注出ノズル部に差し込むため、アダプターの装着操作が容易である。
請求項9で記載されたパウチホルダーでは、アダプターの装着部内筒が先細状になっているので、パウチ容器の注出ノズル部に差し込むのが容易であり、注出ノズル部との密着圧力を高めることができる。
請求項10で記載されたパウチホルダーでは、ノズル保持部の挟持面がパウチ容器の注出ノズル部のサイドシール部を挟んだときに、サイドシール部の外縁が挟持面からはみ出る形状、寸法としたので、そのはみ出たサイドシール部をアダプターの装着部外筒で内側に押してサイドシール部の内側基端部がアダプターの装着部内筒に密接するのを助長させ、内容液のもれをより確実に防ぐことができる。
請求項11で記載されたパウチホルダーでは挟持面に突出する係止用ピンがあるので、これをパウチ容器のサイドシール部の係止穴に差し込むことができ、パウチ容器の注出ノズル部の保持が確実になる。
請求項12で記載されたパウチホルダーでは、パウチ容器がパウチホルダーにセットされた状態において、パウチ容器の注出ノズル部の開封用タブがパウチホルダーのノズル保持部の上端よりも上方に出ているので、パウチホルダーにセットした後に開封することができ、セット操作中の液こぼれなどを防止できる。またノズル保持部の上端面をタブ切り離しの案内とすることができ、開封操作が容易である。
請求項13で記載されたパウチホルダーでは、パウチ容器を胴部殻壁で保護するのでパウチ容器をあたかも剛体製の容器として扱うことができ、さらに胴部殻壁が本体殻壁と扉殻壁とからなっていて、パウチ容器を出し入れする開口を扉殻壁が開閉するのでパウチ容器のセットが容易である。
請求項14で記載されたパウチホルダーでは、アダプターをノズル保持部に連結するのでパウチ容器の交換の際にもアダプターの取り扱いに煩わされることがなく、注出ノズル部への挿入が容易に行える。
請求項15で記載されたパウチホルダーでは注出案内部を回転させて内容液が流通する通路を開閉することができるので、内容液の流通、断続の調整が容易である。
請求項16で記載されたパウチホルダーでは、アダプターをパウチ容器の注出ノズル部に差し込んだ状態の姿勢をロックすることができるので、内容液を注出する時のパウチホルダーの取扱いが安定し、また不時の内容液のこぼれを避けることができる。
パウチ容器を示す図で(a)は正面図、(b)は側面図 扉殻壁を開いた状態のパウチホルダーの説明図 パウチホルダーの正面図 パウチホルダーの右側面図 パウチホルダーの左側面図 パウチホルダーの平面図 パウチホルダーの底面図 パウチホルダーのノズル保持部にパウチ容器の注出ノズル部をセットした状態を示す斜視説明図 内容液が注出可能な状態のパウチホルダーの斜視図 内容液の注出をしない状態のパウチホルダー斜視図
以下この発明の詳細を一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図1において1はパウチ容器である。図2において2はパウチホルダーであって、パウチ容器1を保持するためのものである。
パウチ容器1はパウチホルダー2の胴部31の出入口41から胴部31のパウチ収容用空間43内に挿入されてパウチホルダー2内に収納されて保持される。この保持のためには特にパウチ容器1の注出ノズル部12の位置決めが重要で、パウチ容器1の注出ノズル部12はパウチホルダー2のノズル保持部32内に挿入されて保持される。
そこでまずパウチ容器1について説明する。
パウチ容器1は図1に示すように、可撓性のフィルム材からなる正面片3、背面片4を重ね両側部にサイドシール部5、6が形成されるようにヒートシール等によってサイドシール部を形成し、正面片3、背面片4の間に内容液充填用の空間7をもつパウチ胴部9を形成して、そこに内容液を充填する構造をなしている。
パウチ容器1の底部は正面片3、背面片4の下端を直接にシールしてボトムシール部8を形成して閉じ、または底面片11を差し込んでボトムシール部8を形成して閉じる。
パウチ容器1の上部には注出ノズル部12と充填口13とが設けられ、注出ノズル部12の上端はトップシール部14が形成されて閉じられている。トップシール部14の直下で開封後の注出ノズル部12の上端となる部分に易開封線16が設けられている。
注出ノズル部12の易開封線16よりも上の部分は易開封線16を切るときに摘むタブ88として機能する。
注出ノズル部12は両側部がサイドシール部17、18に閉じられてパウチ胴部9から上方に突出して形成され、内部にノズル孔21を有する。ノズル孔21はノズル上端15からノズル下端22に達するが、ノズル下端22でパウチ胴部9の空間7に連通している。
サイドシール部17、18にはそれぞれ横長の係止穴25が形成される。
ノズル孔21の径はノズル上端15からノズル下端22まで同じでもよいが、図1(a)に示すように、ノズル下端22からノズル上端15に行くにしたがって末広がり状に径が大きくなるように構成すると、後述するパウチホルダー2の装着部内筒67の差し込みが円滑になるとともに、接触面積が増してシール性がよくなる。充填口13の上端は空間7に内容液が充填された後にシールされてトップシール部23が形成される。
また左サイドシール部5には後述するアダプターの係止部との干渉を逃げるシール後退部24が形成される。
次にパウチホルダーについて説明する。
パウチホルダー2は図2に示すように、ノズル保持部32と、ノズル保持部32と一体に形成された胴部31と、アダプター33と、アダプター33の係止部材34とを有する。
胴部31は胴部殻壁35とその上に設けられている掛け止め機構44とを有している。
胴部殻壁35は本体殻壁36と扉殻壁37とからなっている。
本体殻壁36は胴部殻壁35の大部分を構成する筒状の殻壁で、下端は底殻壁38で閉じている。筒状の本体殻壁36はこの実施形態ではパウチ容器1の形状に対応して八角筒状をなしている。また本体殻壁36の上端近傍の一方の側面にはパウチ容器1を出し入れする出入口41が開口している。
出入口41の近傍には扉殻壁37がヒンジ42を介して連結し、扉殻壁37はヒンジ42で回動して出入口41を開閉する。
本体殻壁36と扉殻壁37は共働して胴部殻壁35を構成し、胴部殻壁35の内部にパウチ収容用空間43が形成される。
本体殻壁36と扉殻壁37との連結構造は前述のヒンジ42による他、スライド機構やその他の任意の連結機構を採ることができる。
本体殻壁36と扉殻壁37とは掛け止め機構44によって掛け止めされる。掛け止め機構44は互いに掛け止まり、またその解除が可能な掛け止め片45、46からなっていて、掛け止め片45が本体殻壁36の上端に設けられ、掛け止め片46が扉殻壁37の上端に設けられ、扉殻壁37が本体殻壁36の出入口を閉じた状態で掛け止め片45と掛け止め片46が係合して本体殻壁36と扉殻壁37が掛け止めされている。
ノズル保持部32は、円筒状をなし胴部31の胴部殻壁35から上方に突出して形成されているノズル保持部材48を有する。
ノズル保持部材48の内面はパウチ容器1の注出ノズル部12を囲んで収容可能なノズル保持面47を有する。
ノズル保持部材48はノズル保持面47の中心線を含む断面で分割したノズル保持部材片51、52が合わさって協働して構成する。
それぞれのノズル保持部材片51、52は内面に協働して1個のノズル保持面47を構成する半割ノズル保持面53、54を有しており、またノズル保持部材片51、52がノズル保持部材48を構成するときに合わさる端面は後に述べるパウチ容器1の注出ノズル部12のサイドシール部17、18を挟む挟持面55,56を構成する。
ノズル保持部材片51は胴部31の本体殻壁36の上端から突出し、ノズル保持部材片52は扉殻壁37の上端から突出して形成されている。
挟持面55、56の一方または両方から係止用ピン57が突出している。この係止用ピン57は後述するようにパウチ容器1の注出ノズル部12のサイドシール部17、18を挟持面55、56が挟むときにサイドシール部17、18に形成されている係止穴25に挿通されて注出ノズル部12を位置決めする。
また挟持面55、56はパウチ容器1の注出ノズル部12のサイドシール部17、18を挟持するときに、サイドシール部17、18外縁の少なくとも一部分が挟持面55、56から外側にはみ出る状態で挟持し、サイドシール部17,18が内側へ向けて押圧される動きを許容するような寸法または形状に構成されている。
またこのノズル保持部材48はパウチ容器1の注出ノズル部12の上端のタブ88がノズル保持部材48の上端から露出するように注出ノズル部12を保持する寸法または形状になっている。
ノズル保持部材48には装着部61が係合可能であり、装着部61はノズル保持部32または胴部31の上端近傍を介してノズル保持部32に回動可能に取り付けられている。
図3から図6に示すように、アダプター33は装着部61とアダプター通液部62と注出案内部63とを備え、リンク機構64によって回動可能に胴部殻壁35の上端部(この実施形態では掛け止め機構44近傍)に枢支されている。
装着部61は同心状に配置された装着部内筒67(図2)と装着部外筒68とを有し、装着部外筒68の上端は天板71によって装着部内筒67との間で閉じられている。
装着部外筒68はノズル保持部材48の外側に円滑に嵌合する内径をなし、かつリンク機構64のリンク72に回動可能に連結している。
装着部内筒67は先端に向ってノズル保持面47の内側に円滑に入り得る外径で次第に先細状となる形状をなしかつ軸方向に貫通する通液孔74を有する胴部73を有していて、装着部外筒68の回動によってノズル保持部材48のノズル保持面47の内側に出入する姿勢をとることができる。
胴部73の上部をなすアダプター通液部62の前方の側面には通液孔74に通じる通液口69(図4)が貫通して形成されていて胴部73の内外が連通している。
アダプター通液部62には注出案内部63が回転摺動可能に嵌合している。
注出案内部63は弁筒81と注出案内筒82とからなっていて、弁筒81は筒状をなしてアダプター通液部62に対して液密に摺動回動可能に嵌合している。
弁筒81には注出案内筒82の基部に液案内孔83が貫通形成されていて、この弁筒81は液案内孔83がアダプター通液部62の通液口69と一致して開口する位置と通液口69を閉じる位置との間に回動することができる。
弁筒81の外面には注出案内筒82が側方に突出している。これはパウチ容器1の内容液を外部に注出するときの注ぎ口となる部分であるが、弁筒81が回動して液案内孔83が通液口69と一致するときにパウチ容器1内の内容液は注出案内筒82から注出されることができる。
アダプター33は係止部材34によってノズル保持部32または胴部31を介してノズル保持部32に係止されて姿勢を保持される。係止部材34はアーム85と係止ロッド86とからなっていて、アーム85の一端がアダプター33に枢着し、他端には係止ロッド86が枢着していて係止ロッド86が胴部31の係止溝87(図2)に嵌入することによって、アダプター33の係止が実現する。本実施形態では、アーム85に枢着された係止ロッド86の他端はアダプター33のリンク機構64(リンク72)に枢着され、係止ロッド86のぐらつきを防止している。
次にこのように構成したパウチ容器1とパウチホルダー2の作用について説明する。
パウチホルダー2の胴部31の扉殻壁37を開く。扉殻壁37を開くと、これと一体になっている掛け止め機構44の掛け止め片46及びノズル保持部材48のノズル保持部材片52も開く。扉殻壁37を開くと出入口41が開くのでここからパウチ容器1を胴部31に入れ、それからパウチ容器1の注出ノズル部12のサイドシール部17、18をノズル保持部材片51の挟持面55に当接させ、かつ係止穴25に係止用ピン57を通す。
この状態で扉殻壁37を閉じて掛け止め機構44で掛け止めると胴部31が閉じてパウチ容器1が収容され、さらにパウチ容器1のサイドシール部17、18が挟持面55と挟持面56の間に挟み込まれる。この状態においてはパウチ容器1の注出ノズル部12の易開封線16は図8に示すように、ノズル保持部材48の高さhだけ上にわずかに出ており、また、サイドシール部17、18の外縁は幅wだけ挟持面55、56の合せ目から側方にわずかに出ている。
この状態でパウチ容器1の注出ノズル部12の先端を閉じているタブ88を易開封線16から切って注出ノズル部12を開口させる。ノズル保持部材48の上端面を切り離しの案内とできるので開封が容易である。
次にアダプター33の装着部61をノズル保持部材48にかぶせる。これによって装着部61の装着部内筒67はノズル保持部材48に保持されている注出ノズル部12内に先端から挿入されて注出ノズル部12の内面に接する。互いに向かい合うようにテーパー状となっているので強い圧力で密着される。また装着部外筒68がノズル保持部材48の外側に嵌合するとノズル保持部材48の挟持面55、56の合わせ目から外側にはみ出しているサイドシール部17、18が内側に押されて移動しサイドシール部17、18の基端部内面が装着部内筒67の外面に圧接してより完全な液密状態を現出する。次に係止部材34でアダプター33を固定する。
最後に注出案内筒82を回転させて内容液の流路を開き、パウチホルダー2を傾ければ、内容液が注出される。
この発明は上記の実施形態に限定されず、様々な形態を取ることができる。すなわち、パウチ容器の注出ノズル部のサイドシール部に設ける係止手段は、上記実施形態では横長の係止穴で示したが、C字状の切れ目などでもよい。また係止位置が注出ノズル部の基端部近傍であれば、真円状の係止穴としてもよいし、サイドシール部に拡張部や滑り止め加工などを設けてパウチホルダーで強固に把持するようにしてもよい。基端部近傍でサイドシール部が拘束されても、先端寄りの部分は内側へ押圧可能にできる。
なお、注出ノズル部のサイドシール部に係止手段を設ける主な目的は、パウチホルダーにセットする際の注出ノズル部の位置決めを良好にすることと、アダプターを挿入する際の荷重に耐えうるようにすることであり、必ずしも内容液を充填したパウチ容器の重量を支えなくてもよい。パウチ容器自体の保持は胴部殻壁によってもよいし、パウチ容器胴部のサイドシール部や充填口側のトップシール部を挟持ないし係止穴などで支えてもよい。
注出ノズル部の突出方向は上向きが流路の閉塞を避ける上で好適だが、その他に斜めや横向きでもよい。
胴部殻壁はパウチ容器全体を覆わなくてもよい。胴部殻壁を有しないパウチホルダーとして、ノズル保持部にスタンド、ハンドル、吊り具などが組み合わされたもので構成してもよい。
胴部殻壁を構成する本体殻壁と扉殻壁の形態は、上述した本体殻壁の側面上方を扉殻壁が閉じるものに留まらず、本体殻壁と扉殻壁の大きさがほぼ等しい左右分割や、上下あるいは前後分割でもよいし、扉殻壁がノズル保持部の2つの挟持片の双方をなすように2パーツ構成とするなど、適宜の構造を採用することができる。
アダプターとノズル保持部を連結する場合、上述の回転可能な形態の他、アダプターの挿入方向へのスライド、回転と前後スライドの組み合わせでもよい。スライド動作を本体殻壁と扉殻壁の係止め機構と兼用することもできる。
アダプターは注出案内部を用いずに直接注出口を設けてもよく、この場合は別体のキャップで閉じるようにするとよい。またポンプ(手動、電動を問わない)を装着すれば、注出の際にパウチホルダーを持ち上げて傾ける必要がなく、大型のパウチ容器も容易に利用できる。
アダプターの係止機構も胴部殻壁に係止するものに限らず、ノズル保持部にネジ、バヨネット、ラチェットなどでロックする、かんぬきなどのパーツで抜け止めとするなど、何でもよい。
このように、この発明によれば可撓性のあるパウチをそのまま内容液の注出容器として使用することができ、パウチとしてスパウトを設ける必要がなく、したがって環境対応性、廃棄物削減性に優れたパウチを使用することができ、注出時のパウチの取扱いが容易で、パウチの流路の閉塞がなく、内容液の注出流れが円滑であり、かつ、パウチのノズル部のサイドシール部の付け根からのリークを防ぐことができるパウチ容器及びパウチホルダーを得ることができる。
1 パウチ容器
2 パウチホルダー
3 正面片
4 背面片
5 サイドシール部
6 サイドシール部
7 内容液充填用の空間
8 ボトムシール部
9 パウチ胴部
11 底面片
12 注出ノズル部
13 充填口
14 トップシール部
15 ノズル上端
16 易開封線
17 サイドシール部
18 サイドシール部
21 ノズル孔
22 ノズル下端
23 トップシール部
24 シール後退部
25 係止穴
31 胴部
32 ノズル保持部
33 アダプター
34 係止部材
35 胴部殻壁
36 本体殻壁
37 扉殻壁
38 底殻壁
41 出入口
42 ヒンジ
43 パウチ収容用空間
44 掛け止め機構
45 掛け止め片
46 掛け止め片
47 ノズル保持面
48 ノズル保持部材
51 ノズル保持部材片
52 ノズル保持部材片
53 半割りノズル保持面
54 半割りノズル保持面
55 挟持面
56 挟持面
57 係止用ピン
61 装着部
62 アダプター通液部
63 注出案内部
64 リンク機構
67 装着部内筒
68 装着部外筒
69 通液口
71 天板
72 リンク
73 胴部
74 通液孔(内筒)
81 弁筒
82 注出案内筒
83 液案内孔
86 係止ロッド
87 係止溝
88 タブ

Claims (16)

  1. 内容液を収容可能な胴部を可撓性のフィルム材で構成したパウチ容器であって、前記フィルム材をサイドシールしたサイドシール部を有し、前記胴部から突出した内容液注出用の注出ノズル部を有し、パウチホルダーに係止される係止手段が前記注出ノズル部の両側のサイドシール部に形成されていることを特徴とするパウチ容器。
  2. 前記係止手段は横長の縁部の輪郭形状をなす係止穴で形成されていることを特徴とする請求項1に記載のパウチ容器。
  3. 前記注出ノズル部は前記胴部側の基端部から先端部に行くほど末広がり状に広がっていることを特徴とする請求項1または2に記載のパウチ容器。
  4. 前記注出ノズル部はパウチ容器の上方に向けて形成されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のパウチ容器。
  5. 前記注出ノズル部の上端部は切り離し可能なタブで閉じられていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のパウチ容器。
  6. パウチ容器の注出ノズル部を囲んで収容可能なノズル保持部と、前記パウチ容器の注出ノズル部と連通して前記パウチ容器の注出ノズル部からの注出流れを案内するアダプターを有し、前記ノズル保持部に前記パウチ容器の注出ノズル部を解除可能に係止する係止部とを有することを特徴とするパウチホルダー。
  7. 前記ノズル保持部は前記パウチ容器の注出ノズル部のサイドシール部を協働して挟持可能な挟持面を持つ2つの保持片を有し、前記挟持面の間で前記パウチ容器の注出ノズル部のサイドシール部の少なくとも一部が摺動可能に挟持されることを特徴とする請求項6に記載のパウチホルダー。
  8. 前記アダプターは、同心状に位置する装着部内筒と装着部外筒を有する装着部とを有し、前記装着部内筒は軸方向に貫通する通液孔を有していて、前記装着部外筒は前記ノズル保持部の2つの保持片の外側に嵌合し、前記装着部内筒は前記ノズル保持部に保持された前記パウチ容器の注出ノズル部に挿入可能に構成されていることを特徴とする請求項7に記載のパウチホルダー。
  9. 前記装着部内筒は先端に向かって次第に先細状となる形状をなすことを特徴とする請求項8に記載のパウチホルダー。
  10. 前記両保持片は前記パウチ容器の注出ノズル部のサイドシール部の少なくとも一部分が前記両保持片の挟持面の外方に出る状態で挟持するように構成され、前記装着部外筒は、前記パウチ容器の注出ノズル部のサイドシール部を内方へ押圧するように構成されていることを特徴とする請求項8または9に記載のパウチホルダー。
  11. 前記パウチ容器の前記注出ノズル部のサイドシール部に形成された係止穴に挿通する係止用ピンを前記両保持片のうちの少なくとも一方の保持片の挟持面から突出させて備えることを特徴とする請求項7から10のいずれかに記載のパウチホルダー。
  12. 前記係止部は前記パウチ容器の注出ノズル部の上端を閉じる切り離し可能なタブが前記ノズル保持部の上端に露出する位置に前記パウチ容器の注出ノズル部を係止するように構成されていることを特徴とする請求項6から11のいずれかに記載されているパウチホルダー。
  13. 前記ノズル保持部は前記パウチ容器を立てた状態で収容可能なパウチ収容用空間を囲む胴部殻壁を有し、前記胴部殻壁は前記パウチ容器を前記パウチ収容空間に出し入れ可能な開口を形成してある本体殻壁と前記本体殻壁に係合して前記開口を開閉可能な扉殻壁とを有することを特徴とする請求項6から12のいずれかに記載のパウチホルダー。
  14. 前記アダプターは前記ノズル保持部に変位可能に連結されていることを特徴とする請求項6から13のいずれかに記載のパウチホルダー。
  15. 前記アダプターは、前記アダプター上方に突出し側面の所定位置に通液口を有するアダプター通液部と、前記アダプター通液部を覆って側方に突出する注出案内部とを有し、前記注出案内部は前記アダプター通液部に対して回動変位して前記注出案内部の基部の液案内孔が前記アダプター通液部の前記通液口と連通する姿勢とその連通を遮断する姿勢とをとることが可能に構成されていることを特徴とする請求項6から14のいずれかに記載のパウチホルダー。
  16. 前記アダプターを前記ノズル保持部に鎖錠する解除可能な係止機構を有することを特徴とする請求項6から15のいずれかに記載のパウチホルダー。
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