JP2010155279A - パイプ加工冶具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来のホローピースを傾斜ロール式圧延機で延伸圧延する際に使用される圧延ロールにおいて、そのロール表面にローレット加工で凹凸を形成した圧延ロールがある。この発明は、被圧延材と圧延ロール(傾斜ロール)との噛込み不良防止を図ること等を意図する。しかし、この凹凸に関し、詳細な構造が開示されていなく、内容の解釈に疑問が残ると考えられる。

【解決手段】 本発明は、パイプ加工冶具の芯金片の一面に、微細な楕円形状でなる凸部を膨出形成するとともに、楕円形状の凸部の長径が、芯金の進行方向に向かって、配置される構造とし、かつ楕円形状の凸部が、芯金の進行方向に向かって、縦列されているパイプ加工冶具の芯金片の構造であり、加工の品質向上と、冶具の耐久性を確保する。

【選択図】 図1

Description

本発明は、管材を拡開、縮径するパンチ、又は曲げるマンドレルの芯金片等のパイプ加工冶具に関する。
従来、この種の冶具は、拡開、縮径するパンチ(パンチとする)、又は曲げるマンドレルの芯金片(芯金片とする)のスムーズな移動(引抜き、又は圧入)を図りつつ、加工滓の誘導と、管材の皺・傷・変形発生防止、及び/又は加工油の持続性等を確保するために、このパンチ、芯金片(原則として、冶具とする)の表面及び/又は圧設部に、加工した発明、考案がある。その一例を説明すると、
文献(1)は、実開昭61−27515号の「アルミパイプ用マンドレル装置」で、マンドレル、又は芯金片の正面に、セラミック粒子層を形成した構造であり、アルミ付着の軽減化を図ること、加工油の持続性を担持すること等を意図する。
また、文献(2)は、特開平7−290157号の「パイプ曲げ加工用心金」で、この心金の先端部の外周面に、長手方向に向かって、溝を形成した構造であり、パイプの伸び潰れ等の変形防止と、加工油の持続性を担持すること等を意図する。
文献(3)は、実開昭61−133218号の「曲り管製造用マンドレル」であり、この考案は、文献(2)と同じ構造である。
さらに、文献(4)は、特開平3−151105号の「チタン材の継目無管の製造方法」であり、ホローピースを傾斜ロール式圧延機で延伸圧延する際に使用される圧延ロールにおいて、そのロール表面にローレット加工で凹凸を形成した構造の圧延ロールである。しかし、この発明は、被圧延材と圧延ロール(傾斜ロール)との噛込み不良防止を図ること等を意図する。
実開昭61−27515号 特開平7−290157号 実開昭61−133218号 特開平3−151105号
前述した文献(1)の考案には、単純に、マンドレル、又は芯金片の正面に、セラミック粒子層を形成した構造が開示されている。この考案は、セラミック粒子層を形成する構造である。しかし、このセラミック粒子の配置、及び/又は、粒子寸法に関する開示と、この構造を示唆する内容の開示がないことから、この考案が目的とする「アルミ付着の軽減化を図ること、加工油の持続性を担持すること、」等を達成するには問題があると考えられる。
また、文献(2)、(3)の発明、考案には、芯金片(心金)の外周面に、長手方向か、その一部に溝を形成した構造が開示されている。従って、パイプの伸び潰れ等の変形防止と、長手方向の例では、加工油の持続性を担持できる効果が考えられる。しかし、この発明、考案においては、溝の構造において、その溝の幅、及び/又は、深さ、溝と外周面のR角度等に関する開示が充分でなく、精緻な加工を図る際に、ヒビリとか、擦り傷、又は亀裂発生等の手当てに関し、改良点と、さらなる技術の裏付けが、要求されるものと考えられる。
さらに、文献(4)の発明には、ローレット加工で、ロール表面に凹凸を形成した構造が開示されている。そして、この発明は、噛込み防止を意図するものであり、単純な構造の凹凸で可能とか考えられる。しかし、芯金片等の冶具を介して、精緻なパイプ加工を図る際に、ヒビリとか、擦り傷、又は亀裂発生等の不良品の発生を防止するには、この単純な凹凸のロール表面では、困難性が考えられる。
請求項1の発明は、冶具の表面から膨出(突出)した形状、及び/又は、その凸部の高さの特定性を発揮する構造とすることで、精緻な加工をすることと、加工に起因するヒビリとか、擦り傷、又は亀裂発生等を解消すること等を意図する。そして、請求項1の発明は、冶具の表面から膨出した凸部の形状、及び/又は、その方向性を特定し、管曲げ加工から、管の拡縮加工まで、この加工の全てに対応でき、かつ精度の良い加工ができる冶具を提供することを意図する。
請求項1は、パイプ加工冶具の芯金片の一面に、微細な楕円形状でなる凸部を膨出形成するとともに、この楕円形状の凸部の長径が、この芯金の進行方向に向かって、配置される構造とし、かつこの楕円形状の凸部が、前記芯金の進行方向に向かって、縦列されていることを特徴としたパイプ加工冶具の芯金片の構造である。
請求項2の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するに最適な、凸部の形状と、寸法の構造を提供すること、等を意図する。
請求項2は、請求項2に記載のパイプ加工冶具の芯金片であって、
この楕円形状の凸部の寸法は、楕円形状の長径が、略1.35〜2.85mm程度で、楕円形状の短径が、略0.35〜1.5mm程度であって、かつ深さが略0.025〜略0.15mm程度とする構成としたパイプ加工冶具の芯金片である。
請求項3の発明は、冶具の表面から膨出(突出)した楕円形状と、円形状、及び/又は、その凸部の高さの特定性を発揮する構造とすることで、確実、かつ精緻な加工をすることと、加工に起因するヒビリとか、擦り傷、又は亀裂発生等を解消すること等を意図する。そして、請求項3の発明は、冶具の表面から膨出した凸部の楕円形状と、円形状、及び/又は、その方向性を特定し、管曲げ加工から、管の拡縮加工まで、この加工の全てに対応でき、かつ精度の良い加工ができる冶具を提供することを意図する。
請求項3は、パイプ加工冶具の芯金片の一面に、微細な楕円形状でなる凸部と、円形状でなる凸部とを、交互に膨出形成するとともに、この楕円形状の凸部の長径が、この芯金の進行方向に向かって、配置される構造とし、かつこの楕円形状の凸部と、円形状でなる凸部とが、前記芯金の進行方向に向かって、縦列されていることを特徴としたパイプ加工冶具の芯金片の構造である。
請求項4の発明は、請求項3の目的を達成すること、この目的を達成するに最適な、凸部の楕円形状と、円形状と、寸法の構造を提供すること、等を意図する。
請求項4は、請求項3に記載のパイプ加工冶具の芯金片であって、
前記楕円形状の凸部の寸法は、楕円形状の長径が、略1.35〜2.85mm程度で、楕円形状の短径が、略0.35〜1.5mm程度であって、かつ深さが略0.025〜略0.15mm程度とし、
また、前記円形状の凸部の寸法は、円形状の直径が、略0.4〜1.2mm程度であって、かつ深さが0.025〜0.15mm程度とする構成としたパイプ加工冶具の芯金片である。
請求項5の発明は、請求項3の目的を達成すること、この目的を達成するに最適な、凸部の楕円形状と、円形状の配列構造を提供すること、等を意図する。
請求項5は、請求項3に記載のパイプ加工冶具の芯金片であって、
前記楕円形状の凸部と、前記円形状の凸部との縦列方向の配列が、前記進行方向において、ズレた位置で設けられている構成としたパイプ加工冶具の芯金片である。
請求項1の発明は、パイプ加工冶具の芯金片の一面に、微細な楕円形状でなる凸部を膨出形成するとともに、楕円形状の凸部の長径が、芯金の進行方向に向かって、配置される構造とし、かつ楕円形状の凸部が、芯金の進行方向に向かって、縦列されていることを特徴としたパイプ加工冶具の芯金片の構造である。
従って、請求項1は、冶具の表面から膨出(突出)した形状、及び/又は、その凸部の高さの特定性を発揮する構造とすることで、精緻な加工ができることと、加工に起因するヒビリとか、擦り傷、又は亀裂発生等の解消に役立つこと、等の特徴を有する。そして、請求項1は、冶具の表面から膨出した凸部の形状、及び/又は、その方向性を特定し、管曲げ加工から、管の拡縮加工まで、この加工の全てに対応でき、かつ精度の良い加工ができる冶具を提供できる実益がある。
請求項2の発明は、請求項2に記載のパイプ加工冶具の芯金片であって、
楕円形状の凸部の寸法は、楕円形状の長径が、略1.35〜2.85mm程度で、楕円形状の短径が、略0.35〜1.5mm程度であって、かつ深さが略0.025〜略0.15mm程度とする構成としたパイプ加工冶具の芯金片である。
従って、請求項2は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するに最適な、凸部の形状と、寸法の構造を提供できること、等の特徴を有する。
請求項3の発明は、パイプ加工冶具の芯金片の一面に、微細な楕円形状でなる凸部と、円形状でなる凸部とを、交互に膨出形成するとともに、楕円形状の凸部の長径が、芯金の進行方向に向かって、配置される構造とし、かつ楕円形状の凸部と、円形状でなる凸部とが、芯金の進行方向に向かって、縦列されていることを特徴としたパイプ加工冶具の芯金片の構造である。
従って、請求項3は、冶具の表面から膨出(突出)した楕円形状と、円形状、及び/又は、その凸部の高さの特定性を発揮する構造とすることで、確実、かつ精緻な加工ができることと、加工に起因するヒビリとか、擦り傷、又は亀裂発生等を解消できること等の特徴を有する。そして、請求項3は、冶具の表面から膨出した凸部の楕円形状と、円形状、及び/又は、その方向性を特定し、管曲げ加工から、管の拡縮加工まで、この加工の全てに対応でき、かつ精度の良い加工ができる冶具を提供できる実益がある。
請求項4の発明は、請求項3に記載のパイプ加工冶具の芯金片であって、
楕円形状の凸部の寸法は、楕円形状の長径が、略1.35〜2.85mm程度で、楕円形状の短径が、略0.35〜1.5mm程度であって、かつ深さが略0.025〜略0.15mm程度とし、
また、円形状の凸部の寸法は、円形状の直径が、略0.4〜1.2mm程度であって、かつ深さが略0.025〜略0.15mm程度とする構成としたパイプ加工冶具の芯金片である。
従って、請求項4は、請求項3の目的を達成できること、この目的を達成するに最適な、凸部の楕円形状と、円形状と、寸法の構造を提供できること、等の特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項3に記載のパイプ加工冶具の芯金片であって、
楕円形状の凸部と、円形状の凸部との縦列方向の配列が、進行方向において、ズレた位置で設けられている構成としたパイプ加工冶具の芯金片である。
従って、請求項5は、請求項3の目的を達成できること、この目的を達成するに最適な、凸部の楕円形状と、円形状の配列構造を提供できること、等の特徴を有する。
図1は拡管パンチの俯瞰図 図2は縮管ダイスの俯瞰図 図3は芯金片の側面視した俯瞰図 図4−1は拡管パンチの加工(使用)の一例を示した図であり、管体に拡管パンチを挿入する前の状態の断面図 図4−2は拡管パンチの加工の一例を示した図であり、管体内に拡管パンチを挿入し、管体が拡管した状態の断面図 図4−3は拡管パンチの加工の一例を示した図であり、管体から拡管パンチを挿外し、管体の拡管が完了した状態の断面図 図5−1は縮管パンチの加工(使用)の一例を示した図であり、縮管パンチに管体を挿入する前の状態の断面図 図5−2は縮管パンチの加工の一例を示した図であり、縮管パンチ内に管体を挿入し、管体が縮管した状態の断面図 図5−3は縮管パンチの加工の一例を示した図であり、縮管パンチから管体を挿外し、管体の縮管が完了した状態の断面図 図6はマンドレルと芯金片の関係を示した縮尺俯瞰図 図7−1はマンドレルと芯金片の加工の一例を示した図であり、管体にマンドレルと芯金片を挿入し、管体の曲げをする前の状態の縮尺模式断面図 図7−2はマンドレルと芯金片の加工の一例を示した図であり、管体にマンドレルと芯金片を挿入し、管体が曲がった状態の縮尺模式断面図 図7−3はマンドレルと芯金片の加工の一例を示した図であり、管体にマンドレルと芯金片を挿外し、管体の曲げが完了した状態の縮尺模式断面図 図8−1は楕円形状、及び/又は、円形状でなる凸部の好ましい一例を示した拡大正面模式図 図8−2は図8−1のX−X’の凸凹部の拡大断面模式図
図1と、図4−1〜図4−3、並びに図8−1と、図8−2において、1は中実の拡管パンチで、この拡管パンチ1は、取付管部1aと、第一段部1b、並びに中管部1cと、収歛傾斜管部1d、また、頂面部1eを有する構造であり、この取付管部1aの本体部位1a1と、第一段部1b、並びに中管部1cと、収歛傾斜管部1d、また、頂面部1eの周辺部位1e1に亙って、その表面には、差込み方向(進行方向A)に向かって、楕円形状の凸部2と、円形状の凸部2aとが縦列(一列)に順次配列されると共に、その隣接する楕円形状の凸部2(以下、凸部2とする)と、円形状の凸部2a(以下、凸部2aとする)は、その環状方向B(円周方向)において、それぞれ規定のズレQで設けられている。この縦列する方向の凸部2と、凸部2aとの裾部間Rは溝となっており、この溝が凹部3(3a)となる構成である。また、この凸部2、及び凸部2aと、環状方向Bに隣接する凸部2−1と、凸部2a−1との裾部間R1は溝となっており、この溝が凹部3−1となる構成である。
尚、前記凸部2、及び凸部2aを総称する場合には、凸部2等とする。また、凹部3、及び凹部3aを総称する場合には、凹部3等とする。
この凸部2等と、凹部3等の構造を、図8−1と、図8−2を基に説明すると、凸部2の寸法は、楕円形状の長径200が、略1.35〜2.85mm程度で、楕円形状の短径201が、略0.35〜1.5mm程度であって、かつ深さ202が略0.025〜略0.15mm程度である。また、円形状の凸部2aの寸法は、円形状の直径200aが、略0.4〜1.2mm程度であって、かつ深さ202aが0.025〜0.15mm程度である。そして、この凸部2等間には、凹部3と、凹部3aがそれぞれ形成される。尚、凸部2の上端203はフラットとし、断面形状の山形形状とし、かつその上端203の周辺部は、曲面形状とする。また、円形状の凸部2aの上端203aはフラットとし、断面形状を山形形状とし、かつその上端203aの周辺部は、曲面形状とする。この構造の如く、凸部2と凸部2aを、山形形状とすることで、この凸部2、2aの上端203、203aと、凹部3、3aとの間に深さ202、202aを形成し(換言すると、凸部2、2aの高さHである)、加工時の塑性変形、又は異物・屑等の排出と、また、加工油の流動化等に役立てる。しかし、場合により、図示しないが、被加工物と、加工程度において、この凸部2、及び/又は、凸部2aは、断面形状を球形状とすることもあり得る。
また、図8−1と、図8−2の如く、隣接する凸部2等及び凹部3等との間には、その環状方向Bにおいて、それぞれ規定のズレQ(略凸部2aの一個分の寸法)を設けることで、凸部2と凸部2aとの間に、流れ方向の凹部3−2が形成される。そして、この流れ方向の凹部3−2は、前述した、加工時の塑性変形、又は異物・屑等の排出と、また、加工油の流動化等に役立ち、しかも、前記この凸部2、2aと、凹部3、3aとの深さ202、202aの形成と相俟って、最高の管の加工が図れる。従って、この全ての構造(凸部2、2aと、凹部3、3aとの深さ202、202a、又はズレQ)を備えたことが理想であるが、例えば、このズレQの構造を省略することもあり得る。即ち、この凸部2等及び凹部3等とが、環状方向Bにおいて、同じ、環状位置(円周位置)に設けられる構造であり、この凸部2の環状方向Bの隣に、凸部2が、また、凸部2aの環状方向Bの隣に、凸部2aが存在し、同時に凹部3−1が、環状方向Bと直交する方向に縦筋となり、凹部3−2が、環状方向Bに横筋(ズレQによる傾斜筋でなく)となる構造である。そして、この拡管パンチ1の表面1−1の凸部2、2aと、凹部3、3aは、通常、シボ加工(エッチング加工)を利用して製造する。このシボ加工後に、この成形表面を、全体にコーティング加工することが最適である。このコーティングは、表面1−1と、凹凸部2等、3等が同じコーティング加工が望ましいが、場合により、凸部2、2aと、凹部3、3aとを、別のコーティング加工の場合も考えられる。尚、以下の実施例の説明は、代表例として、凸部2と、凸部2aが、また凹部3と、凹部3aが、ズレQを有する構造で説明する。
この拡管パンチ1の加工状態を示した図4−1〜図4−3において、管体5を、クランプ、ダイ、又はダイス、冶具等の管体支持機具(図示せず)を介して支持し、図4−1の如く、管体5の内周面500に向かって、凹凸部2等、3等を備えた拡管パンチ1の頂面部1eの周辺部位1e1から挿入する。そして、図4−2に如く、管体5の頂面部1eの周辺部位1e1から、収歛傾斜管部1dを介して、その内周面500の内方に向かって、順次、圧入することで、この収歛傾斜管部1dを主体として、当該内周面500を、放射方向に押圧し、かつ管体5を放射方向に拡管する(塑性変形される)。この拡管パンチ1の管体5の内部5bに向かった押圧で、管体5には、端部5aから内部5bに向かって収斂した所定の拡管部6aが加工(成形)される。そして、この圧入過程で、凸部2等が、内周面500を摺設し、かつ管体5からの埃、屑等の異物を、凸部2等の外周面を流れるように凹部3等に導き、かつズレQを持って、この凸部2等と凹部3等が形成されていることから、順次、管体5の内周面500の端部5aに導くことで、この異物が、内周面500に傷を付けることなく、しかも拡管加工の傷害となることは皆無である。また、この凸部2等が、ズレQと、凹部3等(ズレQ)と、凹部3−1、3−2(凹部3−1等)をもって、膨出配設されていることから、内周面500に、一気な押圧力が発生せず、かつランダムな押圧力となることから、この内周面500及び/又は管体5の精緻な加工と、加工に起因するヒビリとか、擦り傷、又は亀裂発生等を解消できること、又は拡管パンチ1の損傷、磨耗発生回避に役立ち有益である。また、この凹部3等は加工油の保留と、誘導路として有効であり、またこの凹部3等は、ズレQ(凹部3−2を含む)をもち、かつ凹部3−1で、この凸部2等を囲繞するように連設されているので、前記保留、誘導路としての効果を最大限に発揮できる。この加工が順次、進捗することで、管体5に拡管部6aが形成される。その後、図4−3の如く、拡管パンチ1を、管体5より脱抜することで、正確で、かつ品質の良い拡管部6aが形成される。尚、この拡管パンチ1の形状は一例である。
図2と、図5−1〜図5−3、並びに図8−1と、図8−2において、10は全体として中実の縮管ダイスで、この縮管ダイス10は、上方が開口100したテーパー形状に縮径した絞り部10aと、その下方に環状逃し部10bを備えている。そして、この縮管ダイス10の絞り部10aには、前述した凸部2、2aと、凹部3、3aの構造と、この凸部2、2aの深さ202、202a(高さH)に対応した構造と、また、ズレQの構造が施されている。
この縮管ダイス10の加工状態を示した図5−1〜図5−3において、縮管ダイス10(又は管体5)を、クランプ、ダイ、又はダイス、冶具等の管体支持機具を介して支持し、図5−1の如く、管体5の端部5aを、縮管ダイス10の開口100に挿入し、凹凸部2等、3等を備えた絞り部10aに向かって、順次、圧入する。そして、図5−2に如く、順次、圧入することで、管体5の端部5aが、内方(反放射方向)に押圧されていき、縮管する(塑性変形される)とともに、この管体5を、順次、絞り部10aに向かって、圧入する。この管体5の圧入を介して、内部5bから端部5aに向かって、順次、狭くなり、かつ絞り部10aと同形状(テーパー形状)の縮管が加工される。この管体5の縮管過程において、凸部2等が、外周面501を摺設し、かつ管体5からの埃、屑等の異物を凹部3等に導き、かつズレQを持って、この凸部2等と凹部3等が形成されていることから、順次、管体5の外周面501の端部5aに導くことで、この異物が、外周面501に傷を付けることなく、しかも縮管加工の傷害となることは皆無である。また、この凸部2等が、前述の如く、膨出配設されていることから、外周面501に、一気な押圧力が発生せず、かつランダムな押圧力となることから、この外周面501及び/又は管体5の精緻な加工と、加工に起因するヒビリとか、擦り傷、又は亀裂発生等を解消できること、又は縮管ダイス10の損傷、磨耗発生回避に役立ち有益である。また、この凹部3等は加工油の保留と、誘導路として有効であり、またこの凹部3等は、ズレQをもち、かつ凹部3−1で、この凸部2等を囲繞するように連設されているので、前記保留、誘導路としての効果を最大限に発揮できる。この加工が順次、進捗することで、管体5に縮管部6bが形成される。その後、図5−3の如く、縮管ダイス10を、管体5より脱抜することで、正確で、かつ品質の良い縮管部6bが形成される。尚、この縮管ダイス10の形状は一例である。そして、別の加工方法として、例えば、縮管ダイス10の開口100を、前記の如く、支持した管体5の端部5aから、套嵌、かつ順次圧入して、縮管する加工方法もあり得る。そして、この縮管ダイス10の全周面10−1は、全体にコーティング加工することが最適である。しかし、そのコーティング加工は、前述の実施例に準ずる。
図3と、図6、また、図7−1〜図7−3、並びに図8−1と、図8−2において、20は、孔20−1と取付け内鍔片20−2を備えたマンドレル21の芯金片(ボール)で、この芯金片20は、複数個を、ロッド22を介して、マンドレル21に連繋されている。この芯金片20は、環状の外周面20aを備えているとともに、その環状と直交する両端部20b、20bに向かって(芯金片20の進行方向20B1及び/又は後退方向20C1において)、曲面形状を呈する。そして、この実施例では、複数個の芯金片20が、連結具23でロッド22の支持されている。また、この外周面20aには、凸部2等と、凹部3等が形成されている。この凸部2等と、その深さ202、202a(高さH)、又は凹部3等の各構造は、前述した凸部2等と、凹部3等の構造と、また、その深さ202、202a、又はズレQと同じ構造である。また、この芯金片20の全周面20c(凸部2等と、凹部3等を含めた全周面)は、全体にコーティング加工することが最適である。そして、このコーティング加工は、前述の実施例に準ずる。
この芯金片20の加工状態を示した図7−1〜図7−3において、図7−1の如く、芯金片20を、マンドレル21に連繋した状態で、真直ぐな管体5(直管)に、略密着状態で挿入する。そして、図7−2の如く、この芯金片20とマンドレル21が挿入された管体5を、曲げ加工機械(ワイパーダイ25と、ベンディングフォーム26、また、クランプダイ27)を利用して曲げる。この曲げ加工機械内に、芯金片20とマンドレル21が挿入された管体5を差込み、このベンディングフォーム26を回転しながら、ワイパーダイ25を差込み、かつ管体5及び芯金片20とマンドレル21を前進させる。この加工作業を、順次、進行することで、ロッド22の撓みと、芯金片20のベンディングフォーム26側への曲面可動を利用し、管体5を曲げていく。この曲げ加工の過程において、凸部2等が、内周面500を摺設し、かつ管体5からの埃、屑等の異物を凹部3等に導き、かつズレQを持って、この凸部2等と凹部3等が形成されていることから、順次、管体5の内周面500の後側5cの隙間5c1に導くことで、この異物が、内周面500が傷を付けることなく、しかも曲げ加工の傷害となることは皆無である。また、この凸部2等が、前述の如く、膨出配設されていることから、内周面500に、一気な曲げ押圧力が発生せず、かつランダムな曲げ押圧力となることから、この内周面500及び/又は管体5の精緻な加工と、加工に起因するヒビリとか、擦り傷、又は亀裂発生等を解消できること、又は芯金片20の損傷、磨耗発生回避に役立ち有益である。また、この凹部3等は加工油の保留と、誘導路として有効であり、またこの凹部3等は、ズレQをもち、かつ凹部3−1で、この凸部2等を囲繞するように連設されているので、前記保留、誘導路としての効果を最大限に発揮できる。そして、この曲げ角度が、所定の形状となった状態で、管体5の曲げ加工機械等の管体支持器具の一部及び/又は複数を取外す、移動する等の所定の作業により、管体5を取外す。この一例の作業を介して、最終的に、図7−3の如く、管体5より芯金片20とマンドレル21を脱抜することで、曲げ加工が終了する。また、この管体5より芯金片20とマンドレル21を脱抜する作業でも、前述の図7−2の曲げ加工時の特徴が発揮できる。そして、この曲げ加工で、正確で、かつ品質の良い曲管6cが形成される。尚、この芯金片20の形状は一例である。
1 拡管パンチ
1−1 表面
1a 取付管部
1a1 本体部位
1b 第一段部
1c 中管部
1d 収斂傾斜管部
1e 頂面部
1e1 周辺部位
2 凸部
2−1 凸部
200 長径
201 短径
202 深さ
203 上端
2a 凸部
2a−1 凸部
200a 長径
202a 深さ
203a 上端
3 凹部
3a 凹部
3−1 凹部
3−2 凹部
5 管体
5a 端部
5b 内部
5c 後側
5c1 隙間
500 内周面
501 外周面
6a 拡管部
6b 縮管部
6c 曲管
10 縮管ダイス
10−1 全周面
100 開口
10a 絞り部
10b 逃し部
20 芯金片
20−1 孔
20−2 内鍔片
20a 外周面
20b 端部
20c 全周面
20B1 進行方向
20C1 後退方向
21 マンドレル
22 ロッド
23 連結具
25 ワイパーダイ
26 ベンディングフォーム
27 クランプダイ
A 進行方向
B 環状方向
H 高さ
Q ズレ
R 裾部間
R1 裾部間

Claims (5)

  1. パイプ加工冶具の芯金片の一面に、微細な楕円形状でなる凸部を膨出形成するとともに、この楕円形状の凸部の長径が、この芯金の進行方向に向かって、配置される構造とし、かつこの楕円形状の凸部が、前記芯金の進行方向に向かって、縦列されていることを特徴としたパイプ加工冶具の芯金片の構造。
  2. 請求項2に記載のパイプ加工冶具の芯金片であって、
    この楕円形状の凸部の寸法は、楕円形状の長径が、略1.35〜2.85mm程度で、楕円形状の短径が、略0.35〜1.5mm程度であって、かつ深さが略0.025〜略0.15mm程度とする構成としたパイプ加工冶具の芯金片。
  3. パイプ加工冶具の芯金片の一面に、微細な楕円形状でなる凸部と、円形状でなる凸部とを、交互に膨出形成するとともに、この楕円形状の凸部の長径が、この芯金の進行方向に向かって、配置される構造とし、かつこの楕円形状の凸部と、円形状でなる凸部とが、前記芯金の進行方向に向かって、縦列されていることを特徴としたパイプ加工冶具の芯金片の構造。
  4. 請求項3に記載のパイプ加工冶具の芯金片であって、
    前記楕円形状の凸部の寸法は、楕円形状の長径が、略1.35〜2.85mm程度で、楕円形状の短径が、略0.35〜1.5mm程度であって、かつ深さが略0.025〜略0.15mm程度とし、
    また、前記円形状の凸部の寸法は、円形状の直径が、略0.4〜1.2mm程度であって、かつ深さが0.025〜0.15mm程度とする構成としたパイプ加工冶具の芯金片。
  5. 請求項3に記載のパイプ加工冶具の芯金片であって、
    前記楕円形状の凸部と、前記円形状の凸部との縦列方向の配列が、前記進行方向において、ズレた位置で設けられている構成としたパイプ加工冶具の芯金片。
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