JP2010151179A - 車両用クッションクリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】スペースの狭い部位に取り付けられている場合でも、取付部材からの取り外し作業が容易な車両用クッションクリップを提供する。
【解決手段】車両用クッションクリップ1Aは、クッション部材10とクリップ部材20とを一体的に備える。クリップ部材20は、基端部21、挿入部22、繋ぎ部23、係止爪24を備えるとともに、係止爪24と一体的に形成され、クッション部材10に一部又は全部を埋設された状態で、繋ぎ部23を弾性変形支点として中心側と外方側との間で弾性変形可能とされる係止解除操作片25を備える。係止解除操作片25の埋設位置に対応するクッション部材10の係止解除作用部位15aを弾性的に撓ませ、繋ぎ部23を弾性変形支点とする係止解除操作片25の回動に連動させて係止爪24を回動させることにより、係止爪24と取付部材30の取付穴31との係止状態が解除される。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両用クッションクリップに関する。
この種の車両用クッションクリップは、例えば下記特許文献1に記載されているように、車両(自動車)において相対的に接近・離間する両部材のうち一方側の取付部材に取り付けられるクリップ部材と、一端部にて取付部材に着座する着座面が形成され、他端部にて両部材のうち他方側の部材に当接する当接面が形成されたクッション部材とを備えている。クリップ部材は、取付部材に形成された取付穴に挿入される挿入部と、この挿入部と繋ぎ部を介して一体的に形成され、繋ぎ部を弾性変形支点として中心側と中心側から遠ざかる外方側との間で弾性変形することにより取付部材の取付穴に係止される係止爪とを備えている。
上記した従来の車両用クッションクリップでは、クッション部材の着座面にその外周側から中心側へ向かう治具挿入溝が形成されている。治具挿入溝の終端は、係止爪の係止解除作用部位に臨むように形成されている。このような車両用クッションクリップが例えば取付部材としてのボディパネルに抜け止め状態で取り付けられているとき、治具挿入溝に例えば治具としてのマイナスドライバを差し込み、係止爪の係止解除作用部位を押圧して係止爪を弾性変形させることにより、車両用クッションクリップをボディパネルから容易に取り外すことができる。
特開2006−153083号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された車両用クッションクリップでは、車両用クッションクリップをボディパネルから取り外すために、クッション部材の横側からマイナスドライバを差し込む必要がある。このため、車両用クッションクリップが横側に広いスペースを有する部位に取り付けられている場合は、その取り外し作業が容易であるが、横側のスペースが狭い部位に取り付けられている場合は、その取り外し作業が困難となる場合があった。
本発明の課題は、スペースの狭い部位に取り付けられている場合でも、取付部材からの取り外し作業が容易な車両用クッションクリップを提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記した課題を解決するための本発明は、車両において相対的に接近・離間する両部材のうち一方側の取付部材に取り付けられるクリップ部材と、一端部にて取付部材に着座する着座面が形成され、他端部にて両部材のうち他方側の部材に当接する当接面が形成されたクッション部材とを備えた車両用クッションクリップにおいて、クリップ部材は、クッション部材における一端部の中心側にてクッション部材に全部又は一部を埋設される基端部と、基端部と一体的に形成され、クッション部材の着座面から当接面とは反対側へ突出して、取付部材に形成された取付穴に挿入される挿入部と、挿入部と繋ぎ部を介して一体的に形成され、繋ぎ部を弾性変形支点として中心側と中心側から遠ざかる外方側との間で弾性変形可能とされ、挿入部の取付穴への挿入に伴って中心側へ弾性変形した後に外方側へ弾性復元することにより、取付部材の取付穴に係止される係止爪と、係止爪と一体的に形成され、クッション部材に全部又は一部を埋設された状態で、繋ぎ部を弾性変形支点として中心側と外方側との間で弾性変形可能とされる係止解除操作片とを備えており、係止解除操作片の埋設位置に対応するクッション部材の係止解除作用部位を弾性的に撓ませ、繋ぎ部を弾性変形支点とする係止解除操作片の回動に連動させて係止爪を回動させることにより、係止爪と取付部材の取付穴との係止状態が解除されることを特徴とする。
本発明に係る車両用クッションクリップでは、クリップ部材が挿入部、係止爪及び係止解除操作片を備えている。係止解除操作片は、係止爪と一体的に形成され、繋ぎ部を弾性変形支点として中心側と中心側から遠ざかる外方側との間で弾性変形可能とされている。また、係止解除操作片は、その全部又は一部がクッション部材に埋設されている。取付部材に取り付けられた車両用クッションクリップを取り外すときは、係止解除操作片の埋設位置に対応するクッション部材の係止解除作用部位を弾性的に撓ませる。この場合、クッション部材の係止解除作用部位は、指の力により、あるいはラジオペンチ等の作業工具を用いて、当接面側から弾性的に撓ませることができる。クッション部材の係止解除作用部位が弾性的に撓むと、係止解除操作片が繋ぎ部を弾性変形支点として回動する。係止解除操作片の回動に連動して、係止爪が繋ぎ部を弾性変形支点として回動する。これにより、係止爪と取付部材の取付穴との係止状態が解除される。この状態で、クッション部材を摘み上げれば、クリップ部材を取付部材の取付穴から抜き取ることができる。したがって、クッション部材の係止解除作用部位を当接面側から弾性的に撓ませることにより、係止爪と取付部材の取付穴との係止状態が解除されるので、車両用クッションクリップを取付部材から取り外すことができる。その結果、車両用クッションクリップがその横側のスペースが狭い部位に取り付けられている場合でも、取付部材からの取り外し作業が容易である。
本発明の実施に際して、クッション部材には、当接面に開口し着座面側に延びる中空部が形成されており、クリップ部材においては、挿入部の先端から基端部に向かう方向に繋ぎ部、係止爪、係止解除操作片がこの順に位置しており、係止解除作用部位として機能するクッション部材の外側面を中心側へ弾性的に押し潰すことにより、係止解除操作片の中心側への回動に連動して係止爪が中心側へ回動し、係止爪と取付部材の取付穴との係止状態が解除されるように構成されているとよい。この場合、係止解除操作片は、例えばクッション部材の当接面よりも着座面に近い位置に埋設されるようにしてもよいし、これとは逆に着座面よりも当接面に近い位置に埋設されるようにしてもよい。すなわち、繋ぎ部から係止解除操作片までの距離は、クッション部材の硬度等に応じて適宜設定変更可能である。
クッション部材に中空部を形成することにより、クッション部材を中心側へ弾性的に押し潰し易くなる。このため、例えばクッション部材の硬度を高く設定したような場合でも、係止解除作用部位への係止解除のための負荷を小さくすることができ、車両用クッションクリップを取付部材から取り外す際の作業性を向上させることができる。
また、クッション部材には、係止解除作用部位への係止解除のための負荷に伴うクッション部材の中心側への弾性変形を容易にするスリットが形成されているとよい。この場合、スリットは、例えばクッション部材の着座面又は当接面に開口し、かつ埋設された係止解除操作片の外周面に達する穴状とすることができる。また、例えばクッション部材の外側面に開口し、かつクリップ部材の基端部に達する穴状とすることも可能である。さらに、例えばクッション部材の外側面に開口し、かつ着座面又は当接面に達する切り欠き状とすることもできる。
クッション部材にスリットを形成することにより、クッション部材がその中心側へ撓み易くなる。このため、例えばクッション部材の硬度を高く設定したような場合でも、係止解除作用部位への係止解除のための負荷を小さくすることができ、車両用クッションクリップを取り外す際の作業性を向上させることができる。
また、係止解除操作片は、係止爪と連結される側の基端とは反対側の先端がクッション部材の外側面から外方側へ突設されているとよい。
これによれば、突設された係止解除操作片の先端を目印として、クッション部材の係止解除作用部位を弾性的に撓ませることができる。また、係止解除作用部位を弾性的に撓ませるに際して、係止解除操作片を摘み易いという効果が得られる。
また、係止解除操作片は、前記係止爪と連結される側の基端とは反対側の先端が前記クッション部材の外側面と面一となるように形成されているとよい。
これによれば、係止解除操作片の先端がクッション部材の外側面から外方側へ突設されている場合と同様の効果が得られることに加えて、係止解除操作片の先端がクッション部材の外側面と面一であるため、意匠的な美観に優れるという効果が得られる。
また、クッション部材には、当接面に開口し着座面側に延びる中空部が形成されており、クリップ部材においては、挿入部の先端から基端部に向かう方向に係止爪、繋ぎ部、係止解除操作片がこの順に位置しており、係止解除作用部位として機能する中空部の壁面を外方側へ弾性的に押し広げることにより、係止解除操作片の外方側への回動に連動して係止爪が中心側へ回動し、係止爪と取付部材の取付穴との係止状態が解除されるように構成されていてもよい。
クッション部材に中空部を形成することにより、クッション部材を外方側へ弾性的に押し広げ易くなる。このため、例えばクッション部材として硬度の高い材料を選定したような場合でも、係止解除作用部位への係止解除のための負荷を小さくすることができ、車両用クッションクリップを取付部材から取り外す際の作業性を向上させることができる。
また、クッション部材には、係止解除作用部位への係止解除のための負荷に伴うクッション部材の外方側への撓みを容易にするスリットが形成されているとよい。クッション部材にスリットを形成することにより、クッション部材がその外方側へ撓み易くなる。このため、例えばクッション部材として硬度の高い材料を選定したような場合でも、係止解除作用部位への係止解除のための負荷を小さくすることができ、車両用クッションクリップを取り外す際の作業性を向上させることができる。
また、係止解除操作片は、180度の角度間隔で一直線状に位置するよう互いに対称的に形成されているとよい。
例えばラジオペンチ等の作業工具を用いて、クッション部材の係止解除作用部位を弾性的に押し潰そうとする場合、あるいは係止解除作用部位を弾性的に押し広げようとする場合は、相対向する2箇所に作業工具による荷重が作用する。したがって、係止解除操作片を180度の角度間隔で一直線状になるよう対称的に形成することで、作業工具を用いた1回の係止解除操作により両係止解除操作片をそれぞれの繋ぎ部を弾性変形支点として同時に回動させることができるようになり、車両用クッションクリップを取り外す際の作業性を向上させることができる。
また、本発明の実施に際して、クッション部材とクリップ部材とは、相互の親和性が高く、かつ接着し合う同質材料同士、すなわちクッション部材として、例えばポリプロピレン(PP)を主成分とするオレフィン系熱可塑性エラストマーを使用し、クリップ部材として、例えばポリプロピレン(PP)を使用して、例えば2色成形による射出成形により一体的に形成することができる。
このような同質材料同士を用いてクリップ部材の係止解除操作片の全部又は一部をクッション部材に埋設する構成とすれば、両部材の離脱を良好に防止することができ、指の力ではクッション部材の係止解除作用部位を弾性的に撓ませることが困難であったとしても、作業工具を用いて係止解除操作片を繋ぎ部を弾性変形支点として容易に回動させることができる。
また、本発明の実施に際して、クッション部材とクリップ部材とは、相互の親和性が低く、かつ接着し合わない異質材料同士、すなわちクッション部材として、例えばポリプロピレン(PP)を主成分とするオレフィン系熱可塑性エラストマーを使用し、クリップ部材として、例えばポリアセタール(POM)を使用して、例えば2色成形による射出成形により一体的に形成することもできる。
同質材料同士を用いてクリップ部材の係止解除操作片の全部又は一部をクッション部材に埋設するように構成した場合、クッション部材とクリップ部材との接着作用により係止解除操作片ひいては係止爪の回動がクッション部材の硬度に左右され易くなる。このため、クッション部材の硬度を高く設定し過ぎると、クリップ部材の挿入部を取付部材の取付穴に挿入するための負荷(挿入荷重)を大きくしなければ、車両用クッションクリップを取付部材に取り付けることが困難となるおそれがある。また、クッション部材における係止解除作用部位への係止解除のための負荷(取外荷重)を大きくしなければ、車両用クッションクリップを取付部材から取り外すことも困難となるおそれがある。このとき、クッション部材とクリップ部材とが、相互の親和性が低く、かつ接着し合わない異質材料同士を用いて射出成形により一体的に形成されるように構成した場合には、両部材の相対移動が許容されるようになる。したがって、作業工具を用いなくても、指の力で取付部材に対する車両用クッションクリップの取り付け、取り外し作業を行うことが可能である。
この場合、クリップ部材の基端部は、成形時においてクッション部材を中心側へ流入させる環状の溝部を有する段付き筒状に形成されているとよい。
クッション部材とクリップ部材とが互いに接着し合わない異質材料同士である場合、両部材の組み付け構造によっては一体的に成形された後も両部材が離脱するおそれがある。クッション部材に埋設されるクリップ部材の基端部が、成形時においてクッション部材を中心側へ流入させる環状の溝部を有する段付き筒状に形成される構成である場合には、基端部がその外周部のみならず内部においてもクッション部材で包み込まれるようになる。このため、両部材の接合が強化されて両部材の離脱を良好に防止することができる。
また、クリップ部材の基端部には、係止解除操作片の基端側を収容し、かつ成形時においてクッション部材を中心側へ流入させる切り欠き部が形成されているとよい。
これによっても、クリップ部材の基端部が環状の溝部を有する段付き筒状に形成される場合と同様、基端部その外周部のみならず内部においてもクッション部材で包み込まれるようになるため、両部材の接合が強化されて両部材の離脱を良好に防止することができる。
また、係止解除操作片は、繋ぎ部を弾性変形支点とする円弧状の回動軌跡に一致する曲面状の外周面を有するものであるとよい。
クッション部材とクリップ部材との相対移動が許容される場合であっても、係止解除操作片の形状によってはクッション部材により係止解除操作片の回動が規制されるおそれがある。係止解除操作片が、繋ぎ部を弾性変形支点とする円弧状の回動軌跡に一致する曲面状の外周面を有するようにすることで、クッション部材による係止解除操作片の拘束を緩和することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明の各実施形態について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る車両用クッションクリップ1Aを斜め下から見た斜視図、図2(a)は図1の平面図、2(b)は2(a)における2(b)−2(b)面での正面断面図、2(c)は図1の側面図である。車両用クッションクリップ1Aは、例えばポリプロピレン(PP)を主成分とするオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)よりなるクッション部材10と、例えばポリアセタール(POM)よりなるクリップ部材20とを一体的に備えている。
クッション部材10は、円錐台形状で、かつ弾性変形可能とされている。クッション部材10の上端部(一端部)には、例えば可動側部材と当接する当接面11が形成されている。クッション部材10の下端部(他端部)には、例えば固定側部材である取付部材に着座する着座面12が形成されている。着座面12は、半円環状をなし、クッション部材10の下端面から下側に突設されている。クッション部材10の下端部周縁には、薄片状のシールリップ部13が着座面12よりも下側にせり出すように形成されている。クッション部材10の上端部中心側には、当接面11に開口し着座面12側に延びる中空部14が形成されている。
図3(a)は、クリップ部材20を斜め下から見た斜視図、3(b)は同様に斜め上から見た斜視図、図4(a)は図3の平面図、4(b)は図3の正面図、4(c)は図3の側面図である。クリップ部材20は、基端部21、挿入部22、一対の係止爪24,24、及び一対の係止解除操作片25,25を一体に備えている。
基端部21は、クッション部材10に包み込まれる部位であり、円環状の溝部21aの形成により上段部21b及び下段部21cを有する段付き円筒状に形成されていて、クッション部材10の中心線Lと同軸に配置されている。基端部21における内周面の上側部位には、一対の係止爪24,24と直交する方向に延び出し基端部21を補強するようにしたリブ21dが形成されている(図1、図2(c)参照)。
上段部21bの外側には、直径方向に相対向する2位置に切り欠き部21b1が形成されている。下段部21cの下面は、クッション部材10の着座面12とほぼ面一となるように形成されている。
挿入部22は、基端部21と該基端部21の下端にて一体に形成されている。挿入部22は、クッション部材10の着座面12から下側に突出した部位であり、基端部21と同軸かつその外径よりも小径に形成されるとともに、先端部(下端部)が少し細くなった円筒状に形成されている。挿入部22の内周面には、軸方向に延び出し基端部21におけるリブ21cの各端に連結して挿入部22を補強するようにしたリブ22aが形成されている。
各係止爪24は、繋ぎ部23を介して挿入部22と一体に形成されている。各係止爪24は、180度の角度間隔で一直線状に位置するよう、すなわち挿入部22の直径方向に相対向して設けられている。各係止爪24は、挿入部22の先端に向かうに従って次第に小径となる傾斜面を有しており、挿入部22の軸方向(上下方向、縦方向)に形成されたスリット26により挿入部22と切り離されていて、繋ぎ部23を弾性変形支点として挿入部22の内側(中心線L側)と挿入部22の外側(中心線Lから遠ざかる外方側)との間で弾性変形可能とされている。
各係止解除操作片25は、略L字状をなし、中心線Lと平行に延び出し下端にて係止爪24と一体に連結されるアーム部25aと、中心線Lと直交する方向に延び出し基端にてアーム部25aの上端と一体に連結される操作部25bとを備えている。上記した基端部21における溝部21a及び下段部21cには、切り欠き部21eが形成されている(図3(b)、図4(c)参照)。すなわち、各係止解除操作片25のアーム部25aは、各係止爪24との連結端から切り欠き部21e内まで延び出しており、アーム部25aの上端から基端部21の径方向外向きに各操作部25bが延び出している。各係止解除操作片25の操作部25bは、その下面を除く上面、両側面及び先端面にてクッション部材10に包み込まれている(図1、図2(b)参照)。
基端部21における溝部21a、各切り欠き部21b1及び21eには、成形時において液状のクッション部材10が流入する。これにより、基端部21とクッション部材10との中心線L方向の離脱が阻止されるとともに、中心線L回りの相対回転が阻止されるようになっている。
繋ぎ部23、係止爪24、係止解除操作片25は、挿入部22の先端から基端部21に向かう方向にこの順に位置しており、係止解除操作片25は、繋ぎ部23を弾性変形支点として挿入部22の内側(中心軸L側)と挿入部22の外側(中心軸Lから遠ざかる外方側)との間(中心軸Lと直交する方向)で弾性変形可能とされている。そして、クッション部材10の外側面15のうち、各係止解除操作片25の操作部25bの埋設位置に対応する部位が係止解除作用部位15aとしての機能を果たしており(図2(b)参照)、この係止解除作用部位15aを弾性的に押し潰すことにより、係止解除操作片25の中心線L側への回動に連動して係止爪24が回動するようになっている。なお、クッション部材10の外側面15には、係止解除操作片25の操作部25bの埋設位置に対応して突起状の目印部15a1が形成されている(図1参照)。
次に、図5及び図6を用いて、車両用クッションクリップ1Aの動作について説明する。最初に、車両用クッションクリップ1Aを取付部材としての例えばボディパネル30の取付穴31に取り付ける場合の動作について説明する。ここで、ボディパネル30の取付穴31の内径は、クリップ部材20の挿入部22の外径よりも大径に設定され、かつ自然状態にある一対の係止爪24,24の最外径よりも小径に設定されている。
まず、ボディパネル30の取付穴31に、クリップ部材20の挿入部22を挿通させる(図5(a),5(b)参照)。挿入部22は先細となっているため、挿入部22を取付穴31に容易に挿通させることができる。一対の係止爪24,24の最外径が取付穴31の内径よりも大きいため、そのまま挿入部22を取付穴31に押し込むと、各係止爪24は、それぞれの繋ぎ部23を弾性変形支点として挿入部22の内方側へ回動する。ボディパネル30の取付穴31が、各係止爪24を超えてクッション部材10側に配置されると、各係止爪24は、それぞれの繋ぎ部23を弾性変形支点として挿入部22の外方側へ弾性復元する。これにより、クリップ部材20の挿入部22が、ボディパネル30の取付穴31に抜止め状態で保持され、シールリップ部13により防水及び防塵が図られるようになる。
次に、ボディパネル30の取付穴31に取り付けられた車両用クッションクリップ1Aを取り外す場合の動作について説明する。まず、クッション部材10の外側面15に設けられた目印部15a1を目安として、ラジオペンチ等の作業工具Tを用いてクッション部材10の両係止解除作用部位15a,15aを弾性的に押し潰す(図6参照)。この場合、クッション部材10の外側面15に作業工具Tによる痕が残らないよう両係止解除作用部位15a,15aをテープ等で保護するとよい。
各係止解除操作片25が繋ぎ部23を弾性変形支点として中心線L側へ回動すると、それに連動して各係止爪24が中心線L側へ回動し、各係止爪24とボディパネル30の取付穴31との係止状態が解除される。この状態で、クッション部材10を摘み上げれば、車両用クッションクリップ1Aをボディパネル30から抜き取ることができる。
以上の説明からも明らかなように、この第1実施形態では、クッション部材10の上方側(当接面11側)から両係止解除作用部位15a,15aを弾性的に押し潰すことにより、各係止爪24と取付部材30の取付穴31との係止状態が解除されるので、車両用クッションクリップ1Aをボディパネル30から取り外すことができる。これにより、車両用クッションクリップ1Aがその横側のスペースが狭い部位に取り付けられている場合でも、ボディパネル30からの取り外し作業が容易である。
また、この第1実施形態では、係止解除操作片25が180度の角度間隔で一直線状に位置するよう互いに対称的に形成されている。これにより、作業工具Tを用いた1回の係止解除操作により両係止解除操作片25,25をそれぞれの繋ぎ部23を弾性変形支点として同時に回動させることができるので、車両用クッションクリップ1Aを取り外す際の作業性を向上させることができる。
また、この第1実施形態では、クッション部材10と係止解除操作片25との相対移動が許容されるよう、両部材10,20が相互の親和性が低く、かつ接着し合わない異質材料同士、例えばクッション部材10として、ポリプロピレン(PP)を主成分とするオレフィン系熱可塑性エラストマーが使用され、クリップ部材20として、ポリアセタール(POM)が使用されてクッション部材10とクリップ部材20とが2色成形による射出成形により一体的に形成されている。
これにより、クッション部材10の硬度を高く設定した場合でも、クッション部材10とクリップ部材20の係止解除操作片25との相対移動が許容されるので、ボディパネル30に対する車両用クッションクリップ1の取り付け、取り外し作業が容易となる。
また、クッション部材10に埋設されるクリップ部材20の基端部21には、成形時においてクッション部材10を中心線L側へ流入させる円環状の溝部21aが形成されるとともに、各係止解除操作片25の操作部25bの基端側を収容し、かつ成形時においてクッション部材10を中心線L側へ流入させる切り欠き部21eが形成されている。
これにより、基端部21の一部がクッション部材10に埋め込まれるようになるので、クッション部材10とクリップ部材20との接合が強化されて両部材10,20の離脱を良好に防止することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の車両用クッションクリップ1Bについて説明する。上記第1実施形態では、各係止解除操作片25がクッション部材10に対して回動し易くなるよう、各係止解除操作片25の操作部25bの下面がクッション部材10に包み込まれない構成としたが、第2実施形態の車両用クッションクリップ1Bでは、例えば図7及び図8に示すように、各操作部25bの下面がクッション部材10に包み込まれるように構成されている。ただし、この車両用クッションクリップ1Bでは、各係止解除操作部位15aへの係止解除のための負荷に伴うクッション部材10の中心線L側への弾性変形を容易にするスリット16Bが形成されている。
また、クリップ部材20の基端部21は、例えば図9に示すように、円環状の溝部21aを有しない円筒状に形成されており、操作部25bの基端側が切り欠き部21e内に収容されるようになっている。その他の構成は上記第1実施形態と同様であるので、上記第1実施形態と同様の機能を果たす部材又は部位には同じ符号を付して説明を省略する。第2実施形態以降の実施形態についても同様である。
各スリット16Bは、着座面12に開口し、かつ各操作部25bの下面に達する浅い長穴状に形成されている。この第2実施形態によれば、スリット16Bの形成によりクッション部材10がその中心線L側へ撓み易くなる。これにより、クッション部材10の硬度を高く設定した場合でも、各係止解除作用部位15aへの係止解除のための負荷を小さくすることができ、車両用クッションクリップ1Bを取り外す際の作業性を向上させることができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態の車両用クッションクリップ1Cについて説明する。この車両用クッションクリップ1Cでは、図10及び図11に示すように、各係止解除操作部位15aへの係止解除のための負荷に伴うクッション部材10の中心線L側への弾性変形を容易にするスリット16Cが形成されている。各スリット16Cは、当接面11に開口し、かつ各操作部25bの上面に達する深い長穴状に形成されている。この第3実施形態によっても、スリット16Cの形成によりクッション部材10がその中心線L側へ撓み易くなる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態の車両用クッションクリップ1Dについて説明する。この車両用クッションクリップ1Dでは、図12及び図13に示すように、各係止解除操作部位15aへの係止解除のための負荷に伴うクッション部材10の中心線L側への弾性変形を容易にするスリット16Dが形成されている。各スリット16Dは、各操作部25bの上方にてクッション部材10の外側面15に開口し、かつ基端部21の各切り欠き部21eに達する深い穴状に形成されている。この第4実施形態によっても、スリット16Dの形成によりクッション部材10がその中心線L側へ撓み易くなる。
また、この第4実施形態では、各係止解除操作片25の操作部25bが繋ぎ部23を弾性変形支点とする円弧状の回動軌跡に一致する曲面状の外周面25b1を有している。これにより、クッション部材10による各係止解除操作片25の拘束を緩和することができる。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態の車両用クッションクリップ1Eについて説明する。この車両用クッションクリップ1Eでは、図14及び図15に示すように、各係止解除操作部位15aへの係止解除のための負荷に伴う各係止解除操作片25の中心線L側への弾性変形を容易にするスリット16Eが形成されている。スリット16Eは、各操作部25bを挟むように対向して設けられ、クッション部材10のシールリップ部13から上方に向けて延び出すとともに、クッション部材10の外側面15からクリップ部材20における基端部21の切り欠き部21eに達する切り欠き状とされている。
この第5実施形態では、スリット16Eの形成により各係止解除操作部位15aと共に各係止解除操作片25がその中心線L側へ撓み易くなる。また、操作部25bが曲面状の外周面25b1を有しているため、クッション部材10による各係止解除操作片25の拘束を緩和することもできる。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態の車両用クッションクリップ1Fについて説明する。この車両用クッションクリップ1Fでは、図16及び図17に示すように、各係止解除操作部位15aへの係止解除のための負荷に伴うクッション部材10の中心線L側への弾性変形を容易にするスリット16Fが形成されている。スリット16Fは、各係止解除操作片25と直交する方向に延び出すとともに、クッション部材10の外側面15から中空部14に渡って貫通する横穴状とされている。なお、この第6実施形態では、図18に示すように、クリップ部材10における基端部21の縦長が短めに設定されており、各係止解除操作片25の操作部25bが基端部21の上面よりも上方に突出している。
この第6実施形態では、スリット16Fの形成によりクッション部材10がその中心線L側へ撓み易くなる。また、操作部25bが曲面状の外周面25b1を有しているため、クッション部材10による各係止解除操作片25の拘束を緩和することもできる。
(第7実施形態)
次に、第7実施形態の車両用クッションクリップ1Gについて説明する。この車両用クッションクリップ1Gでは、図19及び図20に示すように、各係止解除操作部位15aへの係止解除のための負荷に伴うクッション部材10の中心線L側への弾性変形を容易にするスリット16Gが形成されている。スリット16Gは、各係止解除操作片25と直交する方向に延び出すとともに、クッション部材10の当接面11、外側面15及び中空部14に開口する切り欠き状とされている。
この第7実施形態では、スリット16Gの形成によりクッション部材10がその中心線L側へ撓み易くなる。また、操作部25bが曲面状の外周面25b1を有しているため、クッション部材10による各係止解除操作片25の拘束を緩和することもできる。
(第8実施形態)
次に、第8実施形態の車両用クッションクリップ1Hについて説明する。この車両用クッションクリップ1Hでは、図21及び図22に示すように、各係止解除操作部位15aへの係止解除のための負荷に伴うクッション部材10の中心線L側への弾性変形を容易にするスリット16Hが形成されている。スリット16Hは、各係止解除操作片25と直交する方向に延び出すとともに、クッション部材10のシールリップ部13、外側面15及び中空部14に開口する切り欠き状に形成されている。
この第8実施形態では、スリット16Hの形成によりクッション部材10がその中心線L側へ撓み易くなる。また、操作部25bが曲面状の外周面25b1を有しているため、クッション部材10による各係止解除操作片25の拘束を緩和することもできる。
(第9実施形態)
次に、第9実施形態の車両用クッションクリップ1Jについて説明する。この車両用クッションクリップ1Jでは、図23及び図24に示すように、各係止解除操作片25の操作部25bの先端がクッション部材10の外側面15から外方側へ突設されている。
この第9実施形態によれば、突設された操作部25bの先端を目印として、クッション部材10の各係止解除作用部位15aを弾性的に押し潰すことができる。また、各係止解除作用部位15aを弾性的に押し潰すに際して、各操作部25bを摘み易いという効果が得られる。また、操作部25bが曲面状の外周面25b1を有しているため、クッション部材10による各係止解除操作片25の拘束を緩和することもできる。
(第10実施形態)
次に、第10実施形態の車両用クッションクリップ1Kについて説明する。この車両用クッションクリップ1Kでは、図25及び図26に示すように、各係止解除操作片25の操作部25bの先端がクッション部材10の外側面15と面一となるように形成されている。
この第10実施形態によれば、各係止解除操作片25の操作部25bの先端がクッション部材10の外側面15から外方側へ突設されている場合と同様の効果が得られることに加えて、各操作部25bの先端がクッション部材10の外側面15と面一であるため、意匠的な美観に優れるという効果が得られる。
(第11実施形態)
次に、第11実施形態の車両用クッションクリップ1Lについて説明する。上記第1〜第10実施形態では、各係止解除操作片25の操作部25bがクッション部材10の当接面11よりも着座面12に近い位置に埋設されるように構成したが、例えば図27及び図28に示すように、各係止解除操作片25のアーム部25aのアーム長を長く設定することにより、各係止解除操作片25の操作部25bが着座面12よりも当接面11に近い位置に埋設されるように構成してもよい。
この第11実施形態によれば、各係止解除操作片25の操作部25bがクッション部材10の当接面11に近い位置に埋設されるのに伴い、クッション部材10における各係止解除操作部位15aがクッション部材10の外側面15の上方側に位置するようになるので、ラジオペンチ等の作業工具Tを広く開かなくても、各操作部25aを摘むことが容易となり、クッション部材10を弾性的に押し潰す作業性を向上させることができる。
(第12実施形態)
次に、第12実施形態の車両用クッションクリップ1Mについて説明する。上記第1〜第11実施形態では、クリップ部材20における挿入部22の先端から基端部21に向かう方向に繋ぎ部23、係止爪24、係止解除操作片25がこの順に位置するように構成したが、これに代えて、例えば図29〜図32に示すように、クリップ部材20における挿入部22の先端から基端部21に向かう方向に係止爪24、繋ぎ部23、係止解除操作片25がこの順に位置するように構成してもよい。
クッション部材10には、図30に示すように、上記第7実施形態に係る車両用クッションクリップ1Gのスリット16Gと同様のスリット16Mが形成されている。繋ぎ部23は、図31(b)及び図32に示すように、係止爪24と係止解除操作片25のアーム部25aとの連結部位の近傍において、基端部21の切り欠き部21eの両側面からそれぞれ突設されて係止爪24と連結されている。
そして、この第12実施形態では、係止解除操作片25の内側面が中空部14の内壁面とほぼ一致しており、各係止解除操作片25を弾性的に押し広げることにより、係止解除操作片25の中心線Lから遠ざかる外方側への回動に連動して係止爪24が中心線L側へ回動する。
すなわち、各係止解除操作片25が繋ぎ部23を弾性変形支点として中心線L側へ回動すると、それに連動して各係止爪24が挿入部22の外側へ回動する。これとは逆に、各係止解除操作片25が繋ぎ部23を弾性変形支点として中心線Lから遠ざかる外方側へ回動すると、それに連動して係止爪24が挿入部22の内側へ回動するようになっている。
この第12実施形態によれば、図33に示すように、ラジオペンチ等の作業工具Tを用いて、各係止解除操作片25を弾性的に押し広げることにより、各係止解除操作片25が互いに離間するようにそれぞれの繋ぎ部23を弾性変形支点として回動する。各係止解除操作片25の回動に連動して各係止爪24が中心線L側へ回動し、各係止爪24とボディパネル30の取付穴31との係止状態が解除される。この状態で、クッション部材10を引き上げれば、車両用クッションクリップ1Mをボディパネル30から抜き取ることができる。
この第12実施形態では、各係止解除操作片25を弾性的に押し広げることにより、各係止爪24と取付部材30の取付穴31との係止状態が解除されるので、車両用クッションクリップ1Mをボディパネル30から取り外すことができる。これにより、上記各実施形態と同様、車両用クッションクリップ1Mがその横側のスペースが狭い部位に取り付けられている場合でも、ボディパネル30からの取り外し作業が容易となる。
なお、上記第1〜第12実施形態では、クリップ部材20の基端部21の一部、係止解除操作片25の一部がクッション部材10に埋設されるように構成したが、基端部21の全部、係止解除操作片25の全部がクッション部材10に埋設されるように構成してもよい。
また、車両用クッションクリップ1Aが、相互の親和性が高く、かつ接着し合う同質材料同士、すなわちポリプロピレン(PP)を主成分とするオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)よりなるクッション部材10と、ポリプロピレン(PP)よりなるクリップ部材20とを一体的に備えるものとしてもよい。このようにクッション部材10とクリップ部材20とを同質材料で形成しても、上記各実施形態で設けられたスリット16B、16C、16D、16E、16F、16G、16H、16Mによって、クッション部材10の係止解除作用部位15aあるいは係止解除操作片25自体を弾性的に容易に撓ませることができ、これにより係止解除操作片25を繋ぎ部23を弾性変形支点として容易に回動させることができる。
また、上記第1〜第12実施形態では、一対の係止爪24,24をいずれも可動爪としたが、一方の係止爪を固定爪としてもよい。また、係止爪及び係止解除操作片を、2個以上の複数個設けるようにしてもよい。
また、上記各実施形態において、クッション部材の中心側あるいは外方側への弾性的な撓みが確保される場合には、中空部又はスリットを適宜省略することが可能である。
本発明の第1実施形態に係る車両用クッションクリップ1Aを斜め下から見た斜視図。 (a)は図1の平面図。(b)は(a)における2(b)−2(b)面での正面断面図。(c)は図1の側面図。 (a)は図1のクリップ部材20を斜め下から見た斜視図。(b)は同様に斜め上から見た斜視図。 (a)は図3の平面図。(b)は図3の正面図。(c)は図3の側面図。 (a)は車両用クッションクリップ1Aをボディパネル30に取り付ける前の状態を示す説明図。(b)は車両用クッションクリップ1Aをボディパネル30に取り付けた後の状態を示す説明図。 車両用クッションクリップ1Aをボディパネル30から取り外す状態を示す説明図。 本発明の第2実施形態に係る車両用クッションクリップ1Bを斜め下から見た斜視図。 図7の正面断面図。 図7のクリップ部材20を斜め上から見た斜視図。 本発明の第3実施形態に係る車両用クッションクリップ1Cを斜め上から見た斜視図。 (a)は図10の平面図。(b)は(a)における11(b)−11(b)面での正面断面図。 本発明の第4実施形態に係る車両用クッションクリップ1Dを斜め下から見た斜視図。 図12の正面断面図。 本発明の第5実施形態に係る車両用クッションクリップ1Eを斜め上から見た斜視図。 (a)は図14の平面図。(b)は図14の正面図。(c)は図14の側面図。 本発明の第6実施形態に係る車両用クッションクリップ1Fを斜め上から見た斜視図。 (a)は図16の平面図。(b)は(a)における17(b)−17(b)面での正面断面図。(c)は図16の側面図。 図16のクリップ部材20を斜め上から見た斜視図。 本発明の第7実施形態に係る車両用クッションクリップ1Gを斜め上から見た斜視図。 (a)は図19の平面図。(b)は(a)における20(b)−20(b)面での正面断面図。(c)は図19の側面図。 本発明の第8実施形態に係る車両用クッションクリップ1Hを斜め上から見た斜視図。 (a)は図21の平面図。(b)は(a)における22(b)−22(b)面での正面断面図。(c)は図21の側面図。 本発明の第9実施形態に係る車両用クッションクリップ1Jを斜め上から見た斜視図。 (a)は図23の平面図。(b)は(a)における24(b)−24(b)面での正面断面図。(c)は図23の側面図。 本発明の第10実施形態に係る車両用クッションクリップ1Kを斜め下から見た斜視図。 図25の正面断面図。 (a)は本発明の第11実施形態に係る車両用クッションクリップ1Lの正面断面図。(b)は(a)の側面図。 図27のクリップ部材20を斜め上から見た斜視図。 本発明の第12実施形態に係る車両用クッションクリップ1Mを斜め下から見た斜視図。 (a)は図29の平面図。(b)は(a)における30(b)−30(b)面での正面断面図。(c)は図29の側面図。 (a)は図29のクリップ部材20を斜め下から見た斜視図。(b)は(a)の要部拡大図。 (a)は図31の平面図。(b)は図31の正面図。(c)は(a)における32(c)−32(c)面での正面断面図。(d)は(b)における32(d)−32(d)面での背面断面図。 車両用クッションクリップ1Mをボディパネル30から取り外す状態を示す説明図。
符号の説明
1A〜1M 車両用クッションクリップ
L 中心線
T 作業工具
10 クッション部材
11 当接面
12 着座面
14 中空部
15 外側面
15a 係止解除作用部位
16B、16C、16D、16E、16F、16G、16H、16M スリット
20 クリップ部材
21 基端部
21a 溝部
21e 切り欠き部
22 挿入部
23 繋ぎ部(弾性変形支点)
24 係止爪
25 係止解除操作片
25a アーム部
25b 操作部
25b1 外周面
30 ボディパネル(取付部材)
31 取付穴

Claims (13)

  1. 車両において相対的に接近・離間する両部材のうち一方側の取付部材に取り付けられるクリップ部材と、一端部にて前記取付部材に着座する着座面が形成され、他端部にて前記両部材のうち他方側の部材に当接する当接面が形成されたクッション部材とを備えた車両用クッションクリップにおいて、
    前記クリップ部材は、前記クッション部材の一端部の中心側にて該クッション部材に全部又は一部を埋設される基端部と、
    前記基端部と一体的に形成され、前記クッション部材の着座面から前記当接面とは反対側へ突出して、前記取付部材に形成された取付穴に挿入される挿入部と、
    前記挿入部と繋ぎ部を介して一体的に形成され、前記繋ぎ部を弾性変形支点として前記中心側と該中心側から遠ざかる外方側との間で弾性変形可能とされ、前記挿入部の前記取付穴への挿入に伴って前記中心側へ弾性変形した後に前記外方側へ弾性復元することにより、前記取付部材の取付穴に係止される係止爪と、
    前記係止爪と一体的に形成され、前記クッション部材に全部又は一部を埋設された状態で、前記繋ぎ部を弾性変形支点として前記中心側と前記外方側との間で弾性変形可能とされる係止解除操作片とを備えており、
    前記係止解除操作片の埋設位置に対応する前記クッション部材の係止解除作用部位を弾性的に撓ませ、前記繋ぎ部を弾性変形支点とする前記係止解除操作片の回動に連動させて前記係止爪を回動させることにより、前記係止爪と前記取付部材の取付穴との係止状態が解除されることを特徴とする車両用クッションクリップ。
  2. 前記クッション部材には、前記当接面に開口し前記着座面側に延びる中空部が形成されており、前記クリップ部材においては、前記挿入部の先端から前記基端部に向かう方向に前記繋ぎ部、前記係止爪、前記係止解除操作片がこの順に位置しており、前記係止解除作用部位として機能する前記クッション部材の外側面を前記中心側へ弾性的に押し潰すことにより、前記係止解除操作片の前記中心側への回動に連動して前記係止爪が該中心側へ回動し、前記係止爪と前記取付部材の取付穴との係止状態が解除されるように構成されている請求項1に記載の車両用クッションクリップ。
  3. 前記クッション部材には、前記係止解除作用部位への係止解除のための負荷に伴う該クッション部材の前記中心側への撓みを容易にするスリットが形成されている請求項1又は2に記載の車両用クッションクリップ。
  4. 前記係止解除操作片は、前記係止爪と連結される側の基端とは反対側の先端が前記クッション部材の外側面から外方側へ突設されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用クッションクリップ。
  5. 前記係止解除操作片は、前記係止爪と連結される側の基端とは反対側の先端が前記クッション部材の外側面と面一となるように形成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用クッションクリップ。
  6. 前記クッション部材には、前記当接面に開口し前記着座面側に延びる中空部が形成されており、前記クリップ部材においては、前記挿入部の先端から前記基端部に向かう方向に前記係止爪、前記繋ぎ部、前記係止解除操作片がこの順に位置しており、前記係止解除作用部位として機能する前記中空部の壁面を前記外方側へ弾性的に押し広げることにより、前記係止解除操作片の外方側への回動に連動して前記係止爪が前記中心側へ回動し、前記係止爪と前記取付部材の取付穴との係止状態が解除されるように構成されている請求項1に記載の車両用クッションクリップ。
  7. 前記クッション部材には、前記係止解除作用部位への係止解除のための負荷に伴う該クッション部材の前記外方側への撓みを容易にするスリットが形成されている請求項1又は6に記載の車両用クッションクリップ。
  8. 前記係止解除操作片は、180度の角度間隔で一直線状に位置するよう互いに対称的に形成されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の車両用クッションクリップ。
  9. 前記クッション部材と前記クリップ部材とは、相互の親和性が高く、かつ接着し合う同質材料同士を用いて射出成形により一体的に形成されている請求項1〜8のいずれか1項に記載の車両用クッションクリップ。
  10. 前記クッション部材と前記クリップ部材とは、相互の親和性が低く、かつ接着し合わない異質材料同士を用いて射出成形により一体的に形成されている請求項1〜8のいずれか1項に記載の車両用クッションクリップ。
  11. 前記クリップ部材の基端部は、成形時において前記クッション部材を前記中心側へ流入させる環状の溝部を有する段付き筒状に形成されている請求項10に記載の車両用クッションクリップ。
  12. 前記クリップ部材の基端部には、前記係止解除操作片の基端側を収容し、かつ成形時において前記クッション部材を前記中心側へ流入させる切り欠き部が形成されている請求項10に記載の車両用クッションクリップ。
  13. 前記係止解除操作片は、前記繋ぎ部を弾性変形支点とする円弧状の回動軌跡に一致する曲面状の外周面を有する請求項9〜12のいずれか1項に記載の車両用クッションクリップ。
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