JP2010150481A - ゴム組成物の製造方法およびトラック・バス用タイヤ - Google Patents

ゴム組成物の製造方法およびトラック・バス用タイヤ Download PDF

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Abstract

【課題】低燃費性と耐摩耗性能をバランス良く向上させたトラックおよびバスなどの重荷重車両用タイヤを提供すること。
【解決手段】エポキシ化天然ゴムを5〜50質量%含むゴム成分100質量部に対してシリカを5〜20質量部含有し、かつ、シランカップリング剤を含有しないゴム組成物の製造方法であって、前記エポキシ化天然ゴムに前記シリカを配合し混練りしてマスターバッチを作製する工程を含む、ゴム組成物の製造方法に関する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ゴム組成物の製造方法ならびに前記ゴム組成物からなるトレッドを有するトラックおよびバス用タイヤに関するものである。
現在、乗用車においては低燃費化およびウェットグリップ性能の改善のために、トレッド部にシリカを配合することが一般的である。しかし、シリカおよびシランカップリング剤配合ゴム組成物は、過酷条件下での耐摩耗性能が、カーボンブラック配合ゴム組成物に比べて劣っている。そのため、トラックおよびバスなどの重荷重車両用タイヤにおいては、シリカの採用は遅れている。
一方、近年環境問題が重視されるようになり、二酸化炭素の排出量抑制の規制が強化されたこともあり、トラックおよびバス用タイヤにおいても低燃費化の要求が大きくなってきており、低燃費性と耐摩耗性能を両立させたタイヤの開発が望まれている。
引用文献1には、加工性およびゴム強度を向上させたゴム組成物として、天然ゴムおよび/またはエポキシ化天然ゴムからなるゴム成分100重量部に対して、所定のシリカを30重量部以上、カーボンブラックを5重量部以下、および脂肪酸塩を2〜10重量部含有するゴム組成物が開示されている。しかし、重荷重用タイヤのトレッド部に使用するには更なる改善の余地がある。
特開2007−246808号公報
本発明は、低燃費性と耐摩耗性能をバランス良く向上させたトラックおよびバスなどの重荷重車両用タイヤを提供することを目的とする。
本発明は、エポキシ化天然ゴムを5〜50質量%含むゴム成分100質量部に対してシリカを5〜20質量部含有し、かつ、シランカップリング剤を含有しないゴム組成物の製造方法であって、前記エポキシ化天然ゴムに前記シリカを配合し混練りしてマスターバッチを作製する工程を含む、ゴム組成物の製造方法である。
本発明に係るゴム組成物の製造方法は、前記エポキシ化天然ゴムのエポキシ化率が5〜25モル%であることが好ましい。
本発明は、前記ゴム組成物の製造方法によって製造されたゴム組成物からなるトレッドを有するトラックおよびバス用タイヤである。
本発明によれば、低燃費性と耐摩耗性能をバランス良く向上させたトラックおよびバスなどの重荷重車両用タイヤを提供することができる。
<ゴム組成物>
本発明において製造されるゴム組成物は、エポキシ化天然ゴムを含むゴム成分およびシリカを含有し、かつ、シランカップリング剤を含有しない。
<ゴム成分>
ゴム成分は、エポキシ化天然ゴム(ENR)を含む。
ENRとしては、市販のENRを用いてもよいし、NRをエポキシ化して用いてもよい。NRをエポキシ化する方法としては、とくに限定されるものではないが、クロルヒドリン法、直接酸化法、過酸化水素法、アルキルヒドロペルオキシド法、過酸法などの方法を用いて行うことができる。過酸法としてはたとえば、NRに過酢酸や過蟻酸などの有機過酸を反応させる方法などがあげられる。
ENRのエポキシ化率は25モル%以下が好ましく、20モル%以下がより好ましい。ENRのエポキシ化率が25モル%をこえると、ガラス転移点が高く、耐摩耗性能、転がり抵抗性能が低下する傾向がある。一方、ENRのエポキシ化率は5モル%以上が好ましい。ENRのエポキシ化率が5モル%未満であると、ゴム組成物の補強効果を得ることができない。ENRは、エポキシ化率が1種類のものを単独で用いてもよく、エポキシ化率が異なる2種以上を組合わせて用いてもよい。
ENRの含有量は、ゴム成分中50質量%以下であり、30質量%以下が好ましい。ENRの含有量が50質量%を超えると、ガラス転移点の影響で転がり抵抗性能が低下する傾向がある。一方、ENRの含有量は、ゴム成分中5質量%以上である。ENRの含有量が5質量%未満であると、ゴム組成物の補強効果を得ることができない。
前記ゴム成分としては、ENR以外にも、天然ゴム(NR)および/またはジエン系合成ゴムを用いることができる。ジエン系合成ゴムとしては、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、イソプレンゴム(IR)、ブチルゴム(IIR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)などが挙げられる。これらのゴムは単独で用いてもよく、2種以上を組合わせて用いてもよい。
<シリカ>
シリカの含有量は、ゴム成分100質量部に対して20質量部以下であり、15質量部以下が好ましい。シリカの含有量が20質量部を超えると、耐摩耗性能を維持することができない。一方、シリカの含有量は、ゴム成分100質量部に対して5質量部以上である。シリカの含有量が5質量部未満であると、転がり抵抗性能が向上しない。
シリカとしては、とくに制限はなく、乾式法または湿式法により調製されたものを用いることができる。
シリカのBET比表面積(BET)は100m2/g以上、好ましくは130m2/g以上である。シリカのBETが100m2/g未満では、シリカの配合による充分な補強効果が得られない。また、シリカのBETは250m2/g以下、好ましくは200m2/g以下である。シリカのBETが250m2/gを超えると、シリカの分散性、低発熱性および補強性が悪化し、転がり抵抗が増大してしまう傾向がある。なお、シリカのBET法による窒素吸着比表面積は、ASTM−D−4820−93に準拠した方法により測定することができる。
<シランカップリング剤>
本発明に係るゴム組成物の製造方法は、エポキシ化天然ゴムとシリカをあらかじめ混練りしてマスターバッチを作製する工程を含むことを特徴とする。マスターバッチを作製することによりエポキシ化天然ゴムとシリカが直接結合して、シランカップリング剤を介した場合よりもより強固な結合となり、過酷条件下においても優れた耐摩耗性能を得ることができる。したがって、本発明においては、通常シリカとともに配合されるシランカップリング剤は配合されない。
<カーボンブラック>
本発明において製造されるゴム組成物は、補強剤としてカーボンブラックを配合することが可能である。カーボンブラックの配合量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは5〜80質量部、より好ましくは30〜55質量部である。カーボンブラックの配合量が5質量部未満では十分な補強性、剛性が得られず、80質量部をこえると発熱しやすくなる。
カーボンブラックは、チッ素吸着比表面積(N2SA)が好ましくは100〜220m2/gであり、より好ましくは120〜200m2/gである。チッ素吸着比表面積が100m2/gより低いと補強性が不充分であり、220m2/gを超えると発熱しやすくなり好ましくない。
<軟化剤>
軟化剤としては、プロセスオイル、潤滑油、パラフィン、流動パラフィン、石油アスファルト、ワセリンなどの石油系軟化剤、大豆油、パーム油、ヒマシ油、アマニ油、ナタネ油、ヤシ油などの脂肪油系軟化剤、トール油、サブ、蜜ロウ、カルナバロウ、ラノリンなどのワックス類、リノール酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ラウリン酸などの脂肪酸、などが挙げられる。軟化剤の配合量は、ゴム成分100質量部に対してたとえば100質量部以下とされることが好ましく、この場合、該ゴム組成物がタイヤに使用された際のウェットグリップ性能を低下させる危険性が少ない。
<老化防止剤>
老化防止剤としては、アミン系、フェノール系、イミダゾール系の各化合物や、カルバミン酸金属塩、ワックスなどを適宜選択して使用することが可能である。
<加硫助剤>
加硫助剤としては、ステアリン酸、酸化亜鉛(亜鉛華)などを使用することができる。
<加硫剤>
加硫剤としては、有機過酸化物もしくは硫黄系加硫剤を使用できる。有機過酸化物としては、たとえば、ベンゾイルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3あるいは1,3−ビス(t−ブチルパーオキシプロピル)ベンゼン等を使用することができる。また、硫黄系加硫剤としては、たとえば、硫黄、モルホリンジスルフィドなどを使用することができる。これらの中では硫黄が好ましい。
<加硫促進剤>
加硫促進剤としては、スルフェンアミド系、チアゾール系、チウラム系、チオウレア系、グアニジン系、ジチオカルバミン酸系、アルデヒド−アミン系またはアルデヒド−アンモニア系、イミダゾリン系、もしくは、キサンテート系加硫促進剤のうち少なくとも一つを含有するものを使用することが可能である。
<その他の配合剤>
本発明におけるゴム組成物は、その他の可塑剤などのタイヤ用または一般のゴム組成物に配合される各種配合剤および添加剤を配合することができる。また、これらの配合剤、添加剤の含有量も一般的な量とすることができる。
<ゴム組成物の製造方法>
本発明に係るゴム組成物の製造方法は、エポキシ化天然ゴムにシリカを配合し混練りしてマスターバッチを作製する工程を含む。あらかじめエポキシ化天然ゴムとシリカを混練りすることによって、エポキシ化天然ゴムとシリカの結合を強固にし、過酷条件下で優れた耐摩耗性を有するゴム組成物を得ることができる。
エポキシ化天然ゴムはゴムラテックスの状態で混合することができる。
シリカも同様に、シリカの乾燥前、すなわち未乾燥シリカを混合することができる。
ゴムラテックスおよび未乾燥シリカを混合することで、未乾燥シリカが微粒子状態に保たれ、ポリマー溶液中での分散性がよくなり、転がり抵抗の低減効果、および耐摩耗性能の向上を実現することができる。
エポキシ化天然ゴム、シリカがそれぞれ固体の場合は、バンバリーミキサー、ニーダーで混合することができる。
つぎに、前記マスターバッチにその他の配合剤を加えた混合物を、バンバリーミキサーなどを用いて混練する。このとき混練温度の下限は、約80℃、さらには約100℃であることが好ましい。混練温度が約80℃より低いと、ゴム粘度が上昇して作業性が低下することがある。また、混練温度の上限は、約200℃、さらには180℃であることが好ましい。200℃をこえると、ゴムがわく(分子が切れすぎる)傾向がある。
<タイヤの構造>
本発明のタイヤの一実施形態を、図を用いて説明する。
図1において、本実施形態のトラックおよびバス用タイヤ1(以下タイヤ1という)は、JIS規格で規定する最大負荷能力が2500kg以上のタイヤであって、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、トレッド部2の内方かつ前記カーカス6の外側に配されるベルト層7とを具備して構成される。
前記カーカス6は、カーカスコードをタイヤ周方向に対して例えば70〜90°の角度で配列した1枚以上、本例では90°で配列した1枚のカーカスプライ6Aから形成される。カーカスコードとして、本例ではスチールコードを用いた好ましいものを例示しているが、要求により芳香族ポリアミド、ナイロン、レーヨン、ポリエステルなどの有機繊維コードも使用しうる。またカーカスプライ6Aは、前記ビードコア5、5間に架け渡されるプライ本体部6aの両端に、ビードコア5の廻りでタイヤ軸方向内側から外側に折り返されるプライ折返し部6bを一連に備える。
なおビード部4には、前記プライ本体部6aとプライ折返し部6bとの間を通り、前記ビードコア5から半径方向外方にのびる硬質のエーペックスゴムゴム8が配置され、ビード部4からサイドウォール部3にかけて補強している。図中の符号10は、ビード外皮をなすリムずれ防止用のクリンチゴムであって、リムと接触しうるビード底面及び外側面に配される。又符号11は、クリンチゴム10とカーカスプライ6Aとの間に配されるスチールコードを用いた補強コード層であって、前記プライ折返し部6bの外側面に沿ってのびる立ち上げ部11Aの下端に、ビード底面に沿う巻き下ろし部11Bを延設したL字状に形成されている。
次に、前記ベルト層7は、スチール製のベルトコード(スチールコード)をタイヤ周方向に対して16〜22°の角度で傾斜配列した2枚のベルトプライ7A,7Bからなり、各ベルトプライ7A,7Bは、プライ間相互でベルトコードが交差するようにコードの傾斜方向を違えて半径方向内外に重置される。これによって、ベルト剛性を高め、操縦安定性に必要なコーナリングフォースを充分に確保している。
<タイヤの製造方法>
前記ゴム組成物をトレッド部に用いたトラックおよびバス用タイヤは、前記ゴム組成物の未架橋物を調製し、該未架橋物をタイヤのトレッド部2に適用して加硫成形することによって形成されることができる。
<実施例1〜5、比較例4>
(マスターバッチの作製)
実施例1〜5および比較例4は、あらかじめエポキシ化天然ゴムにシリカを配合したマスターバッチを作製した。具体的には表1の配合に従って、エポキシ化天然ゴム(固体)およびシリカ(固体)を、バンバリーミキサーを用いて、100℃で5分間混練りしたのち、170℃で3分間熱処理し、マスターバッチを得た。
(ゴム組成物の作製)
得られたマスターバッチと硫黄と加硫促進剤を除く表1の配合を、バンバリーミキサーを用いて約150℃で5分間混練りした。得られた混練物に硫黄および加硫促進剤を加えて2軸オープンロールにより80℃で5分間練りこんだ。得られたゴム組成物を160℃で18分間加硫することにより、加硫ゴム組成物を得た。
<比較例1〜3、5>
(ゴム組成物の作製)
比較例1〜3、5はマスターバッチを作製しない例である。はじめに硫黄と加硫促進剤を除く表1の配合を、バンバリーミキサーを用いて約150℃で5分間混練りした。得られた混練物に硫黄および加硫促進剤を加えて2軸オープンロールにより80℃で5分間練りこんだ。得られたゴム組成物を160℃で18分間加硫することにより、加硫ゴム組成物を得た。
上記加硫ゴム組成物について、耐摩耗性試験および転がり抵抗試験を行なった。
<耐摩耗性試験>
加硫ゴム組成物より試験片を作製し、(株)岩本製作所製のランボーン摩耗試験機を用いて、温度20℃、スリップ率20%、試験時間5分間の条件でランボーン摩耗減量を測定した。各配合の容積損失量を、比較例1の損失量を100として下記計算式により指数表示した。数値が大きいほど耐摩耗性能が優れることを示している。
(耐摩耗性能指数)=(比較例1の容積損失量)/(各配合の容積損失量)×100
<転がり抵抗試験>
加硫ゴム組成物より試験片を作製し、(株)岩本製作所製の粘弾性スペクトロメーターを用いて、温度70℃、初期歪み10%、動歪み2%の条件下で、各配合の損失正接(tanδ)の測定を行なった。比較例1のtanδを100として、下記計算式により指数表示した。数値が大きいほどtanδが小さく、転がり抵抗が低減され低燃費性であることを示している。
(転がり抵抗指数)=(比較例1のtanδ)/(各配合のtanδ)×100
結果を表1に示す。
Figure 2010150481
NR:天然ゴム、RSS#3
ENR−10:エポキシ化天然ゴム、Kumplan Guthrie Berhad製のENR−10(エポキシ化率:10モル%)
ENR−25:エポキシ化天然ゴム、Kumplan Guthrie Berhad製のENR−25(エポキシ化率:25モル%)
ENR−50:エポキシ化天然ゴム、Kumplan Guthrie Berhad製のENR−50(エポキシ化率:50モル%)
BR:宇部興産(株)製のBR150B
カーボンブラック:キャボットジャパン(株)製のショウブラックN220(N2SA:111m2/g)
シリカ:デグッサ製のウルトラジルVN3(N2SA:175m2/g)
シランカップリング剤:テグッサ製のSi−69
ワックス:大内新興化学(株)製のサンノックワックス
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C(N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン)
ステアリン酸:日本油脂(株)製のステアリン酸
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の亜鉛華1号
硫黄:鶴見化学(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤TBBS:大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリル−スルフェンアミド)
<評価結果>
実施例1、3、4はNRを50質量部、ENR−10を30質量部およびBRを20質量部含むゴム成分100質量部に対して、それぞれシリカを10質量部、20質量部、5質量部含むゴム組成物である。ENR−10にシリカを配合してあらかじめマスターバッチを作製して製造した。補強剤としてカーボンブラックのみを使用した比較例1に比べて、いずれも耐摩耗性能および低燃費性が向上した。
実施例2はNRを50質量部、ENR-25を30質量部およびBRを20質量部含むゴム成分100質量部に対して、シリカを10質量部含むゴム組成物である。ENR−25にシリカを配合してあらかじめマスターバッチを作製して製造した。比較例1に比べて、耐摩耗性能および低燃費性が向上した。
実施例5はNRを30質量部、ENR-25を50質量部およびBRを20質量部含むゴム成分100質量部に対して、シリカを20質量部含むゴム組成物である。ENR−25にシリカを配合してあらかじめマスターバッチを作製して製造した。比較例1に比べて、耐摩耗性能および低燃費性が向上した。
比較例2はNRを80質量部およびBRを20質量部含むゴム成分100質量部に対して、シリカおよびシランカップリング剤を含むゴム組成物である。比較例1に比べて耐摩耗性能は向上したが、低燃費性が悪化した。
比較例3はNRを50質量部、ENR-50を30質量部およびBRを20質量部含むゴム成分100質量部に対してシリカを10質量部含むゴム組成物である。ENR−50とシリカであらかじめマスターバッチを作製していない。比較例1に比べて、耐摩耗性能および低燃費性のいずれも悪化した。
比較例4はNRを50質量部、ENR−10を30質量部およびBRを20質量部含むゴム成分100質量部に対して、シリカを30質量部含むゴム組成物である。ENR−10にシリカを配合してあらかじめマスターバッチを作製して製造した。比較例1に比べて耐摩耗性能は向上したが、低燃費性が悪化した。
比較例5はNRを50質量部、ENR−10を30質量部およびBRを20質量部含むゴム成分100質量部に対して、シリカを10質量部、シランカップリング剤を0.8質量部含むゴム組成物である。ENR−10とシリカであらかじめマスターバッチを作製していない。比較例1に比べて耐摩耗性能は向上したが、低燃費性が悪化した。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明のトラックおよびバス用タイヤの一実施例を示す断面図である。
符号の説明
2 トレッド部、3 サイドウォール部、4 ビード部、5 ビードコア、6 カーカス、7 ベルト層、7A,7B 内、外のベルトプライ。

Claims (3)

  1. エポキシ化天然ゴムを5〜50質量%含むゴム成分100質量部に対してシリカを5〜20質量部含有し、かつ、シランカップリング剤を含有しないゴム組成物の製造方法であって、
    前記エポキシ化天然ゴムに前記シリカを配合し混練りしてマスターバッチを作製する工程を含む、
    ゴム組成物の製造方法。
  2. 前記エポキシ化天然ゴムのエポキシ化率が5〜25モル%である、請求項1記載のゴム組成物の製造方法。
  3. 請求項1または2に記載のゴム組成物の製造方法によって製造されたゴム組成物からなるトレッドを有するトラックおよびバス用タイヤ。
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