JP2010150343A - サイドウォール用ゴム組成物及び空気入りタイヤ - Google Patents

サイドウォール用ゴム組成物及び空気入りタイヤ Download PDF

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Abstract

【課題】高いダンピング性能が得られるサイドウォール用ゴム組成物、及び該ゴム組成物を用いたサイドウォールを有する空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】ゴム成分及び熱可塑性ポリウレタンを含有し、上記熱可塑性ポリウレタンの含有量が上記ゴム成分100質量部に対して3〜60質量部であるサイドウォール用ゴム組成物に関する。
【選択図】なし

Description

本発明は、サイドウォール用ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤに関する。
近年、乗用車や自動二輪車の高性能化に伴い、タイヤに対して高速で安全に走行できる性能が求められるようになっている。高性能の乗用車や自動二輪車に使用される高性能タイヤ、特にオフロードで使用されるタイヤには、高いダンピング性能(タイヤの振動の収まり易さ)を有することが求められる。
ダンピング性能を改善する方法としては、ビード部のビードコアから半径方向外方にのびるビードエーペックスゴムの動的弾性率を規制すること、トレッド部を減衰性能に優れるゴム層を用いて形成すること、カーカス層内側に内貼りされるゴムシートを所定の物性とすること等、種々の手法が提案されているが、サイドウォール部に対する更なる改善も求められている。
一方、特許文献1には老化防止剤とポリウレタン等の熱可塑性樹脂とからなる粒状物を含有するゴム組成物、特許文献2にはウレタン系粒子を含むゴム組成物が開示され、また特許文献3には熱可塑性ポリウレタンを含むゴム組成物が開示されている。
しかしながら、ここではサイドウォールへの適用やポリウレタンについては詳細に検討されていないし、また、ダンピング性能の改良については改善の余地がある。
特開2001−348463号公報 特開2002−97303号公報 特開2008−50571号公報
本発明は、前記課題を解決し、高いダンピング性能が得られるサイドウォール用ゴム組成物、及び該ゴム組成物を用いたサイドウォールを有する空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明は、ゴム成分及び熱可塑性ポリウレタンを含有し、上記熱可塑性ポリウレタンの含有量が上記ゴム成分100質量部に対して3〜60質量部であるサイドウォール用ゴム組成物に関する。
上記ゴム成分は天然ゴム及びブタジエンゴムを含むことが好ましい。
上記ゴム組成物は、更に、ゴム成分100質量部に対して、カーボンブラックを20質量部以上含むことが好ましい。
本発明はまた、上記ゴム組成物を用いて作製したサイドウォールを有する空気入りタイヤに関する。
本発明によれば、所定量のゴム成分及び熱可塑性ポリウレタンを含有するゴム組成物を、タイヤ部材のうちのサイドウォールに用いるので、ダンピング性能に優れた空気入りタイヤを提供することができる。
本発明のサイドウォール用ゴム組成物は、所定量のゴム成分及び熱可塑性ポリウレタンを含有する。熱可塑性ポリウレタンを配合したゴム組成物をサイドウォールに適用することにより、タイヤのダンピング性能を高めることができ、このような性能は高温条件下でも得られる。このため、当該ゴム組成物を用いたサイドウォールを有するタイヤを、自動車又は自動二輪車、特にオフロードで使用されるタイヤとして使用すると、高いダンピング性能を得ることができる。
本発明に使用されるゴム成分としては、一般にタイヤ用ゴム組成物に使用されるジエン系ゴム等が挙げられる。ジエン系ゴムの具体例としては、天然ゴム(NR);スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、イソプレンゴム(IR)、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)などのジエン系合成ゴムが挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、耐機械疲労性、耐候性の点から、NR及びBRを併用することが好ましい。
本発明のゴム組成物において、使用できるNRとしては特に限定されず、例えば、SIR20、RSS♯3、TSR20等、タイヤ工業において一般的なものを使用できる。またBRとしては特に限定されず、例えば、日本ゼオン(株)製のBR1220、宇部興産(株)製のBR130B、BR150B等の高シス含有量のBR、宇部興産(株)製のVCR412、VCR617等のシンジオタクチックポリブタジエン結晶を含有するBR等を使用できる。機械的強度を向上させる点から、BRのシス含量は95質量%以上が好ましい。
ゴム成分100質量%中のNRの含有量は、好ましくは30質量%以上、より好ましくは40質量%以上、更に好ましくは50質量%以上である。30質量%未満であると、耐機械疲労性に劣るおそれがある。該NRの含有量は、好ましくは90質量%以下、より好ましくは80質量%以下、更に好ましくは70質量%以下である。90質量%を超えると、耐候性に劣るおそれがある。
ゴム成分100質量%中のBRの含有量は、好ましくは10質量%以上、より好ましくは20質量%以上、更に好ましくは30質量%以上である。10質量%未満であると、耐候性に劣るおそれがある。該BRの含有量は、好ましくは70質量%以下、より好ましくは60質量%以下、更に好ましくは50質量%以下である。70質量%を超えると、耐屈曲性に劣るおそれがある。
NR及びBRを併用する場合、ゴム成分100質量%中のNR及びBRの合計含有量は、好ましくは85質量%以上、より好ましくは95質量%以上、更に好ましくは100質量%である。85質量%未満であると、耐疲労性に劣るおそれがある。
本発明では熱可塑性ポリウレタンが使用されるが、これを含むゴム組成物をサイドウォールに使用することにより、ダンピング性能、特に高温条件下でのダンピング性能を向上させることができる。熱可塑性ポリウレタンとしては、例えば、熱可塑性ポリウレタンエラストマーが挙げられ、一般に、ポリイソシアネート、ポリオール、必要に応じて鎖延長剤で構成されるものがある。
熱可塑性ポリウレタンエラストマーを構成するポリイソシアネートとしては、イソシアネート基を2以上有するものであれば特に限定されず、例えば、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、2,4−トルエンジイソシアネートと2,6−トルエンジイソシアネートの混合物(TDI)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、1,5−ナフチレンジイソシアネート(NDI)、3,3’−ビトリレン−4,4’−ジイソシアネート(TODI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)、パラフェニレンジイソシアネート(PPDI)、4,4’−メチレン−ビス(フェニルイソシアネート)等の芳香族ポリイソシアネート;4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)、水素添加キシリレンジイソシアネート(HXDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)等の脂環式ポリイソシアネート又は脂肪族ポリイソシアネート等が挙げられる。なかでも、反応性や入手が容易であることから、4,4’−メチレン−ビス(フェニルイソシアネート)が好ましい。
熱可塑性ポリウレタンエラストマーを構成するポリオールとしては、ポリオキシエチレングリコール(PEG)、ポリオキシプロピレングリコール(PPG)、ポリオキシテトラメチレングリコール(PTMG)等のポリエーテルポリオール;ポリエチレンアジペート(PEA)、ポリブチレンアジペート(PBA)、ポリヘキサメチレンアジペート(PHMA)などの縮合系ポリエステルポリオール;ポリ−ε−カプロラクトン(PCL)などのラクトン系ポリエステルポリオール;ポリヘキサメチレンカーボネートなどのポリカーボネートポリオール;アクリルポリオールなどが挙げられる。なかでも、反応性や入手が容易であることから、ポリエーテル系ポリオールが好ましい。
鎖延長剤としては、低分子量のポリオール、ポリアミン、アミノアルコール等を挙げることができる。
前記ポリオールとしては、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオールなどのトリオール;ペンタエリスリトールなどのテトラオール;ソルビトールなどのヘキサオールなどが挙げられ、また、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオールや、アニリン系ジオール、ビスフェノールA系ジオール等のジオールも挙げられる。
前記ポリアミンとしては、ジエチレントリアミン、ジプロピレントリアミンなどのトリアミン;エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなどの脂肪族系ジアミン、イソホロンジアミン、ピペラジンなどの脂環式系ジアミン、芳香族ジアミンなどのジアミンなどが挙げられる。芳香族ジアミンとしては、例えば、1つの芳香環に2個のアミノ基が結合している単環式芳香族ジアミンでもよいし、少なくとも1つのアミノ基が1つの芳香環に結合しているアミノフェニル基を2個含む多環式芳香族ジアミンでもよい。単環式芳香族ジアミンとしては、フェニレンジアミン、トルエンジアミン、ジエチルトルエンジアミン、ジメチルチオトルエンジアミンなどのアミノ基が芳香環に直接結合しているタイプ;キシリレンジアミンのようなアミノ基が低級アルキレン基を介して芳香環に結合しているタイプなどが挙げられる。また、多環式芳香族ジアミンとしては、ジアミノジフェニルアルカン(4,4’−ジアミノジフェニルメタン及びその誘導体など)などが挙げられる。
上記鎖延長剤のなかでも、反応性や入手が容易であることから、1,8−オクタンジオールが好ましい。
熱可塑性ポリウレタンエラストマー等の熱可塑性ポリウレタンは、公知の方法により合成でき、合成方法としては、ワンショット法、プレポリマー法を挙げることができる。ワンショット法とは、ポリイソシアネートとポリオール等とを一括に反応させて高分子量化する方法である。一方、プレポリマー法とは、多段階でポリイソシアネートとポリオール等とを反応させて高分子量化する方法であり、例えば、一旦低分子量のウレタンプレポリマーを合成した後、続けて、該プレポリマーと上述した鎖延長剤とを反応させて高分子量化する方法である。
ポリウレタンの合成には、公知の触媒を使用できる。触媒としては、例えば、トリエチルアミン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミンなどのモノアミン類;N,N,N′,N′−テトラメチルエチレンジアミン等のポリアミン類;1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセン(DBU)、トリエチレンジアミン等の環状ジアミン類;ジブチルチンジラウリレート、ジブチルチンジアセテートなどの錫系触媒などが挙げられる。
ポリウレタンのポリイソシアネートとポリオールとの構成比率は、特に限定されるものではないが、ポリオールの水酸基に対するポリイソシアネートのイソシアネート基のNCO/OH比(モル比)が好ましくは0.5以上、より好ましくは0.7以上、更に好ましくは0.8以上である。上記下限を下回る場合には、ポリイソシアネート成分が少なすぎるため、ウレタンの機械的強度が低下する傾向がある。一方、前記NCO/OH比(モル比)は、好ましくは1.5以下、より好ましくは1.3以下、更に好ましくは1.2以下である。上記上限を上回る場合には、ポリイソシアネート成分が過剰となるため、吸湿しやすく、ウレタンの機械的強度が低くなる場合がある。
ゴム組成物において、熱可塑性ポリウレタンの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、3質量部以上、好ましくは10質量部以上、より好ましくは20質量部以上である。3質量部未満であると、充分なダンピング性能の向上がみられない。該熱可塑性ポリウレタンの含有量は、60質量部以下、好ましくは40質量部以下、より好ましくは30質量部以下である。60質量部を超えると、機械的強度が低下するおそれがある。
ゴム組成物は、カーボンブラックを含有することが好ましい。これにより、ゴムに対する補強性が得られ、剛性やダンピング性能を改善できる。カーボンブラックとしては、タイヤ工業において一般的に用いられるSAF、ISAF、HAF、FF、FEF、GPFなどを用いることができる。カーボンブラックは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記カーボンブラックのチッ素吸着比表面積(NSA)は、好ましくは70m/g以上、より好ましくは100m/g以上である。カーボンブラックのNSAが70m/g未満では、充分な補強性が得られない傾向がある。また、カーボンブラックのNSAは、好ましくは160m/g以下、より好ましくは140m/g以下である。カーボンブラックのNSAが160m/gを超えると、発熱が増大し、低燃費性能が低下する傾向がある。
なお、カーボンブラックのチッ素吸着比表面積は、JIS K6217のA法によって求められる。
カーボンブラックの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは20質量部以上、より好ましくは40質量部以上、更に好ましくは50質量部以上である。20質量部未満であると、耐久性に劣る傾向がある。また、該カーボンブラックの含有量は、好ましくは90質量部以下、より好ましくは80質量部以下、更に好ましくは70質量部以下である。90質量部を超えると、発熱が大きくなりすぎるため、転がり抵抗が悪化する傾向がある。
本発明のゴム組成物には、前記成分以外にも、従来ゴム工業で使用される配合剤、例えば、シリカ等の補強用充填剤、シランカップリング剤、酸化亜鉛、ステアリン酸、老化防止剤、オイル、ワックス、硫黄等の加硫剤、加硫促進剤等を適宜配合することができる。
本発明のゴム組成物に用いられるオイルとしては、例えば、プロセスオイル、植物油脂、又はその混合物を用いても良い。プロセスオイルとしては、パラフィン系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル、芳香族系プロセスオイルなどが挙げられる。植物油脂としては、ひまし油、綿実油、あまに油、なたね油、大豆油、パーム油、やし油、落花生油、ロジン、パインオイル、パインタール、トール油、コーン油、こめ油、べに花油、ごま油、オリーブ油、ひまわり油、パーム核油、椿油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、サフラワー油、桐油などが挙げられる。なかでも、コスト、工程通過性の点から、芳香族系プロセスオイル(市販品としては、出光興産(株)製のダイアナプロセスオイルAH24など)が好ましい。
加硫促進剤としては、N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(TBBS)、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(CBS)、N,N’−ジシクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(DZ)、メルカプトベンゾチアゾール(MBT)、ジベンゾチアゾリルジスルフィド(MBTS)、ジフェニルグアニジン(DPG)などが挙げられる。なかでも、加硫特性に優れ、加硫後のゴムの物性において、機械的強度の向上効果が大きいという理由から、TBBS、CBS、DZなどのスルフェンアミド系加硫促進剤が好ましい。特に、TBBSが好ましい。
本発明のゴム組成物の製造方法としては、公知の方法を用いることができ、例えば、前記各成分をオープンロール、バンバリーミキサーなどのゴム混練装置を用いて混練し、その後加硫する方法等により製造できる。
本発明のゴム組成物は、タイヤのサイドウォールとして用いられる。
本発明の空気入りタイヤは、上記ゴム組成物を用いて通常の方法によって製造される。すなわち、必要に応じて各種添加剤を配合したゴム組成物を、未加硫の段階でタイヤのサイドウォールの形状に合わせて押し出し加工し、タイヤ成型機上にて通常の方法にて成形し、他のタイヤ部材とともに貼り合わせ、未加硫タイヤを形成する。この未加硫タイヤを加硫機中で加熱加圧してタイヤを製造できる。
本発明の空気入りタイヤは、乗用車用タイヤ、トラック・バス用タイヤ、二輪車用タイヤ、オフロード用タイヤ等として好適に用いられる。
実施例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
以下に、実施例及び比較例で用いた各種薬品について説明する。
NR:RSS#3
BR:日本ゼオン(株)製のニッポール1220(ハイシスBR、シス含量96.5%)
カーボンブラック:キャボットジャパン(株)製のショウブラックN220(NSA:125m/g)
ポリウレタンTPU(1):BASF製ポリエステル系熱可塑性エラストマー「ET680」(ポリオール:ポリエステル系、Tg:−35℃)
ポリウレタンTPU(2):BASF製ポリエステル系熱可塑性エラストマー「ET580」(ポリオール:透明ポリエステル系、Tg:−40℃)
ポリウレタンTPU(3):BASF製ポリエーテル系熱可塑性エラストマー「ET370」(ポリオール:ポリエーテル系、Tg:−50℃)
ポリウレタンTPU(4):BASF製ポリエーテル系熱可塑性エラストマー「ET870」(ポリオール:ポリエーテル系、Tg:−55℃)
オイル:出光興産(株)製のプロセスオイル(ダイアナプロセスオイルAH24)
ワックス:大内新興化学工業(株)製のサンノックワックス
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C(N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン)
ステアリン酸:日油(株)製のステアリン酸
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の亜鉛華1号
硫黄:鶴見化学(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤NS:大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
実施例1〜4及び比較例1
硫黄及び加硫促進剤以外の材料を表1に示す配合量添加し、バンバリーミキサーを用いて混練りした。その後、得られた混練物に対して、硫黄及び加硫促進剤を表1に示す配合量添加し、2軸オープンロールを用いて混練りして得られた混合物を、150℃で30分間加硫することで加硫ゴム組成物を得た。
得られた加硫ゴム組成物を用いて、以下に示す方法により粘弾性試験を行った。得られた結果を表1に示す。
(粘弾性試験)
(株)岩本製作所製の粘弾性スペクトロメーターを用いて10%初期歪みを与え、周波数5Hzにて、100℃で2%の動的歪みを与えたときの粘弾性(複素弾性率E’及び損失係数tanδ)を測定した。E’の値が大きいほど、タイヤにしたときの剛性が高いことを示す。また、tanδの値が大きいほど、タイヤにしたときのダンピング性能が高いことを示す。なお、比較例1の値を100として、それぞれ指数表示し、指数が大きいほど剛性、ダンピング性能が優れている。
(引張試験)
JIS K6251(引張試験法)に基づき、70℃においてダンベル3号サンプルにて試験を行った。M300(300%伸張時応力)が大きいほど剛性感が向上していることを示す。なお、比較例1の値を100として、指数表示し、指数が大きいほど剛性感が優れている。
(架橋度(SWELL))
得られた加硫ゴム組成物(加硫ゴムシート)をトルエンで抽出し、抽出前後の体積変化率(SWELL)を測定した。SWELLが小さいほど、架橋のばらつきを抑制でき、好ましいことを示す。なお、比較例1の値を100として、それぞれ指数表示し、指数が大きいほど架橋のばらつきが抑制できることを示す。
Figure 2010150343
熱可塑性ポリウレタンエラストマーを使用している実施例では、これを使用していない比較例1に比べて、tanδの指数が大きく、ダンピング性能に優れていた。また、E’及びM300が大きく、高い剛性を有していた。更に、SWELLの指数が大きく、架橋のばらつきを抑制できた。

Claims (4)

  1. ゴム成分及び熱可塑性ポリウレタンを含有し、
    前記熱可塑性ポリウレタンの含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して3〜60質量部であるサイドウォール用ゴム組成物。
  2. ゴム成分が天然ゴム及びブタジエンゴムを含む請求項1記載のサイドウォール用ゴム組成物。
  3. 更に、ゴム成分100質量部に対して、カーボンブラックを20質量部以上含む請求項1又は2記載のサイドウォール用ゴム組成物。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のゴム組成物を用いて作製したサイドウォールを有する空気入りタイヤ。
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