JP2010150314A - 油性顔料インク組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】保存安定性に優れた油性顔料インク組成物を提供する。
【解決手段】キナクリドン系顔料、高分子化合物、及び有機溶媒を少なくとも含む油性顔料インク組成物であって、油性顔料インク組成物中のイオンを純水に転相したとき、水相中の1価の陽イオンの合計濃度を100ppm以下とする。上記油性顔料インク組成物は、長期保存後でも析出物の発生が少なく、優れた保存安定性を有する。
【選択図】なし

Description

本発明は、キナクリドン系顔料、高分子化合物、及び有機溶媒を少なくとも含む油性顔料インク組成物に関し、特にインクジェット記録方式に好適に用いられる油性顔料インク組成物に関する。
インクジェット記録方式は、圧力、熱、電界などを駆動源として用いることにより、液状のインクをノズルから記録媒体に向けて吐出させて印刷する記録方式である。このような記録方式は、ランニングコストが低く、高画質化が可能であり、また用途に合わせて各種のインクを印字できることから、近年、市場を拡大している。
上記のようなインクジェット記録方式に用いられるインクとしては、色材として染料を、分散溶媒として水を用いた水性染料インクが主として使用されてきたが、染料インクは堅牢性に劣る。このため、色材として顔料を用いた水性顔料インク、及びそれを用いるインクジェットプリンタが開発され、屋内用途のポスターなどに利用されてきている。しかしながら、水性インクは耐水性に劣るため、屋外用途には不向きであり、また水性インクはポリ塩化ビニルなどのプラスチック基材への印刷が困難という問題がある。このため色材として顔料を、分散溶媒として有機溶媒を用いた油性顔料インクの開発が行われている。
例えば、顔料と、水及びエタノールに対する溶解度が25℃で3質量%未満である高分子化合物と、有機溶媒として、(ポリ)アルキレングリコール誘導体を30〜90質量%及び含窒素複素環化合物を1〜30質量%含有する油性顔料インク組成物を用いることにより、耐候性や定着性を向上した油性顔料インクが提案されている(例えば、特許文献1)。また、上記のような油性顔料インクは水性染料インクと異なり、インク中で顔料が溶解していないため、吐出不良が生じやすい。そのため、有機溶媒中での顔料の分散安定性を改善することを目的として、顔料と、バインダー樹脂と、顔料分散剤と、グリコールエーテルアセテートの少なくとも1種、並びにシクロヘキサノン及びイソホロンからなる群から選ばれる少なくとも1種からなる有機溶媒とを含有する油性顔料インクが提案されている(例えば、特許文献2)。
特開2005−60716号公報 特開2006−56991号公報
ところで、上記のような油性顔料インクに用いられる顔料は酸化チタンなどの無機顔料と、カーボンブラック、アゾ系、アゾメチン系、キナクリドン系などの有機顔料とに大別される。インクジェット用インクとして油性顔料インクを使用する場合、これらの顔料の中から所望の特性に応じてシアン、マゼンダ、イエロー、白色、及び黒色の各色相を呈する顔料を選定し、各顔料を用いて調製された油性顔料インクを充填したインクタンクを組み合わせたインクセットの形態でインクジェット印刷に用いられている。
しかしながら、上記のような油性顔料インクの顔料としてキナクリドン系顔料を使用した場合、インクを長期保存するとノズル目詰まりが頻発し、インクジェットプリンタによる吐出が困難になるという問題が明らかとなった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、色材としてキナクリドン系顔料を有する油性顔料インク組成物において、長期保存後でもインクジェットプリンタでのノズル目詰まりが少なく、安定なインクジェット印刷を行うことができる油性顔料インク組成物を提供することにある。
本発明は、キナクリドン系顔料、高分子化合物、及び有機溶媒を少なくとも含む油性顔料インク組成物であって、油性顔料インク組成物中のイオンを純水に転相したとき、水相中の1価の陽イオンの合計濃度が100ppm以下であることを特徴とする。
上記油性顔料インク組成物によれば、インク組成物中のイオンを純水に転相したときに、水相中の1価の陽イオンの合計濃度が100ppm以下であるため、長期保存後でもキナクリドン系顔料に由来する析出物の発生を抑えることができる。特に、1価の陽イオンの中でも、ナトリウムイオンやカリウムイオンは析出物を形成しやすいことから、これらの合計濃度が100ppm以下であることが好ましい。
また、上記水相の比伝導度は150μS/cm以下であることが好ましい。比伝導度が低いことは、インク組成物中のイオンを純水に転相したときに、転相されるイオン量が少ないことを意味する。従って、比伝導度が150μS/cm以下であれば、1価の陽イオンだけでなく、陰イオンなどの他のイオン性不純物の含有量が少ない。このため、さらに析出物の発生を抑えることができる。
以上のように、本発明によれば、キナクリドン系顔料に由来する析出物の発生の少ない油性顔料インク組成物を提供することができる。これにより、インクを長期保存した場合でも、ノズル目詰まりが少なく、安定な吐出が可能なインクジェット用インクを得ることができる。
まず本実施の形態の油性顔料インク組成物の開発経緯について説明すると、キナクリドン系顔料を含有する油性顔料インクを長期保存した場合に、他の顔料を含有する油性顔料インクと比べてノズル目詰まりが頻発した原因について調査したところ、インクジェットプリンタのインクタンクとノズルとを繋ぐ供給管に設けられているフィルタにキナクリドン系顔料自体とは異なる固形の析出物が付着しており、それによって目詰まりを起こしていることが確認された。インク調製時にはインク中に析出物は生じていなかったことから、この析出物はインクを長期保存することにより発生したものと考えられた。
このため、インク組成物中で析出物を形成しうる成分について検討した結果、キナクリドン系顔料中に含まれるイオン性不純物が長期保存によってインク中に溶出し、塩を生成することが析出物の原因であると推測された。すなわち、キナクリドン系顔料の製造工程においては、まず粗製キナクリドン系顔料が合成されるが、この合成時に原料由来あるいは副生成物由来の塩素イオン、硝酸イオンなどの陰イオンが粗製キナクリドン系顔料に不可避的に混入する。また、合成された粗製キナクリドン系顔料は一般に塊状物であり、顔料として用いるのに適さない結晶として生成される。このため、粗製キナクリドン系顔料を更に処理加工して粒子径、結晶構造、色相等を整える顔料化が行われている。この顔料化の工業的方法としては、粗製キナクリドン系顔料を無機塩とともに粉砕し、次いで生成したキナクリドン系顔料を酸抽出するソルトミリング法が一般に行われている。従って、ソルトミリング法により製造されたキナクリドン系顔料には、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属の塩やカルシウム、バリウムなどのアルカリ土類金属の塩などのイオン性不純物が含まれている。
このようなイオン性不純物を含有するキナクリドン系顔料を有機溶媒中に分散させたインクを長期保存すると、有機溶媒などに含まれていた微量の水分により上記のようなイオン性不純物がインク中に溶解して塩を形成し、それによって析出物が発生したものと考えられる。
さらに、析出物中の金属成分について詳細に分析した結果、析出物はカルシウムなどの2価のアルカリ土類金属よりも、ナトリウムやカリウムなどの1価のアルカリ金属を主たる金属成分として含んでいたことから、長期保存時に析出物を生成するのは上記の顔料化の際に混入する無機塩中の1価の陽イオンが主であると考えられた。従って、このような析出物を生成する主要因となる1価の陽イオン、及び陰イオンの少なくともいずれか一方を低減したインク組成物であれば、析出物の発生が抑えられると期待できる。
以上の知見に基づき、本発明者等は、インク組成物中の1価の陽イオン量に着目し、該イオン量を低減するための検討を行ったが、油性顔料インク組成物は分散溶媒に有機溶媒を用いていることから、直接インク組成物中の陽イオン量を検出することが困難である。このため、さらに検討を進めた結果、インク組成物中のイオンをイオン成分を含有しない純水に転相させ、その水相中の1価の陽イオンの合計濃度が一定値以下であれば、該陽イオン濃度に依存して、長期保存後でも析出物の発生の少ないインクが得られることを見出した。すなわち、油性顔料インク組成物中のイオンを純水に転相させたとき、水相中の1価の陽イオンの合計濃度が100ppm以下、好ましくは50ppm以下であれば、インクを長期保存した後でも析出物の発生が抑えられ、保存安定性に優れるインクが得られる。なお、有機溶媒が水溶性有機溶媒を含有しており、油性顔料インク組成物を純水と接触させたときに水溶性有機溶媒も水相中に転相されてくる場合には、その水溶性有機溶媒を含む水相中の1価の陽イオンの合計濃度を測定することにより、インク組成物中の1価の陽イオン量を求めることができる。
また、本発明者等は上記のようにして油性顔料インク組成物中のイオンを純水に転相したとき、水相の比伝導度が一定値以下であれば、さらに析出物の生成が少ないことも見出した。すなわち、析出物は1価の陽イオンを含む塩であると考えられることから、その析出量は陰イオンの量にも影響される。また、上記したようにカルシウムなどの2価の陽イオンを含む析出物は少ないが、析出物中にある程度カルシウムなどのアルカリ土類金属の塩も含まれている。従って、析出物の発生を抑えるためには陰イオンやカルシウムなどの2価の陽イオンも低減することが好ましい。このため、インク組成物全体におけるイオン性不純物の含有量を低下させれば、析出物の発生がさらに抑えられると期待できるが、インク中のこれらのイオン性物質のイオン量は比伝導度に影響する。上記観点から検討した結果、水相の比伝導度が好ましくは150μS/m以下、より好ましくは100μS/m以下であれば、析出物の発生が極めて少ないことも見出された。
本実施の形態の油性顔料インク組成物において、インク組成物中のイオンを純水に転相したときの水相中の1価の陽イオンの合計濃度、及び水相の比伝導度を上記範囲に調整するにあたっては、析出物発生の主たる原因と考えられるキナクリドン系顔料にイオン性不純物の少ないものを使用することが好ましい。特に、インクジェット用インクとして使用する場合のキナクリドン系顔料の含有量の範囲においては、比伝導度が65μS/m以下、より好ましくは50μS/m以下のキナクリドン系顔料を使用することにより析出物の発生が抑えられる。このような低比伝導度のキナクリドン系顔料を得る方法としては、例えば市販のキナクリドン系顔料を蒸留水やイオン交換水で洗浄する方法が挙げられる。なお、キナクリドン系顔料の含有量が多い場合、水相中の1価の陽イオンの合計濃度、及び水相の比伝導度が増加するため、可能な限り比伝導度の低いキナクリドン系顔料を使用することが好ましい。
次に、本実施の形態の油性顔料インク組成物に用いられる各成分について具体的に説明する。
本実施の形態で用いられるキナクリドン系顔料としては、具体的には、例えば、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド12、C.I.ピグメントレッド48(Ca)、C.I.ピグメントレッド48(Mn)、C.I.ピグメントレッド57(Ca)、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド112、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッド168、C.I.ピグメントレッド184、C.I.ピグメントレッド202、C.I.ピグメントレッド209、C.I.ピグメントレッド254、C.I.ピグメントバイオレット19などが挙げられる。これらは単独でも複数混合して使用してもよい。
インク組成物中のキナクリドン系顔料の含有量としては、特に限定されるものではないが、インクジェットプリンタ用のインクとして使用する場合、インク組成物全体に対して、0.1〜10質量部が好ましく、1.5〜7質量部がより好ましい。
本実施の形態の油性顔料インク組成物は、高分子化合物を含有する。このような高分子化合物は、顔料分散剤または/及び定着性樹脂として用いられる。高分子化合物からなる顔料分散剤はキナクリドン系顔料との親和性に優れ、分散安定性を向上させることができる。また、高分子化合物からなる定着性樹脂は基材に対する密着性に優れ、印字物の耐久性を向上させることができる。なお、高分子化合物の種類によっては、1種類で上記両方の働きを持つものもある。
上記のような高分子化合物は、水及びエタノールに対する溶解度が3重量%未満、特に1重量%未満であるものが好ましい。顔料分散剤及び定着性樹脂は、インクジェット記録方式による印字後、基材の表面または表層部に残り、乾燥して定着する。このため、樹脂成分が水に易溶であると、印字物の耐水性に欠け、屋外で使用する際に雨などで印字物が流れるおそれがある。また、印字物をポスターなどとして使用する際、表面にコート剤などを吹き付けて使用する場合があり、このコート剤にはアルコール成分を主溶媒とするものが多い。このため、高分子化合物がアルコールに易溶であると、印字物がコート剤により垂れ落ちるおそれがある。従って、水及びエタノールに対する溶解度の低い高分子化合物を用いることにより、耐水性及び耐アルコール性を向上することができる。
顔料分散剤としては、イオン性または非イオン性の界面活性剤や、アニオン性、カチオン性またはノニオン性の高分子化合物が好ましく用いられる。これらの中でも、分散安定性、耐水性、耐搾過性などの観点から、カチオン性基またはアニオン性基を有する高分子化合物がより好ましい。上記のような顔料分散剤としては、具体的には、例えば、ルーブリゾール社製のSOLSPERSE、ビックケミー社製のDISPERBYK、エフカアディティブズ社製のEFKAなどが挙げられる。
定着性樹脂としては、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、及びニトロセルロースからなる群から選ばれる少なくとも1種が挙げられる。これらの中でも、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル系樹脂、及びニトロセルロース樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましく、塩化ビニル系樹脂がより好ましい。これらの樹脂は、プラスチック基材に対する定着性に優れており、樹脂中の官能基や構造などを変えることにより、耐水性、分散安定性、印字性などをコントロールすることができる。アクリル系樹脂としては、具体的には、例えば、ジョンソンポリマー社製のジョンクリル、積水化学社製のエスレックPなどが挙げられる。ポリエステル系樹脂としては、具体的には、例えば、ユニチカ社製のエリーテル、東洋紡社製のバイロンなどが挙げられる。ポリウレタン系樹脂としては、具体的には、例えば、東洋紡社製のバイロンUR、大日精化社製のNT−ハイラミック、大日本インキ化学工業社製のクリスボン、日本ポリウレタン社製のニッポランなどが挙げられる。塩化ビニル系樹脂としては、具体的には、例えば、日信化学工業社製のSOLBIN、積水化学社製のセキスイPVC−TG、セキスイPVC−HA、ダウ・ケミカル社製のUCARシリーズなどが挙げられる。ニトロセルロースとしては、具体的には、例えば、旭化成社製のHIG、LIG、SL、VX、ダイセル化学社製の工業用ニトロセルロースRS、SSなどが挙げられる。定着性樹脂の重量平均分子量は2,000〜100,000が好ましく、5,000〜80,000がより好ましく、10,000〜50,000が最も好ましい。重量平均分子量が2,000未満では、インク組成物中で顔料粒子にアニオン性樹脂が吸着した際に立体反発の効果が得られにくく、保存安定性を向上させる効果が少ない。また、媒体と顔料粒子との定着性を高める効果が得られにくく、塗膜強度が十分に得られないおそれがある。また、重量平均分子量が100,000を超えると、効果が飽和するとともに、インクの粘度が高くなり、流動性が十分に発揮されないおそれがある。
本実施の形態において、高分子化合物からなる顔料分散剤を使用する場合、顔料分散剤の含有量は、キナクリドン系顔料、顔料分散剤及び有機溶媒の種類や分散条件などにより異なるが、通常、キナクリドン系顔料100質量部に対して、5〜150質量部が好ましい。また、高分子化合物からなる定着性樹脂を使用する場合、定着性樹脂の含有量は、キナクリドン系顔料、定着性樹脂及び有機溶媒の種類や分散条件などにより異なるが、通常、キナクリドン系顔料100質量部に対して、5〜300質量部が好ましい。
本実施の形態の油性顔料インク組成物は、有機溶媒を含有する。このような有機溶媒としては、公知の各種のものを使用できる。これらの中でも、(ポリ)アルキレングリコール誘導体が特に好ましい。
有機溶媒の含有量は、特に限定されるものではないが、インク組成物全体に対して、30〜99質量部が好ましく、50〜98質量部がより好ましい。特に、(ポリ)アルキレングリコール誘導体の含有量は、インク組成物全体に対して、1〜95質量部が好ましく、20〜90質量部がより好ましく、50〜90質量部がさらに好ましい。
上記の(ポリ)アルキレングリコール誘導体としては、(ポリ)アルキレングリコール、すなわち、アルキレングリコールなどの遊離の水酸基を2つ以上有する化合物;(ポリ)アルキレングリコールのモノアルキルエーテル化合物もしくはモノアルキルエステル化合物などの遊離の水酸基を1つ有する化合物;(ポリ)アルキレングリコールのモノアルキルエーテルモノアルキルエステル化合物、ジアルキルエーテル化合物、ジアルキルエステル化合物などの遊離の水酸基を持たない化合物が挙げられる。これらの中でも、遊離の水酸基を持たない化合物である、モノアルキルエーテルモノアルキルエステル化合物、ジアルキルエーテル化合物、及びジアルキルエステル化合物からなる群から選ばれる1種が好ましく、エステル基を有する化合物である、モノアルキルエーテルモノアルキルエステル化合物、及びジアルキルエステル化合物からなる群から選ばれる1種がより好ましい。
このような(ポリ)アルキレングリコールのモノアルキルエーテルモノアルキルエステル化合物、ジアルキルエーテル化合物及びジアルキルエステル化合物としては、具体的には、例えば、エチレングリコールモノアルキルエーテルモノアルキルエステル、ジエチレングリコールモノアルキルエーテルモノアルキルエステル、トリエチレングリコールモノアルキルエーテルモノアルキルエステル、テトラエチレングリコールモノアルキルエーテルモノアルキルエステル、プロピレングリコールモノアルキルエーテルモノアルキルエステル、ジプロピレングリコールモノアルキルエーテルモノアルキルエステル、トリプロピレングリコールモノアルキルエーテルモノアルキルエステル、テトラプロピレングリコールモノアルキルエーテルモノアルキルエステル、エチレングリコールジアルキルエステル、ジエチレングリコールジアルキルエステル、トリエチレングリコールジアルキルエステル、プロピレングリコールジアルキルエステル、ジプロピレングリコールジアルキルエステル、トリプロピレングリコールジアルキルエステル、エチレングリコールジアルキルエーテル、ジエチレングリコールジアルキルエーテル、トリエチレングリコールジアルキルエーテル、プロピレングリコールジアルキルエーテル、ジプロピレングリコールジアルキルエーテル、トリプロピレングリコールジアルキルエーテルなどが挙げられる。これらは単独でも複数混合して使用してもよい。
本実施の形態の油性顔料インク組成物は、キナクリドン系顔料、高分子化合物、及び有機溶媒のほかに、必要により、任意成分として、界面活性剤、表面調整剤、レベリング剤、消泡剤、酸化防止剤、pH調整剤、電荷付与剤、殺菌剤、防腐剤、防臭剤、電荷調整剤、湿潤剤、皮はり防止剤、紫外線吸収剤、香料、顔料誘導体など、公知の添加剤を配合してもよい。
本実施の形態の油性顔料インク組成物を調製する方法としては、従来公知の方法を使用することができる。好ましい調製方法としては、以下の調製方法が挙げられる。まず、キナクリドン系顔料と、高分子化合物(顔料分散剤)と、有機溶媒の一部と、必要により他の任意成分とを、分散して顔料分散体を調製する。分散機としては、ボールミル、遠心ミル、遊星ボールミルなどの容器駆動媒体ミル;サンドミルなどの高速回転ミル;撹拌槽型ミルなどの媒体撹拌ミル;ディスパーなどが挙げられる。
次に、得られた顔料分散体に、さらに高分子化合物(定着性樹脂)と残りの有機溶媒とを添加し、撹拌機を用いて均一に混合する。撹拌機としては、具体的には、例えば、スリーワンモーター、マグネチックスターラー、ディスパー、ホモジナイザーなどが挙げられる。また、ラインミキサーなどの混合機を用いてもよい。さらに、インク組成物中の粒子をより微細化する目的で、ビーズミルや高圧噴射ミルなどの分散機を用いてもよい。
このようにして調製される油性顔料インク組成物は、20〜40mN/m(25℃)の表面張力を有することが好ましく、また2〜15mPa・s(25℃)の粘度を有することが好ましい。表面張力及び粘度を上記範囲内に設定すると、インクジェット用インクとして用いた場合、ジェット曲がりなどが少ない優れた噴射性が得られるとともに、普通紙、マット紙などの基材に印字した際の滲みを抑えることができる。また、油性顔料インク組成物中のキナクリドン系顔料の分散平均粒子径は20〜200nmが好ましく、50〜160nmがより好ましい。分散平均粒子径が20nm未満となると、粒子が細かいために、印字物の耐光性が低下する場合がある。一方、分散平均粒子径が200nmを超えると、印字物の精細さが低下する場合がある。さらに、目詰まりを防止するため、最大分散粒子径は、1,000nm以下が好ましい。なお、上記した表面張力、粘度、分散平均粒子径、及び最大分散粒子径は、各成分の種類及び含有量を変更することにより容易に調整することができる。
以下実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでない。以下において、「部」とあるのは「質量部」を意味する。なお、下記実施例で使用した器具は、イオン性物質の影響を除外するため全て純水により予め洗浄したものを用いた。
<キナクリドン系顔料の調製>
市販のキナクリドン系顔料(a)(サンケミカル社製,キナクリドンマゼンタ顔料,Quindo Magenta 202RV6843)を準備した。このキナクリドン系顔料(a)100部と、純水(イオン濃度:0ppm,比伝導度:0μS/m)500部とを1,000ccのプラスチック製ディスポカップに投入し、これをディスパーにより室温(25℃)で10分間撹拌し、混合液をろ紙(孔径:1μm)を用いて吸引ろ過する洗浄工程を繰り返し、洗浄回数の異なるキナクリドン系顔料(b)〜(e)を調製した。
上記のようにして得られた各キナクリドン系顔料の比伝導度を以下により測定した。表1はこの結果を示す。
〔キナクリドン系顔料の比伝導度〕
キナクリドン系顔料3部と、純水(イオン濃度:0ppm,比伝導度:0μS/m)60部とを200ccのビーカに投入し、これをオイルバス(理工科学産業社製,MH−5H)により加熱して5分間煮沸させた。自然冷却後、溶液をシリンジフィルタ(ミリポア社製,孔径5μm,0.45μm,及び0.2μmのフィルタが順に設けられたシリンジフィルタ)を用いてろ過した。ろ液をコンパクト導電率計(HORIBA社製,B−173形)により測定し、得られた比伝導度をキナクリドン系顔料の比伝導度とした。
Figure 2010150314
<インクの調製>
(実施例1)
250ccのプラスチック製ビンに、下記表2に示す配合量で各成分を計り取り、これにジルコニアビーズ(直径:0.3mmφ)100部を加えてペイントコンディショナー(東洋精機社製)により、1時間分散して顔料分散体(I)を調製した。
Figure 2010150314
次に、100ccのプラスチック製ビンに、下記表3に示す配合量で各成分を計り取り、溶液をマグネチックスターラーにより30分間撹拌した後、グラスフィルタ(桐山製作所製)を用いて吸引ろ過を行い、インクを調製した(キナクリドン系顔料の含有量:4部)。
Figure 2010150314
(実施例2)
実施例1において、顔料としてキナクリドン系顔料(d)を用いた以外は、実施例1と同様にして顔料分散体(II)を調製した。この顔料分散体(II)を用いた以外は、実施例1と同様にしてインクを調製した(キナクリドン系顔料の含有量:4部)。
(実施例3)
実施例1において、顔料としてキナクリドン系顔料(c)を用いた以外は、実施例1と同様にして顔料分散体(III)を調製した。この顔料分散体(III)を用いた以外は、実施例1と同様にしてインクを調製した(キナクリドン系顔料の含有量:4部)。
(実施例4)
実施例1において、顔料としてキナクリドン系顔料(c)4部を用いた以外は、実施例1と同様にして顔料分散体(IV)を調製した。この顔料分散体(IV)を用いた以外は、実施例1と同様にしてインクを調製した(キナクリドン系顔料の含有量:1.5部)。
(実施例5)
実施例1において、キナクリドン系顔料(e)を24部用いた以外は、実施例1と同様にして顔料分散体(V)を調製した。この顔料分散体(V)を用いた以外は、実施例1と同様にしてインクを調製した(キナクリドン系顔料の含有量:6.7部)。
(比較例1)
実施例1において、顔料としてキナクリドン系顔料(a)を用いた以外は、実施例1と同様にして顔料分散体(VI)を調製した。この顔料分散体(VI)を用いた以外は、実施例1と同様にしてインクを調製した(キナクリドン系顔料の含有量:4部)。
(比較例2)
実施例1において、顔料としてキナクリドン系顔料(b)を用いた以外は、実施例1と同様にして顔料分散体(VII)を調製した。この顔料分散体(VII)を用いた以外は、実施例1と同様にしてインクを調製した(キナクリドン系顔料の含有量:4部)。
(比較例3)
実施例1において、顔料としてキナクリドン系顔料(a)10部を用いた以外は、実施例1と同様にして顔料分散体(VIII)を調製した。この顔料分散体(VIII)を用いた以外は、実施例1と同様にしてインクを調製した(キナクリドン系顔料の含有量:3.4部)。
(比較例4)
特開2006−56991号の実施例1に準拠してインクを調製した。まず、250ccのプラスチック製ビンに、下記の表4に示す配合量で各成分を計り取り、これにジルコニアビーズ(直径:0.3mmφ)100部を加えてペイントコンディショナー(東洋精機社製)により、1時間分散して顔料分散体(IX)を得た。
Figure 2010150314
次に、100ccのプラスチック製ビンに、下記表5に示す配合量で各成分を計り取り、マグネチックスターラーにより、30分間撹拌した後、グラスフィルタ(桐山製作所製)を用いて、吸引ろ過を行い、インクを調製した(キナクリドン系顔料の含有量:4部)。
Figure 2010150314
以上のようにして調製した実施例及び比較例の各インクについて以下の評価を行った。
〔1価の陽イオン濃度、及び比伝導度〕
マグネチックスターラーにより純水(イオン濃度:0ppm,比伝導度:0μS/m)34部を撹拌しながら、純水中にインク6部をゆっくり滴下し、さらに室温(25℃)で30分間撹拌した。溶液をメンブランフィルタ(孔径:0.65μm)を用いてろ過した後、得られたろ液(水相)中のナトリウムイオンの濃度をコンパクトナトリウムイオンメータ(HORIBA社製,C−122形)により、カリウムイオンの濃度をコンパクトカリウムイオンメータ(HORIBA社製,C−131形)によりそれぞれ測定し、各測定値を溶液中のインク濃度(0.15)で除してインク100部に換算したときの各陽イオン濃度を求めた。
また、ろ液(水相)の比伝導度をコンパクト導電率計(HORIBA社製,B−173形)により測定し、測定値を溶液中のインク濃度(0.15)で除してインク100部に換算したときの比伝導度を求めた。
〔保存安定性〕
インクを30ccのガラスビンに充填し、これを70℃の恒温槽に1週間保存する保存加速試験を行った。保存後、インク中の析出物の発生の有無を目視により観察し、析出物の沈殿が生じていないものを○、析出物の沈殿が発生しているものを×として評価した。
〔フィルタ透過性〕
上記保存安定性で評価した保存後のインクをフィルタ(孔径:10μm)に透過させ、以下の基準によりフィルタ透過性を評価した。
○:フィルタ目詰まりなし
×:フィルタが目詰まりし、インクが透過せず
表6に各実施例及び比較例で使用したキナクリドン系顔料の種類と、評価結果を併せて示す。
Figure 2010150314
上記表に示すように、インク中のイオンを純水に転相したとき、水相中のナトリウムイオン及びカリウムイオンの合計濃度が100ppm以下であり、水相の比伝導度が150μS/m以下のインクは、析出物の生成がなく、保存後でも安定して吐出可能なインクであることが分かる。これは、インク中に析出物を発生させる1価の陽イオンであるナトリウムイオン及びカリウムイオンが少なく、またインク全体におけるイオン性物質の量が少ないためと考えられる。また、キナクリドン系顔料の含有量が多くてもあるいは少なくても、ナトリウムイオン及びカリウムイオンの合計濃度が100ppm以下であれば、析出物の発生が抑えられていることが分かる。
これに対して、ナトリウムイオン及びカリウムイオンを高濃度で含有する比較例のインクは、析出物が発生し、保存安定性に劣ることが分かる。このため、これらのインクは保存後に大孔径のフィルタに対しても目詰まりが生じることが分かる。また、キナクリドン系顔料の洗浄を行い、インク中のナトリウムイオン及びカリウムイオンの濃度を低下させても、これらの合計濃度が100ppmを超える場合、析出物が発生することが分かる。さらに、同じキナクリドン系顔料を用い、含有量を少なくしても、ナトリウムイオン及びカリウムイオンの合計濃度が100ppmより多いと、析出物が発生することが分かる。なお、従来の保存安定性を改善したインクでも、ナトリウムイオン及びカリウムイオンの合計濃度が高い場合、同様に析出物が発生し、保存安定性に劣ることが分かる。

Claims (3)

  1. キナクリドン系顔料、高分子化合物、及び有機溶媒を少なくとも含む油性顔料インク組成物であって、油性顔料インク組成物中のイオンを純水に転相したとき、水相中の1価の陽イオンの合計濃度が100ppm以下である油性顔料インク組成物。
  2. 前記水相は、前記1価の陽イオンとして、ナトリウムイオン、カリウムイオンのいずれかまたは両方を含む請求項1に記載の油性顔料インク組成物。
  3. 前記水相の比伝導度が150μS/cm以下である請求項1または2に記載の油性顔料インク組成物。
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