JP2010146615A - データを記憶するディスクのゾーン・フォーマット設定方法及びディスク・ドライブ - Google Patents

データを記憶するディスクのゾーン・フォーマット設定方法及びディスク・ドライブ Download PDF

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Abstract

【課題】ゾーン毎に適切な線記録密度を設定しつつ記録面におけるユーザ・データの容量を上げる。
【解決手段】本発明の一形態のゾーン・フォーマット設定方法は、各ゾーンに対するデータ・セクタ数の割り当てにおいて、規定のデータ・セクタ数の中から選択する。規定データ・セクタ数は、データ・トラック内のスプリット・セクタ数が規定数以下となるように選択されている。本形態の手法は、測定により決定した適切なBPIに対応したデータ・セクタ数を、上記規定のグループの中から選択し、その値をゾーンに割り当てる。さらに、その割り当てるデータ・セクタ数に応じて、ゾーン境界を再設定する。これにより、記録面のデータ容量を増加させることができる。
【選択図】図9

Description

本発明はデータを記憶するディスクのゾーン・フォーマット設定方法及びそれを行うディスク・ドライブに関する。
ディスク・ドライブ装置として、光ディスク、光磁気ディスク、あるいはフレキシブル磁気ディスクなどの様々な態様のメディアを使用する装置が知られているが、その中で、ハードディスク・ドライブ(HDD)は、コンピュータの記憶装置として広く普及し、現在のコンピュータ・システムにおいて欠かすことができない記憶装置の一つとなっている。さらに、コンピュータにとどまらず、動画像記録再生装置、カーナビゲーション・システムあるいは携帯電話など、HDDの用途は、その優れた特性により益々拡大している。
HDDで使用される磁気ディスクは、同心円状に形成された複数のデータ・トラックとサーボ・トラックとを有している。各サーボ・トラックはアドレス情報を有する複数のサーボ・データから構成される。また、各データ・トラックには、ユーザ・データを含む複数のデータ・セクタが記録されている。円周方向に離間するサーボ・データの間に、データ・セクタが記録されている。揺動するアクチュエータに支持されたヘッド・スライダのヘッド素子部が、サーボ・データのアドレス情報に従って所望のデータ・セクタにアクセスすることによって、データ・セクタへのデータ書き込み及びデータ・セクタからのデータ読み出しを行うことができる。
HDDの記憶容量を増加させるため、あるいはHDDの信頼性を向上するため、ヘッド毎に(記録面毎に)データ・トラック・ピッチを設定することが提案されている。リード幅やライト幅などのヘッドの特性に合わせてデータ・トラック・ピッチを決定することで、データ書き込みにおける隣接データ・トラックへの影響を抑制すると共に、記録面あたりのデータ容量を増加させることができる。
また、HDDにおいては、記録面は半径方向において複数のゾーンに分けられ、さらに、ゾーン毎に異なる線記録密度(BPI:ビット/インチ)が割り当てられる。外側のゾーンにより高いBPIを割り当てることで、記録面の記憶容量を大きくすることができる。なお、ゾーン内において記録周波数は一定であるが、各データ・トラックのBPIは変化する。従って、ゾーンにおける最内周データ・トラックが最も大きいBPIを有している。ここで、磁気ディスクのエラー・レートは、BPIに依存していることが知られている。BPIが高くなると、エラー・レートも高くなる。
HDDでは、信頼性を確保するためにエラー・レートの上限が決められている。各ゾーンのBPIの設定においては、各ゾーンのエラー・レートが規定値未満となるようにすることが必要である。また、エラー・レートはヘッドの特性に依存する。近年の高記録密度化により、ヘッドの製造バラツキにより、エラー・レートが変化する。
このため、各ゾーンにおいてエラー・レートの測定を行い、ヘッド特性にあった記録周波数をゾーン毎に設定することが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。各ゾーンにおいてヘッドにより書き込みと読み出しを行い、エラー・レートを測定する。エラー・レートが規定値未満となるように記録周波数を設定することで各ゾーンにおける規定値未満のエラー・レートと必要な記録面の記憶容量を得ることができる。
特開平7−21504号公報
HDDは、ユーザ・データをデータ・セクタ単位で記憶する。データ・セクタは所定のフォーマットを有し、所定長のユーザ・データ(例えば512バイト)を格納する。HDDにおけるユーザ・データのアクセスは、このデータ・セクタのアドレスを指定することで行われる。データ・セクタは記憶の基本単位であることから、1データ・トラックは、自然数のデータ・セクタにより構成される。
従来の手法は、エラー・レートを基準として各ゾーンのBPIを決定するとき、1データ・トラックに収容されるデータ・セクタ数とそのデータ・トラックが収容可能なユーザ・データの容量との関係について考慮していない。データ・トラック当たりのユーザ・データの記録密度は、そのデータ・トラックのデータ・セクタ数によって変化する。
図11は、データ・トラックに記録されているデータの物理フォーマットを模式的に示す図である。データ・トラック113は、複数のデータ・セクタを備え、図11においては、3つのデータ・セクタ131a〜131cが例示されている。また、各データ・セクタもしくは一つのデータ・セクタを分離するように、一定の間隔サーボ・データ・セクタが配置されている。図11においては、二つのサーボ・セクタ132a、132bが例示されている。
データ・トラック113におけるデータ・セクタ131は、二つのタイプに分類することができる。一つは、サーボ・データ132によって分離されているスプリット・セクタ、もう一つは、分離されていない通常のデータ・セクタ(非スプリット・セクタ)である。図11の例においては、データ・セクタ131a、131bは、サーボ・データに分離されておらず、通常のデータ・セクタである。一方、データ・セクタ113cは、サーボ・データ132bによって分離されており、スプリット・セクタである。
非スプリット・セクタとスプリット・セクタとは、異なるデータ・フォーマットを持つ。図3は、非スプリット・セクタとして、データ・セクタ131aのデータ・フォーマットを示している。本例のデータ・セクタ131aは、シンク(SYNC)311a、データ・アドレス・マーク(DAM)312a、ユーザ・データ・セクション313、CRCC(Cyclic Redundancy Check Code)314及びECCコード(ECC:Error Correction Code)315の各フィールドを有している。BPIは、ユーザ・データ・セクション313により定義される。ユーザ・データ・セクション313内のビット数とユーザ・データ・セクション313の長さ(インチ)とから、BPIが決まる。また、記録周波数とデータ・トラックの半径位置とからもBPIが決まる。ここで、半径位置が変わると、同データレートの条件でもユーザ・データ・セクション313の長さが変わる。そのために、ゾーン内において、内周側から外周側に行くにつれ、データ・トラックのBPIは減少する。
シンク311は一定周波数の信号であって、RWチャネルのPLL回路はそれに同期するように働き、VGA(Variable Gain Amplifier)はシンク311によりゲインを調整する。DAMは、ユーザ・データの始まりを示し、その後に続くユーザ・データを読み出すための同期データである。CRCC314及びECC315は、磁気ディスク11へのデータの記録における誤り訂正のために付加される。HDDは、ECC315を使用して読み出したデータのエラー訂正処理を実行する。また、CRCC314を誤り訂正の検証に使用する。
スプリット・セクタ131cは、サーボ・セクタ132によって、二つの部分PARTa、PARTbに分離されている。PARTa、PARTbのそれぞれが、上記のデータ・セクタ131aと同様のフォーマットを有している。従って、ユーザ・データ以外のデータのデータ量は、スプリット・セクタが、非スプリット・セクタよりも多い。
このように、スプリット・セクタは、非スプリット・セクタよりも冗長であるため、1データ・トラック内のスプリット・セクタ数を少なくすることで、1データ・トラック当たりのユーザ・データの容量を大きくすることができる。記録面におけるサーボ・セクタ数は予め決まっている。従って、データ・トラックに収容するデータ・セクタ数を、サーボ・セクタ数に応じてスプリット・セクタ数が少なくなる値の中から選択することで、記録面のユーザ・データの記録密度を上げることができる。
一つのゾーン内において、1データ・トラックに収容するデータ・セクタ数は同一である。また、ゾーンのBPIが決まると、1データ・トラックのデータ・セクタ数が決定される。従って、ゾーンのBPIの決定において、1データ・トラックにおける効率的なデータ・セクタ数と整合させることで、記録面のユーザ・データの記録密度(データ容量)を大きくすることができる技術が望まれる。
本発明の一態様は、ディスク上のデータ記憶領域を同心円状の複数のゾーンに分割し、同一ゾーン内のデータ・トラックが同一のデータ・セクタ数を有するように各ゾーンのフォーマットを決定する方法である。この方法は、データ領域を仮境界位置において複数のゾーンに分割する。選択したゾーンの線記録密度を決定する。前記決定した線記記録密度に対応する一トラック当たりのデータ・セクタ数を、規定の数値の中から選択する。前記選択した数値に応じて、前記ゾーンの境界位置を、前記仮境界位置から新たな境界位置に再設定する。これにより、ゾーン毎に適切な線記録密度を設定しつつ記録面におけるユーザ・データの容量を上げることができる。
前記データ領域におけるエラー・レートを測定し、前記エラー・レートに応じて前記線記録密度を決定することが好ましい。これにより、ヘッド毎に適切な記録密度を決定することができる。さらに好ましくは、前記複数のゾーンの一部においてエラー・レートを測定し、その一部にけるエラー・レートと線記録密度との間の関係を特定し、前記関係から、前記選択したゾーンの基準エラー・レートに対応する前記線記録密度を決定する。これにより、より適切に記録密度を決定することができる。あるいは、前記データ領域におけるエラー・レートの測定は、記録素子の隣接トラックへの影響を測定することが好ましい。これにより、エラー・レートに応じてより適切に記録密度を決定することができる。
好ましくは、前記ゾーンの仮境界位置における線記録密度に対応する、その仮境界位置における一トラック当たりのデータ・セクタ数を算出し、前記算出したデータ・セクタ数と前記選択した数値との差に応じて、前記ゾーンの境界位置を前記仮境界位置からずらす。これにより、データ・セクタ数に応じて境界位置を適切なものとすることができる。さらに、前記選択した値が前記算出したデータ・セクタ数よりも小さい場合、前記ゾーンの境界位置を前記仮境界位置よりも内周側にずらす。これにより、データ容量を増加させることができる。前記選択した値が前記算出したデータ・セクタ数よりも大きい場合、前記ゾーンの境界位置を前記仮境界位置よりも外周側にずらす。これにより、データ容量を増加させることができる。
規定されている条件に応じて、前記算出したデータ・セクタ数よりも小さい値あるいは大きい値を前記規定の数値の中から選択し、前記選択した値が前記算出したデータ・セクタ数よりも小さい場合、前記ゾーンの境界位置を前記仮境界位置よりも内周側にずらし、前記選択した値が前記算出したデータ・セクタ数よりも大きい場合、前記ゾーンの境界位置を前記仮境界位置よりも外周側にずらす。これにより、常にデータ容量が増加するように境界位置を決定することができる。前記算出したデータ・セクタ数に最も近い数値を前記規定の数値の中から選択することが好ましい。これにより、適切なデータ・セクタ数を決定することができる。ここで、前記データ・セクタ数の算出は、サーボ・セクタとデータ・セクタとの間のギャップの半径位置による変化を補正することが好ましい。これにより、より正確な算出を行うことができる。
本発明の他の態様のディスク・ドライブは、データ領域を有するディスクと、前記データ領域にアクセスするヘッドと、前記ヘッドを支持し、前記データ領域上において前記ヘッドを移動する移動機構と、前記データ領域を仮境界位置において複数のゾーンに分割し、選択したゾーンの線記録密度を決定し、前記決定した線記記録密度に対応する一トラック当たりのデータ・セクタ数を規定の数値の中から選択し、前記選択した数値に応じて、前記ゾーンの境界位置を、前記仮境界位置から新たな境界位置に再設定する、コントローラとを有する。これにより、ゾーン毎に適切な線記録密度を設定しつつ記録面におけるユーザ・データの容量を上げることができる。
本発明によれば、ゾーン毎に適切な線記録密度を設定しつつ記録面におけるユーザ・データの容量を上げることができる。
以下に、本発明を適用可能な実施の形態を説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略及び簡略化がなされている。又、各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。以下においては、ディスク・ドライブ装置の一例であるハードディスク・ドライブ(HDD)について説明する。
本実施形態は、記録面のゾーン・フォーマットの設定に特徴を有している。本手法は、記録面上においてヘッドによる測定に応じて、各ゾーンの線記録密度を決定する。本明細書では、線記録密度の例としてビット/インチ(BPI)を使用する。適切なBPIの決定において、好ましい測定値はエラー・レートである。エラー・レートが基準を満足するようにBPIを設定することで、HDDの所望のパフォーマンス及び信頼性を確保することができる。
ゾーン内において、1データ・トラックのデータ・セクタ数は一定であり、ゾーン内でBPIは変化する。しかし、一つのデータ・トラックのBPIを決定すれば、そのゾーンの1トラック当たりのデータ・セクタ数が決まり、他のデータ・トラックのBPIも決まる。最内周のデータ・トラックのBPIが最も大きい。従って、最内周のデータ・トラックのBPIを基準エラー・レートを満足するように設定すれば、外周側の他のデータ・トラックのBPI、基準エラー・レートを満足する。
本形態の手法は、さらに、各ゾーンに対するデータ・セクタ数の割り当てにおいて、規定のデータ・セクタ数の中から選択する。各ゾーンに割り当てるデータ・セクタ数は、任意数ではなく、予め設定されている規定の数のグループから選択される。データ・セクタ数は、データ・トラック内のスプリット・セクタ数が規定数以下となるように選択されている。これにより、データ・トラック内の冗長性を低減し、ユーザ・データの記憶容量(トラック当たりの記録密度)を上げることができる。
本形態の手法は、測定により決定した適切なBPIに対応したデータ・セクタ数を、上記規定のグループの中から選択し、その値をゾーンに割り当てる。さらに、その割り当てるデータ・セクタ数に応じて、ゾーンの境界位置を再設定する。これにより、記録面のデータ容量を増加させることができる。
本実施形態のゾーン・フォーマットの設定について説明する前に、まず、HDDの全体構成を説明する。図1は、HDD1の全体構成を模式的に示すブロック図である。HDD1は、エンクロージャ10の外側に固定された回路基板20を備えている。回路基板20上には、リード・ライト・チャネル(RWチャネル)21、モータ・ドライバ・ユニット22、ハードディスク・コントローラ(HDC)とMPUの集積回路(HDC/MPU)23及び半導体メモリのRAM24などの各回路を有している。エンクロージャ10内において、スピンドル・モータ(SPM)14は所定の角速度で、データを記憶するディスクである磁気ディスク11を回転する。HDC/MPU23からの制御データに従って、モータ・ドライバ・ユニット22がSPM14を駆動する。
各ヘッド・スライダ12は、磁気ディスク上を浮上するスライダと、スライダに固定され磁気信号と電気信号との間の変換を行うヘッド素子部とを備えている。ヘッド・スライダ12はヘッドの一例である。アーム電子回路(AE:Arm Electronics)13は、HDC/MPU23からの制御データに従って複数のヘッド・スライダ12の中から磁気ディスク11にアクセス(リードもしくはライト)するヘッド・スライダ12を選択し、リード/ライト信号の増幅を行う。
各ヘッド・スライダ12はアクチュエータ16の先端部に固定されている。アクチュエータ16はボイス・コイル・モータ(VCM)15に連結され、回動軸を中心に回動することによって、ヘッド・スライダ12を回転する磁気ディスク11上においてその半径方向に移動する。アクチュエータ16とVCM15のアセンブリは、ヘッドの移動機構である。モータ・ドライバ・ユニット22は、HDC/MPU23からの制御データに従ってVCM15を駆動する。
RWチャネル21は、リード処理において、AE13から取得したリード信号からサーボ・データ及びユーザ・データを抽出し、デコード処理を行う。デコード処理されたデータは、HDC/MPU23に供給される。また、RWチャネル21は、ライト処理において、HDC/MPU23から供給されたライト・データをコード変調し、さらに、コード変調されたデータをライト信号に変換してAE13に供給する。HDC/MPU23において、HDCはロジック回路であり、MPUはRAM24にロードされたマイクロコードに従って動作する。HDC/MPU23はコントローラの一例であり、ヘッド・ポジショニング制御、インターフェース制御、ディフェクト管理などのデータ処理に関する必要な処理の他、HDD1の全体制御を実行する。
図2(a)は、磁気ディスク11の記録面全体のデータ構成を模式的に示しており、図2(b)は、記録面上の一部のデータ・フォーマットを模式的に示している。磁気ディスク11の記録面には、磁気ディスク11の中心から半径方向に放射状に延び、所定の角度毎に離間して形成された複数のサーボ領域111と、隣り合う2つのサーボ領域111の間にデータ領域112が形成されている。各サーボ領域111には、ヘッド・スライダ12の位置決め制御を行うためのサーボ・データが記録される。各データ領域112には、ユーザ・データ及びHDD1の制御に使用されるデータが記録される。
磁気ディスク11の記録面には、半径方向に所定幅を有し、同心円状に形成された複数のデータ・トラック(DTr)114が形成される。ユーザ・データは、データ・トラック114に沿って記録される。一つのデータ・トラック114は、ユーザ・データの記録単位であるデータ・セクタを有し、典型的には、複数のデータ・セクタから構成されている。各データ・セクタは同一データ長のユーザ・データを格納し、ユーザ・データのリード/ライトは、データ・セクタのアドレスを指定して行う。
記録面上のデータ・トラックは、磁気ディスク11の半径方向の位置に従って複数のゾーンにグループ化されている。各ゾーンは、半径方向において連続する複数のデータ・トラックで構成されている。図においては、3つのゾーン113a〜113cが例示されている。データ・トラック密度であるTPI(Track Per Inch)とBPIとは、ゾーンのそれぞれに設定される。
磁気ディスク11は、半径方向に所定幅を有し、同心円状に形成された複数のサーボ・トラック(STr)115を備えている。各サーボ・トラック115は、データ領域112で分離された複数のサーボ・データから構成されている。サーボ・データは、サーボ・トラック番号と、サーボ・トラック内におけるサーボ・セクタ番号、そして細かい位置制御をするためのバースト・パターンを備えている。バースト・パターンの再生信号の振幅によって、サーボ・トラック内の位置を決定することができる。
図2(b)に示すように、好ましい構成において、一つの記録面上において、ユーザ・エリアのサーボ・トラック・ピッチとデータ・トラック・ピッチが一致していない。データ・トラック・ピッチは、各ヘッド・スライダ12の特性に応じて個別に設定される。ヘッド・スライダ12毎にデータ・トラック・ピッチを決定することにより、ヘッド・スライダ12の特性に応じた最適なデータ・トラック・ピッチを決定し、データ・ライトにおける隣接データ・トラックへの影響を小さくし、記憶容量(データ・トラック数)を増加させることができる。なお、本発明は、データ・トラック・ピッチとサーボ・トラック・ピッチが一致するフォーマットにも適用することができる。
本形態は、各ゾーンのBPIの設定に特徴を有している。以下において、ゾーン・フォーマットの設定におけるBPIの設定手法について具体的に説明する。ゾーン・フォーマットの設定は、HDD1の製造において、ヘッド・ディスク・アセンブリ(HDD1から回路基板20を省略したアセンブリ)を組み立て、サーボ・ライト工程が終了した後に行われる。
ゾーン・フォーマットの設定は、HDD1に実装される制御回路基板あるいはHDDの製造に使用する専用のコントローラにより行うことができる。以下の説明においては、製品としてのHDD1に実装される制御回路がゾーン・フォーマットの設定の処理を行う例を説明する。なお、製品としての制御回路あるいは製造における専用の制御回路のいずれが処理を行う場合も、HDAとのセットによりHDDを構成していることは同様である。
各ゾーン・フォーマット設定処理の実行及び制御は、HDC/MPU23が行う。HDC/MPU23は、各ゾーンのTPIを設定した後、BPI設定の処理を行う。図3は、HDC/MPU23による一つの記録面にける全ゾーンのBPIの設定処理の全体の流れを示すフローチャートである。HDC/MPU23は、まず、選択した記録面を仮境界位置において複数のゾーンに分割する(S11)。ゾーンの仮境界位置の決定方法は特に限定しないが、典型的に、予め設定された仮境界位置(規定の境界位置決定の規則)が存在する。例えば、各ゾーンの仮境界位置とTPIとは、記録面に要求されているデータ容量に応じて予め規定されている。
次に、HDC/MPU23は、仮境界位置により画定した複数のゾーンの中から選択した一部の複数ゾーンにおいて、エラー・レートの測定を行う(S12)。例えば、図4に示すように、HDC/MPU23は、3つのゾーンZn−1、ゾーンZk−1、そしてゾーンZ0において、エラー・レートの測定を行い、それらのゾーンにおけるBPIとエラー・レートとの間の関係を特定する。HDC/MPU23は、上記ゾーンのデータ・トラックTrn−1、Trk−1、Tr0のそれぞれにおいて、エラー・レート測定を行う。
具体的には、HDC/MPU23は、アクチュエータ16を制御して、ヘッド・スライダ12を目的のデータ・トラックへと移動し、ヘッド・スライダ12により特定の記録周波数(BPI)においてデータを書き込む。その後、そのヘッド・スライダ12により書き込んだデータを読み出し、エラー・レートを測定する。エラー・レート測定の一つの方法は、ECC機能をディセーブルして、エラーを起こしたデータ・セクタ数をカウントする。エラー数/読み出したサンプル数がエラー・レート(ソフト・エラー・レート:SER)である。好ましくは、1データ・トラックの全データ・セクタの書き込みと読み出しを行い、また、複数回の読み出しによりエラー・レートの平均値を算出する。
なお、他のエラー・レートの測定方法を採用してもよい。また、エラー・レートは、HDD1のパフォーマンスや信頼性を示す好適な指標であり、エラー・レートがBPIにより変化することから、BPI設定の指標として好ましい値である。しかし、各ゾーンBPIを決定するためのエラー・レートと異なる他の好ましい指標が存在すれば、その指標に従ってBPIを決定してもよい。
HDC/MPU23は、各ゾーンのデータ・トラックにおいて、複数の異なるBPIにおいて、上記のエラー・レート測定を行う。これにより、各ゾーンに対応するBPIとエラー・レートとの関係を特定することができる。図5は、一つのゾーンにおけるBPIとエラー・レートとの関係を示すグラフの例を模式的に示している。黒丸が測定値を示し、曲線は測定値に対してフィッティングにより得られた近似関数である。図4の測定例において、記録面はゾーンZ0〜Zn−1のn個のゾーンに分割されており、HDC/MPU23は、3つのゾーンZn−1、Zk−1、Z0に対応する3つのグラフ(関数)を得る。
HDD1には、予め規定のエラー・レートが設定されている。これは記録面におけるエラー・レートの上限値であり、HDC/MPU23は、全てのデータ・トラックにおいてこの上限値以下のエラー・レートが実現されるように各ゾーンのBPIを決定する。HDC/MPU23は、各ゾーンにおけるエラー・レート測定より得られた関数から、この規定エラー・レート(SER_T)のBPI(BPI_T)を算出する。
なお、測定時間の短縮のため、HDC/MPU23は、一部のゾーンにおいてエラー・レート測定を行うことが好ましいが、全てのゾーンにおいてエラー・レート測定を行ってもよい。また、一つのゾーン内の複数のデータ・トラックにおいてエラー・レート測定を行ってもよい。測定の効率性と正確性のバランスから、一部の複数ゾーンのそれぞれの複数データ・トラックにおいてエラー・レート測定を行うことが好ましい。
次に、HDC/MPU23は、エラー・レート測定の結果(図5に示したグラフの関係式)から、記録面の半径位置とBPI上限値BPI_Tとの間の関係式を算出する(S13)。半径位置は、サーボ・アドレスで表すことができる。HDC/MPU23は、エラー・レート測定により、複数の半径位置におけるBPI_Tを取得している。これらの値に対して所定の近似式を適用することで、記録面上の半径位置とBPI_Tとの間の関係を示す関数を算出する。図6は、このように算出した近似関数の例を模式的に示している。近似式としては、一次関数あるいは二次以上の高次の関数を使用することができる。
HDC/MPU23は、半径位置とBPI_Tとの間の関係を特定した後、各ゾーンのBPIを決定する(S14)。以下において、このゾーン設定工程(S14)について、具体的に説明を行う。図7は、各ゾーンのBPIの決定及びゾーン境界位置の仮境界位置から新たな境界位置への再設定を含む処理の流れを示すフローチャートである。HDC/MPU23は、最内周あるいは最外周のゾーンから、順次、BPIを決定していく。以下においては、図8に示すように、外周側から内周側に向かってゾーンを順次選択する例を説明する。
図7、図8に示すように、HDC/MPU23は、ゾーン(図8においてゾーンZk)を選択して(S141)、そのゾーンの最内周のデータ・トラック(内周側仮境界位置のデータ・トラック)Trk_0の上限BPI値BPI_T(基準値)を同定する(S142)。HDC/MPU23は、エラー・レート測定により、基準値BPI_Tと半径位置との関係を特定しており(図6を参照)、その関係から最内周データ・トラックTrk_0の基準値BPI_Tを算出する。
次に、HDC/MPU23は、算出した基準値BPI_Tに対応するデータ・セクタ数を選択する(S144)。HDC/MPU23は、1データ・トラックのデータ・セクタ数として設定することができる複数のデータ・セクタ数(を示す数値)からなるグループを、予め取得しているHDC/MPU23は、そのグループの中から、基準値BPI_Tに応じて、適切なデータ・セクタ数を選択する。
規定のデータ・セクタ数は、既に書き込まれているサーボ・セクタの数に対して、スプリット・セクタ(図11を参照)の数が規定内となるように選択された値である。このデータ・セクタ数のグループをはじめ、本形態のゾーン・フォーマット処理に必要な規定データは、回路基板上の不揮発性メモリに保存されている、あるいは、HDC/MPU23は、ホスト51からそのデータを取得している。基準値BPI_Tに応じたデータ・セクタ数の選択の詳細は後述する。
HDC/MPU23は、その後、選択したデータ・セクタ数に応じて、ゾーンZkの内周側の境界位置を仮境界位置から新しい境界位置に再設定する(S145)。選択したゾーンZkの設定処理が終了し、内周側にゾーンがまだ存在する場合(S146におけるN)、HDC/MPU23は、内周側の隣接ゾーンZk+1を、次の設定処理のために選択する(S141)。内周側にゾーンが存在しない場合(S145におけるY)全てのゾーンのBPI設定処理が完了する。なお、最内周のゾーンZ0については、HDC/MPU23は、内周側ゾーン境界の再設定処理を省略してもよい。
以下において、基準値BPI_Tに応じたデータ・セクタ数の選択及びゾーン境界の再設定について、具体的に説明する。図9は、ゾーンZkのデータ・トラック数及び内周側ゾーン境界の再設定を行う例を模式的に示している。図7のフローチャートを参照して説明したように、HDC/MPU23は、ゾーンZkの最内周のデータ・トラックTrk_0に対する基準値BPI_Tを算出する。図9の例において、算出した基準値BPI_T以下でありその値に最も近いBPIを示すデータ・セクタ数は255であるとしている(図9(a))。
ここで、規定のデータ・セクタ数の内、255より小さく最も近い値は254であり、255より大きく最も近い値は258であるとする。HDC/MPU23は、これら二つの数値の内、一方を選択する。ゾーンZkに対して254のデータ・セクタ数を選択するとき、図9(b)に示すように、HDC/MPU23は、ゾーンZkの内周側の境界位置を、仮境界位置Trk_0からさらに内周側の新しい境界位置Trk_0_Nにシフトさせる。
データ・トラックTrk_0において基準値BPI_Tに対応するデータ・トラック数が255であるため、254のデータ・トラック数に対応する基準値BPI_Tを有するデータ・トラック数は、データ・トラックTrk_0よりも内周側に存在する。ゾーンZkの内周側のゾーンZk+1のデータ・セクタ数は、ゾーンZkのそれよりも小さくなる。そのため、HDC/MPU23は、ゾーンZkを内側の領域へと広げることで、新たなに加えるデータ・トラックのBPIを大きくし、記録面のデータ容量を大きくすることができる。
HDC/MPU23は、半径位置と基準BPI_Tとの関係式を有しているため、254のデータ・セクタ数に対応する半径位置(データ・トラック)、つまり、254のデータ・トラックにおけるBPIが基準BPI_Tよりも大きく最も近い値を示すデータ・トラックを同定することができる。好ましい態様において、HDC/MPU23は、このように同定したデータ・トラックを、ゾーンZkの最内周データ・トラックTrk_0_N(ゾーン境界)として設定する。これにより、エラー・レートと容量の点から最適なゾーン境界を設定することができる。なお、HDC/MPU23は、予め設定されている規定数の内周側データ・トラックを、ゾーンZkに追加してもよい。
次に、HDC/MPU23が、ゾーンZkに対して258のデータ・セクタ数を選択するケースを説明する。より大きいデータ・セクタ数である258を選択することで、ゾーンZkのBPIを大きくし、結果として記録面の容量を大きくすることができる。図9(c)に示すように、ゾーンZkに対して258のデータ・セクタ数を選択するとき、HDC/MPU23は、ゾーンZkの内周側の境界位置を、仮境界位置Trk_0からより外周側の新しい境界位置Trk_0_Nにシフトさせる。
データ・トラックTrk_0おいて、基準値BPI_Tに対応するデータ・トラック数は255であるため、そのデータ・トラックに258のデータ・セクタを設定すると、エラー・レートが基準値BPI_Tよりも大きくなってしまう。HDC/MPU23は、ゾーンZkの各データ・トラックのエラー・レートが基準値BPI_Tよりも小さくなるように、内周側境界位置を外周側にシフトする。
HDC/MPU23は、半径位置と基準BPI_Tとの関係式を有しているため、258のデータ・セクタ数に対応する半径位置(データ・トラック)、つまり、258のデータ・トラックにおけるBPIが基準BPI_Tよりも大きく最も近い値を示すデータ・トラックを同定することができる。好ましい態様において、HDC/MPU23は、このように同定したデータ・トラックを、ゾーンZkの最内周データ・トラックTrk_0_N(ゾーン境界)として設定する。これにより、エラー・レートと容量の点から最適なゾーン境界を設定することができる。なお、HDC/MPU23は、予め設定されている規定数の内周側データ・トラックを、ゾーンZkに追加してもよい。
HDC/MPU23は、常にゾーン境界を内周側にシフトさせる、あるいは外周側にシフトさせるようにデータ・セクタ数を選択してもよい。しかし、好ましい態様において、HDC/MPU23は、仮境界におけるデータ・セクタ数と登録されている規定データ・セクタ数との関係から、大きいデータ・セクタ数と小さいデータ・セクタ数の一方を選択する。
好ましい一つの方法において、HDC/MPU23は、仮境界におけるデータ・セクタ数(上記例における255)に最も近い規定数(上記例において254)を選択する。大きい数値との差分と小さい数値との差分が同一である場合、いずれの数値を選択してもよい。その後のゾーン境界再設定方法は、上述の通りである。このように、仮境界で算出したデータ・セクタ数と規定データ・セクタ数との関係から、適切な規定データ・セクタ数を選択することで、記録面全体のデータ容量を大きくすることができる。
図7のフローチャートを参照して説明したように、HDC/MPU23は、基準値BPI_Tに対応するデータ・セクタ数を算出する。この算出において、HDC/MPU23は、サーボ・セクタとデータ・セクタとの間のギャップの変化を補正することが好ましい。図10は、サーボ・セクタとデータ・セクタとの間のギャップを模式的に示している。サーボ・セクタと、その直後のデータ・セクタとの間にはギャップが存在している。このギャップは、データ・トラックによって変化する。
ギャップが大きい場合、データ・セクタ間に規定数のデータ・セクタを収容するために、データ・セクタの長さを短くする、つまり、BPIを大きくすることが必要である。従って、同じ半径位置において、同一のデータ・セクタ数が収容される場合でも、そのデータ・トラックにおけるBPIは、ギャップの変化に応じて変化する。そこで、HDC/MPU23は、測定によりギャップを特定し、そのギャップの値を使用してデータ・セクタ数の算出を行う。
一つの方法において、HDC/MPU23は、対象としているデータ・トラックの基準値BPI_Tに対応するデータ・セクタ数を算出する前に、そのデータ・トラックのギャップを測定する。HDC/MPU23は、例えば、サーボ・セクタ内のサーボ・アドレス・マークとデータ・セクタ内のデータ・アドレス・マークとの間の時間の測定値からギャップの値を算出することができる。サーボ・アドレス・マークは、サーボ・セクタの読み出しにおいて基準となるタイミング与えるデータである。好ましくは、HDC/MPU23は、対象としているデータ・トラックの全てのギャップを測定し、その平均値をデータ・セクタ数の算出において使用する。
あるいは、HDC/MPU23は、ゾーンのBPI設定処理を開始する前に、記録面から選択した複数のデータ・トラックについて、ギャップの測定を行う。HDC/MPU23は、ギャップ測定値に対して近似式を適用し、半径位置(データ・トラック)とギャップとの関係を示す関数(計算式)を算出する。ゾーンのBPI決定におけるデータ・セクタ数の算出においては、この計算式を使用して算出したギャップを使用する。このように、データ・トラック数算出においてギャップ変化を補正することで、より正確なBPI設定を行うことができる。
記録素子の寸法誤差において、トラック幅方向の寸法誤差が大きい場合には、隣接トラックに記録されているデータの一部を消去してしまう。この隣接トラックのデータ消去量が大きいと、エラー・レートが悪化する。この為、トラック幅方向の寸法誤差が大きい記録素子の場合にはBPIを規定値より大きく設定し、データ消去があった場合でも規定のエラー・レート以上の値となるように設定する。
一つの方法において、HDC/MPU23は、仮境界位置により画定した複数のゾーンの中から選択した一部の複数ゾーンにおいて、エラー・レートを測定するトラックに測定用のデータを記録する。次にエラー・レートを測定するトラックの内周側、外周側の隣接トラックのいずれか、または両方のトラックにデータを記録した後、エラー・レートを測定する。この時に測定したエラー・レートにより、BPIを決定する。このように記録素子の隣接トラックへの影響を測定したエラー・レートに対応するBPIを設定することで、より適切なBPI設定を行うことができる。
以上、本発明について好ましい態様を使用して説明したが、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。例えば、上述の実施の形態においては、HDDを例にとって説明したが、光ディスクや光磁気ディスクなど他のディスクを使用するディスク・ドライブ装置に本発明を適用することができる。上述のように測定したBPIに応じて境界におけるデータ・セクタ数を算出することが好ましいが、規定のBPIに対して算出したデータ・セクタ数に応じた数値を規定の数値グループから選択し、それによりゾーン境界位置を再設定してもよい。
本実施の形態にかかるハードディスク・ドライブの全体構成を模式的に示すブロック図である。 本実施の形態において、磁気ディスクの記録面全体のデータ構成及び記録面上の一部のデータ・フォーマットを模式的に示している図である。 本実施の形態において、HDC/MPUによる一つの記録面における全ゾーンのBPIの設定処理の全体の流れを示すフローチャートである。 本実施の形態において、3つのゾーンZn−1、ゾーンZk−1、そしてゾーンZ0において、エラー・レートの測定を行い、それらのゾーンにおけるBPIとエラー・レートとの間の関係を特定する方法を模式的に示す図である。 本実施の形態において、一つのゾーンにおけるBPIとエラー・レートとの関係を示すグラフの例を模式的に示している図である。 本実施の形態において、記録面上の半径位置とBPI_Tとの間の関係を示す近似関数の例を模式的に示す図である。 本実施の形態において、各ゾーンのBPIの決定及びゾーン境界位置の再設定を含む処理の流れを示すフローチャートである。 本実施の形態において、各ゾーンのBPIの決定及びゾーン境界位置の再設定を含む処理方法を模式的に示す図である。 本実施の形態において、ゾーンZkのデータ・トラック数及び内周側ゾーン境界の再設定を行う例を模式的に示す図である。 本実施の形態において、サーボ・セクタとデータ・セクタとの間のギャップを模式的に示す図である。 従来の技術において、データ・トラックに記録されているデータの物理フォーマットを模式的に示す図である。
符号の説明
1 ハードディスク・ドライブ、10 エンクロージャ、11 磁気ディスク
12 ヘッド・スライダ、13 アーム・エレクトロニクス、14 スピンドル・モータ
15 ボイス・コイル・モータ、16 アクチュエータ、20 回路基板
21 RWチャネル、22 モータ・ドライバ・ユニット
23 ハードディスク・コントローラ/MPU、24 RAM
111 サーボ領域、112 データ領域、113a〜113c ゾーン

Claims (20)

  1. ディスク上のデータ記憶領域を同心円状の複数のゾーンに分割し、同一ゾーン内のデータ・トラックが同一のデータ・セクタ数を有するように各ゾーンのフォーマットを決定する方法であって、
    データ領域を仮境界位置において複数のゾーンに分割し、
    選択したゾーンの線記録密度を決定し、
    前記決定した線記記録密度に対応する一トラック当たりのデータ・セクタ数を、規定の数値の中から選択し、
    前記選択した数値に応じて、前記ゾーンの境界位置を、前記仮境界位置から新たな境界位置に再設定する、
    方法。
  2. 前記データ領域におけるエラー・レートを測定し、
    前記エラー・レートに応じて前記線記録密度を決定する、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記複数のゾーンの一部においてエラー・レートを測定し、その一部にけるエラー・レートと線記録密度との間の関係を特定し、
    前記関係から、前記選択したゾーンの基準エラー・レートに対応する前記線記録密度を決定する、
    請求項2に記載の方法。
  4. 前記データ領域におけるエラー・レートの測定は、記録素子の隣接トラックへの影響を測定する、
    請求項2に記載の方法。
  5. 前記ゾーンの仮境界位置における線記録密度に対応する、その仮境界位置における一トラック当たりのデータ・セクタ数を算出し、
    前記算出したデータ・セクタ数と前記選択した数値との差に応じて、前記ゾーンの境界位置を前記仮境界位置からずらす、
    請求項1に記載の方法。
  6. 前記選択した値が前記算出したデータ・セクタ数よりも小さい場合、前記ゾーンの境界位置を前記仮境界位置よりも内周側にずらす、
    請求項5に記載の方法。
  7. 前記選択した値が前記算出したデータ・セクタ数よりも大きい場合、前記ゾーンの境界位置を前記仮境界位置よりも外周側にずらす、
    請求項5に記載の方法。
  8. 規定されている条件に応じて、前記算出したデータ・セクタ数よりも小さい値あるいは大きい値を前記規定の数値の中から選択し、
    前記選択した値が前記算出したデータ・セクタ数よりも小さい場合、前記ゾーンの境界位置を前記仮境界位置よりも内周側にずらし、
    前記選択した値が前記算出したデータ・セクタ数よりも大きい場合、前記ゾーンの境界位置を前記仮境界位置よりも外周側にずらす、
    請求項5に記載の方法。
  9. 前記算出したデータ・セクタ数に最も近い数値を前記規定の数値の中から選択する、
    請求項8に記載の方法。
  10. 前記データ・セクタ数の算出は、サーボ・セクタとデータ・セクタとの間のギャップの半径位置による変化を補正する、
    請求項5に記載の方法。
  11. データ領域を有するディスクと、
    前記データ領域にアクセスするヘッドと、
    前記ヘッドを支持し、前記データ領域上において前記ヘッドを移動する移動機構と、
    前記データ領域を仮境界位置において複数のゾーンに分割し、選択したゾーンの線記録密度を決定し、前記決定した線記記録密度に対応する一トラック当たりのデータ・セクタ数を規定の数値の中から選択し、前記選択した数値に応じて、前記ゾーンの境界位置を、前記仮境界位置から新たな境界位置に再設定する、コントローラと、
    を有するディスク・ドライブ。
  12. 前記コントローラは、前記ヘッドにより前記データ領域におけるエラー・レートを測定し、前記エラー・レートに応じて前記線記録密度を決定する、
    請求項11に記載のディスク・ドライブ。
  13. 前記コントローラは、前記複数のゾーンの一部においてエラー・レートを測定し、その一部にけるエラー・レートと線記録密度との間の関係を特定し、
    さらに、前記関係から、前記選択したゾーンの基準エラー・レートに対応する前記線記録密度を決定する、
    請求項12に記載のディスク・ドライブ。
  14. 前記コントローラは、前記ヘッドにより前記データ領域におけるエラー・レートの測定において、記録素子の隣接トラックへの影響を測定する、
    請求項12のディスク・ドライブ。
  15. 前記コントローラは、前記ゾーンの仮境界位置における線記録密度に対応する、その仮境界位置における一トラック当たりのデータ・セクタ数を算出し、
    さらに、前記算出したデータ・セクタ数と前記選択した数値との差に応じて、前記ゾーンの境界位置を前記仮境界位置からずらす、
    請求項11に記載のディスク・ドライブ。
  16. 前記コントローラは、前記選択した値が前記算出したデータ・セクタ数よりも小さい場合、前記ゾーンの境界位置を前記仮境界位置よりも内周側にずらす、
    請求項15に記載のディスク・ドライブ。
  17. 前記コントローラは、前記選択した値が前記算出したデータ・セクタ数よりも大きい場合、前記ゾーンの境界位置を前記仮境界位置よりも外周側にずらす、
    請求項15に記載の方法。
  18. 前記コントローラは、規定されている条件に応じて、前記算出したデータ・セクタ数よりも小さい値あるいは大きい値を前記規定の数値の中から選択し、
    前記選択した値が前記算出したデータ・セクタ数よりも小さい場合、前記ゾーンの境界位置を前記仮境界位置よりも内周側にずらし、
    前記選択した値が前記算出したデータ・セクタ数よりも大きい場合、前記ゾーンの境界位置を前記仮境界位置よりも外周側にずらす、
    請求項15に記載のディスク・ドライブ。
  19. 前記コントローラは、前記算出したデータ・セクタ数に最も近い数値を前記規定の数値の中から選択する、
    請求項18に記載のディスク・ドライブ。
  20. 前記コントローラは、前記データ・セクタ数の算出において、サーボ・セクタとデータ・セクタとの間のギャップの半径位置による変化を補正する、
    請求項15に記載のディスク・ドライブ。
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